明細書 木材によ る壁構造体およびその構築方法 技術分野
この発明は、 木材によ る壁構造体およびその構築方法に関する。 よ り詳 し く は、 本来、 燃える性質を有 している木材を用いて、 燃え 難い壁を作る技術に関する ものである。 技術
図 2 0 ( a ) ( b ) はそれぞれ従来の壁構造体を示す平面図で、
( a ) は在来の一般的な木造住宅の壁構造体を 、 ( b は 2 X 4 住宅 によ る壁構造体を示 している 。
図 ( a に示す壁構造体は、 土台 1 の上に複数本の柱 2 を立て、 柱 2 同士の間にさ ら に間柱 3 を配置 し、 それらの間に断熱材 4 を設 ける o そ して外側には、 柱 2 および間柱 3 に縦胴縁 5 を介 して木ズ
1リ板 6 を設け、 その外側に、 燃えな い材料から なる外壁材 7 を設け て ά る 。 一方、 内側には、 燃えない石膏ボー ド 8 を設け、 さ ら にそ の内側に内装仕上げ 9 を施 してある。
図 ( b に示す壁構造体は、 土台 1 の上に、 内部に断熱材 4 を有 する 2 X 4 の木製パネル P を複数枚配置する。 そ して外側には、 縦 胴縁 5 を介 して木ズ リ 板 6 を設け、 その外側に、 燃えない材料か ら なる外壁材 7 を設けてある 。 一方、 内側には、 燃えない石膏ボー ド
8 を設け、 さ ら にその内側に内装仕上げ 9 を施 してある。
( a ) ( b いずれの壁構造体も 、 その外側に燃えない材料か ら な る外壁材 7 が設け られ、 内側には、 石膏ボ一 ド 8 が設けられてい る
ので、 防火構造と な つ ている
上述 した従来の壁構造体では 、 ( ^ a ) ( b ) い 'ずれの構造も ' 、 .れ を え難 < する ために、 その外側には外 材 7 を、 内側には石 Wホ
― 8 を設ける必要があ つ たため、 その構築に工数が掛かる と い う 問 があ つた。
―方、 木材は 般的に燃えやすい と考え られているため 、 木材 を むき出 しで使用する場口 、 柱 、 梁 、 えて し ま う こ と を前提と し た 、 力 を受けな < ても 良い壁 、 等ク と しては用い られていたが 表面に防火材を 5又ける こ とな < それ白 身で炎の延焼を一定時間防ぎ か ?*可堇を担う 防火構造壁と しては用い られていなかつ た。 発明の開示
の発明の目的は 、 以上のよ う な問 を解決 し、 少ないェ数で構 築でき 、 しかも木材を用 いていながら 、え難い 、 木材によ る壁構造 体およ びその構 方法を提供する こ と にある o 上記目的を達成する ために この発明に係る木材によ る壁構造体 は 、 水平に配置された土台 と
の土台に載せ られる複数枚の木質辟単体であつ て、 壁面と 直 方向において燃え代耐火厚 (所定時間 えに < い厚さ ) 以上の厚さ を有 し、 かつ、 底面に、 m言己壁面と平行方向に伸びるス U ッ 卜状の 溝を有する木質壁単体と 、
上記複数枚の木質壁単体を 記土ム口 に固定する ための部材であつ て 、 SIJ B己ス リ ッ 卜状の溝と同方向に伸びていて この溝と嵌 り 口 ラ プ レ ― 卜部を有する下固定部材と 、
上記複数枚の木質壁単体同士をその内部で連結 し 、 木質壁単体 l。J
士の相対的な上下動と壁面と垂直方向への移動と を防止する連結部 材と 、
上記複数枚の木質壁単体同士の連結部における対向面において上 下方向全長に直つて設け られ B ^言己 向面間 密に維持する気密 手段と 、
上記複数枚の木質壁単体の上方に配 された横架材と
の横架材に上記複数枚の木質壁単体を固定する上固定部材と を えている と を特徴と している 0
亡 Sま し < は 上記木質壁単体の下部と上記プレ - 卜部に穴を設け れらの穴に HU記壁面と直交方向に伸びる ピンを差 し込む こ と に よ て、 木質壁単体の下部と上記プレ ― 卜部と を固定する o
さ ら に望ま し く は、 上記ピ ンは 、 その先端側が棒状で基部側にの み雄ネジを有するボル 卜 で構成 し のボル 卜の雄ネジにナ ツ 卜 を 螺口 させた状能で差 し込む Ο
ある いはま た 、 上記ピンは、 少な く と も基部側に雄ネ シを有する ボル 卜 で構成 し 、 このボル 卜 の雄ネジを刖記木質壁単体に螺合させ た状態で差 し込む。
ま た望ま し < aC 5^密手段が前記連結部材を兼ねている構成 とする o
ま た、 望ま し < は、 B'J id木質壁単体は その上面にも 言己壁面 と平行方向に伸びるス リ ッ 卜状の溝を有 してお り 2 の木質壁単 体を上下 1 禾貝み重ね、 かつ上面のス リ ッ 卜状溝と底面のス リ ッ 小状 溝と に共通のプレ 一 卜部材を入れる と と も に のプレ ― 卜部材お よび木質壁単体に設け られた穴に ピンを差 し込む こ とによ つ て上下 に連結可能な木質壁単体と する。
以上のよ ラ な木材によ る壁構造体によれば 、 次のよ う な作用効果
が得 れる 0
すなわち 土台に載せ られて下固定部材で土台に固定され、 相互 に連結されて相対的な上下動と壁面と垂直方向への移動と が防止さ れ 、 上方に配置された横架材に上固定部材で固定された複数枚の木 質壁単体が 壁面と垂直方向において久、 代耐火厚 (所定時間燃え に < い厚さ ) 以上の厚さ を有 しているので 、 feえ代耐火厚以上には 燃え難い。
で 、 仮に 、 複数枚の木質壁単体同士を単に連結 した構造と す る と 、 燃焼 している側と その反対側との間 1し わいて 連結部の隙 間を通 じて が供給され 、 が助長されて反対側にも炎が及ん で しま ラ こ と となるが 、 の木材 1し ょ る壁構造体によれば 、 複数枚 の木質壁単体 |p]士の連結部における対向面には、 その上下方向全長 に亘つ て対向面間を 密に維持する気密手段が設け られているので、 こ の 密手段によ て 人 ·" i^L している側と 、 その反対側との間にお ける 気の流れが遮断され 炎が反対側に及びに < < なる o したが て 、 壁全体と してち 、 例えばこの壁構造体を用いた家屋の内部で 火災が発生 した 口 に 壁の外側か ら内側へ流れよ ラ と する空気が 遮断される と と な り 火災が延焼 した り 大き < なる と を一定時
—
間防止する と がで さ る O
結果と して の壁構造体によれば、 木材を用いていながら燃え 難い壁が得 られる と となる o
したがつ てま た 、 の壁構造体によれば、 従来必要と されたよ う な外壁材 7 石膏ボ ― 8 (図 2 0参照 ) が不要となるので 、 少な いェ数で構築する とがでぎ る 0
さ ら に、 外壁材 7 や石 ボ一 ド 8 が不要となる こ と か ら 、 木材を 室内外に露出させる とも で き 、 しかも 、 木質壁単体 士の相対的
な上下動と壁面と垂直方向への移動と を防止する連結部材がホ 単体同士をその内部で連結 している と か ら 、 木材本来の優れた性 質 (調湿性 断熱性等) や見た 目の美 しさ ^活用する こ と ができ る よ う になる o
さ ら に、 壁を構成する木質壁単体の底面には、 の木質壁単体の 壁面と平行方向に伸びるス リ 卜状の溝が設け られている と と も に、 複数枚の木質壁単体を土ム
口 に固定するための下固定部材には 言己 木質壁単体のス リ ッ 卜状の溝と 同方向に伸びていて この溝と嵌 り 合 ぅ プレ 一 卜部が設け られてし \るの — »
で のプレ ー 卜部に対 し木質壁 単体底面のス U ッ 卜状の溝を嵌め込むよ に して 上方か ら複数の
— y
木質壁単体を順次下固定部材上に落と し込 C 5又置する と によ り 容易に木材によ る壁構造体を構築する と ができ る o
ま た 、 上記木質壁単体の下部と上記プレ 一 卜部に穴を 5又け これ らの穴に、 目リ記壁面と直交方向に伸びる ピ ンを差 し込む と によ つ て、 木質壁単体の下部と上記プレ ― 卜部と を固定する構造と し /こ 合には 、 木質壁単体を下固定部材に対 して容易にかつ強固に固定す る こ と ができ る o しかも 解体時には ピ ンを抜 < こ と によ つて木 質壁単体を つける こ とな く 取 り 外す と ができ るので 木質 sき単 体を容易に再利用する こ と が可能となる
ま た 、 上記 ピンを 、 その先端側が棒状で基部側にのみ雄ネ ンを有 するボル 卜 で構成 し のボル 卜の雄ネジにナ ッ 卜 を螺口 させた状 能 で差 し込ん には 解体時に ボル 卜 を回 して抜 < と によ つ て木質壁単体を傷つける こ と な < 容易に取 り 外すこ と がで さ る よ う になるので 、 木質壁単体を一層容 に再利用する こ と が可能と な ス
