明 細 書
地点検索装置及びナビゲーシヨン装置
技術分野
[0001] 本発明は、所望の地点を検索する地点検索装置及び移動体の移動経路を探索し て当該経路に基づいて案内するナビゲーシヨン装置の技術に関する。
背景技術
[0002] 従来から車両等の移動体に搭載され、当該移動体の移動経路や現在地等の情報 をディスプレイ上に表示して当該移動体を誘導する、所謂、ナビゲーシヨン装置が提 供されている。この種のナビゲーシヨン装置においては、地図表示に用いる地図デー タと、施設や地点(以下、単に「地点」という)の緯度経度、住所、電話番号等の情報( 以下、「地点情報」という)を含む地点検索用データとを DVD等の記録メディアに記 録し、ユーザの入力操作に応じて目的地の候補となる地点情報を検索して、当該目 的地候補となる地点情報の中から目的地に対応した地点情報をユーザに選択させる 地点検索機能が実現されている。また、この種のナビゲーシヨン装置の中には目的 地候補となる地点情報を幾つかのグループにグノレープ分けして(以下、「グノレーピン グ」という)、階層的に表示する機能を有するものも存在している(例えば、特許文献 1
) o
特許文献 1 :特願 2002— 310712号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0003] ところで、上記特許文献 1に記載の従来のナビゲーシヨン装置においては、ユーザ によって入力された検索キーワードに基づいて地点検索用データを検索して、この 検索により抽出された地点情報をグルーピングする際に、ジヤンノレ等の属性が同一 のものを一つのグループにグルーピングする手法が採用されていた。このため、同方 法では全く異なる属性を有する地点情報を同一グループとしてグルーピングすること ができず、自由度の高いグルーピング態様を実現することが不可能となっていた。
[0004] 本願は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては地
点検索により抽出された地点情報を幾つかのグノレープにグノレーピングする際にダル 一ビングの自由度を向上させ、もって、ユーザの利便性を向上させることが可能な地 点検索装置、ナビゲーシヨン装置、地点検索方法及び地点検索プログラムを提供す ることを目的とする。
課題を解決するための手段
[0005] 上述した課題を解決するため、本願の一つの観点において請求項 1に記載の地点 検索装置は、検索対象となる各地点の属性を示す地点情報を要素とする地点検索 ファイルが記録された第 1記録手段と、前記属性と当該他の属性を予め関連付ける テーブルが記録された第 2記録手段と、ユーザの入力した検索条件を示す条件情報 を生成する条件情報生成手段と、前記地点検索ファイルから前記条件情報に合致 する属性を有する地点情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出され た地点情報に含まれる属性に対応する関連属性を前記テーブルに基づいて特定す る特定手段と、前記特定された関連属性に対応する属性を有する地点情報を前記 地点検索ファイルから抽出する関連地点情報抽出手段と、前記抽出手段によって抽 出された地点情報と、前記関連地点情報抽出手段によって抽出された地点情報とを 対応付けて、外部に出力する出力手段とを具備することを特徴とする。
[0006] また、本願の他の観点において、請求項 8に記載のナビゲーシヨン装置は、請求項 1〜7のいずれ力 4項の地点検索装置と、前記出力手段によって前記地点情報が出 力された後におけるユーザの入力操作に基づいて、移動体のルートを探索する探索 手段と、前記探索されたルートに基づいて案内する案内手段と、を具備することを特 徴とする。
[0007] また更に、請求項 9に記載の地点検索方法は、検索対象となる各地点の属性を示 す地点情報を要素とする地点検索ファイルの記録される第 1記録手段と、前記属性と 当該他の属性を予め関連付けるテーブルが記録された第 2記録手段と、を備えた、 地点検索装置における地点検索方法であって、ユーザの入力した検索条件を示す 条件情報を生成する第 1ステップと、前記地点検索ファイルから前記条件情報に合 致する属性を有する地点情報を抽出する第 2ステップと、前記第 2ステップにて抽出 された地点情報に含まれる属性に対応する関連属性を前記テーブルに基づいて特
定する第 3ステップと、前記特定された関連属性に対応する属性を有する地点情報 を前記地点検索ファイルから抽出する第 4ステップと、前記第 2ステップにて抽出され た地点情報と、前記第 4ステップにて抽出された地点情報とを対応付けて、外部に出 力する第 5ステップとを具備することを特徴とする。
[0008] 更に、請求項 10に記載の地点検索プログラムは、検索対象となる各地点の属性を 示す地点情報を要素とする地点検索ファイルと、前記属性と当該他の属性を予め関 連付けるテーブルが記録された記録媒体からコンピュータによって前記地点情報を 検索するための地点検索プログラムであって、前記コンピュータを、ユーザの入力し た検索条件を示す条件情報を生成する条件情報生成手段、前記地点検索ファイル から前記条件情報に合致する属性を有する地点情報を抽出する抽出手段、前記抽 出手段によって抽出された地点情報に含まれる属性に対応する関連属性を前記テ 一ブルに基づレ、て特定する特定手段、前記関連属性に対応する属性を有する地点 情報を前記地点検索ファイルから抽出する関連地点情報抽出手段、前記抽出手段 によって抽出された地点情報と、前記関連地点情報抽出手段によって抽出された地 点情報とを対応付けて、外部に出力する出力手段、として機能させることを特徴とす る。
図面の簡単な説明
[0009] [図 1]実施形態に力かる地点検索用データのデータ構成の一例を示す図である。
[図 2]同実施形態において代表地点種別と関連種別との対応関係を例示する図であ る。
