WO2006059413A1

WO2006059413A1 - 表示装置用照明装置、および表示装置

Info

Publication number: WO2006059413A1
Application number: PCT/JP2005/015939
Authority: WO
Inventors: Kentaroh Aoki; Motoaki Okitsu
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2004-11-30
Filing date: 2005-08-31
Publication date: 2006-06-08
Also published as: US20070058397A1; JPWO2006059413A1; JP4206415B2; US7325937B2

Abstract

　ランプクリップ６１における係止片６７の縁部と、ケース２１の底板部２２にこの係止片６７に対応して設けられた係止片挿入孔２５の孔縁２５Ｂとの間にクリアランスＣが設定されており、これにより、係止片６７の係止片挿入孔２５内での相対変位が許容されている。このような構成によれば、ランプクリップ６１の温度変化に伴う伸縮変形、成形精度のばらつきを吸収できるから、このランプクリップ６１のケース２１に対する組み付け不良を回避できる。

Description

明細書

表示装置用照明装置、および表示装置

技術分野

[0001] 本発明は、表示装置用照明装置、および表示装置に関する。

背景技術

[0002] 液晶表示装置等の非発光表示装置においては、その照明のためにパネルの背面にバックライトユニットが設けられる (例えば特許文献 1参照)。このノックライトユニットは、浅皿状に形成されたケースの内部に冷陰極管等の光源が多数並列して収容されたものである。

[0003] これらの光源は、榭脂等により形成されたランプクリップ等の光源保持具によつてケースの底面に固定される。このランプクリップは、ケース底面に対向する側の面にケ一スと係合する係合部が設けられ、それとは逆側の面に光源を保持するクリップ部が設けられたものである。

特許文献 1：特開 2004— 22287公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] ところが、ランプクリップ製造時の寸法公差によってケース上の固定位置に対しての係合部の位置ずれが生じると、このランプクリップのケースに対する組み付け不良が生じるおそれがある。また、表示装置の稼動時には光源からの熱によってケースの内部が高温となるため、装置の稼動停止の繰り返しに伴ってケース内部の温度が大きく上下し、この温度変化に伴ってケースやランプクリップが伸縮する。ここで、熱膨張率は金属製のケースに比較して榭脂製のランプクリップの方が大であるため、ランプクリップの伸縮にケースが追従できなくなり、ランプクリップの変形等を引き起こすおそれがある。特に、表示装置が大型化するにつれて、これらの問題が顕著となることが予想される。

[0005] 本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、光源を保持する保持具の成形精度のばらつきや温度変化による膨張収縮に対応可能な表示装置用照明装置、および表示装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006] 上記の課題を解決するための請求の範囲第 1項の発明に係る表示装置用照明装置は、光源と、前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源を保持する光源保持具と、を備える表示装置用照明装置であって、前記光源保持具と前記ケース部の壁面とには、互いに係合可能な係止部と係止受け部とが設けられ、前記係止受け部が前記係止部の相対変位を許容するように設定されていることを特徴とする。

請求の範囲第 2項の発明は、請求の範囲第 1項に記載の表示装置用照明装置であって、前記係止部が前記ケース部の壁面および前記光源保持具にお!/、て前記ケース部の壁面と対向する面のうちいずれか一方の面に突設された係止片であり、前記係止受け部が他方の面に設けられて前記係止片を揷通可能な係止孔であるとともに、前記係止孔の孔縁と前記係止片との間にクリアランスが設定されることによって前記係止片の相対変位が許容されていることを特徴とする。

[0007] 請求の範囲第 3項の発明は、請求の範囲第 1項または第 2項に記載の表示装置用照明装置であって、前記係止受け部が、前記光源保持具の長尺方向に沿った前記係止部の相対変位を許容するものであることを特徴とする。

[0008] 請求の範囲第 4項の発明は、請求の範囲第 3項に記載の表示装置用照明装置であって、前記係止片が、前記光源保持具の短辺方向に向かって突出するとともに前記係止孔の孔縁ににお、て前記光源保持具の長辺方向に沿った辺に係合する係止爪を備えたものであることを特徴とする。

[0009] 請求の範囲第 5項の発明は、請求の範囲第 1項〜第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具には、前記ケース部に対して前記光源保持具の位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする。

[0010] 請求の範囲第 6項の発明は、請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具は高分子材料により成形されていることを特徴とする。なお、高分子材料としては、例えば合成樹脂、ゴム等が挙げられる。請求の範囲第 7項の発明は、請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が白色であることを特徴とする。

