WO2005028117A1 - 移動式木材破砕機 - Google Patents

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Abstract

 移動式木材破砕機は、走行装置が設けられる車体2と、この車体2の一端側に設けられ、木材を粉砕して木材破砕片とする回転式破砕装置6と、この回転式破砕装置6の上部に設けられるタブ式供給装置7と、回転式破砕装置6の下部から車体2の走行方向他端側に延出して設けられ、回転式破砕装置6で破砕された木材破砕片を搬出して外部に排出する搬出装置4と、回転式破砕装置6及び搬出装置4の間に配置され、走行装置3、回転式破砕装置6、タブ式供給装置7、及び搬出装置4の駆動源を駆動させる駆動装置5とを備えている。

Description

明 細 書
移動式木材破砕機
技術分野
[0001] 本発明は、投入された木材を破砕してチップ状の木材破砕片を製造する移動式木 材破砕機に関する。
背景技術
[0002] 森林から伐採した榭木ゃ枝木を肥料や有機栽培用飼料等へ再利用するために、 又は、廃棄家屋の廃木材等をトラックで運搬する際に運搬容積を低減して運搬コスト を抑える目的で、上記榭木ゃ廃材をチップ状に破砕する木材破砕機が良く用いられ ている。
従来の移動式木材破砕機としては例えば特許文献 1に記載されて ヽるものが知ら れている。
このような従来の移動式木材破砕機 100は、例えば、図 39に示されるように、車体 110、履帯式走行装置 120、エンジン 130、油圧モータ 140、タブ式供給装置 150、 及び搬出装置としてのコンペャ 160を備えて構成されている。
また、タブ式供給装置 150の直下には、図 40に示されるように、回転式破砕装置 1 70が配置されている。また、タブ式供給装置 150の上部には、飛散防止カバー 180 が設けられている。
[0003] 車体 110は、エンジン 130、油圧モータ 140、タブ式供給装置 150、コンペャ 160、 及び回転式破砕装置 170を支持する鋼製フレーム体から構成され、この車体 110の 下部の両端には、履帯式走行装置 120がそれぞれ設けられ、この履帯式走行装置 1 20が駆動することによって車体 110が走行する。
エンジン 130は、車体 110の走行方向端部に配置され、このエンジン 130に対して 、走行方向と直交する方向に隣接して冷却ファン 131及びラジェータ 132が配置さ れ、ラジェータ 132の外側はネット 133で覆われて!/、る。
冷却ファン 131及びラジェータ 132が配置される側とは反対側には、エンジン 130 に隣接して油圧ポンプ 134が配置され、この油圧ポンプ 134は、送油パイプ 135を介 して前記の油圧モータ 140に接続されて 、る。
また、油圧ポンプ 134が設けられる車体 110の側面には、エンジン 130、油圧ポン プ 134、及び油圧モータ 140等の駆動制御を行う操作盤 136が設けられている。
[0004] 油圧モータ 140は、回転式破砕装置 170に接続されたものの他、図 40では図示を 略したが、移動式木材破砕機 100の駆動部分に応じて複数設けられており、具体的 には、図示された回転式破砕装置 170の他、履帯式走行装置 120、タブ式供給装置 150、及びコンペャ 160にそれぞれ設けられている。
タブ式供給装置 150は、車体 110の略中央部分に設けられ、車体 110上に設けら れた基板 151と、この基板 151上に回転自在に設けられる筒状体 152とを備えてい る。回転式破砕装置 170に応じた位置には、基板 151に開口部 153が形成され、筒 状体 152が図 40の矢印方向に回転することにより、投入された木材が撹拌されなが ら開口部 153に導かれる。
[0005] コンペャ 160は、タブ式供給装置 150を挟んでエンジン 130とは反対側に設けられ 、その端部は、回転式破砕装置 170の下方に延出している。このコンペャ 160は、回 転式破砕装置 170によって破砕された木材破砕片を移動式木材破砕機 100の走行 方向に沿って搬送し、木材破砕片を外部に排出する。
回転式破砕装置 170は、油圧モータ 140と接続される回転軸と、この回転軸回りに 設けられ、回転軸の回転とともに回転する回転ドラムと、この回転ドラム外周に植設さ れる複数のビットとを備え、油圧モータ 140によって回転軸を回転させると、回転ドラ ムが図 40の矢印方向に回転する。この回転式破砕装置 170とコンペャ 160との間に は、スクリーンが配置されている。
[0006] このような移動式木材破砕機 100によって木材カゝら木材破砕片を製造する場合、ま ず、タブ式供給装置 150、コンペャ 160及び回転式破砕装置 170を運転させた状態 で、
積込機 PC等によって木材を回転式破砕装置 170内に投入する。
投入された木材は、タブ式供給装置 150内を回転しながら開口部 153に供給され
、回転式破砕装置 170によって破砕される。
回転式破砕装置 170によって木材破砕片が所定の粒度以下になると、木材破砕片 は、スクリーンを介してコンペャ 160上に落下し、コンペャ 160によって外部に排出さ れる。
[0007] ところで、このような従来の移動式木材破砕機 100による木材の破砕を行う場合、 回転式破砕装置 170を定期的に清掃する必要がある。
この場合、移動式木材破砕機 100を停止させて清掃を行うが、タブ式供給装置 15 0を移動させないと清掃が困難である。
このため、図 41に示されるように、履帯式走行装置 120を設けた車体 110に搭載さ れたタブ式供給装置 150の下部には、このタブ式供給装置 150を車体 110の幅方 向(走行方向に直交する方向)に 90度揺動させる揺動機構 190が設けられている( 例えば、特許文献 2参照)。
この揺動機構 190は、車体 110上にタブ式供給装置 150を揺動自在に軸支する連 結軸 191と、油圧シリンダ 192とを備えて構成される。
[0008] 油圧シリンダ 192は、車体 110と基板 151を連結する部材であり、タブ式供給装置 150を 90度揺動させる際は、この油圧シリンダ 192を伸長させる。
また、油圧シリンダ 193は、タブ式供給装置 150及び飛散防止カバー 180間を連 結する部材であり、破砕作業時は、油圧シリンダ 193を伸長させてタブ式供給装置 1 50の上部開口部を飛散防止カバー 180で覆うようにして使用し、揺動時には、油圧 シリンダ 193を縮めて飛散防止カバー 180をタブ式供給装置 150の側面に配置して 、揺動時の姿勢において、飛散防止カバー 180が幅方向に飛び出さないようにして いる。
[0009] 特許文献 1 :特開 2001— 9318号公報 (第 4頁、図 1)
特許文献 2 :特開 2000— 15128号公報 (第 4頁、第 5頁、図 1、図 7)
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0010] し力しながら、このような従来の移動式木材破砕機 100では次のような問題がある。
(1) 車体 110の中央部に配置されるタブ式供給装置 150及び回転式破砕装置 170 に隣接してコンペャ 160が設けられた構成となっているため、回転式破砕装置 170 によって破砕されたチップ状の木材片がタブ式供給装置 150から飛散し、スクリーン を通過してコンペャ 160上を搬送される所望の粒度の木材破砕片に混入することが あり、製造される木材破砕片の粒度が均一化されないという問題がある。
[0011] (2) 図 40に示すように、積込機 PCでタブ式供給装置 150に木材を投入する際には 、通常、破砕木材片の飛散方向、すなわち図 40の白矢印方向を避けた位置に積込 機 PCを配置して作業を行うこととなる。ところが積込機 PCのオペレータは、この積込 機 PCの位置から、タブ式供給装置 150の投入用の開口部、及び、操作盤 136の各 種モニタ表示部を視認して確認することができる力 ラジェータ 132等を覆っている ネット 133が積込機 PCとは反対側に配置されるため、視認することができない。移動 式木材破砕機 100の特性上飛散した細カ^、木屑が冷却ファン 131により吸 、込まれ 、ネット 133に付着してオーバーヒートの原因となる可能性があり、目詰まり状況を確 認しながら作業をする必要がある。ネット 133の木材片の目詰まり状態を確認するに は、積込機 PCカゝら降りて、反対側に回り込んで確認しなければならず、作業性を低 下させている。
[0012] (3) 移動式木材破砕機 100のタブ式供給装置 150が車体 110の略中央に配置され 、エンジン 130及びコンペャ 160に挟まれた状態となっているため、タブ式供給装置 150を揺動させて清掃する場合、タブ式供給装置 150を揺動させると内部の木材片 も外部にあふれ出すため、このままでは木材片が邪魔になって清掃ができない。この ため、移動式木材破砕機 100を移動させて清掃することとなるが、タブ式供給装置 1 50を揺動させた状態で移動式木材破砕機 100を移動させると、タブ式供給装置 150 を支持するのが油圧シリンダ 192しかないため、移動中の振動等の力を連結軸 191 で支持しなければならず、連結軸を損傷するおそれがある。
[0013] 本発明の目的は、製造される木材破砕片の粒度の均一化を図ることができ、積込 機による作業時に移動式木材破砕機の状態を容易に確認することができ、清掃作業 時に機械に負担をかけずに効率的に清掃作業をすることのできる移動式木材破砕 機を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0014] 本発明は、移動式木材破砕機の回転式破砕装置、タブ式供給装置、搬送装置、 及び駆動装置の配列を変更することにより、前記目的を達成するものである。 具体的には、本発明の請求項 1の移動式木材破砕機は、投入された木材を破砕し てチップ状の木材破砕片を製造する移動式木材破砕機であって、
