WO2005120132A1

WO2005120132A1 - 音響信号処理装置

Info

Publication number: WO2005120132A1
Application number: PCT/JP2005/009956
Authority: WO
Inventors: Yoshiki Matsumoto; Kosuke Nishio
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-06-04
Filing date: 2005-05-31
Publication date: 2005-12-15
Also published as: EP1758428A4; EP1758428A1; CN1961611A; US20070242832A1; JPWO2005120132A1

Abstract

　オーディオ信号出力端子数を増加させることなく、サブウーハーを含めたチャンネル数が６を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置及び音響信号再生システムを提供する。　音響信号処理装置５０１は、所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードし、８チャンネルのオーディオ信号と、２チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とを出力する信号処理手段（デコード部５０２及びダウンミックス部５０３）と、デコード部５０２から出力された８チャンネルのオーディオ信号のうち、６チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する第１の出力部５０４と、デコード部５０２から出力された８チャンネルのオーディオ信号のうち、第１の出力部５０４が出力する６チャンネルのオーディオ信号を除いた２チャンネルのオーディオ信号と、ダウンミックス部５０３から出力された２チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とのいずれか一方を、外部からの設定に基づいて排他的に選択して出力する第２の出力部５０５とを備える。

Description

明細書

音響信号処理装置

技術分野

[0001] 本発明は、マルチチャンネルオーディオ信号のデコード処理を行う音響信号処理装置及び音響信号再生システムに関するものである。

背景技術

[0002] マルチチャンネルオーディオフォーマットとしては、 DVD (Digital Versatile Dis c)などで用いられるドルビーデジタル（「ドルビー」はドルビーラボラトリーズの商標である）、 DTS (「DTS」はデジタルシアターシステムズ社の登録商標である）やデジタルテレビ放送などで用いられる MPEG— AAC (Moving Picture Experts Gro up— Advenced Audio Codec)などの 5. 1チャンネルサラウンドが一般的になつている。この 5. 1チャンネルサラウンドシステムは、図 1に示されるように、フロント左右 (L, R)の 2チャンネル、フロントセンター（C)の 1チャンネル、サラウンド左右（SL, S R)の 2チャンネルの合計 5チャンネルと、サブウーハー（SW)とが、スピーカ配置として規定されている。

[0003] ところが近年、ドルビーデジタル EX(6. 1チャンネルサラウンド）や、 DTS— ES (6.

1チャンネルサラウンド、「DTS—ES」はデジタルシアターシステムズ社の登録商標である）、ドルビープロロジック Πχ (7. 1チャンネルサラウンド）といった、サブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオフォーマットや、チャンネル拡張処理が規格化されている。 6. 1チャンネルサラウンドシステムは、図 2に示されるように、 5. 1 チャンネルサラウンドシステムのスピーカ配置に加えて、サラウンドセンター（SC)の 1 チャンネルをカ卩えたものである。 7. 1チャンネルサラウンドシステムは、図 3に示されるように、 5. 1チャンネルサラウンドシステムのスピーカ配置に加えて、バックサラウンド左右（BL、 BR)の 2チャンネルをカ卩えたものである。

[0004] このようなチャンネル数が 6を越えるマルチャンネルオーディオ信号に対応したマルチチャンネルオーディオ信号処理装置を LSIとして実現する場合、オーディオ信号のチャンネル数の増加に対応するためには、一般に出力端子数を増やす必要がある。 [0005] しかしながら、出力端子数を増やすことは、 LSIのサイズを増大させることになり、ひ

V、ては LSIのコスト上昇につながる。

[0006] そこで、出力端子数を増加させずにサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオフォーマットに対応するものとして、特許文献 1に記載されたマルチチヤンネルオーディォ信号処理装置がある。

[0007] このマルチチャンネルオーディオ信号処理装置においては、 6を越えるチャンネル数のオーディオ信号をデコードしたのち、これをダウンミックスすることで 6以下のチヤンネル数のオーディオ信号を出力する。したがって、出力端子数を増やすことなくサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオフォーマットに対応することができる。

[0008] 一方で、図 4に示されるように、 5. 1チャンネルサラウンドのオーディオ信号処理装置 401にお、ては、オーディオ入力信号を 6チャンネルのオーディオ信号にデコードする 5. 1チャンネルデコード部 402や、デコードされた 6チャンネルのオーディオ信号を個別に出力するためのオーディオ信号出力端子 404の他に、ヘッドフォン出力用に 6チャンネルのオーディオ信号を DL, DRのオーディオ信号にダウンミックスするダウンミックス部 403、ダウンミックスされた DL, DRのオーディオ信号を出力するダウンミックスオーディオ信号出力端子 405を備えるものがある。

