WO2005065525A1

WO2005065525A1 - 受信装置、送信装置および送受信システム

Info

Publication number: WO2005065525A1
Application number: PCT/JP2005/000115
Authority: WO
Inventors: Seiichiro Kimoto; Toshiaki Shigemori; Ayako Nagase; Manabu Fujita; Akira Matsui; Kazutaka Nakatsuchi
Original assignee: Olympus Corporation
Priority date: 2004-01-07
Filing date: 2005-01-07
Publication date: 2005-07-21
Also published as: AU2005204032A2; EP1702554A1; US20100029236A1; EP1702554A4; EP1702554B1; US20060264734A1; US7596359B2; AU2005204032B2; EP2250958A1; AU2005204032A1

Abstract

　簡易な構成で、短い受信電界強度測定期間であっても受信電界強度の大きい最適なアンテナを選択し切り替えることができるようにするため、切替制御部ＳＣは、現フレーム内の映像信号期間内に該映像信号を受信する受信用アンテナＡ１～Ａｎに切り替え、現フレーム内の強度受信期間内に現フレームの映像信号を受信する受信用アンテナＡ１～Ａｎ以外の受信用アンテナＡ１～Ａｎに切り替え、それぞれをサンプルホールド回路１５，Ａ／Ｄ変換部１６を介して受信電界強度を測定させ、選択制御部Ｃ１は、強度受信期間内の受信電界強度が映像信号期間内の受信電界強度を超えた場合に、強度受信期間内に切り替えられた受信用アンテナＡ１～Ａｎを次フレームの映像信号期間内の受信用アンテナＡ１～Ａｎとして選択する。

Description

明細書

受信装置、送信装置および送受信システム

技術分野

[0001] この発明は、撮像した映像信号を送信する送信装置、該映像信号を複数のアンテナを用いて受信する受信装置、および前記送信装置と前記受信装置とを有した送受信システムに関し、特に被検体内のカプセル型内視鏡カゝら送信される無線映像信号を被検体外の複数のアンテナを用いて受信する送受信システムに関するものである背景技術

[0002] 近年、内視鏡の分野にお!、ては、飲込み型のカプセル型内視鏡が登場して、る。

このカプセル型内視鏡には、撮像機能と無線通信機能とが設けられている。カプセル型内視鏡は、観察 (検査)のために患者の口から飲込まれた後、人体から自然排出されるまでの間、体腔内、例えば胃、小腸などの臓器の内部をその蠕動運動に従つて移動し、順次撮像する機能を有する。

[0003] 体腔内を移動する間、カプセル型内視鏡によって体内で撮像された画像データは、順次無線通信により外部に送信され、外部の受信機内に設けられたメモリに蓄積される。患者がこの無線通信機能とメモリ機能とを備えた受信機を携帯することにより、患者は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの期間であっても、自由に行動できる。この後、医者もしくは看護士においては、メモリに蓄積された画像データに基づいて臓器の画像をディスプレイに表示させて診断を行うことができる。

[0004] 一般に受信機は、カプセル型内視鏡カゝら送信される映像信号を受信するための複数のアンテナを体外に分散配置し、映像信号の受信誤りが少ない 1つのアンテナを選択切替して受信するようにしている。なお、特許文献 1には、体外に配置された複数のアンテナの受信切替を行い、各アンテナが受信する電界強度をもとに、映像信号の発信源である体内のカプセル型内視鏡の位置を探知する受信機が記載されている。

[0005] 特許文献 1 :特開 2003— 19111号公報発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、従来の受信機は、複数のアンテナから 1つのアンテナを選択切替する場合であって 1つの受信部（チューナー）を用いる場合、プリアンブルなどの受信電界強度測定期間内に複数のアンテナの受信電界強度を測定しなければならな、という問題点があった。

[0007] ここで、アンテナ数が増大すると、上述した受信電界強度測定期間内にすべてのァンテナの受信電界強度を測定するには、アンテナの高速切替が可能な切替スィッチおよび高速な受信電界強度測定処理を実現する回路構成が必要になるという問題点がめった。

[0008] また、この受信電界強度測定期間は短いため、最終的に大きな受信電界強度を有する最適なアンテナを選択するまでに複数フレームを受信しなくてはならず、最適なアンテナ選択までに時間が力かるという問題点があった。特に、カプセル型内視鏡などカゝら送信される映像信号は、カプセル型内視鏡が有する電源が限られていることから間欠的な映像信号となり、受信装置側において短時間に確実に映像信号を受信できることが要望されて、る。

[0009] さらに、従来の受信機は、複数のアンテナから 1つのアンテナを選択切替する場合であって 1つの受信部 (チューナー)を用いる場合、受信電界強度測定期間と映像信号受信期間とを設け、この受信電界強度測定期間後に映像信号受信期間の先頭に設けられた同期信号を用いて受信装置の同期処理を行うようにしているが、カプセル型内視鏡などから送信される映像信号は、カプセル型内視鏡が有する電源が限られていることから間欠的な映像信号となり、付加されている受信電界強度測定期間に要する電力を無視できな、と、う問題点があった。

[0010] この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、短い受信電界強度測定期間であっても受信電界強度の大きい最適なアンテナを確実に選択し切り替えることができる受信装置、送信装置および送受信システムを提供することを目的とする。

[0011] また、短時間で確実な映像信号を得ることができる受信装置、送信装置および送受信システムを提供することを目的とする。

[0012] また、少なくとも送信装置側の省電力化を図ることができる受信装置、送信装置および送受信システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0013] 上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にカゝかる受信装置は、少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付カロ部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置において、現フレーム内の前記付加部の伝送期間内に前記情報本体を受信している第 1のアンテナ以外の第 2アンテナの受信電界強度を測定させるとともに、前記現フレーム内の前記情報本体部の伝送期間内に前記第 1のアンテナの受信電界強度を測定させ、前記第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えた場合、この第 2のアンテナを次フレームの前記第 1のアンテナとして選択し切り替える制御手段を備えたことを特徴とする。

[0014] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えない場合、他の前記第 2のアンテナに順次切り替えることを特徴とする。

[0015] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記第 2のアンテナの受信電界強度測定のタイミングを、前記情報本体部の伝送期間の開始時期近傍に設けたことを特徴とする。

[0016] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記付加部の伝送期間内に複数の第 2のアンテナの受信電界強度を測定させ、複数の前記第 2のアンテナの電界強度のうちの最も大きな受信電界強度を有する第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えた場合に、この第 2のアンテナを次フレームの前記第 1のアンテナとして選択し切り替えることを特徴とする。

[0017] また、この発明にかかる受信装置は、上記の発明において、前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする。

[0018] また、この発明にかかる受信装置は、被検体内部から送信され、少なくとも映像信号を伝送する映像信号部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、被検体外部に設けられた複数のアンテナを用いて受信する受信装置において、前記複数のアンテナを選択切替する切替手段と、現フレーム内の前記付加部の伝送期間内に前記無線信号を受信している第 1のアンテナ以外の第 2のアンテナの受信電界強度を測定するとともに、前記現フレーム内の前記映像信号部の伝送期間内に前記第 1のアンテナの受信電界強度を測定する電界強度測定手段と、前記電界強度測定手段が測定した前記第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えた場合、この第 2のアンテナを次フレームの前記第 1のアンテナとして選択する選択制御手段と、前記選択制御手段によって選択された第 1のアンテナ以外のアンテナを次フレームの前記付加部の伝送期間に順次切替接続し、該選択された第 1のアンテナを前記映像信号部の伝送期間に切替接続する切替制御手段と、を備えたことを特徴とする。

[0019] また、この発明にかかる受信装置は、少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置にお、て、 2以上の前記アンテナの受信電界強度を現フレームの前記付加部で測定させるとともに、前記 2以上のアンテナのうちの最大の受信電界強度をもつアンテナを現フレーム内の前記情報本体部を受信するアンテナとして選択し切り替える制御手段を備えたことを特徴とする。

[0020] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記 2以上のアンテナは、前記複数のアンテナの全てであることを特徴とする。

[0021] また、この発明にかかる受信装置は、少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置において、前フレーム内の前記情報本体を受信していたアンテナの第 1の受信電界強度と、該アンテナ以外の 2以上の前記アンテナの受信電界強度を現フレーム内の前記付加部で測定させ、測定結果内の最大の受信電界強度である第 2の受信電界強度とを比較し、大き、受信電界強度を有するアンテナを現フレーム内の前記情報本体部を受信するアンテナとして選択し切り替える制御手段を備えたことを特徴とする。

[0022] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記 2以上のアンテナは、前記第 1の受信電界強度をもつアンテナ以外の全てのアンテナであることを特徴とする。

[0023] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記 2以上のアンテナは、前記複数のアンテナをグループィ匕したアンテナ群であることを特徴とする。

[0024] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記 2以上のアンテナは、前フレーム内の前記情報本体を受信して、たアンテナの近傍のアンテナ群であることを特徴とする。

[0025] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記複数のアンテナは、前記送信装置の移動経路に合わせた一連の番号を有し、前記 2以上のアンテナは、前フレーム内の前記情報本体を受信していたアンテナの順番以降のアンテナ群であることを特徴とする。

[0026] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする。

[0027] また、この発明にかかる受信装置は、少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用い各々の受信電界強度に応じて選択受信する受信装置において、前記情報本体部の同期期間の一部を前記付加部の受信電界強度測定期間の一部または全部に設定し、前記同期期間の同期信号を受信電界測定用の信号として用いることを特徴とする。

[0028] また、この発明にかかる受信装置は、少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用い各々の受信電界強度に応じて選択受信する受信装置において、前記情報本体部の同期期間の一部を前記付加部の受信電界強度測定期間の一部または全部に設定し、前記同期期間の同期信号を受信電界測定用の信号として用い、前記複数のアンテナの各々に対する受信電界強度の測定結果に応じて前記同期期間内で前記受信電界測定用のアンテナと前記情報本体部を受信するアンテナとの切替を行うことを特徴とする。

[0029] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記受信電界強度測定期間内で前記受信電界測定用のアンテナの切替を行い、各アンテナの受信電界強度を測定することを特徴とする。

[0030] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする。

[0031] また、この発明にかかる受信装置は、移動する送信装置から無線信号として送信される映像信号を複数のアンテナを用いて受信する受信装置において、垂直ブランキング期間に受信強度測定用のダミー信号が付加された前記映像信号の該垂直ブランキング期間において各アンテナを順次切り替えて該各アンテナでの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記垂直ブランキング期間以外の映像信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする。

[0032] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記垂直ブランキング期間において複数のアンテナの各受信電界強度を測定することを特徴とする。

[0033] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする。

[0034] また、この発明に力かる送信装置は、撮像して得た映像信号を無線信号として送信し、複数のアンテナを備えた受信装置に前記映像信号を受信させる送信装置において、撮像した映像信号内の垂直ブランキング期間に、前記受信装置の各アンテナを順次切り替えて受信させることで各アンテナでの受信電界強度を検出させる受信電界強度測定用のダミー信号を付加して送信することを特徴とする。

[0035] また、この発明に力かる送受信システムは、撮像して得た映像信号を無線信号として送信する送信装置と、該映像信号を複数のアンテナを用いて受信する受信装置とを有した送受信システムにおいて、前記送信装置は、前記映像信号内の垂直ブランキング期間にダミー信号を付加して送信するダミー信号付加手段を備え、前記受信装置は、前記垂直ブランキング期間に各アンテナを順次切り替えて前記ダミー信号力該各アンテナでの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記垂直ブランキング期間以外の映像信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする。

