WO2005055672A1 - 有機エレクトロルミネセンス表示装置 - Google Patents

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    • H10K85/221Carbon nanotubes

Abstract

 本発明では、有機発光層で発光した光の光量の減少を抑制できる構造を有する表示素子を備える有機EL表示装置であって、駆動電圧が小さく、効率的に発光させることが可能な有機EL表示装置を提供することを目的とする。  上記課題を解決するために、本発明に係る有機EL表示装置10では、基板30上に設けられた複数の表示素子20を備えた有機EL表示装置であって、表示素子のそれぞれは、基板上に配置された陽極電極31と、陽極電極に隣接して配置された陰極電極32と、陽極電極と陰極電極とによって与えられる電界により発光し、且つ陽極電極及び陰極電極の双方を覆うように基板上に形成された有機発光層38と、陽極電極と陰極電極との間に配置されており、少なくとも陽極電極と陰極電極とを絶縁分離する基板積層方向のセパレータ42と、を有しており、カーボンナノチューブが有機発光層に混入されている。  

Description

明 細 書
有機エレクトロルミネセンス表示装置
技術分野
[0001] 本発明は、有機エレクトロルミネセント発光する表示素子を用いた有機エレクトロル ミネセンス表示装置に関する。
背景技術
[0002] 近年、有機エレクトロルミネセント発光を利用した有機エレクトロルミネセンス表示装 置(以下、「エレクトロルミネセンス」を「EL」とする。)の開発が進んでいる。従来の有 機 EL表示装置に使用される表示素子は、有機発光する発光層を陽極電極と陰極電 極によって挟む構造となっている(例えば、特許文献 1参照。 ) o
[0003] 図 11に従来の有機 EL表示装置に使用される表示素子の概略構成図を示す。従 来の表示素子 100は、ガラス等の透明な絶縁材料カゝらなる基板 101と、基板 101上 に設けられた陽極電極 102としての透明電極と、有機発光する発光層 104と、陽極 電極 102と発光層 104との接合性を良好にするバッファ層としてのホール輸送層 10 3と、アルミニウム等の仕事関数が小さい材料からなる陰極電極 106と、陰極電極 10 6と発光層 104との接合性を良好にするバッファ層としての電子輸送層 105と、等を 備えている。
[0004] 発光層 104で発光した光は、基板 101の側及び極薄くした陰極電極 106の側から 外部に出射され、又は陰極電極 106によって反射され基板 101の側から出射される 。このとき、表示素子 100では、発光層 104で発光した光が、陰極電極 106若しくは 透明電極及び基板 101を透過するために、陰極電極 106及び基板 101での反射や 吸収により透過光の光量は発光層 104で発光した光の光量より小さくなる。また、陽 極電極 102である透明電極として ITOを用いると、 ITOは可視光の長波長側を透過 しゃすい波長選択性を有している場合があり、出射光に赤みが力かることがある。
[0005] そこで、上記問題を解決する表示素子を開発した。図 12に上記問題を解決する表 示素子の概略構成図を示す。図 12に示す表示素子 200では、基板 201上に陽極電 極 202と陰極電極 206とが並置され、その上に陽極電極 202及び陰極電極 206を覆 うように発光層 204が形成されている。また、陽極電極 202と陰極電極 206とを絶縁 分離するため基板積層方向にセパレータ 203が設けられて 、る。この表示素子 200 では、発光層 204で発光した光を基板 201等の部材を透過させずに、基板 201とは 反対の側力 直接出射させることができるために、光量の減少や出射光に赤みがか 力る等の光のスペクトラムの変化を引き起こすことがない。
[0006] し力し、陽極電極 202及び陰極電極 206を並置したために、発光層 204内を移動 する電子及びホールの移動距離が長くなつてしまう。電子及びホールの移動距離が 長くなると、表示素子 200の駆動電圧を大きくしなくてはならず、発光層 204を表示 素子 200の駆動電圧に対して効率的に発光させることが困難となる。
特許文献 1:特開 2001— 43980号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] そこで、本発明では、有機発光要素で発光した光の光量の減少を抑制できる構造 を有する表示素子を備える有機 EL表示装置であって、駆動電圧が小さぐ効率的に 発光させることが可能な有機 EL表示装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008] 上記課題を解決するために、本発明に係る有機 EL表示装置では、陽極電極と陰 極電極とを基板上に隣接して配置し、陽極電極及び陰極電極を覆うように有機発光 要素を形成した。さらに、有機 EL表示装置の駆動電圧を小さくするために有機発光 要素の一部にカーボンナノチューブを混入した。
[0009] カーボンナノチューブはグラフアイトシートが直径数 nmのチューブ形状となった炭 素からなる物質で、電気伝導度が鉄、銅等の金属に比べて大きいことが知られてい る。このカーボンナノチューブを有機発光要素の一部に混入することで有機発光要 素内を移動する電子及びホールの移動度が向上し、有機発光要素の単位体積当た りの抵抗値が減少することが期待できる。
[0010] このため、有機発光要素中の発光する領域である発光部に電圧が集中して駆動電 圧を小さくしつつ発光効率の向上が期待できる。
[0011] 具体的には、本発明に係る有機 EL表示装置は、基板上に設けられた複数の表示 素子を備えた有機 EL表示装置であって、前記表示素子のそれぞれは、前記基板上 に配置された第 1電極要素と、前記第 1電極要素に隣接して配置された第 2電極要 素と、前記第 1電極要素と前記第 2電極要素とによって与えられる電界により発光し、 且つ前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素の双方を覆うように前記基板上に形 成された有機発光要素と、前記第 1電極要素と前記第 2電極要素との間に配置され ており、少なくとも前記第 1電極要素と前記第 2電極要素とを絶縁分離する基板積層 方向のセパレータと、を有し、カーボンナノチューブが前記有機発光要素に混入され て 、る有機 EL表示装置である。
[0012] 上記発明により、有機 EL表示装置が、有機発光要素で発光した光を有機発光要 素から直接出射させることができる構造となるため、出射光の光量の減少を抑制でき 、且つ出射光に赤みが力かる等の出射光のスペクトラムの変化を引き起こすことがな くなる。また、有機発光要素に混入したカーボンナノチューブにより有機 EL表示装置 の駆動電圧を小さくすることができる。
