明 細 書
化粧料
技術分野
[0001] 本発明は、結晶 a -マルトテトラオシル a -ダルコシドを含有する化粧料に関し、詳 しくは、皮膚や毛髪に対して吸湿、保湿、接着、賦活作用を有し、従って優れた肌荒 れ改善効果、抗シヮ、美肌効果を有する化粧料に関するものである。
背景技術
[0002] 美しい肌の条件として、皮膚の潤い、柔軟性、ハリ、滑らかさ、シヮがない等が挙げ られる力 この様な特性は、皮膚、特に、表皮角層の水分量と皮膚細胞の活性に関 係しているといわれている。また、頭髪における水分量は、頭髪の質に影響を与える 要素の一つであるといわれている。そのため、美肌、育毛等ィ匕粧料やメークアップ化 粧料の持つ重要な機能の 1つとして、皮膚及び頭髪に適度な水分を保持させること が挙げられ、水分保持を目的とする多種の化粧料が開発されてきた。
[0003] この様な化粧料として、例えば、保湿剤、吸湿剤を単独ある V、は組合せて配合した 化粧料が提案されており、吸湿剤としては、グリセリン、 1, 3—ブチレングリコール等の 多価アルコールやヒアルロン酸、キチン等の保湿成分や、皮膚由来の天然保湿成分 である NMF作用物質や、コラーゲン、エラスチン等のタンパク質が利用されている。 また、保湿剤としては、近年の皮膚科学の進歩により、細胞間脂質物質であるセラミ ド等が角層の水分保持に重要な働きをしていることがわかったので、合成あるいは天 然抽出されたセラミド等が利用されている。しかし、これらの化粧料には、以下の様な 問題点があった。
(1)保湿剤としてのセラミド等の細胞間脂質は、高価な上に、水な
どの溶媒への溶解性が悪 Vヽために、有効な濃度まで化粧料に配 合することは困難な場合がある。
(2)吸湿剤は、使用感がべトべトして V、てさつぱり感がな 、。
(3)吸湿剤、細胞間脂質系保湿剤をそれぞれ単独で配合する場合に
は、十分な水分の保持効果が得られず、使用感が悪く化粧持ち
の点でも問題があり、皮膚に理想的な吸湿、保湿作用を有する
化粧料を得ることができない。また、これらを組み合わせて使
用する場合は、相溶性の悪さや着色するなどの点で、化粧料の
剤型や配合濃度が限定される。
(4)一方、粉末を多く用いるメークアップ化粧料には化粧効果の持
続性を目的として、疎水化された粉体が汎用されるため、それ
ら粉体は皮脂を吸収するものの、水分を保持する能力に乏し 、
ため、カサツキを生じ易い傾向にある。
従って、細胞間脂質作用(保湿作用)を有し、且つ、ベたつき感のない、スキンケア化 粧料のみならずメークアップ化粧料やボディ化粧料、頭髪化粧料等、広い範囲の剤 型に適用可能な化粧料用の素材の開発が望まれており、例えば、特開平 7-40845 号公報には、 a , α—トレハロースと α, α—トレハロース以外の粉体を含有する固型 粉末化粧料が提案されている。また、これとは別に、本出願人は、特開平 7— 29198 7号公報及ぴ特開平 7— 143876号公報において、ひ一マルトテトラオシルひ-ダルコ シド(別名 ex一マルトトリオシル a , a—トレハロース)、或いは、 a一マルトテトラオシル ひ一ダルコシドをはじめとするひ, α—トレハロースの糖質誘導体を含有する糖質、及 び、これらの糖質を含有する化粧料を開示した。し力しながら、 a , ひ—トレハロース は、水溶性のため、発汗等により皮膚の水分が増加した場合には、化粧がくずれる 場合がある。また、これらの特許文献には、 α—マルトテトラオシル α -ダルコシドを含 有する固型粉末化粧料や、該固型粉末化粧料が皮膚をしっとりと水々しく保ち、しか も、ベたつかない化粧料であること、さらには、該化粧料が、皮脂の変敗を抑制し、体 臭や汗臭さを効果的に抑制できることについては、何ら記載されていなレ、。また、 a , α _トレハロースは水溶性なので、これを使用した化粧料の場合も、発汗などにより化 粧崩れを起こす場合もあり、さらなる保水性を有する化粧料用の素材の開発が望ま れている。
本発明は、上記事情に鑑み、細胞間脂質作用(保湿作用)を有し、しかも、ベたつ き感のない、広い範囲の剤型に適用可能な物質及びそれを配合する化粧料を提供 することを課題とする。
発明の開示
[0005] 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、結晶 a マルトテトラオシル a ダルコシド を含有する化粧料は、細胞間脂質作用(保湿作用)を有し、しかも、ベたつき感のな V、スキンケア化粧料のみならずメークアップ化粧料やボディ化粧料、頭髪化粧料等、 広い範囲の剤型に適用可能であること見出し、本発明を完成させた。即ち、本発明 は、結晶 α マルトテトラオシル α ダルコシドを含有することを特徴とする化粧料を 提供することにより、上記課題を解決するものである。
発明を実施するための最良の形態
