WO2005060822A1 - 内視鏡用処置具栓および処置具用栓体 - Google Patents

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Abstract

 上端部に処置具栓が挿入される栓体取付部(13)、下端部にチャンネル開口(6)に取り付けられる係止部(19)、チャンネル開口から取り外す際に把持するつまみ部(14)、及びつまみ部(14)の引き上げ操作により破断される切り込み溝(15)を有するハウジング(8)と、このハウジング(8)に内装されてチャンネル開口と密着当接され処置具が挿通される第1処置具挿通孔(11)を有する第1栓体(9)と、ハウジング(8)の栓体取付部に内装され、先端が第1栓体(9)の開口と密着当接されて処置具が挿通される第2処置具挿通孔(25)を有する第2栓体(10)を備える。

Description

明 細 書
内視鏡用処置具栓および処置具用栓体
技術分野
[0001] 本発明は、内視鏡に設けられた処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部に装着 され、かつ、処置具揷通チャンネル開口部カゝら処置具揷通チャンネルに挿入される 処置具を気密的に挿通する内視鏡用処置具栓および内視鏡用処置具栓を形成す る処置具用栓体に関するものである。
背景技術
[0002] 従来、内視鏡を用いた体腔内の観察及び処置において、内視鏡に設けられた処 置具揷通チャンネルカゝら体腔内に薬液を注入したり、処置具を揷通させて病変部位 の切除及び採取等の処置が行なわれて 、る。
[0003] この内視鏡による処置の際に、体腔内の圧力の変化などによって体腔内の汚物や 空気が処置具揷通チャンネルを逆流して、処置具揷通チャンネルのチャンネル開口 部から外部へ洩れ出すことがある。そのために、内視鏡の処置具揷通チャンネルの チャンネル開口部には、栓体を取り付けて、処置具揷通チャンネルを逆流する汚物 や空気の洩れ出るのを防 、で 、る。
[0004] この処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部に取り付けられる栓体は、使用後 に洗浄消毒を行って再使用可能な再使用可能型(リユースタイプ)と、処置具揷通チ ヤンネルのチャンネル開口部にー且装着して使用すると、そのチャンネル開口部から 外す際に破壊させて再度使用出来な 、ようにした再使用不可能型 (ディスポタイプ) とがある。
[0005] この栓体のリュースタイプは、使用するたびに洗浄消毒が不可欠であるため洗浄消 毒の管理が煩雑となり、ディスポタイプの栓体が好まれている。このディスポタイプの 栓体は、例えば、特許文献 1に提案されているように、弾性部材により形成された上 栓本体と下栓本体とからなる栓本体と、この栓本体に比して比較的硬質な部材により 形成され、栓本体を収納保持する栓枠と、この栓枠に形成され処置具揷通チャンネ ルのチャンネル開口部に栓枠を係着させる係合部と、この栓枠に形成され、栓体を チャンネル開口部から外すときの力により破断させる破断部と、及びこの破断部に連 設されて栓枠に形成された開口部とから構成されて!ヽる。
[0006] 特許文献 1 :実開平 3— 101908号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] 特許文献 1に提案されているディスポタイプの栓体は、上栓本体と下栓本体からな る栓本体の外周を栓枠により覆われて処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部に 装着される。このために、特に外径の太い処置具を使用する場合は、栓本体に設け られた処置具挿通用のスリットの形状が変形しにくぐ例えば、ゴム部材のみにより形 成されたリユースタイプに比して、処置具を挿入及び引き抜く時の挿脱力が大きくな り、処置具の挿入操作が重く操作効率が低下する課題がある。
[0008] 本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、処置具の外径に拘わらず挿脱力 力 S小さぐ体腔内からの逆流漏れを確実に防止できるディスポタイプの内視鏡用処置 具栓を提供することを目的として!ヽる。
課題を解決するための手段
[0009] 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項 1にかかる内視 鏡用処置具栓は、内視鏡の処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部に取り付けら れる内視鏡用処置具栓において、処置具が挿通される第 1処置具揷通孔が形成さ れた第 1栓体と、栓体取付部を有し、前記チャンネル開口部に装着され、前記第 1栓 体の第 1処置具揷通孔を前記チャンネル開口部と対向するように内装すると共に、前 記チャンネル開口部から取り外す際に破断可能な破断部が設けられた栓枠と、前記 処置具が挿通される第 2処置具揷通孔が形成され、前記栓枠の栓体取付部に着脱 自在であると共に前記栓体取付部に対して装着した際に前記第 2処置具揷通孔と前 記第 1栓体とが対向するよう形成された第 2栓体と、を具備したことを特徴とする。
[0010] また、請求項 2にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体は、前記栓枠と別個独立に形成され、一部が前記栓枠の前記栓体取付部以外の 外表面上に固定されたことを特徴とする。
[0011] また、請求項 3にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記栓枠は 、前記第 2栓体よりも硬質な材料によって形成されて ヽることを特徴とする。
[0012] また、請求項 4に力かる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体が、前記栓体取付部に装着された状態では、前記第 2栓体は前記栓枠の破断部 を越えな!/ヽで両端保持されて!ヽることを特徴とする。
[0013] また、請求項 5にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体が、前記栓枠の栓体取付部に装着された状態では、前記第 2栓体は前記栓枠の 破断部を越えて両端保持されて ヽることを特徴とする。
[0014] また、請求項 6にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体は、前記栓枠カも取り外した際に、前記栓枠の栓体取付部の挿入範囲から回避さ せた位置に保持させる保持部を有することを特徴とする。
[0015] また、請求項 7にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体は、前記第 2処置具揷通孔が形成されると共に前記栓体取付部に対して着脱自 在な着脱部と、前記着脱部と一体的に形成され、前記栓枠の前記記栓体取付部以 外の部分に対して固定された取付部を有し、前記着脱部を前記栓体取付部から取り 外した際に前記着脱部に対して前記栓体取付部力 離隔する方向に付勢する連結 片とを備えたことを特徴とする。
[0016] また、請求項 8にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記取付部 は、少なくとも前記取付部近傍において前記連結片の延伸方向が前記栓枠の外表 面と平行な方向となるよう前記栓枠に対して固定され、前記連結片は、前記栓枠の 外表面と対向する表面上に形成された凸部形状の支え部によって前記着脱部に対 して前記栓体取付部力 離隔する方向に付勢することを特徴とする。
[0017] また、請求項 9にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記栓枠の 外側には、前記チャンネル開口部力 前記栓枠を取り外す際に用いるつまみ部が設 けられ、このつまみ部の操作により前記栓枠の破断部が破断されることを特徴とする
[0018] また、請求項 10にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体は、前記栓体取付部から前記第 2栓体を取り外す際に用いる把持部を有し、前記 つまみ部は、前記栓枠が前記チャンネル開口部に装着された状態で、前記チャンネ ル開口部からの距離が前記把持部よりも近い位置に設けられたことを特徴とする。
[0019] また、請求項 11にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記つまみ 部は、前記把持部よりも把持長が短いことを特徴とする。
[0020] また、請求項 12にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記つまみ 部は、前記把持部よりも把持面積が小さいことを特徴とする。
[0021] また、請求項 13にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記つまみ 部と前記把持部との間隔は、前記把持部の根元側よりも前記把持部の先端側の方 が広いことを特徴とする。
[0022] また、請求項 14にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記つまみ 部は、前記把持部よりも硬質な材料で形成されて!ヽることを特徴とする。
[0023] また、請求項 15にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記つまみ 部が把持されて破断部に応力を生じさせることにより、前記栓枠を破壊し前記チャン ネル開口部力 取り外す際の力量は、前記把持部が把持されて引き上げ操作を行う ことにより、前記第 2栓体を前記栓枠力 取り外す際の力量よりも大きいことを特徴と する。
[0024] また、請求項 16にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記つまみ 部の延出方向と前記チャンネル開口部の中心軸とのなす角度が鋭角であり、かつ、 前記つまみ部の先端が前記チャンネル開口部側に向力つて延出するように形成され ていることを特徴とする。
[0025] また、請求項 17にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体が前記栓枠に取り付けられている状態では、前記第 2処置具揷通孔開口部から前 記第 1処置具揷通孔開口部までの距離が 9mm以下であることを特徴とする。
[0026] また、請求項 18にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体が前記栓枠に取り付けられて!/、な!、状態では、前記栓枠の上面から前記第 1処置 具揷通孔開口部までの距離が 9mm以下であることを特徴とする。
[0027] また、請求項 19にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体は弾性体力 なり、前記第 2栓体が前記栓枠に取り付けられている状態では、前記 栓枠の前記第 2栓体が取り付けられる部分の表面は、前記第 2栓体でほぼ覆われて いることを特徴とする。
[0028] また、請求項 20に力かる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記第 2栓 体に設けられた前記第 2処置具揷通孔の開口部の断面形状力 Sスリット形状であり、か つ、該スリット形状のスリットの長手方向の向きを前記栓枠カも前記第 2栓体を取り外 す方向と略同一方向にしたことを特徴とする。
[0029] また、請求項 21にかかる内視鏡用処置具栓は、上記の発明において、前記栓枠で は、前記つまみ部が設けられた反対側の外周面であり、かつ、前記チャンネル開口 部近傍の一部に、栓枠の外周方向に延出して 、るフランジ部が形成されて 、ることを 特徴とする。
