WO2005069170A1

WO2005069170A1 - 画像ファイル一覧表示装置

Info

Publication number: WO2005069170A1
Application number: PCT/JP2005/000242
Authority: WO
Inventors: Naoki Tanaka; Haruyo Ookubo; Yoshimori Nakase
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-01-15
Filing date: 2005-01-12
Publication date: 2005-07-28
Also published as: US20080129757A1; CN1910577A; EP1705583A1; EP1705583A4; JP4341408B2; CN100517316C; JP2005202635A

Abstract

　一連の複数の種別に分類された複数の画像ファイルの一覧をディスプレイに表示する画像表示装置であって、複数の画像ファイルそれぞれを、各画像ファイルが示す画像を縮小した画像であるサムネイルで表示するサムネイル表示ページ描画部２３を備え、サムネイル表示ページ描画部２３は、注目している種別に属する画像ファイルに対応するサムネイルを注目ページに配置して表示するとともに、注目している種別に属する他の画像ファイルに対応するサムネイル又は注目している種別と隣接する他の種別に属する画像ファイルに対応するサムネイルを注目ページよりも小さい表示面積を有する非注目ページに配置して表示する。

Description

明細書

画像ファイル一覧表示装置

技術分野

[0001] 本発明は、画像ファイルの一覧を表示する画像ファイル一覧表示装置に関する。

背景技術

[0002] 近年、デジタルスチルカメラ、デジタル動画カメラ、さらに携帯電話などで動画ゃスチル画像を撮影することが普及している。また、それと並行して個人ユースのパーソナルコンピュータ（以下、「PC」という。）が普及し、 PC内の記憶装置などに蓄積される個人所有の画像ファイルの数量は爆発的に増加して、る。

[0003] 大量の画像ファイルの中から、閲覧や印刷などを行ないたい画像、つまり目的とする画像を探す場合、画像ファイルの縮小画像 (以下、「サムネイル」という。）が用いられる。具体的には、画像表示装置において、サムネイルを一覧表示させ、表示されたサムネイル中から、目的とする画像のサムネイルを選択することが通常行なわれている。

[0004] 例えば、 PCにおいては、通常、大量の画像ファイルはユーザにより分類され、その分類に対応する名前が付されたフォルダの中に保存される。この画像ファイルのサムネイルをフォルダ単位で一覧表示するアプリケーションソフトウェアが存在し、ユーザは、 PCにおいて、そのアプリケーションソフトウェアにより表示されるサムネイルを参照し、目的とする画像を選択している。

[0005] 従来の画像表示装置の一般的なユーザインターフェースの例として、図 1一図 4に PCにおけるサムネイル表示例を示す。

[0006] 図 1は、 PCに接続された表示装置にサムネイルが表示される際の画面構成例を示す図である。図 1に示すように、画面の左側に、フォルダ表示領域 400が存在し、右側にサムネイル表示領域 401が存在する。

[0007] ユーザが、フォルダ表示領域 400に表示されて!、るフォルダを選択すると、選択されたフォルダ内に格納されて、る画像ファイル力サムネイル表示領域 401に所定のサイズで一覧表示される。 [0008] ここで、表示装置の表示領域は限られており、選択したフォルダ内の画像ファイルのサムネイルをすベて表示できない場合がある。その場合、アプリケーションソフトゥエアは、ユーザに対して、以下の二つの方法を提供し、ユーザに、表示できなかった画像ファイルのサムネイルの表示を行わせる。

[0009] 第一の方法は、画面上にスクロールバーを表示し、そのスクロールバーが操作されることにより、画面外のサムネイルを表示する方法である。

[0010] 図 2 (A)は、実際には表示対象として 24枚分のサムネイルがあるにも関わらず、画面内には 12枚しか表示できない状態を示す図である。

[0011] 図 2 (B)に示すように、表示対象である 24枚のサムネイルのうち、サムネイル表示領域 401に存在する部分のみが実際に画面に表示されている。この時、全ての表示対象サムネイルに対して、どの範囲が画面に表示されているのかを、スクロールバーの位置および長さによりユーザに推測させることができる。

[0012] 図 2に示す表示例では、画面右端にスクロールバーを表示し、上下方向に移動させる例を挙げている力画面下部に横軸方向のスクロールバーを表示し、ユーザの操作によりサムネイルの表示範囲を左右方向に移動させる方法も同様に用いられている。

[0013] 第二の方法は、サムネイルの 1枚あたりの表示サイズを小さくすることで、より多くのサムネイルを表示する方法である。

[0014] 図 3は、サムネイルの表示サイズを変更するための画面を示す図である。図 3に示す表示サイズ設定メニュー 402を用い、表示サイズの設定を受け付けることにより、表示サイズの変更を行う。

[0015] 図 4 (A)は、サムネイルの表示サイズを 128ピクセル X 128ピクセルに設定された場合の画面の表示例であり、図 4 (B)は、 32ピクセル X 32ピクセルに設定された場合の画面の表示例を示す図である。

[0016] 図 4 (A)に示すように、 128ピクセノレ X 128ピクセノレの場合は、 12枚のサムネィノレ表示であるが、図 4 (B)に示すように、 32ピクセル X 32ピクセルにした場合は、例えば、 88枚表示される。つまり、 128ピクセル X 128ピクセルの場合の約 7倍（88Z12 ^ 7. 33)のサムネイルを表示することができる。 [0017] なお、上述のようなサムネイルの表示に関する技術は他にも公開されている（例えば、特許文献 1参照。）。

特許文献 1：特開平 10- 307936号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0018] しかしながら、上述の第一の方法については、画面内に表示されていないサムネィルについては、スクロールバーを操作して画面内に表示させなければ、どのような画像かなどを全く確認することができない。つまり、大量画像を管理する場合、画面外に存在するサムネイルの数も大量となり、目的とする画像の検索が困難になるという課題がある。

[0019] また、第二の方法については、大量の画像を一度に表示しょうとした場合には、サムネイルの表示サイズを小さくする必要があり、一枚一枚のサムネイルの視認性が落ちるという課題がある。

[0020] また、上述のように、ユーザにより選択されたフォルダに保存されている画像フアイルのみがサムネイル表示の対象である場合、ユーザは、選択したフォルダ以外のフォルダに保存されている画像ファイルの量や内容を知るためには、そのフォルダを選択し直さなければならな、と、う課題がある。

[0021] この場合、例えば、選択したフォルダ内に他のフォルダの画像ファイルを予め入れておけば、ユーザは、フォルダを選択し直すことなく多くのサムネイルを閲覧することができる。しかしながら、サムネイルは単にファイル名等でソートされ表示される。つまり、ユーザが選択の際に考慮したい属性情報を基準とした順序で並べられるとは限らない。

[0022] 本発明は、上記課題を考慮し、限られた表示領域の中で、ユーザが、大量の画像ファイルの中から目的とする画像ファイルを探しやすい画面を表示する画像ファイル一覧表示装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0023] 本発明の画像ファイル一覧表示装置は、一連の複数の種別に分類された複数の画像ファイルの一覧を画面に表示する画像ファイル一覧表示装置であって、前記複数の画像ファイルそれぞれを、各画像ファイルが示す画像を縮小した画像である縮小画像で表示する縮小画像表示手段を備え、前記縮小画像表示手段は、注目して Vヽる種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像を注目ページに配置して表示するとともに、注目している前記種別に属する他の画像ファイルに対応する縮小画像又は注目している前記種別と隣接する他の種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像を前記注目ページよりも小さ!、表示面積を有する非注目ページに配置して表示することを特徴とする。

[0024] これにより、画像ファイル一覧表示装置は、多数の縮小画像を、注目ページと、注目ページより表示面積の小さな非注目ページとに表示することができる。また、注目ページに表示される縮小画像と、非注目ページに表示される縮小画像とは、その種別に連続性を有している。

[0025] つまり、ユーザが、大量の画像ファイルの中から、目的とする画像ファイルを探す際、注目ページに表示されるサムネイルを閲覧するとともに、そのサムネイルの種別と、近い種別のサムネイルの概要を参照することができる。

[0026] また、前記画像ファイル一覧表示装置はさらに、前記縮小画像表示手段によって表示された縮小画像に対応する画像ファイルが属する種別を表示する分類種別表示手段を備え、前記分類種別表示手段は、前記注目ページ及び前記非注目ページの前記画面における位置に対応する並びで、前記注目ページに表示されている縮小画像に対応する画像ファイルが属する種別と前記非注目ページに表示されてヽる縮小画像に対応する画像ファイルが属する種別とを表示することを特徴とする。

[0027] また、前記分類種別表示手段は、同一の種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像が複数のページにわたって配置されている場合には、そのページの枚数に対応するサイズの領域に、そのページに対応する種別を表示することを特徴とする。

[0028] これにより、ユーザは、注目ページおよび非注目ページの縮小画像がどの種別の画像ファイルのものであるかを認識できる。また、それぞれの種別毎のページ数に対応するサイズの領域に、それぞれの種別が表示されるため、そのサイズによりその種別の画像ファイルがど; ^立存在するのかを認識することができる。

発明の効果 [0029] 限られた表示領域の中で、ユーザが、大量の画像ファイルの中から目的とする画像ファイルを探しやすい画面を表示する画像ファイル一覧表示装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

[0030] [図 1]図 1は、従来の技術により、 PCに接続された表示装置にサムネイルが表示される際の画面構成例を示す図

[図 2]図 2は、従来の技術により、実際には表示対象として 24枚分のサムネイルがあるにも関わらず、画面内には 12枚しか表示できない状態を示す図

[図 3]図 3は、従来の技術における、サムネイルサイズの変更画面の例を示す図 [図 4]図 4は、従来の技術における、サムネイルサイズの変更に伴う画面表示例を示す図

[図 5]図 5は、本発明の実施の形態に係る画像表示システム 110の外観を示す図 [図 6]図 6は、画像表示装置 100がディスプレイ 200に表示するサムネイル表示ウィンドウの表示例を示す図

[図 7]図 7は、画像表示装置 100の機能的な構成を示す機能ブロック図

[図 8]図 8は、分類種別描画部 21の機能的な構成を示す機能ブロック図

[図 9]図 9は、サムネイル表示ページ描画部 23の機能的な構成を示す機能ブロック図

[図 10]図 10は、描画リストのデータ構成の一例を示す図

[図 11]図 11は、サムネイル表示ウィンドウに表示される画像表示領域 1内のサムネィル表示ページ 2等のサイズを示す図

[図 12]図 12は、仮想ページ形状、および基本ページ部品の世界座標系での配置の例を模式的に表現した図

[図 13]図 13は、サムネイル表示ページ 2のクリックによる注目ページの変更のための構成部であるページクリック検出部 70の機能ブロック図

[図 14]図 14は、注目ページ切り替えの際のアニメーション表示を模式的に示す図 [図 15]図 15は、サムネイル表示ウィンドウ内に分類種別リストを配置した場合の表示例を示す図 [図 16]図 16は、画像ファイルの属性情報、およびキーワード入力画面をディスプレイ 200に表示させた場合の表示例を示す図

[図 17]図 17は、サムネイル表示ページ 2に 2次元処理を行い表示するための、サムネィル表示ページ描画部 23の機能的な構成を示す機能ブロック図

[図 18]図 18は、図 17に示すサムネイル表示ページ描画部 23が描画し、ディスプレイ 200に表示するサムネイル表示ページ 2の表示例を示す図

[図 19]図 19は、サムネイル表示ページ 2に 2次元処理を行い表示するための、サムネィル表示ページ描画部 23の別の構成を示す機能ブロック図

[図 20]図 20は、図 19に示すサムネイル表示ページ描画部 23が描画し、ディスプレイ 200に表示するサムネイル表示ページ 2の表示例を示す図

発明を実施するための最良の形態

[0031] 以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。

まず、本発明の実施の形態に係る画像表示システムの構成を図 5—図 9を用、て説明する。

[0032] 図 5は、本発明の実施の形態に係る画像表示システム 110の外観を示す図である画像表示システムは、画像をユーザに対して表示するシステムであり、画像表示装置 100と、ディスプレイ 200と、入力装置 300とを備える。また、入力装置 300は、キ一ボード 300aとマウス 300bと力ら構成されて!、る。

