WO2010073774A1

WO2010073774A1 - 照明装置、表示装置およびテレビ受信装置

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Publication number: WO2010073774A1
Application number: PCT/JP2009/064561
Authority: WO
Inventors: 光弘竹場
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2008-12-25
Filing date: 2009-08-20
Publication date: 2010-07-01
Also published as: CN102245961A; US20110249196A1

Abstract

ランプクリップ３０の係止部３２は、挿通孔４０に対する挿入方向に突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた係止脚部３２Ｂと、係止脚部３２Ｂから挿入部３２Ａ側とは反対側に張り出して設けられ、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７と、を有し、係止脚部３２Ｂは、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で、光学シート２７に形成された挿通孔４０Ａの孔縁に対向して配置され、同挿通孔４０Ａの孔縁に押されることで係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される。

Description

照明装置、表示装置およびテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置およびテレビ受信装置に関する。

　例えば液晶テレビの表示装置等、自発光しない表示パネルを用いるものには、一般に、照明用の装置としてバックライト装置が備えられている。バックライト装置は、表示パネル側（表側）に反射シートが備えられたシャーシと、シャーシの表側に配置される多数本の蛍光管（例えば冷陰極管）とを有するものが知られている（例えば特許文献１）。このバックライト装置のシャーシには、蛍光管を保持するランプクリップが取り付けられており、ランプクリップには、反射シートおよびシャーシに貫通形成された挿通孔を通ってその孔縁部に裏側から係止する係止部が設けられている。このランプクリップの係止部は、挿通孔に押し込まれる際に挿通孔の孔縁と当接して縮径方向に弾性変形し、挿通孔を通り抜けると拡径方向に弾性復帰するようになっている。
特開２００７－３３９６２公報

（発明が解決しようとする課題）
　ところで、例えば反射シートに傷があった場合の反射シートの交換作業時や、リサイクルのための解体作業時等には、ランプクリップを取り外す必要がある。しかしながら、上記のようにランプクリップの係止部を挿通孔に押し込む構造の場合には、その取り外し作業が容易ではないという問題がある。

　すなわちランプクリップを取り外す方法の一つとして、強い力でランプクリップを引っ張って係止部を破壊させる方法がある。しかしこの方法では、ランプクリップを相当な力で引っ張らなければならないため、取り外しは容易ではない。また、反射シートの交換作業時には新たなランプクリップが必要となり、余分なコストがかかるという問題がある。

　ランプクリップを取り外すもう一つの方法として、シャーシの背面側から係止部を縮径方向に変形させて挿通孔を通過させる方法がある。しかしこの方法では、シャーシの裏面に取り付けられた基板類も取り外さなければならないため、やはりランプクリップの取り外しは容易ではない。特に近年においては、液晶表示装置の大型化が著しく、取り外しを要する部材も大型化するため、さらに取り外し作業が困難になることが予想された。

　本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ランプクリップを容易に取り外すことが可能な照明装置、表示装置およびテレビ受信装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本発明の照明装置は、表側にランプが配置されるシャーシと、シャーシと、前記シャーシの表側に配置されるランプと、前記シャーシと前記ランプとの間に配置される光学シートと、前記ランプを把持するランプクリップと、を有し、前記ランプクリップには、当該ランプクリップを前記シャーシに係止するための係止部が設けられ、前記光学シートには前記係止部が挿入される光学シート側挿通孔が設けられ、前記シャーシには、前記光学シート側挿通孔と同軸に開口し、前記係止部が挿入されるシャーシ側挿通孔が設けられており、前記ランプクリップの係止部は、前記光学シート側挿通孔および前記シャーシ側挿通孔に対する挿入方向に延びる挿入部と、前記光学シート側挿通孔および前記シャーシ側挿通孔内で前記挿入部と並ぶように設けられた係止脚部と、前記係止脚部から前記挿入部側とは反対側に張り出してなり、前記シャーシ側挿通孔の孔縁部に裏側から係止する係止爪と、を有し、前記係止脚部は、前記係止爪が前記シャーシ側挿通孔の前記孔縁部に係止した状態で、前記光学シート側挿通孔の孔内面に対向して配置されるものとなっており、当該係止脚部が該光学シート側挿通孔の孔内面により押されることで前記挿入部側へ変位し、前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除されるようになっていることを特徴とする。
　このような構成によれば、光学シートのスライド操作により係止爪とシャーシとの係止状態を解除できるから、ランプクリップを容易に取り外すことができる。

　また、前記光学シート側挿通孔は、前記係止爪が前記シャーシ側挿通孔の孔縁部に係止した状態で前記係止部が位置する係止孔部と、前記挿入部と前記係止脚部との対向方向における幅寸法が前記係止孔部の前記対向方向における幅寸法よりも小さい係止解除孔部とが、前記光学シートの面内方向において連通してなるものとされ、前記係止解除孔部の孔縁に押されることで前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除されるものとしてもよい。このような構成によれば、係止部が係止孔部から係止解除孔部に移動する向きに、光学シートをスライドさせることで、係止爪と挿通孔の孔縁部との係止を解除できるから、ランプクリップを容易に取り外すことができる。

　また、前記光学シート側挿通孔の孔縁には、前記係止孔部から前記係止解除孔部側に向かって当該光学シート側挿通孔の前記対向方向における幅寸法を少しずつ狭める傾斜をなす傾斜部が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、係止脚部は、光学シートに形成された挿通孔の孔縁の傾斜部の傾斜により少しずつ挿入部側へ変位し、係止部は、スムーズに係止孔部から係止解除孔部側に移動するから、ランプクリップをさらに容易に取り外すことができる。

　また、前記ランプクリップの係止部は、前記挿入部を間に挟んで一対の前記係止脚部を有しているものとしてもよい。このような構成によれば、係止脚部が一のみの場合に比べて係止爪の数が増えるから、係止部と挿通孔の孔縁部との係止力を向上することができる。また、光学シートをスライドさせることで係止爪と挿通孔の孔縁部との係止を解除できるから、ランプクリップの係止力を向上させたとしても、ランプクリップを容易に取り外すことができる。

　また、前記ランプクリップは複数設けられ、前記係止孔部は、前記係止解除孔部との並び方向における幅寸法が、前記複数のランプクリップ間で異なるように設定されているものとしてもよい。このような構成によれば、光学シートをスライドさせると、ランプクリップの係止部が順番に係止孔部から係止解除孔部に移動し、係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が順番に解除される。したがって、全てのランプクリップの係止部が一度に係止孔部から係止解除孔部に移動する場合に比べて光学シートに作用する力を分散することができ、もってランプクリップの取り外し作業をスムーズに行うことができる。

　また、前記ランプクリップは複数設けられ、全ての前記ランプクリップは、全ての前記係止部における前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除される方向が一致する向きで前記シャーシに取り付けられているものとしてもよい。このような構成によれば、光学シートを一方向にスライドさせると、全てのランプクリップの全ての係止爪と挿通孔の孔縁部との係止状態が解除される。したがって、光学シートの一方向へのスライド操作により全てのランプクリップとシャーシとの係止状態を解除することができる。

　また、前記ランプクリップは、前記係止爪との間に前記シャーシおよび前記光学シートを挟み込むベース部を有し、前記係止脚部は、前記係止爪が前記シャーシ側挿通孔の孔縁部の裏側に係止した状態で、前記光学シートよりも表側に突出するものとされ、前記ベース部の裏面には、前記係止脚部のうち前記光学シートよりも表側に突出する部分を収容する収容凹部が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、光学シートに形成された挿通孔の孔縁が、確実に係止脚部を押圧することができる。

　また、前記ランプクリップには前記係止部が複数設けられ、全ての前記係止部において前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除される方向が一致しているものとしてもよい。このような構成によれば、光学シートを一方向にスライドさせると、全ての係止爪と挿通孔の孔縁部との係止状態が解除される。したがって、光学シートの一方向へのスライド操作により各ランプクリップに設けられた全ての係止部の係止状態を解除することができる。

　また、前記ランプクリップには前記ランプを把持するランプ把持部が複数並んで設けられ、前記係止部は、前記ランプ把持部の並び方向と同方向に複数並んで設けられているものとしてもよい。

　また、前記係止爪のうち前記シャーシ側挿通孔に対する挿入方向前側の端部には、前記挿入方向前方に向かって前記係止脚部からの張り出し寸法が少しずつ小さくなる傾斜をなす案内面が形成されているものとしてもよい。このような構成によれば、係止爪が挿通孔に挿入される際、案内面が挿通孔の孔縁に接触し、その傾斜により係止爪は挿通孔内へ案内されるから、ランプクリップの取り付けを容易に行うことができる。

　本発明の表示装置は、前記照明装置と、この照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備える。
　また、前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルであるものとしてもよい。
　本発明のテレビ受信装置は、前記表示装置を備える。

