WO2006046574A1

WO2006046574A1 - 空調装置及び空調装置の施工方法

Info

Publication number: WO2006046574A1
Application number: PCT/JP2005/019624
Authority: WO
Inventors: Hitoshi Igarashi; Tomoaki Sakata; Norihiro Nakabayashi; Tomoki Noguchi
Original assignee: Max Co., Ltd
Priority date: 2004-10-29
Filing date: 2005-10-25
Publication date: 2006-05-04
Also published as: KR20070068431A; TW200626842A

Abstract

　浴室の外観を損なうことなく設置可能な浴室空調装置を提供する。　浴室空調装置１Ａは、循環ユニット２Ａと換気ユニット３Ａが独立した構成である。循環ユニット２Ａは、空気を吹き出す循環吹出グリル４は装置本体５の下面に備えると共に、空気を吸い込む循環吸込グリル６は、装置本体５とは独立させ、循環用ダクト７を介して接続する。換気ユニット３は、空気を吸い込む換気吸込グリル８は、装置本体９とは独立させ、換気用ダクト１０を介して接続する。

Description

明細書

空調装置及び空調装置の施工方法

技術分野

[0001] 本発明は、浴室や脱衣所といったサニタリー空間等の室内に設置され、室内の暖房等を行う空調装置及び空調装置の施工方法に関する。

背景技術

[0002] 従来より、浴室に温風を送出して暖房を行ったり、洗濯物の乾燥や換気を行う機能を備えた浴室用の空調装置が提供されている。このような浴室空調装置は、空気の吸込口や吹出口を有するフロントパネルが下面に備えられ、浴室の天井力フロントパネルが露出する形態で取り付けられる（例えば、特開 2003— 294289号公報参照

) o

発明の開示

[0003] し力し、従来の浴室空調装置では、フロントパネルのサイズが大き!/、ので、浴室の外観を損なうという問題があった。すなわち、フロントパネルは、 450mm X 350mm 程度の大きさがあるので、浴室の天井では相当の面積を専有することになり、外観を損なってしまうおそれがあった。

[0004] また、従来の浴室空調装置の施工時には、天井開口に対して装置本体を持ち上げながら挿入して、装置本体のフランジ部を天井面にネジ等で取り付けるという作業を行うので、複数の作業者が必要になったり、一人で作業する場合においては作業がしづら、と、う問題があった。

[0005] 本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、浴室等のサニタリー空間の外観を損なうことなく設置可能で、かつ施工の作業性の良い空調装置及び空調装置の施工方法を提供することを目的とする。

[0006] 上述した課題を解決するため、本発明に係る空調装置は、空気を吸!ヽ込む空気吸込部と、空気を吹き出す空気吹出部と、空気吸込部から空気を吸い込み、空気吹出部から空気を吹き出す送風手段と、送風手段で吹き出される空気を加熱する加熱手段とを備えた空調装置において、空気吸込部を装置本体と独立させて、ダクトで装置本体と接続したことを特徴とする。

[0007] 本発明の空調装置では、空気吸込部力ダクトを介して空気を吸、込み、温風または送風を空気吹出部から室内に吹き出すことで、暖房運転等を行う。

[0008] また、本発明に係る空調装置は、浴室や脱衣所等のサニタリー空間の天井パネルの上面側に設置される循環部本体と、循環部本体の下面に備えられ、該循環部本体の下面の大きさより小型に構成される循環吸込口と、循環部本体の下面に備えられ、該循環部本体の下面の大きさより小型に構成される循環吹出口と、循環吸込口力空気を吸い込み、吸い込んだ空気を循環吹出口から吹き出す循環送風手段とを備え、天井パネルの循環部本体が設置される位置に、循環吸込口と循環吹出口は露出し、循環部本体の全体は非露出とした大きさの取付開口部が形成されて、循環部本体が設置されることを特徴とする。

[0009] 本発明の空調装置では、浴室や脱衣所等のサニタリー空間の天井パネルに設置された循環吸込口から浴室や脱衣所等のサニタリー空間の空気を吸い込み、温風又は送風を循環吹出口力浴室や脱衣所等のサニタリー空間内に吹き出すことで、浴室や脱衣所等のサニタリー空間に対する暖房運転を行う。

[0010] 更に、本発明に係る空調装置は、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出す送風装置本体と、送風装置本体とダクト部材を介して接続され、空気を吸い込む吸込口を有した空気吸込部と、送風装置本体とダクト部材を介して接続され、空気を吹き出す吹出口を有した空気吹出部とを備え、送風装置本体は、天井パネルの上面側に設置され、空気吸込部は、天井パネルまたは壁面パネルに吸込口を露出させて設置され、空気吹出部は、天井パネルまたは壁面パネルに吹出口を露出させて設置されることを特徴とする。

[0011] 本発明の空調装置では、天井パネルあるいは壁面パネルに設置された吸込口から室内の空気を吸い込み、温風または送風を吹出口から室内に吹き出すことで、暖房運転を行う。

[0012] 本発明に係る空調装置の施工方法は、天井パネルに空気吹出部を取り付ける開口部を形成し、装置本体の位置決めを行うガイド部とストツバ部を有する取付枠を、開口部の位置を基準として天井パネルの上面に取り付け、天井パネルに備えられた点検口から装置本体を入れ、取付枠のガイド部をガイドとしてストツバ部に突き当たる位置まで装置本体を移動させ、装置本体を取付枠に固定する押さえ部材を取り付け、開口部から空気吹出部を挿入して、装置本体に固定することを特徴とする。

[0013] 本発明の空調装置によれば、空気吸込部を装置本体とダクトを介して接続して、装置本体と独立させたので、空気吸込部と空気吹出部が独立した部品となる。

[0014] これにより、空気吸込部及び空気吹出部が小型化され、浴室等の設置場所において天井で占める面積を小さくすることができる。

[0015] また、空気吸込部及び空気吹出部の設置自由度が増すので、最適な暖房効率や換気効率等が得られる位置に空気吸込部及び空気吹出部を設置可能となる。

[0016] 更に、本発明の空調装置によれば、循環吹出口と循環吸込口を循環部本体より小型に構成し、天井パネルの循環部本体が設置される位置に、循環吸込口と循環吹出口は露出し、循環部本体の全体は非露出とした大きさの取付開口部を形成して、循環部本体を設置したので、空調装置において、室内の天井パネルに露出する部分の面積を小さくすることができる。

[0017] また、本発明の空調装置によれば、吹出口を有する空気吹出部と吸込口を有する空気吸込部を送風装置本体と独立させ、送風装置本体は設置位置の天井パネルには露出させず、吹出口と吸込口は設置位置の天井パネルもしくは壁面パネルに露出させたので、空調装置において、室内の天井パネルもしくは壁面パネルに露出する部分の面積を小さくすることができる。

[0018] これにより、室内の外観性を損なうことなぐ空調装置を設置することができる。

[0019] 更に、本発明の空調装置の施工方法によれば、取付枠を天井パネル上に取り付け、取付枠をガイドとして装置本体を移動させて所定の位置に装置本体を固定することで、装置本体を持ち上げながら固定作業等を行う必要がなぐ施工時の作業性が向上し、一人でも容易に施工が行える。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1A]第 1の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 1B]第 1の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 2]循環ユニットの一例を示す斜視図である。 [図 3]循環ユニットの一例を示す底面図である。

[図 4]循環ユニットの一例を示す内部構成図である。

[図 5A]循環ユニットの一例を示す内部構成図である。

[図 5B]循環ユニットの一例を示す内部構成図である。

[図 6]循環ユニットの一例を示す正面図である。

[図 7]循環ユニットの一例を示す分解斜視図である。

圆 8]循環吹出グリルの要部構成を示す断面図である。

[図 9A]循環吸込グリルの一例を示す構成図である。

[図 9B]循環吸込グリルの一例を示す構成図である。

[図 10A]換気ユニットの一例を示す構成図である。

[図 10B]換気ユニットの一例を示す構成図である。

[図 10C]換気ユニットの一例を示す構成図である。

[図 11]循環ユニットの施工方法の一例を示す説明図である。

[図 12]循環ユニットの施工方法の一例を示す説明図である。

[図 13A]第 1の実施の形態の浴室空調装置の他の設置例を示す構成図である。圆 13B]第 1の実施の形態の浴室空調装置の他の設置例を示す構成図である。

[図 14A]第 1の実施の形態の浴室空調装置の他の設置例を示す構成図である。圆 14B]第 1の実施の形態の浴室空調装置の他の設置例を示す構成図である。

[図 15A]第 1の実施の形態の浴室空調装置の他の設置例を示す構成図である。圆 15B]第 1の実施の形態の浴室空調装置の他の設置例を示す構成図である。

[図 16A]第 2の実施の形態の浴室空調装置の設置例を示す構成図である。圆 16B]第 2の実施の形態の浴室空調装置の設置例を示す構成図である。

[図 17A]第 3の実施の形態の浴室空調装置の設置例を示す構成図である。圆 17B]第 3の実施の形態の浴室空調装置の設置例を示す構成図である。圆 18A]第 4の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 18B]第 4の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 18C]第 4の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 19]循環ユニットの一例を示す構成図である。 [図 20]換気ユニットの一例を示す構成図である。

圆 21]第 4の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。

圆 22A]第 5の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 22B]第 5の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 22C]第 5の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 23A]循環'換気ユニットの一例を示す構成図である。

[図 23B]循環'換気ユニットの一例を示す構成図である。

圆 24]第 5の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。

圆 25A]第 6の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 25B]第 6の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 25C]第 6の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 26A]循環ユニット及び換気ユニットの一例を示す構成図である。

[図 26B]循環ユニット及び換気ユニットの一例を示す構成図である。

圆 27A]第 7の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 27B]第 7の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

圆 27C]第 7の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 28A]送風装置本体の内部構成の一例を示す断面図である。

[図 28B]送風装置本体の内部構成の一例を示す断面図である。

[図 29]吹出口ユニットの内部構成の一例を示す断面図である。

[図 30]吸込口ユニットの内部構成の一例を示す断面図である。

圆 31]第 7の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。

圆 32]第 8の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 33]吹出口ユニットの内部構成の一例を示す断面図である。

[図 34]分岐チャンバ一の内部構成の一例を示す断面図である。

圆 35]第 8の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。

[図 36A]第 9の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 36B]第 9の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 37]吹出口ユニットの内部構成の一例を示す断面図である。

[図 38A]循環吹出グリルの一例を示す構成図である。

[図 38B]循環吹出グリルの一例を示す構成図である。

[図 38C]循環吹出グリルの一例を示す構成図である。

[図 39]第 9の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。

[図 40A]第 10の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 40B]第 10の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。

[図 41]ヒータダンバユニットの内部構成の一例を示す断面図である。

[図 42]第 10の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。

発明を実施するための最良の形態

[0021] 以下、図面を参照して本発明の空調装置としての浴室空調装置及び空調装置としての浴室空調装置の施工方法の実施の形態について説明する。

[0022] <第 1の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 1A,図 1Bは第 1の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 1A は第 1の実施の形態の浴室空調装置 1Aを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面力も見た平面図、図 1Bは浴室空調装置 1Aを備えた浴室 51を矢印 A方向から見た側面図である。

[0023] 第 1の実施の形態の浴室空調装置 1Aは、循環ユニット 2Aと換気ユニット 3Aを備える。循環ユニット 2Aと換気ユニット 3Aは独立した構成で、それぞれ浴室 51の天井パネル 52aの上面に設置される。

[0024] 循環ユニット 2Aは、空気を吹き出す循環吹出グリル 4は装置本体 5の下面に備えると共に、空気を吸い込む循環吸込グリル 6は装置本体 5と独立させ、循環用ダクト 7を介して装置本体 5と接続する。 [0025] 換気ユニット 3Aは、空気を吸い込む換気吸込グリル 8は装置本体 9と独立させ、換気用ダクト 10を介して装置本体 9と接続する。

[0026] このように、各グリルを独立した構成とすることで、浴室 51に露出する各グリルを小型化して目立たなくすると共に、設置の自由度を増カロさせる。

[0027] <循環ユニットの構成例 >

図 2は循環ユニット 2Aの一例を示す斜視図、図 3は循環ユニット 2Aの一例を示す底面図、図 4,図 5A,図 5Bは循環ユニット 2Aの一例を示す内部構成図、図 6は循環ユニット 2Aの一例を示す正面図、図 7は循環ユニット 2Aの一例を示す分解斜視図で、次に、循環ユニット 2Aの構成について説明する。ここで、図 4は図 3の B—B断面図、図 5Aは図 3の C C断面図、図 5Bは図 3の D— D断面図である。

[0028] 循環ユニット 2Aは、装置本体 5にファンユニット 11を備える。ファンユニット 11は送風手段を構成し、回転駆動される多翼のファン 12と、ファン 12を回転させるファンモータ 13と、ファンモータ 13が取り付けられると共に風路を形成するファンケース 14を備える。

[0029] 本例のファンユニット 11は、ファン 12の軸方向に沿ったファンケース 14の下面が開口して吸込口 15が形成される。また、ファンケース 14の下面には、ファン 12の接線方向に沿った風路と連通した吹出口 16が、吸込口 15と独立して形成される。

[0030] 装置本体 5は、下面に本体カバー 17を備える。本体カバー 17は、ファンケース 14 の吹出口 16と対向する部位は開口し、吸込口 15の下面は隠蔽され、ファンケース 1 4の下面と本体カバー 17の間の空間によって循環用風路 18が形成される。

[0031] 装置本体 5は、一の側面にファンケース 14と独立して循環用吸込口 19を備える。

循環用吸込口 19は、循環用風路 18を介してファンユニット 11の吸込口 15と連通する。

[0032] 装置本体 5は、ファンユニット 14の吹出口 16から本体カバー 17の開口へ連通し、循環用風路 18と独立した吹出用風路 20を備え、吹出用風路 20の下側に循環吹出グリル 4を固定する取付部 21を備える。取付部 21は、例えば本体カバー 17に形成したネジ孔等で構成される。

[0033] また、吹出用風路 20はヒータ 22を備える。ヒータ 22は例えば PTCヒータ等で構成される加熱手段で、ヒータ 22に通電されてヒータ 22が加熱されると、吹出用風路 20 を通る送風が加熱され、温風が吹き出すようになって!/、る。

[0034] 装置本体 5は、取付枠 23により天井パネル 52aに取り付けられる。取付枠 23は、左右両側のガイド部 24a, 24bと、ガイド部 24a, 24bを繋ぐストッパ部 25を備える。取付枠 23は、ストッパ部 25と対向して開口部 26が形成され、開口部 26に取付枠押さえ板 27が取り付けられる。

[0035] ガイド部 24a, 24bは、コの字型の断面形状を有し、装置本体 5の側面下部に形成された突き出し部 5aの左右両側を保持する。また、ガイド部 24a, 24bの開口部 26側の端部には、取付枠押さえ板 27が固定される取付片 28を備える。取付片 28には、例えばネジ孔が形成される。更に、一方のガイド部 24aは、装置本体 5の循環用吸込口 19と連通する循環用ダクト接続部 29を備える。循環吸込グリル 6は、図 2等に示すように、循環用ダクト 7を介して装置本体 5の循環用ダクト接続部 29に接続される。

[0036] ストッパ部 25は上片に爪部 25aを有し、爪部 25aが装置本体 5の突き出し部 5aの後端側を保持する。

[0037] 取付枠押さえ板 27は、取付枠 23の取付片 28に固定される取付片 30を両端に備える。取付片 30には例えば貫通孔が形成され、取付枠 23の取付片 28に取付枠押さえ板 27の取付片 30を突き当て、ネジ 31で締結することで、取付枠 23の開口部 26に取付枠押さえ板 27が固定される。

[0038] また、取付枠押さえ板 27は上片に爪部 27aを有し、爪部 27aが装置本体 5の突き出し部 5aの前端側を保持する。

[0039] 装置本体 5は、例えば正面側となる側面に点検蓋 5bを備える。点検蓋 5bはネジ 5c によって開閉自在な構成であり、点検蓋 5bを開けることで、装置本体 5内を点検可能な構成である。

[0040] なお、点検蓋 5bの内側には、図示しな、制御基板を備えて、制御基板を容易に交換可能な構成としても良い。

[0041] 図 8は循環吹出グリル 4の要部構成を示す断面図である。循環吹出グリル 4は空気吹出部を構成し、通気孔 4aを有するグリル部 4bの上側に、装置本体 5の吹出用風路 20と嵌る形状を有するスライド部 32を備える。循環吹出グリル 4は、スライド部 32を吹出用風路 20に嵌めることで、吹出用風路 20を介してファンユニット 14の吹出口 16と連通する。本例では、吹出用風路 20で循環吹出グリル 4のベース部を構成する。

[0042] 循環吹出グリル 4は、装置本体 5の取付部 21に形成したネジ孔 21aと連通する貫通孔 33を備える。循環ユニット 2Aの取付方法の詳細は後述する力装置本体 5は、吹出用風路 20の位置が天井パネル 52aに形成した循環吹出グリル取付開口部 53aに合うように天井パネル 52aに載せられる。

[0043] 循環吹出グリル 4は、天井パネル 52aの下面力循環吹出グリル取付開口部 53aに挿入され、スライド部 32が吹出用風路 20に嵌められる。そして、循環吹出グリル 4の貫通孔 33力もネジ 34を挿入して、ネジ 34が取付部 21のネジ孔 21aに締結されて、天井パネル 52aを挟み込む形態で循環吹出グリル 4が装置本体 5に固定される。

[0044] ここで、循環吹出グリル 4のスライド部 32は、装置本体 5の吹出用風路 20に対してスライド移動できるように構成され、スライド部 32の吹出用風路 20に嵌っている部分の長さが可変となることで、天井パネル 52aの厚みの違、を吸収できる構成となっている。

[0045] 図 9A,図 9Bは循環吸込グリル 6の一例を示す構成図で、図 9Aは循環吸込グリル 6の正面断面図、図 9Bは循環吸込グリル 6の側断面図である。循環吸込グリル 6は循環用吸込部を構成し、通気孔 6aを有するグリル部 6bと、循環用ダクト 7と接続されるチャンバ一 35を備える。チャンバ一 35はベース部を構成し、下側に循環吸込グリル 6を固定する取付部 36を備える。取付部 36は、例えばネジ孔 36a等で構成される。

[0046] 循環吸込グリル 6は、チャンバ一 35と嵌る形状を有するスライド部 37を備える。循環吸込グリル 6は、スライド部 37をチャンバ一 35に嵌めることで、チャンバ一 35を介して循環用ダクト 7と連通する。

[0047] 循環吸込グリル 6は、チャンバ一 35の取付部 36に形成したネジ孔 36aと連通する貫通孔 38を備える。循環吸込グリル 6の取付方法の詳細は後述するが、チャンバ一 35は、天井パネル 52aに形成した循環吸込グリル取付開口部 53bに位置が合うように載せられる。

[0048] 循環吸込グリル 6は、天井パネル 52aの下面力循環吸込グリル取付開口部 53bに挿入され、スライド部 37がチャンバ一 35に嵌められる。そして、循環吸込グリル 6の貫通孔 38力もネジ 39を挿入して、ネジ 39が取付部 36のネジ孔 36aに締結されて、天井パネル 52aを挟み込む形態で循環吸込グリル 6がチャンバ一 35に固定される。

[0049] ここで、循環吸込グリル 6のスライド部 37は、図 8で説明した循環吹出グリル 4のスライド部 32と同様の構成で、チャンバ一 35に対してスライド移動できるように構成され、天井パネル 52aの厚みの違、を吸収できる構成となって、る。

[0050] <換気ユニットの構成例 >

図 10A,図 10B,図 10Cは換気ユニット 3Aの一例を示す構成図で、図 10Aは換気ユニット 3Aの底面図、図 10Bは図 10Aに示す換気ユニット 3Aの E— E断面図、図 10Cは図 10Aに示す換気ユニット 3Aの F—F断面図であり、次に、換気ユニット 3A の構成について説明する。