[0033] 画像表示装置 100は、本発明の画像ファイル一覧表示装置の一例であり、記憶して、る画像をユーザの指示に従、描画し、ディスプレイ 200に表示する装置である。

[0034] なお、画像表示装置 100は、画像のサムネイルを一覧表示するサムネイル一覧表示機能と、サムネイルの一覧の中からユーザに選択されたサムネイルが示す元画像を表示する画像表示機能とを有してヽる。

[0035] ディスプレイ 200は、画像表示装置 100によって描画される画面を表示する液晶デイスプレイである。入力部 300は、ユーザの指示を画像表示装置 100に入力するためのキーボード 300aおよびマウス 300bである。

[0036] 図 6は、画像表示装置 100がディスプレイ 200に表示する、サムネイル表示ウィンドゥの表示例を示す図である。

[0037] サムネイル表示ウィンドウは、画像表示領域 1と分類種別表示領域 5とから構成される。

画像表示領域 1は、中央の注目領域 Aと、注目領域 Aの左右に存在する非注目領域 Bとカゝら構成される。また、それら領域のそれぞれに、複数のサムネイル枠 4が配置されたサムネイル表示ページ 2が表示される。サムネイル枠 4にはサムネイルとそのサムネイルに対応する画像ファイルのファイル名が表示される。

[0038] なお、注目領域 Aに表示されるサムネイル表示ページ 2を、以下、「注目ページ」という。また、非注目領域 Bに表示されるサムネイル表示ページ 2を、以下、「非注目べージ」とも、う。つまり、注目ページ以外のサムネイル表示ページ 2は非注目ページとなる。また、非注目領域 Bは複数の非注目ページを表示することができる。

[0039] また、画像表示領域 1は仮想 3次元空間を有し、注目ページは正面向きに配置される。非注目領域 Bに表示されるサムネイル表示ページ 2は、仮想 3次元空間内では斜め向きに配置された表示となる。結果として注目ページ上の正面向きのサムネイルと、非注目領域 Bに表示されるサムネイル表示ページ 2上の斜め向きのサムネイルとが画像表示領域 1に表示される。つまり、画面上の表示面積において、非注目ページは注目ページより小さな表示面積となる。

[0040] 分類種別表示領域 5には、現在、表示対象となっている分類種別の名前である分類種別名を表示する個別分類種別名表示欄 6が表示される。

[0041] 分類種別とは、画像ファイルおよびそのサムネイルの分類を示す情報である。具体的には、画像ファイルは撮影地域や日時等の属性情報を持つ。また、サムネイルは元画像となる画像ファイルの属性と対応付けられて記憶されるため、同一の分類種別に属するサムネイルは共通する属性情報を持つ。

[0042] なお、分類種別は階層構造を有しており、例えば、「地域」という分類種別の中に、「青森県」、「長野県」という分類種別を持つ。

[0043] 分類種別表示領域 5に表示される個別分類種別名表示欄 6の背景には色が付される。例えば、「青森県」の背景色は青（図 6上ではドットで表現されている。）であり、「長野県」の背景色は緑（図 6上では斜線で表現されている。）であり、「福岡県」の背景色は白である。また、画像表示領域 1の各サムネイル表示ページ 2の周辺部も、そのサムネイル表示ページ 2に対応する個別分類種別名表示欄 6と同じ色が付されている。

[0044] 個別分類種別名表示欄 6の上には、それぞれの分類種別に対応するサムネイル表示ページ 2の存在を示すサムネイル表示指標 7が表示され、例えば、分類種別「福岡県」のサムネイル表示ページ 2は 2枚存在することを示して!/、る。

[0045] さらに現在、注目ページであるサムネイル表示ページ 2を明示する注目ページ指標

8が表示される。図 6に示すように、現在、注目ページは、分類種別「長野県」の 1枚目のサムネイル表示ページ 2であることを示して!/、る。

[0046] なお、ユーザの入力部 300の操作により、サムネイル表示指標 7がクリックされることにより、注目ページは、クリックされたサムネイル表示指標 7に対応するサムネイル表示ページ 2に変更される。

[0047] サムネイル表示ウィンドウの画像表示領域 1および分類種別表示領域 5を画像表示装置 100が描画する際の動作にっ、ては後述する。

[0048] 図 7は、画像表示装置 100の機能的な構成を示す機能ブロック図である。画像表示装置 100は、上述のように、記憶している画像ファイルをユーザの指示に従い描画し、ディスプレイ 200に表示する装置である。

[0049] なお、画像表示装置 100については、画像表示装置 100において特徴的な構成部についてのみ説明する。

[0050] 画像表示装置 100は、受付部 10と、画像ファイル記憶部 11と、分類種別データ記憶部 12と、属性情報変換部 13と、画像表示領域演算部 14と、ページ形状演算部 1

5と、データ管理部 16と、分類種別描画部 21と、分類種別表示領域演算部 22と、サムネイル表示ページ描画部 23と、出力部 24とを備える。

[0051] 分類種別表示領域演算部 22は、ページ数演算部 17と、表示領域演算部 18と、順序演算部 19と、個別位置演算部 20とから構成される。

[0052] 受付部 10は、ユーザが行う入力装置 300からの入力を受け付け、その入力内容に応じ、画像表示装置 100が備える各構成部に入力内容を転送する処理部である。

[0053] 画像ファイル記憶部 11は、画像ファイルと画像ファイルが持つ属性情報 (例えば、撮影位置の緯度経度や撮影日時など）とを記憶するための記憶装置である。本実施の形態にぉ、ては、すでに複数の画像ファイルおよびその属性情報が記憶されてヽると想定する。

[0054] 分類種別データ記憶部 12は、画像ファイルカゝら抽出または生成されたサムネイルおよび元画像の属性情報とを対応付けて記憶し、さらに、分類種別を記憶する記憶装置である。また、それぞれのサムネイルには識別子が付されて記憶され、識別子によりサムネイルとそのサムネイルの属性情報とが特定される。

[0055] データ管理部 16は画像ファイル記憶部 11および分類種別データ記憶部 12の情報の入出力を管理する処理部である。

[0056] 属性情報変換部 13は、入力装置 300からの入力内容を、画像ファイルの持つ属性情報に変換する処理部である。

[0057] 例えば、ユーザから県名が入力された場合、画像ファイルが持つ属性情報の撮影位置の緯度経度をデータ管理部 16を介して読み出し、その緯度経度に対応する県名に変換する。変換の詳細については、動作の説明の中で後述する。

[0058] 画像表示領域演算部 14は、ディスプレイ 200の画面表示サイズまたはユーザに指定されたサムネイル表示ウィンドウのサイズ力画像表示領域 1の位置と、縦、横の画素数 (以下、特に記載のない限り、「サイズ」という。）とを決定する処理部である。

[0059] ページ形状演算部 15は、画像表示領域演算部 14に決定された画像表示領域 1のサイズとサムネイルの規定されたサイズとから、 1枚のサムネイル表示ページ 2に表示されるサムネイルの最大数であるページ単位サムネイル数、ページの形状であるべージ形状、およびページ内の余白等のサイズを算出し決定する処理部である。なお、本実施の形態では、サムネイル表示ページ 2のページ形状については矩形であると決定する。

[0060] 分類種別表示領域演算部 22は、分類種別表示領域 5のサイズ、および分類種別表示領域 5に表示される個別分類種別名表示欄 6等の位置およびサイズを決定する処理部であり、上述のように、ページ数演算部 17と、表示領域演算部 18と、順序演算部 19と、個別位置演算部 20とから構成される。

[0061] ページ数演算部 17は、各分類種別に対応するサムネイル表示ページ 2の数である分類種別ページ数を算出する処理部である。表示領域演算部 18は、分類種別表示領域 5の位置およびサイズを決定する処理部である。また、表示領域演算部 18は、ページ数演算部 17が算出する分類種別ページ数に基づき個別分類種別領域を決定する。ここで、個別分類種別領域とは、分類種別表示領域 5における各分類種別の領域であり、それぞれの個別分類種別名表示欄 6が存在する領域である。また、個別分類種別領域は、ページ数演算部 17が算出する分類種別ページ数に比例しそのサイズが決定される。

[0062] 順序演算部 19は、入力装置 300から入力または指定される分類種別順序パラメ一タに基づき、分類種別表示領域 5の個別分類種別名表示欄 6の表示順序である分類種別表示順序を決定する処理部である。分類種別順序パラメータとは、個別分類種別名表示欄 6の表示順序の基準となるパラメータであり、図 1に示した表示例では、「北から」 t 、うパラメータが指定されて、る。

[0063] 個別位置演算部 20は、順序演算部 19により決定された分類種別表示順序と、表示領域演算部 18により決定された個別分類種別領域とから分類種別表示領域 5内の個別分類種別名表示欄 6の位置と領域を算出する処理部である。

[0064] 分類種別描画部 21は、本発明の画像ファイル一覧表示装置における分類種別表示手段およびスライダー表示手段の一例であり、分類種別表示領域 5を描画する処理部である。分類種別描画部 21の詳細については、図 8を用いて後述する。

[0065] サムネイル表示ページ描画部 23は、ページ形状演算部 15によって算出されたぺージ単位サムネイル数および決定されたページ形状と、分類種別表示領域演算部 2 2の出力である分類種別ページ数と分類種別表示順序に基づき、分類種別データ記憶部 12から表示すべきサムネイルを取り出し、サムネイル表示ページ 2を含む画像表示領域 1を描画する処理部である。サムネイル表示ページ描画部 23の詳細については、図 9を用いて後述する。

[0066] なお、サムネイル表示ページ描画部 23本発明の画像ファイル一覧表示装置における縮小画像表示手段の一例である。

[0067] 出力部 24は、分類種別描画部 21およびサムネイル表示ページ描画部 23が描画した分類種別表示領域 5および画像表示領域 1のデータを受け取り、ディスプレイ 200 へ出力する処理部である。

[0068] 図 8は、分類種別描画部 21の機能的な構成を示す機能ブロック図である。分類種別描画部 21は、上述のように、分類種別表示領域 5を描画する処理部であり、指標位置決定部 41と、指標描画部 42と、対応ページ決定部 43と、注目ページ決定部 44 とを備える。

[0069] 指標位置決定部 41は、個別位置演算部 20によって算出された個別分類種別名表示欄 6の位置と領域とに基づき、個別分類種別名表示欄 6の上に等間隔で配置するサムネイル表示指標 7の位置を決定する処理部である。

[0070] 指標描画部 42は、サムネイル表示指標 7を含む分類種別表示領域 5を描画する処理部である。また、受付部 10を介し、入力装置 300から入力されるユーザのサムネィル表示指標 7に対するクリックを受け付け、注目ページ決定部 44へ、どのサムネイル表示指標 7がクリックされたかを伝える。

[0071] 対応ページ決定部 43は、個別位置演算部 20を介して受け取る分類種別表示順序と分類種別ページ数とから、各サムネイル表示指標 7と画像表示領域 1内に表示されるサムネイル表示ページ 2との 1対 1の対応関係を決定する処理部である。