[0013] 本発明の他の有機 EL表示装置は、前記セパレータより前記第 1電極要素側の前 記有機発光要素内で前記有機発光要素を横切る面と前記第 1電極要素との間に前
Figure imgf000005_0001
ヽる。
[0014] カーボンナノチューブを上記位置に混入することで、カーボンナノチューブ混入部 分でのホールの移動度を高め、第 1電極要素と第 2電極要素との間での有機発光要 素の電気抵抗値を小さくすることができる。
[0015] また、本発明の他の有機 EL表示装置は、前記セパレータより前記第 2電極要素側 の前記有機発光要素内で前記有機発光要素を横切る面と前記第 2電極要素との間 に前記カーボンナノチューブが混入されて 、る。
[0016] カーボンナノチューブを上記位置に混入することで、カーボンナノチューブ混入部 分での電子の移動度を高めることにより、カーボンナノチューブ混入部分が電子源と なり、有機発光要素内の発光部に印加電圧^^中させることができ、有機 EL表示装 置の駆動電圧を小さくすることができる。
[0017] また、本発明の他の有機 EL表示装置は、前記セパレータより前記第 1電極要素側 の前記有機発光要素内で前記有機発光要素を横切る面と前記第 1電極要素との間 、及び前記セパレータより前記第 2電極要素側の前記有機発光要素内で前記有機 発光要素を横切る面と前記第 2電極要素との間に前記カーボンナノチューブが混入 されている。
[0018] カーボンナノチューブを上記位置に混入することで、カーボンナノチューブ混入部 分でのホールの移動度を高め、第 1電極要素と第 2電極要素との間での有機発光要 素の電気抵抗値を小さくすることができると共に、カーボンナノチューブ混入部分で の電子の移動度を高めることにより、カーボンナノチューブ混入部分が電子源となり、 有機発光要素内の発光部に印加電圧を集中させることができ、有機 EL表示装置の 駆動電圧を小さくすることができる。
[0019] また、本発明の他の有機 EL表示装置は、前記セパレータより前記第 1電極要素側 の前記有機発光要素内で前記有機発光要素を横切る面と前記第 2電極要素との間 に前記カーボンナノチューブが混入されて 、る。
[0020] カーボンナノチューブを上記位置に混入することで、カーボンナノチューブ混入部 分での電子の移動度を高めることにより、カーボンナノチューブ混入部分が電子源と なり、有機発光要素内の発光部に印加電圧^^中させることができ、有機 EL表示装 置の駆動電圧を小さくすることができる。
[0021] また、本発明の他の有機 EL表示装置は、前記セパレータより前記第 2電極要素側 の前記有機発光要素内で前記有機発光要素を横切る面と前記第 1電極要素との間 に前記カーボンナノチューブが混入されて 、る。
[0022] カーボンナノチューブを上記位置に混入することで、カーボンナノチューブ混入部 分でのホールの移動度を高め、第 1電極要素と第 2電極要素との間での有機発光要 素の電気抵抗値を小さくすることができる。
[0023] また、前記有機 EL表示装置にぉ 、て、前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素 のうち少なくとも一方は、透明に形成されて 、ることが望ま 、。
[0024] 基板として透明材料力もなるものを使用することによって、有機発光要素内で発光 した光を、透明に形成された電極要素を透過して基板の側力ゝら出射させることが可能 となり、有機 EL表示装置の両面を表示面とすることができる。
[0025] また、前記有機 EL表示装置にぉ 、て、前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素 共に、抵抗率が 10— 4 Ω 'cmより小さい材料により構成されていることが望ましい。
[0026] 第 1電極要素及び第 2電極要素共に上記材料により構成することで、有機発光要 素と第 1電極要素及び第 2電極要素との接合性を良好にし、有機発光要素を有機 E
L表示装置の駆動電圧に対して効率的に発光させることができる。
[0027] また、前記有機 EL表示装置において、帯形状の前記第 1電極要素を複数個列状 に配置し、これらの前記第 1電極要素に交差するようにして絶縁層を介して帯形状の 前記第 2電極要素を複数個列状に配置することが望ましい。
[0028] 第 1電極要素と第 2電極要素とをマトリクス状に配置して映像表示の可能な有機 EL 表示装置を提案したものである。
[0029] また、前記有機 EL表示装置において、前記第 1電極要素上に前記第 1電極要素と 交差する帯形状の溝が複数個列状に設けられ、それぞれの前記溝に前記絶縁層を 介して前記第 2電極要素が配置され、前記第 1電極要素と前記有機発光要素との境 界及び前記第 2電極要素と前記有機発光要素との境界の前記基板からの高さが略 等しいことが望ましい。
[0030] 第 1電極要素と第 2電極要素との電極面を一致させることで有機発光要素内を移動 する電子の移動距離が、第 2電極要素からの厚みを同じにして形成した有機発光要 素内を移動する電子の移動距離より短くなり、有機発光要素を有機 EL表示装置の 駆動電圧に対して効率的に発光させることができる。
[0031] また、前記有機 EL表示装置において、前記第 1電極要素については、前記有機 発光要素に隣接してホール輸送機能及びホール注入機能のうち少なくとも一方の機 能を有する陽極側機能要素を、及び前記第 2電極要素については、前記有機発光 要素に隣接して電子輸送機能及び電子注入機能のうち少なくとも一方の機能を有す る陰極側機能要素を、前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素のうち少なくとも一 方の電極要素が備え、且つ前記第 1電極要素は陽極として機能し、前記第 2電極要 素は陰極として機能することが望ましい。
[0032] 第 1電極要素と有機発光要素との間及び第 2電極要素と有機発光要素との間にバ ッファ層を介することで、第 1電極要素と有機発光要素及び第 2電極要素と有機発光 要素との接合性を良好にし、有機発光要素を有機 EL表示装置の駆動電圧に対して 効率的〖こ発光させることができる。
発明の効果
[0033] 本発明の有機 EL表示装置では、有機発光要素で発光した光の光量の減少を抑制 できる構造を有する表示素子を備える有機 EL表示装置であって、有機 EL表示装置 の駆動電圧を小さくすることができる。また、有機発光要素を有機 EL表示装置の駆 動電圧に対して効率的に発光させることができる。
図面の簡単な説明
[0034] [図 1]本発明に係る有機 EL表示装置の構成単位である表示素子の 1の実施形態の 1 例を示した概略構成図である。
[図 2]有機発光層のカーボンナノチューブ混入部の形態の 1例を示した拡大概略図 である。
[図 3]有機発光層のカーボンナノチューブ混入部の形態の 1例を示した拡大概略図 である。
[図 4]本発明に係る有機 EL表示装置の実施形態の 1例を示した概略構成図である。