[0051] 換気ユニット 3Aは、装置本体 9にファンユニット 41を備える。ファンユニット 41は送風手段を構成し、回転駆動される多翼のファン 42と、ファン 42を回転させるファンモータ 43と、ファンモータ 43が取り付けられると共に風路を形成するファンケース 44を備える。

[0052] 本例のファンユニット 41は、ファン 42の軸方向に沿ったファンケース 44の下面が開口して吸込口 45が形成される。また、ファン 42の接線方向に沿った風路と連通した吹出口 46が側面に形成される。

[0053] 装置本体 9は、下面に本体カバー 47を備え、ファンケース 44の下面と本体カバー 4 7の間の空間によって換気用風路 48が形成され、吸込口 45の下面は隠蔽される。

[0054] 装置本体 9は、吹出口 46を備えた側面に対して例えば 90度の位置にある一の側面にファンケース 44と独立して換気用吸込口 49を備える。換気用吸込口 49は、換気用風路 48を介してファンユニット 41の吸込口 45と連通する。

[0055] そして、換気用吸込口 49に換気用ダクト接続部 49aを備えて、図 1等に示す換気用ダクト 10が接続される。なお、換気ユニット 3の吹出口 46には、屋外へ排気する排気用ダクト 50が接続される。

[0056] 図 1で説明した換気吸込グリル 8は換気用吸込部を構成し、図 9で説明したチャンバー 35と同等の構成を有したチャンバ一を介して換気用ダクト 10に接続される。ここで、換気吸込グリル 8は、図 9で説明した循環吸込グリル 6と同じ構成を有し、天井パネル 52aを挟み込む形態で換気吸込グリル 8がチャンバ一に固定され、また、天井パネル 52aの厚みの違、を吸収できる構成となって、る。

[0057] <第 1の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 1の実施の形態の浴室空調装置 1Aの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置 1Aは、例えば、浴室 51内を暖房する暖房運転モード、換気を行う換気運転モード、洗濯物等を乾燥させる乾燥運転モード、扇風機として利用する涼風運転モード等が実行できる構成である。

[0058] 暖房運転モードでは、換気ユニット 3Aは停止させた状態で、循環ユニット 2Aを駆動制御する。すなわち、ファンモータ 13を駆動してファン 12を回転させると共に、ヒータ 22を駆動する。ファン 12が回転すると、ファンユニット 11の吸込口 15から空気が吸い込まれる。これにより、装置本体 5の循環用風路 18及び装置本体 5に接続された循環用ダクト 7等を介して、循環吸込グリル 6から浴室 51内の空気が還気 RAとして装置本体 5のファンユニット 11に吸、込まれる。

[0059] ファンユニット 11に吸い込まれた空気は、吹出用風路 20を介して循環吹出グリル 4 力も給気 SAとして浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 22は吹出用風路 20に配置されるので、ヒータ 22が駆動されて加熱されると、吹出用風路 20を通る空気が温められることで、循環吹出グリル 4から吹き出す空気が温められる。

[0060] これにより、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。

[0061] 換気運転モードでは、循環ユニット 2Aは停止させた状態で、換気ユニット 3Aを駆動制御する。すなわち、ファンモータ 43を駆動してファン 42を回転させる。ファン 42 が回転すると、ファンユニット 41の吸込口 45から空気が吸い込まれる。これにより、装置本体 9の換気用風路 48及び装置本体 9に接続された換気用ダクト 10等を介して、換気吸込グリル 8から浴室 51内の空気が換気 EAとして装置本体 9のファンユニット 4 1に吸い込まれる。

[0062] ファンユニット 41に吸い込まれた空気は、吹出口 46を介して排気用ダクト 50から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸、込まれる。 [0063] これにより、浴室 51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることがでさる。

[0064] 乾燥運転モードでは、循環ユニット 2A及び換気ユニット 3Aを駆動制御する。すなわち、循環ユニット 2Aでは、ファンモータ 13を駆動してファン 12を回転させると共に、ヒータ 22を駆動する。

[0065] ファン 12が回転すると、上述したように、循環用ダクト 7を介して循環吸込グリル 6から浴室 51内の空気が吸い込まれ、ファンユニット 11に吸い込まれた空気は、循環吹出グリル 4力も浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 22が駆動されて加熱されると、吹出用風路 20を通る空気が温められて循環吹出グリル 4力も吹き出す。

[0066] 換気ユニット 3Aでは、ファンモータ 43を駆動してファン 42を回転させる。ファン 42 が回転すると、上述したように、換気用ダクト 10を介して換気吸込グリル 8から浴室 51 内の空気が吸い込まれ、ファンユニット 41に吸い込まれた空気は、排気用ダクト 50から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸!、込まれる。

[0067] これにより、浴室 51内に温風を吹き出して、図示しないランドリパイプに掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。

[0068] 涼風運転モードでは、循環ユニット 2A及び換気ユニット 3Aを駆動制御する。すなわち、循環ユニット 2Aでは、ファンモータ 13を駆動してファン 12を回転させる。

[0069] ファン 12が回転すると、上述したように、循環用ダクト 7を介して循環吸込グリル 6から浴室 51内の空気が吸い込まれ、ファンユニット 11に吸い込まれた空気は、循環吹出グリル 4力も浴室 51内に吹き出される。涼風運転モードでは、ヒータ 22を駆動しないことで、浴室 51内の温度に応じた送風が循環吹出グリル 4力も吹き出される。

[0070] 換気ユニット 3Aでは、ファンモータ 43を駆動してファン 42を回転させる。ファン 42 が回転すると、上述したように、換気用ダクト 10を介して換気吸込グリル 8から浴室 51 内の空気が吸い込まれ、ファンユニット 41に吸い込まれた空気は、排気用ダクト 50から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸!、込まれる。 [0071] これにより、浴室 51内に涼風を吹き出して、扇風機として利用することができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。

[0072] <第 1の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 1の実施の形態の浴室空調装置 1Aは、循環ユニット 2Aにおいては、図 1に示すように、循環吹出グリル 4を備えた装置本体 5と循環吸込グリル 6が独立しており、循環吹出グリル 4と循環吸込グリル 6の設置の自由度が高い。

[0073] また、循環ユニット 2Aと換気ユニット 3Aが独立しており、換気吸込グリル 8が循環吹出グリル 4及び循環吸込グリル 6と独立しているので、換気吸込グリル 8も設置の自由度が高い。

[0074] これにより、吹き出す風が入浴者に直接当たらず、図示しないランドリパイプ等に掛けられた洗濯物に風が当たるような位置に循環吹出グリル 4が配置されるように装置本体 5を設置すると共に、吸気に適した位置に循環吸込グリル 6を配置することができ、入浴者に寒さを感じさせることなぐ暖房効率を上げ、更には乾燥効率や換気効率を上げることができる。

[0075] また、各グリルを独立させたことで、個々のグリルを小型化できる。これにより、浴室 51の外観を向上させることができる。なお、各グリルの大きさは、例えば 330mm X 6 Omm程度となり、従来と比較して、大幅に小型化できる。

[0076] 更に、本例の循環ユニット 2Aは、図 2等に示すように、装置本体 5の下面は本体力バー 17で塞がれて、ファンユニット 11の吸込口 15が浴室 51内に露出しない構成である。これにより、ファン 12の回転音が浴室 51内に漏れることを抑えて、浴室 51内に静音化を図ることができる。

[0077] 同様に、本例の換気ユニット 3Aは、図 10A〜図 10C等に示すように、装置本体 9 の下面は本体カバー 47で塞がれて、ファンユニット 41の吸込口 45が浴室 51内に露出しない構成である。これにより、ファン 42の回転音が浴室 51内に漏れることを抑えて、浴室 51内に静音化を図ることができる。

[0078] また、本例の循環ユニット 2Aは、循環用ダクト 7が接続される循環用吸込口 19及び循環用ダクト接続部 29を装置本体 5の側面に備えることで、循環用ダクト 7が装置本体 5の上側等に接続されず、薄型化を図ることができる。

[0079] <第 1の実施の形態の浴室空調装置の施工方法例 >

図 11及び図 12は循環ユニット 2Aの施工方法の一例を示す説明図で、次に、第 1 の実施の形態の浴室空調装置 1Aの施工方法を、循環ユニット 2Aを例に説明する。

[0080] まず、循環吹出グリル 4の設置位置を決め、天井パネル 52aに所定の大きさの循環吹出グリル取付開口部 53aを開ける。次に、循環吹出グリル取付開口部 53aの位置を基準にして、取付枠 23の位置決めを行う。なお、取付枠 23の位置決めは、段ボール等を利用した簡単な治具を利用して、確実に行うことができるようにする。

[0081] 例えば、開口部 53に嵌る折り曲げ片 61を有する位置決め板 62を備える。位置決め板 62の外形は、取付枠 23と一致するように構成される。まず、位置決め板 62の折り曲げ片 61を折り曲げ、天井パネル 52aの点検口 55から位置決め板 62を入れ、折り曲げ片 61を天井パネル 52aの循環吹出グリル取付開口部 53aに嵌めて、位置決め板 62を設置する。

[0082] 次に、天井パネル 52aの点検口 55から取付枠 23を入れ、所定の向きで位置決め板 62に合わせて設置する。これにより、循環吹出グリル取付開口部 53aの位置を基準にして、取付枠 23の位置決めを行うことができる。

[0083] なお、位置決め板 62は段ボール等で作製し、循環ユニット 2Aを梱包する図示しない梱包箱に緩衝材等として同封すれば、低コストで提供できる。また、使用後の廃棄も容易である。

[0084] 次に、取付枠 23を天井パネル 52aに固定する。固定方法の一例としては、取付枠

23に合わせて天井パネル 52a上に角材等の補強枠 63を配置し、接着剤で固定する

。そして、補強枠 63に、取付枠 23をネジで固定する。

[0085] 次に、位置決め板 62を外し、循環ユニット 2Aの装置本体 5を矢印 G1で示すように天井パネル 52aの点検口 55力ら入れ、所定の向きで取付枠 23の左右のガイド部 24 a, 24bの間に入れる。

[0086] そして、矢印 G2に示すように、ガイド部 24a, 24bに沿って装置本体 5をスライドさせ、装置本体 5を取付枠 23のストッパ部 25に突き当てる位置まで押し込んだ後、取付枠 23の開口部 26に取付枠押さえ板 27をネジ 31で固定する。 [0087] これにより、図 7に示す装置本体 5の突き出し部 5aの後端側力図 4に示すようにストツパ部 25の爪部 25aで保持され、左右両側が図 5Aで示すようにガイド部 24a, 24b で保持され、前端側が図 4に示すように取付枠押さえ板 27の爪部 27で保持されて、装置本体 5は、取付枠 23によって前後左右及び上下が位置決めされた状態で天井パネル 52aの上面に固定される。なお、取付枠 23に装置本体 5を固定すると、装置本体 5の循環用吸込口 19と取付枠 23に備えた循環用ダクト接続部 29が連通する。

[0088] 上述したように、取付枠 23は天井パネル 52aに形成した循環吹出グリル取付開口部 53aの位置を基準に位置決めされているので、取付枠 23にガイドさせて装置本体 5を固定することで、装置本体 5の吹出用風路 20が循環吹出グリル取付開口部 53a と対向する。

[0089] 次に、循環吹出グリル 4を、図 8で説明したように、天井パネル 52aの下面力も循環吹出グリル取付開口部 53aに挿入し、スライド部 32を吹出用風路 20に嵌める。循環吹出グリル 4のスライド部 32は、装置本体 5の吹出用風路 20に対してスライド移動できるように構成され、天井パネル 52aの厚みの違いは、スライド部 32の吹出用風路 2 0に嵌っている部分の長さが可変となることで吸収される。

[0090] そして、循環吹出グリル 4の貫通孔 33からネジ 34を挿入して、ネジ 34を取付部 21 のネジ孔 21aに締結して、天井パネル 52aを挟み込む形態で循環吹出グリル 4を装置本体 5に固定する。

[0091] 循環吸込グリル 6の設置は、循環吸込グリル 6の設置位置を決め、天井パネル 52a に所定の大きさの循環吸込グリル取付開口部 53bを開ける。次に、チャンバ一 35を天井パネル 52aの点検口 55から入れ、循環吸込グリル取付開口部 53bに位置合わせする。そして、循環吸込グリル 6を、天井パネル 52aの下面力循環吸込グリル取付開口部 53bに挿入し、スライド部 37をチャンバ一 35に嵌める。

[0092] 循環吸込グリル 6でも、循環吹出グリル 4と同様に、スライド部 37はチャンバ一 35に対してスライド移動できるように構成され、天井パネル 52aの厚みの違いは、スライド部 37のチャンバ一 35に嵌っている部分の長さが可変となることで吸収される。

[0093] 次に、循環吸込グリル 6の貫通孔 38からネジ 39を挿入して、ネジ 39を取付部 6のネジ孔 36aに締結して、天井パネル 52aを挟み込む形態で循環吸込グリル 6をチャンバ一 35に固定する。

[0094] そして、装置本体 5の循環用ダクト接続部 29とチャンバ一 35を、循環用ダクト 7で接続する。以上の工程で、循環ユニット 2Aが設置される。

[0095] <本実施の形態の浴室空調装置の施工方法の効果 >

上述した循環ユニット 2Aの設置は、天井パネル 52aの点検口 55から行うので作業性が悪い。そこで、取付枠 23を利用して、装置本体 5をスライドさせながら所定の取付位置に設置することで、作業性が改善される。また、循環吹出グリル 4を取り付けるための循環吹出グリル取付開口部 53aとの位置決めも確実に行われるので、作業ミスを大幅に減らすことができる。

[0096] また、装置本体 5は、図 7等に示す点検蓋 5bが天井パネル 52aの点検口 55に向いて設置されるので、点検口 55から点検蓋 5bを開けて、基板の交換等が容易に行える。

[0097] 換気ユニット 3Aの設置は、換気ユニット 3Aは装置本体 5に換気吸込グリルを備えていないので、設置場所の自由度が高ぐ例えば、屋外への排気用ダクト 50の設置に合わせて、天井パネル 52aの上に設置および固定する。また、換気吸込グリル 8の設置は、循環吸込グリル 6の設置と同じ施工方法で行う。

[0098] <第 1の実施の形態の浴室空調装置の他の設置例 >

図 13〜図 15は第 1の実施の形態の浴室空調装置 1Aの他の設置例を示す構成図で、図 13A,図 14A及び図 15Aは浴室空調装置 1 Aを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面から見た平面図、図 13B,図 14B及び図 15Bは浴室空調装置 1Aを備えた浴室 51の側面図である。

[0099] 上述した図 1に示す設置例では、浴室 51の浴槽 51aの上方に循環吹出グリル 4が配置されるように循環ユニット 2Aの装置本体 5を設置し、循環吸込グリル 6は循環吹出グリル 4と並べて配置した例である。また、換気吸込グリル 8は浴室 51の壁際に配置した例である。

[0100] これに対して、図 13A,図 13Bに示す例では、循環吸込グリル 6を換気吸込グリル 8 と並べて浴室 51の壁際に配置した例である。また、図 14A,図 14Bに示す設置例では、循環吹出グリル 4と循環吸込グリル 6と換気吸込グリル 8を並べて浴槽 51aの上方に配置した例である。

[0101] 循環吸込グリル 6は循環ユニット 2Aの装置本体 5と循環用ダクト 7で接続されるので、図 13Aに示すように、循環吹出グリル 4と離して配置することも可能である。

[0102] また、換気ユニット 3Aは循環ユニット 2Aと独立しており、換気ユニット 3Aも換気吸込グリル 8が換気用ダクト 10を介して接続されるので、図 14Aに示すように、排気用ダクト 50の配置等に応じて、位置を自在に選ぶことができる。

[0103] 図 15A,図 15Bに示す設置例では、循環ユニット 2Aと換気ユニット 3Aを隣接して配置した例である。このような配置としても、循環吸込グリル 6が循環ユニット 2Aとは独立し、換気吸込グリル 8が換気ユニット 3Aとは独立しているので、各グリルが 1箇所に集中配置されることなぐ効率や外観を考慮して、適切な位置に各グリルを設置可能である。

[0104] <第 2の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 16A,図 16Bは第 2の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 1 6Aは第 2の実施の形態の浴室空調装置 1Bを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面から見た平面図、図 16Bは浴室空調装置 1Bを備えた浴室 51の側面図である。

[0105] 第 2の実施の形態の浴室空調装置 1Bは、循環ユニット 2Bにおいて装置本体 5の左右両側の側面に循環用吸込口を設けて、循環用ダクト接続部 29を備えたものである。そして、各循環用ダクト接続部 29に循環用ダクト 7を接続して、 2個の循環吸込グリル 6が接続可能な構成である。

[0106] <第 2の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 2の実施の形態の浴室空調装置 1Bでは、 2個の循環吸込グリル 6 は独立して配置可能であるので、浴室 51内の温度分布等に応じて偏りなく吸気が可能な位置に循環吸込グリル 6を配置可能となり、循環効率を高めることが可能である

[0107] <第 3の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 17A,図 17Bは第 3の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 1 7Aは第 3の実施の形態の浴室空調装置 1Cを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面から見た平面図、図 17Bは浴室空調装置 1Cを備えた浴室 51の側面図である。 [0108] 第 3の実施の形態の浴室空調装置 1Cは、循環ユニット 2Cと換気ユニット 3Cを上下に重ねて一体構成としたものである。すなわち、装置本体 71に図 5A,図 5Bに示すファンユニット 11と図 10A〜図 10Cに示すファンユニット 41を備え、装置本体 71の下面に循環吹出グリル 4を備えると共に、循環用ダクト接続部 29に連通する循環用風路と、換気用ダクト接続部 49aに連通する換気用風路が独立して構成されるようにしたものである。

[0109] <第 3の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 3の実施の形態の浴室空調装置 1Cでも、循環吸込グリル 6及び換気吸込グリル 8が装置本体 71とは独立しているので、各グリルが 1箇所に集中配置されることなぐ効率や外観を考慮して、適切な位置に各グリルを設置可能である。また、循環ユニット 2Cと換気ユニット 3Cがー体であるので、施工が容易となる。

[0110] <第 4の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 18A,図 18B,図 18Cは第 4の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 18Aは、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面力見た平面図である。また、図 18Bは、浴室空調装置 1Dを備えた浴室 51の天井部分を矢印 HI方向から見た側面図、図 18Cは浴室 51の天井部分を矢印 H2方向から見た側面図である。

[0111] 第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dは、循環ユニット 2Dと換気ユニット 3Dを備える。循環ユニット 2Dと換気ユニット 3Dは独立した構成で、それぞれ浴室 51の天井パネル 52aの上面に設置される。

[0112] 循環ユニット 2Dは循環部本体の一例で、浴室 51の空気を吸い込む循環吸込ダリル 64Aと、浴室 51に空気を吹き出す循環吹出グリル 65を、下面に並列して備える。循環吸込グリル 64Aは循環吸込口の一例で、循環吹出グリル 65は循環吹出口の一例であり、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65は、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65の並ぶ方向に沿った横方向の長さ力縦方向の長さより長い細長い形態の長方形で、本例ではそれぞれが独立した部材で構成される。

[0113] 循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65のサイズは、それぞれ循環ユニット 2Dの下面のサイズより小型に構成される。また、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65 の縦方向（短手方向）の長さは同じ長さに構成される。そして、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65は、横方向（長手方向）に一列に並ぶ配置となるように構成される

[0114] 循環ユニット 2Dは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された循環吸込グリル取付開口部 53cから、循環吸込グリル 64Aを浴室 51側へ露出させ、循環吹出グリル取付開口部 53dから、循環吹出グリル 65を浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0115] 換気ユニット 3Dは換気部本体の一例で、浴室 51の空気を吸い込む換気吸込ダリル 66Aを下面に備える。換気吸込グリル 66Aは換気吸込口の一例で、横方向の長さ力縦方向の長さより長い細長い形態の長方形で、換気吸込グリル 66Aのサイズは、換気ユニット 3Dの下面のサイズより小型に構成される。また、換気吸込グリル 66Aの縦方向（短手方向）の長さは、循環吸込グリル 64A及び循環吹出グリル 65の短手方向の長さと同じに構成される。