[0030] また、請求項 22にかかる内視鏡用処置具栓は、内視鏡の処置具揷通チャンネル のチャンネル開口部力 取り外す際に破壊可能な破断部を有する栓枠と、処置具が 挿通される処置具挿通路と把持部を有し、前記栓枠に対し着脱自在に装着される栓 体とを有し、前記栓枠は、前記栓体が前記栓枠に装着され、かつ、前記栓枠が前記 チャンネル開口部に装着された状態で、前記チャンネル開口部からの距離が前記把 持部よりも近い位置に設けられた、栓枠取り外し用の把持部を具備したことを特徴と する。
[0031] また、請求項 23にかかる処置具栓用栓体は、内視鏡の処置具揷通チャンネルのチ ヤンネル開口部に取り付けられる所定の栓枠と共に内視鏡用処置具栓を形成する処 置具栓用栓体であって、前記栓枠に設けられた栓体取付部に対して着脱自在であ つて、前記着脱部が前記栓体取付部に対して装着された際に、処置具が挿通される よう形成された処置具揷通孔が形成された着脱部と、前記栓枠の前記記栓体取付部 以外の部分に対して固定された取付部を有し、前記着脱部を前記栓体取付部から 取り外した際に前記着脱部に対して前記栓体取付部力 離隔する方向に付勢する 連結片とを備えたことを特徴とする。
[0032] また、請求項 24に力かる処置具栓用栓体は、上記の発明にお 、て、前記取付部は 、少なくとも前記取付部近傍において前記連結片の延伸方向が前記栓枠の外表面 と平行な方向となるよう前記栓枠に対して固定され、前記連結片は、前記栓枠の外 表面と対向する表面上に形成された凸部形状の支え部によって前記着脱部に対し て前記栓体取付部力 離隔する方向に付勢することを特徴とする。
発明の効果
[0033] 本発明に力かる内視鏡用処置具栓は、処置具の外径に拘わらず処置具の揷脱操 作が軽ぐかつ、処置具と処置具揷通チャンネルとの間の気密性も高いという効果を 奏する。
[0034] また、本発明にかかる内視鏡用処置具栓は、栓枠および栓体に設けられた挿通路 を使い分けることができるので、外径が極めて大きな処置具を使用する際にも、処置 具の挿入操作を従来のディスポタイプの内視鏡用処置具栓よりも軽い力で行うことが でき、かつ、挿通路の変更を行う際にも栓体の誤破壊が起こらないという効果を奏す る。
[0035] さらに、本発明に力かる処置具栓用栓体は、処置具栓を形成する栓枠の栓体取付 部から着脱部を取り外した際に、着脱部が栓体取付部力 離隔する方向に付勢する 連結片を備えることとしたため、取り外した着脱部が処置具の挿通の妨げとなることを 防止できるという効果を奏する。
図面の簡単な説明
[0036] [図 1]図 1は、本発明に係る内視鏡用処置具栓が用いられる内視鏡の正面図である。
[図 2]図 2は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓を 処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部に装着した状態を示す断面図である。
[図 3]図 3は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の 第 2栓体を図 1の状態力 取り外した状態を示す断面図である。
[図 4]図 4は、図 2に示した本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である 処置具栓を上側から見た上面図である。
[図 5]図 5は、図 1に示した本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である 処置具栓を図中矢印 Y方向から見た側面図である。
[図 6]図 6は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の 第 2栓体を操作して 、る状態を示す斜視図である。
[図 7]図 7は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の 第 1栓体の第 1変形例を示す断面図である。 [図 8]図 8は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の 第 1栓体の第 2変形例を示す断面図である。
[図 9]図 9は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の 第 2栓体の第 1変形例を示す断面図である。
[図 10]図 10は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 2の実施形態の構成を示す断 面図である。
[図 11]図 11は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 3の実施形態の構成を示す側 面図である。
[図 12]図 12は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 4の実施形態の構成を示す側 面図である。
[図 13]図 13は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 4の実施形態の構成を示す、 図 12の R-Rせん断線力 切断した断面図である。
[図 14]図 14は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 5の実施形態の構成を示す側 面図である。
[図 15]図 15は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 5の実施形態の構成を示す、 図 14の S—S切断線力も切断した断面図である。
[図 16]図 16は、本発明に係る内視鏡用処置具線の第 5の実施形態において、図 14 の矢印 P方向力 見た栓枠の上面図である。
[図 17]図 17は、本発明に係る内視鏡用処置具線の第 5の実施形態において、第 2栓 体の構成を示す平面図である。
[図 18]図 18は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 6の実施形態である処置具栓 の側面図である。
[図 19]図 19は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 6の実施形態である処置具栓 の栓枠単体の外観を斜め上方力も見た図である。
[図 20]図 20は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 6の実施形態である処置具栓 の栓体が栓枠に装着されている状態における上面図である。
[図 21]図 21は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 6の実施形態である処置具栓 を図 18に示した矢印 Y方向から見た背面図である。 [図 22]図 22は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 6の実施形態である処置具栓 を内視鏡本体内に設けられた処置具揷通チャンネルの開口部に装着した状態を示 す断面図である。
[図 23]図 23は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 6の実施形態である処置具栓 を図中の図 21に示した R— R'線に沿った断面の一部を上方から見た図である。
[図 24]図 24は、本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 6の実施形態である処置具栓 において、図 22の状態力も栓体を取り外した状態を示す断面図である。
[図 25]図 25は、本発明の第 7の実施形態に係る内視鏡用処置具栓の側面図である
[図 26]図 26は、本発明の第 7の実施形態に係る内視鏡用処置具栓の、図 25とは別 の構成例を示した側面図である。
符号の説明
1、 la— If 処置具栓
2 内視鏡
3 操作部
4 挿入部
5 処置具
6 チャンネル開口部
7 処置具揷通チャンネル
8、 8a 栓枠
9 第 1栓体
9a 第 1閉鎖膜
9b 嵌合溝
10、 10a 第 2栓体
11 第 1処置具揷通孔
12 上側端壁
13 栓体取付部
14、 14a つまみ部 a, 15b 切り込み溝 フランジ部 指標
a, 18b 保持部 係止部 傾斜面
" ' スリット
小孔部 薄肉部 第 1シール部 取付部 第 2処置具揷通孔 ' 小孔部 第 2閉鎖膜 着脱部 第 2シール部 凸部
把持部 、 31a 連結片t » リング咅
平面部 取付孔 、 34a ヒンジ部 連結片揷通溝 折り曲げ部 規制部 栓枠
第 1栓体 a 第 1閉鎖膜 第 2栓体 第 1処置具揷通孔 上側端壁 栓体取付部 つまみ部a 切り込み溝 フランジ部 指標
a, 48b 保持部 係止部 小孔部 第 1シール部 取付部 第 2処置具揷通孔 第 2閉鎖膜 着脱部 第 2シール部 凸部
把持部 連結片 平面部 取付孔 部
矢印形状部 内面
上面
口金部 75 リブ
発明を実施するための最良の形態
[0038] 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[0039] (第 1の実施形態)
本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態について、図 1乃至図 9を用い て説明する。図 1は本発明に係る内視鏡用処置具栓が用いられる内視鏡の正面図、 図 2は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓を処置具 挿通チャンネルのチャンネル開口部に装着した状態を示す断面図、図 3は本発明に 係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の第 2栓体を図 2の状態か ら取り外した状態を示す断面図、図 4は図 3に示した本発明に係る内視鏡用処置具 栓の第 1の実施形態である処置具栓を上側力 見た上面図、図 5は図 2に示した本 発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓を図中矢印 Y方向 から見た側面図、図 6は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処 置具栓の第 2栓体を操作して ヽる状態を示す斜視図、図 7は本発明に係る内視鏡用 処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の第 1栓体の第 1変形例を示す断面図、 図 8は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施形態である処置具栓の第 1栓 体の第 2変形例を示す断面図、図 9は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 1の実施 形態である処置具栓の第 2栓体の第 1変形例を示す断面図である。
[0040] 最初に図 1を用いて、本発明に係る内視鏡用処置具栓が用いられる内視鏡につい て説明する。内視鏡 2は、主に術者が把持する操作部 3、及び長尺で可撓性を有す る挿入部 4とから構成されている。操作部 3には、鉗子及び各種処置具等の処置具 5 を処置具揷通チャンネルに挿入させるためのチャンネル開口部 6、図示していない 光源装置に接続するライトガイドを内蔵したユニバーサルコード、及び図示していな V、が挿入部 4の先端部分に設けられて 、る湾曲部を遠隔的に湾曲操作する湾曲操 作ノブ、並びに送水'送気ポンプを接続する送水'送気口金が設けられている。この 操作部 3のチャンネル開口部 6には、後述する本発明に係る処置具栓 1が装着され、 その処置具栓 1により処置具 5の揷脱時の処置具揷通チャンネルと外部との気密が 保持されている。 [0041] 挿入部 4は、基端が操作部 3に接続され、先端に先端部と湾曲部とが設けられてい る。この挿入部 4の内部には、操作部 3のチャンネル開口部 6に連通した処置具揷通 チャンネル 7が先端部の先端面へと設けられている。つまり、チャンネル開口部 6から 挿入された処置具 5は、処置具揷通チャンネル 7を挿通して、先端部の先端面から導 出するようになっている。また、挿入部 4の内部には、ライトガイド、送水'送気チャン ネルなど設けられ、先端部の先端面まで連通されて 、る。
