WO2005013452A1 - 電線余長吸収装置 - Google Patents

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Tomoyasu Terada
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Yazaki Corporation
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G11/00Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G11/00Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts
    • H02G11/006Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts using extensible carrier for the cable, e.g. self-coiling spring

Definitions

  • the wire excess length absorbing device 10 is provided with an excess length (slack portion) of a wire harness 25 that is routed between a vehicle body (not shown) on the fixed side and a door (not shown) on the movable side.
  • This is a device that absorbs 26.
  • the door shall include an openable / closable door that can be freely opened and closed, and a slide door that can be slidably opened and closed.
  • the movable side is not limited to a door, but may be an openable / closable body such as a trunk or a hatch that can be opened and closed.
  • the harness winding member 15 is made of synthetic resin, and includes a body 15a, a partition 15b, and a frame 15c connected to both sides of the body 15a and attached to the guide pins 27.
  • the body 15a and the frame 15c are connected via a partition 15b.
  • the harness winding member 15 reciprocates along the guide pin 27 while being urged by the compression coil spring 23.

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

 ケース本体に出っ張りを形成することなくワイヤハーネスの折り曲げ部を収容することができ、ケース本体を薄型化することができる電線余長吸収装置を提供する。ワイヤハーネス25を収容するとともにワイヤハーネス25の導入口及び導出口35を有するケース30と、ワイヤハーネス25をケース30内に引き込む方向に付勢する付勢部材23と、付勢部材23の付勢を受けつつ往復移動するハーネス巻掛け部材15とを備える。導入口を導出口35と交差する方向に設ける。ケース30と付勢部材23との間に折り曲げ収容部20を形成し、折り曲げられたワイヤハーネス25の折り曲げ部27を導入口から導入して折り曲げ収容部20に収容する。付勢部材23の軸中心をハーネス巻掛け部材15のコーナ中心からずらして、折り曲げ収容部20を形成する。

Description

技術分野
[0001] 本発明は、固定側の車両ボディとこれに開閉自在に取り付けられる可動側のドアと の間に渡って配索されたワイヤハーネスの余長を吸収する電線余長吸収装置に関 するものである。
背景技術 明
