WO2005089893A1

WO2005089893A1 - カード読取装置

Info

Publication number: WO2005089893A1
Application number: PCT/JP2005/003789
Authority: WO
Inventors: Yasushi Shigeta
Original assignee: Angel Co., Ltd.
Priority date: 2004-03-19
Filing date: 2005-03-04
Publication date: 2005-09-29
Also published as: US8308163B2; CN101884840A; CN101584934A; US8561989B2; JP4964037B2; CN101584934B; US9962602B2; HK1150797A1; CN101310803A; AU2010235931A1; HK1101810A1; US20080224394A1; AU2008203106A1; US20170209777A1; JP2008188471A; AU2010235931B2; US20080143048A1; CN101920104A; AU2008203106B2; US20150375097A1

Abstract

　プラットホーム（１２）は、ゲームテーブル（２０）上に設置される。プラットホーム（１２）にはカードシュータ（２２）が搭載される。プラットホーム（１２）にはカードガイド部（５０）が設けられる。カードガイド部（５０）は、カードシュータ（２２）から１枚ずつ引き出されるカードをゲームテーブル（２０）上に向けて案内する。カードガイド部（５０）には、カードの数を含む紫外線反応コードをカードから読みとるブラックライト型センサ（６０）が備えられている。既存のカードシュータを活用でき、かつ、読取精度が高くない、読取時のカード速度の限界値も高くない、不正行為を防止できる。

Description

カード読取装置

技術分野

[0001] この発明は、プレイングカード（以下、単にカードという）を読み取るカード読取装置に関し、特に、カードシユータが使われるカードゲームで好適に使用される装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、カジノなどでのカードゲームで使用されるカード読取装置が提案されている。

例えば、特表平 10-508236号公報 (第 12ページ、図 1) (国際公開番号 W096Z1 4115)は、カードシユータに備えられるカード読取装置を開示している。同文献の装置では、カードシユータが、 CCDイメージセンサおよび関連する光学系部品を内蔵している。また、カードシユータの出口には、カード読取窓が設けられている。そして、力一ドがシユータ出口を通過するときに、読取窓を通してカードが読み取られる。

[0003] しかし、 CCDイメージセンサ等の構成がカードシユータに内蔵されている場合、専用のカードシユータが使用されなければならない。そのため、カジノ等にカード読取装置を導入しょうとすると、既存の多数のカードシユータが無駄になる可能性がある。

[0004] また、 CCDイメージセンサおよび関連する光学系の構成により、読取精度が制限される。読取精度は、できるだけ向上することが望まれる。このことは、読取エラーの発生によるゲーム進行への影響を減らすために重要である。

[0005] さらに、従来装置では、カードシユータカもカードが引き出されるときに、カードの速度が比較的低いことが必要である。カードの速度が低くなければ、読取能力を確保できない。例えば、最高速度が lmZs程度である。しかし、カード速度がより大きくてもカードを正確に読みとれることが望まれる。このことも、カジノ等のゲーム進行にとつて重要なことである。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] この発明は上記背景の下でなされたものである。この発明の目的は、既存のカードシユータを活用でき、かつ、読取精度が高ぐ読取時のカード速度の限界値が高い力一ド読取装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0007] この発明の一つの態様はカード読取装置である。このカード読取装置は、ゲームテ一ブル上に設置され、カードシユータが搭載されるプラットホームと、プラットホームに設けられ、カードシユータから 1枚ずつ弓 Iき出されるカードをゲームテーブル上に向けて案内するカードガイド部と、カードガイド部に設けられ、カードの数を表す紫外線反応コードをカードから読みとるブラックライト型センサと、を備える。

[0008] この発明の別の態様は、カードの数を読み取るカード読取機能を有するカードシュータ装置である。このカードシユータ装置は、カードシユータから 1枚ずつ引き出されるカードの数を表す紫外線反応コードをカードから読みとるブラックライト型センサを備える。

[0009] 以下に説明するように、この発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、この発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]図 1は、実施の形態のカード読取装置の全体構成を示す図である。

[図 2]図 2は、プラットホームをゲームテーブルおよびカードシユータと共に示す図である。

[図 3]図 3は、プラットホームおよびカードシユータの平面図である。

[図 4]図 4は、センサカバーを取り外した状態の平面図である。

[図 5]図 5は、プラットホームの断面図である。

[図 6]図 6は、センサ配置を示す図である。

[図 7]図 7は、プラットホームの背面を示す図である。

[図 8]図 8は、制御ボックスを含む制御構成を示すブロック図である。

[図 9]図 9は、状況に応じたセンサ出力を示す図である。

[図 10]図 10は、センサ類の出力波形の例を示す図である。

[図 11]図 11は、ノーマルモード設定時のカード読取装置の動作を示すフローチヤ一 O

トである。

[図1—

〇 12]図 12は、特別モード設定時のカード読取装置の動作を示すフローチャートである。

[図 13]図 13は、カードの例を示す図である。

圆 14]図 14は、カード読取装置とカードシユータがー体化された構成を示す図である符号の説明

カード読取装置

12 プラットホーム

14 制御ボックス

16 モニタ

18 勝敗表示ボックス

20 ゲームテープノレ

22 カードシユータ

40 テーブル搭載面

42 シユータ設置面

50 カードガイド部

52 カードガイド面

54 カードガイドレーノレ

56 カード通路隙間

60 ブラックライ卜型センサ

62 対象物検出センサ

64 計測有効判定センサ

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下に、この発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規定される。

[0013] このカード読取装置は、ゲームテーブル上に設置され、カードシユータが搭載されるプラットホームと、プラットホームに設けられ、カードシユータから 1枚ずつ引き出されるカードをゲームテーブル上に向けて案内するカードガイド部と、カードガイド部に設けられ、カードの数を表す紫外線反応コードをカードから読みとるブラックライト型センサと、を備える。