[0072] 注目ページ決定部 44は、対応ページ決定部 43の出力であるサムネイル表示指標 7とサムネイル表示ページ 2との対応関係から、クリックされたサムネイル表示指標 7に対応するサムネイル表示ページ 2、つまり注目ページとなるサムネイル表示ページ 2 の番号をサムネイル表示ページ描画部 23へ送信する処理部である。

[0073] 図 9は、サムネイル表示ページ描画部 23の機能的な構成を示す機能ブロック図である。サムネイル表示ページ描画部 23は、上述のように、画像表示領域 1を描画する処理部であり、描画リスト生成部 60と、 3次元逆変換処理部 61と、サムネイル 3次元形状決定部 62と、基本ページ部品記憶部 63と、基本ページ部品配置部 64と、 3次元描画部 65とを備える。

[0074] 描画リスト生成部 60は、描画すべきサムネイル表示ページ 2のページ番号や配置されるサムネイルの識別子等の分類種別ごとのリストである描画リストを生成する処理部である。描画リストについては、図 10を用いて後述する。

[0075] 3次元逆変換処理部 61は、画像表示領域 1を仮想 3次元空間のビューポートとし、またページ形状演算部 15で算出されたページ形状領域等に基づき、仮想 3次元空間でのサムネイル表示ページ 2の仮想ページ形状を決定する処理部である。

[0076] サムネイル 3次元形状決定部 62は仮想ページ形状のサムネイル表示ページ 2にマッビングされるサムネイルの形状である仮想サムネイル形状を決定する処理部である

[0077] 基本ページ部品記憶部 63は、仮想ページ形状と仮想サムネイル形状とを基本べージ部品として記憶する記憶装置である。なお、基本ページ部品記憶部 63には各ページの見出しを示すための部品である、見出し部品がすでに保存されている。見出し部品については、図 12を用いて後述する。

[0078] 基本ページ部品配置部 64は、仮想 3次元空間内に、サムネイル表示ページ 2の配置の基礎となる基本ページ部品を配置する処理部である。 3次元描画部 65は、仮想 3次元空間に置かれたサムネイル表示ページ 2を含む画像表示領域 1を描画する処理部である。

[0079] 図 10は、描画リストのデータ構成の一例を示す図である。描画リストは、上述のように、描画すべきサムネイル表示ページ 2のページ番号や配置されるサムネイルの識別子等の分類種別ごとのリストである。描画リストは、項目として、「分類種別」、「分類種別ページ内ページ番号」、「サムネイル識別子」、および「色」を有する。

[0080] 描画リストは、ページ形状演算部 15によって決定されるページ単位サムネイル数と、分類種別データ記憶部 12に記憶されている分類種別と、サムネイルおよびその属性情報とに基づき、描画リスト生成部 60によって生成される。なお、項目の「色」は、分類種別描画部 21から送信されるものを記憶する。

[0081] 図 10に示す描画リストは、分類種別「青森県」、「長野県」、および「福岡県」を属性情報として持つサムネイルが描画対象であることを示している、また、それぞれの分類種別ごとにサムネイル表示ページ 2のページ番号が付与され、またそれぞれのサムネイル表示ページ 2に配置されるサムネイルの識別子が記されている。

[0082] 次に、本実施の形態の画像表示システム 1における画像表示装置 100の動作について説明する。

< 1.分類種別の登録 > ユーザにより、入力装置力分類種別となる県名が入力される。例えば「青森県」が入力されると、受付部 10を介し、属性情報変換部 13が「青森県」を受け取る。

[0083] 属性情報変換部 13は、画像ファイルの属性情報である撮影位置の緯度経度をデータ管理部 16を介して読み出し、それぞれの緯度経度が「青森県」に対応するか否かを判定する。緯度経度が「青森県」に対応すると判定した場合、その緯度経度を「青森県」に変換し、データ管理部に送信する。

[0084] データ管理部 16は、緯度経度が「青森県」に変換された画像ファイルのサムネイルをその画像ファイル力も抽出する。さらに「青森県」とそのサムネイルとを対応付けて分類種別データ記憶部 12に記憶させる。また、画像ファイル記憶部 11にも、その画像ファイルの属性情報として「青森県」を記憶させる。

[0085] 分類種別データ記憶部 12において、すでに別の属性情報が対応付けられたサムネイルが存在する場合は、そのサムネイルに、新たな属性情報として分類種別「青森県」を付加して記憶させる。また、画像ファイルがサムネイルを含んでいない場合、データ管理部 16は画像ファイル力もサムネイルを作成する。

[0086] 上述の、緯度経度がある 1つの県に対応するか否かの判定は、緯度経度および数値化された県境の情報に基づき行われる。

[0087] 具体的には、県境は、地図上で、緯度を x、経度を yとした場合、線分 ax+by+c = 0で表現でき、属性情報変換部 13は県を n多角形に変換することにより県境を数値化する。例えば、青森県を凸の n多角形で近似し、その多角形の辺を方向ベクトル P (m= l— n)で表す。なお、ベクトルの方向は、そのベクトルの方向を正面とするとべタトルの左側に常に県の内部が存在する方向とする。

[0088] また、画像 Aの撮影場所の位置を Qとして、各稜線の方向ベクトル Pの始点力 Q m

への方向ベクトルを Qとすると、外積 P X Qがすべてプラスならば Qは青森県の内 m m m

部であると判定され、画像 Aは青森県に分類される。なお、凹多角形に近似される場合、凸多角形に分割してそれぞれの内外判定を行えばよい。

[0089] 上述の動作により、分類種別「青森県」が、サムネイルの属性情報として分類種別データ記憶部 12に、また、画像ファイルの属性情報として画像ファイル記憶部 11に登録される。 [0090] なお、データ管理部 16は、「青森県」、「長野県」および「福岡県」をサムネイルの属性情報として分類種別記憶部 12に記憶させる際、それら県名を分類種別としても記憶させる。また、それら県名の上位概念となる分類種別「地域」を生成し、それら県名の分類種別と分類種別「地域」とを関連付けて分類種別記憶部 12に記憶させる。

[0091] 図 6に示したサムネイル表示ウィンドウの表示例は、上述の「青森県」の登録後に、「長野県」および「福岡県」の登録を行い、ユーザの所定の操作により、それら県名の上位の分類種別である「地域」を指定された場合の表示例である。

[0092] このように、画像表示装置 100は、ユーザにとって分かりにくい緯度経度を明示的な情報である都道府県の名前に変換して登録を行える。つまり、都道府県名を分類種別として表示できる。また、データ管理部 16が、表示するサムネイルを元画像が撮影された都道府県名で検索することができ、検索の高速ィ匕を図ることができる。

[0093] < 2.画像表示領域 1内の各部位の位置およびサイズの決定 >

図 11は、サムネイル表示ウィンドウに表示される画像表示領域 1内の各部位のサイズを示す図である。

[0094] サムネイル表示ウィンドウは、ユーザの入力装置 300の操作により、縦横比、及び画素数を変更することができる。また、サムネイル表示ウィンドウには、画像表示領域 1および分類種別表示領域 5以外に、ファイル操作のためのメニュー（図示せず。）などを表示するための領域 (以下、「別領域」という。）が存在する。

[0095] そのため、画像表示領域演算部 14は、このユーザ操作によって決定されるサムネィル表示ウィンドウの領域力別領域を減算して画像表示領域 1の位置とサイズを決定する。なお、分類種別表示領域 5の横幅は分類種別表示領域演算部 22によって決定される。また、分類種別表示領域 5の縦幅は、所定の値である。つまり、画像表示領域 1の縦幅は、サムネイル表示ウィンドウの縦幅から、分類種別表示領域 5の所定の縦幅を減算することで決定される。

[0096] ここで、図 6に示したように、画像表示装置 100は、サムネイルを画像表示領域 1内にサムネイル表示ページ 2というページ単位で表示する。そのため、ページ形状演算部 15は、注目ページとなるサムネイル表示ページ 2のサイズとして、画像表示領域 1 の注目領域 Aと同一のサイズを用いる。 [0097] なお、本実施の形態では、注目領域 Aの横幅は、画像表示領域 1の横幅に対する割合で決定される。また、その割合は、ユーザによって「8割、 7割、 6割」の 3つの選択肢の中から選択されたものである。

[0098] つまり、ユーザの指示された割合を画像表示領域演算部 14が受け取り、注目領域 Aの横軸の画素数を決定する。ページ形状演算部 15は、注目領域 Aの横軸の画素数を受け取り、その値を注目ページの横軸の画素数と決定する。

[0099] ページ形状演算部 15は、決定したサムネイル表示ページ 2の横軸の画素数とサムネイルのサイズとに基づき、ページ単位サムネイル数と、ページ内の余白部分のサイズを算出する。具体的には、以下の動作により算出する。

[0100] 図 11に示すように、画像表示領域 1の横軸の画素数を L、サムネイル表示ページ 2 の横軸の画素数を S、サムネイルの横軸の画素数を a、サムネイル間の横軸の画素数を b、サムネイル表示ページ 2の左右の余白の横軸の画素数を x、画像表示領域 1内の左右にある非注目領域 Bの横軸の画素数を d (本実施の形態では、左右の非注目領域 Bのサイズは同一である。）とする。

[0101] ここで、 Lは、画像表示領域演算部 14によって決定された値であり、 Sはページ形状演算部 15によりすでに決定された値である。したがって、 dも決定された値である。また、 aおよび bもそれぞれ、所定の値が規定されている。つまり、ページ形状演算部 15は、サムネイル表示ページ 2のページ単位サムネイル数と、左右の余白の横軸の画素数とを算出する。

[0102] 上記条件の場合、以下の式が成り立つ。

L=ka+ (k-l) b + 2x+ 2d (式 1)

x^x

mm

(k :サムネイル表示ページの横軸方向のサムネイル数、 X : xの最小値）

min

すなわち、

2x = L-k (a+b) + b-2d≥2x (式 2)

min

となる最大のサムネイル表示ページの横軸方向のサムネイル数 k を算出する。

max

[0103] 次に、上記 (式 3)により算出した横軸方向のサムネイル数 k を用いた下記の（式 3

max

)を満たす Xを算出する。 [0104] S =k a+ (k -l) b + 2x (式 3)

max max

これにより、余白の横軸画素数 xが算出される。同様にして、縦軸方向のサムネイル数、も決定できる。このように、横軸方向のサムネイル数、縦軸方向のサムネイル数が決定されるため、 1枚のサムネイル表示ページ 2に配置されるサムネイルの最大数であるページ単位サムネイル数が算出される。なお、上述のように、本実施の形態では、サムネイル表示ページ 2のページ形状につ!、ては矩形である。

[0105] ここで、サムネイルの横軸の画素数 aを規定せずに、画像表示領域 1の大きさに比例して、つまり、サムネイル表示ページの大きさに比例して、サムネイルの画素数を増減させることも考えられる。しカゝしながら、画像表示領域 1の縦横比を限定する場合には有効ではあるものの、縦横比を限定しない場合には、サムネイルの縦横比も変動しサムネイルに歪みをもたらす。本実施の形態では、サムネイル表示ウィンドウのサイズは、ユーザの操作により可変であるため、サムネイルの縦横比も変動する。そこで、本実施の形態では、サムネイルの画素数を予め規定して、る。

[0106] 以上、算出された各部位の位置とサイズに基づき、サムネイル表示ページ描画部 2 3は画像表示領域 1の描画を行う。

[0107] < 3.分類種別表示領域 5内の各部位の位置およびサイズの決定 >

次に、分類種別表示領域演算部 22はページ形状演算部 15によって算出されたべージ単位サムネイル数と分類種別データ記憶部 12に記憶されているサムネイルの分類種別毎の数とに基づき、分類種別ページ数と、分類種別表示順序と、及び個別分類種別領域の位置とサイズとを出力する。