[0036] また、この発明にかかる受信装置は、移動する送信装置から送信される無線信号であって少なくとも情報本体を含む情報本体部と同期用の情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて受信する受信装置におヽて、配置位置が予め決定されている前記情報本体部内の空き部分に受信強度測定用のダミー信号が付加された前記無線信号の該空き部分において各アンテナを順次切り替えて該各アンテナの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記空き部分以外の前記情報本体部の無線信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする。

[0037] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記付加部の一部を含めて各アンテナを順次切り替えて該各アンテナの受信電界強度を検出させることを特徴とする。

[0038] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記情報本体部の空き部分と前記付加部の一部との少なくとも一部分において複数のアンテナの各受信電界強度を測定することを特徴とする。 [0039] また、この発明にかかる受信装置は、上記の発明において、前記情報本体部は、映像信号であり、前記空き部分は、水平ブランキング期間であることを特徴とする。

[0040] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする。

[0041] また、この発明に力かる送信装置は、撮像して得た映像信号を無線信号として送信し、複数のアンテナを備えた受信装置に該映像信号を受信させる送信装置において、前記映像信号内の水平ブランキング期間に、前記受信装置の各アンテナを順次切り替えて受信させることで各アンテナでの受信電界強度を検出させる受信電界強度測定用のダミー信号を付加して送信することを特徴とする。

[0042] また、この発明に力かる送受信システムは、撮像して得た映像信号を無線信号として送信する送信装置と、該映像信号を複数のアンテナを用いて受信する受信装置とを有した送受信システムにおいて、前記送信装置は、前記映像信号内の水平ブランキング期間にダミー信号を付加して送信するダミー信号付加手段を備え、前記受信装置は、前記水平ブランキング期間に各アンテナを順次切り替えて前記ダミー信号力該各アンテナでの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記水平ブランキング期間以外の映像信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする。

[0043] また、この発明に力かる送受信システムは、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記映像信号に付加された受信電界強度測定用の同期信号期間を含めて各アンテナを順次切り替えて受信電界強度を検出させることを特徴とする。

[0044] また、この発明にカゝかる受信装置は、移動する送信装置から送信される無線信号であって少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて受信する受信装置におヽて、前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段と、前記付加部の受信時に前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを順次切り替えて受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて前記情報本体部の無線信号を受信させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。

[0045] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記複数のアンテナの数は、前記複数の接続部の数未満であり、該複数のアンテナは、既に接続された複数のアンテナの一部を他の接続部に差し替えて用いられることを特徴とする。

[0046] また、この発明に力かる受信装置は、上記の発明にお、て、前記制御手段は、前記付加部の受信期間に複数のアンテナの受信電界強度を測定することを特徴とする発明の効果

[0047] この発明に力かる受信装置では、制御手段が、現フレーム内の前記付加部の伝送期間内に前記情報本体を受信している第 1のアンテナ以外の第 2アンテナの受信電界強度を測定させるとともに、前記現フレーム内の前記情報本体部の伝送期間内に前記第 1のアンテナの受信電界強度を測定させ、前記第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えた場合、この第 2のアンテナを次フレームの前記第 1のアンテナとして選択し切り替えるようにしているので、高速処理を必要としない簡易な構成で、かつ短い受信電界強度測定期間であっても受信電界強度の大き、最適なアンテナを確実に選択し切り替えることができると、う効果を奏する。

[0048] この発明にかかる受信装置では、制御手段が、 2以上のアンテナの受信電界強度を現フレームの前記付加部で測定させるとともに、前記 2以上のアンテナのうちの最大の受信電界強度をもつアンテナを現フレーム内の前記情報本体部を受信するアンテナとして選択し切り替えるようにしてヽるので、短時間で確実な映像信号を得ることができるという効果を奏する。

[0049] この発明にかかる受信装置では、情報本体部の同期期間の一部を、付加部の受信電界強度測定期間の一部または全部に設定し、前記同期期間の同期信号を受信電界測定用の信号として用いているので、少なくとも送信装置側の省電力化を図ることができるという効果を奏する。

[0050] この発明に力かる受信装置、送信装置および送受信システムでは、制御手段が、垂直ブランキング期間に受信強度測定用のダミー信号が付加された前記映像信号の該垂直ブランキング期間において各アンテナを順次切り替えて該各アンテナでの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記垂直ブランキング期間以外の映像信号を受信させる制御を行うようにしているので、付加部に、受信電界強度測定用の期間を新たに付加する必要がないため、映像信号の伝送時間が短縮され、送信装置側の低消費電力化を促進できるとともに、ダミー信号を垂直ブランキング期間に設けた場合、アンテナ切替の同期を確実に行うことができるのでアンテナ切替の精度が高くなるという効果を奏する。

[0051] この発明にかかる受信装置、送信装置および送受信システムでは、制御手段が、配置位置が予め決定されている前記情報本体部内の空き部分に受信強度測定用のダミー信号が付加された前記無線信号の該空き部分において各アンテナを順次切り替えて該各アンテナの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記空き部分以外の前記情報本体部の無線信号を受信させる制御を行うようにしているので、付加部に、受信電界強度測定用の期間を新たに付加する必要がないため、無線信号の伝送時間が短縮され、送信装置側の低消費電力化を促進できるとともに、ダミー信号を水平ブランキング期間に設けた場合、アンテナ切替の同期を確実に行うことができるのでアンテナ切替の精度が高くなるという効果を奏する。

[0052] この発明にかかる受信装置では、制御手段が、付加部の受信時にアンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナのみを順次切り替えて受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて情報本体部の無線信号を受信させるようにしているので、切替対象のアンテナ総数を減らすことができ、ァンテナの切替処理に力かる時間を短縮することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0053] [図 1]図 1は、この発明の実施の形態 1にかかる受信装置を含む無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。 [図 2]図 2は、図 1に示した受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 3]図 3は、図 2に示したサンプルホールド回路の詳細構成を示すブロック図である

[図 4]図 4は、図 2に示した切替スィッチの詳細構成を示すブロック図である。

[図 5]図 5は、図 1に示したカプセル型内視鏡力も送られる無線信号のフレームフォーマットを示す図である。

[図 6]図 6は、図 1に示した受信装置によるフレーム毎の受信電界強度測定処理を示すタイムチャートである。

[図 7]図 7は、図 1に示した受信装置によるアンテナ切替処理手順を示すフローチヤートである。

[図 8]図 8は、この発明の実施の形態 2にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 9]図 9は、図 8に示した受信装置によるフレーム毎の受信電界強度測定処理を示すタイムチャートである。

[図 10]図 10は、この発明の実施の形態 3にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 11]図 11は、図 10に示した受信装置によるアンテナ切替処理を説明するタイミングチャートである。

[図 12]図 12は、この発明の実施の形態 4にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 13]図 13は、図 12に示した受信装置によるアンテナ切替処理を説明するタイミングチャートである。

[図 14]図 14は、この発明の実施の形態 5にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 15]図 15は、フレームフォーマットを説明する図である。

[図 16]図 16は、図 14に示した受信装置によるアンテナ切替処理を説明するタイミングチャートである。

[図 17]図 17は、この発明の実施の形態 6にかかるカプセル型内視鏡の構成を示すブロック図である。

[図 18]図 18は、この発明の実施の形態 6にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 19]図 19は、図 17に示したカプセル型内視鏡から送られる無線信号のフレームフォーマットを示す図である。

[図 20]図 20は、図 18に示した受信装置による受信電界強度測定およびアンテナ切替の処理を示すタイムチャートである。

[図 21]図 21は、図 18に示した受信装置による受信電界強度測定およびアンテナ切替の処理の変形例を示すタイムチャートである。

[図 22]図 22は、この発明の実施の形態 7にかかるカプセル型内視鏡 3の構成を示すブロック図である。

[図 23]図 23は、この発明の実施の形態 7にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 24]図 24は、図 22に示したカプセル型内視鏡カゝら送られる無線信号のフレームフォーマットを示す図である。

[図 25]図 25は、図 23に示した受信装置による受信電界強度測定およびアンテナ切替の処理を示すタイムチャートである。

[図 26]図 26は、図 23に示した受信装置による受信電界強度測定およびアンテナ切替の処理の変形例を示すタイムチャートである。

[図 27]図 27は、この発明の実施の形態 8にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 28]図 28は、切替スィッチ内の接続部の構成を示す図である。

[図 29]図 29は、図 27に示した受信装置によるフレーム毎の受信電界強度測定処理を示すタイムチャートである。

[図 30]図 30は、図 27に示した受信装置の選択制御部によるアンテナ切替処理手順を示すフローチャートである。

[図 31]図 31は、この発明の実施の形態 8による受信用アンテナと外部装置との接続関係の一例を示す図である。 [図 32]図 32は、この発明の実施の形態 9による受信用アンテナと外部装置との接続関係の一例を示す図である。

符号の説明

1 被検体

2 受信装置

2a 受信ジャケット

2b 外部装置

3 カプセル型内視鏡

4 表示装置

5 携帯型記録媒体

11 受信回路

12 信号処理回路

13 L | P¾

14 表示部

15 サンプルホールド回路

15a ノノレス発生器

15b 強度受信サンプルホールド回路

15c 映像受信サンプルホールド回路

16 AZD変換部

17 電力供給部

18 ピークホールド回路

19 LED

20 LED駆動回路

21 CCD

22 信号処理回路

22a, 22b ダミー信号付加部

23 RF送信ユニット

24 送信アンテナ部 25 CCD駆動回路

26 システムコントロール回路

27 撮像回路

30 電源スィッチ回路

31 信号検出回路

32 スィッチ制御回路

33 電源スィッチ

34 駆動制御部

35 センサ部

50 マグネット

SW, SW2 切替スィッチ

SW1 切替部

C 制御部

CI, C3— C8 選択制御部

SC 切替制御部

D1 デコーダ

II 反転回路

SW 切替スィッチ

SW11, SW12, SW13 スィッチ

N1 強度受信アンテナ番号情報

N2 映像受信アンテナ番号情報

A1— An 受信用アンテナ

CON 接続部

CON1— CONn コネクタ

発明を実施するための最良の形態

[0055] 以下、この発明を実施するための最良の形態である無線型被検体内情報取得システムについて説明する。

[0056] (実施の形態 1) まず、実施の形態に力かる受信装置を備えた無線型被検体内情報取得システムについて説明する。この無線型被検体内情報取得システムは、被検体内導入装置の一例としてカプセル型内視鏡を用いて、る。

[0057] 図 1は、無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。図 1 に示すように、無線型被検体内情報取得システムは、無線受信機能を有する受信装置 2と、被検体 1の体内に導入され、体腔内画像を撮像して受信装置 2に対して映像信号などのデータ送信を行うカプセル型内視鏡 (被検体内導入装置) 3とを備える。また、無線型被検体内情報取得システムは、受信装置 2が受信した映像信号に基づいて体腔内画像を表示する表示装置 4と、受信装置 2と表示装置 4との間のデータ受け渡しを行うための携帯型記録媒体 5とを備える。受信装置 2は、被検体 1によって着用される受信ジャケット 2aと、受信ジャケット 2aを介して受信される無線信号の処理等を行う外部装置 2bとを備える。

[0058] 表示装置 4は、カプセル型内視鏡 3によって撮像された体腔内画像を表示するためのものであり、携帯型記録媒体 5によって得られるデータに基づいて画像表示を行うワークステーション等のような構成を有する。具体的には、表示装置 4は、 CRTデイスプレイ、液晶ディスプレイ等によって直接画像を表示する構成としても良いし、プリンタ等のように、他の媒体に画像を出力する構成としても良、。