請求の範囲第 8項の発明は、請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が乳白色であることを特徴とする。請求の範囲第 9項の発明は、請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が透明であることを特徴とする。

[0011] 請求の範囲第 10項の発明は、表示用パネルと、前記表示用パネルの背面側に設けられてこの表示用パネルの照明を行う表示装置用照明装置とを備えた表示装置であって、前記表示装置用照明装置は、光源と、前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源を保持する光源保持具と、を備える表示装置用照明装置であって、前記光源保持具と前記ケース部の壁面とには、互いに係合可能な係止部と係止受け部とが設けられ、前記係止受け部が前記係止部の相対変位を許容するように設定されてヽることを特徴とする。

[0012] 請求の範囲第 11項の発明は、請求の範囲第 10項に記載の表示装置であって、前記表示用パネルが電気的に電磁波の偏向性を制御される構成とされていることを特徴とする。

請求の範囲第 12項の発明は、請求の範囲第 10項に記載の表示装置であって、前記表示用パネルが物理的または機械的シャツタリング方式によって電磁波の強度を制御する構成とされて!/ヽることを特徴とする。

[0013] 請求の範囲第 13項の発明は、請求の範囲第 10項〜第 12項のいずれかに記載の表示装置であって、前記表示用パネルが液晶パネルであり、前記表示装置が液晶表示装置であることを特徴とする。

請求の範囲第 14項の発明は、請求の範囲第 1項〜第 9項のいずれかに記載の表示装置用照明装置と、光学部材と、自発光素子を有しない受動型の表示パネルとを積層配置してヽることを特徴とする。

発明の効果

[0014] 請求の範囲第 1項、第 2項、第 6項および第 10項〜第 14項の発明によれば、光源保持具とケース部の壁面とには、互いに係合可能な係止部と係止受け部とが設けられ、係止受け部が、ケース部の壁面方向に沿った係止部の相対変位を許容するように設定されている。このような構成によれば、温度変化に伴う伸縮や成形精度のばらつきを吸収できるから、光源保持具のケース部に対する組み付け不良や変形等を回避できる。

[0015] 請求の範囲第 3項の発明によれば、特に寸法公差や伸縮の大きい長尺方向での相対変位が許容されて!ヽるから、光源保持具の組み付け不良や変形等を確実に回避できる。

[0016] 請求の範囲第 4項の発明によれば、係止孔の孔縁ににおいて光源保持具の長辺方向に沿った辺に沿う係止片の摺動が許容されるから、特に寸法公差や伸縮の大きい長尺方向での相対変位が許容されることとなり、光源保持具の組み付け不良や変形等を確実に回避できる。

[0017] 請求の範囲第 5項の発明によれば、光源保持具が位置決め部によって位置決めされているから、係止部がケース部の壁面に対して相対変位しても、光源保持具のケースに対する固定位置の変動を回避することができる。

[0018] 請求の範囲第 7項〜第 9項の発明によれば、光源力もの光が光源保持具力反射

、または光源保持具を透過するから、この光源保持具によつて光が遮られることによる輝度の低下等の不具合を回避することができる。

図面の簡単な説明

[0019] [図 1]図 1は、第 1実施形態の液晶ディスプレイの分解斜視図である。

[図 2]図 2は、第 1実施形態の液晶ディスプレイの側断面図である。

[図 3]図 3は、第 1実施形態のノックライトユニットの部分拡大図である。

[図 4]図 4は、第 1実施形態のランプクリップの側面図である。

[図 5]図 5は、第 1実施形態のランプクリップの背面図である。

[図 6]図 6は、第 1実施形態においてケースに取り付け前のランプクリップを示す側断面図である。

[図 7]図 7は、第 1実施形態においてケースに取り付け後のランプクリップを示す側断面図である。

[図 8]図 8は、第 1実施形態においてケースに取り付け後のランプクリップを示す縦断面図である。 [図 9A]図 9Aは、第 1実施形態のランプクリップの縮み変形時の様子を示す背面図である。