[0006] 本発明で使用する結晶 cc マルトテトラオシル a ダルコシドは、含水結晶でもあつ ても、無水結晶であってもよぐ通常は、結晶 α マルトテトラオシル CK ダルコシドを 、無水物換算で、 70質量%以上 (以下、本明細書では特に断らない限り、「質量%」 を単に「%」と表記する。)含有する糖質であり、望ましく 80%以上、さらに望ましくは 9 5%以上含有する糖質である。また、その由来や製法に制限はなぐ発酵法、酵素法 、有機合成法等により製造されたものでも良い。たとえば、同じ出願人が特開平 7— 2 91987号公報ゃ特開平 7— 143876号公報において開示した酵素法により、澱粉や 澱粉部分分解物に、非還元性糖質生成酵素を作用させて調製した α -マルトテトラ オシル α ダルコシド含有溶液を、精製し、晶出、採取すれば良い。これらの製造方 法は、豊富で安価な澱粉質を原料として、高効率かつ安価に、ひ-マルトテトラオシ ル α—ダルコシドを製造できることから、工業的に有利に利用できる。これらの方法に より得られた α マルトテトラオシル α ダルコシドは、水溶液から晶出させて、乾燥す ることにより、その含水結晶粉末を容易に調製することができる。また、含水結晶 α _ マルトテトラオシル α ダルコシドをさらに乾燥させて、無水結晶 α—マルトテトラオシ ル (X—ダルコシドを調製することも随意である。
[0007] マウスを使用した経口投与による急性毒性テストにおいて、 α マルトテトラオシル α_ダルコシドの含水結晶及び無水結晶は、投与可能な最大投与量においても死 亡例は認められず、その LD 値は、いずれも 50gZkg体重以上と推定され、これら
50
結晶 α—マルトテトラオシル α ダルコシドは、安全性に優れた糖質であることが確認 されている。また、結晶 α マルトテトラオシル α ダルコシドは皮膚との親和性に優
れ、吸湿作用、細胞間脂質作用(保湿作用)に優れていることから、化粧料の素材と して有利に利用できる。
[0008] 本発明で使用する結晶 a—マルトテトラオシル a一ダルコシドは、スキンケア化粧料 のみならずメークアップ化粧料やボディ化粧料、頭髪化粧料等、広い範囲の化粧料 の剤型に適用可能であり、本発明でいう化粧料には、医薬品、医薬部外品はもとより 、洗剤、台所用洗剤等の日用品や雑貨類のうち、皮膚に接する形態で使用されるも のも含まれる。また、結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシドの化粧料への配合量 は、無水物換算で、その総質量中の 0. 001— 100%の範囲で適宜選択される。例 えば、粉末或いは固型粉末製品では、 100%の結晶 α -マルトテトラオシルひ—ダル コシドを使用でき、通常は、 0. 01— 50%が望ましぐ 0. 1一 20%が特に望ましい。 また、スキンケア化粧料等に配合したときは、無水物換算で、総質量中の 0. 001 % 以上の添加でシットリとした感触が得られ、その効果は、 0. 01 %以上の添加で明瞭 となり、 0. 1 %以上の添加で顕著となる。添加量の上限については、対象とする化粧 料の物性や作用効果の妨げとならない限り特に制限はない。
[0009] 本発明の化粧料は、従来知られているいずれの化粧料の形態であっても良ぐ例 えば、化粧石けん、洗顔料、シャンプー、リンス等の清浄用化粧料、クリーム '乳液、 化粧水、化粧油、ノック等の基礎ィ匕粧料、ファンデーション、口紅、おしろい、ァイシ ャドー、アイライナー、マスカラ、ほほ紅、眉墨等のメークアップ化粧料、日焼け'日焼 け止め化粧料、歯磨き等の口腔化粧料等が挙げられる。また、本発明の化粧料は、 中皿成形粉末状、塊状、ペンシル状、スティック状、乳液状、クリーム状、溶液状、粉 状等の様々な形態とすることが出来る。なかでも、結晶 α—マルトテトラオシル α—グ ルコシドが、水への溶解性が低くかつ、保湿性を賦与できるという特性から、粉末、半 固型、固型或いは固型粉末の形態の化粧料への使用が特に望まし 、。
[0010] 本発明の化粧料は、結晶 e 一マルトテトラオシル a—ダルコシドを、対象とする化粧 料の原料の段階力も製品の段階に至るまでの適宜の工程で含有せしめることができ る。その具体的な方法としては、例えば、混和、混捏、溶解、融解、分散、懸濁、乳化 、逆ミセル化、浸透、晶出、散布、塗布、噴霧、注入、浸漬、固化、担持等の公知の 方法が適宜に選ばれる。
[0011] 本発明で使用する結晶 a -マルトテトラオシル a ダルコシドは、保湿、接着、賦活 作用を有し、皮膚をしつとりと水々しく保ちながらベた付力^い特性と、水に対する溶 解性が低い特性と紫外線を反射する作用を併せ持つことから、紫外線散乱剤として サンプロテクトに、さらには、化粧料に使用される香料や着色料の安定化作用も有し ているのでアイシャドウ、マスカラ、ファンデーションなどの、使用感に優れ、且つ、香 料や着色料が長期間安定に保持された仕上げ化粧品を調製できるので、これら化粧 料の素材として有利に使用することができ、また、低硬度の研磨剤として歯磨きに利 用することも随意である。また、結晶 α マルトテトラオシル α _ダルコシドは、熱、紫 外線、乾燥などの外的ストレス力 細胞を保護する効果に優れ、しカ^、細胞賦活作 用を有していることから、化粧料に、それ単独で使用しても、紫外線や他の因子によ り痛めつけられたり、炎症を起こしている皮膚の細胞の新陳代謝を高めてその老化 や炎症を抑制し、正常皮膚への回復を促進することができる上に、化粧料に含まれ る各種成分の刺激性を低減し、皮膚への塗布の際の物理的刺激を軽減することから 、本発明の化粧料は、日焼けなどによる炎症やその他の障害により、それを塗布する 際に痛みを伴うような部位にも有利に使用することができる。し力も、結晶ひ マルト テトラオシルひ ダルコシドは、皮膚や毛髪に使用すると、表面をコートすることにより 、皮膚や毛髪のすべり性を改善し、それらに滑らかでソフトな感触と質感を賦与し、皮 膚のパリア機能を強化することができる上に、皮膚の表皮やダメージ毛の表面のキュ 一ティクルを保護し、帯電防止効果もあることから、毛髪、毛根や皮膚の保護剤、皮 膚又は毛髪のすべり改善剤、艷だし剤、コンディショニング剤、帯電防止剤、更には 、ヘアカラー剤の基材としても有利に使用することができる。また、 α マルトテトラオ シル α ダルコシドは、乳化剤、エタノール、 1 , 2—ペンタンジオールをはじめとする 各種溶剤や低分子ポリオール類、ポリエチレングリコール、カルボキシビニールポリマ 一などの合成高分子をはじめとする化粧料に使用される各種の物質との相溶性も良 ぐまた、フローラル系をはじめとする香料などの保香性にも優れているので、広範な 剤型の化粧料に配合することができる。