[図 3]同実施形態に力かる関連地点種別定義レコード R2のデータ構成の一例を示 す図である。
[図 4]同実施形態に力かる関連性定義レコード R1のデータ構成の一例を示す図であ る。
[図 5]同実施形態に力かる関連性定義テーブルヘッダ TBLHのデータ構成の一例を 示す図である。
[図 6]同実施形態における地点検索方法を利用したナビゲーシヨン装置 NAVの具体 的な構成の一例を示すブロック図である。
[図 7]同実施形態においてシステム制御部 110が実行する検索処理を示すフローチ ヤートである。
[図 8]同実施形態においてシステム制御部 110が実行する関連地点種別コード取得 ノレ一チンの処理内容を示すフローチャートである。
[図 9]同実施形態において情報表示部 107に表示される画像の一例を示す図である 符号の説明
[0010] RF(k=l、2、 ···、 n) ···地点検索ファイル
RFC* ··データ管理部
RFRG- · '検索フレーム群
RFP'''地点情報フレーム
RFPC' · ·地点情報管理レコード
RFP— k(k=l、 2、 ···、 η) ·'·ΡΟΙデータレコード
TBL- · ·関連性定義テーブル
TBLH- · ·関連性定義テーブルヘッダ
R1…関連性定義レコード
R2' · ·関連地点種別定義レコード
NAV- · 'ナビゲーシヨン装置
発明を実施するための最良の形態
[0011] 「1Ί実施形態
以下、本実施形態に力かるナビゲーシヨン装置 NAV (後述する図 6参照)について 説明することとするが、同実施形態にかかるナビゲーシヨン装置 NAVの具体的な装 置構成について説明する前に、まず、同ナビゲーシヨン装置 NAVにおいて実現され る地点検索方法及びこの方法に用いられる地点検索用データについて説明する。
[0012] [1. 1Ί本 ¾fe形熊にかかる地点検索方法及び地点検索用データ
本実施形態にかかる地点検索方法は、ナビゲーシヨン装置 NAVにおいて、例えば 、 目的地を検索する際に用いられるものである。なお、本地点検索方法により如何な る検索態様を実現するのかについては任意であるが、説明を具体的なものとするた
め、所謂 50音検索(すなわち、ユーザが入力した検索キーワードに一致する名称の 目的地候補を複数抽出して、当該目的地候補を表示し、当該目的地候補の中から ユーザの所望する地点を選択させる検索態様)を実現する場合ついて説明し、他の 検索形態 (例えば、周辺検索等)を実現する場合については後述することとする。
[0013] また、本実施形態に力、かる地点検索方法においては、 50音検索により抽出された 複数の目的地候補をユーザに提示する際に、当該抽出された複数の目的地候補を 幾つかのグループに分けて表示する。ここで、 目的地候補を幾つかのグループにグ ルービングするに際し、単にジャンル等の属性が同一のもののみを一つのグループ にまとめる手法を採用したとしてもユーザの利便性が確保できない場合が多レ、。例え ば、遊園地の名称である「〇〇ランド」なる検索キーワードを用いて 50音検索を行つ た結果、数百件の目的地候補が抽出されたような場合を想定する。この場合、「〇〇 ランド」というキーワードにより検索される地点中には「〇〇ランド」の周辺に存在する ホテル (例えば、「〇〇ランドホテル」)や駐車場 (例えば、「〇〇ランド駐車場」)といつ た施設、すなわち、「〇〇ランド」に関連する施設 (以下、「関連地点」という)が同時に 抽出されるケースがほとんどである。かかる場合に、単に属性が同一のものを一つの グループにグルーピングしたとしても、これら属性の異なるホテルや駐車場等の関連 地点は、「〇〇ランド」(遊園地)と同一グループにグルーピングされなくなってしまい 、ユーザは「〇〇ランド」の関連地点力 どの施設であるのかを全く把握できなくなつ てしまうのである。従って、 目的地候補のグルーピングを行うに際しては、これら関連 地点を「〇〇ランド」と同一のグノレープにグルーピングすることが必要となる。
その一方、グノレーピングする際に全く基準が定まっていないと、ユーザによって検 索される頻度の低い施設や関連地点の存在しない地点についてまでグノレーピング がなされてしまい、ユーザが、どのようなグループ分けがなされているのかを把握し難 くなる可能性がある。
[0014] そこで、本実施形態にかかる地点検索方法においては次のような方法を採用する こととした。まず、 目的地候補として抽出された地点の中力も代表的な施設 (例えば、 遊園地)やユーザによって検索される頻度の高い地点(例えば、名所 ·旧跡)を特定 し (以下、かかる地点を「代表地点」という)、更に、 目的地候補として抽出された地点
の中から当該代表地点に関連する地点を抽出する。そして、この関連地点を当該代 表地点と同一のグループにグルーピングし、ユーザに提示する方法を採用することと したのである。また、力かる方法によりグノレーピングされた目的地候補を表示する場 合、グノレーピングの対象となった施設については表示対象から除外して、例えば、「 〇〇ランド関連施設」等の項目として表示する。そして、この項目が選択された際に、 当該項目に対応するグループに属する代表地点及び関連地点の一覧を表示する。 なお、この際の具体的な表示態様については、動作の項において詳述する。
以上、簡単に本実施形態にかかる地点検索方法について説明したが、かかる地点 検索方法を実現するため、本実施形態においては図 1に示すようなデータ群、すな わち、 (a)地点検索ファイル RFと、 (b)関連性定義テーブル TBL、により地点検索用 データを構成することとした。なお、図 1は、本実施形態にかかる地点検索方法にお レ、て用レ、られる地点検索用データのデータ構成を示す概念図である。