[0002] 周知のように、 自動車等の車両には各田種の電気部品が搭載されており、これらの電 気部品には、ワイヤハーネスを通じて電源電流や信号電流が供給されている。
[0003] ワイヤハーネスは、複数の電線を結束した線状束であり、用途や配索箇所に応じて 種々のタイプのものが使用されている。例えば、開閉自在な可動体としての自動車ド ァには、パワーウィンドモータやドアロックユニット、スィッチユニットやオートドア開閉 ユニット等が搭載されており、これらの電気部品の接続には、複数の配線導体が並行 に整列されたフレキシブル ·フラット ·ケーブルが使用されている。
[0004] ドア等に用いられるワイヤハーネスは、開閉動作に伴う移動量が大きいため、ドア等 を閉じたときには余長部分が形成され、この余長部分が車両ボディとドア等との間に 挟まり損傷することがある。このような問題の解決を図った電線余長吸収装置の従来 技術の一例としては、図 6に記載されたものがある。
[0005] 図 6に示すように、この電線余長吸収装置 50は、ワイヤハーネス 25と、ケース本体 31及びカバー 37からなるケース 30と、ケース 30に内蔵される余長吸収ユニット 12と 力 構成されている。
[0006] ワイヤハーネス 25には、可撓性に優れるフレキシブル.フラット 'ケーブル(FFC)等 のいわゆるフラットワイヤハーネスが適用される。ケース本体 31は、開口部を有する 横長矩形状の箱体である。ケース本体 31の後壁にはハーネス導出口 35が設けられ 、後壁に直交する側壁には図示しないハーネス導入口が設けられている。すなわち 、ハーネス導出口 35とハーネス導入口は、相互に直交している。ワイヤハーネス 25 は、ハーネス導入ロカらケース 30内に導入され、ハーネス導出口 35からケース 30 外へ導出されるようになっている。
[0007] カバー 37は、ケース本体 31の開口部を塞ぐ蓋体である。ケース本体 31の枠壁に は図示しない係止片が設けられ、カバー 37の縁壁 38には図示しない係止突起が設 けられ、係止片と係止突起とが係合することにより、ケース本体 31にカバー 37が取り 付けられるようになつている。
[0008] 余長吸収ユニット 12は、座部材 13と、ガイドピン 27と、圧縮コイルばね 23と、ハー ネス卷掛け部材 15とからなっている。ガイドピン 27はケース本体 31の長手方向に配 置され、ガイドピン 27の一側端部がケース本体 31の後壁に固定されている。
[0009] 圧縮コイルばね 23はガイドピン 27に外挿され、ワイヤハーネス 25をケース 30内に 引き込む方向に付勢するように取り付けられている。ハーネス卷掛け部材 15は、胴 部を有し、ガイドピン 27に取り付けられるようになつている。このハーネス卷掛け部材 15は、ワイヤハーネス 25が Uターン状に卷掛けられた状態で、ハーネス引き込み方 向及びハーネス引き出し方向に往復移動できるようになってレ、る。
[0010] これにより、ワイヤハーネス 25の余長部分 26は、ドア等の開閉動作に伴いケース 3 0内に引き込まれたり、ケース 30外へ引き出されたりして、常に緊張状態に保持され 、余長部分 26の挟み込みなどによる損傷が防止されるようになっている。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0011] し力しながら、上記従来の電線余長吸収装置 50では、解決すべき以下の問題点が める。
[0012] ハーネス導入口と一体に形成された折り曲げ収容部 51が、ケース本体 31の基壁 3 laの外側に出っ張るという問題がある。これは、ハーネス導入口とハーネス導出口 3 5とが交差する方向に設けられているため、ケース本体 31に導入されるワイヤハーネ ス 25力 S折り畳まれるとともに 90° 曲げられ、ワイヤハーネス 25の厚みが 2倍となって 、ワイヤハーネス 25の折り曲げ部 29を収容するスペースが余分に必要になるためで める。
[0013] 本発明は、上記した点に鑑み、ケース本体に出っ張りを形成することなくワイヤハー ネスの折り曲げ部を収容することができ、ケース本体を薄型化することができる電線 余長吸収装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0014] 上記目的を達成するために、請求項 1記載の発明は、ワイヤハーネスを収容すると ともに該ワイヤハーネスの導入口と導出口とを交差する方向に有するケースと、該ヮ ィャハーネスをケース本体内に引き込む方向に付勢する付勢部材と、該付勢部材の 付勢を受けつつ往復移動するハーネス卷掛け部材とを備えた電線余長吸収装置で あって、前記ケースと前記付勢部材との間に折り曲げ収容部が形成され、折り曲げら れた前記ワイヤハーネスの折り曲げ部が前記導入口から導入され、該折り曲げ収容 部に収容されたことを特徴とする。
