WO2005120426A1

WO2005120426A1 - エアマッサージ機

Info

Publication number: WO2005120426A1
Application number: PCT/JP2005/010863
Authority: WO
Inventors: Fumihiro Nishio; Masamichi Miyaguchi; Daisuke Tsukada; Takeo Iijima; Yuichi Nishibori; Takayoshi Tanizawa
Original assignee: Matsushita Electric Works, Ltd.
Priority date: 2004-06-14
Filing date: 2005-06-14
Publication date: 2005-12-22
Also published as: JP2005349138A; JP4457766B2; TW200605861A

Abstract

　エアマッサージ機（１）は、座部、背もたれ及び足載せ台にそれぞれ設けられた空気袋（７）を膨張・収縮させることにより、マッサージ動作を行う。空気袋（７）へは、吐出能力を変えることができるエアポンプ（５ａ）によって圧縮空気が供給される。エアポンプ（５ａ）の作動及び吐出能力は、操作部（６）からの指示に基づいて、制御部（８）によって制御される。制御部（８）は、まずエアポンプ（５ａ）を最大の吐出能力で作動させる。この後、制御部（８）は、操作部（６）から指示された膨張時における空気袋（７）の目標空気圧に応じてエアポンプ（５ａ）の吐出能力を低下させ、空気袋（７）の空気圧を目標空気圧まで上昇させる。これにより、エアマッサージ機（１）は、マッサージ動作の強弱調整を的確かつ適切に行うことができる。

Description

明細書

エアマッサージ機

技術分野

[0001] 本発明は、エアポンプ力供給される空気によって生じる空気袋の膨張と、この空気を排出することによって生じる空気袋の収縮とを繰り返すことによってマッサージ動作を行うようになって、るエアマッサージ機に関するものである。

背景技術

[0002] 圧縮空気の給排により膨張'収縮を繰り返す空気袋を用いてマッサージ動作を行うようになって!/、るエアマッサージ機は従来知られて、る（例えば、特許文献 1参照)。力かるエアマッサージ機においては、膨張時における空気袋内の空気圧 (以下「膨張時空気圧」という。）を高くすれば強いマッサージ動作を行うことができ、膨張時空気圧を低くすれば弱いマッサージ動作を行うことができる。そこで、この種のエアマツサージ機では、一般に、エアポンプの吐出特性ないしは出力特性を調整することにより、マッサージ動作の強さを調整するようにして、る。

[0003] 力かるエアマッサージ機において、例えば、各膨張過程におけるエアポンプの作動時間を変えることにより膨張時空気圧を調整する場合、膨張時空気圧を低く設定したときと高く設定したときとでは、空気袋の膨張に要する時間が異なってしまう。他方、エアマッサージ機では、膨張 ·収縮の周期（時間サイクル）は、マッサージ効果に大きい影響を及ぼす。したがって、エアポンプの作動時間による膨張時空気圧の調整はエアマッサージ機には不適である。

[0004] そこで、この種のエアマッサージ機では、膨張時空気圧を低く設定して弱!、マッサージ動作を行う場合は、エアポンプの吐出能力を低くすることにより、空気袋内の空気圧が膨張時空気圧まで上昇するのに要する時間が短くならないようにしている。特許文献 1：特開平 11― 290408号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、このようなエアポンプの吐出能力の調整による膨張時空気圧の調整手法では、エアポンプの吐出能力を低くしたときには空気袋に供給される空気の流量が少なくなる。このため、空気袋の膨張速度が低下し、迅速で適切なマッサージ動作を行うことができないといった問題がある。さらには、エアポンプの出力が安定しないといった問題もある。

[0006] 本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、マッサージ動作の強弱の調整を的確かつ適切に行うことができるエアマッサージ機を提供することを解決すべき課題とする。

課題を解決するための手段

[0007] 上記課題を解決するためになされた本発明に係るエアマッサージ機は、空気袋を膨張'収縮させることによりマッサージ動作を行うようになっている。このエアマッサ一ジ機は、空気袋に空気 (圧縮空気）を供給するためのエアポンプと、エアポンプを制御する制御部とを備えている。エアポンプは、その吐出能力を変えることができる。制御部は、操作部からの指示に基づいて、エアポンプの作動及び吐出能力を制御する