[図 5]表示素子の構成の形態の 1例を示した概略構成図である。
[図 6]表示素子の構成の形態の 1例を示した概略構成図である。
[図 7]表示素子の構成の形態の 1例を示した概略構成図である。
[図 8]表示素子の構成の形態の 1例を示した概略構成図である。
[図 9]表示素子の構成の形態の 1例を示した概略構成図である。
[図 10]表示素子の構成の形態の 1例を示した概略構成図である。
[図 11]従来の有機 EL表示装置に使用される表示素子の概略構成図である。
[図 12]従来の有機 EL表示装置に使用される表示素子の概略構成図である。
符号の説明
[0035] 10 有機 EL表示装置
20 表示素子
30 基板
31 陽極電極
32 陰極電極 33 絶縁層
34 ホール輸送層
35 ホール注入層
36 電子注入層
37 電子輸送層
38 有機発光層
41 絶縁部材
42 セパレータ
43 溝
51、 52、 53、 54、 55 カーボンナノチューブ入り有機発光層
60 発光部
100 表示素子
101 基板
102 陽極電極
103 ホール輸送層
104 発光層
105 電子輸送層
106 陰極電極
200 表示素子
201 基板
202 陽極電極
203 セパレータ
204 発光層
206 陰極電極
発明を実施するための最良の形態
[0036] 以下、図を参照して本発明の実施の形態について具体的に説明するが、これらの 記載に限定して解釈されない。
[0037] (実施の形態 1) 図 1に、本発明の有機 EL表示装置の構成単位である表示素子の概略構成図を示 す。図 1に示す表示素子 20は、基板 30上に配置された第 1電極要素としての陽極電 極 31と、陽極電極 31に隣接して配置された第 2電極要素としての陰極電極 32と、陽 極電極 31及び陰極電極 32によって与えられる電界により発光し、且つ陽極電極 31 及び陰極電極 32の双方を覆うように基板 30上に形成され、一部にカーボンナノチュ ーブが混入された有機発光要素としての有機発光層 38と、陽極電極 31と陰極電極 32との間に配置されており、少なくとも第 1電極要素側と第 2電極要素側とを絶縁分 離する基板積層方向のセパレータ 42と、を有する。この他に、有機発光層 38との接 合性を良好にする陽極側機能要素としてのホール注入層 35及びホール輸送層 34 を第 1電極要素が有し、有機発光層 38との接合性を良好にする陰極側機能要素とし ての電子注入層 36及び電子輸送層 37を第 2電極要素が有していてもよい。また、そ れぞれの表示素子 20を絶縁分離する絶縁部材 41を設けてもよい。
[0038] 図 1に示す表示素子 20では、有機発光層で発光した光の表示素子からの出射光 の減少やスペクトラムの変化等の従来からの課題を解決するために、基板 30、陽極 電極 31及び陰極電極 32、有機発光層 38、の順に積層されている。このように表示 素子 20の構造により、積層方向を第 1方向、それとは反対の方向を第 2方向として、 有機発光層 38で生じた光を基板 30や電極を透過させることなぐ有機発光層 38か ら第 1方向に直接光を取り出すことができる。従って、電極や基板を透過させて出射 させる場合に比べ、屈折率差による反射損や吸収による透過損を少なくできるため、 最終的に外部に出射される光の出射効率の向上が期待できる。また、電極等を透過 させずに光を出射させることができるので、出射光のスペクトラムの変化を引き起こす ことがなくなる。
[0039] しかし、陽極電極 31及び陰極電極 32を隣接して配置したために、有機発光層 38 内を移動する電子及びホールの移動距離が長くなつてしまう。電子及びホールの移 動距離が長くなると、表示素子 20の駆動電圧を大きくしなくてはならず、有機発光層 38を表示素子 20の駆動電圧に対して効率的に発光させることが困難となる。そこで 、本実施の形態では、有機発光層 38の一部にカーボンナノチューブを混入した。こ のことについては後述する。 [0040] 基板 30は、表示素子 20が形成される第 1面と、陽極電極 31及び基板 30を透明な 材料で形成した場合に出射面の 1つとなり得る第 2面とを有している。以下、この基板 30の第 2面を透過して出射される光の向きを第 2方向、その逆へ出射される光の向き を第 1方向とする。基板 30は、絶縁材料を用いることが望ましい。例えば、透明なガラ ス、プラスチック、プラスチックフィルム等が挙げられる。基板 30を透明にすることで、 有機発光層 38で発光した光を第 2方向へ取り出すことが可能となる。また、有機発光 層 38で発光した光を第 1方向に取り出すことができるため、不透明材料を基板 30と して使用してもよい。そのため、基板 30として不透明だが熱拡散率の高いシリコン基 板を使用することもできる。基板 30としてシリコン基板を採用することにより有機発光 層 38の熱的な劣化を抑制し、表示素子 20の寿命を長くすることができる。
[0041] 陽極電極 31は、基板 30を覆って形成されている。このとき、陽極電極 31として ITO 等の透明な電極を用いることで、基板 30を透明な材料とすることにより、有機発光層 38で発光した光を第 2方向に出射させることができる。また、有機発光層 38で発光し た光を第 1方向に取り出すことができるため、陽極電極 31として銅 (抵抗率 1. 67 X 1 0 Ω -cm)やアルミニウム (抵抗率 2. 655 X 10— 6 Ω -cm)等の不透明だが抵抗率が 10— 4 Ω 'cmより小さい材料も用いることができるので、低い駆動電圧で効率よく有機 発光層 38を発光させることができる。
[0042] 陰極電極 32は、陽極電極 31上に設けられた溝 43に絶縁層 33を介して配置されて いる。陰極電極 32を溝 43の中に配置することで、陽極電極 31と陰極電極 32との電 極面を略一致させることができる。電極面に高低差がなくなることで、陽極電極 31及 び陰極電極 32上に形成される有機発光層 38の厚みを減少させることができ、有機 発光層 38の体積の 3乗に反比例して下がる電子の移動度の減少を抑制することが できる。第 1電極要素が陽極として機能する場合は、第 2電極要素は陰極として機能 する。このとき、陰極電極 32としては、反射率が高ぐ且つ有機発光層 38への電子 注入を良好にするために、仕事関数又は電子親和力が小さい材料を採用することが 望ましい。例えば、マグネシウム"!良合金、アルミニウム リチウム合金等の材料を用 いることができる、さらに抵抗率が 10— 4 Ω 'cmより小さい銅 (抵抗率 1. 67 X 10— 6 Ω 'c m)やアルミニウム (抵抗率 2. 655 X 10— 6 Ω 'cm)等の材料を用いることができる。抵 抗率が 10— 4 Ω · cmより小さ 、材料を陰極電極 32として用いることで低 、駆動電圧で 効率よく有機発光層 38を発光させることができる。