[0015] 上記構成によれば、付勢部材の付勢力より大きな引張力がワイヤハーネスに作用 した場合には、ケースからワイヤハーネスが引き出され、そうでない場合は、ケースに ワイヤハーネスが引き込まれるから、ワイヤハーネスに引張力が作用して断線を生じ たり、ワイヤハーネスの余長部分が固定側の車両ボディと可動側のドアとに挟まれて 断線を生じたりすることが防止される。
[0016] 導入口と導出口は、それぞれ交差する方向に設けられているから、ワイヤハーネス は折り畳まれ、かつ 90° 曲げられて、導入口からケース内に導入される。そして、ケ ースには、ケースと付勢部材との間に折り曲げ収容部が形成されているから、ワイヤ ハーネスの折り曲げ部はケースの内側に収容される。
[0017] また、請求項 2記載の発明は、請求項 1記載の電線余長吸収装置において、前記 付勢部材の軸中心を前記ハーネス卷掛け部材の中心に対して偏心させて、前記ケ ース内の広い空間側に前記折り曲げ収容部を形成したことを特徴とする。
[0018] 上記構成によれば、付勢部材の軸中心がハーネス卷掛け部材の中心に対して偏 心しているから、付勢部材とケースとの間の隙間が広がり、ケース内の広い空間側に 折り曲げ収容部が形成される。
発明の効果
[0019] 以上の如ぐ請求項 1記載の発明によれば、ケースの内側には折り曲げ収容部が 形成されるから、導入口から導入されるワイヤハーネスの折り曲げ部は、ケースの内 側に収容される。従って、ケースの一部分を外側に張り出して、折り曲げ部を収容す るスペースを別に形成する必要がなくなり、ケースを薄型化することができる。
[0020] また、請求項 2記載の発明によれば、付勢部材の軸中心がハーネス卷掛け部材の 中心に対して偏心しているから、付勢部材とケースとの間の隙間が広がり、ケース内 の広い空間側に折り曲げ収容部が形成される。従って、請求項 1記載の効果と同等 の効果を奏し、ケース内のスペースを有効に活用することで、容易にケースの薄型化 を図ることができる。
図面の簡単な説明
[0021] [図 1]本発明に係る電線余長吸収装置の一実施形態を示す縦断面図である。
[図 2]同じく電線余長吸収装置の横断面図である。
[図 3]同じく電線余長吸収装置のハーネス導入口からケース内に導入されるワイヤハ 一ネスが折り曲げられた状態を示す斜視図である。
[図 4]同じく電線余長吸収装置のケース本体に余長吸収ユニットが内蔵された状態を 示す斜視図である。
[図 5]同じく電線余長吸収装置のケース本体にカバーを被せた状態を示す斜視図で める。
[図 6]従来の電線余長吸収装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
[0022] 10 電線余長吸収装置
15 ハーネス卷掛け部材
20 折り曲げ収容部
23 圧縮コイルばね (付勢部材)
25 ワイヤハーネス
27 折り曲げ部
29 ガイドピン (ガイド部材)
30 ケース
34 ハーネス導入口(導入口)
35 ハーネス導出口(導出口)
発明を実施するための最良の形態 [0023] 以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図 1一図 5 は、本発明に係る電線余長吸収装置の一実施形態を示すものである。なお、従来例 の電線余長吸収装置 50と共通する構成部分については、同一符号を付して詳細な 説明を省略する。
[0024] 電線余長吸収装置 10は、固定側の車両ボディ(図示せず)と可動側のドア(図示せ ず)との間に渡って配索されたワイヤハーネス 25の余長部分 (たるみ) 26を吸収する 装置である。ドアには、回動自在に開閉される開閉ドアやスライド自在に開閉されるス ライドドアが含まれるものとする。また、可動側は、ドアに限られず開閉可能なトランク やハッチなどの開閉体であつてもよい。
[0025] この電線余長吸収装置 10は、図 1に示すように、フラット回路体としてのワイヤハー ネス 25と、合成樹脂製のケース 30と、ケース 30の内部に納められた余長吸収ュニッ ト 12とから構成されている。
[0026] ワイヤハーネス 25には、並設された帯状の配線導体(図示せず)の周囲が絶縁体 力 なる被覆部 25aで覆われた可撓性のフレキシブル 'フラット 'ケーブル(FFC)が 適用される。なお、湾曲状に折り曲げることができるものであればよぐ図示しないフ レキシブル ·プリント'サーキット(FPC)などを適用することもできる。