[0108] 以下に、図 7に示した分類種別表示領域演算部 22の構成要素であるページ数演算部 17、表示領域演算部 18、順序演算部 19、および個別位置演算部 20の、上述の各値の出力に関する動作を説明する。

[0109] なお、ユーザの入力装置 300の所定の操作により、分類種別「地域」が指定され、その「地域」の下位となる分類種別である「青森県」、「長野県」、および「福岡県」を属性情報としてもつサムネイルが表示対象である場合（図 6参照。）を想定し、以下の説明を行う。

[0110] ページ数演算部 17は各分類種別で表示されるべき分類種別ページ数を算出する。具体的には、ページ形状演算部 15によって算出されたページ単位サムネイル数は 25枚であると想定する。

[0111] さらに、分類種別データ記憶部 12に記憶されているサムネイルのうち、分類種別「青森県」、「長野県」、および「福岡県」を属性情報として持つサムネイルは、それぞれ 23枚、 72枚、および 48枚あると想定する。単純にそれぞれの分類種別ページ数は、 23/25、 72/25、 48/25となる。ここで、それぞれの数値の/ J、数点、以下を切り上げて、分類種別ページ数は「青森県」： 1ページ、「長野県」： 3ページ、「福岡県」： 2ぺージとなる。

[0112] 次に、表示領域演算部 18は、画像表示領域演算部 14と同様に、ディスプレイ 200 の画面表示サイズもしくはユーザ指定されたサムネイル表示ウィンドウのサイズから分類種別表示領域 5の横幅を決定する。さらに、分類種別ページ数に基づき、各分類種別の領域である個別分類種別領域の横幅を決定する。具体的には以下の動作により決定される。なお、分類種別表示領域 5の縦幅および個別分類種別領域の縦幅は所定の値が規定されて、る。

[0113] 表示領域演算部 18は、画像表示領域演算部 14と同様に、ユーザ操作によって決定されるサムネイル表示ウィンドウの領域力ゝら別領域を減算して、分類種別表示領域 5の位置と横軸の画素数とを決定する。

[0114] 次に、「青森県」、「長野県」、「福岡県」のそれぞれの分類種別ページ数の比は 1 : 3

: 2であり、分類種別表示領域 5の横軸画素数を 1 : 3 : 2で分割して「青森県」、「長野県」、「福岡県」の個別分類種別領域の横軸画素数が決定される。

[0115] ここで、図 6においては、左力右にかけて、北から南の順序、つまり「青森県」、「長野県」、「福岡県」の順序で表示されている。この順序は、順序演算部 19によって決定される。

[0116] 具体的には、順序演算部 19は、入力装置 300から入力される、順序の基準となるノラメータである分類種別順序パラメータを受け付ける。

[0117] 順序演算部 19は、その分類種別順序パラメータと、順序の算出に必要な情報とに基づき、分類種別表示順序を決定する。この算出に必要な情報とは、分類種別に関する情報であり、順序演算部 19が保持している。例えば、都道府県の存在する位置に関する情報を保持しており、図 6に示す表示例の場合、その情報と、「北から」という分類種別順序パラメータとに基づき、順序を算出している。

[0118] なお、本実施の形態において、順序演算部 19が算出する分類種別表示順序は、ある一定の基準に基づきソートされた順序となる。つまり、分類種別の類似度において、連続的な順序となる。従って、順序の最初と最後を除き、ある分類種別を基準にすると、その直近には、基準となる分類種別との類似度が最も高い分類種別が存在し、遠ざ力るに従い、類似度の低い分類種別が存在することになる。なお、分類種別の類似度において連続的な順序に従って並べられた分類種別は、以下、「一連の分類種別」という。

[0119] この、順序演算部 19が算出する分類種別表示順序は、サムネイル表示ページ描画部 23によって決定されるサムネイル表示ページ 2の並び順ともなる。つまり、画像表示部 1に並べて表示されるサムネイル表示ページ 2の分類種別は、一連の分類種別となる。サムネイル表示ページ描画部 23の動作にっ、ては後述する。

[0120] なお、分類種別順序パラメータは変更可能であり、ユーザの入力装置 300の所定の操作により分類種別順序パラメータが他のパラメータ (例えば、「南から」）に変更される。この変更に従い、順序演算部 19は、上述の動作で新たな分類種別表示順序を算出する。

[0121] 個別位置演算部 20は、順序演算部 19が算出した分類種別表示順序と、表示領域演算部 18が算出した、分類種別表示領域 5の位置および個別分類種別領域の横軸画素数とから分類種別表示領域 5内の個別分類種別領域の位置と横軸画素数とを算出する。

[0122] 以上算出された各部位の位置とサイズに基づき、分類種別描画部 21は分類種別表示領域の描画を行う。

[0123] <4.分類種別表示領域 5の描画 >

次に、分類種別描画部 21は、個別位置演算部 20から分類種別表示領域 5内の各部位の位置とサイズとを受け取り、各部位を含む分類種別表示領域 5を描画する。

[0124] 以下に、図 8に示した、分類種別描画部 21の構成要素である、指標位置決定部 41

、指標描画部 42、対応ページ決定部 43、および注目ページ決定部 44の、上述の描画に関する動作を説明する。

[0125] 指標位置決定部 41は、個別位置演算部 20から出力される個別分類種別領域の位置およびサイズと、分類種別表示順序と、分類種別ページ数とを受け取る。それら受け取った値から、個別分類種別領域の上部に、各分類種別ページ数分のサムネィル表示指標 7を等間隔に配置するための位置を決定する。

[0126] 指標描画部 42は、指標位置決定部 41によって決定された位置に基づきサムネィル表示指標 7を描画する。また、個別分類種別表示領域を描画する。

[0127] 上記の指標位置決定部 41および指標描画部 42の動作により、図 6に示す表示例のように、サムネイル表示指標 7は、個別分類種別領域のそれぞれに対応するよう〖こ等間隔で配置される。

[0128] なお、個別分類種別表示領域には、それぞれに異なるように所定の色が付される。

この色の情報は、注目ページ決定部 44を介し、サムネイル表示ページ描画部 23へ送られる。

[0129] 対応ページ決定部 43は、分類種別表示順序と分類種別ページ数とから、サムネィル表示指標 7と画像表示領域 1内に表示されるサムネイル表示ページ 2との 1対 1の対応関係を決定する。

[0130] ここで、ユーザの入力装置 300の操作により、 1つのサムネイル表示指標 7がクリックされると、そのクリックを、指標描画部 42が受け付ける。さらにクリックされた位置を検出し、クリックされたサムネイル表示指標 7を選別する。

[0131] また、そのクリックされたサムネイル表示指標 7の上部に、注目ページ指標 8を描画する。クリックされたサムネイル表示指標 7を示す情報は、注目ページ決定部 44に出力される。

[0132] 注目ページ決定部 44は、クリックされたサムネイル表示指標 7を示す情報と、対応ページ決定部 43の出力であるサムネイル表示指標 7とサムネイル表示ページ 2の対応関係とから、注目ページとなるサムネイル表示ページ 2の番号である注目ページ番号を決定し、サムネイル表示ページ描画部 23に出力する。

[0133] なお、図 6に示す表示例は、全体では 2ページ目であり、分類種別「長野県」の 1ぺージ目であるサムネイル表示ページ 2が、注目ページとして選択されて!、ることを示している。

[0134] 上述の動作により、分類種別描画部 21は、分類種別表示領域 5を描画し、出力部 24を介しディスプレイ 200に表示する。

[0135] < 5.画像表示領域 1の描画 >

次に、サムネイル表示ページ描画部 23は、データ管理部 16等から必要な情報を受け取り、サムネイル表示ページ 2を含む画像表示領域 1を描画する。

[0136] 以下に、図 9に示した、サムネイル表示ページ描画部 23の構成要素である、描画リスト生成部 60、 3次元逆変換処理部 61、サムネイル 3次元形状決定部 62、基本ぺージ部品記憶部 63、基本ページ部品配置部 64、および 3次元描画部 65の、上述の描画に関する動作を説明する。

[0137] 描画リスト生成部 60は、ページ形状演算部 15から入力されたページ単位サムネィル数と、データ管理部 16を介し分類種別データ記憶部 12から取得するサムネイルおよびその属性情報とから、描画リストを生成する。なお、表示対象であるサムネイルおよびその属性情報の分類種別データ記憶部 12からの抽出は、データ管理部 16が行う。

[0138] 描画リストは、図 10に示したように、項目として、分類種別、分類種別ページ内べ一ジ番号、およびサムネイル識別子を有する。この描画リストに基づき、サムネイル表示ページ 2が描画される。

[0139] なお、図 10に示す描画リストでは、分類種別は「青森県」、「福岡県」、「長野県」の順序でリスト化されて、るが、分類種別表示領域 5および画像表示領域 1にお、ては、順序演算部 19によって算出される分類種別表示順序に従う。また、サムネールの取り出し順序はサムネールの属性情報である撮影日時や緯度経度などに基づく所定の順序である。

[0140] ここで、サムネイル表示ページ描画部 23は、画像表示領域 1にお、て最前面かつ最大の占有領域である注目領域 Aに、ユーザの指示により注目ページとして選択された 1枚のサムネイル表示ページ 2を配置する。さらに非注目領域 Bに、注目ページ以外のサムネイル表示ページ 2を配置する。

[0141] なお、サムネイル表示ページ 2の、画像表示領域 1における並び順は、順序演算部 19によって算出される並び順であり、上述のように、分類種別の類似度において連続的な順序となる。

[0142] つまり、注目ページの左右の非注目領域 Bに表示されるサムネイル表示ページ 2は、注目ページカゝら遠ざかるに従い、その分類種別の類似度が低くなる。サムネイル表示ページ描画部 23は、その類似度という測度を用い、非注目領域 Bに表示されるサムネイル表示ページ 2の占有領域、具体的には、表示面積に変化を与える。つまり、注目ページ力遠ざかるに従い、サムネイル表示ページ 2の表示面積を小さくし、さらに 3次元的な視覚効果を出す処理を行う。

[0143] 以下に、上記の処理を行う動作を説明する。

3次元逆変換処理部 61は、ページ形状演算部 15から入力される、画像表示領域 1 の位置とサイズとに基づき、画像表示領域 1を仮想 3次元空間のビューポートとして用いる。

[0144] また、 3次元逆変換処理部 61は、以下の 5つの要素を入力として、仮想 3次元空間での仮想ページ形状を決定する。

[0145] 5つの要素とは、ページ形状演算部 15で決定されたサムネイル表示ページ 2のサィズおよび形状、予め設定された仮想カメラ位置、画像表示領域 1の縦横比と等しいアスペクト比の画面が取得されるよう設定される仮想カメラの画角、および注目ぺージとして表示されるべき矩形形状の仮想スクリーンからの特定の距離である。

[0146] 仮想ページ形状の決定方法について以下に述べる。通常 3次元処理においての画像表示は、 3次元部品のローカル座標系から世界 (ワールド)座標系に変換し、仮想カメラで仮想スクリーンに撮影してスクリーン座標系に変換する。

[0147] 今、スクリーン座標系でのページ形状領域が入力としてあるため、逆変換処理を行つてローカル座標系での仮想ページ形状を算出することになる。つまり、仮想カメラ位置等の仮想カメラ情報が指定されており、また視野座標系での仮想スクリーンと仮想ページ形状が平行であり、し力も距離が一定であるならば、逆の座標変換を行うことによって、仮想ページ形状を算出することができる。