[0116] 換気ユニット 3Dは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された換気吸込グリル取付開口部 54aから、換気吸込グリル 66Aを浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0117] <循環ユニットの構成例 >

図 19は循環ユニット 2Dの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dにおける循環ユニット 2Dの構成の詳細について説明する。なお、図 19における切断面は、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65の並び方向に沿った面である。

[0118] 循環ユニット 2Dは、循環ファンモータ 67Aにより回転駆動され、空気を吸!、込んで吹き出すファン 68と、回転駆動されるファン 68により吸、込まれて吹き出す空気の風路を形成する循環ファンケース 69Aを備える。

[0119] 循環ファンモータ 67Aとファン 68と循環ファンケース 69Aは循環送風手段の一例で、循環ファンモータ 67Aは、多翼の羽根車で構成されるファン 68の回転軸が垂直方向となる向きで、循環ファンケース 69Aに取り付けられる。

[0120] 循環ファンケース 69Aは、循環ユニット 2Dの外形を構成する本体ケース 70Aに取り付けられ、ファン 68の軸方向に沿った下面を開口して循環吸込口 71aが形成されると共に、ファン 68の接線方向に沿った空気の吹出風路と連通した下面を開口して循環吹出口 71bが形成される。

[0121] そして、循環ファンケース 69Aは、循環吸込口 71aの下部に、循環吸込口 71aと連通し、循環吸込グリル 64Aが取り付けられる循環吸込グリル取付部 72aを備える。

[0122] また、循環ファンケース 69Aは、循環吹出口 71bの下部に、循環吹出口 71bと連通し、循環吹出グリル 65が取り付けられる循環吹出グリル取付部 72bを備える。

[0123] 循環吸込グリル取付部 72aと循環吹出グリル取付部 72bは、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65がー列に並んで取り付けられるように、設置位置等が設定されている。

[0124] 循環ユニット 2Dは、循環ファンケース 69Aの循環吹出口 71bにヒータ 73を備える。

ヒータ 73は例えば PTCヒータ等で構成され、ヒータ 73に通電されてヒータ 73が加熱されると、循環吹出口 71bを通る空気が加熱され、温風が吹き出すようになつている。

[0125] <換気ユニットの構成例 >

図 20は換気ユニット 3Dの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dにおける換気ユニット 3Dの構成の詳細について説明する。なお、図 20における切断面は、換気吸込グリル 66Aの短手方向に沿った面である。

[0126] 換気ユニット 3Dは、換気ファンモータ 74により回転駆動され、空気を吸い込んで吹き出すファン 75と、回転駆動されるファン 75により吸、込まれて吹き出す空気の風路を形成する換気ファンケース 76Aを備える。

[0127] 換気ファンモータ 74とファン 75と換気ファンケース 76Aは換気送風手段の一例で、換気ファンモータ 74は、多翼の羽根車で構成されるファン 75の回転軸が垂直方向となる向きで、換気ファンケース 76Aに取り付けられる。

[0128] 換気ファンケース 76Aは、換気ユニット 3Dの外形を構成する本体ケース 77に取り付けられ、ファン 75の軸方向に沿った下面を開口して換気吸込口 78aが形成されると共に、ファン 75の接線方向に沿った空気の吹出風路と連通して換気吹出口 78bが形成される。

[0129] そして、換気ファンケース 76Aは、換気吸込口 78aの下部に、換気吸込口 78aと連通し、換気吸込グリル 66Aが取り付けられる換気吸込グリル取付部 79を備える。

[0130] また、本体ケース 77は、換気ファンケース 76Aの換気吹出口 78bと対向した一の側面に、換気吹出口 78bと連通した換気ダクト取付部 80を備える。

[0131] <第 4の実施の形態の浴室空調装置の設置例 >

次に、図 18A〜図 18C等を参照して第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dの設置例について説明する。浴室 51の天井パネル 52aには、循環ユニット 2Dの循環吸込グリル取付部 72aと循環吹出グリル取付部 72bの位置に合わせて、循環吸込グリル取付開口部 53cと循環吹出グリル取付開口部 53dが開けられる。

[0132] 循環吸込グリル取付開口部 53cと循環吹出グリル取付開口部 53dは、一列に並んで配置され、循環吸込グリル取付開口部 53cは、循環吸込グリル 64Aの形状に合わせて細長い形態の長方形で、循環吹出グリル取付開口部 53dは、循環吹出グリル 6 5の形状に合わせて細長、形態の長方形である。

[0133] そして、循環吸込グリル取付開口部 53cと循環吹出グリル取付開口部 53dは、それぞれ循環ユニット 2Dの下面のサイズより小さ、開口である。

[0134] 循環ユニット 2Dは、循環吸込グリル取付部 72aが天井パネル 52aの循環吸込ダリル取付開口部 53cに対向し、循環吹出グリル取付部 72bが天井パネル 52aの循環吹出グリル取付開口部 53dに対向するように、例えば、天井パネル 52aの上面に設置された図示しない枠体に固定される。

[0135] そして、循環吸込グリル取付部 72aに循環吸込グリル 64Aが取り付けられ、循環吹出グリル取付部 72bに循環吹出グリル 65が取り付けられる。これにより、循環ユニット 2Dは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された循環吸込グリル取付開口部 53cから循環吸込グリル 64Aを浴室 51側へ露出させ、循環吹出グリル取付開口部 53dから循環吹出グリル 65を浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0136] 浴室 51の天井パネル 52aには、換気ユニット 3Dの換気吸込グリル取付部 79の位置にあわせて換気吸込グリル取付開口部 54aが開けられる。換気吸込グリル取付開口部 54aは、循環吸込グリル取付開口部 53c及び循環吹出グリル取付開口部 53dと一列に並ぶ位置に配置され、換気吸込グリル取付開口部 54aは、換気吸込グリル 66 Aの形状に合わせて細長、形態の長方形である。

[0137] 換気ユニット 3Dは、換気吸込グリル取付部 79が天井パネル 52aの換気吸込グリル取付開口部 54aに対向するように、例えば、天井パネル 52aの上面に設置された図示しない枠体に固定される。

[0138] そして、換気吸込グリル取付部 79に換気吸込グリル 66Aが取り付けられることで、換気ユニット 3Dは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された換気吸込グリル取付開口部 54aから換気吸込グリル 66Aを浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0139] これにより、循環ユニット 2Dの循環吸込グリル 64A及び循環吹出グリル 65と、換気ユニット 3Dの換気吸込グリル 66Aは、浴室 51の天井パネル 52aに一列に並んで配置される。ここで、循環吸込グリル 64A及び循環吹出グリル 65と、換気吸込グリル 66

Aがー列に並んで配置される状態とは、視覚的に一列に並んでいる状態を示し、互

V、の位置が多少ずれて配置されて!、ても良!、。

[0140] また、循環吸込グリル 64A、循環吹出グリル 65及び換気吸込グリル 66Aは、それぞれ天井パネル 52aに対して略同一面となるように取り付けられる。

[0141] なお、換気ユニット 3Dは、換気ダクト取付部 80に排気用ダクト 50が接続される。排気用ダクト 50は、浴室 51が設置される建物の屋外とつながり、換気ユニット 3Dで吸い込んだ浴室 51の空気を屋外へ排気可能な構成である。

[0142] <第 4の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例 >

図 21は第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dの制御系の一例を示す機能ブロック図である。浴室空調装置 1Dは、 CPUやメモリ等で構成される制御部 91 Aに、循環ュニット 2Dの循環ファンモータ 67A及びヒータ 73と、換気ユニット 3Dの換気ファンモータ 74等が接続される。

[0143] 制御部 91Aは、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従って、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部 92Aを操作すること等により選択され、制御部 81は、選択された運転モードを実行するプログラムに従い循環ファンモータ 67A、換気ファンモータ 74及びヒータ 73等を制御する。 [0144] 操作部 92Aは、浴室空調装置 ID本体と独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室 51に隣接した図示しない洗面所の壁面等に取り付けられる。

[0145] <第 4の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置 1Dの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で暖房運転モードが選択されると、換気ユニット 3Dは停止させた状態で、循環ユニット 2Dを駆動制御する。

[0146] すなわち、循環ファンモータ 67Aを駆動してファン 68を回転させると共に、ヒータ 73 を駆動する。ファン 68が回転すると、循環ファンケース 69Aの循環吸込口 71aから空気が吸い込まれる。これにより、循環吸込グリル 64A力も浴室 51内の空気が還気 RA として循環ユニット 2Dに吸、込まれる。

[0147] 循環ユニット 2Dに吸い込まれた空気は、循環ファンケース 69Aにより形成される吹出風路を通って循環吹出グリル 65から給気 SAとして浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 73は循環吹出口 71bに配置されるので、ヒータ 73に通電されて加熱されると、循環吹出口 71bを通る空気が温められて、循環吹出グリル 65から吹き出す空気が温められる。

[0148] これにより、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。

[0149] 浴室空調装置 1Dの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で換気運転モードが選択されると、循環ユニット 2Dは停止させた状態で、換気ユニット 3Dを駆動制御する。

[0150] すなわち、換気ファンモータ 74を駆動してファン 75を回転させる。ファン 75が回転すると、換気ファンケース 76Aの換気吸込口 78aから空気が吸い込まれる。これにより、換気吸込グリル 66A力も浴室 51内の空気が換気 EAとして換気ユニット 3Dに吸い込まれる。

[0151] 換気ユニット 3Dに吸い込まれた空気は、換気吹出口 78bを通って排気用ダクト 50 力も屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しな V、浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸!、込まれる。 [0152] これにより、浴室 51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることがでさる。

[0153] 浴室空調装置 1Dの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で乾燥運転モードが選択されると、循環ユニット 2D及び換気ユニット 3Dを駆動制御する。すなわち、循環ユニット 2Dでは、循環ファンモータ 67Aを駆動してファン 68を回転させると共に、ヒータ 73を駆動する。

[0154] ファン 68が回転すると、上述したように、循環吸込グリル 64Aから浴室 51内の空気が吸い込まれ、循環ユニット 2Dに吸い込まれた空気は、循環吹出グリル 65から浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 73が通電されて加熱されると、循環吹出口 71b を通る空気が温められて循環吹出グリル 65から吹き出す。

[0155] 換気ユニット 3Dでは、換気ファンモータ 74を駆動してファン 75を回転させる。ファン 75が回転すると、上述したように、換気吸込グリル 66Aから浴室 51内の空気が吸い込まれ、換気ユニット 3Dに吸い込まれた空気は、排気用ダクト 50から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0156] これにより、浴室 51内に温風を吹き出して、図示しないランドリパイプに掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。

[0157] 浴室空調装置 1Dの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で涼風運転モードが選択されると、循環ユニット 2D及び換気ユニット 3Dを駆動制御する。すなわち、循環ユニット 2Dでは、循環ファンモータ 67Aを駆動してファン 68を回転させる。

[0158] ファン 68が回転すると、上述したように、循環吸込グリル 64Aから浴室 51内の空気が吸い込まれ、循環ユニット 2Dに吸い込まれた空気は、循環吹出グリル 65から浴室 51内に吹き出される。涼風運転モードでは、ヒータ 73に通電しないことで、浴室 51 内の温度に応じた送風が循環吹出グリル 65から吹き出される。

[0159] 換気ユニット 3Dでは、換気ファンモータ 74を駆動してファン 75を回転させる。ファン 75が回転すると、上述したように、換気吸込グリル 66Aから浴室 51内の空気が吸い込まれ、換気ユニット 3Dに吸い込まれた空気は、排気用ダクト 50から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0160] これにより、浴室 51内に涼風を吹き出して、扇風機として利用することができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。

[0161] <第 4の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dでは、浴室 51の天井パネル 5

2aには、循環ユニット 2D及び換気ユニット 3Dの本体部分は露出せず、循環吸込グリル 64Aと、循環吹出グリル 65と、換気吸込グリル 66Aが露出する形態である。

[0162] これにより、浴室空調装置 1Dにおいて、浴室 51の天井パネル 52aに露出する部分の面積を小さくすることができるので、浴室 51の外観性を損なうことなぐ浴室空調装置 1Dを設置することができる。

[0163] また、循環吸込グリル 64A及び循環吹出グリル 65と、換気吸込グリル 66Aを同じ幅として一列に配置することで、視覚的に目立たなくすることができる。更に、循環吸込グリル 64A及び循環吹出グリル 65と、換気吸込グリル 66Aを、天井パネル 52aから突出せずに同一面に配置することによつても、視覚的に目立たなくすることができる。

[0164] なお、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dでは、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65は独立した部材とした力一体に構成しても良い。更に、換気吸込グリル 66

Aも一体に構成しても良い。

[0165] また、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dでは、循環ユニット 2Dと換気ユニット 3

Dを備える構成としたが、循環ユニット 2Dのみを備えて、暖房運転を行う構成としても良い。

[0166] <第 5の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 22A,図 22B,図 22Cは第 5の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 22Aは、第 5の実施の形態の浴室空調装置 1Eを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面力も見た平面図である。また、図 22Bは、浴室空調装置 1Eを備えた浴室 51の天井部分を矢印 II方向から見た側面図、図 22Cは浴室 51の天井部分を矢印 12方向から見た側面図である。 [0167] 第 5の実施の形態の浴室空調装置 IEは、循環'換気ユニット 2Eを備える。循環'換気ユニット 2Eは循環部本体の一例で、浴室 51の空気を吸い込む循環 ·換気吸込グリル 64Bと、浴室 51に空気を吹き出す循環吹出グリル 65を、下面に並列して備える

[0168] 循環'換気吸込グリル 64Bは循環吸込口の一例で、循環吹出グリル 65は循環吹出口の一例であり、循環 ·換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65は、循環'換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65の並ぶ方向に沿った横方向の長さ力縦方向の長さより長、細長、形態の長方形で、本例ではそれぞれが独立した部材で構成される。

[0169] 循環 ·換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65のサイズは、それぞれ循環'換気ュニット 2Eの下面のサイズより小型に構成される。また、循環 ·換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65の縦方向（短手方向）の長さは同じ長さに構成される。そして、循環- 換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65は、横方向（長手方向）に一列に並ぶ配置となるように構成される。

[0170] 循環'換気ユニット 2Eは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された循環'換気吸込グリル取付開口部 53eから、循環 ·換気吸込グリル 64Bを浴室 51側へ露出させ、循環吹出グリル取付開口部 53dから、循環吹出グリル 65を浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0171] <循環'換気ユニットの構成例 >

図 23A,図 23Bは循環 ·換気ユニット 2Eの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 5の実施の形態の浴室空調装置 1Eにおける循環'換気ユニット 2Eの構成の詳細について説明する。なお、図 23Aにおける切断面は、循環 ·換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65の並び方向に沿った面であり、図 23Bにおける切断面は、循環吹出グリル 65の短手方向に沿った面である。

[0172] 循環 ·換気ユニット 2Eは、循環 ·換気ファンモータ 67Bにより回転駆動され、空気を吸!、込んで吹き出すファン 68と、回転駆動されるファン 68により吸、込まれて吹き出す空気の風路を形成する循環'換気ファンケース 69Bを備える。

[0173] 循環'換気ファンモータ 67Bとファン 68と循環'換気ファンケース 69Bは循環送風手段の一例で、循環'換気ファンモータ 67Bは、多翼の羽根車で構成されるファン 68 の回転軸が垂直方向となる向きで、循環 ·換気ファンケース 69Bに取り付けられる。

[0174] 循環'換気ファンケース 69Bは、循環'換気ユニット 2Eの外形を構成する本体ケース 70Bに取り付けられ、ファン 68の軸方向に沿った下面を開口して循環 ·換気吸込口 71cが形成される。

[0175] また、循環 ·換気ファンケース 69Bは、ファン 68の接線方向に沿った空気の吹出風路と連通した下面を開口して循環吹出口 71bが形成される。更に、循環'換気ファンケース 69Bは、ファン 68の接線方向に沿った空気の吹出風路と連通した側面を開口して換気吹出口 78cが形成される。

[0176] そして、循環 ·換気ファンケース 69Bは、循環 ·換気吸込口 71cの下部に、循環 '換気吸込口 71cと連通し、循環 ·換気吸込グリル 64Bが取り付けられる循環 ·換気吸込グリル取付部 72cを備える。

[0177] また、循環 ·換気ファンケース 69Bは、循環吹出口 71bの下部に、循環吹出口 71b と連通し、循環吹出グリル 65が取り付けられる循環吹出グリル取付部 72bを備える。

[0178] 更に、本体ケース 70Bは、循環 ·換気ファンケース 69Bの換気吹出口 78cと対向した一の側面に、換気吹出口 78cと連通した換気ダクト取付部 80を備える。

[0179] 循環，換気吸込グリル取付部 72cと循環吹出グリル取付部 72bは、循環，換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65がー列に並んで取り付けられるように、設置位置等が設定されている。

[0180] 循環 ·換気ユニット 2Eは、循環 ·換気ファンケース 69Bの循環吹出口 71bにヒータ 7 3を備える。ヒータ 73は例えば PTCヒータ等で構成され、ヒータ 73に通電されてヒータ 73が加熱されると、循環吹出口 71bを通る空気が加熱され、温風が吹き出すようになっている。

[0181] 循環 ·換気ユニット 2Eは、循環吹出口 l ibと換気吹出口 18cの間に、風路を切り替えるダンバ 81を備える。ダンバ 81は風路切替部材の一例で、ダンバモータ 82により軸 81aを支点に回転して風路の切り替え動作を行う。

[0182] 循環'換気ファンケース 69B内には、ダンバ 81の位置によって、循環'換気吸込口

71cから循環吹出口 71bへ連通した循環風路 83aか、換気吹出口 78cへ連通した排気風路 83bが形成される。 [0183] すなわち、ダンバ 81が図 23Bに実線で示す全閉位置にあると、換気吹出口 78cへの風路が遮蔽され、循環 ·換気吸込口 71cから循環吹出口 71bへ連通した循環風路 83aが形成される。このダンバ 81の全閉となる位置を循環位置と称す。

[0184] これに対して、ダンバ 81が図 23Bに一点鎖線で示す全開位置にあると、循環吹出口 71bへの風路が遮蔽され、循環'換気吸込口 71cから換気吹出口 78cへ連通した排気風路 83bが形成される。このダンバ 81の全開となる位置を換気位置と称す。

[0185] 更に、ダンバ 81が図 23Bに二点鎖線で示す循環位置と換気位置の中間位置にあると、循環 ·換気吸込口 71cから循環吹出口 71bへ連通した循環風路 83aと、循環- 換気吸込口 71cから換気吹出口 78cへ連通した排気風路 83bの双方が形成される。このダンバ 81の中間位置を循環換気位置と称す。

[0186] <第 5の実施の形態の浴室空調装置の設置例 >

次に、図 22A,図 22B,図 22C等を参照して第 5の実施の形態の浴室空調装置 1E の設置例について説明する。浴室 51の天井パネル 52aには、循環'換気ユニット 2E の循環 ·換気吸込グリル取付部 72cと循環吹出グリル取付部 72bの位置に合わせて、循環 ·換気吸込グリル取付開口部 53eと循環吹出グリル取付開口部 53dが開けられる。

[0187] 循環 ·換気吸込グリル取付開口部 53eと循環吹出グリル取付開口部 53dは、一列に並んで配置され、循環'換気吸込グリル取付開口部 53eは、循環'換気吸込グリル 64Bの形状に合わせて細長い形態の長方形で、循環吹出グリル取付開口部 53dは、循環吹出グリル 65の形状に合わせて細長、形態の長方形である。

[0188] そして、循環 ·換気吸込グリル取付開口部 53eと循環吹出グリル取付開口部 53dは、それぞれ循環 ·換気ユニット 2Eの下面のサイズより小さい開口である。