[0015] まず、これらのデータの内、地点検索ファイル RFは検索対象となる施設や地点に 関する緯度/経度等の地点情報からなるレコード(以下、「POI (Point of Interest)デ 一タレコード」という。)を要素とするファイルであり、本実施形態にかかるナビゲーショ ン装置 NAVにおいて目的地候補となる地点に対応した地点情報を検索する際に用 レ、られる。この地点検索ファイル RFは、データ管理部 RFCと、検索フレーム群 RFR Gと、地点情報フレーム RFPと、から構成されており、これらの要素中、データ管理部 RFCは、検索フレーム RFRGと地点情報フレーム RFPを管理するためのデータとし て、例えば、地点情報フレームや検索フレーム群 RFRGに含まれる検索フレームを 指定するオフセット(ポインタ)等のデータを有している。なお、本実施形態において オフセットというときは、特定のデータのアドレスを指定するデータを意味するものとす る。
[0016] このデータ管理部 RFCによって管理される検索フレーム群 RFRGは、 50音検索、 ジャンル検索、周辺検索といった各種の検索態様を実現するための複数の検索フレ ームにより構成され、各検索フレームには対応する検索態様を実現するために必要 なデータが記述されている。なお、各検索フレームを構成するデータ内容に関しては 任意であり例えば JIS (Japanese Industrial Standards) D0810 (KIWIフォーマット)に
準拠したものとするようにしても良い。
[0017] これに対して、地点情報フレーム RFPは、地点情報管理レコード RFPCと、複数の POIデータレコード RFP-k (k= l , 2, · · · , n)とを有してレヽる。この地点情報管理レ コード RFPCは、地点情報フレーム RFPに含まれる各 POIデータレコード RFP-kを 管理するためのレコードとなっており、各 P〇Iデータレコード RFP_kを指定するオフ セット等のデータを要素としている。
[0018] 一方、 POIデータレコード RFP-kは、各地点の名称、緯度/経度、当該地点の地 図上における位置を特定するための情報 (例えば、リンク ID)、住所等の属性を示す 地点情報が記述されたデータであり、本実施形態に力かるナビゲーシヨン装置 NAV において目的地候補を表示し、或いは、ルート探索を行う際に用いられる。
[0019] また、本実施形態において特徴的な事項として、この P〇Iデータレコード RFP_kに は、当該 P〇Iデータレコード RFP_kに対応する地点の種別コード Cと、代表地点フラ グ Fと、エリアコード ECと、タウンコード TCと、が記述されている。
[0020] この種別コード Cは、当該 POIデータレコード RFP-kに対応する地点がどのような 種別(すなわち、ジャンル)の施設或いは地点であるかを示すコードとなっており、こ のコード Cにより、例えば、当該地点が遊園地であるの力、名所'旧跡であるのか等の 種別を特定できるようになっている。また、代表地点フラグ Fは、当該 POIデータレコ ード RFP-kに対応する地点が上述した代表地点として設定されているか否かを示す フラグであり、このフラグ Fが、例えば、 " 1 "である場合には当該地点が代表地点とし て設定されていることを意味し、 "0"である場合には当該地点が代表地点以外である ことを意味している。なお、代表地点の具体的な選定方法については任意であり、地 点検索ファイル RFの設計者側において自由に代表地点を設定することが可能であ る。一方、タウンコード TC及びエリアコード ECは、共に当該 POIデータレコード RFP -kに対応する地点が属している地域を示すコードであり、各々、エリアコード ECが当 該地点の属する市区町村を示し、タウンコード TCは当該市区町村内における町名 ( 大字、小字)等を示している。
[0021] なお、詳しくは後述するが、本実施形態に力かる地点検索方法においては 50音検 索によりユーザの入力した検索キーワードに対応する POIデータレコード RFP-kが
地点検索ファイル RFから抽出され、当該 POIデータレコード RFP-kにおいて代表フ ラグ Fが " 1 "となっているもの、すなわち、代表地点に対応する POIデータレコード RF P-kが抽出される。そして、当該代表地点に対応する関連地点の種別コード Cが次 述する関連性定義テーブル TBLに基づき特定されて、当該種別コード Cに基づき関 連地点に対応する POIデータレコード RFP-kが抽出される。この結果、当該代表地 点に対応する POIデータレコード RFP-kと、関連地点の POIデータレコード RFP-k が同一のグノレープにグルーピングされることとなる。
[0022] これに対して、関連性定義テーブル TBLは、各代表地点と同一グノレープにグルー ビングすべき関連地点の種別(以下、「関連地点種別」という)を特定するためのテー ブルであり、関連性定義テーブルヘッダ TBLHと、関連性定義レコード R1の集合で ある関連性定義レコード群 R1Gと、関連地点種別定義レコード R2の集合である関連 地点種別定義レコード R2Gとから構成されている。
[0023] これらの要素中、関連地点種別定義レコード R2は、代表地点に対応した種別(以 下、「代表地点種別」という)毎に設けられたレコードとなっており、当該種別に属する 代表地点と同一のグループにグルーピングすべき関連地点のジャンルを示す種別コ ード C (以下、特に「関連地点種別コード」という)を要素としている。また、関連定義レ コード R1は、代表地点種別毎に設けられたレコードとなっており、当該代表地点種 別に対応する関連地点種別定義レコード R2を特定するための情報を要素としている 。更に、関連性定義テーブルヘッダ TBLHは、関連性定義テーブル TBLに含まれる 各関連性定義レコード R1を管理するための情報を要素としている。