[0148] ここで、 3次元逆変換処理部 61は、仮想ページ形状に、他の分類種別のページから識別するための領域を付加する。例えば、仮想ページ形状が矩形である場合、矩形を取り囲む形状を設定する。さらにその矩形を取り囲む形状に、他の分類種別のページ力識別するための部品である分類種別部品を貼り付ける。もしくは矩形を分割して、分類種別部品とするなどで付加する。

[0149] 図 12 (A)は、仮想ページ形状を示す図である。図 12 (A)に示すように、仮想ぺージ形状 80の周縁部に分類種別部品 82が存在し、さらに 1辺に、ページの見出しを表示するための見出し部品 81が存在する。なお、見出し部品 81は、基本ページ部品記憶部 63に、予め記憶されている。

[0150] 次に、サムネイル 3次元形状決定部 62は、仮想ページ形状のサムネイル表示ぺージ 2にマッピングされるサムネイルの形状である仮想サムネイル形状を算出する。この方法は前述の 3次元逆変換処理部 61と同様の方法でも算出することができるが、ぺージ単位サムネイル数とサムネイルのサイズとサムネイルの配置と力らも算出することができる。

[0151] つまり、前述の（式 1)に基づき算出されたページ単位サムネイル数やサムネイルの規定のサイズによってページ形状演算部 15で算出されたサムネイルの配列位置の比率を、 3次元逆変換処理部 61で算出された仮想ページ形状での座標系に適用する。このことにより、仮想サムネイル形状を算出することができる。

[0152] サムネイル 3次元形状決定部 62は、以上によって算出された仮想ページ形状と仮想サムネイル形状とを基本ページ部品として基本ページ部品記憶部 63に記憶させる。上述のように、基本ページ部品記憶部 63には見出しを示すための見出し部品がすでに保存されている。

[0153] 次に、基本ページ部品配置部 64は、サムネイル表示ページ 2を仮想 3次元空間に配置するための演算を行う。具体的には、ページ数演算部 17から入力される分類種別ページ数と、順序演算部 19から入力される分類種別表示順序とにより、描画すベきサムネイル表示ページ 2の全ページ数と画面上でのそれらサムネイル表示ページ 2 の配列を算出する。さらに、注目ページ決定部 44から入力される注目ページ番号のサムネイル表示ページ 2に対応する基本ページ部品のローカル座標系の配置を算出する。また、注目ページ力遠ざかるに従い描画した際の画面上での表示面積が小さくなるように世界座標系での基本ページ部品の配置を算出する。 [0154] なお、注目ページ決定部 44から入力される注目ページ番号は、画像表示領域 1におけるサムネイル表示ページ 2の左力も何枚目であるかを示す数字である。この数字と、順序演算部 19から入力される分類種別表示順序と、描画リスト生成部 60から取得する描画リストとにより、注目ページとなるサムネイル表示ページ 2を特定する。

[0155] 図 12 (B)は、複数の、同一の基本ページ部品の世界座標系での配置の例を模式的に表現した図である。図 12 (B)では世界座標系の Z軸に垂直な平面 P上に存在する X軸に平行な直線 L上に、注目ページとなる基本ページ部品のローカル座標系での X軸及び y軸を配置して、る。

[0156] また、注目ページに最も近隣するサムネイル表示ページ 2に対応する基本ページ部品の原点 O は直線 L上に、また y軸は平面 P上にあり、世界座標系の Y軸と平行

-1

に配置している。

[0157] X軸は平面 Pから少し Z軸の方向に向いている。同様に O 、0 も直線 L上で、（O

- 2 - 3 0 と o との距離）〉（

-1 o と

-1 o との距離）〉（との距離)を成立させている。

-2 o と

-2 o -3

[0158] また、すべての y軸は Y軸と平行であり、注目ページから遠ざかるほど X軸は Z軸方向に向けている。一方、原点が Oである基本ページ部品は、右下端 Pが直線 L上に

1 1

あり、また y軸は Y軸と平行になるように配置している。同様に P、 P

2 3を直線 L上に置き

、さらに (P P

0と P

1との距離） > (P

1と P

2との距離） > (P

2と 3との距離が)成立するように、し力も X軸は徐々〖こ Z軸方向になるように配置している。また、各分類種別の最初のページには見出し部品を貼り付けるように配置される。なお、見出し部品には、それぞれ分類種別

が表示される。

[0159] つまり、基本ページ部品配置部 64は、図 12 (B)に示すように、基本ページ部品を、注目ページ力も遠ざかるに従い、間隔を短ぐまた、 X軸と X軸とのなす角が大きくなるように配置する。これら基本ページ部品上に、サムネイル表示ページ 2が描画されることになるため、サムネイル表示ページ 2は、注目ページ力遠ざかるに従い、画面上、表示面積が小さくなるように 3次元的に配置されることになる。

[0160] なお、 O、 O 、 O など各基本ページ部品の原点間、および、 P、 P、 Pなど各基

0 -1 -2 0 1 2 本ページ部品の右下端を示す点の間の距離を、等比数列で決定することもできる。 [0161] また、 Oと Oとの距離を cとし、 Oと Oとの距離を c 'r (rく 1)と等比数列にした場合

0 1 1 2

には、サムネイル表示ページ 2の数の等比数列の和によって、全サムネイル表示べージの画像表示領域 1の横軸方向に占める距離が算出できる。つまり、この等比数列の和が、画像表示領域 1の横軸方向の幅と等しくなる cを算出することにより、 cを決定できる。

[0162] また、これら距離を決定し、仮想カメラの画角によるビューボリューム内にすべての基本ページ部品が収まるように配置できる。同様に基本ページ部品の y軸周りの回転に関しても、回転角を等比数列にして算出することもできる。

[0163] 本実施の形態では、基本ページ部品が矩形の平面部品であり、複数の基本べ一ジ部品が並べられた場合において、仮想カメラに一番近い Y軸方向の辺は平面 P上にあり、し力もこの辺の両端のそれぞれの頂点は平面 P上の X軸に平行な直線状に配列されるように配列して、る。

[0164] つまり、本実施の形態では描画した際に画像表示領域 1の中に、サムネイル表示べージ 2以外の空き領域を少なくし、かつ、注目ページの近傍のサムネイル表示ページ 2上の、仮想カメラに近いサムネイル力注目ページ上のサムネイルとバランスがとれた見え方がなされるように配置して、る。

[0165] 次に 3次元描画部 65は、まず基本ページ部品記憶部 63からサムネイル表示ぺージ 2が配置される基礎となる基本ページ部品と見出し部品とを取り出す。さらに、基本ページ部品配置部 64で作成された世界座標系（本実施の形態では、視野座標系及び世界座標系の原点、 X軸、および Y軸は同じである。）での基本ページ部品と見出し部品の配置をもとに座標変換を施してスクリーン座標系にする。次に、描画リスト生成部 60で生成された描画リストのサムネイル識別子に基づき、描画すべきサムネィルを分類種別データ記憶部 12から取り出す。取り出したサムネイルに、サムネイル 3 次元形状決定部 62によって決定された仮想サムネイル形状を適用し、基本ページ部品上にマッピング処理を行う。

[0166] また、他の分類種別のページ力も識別するための部品である分類種別部品には、描画リストの項目「色」で指定される色で描画する。

[0167] ここで、仮想カメラの世界座標系での位置と画角は 3次元逆変換処理部 61の入力として設定した値を利用するが、 3次元処理の特徴から任意に設定可能である。また、隠れ面処理は PCのグラフィックスエンジンが備えて、る Zバッファ法を用いると高速に処理できる。

[0168] 上述の 3次元描画部 65の動作により、画像表示領域 1が描画される。描画された画像表示領域 1はディスプレイ 200に表示される。

[0169] 上述のように、本実施の形態の画像表示装置 100は、サムネイル表示ページ 2という単位で、サムネイルを描画する。

[0170] ここで、サムネイル表示の対象となるサムネイルが大量である場合、すべてのサムネィル表示ページ 2を同一の大きさで表示することは困難である。そのため、画像表示装置 100は、複数のサムネイル表示ページ 2の中で、注目ページを設定する。

[0171] また、画像表示領域 1は仮想 3次元空間を有し、注目ページは、最前面で最大表示面積をもつ注目領域 Aに正面向きに配置される。注目ページ以外は、注目領域 A の左右にある非注目領域 Bに配置される。

[0172] この、画像表示領域 1に配置される複数のサムネイル表示ページ 2は、順序演算部

19によって算出された分類種別表示順序に従って画像表示領域 1の中で左から右へ並べられる。

[0173] ここで、分類種別表示順序は、上述のように、分類種別の類似度において連続的な順序となる。また、画像表示装置 100は、注目ページ力も遠ざかるに従って、 3次元処理により、非注目領域 Bにおけるサムネイル表示ページ 2の画面上での表示面積を小さくする処理を行う。

[0174] つまり、注目ページに対応する分類種別と、非注目ページに対応する分類種別との間に存在する、分類種別の意味的な距離に応じて非注目ページが凝縮され、表示面積が小さくなることを意味する。

[0175] 例えば、撮影された月を示す属性情報として「1月」から「12月」までのいずれかを持つサムネイルをサムネイル表示の対象とした場合を想定する。

[0176] 分類種別が「7月」であるサムネイル表示ページ 2が注目ページである場合、 7月に一番類似度が高い月は 6月と 8月であり、「6月」および「8月」の分類種別のサムネィル表示ページ 2の表示面積を、「7月」のサムネイル表示ページの表示面積の次に大きくし、さらに、「5月」と「9月」という順序で占有領域を小さくして表示する。このことは、ユーザが、注目ページを注目ページの近傍のサムネイル表示ページ 2に更新する確度が高、ため有効である。

[0177] また、図 6の表示例に示した、サムネイル表示の対象とする分類種別を「地域」とし、注目ページの分類種別が「A県」であると想定する。この状況では、注目ページに近いサムネイル表示ページ 2の分類種別は、 A県の近隣である県である。つまり、旅行写真などは複数の近隣の県に及んでいることが多いと考えられ、ユーザが、複数の旅行写真のサムネイルの中から目的とする写真のサムネイルを探すことが容易となる

[0178] 上述のように、本実施の形態の画像表示装置 100は、ユーザが閲覧の対象として選択した注目ページと、注目ページの近傍のサムネイル表示ページ 2とを同時に描画することができる。また、注目ページに近いほど、サムネイル表示ページ 2の分類種別は注目ページの分類種別と類似度が高くなる。また、画像表示領域 1における表示面積も大きくなる。

[0179] これにより、ユーザは、効率的にサムネイルの閲覧をすることができる。つまり、大量の画像ファイルの中から目的とする画像ファイルを探し易くなる。

[0180] また、分類種別表示領域 5には、各分類種別のサムネイル表示ページ 2の数に応じて、個別分類種別領域が表示される。そのため、複数の分類種別がサムネイル表示の対象である場合、ユーザは、それぞれの分類種別の画像ファイルがどれくらい存在するのかを視覚的に捉えることができる。

[0181] また、注目ページ以外のサムネイル表示ページ 2は、画像表示領域 1の非注目領域 Bに表示される。注目ページは、分類種別表示領域 5に表示されるサムネイル表示指標 7がクリックされることにより更新される。つまり、ユーザは、サムネイル表示指標 7をクリックすることで注目ページの切り替えを機敏に行うことができる。

[0182] また、注目ページに対応するサムネイル表示指標 7の上に注目ページ指標 8が表示される。そのため、複数のサムネイル表示ページ 2が存在する場合でも、どの分類種別のどのサムネイル表示ページ 2が注目ページとなって!/、るかを認識し易くなる。