[0189] 循環'換気ユニット 2Eは、循環'換気吸込グリル取付部 72cが天井パネル 52aの循環 ·換気吸込グリル取付開口部 53eに対向し、循環吹出グリル取付部 72bが天井パネル 52aの循環吹出グリル取付開口部 53dに対向するように、例えば、天井パネル 5 2aの上面に設置された図示しない枠体に固定される。

[0190] そして、循環 ·換気吸込グリル取付部 72cに循環 ·換気吸込グリル 64Bが取り付けられ、循環吹出グリル取付部 72bに循環吹出グリル 65が取り付けられる。これにより、循環'換気ユニット 2Eは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された循環'換気吸込グリル取付開口部 53eから循環 ·換気吸込グリル 64Bを浴室 51側へ露出させ、循環吹出グリル取付開口部 53dから循環吹出グリル 65を浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0191] よって、循環'換気ユニット 2Eの循環'換気吸込グリル 64B及び循環吹出グリル 65 は、浴室 51の天井パネル 52aに一列に並んで配置される。また、循環'換気吸込ダリル 64Bと循環吹出グリル 65は、それぞれ天井パネル 52aに対して略同一面となるように取り付けられる。

[0192] なお、循環 ·換気ユニット 2Eは、換気ダクト取付部 80に排気用ダクト 50が接続される。排気用ダクト 50は、浴室 51が設置される建物の屋外とつながり、循環 ·換気ユエット 2Eで吸い込んだ浴室 51の空気を屋外へ排気可能な構成である。

[0193] <第 5の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例 >

図 24は第 5の実施の形態の浴室空調装置 1Eの制御系の一例を示す機能ブロック図である。浴室空調装置 1Eは、 CPUやメモリ等で構成される制御部 91Bに、循環- 換気ユニット 2Eの循環'換気ファンモータ 67Bと、ヒータ 73と、ダンバモータ 82等が接続される。

[0194] 制御部 91Bは、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従って、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部 92Bを操作すること等により選択され、制御部 91Bは、選択された運転モードを実行するプログラムに従い循環 '換気フアンモータ 67B、ヒータ 73及びダンバモータ 82等を制御する。

[0195] <第 5の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 5の実施の形態の浴室空調装置 1Eの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置 1Eの制御部 91Bは、操作部 92Bにおける操作で暖房運転モードが選択されると、ダンバモータ 82を駆動して、ダンバ 81を循環位置にする。そして、循環' 換気ファンモータ 67Bを駆動してファン 68を回転させると共に、ヒータ 73を駆動する

[0196] ファン 68が回転すると、循環'換気ファンケース 69Bの循環'換気吸込口 71cから空気が吸い込まれる。これにより、循環 ·換気吸込グリル 64B力も浴室 51内の空気が還気 RAとして循環'換気ユニット 2Eに吸い込まれる。

[0197] 暖房運転モードでは、ダンバ 81が循環位置にあるので、循環'換気ファンケース 69

B内には循環風路 83aが形成されている。これにより、循環 ·換気ユニット 2Eに吸い込まれた空気は、循環 ·換気ファンケース 69Bとダンバ 81により形成される循環風路

83aを通って循環吹出グリル 65から給気 SAとして浴室 51内に吹き出される。

[0198] そして、ヒータ 73は循環吹出口 71bに配置されるので、ヒータ 73に通電されて加熱されると、循環吹出口 71bを通る空気が温められて循環吹出グリル 65から吹き出す。

[0199] これにより、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。

[0200] 浴室空調装置 1Eの制御部 91Bは、操作部 92Bにおける操作で換気運転モードが選択されると、ダンバモータ 82を駆動して、ダンバ 81を換気位置にする。そして、循環'換気ファンモータ 67Bを駆動してファン 68を回転させる。

[0201] ファン 68が回転すると、循環'換気ファンケース 69Bの循環'換気吸込口 71cから空気が吸い込まれる。これにより、循環 ·換気吸込グリル 64B力も浴室 51内の空気が換気 EAとして循環'換気ユニット 2Eに吸い込まれる。

[0202] 換気運転モードでは、ダンバ 81が換気位置にあるので、循環'換気ファンケース 69 B内には換気風路 83bが形成されている。これにより、循環'換気ユニット 2Eに吸い込まれた空気は、循環'換気ファンケース 69Bとダンバ 81により形成される換気風路 83bを通って、換気吹出口 78cから排気用ダクト 50を介して屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0203] これにより、浴室 51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることがでさる。

[0204] 浴室空調装置 1Eの制御部 91Bは、操作部 92Bにおける操作で乾燥運転モードが選択されると、ダンバモータ 82を駆動して、ダンバ 81を循環換気位置にする。そして、循環'換気ファンモータ 67Bを駆動してファン 68を回転させると共に、ヒータ 73を駆動する。 [0205] ファン 68が回転すると、循環'換気ファンケース 69Bの循環'換気吸込口 71cから空気が吸い込まれる。これにより、循環 ·換気吸込グリル 64B力も浴室 51内の空気が、還気 RA及び換気 EAとして循環'換気ユニット 2Eに吸い込まれる。

[0206] 乾燥運転モードでは、ダンバ 81が循環換気位置にあるので、循環 ·換気ファンケース 69B内には循環風路 83aと換気風路 83bの双方が形成されている。これにより、循環.換気ユニット 2Eに吸い込まれた空気の一部は、循環'換気ファンケース 69Bとダンパ 81により形成される循環風路 83aを通って、給気 SAとして循環吹出グリル 65から浴室 51内に吹き出される。

[0207] そして、ヒータ 73は循環吹出口 71bに配置されるので、ヒータ 73に通電されて加熱されると、循環吹出口 71bを通る空気が温められて循環吹出グリル 65から吹き出す。

[0208] また、循環 ·換気ユニット 2Eに吸い込まれた空気残部は、循環 ·換気ファンケース 6 9Bとダンバ 81により形成される換気風路 83bを通って、換気吹出口 78cから排気用ダクト 50を介して屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0209] これにより、浴室 51内に温風を吹き出して、図示しないランドリパイプに掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。

[0210] 浴室空調装置 1Eの制御部 91Bは、操作部 92Bにおける操作で涼風運転モードが選択されると、ダンバモータ 82を駆動して、ダンバ 81を循環換気位置にする。そして、循環'換気ファンモータ 67Bを駆動してファン 68を回転させる。

[0211] ファン 68が回転すると、循環'換気ファンケース 69Bの循環'換気吸込口 71cから空気が吸い込まれる。これにより、循環 ·換気吸込グリル 64B力も浴室 51内の空気が循環'換気ユニット 2Eに吸い込まれる。

[0212] 涼風運転モードでは、ダンバ 81が循環換気位置にあるので、循環 ·換気ファンケース 69B内には循環風路 83aと換気風路 83bの双方が形成されている。これにより、循環.換気ユニット 2Eに吸い込まれた空気の一部は、循環'換気ファンケース 69Bとダンパ 81により形成される循環風路 83aを通って循環吹出グリル 65から浴室 51内に吹き出される。そして、涼風運転モードでは、ヒータ 73に通電しないことで、浴室 51 内の温度に応じた風が循環吹出グリル 65から吹き出される。

[0213] また、循環 ·換気ユニット 2Eに吸い込まれた空気の残部は、循環 ·換気ファンケース 69Bとダンバ 81により形成される換気風路 83bを通って、換気吹出口 78cから排気用ダクト 50を介して屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0214] これにより、浴室 51内に涼風を吹き出して、扇風機として利用することができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。

[0215] <第 5の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 5の実施の形態の浴室空調装置 1Eでは、ダンバ 81を備えて暖房と換気の風路を切り替えられる構成とすることで、単一の装置で暖房運転と換気運転が可能であり、浴室 51の天井パネル 52aには、循環 ·換気吸込グリル 64Bと、循環吹出グリル 65が露出する形態である。

[0216] これにより、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dで得られた効果にカ卩えて、浴室 51の天井パネル 52aに露出する部分の面積を更に小さくすることができるので、浴室 51の外観性をより一層損なうことなぐ浴室空調装置 1Eを設置することができる。

[0217] なお、第 5の実施の形態の浴室空調装置 1Eでも、循環'換気吸込グリル 64Bと循環吹出グリル 65は独立した部材とした力一体に構成しても良い。

[0218] <第 6の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 25A,図 25B,図 25Cは第 6の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 25Aは、第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面力も見た平面図である。また、図 25Bは、浴室空調装置 1Fを備えた浴室 51の天井部分を矢印 J1方向から見た側面図、図 25Cは浴室 51の天井部分を矢印 J2方向から見た側面図である。

[0219] 第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fは、循環ユニット 2Fと換気ユニット 3Fを備える。浴室空調装置 1Fは、循環ユニット 2Fと換気ユニット 3Fを上下に重ねた構成で、浴室 51の天井パネル 52aの上面に設置される。

[0220] 循環ユニット 2Fは循環部本体の一例で、浴室 51の空気を吸い込む循環吸込ダリル 64Aと、浴室 51に空気を吹き出す循環吹出グリル 65を、下面に並列して備える。循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65は、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 6 5の並ぶ方向に沿った横方向の長さ力縦方向の長さより長い細長い形態の長方形で、それぞれが独立した部材で構成される。

[0221] 循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65のサイズは、それぞれ循環ユニット 2Fの下面のサイズより小型に構成される。また、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65 の縦方向（短手方向）の長さは同じ長さに構成される。そして、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65は、横方向（長手方向）に一列に並ぶ配置となるように構成される

[0222] 換気ユニット 3Fは換気部本体の一例で、浴室 51の空気を吸い込む換気吸込ダリル 66Bが換気吸込ダクト 84を介して接続される。換気吸込グリル 66Bは換気吸込口の一例で、横方向の長さ力縦方向の長さより長い細長い形態の長方形で、換気吸込グリル 66Bの縦方向（短手方向）の長さは、循環吸込グリル 64A及び循環吹出ダリル 65の短手方向の長さと同じに構成される。

[0223] 浴室空調装置 1Fは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された循環吸込グリル取付開口部 53cから、循環吸込グリル 64Aを浴室 51側へ露出させ、循環吹出グリル取付開口部 53dから、循環吹出グリル 65を浴室 51側へ露出させ、換気吸込グリル取付開口部 54bから、換気吸込グリル 66Bを浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0224] <循環ユニット及び換気ユニットの構成例 >

図 26A,図 26Bは浴室空調装置 1Fの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fにおける循環ユニット 2F及び換気ユニット 3Fの構成の詳細について説明する。なお、図 26Aにおける切断面は、循環吸込グリル 64 Aと循環吹出グリル 65の並び方向に沿った面であり、図 26Bにおける切断面は、循環吹出グリル 65の短手方向に沿った面である。

[0225] 循環ユニット 2Fは、循環ファンモータ 67Aにより回転駆動され、空気を吸い込んで吹き出すファン 68と、回転駆動されるファン 68により吸、込まれて吹き出す空気の風路を形成する循環ファンケース 69Aを備える。

[0226] 循環ファンモータ 67Aは、多翼の羽根車で構成されるファン 68の回転軸が垂直方向となる向きで、循環ファンケース 69Aに取り付けられる。

[0227] 循環ファンケース 69Aは、浴室空調装置 1Fの外形を構成する本体ケース 70Cに取り付けられ、ファン 68の軸方向に沿った下面を開口して循環吸込口 71aが形成されると共に、ファン 68の接線方向に沿った空気の吹出風路と連通した下面を開口して循環吹出口 7 lbが形成される。

[0228] そして、循環ファンケース 69Aは、循環吸込口 71aの下部に、循環吸込口 71aと連通し、循環吸込グリル 64Aが取り付けられる循環吸込グリル取付部 72aを備える。

[0229] また、循環ファンケース 69Aは、循環吹出口 71bの下部に、循環吹出口 71bと連通し、循環吹出グリル 65が取り付けられる循環吹出グリル取付部 72bを備える。

[0230] 循環吸込グリル取付部 72aと循環吹出グリル取付部 72bは、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65がー列に並んで取り付けられるように、設置位置等が設定されている。

[0231] 循環ユニット 2Fは、循環ファンケース 69Aの循環吹出口 71bにヒータ 73を備える。

[0232] 換気ユニット 3Fは、循環ユニット 2Fの上側に重ねて配置される。換気ユニット 3Fは、換気ファンモータ 74により回転駆動され、空気を吸い込んで吹き出すファン 75と、回転駆動されるファン 75により吸ヽ込まれて吹き出す空気の風路を形成する換気フアンケース 76Bを備える。

[0233] 換気ファンモータ 74は、多翼の羽根車で構成されるファン 75の回転軸が垂直方向となる向きで、換気ファンケース 76Bに取り付けられる。

[0234] 換気ファンケース 76Bは、浴室空調装置 1Fの本体ケース 70Cに取り付けられ、ファン 75の軸方向に沿った下面を開口して換気吸込口 78aが形成されると共に、ファン 7 5の接線方向に沿った空気の吹出風路と連通して換気吹出口 78bが形成される。

[0235] 本体ケース 70Cは、換気ファンケース 76Bの換気吹出口 78bと対向した一の側面に、換気吹出口 78bと連通した換気ダクト取付部 80を備える。また、本体ケース 70C は、換気ファンケース 76Bの換気吸込口 78aと連通した換気吸込ダクト取付部 85を他の側面に備える。

[0236] 換気吸込ダクト取付部 85には、図 25Cに示すように換気吸込ダクト 84の一端側が接続され、換気吸込ダクト 84の他端側には、換気吸込グリル 66Bが取り付けられる換気吸込グリル取付部 86を備える。

[0237] 換気吸込グリル取付部 86は、換気吸込グリル 66Bが循環吸込グリル 64A及び循環吹出グリル 65と一列に並んで取り付けられるように、設置位置等が設定されている。

[0238] <第 6の実施の形態の浴室空調装置の設置例 >

次に、図 25A,図 25B,図 25C等を参照して第 6の実施の形態の浴室空調装置 1F の設置例について説明する。浴室 51の天井パネル 52aには、循環吸込グリル取付部 72aと循環吹出グリル取付部 72bと換気吸込グリル取付部 86の位置に合わせて、循環吸込グリル取付開口部 53cと循環吹出グリル取付開口部 53dと換気吸込グリル取付開口部 54bが開けられる。

[0239] 循環吸込グリル取付開口部 53cと循環吹出グリル取付開口部 53d及び換気吸込グリル取付開口部 54bは、一列に並んで配置される。循環吸込グリル取付開口部 53c は、循環吸込グリル 64Aの形状に合わせて細長い形態の長方形で、循環吹出グリル取付開口部 53dは、循環吹出グリル 65の形状に合わせて細長い形態の長方形で、換気吸込グリル取付開口部 54bは、換気吸込グリル 66Bの形状に合わせて細長い形態の長方形である。

[0240] ここで、浴室空調装置 1Fの下部に位置する循環吸込グリル取付開口部 53cと循環吹出グリル取付開口部 53dは、それぞれ浴室空調装置 1Fの下面のサイズより小さい開口である。

[0241] 浴室空調装置 1Fは、循環ユニット 2Fの下面に備えられる循環吸込グリル取付部 7 2aが天井パネル 52aの循環吸込グリル取付開口部 53cに対向し、循環吹出グリル取付部 72bが循環吹出グリル取付開口部 53dに対向し、更に、換気ユニット 3Fと換気吸込ダクト 84を介して接続された換気吸込グリル取付部 86が換気吸込グリル取付開口部 54bと対向するよう〖こ、例えば、天井パネル 52aの上面に設置された図示しない枠体に固定される。

[0242] そして、循環吸込グリル取付部 72aに循環吸込グリル 64Aが取り付けられ、循環吹出グリル取付部 72bに循環吹出グリル 65が取り付けられ、換気吸込グリル取付部 86 に換気吸込グリル 66Bが取り付けられる。

[0243] これにより、浴室空調装置 1Fは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された循環吸込グリル取付開口部 53cから循環吸込グリル 64Aを浴室 51側へ露出させ、循環吹出グリル取付開口部 53dから循環吹出グリル 65を浴室 51側へ露出させ、換気吸込グリル取付開口部 54bから換気吸込グリル 66Bを浴室 51側へ露出させる形態で、浴室 51 の天井パネル 52a上に設置される。

[0244] よって、浴室空調装置 1Fにおいて、循環ユニット 2Fの下面に備えられた循環吸込グリル 64A及び循環吹出グリル 65と、換気ユニット 3Fと換気吸込ダクト 84を介して接続された換気吸込グリル 66Bは、浴室 51の天井パネル 52aに一列に並んで配置される。

[0245] また、循環吸込グリル 64A、循環吹出グリル 65及び換気吸込グリル 66Bは、それぞれ天井パネル 52aに対して略同一面となるように取り付けられる。

[0246] なお、浴室空調装置 1Fの換気ユニット 3Fは、換気ダクト取付部 80に排気用ダクト 5 0が接続される。排気用ダクト 50は、浴室 51が設置される建物の屋外とつながり、換気ユニット 3Fで吸い込んだ浴室 51の空気を屋外へ排気可能な構成である。

[0247] <第 6の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fの動作を各図を参照して説明する。ここで、第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fの制御系の構成は、図 21で説明した第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dと同等な構成とする。

[0248] 浴室空調装置 1Fの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で暖房運転モードが選択されると、換気ユニット 3Fは停止させた状態で、循環ユニット 2Fを駆動制御する

[0249] すなわち、循環ファンモータ 67Aを駆動してファン 68を回転させると共に、ヒータ 73 を駆動する。ファン 68が回転すると、循環ファンケース 69Aの循環吸込口 71aから空気が吸い込まれる。これにより、循環吸込グリル 64A力も浴室 51内の空気が還気 RA として循環ユニット 2Fに吸、込まれる。

[0250] 循環ユニット 2Fに吸い込まれた空気は、循環ファンケース 69Aにより形成される吹出風路を通って循環吹出グリル 65から給気 SAとして浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 73は循環吹出口 71bに配置されるので、ヒータ 73に通電されて加熱されると、循環吹出口 71bを通る空気が温められて循環吹出グリル 65から吹き出す。

[0251] これにより、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。

[0252] 浴室空調装置 1Fの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で換気運転モードが選択されると、循環ユニット 2Fは停止させた状態で、換気ユニット 3Fを駆動制御する

[0253] すなわち、換気ファンモータ 74を駆動してファン 75を回転させる。ファン 75が回転すると、換気ファンケース 76Bの換気吸込口 78aから空気が吸い込まれる。これにより、換気吸込ダクト 84を介して換気吸込グリル 66B力も浴室 51内の空気が換気 EAとして換気ユニット 3Fに吸、込まれる。

[0254] 換気ユニット 3Fに吸い込まれた空気は、換気吹出口 78bを通って排気用ダクト 50 力も屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しな V、浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸!、込まれる。

[0255] これにより、浴室 51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることがでさる。

[0256] 浴室空調装置 1Fの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で乾燥運転モードが選択されると、循環ユニット 2F及び換気ユニット 3Fを駆動制御する。すなわち、循環ユニット 2Fでは、循環ファンモータ 67Aを駆動してファン 68を回転させると共に、ヒータ 73を駆動する。

[0257] ファン 68が回転すると、上述したように、循環吸込グリル 64Aから浴室 51内の空気が吸い込まれ、循環ユニット 2Fに吸い込まれた空気は、循環吹出グリル 65から浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 73が通電されて加熱されると、循環吹出口 71b を通る空気が温められて循環吹出グリル 65から吹き出す。

[0258] 換気ユニット 3Fでは、換気ファンモータ 74を駆動してファン 75を回転させる。ファン 75が回転すると、上述したように、換気吸込ダクト 84を介して換気吸込グリル 66Bから浴室 51内の空気が吸い込まれ、換気ユニット 3Fに吸い込まれた空気は、排気用ダクト 50から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しな、浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸、込まれる。