（発明の効果）
　本発明によれば、ランプクリップを容易に取り外すことが可能な照明装置、表示装置およびテレビ受信装置を提供することができる。

実施形態１にかかるテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図液晶表示装置を短手方向に沿って切断した状態を示す断面図液晶表示装置を長手方向に沿って切断した状態を示す断面図シャーシにランプクリップおよび放電管を取り付けた状態を示す平面図液晶表示装置の部分拡大断面図係止爪と挿通孔の孔縁部とが係止した状態を示す部分拡大断面図同部分拡大平断面図係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が解除された状態を示す部分拡大断面図同部分拡大平断面図実施形態２にかかるランプクリップの側面図係止爪と挿通孔の孔縁部とが係止した状態を示す部分拡大断面図同部分拡大平断面図係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が解除された状態を示す部分拡大断面図同部分拡大平断面図実施形態３にかかる係止爪と挿通孔の孔縁部とが係止した状態を示す部分拡大断面図同部分拡大平断面図係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が解除された状態を示す部分拡大断面図同部分拡大平断面図実施形態４にかかる反射シートがシャーシに配置された状態を示す平面図係止爪と挿通孔の孔縁部とが係止した状態を示す部分拡大平断面図下段ランプクリップの係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が解除された状態を示す部分拡大平断面図中段ランプクリップの係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が解除された状態を示す部分拡大平断面図上段ランプクリップの係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が解除された状態を示す部分拡大平断面図他の実施形態（３）にかかる係止爪と挿通孔の孔縁部との係止が解除された状態を示す部分拡大断面図他の実施形態（４）にかかる係止爪と挿通孔の孔縁部とが係止した状態を示す部分拡大断面図他の実施形態（５）にかかる係止脚部が挿通孔の孔縁に押されている状態を示す部分拡大平断面図他の実施形態（６）にかかる係止爪と挿通孔の孔縁部とが係止した状態を示す部分拡大平断面図他の実施形態（７）にかかる係止爪と挿通孔の孔縁部とが係止した状態を示す部分拡大平断面図他の実施形態（８）にかかる係止脚部が挿通孔の孔縁に押されている状態を示す部分拡大平断面図

　ＴＶ…テレビ受信装置、１０…液晶表示装置（表示装置）、１１…液晶パネル（表示パネル）、２０…バックライト装置（照明装置）、２１…放電管（ランプ）、２２…シャーシ、２７…反射シート（光学シート）、３０…ランプクリップ、３１…ランプ把持部、３２，６０，７４…係止部、３２Ａ…挿入部、３２Ｂ，８０，９０，１００，１３０…係止脚部、３３…ベース部、３５…収容凹部、３７…係止爪、３９…案内面、４０…挿通孔、４０Ａ，５０，６１，７０，１２１，１３１…シート挿通孔（光学シート側挿通孔）、４０Ｂ…シャーシ挿通孔（シャーシ側挿通孔）、５０Ａ，６１Ａ，７１，１１１，１３１Ａ…係止孔部、５０Ｂ，６１Ｂ，７２，１１２，１３１Ｂ…係止解除孔部、５１，６２，７３，１１０，１２０，１３４…傾斜部

　＜実施形態１＞
　以下、本発明を具体化した実施形態１について、図１～図１０を参照しつつ詳細に説明する。
　本実施形態では、液晶表示装置１０（表示装置）を備えるテレビ受信装置ＴＶについて例示する。テレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示装置１０と、液晶表示装置１０を表裏から挟むようにして収容するキャビネットＣａ，Ｃｂと、電源Ｐと、テレビ放送などを受信するためのチューナーＴと、スタンドＳとを備えている。液晶表示装置１０は、表示面を略垂直方向に向けた縦置き姿勢でキャビネットＣａ，Ｃｂ内に収容されている。以下、各構成部材において、図１の左下側（テレビ受信装置ＴＶの正面側、表示側）を表方、右上側を裏方とし、また上側を上方、下側を下方として説明する。

　液晶表示装置１０は、表裏方向から見ると全体として横長な矩形状をなし、図２に示すように、画像を表示可能な液晶パネル１１（本発明の表示パネルに該当する）と、液晶パネル１１に向けて光を照射する外部光源であるバックライト装置２０（本発明の照明装置に該当する）とを有し、これらがベゼル１２等の保持部材により一体的に保持されてなる。

　液晶パネル１１は、横長の矩形状をなす一対の透明な（透光性を有する）ガラス製の基板と、両基板の間に介在し、電圧印加に伴って光学特性が変化する液晶層（図示せず）とを有してなる。なお、液晶パネル１１の表面および裏面には、偏光板１１Ａ，１１Ｂが貼り付けられている（図３および図４参照）。

　液晶パネル１１は、図２に示すように、表側に配されるベゼル１２と、裏側に配されるフレーム１３との間に周縁部を挟まれて固定されている。ベゼル１２およびフレーム１３は金属製（例えばアルミ製）であって、ベゼル１２は液晶パネル１１の周縁部に沿う（液晶パネル１１の表示領域を取り囲む）横長の枠状をなし、フレーム１３は、液晶パネル１１の周縁部のうち長手方向に延びる縁部に沿う細長い形状をなしている。なお、液晶パネル１１の周縁部のうち短手方向に延びる両縁部は、ホルダ２６の上に載置されている（図４参照）。

　バックライト装置２０は、所謂直下型のバックライト装置２０であって、液晶パネル１１の裏面直下に備えられている。
　バックライト装置２０は、表側に放電管２１（本発明のランプに該当する）が配置されるシャーシ２２を備えている。シャーシ２２は金属製であって、平板状をなす底板２２Ａと、底板２２Ａの周縁から表側へ立ち上がる周板２２Ｂとにより構成され、全体として表側へ開口する浅皿状をなしている。シャーシ２２の周板２２Ｂ、ベゼル１２およびフレーム１３には、図３に示すように、固定孔２３が表裏方向に貫通して形成されており、この固定孔２３に図示しないネジを挿通して締め付けることで、シャーシ２２、ベゼル１２およびフレーム１３は一体化されている。

　底板２２Ａは、平面視すると、液晶パネル１１よりも一回り大きい横長な矩形状をなしている。底板２２Ａの長手方向の両端部には、後述する中継コネクタ２５を取り付けるための取付孔２４が、底板２２Ａを表裏方向に貫通して複数設けられている。

　シャーシ２２の裏面には、放電管２１の駆動を制御するインバータ基板Ｂと、液晶パネル１１の駆動を制御するコントロール基板Ｃとが取り付けられている（図２参照）。インバータ基板Ｂは、シャーシ２２の長手方向の両端部にそれぞれ配置され、中継コネクタ２５に電気的に接続されている。また、コントロール基板Ｃは、シャーシ２２の長手方向の中央部に配置されている。

　シャーシ２２には、開口を塞ぐように拡散板２８が配置されている。拡散板２８は、合成樹脂製の板状部材に光散乱粒子が分散して配合されたものであり、線状光源である放電管２１の光を拡散する機能を有している。拡散板２８は横長の矩形状をなし、その周縁部のうち長手方向に延びる両縁部は、シャーシ２２の周板２２Ｂとフレーム１３との間に挟まれて固定されている（図３参照）。なお、拡散板２８の周縁部のうち短手方向に延びる両縁部は、ホルダ２６の上に載置されている（図４参照）。

　また、拡散板２８の表側には、シート状の光学部材２９が備えられている。光学部材２９は、異なる機能を有するシートが複数枚積層されてなり、例えば裏側から順に、拡散シート、レンズシート、反射型偏光板とされている。光学部材２９は、拡散板２８と液晶パネル１１との間に挟まれて保持されている。

　シャーシ２２の底板２２Ａの表面（放電管２１とシャーシ２２との間）には、放電管２１からの光を表側（拡散板２８側）へ反射させる反射シート２７（本発明の光学シートに該当する）が敷設されている。反射シート２７は合成樹脂製であって、その表面が反射性に優れた白色とされており、シャーシ２２の底板２２Ａの表面（内面）に沿ってその略全域を覆う横長の矩形状をなしている。反射シート２７の周縁部のうち長手方向に延びる両縁部は、図３に示すように、シャーシ２２の周板２２Ｂの表側を覆うように立ち上がった形態をなし、シャーシ２２と拡散板２８との間に挟まれて固定されている。

　シャーシ２２の内部（底板２２Ａおよび周板２２Ｂに囲まれてなる部分）には、液晶パネル１１に向けて光を照射する放電管２１（本実施形態では冷陰極管）が複数本収容されている。放電管２１は細長い管状をなし、それぞれの軸線がシャーシ２２の長手方向と一致する向きで、互いに一定間隔をあけて並列配置されている。放電管２１の両端部は、それぞれ中継コネクタ２５に嵌め込まれて固定され、中間部は、後述するランプクリップ３０により把持されている。

　中継コネクタ２５は、シャーシ２２の長手方向における両端縁部に沿って複数配置されている。中継コネクタ２５は、ホルダ２６により一括して覆われている。ホルダ２６は白色を呈する合成樹脂製であって、細長い略箱型をなしている。