移動用の走行装置が設けられる車体と、
この車体の走行方向一端側に設けられ、前記木材を粉砕して前記木材破砕片とす る回転式破砕装置と、
この回転式破砕装置の上部に回転自在に設けられる回転式タブを備え、上部に被 破砕物となる木材の投入用開口部が形成されたタブ式供給装置と、
前記回転式破砕装置の下部から前記車体の走行方向他端側に延出して設けられ 、前記回転式破砕装置で破砕された木材破砕片を搬出して外部に排出する搬出装 置と、
前記回転式破砕装置及び前記搬出装置の間に配置され、前記走行装置、前記回 転式破砕装置、前記タブ式供給装置、及び前記搬出装置の駆動源を駆動させる駆 動装置とを備えて ヽることを特徴とする。
[0015] 本発明の請求項 2の移動式木材破砕機は、請求項 1に記載の移動式木材破砕機 において、
前記回転式破砕装置は、前記駆動装置に隣接して設けられ、
前記タブ式供給装置は、前記回転式破砕装置の配置に応じた位置に、前記投入 用開口部を覆うように設けられる飛散防止カバーを備えて 、ることを特徴とする。 本発明の請求項 3の移動式木材破砕機は、請求項 2に記載の移動式木材破砕機 において、
前記タブ式供給装置には、その底部に前記回転式破砕装置に木材を供給する開 口部が形成され、
前記飛散防止カバーは、平面視でこの開口部を覆う位置に設けられていることを特 徴とする。
[0016] 本発明の請求項 4の移動式木材破砕機は、請求項 2又は請求項 3に記載の移動式 木材破砕機において、
前記飛散防止カバーは、前記タブ式供給装置の木材等入用開口部の走行方向に 沿った駆動装置側の端部から、走行方向に直交する幅方向端部に亘つて設けられ ていることを特徴とする。
本発明の請求項 5の移動式木材破砕機は、請求項 1一請求項 4の 、ずれかに記載 の移動式木材破砕機にぉ 、て、
前記車体の走行方向に直交する幅方向端部には、前記駆動装置を含む各装置の 駆動操作用の操作盤が設けられ、
この操作盤が設けられる側面には、前記駆動装置の冷却風導入部が形成され、 この冷却風導入部は、表面の目詰まり状況を視認可能な被覆装置によって覆われ ていることを特徴とする。
[0017] 本発明の請求項 6の移動式木材破砕機は、請求項 1一請求項 5のいずれかに記載 の移動式木材破砕機にぉ 、て、
前記車体には、前記タブ式供給装置を該車体の走行方向端部に揺動させる揺動 機構が設けられて ヽることを特徴とする。
本発明の請求項 7の移動式木材破砕機は、請求項 6に記載の移動式木材破砕機 において、
前記揺動機構は、前記車体に前記タブ式供給装置を揺動自在に軸支する連結軸 を有し、
前記タブ式供給装置を作業状態の姿勢としたときに、
前記連結軸中心から、前記車体の走行方向に沿った前記駆動装置側の前記タブ 式供給装置の端部までの水平距離を、前記連結軸中心から、前記タブ式供給装置 の最後部までの垂直距離よりも小さくしたことを特徴とする。
[0018] 本発明の請求項 8の移動式木材破砕機は、請求項 7に記載の移動式木材破砕機 において、
前記タブ式供給装置を作業状態の姿勢としたときに、
前記連結軸中心から、前記車体の走行方向に沿った前記駆動装置側とは反対側 の前記タブ式供給装置の端部までの水平距離を、前記連結軸中心から、前記走行 装置の接地表面までの垂直距離よりも小さくしたことを特徴とする。
本発明の請求項 9の移動式木材破砕機は、請求項 5—請求項 7の ヽずれかに記載 の移動式木材破砕機にぉ 、て、 前記タブ式供給装置は、
前記車体上に固定される基板と、
この基板上に回転自在に設けられる回転式タブと、
この回転式タブの上部に設けられ、前記基板から立設される支柱により支持される ホツバとを備えて 、ることを特徴とする。
[0019] 本発明の請求項 10の移動式木材破砕機は、請求項 6—請求項 9のいずれかに記 載の移動式木材破砕機にぉ 、て、
前記揺動機構は、前記タブ式供給装置を前記連結軸回りに揺動させたときに、該 タブ式供給装置を前記走行装置と干渉する位置まで揺動させない揺動規制部を備 えていることを特徴とする。
本発明の請求項 11の移動式木材破砕機は、請求項 1一請求項 10のいずれかに 記載の移動式木材破砕機にぉ 、て、
前記回転式破砕装置及び前記搬出装置の間には、前記回転式破砕装置により破 砕された木材は砕片が所定の粒度以下となったら、通過させるスクリーン部材が設け られ、
このスクリーン部材は、前記回転式破砕装置の回転軸回りに該回転式破砕装置を 囲むように設けられ、
前記回転軸方向からみたときに、前記スクリーン部材の上端が前記回転式破砕装 置の回転軸よりも上方に配置されていることを特徴とする。
発明の効果
[0020] 請求項 1の移動式木材破砕機によれば、回転式破砕装置及びタブ式供給装置と、 搬出装置との間に駆動装置を配置することにより、タブ式供給装置の木材投入用開 口部から破砕前の木材片が飛散しても搬出装置上の木材破砕片に混入することが な!、ので、均一な粒度の木材破砕片を製造することができる。
また、回転式破砕装置及びタブ式供給装置が車体の一端側に設けられることにより 、積込機による木材投入を、移動式木材破砕機の走行方向側端部又は幅方向側面 部から行うことができ、現場条件に応じて適宜投入位置を変更することが可能となり、 作業性を大幅に向上することができる。 さらに、駆動装置を略中央に配置し、その回りに回転式破砕装置、タブ式供給装置 、及び搬出装置を配置しているので、駆動装置からこれらの駆動源に伝達する伝達 経路を短くすることができ、駆動伝達を効率的に行うことができる。
[0021] 請求項 2の移動式木材破砕機によれば、回転式破砕装置の配置に応じた位置に 飛散防止カバーが設けられることにより、木材投入用開口部から破砕前の木材片が 上方に飛散してもこの飛散防止カバーによって外部に飛散することを防止できる。 請求項 3の移動式木材破砕機によれば、飛散防止カバーがタブ式供給装置の木 材供給用開口部を平面視で覆う位置に設けられることにより、破砕前の木材片が外 部に飛散することを一層確実に防止することができる。
請求項 4の移動式木材破砕機によれば、飛散防止カバーがタブ式供給装置の木 材投入用開口部の走行方向に沿った駆動装置側の端部力 幅方向端部に亘つて 設けられていること〖こより、積込機による側面側からの木材投入、又は走行方向側か らの木材投入の際に障害となることがなぐ木材投入の作業性が損なわれることなく 飛散防止の効果を得ることができる。
[0022] 請求項 5の移動式木材破砕機によれば、駆動装置等の操作用の操作盤と冷却風 導入部が移動式木材破砕機の同じ側面に設けられ、冷却風導入部が表面の目詰ま り状況を視認可能な被覆装置で覆われていることにより、この側面側力 木材投入作 業を行うことで、作業者は、操作盤や冷却風導入部の状態を見ながら木材投入作業 を行うことができるため、点検確認等によって作業性が低下することがない。
請求項 6の移動式木材破砕機によれば、車体に揺動機構が設けられて!/ヽること〖こ より、タブ式供給装置を車体の走行方向端部に揺動させることができるため、移動式 木材破砕機の幅方向側面のどちらからも回転式破砕装置の清掃作業を行うことがで き、清掃作業を簡便に行うことができる。また、揺動時タブ式供給装置内の木材を外 部に排出しても、幅方向側面に木材が飛散することがないため、移動式木材破砕機 を移動させることなぐ清掃作業を行うことができる。
[0023] 請求項 7の移動式木材破砕機によれば、タブ式供給装置を前記のような連結軸の 位置で揺動させることにより、揺動させてタブ式供給装置を垂直にした際、作業状態 の姿勢におけるタブ式供給装置の高さよりも上部を低くすることができるため、移動 式木材破砕機をトレーラ等で輸送するときに揺動させて垂直にしておくことで、トレー ラ等の輸送制限に対しても有利である。
請求項 8の移動式木材破砕機によれば、タブ式供給装置を前記のような連結軸の 位置で揺動させることにより、タブ式供給装置を揺動させて垂直にした際、タブ式供 給装置が地面と干渉することを防止することができるため、その状態で走行装置によ る移動も可能となる。
[0024] 請求項 9の移動式木材破砕機によれば、ホツバが基板上に固定された構造となり、 その下の回転式タブが回転するので、積込機により固定されたホッパに木材を投入 することができ、木材投入の作業性が向上する。
請求項 10の移動式木材破砕機によれば、揺動機構が揺動規制部を備えることによ り、タブ式供給装置を垂直状態としたときでも走行装置に干渉することがないため、 垂直状態で移動式木材破砕機を移動させることが可能となり、移動式木材破砕機の 取り扱いが一層容易となる。
請求項 11の移動式木材破砕機によれば、スクリーン部材が回転式破砕装置の回 転軸回りよりも上方も覆うこととなるため、破砕前の木材片カスクリーン部材の上端か らこぼれ落ちてスクリーン部材を通過した木材破砕片中に混入することがなく、木材 破砕片の粒度を均一にして、木材破砕片の製品の品質を一層向上させることができ る。
図面の簡単な説明
[0025] [図 1]図 1は、本発明の実施の一形態に係る移動式木材破砕機の側面図である。
[図 2]図 2は、前記実施形態における移動式木材破砕機の平面図である。
[図 3]図 3は、前記実施形態における移動式木材破砕機の背面図である。
[図 4]図 4は、前記実施形態における駆動装置を表す模式平面図である。
[図 5]図 5は、前記実施形態における駆動装置を表す側面図である。
[図 6]図 6は、前記実施形態における回転式破砕装置の平面図である。
[図 7]図 7は、前記回転式破砕装置の側面図である。
