JP4649036B2 - 検索サーバーによるカテゴリの報告方法、レコードの報告方法、検索サービス装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット上に公開される検索エンジンなどにおける検索サーバーによるカテゴリの報告方法及びレコードの報告方法、並びに検索サービス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
検索サービス装置は、ネットワークを介してアクセスしてきた利用者コンピュータが送付した検索語をデータベースに照会し、その検索語を含む情報を適宜なデータ形式で出力するための機能を持つコンピュータシステムである。あるいはコンピュータに実装されて前記機能を実現させるためのプログラムを言う。代表的な検索サービス装置としては、インターネットに接続されてWWWサーバーと連動する検索エンジンがある。検索サイトはこの検索エンジンを利用するためにインターネット上に公開されたWebサイトである。
【0003】
検索エンジンは、大規模なデータベースを付帯し、インターネット上にある膨大なWebページについて、その所在(URL)や内容などを記載したレコードを格納している。検索サイトにアクセスしてきた利用者コンピュータのブラウザと通信し、ユーザが指定する条件に合致したレコードをデータベースより抽出する。そして、抽出したレコードやそのレコードへのハイパーリンク(以下、リンク)を含んだWebページを利用者コンピュータに送付する。
【0004】
検索エンジンは、レコードの検索手順やデータベース構造の違いなどによって、全文検索タイプとカテゴリ検索タイプとに分類される。全文検索タイプの検索エンジンは、URLを指定してアクセスしてきた利用者コンピュータのブラウザに検索語の入力欄を含んだフォームを送付するとともに、そのフォームの所定欄に記入された検索語をデータベースに照会する。そして、検索語が含まれているレコードを抽出するとともに、そのレコードを一覧にしたWebページを検索結果としてブラウザに送付する。
【0005】
カテゴリ検索タイプの検索エンジンは、多数のカテゴリを階層的な樹形(ディレクトリ)構造によって体系化し、多数のレコードを最下層のカテゴリのいずれかに分類分けして格納したデータベース構造を採用している。利用者は、目的とするレコードがどのカテゴリに含まれているのかを自身で予想しながら樹形構造を上層から下層に辿る。そして、目的のレコードが含まれるカテゴリを見いだす。あるいは、検索語をフォームの所定欄に入力し、検索エンジンがその検索語を含んだカテゴリを検索する。
【0006】
このタイプの検索エンジンは、利用者が目的とするカテゴリ(目標カテゴリ)を樹形構造における位置としてWebページに記載し、これを検索結果として利用者コンピュータに送付する。例えば、目標カテゴリが「電気通信」であるとすると、「自然科学と技術>工学>電気工学>電気通信」などのように、目標カテゴリが最上層のカテゴリから下層に向けてどの系統を辿っているのかが記載される。また、目標カテゴリに属するレコードやそのカテゴリの下層にあるカテゴリを同じページに一覧にして記載したりもする。
【0007】
なお、レコードをカテゴリ分けするとともに目的のレコードが属するカテゴリを利用者に提示する検索サービスを「ディレクトリ型検索サービス」と呼び、そのサービスを提供するコンピュータをディレクトリ型検索サービス装置と呼ぶこととする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
通信ネットワーク、特にインターネットの普及に伴って、利用者が検索対象とすべき情報は膨大な量となった。検索サービス装置は、その膨大な数の情報から利用者が得ようとする情報への糸口を提供する。したがって、検索サービス装置が果たす役割は今後ますます大きくなるだろう。
【0009】