　バックライト装置２０は、放電管２１を保持するランプクリップ３０を複数有している。ランプクリップ３０は合成樹脂製（例えばポリカーボネート製）であって、表面が光の反射性に優れた白色とされている。ランプクリップ３０は、放電管２１を把持するランプ把持部３１と、シャーシ２２の裏面に係止する係止部３２と、係止部３２との間にシャーシ２２および反射シート２７を挟み込むベース部３３とを備えてなる（図６参照）。

　ベース部３３は、細長い略矩形の板状をなし、その長手方向の略中央位置には、拡散板２８を裏側から支持する支持ピン３４が表側に突出して設けられている。支持ピン３４は、突出端に向かって次第に径寸法が小さくなる略円錐状をなし、その突出寸法は、ランプ把持部３１の突出寸法よりも大きくされている。この支持ピン３４により、拡散板２８の裏側（放電管２１側）への撓みや反りが規制される。また、ベース部３３の裏面には、係止部３２の係止脚部３２Ｂ（後述する）の先端部を収容する収容凹部３５が設けられている。

　ランプ把持部３１は、ベース部３３の長手方向（ランプの並列方向）に並んで一対設けられている。ランプ把持部３１は、ベース部３３の長手方向の両端部に位置し、一対のランプ把持部３１の間隔は、放電管２１の並列ピッチと一致している。

　各ランプ把持部３１は、放電管２１を挟持する一対のアーム部３１Ａを有し、全体として表側へ開口した略環状をなしている。一対のアーム部３１Ａは、ベース部３３から表側へ片持ち状をなして立ち上がり、互いに接近・離間方向に弾性変形可能とされている。ランプ把持部３１は、一対のアーム部３１Ａの対向方向がベース部３３の長手方向と一致する向きで設けられている。なお、アーム部３１Ａは、略円弧状に湾曲している。

　一対のアーム部３１Ａの先端寄り位置には、内向きに突出する一対の保持突起３１Ｂが設けられ、この一対の保持突起３１Ｂは、ランプ把持部３１に把持された放電管２１の表側の略半部分に接触するようになっている。
　また、一対のアーム部３１Ａの先端部（保持突起３１Ｂよりも表側の端部）の対向面は、先端に向かって互いの間隔が少しずつ広がる傾斜をなす傾斜面３１Ｃとされている。この傾斜面３１Ｃにより、放電管２１の取り付け動作が案内される。

　係止部３２は、ランプ把持部３１の並び方向と同方向に並んで一対設けられている。一対の係止部３２は、ベース部３３の長手方向の両端部（一対のランプ把持部３１の真裏の位置）に配置されている。なお、各係止部３２は、ランプ把持部３１の一対のアーム部３１Ａの対向方向の中央に位置している。

　係止部３２は、ベース部３３の裏面から裏方（後述する挿通孔４０に対する挿入方向）へ突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた係止脚部３２Ｂとを有している。挿入部３２Ａは、ベース部３３の短手方向に長い断面略矩形の柱状をなしている（図８および図１０参照）。また、挿入部３２Ａの軸方向寸法（表裏方向寸法）は、シャーシ２２の厚さ寸法と反射シート２７の厚さ寸法とを加算した寸法よりも大きい寸法とされている。

　係止脚部３２Ｂは、その裏側端が連結部３２Ｃを介して挿入部３２Ａの裏側端に連結されている。なお、連結部３２Ｃは、係止脚部３２Ｂおよび挿入部３２Ａよりも剛性が低くされている。

　係止脚部３２Ｂは、挿入部３２Ａとの間に所定間隔を開けて挿入部３２Ａの下側に設けられ、挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向は、ランプ把持部３１の並び方向と一致している。係止脚部３２Ｂは、連結部３２Ｃから片持ち状をなして真っ直ぐに表側へ延出する形態をなし、挿入部３２Ａに対して接近・離間方向に弾性変位可能とされている。一のランプクリップ３０に設けられた一対の係止部３２において、各係止脚部３２Ｂの挿入部３２Ａに対する接近方向（後述する係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される方向）は、ともに放電管２１の並び方向と一致している。

　係止脚部３２Ｂは、ベース部３３の短手方向に長い断面略矩形の柱状をなしている（図８および図１０参照）。また、係止脚部３２Ｂの軸方向寸法（表裏方向寸法）は、挿入部３２Ａの軸方向寸法とほぼ等しくされ、その表側の端部（係止脚部３２Ｂのうち反射シート２７よりも表側に突出する部分）は、ベース部３３に設けられた収容凹部３５に入り込んで収容されている。なお、係止脚部３２Ｂのうちシャーシ２２よりも表側に突出する部分は、後述する反射シート２７のシート挿通孔（光学シート側挿通孔）４０Ａの孔内面（若しくは孔縁）に押圧操作される被押圧部３６とされている。

　そして、係止脚部３２Ｂの裏側の端部には、後述する挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７が設けられている。係止爪３７は、係止脚部３２Ｂから下側（挿入部３２Ａ側とは反対側）に張り出して設けられている。
　係止爪３７の表側の面は、シャーシ２２の裏面に係止する係止面３８とされている。係止面３８は、ベース部３３の裏面と略平行（係止脚部３２Ｂの軸方向に対して略垂直）をなし、係止面３８とベース部３３の裏面（収容凹部３５を除く部分）との間には、シャーシ２２の厚さ寸法と反射シート２７の厚さ寸法とを加算した寸法と同等の寸法が開けられている。

　係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部の裏側に係止した状態では、係止脚部３２Ｂは反射シート２７よりも表側に突出し、被押圧部３６はシート挿通孔４０Ａ内に位置してその孔内面と対向した状態になる。係止脚部３２Ｂは、被押圧部３６がシート挿通孔４０Ａの孔内面に押されることで、挿入部３２Ａに接近する方向に弾性変位可能とされている。

　また、係止爪３７の裏側（挿通孔４０に対する挿入方向前側）の端部には、表側から裏側に向かって係止脚部３２Ｂからの張り出し寸法が少しずつ小さくなる傾斜をなす案内面３９が形成されている。

　ランプクリップ３０は、シャーシ２２の長手方向の中間部に分散して取り付けられている（図５参照）。全てのランプクリップ３０は、ベース部３３の長手方向が放電管２１の並列方向と一致する（放電管２１の軸方向と略直交する）向き、詳しくは、全ての係止部３２における係止脚部３２Ｂの挿入部３２Ａに対する接近方向が一致する向き（全ての係止部３２において各挿入部３２Ａが各係止脚部３２Ｂの上側に配される向き）でシャーシ２２に取り付けられている。

　反射シート２７およびシャーシ２２には係止部３２が挿入される挿通孔４０が貫通して設けられている。なお、反射シート２７に形成された挿通孔４０をシート挿通孔４０Ａ、シャーシ２２に形成された挿通孔４０をシャーシ挿通孔（シャーシ側挿通孔）４０Ｂと称する。

　シャーシ挿通孔４０Ｂは、シャーシ２２の底板２２Ａを表裏方向に貫通して形成されている。シャーシ挿通孔４０Ｂは、底板２２Ａのうちランプクリップ３０の取り付け箇所に形成され、一箇所につき２つずつ、一対の係止部３２の間隔と等しい間隔をあけて配置されている。

　全てのシャーシ挿通孔４０Ｂは、略同形・同大に形成された矩形状をなしている。シャーシ挿通孔４０Ｂの幅寸法（シャーシ２２の短手方向に沿う方向の幅寸法）は、係止部３２の挿入部３２Ａおよび係止脚部３２Ｂ（係止爪３７を除く）の対向方向の幅寸法と同等の寸法に設定されている。そして、各シャーシ挿通孔４０Ｂの孔縁部のうちシャーシ２２の短手方向に対向する両縁部の一方（下縁部）に、係止爪３７が裏側から係止するようになっている。なお、各シャーシ挿通孔４０Ｂのシャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法は、ベース部３３の短手方向の幅寸法よりも小さくされている。

　シート挿通孔４０Ａは、反射シート２７を表裏方向に貫通して形成されている。シート挿通孔４０Ａは、反射シート２７のうちランプクリップ３０の取り付け箇所に設けられ、一箇所につき２つずつ、一対の係止部３２の間隔と等しい間隔をあけて配置されている。

　全てのシート挿通孔４０Ａは略同形・同大に形成され、シャーシ挿通孔４０Ｂとほぼ等しい大きさの矩形状をなしている。シート挿通孔４０Ａは、シャーシ挿通孔４０Ｂと同様、シャーシ２２の短手方向に沿う方向の幅寸法が、係止部３２（係止爪３７を除く）の幅寸法と同等の寸法に設定されている。
　シート挿通孔４０Ａの孔縁のうちの下縁は、係止脚部３２Ｂの被押圧部３６の外縁のうち挿入部３２Ａ側とは反対側の縁に沿って位置している。