特許文献 1：特開 2001— 352599号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0009] し力しながら、図 4に記載のオーディオ信号処理装置においては、一般にヘッドフオンとスピーカの両方から同時に再生することはないので、スピーカ出力時にはダウンミックス端子が有効に利用されて、な、と、う問題がある。

[0010] また、特許文献 1に記載のマルチチャンネルオーディオ信号処理装置にお!、ては、その出力のチャンネル数を 8から 7や、 6に減らし、スピ—力から再生するようにしているので、 6を越えるチャンネル数のオーディオ信号を同時に出力することができず、 6

. 1チャンネルサラウンドや 7. 1チャンネルサラウンドのもつ本来の臨場感は失われてしまうという問題がある。 [0011] 本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、オーディオ信号出力端子数を増カロさせることなく、サブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置及び音響信号再生システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0012] 上記目的を達成するために、本発明に係る音響信号処理装置においては、 N (N :

N≥ 3の自然数)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する音響信号処理装置であって、所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードし、前記 Nチャンネルのオーディオ信号と、 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とを出力する信号処理手段と、前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、（N— 2)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する第 1の出力手段と、前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前記第 1の出力手段が出力する（N— 2)チャンネルのオーディオ信号を除いた 2チャンネルのオーディオ信号と、前記信号処理手段から出力された前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とのいずれか一方を、外部からの設定に基づいて排他的に選択して出力する第 2の出力手段とを備えることを特徴とする。

[0013] これにより、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

[0014] また、本発明に係る音響信号処理装置においては、前記信号処理手段は、前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードすることにより、前記 Nチャンネルのオーディオ信号を出力する第 1のデコード手段と、前記第 1のデコード手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号に対してダウンミックス処理を行うことにより、前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号を出力するダウンミックス手段とを備免ることを特徴とすることができる。 [0015] また、本発明に係る音響信号処理装置においては、前記第 1のデコード手段は、前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号に含まれるチャンネル数、ある、は外部力もの設定に基づき、 K(K:K<Nの自然数）チャンネルのオーディオ信号にデコードする場合に、 (N-K)チャンネルの無音信号を出力することを特徴とすることもできる。

[0016] また、本発明に係る音響信号処理装置においては、前記信号処理手段は、前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードすることにより、 M (M： N > M≥ 2 の自然数)チャンネルのオーディオ信号を出力する第 2のデコード手段と、前記第 2 のデコード手段から出力された前記 Mチャンネルのオーディオ信号に対してダウンミックス処理を行うことにより、前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号を出力する第 2のダウンミックス手段と、前記第 2のデコード手段から出力された前記 Mチヤンネルのオーディオ信号に対してチャンネル拡張処理を施すことにより前記 Nチャンネルのオーディオ信号を生成し、出力するチャンネル拡張手段とを備えることを特徴とすることができる。

[0017] また、本発明に係る音響信号処理装置においては、前記チャンネル拡張手段は、前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号に含まれるチャンネル数、ある、は外部からの設定に基づき、 L (L： N >L≥ Mの自然数)チャンネルのオーディオ信号にチャンネル拡張する場合に、 (N-L)チャンネルの無音信号を出力することを特徴とすることちでさる。

[0018] また、上記目的を達成するために、本発明に係る音響信号再生システムにお!/、ては、信号処理装置を用いて、 N (N:K≥ 3の自然数)チャンネルのオーディオ信号をスピーカから再生すると共に、ダウンミックスしたオーディオ信号をヘッドフォンで再生する音響信号再生システムであって、前記信号処理装置は、所定のフォーマットのォ一ディォ入力信号をデコードし、前記 Nチャンネルのオーディオ信号と、 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とを出力する信号処理手段と、前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、（N— 2)チャンネルのォーディォ信号を個別に出力する第 1の出力手段と、前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前記第 1の出力手段が出力する (N— 2) チャンネルのオーディオ信号を除、た 2チャンネルのオーディオ信号と、前記信号処理手段から出力された前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とのいずれか一方を、外部力の設定に基づいて排他的に選択して出力する第 2の出力手段とを備え、前記音響信号再生システムは、さらに前記第 2の出力手段力も出力されたォ一ディォ信号を、前記スピーカと前記ヘッドフォンのいずれか一方に対する出力として接続態様を切り替えることが可能な出力切替手段を備え、前記出力切替手段は、前記接続態様に応じたオーディオ信号を前記第 2の出力手段力出力させるための制御信号を前記外部からの設定として前記第 2の出力手段に対して出力することを特徴とする。

[0019] これにより、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号再生システムを提供することができる。

[0020] また、本発明に係る音響信号再生システムにおいては、前記出力切替手段は、ミュート機能を有するデジタルアナログ変換手段により構成されていることを特徴とすることがでさる。

[0021] また、本発明に係る音響信号再生システムにおいては、前記出力切替手段は、ミュート機能を有するパワーアンプにより構成されていることを特徴とすることもできる。