0
ある いはま た、 上記ピ ンを、 少な < と も基部側に雄ネジを有する
ボル 卜 で構成 し のボル 卜の雄ネジを 記木質壁単体に螺合させ た状禽 下'差 し込んだ にも 、 解体時に ボル 卜 を回 して抜 く こ と によ つ て木質壁単体を つける と な < 容易に取 り 外すこ と がで き る よ ラ になるので、 木質壁単体を一層容易に再利用する こ と が可能 となる
ま た HU aC 5 密手段が 記連結部材を兼ねている構成と した 口 には 壁構造体を一 容易にか 簡単な構成で構築する こ と が可能 と なる
ま た aC不質壁単体を 、 その上面にも 記壁面と平行方向に 伸びるス リ ッ 卜状の溝を有 していて、 2 つの木質壁単体を上下に積 み重ね かつ上面のス リ ヅ 卜状溝と底面のス ッ 卜状溝と に共通の プレ ― 卜部材を入れる と と も に このプレ ― h部材および木質壁単 体に設け られた穴に ピンを差 し込むこ と によ つ て上下に連結可能な 木質后考単体とする こ と によ Ό 问い壁を構築する こ とが可能と なる。
ま た この発明に係る木材によ る壁構造体の構築方法は 、 上 己木 材によ る壁構: &体を構築するに際 し、 sリ記プレ - ト部に対 し上方か ら木質壁単体底面のス ヅ 卜状の溝を嵌め込むと と も に前 密手 段を相互に隣接する木質 §辛単体同士に介在させる工程を複数回行い、 木質壁単体同士を刖記連結部材で連結する こ と を特徴と する
このよ う な、 木材によ る壁構造体の構築方法によれば、 上記木材 によ る壁構 Ja体を容易に ί冓築する こ と が可能と なる。 図面の簡単な 兑明
図 1 は 本発明に係る木材によ る壁構造体およびその構築方法の 第 1 の実施の形能を示す部分省略斜視図
図 2 ( a ) は fpj じ < 部分省略正面図 ( b ) は図 ( a ) の部分拡大
図、 ( c ) は図 ( b ) における c 一 c断面図。
図 3 は、 気密手段の一例を示す斜視図。
図 4 は、 本発明に係る木材によ る壁構造体およびその構築方法の 第 2 の実施の形態を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は図 ( a ) の部分拡大図、 ( c ) は図 ( b ) の部分省略平面図。
図 5 は、 本発明に係る木材によ る壁構造体およ びその構築方法の 第 3の実施の形態を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は図 ( a ) における b — b断面図、 ( c ) は図 ( a ) における c — c断面 図。
図 6 は、 レ ール 1 3 0 ( 1 4 0 ) を示す図で、 ( a ) は正面図、 ( b ) は平面図、 ( c ;)、 ( d ) は側面図。
図 7 は、 同上実施の形態における木質壁単体 2 0 を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は平面図、 ( c ) は部分省略側面図、 ( d ) は底面図。
図 8 ( a ) ( b ) は、 それぞれ木質壁単体 2 0同士を交差させる場 合の構造例を示す横断面図。
図 9 は、 本発明に係る木材によ る壁構造体およびその構築方法の 第 4の実施の形態を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は図 ( a ) の部分拡大図、 ( c ) は図 ( b ) における c 一 c断面図。
図 1 0は、 本発明に係る木材によ る壁構造体およ びその構築方法 の第 5 の実施の形態を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は 図 ( a ) における b — b断面図、 ( c ) は図 ( a ) における c 一 c断 面図。
図 1 1 ( a ) は図 9 ( b ) における d — d端面図、 図 1 1 ( b ) は図 1 0 ( a ) における e — e端面図。
図 1 2 は、 第 6の実施の形態の腰部を示す図で、 ( a ) は図 5
( a ) における X I I 一 X I I 拡大断面図に相当する図、 ( b ) はボ ル 卜 およびナ ッ ト を示す斜視図、 ( c ) はボル 卜 の変形例を示す図。
図 1 3 は 、 他の実施の形態を示す部分横断面図。
図 1 4 は 、 他の実施の形態を示す部分断面図
図 1 5 は 、 例えば 1 階の天井部分 ( 2 階の床部分) を示す図で、
( a ) は部分平面図 ( b ) は部分正面図、 ( c ) は図 ( a ) におけ る c ― c 断面図。
図 1 6 は 、 屋根部の構造の一例を示す部分断面図。
図 1 7 は 、 屋根部の構造の他の例を示す図で、 ( a ) は部分省略平 面図、 ( b ) 部分省略正面図。 '
図 1 8 ( a ) ( b ) は、 それぞれ連結構造の他の例を示す図。
図 1 9 は、 木質壁単体 2 0 を上下に連結 した状態を示す部分省略 正面図。
図 2 0 ( a ) ( b ) は、 それそれ従来技術の説明図。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態について図面を参照 して説明する 。
ぐ第 1 の実施の形態 >
図 1 は本発明に係る木材によ る壁構造体の第 1 の実施の形態を示 す部分省略斜視図である。 図 2 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は図 ( a ) の部分拡大図、 ( c ) は図 ( b ) における c — c 断面図である これらの図に示すよ う に、 この壁構造体は、 水平に配置された土 台 1 0 と 、 この土台 1 0 に載せ られた複数枚の木質壁単体であっ て、 壁面と垂直方向 (図 2 ( c ) において上下方向) において燃え代耐 火厚 (所定時間燃えに く い厚さ ) 以上の厚さ T を有する木質壁単体 2 0 · · ■ と 、 複数枚の木質壁単体 2 0 を土台 1 0 に固定する下固
定部材 1 0 0 と 、 ネ复数枚の木 *壁単体 2 0 同士をその内部で連結 し 木質壁単体 2 0 同士の相対的な上下動と壁面と垂直方向への移動と を防止する連結部材であっ て上記下固定部材と兼用された部材 1 0
0 と 、 複数枚の木質壁単体 2 0 同士の連結部 2 1 における対向面 2
2 , 2 3 において上下方向全長に亘つ て設け られ、 対向面 2 2 , 2
3 間を気密に維持する気密手段 5 0 と 複数枚の木質壁単体 2 0 の 上方に配置された横架材 6 0 と の横架材 6 0 に上記複数枚の木 質壁単体 2 0 を固定する上固定部材 1 0 0 ' と を備えている。
土台 1 0 は 、 例えば図示のよ う に 基礎 1 1 の上に基礎パ ッ キ ン
(ある いはモルタ ル等) 1 2 を介 して δ又け られている。
木質壁単体 2 0 は 、 一枚の板でも構成でき る が、 この実施の形態 では、 図 1 に不すよ う に、 複数本の角材 (木材) 2 4 を接着剤 2 5 で接合 してなる集成材パネルで構成 してある 。 この木質壁単体 2 0 は 、 例えば、 その幅 W (図 2 ( a ) 参昭 ) が 4 5 c m、 奥行き (厚 さ ) T が 1 2 c m 高さ Η (図 2 ( a ) 参照) が 2 0 0 c m〜 6 0
0 c mである 。 厚さ Τ を 3 c m以上と する こ と によ り 、 日本の国内 法で規定されている防火構造壁を構築する こ と ができ、 厚さ T を 8 c m以上とする こ と によ り 準耐火構造壁を構築する こ と ができ る の実施の形 下は 、 厚さ Τ を 1 2 c m と してあるので、 準耐火構 造壁が構築される なお、 これらの寸法 、 特に厚さ T は、 各国の法 律で定め られる耐火基準に応 じて、 M宜設定する こ と が可能で do 気密手段 5 0 は 木質壁単体 2 0 |口 J士の連結部 2 1 における対向 面 2 2 , 2 3 間を 密に維持する こ と ができ る手段であれば良
の実施の形禽 -r-は 、 図 3 に不すよ ラ な 、 自 由状態で断面形状略 D 字形のチ ュ ブ状の耐火シ リ □ンガスケ ッ 卜 で構成 してある。 なお の耐火シ リ コ ンガスケ ッ 卜 5 0 は 後述するよ う に木質壁単体 2
0 士が接合 (連結) される と 、 図 1 , 図 2 に不すよ う に、 押 し潰 される よ つ に して木質壁単体 2 0 同士の連結部 2 1 における対向面