[図 8]図 8は、前記回転式破砕装置の背面図である。
[図 9]図 9は、前記実施形態におけるタブ式供給装置と回動機構との関係を示す断 面平面図である。
[図 10A]図 10Aは、前記実施形態における回転式タブの簡略断面平面図である。
[図 10B]図 10Bは、前記実施形態における回転式タブの要部拡大断面図である。
[図 11]図 11は、前記実施形態における回転式タブの正面図である。
[図 12]図 12は、前記実施形態における回転式タブの断面正面図である。
[図 13]図 13は、前記実施形態における回転式タブの回転を案内する横ローラの断 面図である。
[図 14]図 14は、前記実施形態における回転式タブを受ける縦ローラの断面図である
[図 15]図 15は、前記実施形態におけるタブ回動機構の拡大平面図である。
[図 16]図 16は、前記実施形態におけるタブ回動機構の駆動源の拡大図である。
[図 17]図 17は、前記実施形態におけるタブ回動機構を構成するチェーンと回転式タ ブに設けられたスプロケットとの嚙合状態を示す断面図である。
[図 18]図 18は、前記実施形態におけるタブ駆動チェーンとガイド部材との関係を示 す断面図である。
[図 19]図 19は、前記実施形態におけるタブ駆動チ ーンテンション付与機構の要部 断面図である。
[図 20]図 20は、前記実施形態におけるタブ駆動チェーンにテンションを付与するテ ンシヨン付与機構の要部拡大図である。
[図 21]図 21は、前記実施形態における回転式タブとホツバとの関係を表す側面図で ある。
[図 22]図 22は、前記実施形態におけるホツバの正面図である。
[図 23]図 23は、前記実施形態におけるホツバの平面図である。
[図 24]図 24は、上記図 21の矢印 Z方向力もみた図である。
[図 25]図 25は、前記実施形態におけるホツバの底面図である。
[図 26]図 26は、図 21の V— V線断面図である。
[図 27]図 27は、前記実施形態における蓋部材の取付状態を示す断面拡大図である [図 28]図 28は、前記実施形態におけるタブ揺動機構の構造を表す側面図である。
[図 29]図 29は、前記実施形態におけるタブ揺動機構の構造を表す平面図である。
[図 30]図 30は、前記実施形態におけるタブ揺動機構の構造を表す背面図である。
[図 31]図 31は、前記実施形態におけるタブ揺動機構を構成するブラケットの構造を 表す側面図である。
[図 32]図 32は、図 31の矢印 R方向からみた図である。
[図 33]図 33は、図 31の矢印 L方向からみた図である。
[図 34]図 34は、前記実施形態における移動式木材破砕機の作用を説明するための 模式図である。
[図 35]図 35は、前記実施形態における飛散防止カバーによる破砕物の反射を説明 するための模式図である。
[図 36]図 36は、前記実施形態における回転式破砕装置カゝら破砕物が飛散する場合 の飛散方向を説明するための模式図である。
[図 37]図 37は、前記実施形態における揺動機構の作用を説明するための模式図で ある。
[図 38]図 38は、前記実施形態における揺動機構の作用を説明するための模式図で ある。
[図 39]図 39は、従来の移動式木材破砕機の構造を表す側面図である。
[図 40]図 40は、従来の移動式木材破砕機の作用を説明するための模式図である。
[図 41]図 41は、従来の移動式木材破砕機の揺動機構の作用を説明するための模式 図である。
符号の説明
1…移動式木材破砕機、 2…車体、 3…走行装置、 3A、 6A、 7A…モータ (駆動源)、 4…コンペャ (搬出装置)、 5· ··駆動装置、 6· ··回転式破砕装置、 7…タブ式供給装置 、 8…揺動機構、 56…操作盤、 57· ··ネット (被覆装置)、 63· ··スクリーン部材、 71· ·· タブ受けフレーム(基板)、 72· ··回転式タブ、 74· ··ホッノ 75· ··飛散防止カバー、 7 6…投入用開口部、 83· ··連結軸、 85…揺動姿勢時ストツバ (揺動規制部)、 635· ·· 開口端縁部 (スクリーン部材の上端)、 711…開口部、 Α· ··タブ式供給装置の連結軸 力 駆動装置側端部までの水平距離、 Β· ··タブ式供給装置の連結軸力 最後部まで の垂直距離、 C…タブ式供給装置の連結軸から後方側端部までの水平距離、 D…タ ブ式供給装置の連結軸から設置表面までの垂直距離、 02· ··回転軸、 WD…被破砕 木材
発明を実施するための最良の形態
[0027] 以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔1〕.全体構成
図 1一図 3には、本発明の実施形態に係る移動式木材破砕機 1が示されている。こ の移動式木材破砕機 1は、車体 2、走行装置 3、搬出装置としてのコンペャ 4、駆動 装置 5、回転式破砕装置 6、及びタブ式供給装置 7を備えて構成され、タブ式供給装 置 7に木材を投入すると、回転式破砕装置 6によって木材が破砕され、破砕された木 材破砕片をコンペャ 4によって外部に排出する。
[0028] 車体 2は、鋼製のフレーム体力 構成され、コンペャ 4、駆動装置 5、回転式破砕装 置 6、及びタブ式供給装置 7を支持している。尚、タブ式供給装置 7は、車体 2上に設 けられる揺動機構 8を介して支持され、タブ式供給装置 7の外側は装置カバー 21に よって覆われている。
この車体 2上には、走行装置 3の走行方向(図 1における左右方向)一端側にタブ 式供給装置 7が設けられ、他端側にコンペャ 4が設けられ、これらの間に駆動装置 5 が配置された構成とされている。尚、以下の説明においては、コンペャ 4が設けられ た方向に、移動式木材破砕機 1が移動する場合を、走行方向前方、タブ式供給装置 7が設けられた方向に移動する場合を、走行方向後方と称することとする。
[0029] 走行装置 3は、車体 2の下部側面両側に設けられる履帯式走行装置であり、車体 2 の側面端部に設けられる一対の駆動輪 31と、この駆動輪 31に卷回され、接地面と当 接する無限軌道帯 32とを備えて構成される。無限軌道帯 32は、外面に突部を形成 した複数の軌板をピン等で連結したものであり、両側一対の駆動輪 31を回転させる ことにより無限軌道帯 32が回転して、移動式木材破砕機 1を走行させることが可能と なる。
コンペャ 4は、車体 2の走行方向端面の中央下部から斜め上方に延びる第 1コンペ ャ 41と、車体 2に設けられる一対の走行装置 3間に、回転式破砕装置 6の下方まで 延びる第 2コンペャ 42 (図 3参照)とを備えて構成される。
駆動装置 5は、走行装置 3、コンペャ 4、回転式破砕装置 6、タブ式供給装置 7を駆 動する駆動源を駆動させる部分であり、軽油等の燃料油で駆動するエンジンと、この エンジンによって駆動する油圧ポンプと、各装置の駆動源となる油圧モータにこの油 圧ポンプ力 オイルを供給する油圧供給路とを備えている。
[0030] 回転式破砕装置 6は、タブ式供給装置 7に供給された木材を破砕する装置であり、 駆動源となる油圧モータによって回転する回転軸と、この回転軸回り設けられる回転 ドラムと、この回転ドラムの外周面に植設される複数のビットとを備えている。
タブ式供給装置 7は、積込機によって投入された木材を回転式破砕装置 6に供給 するものであり、基板としてのタブ受けフレーム 71上に回転自在に支持される回転式 タブ 72と、この回転式タブ 72上に支柱 73を介して設けられるホッパ 74と、このホッパ 74の上部に設けられる飛散防止カバー 75とを備えている。そしてホッパ 74の飛散防 止カバー 75が設けられて 、な 、部分が木材の投入用開口部 76とされる。
このような構成の移動式木材破砕機 1において、駆動装置 5、回転式破砕装置 6、 タブ式供給装置 7の構造について以下に詳述する。
[0031] 〔2〕.駆動装置 5の構造
図 4及び図 5には、移動式木材破砕機 1の略中央に配置される駆動装置 5の模式 的な構造が示されている。
この駆動装置 5は、エンジン 51、燃料油タンク 52、ノ ッテリ 53、油圧ポンプ 54、作 動油タンク 55、操作弁 56、及び操作盤 57を備えて構成され、エンジン 51を動力源と して油圧ポンプ 54を駆動して、操作弁 56から種々の油圧モータに圧油を供給するこ とによって各部位の駆動を実現する。
エンジン 51は、ディーゼルエンジン等のエンジン本体 511と、このエンジン本体 51 1を冷却するためのラジェータ 512、オイルクーラ 513、及びファン 514を備えて構成 される。
[0032] このエンジン 51には、燃料油タンク 52が図示を略した燃料供給管を介して接続さ れるとともに、ノ ッテリ 53が電気配線を介して接続され、燃料油タンク 52からの燃料 供給を受けつつ、バッテリ 53によってエンジン 51が駆動を開始する。
また、ラジェータ 512及びオイルクーラ 513が設けられた移動式木材破砕機 1の側 面には、冷却風導入部が形成され、この開口部は、被覆装置としてのネット 58によつ て覆われている。
[0033] 油圧ポンプ 54は、エンジン 51によって駆動する作動油圧送手段として機能し、ェ ンジン 51の駆動によって作動油タンク 55内の作動油を所定圧で操作弁 56に圧送す る。
操作弁 56は、油圧ポンプ 54からの圧油を、走行装置 3、コンペャ 4、回転式破砕装 置 6、タブ式供給装置 7に設けられた油圧モータに切替供給する部分であり、弁本体 561と、管路 562— 566とを備えて構成される。