[0022] また、本発明に係る音響信号再生システムにお、ては、前記音響信号再生システムは、さらに前記ヘッドフォンが接続されているか否かを検出するヘッドフォン検出手段を備え、前記出力切替手段は、前記ヘッドフォン検出手段が前記ヘッドフォンが接続されていることを検出している場合に、前記第 2の出力手段が前記信号処理手段力も出力された前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号を出力し、かつ、前記ヘッドフォン検出手段が前記ヘッドフォンが接続されて、な、ことを検出して!/、る場合に、前記第 2の出力手段が前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前記第 1の出力手段が出力する（N— 2)チャンネルのォーディォ信号を除、た 2チャンネルのオーディオ信号を出力するようにさせるための制御信号を、前記外部からの設定として前記第 2の出力手段に対して出力することを特徴とすることちでさる。

[0023] なお、本発明は、このような音響信号処理装置や、音響信号再生システムとして実現することができるだけでなぐこのような音響信号処理装置が備える特徴的な手段をステップとする音響信号処理方法として実現したり、それらのステップをコンビユータに実行させるプログラムとして実現したり、一体的に集積した集積回路として実現することもできる。そして、そのようなプログラムは、 CD—ROM等の記録媒体やインタ一ネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。発明の効果

[0024] 以上の説明から明らかなように、本発明に係る音響信号処理装置や、音響信号再生システムによれば、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハ一を含めて 6チャンネルを越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置及び音響信号再生システムを提供することが可能となる。

[0025] よって、本発明により、多チャンネルィ匕が図られた DVD等のソースが普及してきた今日における本願発明の実用的価値は極めて高い。

図面の簡単な説明

[0026] [図 1]図 1は、 5. 1チャンネルのマルチチャンネルサラウンドシステムを示す図である。

[図 2]図 2は、 6. 1チャンネルのマルチチャンネルサラウンドシステムを示す図である。

[図 3]図 3は、 7. 1チャンネルのマルチチャンネルサラウンドシステムを示す図である。

[図 4]図 4は、従来の 5. 1チャンネルサラウンドのオーディオ信号処理装置の構成を示す図である。

[図 5]図 5は、本発明の実施の形態 1, 2に係る音響信号処理装置の構成を示す図である。

[図 6]図 6は、本発明の実施の形態 3に係る音響信号処理装置の構成を示す図である。

[図 7]図 7は、本発明の実施の形態 4, 5に係る音響信号処理装置の構成を示す図である。 [図 8]図 8は、本発明の実施の形態 6に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。

[図 9]図 9は、本発明の実施の形態 7に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。

[図 10]図 10は、本発明の実施の形態 8に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。

[図 11]図 11は、本発明の実施の形態 9に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。

符号の説明

501, 601, 701, 801,

901, 1001, 1101

502, 602, 702 デコード部

503, 603, 703 ダウンミックス部

504, 604, 704, 804,

904, 1004, 1104 第 1の出力部

505, 605, 705,

805, 905, 1005, 1105 第 2の出力部

706 チャンネル拡張部

800, 900, 1000, 1100 音響信号再生システム

807, 907, 1007 出力切替部

811〜818, 911〜920,

1011〜1018, 1111〜： L 118 DAC

821〜830, 921〜930,

1021〜1030, 1121〜1130 ノヮ一アンプ

831〜838, 931〜938,

1031〜1038, 1131〜1138 スピーカ

841, 941, 1041, 1141 ヘッドフォン

1109 ヘッドフォン検出部発明を実施するための最良の形態

[0028] 以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。

[0029] (実施の形態 1)

図 5は、本発明の実施の形態 1に係る音響信号処理装置の構成を示す図である。なお、図 5においては、 N= 8の場合が示されている。

[0030] 図 5に示されるように、音響信号処理装置 501は、デコード部 502と、ダウンミックス部 503と、第 1の出力部 504と、第 2の出力部 505とを備える。なお、デコード部 502 と、ダウンミックス部 503とで、信号処理手段を構成する。

[0031] デコード部 502は、オーディオ入力信号をデコード（例えばドルビープロロジック Πχ デコード）し、 L, R, C, SW, SL, SR, BL, BRの 8チャンネルのオーディオ信号を出力する。

[0032] ダウンミックス部 503は、デコード部 502から出力された L, R, C, SW, SL, SR, Β L, BRのオーディオ信号をダウンミックスして、 DL, DRの 2チャンネルのオーディオ信号を出力する。

[0033] 第 1の出力部 504は、 6つの出力端子と、これらの出力端子に接続される 6本の信号線とを有し、デコード部 502から出力された L, R, C, SW, SL, SR, BL, BRのォ一ディォ信号のうち、 BL, BRを除く L, R, C, SW, SL, SRのオーディオ信号を個別に出力する。