[0042] 次に、本発明に係る内視鏡用処置具栓について、図 2乃至図 5を用いて説明する。
処置具栓 1は、例えば、ポリエチレン等のやや弾性を有するプラスチック材料で形成 された栓枠 8、栓枠 8よりも弾性に富んだシリコンゴム等の材料で形成された第 1栓体 9、同じくシリコンゴム等の材料で形成された第 2栓体 10から構成されている。すなわ ち、栓枠 8と第 2栓体 10とは互いに別個独立な部材によって形成されており、栓枠 8 は、第 2栓体 10よりも硬質な材料によって形成されることとなる。
[0043] 栓枠 8は、上側端壁 12を有する略筒状に形成されており、この上側端壁 12には、 後述する第 2栓体 10が着脱される栓体取付部 13が設けられている。また、上側端壁 12の一端部には、栓枠 8の側方へ延出したつまみ部 14がー体的に形成されている
[0044] この栓枠 8の筒状の中間部分の内周面には、後述する第 1栓体 9の外周を嵌合保 持するための突起状の保持部 18a, 18bが全周又は部分的に形成されている。この 栓枠 8の下側端の内周面には、内視鏡 2の処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開 口部 6に取り付けるための突起状の係止部 19が全周又は部分的に形成されている。 この突起状の係止部 19は、栓枠 8の下側端の開口側に傾斜面 20を有しており、この 傾斜面 20により前記チャンネル開口部 6の外周に押圧装着できるようになって!/、る。
[0045] つまり、栓枠 8をチャンネル開口部 6に押し込んだ時、係止部 19は傾斜面 20により チャンネル開口部 6のフランジ状の口元を乗り越えて栓枠 8を係止できるようになって おり、この係止部 19がー且係止されると、栓枠 8はチャンネル開口部 6から外れない ようになつている。なお、この係止部 19の形状とチャンネル開口部 6の口元形状は、 この実施形態の形状に限るものではなぐ栓枠 8とチャンネル開口部 6との取り付けが 容易で、かつ、取り付け後は外れない形状であればいかなる形状でも良い。 [0046] この栓枠 8の下側端の外周力もフランジ部 16が前記つまみ部 14と略平行に延出さ れている。また、この栓枠 8には、つまみ部 14と対向する下端側の外側面に後述する 第 2栓体 10を取り付けるための取付部 24が形成されている。さらに、この栓枠 8の上 側端壁 12に設けられたつまみ部 14は、図 4に示すように、術者が把持可能であり、 かつ、栓枠 8の筒状の外径よりも小さ 、幅に形成されて!、る。
[0047] この上側端壁 12には、図 4に示すように、一対の切り込み溝 15a, 15bからなる破 断部が設けられている。この破断部である切り込み溝 15a, 15bは、つまみ部 14の幅 と略同等の間隔により形成され、かつ、つまみ部 14と対向する栓枠 8の筒状の外側と 、フランジ部 16へと延出している。この切り込み溝 15a, 15bは、前記つまみ部 14を 引き上げた際に、切り込み溝 15a, 15bから栓枠 8が破断されやすいように形成され ている。なお、取付部 24は、図 5に示すように、栓枠 8の外側に設けられた切り込み 溝 15a, 15bの間に形成されている。
[0048] この切り込み溝 15a, 15bからなる破断部の形状は、溝形状が V字状、 U字状等で 、その部分が他の部分よりも薄肉状態に形成され、あるいはその溝形状が破線状に 設ける等のようにつまみ部 14により容易に破断される形状であれば良ぐ形状構成 はいかなるものでも良い。
[0049] この切り込み溝 15a, 15bは、図 2と図 3に示すように、つまみ部 14の根元側にも設 けたり、或いは、つまみ部 14の根元側に開口を設けることにより、軽微な引き上げ力 により容易に切断できょうにしても良い。また、つまみ部 14の上面には、引き上げ方 向を示す指標 17が設けられて 、る。
[0050] 第 1栓体 9は、外形が筒状で、その筒状の内周の下側端には、略漏斗状に形成さ れた第 1閉鎖膜 9aが設けられている。この第 1閉鎖膜 9aの中央部には、第 1処置具 揷通孔 11が形成されている。この第 1処置具揷通孔 11は、小孔部 21と薄肉部 22と 力 構成されている。この第 1処置具揷通孔 11に処置具 5が挿通されると、その処置 具 5により小孔部 21と薄肉部 22が変形伸張して処置具 5が挿通される。
[0051] この第 1栓体 9の外側は、栓枠 8の保持部 18a, 18bの間に嵌合されて保持される 形状寸法に形成されている。つまり、栓枠 8の下側端開口から第 1栓体 9を挿入する と、第 1栓体 9は、栓枠 8の内周面に設けられた係止部 19と保持部 18aとを乗り越え て、保持部 18bに当接するまで挿入されて、保持部 18a, 18bの間に嵌合される。こ の第 1栓体 9の栓枠 8へ挿入して嵌合させる組み込み作業は、 1方向の単純押し込 み作業であることから、機械化による自動組み込みが容易に実現できる。また、第 1 栓体 9の下側端には、前記栓枠 8が装着されたチャンネル開口部 6の口元の全周に 亘り水密的に密着させる第 1シール部 23が形成されている。
[0052] なお、この第 1栓体 9の第 1閉鎖膜 9aに設けられた第 1処置具揷通孔 11aは、図 7 に示すように、第 1閉鎖膜 9aの上下間を連通するように穿設された同一径の小孔部 2 1 '、または図 8に示すように、第 1閉鎖膜 9bの上下間を連通するように穿設されたスリ ット 21"としても良い。つまり、この第 1処置具揷通孔 l ibは、処置具を挿入した際に、 処置具の外周に第 1閉鎖膜 9bが密着される形状に形成されて ヽる。
[0053] 第 2栓体 10は、栓枠 8の上側端壁 12に設けられた栓体取付部 13に装着される略 筒状の着脱部 27、この着脱部 27の上面側力 延出された把持部 30、及びこの把持 部 30と対向する着脱部 27の上面側カも延出された連結片 31からなり、一体に形成 されている。
[0054] この第 2栓体 10の着脱部 27の上側開口には、半球状の第 2閉鎖膜 26が設けられ ている。この半球状の第 2閉鎖膜 26の中央には、第 2閉鎖膜 26の上下間を連通する スリット状に形成された第 2処置具揷通孔 25が設けられて 、る。この第 2処置具揷通 孔 25は、スリット状でも良ぐ図 9に示すように、第 2閉鎖膜 26の上下間を連通するよ うに穿設された同一径の小孔部 25 'としても良い。つまり、この第 2処置具揷通孔 25 は、処置具を挿入した際に、処置具の外周に第 2閉鎖膜 26が密着される形状に形 成されている。
[0055] また、第 2栓体 10の着脱部 27の下側開口端は、前記栓枠 8の栓体取付部 13に挿 着された際に、第 1栓体 9の上型開口の周囲と水密的に密着させる第 2シール部 28 が形成されている。
[0056] この第 2栓体 10の把持部 30は、第 2栓体 10の着脱部 27が栓枠 8に装着された際 に、栓枠 8のつまみ部 14の上面部分に重なる位置に設けられている。この把持部 30 の形状は、つまみ部 14と略同形状であり、つまみ部 14と対向する面には、凸部 29が 形成され、かつ、つまみ部 14の上面よりも角度ひ図中上方に傾斜されて形成してい る。つまり、把持部 30を角度 αの傾斜を有し、かつ凸部 29を設けたことにより、把持 部 30を術者が把持しやすぐかつ、引き上げ操作しやすくしている。なお、把持部 30 の傾斜角度 (は、約 20°位が望ましい。
[0057] この第 2栓体 10の連結片 31は、把持部 30と対向する側に帯状に形成され、栓枠 8 の切り込み溝 15a, 15bの間に平行して配置されるように先端には、栓枠 8の外表面( 側面)に設けられた取付部 24に取り付けられる取付孔 33が設けられており、連結片 31は、一部(取付孔 33)が取付部 24を介して栓枠 8の外表面上に固定される。また、 この取付孔 33が設けられた近傍の連結片 31には、栓枠 8から第 2栓体 10を取り外し た際に、栓枠 8の栓体取付部 13の挿入周囲力も遠ざけた位置に垂下させるためのヒ ンジ部 34が形成されている。さらに、連結片 31の先端面には、平面部 32を設けて、 栓枠 8のフランジ部 16に当接されるようにしている。
[0058] つまり、この第 2栓体 10の連結片 31の取付孔 33を、栓枠 8の取付部 24に装着させ て取り付ける。この栓枠 8に連結片 31が取り付けられた第 2栓体 10は、着脱部 27を 栓枠 8の栓体取付部 13に挿入されて、栓枠 8の内周に保持されて ヽる第 1栓体 9の 上側開口の周囲と第 2栓体 10の第 2シール部 28を水密的に密着させる。
[0059] この状態力も第 2栓体 10を栓枠 8から取り外す際には、把持部 30を把持して引き上 げると、着脱部 27は栓枠 8の栓体取付部 13から取り外すことが出来、この取り外され た第 2栓体 10は、ヒンジ部 34から栓枠 8の外側に沿って垂下され、かつ、連結片 31 は先端部の平面部 32により回転転倒が防止される。
[0060] この栓枠 8、第 1栓体 9、及び第 2栓体 10力 なる処置具栓 1の組み立てと、処置具 揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6への取付につ!、て説明する。
[0061] 栓枠 8の下側端開口(フランジ部 16が形成されている側の開口)から栓枠 8の内周 に、第 1栓体 9を挿入させる。このとき、第 1栓体 9は、栓枠 8よりも弾性に富んだ部材 により形成されているために、変形収縮して栓枠 8の内周に設けられた保持部 18a, 18bの間に装着される。または、栓枠 8の上端の開口である栓体取付部 13から第 1 栓体 9の第 1閉鎖膜 9a側力も挿入させて、保持部 18a, 18bの間に装着させる。
[0062] 次に、栓枠 8の取付部 24に、第 2栓体 10の連結片 31の取付孔 33を装着させて固 定する。この第 2栓体 10は、第 1栓体 9と同様な弾性に富んだ部材により形成されて いるために、連結片 31を湾曲させながら、着脱部 27を栓枠 8の栓体取付部 13に挿 入させる。この着脱部 27は変形収縮して栓枠 8の栓体取付部 13に挿入されると、着 脱部 27の第 2シール部 28は、栓枠 8の内周に配置されると共に、栓枠 8の内周に装 着されている第 1栓体 9の上側端開口の周囲に水密的に密着される。かつ、把持部 3 0は、栓枠 8のつまみ部 14の上面に重ねられるように配置される。これにより、栓枠 8 に設けられた切り込み溝 15a, 15bの間に第 2栓体 10が装着される。
[0063] このようにして組み立てられた処置具栓 1を内視鏡 2の処置具揷通チャンネル 7の チャンネル開口部 6への取付について説明する。組み立てられた処置具栓 1は、事 前滅菌処理されている。この滅菌処理された処置具栓 1の栓枠 8の下側端開口(フラ ンジ部 16が形成されて 、る側の開口)力も処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開 口部 6に挿入する。この栓枠 8の下側端開口は、チャンネル開口部 6に設けられたフ ランジ状の口元を係止部 19の傾斜面 20により乗り越えて、係止部 19と第 1栓体 9の 下側端開口の第 1シール部 23の間に装着される。これにより、第 1栓体 9の第 1シー ル部 23とチャンネル開口部 6のフランジ状の口元とが水密的に密着される(図 2に示 す状態)。また、第 1シール部 23がなくてもチャンネル開口部 6と栓枠 8との間でシー ルができるようにしても良い。
[0064] このようにして、処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6に処置具栓 1が取り 付けられた状態において、図示していない処置具 5の先端を処置具栓 1の第 2栓体 1 0の第 2閉鎖膜 26に設けられている第 2処置具揷通孔 25から挿入し、かつ、第 1栓体 9の第 1閉鎖膜 9aに設けられている第 1処置具揷通孔 11を介して、処置具揷通チヤ ンネル 7へと挿入される。