具体的には、管路 562は、弁本体 561から回転式破砕装置 6を駆動するミルモータ 6Aに圧油を供給する経路であり、管路 563は、タブ式供給装置 7を駆動するタブモ ータ 7Aに圧油を供給する経路であり、管路 564は、コンペャ 4を駆動するコンペャモ ータ 4Aに圧油を供給する経路であり、管路 565は、走行装置 3を駆動する走行モー タ 3Aに圧油を供給する経路であり、管路 566は、図 5に示されるように、ファン 514の 下方に配置され、このファン 514と Vベルト等で連結されたファン駆動モータ 51 Aに 圧油を供給する経路である。
[0034] 操作盤 57は、作業者が前述したエンジン 51の始動運転、停止動作等の指示を入 力したり、作業者の入力によって操作弁 56の切替制御を行う部分であり、移動式木 材破砕機 1の側面に露出する操作パネル 571と、この操作パネル 571の内部に設け られるコントローラ本体 572とを備えて構成される。
操作パネル 571には、作業者が切替や始動開始、停止操作を行うためのスィッチ の他に、運転状態を表示する運転状態表示ランプ、各油圧モータに過負荷状態とな つていないか、エンジン 51の冷却水の温度は正常範囲内であるか等のインジケータ が設けられており、各部位に設置されたセンサ等でコントローラ本体 572が異常状態 を検出すると、インジケータが点灯してその部位を点検することを作業者に対して促 す。これら運転状態表示ランプ等は、移動式木材破砕機 1の車幅方向側方に装着さ れ、このパネル面を覆う透明のアクリル榭脂カバーを介して、外部から視認可能とな つている。また、異常発生時には操作盤上方の回転灯が点灯して視認可能となって いる。
[0035] 〔3〕 .回転式破砕装置 6の構造
図 6—図 8には、回転式破砕装置 6の構造が示され、この回転式破砕装置 6は、タ ブ式供給装置 7の下方に配置され、車体 2に取り付けられる保持枠 61と、この保持枠 61に支持されて略水平方向軸心廻りに回転する回転式破砕体 62と、この回転式破 砕体 62の外周側を包囲状とするスクリーン部材 63とを備え、回転式破砕体 62がそ の端部に設けられたミルモータ 6Aによって回転することによって木材の破砕を行う。 保持枠 61は、前壁 611と、後壁 612と、一対の佃 J壁 613、 614とを有し、各佃 J壁 61 3、 614には、取付用の鍔部 615が外方へ突設している。
この鍔部 615は、車体 2のフレームにボルト部材等の図示省略の固着具を介して固 定されている。また、詳しくは後述するが、タブ式供給装置 7の底部を構成するタブ受 けフレーム 71には、平面視矩形状の開口部 711が形成され、この開口部 711に対応 して上記保持枠 61がタブ受けフレーム 71の裏面側に配置され、回転式破砕装置 6 の回転式破砕体 62がタブ受けフレーム 71の開口部 711から露出する。
[0036] 回転式破砕体 62は、軸部 621と、回転ドラム 622とを備え、その両端は、保持枠 61 の前壁 611及び後壁 612に回転自在に支持されている。
具体的には、保持枠 61の前後壁 611、 612には、切欠部 616が形成され、各切欠 部 616に回転式破砕体 62が係合されて 、る。
軸部 621は、回転式破砕体 62の回転軸に沿って延びる軸状体として構成され、そ の両端は駆動源となるミルモータ 6Aに連結されている。
回転ドラム 622は、この軸部 621の回転軸回りに設けられる筒状体として構成され、 この回転ドラム 622の外周面には、複数の破砕部 623及びプロテクタ 624が設けられ ている。
破碎咅 623は、図 7に示すように、複数のビット 625と、このビット 625を着脱自在に 支持するホルダ 626とを備え、回転ドラム 622が回転すると、各ビット 625もこれに伴 つて回転して木材に当たって、木材を破砕することができる。
プロテクタ 624は、回転ドラム 622の径方向外側に突設され、回転方向に沿って延 びる板状体として構成されて ヽる。
[0037] スクリーン部材 63は、回転ドラム 622を囲む周壁 631に多数の排出孔 632が形成さ れた略筒状体から構成され、その軸心を略水平状として長手方向端縁部を前記保 持枠 61の前後壁 611, 612にそれぞれ取付けて 、る。
ここでスクリーン部材 63には、周壁 631の一部を切り欠いて上方開口部 633を形成 している。そして、このスクリーン部材 63の内面と回転ドラム 622の外周面との間に隙 間 634を形成している。
この際、スクリーン部材 63の内面の曲率半径は、回転式破砕体 62の回転によって 、破砕部 623のビット 625の先端が描く軌跡 Kの半径より僅かに大きく設定される。
[0038] また、スクリーン部材 63の開口端縁部 635が回転式破砕体 62の回転軸心 02よりも 上位に配置する。このため、図 7に示すように、スクリーン部材 63の内面と回転ドラム 622の外周面との間に形成される隙間 634は、平面視略矩形状の供給側開口部 63 6と、平面視略矩形状の排出側開口部 637とを有することになる。
このような回転式破砕装置 6では、従来の破砕装置のように開口部分にデフレクタ が設けられず、タブ式供給装置 7の底部に形成される開口部 711の上方側を、タブ 式供給装置のホッパ 74に設けた飛散防止カバー 75まで開放している。
また、保持枠 61の下部には、回転式破砕体 62の外側を包囲するカバー部材 64が 設けられ、このカバー部材 64は、回転式破砕体 62にて破砕されてなる木材破砕片 のうち、スクリーン部材 63の排出孔 632を通過したものをコンペャ 4に案内するもので ある。
[0039] 〔4〕.タブ式供給装置 7の構造
タブ式供給装置 7は、前述した図 1一図 3にも示されるタブ受けフレーム 71、回転式 タブ 72、支柱 73、ホッパ 74、及び飛散防止カバー 75の他に、図 9に示すように、回 転式タブ 72を回転させる回動機構 77及びテンション付与機構 78を備え、前述した 駆動源としてのタブモータ 7Aを駆動源として、回動機構 77によって回転式タブ 72が 、タブ受けフレーム 71上で回転するようになって!/、る。
タブ受けフレーム 71は、車体 2上に揺動機構 8を介して設けられる板状体力も構成 され、回転式破砕装置 6の配置位置に応じた部分には、回転式破砕装置 6への木材 供給用の開口部 711が形成されて!ヽる。
[0040] (4-1)回転式タブ 72の構造
回転式タブ 72は、図 10A、図 10B、図 11、図 12に示されるように、円筒状のタブ本 体 721と、このタブ本体 721の外周面に突設される、一対のガイド用外鍔部 722、 72 3、スプロケット 724、ガイド部材 725、及び外鍔部 726と、タブ本体 721の内周面に 突設される、突起部 727、及び内鍔部 728とを備えている。
タブ本体 721は、図 10Aに示されるように、回転軸 Oを中心とする円筒状体と構成 されている。
一対のガイド用外鍔部 722、 723は、タブ本体 721の下端部外周面に設けられ、タ ブ本体 721の円周方向に沿ってタブ本体 721を 1周するように延出し、両ガイド用外 鍔部 722、 723は、互いに略平行に配置されている。そして、これら一対のガイド用 外鍔部 722、 723の間は、タブ本体 721の円周方向に沿ってガイド溝とされる。
[0041] スプロケット 724及びガイド部材 725は、図 11に示されるように、ガイド用外鍔部 72 2の上方で突出して設けられ、ガイド用外鍔部 722と略平行にタブ本体 721を 1周す るように延出している。
このスプロケット 724及びガイド部材 725は、図 10Bに示すように、タブ本体 721の 円周方向に沿って交互に配置され、スプロケット 724の先端には歯車列が形成され ており、詳しくは後述するが、ガイド部材 725の先端部分は、スプロケット 724の歯車 列の先端よりも突出量が少なくなつていて、スプロケット 724にて形成されるピッチサ 一クル Pを後述するチェーン 775が略維持できる高さに設定して!/、る。
外鍔部 726は、スプロケット 724及びガイド部材 725のさらに上方で、タブ本体 721 の外周面力も突出して設けられ、タブ本体 721の円周方向で連続するように延出し ている。
[0042] 突起部 727は、図 10A及び図 12に示すように、タブ本体 721の内周面に上下に延 びる方向に突出して設けられ、本例においては、円周方向に所定のピッチで 4箇所 設けられている。各突起部 727は、回転方向前面部分がタブ本体 721の内周面法線 方向に延び、回転方向後面部分は前面よりも傾斜した略直角三角形状の平面形状 とされている。 内鍔部 728は、タブ本体 721の上端開口部 72Aの近傍に、タブ本体 721の円周方 向に沿ってタブ本体 721の内周を 1周するように延出している。
[0043] (4-2)回動機構 77の構造
回動機構 77は、図 9に示されるように、回転式タブ 72の回りにそれぞれ 4箇所に設 けられる横ローラ 771及び縦ローラ 772と、前述したタブモータ 7Aを支持する支持枠 773と、タブモータ 7Aの出力軸 7A1に設けられるスプロケット 774と、回転式タブ 72 を卷回するように設けられるチェーン 775とを備えて構成される。
横ローラ 771は、図 13に示されるように、タブ受けフレーム 71上に立設された支柱 771Aに軸受 771Bを介して回転自在に支持され、タブ本体 721の外周面に設けら れたガイド用外鍔部 722、 723間のガイド溝に設けられた受板部材 771Cに当接し、 回転式タブ 72の回転とともに転動する。