ここで、現在の検索サービス装置の性能や機能について考察してみると、検索サービス装置は、必ずしも利用者が目的とする情報を確実に提供できる機能を備えているとは言い難い。例えば、「コンピュータ」と「コンピューター」のように検索語の語尾一文字が微妙に異なっているだけでも、検索サービス装置は異なるレコードを抽出する可能性がある。もちろん、異なる語で同じ意味をなす同義語は多数存在する。そのため、利用者が目的の情報を確実に得るためには、利用者自身が検索語を注意深く選択する必要がある。
【0010】
しかし、利用者は多種多様であり、目的とする情報も身近な生活情報から学術論文のような専門的な情報まで様々である。特にインターネットでは検索対象となる情報の数・種別が極めて多く、語句の統一は不可能に近い。また、多くの検索サービス装置が検索サイトに掲載される広告収入によって運営されていることを考えると、語句の統一を利用者に強いることは検索サービス装置自体の利用頻度を低下させることになり、運営基盤そのものを傾かせることになる。したがって、検索サービス装置には利用者から検索語として与えられた多種多様な同義語に依存することなく正確にデータベースを検索するような仕組みが必要となる。しかも、語彙解釈など負荷の大きな処理は省略して、できる限り軽快な操作感を利用者に提供したい。
【0011】
また、ディレクトリ型検索サービスでは、各レコードをどのカテゴリに含ませるかは、Webサイトの運営者側に委ねられているため、利用者がレコードの分類規則を十分に把握しないと目的の情報が得られない。もちろん、樹形構造中のある系統にあるカテゴリと、他の系統にあるカテゴリとを相互にリンクさせるための「カテゴリリンク」が設定されているので、利用者がカテゴリの系統を追う手順を間違っても、目的とする情報にたどり着けるようには配慮されている。しかし、この場合もどのカテゴリ同士をカテゴリリンクさせるのかは、やはり運営者側に依存している。
【0012】
そこで本発明は、負荷の大きい高度な処理を行うことなく、利用者の希望する情報を確実に提供できる検索サービス装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため第1の発明は、多数のカテゴリを階層的な樹形構造によって体系化するとともに、多数のレコードそれぞれを最下層にあるいずれかのカテゴリに分類分けして格納したデータベースを用いて、ネットワークを介してアクセスしてきた利用者コンピュータが送付した検索語に基づいたカテゴリへのリンク情報を記載したカテゴリ検索報告書を当該利用者コンピュータに送付する検索サーバーによるカテゴリの報告方法において、前記検索サーバーが、
前記検索語を前記データベースに照会して、カテゴリの名称が前記検索語の文字列に一致するカテゴリが存在する場合には当該カテゴリを特定し、前記多数のカテゴリを相互に対応付けて当該カテゴリ同士の相関関係を記憶したカテゴリ対応表を用いて、前記特定したカテゴリに対応する他のカテゴリを関連カテゴリとして特定し、前記検索語の文字列にカテゴリの名称が一致するカテゴリが存在しない場合には、多数の語を収録するとともに各語に所定のカテゴリを対応付けて記憶したカテゴリ参照辞書によって当該検索語に対応する参照カテゴリを特定し更に当該参照カテゴリに対応する関連カテゴリを前記カテゴリ対応表によって特定するカテゴリ特定ステップと、
前記特定した関連カテゴリまたは参照カテゴリについて、前記データベースにおける樹形構造中の位置を、それらカテゴリの名称と共に前記カテゴリ検索報告書に記載して前記利用者コンピュータに送付するカテゴリ検索報告ステップと、
を実行することを特徴とする。
【0014】
第2の発明は、多数のカテゴリを階層的な樹形構造によって体系化するとともに、多数のレコードそれぞれを最下層にあるいずれかのカテゴリに分類分けして格納したデータベースを備え、ネットワークを介してアクセスしてきた利用者コンピュータが送付した検索語に基づいたカテゴリへのリンク情報を記載したカテゴリ検索報告書を当該利用者コンピュータに送付する検索サービス装置において、
前記多数のカテゴリを相互に対応付けて当該カテゴリ同士の相関関係を記憶したカテゴリ対応表と、