[0012] さらに、本発明で使用する結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシドは、脂質の酸化 及び Ζ又は変敗の抑制能を有することから、皮脂の分解に起因する体臭の発生を抑
制する目的で使用することもできる。また、この糖質は、リボソームや細胞などの脂質 膜の安定化や酸化抑制、アミノ酸型界面活性剤をはじめとする乳化剤、顔料や色素 などの着色料、香料、ァスコルビン酸、ァスコルビン酸 2—ダルコシド、タンユンリキッド 、蜂蜜、蜜蠟、プロポリス、アミノ酸類をはじめとする化粧料に使用される酸ィ匕を受け やすぐ又、褐変,変色しやすい成分の酸化や分解の抑制、褐変,変色などを抑制し 、異臭の発生を抑制するなどの作用を有してレ、ることから、保湿剤、吸放湿調節剤、 品質保持剤、細胞保護剤、細胞賦活剤、安定化剤、保香剤、褐変防止剤、変色防 止剤、脂質の酸ィ匕防止剤などとして、化粧料に配合してもベタ付き感を与えない素 材として有利に利用することができる。
[0013] さらに、本発明で使用する結晶ひ一マルトテトラオシル a—ダルコシドは、皮膚や粘 膜に対する刺激性がなぐ安全性が高いことにカ卩え、ラクトバチルス ペントサス (Lac tobacilus pentosus)やプロピオ二パクテリゥム ァクネス (Propionibacterium a cnes)、ストレプトコッカス ミュータンス (Streptococcus mutans)などの、嫌気性 の皮膚或いは口腔内の常在菌に資化されにくぐ特に、口腔化粧料に使用すると歯 垢の形成を抑制し、ゥ蝕を抑制することから、これらの菌類が原因とされている、にき びなどの細菌性の皮膚の異常などがある場合の化粧料や、歯磨き用の素材としても 有利に利用できる。
[0014] また、本発明の化粧料は、結晶 a一マルトテトラオシル a一ダルコシドと共に、血行 促進作用を有する物質、抗炎症作用を有する物質、抗菌作用を有する物質、保湿作 用を有する物質、美白作用を有する物質、紫外線吸収作用を有する物質、紫外線散 乱作用を有する物質、収斂作用を有する物質、抗シヮ作用を有する物質、抗酸化作 用を有する物質、細胞賦活作用を有する物質、抗老化活性を有する物質、育毛活性 を有する物質、発毛活性を有する物質及び経皮吸収促進作用を有する物質から選 ばれる何れ力 1種又は 2種以上を組み合わせて配合することにより、これらの成分の 有する生理活性を増強させることができる。さらに、本発明の化粧料は、上記作用を 有する成分以外の、化粧料に添加されることが公知の任意の成分の 1種又は 2種以 上を目的に応じて、適宜配合することが出来る。本発明の化粧料に使用できるこれら の配合成分としては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、 1, 3-
ブチレングリコール、グリセリン、マルチトール、ソルビトール、 α , α—トレハロース、 α , 一トレ/ヽロース、 β , 一トレノヽロース、 <¾—マノレトシノレ α、 α—トレ/ヽロース、 α - マルトシル a、 a一トレハロース等の a、 a一トレハロースの糖質誘導体を含有する糖 質、環状四糖、サイクロデキストリン、イソマルトオリゴ糖、ラタトスクロース、ヒアルロン 酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸塩類、ワセリン、ラノリン、セレシン、シリコンワックス 、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロゥ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級ァ ルコール等の固型.半固型油分、スクヮラン、流動パラフィン、ジメチルポリシロキサン 、メチルフエ二ルポリシロキサン、エステル油、トリグリセライド等の流動油分、ビタミン E、ビタミン Eアセテート、ァスコルビン酸、ァスコルビン酸の燐酸或いは硫酸エステル 、ァスコルビン酸 2—ダルコシド、ルチン、糖転移ルチン、ヘスペリジン、糖転移へスぺ リジン、ナリンジン、糖転移ナリンジン、エスクリン、糖転移エスクリン、エスタレチン、糖 転移エスタレチン等のビタミン類やその誘導体、プロポリス、アイ、チャイニーズパセリ をはじめとするハーブやローヤルゼリー等の植物や動物の成分や、それらに由来す るエキス等の成分、抗生物質、生理活性物質、医薬品、酸化防止剤、防腐剤、香料 、クェン酸、クェン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、第 2リン酸ナトリウム等の pH調 整剤、有機変性モンモリロナイト、プルラン等の增粘剤、ケィ酸、無水ケィ酸、ケィ酸 