　反射シート２７は、シート挿通孔４０Ａがシャーシ挿通孔４０Ｂに連なって係止脚部３２Ｂの被押圧部３６を押圧せず、挿通孔４０の孔縁部と係止部３２とが係止状態のまま保持される係止位置（図７および図８参照）と、シート挿通孔４０Ａがシャーシ挿通孔４０Ｂからずれて係止脚部３２Ｂの被押圧部３６を押圧し、挿通孔４０の孔縁部と係止部３２との係止状態を解除する係止解除位置（図９および図１０参照）との間をスライド可能とされている。反射シート２７は、常には、前述したようにシャーシ２２と拡散板２８との間に挟まれて係止位置に固定され、ランプクリップ３０を取り外す際には、ベゼル１２、フレーム１３およびシャーシ２２を固定しているネジを緩めることで係止解除位置へのスライドが可能になる。反射シート２７は、上側にスライドさせることで係止位置から係止解除位置に至るようになっている。

　次に、液晶表示装置１０の組み付け作業、特にランプクリップ３０の取り付け作業について詳しく説明する。
　まず、シャーシ２２の表側に反射シート２７を配置する。詳しくは、反射シート２７を、各シート挿通孔４０Ａの位置を各シャーシ挿通孔４０Ｂの位置に合わせるようにして係止位置に配置する。

　次いで、ランプクリップ３０をシャーシ２２に取り付ける。各ランプクリップ３０の支持ピン３４を指先で掴み、一対の係止部３２がそれぞれ挿通孔４０に対向するように位置合わせして、ランプクリップ３０をシャーシ２２側へ近付ける。すると、係止爪３７の案内面３９が挿通孔４０の孔縁に当接し、さらにランプクリップ３０を押し込むことにより、案内面３９の傾斜により係止爪３７が挿通孔４０内へ案内され、係止脚部３２Ｂは挿入部３２Ａ側に弾性変形する。そして、係止爪３７が挿通孔４０を裏側へ通り抜けると同時に係止脚部３２Ｂが弾性復帰し、係止面３８が挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する。こうして、ランプクリップ３０はシャーシ２２に取り付けられた状態になる。この取り付け作業をすべてのランプクリップ３０について行う。

　その後、放電管２１をシャーシ２２に取り付ける。各放電管２１の両端部をそれぞれ中継コネクタ２５に嵌合するとともに、中間部を各ランプクリップ３０のランプ把持部３１に把持させる。

　次いで、中継コネクタ２５にホルダ２６を被せ、拡散板２８および光学部材２９をシャーシ２２の開口に載置する。そして、一対のフレーム１３を所定の位置に設置し、その表側に別途製造した液晶パネル１１とベゼル１２とを順に載置し、ベゼル１２、フレーム１３およびシャーシ２２をネジ止めして一体にする。こうして、液晶表示装置１０の組み付けが完了する。

　次に、液晶表示装置１０の解体作業、特にランプクリップ３０の取り外し作業について詳しく説明する。
　まず、ベゼル１２、フレーム１３およびシャーシ２２を固定しているネジを緩め、ベゼル１２、液晶パネル１１、フレーム１３、光学部材２９、拡散板２８およびホルダ２６を、順に取り外す。
　次いで、放電管２１をシャーシ２２から取り外す。各放電管２１の両端部をそれぞれ中継コネクタ２５から離脱させるとともに、中間部を各ランプクリップ３０のランプ把持部３１から取り外す。

　次に、反射シート２７をシャーシ２２の表面に沿って上側（係止解除位置側）にスライドさせる。すると、各シート挿通孔４０Ａの下縁が、反射シート２７のスライド開始の直後に各係止脚部３２Ｂの被押圧部３６に当接してこれを上側（挿入部３２Ａ側）へ押圧する。そして、全ての係止部３２の係止脚部３２Ｂは挿入部３２Ａ側へ弾性変位し、全ての係止爪３７の係止面３８は、少しずつシャーシ２２の裏側から挿通孔４０内へ露出していく。やがて、反射シート２７は係止解除位置に到達し、全ての係止爪３７の係止面３８の全体が挿通孔４０の孔縁部から外れた状態（非係止状態）になる（図９および図１０参照）。こうして、全てのランプクリップ３０が、シャーシ２２から取り付し可能な状態になる。

　そして、ランプクリップ３０をシャーシ２２から取り外す。各ランプクリップ３０を表側へ持ち上げると、係止部３２はシャーシ挿通孔４０Ｂをスムーズに通過してシャーシ２２から取り外される。そして、全てのランプクリップ３０がシャーシ２２から取り外すと、液晶表示装置１０の解体作業が終了する。

　次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
　本実施形態のバックライト装置２０は、表側に放電管２１が配置されるシャーシ２２と、シャーシ２２と放電管２１との間に配置される反射シート２７と、放電管２１を把持するランプクリップ３０とを有し、ランプクリップ３０にはシャーシ２２に係止する係止部３２が設けられ、反射シート２７およびシャーシ２２には係止部３２が挿入される挿通孔４０が貫通して設けられており、ランプクリップ３０の係止部３２は、挿通孔４０に対する挿入方向に突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた係止脚部３２Ｂと、係止脚部３２Ｂから挿入部３２Ａ側とは反対側に張り出して設けられ、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７と、を有し、係止脚部３２Ｂは、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で、反射シート２７に形成されたシート挿通孔４０Ａの孔内面に対向して配置され、シート挿通孔４０Ａの孔内面に押されることで挿入部３２Ａ側に変位して係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される。
　これにより、反射シート２７をスライドさせることで、係止爪３７とシャーシ２２との係止状態を解除できるから、ランプクリップ３０を容易に取り外すことができる。

　また、ランプクリップ３０は、係止爪３７との間にシャーシ２２および反射シート２７を挟み込むベース部３３を有し、係止脚部３２Ｂは、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部の裏側に係止した状態で、反射シート２７よりも表側に突出するものとされ、ベース部３３の裏面には係止脚部３２Ｂのうち反射シート２７よりも表側に突出する部分を収容する収容凹部３５が設けられている。これにより、例えば反射シート２７がスライドする際にシャーシ２２から多少浮き上がったとしても、シート挿通孔４０Ａの孔内面が確実に係止脚部３２Ｂを押圧することができる。

　また、ランプクリップ３０には係止部３２が複数設けられ、全ての係止部３２において係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される方向が一致している。これにより、反射シート２７を一方向にスライドさせると、全ての係止脚部３２Ｂがシート挿通孔４０Ａの孔内面に押されて挿入部３２Ａ側に変位し、全ての係止爪３７とシャーシ挿通孔４０Ｂの孔縁部との係止状態が解除される。したがって、反射シート２７の一方向へのスライド操作により各ランプクリップ３０に設けられた全ての係止部３２の係止状態を解除することができる。

　また、ランプクリップ３０は複数設けられ、全てのランプクリップ３０は、全ての係止部３２における係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される方向が一致する向きでシャーシ２２に取り付けられている。これにより、反射シート２７を一方向にスライドさせると、全てのランプクリップ３０の係止部３２の係止脚部３２Ｂがシート挿通孔４０Ａの孔内面に押されて挿入部３２Ａ側に変位し、全ての係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止状態が解除される。したがって、反射シート２７の一方向へのスライド操作により全てのランプクリップ３０とシャーシ２２との係止状態を解除することができる。

　また、係止爪３７のうち挿通孔４０に対する挿入方向前側の端部には、挿入方向前方に向かって係止脚部３２Ｂからの張り出し寸法が少しずつ小さくなる傾斜をなす案内面３９が形成されている。これにより、係止爪３７が挿通孔４０に挿入される際、案内面３９が挿通孔４０の孔縁に接触し、その傾斜により係止爪３７が挿通孔４０内へ案内されるから、ランプクリップ３０の取り付けを容易に行うことができる。

　＜実施形態２＞
　次に、本発明を具体化した実施形態２に係るテレビ受信装置ＴＶを図１１～図１５によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、反射シート２７に形成されたシート挿通孔５０は、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で係止部３２が位置する係止孔部５０Ａと、挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法が係止孔部５０Ａの同対向方向における幅寸法よりも小さい係止解除孔部５０Ｂとが一続きに設けられたものである点で、実施形態１とは相違する。なお、実施形態１と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、実施形態１と同様に、液晶パネル１１とバックライト装置２０とを有する液晶表示装置１０を備えてなる。バックライト装置２０は、実施形態１と同様に、表側に放電管２１が配置されるシャーシ２２と、放電管２１とシャーシ２２との間に配置される反射シート２７と、放電管２１を把持するランプクリップ３０とを有している。

　ランプクリップ３０は、実施形態１と同様、放電管２１を把持するランプ把持部３１と、シャーシ２２の裏面に係止する係止部３２と、係止部３２との間にシャーシ２２および反射シート２７を挟み込むベース部３３とを備えてなり、係止部３２は、ベース部３３の裏面から裏方へ突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた係止脚部３２Ｂとを有している（図１１および図１２参照）。係止脚部３２Ｂは、挿入部３２Ａとの間に所定間隔を開けてベース部３３の短手方向に対向して設けられており、係止部３２の挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向はランプ把持部３１の並び方向の略直交方向に一致している。そして、係止脚部３２Ｂは、実施形態１と同様、挿入部３２Ａに対して接近・離間方向に弾性変位可能とされ、各係止脚部３２Ｂの挿入部３２Ａに対する接近方向は、放電管２１の軸方向に一致している。係止脚部３２Ｂには、実施形態１と同様、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７が設けられている。