[0059] 携帯型記録媒体 5は、外部装置 2bおよび表示装置 4に対して着脱可能であって、両者に対する挿着時に情報の出力または記録が可能な構造を有する。具体的には、携帯型記録媒体 5は、カプセル型内視鏡 3が被検体 1の体腔内を移動している間は外部装置 2bに挿着されてカプセル型内視鏡 3から送信されるデータを記録する。そして、カプセル型内視鏡 3が被検体 1から排出された後、つまり、被検体 1の内部の撮像が終わった後には、外部装置 2bから取り出されて表示装置 4に挿着され、表示装置 4によって記録したデータが読み出される構成を有する。外部装置 2bと表示装置 4との間のデータの受け渡しをコンパクトフラッシュ（登録商標)メモリ等の携帯型記録媒体 5によって行うことで、外部装置 2bと表示装置 4との間が有線接続された場合よりも、被検体 1が体腔内の撮影中に自由に動作することが可能となり、また表示装置 4との間のデータの受け渡し時間の短縮にも寄与している。なお、ここでは、外部装置 2bと表示装置 4との間のデータの受け渡しに携帯型記録媒体 5を使用したが、必ずしもこれに限られるものではなぐ外部装置 2bに内蔵型の他の記録装置を用い、表示装置 4との間のデータの受け渡しのために、双方を有線または無線接続するように構成してもよい。

[0060] ここで、図 2を参照して、受信装置 2について説明する。受信装置 2は、カプセル型内視鏡 3から無線送信された体腔内画像データを受信する機能も有する。図 2は、受信装置 2の構成を模式的に示すブロック図である。図 2に示すように、受信装置 2は、被検体 1によって着用可能な形状を有し、受信用アンテナ A1— Anを備えた受信ジャケット 2aと、受信された無線信号の処理等を行う外部装置 2bとを備える。なお、受信用アンテナ A1— Anのそれぞれは、直接被検体外表面に貼付すべく受信ジャケット 2aに備え付けられなくてもよぐまた受信ジャケット 2aに着脱可能なものであってもよい。

[0061] 外部装置 2bは、カプセル型内視鏡 3から送信された無線信号の処理を行う機能を有する。具体的には、外部装置 2bは、図 2に示すように、受信用アンテナ A1— Anの接続切替を行う切替スィッチ SWと、切替スィッチ SWの後段に接続され、切替スイツチ SWによって切替接続された受信用アンテナ A1— Anからの無線信号を増幅し、復調する受信回路 11とを有し、さらに受信回路 11の後段には、信号処理回路 12と、サンプルホールド回路 15とが接続される。サンプルホールド回路 15の後段にはさらに AZD変換部 16が接続される。制御部 Cは、選択制御部 C1を有し、信号処理回路 12、 AZD変換部 16、携帯型記憶媒体 5に対応する記憶部 13、表示部 14および切替制御部 SCを接続する。切替制御部 SCは、強度受信アンテナ番号情報 N1および映像受信アンテナ番号情報 N2を有し、これらの番号情報をもとに、切替スィッチ S Wの切替指示を行うとともに、サンプルホールド回路 15, AZD変換部 16および選択制御部 C1の処理タイミングを指示する。電力供給部 17は、上述した各部への電力供給を行い、たとえば電池によって実現される。

[0062] 外部装置 2bの切替スィッチ SWは、切替制御部 SCからの切替指示をもとに受信用アンテナ A1— Anのいずれか 1つを選択的に切り替え、切り替えた受信用アンテナ A 1一 Anからの無線信号を受信回路 11に出力する。受信回路 11は、上述したように、無線信号を増幅し、復調した映像信号 S1を信号処理回路 12に出力するとともに、増幅した無線信号の受信電界強度である受信強度信号 S2をサンプルホールド回路 1 5に出力する。信号処理回路 12によって処理された映像データは、制御部 Cによつて記憶部 13に記憶されるとともに、表示部 14によって表示出力される。サンプルホールド回路 15によってサンプルホールドされた信号は、 AZD変換部 16によってデジタル信号に変換され、制御部 Cに取り込まれ、制御部 Cの選択制御部 C1は、後述する同期期間の強度受信期間に受信された受信電界強度の中から最も大きな受信電界強度を有する受信用アンテナを映像信号期間の受信用アンテナとして選択し、強度受信期間に受信する受信用アンテナ番号を強度受信用アンテナ番号情報 N 1とし、映像信号期間の受信用アンテナ番号を映像受信用アンテナ番号情報 N2とする信号 S4として切替制御部 SCに出力する。切替制御部 SCは、選択制御部 C1に指示された強度受信アンテナ番号情報 N1と映像受信アンテナ番号情報 N2とを保持し、強度受信期間には強度受信アンテナ番号情報 N1に対応する受信用アンテナ A1— A nを選択接続するように切替スィッチ SWに指示し、映像受信期間には映像受信アンテナ番号情報 N2に対応する受信用アンテナ A1— Anを選択接続するように切替スイッチ SWに指示する信号 S5を切替スィッチ SWに出力するとともに、サンプルホールド回路 15によるサンプルホールドタイミングを指示する信号 S3a、 AZD変換部 16 による AZD変換タイミングを指示する信号 S3b、選択制御部 C1による選択制御タイミングを指示する信号 S3cを出力する。

[0063] ここで、図 3および図 4を参照して、サンプルホールド回路 15および切替スィッチ S Wの詳細構成について説明する。まず、図 3において、サンプルホールド回路 15は、サンプルホールドパルスを発生するパルス発生器 15a、強度受信期間の受信電界強度をサンプルホールドする強度受信サンプルホールド回路 15b、および映像受信期間の受信電界強度をサンプルホールドする映像受信サンプルホールド回路 15cを有する。

[0064] パルス発生器 15aは、切替制御部 SC力入力される信号 S3aをもとに、強度受信サンプルホールド回路 15bによるサンプルホールドのタイミングおよび期間を指示するパルス SH_KYODOおよびパルス SH_EIZOを生成する。パルス SH_KYODOおよびパルス SH_EIZOは、それぞれ強度受信サンプルホールド回路 15bのスィッチ SW1および映像受信サンプルホールド回路 15cのスィッチ SW2に出力される。

[0065] 強度受信サンプルホールド回路 15bは、受信回路 11から入力される受信強度信号 S2をアンプ Amplによってバッファリングする。一方、スィッチ SW1は、パルス SH_KYODOが示すタイミング力示された期間、オン状態になり、アンプ Amplによつてバッファリングされた信号は、コンデンサ C1に電荷が蓄積され、オフ状態になることによって、この蓄積された電荷がアンプ Amp2によってバッファリングされ、強度受信期間の受信電界強度を示す信号 KYODO丄 VLとして AZD変換部 16に出力される。

[0066] 一方、映像受信サンプルホールド回路 15cは、アンプ Amplによってバッファリングされた信号が強度受信サンプルホールド回路 15bから入力される。スィッチ SW2は、パルス SH_EIZOが示すタイミング力も示された期間、オン状態になり、アンプ Amplによってノッファリングされた信号は、コンデンサ C2に電荷が蓄積され、オフ状態になることによって、この蓄積された電荷がアンプ Amp3によってバッファリングされ、映像信号期間の受信電界強度を示す信号 EIZO丄 VLとして AZD変換部 16に出力される

[0067] つぎに、切替スィッチ SWの詳細構成について説明する。図 4において、この切替スイッチ SWは、切替制御部 SC力入力される 3ビットの信号 S5を 8ビットの信号 S51 にデコードするデコーダ D1と、受信用アンテナ A1— A4に接続され、いずれか一つを選択するスィッチ SW11と、受信用アンテナ A5— A8に接続され、いずれか一つを選択するスィッチ SW12と、スィッチ SW11, SW12に接続され、スィッチ SW11, S W12からそれぞれ出力された信号 Sa, Sbのいずれ一方を選択して出力するスイツチ SW13と、デコーダに入力される最上位ビットをもとにスィッチ SW13の排他論理を確実にする反転回路 IIとを有する。

[0068] 信号 S5は、 8つの受信用アンテナ A1— A8のいずれかを選択する 3ビットの信号としてデコーダ D1に入力される。この 3ビットの信号 S5は、信号 ANT_SELECT[0]、信号 ANT_SELECT[1]、信号 ANT_SELECT[2]であり、最上位ビットを示す信号は、信号 ANT— SELECT[2]である。デコーダ D1は、 3ビットの信号 S5を 8ビットの信号 S51にデコードし、下位番号の受信用アンテナ Al— A4をスイッチングするスィッチ SW11 に、下位の 4ビットの信号 S51aを出力し、上位番号の受信用アンテナ A5— A8をスィツチングするスィッチ SW12に、上位の 4ビットの信号 S5 lbを出力する。スィッチ SW 11, SW12は、それぞれ信号 S51a, S51bにしたがって受信用アンテナ A1— A8のいずれかを選択する。スィッチ SW13は、スィッチ SW11, SW12から出力された信号 Sa, Sbのいずれかを最上位ビットの信号 ANT_SELECT[2]をもとに選択する。ここで、スィッチ SW11がいずれ力 1つの受信用アンテナ A1— A4を選択した場合、スィツチ SW12は受信用アンテナ A5— A8を選択していないことになる力選択の正確性を増すために、反転回路 IIによる最上位ビットの信号 ANT_SELECT[2]の反転信号を入力し、排他処理を行っている。このスィッチ SW13によって最終的に選択された受信用アンテナ A1— A8の信号は受信回路 11に出力される。なお、ここでは、受信用アンテナ A1— Anを 8つの受信用アンテナ A1— A8として説明した。また、各受信用アンテナ A1— A8のアンテナ番号は、各受信用アンテナに固有の識別情報であり、情報処理上、「1」一「8」を「0」一「7」としている。

[0069] ここで、図 5および図 6を参照して上述した強度受信期間と映像受信期間、すなわち無線信号のフレーム構成について説明するとともに、受信用アンテナ A1— Anの選択切替処理の概要について説明する。カプセル型内視鏡 3から送られる無線信号は、フレーム単位で送られ、このフレームは図 5に示すように、強度受信期間と映像信号期間とから構成される。強度受信期間は、受信調整のためのプリアンブル信号期間に対応する期間である。また、映像信号期間は、映像信号自体の他に、映像信号を受信するために必要な制御信号を含めることができる。

[0070] 各フレームは、図 6に示すように送られ、各フレーム間に無信号状態が存在する場合もあるし、各フレームが連続して送られる場合もある。フレーム送信のフレーム周期 TTは、カプセル型内視鏡 3のバッテリーの有効利用を考え、注目すべき撮像領域や、カプセル型内視鏡 3の移動が速い領域においては短くし、フレーム周期 TTの長短は柔軟に調整される。

[0071] 図 6に示すように、 n番目のフレーム（n)と n+ 1番目のフレーム（n+ 1)とが順に送信された場合、フレーム (n)の強度受信期間に対応する期間 taにおいて、同じフレーム (n)の映像信号期間に受信する受信用アンテナ (映像受信アンテナ)とは異なる他の受信用アンテナ（強度受信アンテナ）に切り替えられ、映像受信期間および次のフレーム (n+ 1)の強度受信期間の開始までの期間を含めた期間 tbになると映像受信アンテナに切り替えられる。同様に、フレーム (n+ 1)の強度受信期間に対応する期間 ta'において、同じフレーム (n+ 1)の映像信号期間に強度受信アンテナに切り替えられ、映像受信期間および次のフレーム (n+ 2)の強度受信期間の開始までの期間を含めた期間 tb'になると映像受信アンテナに切り替えられる。