[0259] これにより、浴室 51内に温風を吹き出して、図示しないランドリパイプに掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。

[0260] 浴室空調装置 1Fの制御部 91Aは、操作部 92Aにおける操作で涼風運転モードが選択されると、循環ユニット 2F及び換気ユニット 3Fを駆動制御する。すなわち、循環ユニット 2Fでは、循環ファンモータ 67Aを駆動してファン 68を回転させる。

[0261] ファン 68が回転すると、上述したように、循環吸込グリル 64Aから浴室 51内の空気が吸い込まれ、循環ユニット 2Fに吸い込まれた空気は、循環吹出グリル 65から浴室 51内に吹き出される。涼風運転モードでは、ヒータ 73に通電しないことで、浴室 51 内の温度に応じた送風が循環吹出グリル 65から吹き出される。

[0262] 換気ユニット 3Fでは、換気ファンモータ 74を駆動してファン 75を回転させる。ファン

75が回転すると、上述したように、換気吸込ダクト 84を介して換気吸込グリル 66Bから浴室 51内の空気が吸い込まれ、換気ユニット 3Fに吸い込まれた空気は、排気用ダクト 50から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しな、浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸、込まれる。

[0263] これにより、浴室 51内に涼風を吹き出して、扇風機として利用することができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。

[0264] <第 6の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fでは、循環ユニット 2Fと換気ュニット 3Fを重ねて配置し、換気吸込グリル 66Bを換気吸込ダクト 84を介して接続したので、第 4の実施の形態の浴室空調装置 1Dで得られた効果に加えて、換気吸込ダリル 66Bの設置位置の自由度を向上させることができる。

[0265] なお、第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fでも、循環吸込グリル 64Aと循環吹出グリル 65は独立した部材とした力一体に構成しても良い。更に、換気吸込グリル 66 Bも一体に構成しても良い。

[0266] また、第 6の実施の形態の浴室空調装置 1Fでは、循環ユニット 2Fと換気ユニット 3 Fを単一のケースに収めて一体的に設置できる構成としても良いし、独立したユニットをそれぞれ設置する構成としても良ヽ。

[0267] <第 7の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 27A,図 27B,図 27Cは第 7の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 27Aは、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面力も見た平面図である。また、図 27Bは、浴室空調装置 1Gを備えた浴室 51の天井部分を矢印 K1方向から見た側面図、図 27Cは浴室 51の天井部分を矢印 K2方向から見た側面図である。

[0268] 第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gは、送風装置本体 102Aと、吹出口ユニット 103Aと、吸込口ユニット 104を備える。送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103A 及び吸込口ユニット 104は独立した形態で、送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 1 03Aはダクト部材の一例である吹出ダクト 105を介して接続され、送風装置本体 102 Aと吸込口ユニット 104はダクト部材の一例である吸込ダクト 106を介して接続される

[0269] 吹出口ユニット 103Aは空気吹出部の一例で、浴室 51に空気を吹き出す循環吹出グリル 107Aを備える。循環吹出グリル 107Aは吹出口の一例で、一方の辺の長さが他方の辺の長さより長!、細長!/、形態の長方形の外形を有する。

[0270] 吸込口ユニット 104は空気吸込部の一例で、浴室 51の空気を吸い込む循環'換気吸込グリル 108を備える。循環'換気吸込グリル 108は吸込口の一例で、一方の辺の長さが他方の辺の長さより長!、細長!、形態の長方形の外形を有する。

[0271] 送風装置本体 102Aは、本例ではサニタリー空間である浴室 51の天井パネル 52a 上に設置される。浴室 51の天井パネル 52aにおいて、送風装置本体 102Aが設置される位置には開口部を非形成としてあり、送風装置本体 102Aは、浴室 51内に露出しない。

[0272] これに対して、吹出口ユニット 103Aは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された吹出グリル取付開口部 53fから、循環吹出グリル 107Aを浴室 51内へ向けて露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0273] また、吸込口ユニット 104は、浴室 51の天井パネル 52aに形成された吸込グリル取付開口部 53gから、循環 ·換気吸込グリル 108を浴室 51内へ向けて露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0274] 循環吹出グリル 107Aと循環 ·換気吸込グリル 108のサイズは、それぞれ送風装置本体 102Aの下面のサイズより小型に構成される。また、循環吹出グリル 107Aと循環 ·換気吸込グリル 108の縦方向（短手方向）の長さは同じ長さに構成される。そして、循環吹出グリル 107Aと循環 ·換気吸込グリル 108は、横方向（長手方向）に一列状に並ぶ配置となるように、吹出口ユニット 103Aと吸込口ユニット 104の設置位置が設定される。

[0275] ここで、吹出口ユニット 103Aの循環吹出グリル 107A及び吸込口ユニット 104の循環'換気吸込グリル 108の設置位置には、アルミニウム等の金属製または榭脂製の枠部 52cが取り付けられ、循環吹出グリル 107A及び循環 ·換気吸込グリル 108は、枠部 52cに嵌め込まれる形態で取り付けられる。また、枠部 52cの循環吹出グリル 10 7A及び循環'換気吸込グリル 108が設置されない箇所については、アルミニウム等の金属製または榭脂製のカバー部材 52dが取り付けられて、意匠性を損なわな!/、ように配置されている。

[0276] <送風装置本体の構成例 >

図 28A,図 28Bは送風装置本体 102Aの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gを構成する送風装置本体 102Aの構成の詳細について説明する。

[0277] 送風装置本体 102Aは、ファンモータ 109により回転駆動され、空気を吸い込んで吹き出すファン 110と、回転駆動されるファン 110により吸い込まれて吹き出す空気の風路を形成するファンケース 111を備える。

[0278] ファンモータ 109は、多翼の羽根車で構成されるファン 110の回転軸が鉛直方向となる向きで、ファンケース 111に取り付けられる。

[0279] ファンケース 111は、送風装置本体 102Aの外形を構成する本体ケース 112に取り付けられ、ファン 110の軸方向に沿った下面を開口してファン吸込口 11 laが形成されると共に、ファン 110の接線方向に沿った空気の吹出方向にファン吹出口 11 lbが形成される。

[0280] 本体ケース 112は扁平した直方体形状で、ファン吹出口 11 lbと連通した一の側面に、吹出ダクト 105が取り付けられる吹出ダクト取付部 113を備える。また、本体ケース 112は、ファンケース 111の下部にファン吸込口 11 laと連通した吸込風路 114が形成され、吸込風路 114と連通した他の側面に、吸込ダクト 106が取り付けられる吸込ダクト取付部 115を備える。ここで、図 28Bでは吸込ダクト取付部 115を対向する 2 側面に 1個ずつ備えた例を説明している力吸込ダクト取付部 115の数は 1個でも良いし、 2個以上であってもよい。

[0281] 送風装置本体 102Aは、ファンケース 111のファン吹出口 111bにイオン発生器 11 6を備える。イオン発生器 116はイオン発生手段の一例で、ファンケース 111によって形成される吹出風路にイオン放出面が露出する。

[0282] イオン発生器 116は、正イオンと負イオンの両方あるいは負イオンを発生する。正ィオンと負イオンの発生の原理は、誘電体が介在するように対向させた一対の電極間に家庭用交流電源等力取った交流電圧を昇圧して印加することにより、コロナ放電を起こし、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオンィ匕し、 H+ (H O) (mは任意の自然数）と、 O— (H O) (nは任意の自然数）が主体のイオン

2 m 2 2 η

を放出するものである。

[0283] これら Η+(Η Ο) 及び Ο— (Η Ο) は、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性

2 m 2 2 η

種である Η Οまたは · OHを生成する。 H Oまたは ·ΟΗは、極めて強力な活性を示

2 2 2 2

すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで不活ィ匕することができる。ここで、 ·ΟΗは活性種の 1種であり、ラジカルの ΟΗを示している。

[0284] これにより、ファンモータ 109の回転と連動させてイオン発生器 116で略同数の正ィオンと負イオンを発生させることで、浴室 51に略同数の正イオンと負イオンを供給することで、空気中の浮遊細菌を不活ィ匕して、カビの発生等を抑えることができる。

[0285] <吹出口ユニットの構成例 >

図 29は吹出口ユニット 103Aの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gを構成する吹出口ユニット 103Aの構成の詳細について説明する。

[0286] 吹出口ユニット 103Aは、送風装置本体 102Aから吹き出す空気が通る風路が形成される吹出口ケース 117に、吹出ダクト 105が接続される吹出ダクト取付部 118と、循環吹出グリル 107Aが取り付けられる吹出グリル取付部 119を備える。

[0287] 吹出口ユニット 103Aは、空気を吸い込む循環 ·換気吸込口 120が吹出口ケース 1 17の一の側面に形成され、循環 ·換気吸込口 120と連通して吹出ダクト取付部 118 が取り付けられる。

[0288] また、吹出口ユニット 103Aは、空気を吹き出す換気吹出口 121が、循環 ·換気吸込口 120と対向して吹出口ケース 117の他の側面に形成され、換気吹出口 121と連通して、排気ダクト 122が接続される排気ダクト取付部 123が取り付けられる。

[0289] 更に、吹出口ユニット 103Aは、空気を吹き出す循環吹出口 124が吹出口ケース 1 17の下部に形成され、循環吹出口 124に吹出グリル取付部 119が取り付けられると共に、循環吹出口 124にヒータ 125を備える。

[0290] ヒータ 125は加熱手段の一例で、例えば PTCヒータ等で構成され、ヒータ 125に通電されると、循環吹出口 124を通る空気が加熱され、吹出グリル取付部 119に取り付けられた循環吹出グリル 107Aから温風が吹き出す。

[0291] 吹出口ユニット 103Aは、吹出口ケース 117内に形成される風路を切り替える風路切替ダンバ 126を備える。風路切替ダンバ 126は風路切替手段の一例で、ダンパモータ 127により軸 126aを支点に回転する。そして、吹出口ケース 117内には、風路切替ダンバ 126の位置によって、循環'換気吸込口 120から循環吹出口 124へ連通した循環風路 128aか、循環 ·換気吸込口 120から換気吹出口 121へ連通した排気風路 128bが形成される。

[0292] すなわち、風路切替ダンバ 126が図 29に実線で示す全閉位置にあると、換気吹出口 121への風路が遮蔽され、循環 ·換気吸込口 120から循環吹出口 124へ連通した循環風路 128aが形成される。この風路切替ダンバ 126の全閉となる位置を循環位置と称す。

[0293] これに対して、風路切替ダンバ 126が図 29に一点鎖線で示す全開位置にあると、循環吹出口 124への風路が遮蔽され、循環 ·換気吸込口 120から換気吹出口 121 へ連通した排気風路 128bが形成される。この風路切替ダンバ 126が全開となる位置を換気位置と称す。

[0294] 更に、風路切替ダンバ 126が図 29に二点鎖線で示す循環位置と換気位置の中間位置にあると、循環 ·換気吸込口 120から循環吹出口 124へ連通した循環風路 128 aと、循環 ·換気吸込口 120から換気吹出口 121へ連通した排気風路 128bの双方が形成される。この風路切替ダンバ 126の中間位置を循環換気位置と称す。

[0295] <吸込口ユニットの構成例 >

図 30は吸込口ユニット 104の内部構成を示す断面図で、次に、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gを構成する吸込口ユニット 104の構成の詳細について説明する

[0296] 吸込口ユニット 104は、吸込ダクト 106が取り付けられるチャンバ一 129と、循環 '換気吸込グリル 108が取り付けられる吸込グリル取付部 130を備える。吸込グリル取付部 130は、チャンバ一 129の下部に形成され、循環 ·換気吸込グリル 108は、チャンバー 129を介して吸込ダクト 106と連通される。

[0297] <第 7の実施の形態の浴室空調装置の設置例 >

次に、図 27A,図 27B,図 27C等を参照して第 7の実施の形態の浴室空調装置 1 Gの設置例について説明する。浴室 51の天井パネル 52aには、吹出口ユニット 103 A及び吸込口ユニット 104の設置位置に、枠部 52cが取り付けられ、吹出口ユニット 1 03 Aの設置位置には、吹出グリル取付部 119の位置に合わせて吹出グリル取付開口部 53fが開けられる。また、各吸込口ユニット 104の設置位置には、吸込グリル取付部 130の位置合わせて吸込グリル取付開口部 53gが開けられる。なお、送風装置本体 102 Aの設置位置には開口部の形成は不要である。

[0298] 吹出グリル取付開口部 53fと吸込グリル取付開口部 53gは、一列に並んで配置される。吹出グリル取付開口部 53fは、循環吹出グリル 107Aの形状に合わせて細長い形態の長方形で、同様に、吸込グリル取付開口部 53gは、循環 ·換気吸込グリル 108 の形状に合わせて細長、形態の長方形である。

[0299] 浴室空調装置 1Gは、例えば天井パネル 52aの上面の所望の位置に図示しない枠体等を設置し、枠体に送風装置本体 102Aを固定することで、送風装置本体 102A が天井パネル 52aの上面側に設置される。

[0300] ここで、送風装置本体 102Aは、吸込グリルや吹出グリルを備えてヽな、ので、天井パネル 52aにおいて、送風装置本体 102Aの設置位置には開口部は不要である。このため、浴室 51には送風装置本体 102Aは露出しない。

[0301] また、浴室空調装置 1Gは、吹出グリル取付開口部 53fの位置に合わせて天井パネル 52aの上面に図示しない枠体等を設置し、枠体に吹出口ユニット 103Aを固定することで、吹出口ユニット 103Aは、吹出グリル取付部 119が吹出グリル取付開口部 5 3fと対向する位置で天井パネル 52aの上面側に設置される。そして、吹出口ユニット 103Aは、枠部 52cに嵌め込まれる形態で、吹出グリル取付部 119に循環吹出グリル 107Aが取り付けられる。

[0302] 更に、浴室空調装置 1Gは、吸込グリル取付開口部 53gに吸込口ユニット 104を固定することで、吸込口ユニット 104は、吸込グリル取付部 130が吸込グリル取付開口部 53gと対向する位置で天井パネル 52aの上面側に設置される。そして、吸込ロュニット 104は、枠部 52cに嵌め込まれる形態で、吸込グリル取付部 130に循環'換気吸込グリル 108が取り付けられる。

[0303] これにより、浴室空調装置 1Gは、浴室 51の天井パネル 52aに形成された吹出ダリル取付開口部 53fから循環吹出グリル 107Aを浴室 51側へ露出させる形態で、吹出口ユニット 103Aが浴室 51の天井パネル 52aに設置される。また、浴室 51の天井パネル 52aに形成された吸込グリル取付開口部 53gから循環 ·換気吸込グリル 108を浴室 51側へ露出させる形態で、吸込口ユニット 104が浴室 51の天井パネル 52aに設置される。

[0304] よって、浴室空調装置 1Gにおいて、循環吹出グリル 107Aと循環'換気吸込グリル 108は一列に並んで配置される。また、循環吹出グリル 107Aと循環 ·換気吸込ダリル 108は、それぞれ天井パネル 52aに対して略同一面となるように取り付けられる。更に、枠部 52cの循環吹出グリル 107A及び循環'換気吸込グリル 108が設置されない箇所については、カバー部材 52dが取り付けられて、天井パネル 52aに対して略同一面となるように構成される。 [0305] なお、各ユニットの設置形態としては、アンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態でも良い。

[0306] 送風装置本体 102Aは、吹出ダクト取付部 113に吹出ダクト 105の一端側が接続され、吹出口ユニット 103Aは、吹出ダクト取付部 118に吹出ダクト 105の他端側が接続されることで、送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103Aは、吹出ダクト 105を介して接続される。

[0307] また、吹出口ユニット 103Aは、排気ダクト取付部 123に排気ダクト 122が接続されることで、浴室 51が設置される図示しな!、建物の屋外とつながる。

[0308] 更に、送風装置本体 102Aは、吸込ダクト取付部 115に吸込ダクト 106の一端側が接続され、吸込口ユニット 104は、チャンバ一 129に吸込ダクト 106の他端側が接続されることで、送風装置本体 102Aと吸込口ユニット 104は、吸込ダクト 106を介して接続される。

[0309] なお、循環吹出グリル 107Aと循環 ·換気吸込グリル 108は、枠部 52c内にカバー部材 52dと共に取り付けられる構成とした力後述する図 36Aの設置例のように、枠部とカバー部材を設けずに、直接天井パネル 52aに取り付けるようにしても良い。

[0310] また、吹出口ユニット 103A及び吸込口ユニット 104は、浴室 51等の室内の壁際等の天井パネル 52aに設置することで、循環吹出グリル 107Aと循環'換気吸込グリル 1 08が天井パネル 52aの端部に配置されるようにして、一層目立たなくすることも可能である。

[0311] <第 7の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例 >

図 31は第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gの制御系の一例を示す機能ブロック図である。

[0312] 浴室空調装置 1Gは、 CPUやメモリ等で構成される制御部 91Cに、操作部 92Cと、送風装置本体 102Aのファンモータ 109及びイオン発生器 116と、吹出口ユニット 10 3Aのヒータ 125及びダンバモータ 127等が接続される。

[0313] 制御部 91Cは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従つて、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部 92Cを操作すること等により選択され、制御部 91Aは、選択された運転モードを実行するプログラムに従いファンモータ 109、イオン発生器 116、ヒータ 125及びダンバモータ 127等を制御する。

[0314] 操作部 92Cは、浴室空調装置 1G本体と独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室 51に隣接した図示しない洗面所の壁面等に取り付けられ、送風装置本体 10 2A等に実装される制御部 91Cとは例えば電気ケーブルで接続される。

[0315] <第 7の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置 1Gの制御部 91Cは、操作部 92Cにおける操作で暖房運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンバ 1 26を循環位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してフアン 110を回転させると共に、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125を駆動する。

[0316] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、ファンケース 111のファン吸込口 11 laから空気が吸、込まれる。送風装置本体 102Aと吸込口ユニット 104は、吸込ダクト 106を介して接続され、ファン吸込口 111aは、吸込風路 114及び吸込ダクト 106により吸込口ユニット 104と連通している。

[0317] これにより、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環 ·換気吸込グリル 1 08から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸い込まれる。

[0318] 送風装置本体 102Aに吸い込まれた浴室 51内の空気は、ファンケース 111のファン吹出口 111bから吹き出す。送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103Aは、吹出ダクト 105を介して接続され、ファン吹出口 111bは、吹出ダクト 105により吹出口ュ- ット 103Aと連通している。

[0319] これにより、ファン 110が回転して吸込口ユニット 104から吸い込んだ浴室 51内の空気が、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aに送り込まれる。

[0320] 暖房運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が循環位置にあるので、吹出口ケース 117内には、吹出ダクト 105と接続された循環 '換気吸込口 120から循環吹出口 124へと連通した循環風路 128aが形成されている。 [0321] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから浴室 51内に吹き出される。

[0322] そして、ヒータ 125は循環吹出グリル 107Aの手前の循環吹出口 124に配置されるので、ヒータ 125に通電されて加熱されると、循環吹出口 124を通る空気が温められて循環吹出グリル 107A力も吹き出す。

[0323] これにより、暖房運転モードでは、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。

[0324] 浴室空調装置 1Gの制御部 91Cは、操作部 92Cにおける操作で換気運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンノ 126を換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させる。換気運転モードでは、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125 は駆動しない。

[0325] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、ファンケース 111のファン吸込口 11 laから空気が吸い込まれる。上述したように、送風装置本体 102Aは、ファン吸込口 11 laが吸込ダクト 106を介して吸込口ユニット 104と連通して!/、るので、吸込口ユニット 104の循環 ·換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 10 6を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれる。

[0326] 送風装置本体 102Aに吸い込まれた浴室 51内の空気は、ファンケース 111のファン吹出口 111bから吹き出す。上述したように、送風装置本体 102Aは、ファン吹出口 11 lbが吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aと連通して!/、るので、吸込口ュニット 104から吸い込んだ浴室 51内の空気力吹出ダクト 105を介して吹出口ュ-ット 103Aに送り込まれる。