[図 9B]図 9Bは、第 1実施形態のランプクリップの伸び変形時の様子を示す背面図である。

[図 10]図 10は、第 2実施形態のランプクリップを長辺方向から見た側面図である。

[図 11]図 11は、第 2実施形態のランプクリップの背面図である。

[図 12]図 12は、第 2実施形態のランプクリップを短辺方向から見た側面図である。

[図 13]図 13は、第 2実施形態においてケースに取り付け後のランプクリップを示す側断面図である。

[図 14]図 14は、第 2実施形態のランプクリップの伸縮変形の様子を示す背面図である。

符号の説明

[0020] 1…液晶ディスプレイ (表示装置）

10· · '液晶パネル (表示用パネル）

20· ··バックライト (表示装置用照明装置）

21 · · 'バックライトケース (ケース部）

22Α· ··内壁面 (壁面）

25、 113…係止片挿入孔 (係止孔、係止受け部）

25Β、 113Α· ··孔縁

31 · ··冷陰極管 (光源）

61、 101· ··ランプクリップ (光源保持具）

66…軸部 (位置決め部）

67、 109…係止片 (係止部）

106…係止軸部 (位置決め部）

C…クリアランス

発明を実施するための最良の形態

[0021] <第 1実施形態 >

以下、本発明を具体ィ匕した第 1実施形態について、図 1〜図 9を参照しつつ詳細に説明する。

[0022] 図 1には、本発明を具体化した液晶ディスプレイ 1 (本発明の表示装置に該当する）の分解斜視図を、図 2には、この液晶ディスプレイ 1の側断面図を示す。この液晶ディスプレイ 1は、液晶パネル 10 (本発明の表示用パネルに該当する）と、この液晶パネル 10の背面側力も組み付けられるバックライトユニット 20 (本発明の表示装置用照明装置に該当する）とを備え、これらがべゼル 13により一体に保持されるようになっている。なお、以下の説明において、液晶パネル 10の表示面側（図 1の上方）を正面側、これとは逆側（図 1の下方）を背面側とする。

[0023] 液晶パネル 10は、詳細には図示しないが、画素を形成するためのスイッチング素子 (例えば TFT)、画素電極等をマトリックス状に設けた矩形板状のガラス基板 11の一対が所定のギャップを空けた状態で張り合わせられるとともに、両ガラス基板 11A 、 11B間に液晶が封入された周知の構成のものである。両ガラス基板 11A、 11Bの外側面 (液晶層とは反対側の面）には、それぞれガラス基板 11A、 1 IBとほぼ同じ大きさに形成された偏光板 12A、 12Bが積層されて、る。

[0024] この液晶パネル 10の背面側に取り付けられるバックライトユニット 20は、液晶パネル 10の背面に光源が配置される直下型のものであって、ノックライトケース 21 (本発明のケース部に該当する。以下、「ケース 21」と略記する）と、このケース 21内に収容される複数本の冷陰極管 81 (本発明の光源に該当する）と、ケース 21の開口部に取り付けられる光学部材 71とを備えている。

[0025] ケース 21は、液晶パネル 10とほぼ等しい大きさに形成された矩形板状の底板部 2 2と、この底板部 22の 4辺力もそれぞれ正面側に向力つて立ち上げられた側壁部 23 とを備えて、全体として正面側が開口した略浅皿状に形成されている。

[0026] このケース 21内には、後述の冷陰極管 81からの光を反射するための反射シート 31 が敷設されている。反射シート 31は、合成樹脂により形成された白色のシートであつて、同形状に形成された 2枚の分割シート 32を互、違いに組み合わせたものである。各分割シート 32は、ケース 21の底板部 22に整合する底板側シート片 32Aがその長尺方向中央位置で二分割され、各分割片における長辺部に、ケース 21における長辺側の側壁部 23に整合する側壁側シート片 32Bがそれぞれ接合したものである。 [0027] この反射シート 31上には、光源である冷陰極管 81が設けられている。この冷陰極管 81はケース 21の長辺方向に細長!/、管体により構成され、ケース 21の短辺方向に沿って複数本が並列されている。この冷陰極管 81の両端部は、ケース 21の両短辺部に配されたゴムホルダ 51に保持されるとともに、このゴムホルダ 51ごとランプホルダ 41によって一括して覆われている。また、冷陰極管 81の両端部よりもやや中央寄りの位置はランプクリップ 61 (本発明の光源保持具に該当する）によって保持されている（図 3参照)。

[0028] ランプクリップ 61は、白色の合成樹脂により形成されており、ケース 21の底板部 22 に取り付けられて、冷陰極管 81をその両端部よりも中央寄りの位置で保持するものである（図 4、図 5参照)。各ランプクリップ 61は、冷陰極管 81を 4列一組で保持可能なものであって、一組 (4列）の冷陰極管 81毎に 2箇所づっ設けられているとともに、隣り合う組の冷陰極管 81を支持するランプクリップ 61が互ヽ違、となるようにして配置されている。