[0008] ここで、制御部は、各膨脹過程で、まずエアポンプを大き!/ヽ（又は最大の）吐出能力で作動させる。この後、制御部は、操作部力指示された膨張時における空気袋の目標空気圧に応じてエアポンプの吐出能力を低下させ、空気袋の空気圧を目標空気圧まで上昇させる。つまり、このエアマッサージ機では、設定されるマッサージ動作の強さの大小にかかわらず、エアポンプは、各膨脹過程の初期には大きい吐出能力で作動させられる。

[0009] 本発明に係るエアマッサージ機において、制御部は、エアポンプの吐出能力を、大き、値と小さ、値との間で繰り返して変化させるようになって、てもよ、。この場合、変化に富んだマッサージ動作を行うことができる。

[0010] また、本発明に係るエアマッサージ機において、制御部は、空気袋内の空気圧が目標空気圧に達するまでに要する時間が一定となるようエアポンプの吐出能力を制御するようになっているのが好ましい。この場合、マッサージ動作の膨張'収縮の周期がー定ィ匕されるので、マッサージ効果が高められる。

発明の効果 [0011] 本発明に係るエアマッサージ機では、設定されるマッサージ動作の強さの大小にかかわらず、エアポンプは大きい吐出能力で作動を開始する。すなわち、空気袋は望ましい動作スピードで膨張を開始する。そして、膨張過程の途中の予め設定されたタイミングで、必要に応じてエアポンプの吐出能力が低下させられる。このため、最初から低い吐出能力でエアポンプを作動させる場合に比べて、空気袋内の空気圧が目標空気圧に達するまでに要する時間が短くなる。これにより、マッサージ動作の膨張' 収縮の周期を好ましく一定ィ匕することができる。さらに、エアポンプの出力を安定させることがでさる。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]本発明に係るエアマッサージ機の側面図である。

[図 2]図 1に示すエアマッサージ機に設けられた、空気袋に対して空気を給排する機構のブロック図である。

[図 3]エアポンプの吐出能力が異なる 3つの場合における、膨張時の空気袋内の空気圧の上昇特性を示すグラフである。

[図 4A]強いマッサージ動作を行う場合における、空気袋膨張時の空気袋内の空気圧の上昇特性を示すグラフである。

[図 4B]強いマッサージ動作を行う場合における、空気袋膨張時の空気袋内の空気圧の上昇特性を示すグラフである。

[図 4C]弱いマッサージ動作を行う場合における、空気袋膨張時の空気袋内の空気圧の上昇特性を示すグラフである。

[図 5]エアポンプの吐出能力を多段階で切り替えてマッサージ動作の強さを調整する場合における、空気袋膨張時の空気袋内の空気圧の上昇特性を示すグラフである。符号の説明

[0013] 1 エアマッサージ機、 2 座部、 3 背もたれ、 4 足載せ台、 5 エア駆動装置、 5a エアポンプ、 5b 排気弁、 6 操作器、 7 空気袋、 8 制御部。

発明を実施するための最良の形態

[0014] 本願は、日本で出願された特願 2004— 176177号に基づくものであり、その内容はここに全面的に組み込まれている。以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るエアマッサージ機を具体的に説明する。なお、添付の図面において、共通する構成要素には同一の参照番号が付されている。

[0015] 図 1及び図 2に示すように、本発明に係るエアマッサージ機 1は、該エアマッサージ機 1の使用者 (以下、単に「使用者」という。）が座る座部 2と、使用者が背中をもたれ力けさせる背もたれ 3と、使用者が足を載せる足載せ台 4とを備えている。座部 2、背もたれ 3及び足載せ台 4には、それぞれ、使用者に対してマッサージ動作を行う空気袋 7が設けられている。各空気袋 7は、エアポンプ 5a及び排気弁 5bを備えたエア駆動装置 5に接続されている。各空気袋 7は、エアポンプ 5aによって空気 (圧縮空気）が供給されたときには膨張し、この空気が排気弁 5bによって排出されたときには収縮する。

[0016] このエアマッサージ機 1においては、エア駆動装置 5を構成するエアポンプ 5a及び排気弁 5bは、例えばマイクロコンピュータを備えた制御部 8によって制御される。そして、制御部 8には、エアマッサージ機 1の使用者ないしは操作者が操作指示を入力するための操作器 6が接続されている。すなわち、制御部 8は、使用者ないしは操作者によって、操作器 6を介して入力される操作指示に応じた空気の給排動作をエア駆動装置 4に行わせる。