[0043] セパレータ 42は、第 1電極要素と、第 2電極要素とを絶縁分離するために基板積層 方向に設けられている。セパレータ 42を設けることで、陽極電極 31から誘導されるホ ール及び陰極電極 32から誘導される電子の移動を確実にし、有機発光層 38に電子 及びホールを適切に誘導することができる。
[0044] 陽極側機能要素は、第 1電極要素としての陽極電極 31からのホール注入効率を向 上させるホール注入層 35と、電子障壁としての機能を有するホール輸送層 34とを有 する。ホール注入層 35の材料としては、例えば、ァリールアミン類、フタロシアニン類 (銅フタロシアニン)が挙げられる。また、ホール輸送層 34の材料としては、例えば、 ァリールァミン類が挙げられる。
[0045] 陰極側機能要素は、陰極電極 32からの電子注入効率を向上させる電子注入層 36 と、ホール障壁としての機能を有する電子輸送層 37とを有する。電子注入層 36の材 料としては、例えば、リチウム等のアルカリ金属、フッ化リチウム、酸化リチウム、リチウ ム錯体が挙げられる。また、電子輸送層 37の材料としては、例えば、アルミ錯体、ォ キサジァゾール類、トリァゾール類、フエナント口リン類が挙げられる。
[0046] 有機発光層 38は、陽極電極 31及び陰極電極 32によって与えられる電界により発 光する発光部 60を有する。発光部 60は、有機発光層 38内を移動する電子及びホ 一ルの再結合により励起され、高効率に発光する部分である。よって、蛍光性あるい は燐光性の強い発光特性を有する化合物が有機発光層 38として用いられる。有機 発光層 38は、それ自身の発光能力は低いが、成膜性が高ぐ発光性の高い別の材 料と混合して用いられるホスト材料と、それ自身の発光能力は高いが、単独では成膜 できないドーパント色素と、を備えていてもよい。ホスト材料としては、例えば、アルミ ユウム錯体が挙げられる。また、ドーパント色素としては、例えば、ペリレン (赤色発光 材料)、ルブレン (橙色発光材料)が挙げられる。このとき、ドーパント色素材料は、ホ スト材料の分子の励起エネルギーレベルが、ドーパント色素分子の励起エネルギー レベルよりも高いことが材料選択の条件となる。また、有機発光層 38には、一部に力 一ボンナノチューブが混入されて ヽる。 [0047] カーボンナノチューブは、グラフアイトシートが直径数 nmのチューブ形状となった炭 素からなる物質で、複数のチューブが重なって形成される多層のものと、 1つのチュ ーブのみの単層のものと、がある。カーボンナノチューブは、例えば、炭素アーク放 電、炭素レーザ蒸発、炭化水素ガスの熱分解、プラズマ CVD (Chemical Vapour Deposition)法、電子線照射法等の合成方法によって生成することができる。単層 カーボンナノチューブには、炭素の結合の仕方によって、カイラル型、アームチェア 型、ジグザグ型の 3つに分類される。このとき、アームチェア型及びジグザグ型のカー ボンナノチューブは金属的な電気伝導性を有し、カイラル型のカーボンナノチューブ は半導体的な電気伝導性を有する。本実施の形態では、金属的な電気伝導性を有 するアームチェア型、ジグザグ型のカーボンナノチューブを用いることが望ましい。力 一ボンナノチューブの電気伝導度が極めて高 、ために、カーボンナノチューブを混 入した有機発光層 38の電気抵抗値を、カーボンナノチューブを混入しない有機発光 層の電気抵抗値よりも小さくすることができ、有機発光層 38を表示素子 20の駆動電 圧に対して効率よく発光させることができる。
[0048] 本実施の形態では、セパレータ 42より陽極電極 31側の有機発光層 38内で有機発 光層 38を横切る面とホール輸送層 34との間にカーボンナノチューブを混入してカー ボンナノチューブ入り有機発光層 51を形成した。例えば、図 1に示すように、ホール 輸送層 34を覆うようにカーボンナノチューブを有機発光層 38に混入する。図 2及び 図 3は、有機発光層 38のカーボンナノチューブ混入部の他の形態の拡大概略図を 示したものである力 図 1に示す他に、図 2、図 3に示すようにカーボンナノチューブを 有機発光層 38に混入してもよ 、。このことにつ ヽては後述する。
[0049] まず、図 1に示すカーボンナノチューブ入り有機発光層 51は、カーボンナノチュー ブの仕事関数が小さいことから、ホール輸送層 34との接合性を良好にし、ホールの 移動度を向上させる機能を有する。カーボンナノチューブをホール輸送層 34を覆う ように混入すると、カーボンナノチューブ入り有機発光層 51とホール輸送層 34との接 合部の全域で、接合性を良好にすることができる。ホールと電子の有機発光層 38内 での移動度を比較すると、相対的に電子の移動度のほうが高いために、カーボンナ ノチューブを有機発光層 38に混入する前は、ホール輸送層 34と有機発光層 38との 境界付近でホール及び電子が再結合すると思われる。カーボンナノチューブを有機 発光層 38に混入してホールの移動度を向上させると、ホールをカーボンナノチュー ブ入り有機発光層 51の境界面のうちホール輸送層 34と反対の側の面付近に貯留さ せ易くし、ホール及び電子の再結合の位置がカーボンナノチューブ入り有機発光層 51の境界面のうちホール輸送層 34と反対の側の面付近になることが想定され、有機 発光層 38で発光した光を第 1方向に出射させるときに有機発光層 38を透過する距 離が短くなり、光の出射効率を向上させることができる。なお、カーボンナノチューブ がホール輸送層 34を略覆っていれば、図 2に示すように、カーボンナノチューブ入り 有機発光層 51a、 51bに隙間があっても、ホールをカーボンナノチューブ入り有機発 光層 51 a、 5 lbの境界面のうちホール輸送層 34と反対の側の面付近に貯留させ易く する効果は充分に発揮させることはできる。
[0050] また、カーボンナノチューブは、図 3に示すように、ホール輸送層 34と接しない位置 に混入してもよい。このとき、カーボンナノチューブは、有機発光層 38を横切るように 混入することが望ましい。図 3に示すカーボンナノチューブ入り有機発光層 51は、力 一ボンナノチューブが電子の移動度を高める機能を有することから、カーボンナノチ ユーブ入り有機発光層 51は、カーボンナノチューブが混入していない有機発光層 3 8と比べて電気抵抗値が低くなる。そのため、カーボンナノチューブを混入していない 有機発光層を有する表示素子 20に比べて駆動電圧を小さくすることができる。
[0051] このように、カーボンナノチューブを有機発光層 38に混入することによって、表示素 子 20の駆動電圧を減少させ、また、表示素子 20の駆動電圧に対する有機発光層 3 8の発光効率を向上させることができる。また、有機発光層 38で発光する光の発光位 置の微調整が可能となると考えられる。
