WO2006033169A1

WO2006033169A1 - エンジンマウント

Info

Publication number: WO2006033169A1
Application number: PCT/JP2004/015427
Authority: WO
Inventors: Hironori Kato
Original assignee: Toyo Tire & Rubber Co., Ltd.
Priority date: 2004-09-21
Filing date: 2004-10-19
Publication date: 2006-03-30
Also published as: JPWO2006033169A1

Abstract

　連結部材の耐久性を上げることができるエンジンマウントを提供する。エンジンマウントは、第１取付け具をエンジンに車体の左右方向Ｂで連結する連結部材（１５）が第１取付け具（１）に連結され、ストッパ金具（１８）と連結ブラケット（２１）が設けられ、一対のボルト挿通孔（２３Ａ，２３Ｂ）が車体の前後方向に沿う方向Ａに並び、第１連結部材部分（２８）の外周面（２８Ｃ）と、第１連結端部（１２）の第１側面（２４Ｃ）とが、湾曲した円弧状の側面（３０）を介して滑らかに連なり、第２連結部材部分（２９）の外周面（２９Ｃ）と、第１連結端部（１２）の第２側面（２４Ｄ）とが、湾曲した円弧状の側面（３１）を介して滑らかに連なっている。

Description

明細書

エンジンマウント技術分野

[0001] 本発明は、第 1取付け具と、

前記第 1取付け具の下側に位置する筒状の第 2取付け具と、

前記第 1取付け具と第 2取付け具を連結するゴム状弾性材から成る防振基体とを備え、

前記第 1取付け具をエンジンに車体の左右方向で連結する連結部材が前記第 1取付け具の上端部に連結され、

前記第 1取付け具に対する前記連結部材の第 1連結端部を囲むストツバ金具が前記第 2取付け具に連結され、

前記第 2取付け具を車体フレームに連結する複数の連結ブラケットが設けられ、前記エンジンに対する前記連結部材の第 2連結端部に、連結ボルト用の一対のボルト揷通孔が形成されているエンジンマウントに関する。

背景技術

[0002] エンジンマウントでは、前記連結部材が第 1取付け具とエンジンを車体の左右方向で連結し、前記連結ブラケットが第 2取付け具と車体フレームを連結している。そして、この連結状態でゴム状弾性材力成る防振基体等でエンジンの振動を吸収する。

[0003] 従来、第 1取付け具とエンジンを連結する上記の連結部材は、特許文献 1に開示されて、るように、平面視で車体の前後方向に少し曲がった長方形のアーム状に形成されていた。

特許文献 1 :日本国特開 2000— 220687号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] エンジンマウントには、例えば自動車の急発進のときなどに、車体の左右方向に沿う軸芯周りの大きな回転力が加わる。上記の従来の構成によれば、第 1取付け具とェンジンを連結する連結部材が長方形のアーム状に形成されて、たために、エンジンに対する連結部材の連結端部の剛性を上げることができず、前記回転力に十分抗することが困難であった。

[0005] 本発明の目的は、連結部材の耐久性を上げることができるエンジンマウントを提供する点にある。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明の特徴は、

第 1取付け具と、

前記第 1取付け具の下側に位置する筒状の第 2取付け具と、

前記第 2取付け具を車体フレームに連結する複数の連結ブラケットが設けられ、前記エンジンに対する前記連結部材の第 2連結端部に、連結ボルト用の一対のボルト揷通孔が形成されているエンジンマウントであって、

前記一対のボルト揷通孔が車体の前後方向に沿う方向に並び、

前記一対のボルト揷通孔のうち、前記車体の前後方向に沿う方向で前側に位置する一方のボルト揷通孔が形成された第 1連結部材部分と、後側に位置する他方のボルト揷通孔が形成された第 2連結部材部分とが、前記車体の前後方向に沿う方向に張出し、

前記第 1連結部材部分の外周面と第 2連結部材部分の外周面とがそれぞれ前記ボルト揷通孔と同芯の円弧状に形成され、

前記第 1連結部材部分の円弧状の外周面と、車体の前方側を向くように形成され、かつ、前記ストツバ金具に受止められる前記第 1連結端部の第 1側面とが、湾曲した円弧状の側面を介して滑らかに連なり、前記第 2連結部材部分の円弧状の外周面と、車体の後方側を向くように形成され、かつ、前記ストツバ金具に受止められる前記第 1連結端部の第 2側面とが、湾曲した円弧状の側面を介して滑らかに連なっているにある。