[0024] ここで、この関連性定義テーブル TBLの具体的な構成例について、図 2乃至図 5を 参照しつつ説明する。なお、図 2は、代表地点のジャンル (以下、「代表地点種別」と いう)として「遊園地」、「百貨店」、「名所 ·旧跡」の 3種別を設定し、例えば、「遊園地」 なる代表地点種別に対して「ホテル」、「駐車場」、「交通機関」、「金融機関」なる関連 地点種別が関連付けられている場合の対応関係を例示した図となっており、図 3乃 至図 5は、夫々、図 2に示す対応関係が成立している場合における、関連地点種別 定義レコード R2、関連性定義レコード Rl、関連性定義テーブルヘッダ TBLHのデ ータ構成の一例を示す図となっている。
[0025] まず、図 2に示す対応関係が成立している場合、例えば、「遊園地」なる代表地点 種別に対応する関連地点種別定義レコード R2には、図 3に示すように関連地点種別 コードとして「ホテル」、「駐車場」、「交通機関」、「金融機関」に対応した 4つの関連地 点種別に対応した種別コード C (すなわち、関連地点種別コード)が記述されることと なる。また、他の代表地点種別に対応した関連地点種別定義レコード R2についても 同様に、対応する関連地点種別コードが記述される。
[0026] これに対して、関連性定義レコード群 R1Gには、「遊園地」、「百貨店」、「名所'旧 跡」の 3種別に対応した関連性定義レコード R1が設けられ、各関連性定義レコード R 1には、(a)当該関連性定義レコード R1に対応する代表地点種別コード(例えば、「 遊園地」に対応する関連性定義レコード R1であれば、「遊園地」の種別コード C)と、 (b)当該関連性定義レコード R1に対応する関連地点種別定義レコード R2に含まれ る種別コード数と(例えば、「遊園地」に対応する関連性定義レコード R1であれば、「 4」)、 (c)当該関連性定義レコード Rlに対応する関連地点種別定義レコード R2を指 定するオフセット及び当該関連地点種別定義レコード R2のデータサイズと、が記述さ れることとなる(図 4参照)。
[0027] 一方、関連性定義テーブルヘッダ TBLHには、図 5に示すように関連性定義レコー ド R1の数 (例えば、図 2に示す対応関係が成立する場合「3」)と、関連性定義レコー ド R1のデータサイズと、関連性定義レコード群 R1Gに含まれる先頭の関連性定義レ コード R1を指定するオフセットが記述されることとなる。
[0028] 本実施形態にかかる地点検索方法において上記グルーピングを行う場合、代表地 点に対応した POIデータレコード RFP-k (すなわち、代表地点フラグ F = " l")に含ま れる種別コード C (すなわち、代表地点種別)に基づいて関連性定義レコード R1が特 定され、当該関連性定義レコード R1に基づいて関連地点種別定義レコード R2が特 定され、この結果、当該代表地点と同一グループにグノレーピングすべき関連地点種 別コードが特定されることとなる。
[0029] [1. 2Ίナビゲーシヨン装置 NAVの具体的な装置構成
次いで、図 6を参照しつつ、上述した地点検索用データを利用したナビゲーシヨン 装置 NAVの具体的な構成について説明する。このナビゲーシヨン装置 NAVは、上
記地点検索用データを利用することにより車両の目的地となる地点に対応する POI データレコード RFP-kを検索する機能を実現するためのものであり、かかる検索によ り抽出された POIデータレコード RFP-kは、ナビゲーシヨン装置 NAVにおいてルー ト探索を行うために利用される。
[0030] 力かる機能を実現するため、本実施形態に力かるナビゲーシヨン装置 NAVは、 G PS (Global Positioning System)受信部 101と、センサ部 102と、インターフェイス部 1 03 (以下、「インターフェイス」を「IZF」と略称する)と、 VICS (Vehicle Information Co mmunication System)データ受信部 104と、 HD (Hard Disk)ドライブ 105と、操作部 1 06と、情報表示部 107と、音声処理部 108と、スピーカ 109と、システム制御部 110と 要素間を相互に接続するデータバス 112と、を有する。
[0031] GPS受信部 101は、測地衛星の発信する GPS電波を受信し、当該 GPS電波に基 づいて車両 Vの現在位置に対応する緯度/経度を算出して、当該算出した緯度/ 経度を GPSデータとして I/F部 103に出力する。センサ部 102は、車両の走行速度 、加速度及び方位角を検出するための各種センサを有しており、検出結果に対応す る走行データを I/F部 103に出力する。この際、センサ部 102は、当該検出結果に 応じて出力すべき信号の電圧値を変更し、或いは、信号のパルス形状を変更する。
[0032] I/F部 103は、センサ部 102から入力される走行データと、 GPS受信部 101から入 力される GPSデータに基づいて車両位置を算出し、当該算出結果に対応する自車 位置データをシステム制御部 110に出力する。なお、この自車位置データは、システ ム制御部 110においてマップマッチング処理等を実行する際に、地図データと照合 するために利用される。
[0033] VICSデータ受信部 104は、 FM多重放送等の放送電波を受信し、当該放送電波 に含まれている VICSデータを抽出して、システム制御部 110に出力する。なお、 VI CSとは、道路交通情報通信システムのことを示し、 VICSデータとは、渋滞、事故、 通行規制等の道路交通情報を言う。
[0034] HDドライブ 105は、書き換え可能なハードディスクにより構成され、この HDには、 ( データ a)上記地点検索用データ、 (データ b)道路地図等の地図データやその他、走