[0044] 縦ローラ 772は、図 14に示されるように、タブ受けフレーム 71上に立設された支柱 772Aの上端力も水平方向に突設される支持軸 772Bに軸受 772Cを介して回転自 在に支持され、上側のガイド用外鍔部 722に当接して、タブ本体 721を支持し、回転 式タブ 72の回転に伴って回動する。尚、ガイド用外鍔部 722、 723は、タブ本体 721 力も水平方向外側に突出する本体 722A、 723Aと、本体 722A、 723Aの先端部分 で斜め方向から接合されて構成され、上側の本体 722Aの部分で縦ローラ 772と当 接している。
[0045] 支持枠 773は、図 15及び図 16に示されるように、タブ受けフレーム 71上に設けら れ、タブモータ 7Aを支持する枠体であり、この支持枠 773の端部には、後述するテン シヨン付与機構 78が設けられて 、る。
スプロケット 774は、タブモータ 7Aの出力軸 7A1に固定され、出力軸 7A1が回転 すると、これに伴 、スプロケット 774も回転するようになって 、る。
チェーン 775は、ピンリンク 775Aとローラリンク 775Bとを交互に組み合わせてピン 775Cを介して繋 、だローラチェーンである。
このチェーン 775は、大きな環状に構成され、回転式タブ 72と、タブモータ 7Aに設 けられるスプロケット 774とを内包するように装着され、スプロケット 774の外周部分で 嚙合するとともに、回転式タブ 72の外周面に突設されたスプロケット 724と嚙合して いる。
[0046] ここで、回転式タブ 72のスプロケット 724及びガイド部材 725は、同一の垂直位置 に設けられているため、スプロケット 724にチェーン 775を嚙合させると、ガイド部材 7 25は、その先端部分がチェーン 775の内周面に摺接し、チェーン 775を案内するよ うに作用する。
より詳細に説明すると、図 17に示されるように、チ ーン 775がスプロケット 724に嚙 合する際には、ピン 775Cが挿入されるローラ 775Dがスプロケット 724の凹歯 724A に嵌合して、ローラ 775Dの外周面が凹歯 724Aの内面に接触しつつ走行する。
[0047] 一方、ガイド部材 725は、図 18に示されるように、チェーン 775の互いに対面するピ ンリンク 775A及びローラリンク 775B間に嵌挿され、その先端部部分は、ローラ 775 Dの内周面に摺接し、前述したようにスプロケット 724にて形成されるピッチサークル Pをチェーン 775が略維持できるようにして 、る(図 10B参照)。
これらの寸法関係は、回転式タブ 72のタブ本体 721の外周面からのスプロケット 72 4の凹歯 724Aの底までの高さ寸法 T1と、ガイド部材 725の厚さ寸法 T2とを略同一 に設定すると共に、チェーン 775の相対面するローラリンク 775B間寸法 Sをガイド部 材 725の上下方向長さ寸法 Wよりも大きくしている。
[0048] (4-3)テンション付与機構 78の構造
テンション付与機構 78 ίま、図 15【こ示すよう【こ、揺動アーム 781、スプ口ゲッ卜 782、 弾性部材 783、及び調整部材 784を備えて構成される。
揺動アーム 781は、図 19に示されるように、一端側が支持枠 773上に立設される支 持軸 773Αにボス部 773Βが回転可能に外嵌され、このボス部 773Βに揺動アーム 7 81の一端側が固定され、支持軸 773Αの軸心を中心に揺動する。
この揺動アーム 781は、上下一対の平板体 781A、 781Bを備え、揺動中心とは反 対側の他端側において、平板体 781 Α、 78 IB間にスプロケット 782が介装されてい る。
また、上方の平板体 781A上には、上連結片 781Cが配置され、下方の平板体 78 1Bの下方には下連結片 781Dが配置されている。
[0049] これら上連結片 781C、平板体 781 A、スプロケット 782、平板体 781B、及び下連 結片 781Dには、ボルト部材 781Eが貫通し、このボルト部材 781Eのねじ部先端部 分にナット部材 781Fが螺着されている。
また、スプロケット 782は、ボルト部材 781Eの軸部に外装される軸受 781Gを介し て回転自在に装着されて!、る。
上連結片 781C及び下連結片 781Dには、それぞれ係止孔 781H、 7811が形成さ れ、各係止孔 781H、 78 IIには、図 20に示されるように、コイルパネ等の弾性部材 7 83の一端側のフック部 783Aが係止される。
そして、この弾性部材 783の他端側のフック部 783Bは、調整部材 784に連結され ている。
[0050] 調整咅材 784ίま、図 20【こ示すよう【こ、固定枠 784Α、ボノレ卜咅材 784Β、ナツ卜咅材 784C、及び係止片 784D、 784Eを備えて構成される。
固定枠 784Aは、タブ受けフレーム 71上に立設される板状体として構成され、弾性 部材 783の引っ張り方向が固定枠 784Aの面外方向となるように配置され、その上部 には、貫通孔が形成されている。また、弾性部材 783が配置される固定枠 784Aの面 には、これに直交するように補強リブ板が設けられて 、る。
ボルト部材 784Bは、固定枠 784Aに形成された貫通孔に揷通され、弾性部材 783 が設けられる面とは反対側の固定枠 784Aの面には、ボルト部材 784Bのボルト頭が 配置されている。
[0051] ナット部材 784Cは、ボルト部材 784Bの先端部分に螺着され、このナット部材 784
Cのボルト部材 784Bの螺合位置を変更することにより、ナット部材 784Cは、ボルト部 材 784Bの軸方向の進退位置を変更することが可能となる。
係止片 784Dは、ナット部材 784Cの外周面に突設される板状体であり、板状体の 面がボルト部材 784Bの軸方向に沿って設けられている。この係止片 784Dの固定 枠 784A側の側縁には、切欠により凹部が形成されていて、この凹部には、弾性部 材 783の他端側のフック部 783Bが係合する。
[0052] このような構造のテンション付与機構 78では、図 15に示すように、チェーン 775の 外周側でスプロケット 782が嚙合して、外側力も付勢することによって、チェーン 775 に適切なテンションを付与することができる。 付勢力の調整は、図 20において、ナット部材 784Cの螺合位置を固定枠 784A側 に変更すると、弾性部材 783の引張力が増加するため、スプロケット 782が引張られ 、チェーン 775が押さえつけられる方向に付勢されて、チェーン 775の回転式タブ 72 に対する締付力が大となる。逆に、ナット部材 784Cの螺合位置を反固定枠側に移 動させれば、スプロケット 782の固定枠 784A側への引張力が小さくなつて、チェーン 775の回転式タブ 72に対する締付力が小となる。
このようにナット部材 784Cの螺合位置を調整することによって、チェーン 775に付 与するテンションを調整することができる。
[0053] (4-4)ホッパ 74の構造
ホッパ 74は、その木材の投入用開口部 76が水平面に対して傾斜し、この投入用開 口部 76には、その一部を覆う飛散防止カバー 75が付設されている。すなわち、ホッ パ 74は、図 21に示すように、木材の投入用開口部 76が水平面に対して所定角度で 傾斜するように略円筒状の回転式タブ 72に対して傾斜させた略筒状に構成され、高 さ寸法が大きな部分と、高さ寸法が小さな部分とがある。
このホッノ 74は、前述したように 3本の支柱 73によって車体 2に設けられたタブ受け フレーム 71 (図 21では図示略)上に支持される。
各支柱 73は、タブ受けフレーム 71上に立設される第 1部材 731と、ホッパ 74に接 合される第 2部材 732とを備えて 、る。
[0054] 第 1部材 731は、角形鋼管からなる柱状部材として構成され、その下端には座板 7 33が設けられ、この座板 733によってタブ受けフレーム 71と接合されている。また、 第 1部材 731の上端面は、斜めに切断され、受板部 734によって塞がれている。 第 2部材 732も角形鋼管力もなり、その下端面には、載置板部 735が設けられ、第 1部材 731の受板部 734に載置され、図示しないボルトナット等の締結具によつて連 結されている。
このようにホッパ 74は、 3本の支柱 73によって支持されているため、回転式タブ 72 とは接合されておらず、回転式タブ 72の外周を囲むように遊嵌状態で装着される。
[0055] ホッパ 74は、図 21及び図 22に示されるように、筒状本体 741と、筒状本体 741の 下方に連設される円弧状部材 742と、筒状本体 741の上端縁に設けられる漏斗状の 鍔部 743とを備える。
筒状本体 741は、円筒体の上端を斜めにカットして、その下端縁を水平状とし、高 さ寸法が大きな部分の下端縁に切欠部 744を設けた形状である。このため、筒状本 体 741の軸心 01は鉛直軸に対して所定方向に所定角度で傾斜し、その周壁 741 A が図 22に示すように L部力も H部に向力つて順次高くなつている。
[0056] 円弧状部材 742は、図 22及び図 23に示すように、鋼製の円筒体を斜めに切断し て、側面視略三角形状で平面視略半円弧状に構成され、筒状本体 741の下端縁に 設けられた切欠部 744に嵌合状となって、その外周面が鉛直面に沿って配設される この円弧状部材 742を設けな 、場合では、ホッパ 74の下端の外径寸法は Dとなる 力 円弧状部材 742を設けた場合、ホッパ 74の下端の外径寸法は、 Dよりも小さい D 1となり、ホッパ 74としての外径を小さくすることができる。
[0057] 円弧状部材 742の下端縁と、筒状本体 741の下端縁 (切欠部 744を省いた部分)と 力 このホッパ 74の下端縁を構成する力 図 25に示すように、この下端縁に沿ってリ ング状の外鍔部 745が付設されて 、る。