[0072] また、フレーム (n)の強度受信期間内におけるタイミング tlにおいて、サンプルホールド回路 15および AZD変換部 16による強度検出処理が実行され、その結果が選択制御部 C1に出力される。また、同様にして、フレーム (n)の映像信号期間内におけるタイミング t2において、サンプルホールド回路 15および A/D変換部 16による強度検出処理が実行され、その結果が選択制御部 C1に出力される。したがって、次のフレーム（n+ 1)のアンテナ切替処理まで余裕の期間は、このタイミング t2力も次のフレーム (n+ 1)の強度受信期間の開始までの切替余裕時間 Tとなる。このため、タイミング t2を、映像信号期間の早い時期にもっていくことによって、切替余裕時間 Tを長くすることができる。この切替余裕時間 Tが長くなることは、サンプルホールド回路 15 、 AZD変換器 16、選択切替制御部 Cl、切替制御部 SCおよび切替スィッチ SWの高速性が不必要になり、簡易な回路装置を用いて実現できることなる。また、映像信号を受信する受信用アンテナの受信電界強度を映像信号期間において受信測定しており、強度受信期間において測定しなくてもよいので、アンテナの高速切替をしなくてもよいことになる。このことは、さらに、強度受信期間において複数の受信用アンテナの受信電界強度を測定する場合に、自映像信号の受信電界強度を測定しなくてもよいので、切替の余裕ができることになる。

[0073] ここで、図 7に示すフローチャートを参照して、アンテナ切替処理手順について説明する。このアンテナ切替処理は、選択制御部 C1および切替制御部 SCによって行われる。図 7において、まず初期設定として、選択制御部 C1は、映像受信アンテナの番号である映像受信アンテナ番号情報を No. 1に設定し、強度受信アンテナの番号である強度受信アンテナ番号情報を No. 2に設定し、それぞれを切替制御部 SCの映像受信アンテナ番号情報 N2および強度受信アンテナ番号情報 Nlに登録する（ステップ S101)。ここで、映像受信アンテナ番号情報および強度受信アンテナ番号情報の No. 1— No. nは、受信用アンテナ A1— Anにそれぞれ対応する番号である

[0074] その後、切替制御部 SCは、強度受信期間が開始したか否かを判断する (ステップ S102)。強度受信期間が開始した場合 (ステップ S102, YES)、切替制御部 SCは、強度受信アンテナ番号情報 N1に登録された強度受信アンテナ番号情報に対応する受信用アンテナに切り替える指示を切替スィッチ SWに出力し (ステップ S103)、切替スィッチ SWは、指示された受信用アンテナに切り替える。その後、切替制御部 SC は、タイミング tlにおいてサンプルホールド回路 15および A/D変換部 16に対して強度受信アンテナの受信電界強度の検出処理を行わせ (ステップ S 104)、映像受信期間の開始に合わせて映像受信アンテナ番号情報 N2に登録された受信用アンテナに切り替えさせる指示を切替スィッチ SWに対して行い (ステップ S 105)、切替スィツチ SWは、指示された受信用アンテナに切り替える。なお、このステップ S105の切替時期は、映像信号期間の開始でなくても、強度受信アンテナの電界強度測定処理が終了した段階であれば、強度受信期間内であってもよい。

[0075] その後、切替制御部 SCは、映像信号期間が開始した力否かを判断する (ステップ S106)。ここでいう映像信号期間は、映像信号期間内に制御信号などが含まれる場合においては映像信号が送信される期間としてもよい。その後、映像信号期間が開始した場合 (ステップ（S 106, YES)、タイミング t2においてサンプルホールド回路 15 および AZD変換部 16に対して強度受信アンテナの受信電界強度の検出処理を行わせる（ステップ S 107)。

[0076] その後、選択制御部 C1は、映像信号期間に受信した映像受信アンテナの受信電界強度 (映像受信アンテナ強度)が、強度受信期間に受信した強度受信アンテナの受信電界強度 (強度受信アンテナ強度）に比して小さ!、か否かを判断する (ステップ S 108)。映像受信アンテナ強度が強度受信アンテナ強度に比して小さ!/、場合 (ステップ S108, YES)には、映像受信アンテナ番号情報を強度受信アンテナ番号情報として、強度受信アンテナ番号情報 N1に登録し (ステップ S109)、ステップ S110に移行する。一方、映像受信アンテナ強度が強度受信アンテナ強度に比して小さくない場合 (ステップ S108, NO)、すなわち映像受信アンテナ強度が強度受信アンテナ強度を超えている場合には、そのまま、強度受信アンテナ番号情報 N1の値をインクリメントする (ステップ S 110)。

[0077] その後、強度受信アンテナ番号情報の値と映像受信アンテナ番号情報の値とがー致する力否かを判断し (ステップ S 111)、一致する場合 (ステップ S111, YES)には、ステップ S 110に移行してさらに強度受信アンテナ番号情報の値をインクリメントし、一致しない場合 (ステップ S 111, NO)には、さらに強度受信アンテナ番号情報が No . nである力否かを判断する (ステップ SI 12)。ここで強度受信アンテナ番号情報が N o. nでない場合 (ステップ S 112, NO)には、ステップ S 102に移行して上述した処理を繰り返し、強度受信アンテナ番号情報が No. nである場合 (ステップ SI 12, YES) には、さらに映像受信アンテナ番号情報が No. 1である力否かを判断する (ステップ S113)。映像受信アンテナ番号情報が No. 1でない場合 (ステップ SI 13, NO)には、強度受信アンテナ番号情報を No. 1に設定して登録し (ステップ SI 14)、映像受信アンテナ番号情報が No. 1である場合 (ステップ SI 13, YES)には、強度受信ァンテナ番号情報を No. 2に設定し登録し (ステップ S115)、その後ステップ S102に移行して上述した処理を繰り返す。

[0078] この実施の形態 1では、映像信号期間において映像信号の受信電界強度を測定し、強度受信期間において映像信号を受信する受信用アンテナ以外の受信用アンテナに順次切り替えて受信電界強度を測定し、強度受信期間に測定した受信電界強度が映像受信期間に測定した受信電界強度を超えた場合に、この強度受信期間に切り替えられた受信用アンテナを映像受信期間の受信用アンテナに切り替えるようにしているので、強度受信期間を短くすることができるとともに、強度受信期間における受信用アンテナの切替に力かる時間に余裕を持たせることができるとともに、映像受信期間における強度検出タイミングを早めることによってフレーム間におけるアンテナ切替設定の時間的余裕が生まれ、受信電界強度測定にかかわる構成に高速性が要求されず、簡易な構成とすることができる。

[0079] (実施の形態 2) つぎに、この発明の実施の形態 2について説明する。この実施の形態 2では、実施の形態 1における受信回路 11とサンプルホールド回路 15との間に、ピークホールド回路 18をさらに設けた構成としている。

[0080] 図 8は、この発明の実施の形態 2である受信装置の構成を示すブロック図である。

図 8に示すように、この受信装置は、ピークホールド回路 18が設けられ、受信回路 11 力出力される受信強度信号 S2のピーク値を保持する。

[0081] このため、図 9に示すように、切替制御部 SCは、強度受信期間の開始時期に、信号 Srをピークホールド回路 18に出力して、タイミング trlでリセットさせる。その後、切替制御部 SCは、サンプルホールド回路 15の検出タイミング t3時に、ピークホールド回路 18が保持したピーク値を取得し、映像信号期間の開始時期に再びピークホールド回路 18をタイミング tr2でリセットさせる。このタイミング tr2後のタイミング t4においてサンプルホールド回路 15が、ピークホールド回路 18が保持したピーク値を取得する。すなわち、サンプルホールド回路 15は、タイミング trlからタイミング t3までの間のピーク値をサンプルするとともに、タイミング tr2からタイミング t4までの間のピーク値をサンプルすることができ、一層、受信電界強度測定を精度よく行うことができる。

[0082] (実施の形態 3)

つぎに、この発明の実施の形態 3について説明する。この実施の形態 3では、強度受信期間において全ての受信用アンテナの受信電界強度測定を行って最も受信電界強度が高、受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択するようにして、る。図 10は、この発明の実施の形態 3である受信装置の構成を示すブロック図である。図 1 0に示すように、この受信装置は、選択制御部 C1に代えて選択制御部 C3が設けられる。その他の構成は実施の形態 1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。

[0083] ここで、図 11を参照して上述した強度受信期間と映像受信期間、すなわち無線信号のフレーム構成について説明するとともに、受信用アンテナ A1— Anの選択切替処理の概要について説明する。カプセル型内視鏡 3から送られる無線信号は、フレーム単位で送られ、このフレームは図 11に示すように、同期期間と映像信号期間と力構成される。同期期間は、受信調整のためのプリアンブル信号期間に対応する期間である。また、映像信号期間は、映像信号自体の他に、映像信号を受信するために必要な制御信号を含めることができる。

[0084] 各フレームは、図 11に示すように送られ、各フレーム間に無信号状態が存在する場合もあるし、各フレームが連続して送られる場合もある。フレーム送信のフレーム周期 TTは、カプセル型内視鏡 3のバッテリーの有効利用を考え、注目すべき撮像領域や、カプセル型内視鏡 3の移動が速い領域においては短くし、フレーム周期 TTの長短は柔軟に調整される。

[0085] 図 11に示すように、 n番目のフレーム (n)の同期期間 TSは、受信電界強度が最も高い受信用アンテナを選択するための強度受信期間 TS1と映像信号の同期期間 T S2とを有し、これら強度受信期間 TS1と同期期間 TS2との間でアンテナ切替が実行される。ここで、受信用アンテナ A1— Anが 8つの受信用アンテナである場合、この全ての受信用アンテナ A1— A8のアンテナ切替を、強度受信期間 TS1内において行い、それぞれ切り替えられた状態の期間内のタイミング tl一 t8で受信電界強度測定が行われる。このタイミング tl一 t8におけるピークホールドパルスは、パルス発生器 1 5aによって生成される。

[0086] 選択制御部 C3は、全ての受信用アンテナ A1— A8の受信電界強度測定が終わると、その時点において最も受信電界強度が大きい受信用アンテナを選択し、この受信用アンテナを、同期期間 TS2および映像信号期間 TMの映像受信アンテナとして選択する。そして、映像信号期間 TMあるいは同期期間 TS2において映像受信アンテナによる受信電界強度測定をタイミング ttlあるいはタイミング ttaにおいて行う。ただし、この映像受信アンテナによる受信電界強度測定は、必要がなければ行わなくてもよ!/、。この実施の形態 3では受信状態確認として行って、る。

[0087] この実施の形態 3では、強度受信期間 TS1において全ての受信用アンテナの受信電界強度測定を行って最も受信電界強度が高い受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択するようにしているので、無駄な映像信号を送信することがなぐ少ない映像信号を確実に受信することができる。この結果、カプセル型内視鏡 3側の省電力化を促進することができる。

[0088] (実施の形態 4) つぎに、この発明の実施の形態 4について説明する。この実施の形態 4では、さらに映像受信アンテナによる受信電界強度測定の結果を有効に利用して映像受信ァンテナの選択処理を行うようにして、る。

[0089] 図 12は、この発明の実施の形態 4である受信装置の構成を示すブロック図である。

図 12に示すように、この受信装置は、選択制御部 C1に代えて選択制御部 C4が設けられる。その他の構成は実施の形態 1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。