行案内に必要なデータ、が記録されている。この HDドライブ 105は、システム制御部 110から入力される制御信号に基づいて、地点検索用のデータデータ群や地図デ ータ等のデータを HDから読み出して、システム制御部 110に供給する。
[0035] 操作部 106は、テンキーやカーソルキー等の各種キーを有するリモートコントロール 装置等により構成されており、ユーザ (運転手や同乗者)の入力操作に対応した制御 信号をシステム制御部 110に出力する。音声処理部 108は、システム制御部 110の 制御の下、音声信号を生成し、その生成した音声信号をスピーカ 109を介して拡声 する。力かる音声処理部 108の機能により、本実施形態にかかるナビゲーシヨン装置 NAVは、例えば、次の交差点における車両の進行方向をユーザに告知し、或いは、 設定された経路上における渋滞状況や通行止め状況をユーザに告知する。
[0036] 情報表示部 107は、主として液晶パネルや有機 EL等の表示装置により構成され、 システム制御部 110の制御の下、各種の情報を表示する。また、本実施形態におい て情報表示部 107には、車両の目的地となる地点を設定するために、 HDドライブ 10 5から読み出された地点検索ファイル RFに基づいて各種の検索を実現するための検 索画面が表示される。
[0037] システム制御部 110は、主として CPU (Central Processing Unit)により構成されると 共に、 GPS受信ポート、キー入力ポート等の各種入出力ポートを含み、ナビゲーショ ン装置 NAVの全体的な機能を統括的に制御する。かかる制御に際して、システム制 御部 110は、 ROM/RAM部 111に記録されている制御情報を利用すると共に、当 該 ROM/RAM部 111をワークエリアとして利用する。
[0038] 例えば、システム制御部 110は、走行案内を行う際に、 I/F部 103から出力された 自車位置データと地図データに基づいてマップマッチング等の補正処理を行うと共 に、情報表示部 107において車両の現在位置の周辺地域に対応する地図上に走行 ルートを示す情報が表示されるよう情報表示部 107を制御し、音声処理部 108から 当該走行経路を示す音声アナウンスが出力されるように制御する。
[0039] また、本実施形態においてシステム制御部 110は、ユーザの入力した検索キーヮ ードに対応する POIデータレコード RFP-k (すなわち、 目的地候補に対応した POI データレコード RFP-k)を抽出し、当該抽出された P〇Iデータレコード RFP- kと管理
テーブル TBLに基づいて目的地候補のグルーピングを行い、当該目的地候補の一 覧表示を行う。そして、当該一覧に従ってユーザが目的地となる地点を選択する旨の 入力操作を行うと、システム制御部 110は、当該選択された地点に対応する POIデ 一タレコード RFP_kに基づいてルート探索を行う。
[0040] [1. 3Ίナビゲーシヨン装置の具体的動作
次に、本実施形態に力、かるナビゲーシヨン装置 NAVにおいて目的地となる地点に 対応する P〇Iデータレコード RFP_kを 50音検索により検索する際の動作について説 明する。なお、以下においては、説明をより具体的なものとするため、地点検索用デ 一タが図 3乃至図 5のようなデータ構成を有するものとして説明を行うこととする。
[0041] まず、ユーザがナビゲーシヨン装置 NAVの操作部 106に対して所定の入力操作を 行うと、システム制御部 110は、 HDドライブ 105に対して制御信号を出力し、地点検 索ファイル RFに含まれるデータ管理部 RFCを読み出させ、データ管理部 RFCに基 づいて 50音検索用の検索フレームの読み出しを行う。
[0042] このようにして、検索フレームの読み出しが完了すると、システム制御部 110は、図 7に示す検索処理を開始し、 50音検索用のキーワードの入力画面の表示処理を実 行した後(ステップ Sal)、ユーザによる検索キーワードの入力を待機する状態となる( ステップ Sa2「no」)。この結果、ナビゲーシヨン装置 NAVの情報表示部 107には、例 えば、「検索条件となるキーワードを入力してください」等の文字列と共に、キーワード 入力のためのボックス及び「検索開始」なるボタンが表示されることとなる。
[0043] この状態において、ユーザが操作部 107に対して、例えば、「〇〇ランド」なる文字 歹 IJを入力するための入力操作を行い、更に、「検索開始」ボタンを選択する旨の入力 操作を行う。すると、システム制御部 110は、ステップ Sa2において「yes」と判定し、 H Dドライブ 105に制御信号を出力して、地点情報フレーム RFPの読み出しを行うと共 に、当該地点情報フレーム RFPからユーザによって入力された検索キーワード「〇〇 ランド」と一致する名称を有する P〇Iデータレコード RFP- kを抽出する(ステップ Sa3 )。なお、この際、完全一致したもののみを抽出するようにしても良いし、一部一致した もののみを抽出するようにしても良い。
[0044] このステップ Sa3における POIデータレコード RFP-kの抽出が完了すると、システム
制御部 110は、ステップ Sa3において、検索キーワード「〇〇ランド」に合致する地点 が存在するか否カ すなわち、 POIデータレコード RFP-kが抽出されたか否かを判 定する状態となり(ステップ Sa4)、この判定において「no」と判定すると、例えば、「キ 一ワードに該当する地点は存在いませんでした」等の文字列を表示して (ステップ Sa 17)、処理を終了する。