[0065] この処置具栓 1に挿入された処置具 5の外周には、第 2栓体 10の第 2処置具揷通 孔 25と第 1栓体 9の第 1処置具揷通孔 11が密着されて挿入操作されるために、処置 具揷通チャンネル 7の密閉状態が確保でき、仮に体腔内の汚物や空気が処置具挿 通チャンネル 7を逆流しても第 1閉鎖膜 9aと第 2閉鎖膜 26により外部への漏洩を防ぐ ことが出来る。
[0066] また、この処置具 5に、極めて太い外径の処置具 5を使用する場合は、第 1閉鎖膜 9 aと第 2閉鎖膜 26との密着により挿入操作の進退力量が重い場合には、第 2栓体 10 を栓枠 8から取り外して(図 3に示す状態)、第 1栓体 9の第 1処置具揷通孔 11から処 置具揷通チャンネル 7へと処置具 5を挿入させる。これにより、太径の処置具 5の挿入 操作の進退力量が軽くなると共に、処置具揷通チャンネル 7の密閉状態も確保できる
[0067] なお、この第 2栓体 10を栓枠 8から取り外す際には、把持部 30を把持して引き上げ ることにより第 2栓体 10の着脱部 27を栓枠 8の栓体取付部 13から取り外す。この第 2 栓体 10の取り外しの際に、栓枠 8のつまみ部 14に対して、第 2栓体 10の把持部 30 は角度 α傾斜させているために、術者は容易に把持部 30のみを把持でき、かつ、把 持部 30に設けた凸部 29に指をかけることにより把持部 30の引き上げ操作も容易とな る。この栓枠 8から取り外された第 2栓体 10は、ヒンジ部 34から栓枠 8の外側に沿って 垂下されるために、第 2栓体 10が栓枠 8の栓体取付部 13の投影領域 Qの位置から 遠ざけることが出来、かつ、栓枠 8の栓体取付部 13と第 1栓体 9の第 1処置具揷通孔 11への処置具 5の挿入操作の妨げとならない位置に垂下させることが出来る。
[0068] なお、本実施形態にお!、て処置具 5は、挿入動作の際に投影領域 Qの領域を経由 して処置具揷通チャンネル 7に挿入されることから、図 3に示す投影領域 Qは、特許 請求の範囲における挿入範囲の一例として機能することとなる。挿入範囲の一例たる 投影領域 Qの位置力 遠ざ力るよう連結片 31 (より正確にはヒンジ部 34)が機能する ことによって、第 2栓体 10を栓体取付部 13から取り外した際に第 2栓体 10が処置具 5の挿入操作の妨げとなることを回避することが可能である。
[0069] 次に、処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6から処置具栓 1の取り外し操 作について、図 6を併用して説明する。処置具栓 1をチャンネル開口部 6から取り外 す際には、栓枠 8のつまみ部 14のみ、或いは、栓枠 8のつまみ部 14と第 2栓体 10の 把持部 30とを一緒に把持する。この把持されたつまみ部 14を指標 17の方向、図 6の 図中の矢印方向に引き上げる。このつまみ部 14の引き上げにより栓枠 8に設けられ た切り込み溝 15a, 15bが引き裂かれて、栓枠 8の上面力も側面へと栓枠 8が引き裂 かれる。つまり、栓枠 8は、切り込み溝 15a, 15bから引き裂かれてチャンネル開口部 6から簡単に取り外すことが出来る。かつ、その取り外された処置具栓 1は、栓枠が引 き裂かれていることにより再使用が不可能となる。 [0070] なお、本実施形態においては、第 2栓体 10が取り付けられた状態において、第 2栓 体 10は、取付部 24と着脱部 27の 2力所が栓体 8に保持されており、このような 2力所 における保持のことを「両端保持」と称する。ここで「両端」としているが、図 2等からも 明らかなように、第 2栓体 10の両端部にて保持されることのみを意味するのではなく 2 力所において保持される状態一般を意味する。そして、第 2栓体 10の保持に供され る部分 (本実施形態の例では、取付部 24と着脱部 27)との間の領域に破断部 (本実 施形態の例では、破断部を形成する切り込み溝 15a、 15b)が位置しないよう両端保 持された状態のことを「破断部を越な ヽで両端保持されて ヽる」と称する。かかる状態 、すなわち第 2栓体 10が栓体取付部に取り付けられた際において、第 2栓体 10が「 破断部を越えな 、で両端保持されて 、る」こと〖こよって、つまみ部 14を引き上げて栓 枠 8を破壊する場合に、破断部 (切り込み溝 15b)における切り裂きを第 2栓体 10が 妨げることがなく、栓枠 8はチャンネル開口部 6から簡単に取り外すことが可能である という利点を有する。
[0071] このように、処置具栓 1の取り外しの際に、第 2栓体 10の栓枠 8への装着状態に係 わることなぐつまみ部 14の引き上げ操作により栓枠 8を簡単確実に引き裂き確実に 再使用不能状態とすることが出来る。
[0072] この栓枠 8の引き裂き取り外しの際に、栓枠 8の下端部には、フランジ部 16が形成 されているため、栓枠 8の根元が安定しており、切り込み溝 15a, 15bからの引き裂き 操作も確実に実行できる。また、このフランジ部 16は、第 1栓体 9と第 2栓体 10を介し て、処置具 5を挿入した際に、処置具 5の外側への倒れを栓枠 8の根元を安定させる ことにより防止できる。このために、第 1栓体 9の第 1処置具揷通孔 11、及び第 2栓体 10の第 2処置具揷通孔 25、処置具 5との間の密着接触を保持でき、かつ、処置具挿 通チャンネル 7のチャンネル開口部 6の口元と第 1栓体 9の第 1シール部 23との密着 接触も保持できる。特に、図 1に示したように、第 1栓体 9の第 1処置具揷通孔 11の下 面と、第 2栓体 10の第 2処置具揷通孔 25の上面の間の高さ Hは、チャンネル開口部 6の内径 Dよりも大きく(H≥D)形成すると、処置具 5が挿入された状態における処置 具 5の倒れ角を小さくでき、処置具 5を安定して挿入保持できる。
[0073] さらに、第 1栓体 9と第 2栓体 10は、栓枠 8に対して単純押し込みで組み込み可能 であるために、機械による自動組み込みが可能となり、組み込み作業の効率が向上 すると共に、滅菌処理と、滅菌処理後のパッケージングとを共に自動化することが出 来る。
[0074] また、本実施形態における内視鏡用処置具栓では、栓枠 8と第 2栓体 10とが別個 独立に形成された構造を有する。このため、栓枠 8および第 2栓体 10のそれぞれに 適した材料を使用して内視鏡用処置具栓を形成することが可能であり、材料選択の 自由度が向上するという利点がある。例えば、取付部 24に対する着脱に伴い着脱部 27の位置が頻繁に変化することから、第 2栓体 10を形成する材料は柔軟性に富ん だものであることが好ましい。一方で、栓枠 8は、チャンネル開口部 7に対して密着固 定を可能とすると共に、チャンネル開口部 7から取り外す際には確実に破断されるこ とが好ましいことからむしろ柔軟性を有さない材料によって形成されることが好ましぐ 第 2栓体 10に好適な材料と、栓枠 8に好適な材料は異なる。これに対して本実施形 態では栓枠 8と第 2栓体 10とを別個独立に形成した構造を採用するため、それぞれ に適した材料を使用することが可能であり、一体的に形成した処置具栓よりも優れた 特性を実現することが可能である。
[0075] (第 2の実施形態)
次に、本発明に係る処置具栓の第 2の実施形態について図 10を用いて説明する。 なお、図 1乃至図 9と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
[0076] この第 2の実施形態の処置具栓 laは、第 1栓体 9と第 2栓体 10を一体に形成されて いる。つまり、第 2栓体 10の連結片 31に代えて、第 2栓体 10から延出して第 1栓体 9 の外側上面と連結される連結片 3 laが設けられている。この連結片 3 laの中間部分 には、折り曲げやすくするためのヒンジ部 34aが設けられている。一方、栓枠 8の外側 には、第 1栓体 9と第 2栓体 10を連結する連結片 31aが挿通される連結片揷通溝 35 が設けられている。
[0077] このような構成において、栓枠 8の上面の栓体取付部 13から第 1栓体 9を挿入して 、保持部 18a, 18bの間に装着させる。この第 1栓体 9から延出されている連結片 31a を栓枠 8の連結片揷通溝 35に挿通させると共に、第 2栓体 10の着脱部 27を栓枠 8の 栓体取付部 13に装着する。この処置具栓 laを処置具揷通チャンネル 7のチャンネル 開口部 6への取付と、チャンネル開口部 6からの取り外しは、前述した第 1の実施形 態と同じ方法で実行可能となる。
[0078] この第 2の実施形態の処置具栓 laは、前述した第 1の実施形態と同様な効果を有 すると共に、第 1栓体 9と第 2栓体 10を一体的に形成したことにより、部品構成が簡素 となり、コストの低減が可能となる。
[0079] (第 3の実施形態)
次に、本発明に係る処置具栓の第 3の実施形態について、図 11を用いて説明する 。なお、図 1乃至図 9と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
[0080] この第 3の実施形態の処置具栓 lbの前述した第 1の実施形態との相違は、第 2栓 体 10の連結片 31を取り付ける取付部 24の位置が異なる。前述した第 1の実施形態 は、第 2栓体 10の連結片 31が栓枠 8に設けられた切り込み溝 15a, 15bの間に平行 に取れ付け固定される位置に取付部 24が設けられている。
[0081] これに対して、この第 3の実施形態では、栓枠 8に設けられた切り込み溝 15a, 15b に対して、第 2栓体 10の連結片 31が直交するように取り付けられる位置に取付部 24 'を設けている。つまり、第 2栓体 10は、栓枠 8の栓体取付部 13に取り付けられた際 に、切り込み溝 15a, 15bを跨ぐ状態になる。
[0082] このように第 2栓体 10が取り付けられた状態において、栓枠 8のつまみ部 14を把持 して切り込み溝 15a, 15bから切り裂いた場合には、栓枠 8のつまみ部 14は、第 2栓 体 10に当接して切り込み溝 15a, 15bからの切り裂きが阻止される。つまり、第 2栓体 10が栓枠 8の栓体取付部 13から取り外されない限り、切り込み溝 15a, 15bからの栓 枠 8の切り裂きが出来ないようになる。これにより、誤ってつまみ部 14を引き上げて栓 枠 8を切り裂く行為を防止できる。
[0083] なお、本実施形態においては、第 2栓体 10が取り付けられた状態において、第 2栓 体 10は、取付部 24'と着脱部 27 (図 11にて不図示)の 2力所において栓体 8に保持 されており、このような 2力所における保持のことを「両端保持」と称する。なお「両端」 としているが、図 11の構成力もも明らかなように第 2栓体 10の両端部にて保持される ことのみを意味するのではなぐ 2力所において保持される状態一般を意味する。そ して、第 2栓体 10の保持に供される部分 (本実施形態の例では、取付部 24'と着脱 部 27)との間の領域に破断部 (本実施形態の例では、破断部を形成する切り込み溝 15b)が位置するよう両端保持された状態のことを「破断部を越えて両端保持されて いる」と称する。かかる状態、すなわち第 2栓体 10が栓体取付部に取り付けられた際 において、第 2栓体 10が「破断部を越えて両端保持されている」ことによって、つまみ 部 14を引き上げて栓枠 8を破壊しょうとしても、破断部 (切り込み溝 15b)上に第 2栓 体 10が位置しているために切り裂きが途中で停止することとなり、誤ってつまみ部 14 力 S引き上げられた場合における誤破壊を防止することができるという利点を有する。
[0084] (第 4の実施形態)