[0029] このランプクリップ 61は、底板部 22の短辺方向（冷陰極管 81の長さ方向と直交方向）に沿って細長い矩形板状をなす本体部 62を備えている。この本体部 62の正面側（ケース 21の底板部 22と対向する面側と逆側）には、冷陰極管 81を保持するためのクリップ部 63が、本体部 62の長尺方向に沿って均等ピッチで 4個並列されている。クリップ部 63は、互いに本体部 62の長尺方向に沿って拡開可能な一対の環状片 64 を備えて、全体として周方向の一部が開口する C字リング状に形成されている。一対の環状片 64の先端部分には、互いに離間方向に屈曲されて冷陰極管 81のクリップ部 63への装着動作を案内するガイド部 64Aが設けられている。環状片 64の開口部分力も冷陰極管 81が押し込まれると、両環状片 64が拡開変形してこの冷陰極管 81 の通過を許容し、冷陰極管 81が内部に進入すると両環状片 64が弾性復帰して冷陰極管 81の外周に弹接することでこの冷陰極管 81を保持する。

[0030] また、 4つのクリップ部 63のうち最も外側のクリップ部 63とその内側のクリップ部 63との間には、先端方向が先細りとなる円錐状のピン 65が設けられている。このピン 65はケース 21の開口付近まで延設されており、後述の光学部材 71を背面側から支持する。 [0031] さらに、本体部 62の背面側、すなわち、ケース 21の底板部 22における内壁面 22A (本発明の壁面に該当する）と対向する面側には、軸部 66 (本発明の位置決め部に該当する）と係止片 67とが設けられている。軸部 66はランプクリップ 61をケース 21の底板部 22に対して位置決めするものであって、軸方向から見て十字形をなし、本体部 62の中央位置に垂設されている。

[0032] また、係止片 67は、ランプクリップ 61を底板部 22に固定するためのものであって、軸部 66の両側方であってピン 65の裏面側に相当する位置に、 3片ずつ 2組が設けられている。なお、 1組を構成する 3片の係止片 67は、本体部 62の長辺方向に沿って並列されるとともに、中央の係止片 67を両隣の係止片 67に対して本体部 62の短辺方向にずらして配されている。各係止片 67は、本体部 62から垂設された基部 68と、その基部 68の先端に設けられる係止爪 68Aとからなる。各基部 68は、それぞれ板面方向が本体部 62の長尺方向に沿う細板状に形成されるとともに、その基端部を中心として本体部 62の短辺方向に沿って橈み可能とされている。また、係止爪 68Aは、係止片 67の先端力も互いに本体部 62の短辺方向外側へ向けて突出されている。

[0033] さらに、本体部 62の背面側において 4つのクリップ部 63の裏側に相当する位置には、それぞれ本体部 62の短辺方向に沿うすじ状をなすとともに背面側に向かって突出するリブ 69が設けられて、る。

[0034] 一方、ケース 21の底板部 22には、それぞれ軸挿入孔 24と、この軸挿入孔 24を挟んで設けられた一対の係止片挿入孔 25 (本発明の係止孔に該当する）とが、ランプクリップ 61の取付位置に対応して設けられている（図 6〜図 9参照）。軸揷入孔 24は、ランプクリップ 61における軸部 66の外径にほぼ等しい大きさに形成されて、軸部 66 をほぼ緊密に挿入することができるようになって、る。

[0035] また、係止片挿入孔 25は、ランプクリップ 61の長尺方向に沿った細長形状に形成されている。この係止片揷入孔 25における短辺方向の幅は、一組の係止片 67のうち中央の係止片 67とその両隣の係止片 67との短辺方向の取り付け幅に整合した長さとされており、係止爪 68Aが係止片挿入孔 25における長辺側の孔縁 25Aに背面側から係止することで、ランプクリップ 61が底板部 22に対して固定される。一方、係止片揷入孔 25における長辺方向の長さは 3つの係止片 67の並列長さに対してやや余裕を持って形成されており、両端部の係止片 67における外側（中央の係止片 67と対向する側と逆側）の端縁と係止片挿入孔 25における短辺側の孔縁 25Bとの間には所定のクリアランス Cが設定されている。このクリアランス Cは、液晶ディスプレイ 1を通常に使用している場合において、ノックライトユニット 20内部の温度が最も上昇したとき (約 80°C)のランプクリップ 61の最大伸び長さ分以上に設定すればよい。