2 2 , 2 3 に密に接 し、 対向面 2 2 , 2 3 間を 密に維持する o 木質壁単体 2 0 の一側面 (図示のものは右側面 ) には気密手段 5
0 を装着するための切 り み凹溝 2 8 (図 3 参昭 1'、 ) が設け られてい ο
なお 、 図 1 に すよ う に木質壁単体 2 0 の上部と横架材 6 0 との 間にも気密手段 1 4 を設ける こ と が望ま し い 0 i—の 密手段 1 4 は 角材 (木材) で構成する こ とも で き る。
図 2 に 不すよ フ に、 下固定部材兼連結部材 1 0 0 は 、 プレ 一 卜
( プレ — 卜部であ り 、 例えば鉄板 ) と 、 このプレ ― 卜 1 0 0 、 土台
1 0 及び木質壁単体 2 0 に揷入される ピ ン 1 1 1 1 1 8 とで構 成 してめる ο ゾレ - 卜 1 0 0 には 、 ピン 1 1 1 1 1 8 を挿入する ための穴 1 0 1 が設け られてい る 。 土台 1 0 には 、 プレ ー 卜 1 0 0 を嵌め込むための切 り 込み 1 8 と ピ ン 1 1 1 1 1 4 を挿入 (圧 入 ) する ための穴 1 9 が設けられて しゝる 。 ま た 、 木質壁単体 2 0 の 下両角部にも 、 底面か らプレ - 卜 1 0 0 を嵌め込むための切 り 込み
(ス ッ 卜状の溝 ) 2 0 c と ピ ン 1 1 5 - 1 1 8 を揷入 (圧入) す るための穴 2 0 d が設け られてい o
上固定部材兼連結部材も 、 上記と同様なプレ ― 卜 1 0 0 ' と ピ ン
1 1 1 〜 1 1 8 とで構成 してあ り 、 横架材 6 0 には プレ 一 卜 1 0
0 を嵌め込むための切 り 込み 6 4 と ピン 1 1 1 1 1 4 を挿入
(圧入 ) する ための穴 6 5 とが設け られている ο ま た 、 木質壁単体
2 0 の上両角部にも 、 上記と同 、 プレ ー ト 1 0 0 を嵌め込むた めの切 り 込み 2 0 c と ピン 1 1 5 〜 1 1 8 を挿入 (圧入) するため の穴 2 0 d が設けられている ο
の実施の形態の 構 体は、 例 ば次のよ つ に して する こ とがで き る o
( i ) 予め 、 土口 1 0 に 全ての木質壁単体 2 0 のためのプレ 一 卜
(下プレ 一 卜 ) 1 0 0 を差 し込み ピン 1 1 1 1 1 4 で固定 して お < o なお後述する よ ラ に下プレ ― 卜 1 0 0 は 木質壁単体 ( 2
0 ) 1 枚毎に順次 1 枚ずつ固定するよ ラ にする と も でき る ο
その後、 第 1 枚 の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) をプレ 一 卜 1 0 0 に対 して上方から落と し込むよ う に して すなわち 木質壁単体 2
0 の右下角の切 り 込み 2 0 c にプレ ― 卜 1 0 0 の左上部を嵌め合わ せる よ う に して土口 1 0 上に δ又 Λ し 第 1 枚巨の木質壁単体 2 0
( 2 0 A ) の左 部 (図不されていない ) を週宜の固定手段で固定 する o ま た 、 木質壁単体 2 0 の右下角の穴 2 0 d に ピン 1 1 5 , 1
1 6 を差 し込んで第 1 枚 の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) 右下角も土 口 1 0 に固定する ο
( i i ) 第 1 枚巨の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) の右側面に設け られ てい る切 り 込み凹溝 2 8 に 、 耐火ン コ ンガスケ ヅ 卜 5 0 (図 3 参 照 ) の平面部 5 1 を 口わせる よ ラ に して耐火ン コ ンガスケ ッ 卜 5
0 を装着する 0
( 1 i i ) 第 2 枚 の木質壁単体 2 0 Β を第 1 枚 の木質壁単体 2
0 A に僅かな間隔をも て隣接させ 上方か ら落と し込むよ う に し て ま た、 下部 角の切 Ό 込み 2 0 c 2 0 c を第 1 枚目のプレ ー 卜 1 0 0 の右上角部と第 2 枚目のプレ ― 卜 1 0 0 の左上角部と に嵌 め 口わせつつ、 かつ第 2枚目の木質壁単体 2 0 B を第 1 枚目の木質 辛単体 2 0 A に密着させる よ う に して土口 1 0 上に δ又置する 0
( V ) 第 2枚巨の木質壁単体 2 0 Βの下部 Ρϋ角の 2 0 c , 2 0 c を 1 枚目のプレ ― 卜 1 0 0 の右上角部と第 2 枚 のプレ ー 卜 1 0
1 8 で固定する (木質壁単体 2 0 の穴 1 0 1 に ピンを揷入 して固定 1 1 8 によ る固定作業は後で ま とめ て行う と もでさ る 0
( V ) 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 O A ) の右上角部及び第 2枚 の木質壁単体 2 0 ( 2 0 B ) の左上角部の切 り 込み 2 0 c , 2 0 c にプレ ― 卜 (上プレ ― 卜 ) 1 0 0 ' の下部を上方から嵌め込み、 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 O A ) の右上角部、 第 2 枚目の木質 辛単体 2 0 ( 2 0 B ) の左上角部、 および上プレ ー 卜 1 0 0 ' の下 部に ピン (上ピン ) 1 1 5 〜 1 1 8 を差 し込んで上記各部を連結す る 。 なお この連結作業は後でま とめて行う こ と も でき る 。
( V i ) 以上のよ う な作業を、 所望の枚数分だけ繰 り返 した後、 横 架材 6 0 を載せる よ ラ に して、 全ての上プレ ー 卜 1 0 0 ' の上部を 横架材 6 0 の切 Ό込み 6 4 に嵌め合わせ、 横架材 6 0 の横穴 6 5 お よびプレ ― 卜 1 0 0 の穴 1 0 1 に ピン 1 1 1 〜 1 1 4 を差 し込んで 木 単体 2 0 の上部を上プレ 一 卜 1 0 0 ' で横架材 6 0 に固定す o
以上のよ う に して、 全てのプレ 一 卜 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) に全ての I
、
ノ 1 1 1 1 1 8 が差 し込まれた状態では、 全ての木質壁単体 2 0 士がプレ 一 卜 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) 及びピンで連結されてその対向 ϊ
2 2 , 2 3 同士が密着する と共に、 耐火シ リ コ ンガスケ ッ ト 5 0 が 押 し潰されるよ ラ に して 木質壁単体 2 0 同士の連結部 2 1 におけ る対向面 2 2 , 2 3 に密に接 し 、 対向面 2 2 , 2 3 間を気密に維持 する こ と と なる 0
なお 、 下プレ ― 卜 1 0 0 は、 木質壁単体 2 0 を一枚設置する毎に
5又置 してい く よ ラ にする と もで き る。
以上のよ つ な木材による壁構造体な い しその構築方法によれば、 次のよ ラ な作用効果が得られる ο
( a ) の壁構造体は 水平に配置された土台 1 0 と 、 この土台 1
0 に載せ られた複数枚の木質壁単体であ っ て、 壁面と垂直方向にお いて燃え代耐火厚以上の厚さ τ を有する木質壁単体 2 0 と 、 複数枚 の木質壁単体 2 0 を土 1 0 に固定する下固定部材 1 0 0 と 、 複数 枚の木質壁単体 2 0 同士を連結 し、 木質壁単体 2 0 同士の相対的な 上下動と壁面と垂直方向への移動と を防止する連結部材 (上記下固 定部材と兼用の部材 1 0 0 ) と 、 複数枚の木質壁単体 2 0 同士の連 結部 2 1 における対向面 2 2 , 2 3 において上下方向全長に亘つ て 設け られ 、 対向面 2 2 2 3 間を気密に維持する気密手段 5 0 と 、 複数枚の木質壁単体 2 0 の上方に配置された横架材 6 0 と 、 この横 架材 6 0 に複数枚の木質壁単体 2 0 を固定する上固定部材 1 0 0 ' と を feえているので、 の木材によ る壁構造体によれば、 次のよ う な作用 y力果が得られる ο
すなわち、 土台 1 0 に載せ られて下固定部材 1 0 0 で土台 1 0 に 固定され、 相互に連結されて相対的な上下動と壁面と垂直方向への 移動とが防止され、 上方に配置された横架材 6 0 に上固定部材 1 0 0 ' で固定された複数枚の木質壁単体 2 0 が、 壁面と垂直方向にお いて燃え代耐火厚以上の厚さ Τ を有 しているので、 燃え代耐火厚 Τ 以上には燃え難い ο