次に、本発明に係る処置具栓の第 4の実施形態について、図 12と図 13を用いて説 明する。図 12は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 4の実施形態に構成を示す側 面図、図 13は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 4の実施形態を示し、図 12の切 断線 R— Rから切断した断面図である。なお、図 1乃至図 9と同一部分は、同一符号を 付して詳細説明は省略する。
[0085] この第 4の実施形態は、前述した第 1の実施形態とは、栓枠 8に設けられるつまみ 部 14と切り込み溝 15a, 15bの位置が異なる。この第 4の実施形態の処置具栓 lcは 、栓枠 8の下端側の外周に設けられたフランジ部 16の一部を切り欠き、つまみ部 14' を形成する。そのつまみ部 14'の両側から栓枠 8の側面に切り込み溝 15a' , 15b 'を 形成している。この切り込み溝 15a' , 15b 'の上端側は、栓枠 8の図中の上下方向の 略半分以上の上方向まで伸張し、かつ、その切り込み溝 15a' , 15b 'の上端間を連 結する切り込み溝により形成された折り曲げ部 36が設けられている。
[0086] つまり、フランジ部 16の一部に形成されたつまみ部 14'を引き上げることにより、切 り込み溝 15a' , 15b 'が切り裂かれて、栓枠 8の外側が折り曲げ部 36まで切り裂かれ ると栓枠 8は、チャンネル開口部 6から容易に取り外しできる。なお、栓枠 8の側面に 設けられた切り込み溝 15a ' , 15b 'の間につまみ部 14 'の引き上げ方向を示す指標 17を形成されるとつまみ部 14 'の弓 Iき上げ方向が容易に認識可能となる。
[0087] この第 4の実施形態の処置具栓 lcは、第 2栓体 10の連結片 31 'には、前述した第 1の実施形態の処置具栓 1の第 2栓体 10の連結片 31に設けられているヒンジ部 34を 有していない。その代わりに第 2栓体 10の連結片 31 'が取り付けられる栓枠 8の外側 に曲げ規制部 37が形成されている。この曲げ規制部 37は、第 2栓体 10の連結片 31 'の先端の取付孔 33が取付固定される取付部 24の図中上方の位置に外方向の突 出させた凸部形状に形成されている。つまり、連結片 31 'の取付孔 33を栓枠 8の取 付部 24に取付固定すると共に、曲げ規制部 37との間に保持させる。これにより、第 2 栓体 10を栓枠 8の栓体取付部 13から取り外した際に、図中 2点鎖線で示すように、 連結片 31 'を栓枠 8に対して、略斜め方向に傾けて放置させることが出来る。これに より、前述した第 1の実施形態と同様な効果が得られると共に、第 2栓体 10を取り外し た際に、処置具 5の挿入操作の妨げとなる位置力 遠ざけることが出来る。
[0088] (第 5の実施形態)
次に、本発明に係る処置具栓の第 5の実施形態について、図 14乃至図 17を用い て説明する。図 14は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 5の実施形態の構成を示 す側面図、図 15は本発明に係る内視鏡用処置具栓の第 5の実施形態の構成を示す 断面図、図 16は本発明に係る内視鏡用処置具線の第 5の実施形態において、図 14 の矢印 P方向から見た栓枠 8aの上面図、図 17は本発明に係る内視鏡用処置具線の 第 5の実施形態において、第 2栓体の構成を示す平面図である。なお、図 1乃至図 9 と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
[0089] この第 5の実施形態の内視鏡に用いる処置具栓 Idは、前述した第 1の実施形態の 処置具栓 1の栓枠 8と第 2栓体 10の構成が異なる。この処置具栓 Idの栓枠 8aは、図 14と図 15に示すように、栓枠 8aの外側の略中間部分力も外方向につまみ部 14aが 延出されている。このつまみ部 14aは、前述したつまみ部 14と略同一形状寸法に形 成されており、このつまみ部 14aの根元部分力も栓枠 8aの外側に切り込み溝 15a, 1 5bが設けられている。この切り込み溝 15a, 15bは、つまみ部 14aを図中上方向に持 ち上げた際に、栓枠 8aを切り裂かれるようになつている。この切り込み溝 15a, 15bは 、栓枠 8aのつまみ部 14aが形成された外側から上面とつまみ部 14aと対向する外側 を経てフランジ部 16まで延在されている。
[0090] つまり、チャンネル開口部 6に取り付けられた栓枠 8aを取り外す際に、つまみ部 14a を把持して、図中上方向にめくり上げると切り込み溝 15a, 15bから栓枠 8aを切り裂く ことができる。これにより、チャンネル開口部 6から栓枠 8aが容易に取り外せると共に 、再使用が不可能となる。
[0091] さらに、栓枠 8aの上部の外周には、後述する第 2栓体 10aのリング部 3 lbが嵌合さ れる嵌合溝 9bが設けられている。この嵌合溝 9bは、図 17に示すように、第 2栓体 10 aの把持部 30と対向する側から延在している連結片 3 laの先端に設けられた略矩形 状のリング部 31bが嵌合されるようになつている。このため、栓枠 8aの嵌合溝 9bは、リ ング部 31bと同一形状に形成されている。なお、このリング部 31bと嵌合溝 9bの形状 は、前述した略矩形状以外に、例えば、平行部を有する異型形状としても良い。これ により、第 2栓体 10aのリング部 31bを栓枠 8aの嵌合溝 9bに嵌合させた際の位置決 めが容易となり、かつ、第 2栓体 10aの栓枠 8aの栓体取付部 13への取付や取り外し が容易となる。
[0092] さらに、栓枠 8aの栓体取付部 13から第 2栓体 10aを把持部 30の把持操作により取 り外した際には、図 15に 2点鎖線で示すように、栓体取付部 13の投影開口位置から 離された位置に配置させることが出来る。
[0093] これにより、前述した第 1の実施形態と同様な効果が得られると共に、第 2栓体 10a を取り外した際に、処置具 5の挿入操作の妨げとなる位置力も遠ざけることが出来る。
[0094] (第 6の実施形態)
次に、第 6の実施形態に係る内視鏡用処置具栓について、図 18から図 24を用いて 説明する。処置具栓 leは、ポリエチレン等のやや弾性を有するプラスチック材料で形 成された、栓枠である栓枠 38と、栓枠 38よりも弾性に富んだシリコンゴム等の材料で 形成された第 1栓体 39と、同じくシリコンゴム等の材料で形成された第 2栓体 40とか ら構成されている。
[0095] 栓枠 38は上側端壁 42を有する略筒状に形成されており、上側端壁 42および栓枠 38の外周面の一部から斜め下方向に延出して一体的に形成されたつまみ部 44を有 している。上佃 j端壁 42〖こは、ほぼ全周にわたってフランジが形成されており、かつ、 後述する第 2栓体 40が着脱される栓体取付部 43が設けられている。
[0096] 栓枠 38の略筒状の中間部分の内周面には、後述する第 1栓体 39の外周を嵌合保 持するための突起状の保持部 48aと 48bが全周又は部分的に形成されている。栓枠 38の下側端の内周面には、内視鏡 2の処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6に取り付けるための突起状の係止部 49が全周または部分的に形成されている。突 起状の係止部 49には、栓枠 38の下側端の開口側に傾斜面 20が設けられており、傾 斜面 20によりチャンネル開口部 6の外周に容易に押圧装着できるようになって!/、る。 つまり、栓枠 38をチャンネル開口部 6に押し込んだ際に、係止部 49は、傾斜面 20に よりチャンネル開口部 6のフランジ状の口元を乗り越えて栓枠 38を係止し易いように 形成されている。また、係止部 49がー且係止されると、栓枠 38はチャンネル開口部 6 力も容易には外れないようになつている。つまり、後述するように、栓枠 38を破壊しな い限りは処置具栓 leをチャンネル開口部 6から取り外すことはできな 、ようになって いる。なお、係止部 49の形状およびチャンネル開口部 6の口元の形状は本実施形態 の形態に限るものではなぐ栓枠 38とチャンネル開口部 6との取り付けが容易で、 つ、取り付け後には栓枠 38がチャンネル開口部 6から外れないような形状であれば いかなる形状でも良い。
[0097] 上側端壁 42には、図 19に示すように、一対の切り込み溝 45aと 45bからなる破断 部が設けられて 、る。この破断部である一対の切り込み溝 45aと 45bのそれぞれの一 端は、つまみ部 44の幅と略同等の間隔により形成されており、かつ、つまみ部 44の 裏側根元で繋がっている。
[0098] 一対の切り込み溝 45aと 45bのそれぞれの他端は、つまみ部 44が設けられている 側とは反対側の栓枠 38の上側から下側に向力つて、上側端壁 42と、栓枠 38の側面 と、フランジ部 46とへ延出している。つまり、一対の切り込み溝 45aと 45bは、前記つ まみ部 44をチャンネル開口部 6から取り外すために引き上げた際に、一対の切り込 み溝 45aと 45bから栓枠 38が破断されやすいように形成されている。なお、第 2栓体 40を嵌合保持できる矢印形状部を有する取付部 54は、栓枠 38の外周部に設けられ た一対の切り込み溝 45aと 45bの間に形成されている。一対の切り込み溝 45aと 45b は、栓枠 38の側面に設けられているため、栓枠 38の他の部分より薄肉となっている。
[0099] 一対の切り込み溝 45aと 45bは、つまみ部 44により容易に破断できるように形成さ れていれば、本実施形態のような薄肉部を残した切り込み溝でなくとも、より軽い力で 裂けるように、例えばあら力じめ内周面までつながっているような開口でも良い。また 、つまみ部 44の表面には、つまみ部 44のおおまかな操作方向を簡便に示す指標 4 7が設けられている。さらに、つまみ部 44の破壊方向側には、リブ 75が形成されてい る。
[0100] 第 1栓体 39には、外形が略筒状であり、内周の上側端には、略漏斗状に形成され た第 1閉鎖膜 39aが設けられている。第 1閉鎖膜 39aの中央部には、第 1処置具揷通 孔 41が形成されている。第 1処置具揷通孔 41には小孔部 51が設けられ、第 1処置 具揷通孔 41に処置具 5が挿通される際に、処置具 5の外径の大きさに応じて小孔部 51が変形伸張し、処置具 5が挿通できる構造となっている。
[0101] 第 1栓体 39は、第 1栓体 39の外周面が栓枠 38の中間部分の内周面に設けられた 保持部 48aと 48bの間に嵌合して保持されるように、栓枠 38の内径の大きさと同じか 栓枠 38の内径の大きさよりも若干小さい形状寸法で形成されている。つまり、栓枠 38 の下側端開口から第 1栓体 39を挿入すると、第 1栓体 39は、栓枠 38の内周面に設 けられた係止部 49と保持部 48aとを乗り越えて、保持部 48bに当接するまで挿入さ れ、保持部 48aと 48bの間に嵌合される。第 1栓体 39を栓枠 38に挿入して嵌合する 組み込み作業は、 1方向からの単純押し込み作業であるため、機械化による自動組 み込みが容易に実現できる。また、第 1栓体 39の下側端は、栓枠 38がチャンネル開 口部 6に装着された際に、第 1栓体 39をチャンネル開口部 6の口元の全周にわたり 気密的に密着させる第 1シール部 53aを形成する。なお、この第 1栓体 39の第 1閉鎖 膜 39aに設けられた第 1処置具揷通孔 41は、処置具 5を挿通した際に、処置具 5の 外周に第 1閉鎖膜 39aが密着されるような形状であれば、小孔状でなくても、例えば スリット状等であっても良い。
[0102] 第 2栓体 40は、栓枠 38の上側端壁 42に設けられた栓体取付部 43に装着される。
第 2栓体 40は、略円筒状の着脱部 57と、着脱部 57の上面側カも延出された把持部 60と、およびこの把持部 60と対向する着脱部 57の上面側カも延出された連結片 61 とを有し、一体的に形成されている。