[0014] この構成によれば、ゲームテーブルとカードシユータの間にプラットホームが備えられ、プラットホームにカード読取機能が備えられる。したがって、既存のカードシユータを利用しつつ、カードの読取が可能である。さらに、ブラックライト型センサを使っているので、読取精度が高い。読取時のカード速度の限界値も大きく設定できる。限界値は、例えば、 3. 6mZs程度である。そして、カードの読取結果は、不正行為の防止に好適に役立てられる。

[0015] カードガイド部がカードガイド面を有し、カードガイド面の縁部にカードガイドレールが設けられており、カードガイド面とカードガイドレールの間にカード通路隙間が形成されており、ブラックライト型センサがカード通路隙間内でカードガイド面からカードを読み取るように設けられてよい。カード読取部分での外光の影響を低減でき、読取精度を向上できる。

[0016] カード読取装置は、ブラックライト型センサにより順次読みとられるカードの数に基づいてカードゲームの勝敗を判定する勝敗判定部と、勝敗判定部により判定された勝敗結果を出力する出力部と、を備えてよい。ゲームの進行を支援できる。また、不正行為を防止できる。

[0017] カード読取装置は、各ゲームで 1枚目に引き出されるカードを無効にする 1枚目力ード無効モードを設定する無効モード設定部を備えてよい。 1枚目を無効にする規則が採用されている場合であっても、カード読取装置が、カードゲームの規則に従ったゲーム結果判定処理を行うことができる。したがって、カードゲームを円滑に進行させることがでさる。

[0018] カード読取装置は、カードガイド部の案内方向に沿って配列され、カードの有無を検知する第 1および第 2のカード検知センサと、第 1および第 2のカード検知センサの検出信号に基づいて、カードがカードガイド部に沿って正常に通過したか否かを判定する計測有効無効判定部と、を備えてよい。 [0019] 計測有効無効判定部は、第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサが順番にカードを検知し、次に、第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサが順番にカードを検知しなくなったとき、カードの読取を有効にしてよい。

[0020] 計測有効無効判定部は、第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサが順番にカードを検知し、次に、第 2のカード検知センサおよび第 1のカード検知センサが順番にカードを検知しなくなったとき、カードの読取を無効にしてよい。カードが逆戻りした場合に好適に対処できる。

[0021] 第 2のカード検知センサの感度は、ゲーム用のカードを検知し、カットカードを検知しないように設定されてよい。カード読取装置が、カットカードが使用される場合に好適に対処できる。

[0022] また、ブラックライト型センサは、所定数のコード要素が紫外線反応コードとしてカード引出方向に配列されたカードからコード要素を検出して検出信号を出力するように構成されている。そして、カード読取装置は数特定部を備え、数特定部は、ブラックライト型センサの検出信号に基づき、コード要素の数と関連づけられたカードの数を特定する。コード要素は、典型的には紫外線反応インクで印刷されたマークである。

[0023] コード要素の数は、少なくともカードの数と関連づけられている。コード要素の数は、カードの数に加えて種類 (スペード、ハート等）とも関連づけられていてよい。コード要素の数は、さらに他の情報とも関連づけられてよい。

[0024] 紫外線反応コードは、コード要素の複数の列を有してよい。複数の列のコード要素数の組合せで、カードが特定されてよい。この場合、複数列の所定数のコード要素からカードが特定される。したがって、この場合もまた、所定数のコード要素が読み取られている。そして、数特定部は、コード要素の数に関連づけられたカードの数を特定している。

[0025] このような構成では、ブラックライト型センサが設けられており、そして、ブラックライト型センサによりコード要素が検出され、コード要素の数力カードが特定される。したがって、カードを精度よく検出できる。

[0026] 別の観点では、カードシユータ装置が開示される。このカードシユータ装置は、カードの数を読み取るカード読取機能を有する。このカードシユータ装置は、カードシユータから 1枚ずつ引き出されるカードの数を表す紫外線反応コードをカードから読みとるブラックライト型センサを備える。この場合、カードシユータとカード読取装置が別体でもよぐあるいは一体でもよい。この場合、読取精度を向上できるという利点が得られ、また、読取時のカード速度の限界値を高くできるという利点が得られる。

[0027] このカードシユータ装置は、ハウジングと、ハウジングに設けられたカードシユータ部と、ハウジングに設けられカードシユータ部から 1枚ずつ引き出されるカードをゲームテーブル上に向けて案内するカードガイド部と、を備えてよい。ブラックライト型センサはハウジングに備えられてよい。ハウジングは、ブラックライト型センサの読取データを処理する処理部と、処理部の処理結果を表示する表示部とを備えてょ、。

[0028] 以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

[0029] 図 1は、実施の形態のカード読取装置 10を示している。カード読取装置 10は、ブラットホーム 12を備えている。プラットホーム 12には制御ボックス 14が接続されている。制御ボックス 14にはモニタ 16および勝敗表示ボックス 18が接続されて!ヽる。制御ボックス 14は、装置全体を制御するコンピュータ装置である。

[0030] 図 2を参照すると、プラットホーム 12はゲームテーブル 20上に設置されている。そして、カードシユータ 22 (カードシユー）がプラットホーム 12の上に搭載される。

[0031] カードシユータ 22は既存の一般的なタイプのシユータでよい。カードシユータ 22は、カード収容部 24とその下の前足部 26および後足部 27で構成されている。カード収容部 24の床 28および前壁 30は、図示のように傾斜している。カード収容部 24内では、カードの束が、ローラー付きのカード押し部材 32によって前方に押され、前壁 30 に押しつけられている。前壁 30は、図 3に示すように、下方に U字型の開口 34を有する。ディーラーは、カードをスライドさせて、開口 34からカードを取り出す。

[0032] 前壁 30には、開口 34を塞ぐように黒い布 36 (他の図では省略されている）が掛けられている。また、図示されないが、カード収容部 24の上部には、カバーが取り付けられる。カードシユータ 22は全体としては黒色で、榭脂製である。

[0033] 次に、プラットホーム 12の構成を説明する。プラットホーム 12は、カードシユータ 22 と同様に黒色の榭脂製である。プラットホーム 12は、全体としては、薄い箱形の形状を有する。プラットホーム 12は、下側にテーブル搭載面 40を有し、上側にシユータ設置面 42を有している。これらの面は平坦である。