で、 仮に 複数枚の木質壁単体 2 0 同士を単に (気密手段 5
0 を設ける こ と な < ) 連結 した構造と する と 、 燃焼 している側 (例 えば室内 ) と その反対側 (例えば室外) との間において、 連結部
2 1 の隙間を通 じて空気が供給され、 燃焼が助長されて反対側にも
炎が及んで し ま つ こ と と なるが、 この 施の形態の木材によ る nキ冓 造体によれば、 複数枚の木質壁単体 2 0 1口 J士の連結部 2 1 における 対向面 2 2 , 2 3 には、 その上下方向全長に つ て対向面 2 2 , 2
3 間を気密に維持する気密手段 5 0 が けられているので の気 密手段 5 0 によ て、 燃焼 している側と その反対側との間におけ る空 の流れが遮断され、 炎が反対側に及びに < く なる o したがつ て、 壁全体と しても 、 例えばこの壁構造体を用いた家屋の内部で火 災が発生 した場 に、 壁の外側か ら内側へ流れよ う とする が遮 断される と と な り 、 火災が延焼 した り 大さ < なる こ と を ―定時間 防止する こ とがで ぎ る
結果と して の壁構造体によれば 木材を用 いていながら燃え 難い が得られる と となる o
したがつ てま た の壁構造体によれば 従来必要と されたよ う な外壁材 7 , 石膏ボ ― 8 (図 2 0参昭 ) が不要となるので 少な いェ数で構築する と がで き る 0
さ ら に 、 外 材 7 や石膏ボ ― 8 が不要と なる とか ら 、 木材を 室内外に si出させる と もでさ しかあ 木質 si単体 2 0 同士の相 対的な上下動と辟面と 直方向への移動と を防止する連結部材 4 0 が木質壁単体 2 0 |pj士をその内部で連結 している と か ら 、 木材本 来の優れた性質 ( 湿性 断熱性等) や見た 目の美 しさ を活用する と ができ るよ ラ になる 0
さ ら に 、 壁を構成する木質壁単体 2 0 の底面には の木質壁単 体 2 0 の壁面と平行方向に伸びるス リ 'ソ 卜状の溝 2 0 c が設け られ ている と と もに 複数枚の木質壁単体 2 0 を - +L ム口 1 0 に固定するた めの下固定部材 1 0 0 には 木質壁単体 2 0 のス U ッ h状の溝 2 0
C と 1口 J方向に伸びていて の溝 2 0 c と嵌 り ム
α —
ン プレ — 卜部 ( この
実施の形能ではプレ― 卜 1 0 0 自体) が δ又け られているので この プレ ー 卜部 1 0 0 に対 し木 壁単体底面のス り ッ 卜状の溝 2 0 c を 嵌め込むよ う に して 上方か ら複数の木質壁単体 2 0 を順次下固定 部材 1 0 0 上に落と し込んで S又置する と によ り 容易に木材によ る 壁構造体を構築する と がでさ る
ま た 木質壁単体 2 0 の下部と上記プレ ― 卜部 1 0 0 に穴 1 0 1 等を設け これらの穴に 木質壁単体 2 0 の壁面と直交方向に伸び る ピ ン 1 1 1 等を差 し込む と によ つ て 木質壁単体 2 0 の下部と プレ ー 卜部 1 0 0 と を固定する構造と してあるので 木質壁単体 2
0 を下固定部材 1 0 0 に対 して容易にか 強固に固定する こ と がで き る 。 しかも 、 解体時には ピン 1 1 1 等を抜 く と によ つ て木質 壁単体 2 0 を傷つける と な < 取 り 外す と ができ るので、 木質壁 単体 2 0 を容易に再利用する と が可能となる <第 2 の実施の形態 >
図 4 は本発明に係る木材によ る壁構造体およびその構築方法の第 2 の実施の形態を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は図 ( a ) の部分拡大図、 ( c ) は図 ( b ) の部分省略平面図である 。 図 4 において、 上記第 1 の実施の形態と 同一部分ない し相当する部分 には同一の符号を付 してある 。
この実施の形態が上記第 1 の実施の形態と主に異なる点は、 上記 第 1 の実施の形態においては、 プレ ー ト 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) を ピ ン 1 1 1 〜 1 1 4 等で土台 1 0 または横架材 6 0 に固定 していたのに対 し、 プレ 一 卜 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) に代えて図 ( b ) ( c ) に示すよ う なプ レー 卜部 1 2 5 を有する下固定部材 ( ま たは上固定部材と して の) と しての連結具 1 2 0 ( 1 2 0 ' ) を用 い、 この連結具 1 2 0 を
ボル 卜 ナ ツ 卜 1 2 1 で土台 1 0 ま たは橫架材 6 0 に固定する よ う に した点にあ り 、 その他の点に主な変わ り はない。
図 ( b ) ( c ) において、 1 2 2 はプレ ー 卜部 1 2 5 に溶接 したボ ル 卜 ナ ツ 卜 固定のためのフ ラ ンジ、 1 2 3 はボル 卜揷通穴、 1 2 4 は座金である。
この実施の形態も 、 上記第 1 の実施の形態と 同様に構築でき (但 し、 プレ ー 卜 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) を ピン 1 1 1 1 1 4等で土台 1 0 または横架材 6 0 に固定する作業に代えて、 連結具 1 2 0 ( 1 2 0 ' ) をボル 卜 ナ ッ ト 1 2 1 等で土台 1 0 ま たは横架材 6 0 に固定する 作 を行 . 上記第 1 の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
業
<第 3 の実施の形態 >
図 5 は本発明に係る木材によ る壁構造体およびその構築方法の第
3 の実施の形態を不す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は図
( a ) における b ― b 断面図 ( c ) は図 ( a ) における c 一 c 断面 図である ο 図 5 において、 上記実施の形態と同一部分ない し相当す る部分には 一の符号を付 し 乙 める o
— ^
の実施の形 mが上記第 1 、 第 2 の実施の形態と主に異なる点は、 気密手段 5 0 を 耐火シ リ コ ンガスケ ッ 卜 に代えて角材 (木材) で 構成 し か この角材 5 0 で連結部材 (複数枚の木質壁単体 2 0 同 士を連結 し 木質壁単体同士の相対的な上下動と壁面と垂直方向へ の移動と を防止する連結部材 ) を構成 した点にある 。
ま た 土口兼下固定部材を 、 基礎 1 1 上に固定 した断面 τ字形の レ ―ル 1 3 0 で構成する と と も に、 横架材 6 0 に複数枚の木質壁単 体 2 0 を固定する上固定部材も 、 同様に断面 T字形の レ ール 1 4 0 で 成 した点にある o なわ、 レ ール 1 4 0 は、 断面 L字形の レ ール
で構成する と も でき る。
角材 5 0 は 、 壁構造体の組立時において、 木質壁単体 2 0 と同程 度に乾燥 している木材を用い る こ と も でき る が、 木質壁単体 2 0 よ も乾燥 している木材を用い る 。 このよ う にする と 、 組立後に、 木 質壁単体 2 0 の湿気が気密手段 5 0 と しての木材に移 り 、 この水分 で気密手段 5 0 と しての木材が膨張 して、 よ り 良好な気密状態が得 られる こ と と なる
図 6 は レ ―ル 1 3 0 ( 1 4 0 ) を示す図で、 ( a ) は正面図、
( b ) は平面図、 ( c ) は側面図である。
レ ―ル 1 3 0 ( 1 4 0 ) は、 図 ( d ) に示すよ う な H型鋼を、 そ の中央部で切断する こ と によ り 形成する こ と ができ る 。
レ一ル 1 3 0 ( 1 4 0 ) の水平部 1 3 3 ( 1 4 3 ) には、 これを 基礎 1 1 ま たは横架材 6 0 に固定するボル 卜 ' ナ ツ 卜 1 5 0 (図 5 参眧 ) のための穴 1 3 1 ( 1 4 1 ) が複数設け られてお り 、 プレ ー 卜部を構成する垂直部 1 3 4 ( 1 4 4 ) には、 これに木質壁単体 2
0 の下部および上部を固定する ド リ フ 卜 ピ ン ( ピ ン ) 1 5 1 (図 5 参昭 ) のための穴 1 3 2 ( 1 4 2 ) が複数設け られている 。