[0103] 第 2栓体 40の着脱部 57の上側開口には、処置具 5の挿入をガイドする等の機能を 有する半球状の第 2閉鎖膜 56が設けられている。第 2閉鎖膜 56の中央には、第 2閉 鎖膜 56の上下間を連通し、長手方向が、栓枠 38に設けられた栓体取付部 43から第 2栓体 40を取り外す方向と略同一方向であるスリット孔の形成方向を有するスリット状 に形成された第 2処置具揷通孔 55が設けられている。なお、第 2処置具揷通孔 55は 、処置具 5を挿通した際に、処置具 5の外周に第 2処置具揷通孔 55が密着される形 状であれば、スリット状でなくても、例えば小孔等であっても良い。
[0104] 第 2栓体 40の着脱部 57の下側開口端は、栓枠 38に設けられた栓体取付部 43に 装着された際に、第 1栓体 39の上側開口の全周にわたり気密的に密着させる第 2シ ール部 58を形成する。
[0105] 第 2栓体 40に設けられた把持部 60は、栓体取付部 43のスリット孔の形成方向の延 長線上であって、第 2閉鎖膜 56の外側方向に、すなわち、図 22における Wで示して いる方向に延出して形成されている。その場合、把持部 60は、栓枠 38がチャンネル 開口部 6に装着され、かつ、第 2栓体 40が栓体取付部 43に装着された状態では、つ まみ部 44よりも上側、すなわち、チャンネル開口部 6からの距離がつまみ部 44よりも 遠い位置に設けられている。さらに、把持部 60は、第 2栓体 40の着脱部 57が栓枠 3 8に装着された際に、栓枠 38に設けられたつまみ部 44の上側に図 22において示す ように、距離 Xの間隔だけ離れた位置に、つまみ部 44を覆うように設けられる。
[0106] 把持部 60は、つまみ部 44に比べて把持長が長ぐかつ、把持面積が大きく形成さ れており、つまみ部 44と対向する面には複数の凸部 59が形成されている。把持部 6 0とつまみ部 44の間隔は、つまみ部 44の延出方向とチャンネル開口部 6の中心軸と のなす角度が鋭角であり(図 22に示した Θ < 90° ) ,かつ、つまみ部 44の先端がチ ヤンネル開口部 6側に向力つて延出するように形成されているため、把持部 60の根 元側よりも、把持部 60の先端側の方が大きくなつている。把持部 60は、例えばシリコ ンゴム等の材料で形成されており、例えばポリエチレン等の材料で形成されたつまみ 部 44よりも軟ら力べなっている。
[0107] また、つまみ部 44を把持して、切り込み溝 45aと 45bに応力をかける操作を行うこと により、栓枠 38を破壊してチャンネル開口部 6から取り外す際の力量、すなわち、栓 枠 38の破壊開始力量は、把持部 60を把持して引き上げ操作を行うことにより、第 2栓 体 40を栓体取付部 43から取り外す際の取り外し力量よりも大きくなつている。
[0108] つまり、形状および材質の相違、位置関係、折り曲げ力量の大小関係といった、把 持部 60とつまみ部 44とにおける構造上の相違により、術者が把持部 60を把持して 着脱部 57を取り外し、第 2処置具揷通孔 55から第 1処置具揷通孔 41に変更して種 々の処置を進める際に、誤ってつまみ部 44を操作することで栓枠 38を破壊してしま うこと無ぐかつ、第 2処置具揷通孔 55から第 1処置具揷通孔 41への変更を容易に 行うことができる。
[0109] 第 2栓体 40の連結片 61は、把持部 60とは反対側に、着脱部 57の上面側から延出 して帯状に形成されており、栓枠 38の一対の切り込み溝 45aと 45bの間に、切り込み 溝 45aと 45bと平行に配置される。また、第 2栓体 40を栓枠 38の栓体取付部 43に取 り付けた状態においては、連結片 61は、栓枠 38の切り込み溝 45aと 45bの間に挟ま れて設けられているため、第 2栓体 40が、切り込み溝 45aと 45bの上を一部覆うことが あっても、切り込み溝 45aと 45bの上を跨いで覆うことはない。連結片 61の先端には 、栓枠 38の側面に設けられた矢印形状部を有する取付部 54が挿通して取り付けら れる取付孔 63が設けられている。つまり、この第 2栓体 40の連結片 61の取付孔 63を 、栓枠 38の取付部 54に装着させて取り付けることができる。栓枠 38の取付部 54に 第 2栓体 40の取付孔 63を挿入して嵌合させる組み込み作業は、 1方向からの単純 押し込み作業であることから、機械による自動組み込みにより、作業の効率化を図る ことができる。
[0110] また、連結片 61の取付孔 63が設けられている箇所の近傍であって、連結片 61の 栓枠 38側には支え部 70が突出するように形成されており、第 2栓体 40を栓体取付 部 43から取り外し、かつ第 2栓体力も手を離した際に、第 2栓体 40の一部が栓枠 38 の栓体取付部 43の処置具挿入範囲 Q力 遠ざ力る位置に垂下されるような構造とな つている。さらに、連結片 61の先端面には、平面部 62が設けられており、平面部 62 は、栓枠 38のフランジ部 46に当接あるいは近接するような配置となっている。
[0111] 栓枠 38の取付部 54に連結片 61が取り付けられた状態の第 2栓体 40は、着脱部 5 7を栓枠 38の栓体取付部 43に挿入した際に、栓枠 38の内周に保持されている第 1 栓体 39の上側開口の周囲と第 2栓体 40の第 2シール部 58を気密的に密着させる。
[0112] 第 2栓体 40の着脱部 57を栓枠 38の栓体取付部 43から取り外すには、把持部 60 を把持して引き上げるだけで良い。また、取り外された第 2栓体 40は、支え部 70によ り栓枠 38の外側に沿って垂下し、かつ、連結片 61は先端に設けられた平面部 62に より回転転倒が防止される。
[0113] なお、第 2栓体 40の着脱部 57が栓枠 38の栓体取付部 43に装着されている状態で は、栓体取付部 43の内面 72および上面 73、すなわち、栓枠 38の第 2栓体 40が取り 付けられる部分の表面は、弾性体で形成される第 2栓体 40でほぼ覆われており、か つ、第 2処置具揷通孔 55から第 1処置具揷通孔 41までの距離 Hは 9mm以下に設 定されている。例えば、第 2処置具揷通孔 55の厚みを考慮すれば、第 2処置具揷通 孔 55の開口部の上面と第 1処置具揷通孔 41の開口部の上面との距離 Hが 9mm以 下となる。また、第 2栓体 40が栓枠 38の栓体取付部 43から取り外されている状態で は、栓枠 38の栓体取付部 43の端面、すなわち、上面 73から第 1処置具揷通孔 41ま での距離 hは 9mm以下に設定されている。例えば、上面 73と同一平面上にある、栓 体取付部 43の中心部と第 1処置具揷通孔 41の開口部の上面との距離 hが 9mm以 下となる。
[0114] 次に、栓枠 38、第 1栓体 39、および第 2栓体 40からなる処置具栓 leの組み立てと 、処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6への取り付けについて説明する。
[0115] まず、栓枠 38の下側端開口、すなわち、フランジ部 46が形成されている側の開口 から栓枠 38の内周部に、第 1栓体 39を挿入する。このとき、第 1栓体 39は、栓枠 38 よりも弾性に富んだ材料により形成されているため、変形収縮して栓枠 38の内周に 設けられた保持部 48aと 48bの間に装着される。または、栓枠 38の上端の開口であ る栓体取付部 43から第 1栓体 39を、第 1栓体 39の第 1閉鎖膜 39a側から挿入させて 、保持部 48aと 48bの間に装着してもよい。
[0116] 次に、栓枠 38の取付部 54に、第 2栓体 40の連結片 61の取付孔 63を装着させて 固定する。取付部 54の矢印形状部 71はフランジ部 46に対して略水平に形成されて おり、術者が第 2栓体 40を取付部 54に取り付ける際に、取付孔 63が上下方向、すな わち、フランジ部 46の方向にはほとんど変形しないため、フランジ部 46が第 2栓体 4 0の取り付けを阻害することなぐスムーズに第 2栓体 40の取り付けを行うことができる 。また、第 2栓体 40は、第 1栓体 39と同様に弾性に富んだ材料により形成されている ため、連結片 61を湾曲させながら、着脱部 57を栓枠 38の栓体取付部 43に挿入させ ることができる。着脱部 57が栓枠 38の栓体取付部 43に挿入されると、着脱部 57の 第 2シール部 58は、栓枠 38の内周面に沿って装着されている第 1栓体 39の上側端 開口の周囲に気密的に密着される。さらに、把持部 60を第 2閉鎖膜 56側から見たと き、把持部 60は、栓枠 38のつまみ部 44の上面に重なるように配置される。これにより 、栓枠 38に設けられた一対の切り込み溝 45aと 45bの間に第 2栓体 40が装着される
[0117] 前述のようにして組み立てられた処置具栓 leの、内視鏡 2の処置具揷通チャンネ ル 7に設けられたチャンネル開口部 6への取り付けについて説明する。組み立てられ た処置具栓 leは、パック詰めされ、 γ線等により事前滅菌処理をされた後に販売さ れる。処置具栓 leを使用する際には、前述したパックから取り出し、処置具栓 leを栓 枠 38の下側端開口、すなわち、フランジ部 46が形成されている側の開口力も処置具 揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6に押しつけるように挿入する。栓枠 38の上側 端壁 42の外周にはフランジが形成されており、処置具栓 leを指で押しつけて処置具 揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6に挿入する際に指で押し易 、ようになって ヽ る。栓枠 38の下側端開口は、チャンネル開口部 6に設けられたフランジ状の口元を 係止部 49の傾斜面 20により乗り越えて、係止部 49と第 1栓体 39の下側端開口の第 1シール部 53aとの間に口元が装着される。これにより、第 1栓体 39の第 1シール部 5 3aとチャンネル開口部 6のフランジ状の口元とが気密的に密着される(図 22に示す 状態)。また、第 1シール部 53aが無くても、チャンネル開口部 6と栓枠 38との間でシ ールができるようにしても良い。なお、これらの状態では、チャンネル開口部 6に対し 、栓枠 38は密着状態のまま回転可能な構成となっていてもよいし、または回転不可 能な構成となって!/、てもよ ヽ。
[0118] 処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6に処置具栓 leが取り付けられ、かつ 、第 2栓体 40が栓枠 38の栓体取付部 43に装着されている状態において、処置具 5 を挿入する際には、図示していない処置具 5の先端部を処置具栓 leの第 2栓体 40 の第 2閉鎖膜 56に設けられている第 2処置具揷通孔 55にあてがった後、処置具 5を 挿入操作することにより、第 2処置具揷通孔 55から、第 1栓体 39の第 1閉鎖膜 39aに 設けられている第 1処置具揷通孔 41を介して、処置具揷通チャンネル 7へと連続的 に挿入する。 [0119] このとき、第 2栓体 40の第 2処置具揷通孔 55と第 1栓体 39の第 1処置具揷通孔 41 1S 処置具 5の外周に密着した状態で挿入操作が行われるため、処置具揷通チャン ネル 7の密閉状態が確保でき、仮に体腔内の汚物、空気等が処置具揷通チャンネル 7を逆流しても、第 1閉鎖膜 39aと第 2処置具揷通孔 55に形成されたスリットにより、チ ヤンネル開口部 6から外部へ体腔内の汚物、空気等が洩れることを防ぐことができる。
[0120] なお、栓枠 38は、第 2栓体 40よりも硬質の材料で形成されて 、るため、第 2栓体 40 を栓体取付部 43に取り付ける際には、栓枠 38は変形しない。本実施形態では、第 2 栓体 40が栓体取付部 43に取り付けられて 、る状態にぉ 、ては、距離 Xの間隔が形 成するように予め寸法の設定がなされているため、第 2栓体 40を栓体取付部 43に取 り付ける際に押し込みストロークに余裕分があり、第 2栓体 40を装着し易い。