[0052] 有機発光層 38は、例えば、インクジェット法により形成することができる。インクジェ ット法は、インクジェットのヘッドから有機物材料の溶液を落として有機発光層 38を形 成する方法である。このとき、カーボンナノチューブは、有機物材料の溶液と混ぜ合 わせておくだけでよい。まず、カーボンナノチューブを混入していない有機発光層 38 を形成して、その上にカーボンナノチューブを混入した有機物材料の溶液を落とせ ばその部分が図 1に示すカーボンナノチューブ入り有機発光層 51となる。インクジェ ット法により有機発光層 38を形成する場合、図 4に示す絶縁部材 41及びセパレータ 42が各表示素子 20及び表示素子 20内を区画しているため、有機発光層 38の形成 をし易くする。
[0053] なお、本実施の形態では、第 1電極要素を陽極電極 31、ホール輸送層 34及びホ ール注入層 35、第 2電極要素を電子注入層 36、電子輸送層 37及び陰極電極 32〖こ より、構成したが、有機発光層 38との関係では、電子輸送層 37と有機発光層 38又 はホール輸送層 34と有機発光層 38からなる 2層構造でもよいし、電子輸送層 37、ホ ール輸送層 34及び有機発光層 38からなる 3層構造でもよい。また、本実施の形態で は、第 1電極要素が陽極として機能し、第 2電極要素が陰極として機能する形態とし て説明したが、「第 1」及び「第 2」は便宜上の符号にすぎない。
[0054] ここで、本実施の形態に係る表示素子 20の発光過程について図 1を参照して説明 する。表示素子 20は、例えばパルス電圧を出力する不図示のドライバ ICによって駆 動される。表示素子 20の陽極電極 31及び陰極電極 32に閾値以上の電圧が印加さ れた場合には、陽極電極 31からホール注入層 35へホールが注入され、陰極電極 3 2から電子注入層 36へ電子が注入される。ホールは、ホール輸送層 34を介して有機 発光層 38内に輸送され、電子は、電子輸送層 37を介して有機発光層 38内に輸送さ れる。カーボンナノチューブ入り有機発光層 51では、ホール及び電子の移動度が向 上するために、発光部 60付近でホール及び電子が再結合して励起子が生成し、こ の励起子が有機発光層 38内を移動する。励起子がドーパント色素のバンド間に相 当するエネルギーを放出することにより、ドーパント色素が発光する。
[0055] 次に、前述した表示素子を用いた本発明に係る有機 EL表示装置について図 4を 用いて説明する。図 4に、本実施の形態に係る有機 EL表示装置の概略構成図を示 す。図 4には、有機 EL表示装置の構造を理解し易くするため、一部に断面図を含ん でいる。図 4に示す有機 EL表示装置 10は、複数個列状に配置された帯形状の第 1 電極要素としての陽極電極 31と、これらの陽極電極 31に交差するようにして複数個 列状に設けた帯形状の溝 43と、各溝 43に絶縁層 33を介して複数個列状に配置した 帯形状の第 2電極要素としての陰極電極 32と、陽極電極 31及び陰極電極 32を覆う ように形成し、且つ一部にカーボンナノチューブを混入した有機発光要素としての有 機発光層 38と、を有している。有機発光層 38は、基板積層方向の絶縁部材 41によ つて絶縁分離されており、絶縁分離された各要素が表示素子 20としてそれぞれ独立 に発光する。
[0056] 本実施の形態では、陽極電極 31が基板 30を覆っている。陽極電極 31が基板 30を 覆うことで、陽極電極 31として ITO等の透明電極を用いたときに、基板 30として、ガラ ス等の透明な絶縁材料を用いれば、有機発光層 38で発光した光を基板 30の側から 出射させることができる。従って、有機 EL表示装置 10の異なる 2面を表示面として使 用することができる。
[0057] 陽極電極 31及び陰極電極 32を列状に複数個形成することで、各表示素子 20を線 順次方向によるパッシブ駆動により駆動させることができる。パッシブ駆動とは、 1つ の陽極電極 31及び 1つの陰極電極 32に同時に電圧を印加すると、陽極電極 31と陰 極電極 32との交差した部分の有機発光層 38が発光する駆動方法である。このとき、 陽極電極 31と陰極電極 32とは、例えば不図示のドライバ ICと導通接続されている。 ドライバ ICからは、複数の陽極電極 31に対して表示画像に応じた信号電圧がクロッ クパルスに同期して入力され、複数の陰極電極 32に対して順次走査電圧が印加さ れる。
[0058] なお、有機 EL表示装置 10をカラー表示用に構成する場合は、例えば、隣接する 3 つの表示素子 20をそれぞれ順に赤色、青色、黄色に発光させればよい。このとき、 それぞれの色に発光させるために有機発光層 38に発光性物質を混入させてもよい し、それぞれの色に対応する色フィルターで各表示素子 20を覆ってもょ 、。
[0059] これらの電極及び溝 43は、例えば、次のようにして形成することができる。まず、フ オトリソグラフィー後、蒸着やスパッタリングにより陽極電極 31を成膜する。その後、ェ ツチングゃサンドブラストにより陽極電極 31を帯形状に形成する。溝 43につ ヽてもェ ツチングゃサンドブラストにより帯形状に形成する。その後、絶縁層 33を介して蒸着 やスパッタリングにより陰極電極 32を形成する。
[0060] (実施の形態 2)
図 5に本実施の形態に係る表示素子 20の概略構成図を示す。本実施の形態に係 る表示素子 20は、有機発光層 38内のカーボンナノチューブの混入位置力 第 1の 実施の形態で説明した混入位置とは異なる形態の表示素子である。なお、本実施の 形態に係る表示素子 20のカーボンナノチューブ混入位置以外の、例えば第 1電極 要素等の構成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様であるため、これ らの説明は省略する。また、本実施の形態に係る表示素子 20を用いた図 4に示す有 機 EL表示装置 10のうち本実施の形態に係る表示素子 20の有機発光層 38以外の、 例えば第 1電極要素等の構成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様で あるため、これらの説明は省略する。
[0061] 図 5に示す表示素子 20には、セパレータ 42より陰極電極 32側の有機発光層 38内 で有機発光層 38を横切る面とホール輸送層 34との間にカーボンナノチューブを混 入してカーボンナノチューブ入り有機発光層 54を形成した。このとき、例えば、カー ボンナノチューブは、ホール輸送層 34及び上記横切る面を覆い、且つカーボンナノ チューブ入り有機発光層 54がホール輸送層 34から上記横切る面まで連続するよう に混入されている。