図 7 はこの実施の形態における木質壁単体 2 0 を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図 ( b ) は平面図、 ( c ) は部分省略側面図、 ( d ) は底面図である
の木質壁単体 2 0 の下部 (底面) および上部 (上面) には、 木 質壁単体 2 0 の壁面と平行方向に伸びるス リ ッ 卜状の溝であっ て上 記 レ ―ル 1 3 0 , 1 4 0 の垂直部 1 3 4 ( 1 4 4 ) (図 5 , 図 6 参 眧 ) と密に嵌 り 合う横溝 1 6 1 , 1 6 2 と上記 ド リ フ 卜 ピ ン 1 5 1 を挿入する ための横穴 1 6 3 と が設けられている。 ま た、 両側面
(隣接する木質壁単体 2 0 との対向面 2 2 , 2 3 ) には、 上記角材
5 0 を嵌め込むための縦溝 1 6 4 が設け られている 0 下面および上面には 、 上記ボル 卜 の先 u而およびナ 'ソ 卜 を逃がすた めの穴 1 6 5 が設けられている。 1 6 6 は 2 階床板 S又置のための横 溝ヽ 1 6 7 は 1 階床板設置のための横溝 'あ 。
なお 、 角材 5 0 の下 および上部にも 、 上記 レ ール 1 3 0 1 4
0 の垂直部 1 3 4 ( 1 4 4 ) と密に嵌 Ό合う 上記横溝 1 6 1 , 1 6
2 と同様の横溝が設け られている 0
この実施の形態の壁構适体は、 例えぱ次のよ う に して構築する こ とがで さ る o
( i ) 予め、 基礎 1 1 に、 全ての木質 単体 2 0 のための レ -ル 1
3 0 をボル 卜 ナ ツ 卜 1 5 0 で固定 してお く 。 この際 図 5 に不す よ ラ に 天 およ び均シモル夕 ル天 a而 1 1 a 介 して固定する その後 、 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) を レ ―ル 1 3 0 上 に落と し込むよ う に して、 すなわち 、 木質壁単体 2 0 の下部の横溝
1 6 1 に レ 一ル 1 3 0 の垂直部 1 3 4 を嵌め合わせる よ ラ に して レ
―ル 1 3 0上に 5又 し 、 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) の左 a而部を M宜の固定手段で固定する と と も に、 下部の横穴 1 6 3 およ びレ ―ル 1 3 0 の垂直部 1 3 の穴 1 3 2 に ド リ フ 卜 ピン 1 5 1 を 差 し込んで第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) を レ ―ル 1 3 0 に 固定する r#*
o なお 甘 1 1 の上面と木質壁単体 2 0 の下面との間に はン ―ル部材 1 1 b を介在させる ο
なお 、 平面視で木質壁単体 2 0 同士を交差させる 、 例えば、 図 8 ( a ) ある いは ( b ) に不すよ ラ な構造と する o
図 8 ( a ) において 、 7 0 は柱であ 、 この柱の側面に対 して、 木質壁単体 2 0 を、 上記角材 5 0 と 様の角材 5 2 を介 して連結す る o ある いは 図 8 ( b ) に示 3 よ ラ に 、 緊結金具 3 0 0 を用いて
連結する ο この 結金具 3 0 0 は 固定ピノ 3 1 0 と 力ム付き円筒
3 2 0 と から なる金具で 固定ピン 3 1 0 の頭部 3 1 1 を力ム付き 円板の内部に入れた後、 力ム付ぎ円筒 3 2 0 を ジグ (例えば ラ ィ バ ―等 ) 回転させる と 、 力ム付ぎ円筒 3 2 0 の内部に一体的に形成 されている力ムによ つて固定ピン 3 1 0 の頭部 3 1 1 が引 つ張られ れによ て 2 の部材 ( の 木質 単体 2 0 と柱 7 0 ) が 緊結される構造の金具である o なお 3 2 1 は、 力ム付き 円同 3 2
0 の回転可能にする ためのス U 、ソ 卜 であ Ό 力ム付き円筒 3 2 0 を 回転させる と 、 のス リ 、ソ 卜 3 2 1 内を固定ピン 3 1 0 の首部 3 1
2 が相対的に移動する ο 2 0 k は力ム付ぎ円筒 3 2 0 を組み込んだ 穴を塞 ぐ埋木である ο
の実施の形能では、 以上のよ ラ な 結金具 3 0 0 を一対用い、 その固定ピン 3 1 0 の先端 |pj士を軸 3 3 0 で連結 して使用 している
( i i ) 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) の右側面 1 δ又け られ ている縦溝 1 6 4 に 、 側方か ら角材 5 0 の左半分を嵌め込.んで装着 する 0 ただ し、 の角材 5 0 は 後述する よ う に 第 2 枚目の木質 壁単体 2 0 Bの左側面に予め取 り付けてお いて第 2 枚巨の木質壁単 体 2 0 B と に第 1 枚 Sの木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) の右側面に 連結させる こ と もで き る し 第 2枚巨の木質壁単体 2 0 Β を取 り付 けた後に m木質壁単体 2 0 2 0 の縦溝 1 6 4 , 1 6 4 で形成さ れる角柱状の空所に 、 上方か ら挿入する と によ つ ても装着する こ と もでき る o
( i i i ) 第 2 枚巨の木質壁単体 2 0 B を第 1 枚巨の木質壁単体 2
0 A に僅かな間隔を ¾ つ て隣接させ 上方から落と し込むよ ラ に し て ある いは、 右方から レ —ル 1 3 0 1*- つ てス ラ ィ させ 左方
の縱溝 1 6 4 に上記角材 5 0 の右半分を嵌め合わせるよ ラ に、 かつ 第 2 枚目の木質壁単体 2 0 B を第 1 枚目の木質壁単体 2 0 A に密着 させるよ う に して レ -ル 1 3 0 上に δ又 鼠 し 上記と I口]様 下部の横 穴 1 6 3 わ <* びレ _ル 1 3 0 の垂直部 1 3 4 の穴 1 3 2 に ド リ フ 卜 ピン 1 5 1 を差 し込んで第 2 枚巨の木質壁単体 2 0 ( 2 0 B ) を レ
-ル 1 3 0 に固定する o
なお、 上述 したよ う に 、 角材 5 0 は、 第 2枚目の木質壁単体 2 0
B の左側面に予め取 り付けておいて第 2 枚 gの木質壁単体 2 0 B と 一緒に第 1 枚巨の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) の右側面に連結させる こ と も で き る し 、 第 2枚 の木質壁単体 2 0 B を レ ―ル 1 3 0 に取 り付けた後に (3D木質壁単体 2 0 の縦溝 1 6 4 で形成される角柱状 の空所に 、 上方か ら挿入する こ と によ つて 装着する と がで き る
( V ) 図 5 ( C ) に示すよ フ に 木質壁単体 2 0 A 、 2 0 B お よび角材 5 0 の接合部にス ク ュ ―釘 1 5 2 を打ち込み 、 両木質壁 単体 2 0 A 、 2 0 B および角材 5 0 を固定する 0 れによ つ て、 木 質壁単体 2 0 間の気密性と連結強度と をよ 向上させる と ができ o なお 、 * ~のス ク リ ュ ―釘 1 5 2 によ る固定作業は後でま とめて 行う こ と もで さ る。
( V ) 以上のよ う な作業を 所亡 Sの枚数分だけ繰 り 返 した後、 上 レ
-ル 1 4 0 および横架材 6 0 を載せ 、 フ 卜 ピン 1 5 1 で木質壁 単体 2 0 の上部と上 レ 一ル 1 4 0 と を固定する と と もに 上 レ ール
1 4 0 と横架材 6 0 と をボル 卜 ナ ヅ 卜 1 5 0 で固定する o なお、 横 架材 6 0 の下面と木質壁単体 2 0 の上面との間にはシ ―ル部材 6 0 b を介在させる 0
の実施の形態の壁構造体は 、 以上のよ に して構築する こ と が で き る。
ネ冓築された状能では、 全ての木質壁単体 2 0 士が上下の レ 一ル
1 3 0 , 1. 4 0 、 角材 5 0 およびス ク リ ュ ー釘 1 5 2 で連結されて その対向面 2 2 2 3 同士が密着する ο
ま た、 角材 5 0 は 、 壁構造体の組 時において 木質壁単体 2 0 よ り も乾燥 している木材が用 い られているので 組 後に 木質壁 単体 2 0 の が 密手段 5 0 と しての木材に移 この水分で 密手段 5 0 と しての木材が膨張 して良好な気密状能が is ,