多数の語を収録するとともに各語に所定のカテゴリを対応付けて記憶したカテゴリ参照辞書と、
前記検索語を前記データベースに照会して、カテゴリの名称が前記検索語の文字列に一致するカテゴリが存在する場合には当該カテゴリを特定し、この特定したカテゴリに対応する関連カテゴリを前記カテゴリ対応表によって特定する関連カテゴリ特定手段と、
前記検索語を前記データベースに照会して、カテゴリの名称が前記検索語の文字列に一致するカテゴリが存在しない場合には、前記カテゴリ参照辞書によって当該検索語に対応する参照カテゴリを特定し更に当該参照カテゴリに対応する関連カテゴリを前記カテゴリ対応表によって特定する関連カテゴリ特定手段と、
前記特定した関連カテゴリまたは参照カテゴリについて、前記データベースにおける樹形構造中の位置を、それらカテゴリの名称と共に前記カテゴリ検索報告書に記載して前記利用者コンピュータに送付するカテゴリ検索報告手段と、
を備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例としてインターネットに接続されたディレクトリ型検索サービス装置(以下、検索サーバー)を挙げ、その構成や動作について説明する。図1はそのインターネットの概略構成図である。本実施例の検索サーバー1aをはじめとする多数のサーバーコンピュータ1とパーソナルコンピュータなど不特定多数のクライアントコンピュータ2とがインターネットを介して有機的に接続されている。ここで、検索サーバー1aにアクセスしてきたクライアントコンピュータ2aを「利用者コンピュータ」と称し、その使用者を「利用者」と称することにする。なお、本発明の検索サービス装置はこのインターネットへの適用例に限らず、各種通信ネットワークに適用が可能である。
【0017】
===検索サーバーの基本的な動作===
本実施例の検索サーバーは、WWWサーバーとしての基本機能を有するコンピュータシステムであり、大容量の外部記憶装置に検索対象となる多数のレコードを格納してデータベースを構築している。そして、検索サイトにアクセスしてきた利用者コンピュータのブラウザとの通信を通じ、データベース検索の結果をWebページの体裁で利用者コンピュータに返送する。
【0018】
図2は検索サーバー1aがURLを指定してアクセスしてきた利用者コンピュータ2aに送付する検索サイトのホームページ概略を示している。このホームページ10には検索語入力欄11と、この入力欄に記入された検索語を検索エンジンに与えるための指示ボタン12と、最上層のカテゴリ(大分類)の記載欄13とを含んでいる。個々の大分類のカテゴリ記載部分14には、そのカテゴリに属する下層のカテゴリ一覧を記載したWebページへのリンクが設定されている。
【0019】
図3は、本実施例におけるカテゴリの樹形構造を一部概略図として示している。多数のカテゴリ20が大分類のカテゴリ20aを最上層として階層的な樹形構造によって体系化されている。そして、多数のレコード21が最下層のいずれかの末端カテゴリ20bに分類分けされている。各レコード21は一つのWebサイトに対応し、それぞれにサイトの名称・URL・サイトの内容などとともに該当のWebサイトへのリンク情報が含まれている。
【0020】
利用者は、ホームページに記載されている任意の大分類を起点としてその分類に属する系統を下層へと辿り、目標カテゴリへと向かう。利用者コンピュータのブラウザ画面には、下層にあるカテゴリへのリンクを指定する毎に、指定した層に属するカテゴリの一覧が記載されたWebページがつぎつぎと表示されていく。図4は、ある階層におけるカテゴリ一覧のWebページ30を示している。Webページ30に記載されているカテゴリ一覧31が樹形構造中のどのカテゴリに属しているかを示すために、この層のカテゴリ32と、このカテゴリの上層にあるカテゴリの系統33とが記載されている。
【0021】