[0034] シユータ設置面 42には、シユータ位置決めブロック 44、 46が備えられている。シュータ位置決めブロック 44、 46にカードシユータ 22の前足部 26および後足部 27が接触するように、カードシユータ 22がシユータ設置面 42に置かれている。こうして、カードシユータ 22が、プラットホーム 12に対して位置決めされている。

[0035] また、シユータ設置面 42の前端には、シユータ押さえブロック 48が取り付けられている。シユータ押さえブロック 48がカードシユータ 22の前端部を上力も押さえている。こうして、カードシユータ 22がプラットホーム 12に保持される。

[0036] プラットホーム 12は、前方にカードガイド部 50を有する。カードガイド部 50は、下記のように、カードシユータ 22から 1枚ずつ引き出されるカードをゲームテーブル 20上に案内する。

[0037] 図 2および図 3に示すように、カードガイド部 50は、傾斜面であるカードガイド面 52 を有する。カードガイド面 52の一端は、プラットホーム 12のカード出口の開口 34に続いている。カードガイド面 52は、カード出口力も前方かつ下方に延びている。カードガイド面 52の他端力ゲームテーブル 20に続いている。カードガイド面 52はカード読取の計測面である。

[0038] カードガイド面 52の両側の縁部には、カードガイドレール 54が取り付けられている。図 2に示すように、カードガイドレール 54とカードガイド面 52の間には、カード通路隙間 56が形成されている。カード通路隙間 56の大きさは、カードの厚さより少し大きく設定されている。カードは、カードシユータ 22から引き出された後、カードガイド面 5 2を通る。このとき、カードの両端部が、カード通路隙間 56を通過する。

[0039] また、図示のように、カードガイド面 50の傾斜は、途中で変わっている。カードガイドレール 54は、傾斜が変わる前の領域に設けられている。また、カードガイドレール 54 の長さは、カードの短辺よりも少し長い。

[0040] また、 2本のカードガイドレール 54の各々に、センサカバー 58がねじで取り付けられている。図 4に示すように、センサカバー 58を取り外すと、 4つのセンサが露出する (現れる）。 4つのセンサは、 2つのブラックライト型センサ 60と、対象物検出センサ 62 と、計測有効判定センサ 64とである。これらセンサは、カードガイド部 50のカードガイド面 52に設けられている。図では、ブラックライト型センサ 60および計測有効判定センサ 64は、センサクリーニング穴 66、 67力ら見えている。センサクリーニング穴 66、 6 7は、カードガイドレール 54を貫通している。

[0041] 図 4に示すように、ブラックライト型センサ 60 (以下、 UVセンサ 60)は、カードガイド面 52上で、カードの流れ方向の比較的上流側に位置している。また、図 2および図 5 に示されるように、 UVセンサ 60は、プラットホーム 12の内側空間内に配置されている。 UVセンサ 60は、天井 (カードガイド面 52の裏側）にスティを用いて固定されている。 UVセンサ 60は、カードガイド面 52の開口から露出している。

[0042] UVセンサ 60は、 LED (紫外 LED)と検知器を備えてヽる。 LEDは、紫外線を発する。紫外線 (ブラックライト）がカードに照射され、カード上のコードが検知器で検知される。カードには、紫外線が当たると発色する紫外線発光インクを使って、カードの数 (ランク、 A、 1一 10、 J、 Q、 K)のコードが印刷されている。

[0043] UVセンサ 60は、ケーブルを介して制御ボックス 14に接続されている。制御ボックス 14は、 UVセンサ 60の検知器の出力信号から、カードの数を判定する。

[0044] ここで、カードの数のコードは、例えば、カードの縁に配列された複数の四角形のマークである。マークの数により、カードの数が表される。 UVセンサ 60は、マークを検知したとき、オン信号を出力する。したがって、両縁の UVセンサ 60が、マークの数のオン信号を出力する。制御ボックス 14は、 2つの UVセンサ 60から入力されるオン信号をカウントする。制御ボックス 14は、 2つの UVセンサ 60で検知された 2つのマーク数を求める。そして、制御ボックス 14は、マークの数力もカードの数を特定する。

[0045] マークの数とカードの数は、同じでもよく、同じでなくてもよい。マークの数とカードの数が一対一で対応すればよい。制御ボックス 14では、検出されたマークの数力予め登録されたマークの数と比較されてよ、。この比較によってカードの数が特定されてよい。

[0046] また、バカラゲームでは、」、「Q」、「K」は、「10」と同じに扱われる。そこで、「10」と同じコードが、」、「Q」、「K」に付けられてもよい。また、カードの数およびスートを表すコードがカードに付けられてよい。スートは、スペード、ハート、ダイヤ、ブラックである。このようなコードが読み取られてもよい。このように、ゲームに必要なカードの数が表されれば、コードの形態は限定されない。

[0047] 上記のように、この実施の形態では、カード読取装置 10力カードからマークを検出して信号を出力する UVセンサ 60を備えている。 UVセンサ 60は、マークが通過中にオン信号を出力する。カードには所定数のマークが設けられている。マークは縁部に設けられている。マークは、 UVセンサ 60を通過するようにカード引出方向に配列されている。マークの数はカードの数と関連づけられている。制御ボックス 14は、 UV センサ 60の検出信号力もカードを特定する。

[0048] また、上述のように、カード読取装置 10には、 2つの UVセンサ 60が設けられて!/、る

(図 4、図 5)。そこで、図 13の例に示されるように、両側の UVセンサ 60に対応して、カードの両方の縁にマークが配列されている。これらマーク力両側の UVセンサ 60 により読み取られる。マークは、図示のように、絵柄の無い領域に好適に設けられている。ただし、実際のマークは、通常時は見えない。

[0049] マーク数とカードの関連について説明する。実施の形態では、カードの各縁に所定数のマークが好適に配列される。単にマーク数の合計力カードの数と関連づけられてもよい。また、 2つの列のマーク数の組合せ力カードの数と関連づけられてもよい。後者の形態では、少ないマークでより多くのカードを識別することが可能である。図 13は、例である。マーク列数は、 2本に限定されない。列数は 1でもよい。列数は、 3 以上でもよい。そして、両縁に 2本ずつのマーク列が好適に設けられる。この場合、 U Vセンサの配置も適当に調整される。