[0036] さらに、反射シート 31においてケース 21の軸揷入孔 24および係止片揷入孔 25に整合する位置には、取付孔 33が設けられて、ランプクリップ 61の軸部 66と係止片 67 との揷通を許容するようになっている。この取付孔 33は、ランプクリップ 61における軸部 66、係止片 67、およびリブ 69の形成領域よりも一回り大きぐかつ本体部 61の外形形状よりも一回り小さな矩形状に形成されている。ランプクリップ 61は、軸部 66および係止片 67がこの取付孔 33を通過してそれぞれ軸挿入孔 24および係止片挿入孔 25に挿入されるとともに、リブ 69がこの取付孔 33を通過してケース 21の底板部 22 に密着するようにして設置される。この状態では、本体部 62が反射シート 31から僅かに浮、た状態で反射シート 31における取付孔 33の周辺領域の上に張り出して、る。

[0037] このケース 21の開口部には、線光源である冷陰極管 81からの光を拡散して面状の均一な光として液晶パネル 10側に出射するための光学部材 71が、この開口部を覆うように取り付けられている。この光学部材 71は、拡散シート 72、レンズシート 73、光学シート 74、拡散板 75がこの順に正面側力も重ねられたものである。各シート 72、 7 3、 74、 75は液晶パネル 10とほぼ同じ大きさの矩形状に形成されて、ランプクリップ 6 1のピン 65によって背面側力も支持されている。また、その正面側及び背面側には、この光学部材 71の取り付けのための枠状のフレーム 76がそれぞれ配されている。

[0038] また、ケース 21の背面には、冷陰極管 81の点灯制御等を行うためのインバータュニット 91、外部回路ユニット 92が取り付けられている。

[0039] 次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。

[0040] 液晶ディスプレイ 1を組み立てる際には、ケース 21の底板部 22上に反射シート 31 を敷設し、この反射シート 31の上力もランプクリップ 61の軸部 66と係止片 67とをそれぞれ軸挿入孔 24と係止片挿入孔 25とに挿入する。そして、係止片 67における係止爪 68Aを係止片挿入孔 25における長辺側の孔縁 25Aに背面側から係止させることで、ランプクリップ 61を底板部 22に対して固定する。

[0041] ここで、ランプクリップ 61の製造時における寸法公差等によって、全体の寸法や係止片 67の位置に多少の誤差が生じることがある。これにより、軸部 66および係止片 6 7と軸挿入孔 24、係止片挿入孔 25との位置関係にずれが生じ、ランプクリップ 61の底板部 22に対する組み付け不良が起こることが懸念される。しかし、本実施形態においては、係止片揷入孔 25における長辺方向の長さは一組の係止片 67の並列長さに対してやや余裕を持って形成されており、両端に位置する係止片 67の縁部と係止片挿入孔 25における短辺側の孔縁 25Aとの間には所定のクリアランス Cが設定されている。これにより、軸挿入孔 24と両隣の係止片挿入孔 25との距離に対する軸部 66 と両隣の係止片 67との距離の誤差がこのクリアランス Cによって吸収されるから、ランプクリップ 101の底板部 22への組み付け不良を回避することができる。

[0042] ランプクリップ 61を取り付けたら、端部にゴムホルダ 51を取り付けた冷陰極管 81をケース 21内に並列し、冷陰極管 81の管体をランプクリップ 61のクリップ部 63で支持する。そして、ゴムホルダ 51を覆うようにしてランプホルダ 41をケース 21に嵌め付ける。次いで、光学部材 71、フレーム 76、インバータユニット 91、外部回路ユニット 92をケース 21に組み付けることで、ノックライトユニット 20の組み付けが完了する。最後に、このバックライトユニット 20を液晶パネル 10の背面側から組み付け、べゼル 13により固定することで、液晶ディスプレイ 1が完成する。

[0043] この液晶ディスプレイ 1を使用する際には、ノックライトユニット 20に設けられた冷陰極管 81から出射した光が、直接に、および、背面側の反射シート 31によって反射されて光学部材 71に入射され、この光学部材 71によって拡散された状態で液晶パネル 10の背面側から照射されることによって、液晶パネル 10上の表示が視認される。このとき、冷陰極管 81の発熱によって、ケース 21内部の温度が徐々に上昇し、これに伴ってランプクリップ 61およびケース 21が熱膨張する。ここで、熱膨張率は金属製のケース 21に比較して榭脂製のランプクリップ 61の方が大であるため、ランプクリツプの方がケース 21に対して大きく伸び変形する。一方、冬場などの寒い時期においては、環境温度の低下によりランプクリップ 61およびケース 21が収縮する。この場合も、熱膨張率の差によりランプクリップ 61の方がケース 21に対して大きく縮み変形する。このため、ケース 21がランプクリップ 61の伸縮に追従できず、ランプクリップ 61に橈み変形等が生じることが懸念される。