[0027] FFCや FPCは、図示しない車両用搭載機器間で主に信号電流を流す被覆電線で ある。配線導体数は、車両ボディ側又はドア側のコネクタ(図示せず)に収容された端 子の数に対応している。配線導体を覆う被覆部 25aは、いわゆる絶縁シートであり、 ポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂などを構成材料としている。
[0028] FFCや FPCは、可撓性を有しているため、配索経路に応じて所望の形態に曲げて 使用できることが一つの特徴になっている。このため、 FFCや FPCを電線余長吸収 装置 10で Uターン状に折り返して収納しても、何ら損傷せず、電気的接続の信頼性 が損なわれることはない。
[0029] ケース 30は、ケース本体 31とカバー 37とからなっている。ケース本体 31は、上部 に開口を有する箱状を成し、下壁としての基壁 31aと、基壁 31aの縁から上方に立ち 上がる枠壁とから成っている。
[0030] 上壁は、開口形成されている。枠壁は、横長矩形状を成していて、相対向する前壁 31b及び後壁 31 c (図 4)と、相対向する両側の側壁 31d, 31d (図 2)とから成ってい る。前後壁 31b, 31 c及び両側の側壁 31d, 31dには、カバー 37を係止するための L 字状の係止片 32が設けられてレ、る(図 5)。
[0031] 前壁 31bの内面には図示しなレ、リブ状挟み部及び図示しない凸状挟み部が設けら れている。リブ状挟み部及び凸状挟み部は、 1本のガイドピン (ガイド部材) 29に対し て各 1つずつ上下に配置されていて、リブ状挟み部と凸状挟み部との間にガイドピン を挟み込んで固定する。このリブ状挟み部及び凸状挟み部については、他の出願で 詳細に説明するため、本明細書での説明は省略することとする。
[0032] 後壁 31cには、切欠きされたハーネス導出口(導出口) 35が設けられている。ハー ネス導出口 35は、ケース本体 31の開口寄りに形成されている。後壁 31cに直交する 側壁 31dには、後壁 31c寄りの位置で、スロット状の開口を有するハーネス導入口( 導入口) 34 (図 2)が形成されてレ、る。
[0033] ハーネス導入口 34とハーネス導出口 35とを交差する方向に設けたのは、ハーネス 導入口 34から導入されるワイヤハーネス 25と、ハーネス導出口 35から導出されるヮ ィャハーネス 25とが相互干渉しないようにして、ワイヤハーネス 25の引き出しと引き 込みをスムーズに引つ力かりなく行うためである。
[0034] ハーネス導入口 34からは、ワイヤハーネス 25が導入され、折り曲げ部(図 3) 27を 含むワイヤハーネス 25がケース本体 31の内側に収容されるようになっている。折り曲 げ部 29は、図 3に示されているように、ワイヤハーネス 25を折り畳んだ後、 90° 曲げ ることにより重なり合う部分である。
[0035] 図 1に示すように、ハーネス導入口 34 (図 2)力、らケース本体 31に導入されたワイヤ ハーネス 25は、折り曲げ部 29を上側に向けケース本体 31内に収容される。すなわ ち、折り曲げ部 29及び導入口側部分 27aが、圧縮コイルばね(付勢部材) 23側を向 くように配置されている。
[0036] そして、ケース 30内に導入されたワイヤハーネス 25が、ハーネス卷掛け部材 15に 卷掛けられて Uターン状に折り返され、ハーネス導出口 35から引き出されるようにな つている。従来例の電線余長吸収装置 50では、折り曲げ部 29がケース本体 31の基 壁 31a側を向くようにして配置されており、本実施形態の構成とは相違している。 [0037] このハーネス導入口 34の開口は、ワイヤハーネス 25の幅と同程度ないしそれ以上 に形成されるとともに、ワイヤハーネス 25の折り曲げ部 29の厚さと同程度ないしそれ 以上に形成されている。
[0038] ハーネス導入口 34から導入された折り曲げ部 29を含むワイヤハーネス 25は、ケー ス本体 31の基壁 31a側でハーネス導入口 34と一体に形成された折り曲げ収容部 20 に収容される。このように、ケース本体 31の内側に折り曲げ部 29を収容する折り曲げ 収容部 20を設けたことが本発明の第 1の特徴になっている。
[0039] 折り曲げ収容部 20は、基壁 31aと圧縮コイルばね 23との間に形成されたスペース であり、圧縮コイルばね 23の軸中心をハーネス卷掛け部材 15の中心に対して偏心さ せることにより、ケース本体 31内の広い空間側に形成されている。