[0121] 処置具 5として極めて外径の大きな処置具 5を使用する際に、第 1閉鎖膜 39aと第 2 処置具揷通孔 55に形成されたスリットとの密着状態により、挿入操作の進退力量が 大きくなつてしまう場合がある。こういった場合は、第 2栓体 40を栓枠 38から取り外し て(図 24に示す状態)、栓枠 38の第 1処置具揷通孔 41にのみ処置具 5を挿入させる こともできる。これにより、処置具揷通チャンネル 7の密閉状態も確保できると共に、極 めて外径の大きな処置具 5の挿入操作の進退力量を小さくすることができる。なお、 処置具 5として極めて外径の大きな処置具 5を使用する際に、第 2栓体 40を栓体取 付部 43に取り付けた場合と、第 2栓体 40を栓体取付部 43から取り外した場合とで両 者の挿通性を比較すると、処置具 5の外径の大きさが大きくなる程、第 2栓体 40を栓 体取付部 43から取り外した場合における処置具 5の挿通性の良さが顕著となる。
[0122] 第 2栓体 40の着脱部 57を栓枠 38の栓体取付部 43から取り外す際には、把持部 6 0を把持して引き上げることにより取り外すことができる。第 2栓体 40に設けられた把 持部 60は、栓枠 38に設けられた栓枠 38を破壊して取り外す際に使用するつまみ部 44よりも上側、すなわち、チャンネル開口部 6からの距離がつまみ部 44よりも遠い位 置に設けられ、つまみ部 44よりも長ぐかつ、つまみ部 44よりも把持面積が大きくなる ように形成されている。さらに、把持部 60とつまみ部 44との間隔が、把持部 60の根 元側より先端側に向力つて大きくなるように形成されているため、誤ってつまみ部 44 に指をかけること無く栓体取付部 43から第 2栓体 40の着脱部 57を取り外すことがで きる構造となっている。また、把持部 60に設けられた凸部 59に指をかけることにより 把持部 60の引き上げ操作を行い易くなつている。さらに、把持部 60はつまみ部 44よ りも軟らかい材料で形成されているため、把持部 60の引き上げ操作により第 2栓体 4 0の着脱部 57を栓枠 38の栓体取付部 43から取り外す際に、術者が誤ってつまみ部 44に触れてしまっても、硬さの違いにより、把持部 60では無いということを容易に認 識できるような構造となって 、る。
[0123] 第 2栓体 40に形成された第 2処置具揷通孔 55のスリット孔の形成方向は、長手方 向の向きが、栓枠 38に設けられた栓体取付部 43から第 2栓体 40を取り外す方向と 略同一方向となっているため、栓体取付部 43から第 2栓体 40の着脱部 57を取り外 す際に、着脱部 57に確実に力が伝わり、第 2栓体 40を取り外し易い構造となってい る。また、処置具を使用しない状態では、第 2栓体 40に形成された第 2処置具揷通 孔 55のスリットによって体腔内の汚物、空気等が外部に洩れないようになつている。
[0124] また、第 2栓体 40は、着脱部 57と一体的に形成された連結片 61が、着脱部 57を 栓枠 38に備わる栓体取付部 43から取り外した際に着脱部 57に対して栓体取付部 4 3から離隔する方向に付勢する機能を有する。具体的には、連結片 61は、栓枠 38の 外表面上に固定された取付孔 63近傍においては栓枠 38の外表面と平行な方向に 延伸するよう形成される一方で、栓枠 38の外表面と対向する表面上に凸部形状の支 え部 70を設けた構成を有する。このため、栓枠 38の栓体取付部 43から取り外された 第 2栓体 40は、第 2栓体 40から手を離した状態であっても、支え部 70により栓枠 38 の外側に沿って垂下されるため、第 2栓体 40が栓枠 38の栓体取付部 43の投影領域 Q力 遠ざ力るようになっており(図 24)、栓枠 38の栓体取付部 43と第 1栓体 39の第 1処置具揷通孔 41へ処置具 5を直接挿入する際に、挿入操作の妨げにならない。ま た、栓枠 38から取り外された第 2栓体 40は、第 2栓体 40から手を離した状態であつ ても、ほとんど左右にぶれること無く栓枠 38の外側に沿って垂下するため、再度第 2 栓体 40を栓体取付部 43に取り付ける際に、第 2栓体 40を簡単に取り付け易い。
[0125] 内視鏡 2を用いた種々の処置として、例えば処置具 5としてシリンジを使用し、患部 の洗滌、出血点の確認等を行うことを主な目的とした送水を行う場合がある。本実施 形態にお 、ては、第 2栓体 40が栓枠 38の栓体取付部 43に装着されて 、る状態でシ リンジを第 2処置具揷通孔 55から第 1処置具揷通孔 41に挿入して使用する際には、 シリンジ力 処置具揷通チャンネル 7内に確実に送水が行われるように、第 2処置具 揷通孔 55の開口部力も第 1処置具揷通孔 41の開口部までの距離 Hは 9mm以下に 設定されている。シリンジの先端の形状および長さは、各種サイズのどのシリンジに おいてほぼ同じであるため、シリンジの先端部は必ず第 1処置具揷通孔 41を越える ようになっており、第 1処置具揷通孔 41に挿入された処置具 5であるシリンジより処置 具揷通チャンネル 7内に確実に送水等の処置を行うことができるという構造になって いる。
[0126] また、第 2栓体 40が栓枠 38の栓体取付部 43に装着されている状態においては、 栓体取付部 43の内面 72および上面 73は、弾性体で形成される第 2栓体 40で覆わ れており、かつ、第 1処置具揷通孔 41と第 2処置具揷通孔 55が繋がるように、第 1栓 体 39と第 2栓体 40とが当接している。それにより、処置具 5としてシリンジを装着した 際にも、第 2栓体 40に比べて硬質の材料で形成されて ヽる栓枠 38と直接接触するこ とがないため、例えばシリンジを多少あおるように送水を行ったとしても、第 2処置具 揷通孔 55に挿入したシリンジの先端に過度の応力が加わらず、破損する事はない。
[0127] 一方、第 2栓体 40が栓枠 38の栓体取付部 43に装着されていない状態において、 処置具 5としてシリンジを用いた際にも、栓枠 38の栓体取付部の端面である上面 73 力も第 1処置具揷通孔 41の開口部までの距離 hは 9mm以下に設定されている。そ のため、この状態であつてもシリンジの先端部は必ず第 1処置具揷通孔 41を越えるよ うになつており、第 1処置具揷通孔 41に挿入された処置具 5であるシリンジより処置具 挿通チャンネル 7内に確実に送水等の処置を行うことができるという構造になってい る。
[0128] 次に、処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6から処置具栓 leを取り外す操 作について説明する。処置具栓 leをチャンネル開口部 6から取り外す際には、栓枠 38に設けられたつまみ部 44を把持し、把持したつまみ部 44を指標 47の示す方向( 図 18の Pの方向)に引き上げる。つまみ部 44の引き上げ操作により、栓枠 38に設け られた一対の切り込み溝 45aと 45bに沿って、栓枠 38のつまみ部 44が設けられてい る側面から、上側端壁 42を経由し、つまみ部 44が設けられている場所とは反対側の 栓枠 38の側面へと向力つて栓枠 38が引き裂かれる。この状態において、栓枠 38は 半割状態となっているため、チャンネル開口部 6から容易に取り外すことができ、かつ 、取り外された処置具栓 leは、栓枠 38が引き裂かれていることにより、再利用が不可 能な状態で取り外すことができる。
[0129] なお、第 2栓体 40は、切り込み溝 45aと 45bの上を一部覆うことがあっても、切り込 み溝 45aと 45bの上を跨 ヽで覆うことはな ヽと ヽぅ状態で両側保持されて ヽるため、 処置具栓 leの取り外し操作は、栓体取付部力 13から第 2栓体 40の着脱部 57を取り 外さなくても、つまみ部 44の引き上げ操作のみで行うことができる。
[0130] また、栓枠 38のつまみ部 44が設けられている側面に対向する側面の下端部には フランジ部 46が形成されているため、つまみ部 44の引き上げ操作を行う際に、栓枠 38の根元が安定した状態で、一対の切り込み溝 45aと 45bに沿って栓枠 38を確実 に引き裂くことができる。つまみ部 44の折り曲げ力量は、把持部 60を把持して第 2栓 体 40を栓体取付部 43から取り外す際の取り外し力量よりも大きくなつているため、把 持部 60を把持して第 2栓体 40を栓体取付部 43から取り外す操作により、栓枠 38が 先に破壊してしまうようなおそれは無 、。
[0131] つまみ部 44において、引き上げ操作を行う方向側にはリブ 75が形成されているた め、栓枠 38をチャンネル開口部 6に取り付ける際に、誤って P方向とは逆の V方向に つまみ部 44を操作してしまっても、切り込み溝 45aと 45bに力が加わり難ぐつまみ部 44の裏側に設けられた一対の切り込み溝 45aと 45bが簡単に裂けないようになって いる。
[0132] さらに、第 1栓体 39と第 2栓体 40は、共に栓枠 38に対して単純押し込みで組み込 みができるため、機械による自動組み込みができ、組み込み作業の効率化を図ること ができる。
[0133] (第 7の実施形態)
次に、本発明に係る処置具栓の第 7の実施形態について図 25および図 26を用い て説明する。なお、図 1から図 24までと同一の部分に同一符号を付して詳細説明は 省略する。
[0134] 第 7の実施形態の処置具栓 Ifは、第 6の実施形態の処置具栓 leとはつまみ部 44 の位置が異なる。第 7の実施形態の処置具栓 Ifにおいては、つまみ部 44は、栓枠 3 8に設けられた取付部 54と同じ側の外周面の一部力も水平に延出している。さらに、 つまみ部 44は、栓枠 38がチャンネル開口部 6に装着され、かつ、第 2栓体 40が栓体 取付部 43に装着された状態では、第 2栓体 40の把持部 60より下側、すなわち、チヤ ンネル開口部 6までの距離が短い位置に設けられている。第 6の実施形態の説明に おいては、把持部 60は、栓体取付部 43のスリット孔の形成方向の延長線上であって 、第 2閉鎖膜 56の外側方向に、すなわち、図 22における Wの部分で示している方向 に延出して形成されていたが、第 7の実施形態では、例えば、図 26のように、把持部 60の一部が途中で大きく下方向、すなわち、チャンネル開口部 6までの距離が短くな る方向に変形していても良い。また、つまみ部 44に設けられた指標 47は、例えば、 機械による自動組み込みでパーツフィーダ一内を移動する際の超音波振動による損 傷を防ぐ等の理由から、図 186に示すように凹型形状であっても良い。さらに、第 7の 実施形態の処置具栓 Ifにおいては、第 1栓体 39が設けられていない。
[0135] 前述のような構成においては、第 2栓体 40を栓枠 38の栓体取付部 43に取り付けた 際に、連結片 61がつまみ部 44の上下方向、すなわち、チャンネル開口部 6の処置 具揷通チャンネル 7の軸方向を覆うようになっている。また、栓枠 38をチャンネル開 口部 6から取り外す際のつまみ部 44の操作方向は、第 6の実施形態とは異なり、図 2 5で示す S方向となる。なお、例えば、切り込み溝 45aと 45bをつまみ部 44の上側(図 25では下側)に形成することによって、つまみ部 44の操作方向が図 25で示す T方向 となるような構成であっても良い。
[0136] 第 1シール部 53は、本実施形態においては、栓枠 38をチャンネル開口部 6に取り 付けた際に、栓枠 38とチャンネル開口部 6に設けられた口金部 74とにより形成される 部分となる。また、第 2シール部 58は、本実施形態においては、第 2栓体 40を栓枠 3 8に取り付けた際に、栓枠 38と着脱部 57とにより形成される部分となる。