[0090] 選択制御部 C4は、図 13に示すように、フレーム (n— 1)で映像信号アンテナとして選択された受信用アンテナを強度受信アンテナから除外し、残りの 7つの受信用アンテナを強度受信アンテナとして強度受信期間 TS1において各受信用アンテナの受信電界強度測定を行わせる。選択制御部 C4は、この強度受信期間 TS1内において最も大きな受信電界強度をもつ受信用アンテナを決定し、この決定した受信用アンテナの受信電界強度と、フレーム (n— 1)の映像受信アンテナの受信電界強度とを比較し、受信電界強度が高、方の受信用アンテナをフレーム (n)の映像受信アンテナとして選択する。この選択された映像受信アンテナは、同期期間 TS2あるいは映像信号期間 TM内において受信電界強度を測定し、この結果はフレーム (n+ 1)の映像受信アンテナの決定に用いられる。

[0091] この実施の形態 4では、時間の余裕がある前回の映像信号期間 TM内で映像受信アンテナの受信電界強度を測定し、この受信用アンテナのみを強度受信期間 TS1 における強度受信アンテナから除外するようにし、これらの受信電界強度の中から最も大きな受信電界強度が高い受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択するようにして!/、るので、短時間で確実な映像信号を受信することができる。

[0092] なお、上述した実施の形態 3, 4では、基本的に全ての受信用アンテナを強度受信アンテナとするものであつたが、たとえば、全ての受信用アンテナを予めグループィ匕した場合、このグループィ匕されたアンテナ群のみが基本的に強度受信アンテナの対象にするとよい。さらに、全ての受信用アンテナではなぐ映像受信アンテナに対して予め決定された近傍の受信用アンテナを対象としてもよい。たとえば、全受信用アンテナがカプセル型内視鏡 3の移動経路に対応した一連の番号が付されている場合、映像受信アンテナの近傍、たとえば前後 2つまでの一連の番号をもつ受信用アンテナを対象としてもよい。また、一連の番号が付された受信用アンテナである場合、現映像受信アンテナの番号よりも後の番号をもつ受信用アンテナの全てを強度受信ァンテナの対象としてもよい。

[0093] (実施の形態 5)

つぎに、この発明の実施の形態 5について説明する。この実施の形態 5では、同期期間内に強度受信期間を設け、強度受信期間において同期信号を用、て受信電界強度測定を行うようにしている。図 14は、この発明の実施の形態 5である受信装置の構成を示すブロック図である。図 14に示すように、この受信装置は、選択制御部 C1 に代えて選択制御部 C5が設けられる。その他の構成は実施の形態 1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。

[0094] ここで、図 15および図 16を参照して上述した強度受信期間と映像受信期間、すなわち無線信号のフレーム構成について説明するとともに、受信用アンテナ A1— An の選択切替処理の概要について説明する。カプセル型内視鏡 3から送られる無線信号は、フレーム単位で送られ、このフレームは従来、図 15に示すように、強度受信期間 TS1後に映像信号期間が設けられ、この映像信号期間の先頭に同期期間 TSが設けられ、この同期期間 TSに続、て mライン力もなる映像期間 TMが設けられて、た。この実施の形態 5では、強度受信期間 TS1を同期期間 TS側にシフトし、同期信号を受信電界強度測定用の信号として用いる。同期信号とは、たとえばディーティ比力 0%のパルス信号である。また、受信回路 11が、 RF信号の処理を行う RFモジュールとベースバンド復調を行う復調回路とに分離して構成されている場合、同期期間 TSの前半部分では、 RFモジュールの同期処理が行われ、その後同期期間 TSの後半部分で復調回路の同期処理が行われる。

[0095] 各フレームは、図 15に示すように送られ、各フレーム間に無信号状態が存在する場合もあるし、各フレームが連続して送られる場合もある。フレーム送信のフレーム周期 TTは、カプセル型内視鏡 3のバッテリーの有効利用を考え、注目すべき撮像領域や、カプセル型内視鏡 3の移動が速い領域においては短くし、フレーム周期 TTの長短は柔軟に調整される。 [0096] 図 16に示すように、 n番目のフレーム (n)の同期期間 TSは、同期信号を用いて受信電界強度が最も高い受信用アンテナを選択するための強度受信期間 TS1と映像信号の同期期間 TS2とを有し、これら強度受信期間 TS1と同期期間 TS2との間でァンテナ切替が実行される。図 16では、強度受信期間 TS1において同期信号を用いて 2つの受信用アンテナを切り替え、それぞれ切り替えられた状態に対応したタイミング tl, t2で各受信用アンテナの受信電界強度をサンプルホールドして測定して、る。その後、同期期間 TS内のタイミング tcで、映像信号を受信する受信用アンテナに切り替えられる。この切り替えられた状態の同期期間 TS2において、受信回路 11は、強度受信期間 TS1に対応する同期期間に引き続いて同期処理を行う。その後、映像期間 TMにおいて mラインの映像信号を受信する。この同期期間 TS2および映像期間 TM内にぉ、て、たとえばタイミング ttlにお、て映像受信アンテナの受信電界強度が測定される。なお、このタイミング tl, t2, ttl, ttaにおけるサンプルホールドパルスは、パルス発生器 15aによって生成される。

[0097] ここで、選択制御部 C5は、強度受信期間 TS1に受信された受信電界強度の中から最も大きな受信電界強度を有する受信用アンテナを映像信号期間の受信用アンテナとして選択するとしたが、これに限らず、同期期間 TS1内に受信した受信用アンテナの受信電界強度に加えて映像受信アンテナの受信電界強度も含めて、最も大きい受信電界強度をもつ受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択するようにしてちょい。

[0098] なお、上述した実施の形態 5では、強度受信期間 TS1が同期期間 TS内に包含されているが、これに限らず、強度受信期間 TS1の一部が同期期間 TSにかかるようにしてちよい。

[0099] この実施の形態 5では、同期期間 TS内に強度受信期間 TS1を設け、強度受信期間 TS 1にお、て同期信号を用いて受信電界強度測定を行って!/、るので、強度受信期間を新たに設ける必要がなぐ 1フレームに費やされるカプセル型内視鏡 3側の送信電力を低減することができる。

[0100] (実施の形態 6)

つぎに、この発明の実施の形態 6について説明する。この実施の形態 6に示す無線型被検体内情報取得システムは、送受信システムに対応し、送信装置 (被検体内導入装置）の一例としてカプセル型内視鏡を用いて、る。

[0101] 図 17は、この発明の実施の形態 6にかかるカプセル型内視鏡 3の構成を模式的に示すブロック図である。図 17に示すように、カプセル型内視鏡 3は、被検体 1の内部を撮影する際に撮像領域を照射するための LED19と、 LED19の駆動状態を制御する LED駆動回路 20と、 LED19によって照射された領域の撮像を行う撮像手段としての CCD21と、 CCD21から出力された画像信号を所望の形式の撮像情報に処理する信号処理回路 22とを備える。また、カプセル型内視鏡 3は、 CCD21の駆動状態を制御する CCD駆動回路 25と、 CCD21によって撮像され、信号処理回路 22によって処理された画像データを変調して RF信号を生成する RF送信ユニット 23と、 R F送信ユニット 23から出力された RF信号を送信する送信アンテナ部 24と、 LED駆動回路 20、 CCD駆動回路 25および RF送信ユニット 23の動作を制御するシステムコントロール回路 26とを備える。なお、 CCD21、信号処理回路 22、および CCD駆動回路 25をまとめて撮像回路 27と呼ぶ。

[0102] これらの機構を備えることにより、カプセル型内視鏡 3は、被検体 1内に導入されている間、 LED19によって照明された被検部位の画像情報を CCD21によって取得する。この取得された画像情報は、信号処理回路 22によって映像信号に信号処理され、 RF送信ユニット 23においてこの映像信号は RF信号に変換された後、送信アンテナ部 24を介して外部に送信される。

[0103] ここで、信号処理回路 22は、ダミー信号付加部 22aを備え、このダミー信号付加部 22aは、映像信号の水平同期信号および垂直同期信号に同期させ、垂直ブランキング期間内に、後述する各受信用アンテナによって受信した無線信号から各受信用ァンテナにおける受信電界強度を検出する際に用!、る受信強度測定用のダミーパルスを付加する。たとえば、水平同期信号および垂直同期信号に同期したカウンタを設け、このカウンタのカウント値をリファレンスとしてダミーパルスを発生し、垂直ブランキング期間に埋め込む。なお、このダミーパルスの位置や周波数は、垂直ブランキング期間内であれば任意である。

[0104] また、カプセル型内視鏡 3は、所定の磁気、光、電波などの信号を検出するセンサ部 35と、センサ部 35で検出された値をもとに、 LED駆動回路、 CCD駆動回路 25、 R F送信ユニット 23、および各部の処理を全体的に制御するシステムコントロール回路 26の駆動を制御する駆動制御部 34とを備える。センサ部 35は、たとえば pHセンサなどによって実現され、カプセル型内視鏡 3が被検体内の所定位置に到達した力否かを検出し、この結果をもとに、駆動制御部 34が各部の駆動を制御する。これによつて、消費電力を抑えることができる。

[0105] さらに、駆動制御部 34は、電源スィッチ回路 30内の電源スィッチ 33を介してエネルギー供給源としての電池 40の電力供給を受ける。電池 40は、たとえば酸ィ匕銀などのボタン型電池によって実現される。電源スィッチ 33は、いわばカプセル型内視鏡 3 の主電源スィッチである。電源スィッチ回路 30は、さらに信号検出回路 31とスィッチ制御回路 32とを有する。カプセル型内視鏡 3の外部力もの信号を検知する外部信号検知手段としての信号検出回路 31は、リードスィッチによって実現され、リードスイツチに対するマグネット 50の近接'離隔によってオンオフする。つまり、リードスィッチに対して磁力が作用した力否かによってオンオフ動作するスィッチ制御回路 32は、信号検出回路 31からの制御信号すなわちオンオフ信号をもとに電源スィッチ 33のオンオフをトグル動作させるように制御する。このマグネット 50による電源スィッチ 33のォンオフは、被検体内に導入される前に行われ、カプセル型内視鏡 3の動作チェックなどが行われる。

[0106] なお、図 18は、この発明の実施の形態 6である受信装置の構成を示すブロック図である。図 18に示すように、この受信装置は、選択制御部 C1に代えて選択制御部 C6 が設けられる。その他の構成は実施の形態 1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。

[0107] ここで、図 19および図 20を参照して上述した同期期間と映像受信期間、すなわち無線信号のフレーム構成について説明するとともに、受信用アンテナ A1— Anの選択切替処理について説明する。カプセル型内視鏡 3から送られる無線信号は、フレーム単位で送られ、このフレームは図 19に示すように、同期用の情報を含む付加部としての同期期間 TSと情報本体を含む情報本体部としての映像信号期間 TMとから構成される。同期期間 TSは、受信調整のためのプリアンブル信号期間に対応する期間である。また、映像信号期間 TMは、映像信号を受信する期間であり、映像信号は、奇数フィールド信号が伝送されるフィールド期間 TF1と、垂直ブランキング期間 TV と、偶数フィールド信号が伝送されるフィールド TF2とを有する。この垂直ブランキング期間 TVには、上述したようにダミー信号付加部 22aによって付加されたダミーパルス Pが挿入されている。なお、映像信号期間 TMには、水平映像信号自体の他に、映像信号を受信するために必要な制御信号を含めることができる。なお、同期期間と映像受信期間とは、独立した期間として設けられていても、互いに重複させた期間として設けられていてもよい。