このように、ある大分類のカテゴリの系統から下層へ向けて目的とする末端のカテゴリへと辿っていく手順は一般的な検索サーバーにおける検索手順と同様である。しかし、本実施例の検索サーバーは検索語を直接指定したときに他の検索サーバーとは異なる特徴的な動作を行う。利用者毎の検索語の差異を吸収するとともに、検索サイトの運営者がカテゴリリンクを設定していない場合でも、確実に目標カテゴリに到達できるようなユーザインタフェース環境を提供している。
【0022】
===カテゴリ対応表・カテゴリ参照辞書===
上記ユーザインタフェース環境を提供するために、検索サーバーのデータベースには、カテゴリ対応表と、カテゴリ参照辞書が用意されている。検索サーバーは全カテゴリにID(カテゴリID)を割り当てて識別管理しており、カテゴリ対応表は、そのカテゴリID同士を相互に対応付けしてカテゴリ同士の相関関係を記述したものである。図5に本実施例におけるカテゴリ対応表の概略構造図を示した。本実施例におけるカテゴリIDは、樹形構造の各層に属するカテゴリに「01,02,03・・・」というように通し番号で所定桁数の番号(コード)を割り当て、各層をドット「.」で区切たコード列によって表現される。例えば、最上層のコード01に該当するカテゴリに所属するコード23が振られたカテゴリのさらに下層にあるコード11のカテゴリは、「01.23.11」というように表現される。すなわち、ドットによって区分されたコードの数がそのカテゴリの階層を表し、コード列における最後尾のドットより上位のコード列が最上層カテゴリから当該カテゴリに至る系統を表している。
【0023】
カテゴリ対応表は、このように表記された各カテゴリについて、関連概念・最上位概念・下位概念のそれぞれに相当する各カテゴリのIDを対応付けしたものである。もちろん、カテゴリIDの表記方法やカテゴリ対応表の対応付けの仕方などは上記実施例に限るものではない。樹形構造中のどの位置にどんなカテゴリがあって、そのカテゴリに対応するカテゴリがどこにあるのかがわかればよい。
【0024】
一方、カテゴリ参照辞書は、図6に示した概略図のように、多数の語を収録するとともに、カテゴリID毎に適宜な語を対応付けしている。この参照辞書に収録されている語はカテゴリの名称としては存在せず、語彙に応じて最適と思われるカテゴリをあらかじめ対応付けしたものである。それによって、検索語の語彙を解釈する特別な処理を行うことなく、多種多様な検索語に対して相応のカテゴリが特定される。なお、カテゴリ参照辞書をカテゴリ対応表に含める形態とし、ある語に対してあるカテゴリIDが対応付けされ、そのIDに上記各概念のカテゴリIDが対応付けされていてもよい。
【0025】
===検索語に基づく検索動作===
<検索動作:例1>
まず、利用者コンピュータのブラウザが図2に示した検索サイトのホームページを取り寄せ、これを表示する。利用者がこのホームページにある所定の記入欄11に検索語を入力する。ここでは「通信回路」という語を入力したとする。この検索語を検索サーバーにおける所定のプログラムに与えるべく、検索ボタン12をクリックする。このプログラムは、まず、受け取った検索語が含む文字列をデータベースに照会し、カテゴリに名称としてその文字列を含んだカテゴリとそのIDとを特定する。さらに、この特定したIDに対応付けされている他のカテゴリIDをカテゴリ対応表によって抽出する。そして、検索語に該当するカテゴリ、およびこのカテゴリに対応するカテゴリに含まれるレコードへのリンクや下層のカテゴリへのリンクを定型のWebページに設定し、そのWebページを利用者コンピュータのブラウザに返送する。
【0026】
図7は、この例1における動作結果としてブラウザに表示される前記Webページ(カテゴリ検索報告書)40の概略を示している。「通信回路」に一致するカテゴリ(適合カテゴリ)の樹形構造中の位置と、抽出した各概念のカテゴリの樹形構造中の位置とが一覧表示されるとともに、適合カテゴリの樹形構造位置の記載部分41や、他の各概念に相当するカテゴリの樹形構造位置の記載部分42〜44に、該当のカテゴリへのリンクが設定されている。また、この例では、カテゴリ対応表による関連・最上位・下位の各概念に相当するカテゴリに加え、適合カテゴリの直上の階層にある概念(上位カテゴリ)も表示される。この上位カテゴリは、適合カテゴリのIDが含む上位のコード列によって自動的に求められる。そして、この上位カテゴリの表示部分45に設定されたリンクを指定することで、適合カテゴリと同じ層にあるカテゴリも確認できるようになっている。