[0183] また、サムネイル表示ページ 2単位でサムネイルを表示する本発明の特徴を伸長させる最適な表示形態として 3次元 CG表示を用いた。具体的には、仮想 3次元空間内の前面に、正面向きに注目ページを表示する。また、注目ページ以外の非注目ぺージを注目ページの左右に、画面と斜めに交差するように表示する。つまり、ユーザに対し、より現実に近、表現手法でサムネイルを表示することができる。

[0184] なお、注目ページを更新するための手段は、サムネイル表示指標 7をクリックする以外の手段であってもよい。例えば、注目ページ以外のサムネイル表示ページ 2をタリックすることで、クリックされたサムネイル表示ページ 2を注目ページに更新してもよ!/ヽ

[0185] 図 13は、サムネイル表示ページ 2のクリックによる注目ページの更新のための構成部であるページクリック検出部 70の機能ブロック図である。

[0186] 図 13に示すように、ページクリック検出部 70は、座標検出部 71と、交差判定部 72 と、注目ページ判別部 73とを備える。画像表示装置 100はページクリック検出部 70 を備えることにより、サムネイル表示ページ 2のクリックによる注目ページの更新を行うことができる。なおページクリック検出部 70は、本発明の画像ファイル一覧装置における判定手段の一例である。

[0187] 座標検出部 71は、ユーザのクリックによるポイント指定を検出し、ポイント座標値を出力する処理部である。交差判定部 72は、ポイント座標値に基づき、クリックされた仮想 3次元空間内の基本ページ部品を特定する処理部である。注目ページ判別部 7 3は、交差判定部 72により特定された基本ページ部品に対応するサムネイル表示べージ 2が注目ページである力否かを判別する処理部である。

[0188] ユーザにより画像表示領域 1内がクリックされた場合、座標検出部 71は、そのクリツクを受付部 10を介して検出する。さらに、スクリーン座標系でのクリックされたポイント座標値を交差判定部 72へ出力する。

[0189] 交差判定部 72は、ポイント座標値を受け取り、また、基本ページ部品配置部 64から、仮想 3次元空間内の基本ページ部品の位置など、仮想 3次元空間に関する情報を取得する。さらに、取得した情報を用い、仮想カメラ位置力もポイント座標値を通過する視線と、仮想 3次元空間内の基本ページ部品との交点の有無を判定する。さらに、交点がある場合、仮想カメラとの距離が最も短い、つまり最前面の基本ページ部品を特定する。なお、交点がない場合にはアクションは起こさない。

[0190] 注目ページ判別部 73は、 3次元空間内における基本ページ部品の配置と、サムネィル表示ページ 2との対応関係とから、交差判定部 72によって特定された基本ぺージ部品に対応するサムネイル表示ページ 2が、現在の注目ページであるか否かの判別を行う。つまり、ユーザによりクリックされたサムネイル表示ページ 2が、現在の注目ページか否かの判別を行う。

[0191] 注目ページでな!、場合、クリックされたサムネイル表示ページ 2のページ番号を注目ページ番号として、サムネイル表示ページ描画部 23に出力する。サムネイル表示ページ描画部 23は、注目ページ番号を受け取り、注目ページ番号に対応するサムネイル表示ページ 2を注目ページとして描画する。

[0192] また、注目ページ番号は、指標描画部 42に対しても出力される。指標描画部 42は、注目ページとなったサムネイル表示ページ 2に対応するサムネイル表示指標 7の上部に、注目ページ指標 8を描画する。

[0193] なお、注目ページ判別部 73により、クリックされたサムネイル表示ページ 2が、現在の注目ページであると判別された場合、交差判定部 72は、仮想サムネイル形状との交差判定を行う。交差判定により交差すると判定された場合、交差するサムネイルの元の画像ファイルを呼び出す信号を出力する。交差しない場合は、アクションを起こさない。

[0194] 上述のように、サムネイル表示ページ 2のクリックにより注目ページを更新する構成部を画像表示装置 100が有することにより、ユーザは注目ページの更新を行い易くなる。つまり、目的とする画像ファイルを探し出すために有用な手段を提供することになる。

[0195] また、注目ページの切り替えの際、サムネイル表示ページ 2の動きをアニメーション表示してちょい。

[0196] 図 14は、注目ページ切り替えの際のアニメーション表示を模式的に示す図である。

図 14に示すように、注目ページ指標 8は、注目ページを連続的に更新するためのスライダーのつまみとしての役割を有する。また、サムネイル表示指標 7は 3個、つまりサムネイル表示ページ 2が 3枚である場合を想定する。また、以下、「スライダー位置」という場合、注目ページ指標 8の位置のことを指す。

[0197] 図 14 (A)はスライダー位置が左端のサムネイル表示指標 7の位置にあり、サムネィル表示ページ # 1が注目ページとして表示されて!、る。

[0198] 次に図 14 (B)では、スライダー位置は左端のサムネイル表示指標 7と中央のサムネィル表示指標 7との中間にあり、明示的な注目ページがなくサムネイル表示ページ # 1とサムネイル表示ページ # 2とが同一の形状で表示されて、る。

[0199] また図 14 (C)では、スライダー位置は中央のサムネイル表示指標 7の位置にあり、サムネイル表示ページ # 2が注目ページとなって!/、る。

[0200] この場合、例えば、指標描画部 42が、ユーザの入力装置 300の操作による、マウスポインタの動きを検出し、その動きに従って、注目ページ指標 8を描画すればよい。また、その動きをサムネイル表示ページ描画部 23に伝え、サムネイル表示ページ描画部 23が、その動きに従って、サムネイル表示ページ 2を描画すればよい。

[0201] 上述のように、画像表示装置 100は、注目ページの切り替わりをアニメーション表示、つまり動画表示することができる。また、ユーザは、注目ページ指標 8をスライダーのつまみとして使用し、注目ページを切り替えることができる。

[0202] こうすることで、ユーザが行うスライダーの操作に対する応答をアニメーションの動きとして明示することができる。また、スライダーの位置を、サムネイル表示指標 7の中間位置で停止させると、アニメーションも停止する。つまり、注目ページが更新される中間の状態で、隣接する二つのサムネイル表示ページ 2を同時に閲覧できる。これにより、ユーザは、隣接する二つのサムネイル表示ページ 2に存在するサムネイルの概要を同時に知ることができる。さらに、全てのサムネイル表示ページ 2を、滑らかに移動させながら閲覧できる。

[0203] このように、サムネイル表示ページ 2を動的に表示し、滑らかに注目ページの更新を行わせることは、ユーザが目的とする画像を探し易くする上でも有効である。

[0204] また、個別の分類種別は、分類種別表示領域 5内にある個別分類種別名表示欄 6 に表示されるとした力例えばリスト形式でサムネイル表示ウィンドウ内に配置してもよい。

[0205] 図 15は、サムネイル表示ウィンドウ内に分類種別リストを配置した場合の表示例を示す図である。図 15に示すように、サムネイル表示ウィンドウの左側に、分類種別リスト 9が表示されている。

[0206] 分類種別リスト 9には、階層化された分類種別が表示されており、例えば、「2003 年」という分類種別の中には「1月」、「2月」、「3月」、「4月」、「5月」、「6月」、および「 9月」の各分類種別が存在する。この「1月」等の分類種別は、「2003年」の左側に配置された「 +」のボタンをクリックすることにより表示される。つまり、「 +」のボタンがタリックされることにより、その分類種別の下位にあたる分類種別がソートされて一覧表示される。

[0207] 図 15は、ユーザにより、分類種別リスト 9の中から「2003年」が選択された場合の表示例である。つまり、分類種別「2003年」を属性情報として持つサムネイルが表示対象となっていることを示している。また、分類種別表示領域 5には、分類種別「2003 年」の中にある「1月」、「2月」などの分類種別が表示され、画像表示領域 1には、その分類種別に対応するサムネイル表示ページ 2が表示されて、る。

[0208] この状態で、例えば、 2001年がクリックされると、分類種別「2001年」を属性情報として持つサムネイルが表示対象となる。

[0209] 上述の分類種別リスト 9に関する描画は、例えば、サムネイル表示ページ描画部 23 が行えばよい。サムネイル表示ページ描画部 23が、データ管理部 16を介し、分類種別データ記憶部 12に記憶されている分類種別を取得し、分類種別リスト 9を描画すればよい。

[0210] また、例えば、指標描画部 42が、分類種別リスト 9のサムネイル表示ウィンドウ内の位置に関する情報を取得しておき、クリックされた位置を検出する。さらに、検出した位置により、分類表示リストの表示を変更するための情報を、サムネイル表示ページ描画部 23等に対して出力すればよい。

[0211] 上述のように、サムネイル表示ウィンドウ内に分類種別リストを配置することにより、例えば、ユーザが、多くの分類種別の中から直接、サムネイル表示の対象となる分類種別を選択できるようになる。つまり、ユーザが多くのサムネイルを閲覧する際に、他の分類種別への移動が容易に行えることとなる。結果として、目的とする画像ファイルを探すことの容易化が図られる。 [0212] また、図 6に示した表示例では、「青森県」等の県名の分類種別は、ユーザの操作により登録されるとした力分類種別は、画像ファイル記憶部 11に記憶されている画像ファイルの属性情報から生成してもよ、。

[0213] 図 16は、画像ファイルの属性情報をディスプレイ 200に表示させた場合の表示例を示す図である。

[0214] 図 16 (A)に示すように、画像ファイルはデジタルカメラ等で撮影され、保存される際に、ファイル名や、デジタルカメラのメーカ名等を属性情報として付加される。データ管理部 16が、この属性情報力撮影日時を抽出し、年、月、日のそれぞれを属性情報としてサムネイルとともに、分類種別データ記憶部 12に記憶させる。

[0215] さらにデータ管理部 16は、例えば、「2003年」を分類種別として分類種別データ記憶部 12に記憶させる。さらに、「2003年」に対応付けてサムネイルが属性情報として持つ月である「1月」、「2月」等を分類種別として分類種別データ記憶部 12に記憶させる。これにより、サムネイル表示の対象として、「2003年」が指定された場合に、分類種別「2003年」に含まれる「1月」「2月」等の分類種別に属するサムネイルがサムネイル表示の対象となる。

[0216] また、画像表示装置 100にお、て、画像ファイルに対して新たな属性情報をユーザが追加できてもよい。

[0217] 図 16 (B)は、ユーザが、画像ファイルについてのキーワードを入力するためのキーワード入力画面の表示例を示す図である。

[0218] この場合、例えば、データ管理部 16が、ユーザの入力装置 300からの文字列の入力を受け付け、画像ファイル記憶部 11に、該当する画像ファイルの属性情報として記憶させればよい。また、分類種別データ記憶部 12に、該当するサムネイルの属性情報として記憶させればよい。さらに、そのキーワードを分類種別として分類種別データ記憶部 12に記憶させればょ、。

[0219] こうすることで、キーワードを分類種別とすることができ、同一のキーワードを属性情報として持つサムネイルを、表示対象とすることができる。

[0220] つまり、ユーザが同一の分類種別として括りたい複数の画像ファイルがある場合、それら複数の画像ファイルに対して同一のキーワードを設定する。このことにより、画像表示装置 100は、分類種別としてそのキーワードが指定された場合、それら複数の画像ファイルのサムネイルを一括して表示することができる。結果として、大量の画像ファイルの中から、ユーザが目的とする画像ファイルを探し易くなる。

[0221] さらに、上述の図 15に示した、分類種別リスト 9を表示させることにより、そのキーヮードを属性情報として持つ画像ファイルの一覧を表示することができる。

[0222] また、本実施の形態では、画像表示領域 1内に仮想三次元空間を持ち、サムネィル表示ページ描画部 23が、サムネイル表示ページ 2に 3次元処理を行、描画する形態を説明した。しかしながら、サムネイル表示ページ描画部 23は、 3次元処理を行わず 2次元処理を施したサムネイル表示ページ 2を描画してもよい。