[0137] 本実施形態の処置具栓 Ifにおいては、第 6の実施形態の処置具栓 leにおいて設 けられていた第 1栓体 39が設けられていない。そのため、処置具揷通チャンネル 7の チャンネル開口部 6に処置具栓 leが取り付けられ、かつ、第 2栓体 40が栓枠 38の栓 体取付部 43に装着されている状態において、処置具 5を挿入する際には、図示して いない処置具 5の先端部を処置具栓 leの第 2栓体 40の第 2閉鎖膜 56に設けられて いる第 2処置具揷通孔 55にあてがった後、処置具 5を挿入操作することにより、第 2 処置具揷通孔 55から、栓枠 38の内部を経由し、処置具揷通チャンネル 7へと挿入す る。
[0138] このとき、第 2栓体 40の第 2処置具揷通孔 55が、処置具 5の外周に密着した状態で 挿入操作が行われるため、処置具揷通チャンネル 7の密閉状態が確保でき、仮に体 腔内の汚物、空気等が処置具揷通チャンネル 7を逆流しても、第 2処置具揷通孔 55 に形成されたスリットにより、チャンネル開口部 6から外部へ体腔内の汚物、空気等が ?曳れることを防ぐことができる。
[0139] また、本実施形態においては、第 6の実施形態の処置具栓 leにおいて設けられて Vヽた第 1栓体 39が設けられて 、な 、ため、第 2栓体 40を栓枠 38の栓体取付部 43か ら取り外した状態で処置具 5として極めて外径の大きな処置具 5を使用する際には、 第 6の実施形態の処置具栓 leに比べて処置具 5の揷通を軽く行うことができる。なお 、処置具 5として極めて外径の大きな処置具 5を使用する際に、第 2栓体 40を栓体取 付部 43に取り付けた場合と、第 2栓体 40を栓体取付部 43から取り外した場合とで両 者の挿通性を比較すると、処置具 5の外径の大きさが大きくなる程、第 2栓体 40を栓 体取付部 43から取り外した場合における処置具 5の挿通性の良さが顕著となる。
[0140] 本実施形態において、第 2栓体 40を栓体取付部 43から取り外した状態で処置具 5 として極めて外径の大きな処置具 5を使用する際には、第 6の実施形態の処置具栓 1 eにおいて設けられていた第 1栓体 39が設けられていないため、体腔内の汚物、空 気等が若干洩れやすくなる。しかし、処置具 5の外径の大きさが大きくなる程、処置具 挿通チャンネル 7の内壁部と処置具 5の外面部のクリアランスが小さくなるため、体腔 内の汚物、空気等がチャンネル開口部 6から洩れる量は比較的微量である。
[0141] なお、処置具 5としてシリンジを使用する際には、第 2栓体 40が栓枠 38の栓体取付 部 43に装着されている状態であっても、シリンジの先端部が処置具揷通チャンネル 7 の内部に到達し、確実に送水等の処置を行うことができるという構造になっている。
[0142] 処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6から処置具栓 Ifを取り外す操作に ついて説明する。第 2栓体 40を栓枠 38の栓体取付部 43に取り付けている場合、連 結片 61がつまみ部 44の上下方向、すなわち、チャンネル開口部 6の処置具揷通チ ヤンネル 7の軸方向を覆っているため、このままではつまみ部 44の操作を行うことが できない。そのため、本実施形態においては、処置具栓 Ifを処置具揷通チャンネル 7のチャンネル開口部 6から取り外す際には、第 2栓体 40を栓枠 38の栓体取付部 43 力も取り外し、つまみ部 44を操作できる状態にした上で、つまみ部 44を図 25で示す S方向に引き上げて栓枠 38を破壊し、処置具栓 Ifを処置具揷通チャンネル 7のチヤ ンネル開口部 6から取り外す。つまり、本実施形態においては、第 2栓体 40を栓枠 38 の栓体取付部 43から取り外さない限りはつまみ部 44の操作を行うことができないた め、第 2栓体 40を栓枠 38の栓体取付部 43から取り外す際に、誤ってつまみ部 44を 操作することが、第 6の実施形態の処置具栓 leに比べ、より少なくできるような構成と なっている。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明に力かる内視鏡用処置具栓は、内視鏡の処置具挿入口おけ る処置具栓としての使用に適しており、処置具栓用栓体は、かかる内視鏡処置具栓 を形成する部材としての使用に適して ヽる。

Claims

請求の範囲
[1] 内視鏡の処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部に取り付けられる内視鏡用処 置具栓において、
処置具が挿通される第 1処置具揷通孔が形成された第 1栓体と、
栓体取付部を有し、前記チャンネル開口部に装着され、前記第 1栓体の第 1処置 具揷通孔を前記チャンネル開口部と対向するように内装すると共に、前記チャンネル 開口部から取り外す際に破断可能な破断部が設けられた栓枠と、
前記処置具が挿通される第 2処置具揷通孔が形成され、前記栓枠の栓体取付部 に着脱自在であると共に前記栓体取付部に対して装着した際に前記第 2処置具挿 通孔と前記第 1栓体とが対向するよう形成された第 2栓体と、
を具備したことを特徴とする内視鏡用処置具栓。
[2] 前記第 2栓体は、前記栓枠と別個独立に形成され、一部が前記栓枠の前記栓体取 付部以外の外表面上に固定されたことを特徴とする請求項 1記載の内視鏡用処置具 栓。
[3] 前記栓枠は、前記第 2栓体よりも硬質な材料によって形成されて ヽることを特徴とす る請求項 2記載の内視鏡用処置具栓。
[4] 前記第 2栓体が、前記栓体取付部に装着された状態では、前記第 2栓体は前記栓 枠の破断部を越えな 、で両端保持されて!、ることを特徴とする請求項 1記載の内視 鏡用処置具栓。
[5] 前記第 2栓体が、前記栓枠の栓体取付部に装着された状態では、前記第 2栓体は 前記栓枠の破断部を越えて両端保持されていることを特徴とする請求項 1記載の内 視鏡用処置具栓。
[6] 前記第 2栓体は、前記栓枠から取り外した際に、前記栓枠の栓体取付部の挿入範 囲から回避させた位置に保持させる保持部を有することを特徴とする請求項 1記載の 内視鏡用処置具栓。
[7] 前記第 2栓体は、
前記第 2処置具揷通孔が形成されると共に前記栓体取付部に対して着脱自在な着 脱部と、 前記着脱部と一体的に形成され、前記栓枠の前記記栓体取付部以外の部分に対 して固定された取付部を有し、前記着脱部を前記栓体取付部から取り外した際に前 記着脱部に対して前記栓体取付部力 離隔する方向に付勢する連結片と、 を備えたことを特徴とする請求項 1記載の内視鏡用処置具栓。
[8] 前記取付部は、少なくとも前記取付部近傍において前記連結片の延伸方向が前 記栓枠の外表面と平行な方向となるよう前記栓枠に対して固定され、
前記連結片は、前記栓枠の外表面と対向する表面上に形成された凸部形状の支 え部によって前記着脱部に対して前記栓体取付部から離隔する方向に付勢すること を特徴とする請求項 7記載の内視鏡用処置具栓。
[9] 前記栓枠の外側には、前記チャンネル開口部から前記栓枠を取り外す際に用いる つまみ部が設けられ、このつまみ部の操作により前記栓枠の破断部が破断されること を特徴とする請求項 1記載の内視鏡用処置具栓。
[10] 前記第 2栓体は、前記栓体取付部から前記第 2栓体を取り外す際に用いる把持部 を有し、
前記つまみ部は、前記栓枠が前記チャンネル開口部に装着された状態で、前記チ ヤンネル開口部力もの距離が前記把持部よりも近 、位置に設けられたことを特徴とす る請求項 9の内視鏡用処置具栓。
[11] 前記つまみ部は、前記把持部よりも把持長が短いことを特徴とする請求項 10記載 の内視鏡用処置具栓。
[12] 前記つまみ部は、前記把持部よりも把持面積が小さいことを特徴とする請求項 10 記載の内視鏡用処置具栓。
[13] 前記つまみ部と前記把持部との間隔は、前記把持部の根元側よりも前記把持部の 先端側の方が広いことを特徴とする請求項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[14] 前記つまみ部は、前記把持部よりも硬質な材料で形成されていることを特徴とする 請求項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[15] 前記つまみ部が把持されて破断部に応力を生じさせることにより、前記栓枠を破壊 し前記チャンネル開口部から取り外す際の力量は、前記把持部が把持されて引き上 げ操作を行うことにより、前記第 2栓体を前記栓枠力 取り外す際の力量よりも大きい ことを特徴とする請求項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[16] 前記つまみ部の延出方向と前記チャンネル開口部の中心軸とのなす角度が鋭角 であり、かつ、前記つまみ部の先端が前記チャンネル開口部側に向力つて延出する ように形成されていることを特徴とする請求項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[17] 前記第 2栓体が前記栓枠に取り付けられている状態では、前記第 2処置具揷通孔 開口部から前記第 1処置具揷通孔開口部までの距離が 9mm以下であることを特徴 とする請求項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[18] 前記第 2栓体が前記栓枠に取り付けられて 、な 、状態では、前記栓枠の上面から 前記第 1処置具揷通孔開口部までの距離が 9mm以下であることを特徴とする請求 項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[19] 前記第 2栓体は弾性体からなり、
前記第 2栓体が前記栓枠に取り付けられて 、る状態では、前記栓枠の前記第 2栓 体が取り付けられる部分の表面は、前記第 2栓体でほぼ覆われて 、ることを特徴とす る請求項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[20] 前記第 2栓体に設けられた前記第 2処置具揷通孔の開口部の断面形状がスリット 形状であり、かつ、該スリット形状のスリットの長手方向の向きを前記栓枠力 前記第
2栓体を取り外す方向と略同一方向にしたことを特徴とする請求項 10記載の内視鏡 用処置具栓。
[21] 前記栓枠において、前記つまみ部が設けられた反対側の外周面であり、かつ、前 記チャンネル開口部近傍の一部に、栓枠の外周方向に延出しているフランジ部が形 成されていることを特徴とする請求項 10記載の内視鏡用処置具栓。
[22] 内視鏡の処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部から取り外す際に破壊可能な 破断部を有する栓枠と、
処置具が挿通される処置具挿通路と把持部を有し、前記栓枠に対し着脱自在に装 着される栓体とを有し、
前記栓枠は、前記栓体が前記栓枠に装着され、かつ、前記栓枠が前記チャンネル 開口部に装着された状態で、前記チャンネル開口部からの距離が前記把持部よりも 近い位置に設けられた、栓枠取り外し用の把持部を具備したことを特徴とする内視鏡 用処置具栓。
[23] 内視鏡の処置具揷通チャンネルのチャンネル開口部に取り付けられる所定の栓枠 と共に内視鏡用処置具栓を形成する処置具栓用栓体であって、
前記栓枠に設けられた栓体取付部に対して着脱自在であって、前記着脱部が前 記栓体取付部に対して装着された際に、処置具が挿通されるよう形成された処置具 揷通孔が形成された着脱部と、
前記栓枠の前記記栓体取付部以外の部分に対して固定された取付部を有し、前 記着脱部を前記栓体取付部から取り外した際に前記着脱部に対して前記栓体取付 部から離隔する方向に付勢する連結片と、
を備えたことを特徴とする処置具栓用栓体。
[24] 前記取付部は、少なくとも前記取付部近傍において前記連結片の延伸方向が前 記栓枠の外表面と平行な方向となるよう前記栓枠に対して固定され、
前記連結片は、前記栓枠の外表面と対向する表面上に形成された凸部形状の支 え部によって前記着脱部に対して前記栓体取付部から離隔する方向に付勢すること を特徴とする請求項 23記載の処置具栓用栓体。
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