[0034] 第 2の出力部 505は、 2つの出力端子と、これらの出力端子に接続される 2本の信号線と、 2つのスィッチとを有し、デコード部 502から出力された BL, BRのオーディオ信号と、ダウンミックス部 503から出力された DL, DRのオーディオ信号が入力され、外部からの設定 (指示）に基づいて、 BL, BRのオーディオ信号と、 DL, DRのォーディォ信号とのいずれか一方を選択して出力する。つまり、 BL, BRのオーディオ信号と、 DL, DRのオーディオ信号とを排他的に出力する。

[0035] このような構成により、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Νチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

[0036] なお、本実施の形態 1では、デコード部 502において 8チャンネルにデコードする場合につ、て説明した力デコード咅 502にお!/、て L, R, C, SW, SL, SR, SCの 7チヤンネルのオーディオ信号にデコードし、 SCのオーディオ信号を BLと BRとのオーディォ信号に分割して出力するようにしてもょヽ。

[0037] また、本実施の形態 1では、 BL, BRのオーディオ信号を第 2の出力部 505に入力している力デコード部 502から出力された任意の 2個のチャンネルのオーディオ信号を入力しても力まわない。この場合には、第 2の出力部 505に入力した残りのォーディォ信号を第 1の出力部 504を介して出力すればよい。

[0038] また、本実施の形態 1では、ドルビープロロジック Πχデコードの場合について説明した力他の方式のデコードの場合についても本願発明を適用してもよい。

[0039] (実施の形態 2)

なお、デコード部 502を、オーディオ入力信号に含まれるチャンネル数、あるいは外部からの設定に基づき、 Κ(Κ:Κ<Νの自然数)チャンネルのオーディオ信号にデコードする場合に、（Ν—Κ)チャンネルの無音信号を出力するように構成してもよい。

[0040] ここで、 Ν = 8の場合について図 5を参照して説明する。

[0041] デコード部 502において L, R, C, SW, SL, SRの 6チャンネルのオーディオ信号にデコード（例えばドルビーデジタルデコード）する場合、 Κ=6となり、 Ν— Κ= 2である。この場合、デコード部 502は、 BL, BRとして無音信号を出力する。

[0042] これにより、 6チャンネルのオーディオ信号にデコードする場合で第 2の出力部 505 において BL、 BRを出力するよう設定された場合でも、 BL, BRからノイズが出力されることを防ぐことができる。

[0043] また、デコード部 502において L、 R, C, SW, SL, SR, SC (出力端子は SL)の 7 チャンネルのオーディオ信号にデコード（例えばドルビーデジタル EXデコード）する場合は、 K= 7となり、 Ν— K= lである。この場合、デコード部 502の BL出力から SC チャンネルオーディオ信号を出力し、 BR出力から無音信号を出力すればよい。

[0044] (実施の形態 3) 図 6は、本発明の実施の形態 3に係る音響信号処理装置の構成を示す図である。なお、図 6においては、 N= 7の場合が示されている。

[0045] 図 6に示されるように、音響信号処理装置 601は、デコード部 602と、ダウンミックス部 603と、第 1の出力部 604と、第 2の出力部 605とを備える。なお、デコード部 602 と、ダウンミックス部 603と、第 1の出力部 604と、第 2の出力部 605とは、処理するォ一ディォ信号のチャンネル数やそのオーディオ信号の種別が異なる点を除き、上述した音響信号処理装置 501のデコード部 502、ダウンミックス部 503、第 1の出力部 5 04、第 2の出力部 505と同機能を有している。

[0046] つまり、デコード部 602は、オーディオ入力信号をデコード (例えばドルビーデジタル EXデコード）し、 L, R, C, SW, SL, SR, SCの 7チャンネルのオーディオ信号を出力する。

[0047] ダウンミックス部 603は，デコード部 602力も出力された L, R, C, SW, SL, SR, S Cのオーディオ信号をダウンミックスして、 DL, DRの 2チャンネルのオーディオ信号を出力する。

[0048] 第 1の出力部 604は、デコード部 602から出力された L, R, C, SW, SL, SR, SC の 7チャンネルのオーディオ信号のうち、 SL, SRを除く L, R, C, SW, SCの 5チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する。

[0049] 第 2の出力部 605は、デコード部 602から出力された SL, SRのオーディオ信号と、ダウンミックス部 603から出力された DL, DRのオーディオ信号が入力され、外部からの設定 (指示）に基づいて、 SL, SRのオーディオ信号と、 DL, DRのオーディオ信号との、ずれか一方を選択して出力する。

[0050] これによつても、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチヤンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

[0051] なお、本実施の形態 3では、 SL, SRのオーディオ信号を第 2の出力部 605に入力している力デコード部 602から出力された任意の 2個のチャンネルのオーディオ信号を入力しても力まわない。この場合には、第 2の出力部 605に入力した残りのォーディォ信号を第 1の出力部 604を介して出力すればよい。