[0007] 上記の構成によれば、一対のボルト揷通孔が車体の前後方向に沿う方向に並んでおり、前記第 1連結部材部分と第 2連結部材部分とが、車体の前後方向に沿う方向に張出しているから、車体の前後方向に沿う方向での一対のボルト揷通孔の間隔を広くすることができる。その結果、第 2連結端部が車体の左右方向に沿う軸芯周りの回転力に対して強い構造になり、例えば自動車の急発進のときなどに、車体の左右方向に沿う軸芯周りの大きな回転力が加わっても、その回転力に十分抗することができる。

[0008] そして、第 1連結部材部分の外周面と第 2連結部材部分の外周面とがそれぞれ前記ボルト挿通孔と同芯の円弧状に形成され、第 1連結部材部分の外周面と、車体の前方側を向くように形成され、かつ、ストツバ金具に受止められる第 1連結端部の第 1 側面とが、湾曲した円弧状の側面を介して滑らかに連なり、第 2連結部材部分の外周面と、車体の後方側を向くように形成され、かつ、ストツバ金具に受止められる第 1連結端部の第 2側面とが、湾曲した円弧状の側面を介して滑らかに連なっているから、第 2連結端部に加わる力を分散しやすい構造になって、第 2連結端部の一部分だけに応力が集中するのを回避することができる。

[0009] 本発明にお、て、前記連結部材の第 1連結端部力ストツバゴムで覆われて、ると、ストツバ金具が上記の第 1連結端部をストツバゴムを介して受止めることができる。発明の効果

[0010] 従って、連結部材の耐久性を上げることができるエンジンマウントを提供することができた。

発明を実施するための最良の形態

[0011] 図 1,図 2,図 3,図 4に、エンジン Eと自動車の車体フレーム 20との間に介在してェンジン Eの振動を吸収するエンジンマウント Mを示してある。このエンジンマウント M は、段付きの円柱状の第 1取付け具 1と、第 1取付け具 1の下側 Uに位置する円筒状の第 2取付け具 2と、これらを連結するゴム状弾性材から成る防振基体 3とを備えて、る。 [0012] 第 2取付け具 2は、防振基体 3が加硫成形されるリング状の支持金具 4と、この支持金具 4に上端部が外嵌し、下端側の開口に部分球状のダイヤフラム 5が加硫成形される筒状の第 1金具 6と、第 1金具 6が圧入内嵌される筒状の第 2金具 50とから成る。防振基体 3は円錐台状に形成され、その下端部に上窄まりの中空部が形成されている。

[0013] ダイヤフラム 5と防振基体 3との間に液体封入室 7が形成され、この液体封入室 7を防振基体 3側の第 1液室 7Aとダイヤフラム 5側に第 2液室 7Bとに仕切る仕切り体 8と、第 1液室 7Aと第 2液室 7Bを連通させるオリフィス 9とが設けられている。仕切り体 8 は、ゴム膜から成る円板状の仕切り板 10と、筒状の第 1金具 6の下端部に嵌合し、仕切り板 10の外周部が内周部に加硫接着される円形リング状の仕切り部材 11とから成る。リング状の支持金具 4は仕切り部材 11の上面に載置する。仕切り部材 11はオリフイス形成部材も兼ねており、前記オリフィス 9は、仕切り部材 11の外周部と筒状の第 1 金具 6の内周部との間に位置している。

[0014] 第 1取付け具 1をエンジン Eのブラケット 55に車体の左右方向 Bで連結する連結部材 15が第 1取付け具 1の上端部 1Cに第 1連結ボルト 35で連結されている。そして、第 1取付け具 1に対する連結部材 15の第 1連結端部 12を囲むストツバ金具 18が第 2 取付け具 2に連結され、図 5—図 9にも示すように、エンジン Eに対する連結部材 15 の第 2連結端部 13に、一対の第 2連結ボルト 14C, 14D用の一対のボルト揷通孔 23 A, 23Bが形成されている。第 1連結端部 12は袋状のストッパゴム 16で覆われている。また、第 2連結端部 13の下半部が下方に突出して、第 2連結端部 13が第 1連結端部 12よりも厚肉になっている。筒状の第 2金具 50には、第 2取付け具 2を車体フレーム 20に連結する板金製の複数の連結ブラケット 21が溶接固着されている。連結部材 15の第 2連結端部 13は、平面視で第 2取付け具 2の径方向外方側に位置する。

[0015] 図 4に示すように連結部材 15の第 1連結端部 12に、第 1連結ボルト 35に対する段付きのボルト揷通孔 36が形成され、第 1取付け具 1に、第 1連結ボルト 35が螺合する雌ねじ部 37が形成されている。そして図 2に示すように、第 1取付け具 1の上端面 38 に、上方に突出する一対の位置決めピン 39が設けられている。一対の位置決めピン 39は雌ねじ部 37を挟んで位置する。図 10に示すように、連結部材 15の第 1連結端部 12には、一対の位置決めピン 39が各別に差し込まれる一対の位置決め穴 40が形成されている。