[0040] すなわち、圧縮コイルばね 23は、ケース本体 31の上側に配置されているため、圧 縮コイルばね 23の軸中心もハーネス卷掛け部材 15の中心より上側に位置ずれして いる。このため、ケース本体 31の下側には、圧縮コイルばね 23のずれ a (図 1)に相当 する分のスペースが拡大されて、ワイヤハーネス 25の折り曲げ部 29が収容されるよう になっている。
[0041] ケース本体 31の寸法及びハーネス卷掛け部材 15の構成は従来例と同じであり、圧 縮コイルばね 23の位置を変えるだけの改良により、ケース本体 31内の空きスペース を有効に活用して、ケース本体 31の外側に出っ張り部を形成することなぐワイヤハ 一ネス 25の折り曲げ部 29を収容している。
[0042] ワイヤハーネス 25の折り曲げ部 29は、折り曲げ収容部 20の後壁 31c側に配置され ている。折り曲げ部 29が移動することはなぐハーネス卷掛け部材 15がこの折り曲げ 部 29に対して接離自在に往復移動する。折り曲げ部 29を後壁 31c側に配置したの は、ハーネス卷掛け部材 15の移動量を増加して、ワイヤハーネス 25の余長吸収量を 増やすためである。
[0043] ケース本体 31内に収容されたワイヤハーネス 25は、ワイヤハーネス 25が引き込ま れる方向に常時付勢されているため、ワイヤハーネス 25をケース 30外へ引き出す際 は、ハーネス導出口 35側のワイヤハーネス 25に引張力を作用させることで行われ、 ワイヤハーネス 25をケース 30内に引き込む際は、引張力を解除することで引き込み 力 S行われるようになってレ、る。
[0044] ハーネス卷掛け部材 15は、ケース本体 31の内壁及びカバー 37の内壁にそれぞれ 対向して設けられた一対のストッパ 40, 40に当接することで、ハーネス引き出し方向 の移動が規制されるようになってレ、るため、ハーネス卷掛け部材 15が折り曲げ部 20 に干渉することはない。
[0045] ハーネス導出口 35から引き出されるワイヤハーネス 25は、図 1では水平方向に引 き出されているが、所望の方向に引き出すことができるように、図示しないハーネス誘 導部をハーネス導出口 35に設けてもよい。例えば、ワイヤハーネス 25を下方へ誘導 する場合は、ハーネス誘導部を下側に湾曲するように形成すればよい。ハーネス誘 導部に沿って、ワイヤハーネス 25を引き出すことで、ワイヤハーネス 25の所定の箇所 に繰り返しの曲げ応力の集中することが回避され、ワイヤハーネス 25の断線等の損 傷が防止される。なお、ハーネス誘導部については、他の出願で詳細に説明するた め、本明細書での説明は省略することとする。
[0046] カバー 37は、ケース本体 31の開口を覆うことができる形状に形成されており、天井 壁 37aと、天井壁 37aの縁から下方に垂れ下がる縁壁 38とからなっている。カバー 3 7の下壁は、開口形成されている。カバー 37の縁壁 38には、ケース本体 31の枠壁に 形成された係止片 32 (図 5)と係合する係止突起 38a (図 5)が設けられている。
[0047] ワイヤハーネス 25の余長部分 26がケース 30に収容されることで、 Uターン状に湾 曲した余長部分 26が外部干渉力 保護されて断線や損傷を生ずることが防止される 。また、相対向する天井壁 37a及び基壁 31aによって、余長部分 26の浮き上がりなど も防止される。
[0048] 余長吸収ユニット 12は、座部材 13と、ガイドピン 27と、ガイドピン 27に外揷される圧 縮コイルばね 23と、ワイヤハーネス 25が Uターン状に卷掛けられるハーネス卷掛け 部材 15とからなっている。
[0049] 図 4に示すように、座部材 13は、合成樹脂を構成材料とし、射出成形法にて一体 成形されていて、胴部 13aと、胴部 13aの両側に位置する平板部 13cと、胴部 13aと 平板部 13cとを仕切る仕切部 13bとからなってレ、る。
[0050] 胴部 13aの一方の側面には外向きに凸の湾曲面が形成され、他方の側面には内 向きに平坦面が形成されている。湾曲面は、ワイヤハーネス 25が引き込まれた際に、 ワイヤハーネス 25をケース 30内にスムーズに引き込むように誘導する。すなわち、こ の座部材 13は、ハーネス導出口 35から引き出されたり、弓 Iき込まれたりするワイヤハ 一ネス 25を誘導するように作用する。なお、座部材 13とガイドピン 27とを一体形成し てもよい。