[0050] また、制御ボックス 14の構成についての説明を補足する。制御ボックス 14は、カウンタと、メモリ（記憶部）と、数特定部とを備える。カウンタが、 UVセンサ 60からの検出信号をカウントし、マーク数を求める。メモリは、マーク数とカードを関連づける情報を記憶している。関連づける情報は、典型的には、テーブルである。数特定部は、メモリの情報を参照し、マークの数力カードの数を特定する。

[0051] この実施の形態の場合、カウンタは、 2つの UVセンサ 60に対応する 2つのマーク数を求めることができる。上述のように、複数列のマーク数の組合せ力カードと関連づけられてよい。この場合は、メモリが、マーク数の組合せをカードと関連づける情報を記憶している。そして、数特定部が、カード数の組合せに対応するカードを特定する。

[0052] 次に、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64は、カードの有無を検知するファイバタイプのセンサである。対象物検出センサ 62は、カードガイド面 52上で、カードの流れ方向に沿った最上流側に位置している。計測有効判定センサ 64は、対象物検出センサ 62より下流側に位置している。そして、図 6に示すように、対象物検出センサ 62と計測有効判定センサ 64は、 UVセンサ 60の読取ポイントを挟んで上流側と下流側に設けられて、る。対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64は、それぞれ、この発明の第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサに相当する。

[0053] また、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64は、 UVセンサ 60と同様、プラットホーム 12の内部空間に配置され、天井に固定されており、カードガイド面 5 2の開口から露出している。

[0054] 対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64は、図 2に示すように、センサアンプ 68を介して、ケープノレで制御ボックス 14に接続されている。センサアンプ 68 は、 2ch型である。センサアンプ 68は、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64を独立してコントロールできる。制御ボックス 14は、後述するように、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64の検出信号に基づいて、 UVセンサ 60の読取の開始と終了を制御し、また、カードが正常にカードガイド面 52を通過した力否かを判定する。

[0055] また、図 2に示すように、プラットホーム 12の側面には、さらに、ブザー 70、ランプ付き押しボタン 72、リセットスィッチ 74、エラーランプ 76 (赤色）、モニタ切換スィッチ 78 および正常ランプ 80 (緑色）が備えられている。ランプ付き押しボタン 72では、ボタンが押されるたびにランプが点灯または消灯する。リセットスィッチ 74は、鍵穴に差し込まれたキーを回すタイプのスィッチである。モニタ切換えスィッチ 78はレバータイプのスィッチである。また、プラットホーム 12の上面には、標準 Z特別モード切換スィッチ 82が備えられている。このスィッチ 82も、鍵穴に差し込まれたキーを回すタイプのスイッチである。また、図 7に示すように、プラットホーム 12の背面には、電源スィッチ 84 とケーブルコネクタ 86が備えられている。上記の各種スィッチ、ランプ、ブザー等は、ケーブルを介して制御ボックス 14に接続され、制御ボックス 14の各種処理に使用される。

[0056] 以上に、プラットホーム 12の構成を説明した。図 1に示したように、カード読取装置 1 0には、さらに、モニタ 16および勝敗表示ボックス 18が備えられている。

[0057] モニタ 16は、制御ボックス 14に制御されて、カードの読取とゲームに関する情報を表示する。勝敗表示ボックス 18には、 3つのランプが備えられている。 3つのランプは、プレーヤー勝利ランプ 90 (赤）、引分けランプ 92 (黄)およびバンカー勝利ランプ 94 (緑)である。これらランプは、制御ボックス 14に制御され、ゲームの勝敗を示すために点灯される。この説明に示されるように、実施の形態のカード読取装置 10は、バカラゲームに適用される。

[0058] また、モニタ 16および勝敗表示ボックス 18は、ゲームテーブル 20上の適当な場所に設置される。制御ボックス 14は、ゲームテーブル 20の下側等の適当な場所に配置される。

[0059] 図 8は、制御ボックス 14に関連する各種構成の機能ブロック図である。制御ボックス 14は、前述したように、コンピュータ装置である。制御ボックス 14は、プラットホーム 1 2の UVセンサ 60、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64に接続されている。さらに、制御ボックス 14は、プラットホーム 12の各種スィッチ、ランプ類と接続され、これらを制御する。さらに、制御ボックス 14は、モニタ 16および勝敗表示ボックス 18の 3つのランプと接続され、これらの表示を制御する。

[0060] 制御ボックス 14のコンピュータは、ゲームの勝敗を自動的に判定する処理機能を有している。この機能は、勝敗判定用のプログラムをコンピュータに組み込むことにより実現されている。このプログラム力コンピュータのプロセッサで実行される。

[0061] コンピュータの判定処理は以下の通りである。コンピュータは、 UVセンサ 60を使つて、カードシユータ 22からゲームテーブル 20に順次取り出されるカードの数を取得する。取得されたカードの数は、順次、メモリに記憶される。このとき、各カードがどのプレーヤーに配られたかの情報も、メモリに記憶される。すなわち、カードの数が、配布先のプレーヤーと関連づけて記憶される。

[0062] この点について説明を補足する。カード読取装置 10は、前述のようにバカラゲームで使用される。バカラでは、プレーヤーとバンカーとの 2人が存在する（ここでは、両者をプレーヤーという）。そして、次のカードがどちらのプレーヤーに配られる力が、それまでに配られたカードの枚数と各カードの数によって、一義的に決定される。コンビユータは、メモリに記憶されているカードの数を参照して、 UVセンサ 60が読み取ったカードがどちらのプレーヤーに配られるかを判定する。そして、配られたカードの数が

、各プレーヤーに関連づけて、メモリに記憶される。

[0063] さらに、コンピュータにより、メモリ力ら、両プレーヤーに配られたカードの数が読み出される。読み出されたカードの数が比較されて、勝敗が判定される。このとき、各プレーヤーのカードの数が合計される。そして、両プレーヤーの合計が比較される。そして、どちらのプレーヤーが勝ちかが判定される。引き分けも判定される。