マグネシウム、タルク、カオリン、雲母、ベントナイト、チタン被覆雲母、ォキシ塩化ビス マス、酸化ジルコニウム、酸ィ匕マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム 、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、紺青、酸ィ匕クロム、水酸ィ匕クロム、カラミン、ゼォ ライトおよびカーボンブラック等の無機粉末、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、 ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フエノール樹脂、 フッソ榭脂、ケィ素樹脂、アクリル酸榭脂、メラミン榭脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネ イト榭脂、ジビ ルベンゼン 'スチレン共重合体、上記化合物の単量体の二種以上か らなる共重合体、セルロイド、ァセチルセルロース、セルロース、澱粉、キチン、キトサ ン等の多糖類、シルクをはじめとするタンパク質、硬タンパク質の有機粉末、ベ-パ ナ色素、クチナシ色素、シコン色素、コチニール色素をはじめとする、アントラキノン 系、アントシァニン系、カルコン系、カルテノイド系の色素等の天然着色料、感光素 1 01号、感光素 201号、感光素 301号、感光素 401号等の感光素、赤色 201号、赤
色 202号、赤色 204号、赤色 205号、赤色 220号、赤色 226号、赤色 228号、赤色 4 05号、橙色 203号、橙色 204号、黄色 204号、黄色 401号および青色 404号等の有 機顔料粉末、赤色 3号、赤色 104号、赤色 106号、赤色 227号、赤色 230号、赤色 4 01号、赤色 505号、橙色 205号、黄色 4号、黄色 5号、黄色 202号、黄色 203号、緑 色 3号および青色 1号のジルコユウム、バリウムまたはアルミユウムレーキ等の有機顔 料粉末、上記有機粉末にシコン色素、ベュバナ色素等の天然着色料や有機合成色 素等の着色料、ルチン、糖転移ルチン、ヘスペリジン、糖転移ヘスペリジン、ナリンジ ン、糖転移ナリンジン、エスタレチン、糖転移エスタレチン、エスクリン、糖転移エスタリ ン等の機能性成分を担持せしめた粉体等カゝら選ばれる何れか 1種または 2種以上を 、本発明の化粧料に配合することも随意である。また、これらの成分の化粧料への配 合量については、対象とする化粧料の物性及び Z又は作用効果を妨げない限り特 に制限はなぐその目的に応じて、適宜調整すれば良ぐ通常は、化粧料の総質量 中の、 0. 0001 800/0の範囲であれば、よく、 0. 001 700/0力 S望ましレヽ。
[0015] 以下、参考例を挙げて、本発明で使用する結晶 マルトテトラオシル a—ダルコシ ドの調製例を説明し、次いで、実施例を挙げて、更に詳しく本発明について説明する が、本発明がこれら実施例に限定をうけないことは云うまでもない。
[0016] 参考例 1
結晶 a マルトテトラオシル a ダルコシドの調製
純度 98%のマルトペンタオース (株式会社林原生物化学研究所販売) 50質量部を 水 200質量部に加熱溶解させた後、 pH7. 0、温度 40°Cに調整し、これに特開平 7— 291987号公報の実験 A— 2に開示された方法で調製した、リゾビゥム ·スピーシーズ M-11由来の非還元性糖質生成酵素を、マルトペンタオースグラム当たり 5単位にな るように加え、 24時間反応させた。 100°Cで 20分加熱して、酵素を失活させた。本溶 液は、 α マルトテトラオシル α ダルコシドを固形物当たり約 90%含有し、その他は マルトペンタオースであった。この反応液に水酸化ナトリウムを 0. 1Nになるようにカロ え、 100でで 2時間加熱して還元性糖質を分解した。この溶液を活性炭にて脱色し、 Η型、 ΟΗ型、イオン交換樹脂で脱塩し、 α マルトテトラオシル α—ダルコシド純度 9 8%の糖液を得た。この糖液を濃度 60%に濃縮して助晶缶にとり、結晶 α マルトテ
トラオシル α—ダルコシドを種晶として 2%加え、ゆっくり撹拌しながら助晶した。得ら れるマスキットを分蜜し純度 99. 9%の含水結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシ ドを原料当たり収率約 50%で得た。このようにして得た結晶 α—マルトテトラオシル α 一ダルコシドは、室内に放置しても吸湿性を示さなかった。本結晶 α—マルトテトラオ シル α—ダルコシドは、本発明の化粧料の原料として有利に用いることができる。 参考例 2
結晶 a一マルトテトラオシル a一ダルコシドの調製