[0052] また、本実施の形態 3では、ドルビーデジタル EXデコードの場合について説明した力他の方式のデコードの場合についても本願発明を適用してもよい。

[0053] さらに、上記実施の形態 1, 3では N=8, 7の場合について説明した力 N = 6の場合についても、本願発明を適用してもよい。

[0054] また、デコード部 602に、オーディオ入力信号に含まれるチャンネル数、あるいは外部からの設定に基づき、 K(K:K<Nの自然数)チャンネルのオーディオ信号にデコードする場合に、（N—K)チャンネルの無音信号を出力するようにしてもよい。

[0055] (実施の形態 4)

図 7は、本発明の実施の形態 4に係る音響信号処理装置の構成を示す図である。なお、図 7においては、 M = 6、 N = 8の場合が示されている。

[0056] 図 7に示されるように、音響信号処理装置 701は、デコード部 702と、ダウンミックス部 703と、第 1の出力部 704と、第 2の出力部 705との他、さらにチャンネル拡張部 7 06を備える。なお、デコード部 702と、ダウンミックス部 703と、第 1の出力部 704と、第 2の出力部 705とは、処理するオーディオ信号のチャンネル数やそのオーディオ信号の種別が異なる点を除き、上述した音響信号処理装置 501, 601のデコード部 502, 602、ダウンミックス部 503, 603、第 1の出力部 504, 604、第 2の出力部 505 , 605と同機能を有している。また、この実施の形態においては、デコード部 702と、ダウンミックス部 703と、チャンネル拡張部 706とで、信号処理手段を構成する。

[0057] つまり、デコード部 702は、オーディオ入力信号をデコード (例えばドルビーデジタルデコード）し、 L, R, C, SW, SL, SRの 6チャンネルのオーディオ信号を出力する

[0058] ダウンミックス部 703は、デコード部 702から出力された L, R, C, SW, SL, SRのオーディオ信号をダウンミックスして、 DL, DRの 2チャンネルのオーディオ信号を出力する。

[0059] チャンネル拡張部 706は、デコード部 702から出力された L, R, C, SW, SL, SR の 6チャンネルのオーディオ信号につ!、てチャンネル拡張処理（例えばプロロジック II Xデコード）を行い、このチャンネル拡張処理により L, R, C, SW, SL, SR, BL, BR の 8チャンネルのオーディオ信号を出力する。

[0060] 第 1の出力部 704は、チャンネル拡張部 706から出力された L, R, C, SW, SL, S R, BL, BRのうち、 BL, BRを除く L, R, C, SW, SL, SRのオーディオ信号を個別に出力する。

[0061] 第 2の出力部 705は、チャンネル拡張部 706から出力された BL, BRのオーディオ信号と、ダウンミックス部 703から出力された DL, DRのオーディオ信号がそれぞれ入力され、外部力の設定指示に基づいて、 BL, BRのオーディオ信号と、 DL, DR のオーディオ信号とのいずれか一方を選択して出力する。

[0062] これによつても、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチヤンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

[0063] そして、 5. 1チャンネルのソースが大半で、それを越える多チャンネルのソースが少ない現状の下においても、 5. 1チャンネルのソースからそれを越える多チャンネルのオーディオ信号を出力することができ、実用的価値を高めることができる。

[0064] なお、本実施の形態 4では、チャンネル拡張部 706において L, R, C, SW, SL, S R, SCの 7チャンネルのオーディオ信号に拡張（例えばドルビーデジタル EXデコード )し、 SCを BLと BRに分割して出力してもよい。

[0065] また、本実施の形態 4では、 BL, BRを第 2の出力部に入力している力チャンネル拡張部 706から出力された任意の 2個のチャンネルのオーディオ信号を入力してもかまわない。

[0066] (実施の形態 5)

なお、この音響信号処理装置 701においても、チャンネル拡張部 706を、オーディォ入力信号に含まれるチャンネル数、あるいは外部からの設定に基づき、 L (L :N> L≥Mの自然数）チャンネルのオーディオ信号にチャンネル拡張する場合に、（N— L)チャンネルの無音信号を出力するように構成してもよ!/、。

[0067] ここでは、 M = 6、 N = 8の場合が示されている。

[0068] チャンネル拡張部 706においてチャンネル拡張処理を行わない場合、 L = 6、 N— L = 2となる。

[0069] この場合、チャンネル拡張部 706は L, R, C, SW, SL, SRについては入力信号をそのまま出力し、 BL, BRに対しては無音信号を出力する。これにより、チャンネル拡張処理を行わない場合で第 2の出力部 705において BL, BRを出力するよう設定された場合でも、 BL, BRからノイズが出力されることを防ぐことができる。