[0327] 換気運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、吹出ダクト 105と接続された循環 '換気吸込口 120から換気吹出口 121へと連通した排気風路 128bが形成されている。

[0328] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0329] これにより、換気運転モードでは、浴室 51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。

[0330] なお、浴室空調装置 1Gでは、換気運転モードとイオンの発生を連動させた除菌換気運転モードを備えても良、。

[0331] 除菌換気運転モードでは、制御部 91Cは、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 1 27を駆動して、風路切替ダンバ 126を循環換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、イオン発生器 1 16を駆動して正イオンと負イオンの双方を発生させる。除菌換気運転モードでも、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125は駆動しない。

[0332] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 51内の空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aに送り込まれる。

[0333] 除菌換気運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が循環換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、循環風路 128aと排気風路 12 8bの双方が形成されて、る。

[0334] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の一部は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから浴室 51内に吹き出される。そして、吹出口ユニット 1 03Aに送り込まれる空気には、イオン発生器 116で正イオンと負イオンの双方が供給されているので、浴室 51に略同数の正イオンと負イオンを含む空気が吹き出される。

[0335] また、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の残部は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0336] これにより、除菌換気運転モードでは、浴室 51内の換気を行いながら、循環させる空気に含まれる浮遊細菌と、浴室 51内の空気中の浮遊細菌を不活性ィ匕して、カビ菌の繁殖を防ぐことができる。なお、除菌換気運転モードでは、風路切替ダンバ 126 を循環位置として、換気を行わず、室内空気の循環のみで正イオンと負イオンの双方を発生させるようにしても良、。

[0337] 浴室空調装置 1Gの制御部 91Cは、操作部 92Cにおける操作で乾燥運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンノ 126を循環換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125を駆動する

[0338] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 51内の空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aに送り込まれる。

[0339] 乾燥運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が循環換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、循環風路 128aと排気風路 128bの双方が形成されている。

[0340] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の一部は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 125は循環吹出グリル 107Aの手前の循環吹出口 124に配置されるので、ヒータ 125に通電されて加熱されると、循環吹出口 124を通る空気が温められて循環吹出グリル 107Aから吹き出す。

[0341] また、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の残部は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0342] これにより、乾燥運転モードでは、浴室 51内に温風を吹き出して、図示しないランドリパイプに掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。 [0343] なお、乾燥運転モードの後に、上述した除菌換気運転モードを所定時間実行しても良い。乾燥運転モードの後に除菌換気運転モードを実行すれば、衣類等が掛けられている浴室 51内に、正イオンと負イオンの双方を含む空気が吹き出されるので、衣類等における力ビ菌の増殖を防ぐことができる。

[0344] 浴室空調装置 1Gの制御部 91Cは、操作部 92Cにおける操作で涼風運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンノ 126を循環換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させる。涼風運転モードでは、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125は駆動しない。

[0345] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 51内の空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aに送り込まれる。

[0346] 涼風運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が循環換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、循環風路 128aと排気風路 128bの双方が形成されている。

[0347] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の一部は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから浴室 51内に吹き出される。涼風運転モードでは、ヒータ 125に通電しないことで、浴室 51内の温度に応じた風が循環吹出グリル 107A 力吹き出される。

[0348] また、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の残部は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0349] これにより、涼風運転モードでは、浴室 51内に涼風を吹き出して、扇風機として利用することができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。

[0350] <第 7の実施の形態の浴室空調装置の効果 > 以上説明した第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gでは、浴室 51の天井パネル 5

2aには、送風装置本体 102Aは露出せず、循環吹出グリル 107Aと、循環'換気吸込グリル 108が露出する形態である。

[0351] これにより、浴室空調装置 1Gにおいて、浴室 51の天井パネル 52aに露出する部分の面積を小さくすることができるので、浴室 51の外観性を損なうことなぐ浴室空調装置 1Gを設置することができる。

[0352] また、送風装置本体 102Aに対して、吹出口ユニット 103A及び吸込口ユニット 104 を独立させたので、循環吹出グリル 107Aと循環'換気吸込グリル 108の設置位置の自由度が向上し、浴室のサイズ等を問わず、浴室空調装置 1Gの設置が可能で、例えば浴槽を持たないシャワー室等でも設置が可能である。

[0353] 更に、循環吹出グリル 107Aと循環 ·換気吸込グリル 108を同じ幅として一列状に配置すれば、視覚的に目立たなくすることができる。また、循環吹出グリル 107Aと循環

'換気吸込グリル 108を、天井パネル 52aから突出せずに同一面に配置することによつても、視覚的に目立たなくすることができる。

[0354] <第 8の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 32は第 8の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。ここで、図

32は、第 8の実施形態の浴室空調装置 1Hを備えた浴室 51等のサニタリー空間 58 の天井を下面から見た平面図である。

[0355] 第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hは、送風装置本体 102Aと、吹出口ユニット

103A, 103Bと、吸込口ユニット 104a, 104bと、分岐チャンバ一 131を備え、吹出口ユニット 103Bを浴室 51以外の洗面所 (脱衣所） 56やトイレ 57等のサニタリー空間

58に設置して、多室暖房を可能にしたものである。

[0356] なお、第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hを構成する送風装置本体 102Aは図

28A,図 28Bで説明した構成と同じであり、吹出口ユニット 103Aは図 29で説明した構成と同じであり、吸込口ユニット 104a, 104bは図 30で説明した構成と同じであるので、ここでは説明を省略する。

[0357] 送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103A, 103B及び吸込口ユニット 104a, 10

4bは独立した形態で、送風装置本体 102Aと、吹出口ユニット 103A及び吹出口ュニット 103Bは、分岐チャンバ一 131及び吹出ダクト 105を介して接続される。また、送風装置本体 102Aと吸込口ユニット 104a, 104bは吸込ダクト 106を介して接続される。

[0358] 吹出口ユニット 103Bは空気吹出部の一例で、室内に空気を吹き出す循環吹出グリル 107Aを備える。吹出口ユニット 103B及び吸込口ユニット 104bが設置される洗面所 56の天井パネル 56aには、枠部 52cが取り付けられると共に、図示しない吹出グリル取付開口部及び吸込グリル取付開口部が形成され、吹出口ユニット 103Bは、循環吹出グリル 107Aが枠部 52cに嵌め込まれ、洗面所 56へ向けて露出させる形態で、洗面所 56の天井パネル 56a上に設置される。また、吸込口ユニット 104bは、循環 ·換気吸込グリル 108が枠部 52cに嵌め込まれ、洗面所 56へ向けて露出させる形態で、洗面所 56の天井パネル 56a上に設置される。

[0359] 同様に、吹出口ユニット 103Bが設置されるトイレ 57の天井パネル 57aには、枠部 5 2cが取り付けられると共に、図示しない吹出グリル取付開口部が形成され、吹出口ュニット 103Bは、循環吹出グリル 107Aが枠部 52cに挟み込まれ、トイレ 57へ向けて露出させる形態で、トイレ 57の天井パネル 57a上に設置される。

[0360] なお、各グリルが取り付けられる枠部 52cのグリルの非設置位置には、カバー部材 5 2dが取り付けられる。

[0361] ここで、図 32では、洗面所 56に吸込口ユニット 104bを設置した力浴室 51に 2個の吸込口ユニット 104a, 4bを設置しても良い。

[0362] <吹出口ユニットの構成例 >

図 33は吹出口ユニット 103Bの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hを構成する吹出口ユニット 103Bの構成の詳細について説明する。

[0363] 吹出口ユニット 103Bは、送風装置本体 102Aから吹き出す空気が通る風路が形成される吹出口ケース 132に、吹出ダクト 105が接続される吹出ダクト取付部 133と、循環吹出グリル 107Aが取り付けられる吹出グリル取付部 134を備える。

[0364] 吹出口ユニット 103Bは、空気を吸い込む循環吸込口 135が吹出口ケース 132の一の側面に形成され、循環吸込口 135と連通して吹出ダクト取付部 133が取り付けられる。

[0365] また、吹出口ユニット 103Bは、空気を吹き出す循環吹出口 136が吹出口ケース 13

2の下部に形成され、循環吹出口 136に吹出グリル取付部 134が取り付けられると共に、循環吹出口 136にヒータ 137を備える。

[0366] ヒータ 137は加熱手段の一例で、例えば PTCヒータ等で構成され、ヒータ 137に通電されると、循環吹出口 136を通る空気が加熱され、吹出グリル取付部 134に取り付けられた循環吹出グリル 107Aから温風が吹き出す。

[0367] <分岐チャンバ一の構成例 >

図 34は分岐チャンバ一 131の内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hを構成する分岐チャンバ一 131の構成の詳細につ、て説明する。

[0368] 分岐チャンバ一 131は空気分岐部の一例で、送風装置本体 102Aから吹き出す空気が通る風路が形成される分岐ケース 138に、吹出口ユニット 103Aとつながる吹出ダクト 105が接続される主吹出ダクト取付部 139と、吹出口ユニット 103Bとつながる吹出ダクト 105が接続される副吹出ダクト取付部 140を備える。

[0369] 分岐チャンバ一 131は、空気を吸い込む循環'換気吸込口 141が分岐ケース 138 の一の側面に形成され、循環 ·換気吸込口 141が図 28Aに示す送風装置本体 102 Aのファン吹出口 111bと接続される。

[0370] また、分岐チャンバ一 131は、空気を吹き出す循環'換気吹出口 142が、循環 -換気吸込口 141と対向して分岐ケース 138の他の側面に形成され、循環'換気吹出口 142に主吹出ダクト取付部 139が取り付けられる。

[0371] 更に、分岐チャンバ一 131は、空気を吹き出す循環吹出口 143が分岐ケース 138 の他の 2側面に形成され、各循環吹出口 143に副吹出ダクト取付部 140が取り付けられる。また、各循環吹出口 143に風路開閉ダンバ 144を備える。

[0372] 風路開閉ダンバ 144は風路開閉手段の一例で、ダンバモータ 145により軸 144aを支点に回転し、循環吹出口 143の開閉を行う。すなわち、風路開閉ダンバ 144が図 3 4に実線で示す開位置にあると、循環吹出口 143が開放され、循環'換気吸込口 14 1から、循環'換気吹出口 142と循環吹出口 143への双方の風路が形成される。 [0373] これに対して、風路開閉ダンバ 144が図 34に一点鎖線で示す閉位置にあると、循環吹出口 143は閉鎖され、循環 ·換気吸込口 141から循環 ·換気吹出口 142への風路のみが形成される。

[0374] <第 8の実施の形態の浴室空調装置の設置例 >

次に、図 32等を参照して第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hの設置例について説明する。ここで、浴室 51に設置される送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103A 及び吸込口ユニット 104aの設置例は、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gと同じである。

[0375] なお、送風装置本体 102Aは、吹出ダクト 105に代えて分岐チャンバ一 131が接続され、分岐チャンバ一 131に吹出ダクト 105が接続されて、吹出口ユニット 103Aが接続される。

[0376] 洗面所 56の天井パネル 56aには、吹出口ユニット 103B及び吸込口ユニット 104b の設置位置に枠部 52cが取り付けられ、吹出口ユニット 103Bの設置位置には図示しない吹出グリル取付開口部が開けられ、吸込口ユニット 104bの設置位置には図示しなヽ吸込グリル取付開口部が開けられる。

[0377] 吹出口ユニット 103Bは、図示しない枠体等を介して天井パネル 56aの上面に設置される。そして、吹出口ユニット 103Bは、吹出グリル取付部 134に循環吹出グリル 10 7Aが取り付けられる。

[0378] これにより、浴室空調装置 1Hは、循環吹出グリル 107Aが枠体 52cに嵌め込まれ、洗面所 56側へ露出させる形態で、吹出口ユニット 103Bが洗面所 56の天井パネル 5 6aに設置される。

[0379] また、吸込口ユニット 104bは、天井パネル 56aの上面に設置され、循環'換気吸込グリル 108が取り付けられる。

[0380] これにより、浴室空調装置 1Hは、循環 ·換気吸込グリル 108が枠体 52cに嵌め込まれ、洗面所 56側へ露出させる形態で、吸込口ユニット 104bが洗面所 56の天井パネノレ 56aに設置される。

[0381] 同様に、トイレ 57の天井パネル 57aには、吹出口ユニット 103Bの設置位置に枠部 52cが取り付けられると共に、図示しない吹出グリル取付開口部が開けられ、吹出口ユニット 103Bは、図示しない枠体等を介して天井パネル 57aの上面に設置される。そして、吹出口ユニット 103Bは、吹出グリル取付部 134に循環吹出グリル 107Aが取り付けられる。

[0382] これにより、浴室空調装置 1Bは、循環吹出グリル 107Aが枠体 52cに嵌め込まれ、トイレ 57側へ露出させる形態で、吹出口ユニット 103Bがトイレ 57の天井パネル 57a に設置される。

[0383] 各吹出口ユニット 103Bは、分岐チャンバ一 131の副吹出ダクト取付部 140に接続された吹出ダクト 105が、吹出ダクト取付部 133に接続されることで、送風装置本体 1 02Aと吹出口ユニット 103Bは、分岐チャンバ一 131と吹出ダクト 105を介して接続される。

[0384] <第 8の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例 >

図 35は第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hの制御系の一例を示す機能ブロック図である。

[0385] 浴室空調装置 1Hは、 CPUやメモリ等で構成される制御部 91Dに、操作部 92Dと、送風装置本体 102Aのファンモータ 109及びイオン発生器 116と、吹出口ユニット 10 3Aのヒータ 125及びダンバモータ 127と、吹出口ユニット 103Bのヒータ 137と、分岐チャンバ一 131のダンバモータ 145等が接続される。

[0386] 制御部 91Dは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従つて、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部 92Dを操作すること等により選択され、制御部 91Dは、選択された運転モードを実行するプログラムに従いファンモータ 109、イオン発生器 116、ヒータ 125, 137及びダンバモータ 127, 14 5等を制御する。

[0387] 操作部 92Dは、浴室空調装置 1H本体と独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室 51に隣接した洗面所 56の壁面等に取り付けられ、送風装置本体 102A等に実装される制御部 91Dとは例えば電気ケーブルで接続される。

[0388] <第 8の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置 1Hの制御部 91Dは、操作部 92Dにおける操作で暖房運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンノ 126を図 29に実線で示す循環位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125を駆動する。更に、分岐チャンバ一 131のダンバモータ 145を駆動して、風路開閉ダンバ 144を図 34に実線で示す開位置にする。

[0389] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104aの循環 ·換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が還気 RAとして吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸い込まれる。また、吸込口ユニット 104bの循環'換気吸込グリル 108力ら、洗面所 56内の空気が還気 RAとして吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれる。

[0390] 送風装置本体 102Aに吸い込まれた浴室 51及び洗面所 56内の空気は、ファンケース 111のファン吹出口 111bから吹き出す。送風装置本体 102Aは、ファン吹出口 111bに分岐チャンバ一 131の循環'換気吸込口 141が接続されているので、吸込口ユニット 104a, 104bから吸い込んだ浴室 51及び洗面所 56内の空気は、分岐チヤンバー 131に送り込まれる。

[0391] 分岐チャンバ一 131は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103A及び吹出口ユニット 103Bと接続されているので、吸込口ユニット 104a, 104bから吸い込んだ浴室 51及び洗面所 56内の空気の一部が、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103 Aに送り込まれる。

[0392] 暖房運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が循環位置にあるので、吹出口ケース 117内には、吹出ダクト 105と接続された循環 '換気吸込口 120から循環吹出口 124へと連通した循環風路 128aが形成されている。

[0393] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから給気 SAとして浴室 51内に吹き出される。

[0394] そして、ヒータ 125は循環吹出グリル 107Aの手前の循環吹出口 124に配置されるので、ヒータ 125に通電されて加熱されると、循環吹出口 124を通る空気が温められて循環吹出グリル 107A力も吹き出す。 [0395] また、暖房運転モードでは、分岐チャンバ一 131において風路開閉ダンバ 144が開位置にあるので、吸込口ユニット 104a, 104bから吸い込んだ浴室 51及び洗面所 56内の空気の残部が、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Bに送り込まれる。そして、吹出口ユニット 103Bではヒータ 137が駆動されているので、吹出口ユニット 103Bに送り込まれた空気は、ヒータ 137により暖められて、循環吹出グリル 107Aから洗面所 56内及びトイレ 57内に吹き出される。

[0396] これにより、暖房運転モードでは、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。また、暖房運転モードでは、湿度の高い浴室 5 1から吸い込んだ空気で洗面所 56及びトイレ 57の暖房が行われるので、浴室 51以外のサニタリー空間の加湿暖房を行うことができる。

[0397] なお、暖房運転モードでは、分岐チャンバ一 131の風路開閉ダンバ 144を制御して、浴室 51以外には、洗面所 56とトイレ 57のどちらか一方のみを暖房しても良い。また、浴室 51のみを暖房しても良い。

[0398] 浴室空調装置 1Hの制御部 91Dは、操作部 92Dにおける操作で換気運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンパ 126を図 29に一点鎖線で示す換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのフアンモータ 109を駆動してファン 110を回転させる。更に、分岐チャンバ一 131のダンパモータ 145を駆動して、風路開閉ダンバ 144を図 34に一点鎖線で示す閉位置にする。換気運転モードでは、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125は駆動しない。

[0399] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104a, 10 4bの循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51及び洗面所 56内の空気が換気 EAとして吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸い込まれる。

[0400] 送風装置本体 102Aに吸い込まれた浴室 51及び洗面所 56内の空気は、上述したように分岐チャンバ一 131に送り込まれる。換気運転モードでは、分岐チャンバ一 13 1にお、て風路開閉ダンバ 144が閉位置にあるので、分岐チャンバ一 131に送り込まれた空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aに送り込まれる。

[0401] 換気運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には排気風路 128bが形成されている。 [0402] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。また、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所 56等の空気が吸い込まれる。

[0403] これにより、換気運転モードでは、浴室 51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。

[0404] なお、浴室空調装置 1Hでは、換気運転モードとイオンの発生を連動させた除菌換気運転モードを備えても良、。

[0405] 除菌換気運転モードでは、制御部 91Dは、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 1 27を駆動して、風路切替ダンバ 126を図 29に二点鎖線で示す循環換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、イオン発生器 116を駆動して正イオンと負イオンの双方を発生させる。更に、分岐チャンバ一 131のダンバモータ 145を駆動して、風路開閉ダンバ 144を図 34に実線で示す開位置にする。除菌換気運転モードでも、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125は駆動しない。

[0406] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104a, 10 4bの循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51及び洗面所 56内の空気が吸込ダクト 1 06を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた空気は分岐チャンバ一 131に送り込まれる。

[0407] 除菌換気運転モードでは、分岐チャンバ一 131において風路開閉ダンバ 144が開位置にあるので、分岐チャンバ一 131に送り込まれた空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aと吹出口ユニット 103Bの双方に送り込まれる。

[0408] また、除菌換気運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 12 6が循環換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、循環風路 128aと排気風路 128bの双方が形成されている。

[0409] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の一部は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから浴室 51内に吹き出される。そして、吹出口ユニット 1 03Aに送り込まれる空気には、イオン発生器 116で正イオンと負イオンの双方が供給されているので、浴室 51に略同数の正イオンと負イオンを含む空気が吹き出される。

[0410] また、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の残部は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所 56等の空気が吸い込まれる。

[0411] 更に、吹出口ユニット 103Bに送り込まれた空気は、循環吹出グリル 107Aから洗面所 56及びトイレ 57に吹き出される。そして、吹出口ユニット 103Bに送り込まれる空気にも、イオン発生器 116で正イオンと負イオンの双方が供給されているので、洗面所 56及びトイレ 57に略同数の正イオンと負イオンを含む空気が吹き出される。