炭酸カルシウム 0. 1%を含む濃度 20%の馬鈴薯澱粉乳を、 pH6. 0に調整したの ち、 α _アミラーゼ(ノポ 'ノルディスク 'インダストリ一社製造、商品名ターマミール 60L )を澱粉固形物グラム当たり 0. 3%加え、 95乃至 100°Cに加熱して、澱粉を糊化、分 解したのち、酵素を加熱失活させて DE19. 5の液化液を得た。本液を pH6. 2、温 度 に調整し、これに参考例 1で使用したものと同じ非還元性糖質生成酵素を澱 粉グラム当たり 3単位、イソアミラーゼ (株式会社林原生物化学研究所製造)を 1, 00 0単位の割合となるように加え、 72時間反応させた。その反応液を 95°Cに加熱し 10 分間保って酵素を失活させた。本溶液は、ひ一マルトテトラオシル α—ダルコシドを固 形物当たり約 30%含有していた。この反応液を活性炭で脱色し、イオン交換榭脂 (Η 型及び ΟΗ型)にて脱塩し、濃度 40%に濃縮した。この濃縮液を塩型強酸性カチォ ン交換樹脂 (オルガノ株式会社製造、商品名 XT— 1016、 Na型)を充填したジャケッ ト付きステンレス製カラム(5. 4cm X 4mを 4本直列に接続)に、 60°C、 SV0. 4でチヤ ージし、っ 、で、 60°C温水で溶出して (X一マルトテトラオシル a—ダルコシド高含有画 分を採取した。本液は、固形物当たり約 75%のひ—マルトテトラオシル α—ダルコシド を含有していた。本液を常法にしたがって、活性炭にて脱色し、イオン交換樹脂 (Η 型及び ΟΗ型)にて脱塩し、固形物濃度約 80%に濃縮した。この濃縮液を助晶缶に とり、結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシドを種晶として 1 %加え、ゆっくり撹拌し ながら助晶し、次いで、パットに取り出し、ブロックを作製した。ブロックは約 で 2 曰間静置し熟成させた後、切削型粉砕機で粉砕し、流動乾燥し、分級し、含水結晶 a一マルトテトラオシル a一ダルコシド含有糖質粉末を原料当たり収率約 30%で得た 。本品は、実質的に吸湿性を示さず、取扱いが容易な組成物で、本発明の化粧料の
原料として好適である。
[0018] 参考例 3
結晶 a一マルトテトラオシル a一ダルコシドの調製
澱粉部分分解物 (松谷化学工業株式会社製造、商品名パインデックス # 4)を用!/、 て、濃度 20%、 pH5. 5、温度 45°Cに調整し、イソアミラーゼ (株式会社林原生物化 学研究所製造)を澱粉部分分解物グラム当たり 500単位加え、 24時間反応し、澱粉 由来の α— 1, 6結合を分解した。反応液を 100°Cに加熱し 10分間保ったのち、 40°C に冷却し、 pHを 6. 5に調整した。これに参考例 1で使用したものと同じ非還元性糖 質生成酵素を固形物グラム当たり 5単位、ひ_アミラーゼ (ノポ 'ノルディスク 'インダス トリー社製造、商品名ターマミール 60L)を澱粉固形物グラム当たり 0. 3%加え、 48 時間反応させ、その反応液を加熱し酵素を失活させたのち、冷却した。本反応液は、 α—マルトテトラオシル α—ダルコシドを、固形物当たり約 32%含有していた。これを 参考例 2と同様に精製、濃縮し、塩型強酸性カチオン交換樹脂を用いるカラムクロマ トグラフィーにかけて ex一マルトテトラオシル a一ダルコシド高含有画分を採取した。本 液は、固形物当たり約 81 %の a一マルトテトラオシル 一ダルコシドを含有して 、た。 本液を常法にしたがって、活性炭にて脱色し、イオン交換樹脂 (H型及び OH型)に て脱塩し、濃度約 70%に濃縮して助晶缶にとり、結晶 α—マルトテトラオシル α—ダル コシドを、種晶として 2%添加し、ゆっくり撹拌しながら助晶し、晶出率約 60%のマス キットを得た。本マスキットを乾燥塔上のノズルより 150kgZcm2の高圧で噴霧した。 これと同時に 85での熱風を乾燥塔の上部より送風し、乾燥塔底部に設けた移送金 網コンベア上に結晶粉末を捕集し、コンベアの下より 45°Cの温風を送りつつ、該粉 末を乾燥塔外に徐々に移動させて、取り出した。この粉末結晶を熟成塔に充填し、 温風を送りつつ、 24時間熟成させ、結晶化と乾燥を完了し、含水結晶 α—マルトテト ラオシルひ_ダルコシド含有糖質粉末を原料当たり収率約 25%で得た。本品は、吸 湿性を示さず、取扱いが容易な組成物で、本発明の化粧料の原料として好適である
[0019] 参考例 4
結晶 a一マルトテトラオシル a一ダルコシドの調製
参考例 1の方法で得た含水結晶 a マルトテトラオシル a ダルコシドを 100°Cで一 夜減圧乾燥して、水分約 0. 2%の無水結晶 a マルトテトラオシル a ダルコシドを 得た。本品は、室内に放置すると吸湿し、水分約 4%の含水結晶 a マルトテトラオシ ル —ダルコシドに容易に戻り安定化する。本無水結晶 a マルトテトラオシル aーグ ルコシドは、本発明の化粧料の原料として好適であるばかりでなぐ吸湿剤、脱水剤 、化学原料等として有利に利用できる。
[0020] 参考例 5
結晶 a マルトテトラオシル a ダルコシドの調製
a, a トレハロース (株式会社林原商事販売、商標『トレハ』) 1質量部及び澱粉部 分分解物 (松谷化学工業株式会社製造、商品名パインデックス # 4) 1質量部を水 3 質量部に加熱溶解し、温度 65で、 pH6. 0に調整し、これにバチルス'ステアロサー モフィラス由来のシクロマルトデキストリン 'ダルカノトランスフェラーゼ (株式会社林原 生物化学研究所製造)を澱粉部分分解物グラム当たり 10単位加えて 24時間反応の 後、酵素を加熱失活させた。次いで、温度 55 に調整し、これにプルラナーゼ (株式 会社林原生物化学研究所製造)及び a アミラーゼ (ノボ ·ノルディスク 'インダストリ 一社、商品名ターマミール 60L)を澱粉部分分解物グラム当たりそれぞれ 25単位、 5 単位加えて 24時間反応させて、これら酵素を加熱失活させた。この反応液には、 a マルトテトラオシル a ダルコシドを固形物当たり約 15%含有していた。これを参考 例 2と同様に精製し、塩型強酸性カチオン交換榭脂を用いるカラムクロマトグラフィー にかけて a マルトテトラオシル a ダルコシド高含有画分を得、これを脱色、脱塩し 、濃縮、助晶し、パットに取り出してブロックを作製した。本ブロックを切削、乾燥、分 級して、含水結晶 a マルトテトラオシル a ダルコシド含有糖質粉末を原料当たり収 率約 10%で得た。本品は、実質的に吸湿性を示さず、取扱いが容易な組成物で、 本発明の化粧料の原料として好適である。