[0051] 胴部 13aの両端に突出して形成された仕切部 13bは、胴部 15aに卷掛けられたヮ ィャハーネス 25が横ずれしないように幅方向に位置決めするためのものである。
[0052] 平板部 13cは、仕切部 13bを介して胴部 13aの両側に続き、胴部 13aの平坦面と 平行に形成されている。この平板部 13cは、ハーネス卷掛け部材 15の両側の枠部( 取付部) 15cと対向して位置しており、両側の平板部 13c, 13cには、ガイドピン 27が それぞれ立設されている。
[0053] ガイドピン 27は、合成樹脂製の棒状をなす真直部材である。ガイドピン 27の一側は 、固定端となっていて、ケース本体 31の後壁 31cに固定されている。ガイドピン 27の 他端は、自由端となっているが、ハーネス卷掛け部材 15に取り付けられている。
[0054] ガイドピン 27の長さ寸法は、ケース 30の長さ寸法より短レ、寸法に設定されてレ、る。
ガイドピン 27の長さ寸法がケース 30の長さ寸法より長いと、ガイドピン 27をケース 30 に納めることができないからである。また、ガイドピン 27の最大外径は、圧縮コイルば ね 23の内径よりも小さい寸法に設定されている。最大外径がばねの内径より大きいと 、ガイドピン 27を圧縮コイルばね 23の中に揷入することができないからである。
[0055] 圧縮コイルばね 23は、針金をコイル形に巻いて作った円筒状のばねであり、並行 に一対配置されている(一方しか図示せず)。このように一対配置することで、ハーネ ス卷掛け部材 15をバランス良く安定して往復移動させることができる。これは、圧縮コ ィルばね 23の付勢力が強くなり、ワイヤハーネス 25のケース 30内への弓 Iき込みが素 早く行われ、可動側のドアの閉動作に伴うワイヤハーネス 25の追従性が高まるため である。また、圧縮コイルばね 23の変形も防止され、ドアの開閉動作の繰り返しによ る疲労寿命も向上する。
[0056] フリーな状態の圧縮コイルばね 23の長さ寸法は、ガイドピン 27より長い寸法に設定 されており、ガイドピン 27の長さの略 1. 5倍程度である。圧縮コイルばね 23の長さ寸 法を長くしすぎると、ワイヤハーネス 25の引き込み力が大きくなり、引き込み性は良く なる力 一方で、ワイヤハーネス 25を引き出す際の引張力を強くしなければならず、 引き出レ性が悪くなつてしまう。
[0057] 逆に、圧縮コイルばね 23の長さ寸法を短く設定しすぎると、ワイヤハーネス 25を引 き出す際の引張力が弱くなり、引き出し性は向上するが、ワイヤハーネス 25の引き込 み力が小さなり、弓 Iき込み性が悪くなつてしまう。従って、本実施の形態では、ワイヤ ハーネス 25の引き込みと引き出しの両動作をスムーズに行うために、圧縮コイルばね 23の長さ寸法をガイドピン 27の長さ寸法の 1. 5倍程度に設定している。圧縮コイル ばね 23の卷き数ゃ線径についても、ワイヤハーネス 25の引き込みと引き出しの両動 作をスムーズに行うことができるように、所定の卷き数及び線径に設定されている。
[0058] 付勢部材として圧縮コイルばね 23を用レ、、ワイヤハーネス 25を一対の圧縮コイル ばね 23の間に位置させ、ワイヤハーネスを Uターン状に折り返して卷掛けることで、 ケース 30の長さ寸法がワイヤハーネス 25の余長部分 26の半分程度となり、ケース 3 0の小型化 ·軽量化を図ることができるメリットがある。引張コイルばね 23を用いた場 合は、ケース 30が大型化 ·重量ィ匕するという問題点がある力 本発明ではこのような 問題点が解消されている。
[0059] ハーネス卷掛け部材 15は、合成樹脂を構成材料とし、胴部 15aと、仕切部 15bと、 胴部 15aの両側に連なりガイドピン 27に取り付けられる枠部 15cとからなっている。胴 部 15aと枠部 15cは、仕切部 15bを介して連なっている。このハーネス卷掛け部材 15 は、圧縮コイルばね 23に付勢されながら、ガイドピン 27に沿って往復移動するように なっている。
[0060] 胴部 15aには、ワイヤハーネス 25が Uターン状に折り返すように卷掛けられるように なっている。胴部 15aの一方の側面には外向きに凸の湾曲面が形成され、他方の側 面には内向きに平坦面が形成されている。ワイヤハーネス 25は、湾曲面に沿ってス ムーズに曲げられるため、ワイヤハーネス 25が折れ曲がるなどしてその部分に応力 の集中することが防止されている。