[0045] これに対して、ステップ Sa4において「yes」と判定した場合、システム制御部 110は 、この抽出された各 P〇Iデータレコード RFP-kに l〜t (但し、 tは抽出レコード数)の 変数「x」を設定し (ステップ Sa5)、 x= lとした後(ステップ Sa6)、 x= lの P〇Iデータ レコード RFP-kが関連地点に対応するものとして抽出済みか否かを判定する (ステツ プ Sa7)。今の場合、 x= lであるため、この判定においてシステム制御部 110は「no」 と半 IJ定し、当該 POIデータレコード RFP-kに含まれる代表地点フラグ Fが":!"となって レ、るか否かを判定する(ステップ Sa8)。
[0046] 次いで、この判定において「no」と判定すると、システム制御部 110は、「x」を「1」だ けインクリメントした後(ステップ Sal4)、「x>t」となっているか否かを判定する(ステツ プ Sal 5)。そして、この判定において、「no」と判定すると、システム制御部 110にお ける処理がステップ Sa7にリターンする。次いで、ステップ Sa7において「yes」と判定 した場合、システム制御部 110は、ステップ Sa8を実行することなぐステップ Sal4に 処理を進めるのに対して、「no」と判定した場合、ステップ Sa8の処理を実行する。
[0047] 一方、ステップ Sa8において「yes」と判定した場合、すなわち、判定対象となってい る POIデータレコード RFP-kに含まれる代表地点フラグ Fが " 1 "となっている場合、シ ステム制御部 110は、当該 POIデータレコード RFP-kに含まれてレ、る種別コード Cを 抽出して (ステップ Sa9)、図 8に示す関連地点種別コードの取得ルーチンを実行す る(ステップ SalO)。なお、このルーチンは、図 7に示す処理のサブルーチンとして実 行される処理である。
[0048] この関連地点種別コードの取得ルーチンにおいてシステム制御部 110は、 HDドラ イブ 105に制御信号を出力することにより、関連性定義テーブルヘッダ TBLHを読 み出し (ステップ Sbl)、当該テーブルヘッダ TBLHから関連性定義レコード数を抽 出して ROMZRAM部 111に格納する(ステップ Sb2)。次いで、システム制御部 11
0は、ステップ Sb2において抽出した関連性定義レコード数を「z」と設定した後(ステ ップ Sb3)、当該テーブルヘッダ TBLHに基づいてデータの読み出し開始アドレス及 び読み出すデータサイズを決定し、 HDドライブ 105に関連性定義レコード群 R1Gを 読み出させる(ステップ Sb4)。そして、システム制御部 110は、各関連性定義レコー ド R1に対して:!〜 T (但し、 Tは関連性定義レコード数)の変数「y」を設定し (ステップ Sb5)、「y= l」とする(ステップ Sb6)。
[0049] 次に、システム制御部 110は、「y= l」の関連性定義レコード R1から代表地点種別 コードを抽出し (ステップ Sb7)、この抽出した代表地点種別コードとステップ Sa9にお いて抽出した種別コード Cがー致するか否かを判定する(ステップ Sb8)。この判定に おいて「no」と判定した場合、システム制御部 110は、「y」を「1」だけインクリメントして (ステップ Sb9)、「y」の値がステップ Sb3におレ、て設定された「z」の値を超えてレ、るか 否かを判定する状態となり(ステップ SblO)、この判定において「yes」と判定すると、 システム制御部 11は処理をメインルーチンに復帰させるのに対して、「no」と判定す るとステップ Sb7にリターンする。
[0050] その後、システム制御部 110は、順次、変数「y」をインクリメントしつつステップ Sb7 〜SblOの処理を繰り返し、ステップ Sa9において抽出した種別コード Cと一致する代 表地点種別コードを有する関連性定義レコード R1を検索する。そして、ステップ Sa9 において抽出した種別コード Cと一致する代表地点種別コードを有する関連性定義 レコード R1が検索対象となった時点で、システム制御部 110は、ステップ Sb8におい て「yes」と判定し、当該関連性定義レコード R1に基づいて関連地点種別定義レコー ド R2を HDドライブ 105に読み出させる(ステップ Sbl l)。このようにして、関連地点 種別定義レコード R2が読み出されると、システム制御部 110は、当該レコード R2に 含まれてレ、る関連地点種別コードを抽出して ROM/RAM部 111に格納して (ステ ップ Sbl 2)、処理をメインルーチンに復帰させる。
[0051] このようにして関連地点種別コードの取得ノレ一チンが終了すると、システム制御部 1 10は、 ROMZRAM部 111に格納されてレ、る関連地点種別コードに基づレ、てステツ プ Sa3において抽出した P〇Iデータレコード RFP_kを検索し、当該関連地点種別コ ードと一致する種別コード Cを有する POIデータレコード RFP-kを抽出する(ステップ
Sal l)。なお、この際、種別コードの一致する POIデータレコードが存在しない場合 、抽出結果 =0とする。
[0052] 次に、システム制御部 110は、この抽出された POIデータレコード RFP-k中に関連 地点の抽出対象となっている P〇Iデータレコード RFP_kとタウンコード TC及びエリア コード ECの一致するものが存在しているか否かを判定する(ステップ Sal 2)。この結 果、関連地点の抽出対象となっている POIデータレコード RFP_kと全く無関係な位 置に存在している地点の POIデータレコード RFP-kが同一グループにグルーピング されることを防止することが可能となる。なお、この際、タウンコード等の一致する P〇I データレコード RFP_kが存在しない場合もあるところ、力かる場合にはシステム制御 部 110は、抽出結果 =0とする。なお、タウンコード TCやエリアコード ECを用いて関 連地点を抽出する代わりに、ステップ Sa3において抽出した POIデータレコード RFP -kに対応する地点との距離が所定距離以内である関連地点を緯度/経度情報に基 づいて抽出するようにしてもよい。