[0064] このように、バカラに関しては、カード読取装置 10から順次取り出されるカードの数だけから、勝敗を自動的に判定できる。カードがどちらのプレーヤーに配られたかが、他のセンサ等を用いて検出されなくてもよい。例えば、テーブルに別途埋め込まれるセンサが用いられなくてよ、。

[0065] 制御ボックス 14は、勝敗結果をモニタ 16および勝敗表示ボックス 18に出力させる。

モニタ 16には、読み取られた数、勝敗結果等が表示される。また、勝敗表示ボックス 18では、バンカー勝利ランプ 90、引分けランプ 92およびプレーヤー勝利ランプ 94 のいずれかが、勝敗結果に応じて点灯される。

[0066] 次に、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64の機能を説明する。既に説明したように、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64は、カードの有無を検知し、検出信号を制御ボックス 14に出力する。実施の形態では、カードが存在するときに信号がオンになり、カードが無くなると信号がオフになる。

[0067] まず、対象物検出センサ 62の検出信号は、 UVセンサ 60の読取開始と終了の制御に用いられる。すなわち、対象物検出センサ 62がカードを検知すると (オフ力もオン）、制御ボックス 14は UVセンサ 60に読取開始を指示する。 UVセンサ 60では、 LED が点灯され、検知器がコードを読み取る。対象物検出センサ 62がカードを検知しなくなると (オン力もオフ）、制御ボックス 14は UVセンサ 60に読取終了を指示する。 UV センサ 60では、 LEDが消灯される。 [0068] 対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64は、さらに、カードが正常に力一ドガイド面 52を通過したか否かを判定するために用いられる。

[0069] 図 9の 1段目は、計測正常時 (カードが正常に通過したとき）のセンサ出力を示している。この場合、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64の順番で、信号がオンになる。続いて、対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64の順番で、信号がオフになる。 UVセンサ 60の読取結果 (計測結果）は、有効である（読取が成立する)。

[0070] ただし、カードの通過は正常であっても、 UVセンサ 60が読み取ったマーク数が異常な場合がある。この場合、制御ボックス 14は、カード自体が異常であると判定する。例えば、カードの両縁にマークがないときは、カードが異常である。登録されたマークの数が、検出されたマークの数と比較されてもよい。

[0071] 図 9の 2段目は、カードがカードガイド上に少し出て、それから逆戻りしたときの、センサ出力を示している。対象物検出センサ 62がオンになり、それから、対象物検出センサ 62がオフになる。カードが計測有効判定センサ 64まで達していないので、計測有効判定センサ 64はオンにならない。この場合、 UVセンサ 60の読取結果は、無効にされる。

[0072] 図 9の 3段目は、カードが計測有効判定センサ 64まで達した後で逆戻りしたときのセンサ出力を示している。対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64の順番で信号がオンになる。それから、計測有効判定センサ 64および対象物検出センサ 62の順番で信号がオフになる。この場合も、 UVセンサ 60の読取結果は、無効にされる。

[0073] 図 9の 4段目は、カットカードが取り出されたときのセンサ出力を示している。ここで、カットカードとは、カジノなどで使用されるカードである。カットカードは、カードの束の中に挿入される。カットカード力後のカードは、ゲームに使われない。このカットカードが無視されないと、読取エラーが発生してしまう。そこで、カットカードを無視するために、実施の形態は、下記のように構成されている。

[0074] カットカードには青色が付けられている。対象物検出センサ 62の感度は、青色の物体も、白色およびマーク色も検知するように調整されている。マーク色は、紫外線反応インクが発色したときの色である。一方、計測有効判定センサ 64の感度は、青色の物体が検出されないように調整されている。そして、計測有効判定センサ 64の感度は、白色およびマーク色の物体が検知されるように調整されている。この調整は、計測有効判定センサ 64の感度を落とすことで実現される。

[0075] このような感度設定を行ったので、センサ出力は、図 9の 4段目に示されるようになる。カットカードが通過するとき、対象物検出センサ 62がオンし、続いて、オフする。計測有効判定センサ 64は反応しない。したがって、図 9の 2段目と同じセンサ出力が得られる。したがって、 UVセンサ 60の読取は無効にされる。このようにして、カットカードの通過を上手く無視することができる。

[0076] 上記例では、カットカードが青色であった。しかし、この発明はこれに限定されない。カットカードのみが検出されないように、センサ感度を調整可能で有ればよい。別の色が付けられてよい。

[0077] 図 10は、センサ出力波形の例を示している。計測有効時は、対象物検出センサ 62 および計測有効判定センサ 64が正常にオンオフする。そして、計測期間 (対象物検出センサ 62のオン期間）に、 UVセンサ 60がオンオフする。 UVセンサ 60のオンオフ信号から、カードの数が求められる。

[0078] 次のパターンでは、カードが逆戻りして、る。この場合、計測有効判定センサ 64がオンする前に対象物検出センサ 62がオフしている。計測期間の UVセンサ 60の読取結果は、無効にされる。

[0079] 次のパターンでは、カットカードが通過している。上のパターンと同様、対象物検出センサ 62のみがオンオフする。 UVセンサ 60はオン信号を出さない。この場合も、読取結果は、無効にされる。

[0080] 次のパターンでは、コードが印刷されていないカードが通過している。対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64が正常にオンオフしている。しかし、計測期間に、 UVセンサ 60がオフのままである。この場合は、制御ボックス 14は、異常カードが通ったと判定する。

[0081] 以上にセンサ類の機能を詳細に説明した。次に、実施の形態のカード読取装置 10 の動作を説明する。 [0082] 図 11は、 1回のゲームが行われるときのカード読取装置 10の動作を示している。図 11の動作の前提として、電源スィッチ 84がオンになっている。また、モニタ切換スイツチ 78のレバーは、「ゲーム前」の側に倒されている。モニタ 16には「ゲーム前」と表示されている。さらに、リセットスィッチ 74の鍵は、左側に回されている。左側は、通常の位置である。また、標準 Z特別モード設定スィッチ 82は、標準側に回されている。