この外鍔部 745には、複数のナット部材 746が設けられており、このナット部材 746 には、図 26に示されるような蓋部材 747が取り付けられている。
この蓋部材 747は、図 26に示されるように、 3枚の平板体 747A、 747B、 747C力 らなり、各平板体 747A、 747B、 747Cは、図 27に示すように、前記の鍔部 743に設 けられたナット部材 746にボルト部材 748を螺着することによって、ホッパ 74の鍔部 7 43〖こ取付けられる。
[0058] このような構造のホッパ 74が、図 21に示すように、タブ受けフレーム 71上に立設さ れた支柱 73に取付固定されると、ホッパ 74の下端縁部が回転式タブ 72の上端縁部 に遊嵌状に外嵌された状態となる。
この際、ホッパ 74の高さ寸法が大きくなる部分においては、円弧状部材 742が設け られており、この円弧状部材 742にて、回転式タブ 72の上端縁部の外側を包囲して いる。
このため、図 26に示すように、回転式タブ 72の上端縁部とホッパ 74の下端縁部と の間に形成される隙間 Gを縮小化することができ、この円弧状部材 742を、隙間 Gを 縮小化する縮小部 742Aと呼ぶことができる。
[0059] すなわち、もし円弧状部材 742がない場合、図 26の仮想線のように、ホッパ 74の高 さ寸法が大きな部分における下端縁部は仮想線で示す位置となり、この部分隙間 G 1は大きくなる。
これに対して、円弧状部材 742を設けた場合、隙間 G1に対応する隙間 G2は実線 で示すように、極めて小となっている。
また、上記隙間 G2の反対側、つまり高さ寸法が小さい部分においては、 3枚の平 板体 747A、 747B、 747Cからなる蓋部材 747がホッパ 74の鍔部 743に取付けられ るので、隙間 G3を縮小化することができる。
[0060] (4-5)飛散防止カバー 75の構造
前述したホッパ 74には図 21に示されるように、飛散防止カバー 75が付設される。こ の飛散防止カバー 75は、ホッパ 74に対して揺動可能に支持され、図 21の実線で示 すような閉状態と、図 21の仮想線で示すような開状態とが可能とされる。
この飛散防止カバー 75の揺動には、シリンダ機構 751が使用される。
[0061] ホッパ 74の高さ寸法の大きな部分において、図 22及び図 23に示すように、このホ ツバ 74の鍔部 743には、一対の支持片 752からなる一対の支持部 753を設けられて いる。
一方、飛散防止カバー 75には、図 21及び図 23に示すように、突出片部 754が設 けられ、各突出片部 754は、支持部 753の各支持片 752間に介在され、枢支軸 755 を介して支持部 753に連結されている。
これによつて、飛散防止カバー 75は枢支軸 755を中心とした図 21の矢印 、 β方 向の揺動が可能となる。
[0062] ホッパ 74の高さ寸法が大きな部分の支柱 73の第 2部材 732の載置板部 735には、 図 22—図 24に示されるように、一対の支持片 756からなる支持部 757が設けられて いる。この支持部 757には、シリンダ機構 751のシリンダ本体 751Aの支持片 751B 力 図示略の枢支軸を介して連結されている。
飛散防止カバー 75には、上記突出片部 754間に支持片部 758が設けられ (図 2参 照)、この支持片部 88には、シリンダ機構 751のピストンロッド 751Cの先端が枢結さ れている。
これによつて、図 21の実線で示す状態から、シリンダ機構 751のピストンロッド 751 Cを縮めれば、飛散防止カバー 75は枢支軸 755を中心に矢印 β方向に揺動して仮 想線で示す開状態となる。
また、この仮想線で示す開状態カもシリンダ機構 751のピストンロッド 751Cを伸ば せば、飛散防止カバー 75は枢支軸 755を中心に矢印 α方向に揺動して実線で示 す閉状態となる。
[0063] 前述したように、ホッパ 74は、その投入用開口部 76が水平面に対して傾斜しており 、さらに、この投入用開口部 76には、投入用開口部 76の車両幅方向の一方の端部( 図 2参照)から駆動装置 5側端部に亘つて飛散防止カバー 75が設けられている。 このため、本実施形態に係る移動式木材破砕機 1では、木材の投入方向が制限さ れることとなり、この移動式木材破砕機 1では木材の投入方向が規定される。すなわ ち、図 2において、投入方向は、走行方向左側面と、装置カバー 21の後面とのコー ナ部分となる。
そして、図 4に示すように、回動機構 77を駆動するタブモータ 7Αを、木材投入用の コーナ部とは反対側のコーナ部に配置している。
[0064] 〔5〕.揺動機構 8の構造
前述したタブ式供給装置 7は、車体 2上に揺動機構 8を介して設けられ、この揺動 機構 8を操作することによって、図 28に示されるように、実線で示される作業姿勢、仮 想線で示される揺動姿勢の 2つの姿勢をとることができる。
この揺動機構 8は、図 28—図 30に示されるように、車体 2の側面に沿って 2箇所に 設けられており、油圧シリンダ 81、ブラケット 82、連結軸 83、作業姿勢時ストツバ 84、 及び揺動姿勢時ストツバ 85を備えて構成される。
油圧シリンダ 81は、図 28及び図 29に示されるように、シリンダ本体 811と、このシリ ンダ本体 811に対して伸縮するピストンロッド 812とを備えて構成される。シリンダ本 体 811の基部は、車体 2の側面下方に回動自在に支持され、ピストンロッド 812の先 端部は、ブラケット 82に回動自在に支持されている。 [0065] ブラケット 82は、図 31—図 33に示されるように、底板部 821と、側板部 822、 823 から構成され、移動式木材破砕機 1の走行方向カゝら見たときに側面視コ字形状の鋼 製部材である。
底板部 821は、タブ式供給装置 7のタブ受けフレーム 71に固定される部分であり、 タブ受けフレーム 71の底面に、走行方向に沿って延びる矩形板状体から構成され、 この底板部 821は、タブ受けフレーム 71に対して複数のボルト部材 821Aによって螺 着されている。
[0066] 側板部 822は、底板部 821の車体 2側端縁から垂下する板状体であり、底板部 82 1の走行方向に沿った長さ寸法と同じ幅寸法を有し、底板部 821とは溶接によって接 合されている。
この側板部 822の走行方向に沿った後方部分は、垂下方向に延びた逆山型形状 となっていて、この山型形状の部分には孔が形成されている。この孔には、軸受 824 が設けられ、この軸受 824に連結軸 83が装着される。
軸受 824が設けられる位置の上部には、一対のスチフナ 825が設けられ、各スチフ ナ 825は、軸受 824の端面、底板部 821、及び側板部 822に溶接接合されている。
[0067] 側板部 822の走行方向に沿った前方部分は、前方に向かうに従って垂下方向に 延びたなだらかな傾斜面とされ、前方端部近傍には孔が形成されている。この孔に は、油圧シリンダ 81のピストンロッド 812先端部分を回動自在に支持するピン 826が 挿通される。
側板部 823は、底板部 821の走行方向に沿った前方側で底板部 821の外側の端 縁に溶接によって接合される板状体であり、この側板部 823には、側板部 822の前 側の孔に応じた位置に孔が形成されていて、この孔には軸受 827が設けられ、この 軸受 827に前記のピン 826が装着される。
[0068] 連結軸 83は、円柱状の鋼製ピンであり、前述したように側板部 822に設けられた軸 受 824に装着され、その先端部分は、車体 2の鋼製フレーム部分と締結される。 作業姿勢時ストツバ 84は、タブ式供給装置 7の動作時に車体 2との間で動き等が生 じるのを防止するものであり、図 28に示すようにブラケット 82よりも前方側の車体 2の 側面部分に設けられている。この作業姿勢時ストツバ 84は、車体 2の側面力も外側に 突設され、上下方向に延びる一対の板状体を備えて構成され、各板状体の互いに 向き合う面には、弾性体力もなる緩衝材が設けられて 、る。
[0069] 一方、タブ受けフレーム 71の底面には、面外方向に突出する突起部 712が設けら れていて、タブ式供給装置 7を作業姿勢としたときには、この一対の板状体の間に突 起部 712が挿入して緩衝材によって動きを吸収する。
揺動姿勢時ストツバ 85は、車体 2の後端下面に垂下する板状体として構成され、タ ブ式供給装置 7との当接面には弾性体カゝらなる緩衝材が設けられており、タブ式供 給装置 7を 90° 揺動させて垂直状態としたときに、タブ受けフレーム 71の底面と当接 する。
[0070] このような揺動機構 8によって、タブ式供給装置 7は、 2点鎖線で示すように車体 2の 後方に向けて略 90° 揺動可能になっている。具体的には、前述した油圧シリンダ 81 のピストンロッド 812を縮めた状態では、タブ式供給装置 7は作業姿勢となり、油圧シ リンダ 81のピストンロッド 812を伸ばした状態では、タブ式供給装置 7は、揺動姿勢、 すなわち 90° 揺動した姿勢となる。
揺動時のタブ式供給装置 7の最大地上高 Fは、実線で示す作業時のタブ式供給装 置 7の最大地上高 Eより低くなるように設定して 、る。
このような揺動機構 8によるタブ式供給装置 7の揺動は、回転式破砕装置 6、回転 式タブ 72、及びホッパ 74の点検 ·整備又は清掃時、あるいは輸送時等に行われる。
[0071] 図 28において、実線で示す作業姿勢の時に、連結軸 83の中心からタブ式供給装 置 7の前方側端部、すなわち駆動装置 5側の端部までの水平距離を Aとし、連結軸 8 3の中心力 タブ式供給装置 7の最高部までの垂直距離を Bとした場合、 A< Bとなつ ている。