[0053] このようにして、関連地点に対応する POIデータレコード RFP-kの抽出が完了する と、システム制御部 110は、このステップ Sal2において抽出された POIデータレコー ド RFP-k中において代表地点フラグ F = " l"となっているものを除外して、 ROM/R AM部 111に記憶した後(ステップ Sal 3)、処理をステップ Sal4に移行させる。この 結果、代表地点となるべき POIデータレコード RFP-kが関連地点とされてしまうことが 防止されることとなる。
[0054] 力かる一連の処理(ステップ Sa7〜ステップ Sal5)力 ステップ Sa3において抽出さ れた全ての POIデータレコード RFP-kについて実行されると、 x>tとなり、ステップ S al5における判定が「yes」に変化することとなる。そして、このステップ Sal5において 「yes」と判定された場合、システム制御部 110は、検索結果のリスト表示処理を行つ て(ステップ Sal 6)、処理を終了する。
[0055] このステップ Sal6のリスト表示処理において、情報表示部 107に表示される画像の 一例を図 9に示す。
[0056] まず、このリスト表示処理においてシステム制御部 110は、図 9 (a)に示すように、ス テツプ Sa3において抽出された POIデータレコード RFP-kに対応する地点の名称の
一覧を表示する。この際、システム制御部 110は、当該一覧に表示する名称からグ ルービングされた地点に対応する名称を除外し、これに換えて、例えば、「〇〇ランド 関連施設」なる項目を表示する。
[0057] この状態において、ユーザが操作部 106にグルーピングされた地点に対応する項 目として、例えば、「〇〇ランド関連施設」なる項目を選択する旨の入力操作を行うと 、システム制御部 110は、表示画面を図 9 (b)のように切り換える。そして、この状態に おいてユーザが、例えば、「〇〇ランドホテル」を選択する旨の入力操作を行うとシス テム制御部 110は、この選択された項目に対応する地点の P〇Iデータレコード RFP- kを抽出して、 目的地を設定し、ルート探索のための処理を実行することとなる。
[0058] このようにして、本実施形態に力かるナビゲーシヨン装置 NAVにおいては、検索対 象となる各地点の緯度/経度や種別といった属性を示す地点情報を有する POIデ 一タレコード RFP_kを要素とする地点検索ファイル RFと、代表地点種別毎に当該代 表地点種別に対応する関連種別を予め関連付ける関連性定義テーブル TBLが HD ドライブ 105に記録した構成を採用している。そして、実際に地点検索を行う際には、 システム制御部 110が、ユーザの入力した検索キーワードを生成して、当該検索キ 一ワードに合致する属性を有する POIデータレコード RFP-kを地点検索ファイル RF 力 抽出した後、当該抽出された POIデータレコード RFP-kに含まれる種別コード C に対応する関連地点種別コードを関連性定義テーブル TBLに基づレ、て特定し、当 該特定された関連地点種別コードに対応する POIデータレコード RFP-kを地点検索 ファイル RFから抽出するようになっている。このようにして抽出された POIデータレコ ード RFP-kは、代表地点及び関連地点に対応するものとしてグルーピングされて出 力されることとなる。
[0059] この構成により、検索キーワードに対応した代表地点の POIデータレコード RFP-k が抽出され、当該代表地点の関連地点に対応する POIデータレコード RFP_kが抽 出されることとなる。このため、関連性定義テーブル TBLにおいて代表地点種別と関 連地点種別の関連付けを自由に行って、グルーピングを行う際の自由度を向上させ 、もって、ユーザの利便性を確保することが可能となる。
[0060] また、上記実施形態においては P〇Iデータレコード RFP-kに地点情報として複数
の属性を保有させ、システム制御部 110は、検索キーワードに合致し、且つ、関連地 点種別コードの一致する POIデータレコード RFP-kを地点検索ファイル RFから抽出 する構成となっているため、ユーザの所望する検索キーワードと全く無関係な地点が 抽出されてしまうような自体を防止できると共に、検索実行時の処理負担を軽減する ことも可能となる。
[0061] この際、 P〇Iデータレコード RFP_kに地点の名称と地点の種別とを地点情報として 記述するようにすれば、関連性定義テーブル TBLにより各種別間の関連性を定義す ることが可能となり、関連地点を確実に特定することが可能となる。
[0062] また更に、本実施形態においては P〇Iデータレコード RFP_kにタウンコード TCと、 エリアコード ECを記述する構成とし、関連地点に対応する P〇Iデータレコード RFP- kの抽出時にも、これらタウンコード TC等が一致するもののみを関連地点に対応する POIデータレコード RFP-kとして抽出するため、代表地点と全く無関係な位置に存 在している地点が関連地点として抽出されることを防止することが可能となる。
[0063] 更に、代表地点フラグ Fを設けた構成となっているため、検索時に抽出された地点 が代表地点であるか否かを確実に特定し、代表地点とすべきではない地点に対する グノレービングが行われることを防止することが可能となる。