[0044] しかし、上述したように、係止片揷入孔 25における長辺方向の長さは一組の係止片 67の並列長さに対してやや余裕を持って形成されており、両端に位置する係止片 67の縁部と係止片挿入孔 25における短辺側の孔縁 25Aとの間には所定のタリァランス Cが設定されている。したがって、このクリアランス Cによりランプクリップ 61の伸縮変形が吸収できるから、ランプクリップ 61の橈み変形等を防止できる。

[0045] 特に、係止片挿入孔 25は、係止片 67に対してランプクリップ 61の長尺方向に沿つた方向に余裕を持って形成されており、ランプクリップ 61の長尺方向に沿った方向への係止片 67の相対変位を許容するようにクリアランス Cが設定されて、る。これにより、ランプクリップ 61において短辺方向と比較して寸法公差や伸縮の影響が大きくなる長辺方向での寸法変化の影響を低減し、ランプクリップ 61の橈み変形等をより効果的に防止することができる。

[0046] さらに、ランプクリップ 61には、ケース 21に対する位置決めを行うための軸部 66が、ケース 21の内壁面 22Aと対向する面における中心位置に設けられている。このため、温度変化によってランプクリップ 61が伸縮する際には、中心位置が軸部 66により底板部 22に対して固定され、係止片 67がこの軸部 66に対して外側方向または内側方向に相対変位する。このように、ランプクリップ 61が軸部 66によって中心位置で位置決めされているので、ランプクリップ 61のケース 21に対する固定位置の変動を防ぐことができる。

[0047] 以上のように本実施形態によれば、ランプクリップ 61における係止片 67の縁部と、係止片挿入孔 25の孔縁 25Aとの間にクリアランス Cが設定されており、これにより、係止片 67の係止片挿入孔 25内での相対変位が許容されている。このような構成によれば、ランプクリップ 61の温度変化に伴う伸縮変形、成形精度のばらつきを吸収できるから、このランプクリップ 61のケース 21に対する組み付け不良を回避できる。

[0048] また、ランプクリップ 61の長尺方向に沿った方向への係止片 67の相対変位を許容するようにクリアランス Cが設定されている。これにより、ランプクリップ 61において短辺方向と比較して寸法公差や伸縮の影響が大きくなる長辺方向での寸法変化の影響を低減し、ランプクリップ 61の橈み変形等をより効果的に防止することができる。

[0049] 力！]えて、ランプクリップ 61には、ケース 21に対する位置決めを行うための軸部 66が設けられている。このような構成によれば、ランプクリップ 61の取り付け位置が軸部 66 によって固定されているので、温度変化による伸縮に伴って係止片 67がケース 21の底板部 22に対して相対変位しても、ランプクリップ 61のケース 21に対する固定位置の変動を防ぐことができる。

[0050] <第 2実施形態 >

以下、本発明の第 2実施形態について、図 10〜図 14を参照しつつ詳細に説明する。

[0051] 本実施形態のランプクリップ 101は、第 1実施形態と同様に矩形板状の本体部 102 を備え、この本体部 102の表裏面には第 1実施形態と同様の形状のクリップ部 103、ピン 104、およびリブ 105が設けられている（図 10〜図 12参照）。

[0052] 本体部 102においてケース 21の底板部 22と対向する面とは逆側の面には、 2つのピン 104の裏側に相当する位置に、係止軸部 106と係止片 109とが設けられている。係止軸部 106は、本体部 102から背面側へ垂設された基部 107と、この基部 107の先端部から斜め上方へ、すなわち基部 107から離間しつつ本体部 102側へ向けて延出する一対の弾性係止片 108とから構成される。両弾性係止片 108は、基部 107 の先端部両側面に連結された片持ち状に形成され、その連結部分を支点として基部 107に対して接離する方向に沿って弾性変形可能とされている。

[0053] 係止片 109は、本体部 102から背面側に垂設された板状の連結部 110と、この連結部 110の先端力も外側方向、すなわち係止軸部 106と離間する方向へ本体部 10 2の板面と平行に延出される橈み片 111とを備えている。橈み片 111の先端部は、本体部 102から離間する方向へ斜めに傾斜されている。

[0054] 一方、ケース 21の底板部 22には、各ランプクリップ 101の取付位置において係止軸部 106および係止片 109に対応する位置にそれぞれ軸挿入孔 112、係止片挿入孔 113が設けられている（図 13、図 14参照）。このうち係止軸部 106に対応する軸揷入孔 112は、一対の弾性係止片 108の開き幅にほぼ対応する径を備える円形状をなしている。一方、係止片 109に対応する係止片挿入孔 113は、本体部 102の長尺方向に沿う方向の幅が連結部 110の板厚に対してやや余裕をもって形成された矩形状をなしている。