　そして、反射シート２７およびシャーシ２２には、実施形態１と同様、係止部３２が挿入される挿通孔４０が貫通して設けられている。
　挿通孔４０のうちシャーシ２２に形成されたシャーシ挿通孔４０Ｂの幅寸法（シャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法）は、係止部３２の挿入部３２Ａおよび係止脚部３２Ｂ（係止爪３７を除く）の対向方向の幅寸法と同等の寸法に設定されている。そして、各シャーシ挿通孔４０Ｂの孔縁部のうちシャーシ２２の長手方向に対向する両縁部の一方に、係止爪３７が裏側から係止するようになっている。なお、各シャーシ挿通孔４０Ｂのシャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法は、ベース部３３の短手方向の幅寸法よりも小さくされている。

　反射シート２７に形成されたシート挿通孔５０は、実施形態１と同様、反射シート２７のうちランプクリップ３０の取り付け箇所に２つずつ、一対の係止部３２の間隔と等しい間隔をあけて配置されている。
　全てのシート挿通孔５０は略同形・同大に形成され、各シート挿通孔５０は、図１３に示すように、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で係止部３２が位置する係止孔部５０Ａと、挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法が係止孔部５０Ａの対向方向における幅寸法よりも小さい係止解除孔部５０Ｂとが一続きに設けられたものである。なお、シート挿通孔５０は、ベース部３３のシャーシ２２に対する投影面内に配置されるようになっている。

　係止孔部５０Ａは、シャーシ挿通孔４０Ｂとほぼ等しい大きさの矩形状をなし、シャーシ挿通孔４０Ｂと同様、シャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法が、係止部３２（係止爪３７を除く）の幅寸法と同等の寸法に設定されている。そして、係止孔部５０Ａの孔縁のうち図１３の右側の縁（係止脚部３２Ｂと挿入部３２Ａとの対向方向に向き合う両縁のうち係止脚部３２Ｂ側の縁）は、シート挿通孔５０内に位置する係止脚部３２Ｂの被押圧部３６の外縁のうち挿入部３２Ａ側とは反対側の縁に沿って位置している。

　係止解除孔部５０Ｂは、係止孔部５０Ａの下側に形成されている。係止解除孔部５０Ｂの孔縁のうち図１３の左側の縁（係止脚部３２Ｂと挿入部３２Ａとの対向方向に向き合う両縁のうち挿入部３２Ａ側の縁）は、係止孔部５０Ａの左側の縁から一直線状に下方へ延びている。また、係止解除孔部５０Ｂの孔縁のうち図１３の右側の縁は、係止孔部５０Ａの同右側の縁よりも左側に位置している。

　シート挿通孔５０の孔縁には、係止孔部５０Ａから係止解除孔部５０Ｂ側に向かって、シート挿通孔５０の挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法を少しずつ狭める（係止脚部３２Ｂ側に少しずつ張り出す）傾斜をなす傾斜部５１が設けられている。傾斜部５１は、シート挿通孔５０のうち図１３の右側の縁の上下方向略中央部（係止孔部５０Ａより下側の部分）に形成されている。

　ランプクリップ３０を取り外す際には、反射シート２７をシャーシ２２の表面に沿って上側にスライドさせる。すると、シート挿通孔５０の孔縁に設けられた傾斜部５１が、係止脚部３２Ｂの被押圧部３６に当接し、被押圧部３６を内側（挿入部３２Ａ側）へ押圧する。そして、さらなる反射シート２７のスライド動作に伴って、係止脚部３２Ｂは、傾斜部５１の傾斜により少しずつ挿入部３２Ａ側へ弾性変位し、係止爪３７は、少しずつシャーシ２２の裏側から挿通孔４０内へ露出していく。やがて、各係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部から外れた状態（非係止状態）になり、係止部３２が係止解除孔部５０Ｂ内に移動した状態になる（図１４および図１５参照）。こうして、全てのランプクリップ３０は、シャーシ２２から取り付し可能な状態になり、各ランプクリップ３０を表側へ持ち上げると、係止部３２はシャーシ挿通孔４０Ｂをスムーズに通過してシャーシ２２から取り外される。このとき、ランプクリップ３０の係止部３２をシート挿通孔５０の係止解除孔部５０Ｂから反射シート２７を撓ませるようにして引き抜いても良く、また、係止爪３７をシャーシ２２の裏面からシャーシ挿通孔４０Ｂ内へ引き出したところで反射シート２７をスライドさせ、係止孔部５０Ａが係止部３２の位置に配されるようにして係止孔部５０Ａから係止部３２を引き抜くようにしてもよい。

　以上のように本実施形態においては、ランプクリップ３０の係止部３２は、挿通孔４０に対する挿入方向に突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた係止脚部３２Ｂと、係止脚部３２Ｂから挿入部３２Ａ側とは反対側に張り出して設けられ、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７と、を有し、係止脚部３２Ｂは、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で、反射シート２７に形成されたシート挿通孔５０の孔縁に対向して配置され、シート挿通孔５０の孔縁に押されることで挿入部３２Ａ側に変位し、係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される。したがって、実施形態１と同様、反射シート２７をスライドさせることで、係止爪３７とシャーシ２２との係止状態を解除できるから、ランプクリップ３０を容易に取り外すことができる。

　また、シート挿通孔５０は、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で係止部３２が位置する係止孔部５０Ａと、挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法が係止孔部５０Ａの同対向方向における幅寸法よりも小さい係止解除孔部５０Ｂとが一続きに設けられたものとされ、係止解除孔部５０Ｂの孔縁に押されることで係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される。したがって、係止部３２が係止孔部５０Ａから係止解除孔部５０Ｂに移動する向きに反射シート２７をスライドさせると、係止脚部３２Ｂが係止解除孔部５０Ｂの孔縁に押されて挿入部３２Ａ側へ変位し、係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除されるから、ランプクリップ３０を容易に取り外すことができる。

　また、シート挿通孔５０の孔縁には、係止孔部５０Ａから係止解除孔部５０Ｂ側に向かってシート挿通孔５０の挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法を少しずつ狭める傾斜をなす傾斜部５１が設けられている。これにより、係止脚部３２Ｂは、シート挿通孔５０の孔縁の傾斜部５１の傾斜により少しずつ挿入部３２Ａ側へ変位し、係止部３２は、スムーズに係止孔部５０Ａから係止解除孔部５０Ｂ側に移動するから、ランプクリップ３０をさらに容易に取り外すことができる。

　＜実施形態３＞
　次に、本発明を具体化した実施形態３に係るテレビ受信装置ＴＶを図１６～図１９によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、ランプクリップ３０の係止部６０が、挿入部３２Ａを間に挟んで一対の係止脚部３２Ｂを有する点で、実施形態１とは相違する。なお、実施形態１と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　ランプクリップ３０は、実施形態１と同様、放電管２１を把持するランプ把持部３１と、シャーシ２２の裏面に係止する係止部６０と、係止部６０との間にシャーシ２２および反射シート２７を挟み込むベース部３３とを備えてなり、係止部６０は、ベース部３３の裏面から裏方へ突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた一対の係止脚部３２Ｂとを有している。

　一対の係止脚部３２Ｂは、挿入部３２Ａとの間に所定間隔を開け、挿入部３２Ａを間に挟む位置に設けられている。一対の係止脚部３２Ｂは、ベース部３３の短手方向に対向して設けられ、係止部６０の挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向はランプ把持部３１の並び方向の略直交方向に一致している。係止脚部３２Ｂは、実施形態１と同様、挿入部３２Ａに対して接近・離間方向に弾性変位可能とされ、各係止脚部３２Ｂの挿入部３２Ａに対する接近方向は、放電管２１の軸方向に一致している。そして、各係止脚部３２Ｂには、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７が設けられている。

　反射シート２７およびシャーシ２２には、実施形態１と同様、係止部６０が挿入される挿通孔４０が貫通して設けられている。
　挿通孔４０のうちシャーシ２２に形成されたシャーシ挿通孔４０Ｂの幅寸法（シャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法）は、係止部６０の挿入部３２Ａおよび一対の係止脚部３２Ｂ（係止爪３７を除く）の対向方向の幅寸法と同等の寸法に設定されている。そして、各シャーシ挿通孔４０Ｂの孔縁部のうちシャーシ２２の長手方向に対向する両縁部に、係止爪３７が裏側から係止するようになっている。なお、各シャーシ挿通孔４０Ｂのシャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法は、ベース部３３の短手方向の幅寸法よりも小さくされている。

　反射シート２７に形成されたシート挿通孔６１は、実施形態１と同様、反射シート２７のうちランプクリップ３０の取り付け箇所に２つずつ、一対の係止部６０の間隔と等しい間隔をあけて配置されている。