また、作業姿勢において、連結軸 83の中心からタブ式供給装置 7の後方側端部ま での水平距離を Cとし、連結軸 83の中心から走行装置 3の当接地表面までの垂直距 離を Dとした場合、 C< Dとなっている。
さらに、連結軸 83の位置は、 2点鎖線で示すようにタブ式供給装置 7を後方へ略 9 0° 揺動させた時に、タブ式供給装置 7が走行装置 3に干渉しないように、揺動姿勢 時ストッパ 85によって一定角度以上タブ式供給装置 7が揺動しな 、ようになって 、る 従って、タブ式供給装置 7を後方に略 90° 揺動させた場合、タブ式供給装置 7が 地表面又は走行装置 3に干渉することは無い。その時のタブ式供給装置 7の地上高 Fは、作業状態のタブ式供給装置 7の地上高 E ( = B + D)よりも低くなる。
[0072] 〔6〕.移動式木材破砕機 1の作用及び効果
次に、このような構造の移動式木材破砕機 1の作用及び効果を説明する。 (6-1)移動式木材破砕機 1の作用
図 34に示されるように、移動式木材破砕機 1の前方を向いて左側方で、かつ飛散 防止カバー 75から木材片が飛び出す方向 Nの位置を避けた位置 M、すなわち車両 中央部左側方に積込機 PCを設置する。
積込機 PCを左旋回させて、被破砕木材 WDをホッパ 74に積み込むことができる位 置 Qに、被破砕木材 WDを集積しておく。この積込機 PCは、上部旋回体の前部左側 に運転室 PC 1を、この運転室 PC 1の右側に被破砕木材を積み込むための作業機 P C2をそれぞれ備えている。
[0073] 被破砕木材 WDは、積込機 PCにより集積場で持ち上げられ、ホッパ 74の飛散防止 カバー 75上に載置される。すると、この被破砕木材 WDは、飛散防止カバー 75の傾 斜に沿って滑り落ち、飛散防止カバー 75で覆われていない投入用開口部 76から回 転式タブ 72内に投入される。
回転式タブ 72の回転によってその内部に貯められた被破砕木材 WDは、回転式破 砕装置 6に供給され、該回転式破砕装置 6の外周部に取り付けたビット 625で細かく チップ状の木材片に破砕される。
破砕された木材片のうち、スクリーン部材 63の孔よりも小さいものは、スクリーン部材 63を通過してコンペャ 4上に落下し、このコンペャ 4によって、車両前方外方へ排出 される。一方、スクリーン部材 63の孔よりも大きいものは、回転式破砕装置 6とスクリー ン部材 63との間で回転式破砕装置 6によってさらに細力べ破砕された後に、スクリー ン部材 63からコンペャ 4上に落下する。
[0074] (6- 2)移動式木材破砕機 1のレイアウトによる効果
ここで、破砕された木材片のうち、スクリーン部材 63の孔よりも大きいものの一部は 、回転式破砕装置 6の回転力によって、回転式破砕装置 6とスクリーン部材 63との間 から回転式破砕装置 6の上方へ飛び出し、図 34、 35に示されるように、タブ式供給 装置 7の内壁面に向けて飛散する。また、破砕される前の被破砕木材の一部も、小さ V、物は上記同様にタブ式供給装置 7の内壁面に向けて飛散する。
図 35は、タブ式供給装置 7の内面を周方向に展開した図であり、飛散防止カバー 7 5による破砕木材片の反射の説明図である。
[0075] これらの飛散物の大部分は、回転式破砕装置 6の回転方向 Uに飛び、タブ式供給 装置 7の内壁面に衝突して反射し、又は数回タブ式供給装置 7の内壁面に衝突した 後、飛散防止カバー 75の内面側で反射してタブ式供給装置 7内に向けて落下する 力 その一部は飛散防止カバー 75で覆われていない投入用開口部 76から外方へ 飛び出す。
この際、タブ式供給装置 7の高い位置で反射したものは、短い距離だけ飛散した後 に飛散防止カバー 75の内面側に衝突し、タブ式供給装置 7の低 、位置で反射した ものは、長い距離飛散した後にタブ式供給装置 7の高い位置で再び反射して飛散防 止カバー 75の内面側に衝突する。
[0076] このため、飛散物の大部分は飛散防止カバー 75で反射して外部への飛散が防止 される。そして、ごく一部のものだけ防止されずに、飛散防止カバー 75で覆われてい ない投入用開口部 76から、図 34の白矢印で示すような方向に飛散し、タブ式供給 装置 7外に飛び出てしまう。
従って、タブ式供給装置 7とコンペャ 4とを離して、互いに車両長手方向の反対側 に配置したので、タブ式供給装置 7の投入用開口部 76から飛散して外部へ飛び出し た、スクリーン部材 63で粒度選別されな 、破砕物又は破砕される前の被破砕木材 W Dが、コンペャ 4上の粒度選別された破砕木片に混入することは無ぐコンペャ 4で排 出される木材片の粒度を、製品として均一化することができる。
被破砕木材 WDを積込機 PCでホッパ 74に投入するときに、こぼれた被破砕木材 WDがコンペャ 4上に落下することが無いので、確実に製品の品質を向上できる。
[0077] 積込機 PCがホッパ 74に積み込む際に、コンペャ 4と干渉する恐れが無くなるため、 積込機 PCの積み込み方向の自由度が増して積み込み作業性を向上できる。 積み込み作業時に視認を要するホッパ 74の投入用開口部 76、操作盤 57内のモ ニタ表示装置、及び、点検を要する、冷却ファン上流に配置された外装カバーのネ ット 58を、車幅方向一方側に寄せて配置したため、積込機 PCの運転室 PC 1のオペ レータが作業中に視認及び点検が容易にでき、作業性が非常に良い。
上記操作盤 57等と同じ側に燃料油タンク 52を配置したため、これと反対側の車幅 方向他方側を現場の壁部等のアクセス困難な場所に向けて、移動式木材破砕機 1を 設置しても、一方側力 容易にアクセスして視認、点検、燃料補給等ができるので、 作業現場での木材破砕機の設置場所を柔軟に選択可能となる。
[0078] (6-3)飛散防止の効果
図 36に示されるように、スクリーン部材 63を介して下方へ排出されない破砕物が排 出側開口部 637を介してタブ式供給装置 7内へ飛散する。この際、回転ドラム 622の 回転に伴つてタブ式供給装置 7内へ飛散する破砕物は略上方に飛散する力 スクリ 一ン部材 63の開口端縁部 635が回転式破砕体 62の回転軸心 02よりも上位に配置 しているので、ホッパ 74と回転式タブ 72との間の隙間 Gからはずれた位置であって、 回転式破砕体 62に対する真上より偏向した方向に沿って、図 36の矢印 J方向に、上 記飛散防止カバー 75に向けて排出側開口部 637から飛散する。
[0079] タブ受けフレーム 71の投入用開口部 76の上方側を開放しているので、回転式破 砕装置 6内から破砕物が飛散する場合、飛散を邪魔する部材がなぐ破砕物飛散側 の出口部に破砕物が溜まるのを防止することができる。
このため、回転式破砕体 62を回転させるミルモータ 6Aに対して過負荷力かからず 、ミルモータ 6Aの回転低下や回転停止を防止して、稼動が停止することを回避する ことができる。し力も、破砕物が詰りにくいので、破砕物の除去作業等の頻度を少なく することができる。
タブ式供給装置 7に供給された木材の引つかかり、木材のはさみ込み等を防止でき 、スムーズに回転式破砕装置 6に案内することができる。これにより、タブ式供給装置 7を回転させるタブモータ 7Aに対して過負荷が力からず、このタブモータ 7Aに対し ても、回転低下や回転停止を防止して、稼動が停止することを回避することができる。
[0080] このように、各モータ 6A、 7Aの寿命を延ばすことができて、長期にわたって安定し た破砕作業を行うことができると共に、作業性の向上を図ることができ、しかも各モー タ 6A、 7A等に対するメンテナンス性の向上も図ることができる。
下方の回転式破砕装置 6から飛散した破砕物は、飛散防止カバー 75に当たり下方 に落下するので、ホッパ 74と回転式タブ 72との間の隙間 (破砕体に対して斜め上方 に位置する隙間)より、破砕物が流出するのを抑える。このため、装置の外装側の破 砕物による汚れを少なくすることができ、破砕作業終了後の回転式破砕装置の清掃 や洗浄等が容易となって、メンテナンス性が向上する。
[0081] スクリーン部材 63を介して下方へ排出されない破砕物は隙間 634から略上方に向 力つて飛散することになる力 スクリーン部材 63の開口端縁部 635を、回転式破砕体 62の回転軸心 02よりも上位に配置したので、この場合、ホッパ 74と回転式タブ 72と の間の隙間 Gカゝらずれた位置であって、回転式破砕体 62に対する真上より偏向した 方向に飛散する。
従って、破砕物の外部への飛散を防止する飛散防止カバー 75としては、上記方向 に沿って飛散してくる破砕物を受ければよいので、小さく設定することができ、ホッパ 74の上方開口部である投入用開口部 76を大きくとくことができる。このためホッパ 74 への木材の積込性が向上する。
[0082] (6-2)タブ式供給装置 7による効果
ホッパ 74に、回転式タブ 72の上端縁部とホッパ 74の下端縁部との間の隙間 Gを縮 小化する縮小部 742Aを設けたので、回転式タブ 72の上端縁部とホッパ 74の下端 縁部との間の隙間 Gが小さくなり、この隙間 G力もの破砕物の外部への流出 (飛散)を 減少、させることができる。
これにより、装置の外装側の破砕物による汚れを一層少なくすることができ、破砕作 業終了後の破砕装置の清掃や洗浄等が容易となって、メンテナンス性が向上する。
[0083] 縮小部 742Aを設けたことによって、この縮小部 742Aにおける外形寸法を小さくす ることができるので、平面視におけるホッパ全体の外形寸法を小さくすることができる すなわち、上記従来の木材破砕装置と比較した場合、縮小部の外形のみを小さく して、輸送制限幅内で縮小部以外の径寸法を大きくできる。 このため、回転式タブ 72の径、ホッパ 74の投入用開口部 76の孔径を大きくするこ とができて、木材の積込エリアが拡大して積込性の向上を図ることができる。