[0108] 各フレームは、図 20に示すように送られ、各フレーム間に無信号状態が存在する場合もあるし、各フレームが連続して送られる場合もある。フレーム送信のフレーム周期 TTは、カプセル型内視鏡 3のバッテリーの有効利用を考え、注目すべき撮像領域や、カプセル型内視鏡 3の移動が速い領域においては短くし、フレーム周期 TTの長短は柔軟に調整される。

[0109] 図 20に示すように、 n番目のフレーム（n)では、フィールド期間 TF1, TF2と垂直ブランキング期間 TVとの間で受信用アンテナが切り替えられる。ここで、映像受信アンテナとは、同期期間 TSと、各フィールド期間 TF1, TF2とにおいて受信する受信用アンテナをいう。また、強度受信アンテナとは、垂直ブランキング期間 TVにおいて受信する受信用アンテナをいう。選択制御部 C1は、強度受信アンテナに切り替えられる期間において受信電界強度を測定し、現映像受信アンテナの受信電界強度を含めて最も大きな受信電界強度を有する受信用アンテナを、次の映像受信アンテナに切り替える期間の受信用アンテナとして選択切り替えし、次の強度受信用アンテナに切り替える期間において少なくとも直前の映像受信アンテナを除外した強度受信ァンテナを選択する。このような繰り返しによって、その時点で最も受信電界強度が大きい受信用アンテナが映像受信アンテナとして選択される。

[0110] なお、最も受信電界強度が大きい受信用アンテナを選択するタイミングは、所定回数の受信電界強度測定後に選択し、その間は前回選択した映像受信アンテナを選択するようにしてもよい。なお、最初に伝送されるフレームにおける奇数フィールドは

、カプセル型内視鏡 3の移動経路が分力つているので、予め映像受信アンテナを選択しておき、 2番目以降のフレームの奇数フィールドの映像受信アンテナは、最初のフレームにおける垂直ブランキング期間 TVで選択された受信用アンテナを設定するとよい。

[0111] また、図 20では、垂直ブランキング期間 TVにおいてタイミング tl, t2で、 2回の受信電界強度測定を行っているが、これに限らず、 1回の受信電界強度測定であっても、 3回以上の受信電界強度測定であってもよい。複数回、受信電界強度測定を行う場合、異なる受信用アンテナの受信電界強度測定を行うことが好ましい。なお、フィ一ルド期間 TF1にお、て映像受信アンテナの電界強度をタイミング ttlで測定してヽるが、同期期間 TSにおいてタイミング ttaで受信電界強度を測定してもよい。なお、タイミング tl, t2, ttl, tt2は、パルス発生器 15aによって生成されたパルスである。ここで、ダミーパルス Pが付加された水平ブランキング期間 TVにお、て受信電界強度測定を行うが、たとえダミーパルスが垂直ブランキング期間 TV全域に付加されてヽても、この水平ブランキング期間 TV全域に対して受信電界強度測定を行わなくてもよい。

[0112] なお、フィールド期間 TF1, TF2と垂直ブランキング期間 TVとの間におけるアンテナ切替は、垂直ブランキングの同期を用いることができるため、精度の高い切替が可能となる。

[0113] また、同期期間 TSは、約 3ms程度であり、この同期期間 TSと同程度の期間を受信電界測定用の期間として同期期間の前に付加し、受信電界強度を測定するようにしてもよい。しかし、垂直ブランキング期間 TVは、 100ms以上の期間であるため、この期間内において多数の受信用アンテナの受信電界強度を測定することが可能である。もちろん、受信電界測定用の同期期間を、同期期間 TSの前に付加するフォーマットであってもよい。

[0114] この実施の形態 6では、垂直ブランキング期間 TVに受信電界強度測定用のダミーパルス Pを付加し、期間が長!、垂直ブランキング期間 TV内で映像受信アンテナ選択のための受信電界強度測定を行うようにして、るので、最大受信電界強度を有する最適な映像受信アンテナの選択を精度高く行うことができる。また、同期期間を短くすることができ、この結果フレーム内の送信時間が短くなるため、カプセル型内視鏡 3 の省電力化を図ることができる。

[0115] なお、上述した実施の形態 6では、各フレーム間で同期を取らずに各フレームが送信されるものとして説明した力たとえば 2フレーム単位で送信するような場合、各フレーム間に垂直ブランキング期間が設けられ、この垂直ブランキング期間においても、フィールド TF1, TF2間の垂直ブランキング期間と同様に、最適な映像受信アンテナを選択するための受信電界強度測定を行うようにすることが好ましい（図 21参照)。さらに、上述した実施の形態 6ではインターレース方式による撮像の場合について説明したが、ノンインターレース方式である場合、フレームが連続して伝送されるならば、垂直ブランキング期間 TVが発生するため、この実施の形態を適用することができる。

[0116] (実施の形態 7)

つぎに、この発明の実施の形態 7について説明する。この実施の形態 7では、映像信号期間内の水平ブランキング期間に受信電界強度測定用のダミーパルスを付カロし、延べ期間が長い水平ブランキング期間内で映像受信アンテナ選択のための受信電界強度測定を行うようにして、る。

[0117] 図 22は、この発明の実施の形態 7であるカプセル型内視鏡の構成を模式的に示すブロック図である。図 22に示すように、このカプセル型内視鏡 3は、図 17に示したダミ一信号付加部 22aに代えてダミー信号付加部 22bが設けられている。また、図 23は、この発明の実施の形態 7である受信装置の構成を示すブロック図である。図 23に示すように、この受信装置は、選択制御部 C1に代えて選択制御部 C7が設けられている。その他の構成は実施の形態 6と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。

[0118] 図 22に示すように、信号処理回路 22は、ダミー信号付加部 22bを備え、このダミー信号付加部 22bは、映像信号の水平同期信号および垂直同期信号に同期させ、水平ブランキング期間内に、後述する各受信用アンテナによって受信した無線信号から各アンテナにおける受信電界強度を検出する際に用いる受信強度測定用のダミーパルスを付加する。たとえば、水平同期信号および垂直同期信号に同期したカウンタを設け、このカウンタのカウント値をリファレンスとしてダミーパノレスを発生し、水平ブランキング期間に埋め込む。なお、このダミーパルスの位置や周波数は、水平ブランキング期間内であれば任意である。また、全ての水平ブランキング期間にダミーノルスを付加する必要はなぐ必要箇所の水平ブランキング期間のみにダミーパルスを付カロするようにしてちょい。

[0119] ここで、図 24および図 25を参照して上述した同期期間と映像受信期間、すなわち無線信号のフレーム構成について説明するとともに、受信用アンテナ A1— Anの選択切替処理について説明する。カプセル型内視鏡 3から送られる無線信号は、フレーム単位で送られ、このフレームは図 24に示すように、同期用の情報を含む付加部としての同期期間 TSと情報本体を含む情報本体部としての映像信号期間 TMとから構成される。同期期間 TSは、受信調整のためのプリアンブル信号期間に対応する期間である。また、映像信号期間 TMは、映像信号を受信する期間であり、映像信号は、各ライン毎の映像ライン信号が伝送される映像ライン期間 THと映像ライン期間 TH 間に挿入される水平ブランキング期間 Thとを有する。この水平ブランキング期間 Th には、上述したようにダミー信号付加部 22aによって付加されたダミーパルス Pが挿入されている。なお、映像信号期間 TMには、水平映像信号自体の他に、映像信号を受信するために必要な制御信号を含めることができる。なお、同期期間と映像受信期間とは、独立した期間として設けられていても、互いに重複させた期間として設けられていてもよい。

[0120] 各フレームは、図 25に示すように送られ、各フレーム間に無信号状態が存在する場合もあるし、各フレームが連続して送られる場合もある。フレーム送信のフレーム周期 TTは、カプセル型内視鏡 3のバッテリーの有効利用を考え、注目すべき撮像領域や、カプセル型内視鏡 3の移動が速い領域においては短くし、フレーム周期 TTの長短は柔軟に調整される。

[0121] 図 25に示すように、 n番目のフレーム（n)では、同期期間 TS内のタイミング tcで受信用アンテナが切り替えられるとともに、映像ライン期間 THと水平ブランキング期間 Thとの間で受信用アンテナが切り替えられる。ここで、映像受信アンテナとは、同期期間 TS内のタイミング tc後の期間 TSHおよび第 1ライン目の映像ライン期間 THと、第 2ライン目以降の各映像ライン期間 THとにおいて受信する受信用アンテナをいう。また、強度受信アンテナとは、同期期間 TS内のタイミング tc前の期間 TSSと、各水平ブランキング期間 Thにおいて受信する受信用アンテナをいう。選択制御部 C1は、強度受信アンテナに切り替えられる期間において受信電界強度を測定し、現映像受信アンテナの受信電界強度を含めて最も大きな受信電界強度を有する受信用アンテナを、次の映像受信アンテナに切り替える期間の受信用アンテナとして選択切り替えし、次の強度受信用アンテナに切り替える期間において少なくとも直前の映像受信アンテナを除外した強度受信アンテナを選択する。このような繰り返しによって、その時点で最も受信電界強度が大きい受信用アンテナが映像受信アンテナとして選択される。

[0122] なお、最も受信電界強度が大きい受信用アンテナを選択するタイミングは、所定回数の受信電界強度測定後に選択し、その間は前回選択した映像受信アンテナを選択するよう〖こしてもよい。たとえば、各フレーム単位で映像受信アンテナを選択決定するよう〖こしてもよい。この場合、フレーム (n)で選択決定された映像受信アンテナが次のフレーム (n+ 1)の映像受信アンテナとして用いられる。

[0123] また、図 25では、同期期間 TS内のタイミング tc前の期間 TSSと、各水平ブランキング期間 Thとで、それぞれ 1回の受信電界強度測定を行っているが、これに限らず、複数回の受信電界強度測定を行ってもよぐこの場合、複数の異なる受信用アンテナの受信電界強度測定を行ってもよい。なお、タイミング to— 2, ttl— tt3は、パルス発生器 15aによって生成されたパルスである。ここで、ダミーパルス Pが付加された水平ブランキング期間 Thにお、て受信電界強度測定を行うが、たとえダミーパルスが全ての水平ブランキング期間 Thに付加されて!ヽても、この全ての水平ブランキング期間 Thに対して受信電界強度測定を行わなくてもよい。

[0124] なお、映像ライン期間 THと水平ブランキング期間 Thとの間におけるアンテナ切替は、水平ブランキングの同期を用いることができるため、精度の高い切替が可能となる。

[0125] この実施の形態 7では、映像信号期間 TM内の水平ブランキング期間 Thに受信電界強度測定用のダミーパルス Pを付加し、延べ期間が長い水平ブランキング期間 Th 内で映像受信アンテナ選択のための受信電界強度測定を行うようにして、るので、最大受信電界強度を有する最適な映像受信アンテナの選択を精度高くかっきめ細力べ行うことができる。

[0126] なお、上述した実施の形態 7では、同期期間 TS内にタイミング tcでアンテナ切替を行って、るが、水平ブランキング期間 Thのみでも最適な映像受信アンテナ選択のための十分な受信電界強度測定を行うことができるため、図 26に示すように、同期期間 TS Sを削除し、映像信号受信の同期に必要な期間 TSHのみの同期期間 TSHとすることが好ましい。この場合、同期期間を短くすることができ、この結果フレーム内の送信時間が短くなるため、カプセル型内視鏡 3の省電力化を図ることができる。