[0083] この状態で、 1枚目のカードが読み取られる（S 10)。対象物検出センサ 62および計測有効判定センサ 64の出力に基づき、読取 (計測)が有効であつたか否力が判定される（S12)。 SI 2が NO (無効）の場合、 S10に戻る。例えば、カードが逆戻りしたときは、 S12力も S10に戻る。また、カットカードが通過したときは、 S12力ら S10に戻る

[0084] S 12が YES (有効）の場合、カードのコードが正常か否かが判定される（S14)。例えば、コードがない場合、 S14が NOになる。この場合、エラーランプ 76が点灯され、ブザー 70から警報音が発せられる（S16)。警報音は、例えば大きい音量の連続音である。警報音は、リセットスィッチ 74が操作されると、停止する。リセットスィッチ 74 は、左側から右側に回され、それ力左側に戻される。

[0085] S14力YES (正常）の場合、正常ランプ 80が点灯され、ブザー 70から正常を示す音が発せられる（S18)。例えば、短く小さな音が出力される。

[0086] 次に、ゲーム処理が行われる（S20)。ここでは、前述したように、読み取られたカードの数が、プレーヤ一力バンカーのために記憶される。そして、既に記憶されたカードの数が比較される。そして、ゲームが終了したか否かが判定される。また、ゲームの勝敗が判定される。ゲームが終了していなければ (S22、 NO)、 S10に戻り、次の力ードが読み取られる。ゲームが終了していれば（S22, YES)、モニタ切換スィッチ 78 の操作が待たれる（S24)。

[0087] そして、モニタ切換スィッチ 78のレバーが「ゲーム後」の側に倒されると（S24、 YE S)、モニタ 16の表示が「ゲーム後」に切り換えられ、勝敗が表示される（S26)。また、勝敗表示ボックス 18でも、勝敗結果に応じてランプが点灯される（S28)。

[0088] モニタ切換スィッチ 78のレバーが「ゲーム前」に倒されると（S30、 YES)、モニタ 16 の表示が「ゲーム前」に変更され、処理が終了する。そして、次の回のゲームに進み、図 11の処理が再度行われる。

[0089] 図 12は、特別モードが設定されているときのカード読取装置 10の動作を示している。特別モードは、標準 Z特別モード切換スィッチ 82が「特別」側に回されたとき、制御ボックス 14にて設定される。特別モードでは、各ゲームで 1枚目に引き出される力ードが無効にされる。すなわち、特別モードは、 1枚目カード無効モードである。

[0090] 図 12は、図 11との相違点として、 S 10の手前で、まず、 S40の処理が行われる。 S 40では、カードが 1枚目であるカゝ否かが判定される。例えば、対象物検出センサ 62 および計測有効判定センサ 64がこの順でオンになり、この順でオフになる。このとき、カードが通過が検知される。そして、このカードが 1枚目力否かが判断される。カード力枚目であれば、 S10に進まず、 S40に戻る。カードが 1枚目でなければ、 S10に進む。したがって、 2枚目以降のカードが読み取られる。

[0091] カードが 1枚目か否かは、例えば、フラグを使って判断される。すなわち、 S40の処理で、フラグが立っていないときは、カードが 1枚目であると判断される。そして、フラグが立てられる。フラグが既に立っていれば、カードが 1枚目ではないと判定される。ゲームが終了すると、フラグはリセットされる。

[0092] その他、プラットホーム 12のランプ付き押しボタン 72は、ボタンが押されるたびにランプが点灯または消灯するボタンである。ボタン 72が消灯しているときは、上述のように、カード読取装置 10がカードを読み取る。これに対して、ボタン 72が点灯しているときは、カード読取装置 10がカードを読み取らない。ボタン 72は、例えば、カード読取装置 10の読取を一時的に抑制するときに使用される。

[0093] 以上に、好適な実施の形態を説明した。実施の形態によれば、ゲームテーブル 20 とカードシユータ 22の間にプラットホーム 12が備えられ、プラットホーム 12にカード読取機能が備えられる。したがって、既存のカードシユータ 22を利用しつつ、カードの読取が可能である。さらに、ブラックライト型センサ 60を使っているので、読取精度を高くできる。また、読取時のカード速度の限界値も大きくできる。限界値は、例えば、 3 . 6mZs程度である。このようにして、既存のカードシユータを活用でき、かつ、読取精度を高くでき、読取時のカード速度の限界値も高くできる。そして、カードの読取結果は、不正行為の防止に好適に役立てられる。 [0094] また、実施の形態では、カードガイド部 50が、カードガイド面 52を有して、る。カードガイド面 52の縁部に、カードガイドレール 54が設けられている。カードガイド面 52とカードガイドレール 54の間に、カード通路隙間 56が形成されている。そして、ブラックライト型センサ 60が、カード通路隙間 56内でカードガイド面 52からカードを読み取るように設けられている。したがって、カード読取部分での外光の影響を低減でき、読取精度を向上できる。

[0095] また、実施の形態では、制御ボックス 14のコンピュータ力勝敗判定部として機能する。制御部は、ブラックライト型センサにより順次読みとられるカードの数に基づいてカードゲームの勝敗を自動判定する。そして、制御部は、判定された勝敗結果をモユタ 16および勝敗表示ボックス 18から出力する。したがって、ゲームの進行を支援できる。また、不正行為を防止できる。

[0096] また、実施の形態では、制御ボックス 14のコンピュータ力無効モード設定部として機能している。制御部は、上述のように 1枚目カード無効モードを設定可能である。 1 枚目を無効にする規則が採用されている場合でも、カード読取装置 10が、カードゲームの規則に従ったゲーム結果判定処理を行うことができる。したがって、カードゲームを円滑に進行させることができる。

[0097] また、実施の形態では、第 1および第 2のカード検知センサ (対象物検出センサ 62 および計測有効判定センサ 64)力カードガイド部 50の案内方向に沿って配列されている。そして、制御ボックス 14のコンピュータ力計測有効無効判定部として機能している。制御部は、カードがカードガイド部 50に沿って正常に通過したか否かを判定できる。