[0070] また、チャンネノレ拡張咅 706【こお!/ヽて L, R, C, SW, SL, SR, SCの 7チャンネノレのオーディオ信号に拡張処理 (例えばドルビーデジタル EXデコード）する場合は L = 7であり、 N— L= lとなる。この場合、チャンネル拡張部 706の BL出力から SCチャンネルオーディオ信号を出力し、 BR出力から無音信号を出力すればよい。

[0071] (実施の形態 6)

図 8は、本発明の実施の形態 6に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。なお、ここでは、 N = 8の場合が図示されている。

[0072] 図 8に示されるように、音響信号再生システム 800は、音響信号処理装置 801と、 D AC (Digital -Analog Converter) 811〜818と、出力切替部 807と、パワーアンプ 821〜830と、スピーカ 831〜838と、ヘッドフォン 841と力ら構成される。

[0073] 音響信号処理装置 801の第 1の出力部 804から出力された L, R, C, SW, SL, S Rのオーディオ信号は、各チャンネル個別に DAC811〜816に接続され、アナログ信号に変換された後、パワーアンプ 821〜826にて増幅されてスピーカ 831〜836 力再生される。

[0074] 一方、音響信号処理装置 801の第 2の出力部 805から出力された BL, BRと、 DL, DRとの!/、ずれか一方のオーディオ信号は DAC817, 818にてアナログ信号に変換された後、外部力もの設定にしたがって出力切替部 807にてスピーカ出力するかまたはヘッドフォン出力する力選択される。

[0075] 出力切替部 807にてスピーカ出力するよう設定された場合、出力切替部 807から第 2の出力部 805に対して BL, BRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力し、出力切替部 807はパワーアンプ 827, 828に対して BL, BRのオーディオ信号を出力する。パワーアンプ 827, 828にて BL、 BRのオーディオ信号が増幅され、スピ一力 837, 838力も再生される。

[0076] 出力切替部 807にてヘッドフォン出力するよう設定された場合、出力切替部 807から第 2の出力部 805に対して DL, DRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力し、出力切替部 807は、パワーアンプ 829, 830に対して DL, DRのオーディオ信号を出力する。パワーアンプ 829, 830にて DL, DRのオーディオ信号が増幅され、ヘッドフォン 841から再生される。なお、この場合、 DAC811〜816あるいはパワーアンプ 821〜826などでスピーカ出力をミュートすればよい。

[0077] これにより、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

[0078] (実施の形態 7)

図 9は、本発明の実施の形態 7に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。なお、ここでは、 N = 8の場合が図示されている。

[0079] 図 9に示されるように、音響信号再生システム 900は、音響信号処理装置 901と、 D AC911〜920と、ノヮ一アンプ 921〜930と、スピーカ 931〜938と、ヘッドフォン 9 41とから構成される。なお、 DAC917〜920により、出力切替部 907が構成される。

[0080] 音響信号処理装置 901の第 1の出力部 904から出力された L, R, C, SW, SL, S Rのオーディオ信号は各チャンネル個別に DAC911-916に接続され、アナログ信号に変換された後、パワーアンプ 921〜926にて増幅されてスピーカ 931〜936から再生される。

[0081] 一方、第 2の出力部 905から出力された BL, BRまたは DL, DRのオーディオ信号は、 4つの DAC917〜920に入力される。 [0082] BL, BRのオーディオ信号をスピーカ 937, 938から出力する場合は、出力切替部 907は、第 2の出力部 905に対して BL, BRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力し、 DAC919, 920にてヘッドフォン出力をミュートする。

[0083] これにより、パワーアンプ 927, 928にて増幅された BL, BRのオーディオ信号がスピー力 937, 938から再生され、ヘッドフォン 941からは無音が出力される。

[0084] DL, DRのオーディオ信号をヘッドフォン 941から出力する場合は、出力切替部 90 7は第 2の出力部 905に対して DL, DRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力し、 DAC917, 918にてスピーカ出力をミュートする。

[0085] これにより、パワーアンプ 929, 930にて増幅された DL, DRのオーディオ信号がへッドフォン 941から再生され、スピーカ 937, 938からは無音が出力される。

[0086] なお、この場合、 DAC911〜916あるいはパワーアンプ 921〜926などでスピーカ出力をミュートすればよい。

[0087] これにより、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

[0088] (実施の形態 8)

図 10は、本発明の実施の形態 8に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。なお、ここでは、 N = 8の場合が図示されている。

[0089] 図 10に示されるように、音響信号再生システム 1000は、音響信号処理装置 1001 と、 DAC1011〜1018と、パワーアンプ 1021〜1030と、スピーカ 1031〜1038と、ヘッドフォン 1041とから構成される。なお、ノヮ一アンプ 1027〜1030により、出力切替部 1007が構成される。