[0017] エア駆動装置 5を構成するエアポンプ 5aは、制御部 8によって実施される位相制御、デューティ制御等により、空気の吐出能力（すなわち、吐出圧、吐出量、吐出ェンタルビ等)ないしは吐出特性を切り替えることができるようになつている。なお、排気弁 5 bは、制御部 8からの指示により開閉させられ、あるいは開度が制御される。

[0018] 図 3に、エアポンプ 5aのエア吐出能力が互いに異なる 3つの場合について、空気袋膨張時における空気袋 7内の空気圧の時間に対する上昇特性を示す。図 3において、グラフ G1はエアポンプ 5aの設定された吐出能力が最大である場合の空気圧の変化を示し、グラフ G2は中間である場合の空気圧の変化を示し、グラフ G3は最小である場合の空気圧の変化を示してヽる。

[0019] 以下、図 4A、図 4B及び図 4Cを参照しつつ、エアマッサージ機 1の具体的な動作な、しは操作方法を説明する。操作器 6から制御部 8に強、マッサージ動作の指示が出力された場合、制御部 8は、排気弁 5bが閉じている状態で、エアポンプ 5aを最大の吐出能力 (設定値)で、予め設定された時間 τ (以下「設定時間 τ」という。）だけ作動させる。この場合、空気袋 7内の空気圧は、図 4Α中のグラフ G1 (図 3中のグラフ G1と同一)で示すように上昇し、空気袋 7は膨張する。

[0020] そして、制御部 8は、空気袋 7内の空気圧が強いマッサージ動作に対応する膨張時空気圧である目標空気圧 Ρに達すると、エアポンプ 5aを停止させ、空気袋 7内の空気圧を、予め設定された時間だけ目標空気圧 Pに保持する。この後、制御部 8は排気弁 5bを開く。その結果、空気袋 7内の空気は排気弁 5bを介して排出され、空気袋 7 は収縮する。このような空気袋 7の膨張 '収縮が繰り返され、強いマッサージ動作が行われる。

[0021] 次に、操作器 6から制御部 8に、中間の強さのマッサージ動作の指示、例えば膨張時空気圧を圧力（P— α )に設定したマッサージ動作の指示が出力された場合におけるエアマッサージ機 1の動作を説明する。この場合、制御部 8は、単純にエアボンプ 5aを中間の吐出能力で作動させるのではない。すなわち、空気袋 7内の空気圧を、図 4A中のグラフ G2 (図 3中のグラフ G2と同一）で示すような特性で上昇させるのではない。

[0022] 中間の強さのマッサージ動作の指示があった場合、制御部 8は、エアポンプ 5aを、図 4B中のグラフ G4で示すように、まず最大の吐出能力（図 4A中のグラフ G1に相当する）で作動させる。そして、予め設定された時間が経過した時点、又は空気袋 7内の空気圧が予め設定された圧力に達した時点で、吐出能力を中間の吐出能力に切り替える (低下させる)。これにより、設定時間 Tで、空気袋 7内の空気圧が、中間の強さのマッサージ動作に対応する膨張時空気圧である目標空気圧 (P— ひ）に上昇し、空気袋 7が膨張する。なお、図 4Bにおいて、グラフ G3'は吐出能力が最小である場合の空気圧の変化を示し、基本的には図 3中のグラフ G3と同様のものである。ただし、グラフ G3'は、グラフ G3に対して、時間軸方向にみて前側（時間的に進む方向）にずれている。

[0023] そして、制御部 8は、エアポンプ 5aを停止させて空気袋 7内の空気圧を、予め設定された時間だけ目標空気圧 (P—ひ）に保持した後、排気弁 5bを開いて空気袋 7を収縮させる。このような空気袋 7の膨張 ·収縮が繰り返され、中間の強さのマッサージ動作が行われる。