【0027】
利用者コンピュータにてこの画面40における各概念のカテゴリの記載部分をクリックすれば、上述の基本動作と同様に、そのカテゴリに属するレコードやより下層のカテゴリを一覧表示したWebページが表示される。なお本実施例では、検索語文字列を一部に含んだカテゴリが存在すれば、これが適合カテゴリとして特定され、その適合カテゴリに対応する各概念のカテゴリが並記されることになる。例えば「回路」の検索語に対して、「通信回路」「電気回路」「回路部品」などもカテゴリとして存在すれば、これらが適合カテゴリとして個別に特定され、カテゴリ対応表によって各適合カテゴリに対応する各概念のカテゴリがカテゴリ検索報告書に列記されることになる。
【0028】
<検索動作:例2>
上記例1は検索語に一致するカテゴリが存在する場合の検索動作であった。次に、検索語に一致するカテゴリが無い場合の検索動作を例2として説明する。図8はカテゴリとして存在しない検索語を入力したときにブラウザに表示されるカテゴリ検索報告書の画面50を示している。
【0029】
ブラウザが検索サイトのホームページを取り寄せ、利用者が検索語として「トランジスタ」を入力したとする。ここでは、「トランジスタ」に一致するカテゴリが存在しないものとする。この検索語が検索サーバーに与えられると、検索サーバーは、カテゴリ参照辞書からこの検索語に対応するカテゴリIDを抽出する。ここでは「半導体」というカテゴリに相当するカテゴリIDが抽出されたとする。さらに、「半導体」のカテゴリIDに対応する上記各概念のカテゴリIDをカテゴリ対応表により抽出する。そして、「半導体」カテゴリを適合カテゴリとして、その樹形構造中の位置と、抽出した各概念のカテゴリの樹形構造中の位置とを記載したカテゴリ検索報告書50をブラウザに返送する。
【0030】
===その他、補足、変更例・応用例===
樹形構造中の系統が異なれば同じ名称のカテゴリがあってもよい。その場合、検索語に対して複数の適合カテゴリが検索されることになる。また、複数の適合カテゴリとそれらに関連するカテゴリとを全て並記してもよいし、利用者に複数の適合カテゴリをまず提示し、特定の系統にある適合カテゴリを選択させてから、そのカテゴリのIDに対応する各種概念のカテゴリのIDを特定してもよい。なお、このようなユーザインタフェースは、検索語文字列を一部に含んだカテゴリが複数存在する場合にも適用できる。
【0031】
ディレクトリ検索サービス装置に限らず、全文検索についても多数の語を対応付けする辞書(関連語辞書)を用意しておけば、種々の同義語が検索語として入力されても、所定の一語に基づいてデータベースを検索することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、ディレクトリ検索サービスにおける各カテゴリ同士を対応づけするカテゴリ対応表を用意しておくことで、サービス提供者によるレコードの分類分けやカテゴリ間のリンク設定に依存することなく、利用者は確実に目的の情報を得ることができる。
また、カテゴリ参照辞書を用意することで、カテゴリとして存在しない語が検索語として入力された場合にも的確なカテゴリを利用者に提示できる。
【0033】
多数の語同士を対応付けした関連語辞書を適用することで、ディレクトリ検索サービスに限らず、種々の検索サービスにおいて、同義の検索語に対して一意の検索語に基づいて検索処理を行うことができる。したがって、微妙な語句の違いによって異なるレコードが抽出されるという不具合を解消することができる。また、多種多様な利用者が使用するあらゆる同義語に対しても同じレコードを抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における検索サービス装置を含むインターネットの概略構成図である。