[0090] 第 1の出力部 1004から出力されたオーディオ信号 (L, R, C, SW, SL, SR)は各チャンネル個別に DAC1011〜1016に接続され、アナログ信号に変換された後、パヮーアンプ 1021〜1026にて増幅されてスピーカ 1031〜1036から再生される。 [0091] 一方、第 2の出力部 1005から出力されたオーディオ信号 (BL, BRまたは DL, DR )は、 2つの DAC1017, 1018に入力されてアナログ信号に変換された後、出力切替部 1007に入力される。

[0092] BL, BRのオーディオ信号をスピーカ 1037, 1038から出力する場合は、出力切替部 1007は第 2の出力部 1005に対して BL, BRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力し、パワーアンプ 1029, 1030にてヘッドフォン出力をミュートする。これにより、パワーアンプ 1027, 1028にて増幅された BL, BRのオーディオ信号がスピー力 1037, 1038から再生され、ヘッドフォン 1041からは無音が出力される。

[0093] DL, DRのオーディオ信号をヘッドフォン 1041から出力する場合は、出力切替部 1 007は第 2の出力部 1005に対して DL, DRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力し、パワーアンプ 1027, 1028にてスピーカ出力をミュートする。これにより、パワーアンプ 1029, 1030にて増幅された DL, DRのオーディオ信号がヘッドフォン 1041から再生され、スピーカ 1037, 1038からは無音が出力される。なお、この場合、 DAC1011〜1016あるいはパワーアンプ 1021〜1026などでスピーカ出力をミュートすればよい。

[0094] これにより、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチャンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

[0095] (実施の形態 9)

図 11は、本発明の実施の形態 9に係る音響信号再生システムの全体構成を示す図である。なお、ここでは、 N = 8の場合が図示されている。

[0096] 図 11に示されるように、音響信号再生システム 1100は、音響信号処理装置 1101 と、 DAC1111〜： L 118と、ノヮ一アンプ 1121〜1130と、スピーカ 1131〜1138と、ヘッドフォン 1141との他、ヘッドフォン検出部 1109と、出力切替部 1107とをさらに備えて構成される。 [0097] ヘッドフォン差込口にヘッドフォン検出部 1109を設けておき、ヘッドフォン検出部 1 109においてヘッドフォンが検出されない場合は、出力切替部 1107にスピーカから出力するよう設定する。このとき、出力切替部 1107から第 2の出力部 1105に対して BL, BRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力する。ヘッドフォン検出部 1 109においてヘッドフォンが検出された場合は、出力切替部 1107にヘッドフォン出力するよう設定する。このとき、出力切替部 1107から第 2の出力部 1105に対して DL , DRのオーディオ信号を選択するよう制御信号を出力する。

[0098] これによつても、 2個の出力端子がダウンミックスオーディオ信号出力端子として機能することと、 Nチャンネル中の 2チャンネルのオーディオ信号出力端子として機能することとを排他的に切り替えることができ、 2つの出力端子を有効に利用するができるため、オーディオ信号出力端子数を増加させることなぐサブウーハーを含めたチヤンネル数が 6を越えるオーディオ信号を同時に個別に出力可能な音響信号処理装置を提供することができる。

産業上の利用可能性

[0099] 本発明は、マルチチャンネルオーディオ信号のデコードを行う音響信号処理装置あるいはこれを用いた音響信号再生システムとして有効であり、オーディオ専用のプレーャゃ、オーディオに映像を加えたプレーヤ、あるいは AVアンプ等に適用するの【こ；して ₀

Claims

請求の範囲

[1] N (N :N≥ 3の自然数)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する音響信号処理装置であって、

所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードし、前記 Nチャンネルのォーディォ信号と、 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とを出力する信号処理手段と、

前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、（N 2)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する第 1の出力手段と、前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前記第 1の出力手段が出力する（N— 2)チャンネルのオーディオ信号を除いた 2チャンネルのオーディオ信号と、前記信号処理手段から出力された前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とのいずれか一方を、外部からの設定に基づいて排他的に選択して出力する第 2の出力手段と

を備えることを特徴とする音響信号処理装置。

[2] 前記信号処理手段は、

前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードすることにより、前記 Nチヤンネルのオーディオ信号を出力する第 1のデコード手段と、

前記第 1のデコード手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号に対してダウンミックス処理を行うことにより、前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号を出力するダウンミックス手段と

を備えることを特徴とする請求項 1記載の音響信号処理装置。

[3] 前記第 1のデコード手段は、前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号に含まれるチャンネル数、あるいは外部からの設定に基づき、 K(K:K<Nの自然数)チャンネルのオーディオ信号にデコードする場合に、 (N-K)チャンネルの無音信号を出力する

ことを特徴とする請求項 2記載の音響信号処理装置。

[4] 前記信号処理手段は、

前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードすることにより、 M (M :N >M≥ 2の自然数)チャンネルのオーディオ信号を出力する第 2のデコード手段と、前記第 2のデコード手段から出力された前記 Mチャンネルのオーディオ信号に対してダウンミックス処理を行うことにより、前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号を出力する第 2のダウンミックス手段と、