[0062] カーボンナノチューブを、ホール輸送層 34を覆うように混入すると、カーボンナノチ ユーブ入り有機発光層 54とホール輸送層 34との接合部の全域で、接合性を良好に することができる。また、上記横切る面を覆い、且つカーボンナノチューブ入り有機発 光層 54がホール輸送層 34から上記横切る面まで連続するようにカーボンナノチュー ブを混入すると、横切る面力もホール輸送層 34まで電子又はホールをカーボンナノ チューブ入り有機発光層 54内に確実に通し、有機発光層 38にカーボンナノチュー ブを混入する実効を図ることができる。カーボンナノチューブの仕事関数が小さ 、こと から、カーボンナノチューブを上記位置に混入することで、ホール輸送層 34との接合 性を良好にする。また、カーボンナノチューブを有機発光層 38に混入することで有機 発光層 38内のホールの移動度を向上させることができる。そのため、陽極電極 31と 陰極電極 32との間での有機発光層 38の電気抵抗値を小さくすることができ、カーボ ンナノチューブを混入して ヽな ヽ有機発光層を有する表示素子に比べて駆動電圧を /J、さくすることができる。
[0063] なお、ホールの有機発光層 38内での移動度が向上するため、ホールをカーボンナ ノチューブ入り有機発光層 54の境界面のうち陰極電極 32側の面付近に貯留させ易 くし、ホール及び電子の再結合の位置がカーボンナノチューブ入り有機発光層 54の 境界面のうち陰極電極 32側の面付近に移動することが想定される。そのためカーボ ンナノチューブ入り有機発光層 54の境界面のうち陰極電極 32側の面の位置を調整 することで発光部 60の位置を微調整することもでき、有機発光層 38で発光した光を 第 1方向に出射させるときに光の有機発光層 38での透過距離を短くして、光の出射 効率を向上させることもできる。
[0064] (実施の形態 3)
図 6に本実施の形態に係る表示素子 20の概略構成図を示す。本実施の形態に係 る表示素子 20は、有機発光層 38内のカーボンナノチューブの混入位置力 第 1の 実施の形態で説明した混入位置とは異なる形態の表示素子である。なお、本実施の 形態の表示素子 20のカーボンナノチューブ混入位置以外の、例えば第 1電極要素 等の構成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様であるため、これらの説 明は省略する。また、本実施の形態に係る表示素子 20を用いた有機 EL表示装置 1 0のうち本実施の形態に係る表示素子 20の有機発光層 38以外の、例えば第 1電極 要素等の構成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様であるため、これ らの説明は省略する。
[0065] 図 6に示す表示素子 20には、セパレータ 42より陽極電極 31側の有機発光層 38で 有機発光層 38を横切る面と電子輸送層 37との間にカーボンナノチューブを混入し てカーボンナノチューブ入り有機発光層 53を形成した。このとき、例えば、カーボン ナノチューブは、電子輸送層 37及び上記横切る面を覆い、且つカーボンナノチュー ブ入り有機発光層 53が電子輸送層 37から上記横切る面まで連続するように混入す る。
[0066] カーボンナノチューブを電子輸送層 37を覆うように混入すると、電子輸送層 37から カーボンナノチューブ入り有機発光層 53へ電子が移動し易くなる。また、上記横切る 面を覆い、且つカーボンナノチューブ入り有機発光層 53が電子輸送層 37から上記 横切る面まで連続するようにカーボンナノチューブを混入すると、上記横切る面から ホール輸送層 34まで電子又はホールをカーボンナノチューブ入り有機発光層 53内 に確実に通し、有機発光層 38にカーボンナノチューブを混入する実効を図ることが できる。カーボンナノチューブを上記位置に混入することで、電子の移動度を向上さ せることができ、カーボンナノチューブ入り有機発光層 53を電子放出源として作用さ せることができる。このとき、有機発光層 38内の発光部 60に印加電圧を集中させるこ とができる。そのため、陽極電極 31と陰極電極 32との間での有機発光層 38の電気 抵抗値を小さくすることができ、カーボンナノチューブを混入していない有機発光層 3 8を有する表示素子に比べて駆動電圧を小さくすることができる。
[0067] なお、ホールと電子との有機発光層 38内での移動度を考慮すると、電子とホール の再結合の位置はカーボンナノチューブ入り有機発光層 53の境界面のうち陽極電 極 31側の面付近であることが想定される。そのためカーボンナノチューブ入り有機発 光層 53の境界面のうち陽極電極 31側の面の位置を調整することで発光部 60の位 置を微調整することもでき、有機発光層 38で発光した光を第 1方向に出射させるとき に光の有機発光層 38での透過距離を短くして、光の出射効率を向上させることもで きる。
[0068] また、カーボンナノチューブは、図 7に示すように、電子輸送層 37と接しない位置か ら陽極電極 31側の有機発光層 38を横切るように混入してもよい。図 7に示すカーボ ンナノチューブ入り有機発光層 53においては、カーボンナノチューブが混入してい ない有機発光層 38と比べて電気抵抗値が低くなるため、カーボンナノチューブを混 入していない有機発光層を有する表示素子に比べて駆動電圧を小さくすることがで きる効果は発揮させることができる。
[0069] (実施の形態 4)
図 8に本実施の形態に係る表示素子 20の概略構成図を示す。本実施の形態に係 る表示素子 20は、有機発光層 38内のカーボンナノチューブの混入位置力 第 1の 実施の形態で説明した混入位置とは異なる形態の表示素子である。なお、本実施の 形態の表示素子 20のカーボンナノチューブ混入位置以外の、例えば第 1電極要素 等の構成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様であるため、これらの説 明は省略する。また、本実施の形態に係る表示素子 20を用いた有機 EL表示装置 1 0のうち本実施の形態に係る表示素子 20の有機発光層 38以外の、例えば第 1電極 要素等の構成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様であるため、これ らの説明は省略する。
[0070] 図 8に示す表示素子 20には、セパレータ 42より陰極電極 32側の有機発光層 38内 で有機発光層 38を横切る面と電子輸送層 37との間にカーボンナノチューブを混入 してカーボンナノチューブ入り有機発光層 52を形成した。このとき、例えば、図 8に示 すように、電子輸送層 37を覆うようにカーボンナノチューブを有機発光層 38に混入 する。
[0071] カーボンナノチューブを電子輸送層 37を覆うように混入すると、電子輸送層 37から カーボンナノチューブ入り有機発光層 52へ電子が移動し易くなる。カーボンナノチュ ーブを上記位置に混入することで、電子の移動度を向上させることができ、カーボン ナノチューブ入り有機発光層 52を電子放出源として作用させることができる。このとき 、有機発光層 38内の発光部 60に印加電圧を集中させることができる。そのため、陽 極電極 31と陰極電極 32との間での有機発光層 38の電気抵抗値を小さくすることが でき、カーボンナノチューブを混入していない有機発光層 38を有する表示素子に比 ベて駆動電圧を小さくすることができる。