[0084] ホッパ 74の高さ寸法が小さい部分は、破砕物の外部への流出(飛散)が少なぐ縮 小部 742Aを設ける必要がな 、ので、ホッパ 74の全体の高さ寸法を低く抑えることが できる。これにより、例えば、この木材破砕装置が自走式である場合の車高制限を受 けるのを回避することができる。
縮小部 742Aを設ける場合、縮小部 742Aを構成する部材を溶接等して接続する 必要があるので、全周に縮小部 742Aを設けた場合と比較すれば、生産性に優れる と共に、コストの低減を図ることができる。
[0085] 縮小部 742Aをホッパ 74の高さ寸法の大きな部分に設けたので、ホッパ 74の高さ 寸法の大きな部分において、回転式タブ 72の上端縁部とホッパ 74の下端縁部との 間の隙間 Gを小さくすることができ、ホッパ 74の高さ寸法の小さな部分の隙間 Gを小 さくすることができる。
このため、回転式タブ 72の上端縁部の外周側に全周にわたって形成される隙間全 体を小さくでき、この隙間 Gからの破砕物の外部への流出 (飛散)減少の信頼性が向 上する。
すなわち、回転式タブ 72の上端縁部の外周側に全周にわたつて形成される隙間 G 力 の破砕物の外部への流出(飛散)の減少性がさらに向上する。これによつて、装 置の外装側の破砕物による汚れを極めて少なくできる。
[0086] 回転式タブ 72のタブ本体 721の外周に沿って配設されるチェーン 775が回転式タ ブ 72のタブ本体 721に設けられたスプロケット 724に嚙合するので、チェーン 775を 介して回転式タブ 72に回転力を確実に伝達することができる。また、回転式タブ 72 に設けられたガイド部材 725によってチェーン 775の走行を案内するので、チェーン 775は安定して走行できて、回転式タブ 72の回転が安定する。
このため、木材を、この回転式タブ 72の下方に配置される回転式破砕装置 6に確 実に供給できて効率良く破砕作業を行うことができる。
回転式タブ 72の外周面にガイド部材 725が設けられるので、回転式タブ 72の剛性 が向上して耐久性に優れたタブ式供給装置 7とすることができる。 さらに、回転式タブ 72の外周面の全周にわたってスプロケット 724を配置する必要 がな 、ので、全周にわたつてスプロケットを配置する場合に比べてコストの低減を図 ることがでさる。
[0087] チェーン 775は、ガイド部材 725〖こよって、複数のスプロケット 724との間で形成さ れるピッチサークル Pを略維持できるので、このチェーン 775は滑らかに走行して、チ エーン 775に対して余分な負荷が作用するのを防止できる。
このため、チェーン 775は滑らかに走行して、チェーン 775に対して余分な負荷が 作用するのを防止できる。これにより、チェーン 775の耐用寿命が延び、長期にわた つて安定した破砕作業を行うことができる。
チェーン 775の対面するピンリンク 775A及びローラリンク 775B間にガイド部材 72 5が嵌合するので、スプロケット 724に対するチェーン 775の嚙合性の向上を図ること ができる。すなわち、チェーン 775の嚙合効率が向上し、チェーン 775がスプロケット 724に滑らかに嚙合してチェーン 775ゃスプロケット 724の損傷を防止できる。
[0088] 回動機構 77を駆動させるタブモータ 7Aを、木材投入時の木材通過位置の下方以 外の位置に設けたので、木材を投入する際におけるタブモータ 7Aへの木材等の落 下を防止できる。
このため、タブモータ 7A等の駆動の妨げを回避することができて、回転式タブ 72を 安定して回転させることができると共に、タブモータ 7A等を保護することができて、回 動機構 77の耐用寿命を延ばすことができる。
ホッパ 74の投入用開口部 76を、水平面に対して傾斜させて木材の投入方向を規 定したので、木材の投入作業が安定して、作業性の向上を達成できる。
[0089] (6-4)揺動機構 8による効果
移動式木材破砕機 1が揺動機構 8を備えることにより、図 37に示すように飛散防止 カバー 75を開き、タブ式供給装置 7を車体 2の後方側に揺動し、タブ式供給装置 7の 内部を清掃する場合、内部の被破砕木材 WDが溢れ出したときには車両を前進させ ることにより、タブ式供給装置 7に無理な力を加えることなく移動でき、タブ式供給装 置 7内に残留して 、る木材の搔き出し作業を容易に行うことができる。
回転式破砕装置 6及びタブ式供給装置 7の点検 ·整備及び清掃等を車両左右いず れの側力 も行うことができる。
タブ式供給装置 7を揺動姿勢とした時の地上高 Fが低くなるため、図 38に示すよう に飛散防止カバー 75を閉じ、タブ式供給装置 7を車体 2の後方側に揺動した状態で 、移動式木材破砕機 1をトレーラ TRに積載して輸送する場合、車両の全高 Hを輸送 限界内に収めることができる。
産業上の利用可能性
本発明は、無限軌道帯によるクローラ式の走行装置を備えた移動式木材破砕機の 他、タイヤ等他の走行装置を備えた移動式木材破砕機にも利用することができる。

Claims

請求の範囲
[1] 投入された木材を破砕してチップ状の木材破砕片を製造する移動式木材破砕機 であって、
移動用の走行装置が設けられる車体と、
この車体の走行方向一端側に設けられ、前記木材を粉砕して前記木材破砕片とす る回転式破砕装置と、
この回転式破砕装置の上部に回転自在に設けられる回転式タブを備え、上部に被 破砕物となる木材の投入用開口部が形成されたタブ式供給装置と、
前記回転式破砕装置の下部から前記車体の走行方向他端側に延出して設けられ 、前記回転式破砕装置で破砕された木材破砕片を搬出して外部に排出する搬出装 置と、
前記回転式破砕装置及び前記搬出装置の間に配置され、前記走行装置、前記回 転式破砕装置、前記タブ式供給装置、及び前記搬出装置の駆動源を駆動させる駆 動装置とを備えて!/ヽることを特徴とする移動式木材破砕機。
[2] 請求項 1に記載の移動式木材破砕機にぉ 、て、
前記回転式破砕装置は、前記駆動装置に隣接して設けられ、
前記タブ式供給装置は、前記回転式破砕装置の配置に応じた位置に、前記投入 用開口部を覆うように設けられる飛散防止カバーを備えて 、ることを特徴とする移動 式木材破砕機。
[3] 請求項 2に記載の移動式木材破砕機にぉ ヽて、
前記タブ式供給装置には、その底部に前記回転式破砕装置に木材を供給する開 口部が形成され、
前記飛散防止カバーは、平面視でこの開口部を覆う位置に設けられていることを特 徴とする移動式木材破砕機。
[4] 請求項 2又は請求項 3に記載の移動式木材破砕機にぉ 、て、
前記飛散防止カバーは、前記タブ式供給装置の木材投入用開口部の走行方向に 沿った駆動装置側の端部から、走行方向に直交する幅方向端部に亘つて設けられ て!、ることを特徴とする移動式木材破砕機。
[5] 請求項 1一請求項 4の ヽずれかに記載の移動式木材破砕機にお!ヽて、 前記車体の走行方向に直交する幅方向側面には、前記駆動装置を含む各装置の 駆動操作用の操作盤が設けられ、
この操作盤が設けられる側面には、前記駆動装置の冷却風導入部が形成され、 この冷却風導入部は、表面の目詰まり状況を視認可能な被覆装置によって覆われ て!、ることを特徴とする移動式木材破砕機。
[6] 請求項 1一請求項 5の ヽずれかに記載の移動式木材破砕機にお!ヽて、
前記車体には、前記タブ式供給装置を該車体の走行方向端部に揺動させる揺動 機構が設けられて ヽることを特徴とする移動式木材破砕機。
[7] 請求項 6に記載の移動式木材破砕機にぉ 、て、
前記揺動機構は、前記車体に前記タブ式供給装置を揺動自在に軸支する連結軸 を有し、
前記タブ式供給装置を作業状態の姿勢としたときに、
前記連結軸中心から、前記車体の走行方向に沿った前記駆動装置側の前記タブ 式供給装置の端部までの水平距離を、前記連結軸中心から、前記タブ式供給装置 の最高部までの垂直距離よりも小さくしたことを特徴とする移動式木材破砕機。
[8] 請求項 7に記載の移動式木材破砕機にお ヽて、
前記タブ式供給装置を作業状態の姿勢としたときに、
前記連結軸中心から、前記車体の走行方向に沿った前記駆動装置側とは反対側 の前記タブ式供給装置の端部までの水平距離を、前記連結軸中心から、前記走行 装置の接地表面までの垂直距離よりも小さくしたことを特徴とする移動式木材破砕機
[9] 請求項 5—請求項 7の ヽずれかに記載の移動式木材破砕機にお!ヽて、
前記タブ式供給装置は、
前記車体上に固定される基板と、
この基板上に回転自在に設けられる回転式タブと、
この回転式タブの上部に設けられ、前記基板から立設される支柱により支持される ホツバとを備えて 、ることを特徴とする移動式木材破砕機。
[10] 請求項 6—請求項 9の ヽずれかに記載の移動式木材破砕機にお!ヽて、 前記揺動機構は、前記タブ式供給装置を前記連結軸回りに揺動させたときに、該 タブ式供給装置を前記走行装置と干渉する位置まで揺動させない揺動規制部を備 えて 、ることを特徴とする移動式木材破砕機。
[11] 請求項 1一請求項 10のいずれかに記載の移動式木材破砕機において、
前記回転式破砕装置及び前記搬出装置の間には、前記回転式破砕装置により破 砕された木材破砕片が所定の粒度以下となったら、通過させるスクリーン部材が設け られ、
このスクリーン部材は、前記回転式破砕装置の回転軸回りに該回転式破砕装置を 囲むように設けられ、
前記回転軸方向からみたときに、前記スクリーン部材の上端が前記回転式破砕装 置の回転軸よりも上方に配置されていることを特徴とする移動式木材破砕機。
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