[0412] これにより、除菌換気運転モードでは、浴室 51内の換気を行いながら、循環させる空気に含まれる浮遊細菌と、浴室 51内の空気中の浮遊細菌を不活性ィ匕して、カビ菌の繁殖を防ぐことができる。また、洗面所 56及びトイレ 57内の空気中の浮遊細菌を不活性化して、力ビ菌の繁殖を防ぐことができる。

[0413] なお、除菌換気運転モードでは、分岐チャンバ一 131の風路開閉ダンバ 144を制御して、浴室 51以外には、洗面所 56とトイレ 57のどちらか一方のみにイオンを供給しても良い。また、浴室 51のみにイオンを供給しても良い。また、風路切替ダンバ 12 6を循環位置として、換気を行わず、室内空気の循環のみで正イオンと負イオンの双方を発生させるようにしても良、。

[0414] 浴室空調装置 1Hの制御部 91Dは、操作部 92Dにおける操作で乾燥運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンノ 126を循環換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、吹出口ユニット 103Aのヒータ 125を駆動する。更に、分岐チャンバ一 131のダンバモータ 145を駆動して、風路開閉ダンバ 144を閉位置にする。乾燥運転モードでは、吹出口ユニット 103Bのヒータ 137は駆動しない。

[0415] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104a, 10 4bの循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51及び洗面所 56内の空気が吸込ダクト 1 06を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた空気は分岐チャンバ一 131に送り込まれる。

[0416] 乾燥運転モードでは、分岐チャンバ一 131において風路開閉ダンバ 144が閉位置にあるので、分岐チャンバ一 131に送り込まれた空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aに送り込まれる。

[0417] また、乾燥運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が循環換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、循環風路 128aと排気風路 12

8bの双方が形成されて、る。

[0418] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の一部は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから浴室 51内に吹き出される。そして、ヒータ 125は循環吹出グリル 107Aの手前の循環吹出口 124に配置されるので、ヒータ 125に通電されて加熱されると、循環吹出口 124を通る空気が温められて循環吹出グリル 107Aから吹き出す。

[0419] また、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の残部は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所 56等の空気が吸い込まれる。

[0420] これにより、乾燥運転モードでは、浴室 51内に温風を吹き出して、図示しないランドリパイプに掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。

[0421] なお、乾燥運転モードの後に、上述した除菌換気運転モードを所定時間実行しても良い。乾燥運転モードの後に除菌換気運転モードを実行すれば、衣類等が掛けられている浴室 51内に、正イオンと負イオンの双方を含む空気が吹き出されるので、衣類等における力ビ菌の増殖を防ぐことができる。

[0422] 浴室空調装置 1Hの制御部 91Dは、操作部 92Dにおける操作で涼風運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Aのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンノ 126を循環換気位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させる。更に、分岐チャンバ一 131のダンバモータ 145を駆動して、風路開閉ダンバ 144を閉位置にする。涼風運転モードでは、吹出口ユニット

103Aのヒータ 125及び吹出口ユニット 103Bのヒータ 137は駆動しない。

[0423] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104a, 10

4bの循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51及び洗面所 56内の空気が吸込ダクト 1

06を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた空気は分岐チャンバ一 131に送り込まれる。

[0424] 涼風運転モードでは、分岐チャンバ一 131において風路開閉ダンバ 144が閉位置にあるので、分岐チャンバ一 131に送り込まれた空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Aに送り込まれる。

[0425] また、涼風運転モードでは、吹出口ユニット 103Aにおいて風路切替ダンバ 126が循環換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、循環風路 128aと排気風路 12

8bの双方が形成されて、る。

[0426] これにより、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の一部は、循環風路 128aを通って循環吹出グリル 107Aから浴室 51内に吹き出される。涼風運転モードでは、ヒータ 125に通電しないことで、浴室 51内の温度に応じた風が循環吹出グリル 107A 力吹き出される。

[0427] また、吹出口ユニット 103Aに送り込まれた空気の残部は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所 56等の空気が吸い込まれる。

[0428] これにより、涼風運転モードでは、浴室 51内に涼風を吹き出して、扇風機として利用することができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。

[0429] <第 8の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hでは、送風装置本体 102Aに分岐チャンバ一 131を接続することで、浴室 51以外の洗面所 56やトイレ 57等のサ- タリー空間 58に、ヒータ 137を備えた吹出口ユニット 103Bの設置が可能となる。 [0430] これにより、第 8の実施の形態の浴室空調装置 1Hでは、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gで得られた効果に加えて、多室暖房を行うことができる。

[0431] <第 9の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 36A,図 36Bは第 9の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 3

6Aは、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIを備えた浴室 51の天井パネル 52aを下面から見た平面図である。また、図 36Bは、浴室空調装置 IIを備えた浴室 51の天井部分を矢印 L1方向から見た側面図である。

[0432] 第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIは、送風装置本体 102Aと、吹出口ユニット 1

03Cと、吸込口ユニット 104を備えると共に、吹出口ユニット 103Cに電動ルーバを備えて、送風方向を切り替え可能にしたものである。

[0433] なお、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIを構成する送風装置本体 102Aは図 2

8A,図 28Bで説明した構成と同じであり、吸込口ユニット 104は図 30で説明した構成と同じであるので、ここでは説明を省略する。

[0434] 送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103C及び吸込口ユニット 104は独立した形態で、送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103Cは、吹出ダクト 105を介して接続される。また、送風装置本体 102Aと吸込口ユニット 104は吸込ダクト 106を介して接続される。

[0435] 吹出口ユニット 103Cは空気吹出部の一例で、室内に空気を吹き出す循環吹出グリル 107Bを備える。吹出口ユニット 103Cが設置される浴室 51の天井パネル 52aには、図示しない吹出グリル取付開口部が形成され、吹出口ユニット 103Cは、循環吹出グリル 107Bを浴室 51へ向けて露出させる形態で、浴室 51の天井パネル 52a上に設置される。

[0436] なお、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIの設置例は、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gと同じである。

[0437] <吹出口ユニットの構成例 >

図 37は吹出口ユニット 103Cの内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIを構成する吹出口ユニット 103Cの構成の詳細について説明する。 [0438] 吹出口ユニット 103Cは、送風装置本体 102A力も吹き出す空気が通る風路が形成される吹出口ケース 117に、吹出ダクト 105が接続される吹出ダクト取付部 118と、循環吹出グリル 107Bが取り付けられる吹出グリル取付部 119を備える。

[0439] 吹出口ユニット 103Cは、空気を吸い込む循環 ·換気吸込口 120が吹出口ケース 1 17の一の側面に形成され、循環 ·換気吸込口 120と連通して吹出ダクト取付部 118 が取り付けられる。

[0440] また、吹出口ユニット 103Cは、空気を吹き出す換気吹出口 121が、循環'換気吸込口 120と対向して吹出口ケース 117の他の側面に形成され、換気吹出口 121と連通して、排気ダクト 122が接続される排気ダクト取付部 123が取り付けられる。

[0441] 更に、吹出口ユニット 103Cは、空気を吹き出す循環吹出口 124が吹出口ケース 1 17の下部に形成され、循環吹出口 124に吹出グリル取付部 119が取り付けられると共に、循環吹出口 124にヒータ 125を備える。

[0442] ヒータ 125は例えば PTCヒータ等で構成され、ヒータ 125に通電されると、循環吹出口 124を通る空気が加熱され、吹出グリル取付部 119に取り付けられた循環吹出ダリル 107Bから温風が吹き出す。

[0443] 吹出口ユニット 103Cは、吹出口ケース 117内に形成される風路を切り替える風路切替ダンバ 126を備える。風路切替ダンバ 126は、ダンバモータ 127により軸 26aを支点に回転し、風路切替ダンバ 126が図 37に実線で示す循環位置にあると、吹出口ケース 117内には、循環'換気吸込口 120から循環吹出口 124へ連通した循環風路 128aが形成される。

[0444] また、風路切替ダンバ 126が図 37に一点鎖線で示す換気位置にあると、吹出ロケース 117内には、循環'換気吸込口 120から換気吹出口 121へ連通した排気風路 1 28bが形成される。

[0445] 更に、風路切替ダンバ 126が図 37に二点鎖線で示す循環換気位置にあると、吹出口ケース 117内には、循環'換気吸込口 120から循環吹出口 124へ連通した循環風路 128aと、循環'換気吸込口 120から換気吹出口 121へ連通した排気風路 128bの双方が形成される。

[0446] 吹出口ユニット 103Cは、人感センサ 146を備える。人感センサ 146は状態変化検出手段の一例で、浴室 51に面した例えば循環吹出グリル 107Bに取り付けられ、浴室 51内の人の有無を検出する。

[0447] 図 38A,図 38B,図 38Cは循環吹出グリル 107Bの一例を示す構成図である。吹出口ユニット 103Cは、循環吹出グリル 107Bに電動ルーバ 147を備える。電動ルーバ 147は風向切替手段の一例で、複数枚の整流板 148と、各整流板 148の向きを変えるルーバモータ 149と、各整流板 148に駆動力を伝達するリンク機構 150を備える。

[0448] 各整流板 148は、軸 148aを支点に回転自在に支持され、 1枚の整流板 148の軸 1 48aにルーバモータ 149の軸が連結されている。ルーバモータ 149はステッピングモータで構成され、整流板 148の往復回転動作が可能である。

[0449] 各整流板 148には、リンク機構 150を構成するリンクレバー 150aが取り付けられ、各リンクレバー 150aがリンクロッド 150bで連結される。

[0450] ルーバモータ 149が矢印 a方向に回転駆動されると、ルーバモータ 149と連結された整流板 148が軸 148aを支点に矢印 a方向に回転すると共に、各整流板 148がリンクレバー 150a及びリンクロッド 150bで連結されているので、各整流板 148が軸 148a を支点に矢印 a方向に回転する。これにより、各整流板 148は、図 38Bに示すように一の方向、例えば、図 36Bに示す浴室 51の洗い場 51b方向に向く。

[0451] これに対して、ルーバモータ 149が矢印 b方向に回転駆動されると、ルーバモータ 1 49と連結された整流板 148が軸 148aを支点に矢印 b方向に回転すると共に、各整流板 148が軸 148aを支点に矢印 b方向に回転する。これにより、各整流板 148は、図 38Cに示すように他の方向、例えば、図 36Bに示す浴室 51のランドリパイプ 51c ( 浴槽 51a)方向に向く。

[0452] <第 9の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例 >

図 39は第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIの制御系の一例を示す機能ブロック図である。

[0453] 浴室空調装置 IIは、 CPUやメモリ等で構成される制御部 91Eに、操作部 92Eと、送風装置本体 102Aのファンモータ 109及びイオン発生器 116と、吹出口ユニット 10 3Cのヒータ 125、ダンバモータ 127、ルーバモータ 149及び人感センサ 146等が接続される。

[0454] 制御部 91Eは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従つて、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部 92Eを操作すること等により選択され、制御部 91Eは、選択された運転モードを実行するプログラムと人感センサ 146での検出結果に従いファンモータ 109、イオン発生器 116、ヒータ 125 、ダンバモータ 127及びルーバモータ 149等を制御する。

[0455] 操作部 92Eは、浴室空調装置 II本体と独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室 51に隣接した洗面所の壁面等に取り付けられ、送風装置本体 102A等に実装される制御部 91Eとは例えば電気ケーブルで接続される。

[0456] <第 9の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置 IIの制御部 91Eは、操作部 92Eにおける操作で暖房運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Cのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンバ 126 を循環位置にする。また、ルーバモータ 149を駆動して、循環吹出グリル 107Bからの送風方向を洗い場 51b方向にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 1 09を駆動してファン 110を回転させると共に、吹出口ユニット 103Cのヒータ 125を駆動する。

[0457] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環 ·換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が還気 RAとして吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 5 1内の空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Cに送り込まれる。

[0458] 暖房運転モードでは、吹出口ユニット 103Cにおいて風路切替ダンバ 126が循環位置にあるので、吹出口ケース 117内には循環風路 128aが形成されている。これにより、吹出口ユニット 103Cに送り込まれた空気は、循環風路 128aを通り、ヒータ 125 に温められて循環吹出グリル 107B力も給気 SA1として浴室 51内に吹き出される。

[0459] そして、循環吹出グリル 107Bは、各整流板 148の向きが図 38Bに示すように洗い場 51b方向を向いているので、循環吹出グリル 107Bから洗い場 51bに向けて温風が吹き出される。

[0460] これにより、暖房運転モードでは、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。また、暖房運転モードでは、温風の吹き出し方向が洗い場 51b方向であるので、洗い場 51bの床面を温めることができ、入浴者が浴室 51に入った際に、足元が冷たく感じることを防ぐことができる。

[0461] なお、暖房運転モードでは、制御部 91Eは、人感センサ 146の出力を監視して、人が居ることを検出した場合は、ルーバモータ 149を駆動して温風の吹き出し方向を洗い場 51bからランドリパイプ 51c (浴槽 51a)方向に切り替えても良い。これにより、洗い場 5 lbに居る入浴者に温風を当てないようにして、寒さを感じることを防ぐことができる。

[0462] 更に、状態変化検出手段として、例えば浴室 51の図示しない照明スィッチを利用し、浴室 51の照明がオンとなると、浴室 51に人 (入浴者）がいると判断して、温風の吹き出し方向を洗い場 51bからランドリパイプ 51c方向に切り替えても良い。

[0463] また、暖房運転モードとして、入浴中暖房運転モードを備え、操作部 92Eで入浴中暖房運転モードが選択されると、温風の吹出方向を洗い場 51b以外の浴槽方向等に切り替えるようにしても良、。

[0464] 浴室空調装置 IIの制御部 91Eは、操作部 92Eにおける操作で乾燥運転モードが選択されると、吹出口ユニット 103Cのダンバモータ 127を駆動して、風路切替ダンバ 126を循環換気位置にする。また、ルーバモータ 149を駆動して、循環吹出グリル 1 07Bからの送風方向をランドリパイプ 51c方向にする。そして、送風装置本体 102A のファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、吹出口ユニット 103C のヒータ 125を駆動する。

[0465] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 51内の空気は、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Cに送り込まれる。

[0466] 乾燥運転モードでは、吹出口ユニット 103Cにおいて風路切替ダンバ 126が循環換気位置にあるので、吹出口ケース 117内には、循環風路 128aと排気風路 128bの双方が形成されている。

[0467] これにより、吹出口ユニット 103Cに送り込まれた空気の一部は、循環風路 128aを通り、ヒータ 125に温められて循環吹出グリル 107B力も給気 SA2として浴室 51内に吹き出される。

[0468] そして、循環吹出グリル 107Bは、各整流板 148の向きが図 38Cに示すようにランドリパイプ 51c方向を向いているので、循環吹出グリル 107Bからランドリパイプ 51cに向けて温風が吹き出される。

[0469] また、吹出口ユニット 103Cに送り込まれた空気の残部は、排気風路 128bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0470] これにより、乾燥運転モードでは、浴室 51内に温風を吹き出して、ランドリパイプ 51 cに掛けられた図示しない衣類等の洗濯物を乾燥させることができる。また、乾燥運転モードでは、温風の吹き出し方向がランドリパイプ 51c方向であるので、ランドリパイブ 51cに掛けられた洗濯物を効率良く乾燥させることができる。

[0471] ここで、温風の吹出方向はランドリパイプ 51c方向に固定せずに、ルーバモータ 14 9を駆動して、整流板 148をスイングさせるようにしても良、。

[0472] 更に、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。

[0473] なお、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIにおいて、換気運転モードは第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gと同じ動作で行われる。このため、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIでも、乾燥運転モードの後に、上述した除菌換気運転モードを所定時間実行しても良い。乾燥運転モードの後に除菌換気運転モードを実行すれば、衣類等が掛けられている浴室 51内に、正イオンと負イオンの双方を含む空気が吹き出されるので、衣類等における力ビ菌の増殖を防ぐことができる。

[0474] また、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIにおいて、涼風運転モードは、送風の吹き出し方向をランドリパイプ 51c (浴槽 51a)方向に向ける以外は、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gと同じ動作で行われる。 [0475] <第 9の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIでは、吹出口ユニット 103Cの循環吹出グリル 107Bに電動ルーバ 147を備えることで、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gで得られた効果に加えて、運転モードに応じて最適な箇所に送風を行うことができる。また、送風方向が選択できることから、吹出口ユニット 103Cの設置位置の自由度が更に向上する。

[0476] 更に、第 9の実施の形態の浴室空調装置 IIでは、人感センサ 146等を備え、人の有無で暖房運転時の温風の吹き出し方向を切り替えることができるので、入浴者に温風が直接当たらないようにして、寒さを感じることを抑えることができる。

[0477] <第 10の実施の形態の浴室空調装置の構成例 >

図 40A,図 40Bは第 10の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図 40Aは、第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jを備えた浴室 51の天井パネル 52a を下面から見た平面図である。また、図 40Bは、浴室空調装置 1Jを備えた浴室 51の天井部分を矢印 M方向から見た側面図である。

[0478] 第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jは、送風装置本体 102Aと、吹出口ユニット 103Dと、吸込口ユニット 104及びヒータダンバユニット 171を備え、吹出口ユニット 1 03Dを、浴室 51の床面の近くに配置したものである。

[0479] なお、第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jを構成する送風装置本体 102Aは図 28A,図 28Bで説明した構成と同じであり、吸込口ユニット 104は図 30で説明した構成と同じであるので、ここでは説明を省略する。

[0480] 送風装置本体 102Aと吹出口ユニット 103D、吸込口ユニット 104及びヒータダンバユニット 171は独立した形態で、送風装置本体 102Aとヒータダンバユニット 171は吹出ダクト 105を介して接続され、ヒータダンバユニット 171と吹出口ユニット 103Dは吹出ダクト 105を介して接続される。また、送風装置本体 102Aと吸込口ユニット 104は吸込ダクト 106を介して接続される。

[0481] 吹出口ユニット 103Dは空気吹出部の一例で、室内に空気を吹き出す循環吹出グリル 107Cを備える。吹出口ユニット 103Dが設置される浴室 51の壁面パネル 52bには、図示しない吹出グリル取付開口部が形成され、吹出口ユニット 103Dは、循環吹出グリル 107Cを浴室 51へ向けて露出させる形態で、浴室 51の壁面パネル 52bに設置される。吹出口ユニット 103Dは、吹出ダクト 105と循環吹出グリル 107Cを接続する構成を備えれば良いので、例えば、図 30で説明した吸込口ユニット 104と同じ構成でも良い。

[0482] <ヒータダンバユニットの構成例 >

図 41はヒータダンバユニット 171の内部構成の一例を示す断面図で、次に、第 10 の実施の形態の浴室空調装置 1Jを構成するヒータダンバュ-ット 171の構成の詳細について説明する。

[0483] ヒータダンバユニット 171は、送風装置本体 102Aから吹き出す空気が通る風路が形成されるヒータダンバケース 172に、送風装置本体 102Aとつながる吹出ダクト 10 5が接続される吹出ダクト取付部 173と、吹出口ユニット 103Dとつながる吹出ダクト 1 05が接続される吹出ダクト取付部 174を備える。

[0484] ヒータダンバユニット 171は、空気を吸い込む循環'換気吸込口 175がヒータダンバケース 172の一の側面に形成され、循環 ·換気吸込口 175に吹出ダクト取付部 173 が取り付けられる。

[0485] また、ヒータダンバユニット 171は、空気を吹き出す循環吹出口 176がヒータダンバケース 172の他の側面に形成され、循環吹出口 176に吹出ダクト取付部 174が取り付けられると共に、循環吹出口 176にヒータ 177を備える。ヒータ 177は加熱手段の一例で、例えば PTCヒータ等で構成され、ヒータ 177に通電されると、循環吹出口 17 6を通る空気が加熱される。

[0486] 更に、ヒータダンバユニット 171は、空気を吹き出す換気吹出口 178がヒータダンバケース 172の他の側面に形成され、排気ダクト 122が接続される排気ダクト取付部 17 9が換気吹出口 178に取り付けられる。