[0061] 胴部 15aの両側に突設された仕切部 15bは、座部材 13の仕切部 13bと同様のもの であり、胴部 15aに卷掛けられたワイヤハーネス 25が横ずれしなレ、ように幅方向に位 置決めするために設けられている。
[0062] 両側の仕切部 15bの間隔は、ワイヤハーネス 25の幅より少し幅広に形成されている 。これにより、ワイヤハーネス 25は、横ずれして圧縮コイルばね 23と干渉しないように なっている。
[0063] 枠部 15cは、枠状をなしていて、仕切部 15bを介して胴部 15aの両側に続いている 。枠部 15cの内側には、ガイドピン 27の先端が取り付けられるようになつている。枠部 15cは、ガイドピン 27に往復自在に取り付けられるが、一旦取り付けられると、枠部 1 5cはガイドピン 27から抜け出さないようになっている。枠部 15cとガイドピン 27の係止 構造については、別出願で詳細に説明するため、本明細書での説明は省略すること とする。
[0064] 次ぎに、電線余長吸収装置 10の組立について説明する。図 4には、ケース本体 31 に余長吸収ユニット 12が内蔵された状態が示されている。図 5には、ケース本体 31 にカバー 37を被せた状態が示されている。
[0065] 先ず、座部材 13に取り付けられたガイドピン 27の外側に圧縮コイルばね 23を外挿 する。そうすると、圧縮コイルばね 23がガイドピン 27の先端より突出する。圧縮コイル ばね 23の長さ寸法は、ガイドピン 27の長さ寸法の 1. 5倍程度の長さに形成されてい るためである。
[0066] ガイドピン 27の先端側にハーネス卷掛け部材 15を取り付けると、圧縮コイルばね 2 3は縮められ、ハーネス卷掛け部材 15の端部に圧縮コイルばね 23の先端部が当接 する。図 4には、圧縮コイルばね 23が縮められた状態が示されている。ハーネス卷掛 け部材 15とガイドピン 27は、係止手段により抜け出さないように係止されていて、圧 縮コイルばね 23の圧縮状態が保持されるようになっている。また、ハーネス卷掛け部 材 15は、図示しない固定リブにより圧縮コイルばね 23の半径方向に横ずれしないよ うになつている。
[0067] そして、圧縮コイルばね 23が、ケース本体 31より短い長さに圧縮された状態で、余 長吸収ユニット 12をケース本体 31に組み付け、図 5に示すように、カバー 37をケー ス本体 31の開口部に被せて、係止片 32を係止突起 38aに係合させることで、電線余 長吸収装置 10の組立が終了する。 [0068] ケース 30に収容されたワイヤハーネス 25の余長部分 26は、ケース本体 31の側壁 31dに形成されたハーネス導入口 34からケース 30内に引き込まれ、ハーネス卷掛け 部材 15に Uターン状に卷掛けられ、ケース本体 31の後壁 31cに設けられたハーネス 導出口 35から引き出される。
[0069] 引き出されたワイヤハーネス 25は、自動車ドアや車両ボディの電気部品に接続さ れたワイヤハーネスにコネクタ接続されて、信号電流や電源電流などが供給されるよ うになつている。
[0070] このように本実施の形態によれば、圧縮コイルばね 23の軸中心と、圧縮コイルばね 23に付勢されるハーネス卷掛け部材 15のコーナ中心とをずらすことにより、ワイヤハ 一ネス 25の折り曲げ部 29を収容する折り曲げ収容部 20が形成されるから、ケース 3 0の一部分を外側に張り出して設けることを要せず、ケース 30を薄型に形成すること ができる。
産業上の利用可能性
[0071] ケースと付勢部材との間に折り曲げ収容部が形成されることによって、ケース本体 が薄型化されるため、部品設置スペースの狭い場所に適用することが可能となる。

Claims

請求の範囲
[1] ワイヤハーネスを収容するとともに該ワイヤハーネスの導入口と導出口とを交差する 方向に有するケースと、該ワイヤハーネスをケース本体内に引き込む方向に付勢す る付勢部材と、該付勢部材の付勢を受けつつ往復移動するハーネス卷掛け部材とを 備えた電線余長吸収装置であって、
前記ケースと前記付勢部材との間に折り曲げ収容部が形成され、折り曲げられた前 記ワイヤハーネスの折り曲げ部が前記導入口から導入され、該折り曲げ収容部に収 容されたことを特徴とする電線余長吸収装置。
[2] 前記付勢部材の軸中心を前記ハーネス卷掛け部材の中心に対して偏心させて、前 記ケース内の広い空間側に前記折り曲げ収容部を形成したことを特徴とする請求項
1記載の電線余長吸収装置。
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