[0127] (実施の形態 8)

つぎに、この発明の実施の形態 8について説明する。この実施の形態 8では、切替スィッチに接続された受信用アンテナ A1— Anのみを強度受信アンテナとして設定するようにしている。

[0128] 図 27は、この発明の実施の形態 8である受信装置の構成を示すブロック図である。

図 27に示すように、この受信装置は、切替スィッチ SWに代えてコネクタ CON1— C ONnをもつ接続部 CONを有した切替スィッチ SW2、および選択制御部 C1に代えて選択制御部 C8が設けられる。その他の構成は実施の形態 1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。

[0129] 外部装置 2bの切替スィッチ SW2は、切替制御部 SCからの切替指示をもとに受信用アンテナ A1— Anのいずれか 1つを選択的に切り替え、切り替えた受信用アンテナ A1— Anからの無線信号を受信回路 11に出力する。ここで、切替スィッチ SW2は、受信用アンテナ A1— Anの配置位置にそれぞれ対応して各受信用アンテナ A1— Anを接続するアンテナ切替手段としての接続部 CONを有する。一方、各受信用ァンテナ A1— Anは、接続部 CONに接続するコネクタ CON 1— CONnを有する。

[0130] 接続部 CONは、各コネクタ CON 1— CONnの接続状態を検出する検出機能を有している。たとえば、コネクタ CON1に対して、接続部 CONは、図 28に示すような検出回路を有しており、他のコネクタ CON2— CONnに対しても同様な検出回路を有する。図 28において、コネクタ CON1は、受信用アンテナ A1からの信号線 LSとァース線 LGとを接続部 CONに接続するとともに、アース線 LGを分岐出力する。接続部 CONは、信号線 LSをそのまま切替部 SW1に出力し、切替を指示する信号 S5をもとに切り替えられて受信回路 11に出力する。一方、アース線 LGの一方は、そのまま接地され、アース線 LGの他方は、定電圧源 VDDに接続される。コネクタ CON1が接続部 CONに接続されて、る場合、定電圧源 VDD力もの電圧信号はアース線 LGの一方に流れるため、信号 S6は外部である制御部 Cの選択制御部 C1に出力されず、コネクタ CON 1が接続部 CONに接続されていない場合、定電圧源 VDDからの電圧信号はそのまま信号 S6として選択制御部 C1に出力される。したがって、選択制御部 C1は、この電圧信号である信号 S6の有無を検出することによってコネクタ CONl、すなわち受信用アンテナ A1が接続されているカゝ否かを判断することができる。同様な検出回路を各コネクタ CON2— CONnに対応させて持たせることによって、選択制御部 C1は、各受信用アンテナ A1— Anの接続状態を検知することができる。さて、図 27において、受信回路 11は、無線信号を増幅し、復調した映像信号 S1を信号処理回路 12に出力するとともに、増幅した無線信号の受信電界強度である受信強度信号 S2をサンプルホールド回路 15に出力する。信号処理回路 12によって処理された映像データは、制御部 Cによって記憶部 13に記憶されるとともに、表示部 1 4によって表示出力される。サンプルホールド回路 15によってサンプルホールドされた信号は、 AZD変換部 16によってデジタル信号に変換され、制御部 Cに取り込まれ、制御部 Cの選択制御部 C1は、後述する強度受信期間に受信された受信電界強度のうち最も大きい受信電界強度を受信した受信用アンテナを映像信号期間の受信用アンテナとして選択するとともに、この選択された受信用アンテナ以外の受信用ァンテナを順次、強度受信期間の受信用アンテナとして選択し、それぞれの受信用ァンテナ番号を、映像受信アンテナ番号情報 N2、強度受信アンテナ番号情報 N1とする信号 S4として切替制御部 SCに出力する。ここで、選択制御部 C1が切替対象の受信用アンテナとして設定するのは、信号 S6をもとに現に接続された受信用アンテナ A1— Anのみを対象とする。また、制御部 Cは、強度受信期間の受信電界強度および映像受信期間の受信電界強度を、そのとき選択された受信用アンテナと対応付けて映像データとともに記憶部 13に記憶する。この記憶された各受信用アンテナの受信電界強度は、映像データが受信されたときの体内のカプセル型内視鏡 3の位置を算出するための情報となる。 [0132] ここで、図 5および図 29を参照して上述した強度受信期間と映像受信期間、すなわち無線信号のフレーム構成について説明するとともに、受信用アンテナ A1— Anの選択切替処理の概要について説明する。カプセル型内視鏡 3から送られる無線信号は、フレーム単位で送られ、このフレームは図 5に示すように、受信電界強度測定のための情報を含む付加部としての強度受信期間と情報本体を含む情報本体部としての映像信号期間とから構成される。強度受信期間は、受信調整のためのプリアンプル信号期間に対応する期間である。また、映像信号期間は、映像信号自体の他に、映像信号を受信するために必要な制御信号を含めることができる。なお、強度受信期間と映像受信期間とは、独立した期間として設けられていても、互いに重複させた期間として設けられていてもよい。

[0133] 各フレームは、図 29に示すように送られ、各フレーム間に無信号状態が存在する場合もあるし、各フレームが連続して送られる場合もある。フレーム送信のフレーム周期 TTは、カプセル型内視鏡 3のバッテリーの有効利用を考え、注目すべき撮像領域や、カプセル型内視鏡 3の移動が速い領域においては短くし、フレーム周期 TTの長短は柔軟に調整される。

[0134] 図 29に示すように、 n番目のフレーム（n)と n+ 1番目のフレーム（n+ 1)とが順に送信された場合、フレーム (n)の強度受信期間に対応する期間 taにおいて、同じフレーム (n)の映像信号期間に受信する受信用アンテナ (映像受信アンテナ)とは異なる他の受信用アンテナ（強度受信アンテナ）に切り替えられ、映像受信期間および次のフレーム (n+ 1)の強度受信期間の開始までの期間を含めた期間 tbになると映像受信アンテナに切り替えられる。同様に、フレーム (n+ 1)の強度受信期間に対応する期間 ta'において、同じフレーム (n+ 1)の映像信号期間に強度受信アンテナに切り替えられ、映像受信期間および次のフレーム (n+ 2)の強度受信期間の開始までの期間を含めた期間 tb'になると映像受信アンテナに切り替えられる。

[0135] また、フレーム (n)およびフレーム (n+ 1)の強度受信期間内におけるタイミング tl , tl 'において、サンプルホールド回路 15および AZD変換部 16による強度検出処理が実行され、その結果が選択制御部 C1に出力される。なお、受信用アンテナの高速切替あるいは高速な受信電界強度測定処理が可能な場合には、強度受信期間内において複数の強度受信アンテナを切り替えて複数の受信電界強度を測定してもよい。たとえば、図 29に示すように、タイミング tlの後に、順次タイミング t2, t3において受信電界強度を測定し、タイミング tl 'の後に、順次タイミング t2'， t3'において受信電界強度を測定してもよい。

[0136] ここで、図 30に示すフローチャートを参照して、アンテナ切替処理手順について説明する。図 30において、まず、選択制御部 C8は、信号 S6をもとにコネクタ CON1— CONnの接続状態を検出する (ステップ S201)。その後、接続されたコネクタ CON1 一 CONnに対応する受信用アンテナ A1— Anを強度受信アンテナとして設定する（ステップ S202)。その後、この設定された各強度受信アンテナの受信電界強度を測定し (ステップ S 203)、最も受信電界強度が大きい強度受信アンテナを映像受信ァンテナとして設定する（ステップ S204)。その後、この映像受信アンテナによって 1フレームの映像信号を受信する (ステップ S 205)。

[0137] その後、コネクタ CON1— CONnの接続状態に変化があった力否かを判断する（ステツプ S206)。接続状態に変化があった場合 (ステップ S206, YES)には、ステップ S202に移行し、変化後の接続された受信用アンテナを強度受信アンテナとして再設定した後、上述した処理を繰り返す。一方、接続状態に変化がない場合 (ステップ S206, NO)には、ステップ S203に移行し、上述した処理を繰り返し、最適な映像受信アンテナへの切替処理を行う。

[0138] たとえば、図 31 (a)に示すように、 6つの配置位置「1」一「6」に対応した受信用アンテナ A1— A6があり、各受信用アンテナ A1— A6がそれぞれコネクタ CON1— CON 6を備えており、コネクタ CON1— CON4がそれぞれ対応する接続部 CONの接続箇所に接続され、コネクタ CON5, 6が接続されていない場合を考える。この場合、受信用アンテナ A1— A4のみが接続されていると検出されるため、この受信用アンテナ A 1一 A4が強度受信アンテナとして設定され、この受信用アンテナ A1— A4の中から、受信電界強度が最も大きい映像受信アンテナが選択される。

[0139] その後、図 31 (b)に示すように、コネクタ CON1, CON2が外され、あらたにコネクタ CON5, CON6が接続された場合、選択制御部 C1は、受信用アンテナ A3— A6 のみを強度受信アンテナとして設定し、この強度受信アンテナの中から最も受信電界強度が大きい強度受信アンテナを映像受信アンテナとして選択する。

[0140] この実施の形態 8では、コネクタ CON1— CONnのうちの接続された受信用アンテナ A1— Anのみを強度受信アンテナとして設定して、るので、全ての強度受信アンテナの受信電界強度を測定する時間が短くなり、アンテナ切替処理にかかる時間を短縮することができる。特に、体内の観察部位に対応した位置のアンテナだけを接続しておぐあるいは体格の小さな患者では使用するアンテナ数を減らすといった場合、簡易な切替処理で、必要な受信画像を確実に得ることができる。

[0141] (実施の形態 9)

つぎに、この発明の実施の形態 9について説明する。上述した実施の形態 8では、配置位置「1」一「6」に対応した受信用アンテナ A1— Anを全て備え、これに対応するコネクタ CON1— CONnの接続の有無によって強度受信アンテナの選択を行っていたが、この実施の形態 9では、画像の受信およびカプセル型内視鏡 3の位置算出のもととなるアンテナ受信電界強度を取得するのに必要な最小限の受信用アンテナのみを接続することで、受信用アンテナ A1— Anの数を減らし、この減らした数の受信用アンテナを再利用して効率的に受信画像およびアンテナ受信電界強度を得ようとするものである。たとえば、体内のカプセル型内視鏡 3の移動に伴って、受信に不要となった位置の受信用アンテナを引き続きカプセル型内視鏡 3が移動することで受信に必要となる位置に付け替えて再利用するようにする。

[0142] すなわち、受信用アンテナ A1— Anのコネクタ CON1— CONnの構成を同じにし、どの配置位置の接続箇所に対してもコネクタ CON1— CONnが接続できるようにし、最小限の受信用アンテナを用いるようにして、る。

[0143] 図 32 (a)に示すように、受信画像を得ようとする配置位置「1」一「4」に対応する位置に受信用アンテナ A1— A4を配置し、対応する接続箇所にコネクタ CON1— CO N4を接続する。この結果、受信用アンテナ A1— A4が強度受信アンテナとして設定され、必要最小限の受信用アンテナの数で、所望の受信画像および各アンテナの受信電界強度を簡易な切替処理によって得ることができる。