i=g=り、 れる こ と となる。
この実施の形能の壁構造体ない しその構築方法によ つても 第 1 の実施の形 と ι。]様の作用効果が得ら
さ ら に の実施の形態の壁構造体によれば 密手段 5 0 が連 結部材を兼ねているので、 壁構造体を一層容易にか 簡単な構成で 構築 し、 ま た解体する こ と が可能と なる ο ま た 木質壁単体 2 0 を レ ール 1 3 0 上に順次落と し込むよ ラ に して する こ と がで き る
構築
<第 4 、 第 5 の実施の形態 >
図 9 は本発明に係る木材によ る g辛構造体およびその構築方法の第
4 の実施の形能を示す図で、 ( a ) は ΐ ίΡ分省略正面図、 ( b ) は図
( a ) の部分拡大図、 ( c ) は図 ( b ) における c — c 断面図である ま た、 図 1 0 は本発明に係る木材によ る壁構造体およびその構築方 法の第 5 の実施の形態を示す図で、 ( a ) は部分省略正面図、 ( b ) は図 ( a ) における b — b 断面図、 ( c ) は図 ( a ) における c — c 断面図である。 図 1 1 ( a ) は図 9 ( b ) における d — d 端面図、 図 1 1 ( b ) は図 1 0 ( a ) における e — e端面図である 。 これら の図において、 上記第 1 の実施の形態 (図 2 )、 ま たは第 3 の実施の 形態 (図 5 ) と同一部分ない し相当する部分には同一の符号を付 し
てある。
れらの実施の形態は、 図 2 に不 した第 1 の実施の形態ない し第
3 の実施の形態を改良 した ので 、 いわば第 1 の実施の形禽 g (図
2 ) と上 5し の実施の形 (図 5 ) と を組み 口 せて 者の有利 な部分のみを取 Ό 入れたものである ο
第 4 の実施の形態 (図 9 ) が第 1 の実施の形態 (図 2 ) と主に異 なる点は 、 下固定部材兼連結部材である プレ - 卜 (例えば鉄板 ) 1
0 0 を 複数の木質壁単体 2 0 (例えば ―面の壁を構成する多数枚
(少な < と ち 3枚以上 ) の木質壁単体 2 0 ) を連ねる単 ―の長尺の プレ 一 卜 と した にある o ま た、 第 5 の実施の形態 (図 1 0 ) が第
3 の実施の形態 (図 5 ) と主に異なる点は 上下の レ ―ル 1 3 0 ,
1 4 0 に代えてそれぞれ長尺のプレ ― 卜 1 0 0 を用いた 占、にある o したがつ て 、 木質壁単体 2 0 と しては 図 2 に示 したちのある い は図 5 ( および図 7 ) に示 したもの と I口 J様なものを用いる こ と がで さ る が 図 2 に不 した木質壁単体 2 0 と |口 J様な木質壁単体 2 0 を用 いる には、 図 9 に不すよ う に プレ ― 卜 1 0 0 を嵌め込むため の切 り 込み 2 0 c は、 上下 角部にだけでな く 、 木質壁単体 2 0 の 底部および上部の幅方向 (木質壁単体 2 0 の壁面と平行な方向であ り プレ - 卜 1 0 0 の長手方向) 全長亘 て形成する o ま た、 図 5 およ び図 7 に示 した木質壁単体と同様の木質壁単体 2 0 を用いる場 s その上下面におけるボル 卜 ナ 、ソ 卜 の逃が し穴 1 6 5 は形成 である o
ま た 、 第 4 の実施の形態 (図 9 ) にお いては、 土ム
口 1 0 ね び横 架材 6 0 に形成する 、 プレ ― 卜 1 0 0 を嵌め込むための切 り込み 1
8 6 4 も 、 プレ一 卜 1 0 0 の長さ に わせたものとする o
ま た 、 第 5 の実施の形態 (図 1 0 ) においては、 下プレ一 卜 1 0
0 の下略半分は 1 1 に埋め込んだア ン力 一ボル 卜 1 1 c にナ
、ン 卜 1 5 3 で ム
固定 した土口 1 0 に ド リ フ 卜 ピン 1 5 1 で固定 し 、 横 架材 6 0 には 、 上プレ ― 卜 1 0 0 ' を嵌め込むための切 Ό 込み 6 4 を形成する o なお 、 図 1 0 において、 1 0 a はナ 'ン 1 5 3 を装着 するために土ム
口 1 0 に開けた穴でめる 0 よ /こ 、 図 1 0 に示すもので は 、 プレ ― 卜 1 0 0 の下部と ア ンカ ーボル 卜 1 1 c およびナ ッ 卜 1
5 3 の上部とは干渉 していないが 、 プレ ー 卜 1 0 0 の下部を ft < し た い場合には 、 上記干渉を防止するために、 ァ ン力 ―ボル 卜 1 1 c およ びナ 卜 1 5 3 の上部を逃がす切 り 欠き をプレ ― 卜 1 0 0 の下 部に形成する ο
これらの実施の形態の壁構造体 ίο 、 _ι_ L· 1 の実施の形態 (図
2 ) の構築方法と第 3 の実施の形態 (図 5 ) の構築方法と を 宜組 み合わせて構築する こ と がで き 、 例えば次のよ う に して構築する こ と がで き る o
( i ) 予め 、 土ム
口 1 0 に 全ての木質壁単体 2 0 のためのプレ 一 卜
(下プレ ― 卜 ) 1 0 0 を差 し込み 、 ピン 1 1 1 ~ 1 1 4 、 ま たは 1
5 1 で固定 してお < (図 9 ま たは図 1 0 ) 。
その後 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) を 、 その下部の切
Ό込み 2 0 C にプレ 一 卜 1 0 0の上部を嵌め合わせるよ に して土 ム
口 1 0上に δ又置 し 、 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) の左端部
(図示されていない ) を 宜の固定手段で固定 し 、 ま た 下部を ピ ン 1 1 1 等 ( ま たは ド フ 卜 ピン 1 5 1 ) でプレ ― 卜 1 0 0 およ び 土台 1 0 に固定する 0
( i i ) 第 1 の実施の形 同様、 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2 0
A ) の右側面に / L
5又けられてい る切 り込み凹溝 2 8 に 、 耐火シ >J コ ン ガスケ ッ 卜 5 0の平面部 5 1 を合わせる よ う に して耐火シ 'J ンガ
スケ ッ 卜 5 0 を 着する (図 9 ) o
ま たは 第 3 の 台
実施の形 S I口]様、 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 ( 2
0 A ) の右側面に設け られている縦溝 1 6 4 に、 側方から角材 5 0 の左半分を嵌め込んで装着する (図 1 0 ) < , ただ し、 この角材 5 ' 0 ( 上述 したよ う に 第 2 枚巨の木質壁単体 2 0 B の左側面に予め取 Ό 付けておいて第 2 枚目の木質壁単体 2 0 B と一緒に第 1 枚目の木質 壁単体 2 0 ( 2 0 A ) の右側面に連結させる こ と もでき る し、 第 2 枚目の木質壁単体 2 0 B を取 付けた後に m木質壁単体 2 0 の縦 溝 1 6 4 で形成される角柱状の空所に、 上方か ら挿入する こ と によ つても装着する と がでぎ る o
( ,· i 1 ) 第 1 の実施の形態 l。]様、 第 2枚 Sの木質壁単体 2 0 B を 第 1 枚目の木質壁単体 2 0 A に僅かな間隔をも つ て隣接させ、 上方 か ら落と し込むよ う に して また、 下部の切 り 込み 2 0 c をプレ ― 卜 1 0 0 の上部に嵌めム
口わせつつ、 かつ第 2 枚目の木質壁単体 2 0
B を第 1 枚目の木質壁単体 2 0 A に密着させる よ う に してプレ ― 卜
1 0 0 およ び土ム
口 1 0 上に δ又置 し、 ピンで固定する (図 9 ) ま たは 第 3 の実施の形能 様、 第 2 枚 Sの木質壁単体 2 0 B を 第 1 枚目の木質 辛単体 2 0 A に僅かな間隔をも つ て隣接させ、 上方 から落と し込むよ う に して ある いは、 右方か ら プレ ー ト 1 0 0 を ガィ レ ―ルと して これに /P つ てス ラ イ させ、 左方の縦溝 1 6 4 に上記角材 5 0 の右半分を嵌め合わせる よ ラ に、 かつ第 2枚目の木 質壁単体 2 0 B を第 1 枚 の木質壁単体 2 0 A に密着させる よ ラ に してプレ ― 卜 1 0 0 および土ム
口 1 0 上に ax置 し、 プレ ー ト 1 0 0 の 穴に U フ 卜 ピノ 1 5 1 を差 し込んで第 2 枚目の木質壁単体 2 0