[0021] 実施例 1
パウダーファンデーション
結晶 マルトテトラオシル a—ダルコシドを含有するパウダーファンデーションを調 製し、肌への密着性、化粧仕上がり感、保湿性、化粧の持続性について評価を行つ
た。なお、ファンデーションの調製は、表 1に示す構成処方に基づき、その A成分を ヘンシェルミキサーで混合し、これに均一加熱溶解した B成分を加え、混合粉砕し、 中皿に圧縮成型して行った。
[0022] [表 1]
※丄 : 日本油脂株式会社造 ※ 2 : 味の素株式会社製造
[0023] 表 1に示す実施例 1或いは比較例の構成処方のパウダーファンデーションを用!/、て 、専門パネラー 10名により、その使用感を評価した。評価は、右半顔に実施例 1の配 合のファンデーションを塗布し、左半顔に比較例の配合のファンデーションを塗布し
、「肌への密着性」、「化粧仕上がり感」、「保湿性」と化粧 5時間後の「化粧の持続性」 の合計 4項目について検討を行なった。使用感のそれぞれの項目について比較例 の配合と実施例 1の配合のパウダーファンデーションとを比較して、「3:実施例の方 が良い」、「2 :同等」、「1 :比較例の方がよい」の 3段階のスコアで官能評価し、 10名 のスコアの平均値を求めた。その平均値が、 2. 9—3. 0の場合を「◎」、 2. 5—2. 8 の場合を「〇」、 2. 4- 1. 6の場合を「△」、 1. 5以下の場合を「X」とする判定符号を 付して、各使用感の項目の評価結果を表 2に示す。
[0024] [表 2]
[0025] 表 2から明らかなように、 α -マルトテトラオシル α—ダルコシド含有糖質を含まな Vヽ 比較例の配合処方のパウダーファンデーションに比して、 一マルトテトラオシル α一 ダルコシド含有糖質を、無水物換算で、化粧料の総質量の 8. 8%含有する実施例 1 の配合処方のパウダーファンデーションは、肌への密着性、化粧仕上がり感、保湿性 、化粧の持続性に優れていると評価された。
[0026] 実施例 2
サンスクリーンクリーム
結晶 一マルトテトラオシル a—ダルコシドを含有するサンスクリーンクリームを調製 し、肌への密着性、化粧仕上がり感、保湿性、化粧の持続性について評価を行った 。なお、サンスクリーンクリームの調製は、表 3に示す構成処方に基づき、その全量を 仕込める容器に A成分を秤量し、加温し溶解させ、これに粉砕して均一混合した B成 分を加え、均一に混合後、別の容器で均一に加熱溶解した C成分を加え、全体をホ モジナイザーで均一にして、室温まで攪拌冷却して調製した。
[0027] [表 3]
構 成 成 分 配合量 (%)
実施例 2 比較例 セスキォレイン酸ソルビタン 2. 00 2. 00 ジメチコンコポリオール 1. 50 1. 50 イソノナン酸イソトリデシル 4. 00 4. 00 マイクロクリス夕リンワックス 6. 00 6. 00
A
プロピルパラベン 0. 10 0. 1 0 フエニルトリメチコン 7. 00 7. 00 クオ夕二ゥム一 1 8ベントナイ ト 1. 00 1. 00 デカメチルシクロペンタシロキサン 1 5. 00 1 5. 00 微粒子酸化チタン 5. 00 5. 00 微粒子酸化亜鉛 10. 00 1 0. 00 マイ力 4. 00 4. 00 タルク 0. 72 5. 7 2
B 参考例 3で調製した含水結晶 α—マルト
テトラオシル α—ダルコシド含有糖質粉 5. 00 ― 末
ベンガラ 0. 20 0. 20 メチルパラベン 0. 02 0. 02 精製水 32. 26 32. 26
1 3—ブチレングリ 5. 00 5. 00
C , コール
塩化ナトリウム 1. 00 1. 00 メチルパラベン 0. 20 0. 20 全 量 1 00. 00 1 00. 00
[0028] 表 3に示す実施例 2或!/、は比較例の構成処方のサンスクリ一ンクリ一ムを用レ、て、 各々専門の女性パネラー 15名により、各人が通常の使用方法にてサンスクリーンクリ ームを使用した場合の、塗布時の「のびの程度」、「油っぽさの程度」、塗布後の「ベ たつきの程度」、「シットリ感」について、「5:非常に良い」、「4:良い」、「3:普通」、「2: やや悪い」、「1:悪い」の 5段階のスコアで評価し、 15名のスコアの平均値を求めた。 その平均値が、 5—4.5の場合を「(§)」、4.4—3.5の場合を「〇」、 3.4—2.5の場 合を「△」、 2.4以下の場合を「X」とする判定符号を付して、各使用感の項目の評価 結果を表 4に示す。
[0029] [表 4] 使用感の評価項目 実施例 2 比較例
のびの程度 〇 〇
油っぽさの程度 〇 Δ
ベたつきの程度 ◎ Δ
シッ卜リ感 ◎ Δ