[0223] 図 17は、サムネイル表示ページ 2に 2次元処理を行い表示するためのサムネイル表示ページ描画部 23の機能ブロック図である。図 17に示すサムネイル表示ページ描画部 23は、例えば、図 18に示すような配置および形状で複数のサムネイル表示ページ 2を描画することができる。

[0224] 図 18は、図 17に示すサムネイル表示ページ描画部 23が描画し、ディスプレイ 200 に表示するサムネイル表示ページ 2の表示例を示す図である。図 18に示すように、注目ページは最前面でし力も最大の表示面積を持つ。また、注目ページから遠ざかるに従いサムネイル表示ページ 2は縮小されるとともに表示面積が小さくなり、隠れ面消去が行われ、 3次元的な表現がされる。

[0225] この場合にお、ても、サムネイル表示ページ 2の並び順にお、て、その属性情報の類似度の連続性は失われない。つまり、ユーザは、現在、閲覧の対象となっている注目ページの近傍にある、注目ページと関連性の高!、サムネイル表示ページの概要を知ることができる。

[0226] 図 17に示すサムネイル表示ページ描画部 23は、描画リスト生成部 60と、 2次元べージ描画部 32と、 2次元画像変形部 33と、描画順序ソーティング部 51と、配置演算部 52とを備える。

[0227] 描画リスト生成部 60は、図 9に示した描画リスト生成部 60と同じものであり、描画リスト（図 10参照）を生成する処理部である。 2次元ページ描画部 32は、データ管理部 1 6を介し描画すべきサムネイルを取得し、サムネイル表示ページ 2を 2次元で描画する処理部である。

[0228] 2次元画像変形部 33は、サムネイル表示ページ 2にァフィン変換による変形を施し、適切な位置に出力する処理部である。描画順序ソーティング部 51は、複数あるサムネイル表示ページ 2の描画順序を決定する処理部である。配置演算部 52は、非注目ページに施されるァフィン変換のパラメータを算出する処理部である。

[0229] 上述のように構成されたサムネイル表示ページ描画部 23は、以下に述べる動作により、図 18に示すような配置および形状で複数のサムネイル表示ページ 2を描画する

[0230] まず、描画順序ソーティング部 51は、ページ数演算部 17からの分類種別ページ数と、順序演算部 19からの分類種別表示順序と、注目ページ決定部 44からの注目べージ番号を受け取る。

[0231] 描画順序ソーティング部 51は、描画するサムネイル表示ページ 2すべてについて、描画順序を決め、最初に描画するページ番号として注目ページ力最も遠いサムネィル表示ページ 2のページ番号を 2次元ページ描画部 32に出力する。つまり、 2次元ページ描画部 32は、注目ページ番号から最も離れた番号のサムネイル表示ページ 2を選択して描画を始める。

[0232] また、最初に描画するページ番号は、配置演算部 52にも送られる。

配置演算部 52は、描画するページ番号と、分類種別ページ数と注目ページ番号と力ァフィン変換のパラメータを決定する。ここで、注目ページ番号から最も離れたサムネイル表示ページ 2は変形度を最も大きくし、縮小する変形を行うためのパラメータを出力する。

[0233] 2次元画像変形部 33は、このパラメータを元にサムネイル表示ページを変形して適切な位置に出力する。

[0234] 次に、描画順序ソーティング部 51は注目ページから 2番目に遠い描画ページ番号を出力する。 2次元ページ描画部 32は、指定された描画ページ番号のサムネイル表示ページ 2を描画する。

[0235] また、配置演算部 52は縮小率を少し下げたァフィン変換のノメータを出力して同様の処理を継続する。 [0236] ここで、図 9に示した基本ページ部品配置部 64と同様に、等比数列でサムネイル表示ページ 2間の間隔を決定してもよい。

[0237] 上述の動作を、注目ページを描画するまで繰り返すことで、図 18に示す配置および形状で複数のサムネイル表示ページ 2が表示される。

[0238] また、より簡易な構成で 2次元描画をおこなってもよい。

図 19は、サムネイル表示ページ 2に 2次元処理を行い表示するための、サムネイル表示ページ描画部 23の別の構成を示す機能ブロック図である。図 19に示すサムネィル表示ページ描画部 23は、例えば、図 20に示すような配置および形状で複数のサムネイル表示ページ 2を描画することができる。

[0239] 図 20は、図 19に示すサムネイル表示ページ描画部 23が描画し、ディスプレイ 200 に表示させるサムネイル表示ページ 2の表示例を示す図である。図 20に示すように、注目ページは最前面に位置し、また、注目ページから遠ざかるに従いサムネイル表示ページ 2は占有領域が小さくなる。

[0240] この場合にお、ても、サムネイル表示ページ 2の並び順にお、て、その属性情報の類似度の連続性は失われない。つまり、ユーザは、現在、閲覧の対象となっている注目ページの近傍にある、注目ページと関連性の高!、サムネイル表示ページの概要を知ることができる。

[0241] 図 19に示すサムネイル表示ページ描画部 23は、描画リスト生成部 60と、 2次元べージ描画部 32と、 2次元画像変形部 33とを備える。これら構成部は、図 17に示すサムネイル表示ページ描画部 23と同一のものである力異なる手順により、図 20に示すような配置および形状で複数のサムネイル表示ページ 2を描画する。

[0242] 描画リスト生成部 60は、描画リストを生成し、 2次元ページ描画部 32へ出力する。

2次元ページ描画部 32は、描画リストと、順序演算部 19から受け取る分類種別表示順序とから描画すべきサムネイル表示ページ 2とその描画順序を決定する。さらに、必要なサムネイルをデータ管理部 16を介して取得し、サムネイル表示ページ 2を描画する。描画したサムネイル表示ページ 2を 2次元画像変形部 33へ出力する。

[0243] 2次元画像変形部 33は、 2次元ページ描画部 32によって描画されたサムネイル表示ページ 2のデータを保持しておき、注目ページとなるサムネイル表示ページ 2を決定する。例えば、分類種別ページ数が「5」であれば、中央の「3」を選択する。これにより、分類種別表示順序が 3番目のサムネイル表示ページ 2が注目ページと決定される。

[0244] さらに、注目ページから最も遠くなる 1番目と 5番目のサムネイル表示ページ 2に、平行移動のためのァフィン変換を行い、注目ページ力も離れた位置に出力する。同様に、 2番目と 4番目のサムネイル表示ページ 2を注目ページの左右の所定の位置に出力する。最後に、注目ページに決定した 3番目のサムネイル表示ページ 2を中央に位置するように出力する。

[0245] なお、 2次元描画部 32では、分類種別表示順序に従わずに描画してもよ!/、。例えば、図 10に示す描画リストの順に描画し、それら描画されたサムネイル表示ページ 2 を保持する。さら〖こ、描画されたサムネイル表示ページ 2を分類種別表示順序に従つて 2次元画像変形部 33に出力してもよい。

[0246] 上述のように、サムネイル表示ページ描画部 23は、 2次元処理を行う構成とすることができる。つまり、 3次元の描画を行う能力を必要とせず、簡易な構成とすることができる。

[0247] また 2次元でサムネイル表示ページ 2を描画した場合においても、ユーザは、現在、閲覧の対象となって、る注目ページの近傍にある、注目ページと関連性の高!、サムネイル表示ページの概要を知ることができる。

[0248] また、本実施の形態では、サムネイル表示ページ 2の形状は矩形であるとしたが、サムネイル表示ページ 2の形状は矩形でなくてもよい。

[0249] 以下、例えば台形や正六角形といった非矩形領域をサムネイル表示ページ 2の形状として使用する場合の実施の形態について説明する。なお、先に述べた実施の形態と処理が異なるページ形状演算部 15および基本ページ部品配置部 64の処理について説明する。

[0250] ページ形状演算部 15は、内部にサムネイル表示ページ用形状データとそのぺージ形状専用の導出式を保持する。この導出式とは、先に述べた実施例での (式 1)同様、画像表示領域 1の縦軸 ·横軸方向の画素数の入力値に応じてページ毎に貼り付け可能なサムネイル枚数を一意に決定するものである。 [0251] 上述の実施の形態の説明では、ページ形状演算部 15は縦軸方向および横軸方向の枚数を求めると説明した。しかしながら、台形状や円状等の非矩形サムネイル表示ページ形状を選択した場合等、最大サムネイル数となる場合のサムネイルの並べ方は必ずしも n行 m列といった形態にはならない場合がある。つまり、どのようなぺージ形状にも適用可能な導出式の決定は難しい。

[0252] そこで、ページ形状演算部 15は、ページ形状毎の導出式を保持しておく。ページ形状演算部 15では、この導出式を用いてページ毎に表示可能なサムネイルの枚数を求めた後、その枚数に従ってサムネイル表示ページ 2の形状の調整を行う。この調整は、例えば、用意されたサムネイル表示ページ用の形状データに対する X, Y, Z の各方向のスケーリング処理により行う。

[0253] 基本ページ部品配置部 64では、ページ形状演算部 15で調整されたサムネイル表示ページ形状の X. Y. Z方向それぞれの大きさ（外接矩形）に基づき、複数のサムネィル表示ページ形状間での衝突'干渉が発生しない位置の計算が行われ、実際に空間内で配置すべき座標が決定される。

[0254] この場合、サムネイル表示ページ 2の配置は、横軸方向に並ばな、配置でもよ!/、。

例えば、ページ形状が正六角形の場合、 2次元的に画像表示領域 1を敷き詰めるような配置など、ページの重なりによるサムネイル表示面積の消失が起こりにく!/、配置でもよい。

[0255] 上述のように、画像表示装置 100は、矩形以外のサムネイル表示ページ 2のページ形状を矩形以外のものとし、その特性を活力した配置を行うことができる。つまり、ュ一ザに対し、画像ファイルの探し易さを損なうことなく別の表示形態でサムネイルを表示できる。

[0256] また、ページ形状演算部 15が、ページ単位のサムネイル数を計算するための式である（式 1)において、 Xを変数としたが、それ以外のパラメータ a、 b、 dを変数として算出してもよい。

[0257] 例えば、ページ単位のサムネイル数を指定し、サムネイルの縦軸および横軸の画素数、またはサムネイル間の距離を決定してもよい。この場合、ページ形状演算部 1 5は（式 1)において、サムネイル表示ページ 2の横軸方向のサムネイル数 kと、余白の横軸方向の画素数 xとを所定の値に固定し、サムネイルの横軸の画素数 aまたはサムネイル間の横軸の画素数 bを算出すればょ、。

[0258] さらに、上述の算出の結果を用いてサムネイル表示ページ 2の横軸方向の画素数

Sを算出すればよい。また、サムネイルのサイズを指定した場合と同様に、ページ数演算部 17は、分類種別毎のサムネイル数と指定されたページ単位サムネイル数とから分類種別ページ数を算出すればよい。

[0259] また、表示領域演算部 18は、サムネイル表示ウィンドウの領域力別領域を減算して分類種別表示領域 5の位置と横軸の画素数とを決定するとした。しかしながら、分類種別表示領域 5の横軸の画素数を算出せずに、画像表示領域 1の横軸の画素数と同一としてちよい。

[0260] または、画像表示領域 1の横幅に基づく値としてもよ!、。この場合は画像表示領域演算部 14の値を流用すればよい。

[0261] こうすることで、表示領域演算部 18が行う処理を減らすことができる。つまり、画像表示装置 100全体の処理効率を向上させることができる。

[0262] また、順序演算部 19は、分類種別表示順序を算出する際、分類種別パラメータを用いるとした。例えば、上述の実施の形態の説明においては、「北から」という分類種別パラメータを用いて、「青森県」、「長野県」、「福岡県」という分類種別の順序を算出する例を示した。つまり、分類種別パラメータが、分類種別自体と関連する情報である場合を示した。