[0072] また、カーボンナノチューブは、図 9に示すように、電子輸送層 37と接しない位置に 混入してもよい。このとき、カーボンナノチューブは、セパレータ 42より陰極電極 32側 の有機発光層 38を横切るように混入する。図 9に示すカーボンナノチューブ入り有機 発光層 52は、カーボンナノチューブが電子の移動度を高める機能を有することから、 カーボンナノチューブ入り有機発光層 52は、カーボンナノチューブが混入していな い有機発光層 38と比べて電気抵抗値が低くなる。そのため、カーボンナノチューブ を混入していない有機発光層を有する表示素子 20に比べて駆動電圧を小さくするこ とがでさる。
[0073] (実施の形態 5)
図 10に本実施の形態に係る表示素子 20の概略構成図を示す。本実施の形態に 係る表示素子 20は、有機発光層 38内のカーボンナノチューブの混入位置が、第 1 の実施の形態(図 1)及び第 4の実施の形態(図 8)で説明したカーボンナノチューブ 混入位置を組み合わせて適用した形態の表示素子である。なお、本実施の形態の 表示素子 20のカーボンナノチューブ混入位置以外の、例えば第 1電極要素等の構 成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様であるため、これらの説明は 省略する。また、本実施の形態に係る表示素子 20を用いた有機 EL表示装置 10のう ち本実施の形態に係る表示素子 20の有機発光層 38以外の、例えば第 1電極要素 等の構成要素は総て第 1の実施の形態で説明したものと同様であるため、これらの説 明は省略する。
[0074] 図 10に示す表示素子 20には、セパレータ 42より陰極電極 32側の有機発光層 38 内で有機発光層 38を横切る面と電子輸送層 37との間にカーボンナノチューブを混 入してカーボンナノチューブ入り有機発光層 55aを形成し、セパレータ 42より陽極電 極 31側の有機発光層 38内で有機発光層 38を横切る面とホール輸送層 34との間に カーボンナノチューブを混入してカーボンナノチューブ入り有機発光層 55bを形成し た。このとき、例えば、図 10に示すように、陰極電極 32側では、電子輸送層 37を覆う ようにカーボンナノチューブを有機発光層 38に混入し、陽極電極 31側では、ホール 輸送層 34を覆うようにカーボンナノチューブを有機発光層 38に混入する。
[0075] カーボンナノチューブを電子輸送層 37を覆うように混入すると、第 4の実施の形態 で説明したように電子輸送層 37からカーボンナノチューブ入り有機発光層 55aへ電 子が移動し易くなり、電子の移動度が向上し、カーボンナノチューブ入り有機発光層 55aを電子放出源として作用させることができるため、有機発光層 38内の発光部 60 に印加電圧を集中させることができる。その結果、陽極電極 31と陰極電極 32との間 での有機発光層 38の電気抵抗値を小さくすることができ、カーボンナノチューブを混 入していない有機発光層 38を有する表示素子に比べて駆動電圧を小さくすることが できる。
[0076] また、カーボンナノチューブをホール輸送層 34を覆うように混入すると、第 1の実施 の形態で説明したようにカーボンナノチューブ入り有機発光層 55bとホール輸送層 3 4との接合部の全域で、接合性を良好にすることができることに加え、ホールをカーボ ンナノチューブ入り有機発光層 55bの境界面のうちホール輸送層 34と反対の側の面 付近に貯留させ易くする。そのため、発光部 60で発光した光を第 1方向に出射させ るときに、有機発光層 38を透過する光の透過距離が短くなり、出射効率を向上させる ことができる。

Claims

請求の範囲
[1] 基板上に設けられた複数の表示素子を備えた有機エレクトロルミネセンス表示装置 であって、前記表示素子のそれぞれは、
前記基板上に配置された第 1電極要素と、
前記第 1電極要素に隣接して配置された第 2電極要素と、
前記第 1電極要素と前記第 2電極要素とによって与えられる電界により発光し、且つ 前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素の双方を覆うように前記基板上に形成され た有機発光要素と、
前記第 1電極要素と前記第 2電極要素との間に配置されており、少なくとも前記第 1 電極要素と前記第 2電極要素とを絶縁分離する基板積層方向のセパレータと、 を有し、カーボンナノチューブが前記有機発光要素に混入されている有機エレクト口 ルミネセンス表示装置。
[2] 前記セパレータより前記第 1電極要素側の前記有機発光要素内で前記有機発光 要素を横切る面と前記第 1電極要素との間に前記カーボンナノチューブが混入され て 、ることを特徴とする請求項 1に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[3] 前記セパレータより前記第 2電極要素側の前記有機発光要素内で前記有機発光 要素を横切る面と前記第 2電極要素との間に前記カーボンナノチューブが混入され て 、ることを特徴とする請求項 1に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[4] 前記セパレータより前記第 1電極要素側の前記有機発光要素内で前記有機発光 要素を横切る面と前記第 1電極要素との間、及び前記セパレータより前記第 2電極要 素側の前記有機発光要素内で前記有機発光要素を横切る面と前記第 2電極要素と の間に前記カーボンナノチューブが混入されていることを特徴とする請求項 1に記載 の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[5] 前記セパレータより前記第 1電極要素側の前記有機発光要素内で前記有機発光 要素を横切る面と前記第 2電極要素との間に前記カーボンナノチューブが混入され て 、ることを特徴とする請求項 1に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[6] 前記セパレータより前記第 2電極要素側の前記有機発光要素内で前記有機発光 要素を横切る面と前記第 1電極要素との間に前記カーボンナノチューブが混入され て 、ることを特徴とする請求項 1に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[7] 前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素のうち少なくとも一方は、透明に形成され ていることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5又は 6のいずれかに記載の有機エレクト ロルミネセンス表示装置。