( 2 0 B ) をプレ一 卜 1 0 0 およ び土台 1 0 ( または基礎 1 1 ) に 固定する (図 1 0
( 1 V ) 第 3 の実施の形態と同様の不質壁単体 2 0 を用 いた場合に は 両木質壁単体 2 0 A 、 2 0 B および角材 5 0 の接合部にス ク リ ュ ―釘 1 5 2 (図 5 参照) を打 り込み 木質壁単体 2 0 A 、 2 0
B および角材 5 0 を固定する。 なお、 のス ク り ュ ―釘 1 5 2 によ る固定作業は後で ま とめて订ぅ こ と ちでき る o
( V ) 以上のよ う な作業を 、 所望の枚数分だけ繰 り 返 した後、 上プ レ 卜 1 0 0 および横架材 6 0 を載せ 、 ピン 1 1 5 等 ( ま たは 1
5 1 ) で木質后. 単体 2 0 の上部と プレ ― 卜 1 0 0 と を固定する と と ち に プレ ― 卜 1 0 0 ' と横架材 6 0 と を ピン 1 1 1 等で固定す る o
以上のよ ラ に して、 上下のプレ — 卜 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) に全ての t ノ 1 1 1 1 1 8 ( ま たは 1 5 1 ) が差 し込まれた状態では、 全て の木質壁単体 2 0 同士がプレ ー 卜 1 0 0及びピンで連結されてその 対向面 2 2 2 3 同士が密着する と共に 、 耐火シ 'J □ンガスケ ッ 卜 ま たは角材 5 0 によ つ て、 木質壁単体 2 0 同士の連結部 2 1 におけ る対向面 2 2 2 3 2 , 2 3 間が気密に維持される と となる。
れらの実施の形態の壁構造体は、 例えば以上のよ う に して構築 する と ができ る o
なお 下プレ 一 卜 だけでな く 上プレ ― 卜 ( したがつ て横架材 6
0 ) も予め設置 してお き 、 上下のプレ ― 卜 をガィ レ ールと して木 質壁単体 2 0 を順次横方向か ら スラ イ Kさせるよ ラ に して設置する と もでさ る ο
ま た ピンによ る固定作業は後でま とめて行う と も でき る。 れらの実施の形態の壁構造体ない しその構築方法によれば、 上 記第 1 の 5 施の形態ない し第 3 の実施の形態と同様な作用効果が得 り れ 。
さ ら に、 これらの実施の形態によれば次のよ う な作用効果が得ら れ。 O
すなわち 、 第 3 の実施の形態 (図 5 , 図 6 ) では、 レ ール 1 3 0
( 1 4 0 ) の水平部 1 3 3 ( 1 4 3 ) の側端面 1 3 3 a ( 1 4 3 a ) が室内近 く および室外近 く に位置する こ と か ら (図 5 ( b ) 参 照)、 Zの側端面 1 3 3 a ( 1 4 3 a ) に結露が生 じやす く 、 これに よ つ て腐食が生 じやすい と い う難点があるのに対 し、 こ の実施の形 態によれば、 図 1 1 ( a ) に不すよ う にプレ ー 卜 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) が木質壁単体 2 0 と土台 1 0 ( ま たは横架材 6 0 ) で覆われた状態 とな り 、 これら木質壁単体 2 0 と土台 1 0 等は断熱性に優れている こ と から 、 プレ ー 卜 1 0 0 ( 1 0 0 ' ) に結露が生 じに く く な り 、 し たがつ て、 腐食 しに く く なる と い う効果が得られる。 これと 同様の 効果は 、 第 1 、 第 2 の実施の形態によ っ ても それぞれ得られる。
なお 、 第 5 の実施の形態 (図 1 0 ) では、 ド リ フ ト ピン 1 5 1 力 { 室内側か ら挿入されてお り その先端は、 室外へは達 していないの で、 リ フ ト ピン 1 5 1 に結露が生 じる と しヽ う こ と もなし、。
<第 6 の 施の形能 >
図 1 2 は第 6 の実施の形態の要部を不す図で ( a ) は図 5 ( a ) における X I I ― X I I 拡大断面図に相当する図 め る 0
この実施の形態が上述 した実施の形能 異なる点は、 ド リ フ 卜 ピ ノ ピ ンに代えてボル 1 8 0 を用 いた点にある ο
図 1 2 ( b ) にも示すよ う に、 ボル 卜 1 8 0 は 、 その先端側 1 8
1 が棒状 (上記 フ 卜 ピ ン状) で 部側にのみ雄ネジ 1 8 2 を有 している o
1 9 0 はナ 、ソ 卜 であ り 、 ボル ト 1 8 0 の雄ネ ン 1 8 2 と螺合する
雌ネン 1 9 1 が形成されている。
木質壁単体 2 0 には、 ナ ヅ 卜 1 9 0 およ びボル 卜 1 8 0 の頭部 1
8 3 を収 するための凹部 2 9 が け られている o <—の凹部 2 9 の 形状は ナ ヅ 卜 1 9 0 の回転を防止 し得る形状とする 0 例えばナ ッ 卜 1 9 0 が 図 ( b ) に示すよ ラ な角ナ ヅ 卜 である場合 s 凹部 2 9 は、 ナ ヅ 卜 1 9 0 の形状に M口 させた角穴とする 0
のよ ラ なボル h ナ ツ 卜 は 予め図 ( a ) に示すよ ラ に 、 ボル 卜
1 8 0 とナ ヅ 卜 1 9 0 と を結 α させてお き その先端側 1 8 1 を上
、
述 した フ 卜 ピ ノ 卜 同様 図 ( a ) に示すよ う に木質壁単体 2 0 の穴 (例えば 1 6 3 ) およびプレ ― 卜部の穴 (例えば 1 3 2 ) に差 し込む と によ つ て 、 木質壁単体 2 0 をプレ 一 卜部 (例えば 1 3
4 ) に固定する と ができ る ο 穴 2 9 は その後 、 埋木 2 9 a で塞 ぐ こ と によ り 壁面の外観を維持する 0
—
のよ ラ な構造にする と 次のよ ラ な作用 y力果が得られ 0 ο すなわち 例えば 、 図 2 に示 したよ ラ な リ フ 卜 ピン 1 1 6 を用
4-5
いた 口 解体時には、 ド フ 卜 ピン 1 1 6 をその一端側に ド リ フ 卜 ピン 1 1 6 よ 細いジグ (例えば ラ ィ ノ、' -のよ う なもの ) を当 てて叩 < と によ つ て ド リ フ 卜 ピン 1 1 6 を抜き取る必要がある た め、 の作業を行ラ 際に木質壁単体 2 0 を つけて し ま いやすい。
ま た 例えば図 5 ( b ) に示 したよ ラ な リ フ 卜 ピノ 1 5 1 を用 いた 口 < の ド' U フ 卜 ピン 1 5 1 は木質壁単体 2 0 内に略完全に 埋没 しているので 解体時に の リ フ 卜 ピン 1 5 1 を抜き取る こ と が非常に困難であ り 、 抜ぎ取 作 時に木質壁単体 2 0 を大き く
業
傷つけて し ま いやすい o
れに対 し の実施の形態によ るボル 卜 ナ ッ 卜 を用 いる と 、 解 体時には 埋木 2 9 a を外 し ボル 卜 1 8 0 の頭部に レ ンチ等のジ
グを嵌めて れを回す と によ Ό ボル 卜 ナ ヅ 卜 を容 に取 り 外す とがでさ る ο すなわち ボル 卜 1 8 0 を抜さ方向に回転させる と ナ 、ソ 卜 1 9 0 は回転せずか 図 ( a ) において左方への移動も阻止 されている から ボル 卜 1 8 0 は右方に移動 し その頭部 1 8 3 が
5 少な < と も ある程度は穴 2 9 から路出 した状能と なる o したがつ て その 部 1 8 3 を ジグ (例えばプラ ィ ャ ―等 ) で掴んで引 < 抜 く こ と によ り 木質壁単体 2 0 を ける と な < 谷 に取 Ό 外すこ と がで き る
したが て 木質壁単体を ― 容易に しかも 付けない状態で再 ίθ 利用する と が可能と なる o
のよ フ な作用効果は 図 1 2 ( c ) に示すよ ラ に ナ 'ソ 卜 を設 けずに ボル 1 8 0 の基部 1 8 4 を木質壁単体 2 0 に直接螺合さ せる構成と する と によ て 得られる ο したがつ て の場合に は 少な < と ボル 卜 1 8 0 の基部に雄ネジ 1 8 2 を exける必要が
L5 ある が 雄ネ ン 1 8 2 はボル 卜全体に δ又けても よ い o 図 1 2 ( c ) に不す構成と した ¾口 穴 2 9 は丸穴とする とがで ぎ る o
<その他の 施の形能 >
1 図 5 に不 した実施の形態においては 、 図 1 3 (図 5 ( c ) に相 当する図 ) に示すよ ラ に 木質壁単体 2 0 ( 2 0 A ) 2 0 ( 2 0
B ) 士の連結部 2 1 における対向面 2 2 2 3 にそれそれ切 り 込 み凹溝 2 8 を け 密手段 5 0 が丁度左右方向中間部に配置され るよ う にする と で さ る 図 2 、 図 3 に示 した 施の形態におい ても 様である o