[0263] し力しながら、分類種別パラメータは、分類種別自体に関連しないものであってもよい。

例えば、分類種別パラメータを「分類種別毎のページ数が最大のものから」としてもよい。この場合、この分類種別パラメータがユーザに入力、または選択されたと想定すると、ユーザの興味は、分類種別毎のサムネイル表示ページ 2の枚数である。

[0264] この場合サムネイル表示ページ 2は「分類種別毎のページ数」 t ヽぅ基準にぉ、て連続した順序で表示される。つまり、ユーザの興味に対応した順序となり、結果としてユーザにとっては、目的とする画像ファイルを探し易い順序となる。

[0265] また、分類種別表示領域 5に表示されるサムネイル表示指標 7がユーザによりクリツクされた場合、そのクリックされたサムネイル表示指標 7の上部に注目ページ指標 8が移動するとした。しかしながら、クリックされたサムネイル表示指標 7自体が変化し、注目ページに対応するサムネイル表示ページ 2を示してもょ、。

[0266] 例えば、クリックされたサムネイル表示指標 7の形状や色が変化してもよい。こうすることで、例えば、ユーザに、現在、注目ページとして選択されているサムネイル表示ページ 2が、表示対象のどの分類種別のものであるかをさらに認識させ易くなる。

[0267] また、画像表示装置 100は、画像ファイル記憶部 11に記憶されてヽる画像ファイルの縮小画像であるサムネイルを描画するとした。しかしながら、画像ファイルではなく

、例えば、動画データのサムネイルを描画してもよい。

[0268] この場合、サムネイルを抽出、または生成するためのソースが動画データになるだけである。つまり、データ管理部が、動画データ力サムネイルを抽出、または生成する機能を持てばよい。

[0269] こうすることで、画像表示装置 100は、多くの形式のデータファイルを取り扱うことができ、画像表示装置 100の利用価値を向上させることができる。

[0270] また、サムネイル表示ページ 2にお!/、て、サムネイル枠内にサムネイルの元画像である画像ファイルのファイル名が表示されるとした。しかしながら、サムネイル枠内に、ファイル名以外の情報を表示させてもょ、。

[0271] 例えば、サムネイルが示す画像ファイルが撮影された季節を示すアイコンを表示させてもよい。また、例えば、上述のように、画像表示装置 100を動画データを扱う構成とした場合、動画データのサムネイルであることを示すアイコンを表示してもよい。また、これらアイコンを含み、サムネイル枠 4に表示される情報は、非注目ページにおいて表示してちょい。

[0272] こうすることで、サムネイルの属性情報を視覚的にユーザに伝えることができる。つまり、ユーザは、サムネイルの内容を認識し易くなり、結果として目的とする画像フアイルを探し易くなる。

[0273] また、図 6に示すように、画像表示領域 1において、注目ページは中央に表示され、その他のサムネイル表示ページ 2は、注目ページの左右に表示されるとした。しかしながら、注目ページとその他のサムネイル表示ページ 2とは別の位置関係であってもよい。

[0274] 例えば、注目ページ以外のサムネイル表示ページ 2は、注目ページの右側にのみ表示されるとしてもよぐまた、注目ページの上下に表示されるとしてもよい。

[0275] つまり、注目ページが、画像表示領域 1内において最大の表示面積を有していれば、注目ページ以外のサムネイル表示ページ 2はどこに表示されてもよい。こうすることで、画像表示領域 1のデザインを自由に行えることとなる。

[0276] また、上述の実施の形態の説明にお、て、画像表示装置 100が有するサムネイル一覧表示機能についてのみ説明を行った。し力しながら、画像表示装置 100は、サムネイルの元画像を表示することができる。以下に元画像を表示する際の動作の概要を説明する。

[0277] ユーザの入力装置 300の操作により、注目ページ内のサムネイルがクリックされると、受付部 10を介し、分類種別描画部 21がそのクリックを受け付ける。分類種別描画部 21クリックされたサムネイルを特定し、サムネイル表示ページ描画部 23に伝える。サムネイル表示ページ描画部 23は、そのサムネイルの元画像を、データ管理部 16 を介し、画像ファイル記憶部 11から呼び出す。呼び出された画像ファイルは、サムネィル表示ページ描画部 23により出力部 24に出力され、ディスプレイ 200に表示される。

[0278] なお、元画像を表示する処理のための専用の構成部を備えてもよぐこうすることで、例えば、サムネイルおよび元画像の表示に関する処理の負荷が分散され、処理速度を向上させることができる。

産業上の利用可能性

[0279] 本発明の画像ファイル一覧表示装置は、ページ単位で管理するインターフェースを提供するものであり、 PCの画像管理ソフトウェアに、また、デジタルスチルカメラの内蔵アプリケーションに適用できる。また、 3次元処理機能が充実しつつあるカメラ付き携帯電話のユーザインターフェースへの適用もできる。さらに、ボタンでのインターフェースという観点力もリモコンによる操作に対応することも容易である。

Claims

請求の範囲

[1] 一連の複数の種別に分類された複数の画像ファイルの一覧を画面に表示する画像ファイル一覧表示装置であって、

前記複数の画像ファイルそれぞれを、各画像ファイルが示す画像を縮小した画像である縮小画像で表示する縮小画像表示手段を備え、

前記縮小画像表示手段は、注目している種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像を注目ページに配置して表示するとともに、注目している前記種別に属する他の画像ファイルに対応する縮小画像又は注目してヽる前記種別と隣接する他の種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像を前記注目ページよりも小さ!/、表示面積を有する非注目ページに配置して表示する

ことを特徴とする画像ファイル一覧表示装置。

[2] 前記画像ファイル一覧表示装置はさらに、前記縮小画像表示手段によって表示された縮小画像に対応する画像ファイルが属する種別を表示する分類種別表示手段を備え、

前記分類種別表示手段は、前記注目ページ及び前記非注目ページの前記画面における位置に対応する並びで、前記注目ページに表示されて!、る縮小画像に対応する画像ファイルが属する種別と前記非注目ページに表示されて！ヽる縮小画像に対応する画像ファイルが属する種別とを表示する

ことを特徴とする請求項 1記載の画像ファイル一覧表示装置。

[3] 前記縮小画像表示手段は、前記注目ページ及び非注目ページを、各ページに配置された縮小画像に対応する画像ファイルが属する種別が前記一連の複数の種別の順に並ぶように、一列に表示する

ことを特徴とする請求項 2記載の画像ファイル一覧表示装置。

[4] 前記分類種別表示手段は、同一の種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像が複数のページにわたって配置されて、る場合には、そのページの枚数に対応するサイズの領域に、そのページに対応する種別を表示する

ことを特徴とする請求項 3記載の画像ファイル一覧表示装置。

[5] 前記縮小画像表示手段は、前記一連の複数の種別の並びにおける前記注目ぺージに対応する種別と前記非注目ページに対応する種別との距離に応じて、前記非注目ページを段階的に凝縮表示する

[6] 前記分類種別表示手段はさらに、表示した前記種別の中から前記注目ページに対応する種別を明示する注目ページ指標を表示する

[7] 前記画像ファイル一覧表示装置はさらに、前記画面上のポイント指定を取得し、取得したポイントが前記非注目ページに属するか否かを判定する判定手段を備え、前記縮小画像表示手段は、前記判定手段によって前記ポイントが前記非注目ベージに属すると判定された場合に、注目ページをその非注目ページに更新するとともに、それまでの注目ページを非注目ページに変更して表示し、

前記分類種別表示手段は、前記縮小画像表示手段によって新たな注目ページが表示された場合に、その新たな注目ページに対応させて前記注目ページ指標を更新して表示する

ことを特徴とする請求項 6記載の画像ファイル一覧表示装置。

[8] 前記縮小画像表示手段及び前記分類種別表示手段は、前記更新の過程を動画で表示する

ことを特徴とする請求項 7記載の画像ファイル一覧表示装置。

[9] 前記分類種別表示手段は、前記注目ページ及び前記非注目ページに対応する種別を一列に並べて表示し、

前記画像ファイル一覧表示装置はさらに、ユーザの操作に従って前記種別の並びと平行して移動するつまみを有するスライダー画像を表示するスライダー表示手段を備え、

前記縮小画像表示手段は、前記スライダー画像のつまみが移動された場合に、移動後のつまみが注目ページの種別を指すように、注目ページを更新して表示することを特徴とする請求項 6記載の画像ファイル一覧表示装置。

[10] 前記縮小画像表示手段は、前記更新の過程を動画で表示する

ことを特徴とする請求項 9記載の画像ファイル一覧表示装置。

[11] 前記縮小画像表示手段は、前記注目ページ及び前記非注目ページ内において、各縮小画像の属性情報を示す情報を表示し、前記非注目ページを凝縮表示した場合にも属性情報を示す情報を表示する

ことを特徴とする請求項 5記載の画像ファイル一覧表示装置。

[12] 前記縮小画像表示手段は、同一の種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像が複数のページにわたって配置されて、る場合には、それら複数のページの先頭ページに前記種別を示す見出しを表示する

[13] 前記縮小画像表示手段は、前記縮小画像が配置された前記注目ページ及び前記非注目ページを仮想的な 3次元空間に配置し、ある視点から前記注目ページ及び前記非注目ページを見たときに得られる投影図を表示する

[14] 前記縮小画像表示手段は、前記注目ページが前記画面と平行し、前記非注目ぺージが前記画面と斜めに交差するように、前記注目ページ及び前記非注目ページを仮想的な 3次元空間に配置する

ことを特徴とする請求項 13記載の画像ファイル一覧表示装置。

[15] 前記縮小画像表示手段は、前記非注目ページのうち前記注目ページに近、ものほど前記画面と平行な位置に近づくように、前記非注目ページを仮想的な 3次元空間に配置する

ことを特徴とする請求項 14記載の画像ファイル一覧表示装置。

[16] 一連の複数の種別に分類された複数の画像ファイルの中から選択された画像ファィルが示す画像を表示する画像表示装置であって、

請求項 1記載の画像ファイル一覧表示装置と、

前記画像ファイル一覧表示装置によって表示された縮小画像に対するユーザの選択指示を取得する選択指示取得手段と、

選択された縮小画像に対応する画像ファイルが示す画像を表示する画像表示手段と

を備えることを特徴とする画像表示装置。

[17] 一連の複数の種別に分類された複数の画像ファイルの一覧を画面に表示する画像ファイル一覧表示方法であって、

前記複数の画像ファイルそれぞれを、各画像ファイルが示す画像を縮小した画像である縮小画像で表示する縮小画像表示ステップを含み、

前記縮小画像表示ステップでは、注目している種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像を注目ページに配置して表示するとともに、注目している前記種別に属する他の画像ファイルに対応する縮小画像又は注目してヽる前記種別と隣接する他の種別に属する画像ファイルに対応する縮小画像を前記注目ページよりも小さ、面積を有する非注目ページに配置して表示する

ことを特徴とする画像ファイル一覧表示方法。

[18] 一連の複数の種別に分類された複数の画像ファイルの一覧を画面に表示する画像ファイル一覧表示装置のためのプログラムであって、

請求項 17に記載された画像ファイル一覧表示方法に含まれるステップをコンビユータに実行させる

ことを特徴とするプログラム。

[19] 一連の複数の種別に分類された複数の画像ファイルの一覧を画面に表示する画像ファイル一覧表示装置のためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、

請求項 18に記載されたプログラムが記録されている

ことを特徴とする記録媒体。