[0098] また、実施の形態では、第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサが順番にカードを検知し、次に、第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサが順番にカードを検知しなくなったとき、制御ボックス 14のコンピュータは、カードが正常に通過したと好適に判定できる。

[0099] また、実施の形態では、第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサの順番でカードを検知し、次に、第 2のカード検知センサおよび第 1のカード検知センサが順番にカードを検知しなくなったとき、制御ボックス 14のコンピュータ力カードの読取を無効にする。したがって、カードが逆戻りした場合に好適に対処できる。

[0100] また、実施の形態では、第 2のカード検知センサの感度力ゲーム用のカードを検知し、カットカードを検知しないように低く設定されている。したがって、カットカードが使用される場合に好適に対処できる。

[0101] また、ブラックライト型センサ (UVセンサ）は、所定数のコード要素が紫外線反応コードとしてカード引出方向に配列されたカードからコード要素を検出して検出信号を出力している。カード読取装置 10は数特定部を備え、数特定部は、ブラックライト型センサの検出信号に基づき、コード要素の数と関連づけられたカードを特定する。コード要素は、上記の実施の形態では紫外線反応インクで印刷されたマークである。また、数特定部は制御ボックスのコンピュータである。

[0102] また、上述の例のように、紫外線反応コードは、コード要素の複数の列を有してよい。複数の列のコード要素数の組合せで、カードが特定されてよい。この場合、複数列の所定数のコード要素からカードが特定される。したがって、この場合もまた、所定数のコード要素が読み取られている。そして、数特定部は、コード要素の数に関連づけられたカードの数を特定して、る。

[0103] 実施の形態において、上述のようにコード要素の数は少なくともカードの数と関連づけられる。コード要素の数は、カードの数に加えて種類 (スペード、ハート等）とも関連づけられていてよい。コード要素の数は、さらに他の情報とも関連づけられてよい。

[0104] 実施の形態によれば、ブラックライト型センサが設けられており、そして、ブラックライト型センサによりコード要素が検出され、コード要素の数力カードが特定される。したがって、カードを精度よく検出できる。

[0105] ここで、従来技術と対比することで、この発明の利点をより詳細に説明する。

[0106] 従来技術は可視光力メラを使用している。可視光力メラを使用する場合、カードに従来既存の絵柄が使用されなければならない。この発明のようなコード要素は、下記の理由で使えない。すなわち、可視光力メラを使用する場合、可視光の被写体しか読みとれない。コード要素も可視光インクで印刷されるべきである。しかし、カード上に、従来既存の絵柄と別に、可視光インクのコード要素を追加することは許されない。外観が損なわれるからである。したがって、可視光力メラを使用する場合、この発明の類のコード要素は使えない。一方、この発明は、ブラックライト型センサを使っている。したがって、コード要素は紫外線に反応すればよい。すなわち、コード要素は、通常時に可視光の被写体でなくてもよい。このように、この発明では、ブラックライト型センサを設けたので、コード要素を利用できる。すなわち、カードの従来の絵柄以外の読取対象を利用できる。

[0107] さらに、従来は可視光力メラを使用しているので、上記のように従来のカード絵柄を使われなければならない。そのために、読取の精度が低ぐ読取時のカード速度の限界値も低力つた。一方、この発明では、ブラックライト型センサがコード要素を検出する。そして、コード要素の数力もカードが特定される。コード要素は、例えば、マークである。絵柄の画像処理ではなぐマークの数がカウントされればよい。このようなカウントは、高い精度で行うことができる。また、カード速度を増大しても、マーク数のカウントは高精度で行える。

[0108] さらに、この発明は、バーコードリーダとも異なっている。バーコードリーダでは、線の太さが、読取り対象になる。これに対して、この発明では、線の太さは検出されない。単にマークが検出され、カウントされる。そして、マークの数力カードが特定される。したがって、バーコードリーダと比べても、読取が正確である。また、読取時のカード速度の限界値が増大する。

[0109] このように、この発明では、（1)ブラックライト型センサを設けたことで、読取対象が、従来の絵柄以外のコード要素になる。また、（2)従来の絵柄の画像処理と異なり、コード要素が検出されて、コード要素の数力カードが特定される。これらの要因によつて、従来と比べて読取の精度を向上できる。また、読取時のカード速度の限界値を高くでさる。

[0110] さらなる利点として、コード要素がすべてのカードに好適に付与されている。したがつて、コード要素が検出されな力つたとき、カードが異常であることが分かる。このことは不正防止に好適に役立つ。

[0111] また、さらなる利点として、ブラックライト型センサを用いたことにより、従来の可視光カメラを備える構成と比べて、装置を小型化できる。

[0112] また、実施の形態のカード読取装置 10では、プラットホーム 12、制御ボックス 14、モニタ 16および勝敗表示ボックス 18が分かれていた。変形例としては、これらの一部または全部が一体ィ匕されてもよい。例えば、制御ボックス 14がプラットホーム 12に内蔵されてもよい。

[0113] また、実施の形態のカード読取装置 10は、不正行為防止等のためのカードの検査に使うことができる。したがって、カード読取装置 10を、カード検査装置と呼ぶことができ、また、カード読取装置 10は、シユー（シユータ）と共に使用される。したがって、カード読取装置 10をシユー型検査装置と呼ぶこともできる。上記の実施の形態におけるコードの読取は、検査のための計測ともいうことができる。したがって、 UVセンサ 60はコード読取センサといってもよい。また、 UVセンサ 60は、計測センサといってもよい。

[0114] 別の変形例では、実施の形態のカード読取装置 10が、カードシユータに一体化される。この場合、既存のカードシユータを利用できるという利点は得られなくなることがある。しかし、読取精度を向上できるという利点は得られる。また、読取時のカード速度の限界値を高められるという利点は得られる。