[0024] また、操作器 6から制御部 8に、弱、マッサージ動作の指示、例えば膨張時空気圧を目標空気圧 (P— β ( ι8 > « ) )に設定したマッサージ動作の指示が出力された場合は、制御部 8は、エアポンプ 5aを、図 4C中のグラフ G5で示すように、まず最大の吐出能力で作動させる。そして、予め設定された時間が経過した時点、又は空気袋 7 内の空気圧が予め設定された圧力に達した時点で、吐出能力を最小の吐出能力に切り替える (低下させる)。これにより、設定時間 Tで、空気袋 7内の空気圧が、弱いマッサージ動作に対応する膨張時空気圧である目標空気圧 (P— β )に上昇し、空気袋 7が膨張する。

[0025] そして、制御部 8は、エアポンプ 5aを停止させて空気袋 7内の空気圧を、予め設定された時間だけ目標空気圧 (P— ι8 )に保持した後、排気弁 5bを開いて空気袋 7を収縮させる。このような空気袋 7の膨張 '収縮が繰り返され、弱いマッサージ動作が行われる。

[0026] なお、弱、マッサージ動作の指示があった場合、エアポンプ 5aを、まず最大の吐出能力で作動させ、次に中間の吐出能力でしばらく作動させ、この後最小の吐出能力で作動させるようにしてもよい。つまり、エアポンプ 5aの吐出能力を 3段階で低下させるようにしてちょい。

[0027] このほか、吐出能力が最小の状態でエアポンプ 5aの作動時間を長くすることにより、空気袋 7内の空気圧を目標空気圧 (P—ひ）まで上昇させることができる場合において、中間の強さのマッサージ動作の指示があったときには、エアポンプ 5aを次のように制御してもよい。すなわち、まずエアポンプ 5aを最大の吐出能力で作動させる。そして、予め設定された時間が経過した時点、又は空気袋 7内の空気圧が予め設定された圧力に達した時点で、吐出能力を最小の吐出能力に切り替える (低下させる）。このようにエアポンプ 5aを制御することにより、設定時間 Tで空気袋 7内の空気圧を目標空気圧 (P— α )まで上昇させるようにしてもよ!、。

[0028] また、空気袋 7内の空気圧を上昇させる過程 (膨張過程）において、その途中でェァポンプ 5aを短時間停止させてもよい。あるいは、例えば、図 5中のグラフ G6で示すように、吐出能力が最大の状態と吐出能力が最小の状態とを繰り返すようにしてもよい。なお、図 5において、グラフ G3' '及びグラフ G3 ' ' 'は吐出能力が最小である場合の空気圧の変化を示し、基本的には図 3中のグラフ G3と同様のものである力時間軸方向にみて前側にずれている。また、グラフ G2'は吐出能力が中間である場合の空気圧の変化を示し、基本的には図 3中のグラフ G2と同様のものである。ただし、グラフ G2'は、グラフ G2に対して、時間軸方向にみて後側（時間的に遅れる方向）にずれている。

[0029] 以上、本発明は、その特定の実施の形態に関連して説明されてきた力このほか多数の変形例及び修正例が可能であるということは当業者にとっては自明なことであろう。それゆえ、本発明は、このような実施の形態によって限定されるものではなぐ添付の請求の範囲によって限定されるべきものである。

産業上の利用可能性

[0030] 以上のように、本発明に力かるエアマッサージ機は、強弱が的確かつ適切に調整されたマッサージを施すことができる手段として有用であり、とくに鉞灸院、公衆浴場、スポーツジム等で施療装置として用いるのに適して、る。

Claims

請求の範囲

[1] 空気袋を膨張 '収縮させることによりマッサージ動作を行うようになっているエアマツサージ機において、

吐出能力を変えることができる、空気袋に空気を供給するためのエアポンプと、操作部力の指示に基づ、て、エアポンプの作動及び吐出能力を制御する制御部とを備えていて、

制御部が、各膨脹過程で、まずエアポンプを大きい吐出能力で作動させ、この後操作部から指示された膨張時における空気袋の目標空気圧に応じてエアポンプの吐出能力を低下させ、空気袋の空気圧を目標空気圧まで上昇させるようになって、ることを特徴とするエアマッサージ機。

[2] 制御部が、エアポンプの吐出能力を、大き、値と小さ、値との間で繰り返して変化させるようになって!/、ることを特徴とする、請求項 1に記載のエアマッサージ機。

[3] 制御部が、空気袋内の空気圧が目標空気圧に達するまでに要する時間が一定となるようエアポンプの吐出能力を制御するようになっていることを特徴とする、請求項 1又は 2に記載のエアマッサージ機。