[8] 前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素共に、抵抗率が 10— 4 Ω より小さい材 料により構成されていることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5又は 6のいずれかに記 載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[9] 前記第 1電極要素及び前記第 2電極要素共に、抵抗率が 10— 4 Ω より小さい材 料により構成されていることを特徴とする請求項 7に記載の有機エレクトロルミネセン ス表示装置。
[10] 帯形状の前記第 1電極要素が複数個列状に配置され、これらの前記第 1電極要素 に交差するようにして絶縁層を介して帯形状の前記第 2電極要素が複数個列状に配 置されたことを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6又は 9のいずれか〖こ記載の有機ェ レクトロルミネセンス表示装置。
[11] 帯形状の前記第 1電極要素が複数個列状に配置され、これらの前記第 1電極要素 に交差するようにして絶縁層を介して帯形状の前記第 2電極要素が複数個列状に配 置されたことを特徴とする請求項 7に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[12] 帯形状の前記第 1電極要素が複数個列状に配置され、これらの前記第 1電極要素 に交差するようにして絶縁層を介して帯形状の前記第 2電極要素が複数個列状に配 置されたことを特徴とする請求項 8に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[13] 前記第 1電極要素上に前記第 1電極要素と交差する帯形状の溝が複数個列状に 設けられ、それぞれの前記溝に前記絶縁層を介して前記第 2電極要素が配置され、 前記第 1電極要素と前記有機発光要素との境界及び前記第 2電極要素と前記有機 発光要素との境界の前記基板からの高さが略等しいことを特徴とする請求項 10に記 載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[14] 前記第 1電極要素上に前記第 1電極要素と交差する帯形状の溝が複数個列状に 設けられ、それぞれの前記溝に前記絶縁層を介して前記第 2電極要素が配置され、 前記第 1電極要素と前記有機発光要素との境界及び前記第 2電極要素と前記有機 発光要素との境界の前記基板からの高さが略等 ヽことを特徴とする請求項 11又は 12のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[15] 前記第 1電極要素については、前記有機発光要素に隣接してホール輸送機能及 びホール注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陽極側機能要素を、及び前 記第 2電極要素については、前記有機発光要素に隣接して電子輸送機能及び電子 注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陰極側機能要素を、前記第 1電極要 素及び前記第 2電極要素のうち少なくとも一方の電極要素が備え、且つ前記第 1電 極要素は陽極として機能し、前記第 2電極要素は陰極として機能することを特徴とす る請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 9、 11、 12、又 ίま 13の!ヽずれ力に記載の有機エレクト口 ルミネセンス表示装置。
[16] 前記第 1電極要素については、前記有機発光要素に隣接してホール輸送機能及 びホール注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陽極側機能要素を、及び前 記第 2電極要素については、前記有機発光要素に隣接して電子輸送機能及び電子 注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陰極側機能要素を、前記第 1電極要 素及び前記第 2電極要素のうち少なくとも一方の電極要素が備え、且つ前記第 1電 極要素は陽極として機能し、前記第 2電極要素は陰極として機能することを特徴とす る請求項 7に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[17] 前記第 1電極要素については、前記有機発光要素に隣接してホール輸送機能及 びホール注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陽極側機能要素を、及び前 記第 2電極要素については、前記有機発光要素に隣接して電子輸送機能及び電子 注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陰極側機能要素を、前記第 1電極要 素及び前記第 2電極要素のうち少なくとも一方の電極要素が備え、且つ前記第 1電 極要素は陽極として機能し、前記第 2電極要素は陰極として機能することを特徴とす る請求項 8に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
[18] 前記第 1電極要素については、前記有機発光要素に隣接してホール輸送機能及 びホール注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陽極側機能要素を、及び前 記第 2電極要素については、前記有機発光要素に隣接して電子輸送機能及び電子 注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陰極側機能要素を、前記第 1電極要 素及び前記第 2電極要素のうち少なくとも一方の電極要素が備え、且つ前記第 1電 極要素は陽極として機能し、前記第 2電極要素は陰極として機能することを特徴とす る請求項 10に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
前記第 1電極要素については、前記有機発光要素に隣接してホール輸送機能及 びホール注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陽極側機能要素を、及び前 記第 2電極要素については、前記有機発光要素に隣接して電子輸送機能及び電子 注入機能のうち少なくとも一方の機能を有する陰極側機能要素を、前記第 1電極要 素及び前記第 2電極要素のうち少なくとも一方の電極要素が備え、且つ前記第 1電 極要素は陽極として機能し、前記第 2電極要素は陰極として機能することを特徴とす る請求項 14に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置。
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