【図2】上記検索サービス装置が利用者コンピュータに送付する検索サイトのホームページ画面を概略図として示している。
【図3】上記検索サービス装置に付帯するデータベースの構造をカテゴリの樹形構造の一部概略図によって示している。
【図4】上記樹形構造中のある階層に属するカテゴリの一覧が記載されたWebページの概略図を示している。
【図5】上記データベースに格納されているカテゴリ対応表の概略構成図である。
【図6】上記データベースに格納されているカテゴリ参照辞書の概略構成図である
【図7】上記検索サービス装置における検索動作例1によって作成されるカテゴリ検索報告書の概略図である。
【図8】上記実施例における検索動作例2によって作成されるカテゴリ検索報告書の概略図である。
【符号の説明】
1a 検索サービス装置
2a 利用者コンピュータ
10 ホームページ
40、50 カテゴリ検索報告書
Claims (2)
- 多数のカテゴリを階層的な樹形構造によって体系化するとともに、多数のレコードそれぞれを最下層にあるいずれかのカテゴリに分類分けして格納したデータベースを用いて、ネットワークを介してアクセスしてきた利用者コンピュータが送付した検索語に基づいたカテゴリへのリンク情報を記載したカテゴリ検索報告書を当該利用者コンピュータに送付する検索サーバーによるカテゴリの報告方法において、前記検索サーバーが、
前記検索語を前記データベースに照会して、カテゴリの名称が前記検索語の文字列に一致するカテゴリが存在する場合には当該カテゴリを特定し、前記多数のカテゴリを相互に対応付けて当該カテゴリ同士の相関関係を記憶したカテゴリ対応表を用いて、前記特定したカテゴリに対応する他のカテゴリを関連カテゴリとして特定し、カテゴリの名称が前記検索語の文字列に一致するカテゴリが存在しない場合には、多数の語を収録するとともに各語に所定のカテゴリを対応付けて記憶したカテゴリ参照辞書によって当該検索語に対応する参照カテゴリを特定し更に当該参照カテゴリに対応する関連カテゴリを前記カテゴリ対応表によって特定するカテゴリ特定ステップと、
前記特定した関連カテゴリまたは参照カテゴリについて、前記データベースにおける樹形構造中の位置を、それらカテゴリの名称と共に前記カテゴリ検索報告書に記載して前記利用者コンピュータに送付するカテゴリ検索報告ステップと、
を実行することを特徴とする方法。 - 多数のカテゴリを階層的な樹形構造によって体系化するとともに、多数のレコードそれぞれを最下層にあるいずれかのカテゴリに分類分けして格納したデータベースを備え、ネットワークを介してアクセスしてきた利用者コンピュータが送付した検索語に基づいたカテゴリへのリンク情報を記載したカテゴリ検索報告書を当該利用者コンピュータに送付する検索サービス装置において、
前記多数のカテゴリを相互に対応付けて当該カテゴリ同士の相関関係を記憶したカテゴリ対応表と、
多数の語を収録するとともに各語に所定のカテゴリを対応付けて記憶したカテゴリ参照辞書と、
前記検索語を前記データベースに照会して、カテゴリの名称が前記検索語の文字列に一致するカテゴリが存在する場合には当該カテゴリを特定し、この特定したカテゴリに対応する関連カテゴリを前記カテゴリ対応表によって特定する関連カテゴリ特定手段と、
前記検索語を前記データベースに照会して、カテゴリの名称が前記検索語の文字列に一致するカテゴリが存在しない場合には、前記カテゴリ参照辞書によって当該検索語に対応する参照カテゴリを特定し更に当該参照カテゴリに対応する関連カテゴリを前記カテゴリ対応表によって特定する関連カテゴリ特定手段と、
前記特定した関連カテゴリまたは参照カテゴリについて、前記データベースにおける樹形構造中の位置を、それらカテゴリの名称と共に前記カテゴリ検索報告書に記載して前記利用者コンピュータに送付するカテゴリ検索報告手段と、
を備えることを特徴とする検索サービス装置。
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