　全てのシート挿通孔６１は略同形・同大に形成され、各シート挿通孔６１は、図１７に示すように、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で係止部６０が位置する係止孔部６１Ａと、挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法が係止孔部６１Ａの同対向方向における幅寸法よりも小さい係止解除孔部６１Ｂとが一続きに設けられたものである。なお、シート挿通孔６１は、ベース部３３のシャーシ２２に対する投影面内に配置されるようになっている。

　係止孔部６１Ａは、シャーシ挿通孔４０Ｂとほぼ等しい大きさの矩形状をなし、シャーシ挿通孔４０Ｂと同様、シャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法が、係止部６０（係止爪３７を除く）の幅寸法と同等の寸法に設定されている。そして、係止孔部６１Ａの孔縁のうち係止脚部３２Ｂと挿入部３２Ａとの対向方向に向き合う両縁は、それぞれシート挿通孔６１内に位置する一対の係止脚部３２Ｂの被押圧部３６の外縁のうち挿入部３２Ａ側とは反対側の縁に沿って位置している。

　係止解除孔部６１Ｂは、係止孔部６１Ａの下側に形成されている。係止解除孔部６１Ｂの孔縁のうち左右両端縁（一対の係止脚部３２Ｂの対向方向における両端縁）は、係止孔部６１Ａの左右両端縁よりも内側に位置している。

　シート挿通孔６１の孔縁には、係止孔部６１Ａから係止解除孔部６１Ｂ側に向かってシート挿通孔６１の挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法を少しずつ狭める（係止脚部３２Ｂ側に少しずつ張り出す）傾斜をなす傾斜部６２が設けられている。傾斜部６２は、シート挿通孔６１のうち左右両端縁の上下方向略中央部（係止孔部６１Ａよりも下側）に形成されている。

　そして、ランプクリップ３０を取り外す際には、反射シート２７をシャーシ２２の表面に沿って上側にスライドさせる。すると、シート挿通孔６１に設けられた一対の傾斜部６２が、一対の係止脚部３２Ｂの被押圧部３６にそれぞれ当接し、係止脚部３２Ｂの被押圧部３６を内側（挿入部３２Ａ側）へ押圧する。そして、さらなる反射シート２７のスライド動作に伴って、一対の係止脚部３２Ｂは、傾斜部６２の傾斜により少しずつ挿入部３２Ａ側へ弾性変位し、各係止脚部３２Ｂの係止爪３７は、少しずつシャーシ２２の裏側から挿通孔４０内へ露出していく。やがて、一対の係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部から外れた状態（非係止状態）になり、係止部６０は係止解除孔部６１Ｂ内に移動した状態になる（図１８および図１９参照）。こうして、全てのランプクリップ３０が、シャーシ２２から取り付し可能な状態になる。そして、各ランプクリップ３０を表側へ持ち上げると、係止部６０はシャーシ挿通孔４０Ｂをスムーズに通過してシャーシ２２から取り外される。

　以上のように本実施形態においては、ランプクリップ３０の係止部６０は、挿通孔４０に対する挿入方向に突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた係止脚部３２Ｂと、係止脚部３２Ｂから挿入部３２Ａ側とは反対側に張り出して設けられ、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７と、を有し、係止脚部３２Ｂは、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で、反射シート２７に形成されたシート挿通孔６１の孔縁に対向して配置され、シート挿通孔６１の孔縁に押されることで挿入部３２Ａ側に変位して係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される。したがって、実施形態１と同様、反射シート２７をスライドさせることで、係止爪３７とシャーシ２２との係止状態を解除できるから、ランプクリップ３０を容易に取り外すことができる。

　また、ランプクリップ３０の係止部６０は、挿入部３２Ａを間に挟んで一対の係止脚部３２Ｂを有している。このように係止脚部３２Ｂが一対設けられることで、係止脚部３２Ｂが一のみの場合に比べて係止爪３７の数が２倍に増えるから、係止部６０と挿通孔４０の孔縁部との係止力を向上させることができる。また、反射シート２７をスライドさせることで、一対の係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止を解除することができるから、ランプクリップ３０の係止力を向上させたとしても、ランプクリップ３０を容易に取り外すことができる。

　＜実施形態４＞
　次に、本発明を具体化した実施形態４に係るテレビ受信装置ＴＶを図２０～図２４によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、反射シート２７に形成されたシート挿通孔７０の形状が、複数のランプクリップ３０間で異なるように設定されている点で、実施形態１とは相違する。なお、実施形態１と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　ランプクリップ３０は、実施形態１と同様、放電管２１を把持するランプ把持部３１と、シャーシ２２の裏面に係止する係止部７４と、係止部７４との間にシャーシ２２および反射シート２７を挟み込むベース部３３とを備えてなり、係止部７４は、ベース部３３の裏面から裏方へ突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた一対の係止脚部３２Ｂとを有している。

　一対の係止脚部３２Ｂは、挿入部３２Ａとの間に所定間隔を開けて、挿入部３２Ａを間に挟む位置に設けられ、係止部７４の挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向はランプ把持部３１の並び方向の略直交方向に一致している。一対の係止脚部３２Ｂは、実施形態１と同様、挿入部３２Ａに対して接近・離間方向に弾性変位可能とされ、各係止脚部３２Ｂの挿入部３２Ａに対する接近方向は、放電管２１の軸方向に一致している。そして、各係止脚部３２Ｂには、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７が設けられている。

　反射シート２７およびシャーシ２２には、実施形態１と同様、係止部７４が挿入される挿通孔４０が貫通して設けられている。
　挿通孔４０のうちシャーシ２２に形成されたシャーシ挿通孔４０Ｂの幅寸法（シャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法）は、係止部７４の挿入部３２Ａおよび一対の係止脚部３２Ｂ（係止爪３７を除く）の対向方向の幅寸法と同等の寸法に設定されている。そして、各シャーシ挿通孔４０Ｂの孔縁部のうちシャーシ２２の長手方向に対向する両縁部に、一対の係止爪３７が裏側から係止するようになっている。なお、各シャーシ挿通孔４０Ｂのシャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法は、ベース部３３の短手方向の幅寸法よりも小さくされている。

　反射シート２７に形成されたシート挿通孔７０は、実施形態１と同様、反射シート２７のうちランプクリップ３０の取り付け箇所に２つずつ、一対の係止部７４の間隔と等しい間隔をあけて配置されている。

　そして、シート挿通孔７０は、図２１に示すように、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で係止部７４が位置する係止孔部７１と、挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法が係止孔部７１の同対向方向における幅寸法よりも小さい係止解除孔部７２とが一続きに設けられたものとされている。なお、シート挿通孔７０は、ベース部３３のシャーシ２２に対する投影面内に配置されるようになっている。

　シート挿通孔７０は、シャーシ２２の短手方向に沿う方向の幅寸法（係止解除孔部７２との並び方向における幅寸法）が、複数のランプクリップ３０間で異なるように設定されている。詳しくは、シート挿通孔７０は、反射シート２７の所定の領域に形成されたシート挿通孔７０毎に大きさが異なるものとされ、本実施形態では、反射シート２７を上下方向に３つの領域に分割したうちの最も上段の領域に配置されたシート挿通孔７０（上段シート挿通孔７０Ｕと称する）と、中段の領域に配置されたシート挿通孔７０（中段シート挿通孔７０Ｎと称する）と、最も下段の領域に配置されたシート挿通孔７０（下段シート挿通孔７０Ｓと称する）とで、互いに大きさが異なるものとされている。

　係止解除孔部７２は、各シート挿通孔７０の係止孔部７１の下側に形成されている。全てのシート挿通孔７０の係止解除孔部７２は、略同形・同大に形成されている。係止解除孔部７２の孔縁のうち左右両端縁（一対の係止脚部３２Ｂの対向方向の両端縁）は、係止孔部７１の孔縁のうち左右両端縁よりも内側に位置している。

　また、すべてのシート挿通孔７０の孔縁には、係止孔部７１から係止解除孔部７２側に向かってシート挿通孔７０の挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向における幅寸法を少しずつ狭める（係止脚部３２Ｂ側に少しずつ張り出す）傾斜をなす傾斜部７３が設けられている。傾斜部７３は、シート挿通孔７０のうち係止孔部７１より下側の位置に形成されている。

　そして、係止孔部７１は、シャーシ２２の長手方向に沿う方向の幅寸法が、係止部７４（係止爪３７を除く）の幅寸法と同等の寸法に設定され、係止孔部７１の孔縁のうち係止脚部３２Ｂと挿入部３２Ａとの対向方向に向き合う両縁は、それぞれシート挿通孔７０内に位置する一対の係止脚部３２Ｂの被押圧部３６の外縁のうち挿入部３２Ａ側とは反対側の縁に沿って位置している。