[0055] また、底板部 22上に敷設される反射シート 31にも、各ランプクリップ 101の取付位置に取付孔 114が設けられている。この取付孔 114は、ランプクリップ 101の係止軸部 106、係止片 109および 4つのリブ 105の形成領域よりも一回り大きぐかつ本体部 102の外径形状よりも一回り小さな矩形状に形成されている。

[0056] その余の構成については第 1実施形態と同様であるので、同一の符号を付して説明を省略する。

[0057] 本実施形態の液晶ディスプレイを組み立てる際には、第 1実施形態と同様にケース 21の底板部 22上に反射シート 31を敷設し、この反射シート 31の上力もランプクリツプ 101の係止軸部 106、係止片 109を軸揷入孔 112、係止片揷入孔 113に挿入することで、ランプクリップ 101を底板部 22に固定する。このとき、まず本体部 102をケース 21の底板部 22に対して傾けつつ係止片 109における先端の傾斜部分を係止片挿入孔 113に差し入れ、橈み片 111を本体部 102の裏面側へ進入させていく。次 V、で、本体部 102を底板部 22に対して平行な姿勢に戻しつつ橈み片 111の先端方向へ僅かにスライドさせ、係止軸部 106を軸挿入孔 112に挿入する。ランプクリップ 1 01が底板部 22に取り付けられた状態では、係止部における弾性係止片 108の先端部に形成された段部が軸挿入孔 112における裏側の周縁に対して係止されるとともに、係止片 109における橈み片 111が係止片挿入孔 113における裏側の周縁に対して係止されることで、ランプクリップ 61が底板部 22に対して係止される。このとき、ランプクリップ 61のリブ 105が底板部 22に当接し、このリブ 105の厚さ分だけ本体部 10 2が底板部 22から浮、た状態で反射シート 31における取付孔 114の周辺領域の上に張り出すことで、この反射シート 31を押さえている。

[0058] ここで、ランプクリップ 101の製造時における寸法公差等によって、全体の寸法や係止軸部 106、係止片 109の位置に多少の誤差が生じることがある。これにより、係止軸部 106—係止片 109間の距離と軸挿入孔 112—係止片挿入孔 113間の距離とに誤差が生じ、ランプクリップ 101の底板部 22に対する組み付け不良が起こることが懸念される。しかし、本実施形態では、係止片挿入孔 113における本体部 102の長辺方向に沿う方向の幅力係止片 109における連結部 110の板厚に対してやや余裕を持って形成されており、連結部 110における本体部 102の短辺部に沿う板面と係止片揷入孔 113の孔縁 113Aとの間に所定のクリアランス Cが設定されて、る。これにより、係止軸部 106—係止片 109間の距離の誤差力このクリアランス Cによって吸収されるから、ランプクリップ 101の底板部 22への組み付け不良を回避することができる。

[0059] ランプクリップ 101を取り付けたら、第 1実施形態と同様に他の部材を順に組み付けていき、液晶ディスプレイを完成する。

[0060] この液晶ディスプレイを使用する際には、ノックライトユニット 20に設けられた冷陰極管 81から出射した光が、直接に、および、背面側の反射シート 31によって反射されて光学部材 71に入射され、この光学部材 71によって拡散された状態で液晶パネル 10の背面側から照射されることによって、液晶パネル 10上の表示が視認される。

[0061] このとき、冷陰極管 81の発熱によって、ケース 21内部の温度が徐々に上昇し、これに伴ってランプクリップ 101およびケース 21が熱膨張する。ここで、熱膨張率は金属製のケース 21に比較して榭脂製のランプクリップ 101の方が大であるため、ランプタリップ 101の方がケース 21に対して大きく伸び変形する。一方、冬場などの寒い時期においては、環境温度の低下によりランプクリップ 101およびケース 21が収縮する。この場合も、熱膨張率の差によりランプクリップ 101の方がケース 21に対して大きく縮み変形する。このため、ケース 21がランプクリップ 101の伸縮に追従できず、ランプクリップ 101に橈み等の変形が生じることが懸念される。

[0062] し力し、上述したように、係止片揷入孔 113の幅が係止片 109の連結部 110に対してやや余裕を持って形成されており、連結部 110における本体部 102の短辺部と平行な板面と係止片挿入孔 113の孔縁 113 Aとの間に所定のクリアランス Cが設定されている。したがって、このクリアランス Cによってランプクリップ 101の伸縮変形に伴う係止軸部 106—係止片 109間の距離の変動が吸収されるから、ランプクリップ 101の橈み変形等を回避することができる。