[0016] 図 5に示すように、前記一対のボルト揷通孔 23A, 23Bは車体の前後方向に沿う第 1方向 Aに並び、一対のボルト揷通孔 23A, 23Bのうち、第 1方向 Aで前側 D1に位置する一方のボルト揷通孔 23Aが形成された第 1連結部材部分 28と、後側 D2に位置する他方のボルト揷通孔 23Bが形成された第 2連結部材部分 29とが前記第 1方向 Aにそれぞれ張出している。平面視で、第 1連結部材部分 28と第 2連結部材部分 29 は、第 2取付け具 2の外周面 33の近傍に位置している（図 4参照)。

[0017] 前記ストツバ金具 18は、下端部 17が筒状の第 2金具 50の上端部に連結されて筒状の第 2金具 50から立ち上がつている。そして、このストッパ金具 18に、後述の第 1 側面 24Cと第 2側面 24Dに対する一対のストツバ部 25C, 25Dと、第 1連結端部 12 の上端面 26に対するストッパ部 27とが設けられている。

[0018] 第 1連結部材部分 28の外周面 28Cと第 2連結部材部分 29の外周面 29Cとがそれぞれボルト揷通孔 23A, 23Bと同芯の円弧状に形成されている。そして、第 1連結部材部分 28の外周面 28Cと、車体の前方 A1側を向くように形成され、かつ、ストッパ金具 18に受止められる第 1連結端部 12の第 1側面 24Cとが、湾曲した円弧状の側面 3 0を介して滑らかに連なり、第 2連結部材部分 29の外周面 29Cと、車体の後方側 A2 を向くように形成され、かつ、ストツバ金具に受止められる第 1連結端部 12の第 2側面 24Dとが、湾曲した円弧状の側面 31を介して滑らかに連なっている。

[0019] 前記第 1側面 24Cと第 2側面 24Dは前記第 1方向 Aと直交している。すなわち、車体の左右方向 Bに沿う面に構成されている。ストッパ部 25C, 25D (詳しくはストッパ部 25C, 25Dのストッパ面)も車体の左右方向 Bに沿う面に構成されて、第 1側面 24 C '第 2側面 24Dに対して平行に位置している。第 1側面 24Cと第 2側面 24Dの間の第 3側面 32は円弧状に膨出している。

産業上の利用可能性

[0020] 本発明は自動車などのエンジンを支持するためのエンジンマウントに利用することができる。

図面の簡単な説明 [0021] [図 1]エンジンマウントの平面図

[図 2]エンジンマウントの正面図

[図 3]エンジンマウントの側面図

[図 4]エンジンマウントの縦断側面図

[図 5]連結部材の平面図

[図 6]連結部材の正面図

[図 7]連結部材の側面図

[図 8]連結部材の底面図

[図 9]図 5の V— V断面図

[図 10]図 5の W— W断面図

符号の説明

[0022] 1……第 1取付け具、 1C……第 1取付け具の上端部、 2……第 2取付け具、 3……防振基体、 12……第 1連結端部、 13……第 2連結端部、 14C, 14D……連結ボルト、 15 ······ 16 ······ストッノゴム、 18 ······ストッノ、 20 ······ ¾1ί本フレーム

、 21……連結ブラケット、 23Α, 23Β……ボルト揷通孔、 24C……第 1側面、 24Ό··· …第 2側面、 28……第 1連結部材部分、 28C……第 1連結部材部分の外周面、 29 -…第 2連結部材部分、 29C……第 2連結部材部分の外周面、 30, 31……湾曲した円弧状の側面、 33……第 2取付け具の外周面、 Α……車体の前後方向に沿う方向（第 1方向）、 B……車体の左右方向、 E……エンジン、 M……エンジンマウント、 A 1……車体の前方側、 A2……車体の後方側、 D1……前側、 D2……後側、 U…… 第 1取付け具の下側

Claims

請求の範囲

[1] 第 1取付け具と、

前記第 1取付け具の下側に位置する筒状の第 2取付け具と、

前記第 1連結部材部分の円弧状の外周面と、車体の前方側を向くように形成され、かつ、前記ストツバ金具に受止められる前記第 1連結端部の第 1側面とが、湾曲した円弧状の側面を介して滑らかに連なり、前記第 2連結部材部分の円弧状の外周面と、車体の後方側を向くように形成され、かつ、前記ストツバ金具に受止められる前記第 1連結端部の第 2側面とが、湾曲した円弧状の側面を介して滑らかに連なっているエンジンマウント。

[2] 前記連結部材の第 1連結端部がストツバゴムで覆われて、る請求項 1記載のェンジンマウント。