　また、係止孔部７１は、シャーシ２２の短手方向に沿う方向の幅寸法（係止解除孔部７２との並び方向における幅寸法）が、複数のランプクリップ３０間で異なるように設定されている。詳しくは、シート挿通孔７０の係止孔部７１は、上段シート挿通孔７０Ｕの係止孔部７１（上段係止孔部７１Ｕと称する）と、中段シート挿通孔７０Ｎの係止孔部７１（中段係止孔部７１Ｎと称する）と、下段シート挿通孔７０Ｓの係止孔部７１（下段係止孔部７１Ｓと称する）とで、互いに大きさが異なるものとされている。なお、下段係止孔部７１Ｓの上下方向の幅寸法が最も小さく、上側の領域に形成されたシート挿通孔７０の係止孔部７１ほど上下方向の幅寸法が大きくなるように設定されている。

　下段係止孔部７１Ｓの上下方向の幅寸法は、係止部７４の上下方向の幅寸法よりも若干大きい寸法とされ、中段係止孔部７１Ｎの上下方向の幅寸法は、下段係止孔部７１Ｓの上下方向の幅寸法の約２倍よりも若干大きい寸法とされ、上段係止孔部７１Ｕの上下方向の幅寸法は、下段係止孔部７１Ｓの上下方向の幅寸法の約３倍よりも若干大きい寸法とされている。なお、上段係止孔部７１Ｕ、中段係止孔部７１Ｎおよび下段係止孔部７１Ｓの左右方向（挿入部３２Ａと係止脚部３２Ｂとの対向方向に沿う方向）の幅寸法は全て同等の寸法とされている。

　反射シート２７が係止位置に配置されているときには、図２１に示すように、上段係止孔部７１Ｕ、中段係止孔部７１Ｎおよび下段係止孔部７１Ｓの孔縁のうち上縁（反射シート２７のスライド方向に対向する一対の縁のうち係止孔部７１側の縁）は、各係止孔部７１に挿通された係止部７４の外縁に沿って位置している。そして、上段係止孔部７１Ｕのうち係止部７４の下方には、傾斜部７３の手前位置までの間に、傾斜部７３および係止解除孔部７２の上下方向寸法を加算した寸法の約２倍の寸法があけられている。また、中段係止孔部７１Ｎのうち係止部７４の下方には、傾斜部７３の手前位置までの間に、傾斜部７３および係止解除孔部７２の上下方向寸法を加算した寸法と同等の寸法があけられている。また、下段係止孔部７１Ｓに挿通された係止部７４は、傾斜部７３のすぐ上側に位置している。こうして、係止状態にあるランプクリップ３０の係止部７４が、係止位置に配置された反射シート２７の係止解除孔部７２に至るまでの距離が、ランプクリップ３０間で異なるように設定されている。

　次に、ランプクリップ３０の取り外し作業について説明する。なお、反射シート２７のうち最も上段の領域に取り付けられたランプクリップ３０を上段ランプクリップ３０Ｕ、中段の領域に取り付けられたランプクリップ３０を中段ランプクリップ３０Ｎ、下段の領域に取り付けられたランプクリップ３０を下段ランプクリップ３０Ｓと称する。

　反射シート２７をシャーシ２２の表面に沿って上側にスライドさせると、まず、下段シート挿通孔７０Ｓの傾斜部７３が、下段ランプクリップ３０Ｓの係止脚部３２Ｂの被押圧部３６に当接して被押圧部３６を内側（挿入部３２Ａ側）へ押圧する。さらなる反射シート２７のスライド動作に伴って、下段ランプクリップ３０Ｓの係止脚部３２Ｂは、傾斜部７３の傾斜により少しずつ挿入部３２Ａ側へ弾性変位し、一対の係止爪３７は少しずつシャーシ２２の裏側から挿通孔４０内へ露出していく。やがて、各係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部から外れた状態（非係止状態）になり、下段ランプクリップ３０Ｓの係止部７４が係止解除孔部７２内に移動した状態になる（図２２参照）。こうして、全ての下段ランプクリップ３０Ｓが、シャーシ２２から取り付し可能な状態になる。そして、各下段ランプクリップ３０Ｓを表側へ持ち上げると、係止部７４はシャーシ挿通孔４０Ｂをスムーズに通過してシャーシ２２から取り外される。この間、中段ランプクリップ３０Ｎおよび上段ランプクリップ３０Ｕの係止部７４は、ともに各シート挿通孔７０Ｎ，７０Ｕの傾斜部７３に当接することはなく、すべてが挿通孔４０の孔縁部に係止したままの状態に保持されている。そして、中段ランプクリップ３０Ｎの係止部７４は、中段係止孔部７１Ｎのうち上下方向の下端（傾斜部７３のすぐ手前）に位置し、上段ランプクリップ３０Ｕの係止部７４は、上段係止孔部７１Ｕのうち上下方向の略中央に位置している。

　その後、反射シート２７をさらに上側にスライドさせると、反射シート２７のスライド開始の直後に、中段シート挿通孔７０Ｎの傾斜部７３が中段ランプクリップ３０Ｎの係止脚部３２Ｂの被押圧部３６に当接し、係止脚部３２Ｂの被押圧部３６を内側（挿入部３２Ａ側）へ押圧する。さらなる反射シート２７のスライド動作に伴って、中段ランプクリップ３０Ｎの係止脚部３２Ｂは、傾斜部７３の傾斜により少しずつ挿入部３２Ａ側へ弾性変位し、一対の係止爪３７は、少しずつシャーシ２２の裏側から挿通孔４０内へ露出していく。やがて、各係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部から外れた状態（非係止状態）になり、係止部７４が係止解除孔部７２内に移動した状態になる（図２３参照）。こうして、全ての中段ランプクリップ３０Ｎが、シャーシ２２から取り付し可能な状態になる。そして、各中段ランプクリップ３０Ｎを表側へ持ち上げると、係止部７４はシャーシ挿通孔４０Ｂをスムーズに通過してシャーシ２２から取り外される。この間、上段ランプクリップ３０Ｕの係止部７４は、上段シート挿通孔７０Ｕに形成された傾斜部７３に当接することはなく、すべてが挿通孔４０の孔縁部に係止したままの状態に保持されている。また、上段ランプクリップ３０Ｕの係止部７４は、上段係止孔部７１Ｕのうち上下方向の下端（傾斜部７３のすぐ手前）に位置している。

　その後、反射シート２７をさらに上側にスライドさせると、反射シート２７のスライド開始の直後に、上段シート挿通孔７０Ｕの傾斜部７３が上段ランプクリップ３０Ｕの係止脚部３２Ｂの被押圧部３６に当接し、係止脚部３２Ｂの被押圧部３６を内側（挿入部３２Ａ側）へ押圧する。さらなる反射シート２７のスライド動作に伴って、上段ランプクリップ３０Ｕの係止脚部３２Ｂは、傾斜部７３の傾斜により少しずつ挿入部３２Ａ側へ弾性変位し、一対の係止爪３７は、少しずつシャーシ２２の裏側から挿通孔４０内へ露出していく。やがて、各係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部から外れた状態（非係止状態）になり、係止部７４の全体が係止解除孔部７２内に移動した状態になる（図２４参照）。こうして、全ての上段ランプクリップ３０Ｕが、シャーシ２２から取り付し可能な状態になる。そして、各上段ランプクリップ３０Ｕを表側へ持ち上げると、係止部７４はシャーシ挿通孔４０Ｂをスムーズに通過してシャーシ２２から取り外される。以上により、シャーシ２２に取り付けられていたすべてのランプクリップ３０の取り外し作業が完了する。

　以上のように本実施形態においては、ランプクリップ３０の係止部７４は、挿通孔４０に対する挿入方向に突出する挿入部３２Ａと、挿入部３２Ａと対向して設けられた係止脚部３２Ｂと、係止脚部３２Ｂから挿入部３２Ａ側とは反対側に張り出して設けられ、挿通孔４０の孔縁部に裏側から係止する係止爪３７と、を有し、係止脚部３２Ｂは、係止爪３７が挿通孔４０の孔縁部に係止した状態で、反射シート２７に形成されたシート挿通孔７０の孔縁に対向して配置され、シート挿通孔７０の孔縁に押されることで挿入部３２Ａ側に変位して係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が解除される。したがって、実施形態１と同様、反射シート２７をスライドさせることで、係止爪３７とシャーシ２２との係止状態を解除できるから、ランプクリップ３０を容易に取り外すことができる。

　また、係止孔部７１は、係止解除孔部７２との並び方向における幅寸法が、複数のランプクリップ３０間で異なるように設定されているから、反射シート２７をスライドさせると、ランプクリップ３０の係止部７４が順番に係止孔部７１から係止解除孔部７２に移動し、係止爪３７と挿通孔４０の孔縁部との係止が順番に解除される。ここで、反射シートにより全てのランプクリップの係止部を一度に係止解除する場合には、シャーシに取り付けられているランプクリップの数が増えると、反射シートをスライドさせるために多大な力を要することになり、反射シートが損傷する等してスムーズなスライド操作が困難になるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、係止部７４が順番に係止孔部７１から係止解除孔部７２に移動するようになっているから、シャーシ２２に取り付けられているランプクリップ３０の数が増しても、反射シート２７に作用する力を分散させることができ、もってランプクリップ３０の取り外し作業を容易に行うことができる。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。