[0064] なお、上記実施形態においては、地点検索用データをナビゲーシヨン装置 NAVの HDドライブ 105に記録する構成を採用していた力 これらのデータは、ナビゲーショ ン装置 NAV内に記録しておかなければならないものではなレ、。例えば、地点検索用 データに含まれるデータの内の一部分をネットワーク上のサーバに保有させるように し、必要に応じて当該データをダウンロードし、このダウンロードしたデータを利用し て地点検索を行うようにしても良レ、。また、例えば、地点検索用データの全てをネット ワーク上のサーバに保有させ、ナビゲーシヨン装置 NAVからの要求に応じて当該サ ーバ上において POIデータレコード RFP_kの検索を行レ、、グルーピングを行った後 にナビゲーシヨン装置 NAVに送信するようにしても良レ、。
[0065] また更に、上記実施形態においては車両用のナビゲーシヨン装置 NAVを例に説 明を行ったが、本願における地点検索装置は、他の装置に応用可能なことは言うま でもない。例えば、携帯電話機や PDA等の携帯端末に対して本実施形態にかかる
地点検索方法を応用するようにすれば、移動中の歩行者が目的地を検索する際にも 応用可能となる。
[0066] 更に、上記実施形態においては、地点検索ファイル RFと、関連性定義テーブル T BLを別個のデータとして管理する構成を採用している力 これらのデータは、一つの データとして管理するようにしても良レ、。
[0067] 更にまた、本実施形態にかかるナビゲーシヨン装置 NAVにおいては、 P〇Iデータ レコード RFP-kに対応する地点の名称を示すデータを記述し、当該データを用いて 一覧を表示する構成を採用している。しかし、 P〇Iデータレコード RFP_kに音声デー タを記述し、当該音声データを利用して検索結果を音声出力するようにしても良い。
[0068] また、上記実施形態においては、ユーザの入力した検索キーワードに対応する PO Iデータレコード RFP-kを抽出し、当該 P〇Iデータレコード RFP- k中において関連地 点に対応した P〇Iデータレコード RFP_kを抽出する方法が採用されていた。しかし、 関連種別コードを関連性定義テーブル TBLに基づいて特定した後、当該関連種別 コードを用いて地点検索ファイル RFを検索し、当該関連種別コードと同一の種別コ ード Cを有する POIデータレコード RFP-kを全て抽出するようにしてもよレ、。かかる方 法を採用した場合、検索キーワードに合致しない地点に対応した POIデータレコード RFP-kを抽出して、代表地点と対応付けてグノレーピングすることが可能となる。
[0069] また更に、上記実施形態においては、グノレーピングされた POIデータレコード RFP _kに基づいて、例えば、「〇〇ランド関連施設」なる項目を表示し、この項目が選択さ れた場合に「〇〇ランド」を含む関連施設の地点名を表示する構成を採用していた。 しかし、「〇〇ランド」の項目と共に、関連施設の項目を表示するようにしても良い。
[0070] 更に上記実施形態においては、タウンコード TC及びエリアコード ECを用いて、代 表地点の近傍に地点を特定し、当該地点の中力 関連地点を抽出する構成が採用 されている。しかし、タウンコード TC等を用いなくとも、例えば、地図の表示対象地域
(例えば、 日本全国)を所定の大きさで賽の目に分割したメッシュを想定し、このメッシ ュを用いて代表地点の近傍に存在する地点を特定することも可能である。この場合、 各メッシュに対して当該メッシュを一意に識別するためのメッシュコードを割り振り、代 表地点と同一のメッシュコードを有する POIデータレコード RFP-kを関連地点に対応
する POIデータレコード RFP-kとして抽出するようにすれば良い。
[0071] 更にまた、上記実施形態においては、 POIデータレコード RFP-k中に種別コード C と、タウンコード TCと、エリアコード ECと、を記述する構成が採用されていた。しかし、 これらのコードは、例えば、検索フレームに保有させるようにしても良レ、。この場合、例 えば、各検索フレーム中に各コードに対応したレコードを設け、各レコードをツリー型 の階層構造として構成するようにすることも可能である。具体的には、タウンコード TC に対応したレコードを最下位のレコードとし、当該レコードの上位にエリアコード ECに 対応したレコードを設け、更に、その上位レコードとして種別コード Cに対応したレコ ードを設けるようにすれば良レ、。
[0072] また、本実施形態においては、ナビゲーシヨン装置 NAVの HDドライブ 105に地点 検索用データを記録し、これを用いて目的地となる地点の検索を行い、当該検索に よって抽出された POIデータレコード RFP-kをグルーピングする構成が採用されて いる。しかし、当該処理の動作を規定するプログラムが記録された記録媒体と、それ を読み取るコンピュータと、を備え、このコンピュータで当該プログラムを読み込むこと によって上述と同様の処理動作を行うようにしてもよい。
[0073] [1. 4Ί変形例
上記実施形態においては、上記地点検索方法により 50音検索を実現する場合に ついて説明したが、他の検索態様においても全く同様の処理を行うことにより、グノレ 一ビングを行うことが可能である。例えば、電話番号検索を実現する場合、検索によ り抽出された 1つの POIデータレコード RFP-kに対応する関連地点種別コードを関 連定義テーブル TBLに基づいて特定し、当該特定された関連地点種別コードを検 索キーとして地点検索ファイル RFを検索し、当該関連地点種別コードと同一の種別 コード Cを有する POIデータレコード RFP-kを地点検索ファイル RF力も抽出するよう にすれば良レ、。そして、このようにして抽出された POIデータレコード RFP-kから、代 表地点に対応する POIデータレコード RFP-k (今の場合、電話番号により検索され た 1の P〇Iデータレコード RFP_k)に含まれるエリアコード EC及びタウンコード TCと 同一のコードを有する p〇Iデータレコード RFP_kを抽出して、 1つのグループとして 表示すれば良い。
[0074] なお、ジャンル検索を行う場合や、周辺検索を行う場合についても同様である。