[0144] また、図 32 (a)に示す配置状態から、他の配置位置「3」一「6」に対応する受信画像を得ようとする場合、配置位置「1」，「2」に配置された受信用アンテナの空中線部分を配置位置「5」，「6」に対応する部分に移動するとともに、コネクタ CON1, CON 2を、コネクタ CON5, CON6の接続箇所にそれぞれ差し替えて接続する。このように、 4つの受信用アンテナを再利用して 6つの受信用アンテナとして機能させることができる。この場合においても、強度受信アンテナの数が増大せず、必要最小限の受信用アンテナで切替処理を行うことができる。さらに、強度受信アンテナの切替処理にかかる時間が短縮され、迅速かつ確実に最適な映像受信アンテナを選択することができる。また、患者に一度に装着するアンテナ数を減らせるため、患者の負担軽減の効果もある。

[0145] なお、上述した実施の形態 8, 9では、コネクタ CON1— CONnが受信用アンテナ A1— Anの配置位置に対応しているため、この接続に変化があった場合、この切替情報を受信画像に対応して記録しておくことによって、受信画像の位置を示すインデックス情報として用いることができる。

[0146] また、アンテナの差し替えを行うことができるため、体内のカプセル型内視鏡の移動に伴って、受信に不要となった位置のアンテナを引き続きカプセル型内視鏡が体内を移動することで受信に必要となる位置に付け替えて再利用することにより、少ないアンテナ総数で必要な受信画像およびカプセル型内視鏡の位置算出のもとになるァンテナ受信電界強度を得ることができるという効果を奏する。

[0147] なお、上述した実施の形態 8, 9に記載した構成は、上述した実施の形態 1一 7に適用することができる。この場合、選択制御部 CI, C3— C7が選択制御部 C8と同じ制御を行えばよい。

産業上の利用可能性

[0148] 以上のように、この発明は、撮像した映像信号を送信する送信装置、該映像信号を複数のアンテナを用いて受信する受信装置、および前記送信装置と前記受信装置とを有した送受信システムに関し、特に被検体内のカプセル型内視鏡力送信される無線映像信号を被検体外の複数のアンテナを用いて受信する送受信システムに有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置において、

現フレーム内の前記付加部の伝送期間内に前記情報本体を受信している第 1のァンテナ以外の第 2アンテナの受信電界強度を測定させるとともに、前記現フレーム内の前記情報本体部の伝送期間内に前記第 1のアンテナの受信電界強度を測定させ、前記第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えた場合、この第 2のアンテナを次フレームの前記第 1のアンテナとして選択し切り替える制御手段を備えたことを特徴とする受信装置。

[2] 前記制御手段は、前記第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えない場合、他の前記第 2のアンテナに順次切り替えることを特徴とする請求項 1に記載の受信装置。

[3] 前記制御手段は、前記第 2のアンテナの受信電界強度測定のタイミングを、前記情報本体部の伝送期間の開始時期近傍に設けたことを特徴とする請求項 1に記載の受信装置。

[4] 前記制御手段は、前記付加部の伝送期間内に複数の第 2のアンテナの受信電界強度を測定させ、複数の前記第 2のアンテナの電界強度のうちの最も大きな受信電界強度を有する第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えた場合に、この第 2のアンテナを次フレームの前記第 1のアンテナとして選択し切り替えることを特徴とする請求項 1に記載の受信装置。

[5] 前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、

前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする請求項 1に記載の受信装置。

[6] 被検体内部から送信され、少なくとも映像信号を伝送する映像信号部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、被検体外部に設けられた複数のアンテナを用いて受信する受信装置において、前記複数のアンテナを選択切替する切替手段と、

現フレーム内の前記付加部の伝送期間内に前記無線信号を受信している第 1のァンテナ以外の第 2のアンテナの受信電界強度を測定するとともに、前記現フレーム内の前記映像信号部の伝送期間内に前記第 1のアンテナの受信電界強度を測定する電界強度測定手段と、

前記電界強度測定手段が測定した前記第 2のアンテナの受信電界強度が前記第 1のアンテナの受信電界強度を超えた場合、この第 2のアンテナを次フレームの前記第 1のアンテナとして選択する選択制御手段と、

前記選択制御手段によって選択された第 1のアンテナ以外のアンテナを次フレームの前記付加部の伝送期間に順次切替接続し、該選択された第 1のアンテナを前記映像信号部の伝送期間に切替接続する切替制御手段と、

を備えたことを特徴とする受信装置。

[7] 少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置において、

2以上の前記アンテナの受信電界強度を現フレームの前記付加部で測定させるとともに、前記 2以上のアンテナのうちの最大の受信電界強度をもつアンテナを現フレーム内の前記情報本体部を受信するアンテナとして選択し切り替える制御手段を備えたことを特徴とする受信装置。

[8] 前記 2以上のアンテナは、前記複数のアンテナの全てであることを特徴とする請求項 7に記載の受信装置。

[9] 少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置において、

前フレーム内の前記情報本体を受信していたアンテナの第 1の受信電界強度と、該アンテナ以外の 2以上の前記アンテナの受信電界強度を現フレーム内の前記付加部で測定させ、測定結果内の最大の受信電界強度である第 2の受信電界強度とを比較し、大き!、受信電界強度を有するアンテナを現フレーム内の前記情報本体部を受信するアンテナとして選択し切り替える制御手段を備えたことを特徴とする受信装置。

[10] 前記 2以上のアンテナは、前記第 1の受信電界強度をもつアンテナ以外の全てのアンテナであることを特徴とする請求項 9に記載の受信装置。

[11] 前記 2以上のアンテナは、前記複数のアンテナをグループィ匕したアンテナ群であることを特徴とする請求項 7または 9に記載の受信装置。

[12] 前記 2以上のアンテナは、前フレーム内の前記情報本体を受信していたアンテナの近傍のアンテナ群であることを特徴とする請求項 7または 9に記載の受信装置。

[13] 前記複数のアンテナは、前記送信装置の移動経路に合わせた一連の番号を有し、前記 2以上のアンテナは、前フレーム内の前記情報本体を受信していたアンテナの順番以降のアンテナ群であることを特徴とする請求項 7または 9に記載の受信装置。

[14] 前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、

前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする請求項 7または 9に記載の受信装置。

[15] 少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用い各々の受信電界強度に応じて選択受信する受信装置において、

前記情報本体部の同期期間の一部を前記付加部の受信電界強度測定期間の一部または全部に設定し、前記同期期間の同期信号を受信電界測定用の信号として用いることを特徴とする受信装置。

[16] 少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用い各々の受信電界強度に応じて選択受信する受信装置において、

前記情報本体部の同期期間の一部を前記付加部の受信電界強度測定期間の一部または全部に設定し、前記同期期間の同期信号を受信電界測定用の信号として用い、前記複数のアンテナの各々に対する受信電界強度の測定結果に応じて前記同期期間内で前記受信電界測定用のアンテナと前記情報本体部を受信するアンテナとの切替を行うことを特徴とする受信装置。

[17] 前記受信電界強度測定期間内で前記受信電界測定用のアンテナの切替を行い、各アンテナの受信電界強度を測定することを特徴とする請求項 16に記載の受信装置。

[18] 前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、

前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする請求項 15または 16に記載の受信装置。

[19] 移動する送信装置カゝら無線信号として送信される映像信号を複数のアンテナを用

V、て受信する受信装置にお、て、

垂直ブランキング期間に受信強度測定用のダミー信号が付加された前記映像信号の該垂直ブランキング期間において各アンテナを順次切り替えて該各アンテナでの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記垂直ブランキング期間以外の映像信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする受信装置。

[20] 前記制御手段は、前記垂直ブランキング期間において複数のアンテナの各受信電界強度を測定することを特徴とする請求項 19に記載の受信装置。

[21] 前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、

前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする請求項 19に記載の受信装置。

[22] 撮像して得た映像信号を無線信号として送信し、複数のアンテナを備えた受信装置に前記映像信号を受信させる送信装置において、

撮像した映像信号内の垂直ブランキング期間に、前記受信装置の各アンテナを順次切り替えて受信させることで各アンテナでの受信電界強度を検出させる受信電界強度測定用のダミー信号を付加して送信することを特徴とする送信装置。

[23] 撮像して得た映像信号を無線信号として送信する送信装置と、該映像信号を複数のアンテナを用いて受信する受信装置とを有した送受信システムにおいて、前記送信装置は、

前記映像信号内の垂直ブランキング期間にダミー信号を付加して送信するダミー信号付加手段を備え、

前記受信装置は、

前記垂直ブランキング期間に各アンテナを順次切り替えて前記ダミー信号力該各アンテナでの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記垂直ブランキング期間以外の映像信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする送受信システム。

[24] 移動する送信装置カゝら送信される無線信号であって少なくとも情報本体を含む情報本体部と同期用の情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて受信する受信装置にお、て、

配置位置が予め決定されている前記情報本体部内の空き部分に受信強度測定用のダミー信号が付加された前記無線信号の該空き部分において各アンテナを順次切り替えて該各アンテナの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記空き部分以外の前記情報本体部の無線信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする受信装置。

[25] 前記制御手段は、前記付加部の一部を含めて各アンテナを順次切り替えて該各ァンテナの受信電界強度を検出させることを特徴とする請求項 24に記載の受信装置。

[26] 前記制御手段は、前記情報本体部の空き部分と前記付加部の一部との少なくとも一部分において複数のアンテナの各受信電界強度を測定することを特徴とする請求項 24に記載の受信装置。

[27] 前記情報本体部は、映像信号であり、前記空き部分は、水平ブランキング期間であることを特徴とする請求項 24に記載の受信装置。

[28] 前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段を備え、

前記制御手段は、前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを切替対象として選択切替することを特徴とする請求項 24に記載の受信装置。

[29] 撮像して得た映像信号を無線信号として送信し、複数のアンテナを備えた受信装置に該映像信号を受信させる送信装置において、

前記映像信号内の水平ブランキング期間に、前記受信装置の各アンテナを順次切り替えて受信させることで各アンテナでの受信電界強度を検出させる受信電界強度測定用のダミー信号を付加して送信することを特徴とする送信装置。

[30] 撮像して得た映像信号を無線信号として送信する送信装置と、該映像信号を複数のアンテナを用いて受信する受信装置とを有した送受信システムにおいて、前記送信装置は、

前記映像信号内の水平ブランキング期間にダミー信号を付加して送信するダミー信号付加手段を備え、

前記受信装置は、

前記水平ブランキング期間に各アンテナを順次切り替えて前記ダミー信号力該各アンテナでの受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したアンテナに切り替えて該アンテナに前記水平ブランキング期間以外の映像信号を受信させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする送受信システム。

[31] 前記制御手段は、前記映像信号に付加された受信電界強度測定用の同期信号期間を含めて各アンテナを順次切り替えて受信電界強度を検出させることを特徴とする請求項 30に記載の送受信システム。

[32] 移動する送信装置から送信される無線信号であって少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて受信する受信装置にお、て、

前記複数のアンテナの配置位置に対応して各アンテナを接続することができるとともに各アンテナの接続状態を検出し、接続されたアンテナを指示に従って切り替えるアンテナ切替手段と、前記付加部の受信時に前記アンテナ切替手段によって接続が検出されたアンテナを順次切り替えて受信電界強度を検出させ、最も大きな受信電界強度を検出したァンテナに切り替えて前記情報本体部の無線信号を受信させる制御手段と、

を備えたことを特徴とする受信装置。

[33] 前記複数のアンテナの数は、前記複数の接続部の数未満であり、該複数のアンテナは、既に接続された複数のアンテナの一部を他の接続部に差し替えて用いられることを特徴とする請求項 32に記載の受信装置。

[34] 前記制御手段は、前記付加部の受信期間に複数のアンテナの受信電界強度を測定することを特徴とする請求項 32に記載の受信装置。