　（１）上記実施形態では、係止脚部３２Ｂは、その裏側端が連結部３２Ｃを介して挿入部３２Ａの裏側端に連結され、片持ち状をなして表側へ延出する形態をなしているが、これに限らず、例えば係止脚部は、その表裏両端が連結部を介して挿入部の表裏両端に連結された両持ち状をなすものであってもよい。また、係止脚部の表側端をベース部に連結するようにしてもよい。

　（２）上記実施形態では、係止脚部３２Ｂは、反射シート２７よりも表側に突出するものとされているが、係止脚部は、シート挿通孔の孔縁に対向して配置されれば必ずしも反射シートよりも表側に突出しなくてもよく、例えば係止脚部の表側端が反射シートの表側面と揃うものであってもよい。

　（３）上記実施形態では、係止爪３７は、係止脚部３２Ｂの裏側の端部に設けられているが、これに限らず、例えば図２５に示すように、係止脚部８０の長さ寸法を大きくして、係止爪３７を係止脚部８０の中間部に設けるようにしてもよい。これにより、係止脚部８０は挿入部３２Ａ側へ弾性変位しやすくなるから、反射シート２７に作用する力を小さくすることができる。したがって、反射シート２７が損傷等することを防ぐとともに、反射シート２７をスムーズにスライドさせることができる。

　（４）上記実施形態では、係止脚部３２Ｂは、連結部３２Ｃから片持ち状をなして真っ直ぐに表側へ延出する形態をなしているが、これに限らず、例えば図２６に示すように、係止脚部９０を、連結部３２Ｃから弧状をなして表側へ延出する形態とし、係止脚部９０の長さ寸法を大きくするようにしてもよい。これにより、係止脚部９０は挿入部３２Ａ側へ弾性変位しやすくなるから、反射シート２７に作用する力を小さくすることができる。したがって、反射シート２７が損傷等することを防ぐとともに、反射シート２７をスムーズにスライドさせることができる。

　（５）実施形態２では、係止脚部３２Ｂは、断面略矩形の柱状をなしているが、これに限らず、例えば図２７に示すように、係止脚部１００を断面三日月状の柱状をなすものとし、係止脚部１００のうち挿入部３２Ａとの対向面とは反対側の面を弧状をなす曲面１０１としてもよい。これにより、係止脚部１００は、シート挿通孔５０の孔縁に押圧されて係止孔部５０Ａから係止解除孔部５０Ｂへスムーズに移動するから、ランプクリップ３０の取り外しを容易に行うことができる。

　（６）実施形態２では、傾斜部５１は、シート挿通孔５０のうち上下方向略中央部に形成されているが、これに限らず、例えば傾斜部１１０は、図２８に示すように、係止孔部１１１の端から係止解除孔部１１２の全体にわたり形成されていてもよい。

　（７）実施形態３では、傾斜部６２は、シート挿通孔６１のうち上下方向略中央部に形成されているが、これに限らず、例えば傾斜部１２０は、図２９に示すように、シート挿通孔１２１の上下方向の全体にわたり形成されていてもよい。
　（８）実施形態３では、係止脚部３２Ｂは、断面略矩形の柱状をなしているが、これに限らず、例えば図３０に示すように、係止脚部１３０のうち少なくともシート挿通孔１３１の孔縁に押圧操作される被押圧部１３２を断面略三角形をなすものとして、係止脚部１３０のうち挿入部３２Ａとの対向面とは反対側の面を傾斜面１３３とし、シート挿通孔１３１の傾斜部１３４を、この被押圧部１３２の傾斜面１３３の傾斜に沿う勾配をなすものとしてもよい。これにより、係止脚部１３０は、シート挿通孔１３１の孔縁に押圧されて係止孔部１３１Ａから係止解除孔部１３１Ｂ側へスムーズに移動するから、ランプクリップ３０の取り外しを容易に行うことができる。

　（９）実施形態４では、全てのシート挿通孔７０において、係止解除孔部７２は、各シート挿通孔７０の係止孔部７１の下側に形成されていが、これに限らず、例えばシート挿通孔は、係止解除孔部が各シート挿通孔の係止孔部の下側に形成されているものと、上側に形成されているものとが混在するものとしてもよい。そして、シート挿通孔のうちいずれか一方の係止孔部の上下方向の幅寸法を、他方の係止孔部の上下方向の幅寸法よりも大きいものとし、反射シートを上下方向のうち一方にスライドさせて一の係止孔部の係止部を係止解除孔部に移動させてその係止部をシャーシから取り外した後、反射シートを上下方向のうち他方にスライドさせて他の係止孔部の係止部を係止解除孔部に移動させてその係止部をシャーシから取り外すようにしてもよい。

Claims

　シャーシと、
　前記シャーシの表側に配置されるランプと、
　前記シャーシと前記ランプとの間に配置される光学シートと、
　前記ランプを把持するランプクリップと、を有し、
　前記ランプクリップには、当該ランプクリップを前記シャーシに係止するための係止部が設けられ、
　前記光学シートには前記係止部が挿入される光学シート側挿通孔が設けられ、
　前記シャーシには、前記光学シート側挿通孔と同軸に開口し、前記係止部が挿入されるシャーシ側挿通孔が設けられており、
　前記ランプクリップの係止部は、
　　前記光学シート側挿通孔および前記シャーシ側挿通孔に対する挿入方向に延びる挿入部と、
　　前記光学シート側挿通孔および前記シャーシ側挿通孔内で前記挿入部と並ぶように設けられた係止脚部と、
　　前記係止脚部から前記挿入部側とは反対側に張り出してなり、前記シャーシ側挿通孔の孔縁部に裏側から係止する係止爪と、
　を有し、
　前記係止脚部は、前記係止爪が前記シャーシ側挿通孔の前記孔縁部に係止した状態で、前記光学シート側挿通孔の孔内面に対向して配置されるものとなっており、当該係止脚部が該光学シート側挿通孔の孔内面により押されることで前記挿入部側へ変位し、前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除されるようになっていることを特徴とする照明装置。
　前記光学シート側挿通孔は、前記係止爪が前記シャーシ側挿通孔の孔縁部に係止した状態で前記係止部が位置する係止孔部と、前記挿入部と前記係止脚部との対向方向における幅寸法が前記係止孔部の前記対向方向における幅寸法よりも小さい係止解除孔部とが、前記光学シートの面内方向において連通してなるものとされ、
　前記係止解除孔部の孔縁に押されることで前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の照明装置。
　前記光学シート側挿通孔の孔縁には、前記係止孔部から前記係止解除孔部側に向かって当該光学シート側挿通孔の前記対向方向における幅寸法を少しずつ狭める傾斜をなす傾斜部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の照明装置。
　前記ランプクリップの係止部は、前記挿入部を間に挟んで一対の前記係止脚部を有していることを特徴とする請求の範囲第２項または請求の範囲第３項に記載の照明装置。
　前記ランプクリップは複数設けられ、
　前記係止孔部は、前記係止解除孔部との並び方向における幅寸法が、前記複数のランプクリップ間で異なるように設定されていることを特徴とする請求の範囲第２項ないし請求の範囲第４項のいずれか一項に記載の照明装置。
　前記ランプクリップは複数設けられ、
　全ての前記ランプクリップは、全ての前記係止部における前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除される方向が一致する向きで前記シャーシに取り付けられていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし請求の範囲第５項のいずれか一項に記載の照明装置。
　前記ランプクリップは、前記係止爪との間に前記シャーシおよび前記光学シートを挟み込むベース部を有し、
　前記係止脚部は、前記係止爪が前記シャーシ側挿通孔の孔縁部の裏側に係止した状態で、前記光学シートよりも表側に突出するものとされ、
　前記ベース部の裏面には、前記係止脚部のうち前記光学シートよりも表側に突出する部分を収容する収容凹部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし請求の範囲第６項のいずれか一項に記載の照明装置。
　前記ランプクリップには前記係止部が複数設けられ、
　全ての前記係止部において前記係止爪と前記シャーシ側挿通孔の孔縁部との係止が解除される方向が一致していることを特徴とする請求の範囲第１項ないし請求の範囲第７項のいずれか一項に記載の照明装置。
　前記ランプクリップには前記ランプを把持するランプ把持部が複数並んで設けられ、
　前記係止部は、前記ランプ把持部の並び方向と同方向に複数並んで設けられていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし請求の範囲第８項のいずれか一項に記載の照明装置。
　前記係止爪のうち前記シャーシ側挿通孔に対する挿入方向前側の端部には、前記挿入方向前方に向かって前記係止脚部からの張り出し寸法が少しずつ小さくなる傾斜をなす案内面が形成されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし請求の範囲第９項のいずれか一項に記載の照明装置。
　請求の範囲第１項ないし請求の範囲第１０項のいずれか一項に記載の照明装置と、この照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルであることを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の表示装置。
　請求の範囲第１１項または請求の範囲第１２項に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。