[0487] ヒータダンバユニット 171は、ヒータダンバケース 172内に形成される風路を切り替える風路切替ダンバ 180を備える。風路切替ダンバ 180は風路切替手段の一例で、ダンバモータ 181により軸 180aを支点に回転し、風路切替ダンバ 180が図 41に実線で示す循環位置にあると、ヒータダンバケース 172内には、循環'換気吸込口 175 から循環吹出口 176へ連通した循環風路 182aが形成される。 [0488] また、風路切替ダンバ 180が図 41に一点鎖線で示す換気位置にあると、ヒータダンパケース 172内には、循環'換気吸込口 175から換気吹出口 178へ連通した排気風路 182bが形成される。

[0489] 更に、風路切替ダンバ 180が図 41に二点鎖線で示す循環換気位置にあると、ヒータダンバケース 172内には、循環'換気吸込口 175から循環吹出口 176へ連通した循環風路 182aと、循環 ·換気吸込口 175から換気吹出口 178へ連通した排気風路 182bの双方が形成される。

[0490] <第 10の実施の形態の浴室空調装置の設置例 >

次に、図 40A,図 40B等を参照して第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jの設置例について説明する。ここで、浴室 51に設置される送風装置本体 102Aと吸込ロュニット 104の設置例は、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gと同じである。

[0491] 浴室 51の壁面パネル 52bには、吹出口ユニット 103Dの設置位置に図示しない吹出グリル取付開口部が開けられ、吹出口ユニット 103Dは、図示しない枠体等を介して壁面パネル 52bに設置される。そして、吹出口ユニット 103Dは循環吹出グリル 10 7Cが取り付けられる。

[0492] これにより、浴室空調装置 1Jは、循環吹出グリル 107Cを浴室 51側へ露出させる形態で、吹出口ユニット 103Dが浴室 51の壁面パネル 52bに設置される。

[0493] ここで、吹出口ユニット 103Dの設置位置は、浴室 51の床面近くに設定され、循環吹出グリル 107Cは、浴室 51の床面近くに配置される。

[0494] <第 10の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例 >

図 42は第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jの制御系の一例を示す機能ブロック図である。

[0495] 浴室空調装置 1Dは、 CPUやメモリ等で構成される制御部 91Fに、操作部 92Fと、送風装置本体 102Aのファンモータ 109及びイオン発生器 116と、ヒータダンパュ- ット 171のヒータ 177及びダンバモータ 181等が接続される。

[0496] 制御部 91Fは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従つて、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部 92Fを操作すること等により選択され、制御部 91Fは、選択された運転モードを実行するプログラムに従いファンモータ 109、イオン発生器 116、ヒータ 177及びダンバモータ 181等を制御する。

[0497] 操作部 92Fは、浴室空調装置 1J本体と独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室 51に隣接した洗面所の壁面等に取り付けられ、送風装置本体 102A等に実装される制御部 91Fとは例えば電気ケーブルで接続される。

[0498] <第 10の実施の形態の浴室空調装置の動作例 >

次に、第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置 1Jの制御部 91Fは、操作部 92Fにおける操作で暖房運転モードが選択されると、ヒータダンバユニット 171のダンバモータ 181を駆動して、風路切替ダンパ 180を図 41に実線で示す循環位置にする。そして、送風装置本体 102Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、ヒータダンバユニット 171のヒータ 177を駆動する。

[0499] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環 ·換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が還気 RAとして吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 5 1内の空気は、吹出ダクト 105を介してヒータダンバユニット 171に送り込まれる。

[0500] 暖房運転モードでは、ヒータダンバユニット 171において風路切替ダンバ 180が循環位置にあるので、ヒータダンバケース 172内には循環風路 182aが形成されている。これにより、ヒータダンバユニット 171に送り込まれた空気は、循環風路 182aを通り、ヒータ 177に温められて、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Dに送り込まれる。

[0501] そして、吹出口ユニット 103Dに送り込まれた温められた空気は、浴室 51の床面付近で循環吹出グリル 107C力も給気 SAとして吹き出される。

[0502] これにより、暖房運転モードでは、浴室 51内の空気を循環させながら浴室 51内を暖房して、温度を上げることができる。また、循環吹出グリル 107Cが浴室 51の床面近くに配置されるので、洗い場 5 laの床面付近を温めることができ、入浴者が浴室 51 に入った際に、足元が冷たく感じることを防ぐことができる。 [0503] 浴室空調装置 1Jの制御部 91Fは、操作部 92Fにおける操作で換気運転モードが選択されると、ヒータダンバユニット 171のダンバモータ 181を駆動して、風路切替ダンパ 180を図 41に一点鎖線で示す換気位置にする。そして、送風装置本体 102A のファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させる。換気運転モードでは、ヒータダンバユニット 171のヒータ 177は駆動しない。

[0504] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環 ·換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が換気 EAとして吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 5 1内の空気は、吹出ダクト 105を介してヒータダンバユニット 171に送り込まれる。

[0505] 換気運転モードでは、ヒータダンバユニット 171において風路切替ダンバ 180が換気位置にあるので、ヒータダンバケース 172内には、排気風路 182bが形成されている。

[0506] これにより、ヒータダンバユニット 171に送り込まれた空気は、排気風路 182bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0507] これにより、換気運転モードでは、浴室 51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。なお、浴室空調装置 1Jでも、換気運転モードとイオンの発生を連動させた除菌換気運転モードを備えても良い。

[0508] 浴室空調装置 1Jの制御部 91Fは、操作部 92Fにおける操作で乾燥運転モードが選択されると、ヒータダンバユニット 171のダンバモータ 181を駆動して、風路切替ダンパ 126を図 41に二点鎖線で示す循環換気位置にする。そして、送風装置本体 10 2Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させると共に、ヒータダンパュ -ット 171のヒータ 177を駆動する。

[0509] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 51内の空気は、吹出ダクト 105を介してヒータダンバユニット 171に送り込まれる。 [0510] 乾燥運転モードでは、ヒータダンバユニット 171において風路切替ダンバ 180が循環換気位置にあるので、ヒータダンバケース 172内には、循環風路 182aと排気風路 182bの双方が形成されている。

[0511] これにより、ヒータダンバユニット 171に送り込まれた空気の一部は、循環風路 182a を通り、ヒータ 177に温められて、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Dに送り込まれる。そして、吹出口ユニット 103Dに送り込まれた温められた空気は、浴室 51 の床面付近で循環吹出グリル 107C力も吹き出される。

[0512] また、ヒータダンバユニット 171に送り込まれた空気の残部は、排気風路 182bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0513] これにより、乾燥運転モードでは、浴室 51内に温風を吹き出して、ランドリパイプ 51 cに掛けられた図示しない衣類等の洗濯物を乾燥させることができる。また、浴室 51 内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。

[0514] なお、第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jでも、乾燥運転モードの後に、上述した除菌換気運転モードを所定時間実行しても良い。乾燥運転モードの後に除菌換気運転モードを実行すれば、衣類等が掛けられている浴室 51内に、正イオンと負ィオンの双方を含む空気が吹き出されるので、衣類等における力ビ菌の増殖を防ぐことができる。

[0515] 浴室空調装置 1Jの制御部 91Fは、操作部 92Fにおける操作で涼風運転モードが選択されると、ヒータダンバユニット 171のダンバモータ 181を駆動して、風路切替ダンパ 126を図 41に二点鎖線で示す循環換気位置にする。そして、送風装置本体 10 2Aのファンモータ 109を駆動してファン 110を回転させる。涼風運転モードでは、ヒータダンバユニット 171のヒータ 177は,駆動しな!ヽ。

[0516] 送風装置本体 102Aにおいて、ファン 110が回転すると、吸込口ユニット 104の循環'換気吸込グリル 108から、浴室 51内の空気が吸込ダクト 106を介して送風装置本体 102Aに吸、込まれ、送風装置本体 102Aに吸、込まれた浴室 51内の空気は、吹出ダクト 105を介してヒータダンバユニット 171に送り込まれる。

[0517] 涼風運転モードでは、ヒータダンバユニット 171において風路切替ダンバ 180が循環換気位置にあるので、ヒータダンバケース 172内には、循環風路 182aと排気風路

182bの双方が形成されている。

[0518] これにより、ヒータダンバユニット 171に送り込まれた空気の一部は、循環風路 182a を通り、吹出ダクト 105を介して吹出口ユニット 103Dに送り込まれる。そして、吹出口ユニット 103Dに送り込まれた空気は、浴室 51の床面付近で循環吹出グリル 107Cから吹き出される。

[0519] また、ヒータダンバユニット 171に送り込まれた空気の残部は、排気風路 182bを通り排気ダクト 122から屋外へ排出される。更に、浴室 51内の空気が屋外に排出されることで、図示しない浴室ドア等に設けた空気取入口から、洗面所等の空気が吸い込まれる。

[0520] これにより、涼風運転モードでは、浴室 51内に涼風を吹き出して、扇風機として利用することができる。また、浴室 51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。

[0521] <第 10の実施の形態の浴室空調装置の効果 >

以上説明した第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jでは、吹出口ユニット 103Dを浴室 51の床面付近に配置したので、第 7の実施の形態の浴室空調装置 1Gで得られた効果にカ卩えて、暖房運転モードでは、洗い場 5 lbの床面付近を温めることができ、入浴者が浴室 51に入った際に、足元が冷たく感じることを防ぐことができる。

[0522] また、乾燥運転モードでは、浴室 51の下方力も温められた空気が供給され、浴室 5 1の上方力も空気が吸い込まれるので、ランドリパイプ 51cに掛けられた洗濯物全体に温風が通り易くなり、乾燥を促進することができる。

[0523] なお、第 10の実施の形態の浴室空調装置 1Jでは、ヒータダンバユニット 171にヒータを備えずに、吹出口ユニット 103Dにヒータを備えても良い。また、吸込口ユニット 1 04を壁面パネル 52bの上方に配置しても良い。

[0524] <各実施の形態の浴室空調装置の変形例 >

なお、各実施の形態の浴室空調装置が設置される浴室とは、浴槽の無いシャワー装置のみの室内も含むものである。また、本発明の空調装置は、浴室の空調装置だけではなぐ脱衣所、洗面所、トイレ等のサニタリー空間（室)の空調装置であっても良ぐ更に、単一の室内に限らず、複数の室内の空調を行うものであっても良い。産業上の利用可能性

本発明は、浴室換気乾燥暖房機等と称され、浴室内の暖房及び換気、洗濯物の乾燥等の機能を有する浴室用の空調装置に適用される。

Claims

請求の範囲

[1] 空気を吸い込む空気吸込部と、

空気を吹き出す空気吹出部と、

前記空気吸込部から空気を吸い込み、前記空気吹出部から空気を吹き出す送風手段と、

前記送風手段で吹き出される空気を加熱する加熱手段とを備えた空調装置において、

前記空気吸込部を装置本体と独立させて、ダクトで前記装置本体と接続したことを特徴とする空調装置。

[2] 前記装置本体は、前記送風手段の下側を覆うと共に、前記送風手段と連通させて前記空気吹出部を取り付ける本体カバーを備えた

ことを特徴とする請求項 1記載の空調装置。

[3] 前記装置本体は、前記ダクトが接続されるダクト接続部を側面に備えると共に、前記ダクト接続部と前記送風手段を連通させる風路を備えた

ことを特徴とする請求項 2記載の空調装置。

[4] 前記装置本体は、側面に開閉自在な点検蓋を備えた

ことを特徴とする請求項 1, 2または 3記載の空調装置。

[5] 前記装置本体は、天井パネルの上面に固定されて前記装置本体の位置決めを行う取付枠を備えた

ことを特徴とする請求項 1, 2, 3または 4記載の空調装置。

[6] 前記空気吹出部及び前記空気吸込部は、通風孔を有するグリル部と、前記グリル部を支持するベース部と、前記グリル部を前記ベース部に対してスライド自在に取り付けるスライド部とを備えた

ことを特徴とする請求項 1, 2, 3, 4または 5記載の空調装置。

[7] 前記空気吸込部として、循環用吸込部が前記ダクトを介して接続されると共に、前記装置本体に前記送風手段と前記加熱手段と前記空気吹出部を有する循環ュニットと、

前記空気吸込部として、換気用吸込部が前記ダクトを介して接続されると共に、前記装置本体に前記送風手段を有する換気ユニットとを備え、

前記循環ユニットと前記換気ユニットが独立して構成される

ことを特徴とする請求項 1, 2, 3, 4, 5または 6記載の空調装置。

[8] 前記空気吸込部として、循環用吸込部が前記ダクトを介して接続されると共に、前記装置本体に前記送風手段と前記加熱手段と前記空気吹出部を有する循環ュニットと、

前記循環ユニットと前記換気ユニットが一体に構成される

[9] 浴室や脱衣所等のサニタリー空間の天井パネルの上面側に設置される循環部本体と、

前記循環部本体の下面に備えられ、該循環部本体の下面の大きさより小型に構成される循環吸込口と、

前記循環部本体の下面に備えられ、該循環部本体の下面の大きさより小型に構成される循環吹出口と、

前記循環吸込口から空気を吸!、込み、吸!、込んだ空気を前記循環吹出口から吹き出す循環送風手段とを備え、

前記天井パネルの前記循環部本体が設置される位置に、前記循環吸込口と前記循環吹出口は露出し、前記循環部本体の全体は非露出とした大きさの取付開口部が形成されて、前記循環部本体が設置される

ことを特徴とする空調装置。

[10] 前記循環吸込口と前記循環吹出口は、空気が通るグリル部材がそれぞれ独立して構成される

ことを特徴とする請求項 9記載の空調装置。

[11] 前記循環吸込口と前記循環吹出口は、横方向の長さが縦方向の長さより長く構成され、長手方向に一列状に配置される

ことを特徴とする請求項 9または 10記載の空調装置。

[12] 前記循環吸込口と前記循環吹出口は、短手方向の長さが略同等に構成されることを特徴とする請求項 9〜 11に何れか記載の空調装置。

[13] 前記循環吸込口と前記循環吹出口は、前記天井パネルと略同一面に構成されることを特徴とする請求項 9〜 12に何れか記載の空調装置。

[14] 前記循環送風手段は、前記循環吸込口から吸い込んだ空気を前記循環吹出口から吹き出すか、屋外へ排出するかを切り替える風路切替部材を備えた

ことを特徴とする請求項 9〜 13に何れか記載の空調装置。

[15] 前記循環部本体と独立して前記浴室や脱衣所等のサニタリー空間の天井パネルの上面側に設置される換気部本体と、

前記換気部本体の下面に備えられ、前記換気部本体の下面の大きさより小型に構成される換気吸込口と、

前記換気吸込口から空気を吸ヽ込み、吸ヽ込んだ空気を屋外へ吹き出す換気送風手段とを備え、

前記天井パネルの前記換気部本体が設置される位置に、前記換気吸込口は露出し、前記換気部本体の全体は非露出とした大きさの取付開口部が形成されて、前記換気部本体が設置される

ことを特徴とする請求項 9〜 14に何れか記載の空調装置。

[16] 前記循環部本体の上部に設置される換気部本体と、

前記換気部本体とダクトを介して接続された換気吸込口と、

前記天井パネルの前記換気吸込口が設置される位置に、前記換気吸込口が露出する大きさの取付開口部が形成されて、前記換気吸込口が設置される

ことを特徴とする請求項 9〜 14に何れか記載の空調装置。

[17] 前記換気吸込口と、前記循環吸込口及び前記循環吹出口は、空気が通るグリル部材がそれぞれ独立して構成される

ことを特徴とする請求項 15または 16記載の空調装置。

[18] 前記換気吸込口は、横方向の長さが縦方向の長さより長く構成され、前記換気吸込口と前記循環吸込口及び前記循環吹出口は、長手方向に一列状に配置されることを特徴とする請求項 15, 16または 17記載の空調装置。

[19] 前記換気吸込口は、前記循環吸込口及び前記循環吹出口と短手方向の長さが略同等に構成される

ことを特徴とする請求項 15〜 18に何れか記載の空調装置。

[20] 前記換気吸込口と前記循環吸込口及び前記循環吹出口は、前記天井パネルと略同一面に構成される

ことを特徴とする請求項 15〜 19に何れか記載の空調装置。

[21] 空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出す送風装置本体と、

前記送風装置本体とダクト部材を介して接続され、空気を吸、込む吸込口を有した空気吸込部と、

前記送風装置本体とダクト部材を介して接続され、空気を吹き出す吹出口を有した空気吹出部とを備え、

前記送風装置本体は、天井パネルの上面側に設置され、

前記空気吸込部は、天井パネルまたは壁面パネルに前記吸込口を露出させて設置され、

前記空気吹出部は、天井パネルまたは壁面パネルに前記吹出口を露出させて設置される

ことを特徴とする空調装置。

[22] 前記空気吹出部は、

前記ダクト部材を介して前記送風装置本体から送り込まれた空気を前記吹出口から吹き出すか、屋外へ排出するかを切り替える風路切替手段と、

前記吹出口力吹き出す空気を加熱する加熱手段とを備えた

ことを特徴とする請求項 21記載の空調装置。

[23] 前記空気吹出部は、前記吹出口から吹き出す空気の吹き出し方向を切り替える風向切替手段を備えた

ことを特徴とする請求項 21または 22記載の空調装置。

[24] 運転モードに応じて前記風向切替手段により空気の吹き出し方向を切り替える制御手段を備えた

ことを特徴とする請求項 23記載の空調装置。

[25] 前記空気吹出部が設置される室内の状態の変化を検出する状態変化検出手段を備え、

前記制御手段は、前記状態変化検出手段で室内の状態の変化を検出すると、前記風向切替手段により空気の吹き出し方向を切り替える

ことを特徴とする請求項 24記載の空調装置。

[26] 前記送風装置本体から吹き出す空気を分岐する空気分岐部を備え、

前記空気吹出部は、少なくとも第 1の室内及び第 2の室内に設置され、前記各空気吹出部は、前記ダクト部材を介して前記空気分岐部と接続される

ことを特徴とする請求項 21〜25に何れか記載の空調装置。

[27] 前記空気分岐部は、前記送風装置本体から吹き出す空気を送り込む前記空気吹出部を切り替える風路開閉手段を備えた

ことを特徴とする請求項 26記載の空調装置。

[28] 前記送風装置本体は、正イオン及び負イオンを発生させ、吹き出す空気にイオンを供給するイオン発生手段を備えた

ことを特徴とする請求項 21〜27に何れか記載の空調装置。

[29] 前記吸込口と前記吹出口は、横方向の長さが縦方向の長さより長く構成され、同室に設置される前記吸込口と前記吹出口は長手方向に一列状に配置されることを特徴とする請求項 21〜28に何れか記載の空調装置。

[30] 前記吸込口と前記吹出口は、短手方向の長さが略同等に構成される

ことを特徴とする請求項 29記載の空調装置。

[31] 前記吸込口と前記吹出口は、前記天井パネルもしくは前記壁面パネルと略同一面に構成される

ことを特徴とする請求項 21〜 30に何れか記載の空調装置。

[32] 前記空気吹出部は、室内の床面付近に前記吹出口を配置した

ことを特徴とする請求項 21〜31に何れか記載の空調装置。

[33] 天井パネルに空気吹出部を取り付ける開口部を形成し、装置本体の位置決めを行うガイド部とストツバ部を有する取付枠を、前記開口部の位置を基準として前記天井パネルの上面に取り付け、

前記天井パネルに備えられた点検ロカゝら前記装置本体を入れ、前記取付枠のガイド部をガイドとしてストツバ部に突き当たる位置まで前記装置本体を移動させ、前記装置本体を前記取付枠に固定する押さえ部材を取り付け、

前記開口部から前記空気吹出部を挿入して、前記装置本体に固定することを特徴とする空調装置の施工方法。

前記開口部の位置を基準に前記取付枠の位置決めを行う治具を用いて、前記取付枠を前記天井パネルの上面に取り付ける

ことを特徴とする請求項 33記載の空調装置の施工方法。