[0063] また、本実施形態においてもランプクリップ 101の長尺方向に沿った方向への係止片 109の相対変位を許容するようにクリアランス Cが設定されている。これにより、ランプクリップ 101において短辺方向と比較して寸法公差や伸縮の影響が大きくなる長辺方向での寸法変化の影響を低減し、ランプクリップ 101の橈み変形等をより効果的に防止することができる。

[0064] さらに、本実施形態においては、係止片 109と係止片挿入孔 113との間にのみタリァランス Cが設けられており、係止軸部 106と軸揷入孔 112との間にはクリアランス C が設定されていない。これにより、係止軸部 106は底板部 22に対する位置決めを行う位置決め部を兼ねることとなる。すなわち、ランプクリップ 101が伸縮して係止片 10 9が底板部 22に対して相対変位しても、係止軸部 106の底板部 22に対する相対位置は変動しないため、ランプクリップ 101のケース 21に対する固定位置の変動を防ぐことができる。

[0065] 本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなぐ例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。

(1)上記実施形態では、係止片 67がランプクリップ 61に設けられ、係止片挿入孔 25 がケース 21に設けられていたが、係止片がケースの底板部力も突設され、係止孔がランプクリップに設けられて、ても良、。

(2)上記実施形態では、係止片挿入孔 25がランプクリップ 61の長辺方向に沿った係止片 67の相対変位を許容するものであつたが、光源保持具の短辺方向に沿った係止片の相対変位を許容するものであってもよ、。

(3)上記実施形態では、ノックライトユニット 20は液晶パネル 10の背面側に光源を配置する直下型のものであった力表示用パネルの側方に光源を配置するエッジライト型のものであってもよ、。

(4)上記実施形態は、本発明を液晶ディスプレイ 1に適用したものであった力液晶表示装置に限らず、表示用パネルの裏面側にバックライト装置を備えた表示装置であれば本発明を適用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 光源と、前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源を保持する光源保持具と、を備える表示装置用照明装置であって、

前記光源保持具と前記ケース部の壁面とには、互いに係合可能な係止部と係止受け部とが設けられ、

前記係止受け部が前記係止部の相対変位を許容するように設定されてヽることを特徴とする表示装置用照明装置。

[2] 前記係止部が前記ケース部の壁面および前記光源保持具にお!/、て前記ケース部の壁面と対向する面のうちいずれか一方の面に突設された係止片であり、前記係止受け部が他方の面に設けられて前記係止片を揷通可能な係止孔であるとともに、前記係止孔の孔縁と前記係止片との間にクリアランスが設定されることによって前記係止片の相対変位が許容されていることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の表示装置用照明装置。

[3] 前記係止受け部が、前記光源保持具の長尺方向に沿った前記係止部の相対変位を許容するものであることを特徴とする請求の範囲第 1項または第 2項に記載の表示装置用照明装置。

[4] 前記係止片が、前記光源保持具の短辺方向に向力つて突出するとともに前記係止孔の孔縁にお!、て前記光源保持具の長辺方向に沿った辺に係合する係止爪を備えたものであることを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の表示装置用照明装置。

[5] 前記光源保持具には、前記ケース部に対して前記光源保持具の位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[6] 前記光源保持具は高分子材料により成形されて!ヽることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[7] 前記光源保持具が白色であることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[8] 前記光源保持具が乳白色であることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[9] 前記光源保持具が透明であることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[10] 表示用パネルと、前記表示用パネルの背面側に設けられてこの表示用パネルの照明を行う表示装置用照明装置とを備えた表示装置であって、

前記表示装置用照明装置は、光源と、前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源を保持する光源保持具と、を備える表示装置用照明装置であって、

前記係止受け部が前記係止部の相対変位を許容するように設定されてヽることを特徴とする表示装置。

[11] 前記表示用パネルが電気的に電磁波の偏向性を制御される構成とされていることを特徴とする請求の範囲第 10項に記載の表示装置。

[12] 前記表示用パネルが物理的または機械的シャツタリング方式によって電磁波の強度を制御する構成とされていることを特徴とする請求の範囲第 10項に記載の表示装置。

[13] 前記表示用パネルが液晶パネルであり、前記表示装置が液晶表示装置である請求の範囲第 10項〜第 12項のいずれかに記載の表示装置。

[14] 請求の範囲第 1項〜第 9項のいずれかに記載の表示装置用照明装置と、光学部材と、自発光素子を有しな、受動型の表示パネルとを積層配置して、ることを特徴とする表示装置。