[0115] 図 14は、一体化構成を示している。カードシユータ装置 200は、ハウジング 202を備える。ハウジング 202は、上述の実施の形態におけるシユータのハウジングとプラットホームのハウジングを合体した構成に相当する。ハウジング 202には、カードシユータ部 204が設けられる。カードシユータ部 202は、上述のカードシユータの各種構成を備えている。

[0116] ハウジング 202には、さらに、カード読取部 206、制御部 208、第 1表示部 210および第 2表示部 212が備えられている。カード読取部 206は、カードガイド部 214およびセンサ部 216で構成されている。

[0117] カードガイド部 214は、上述の実施の形態におけるカードガイド部と同様の機能および構成を有する。上述の実施の形態では、カードガイド部がプラットホームに備えられていた。この構成では、カードガイド部 214がハウジング 202に備えられている。力一ドガイド部 214は、カードシユータ部 204のカード出口部分の構成に連結されてよい。そして、カードガイド部 214は、出口部分の構成に一体ィ匕されていてよい。

[0118] センサ部 216は、上述の実施の形態のセンサ類で構成されている。すなわち、センサ部 216は、ブラックライト型センサ 2161、対象物検出センサ 2161、計測有効判定センサ 2163および関連する構成を有している。上述の実施の形態ではセンサがブラットホームに内蔵されていた。この構成では、センサ部 216がハウジング 202に内蔵されている。そして、センサ部 216は、カードガイド部 206の場所に位置している。

[0119] 制御部 208は、上述の実施の形態の制御ボックスに相当する制御装置である。上述の実施の形態では、制御ボックスがプラットホームと別に配置されていた。この構成では、制御部 208がハウジング 202に内蔵されている。

[0120] 第 1表示部 210は、上述の実施の形態のモニタである。第 2表示部 212は、上述の実施の形態における勝敗表示ボックスの 3つのランプに相当する。上述の実施の形態では、モニタおよびランプは、プラットホーム力離れて、テーブル上に配置されていた。この構成では、第 1表示部 210のモニタ力ハウジング 202の側面に設けられている。また、第 2表示部 212は、ハウジング 202の上面の後端部に設けられている。

[0121] カードシユータ装置 200では、上述の実施の形態と同様にして、カードが読み取られ、読取データが処理されて、処理結果が表示される。

[0122] 以上に、現時点で考えられる発明の好適な実施の形態を説明した力この実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、この発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。

産業上の利用可能性

[0123] この発明は、カードのコードの読取精度を向上でき、そして、不正行為の防止に有用である。

Claims

請求の範囲

[1] ゲームテーブル上に設置され、カードシユータが搭載されるプラットホームと、前記プラットホームに設けられ、前記カードシユータから 1枚ずつ引き出されるカードをゲームテーブル上に向けて案内するカードガイド部と、

前記カードガイド部に設けられ、カードの数を表す紫外線反応コードをカードから読みとるブラックライト型センサと、

を備えることを特徴とするカード読取装置。

[2] 前記カードガイド部がカードガイド面を有し、カードガイド面の縁部にカードガイドレールが設けられており、カードガイド面とカードガイドレールの間にカード通路隙間が形成されており、前記ブラックライト型センサが前記カード通路隙間内で前記カードガイド面力もカードを読み取るように設けられて、ることを特徴とする請求項 1に記載のカード読取装置。

[3] 前記ブラックライト型センサにより順次読みとられるカードの数に基づいてカードゲームの勝敗を判定する勝敗判定部と、

前記勝敗判定部により判定された勝敗結果を出力する出力部と、

を備えることを特徴とする請求項 1に記載のカード読取装置。

[4] 各ゲームで 1枚目に引き出されるカードを無効にする 1枚目カード無効モードを設定する無効モード設定部を備えることを特徴とする請求項 3に記載のカード読取装置

[5] 前記カードガイド部の案内方向に沿って配列され、カードの有無を検知する第 1および第 2のカード検知センサと、

前記第 1および第 2のカード検知センサの検出信号に基づいて、カードが前記カードガイド部に沿って正常に通過したか否かを判定する計測有効無効判定部と、を備えることを特徴とする請求項 1に記載のカード読取装置。

[6] 前記計測有効無効判定部は、前記第 1のカード検知センサおよび前記第 2のカード検知センサが順番にカードを検知し、次に、前記第 1のカード検知センサおよび前記第 2のカード検知センサが順番にカードを検知しなくなったとき、カードの読取を有効にすることを特徴とする請求項 5に記載のカード読取装置。

[7] 前記計測有効無効判定部は、前記第 1のカード検知センサおよび第 2のカード検知センサが順番にカードを検知し、次に、前記第 2のカード検知センサおよび前記第 1のカード検知センサが順番にカードを検知しなくなったとき、カードの読取を無効にすることを特徴とする請求項 5に記載のカード読取装置。

[8] 前記第 2のカード検知センサの感度力ゲーム用のカードを検知し、カットカードを検知しな!、ように設定されて!、ることを特徴とする請求項 5に記載のカード読取装置。

[9] 前記ブラックライト型センサは、所定数のコード要素が前記紫外線反応コードとしてカード引出方向に配列されたカードからコード要素を検出して検出信号を出力するように構成されており、

カード読取装置は、前記ブラックライト型センサの検出信号に基づき、コード要素の数と関連づけられたカードの数を特定する数特定部を備えることを特徴とする請求項 1に記載のカード読取装置。

[10] 前記コード要素は、紫外線反応インクで印刷されたマークであることを特徴とする請求項 9に記載のカード読取装置。

[11] カードの数を読み取るカード読取機能を有するカードシユータ装置であって、

カードシユータから 1枚ずつ引き出されるカードの数を表す紫外線反応コードを力ードから読みとるブラックライト型センサを備えることを特徴とするカードシユータ装置

[12] ハウジングと、

前記ハウジングに設けられたカードシユータ部と、

前記ハウジングに設けられ前記カードシユータ部から 1枚ずつ引き出されるカードをゲームテーブル上に向けて案内するカードガイド部と、

を備え、前記ブラックライト型センサが前記ハウジングに備えられて、ることを特徴とする請求項 11に記載のカードシユータ装置。