[0030] 表 4から明らかなように、結晶 oi -マルトテトラオシル α -ダルコシド含有糖質を含ま ない比較例の構成処方のサンスクリーンクリームは、やや油っぽく、ベたつき、しっとり 感の点ても、やや悪いと評価されたのに対して、結晶 α—マルトテトラオシル α ダル コシド含有糖質を、無水物換算で、 5%含有する実施例 2の構成処方のサンスクリー ンクリームは、油っぽくなぐベたつき感がないにもかかわらず、シットリとした感じが得 られると評価され、実施例 2の配合のサンスクリーンクリームが、優れた美肌効果を有 していることが明ら力となった。
[0031] 実施例 3
洗顔フォーム
表 5に示す構成処方に基づき、その全量を 75 85°Cで加熱溶解した後、徐々に 室温まで攪拌冷却し、目的の洗顔フォームを得た。本品は、結晶ひ マルトテトラオ シル α ダルコシド含有を含有しているので、クリーミイな泡立ちで、スクラブ感が適度 に発揮されたすつきりした洗浄感を有し、洗!、上がり時はシットリとした感じが持続す る洗顔フォームである。
[0032] [表 5]
[0033] 実施例 4
ピールオフパック
表 6に示す構成処方に基づき、その A成分を均一に加熱溶解し、別に均一溶解し
た B成分及び C成分を添加混合して均一とした後、室温まで攪拌冷却し、目的のピ ールオフパックを得た。本品は、結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシド^^有し ているので、塗布時ののびが良ぐ均質な被膜となり、スムーズに剥離出来、古くなつ た角質層や肌の汚れを取り除き、すっきりとして潤いのある使用後感が得られるピー ルオフパックである。
[0034] [表 6]
[0035] 実施例 5
口紅
表 7に示す構成処方に基づき、その Α成分を混合して、 85°Cで攪拌溶解したもの に、 B成分の各成分をヒマシ油の一部に加えローラーで処理したものを加えて均一に 分散した。これを、モールド型に流し込み急冷し、スティック状とし、目的の口紅を得 た。本品は、結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシドを含有しているので滑らかな のびで、化粧仕上がりがよ 保湿性があり、潤った唇状態を保つことのできる口紅で ある。
[0036] [表 7]
構 成 成 分 配合量 )
ヒマシ油 2 5. 0 0
2-ェチルへキサン酸セチル 1 5. 2 0 ラノリン 1 1. 0 0 イソプロピルミリスチン酸エステル 1 0. 0 0
A キャンデリラロゥ 9. 0 0 パラフィン 8. 0 0 ミツロウ 5. 0 0 カルナゥバロウ 5. 0 0 パラォキシ安息香酸プ口ピル 適 量 参考例 3で調製した含水結晶 α—マルトテト 5. 0 0 ラオシル α—グルコシド含有糖質粉末
酸化チタン 5. 0 0
B
赤色 2 0 2号 1. 0 0 赤色 2 0 1号 0. 6 0 赤色 2 2 3号 0. 2 0
斗
1 0 0. 0 0
[0037] 実施例 6
磨含
表 8に示す構成処方に基づき、その Α成分を加熱混合して均一にした後、 B成分、 C成分を順次添加、攪拌して均一にし、攪拌冷却して、目的の歯磨きを得た。本品は 、結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシドを含有してレ、るので、泡立ちがよぐすつ きりした洗浄後感で、歯垢もきれいに除去することのできる歯磨きである。
[0038] [表 8]
構 成 成 分 配合量 (%) 酢酸トコフエロール 0. 1 0 グリチルリチン酸ジカリウム 0. 1 0 精製水 26. 50 グリセリン 1 0. 00
A シラップ状の α, α—トレハロースの糖質
誘導体含有糖質※ 30. 00 カラギ一ナン 0. 50 カルボキシメチルセルロースナ卜リゥム 1. 00 安息香酸ナトリウム 0. 30 第 2リン酸カルシウム 1 0. 00
B 参考例 1で調製した結晶 α—マルトテトラ
20. 00 オシルひ—ダルコシド粉末
C ラウリル硫酸ナトリゥム 1. 50
に 1 00. 00
※ :株式会社林原生物化学研究所販売、 商標 『トルナーレ』
[0039] 実施例 7
アイシャドウ
表 9に示す構成処方に基づき、その A成分をヘンシェルミキサーで混合し、これに 均一加熱溶解した B成分を加え、混合粉砕し、中皿に圧縮成型し、アイシャドウを得 た。本品は、結晶 α—マルトテトラオシル α—ダルコシドを含有しているので、密着性と 化粧仕上がり感が良ぐ塗布した瞼から目尻は保湿感が得られる、使用感の良いアイ シャドウである。
[0040] [表 9]
構 成 成 分 配合量(¾) シリコン処理タルク 26. 9 1
シリコン処理酸化チタン 9. 00
チッ化ホウ素 9. 00
シリコン処理 (タルク · ケィフッ化 K) 焼
A 9. 00 成物
シコパール · ピンク※ 27. 0
参考例 2で調製した含水結晶ひ一マルトテ
9. 00
トラオシル α—グルコシド含有糖質粉末
メチルパラベン 0. 0 9
ジメチコン 4. 98
ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 1. 00
B (植物性) スクヮラン 4. 00 卜コフエロール 0. 0 1
プロピルパラベン 0. 0 1
□ η「 1 00. 0 0
※ : B AS F社製造
[0041] 実施例 8
マスカラ