2 1 実
2 の 施の形能における 密手段 5 0 は 、 耐火シ リ コ
ンガスケ ッ 卜 に代えて角材 (木材) 5 0 で構成する こ と も でき る 。
3 . 図 1 4 に示すよ う に、 この壁構造体を複数階 (例えば図示のよ ラ に 2 階) に跨って構築する場合には、 木質壁単体 2 0 の中間部に 上階 (図の場合 2 階) の床を支え る コの字形鋼 1 7 0 (ある いは梁、 ある いは鉄板) をボル 卜 ナ ッ ト 1 5 3 で固定する 。 このよ う な構成 とする こ と によ り 、 木質壁単体 2 0 同士がさ ら に強固に連結される と と なる 。 したがつ て、 このコ字形鋼 1 7 0 と上述 した上下の固 定部材とで木質壁単体 2 0 同士の十分な連結強度が得られれぱ目り述 したス ク リ ュ 一釘 1 5 2 は不要とな り (ある いは本数を少な く で き )、 美観を一層向上させる こ と ができ る 。
4 . この壁構造体を複数階 (例えば 2 階) に跨って構築する場合に は、 図 1 5 に示すよ う な構造を用いる こ と もで き る。
図 1 5 は、 例えば 1 階の天井部分 ( 2 階の床部分) を示す図で、
( a ) は部分平面図、 ( b ) は部分正面図、 ( c ) は図 ( b ) におけ る c - c 断面図である 。
図示の構造は、 木質壁単体 2 0 同士の対向面に横溝 2 0 f を設け、 この横溝 2 0 f 同士に架け渡すよ う に して、 断面凹形状 (図 ( c ) 参照) の天井部材 2 0 0 を複数設ける。 天井部材 2 0 0 の起立部 2 0 1 同士を L 金具 2 0 2 の一片 2 0 3 と と も にボル ト ナ ツ 卜 2 0 4 で連結 し、 L 金具 2 0 2 の他片 2 0 5 をボル ト ナ ツ 卜 2 0 6 ま たは ス ク リ ュ ー釘 2 0 7 で木質壁単体 2 0 に固定する。 天井部材 2 0 0 上には床部材 (例えばべニヤ) 2 0 8 を載せて 2 階の床部を形成す る。
このよ う な構造によ る と 、 1 階の天井が天井部材 2 0 0 で構成さ
れ、 1 階か 天井を見た と さ に上記 し金亘やボル 卜 ナ 卜 2 0 4 等 が天井部材 2 0 0 で遮られて見えないの 綺 な天井が得られ o なお s 2 階か ら床を見た と さ も上記 し金亘やボル 卜 ナ ッ 卜 2 0 4 等 が床部材 2 0 8 で りれて見えないので綺 な床が得られる o
5 . の壁構造体の上部に屋根部を構築する ■¾) 口 には 、 図 1 6 に示 すよ ラ に、 木質壁単体 2 0 と横架材 6 0 と をボル 卜 ナ ッ 卜 2 1 1 で 連結する際 断面 [U1 の屋根ハ。ネル 2 1 0 を挟み込むよ う に して連 結固定する構造と する とができ る。
のよ う な構造によ る と 屋根部を室内か ら見た と きに、 横架材
6 0 が屋根パネル 2 1 0 で遮られて見えないので、 綺麗な屋根部が 得りれる。
6 < _の 造体の上部 根部を構築する場合には、 図 1 7 に示 すよ o な構造を用 いる と もでき る。
図 1 7 は、 屋根部分を不す図で、 ( a ) は部分平面図、 ( b ) は部 分正面図である o
図不の構造は、 木質 単体 2 0 の上部を連結固定する横架材を 面凹开 yの屋根パネル 2 1 0 で構成 してある o
木質壁単体 2 0 の上部には 、 ボル 卜挿入用の縦穴 2 0 g 1 およ ボル 卜締め付け用の横穴 2 0 g 2 と ボル 卜揷入用の横穴 2 0 h およびボル 卜締め付け用の縱穴 2 0 h 2 と が a又けて <¾る。
ま た 、 屋根パネル 2 1 0 の水平部 2 1 1 にはボル 卜挿入用の穴
1 1 a が設け られてお 、 起 部 2 1 2 にはボル 卜挿入用の穴 2
2 a が設け られている o
2 2 0 はいわゆる羽子板ボル 卜 である o の羽子板ボル 卜 2 2
は、 ボル 卜部 2 2 1 の頭部にボル 卜挿入穴 2 2 3付きの鉄板 2 2 2 を溶接 したボル ト である 。
図示の屋根部を構築する には、 先ず、 羽子板ボル 卜 2 2 0 のボル 卜部 2 2 1 を屋根パネル 2 1 0 の起立部 2 1 2 の穴 2 1 2 a と 、 隣 接する木質壁単体 2 0 の横穴 2 0 h 1 と に挿入する 。
次いで、 羽子板ボル ト 2 2 0 の穴 2 2 3 、 屋根パネル 2 1 0 の水 平部 2 1 1 の穴 2 1 1 a 、 および木質壁単体 2 0 の縦穴 2 0 g 1 に ボル 卜 2 2 4 を挿入 し、 ナ ッ ト 2 2 5 で締め付ける 。
その後、 羽子板ボル 卜 2 2 0 をナ ツ 卜 2 2 6 で締め付ける。
以上のよ う な作業を順次行う (図示のものの場合、 右側 (低い 方) から左側 (高い方) に向かっ て行う )。
これによ つ て、 互いに隣接する木質壁単体 2 0 の上部同士が連結 される と と も に、 屋根パネル 2 1 0 が木質壁単体 2 0 の上部に固定 される こ と となる。
なお、 図 1 7 ( a ) に示すよ う に、 複数の木質壁単体 2 0 を少 し ずつ角度を変えて配置する こ と によ り 、 平面視で湾曲 した壁を構築 する こ と もで き る。
7 . 図 1 8 に示すよ う に、 木質壁単体 2 0 と他の部材 (図示のもの は横架材 6 0 ) との連結には、 前述 した緊結金具 3 0 0 を用いる こ と も でき る。
図 1 8 ( a ) に示す緊結金具 3 0 0 は、 固定ピン 3 1 0 の先端に ネ ジ 3 1 3 が設け られてお り 、 これによ つ て固定ピン 3 1 0 と木質 壁単体 2 0 と が連結される。
図 1 8 ( b ) に示す緊結金具 3 0 0 は、 1 本の固定ピン 3 1 0 の 両端に頭部 3 1 1 が設け られてお り 、 これらの頭部 3 1 1 にそれぞ れカ ム付き円筒 3 2 0 を連結させる こ とによ り 、 木質壁単体 2 0 と
他の部材横架材 6 0 と を 結する 0
のよ ラ な緊結金亘 3 0 0 を用いる こ と によ り 木質壁単体 2 0 を殆ど傷つける こ と な < 構造体の解体を一層容 に行ラ と が可 能と なる o
8 . 例えば図 7 に示 したよ う に 底面および上面に 壁面と平行方 向に伸びるス リ 、ン 卜状の溝 1 6 1 1 6 2 を有 している木質壁単体 は、 例えば図 1 9 に示すよ ラ に 長い木質壁単体 2 0 し と短い木質 壁単体 2 0 S と を上下に積み重ね かつ上面のス U ヅ 卜状溝 1 6 2 と底面のス 'ソ 卜状溝 1 6 1 と に it通のプレ 一 卜 部材 (例えば鉄 板) 1 0 5 を入れる と と ち に のプレ 一 卜部材 1 0 5 および木質
— ^
壁単体に設け られた穴 1 0 6 に ピ 1 0 7 を差 し込む と によ つ て 上下に連結する と がで ぎ れによ つて、 高い壁を構築する こ と が可能と なる ο 図 9 に示すものでは さ H (例えば 6 m ) の長い
2 0 L と さ 0 5 H (例えば 3 m ) の短い木質壁単体 2 0 S と を 上下に連結する と によ つ て さ 1 . 5 H (例えば 9 m ) の壁を 構築する と がでぎ る 0
このよ う な場合、 上下の木質壁単体 2 0 L と 2 0 S との連結部 (符号 1 0 5 参照) は、 上下方向において交互に (水平方向におい て連続 しないよ う に ) 配置する こ と によ っ て、 壁構造の強度を確保 する。 水平方向にお いて隣接する木質壁単体 2 0 同士の間には、 例 えば図 5 に示 した実施の形態同様、 角材 (気密手段) 5 0 が介装さ れ、 この角材 5 0 およびス ク リ ュ ー釘 1 5 2 によ っ て、 隣接する木 質壁単体 2 0 同士を連結する。 以上、 本発明の実施の形態について説明 したが、 本発明は上記の 実施の形態に限定さ れるものではな く 、 本発明の要旨の範囲内にお
いて適宜変形実施可能である。 ま た、 上記実施の形態を適宜組み合 わせる こ と も可能である。 産業上の利用可能性
以上のよ う に、 この発明に係る木材によ る壁構造体およびその 構築方法は、 木材を用 いていながら燃え難い、 木材によ る壁構造体 およ びその構築方法と して有用であ り 、 少ない工数で構築 し、 ま た 解体、 再利用する こ と がで き る 。