前記第 2のデコード手段から出力された前記 Mチャンネルのオーディオ信号に対してチャンネル拡張処理を施すことにより前記 Nチャンネルのオーディオ信号を生成し、出力するチャンネル拡張手段と

[5] 前記チャンネル拡張手段は、前記所定のフォーマットのオーディオ入力信号に含まれるチャンネル数、あるいは外部からの設定に基づき、 L (L :N>L≥Mの自然数)チヤンネルのオーディオ信号にチャンネル拡張する場合に、（N— L)チャンネルの無音信号を出力する

ことを特徴とする請求項 4記載の音響信号処理装置。

[6] N (N :N≥ 3の自然数)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する音響信号処理装置に用いられる音響信号処理方法であって、

所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードし、前記 Nチャンネルのォーディォ信号と、 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とを出力する信号処理ステツプと、

前記信号処理ステップにより出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、（N— 2)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する第 1の出力ステップと、前記信号処理ステップにより出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前記第 1の出力ステップで出力する（N— 2)チャンネルのオーディオ信号を除いた 2チャンネルのオーディオ信号と、前記信号処理ステップにより出力された前記 2チヤンネルのダウンミックスオーディオ信号との、ずれか一方を、外部からの設定に基づいて排他的に選択して出力する第 2の出力ステップと

を含むことを特徴とする音響信号処理方法。

[7] N (N :N≥ 3の自然数)チャンネルのオーディオ信号を出力する音響信号処理装置として機能する集積回路であって、所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードし、前記 Nチャンネルのォーディォ信号と、 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とを出力する信号処理手段と、

前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、（N 2)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する第 1の出力手段と、

前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前記第 1の出力手段が出力する（N— 2)チャンネルのオーディオ信号を除いた 2チャンネルのオーディオ信号と、前記信号処理手段から出力された前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とのいずれか一方を、外部からの設定に基づいて排他的に選択して出力する第 2の出力手段と

を一体的に備えることを特徴とする集積回路。

信号処理装置を用いて、 N (N :K≥ 3の自然数)チャンネルのオーディオ信号をスピー力から再生すると共に、ダウンミックスしたオーディオ信号をヘッドフォンで再生する音響信号再生システムであって、

前記信号処理装置は、

所定のフォーマットのオーディオ入力信号をデコードし、前記 Νチャンネルのォーディォ信号と、 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とを出力する信号処理手段と、

前記信号処理手段から出力された前記 Νチャンネルのオーディオ信号のうち、（Ν 2)チャンネルのオーディオ信号を個別に出力する第 1の出力手段と、

前記信号処理手段から出力された前記 Νチャンネルのオーディオ信号のうち、前記第 1の出力手段が出力する（Ν— 2)チャンネルのオーディオ信号を除いた 2チャンネルのオーディオ信号と、前記信号処理手段から出力された前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号とのいずれか一方を、外部からの設定に基づいて排他的に選択して出力する第 2の出力手段とを備え、

前記音響信号再生システムは、さらに前記第 2の出力手段力出力されたオーディォ信号を、前記スピーカと前記ヘッドフォンのいずれか一方に対する出力として接続態様を切り替えることが可能な出力切替手段を備え、前記出力切替手段は、前記接続態様に応じたオーディオ信号を前記第 2の出力手段から出力させるための制御信号を前記外部力の設定として前記第 2の出力手段に対して出力する

ことを特徴とする音響信号再生システム。

[9] 前記出力切替手段は、ミュート機能を有するデジタルアナログ変換手段により構成されている

ことを特徴とする請求項 8記載の音響信号再生システム。

[10] 前記出力切替手段は、ミュート機能を有するパワーアンプにより構成されていることを特徴とする請求項 8記載の音響信号再生システム。

[11] 前記音響信号再生システムは、さらに前記ヘッドフォンが接続されている力否かを検出するヘッドフォン検出手段を備え、

前記出力切替手段は、前記ヘッドフォン検出手段が前記ヘッドフォンが接続されていることを検出している場合に、前記第 2の出力手段が前記信号処理手段から出力された前記 2チャンネルのダウンミックスオーディオ信号を出力し、かつ、前記ヘッドフオン検出手段が前記ヘッドフォンが接続されて、な、ことを検出して、る場合に、前記第 2の出力手段が前記信号処理手段から出力された前記 Nチャンネルのオーディォ信号のうち、前記第 1の出力手段が出力する（N— 2)チャンネルのオーディオ信号を除いた 2チャンネルのオーディオ信号を出力するようにさせるための制御信号を、前記外部からの設定として前記第 2の出力手段に対して出力する

ことを特徴とする請求項 8記載の音響信号再生システム。