表 10に示す構成処方に基づき、その A成分を加熱溶解させ、混合粉砕した B成分 を加えて均一に分散させ、これに、別の容器で均一溶解した C成分を添加して乳化 し、均一にした後、攪拌冷却し、 40°C付近で D成分をカ卩えて均一にし、室温まで冷 却攪拌して、 目的のマスカラを得た。本品は、結晶 α—マルトテトラオシル 一ダルコ シドを含有しているので、のびが良く、睫毛に均質に付着し、しっとりとして、ポリユー ム感がアップした仕上がり感が得られるマスカラである。
[0042] [表 10]
構 成 成 分 配合量(¾) 精製水 36. 1 2 ポリビニルピロリ ドン 2. 00
1 , 3-ブチレングリコール 2. 00
A ポリクオ夕ニゥム -10 0. 1 0
モンモリ口ナイ ト 0. 43 トリエ夕ノールァミン 1. 7 5 メチルパラベン 0. 20 参考例 3で調製した含水結晶 α—マルトテトラオ
3. 00 シル α—ダルコシド含有糖質粉末
B
タルク 0. 40 黒酸化鉄 6. 50 カルナゥバロウ 5. 45 ミツロウ 8. 95 ステアリン酸 2. 00 自己轧化型ステアリン酸グリセリル 2. 00
C ステアりン酸プロピレングリコール 2. 00
ォレイン酸 1. 00 水添ポリィソブテン 2. 00 シクロメチコン 4. 00 プロピルパラベン 0. 1 0
D 酢酸ビニル樹脂ェマルジヨン (50%) 20. 00
σ Τ 1 00. 00
[0043] 実施例 9
化粧下地
表 11に示す配合処方に基づき、その Β成分を加熱溶解したものの中に C成分を添 加 ·分散後、別の容器で加熱 ·溶解した Α成分を添加 ·乳化して充分に均一混合して 、室温まで攪拌冷却し、目的の化粧下地を得た。本品は、結晶 α—マルトテトラオシ ル α—ダルコシドを含有しているので、ファンデーションとの密着性力なぐ化粧崩れ しにくく、更に、シットリとした感触が持続し、良好な使用感触を有する化粧下地であ る。
[0044] [表 11]
構 成 成 分 配合量 ) イオン交換水 49. 00
1, 3-ブチレングリコール 3. 00
グリセリン 1. 00
モンモリ口ナイ 卜 0. 50
A
キサンタンガム 0. 1 0
へキサメタリン酸ナトリゥム 0. 0 5
エチレンジァミン 4酢酸ナトリウム 0. 0 5
水酸化ナトリウム 0. 1 0
ステァリン酸 1. 00
パルミチン酸 1. 00
イソステアリルパルミテート 3. 00
ヮセリン 1. 00
ジメチルポリシロキサン (6 c s ) 1 0. 00
B 流動パラフィン 1 0. 00
F〇Eグリセリルモノォレ一卜 1. 00
グリセリルモノステアレー卜 1. 00
酸化防止剤 0. 05
防腐剤 0. 20
香料 0. 1 5
酸化チタン 2. 00
セリサイト 5. 00
参考例 3で調製した含水結晶 α マルトテ 5. 00
C トラオシル α ダルコシド含有糖質粉末
黄酸化鉄 0. 1 0
微粒子酸化チタン 5. 00
チタン酸コバルト 0. 70
A =+
□ 口 T 1 00. 00
[0045] 実施例 10
化粧下地
表 12に示す配合処方に基づき、その B成分を加熱溶解したものの中に C成分を添 加 ·分散後、別の容器で加熱 ·溶解した A成分を添カ卩 ·乳化して充分に均一混合して 、室温まで攪拌冷却し、目的の化粧下地を得た。本品は、結晶 α マルトテトラオシ ル^ ダルコシドを含有しているので、ファンデーションとの密着性力 ぐ化粧崩れ しにくぐ更に、シットリとした感触が持続し、良好な使用感を有する化粧下地である。
[0046] [表 12]
構 成 成 分 配合量 (¾)
イオン交換水 48. 0 0
1, 3-ブチレングリコール 3. 0 0
糖転移ヘスペリジン 1 1. 0 0
グリセリン 1. 0 0
A モンモリ口ナイ ト 0. 5 0
キサンタンガム 0 - 1 0
へキサメタリン酸ナトリゥム 0. 0 5
エチレンジァミン 4酢酸ナトリゥム 0. 0 5
水酸化ナトリウム 0. 1 0
ステァリン酸 1. 0 0
パルミチン酸 1. 0 0
ィソステアリルパルミテート 3. 0 0
ヮセリン 1. 0 0
ジメチルポリシロキサン (6 c s ) 1 0. 0 0
流動パラフィ ン 1 0. 0 0
B
POEグリセリルモノォレート 1. 0 0
グリセリルモノステアレー卜 1. 0 0
酸化防止剤 0. 0 5
感光素 2 0 1号 0. 0 1
防腐剤 0. 2 0
香料 0. 1 5
酸化チタン 1. 0 0
シコン色素を担持した粉体※2 1. 0 0
セリサイ ト 5. 0 0
参考例 4で調製した無水結晶 α マルトテ 5. 0 0
C
トラオシル α グルコシド粉末
黄酸化鉄 0. 1 0
微粒子酸化チタン 5. 0 0
チタン酸コバルト 0. 7 0
□ Si 1 0 0. 0 0
※ 丄 :株式会社林原生物化学研究所販売、 商品名 「a Gヘスペリジン」
※ 2 :株式会社林原生物化学研究所販売、 商品名 「シコンブラックキトフ
ァインパウダー 産業上の利用可能性
結晶 α マルトテトラオシル a ダルコシドは、安全で、且つ、非常に安定であること に加えて、これを配合することにより、使用性が良ぐ化粧仕上がりも良好で、皮膚へ 柔軟性、ハリを与え、保湿性も著しく向上し、ベたつき感がなく、さらには、体臭や汗 臭さを抑制できると Vヽぅ優れた効果を有する化粧料を提供することができる。本発明 は、このように顕著な作用効果を有する発明であり、産業上の貢献はまことに大きぐ
意義のある発明である。