JP4199073B2 - 電線余長吸収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定側の車両ボディとこれに開閉自在に取り付けられるドアとの間に渡って配索されたワイヤハーネスの余長を吸収する電線余長吸収装置に関するものである。
周知のように、自動車等の車両には各種の電気部品が搭載されており、これらの電気部品には、ワイヤハーネスを通じて電源電流や信号電流が供給されている。
ワイヤハーネスは、複数の電線を結束した線状束であり、用途や配索箇所に応じて種々のタイプのものが使用されている。例えば、開閉自在な可動体としての自動車ドアには、パワーウインドモータやドアロックユニット、スイッチユニットやオートドア開閉ユニット等が搭載されており、これらの電気部品の接続には、複数の配線導体が並行に整列されたフレキシブル・フラット・ケーブルが使用されている。
ドア等に用いられるワイヤハーネスは、開閉動作に伴う移動量が大きいため、ドア等を閉じたときには余長部分が形成され、この余長部分が車体とドア等との間に挟まり損傷することがある。このような問題の解決を図った電線余長吸収装置の従来技術の一例を図10に示す(特許文献1)。
図10に示すように、ワイヤハーネスは80、車両ボディ(図示せず)とドア(図示せず)とを連結するヒンジ部(図示せず)付近に余長部分81を有していて、この余長部分81がケース87に収納されている。ケース87は、前後にハーネス挿通孔89,90を有していて、一方のハーネス挿通孔89からワイヤハーネス80が引き込まれ、他方のハーネス挿通孔90からワイヤハーネス80が引き出されるようになっている。
ワイヤハーネス80は、固定バー82と可動バー83とにより支持されて、二重に折り曲げられて収納されている。可動バー83は、付勢部材である圧縮コイルばね86によって常時後方に付勢されている。可動バー83の前方には、案内棒92が突出して設けられている。この案内棒92は、圧縮コイルばね86の中に挿入されている。
ケース87の側壁91には、可動バー83の芯部84をガイドするスリット状の案内溝92が設けられている。ドア閉状態のときは、可動バー83が後方に付勢され、芯部84が案内溝92の後端に当接する。ドア開状態のときは、可動バー83が圧縮コイルばね86を押し返し、芯部84が案内溝92の先端に当接する。従って、ドアの開閉動作において、常にワイヤハーネス80は緊張状態となり、余長部分81が車両とドアとの間に挟まれて損傷することが防止される。
特開平9−20189号公報(第4−5頁,図9)
しかしながら、上記従来の電線余長吸収装置75では、解決すべき以下の問題点がある。
一つには、電線余長吸収装置75の組付性が必ずしも良いものではないという問題がある。すなわち、ケース87に余長吸収ユニット78を取り付ける際には、可動バー83の両端部に形成された芯部84(一方しか図示せず)を案内溝92に填め込めばよいが、可動バー83は圧縮コイルばね86によって付勢されているため、填め込みを容易に行うことができず、場合によっては圧縮コイルばね86が可動バー83から外れるおそれがある。
また一つに、可動バー83は1本の圧縮コイルばね86によって支持されているため、バランスが悪く圧縮コイルばね86が折れ曲がる等の変形を生ずる心配がある。圧縮コイルばね86の中には、案内棒85が入っているものの、圧縮コイルばね86の折れ曲がりを防止するには十分ではない。案内棒85の一端は固定端となっているが、案内棒85の他端は自由端となっており、案内棒85自体に撓みを生じることがあるためである。圧縮コイルばね86が曲がったりすると、余長吸収ユニット78が安定して動作できなくなる心配がある。
さらに、ワイヤハーネス80は、Z字状に二度曲げられているため、ケース87が高さ方向に大型化するという問題がある。ケース87が大型化すると、部品設置スペースを占有してしまい、車両に搭載されるべき他部品を設置する際に制限を受けるおそれがある。
本発明は、上記した点に鑑み、組付作業性を向上することができ、余長吸収ユニットの作動を安定させることができ、ケースを小型化することができ、ワイヤハーネスをスムーズに引き込むことができる電線余長吸収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、2本のガイド部材と、該2本のガイド部材を平行に保持するように前記ガイド部材の一端に固定された座部材と、前記2本のガイド部材の各々に外挿されたコイルばねと、該コイルばねを前記座部材との間に圧縮して保持するように前記ガイド部材に往復移動可能に案内されて取り付けられたハーネス巻掛け部材と、を有する余長吸収ユニットと、前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされたワイヤハーネスと、ケース本体とカバーとを有するケースと、を備え、前記余長吸収ユニットの前記座部材が前記ケース本体の後壁に配置されると共に、前記余長吸収ユニットの前記ガイド部材の他端が前記ケース本体の前壁に配置されるように、前記余長吸収ユニットを前記ケース本体の内部に収容保持し、前記ワイヤハーネスが前記余長吸収ユニットの前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされて、前記ワイヤハーネスの余長部分が前記ケース本体内に収容されるようにした電線余長吸収装置であって、前記ハーネス巻掛け部材が、前記ワイヤハーネスが巻掛けされる胴部と、該胴部の両側に連なり前記ガイド部材に取り付けられた枠部と、該各枠部の内面に相対向して設けられた一対の可撓係止片と、を有し、前記ガイド部材が、その他端部に前記一対の可撓係止片と係合する鍔部を有すると共に、その長手方向に前記一対の可撓係止片が進退するための通し部を有し、前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材の他端側から前記コイルばねに抗して前記座部材側に押し付けられ、前記一対の可撓係止片が前記鍔部に係合保持されて、前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材に取り付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、付勢部材の付勢力より大きな引張力がワイヤハーネスに作用した場合には、ケースからワイヤハーネスが引き出され、そうでない場合は、ケースにワイヤハーネスが引き込まれるから、ワイヤハーネスに引張力が作用して断線を生じたり、ワイヤハーネスの余長が固定側の車両ボディと可動側のドアに挟まれて断線を生じたりすることが防止される。
そして、ハーネス巻掛け部材には一対の可撓係止片が設けられ、ガイド部材には鍔部が設けられているから、一対の可撓係止片と鍔部とを係合させることで、コイルばねがガイド部材と同等の長さに縮められた状態に保持される。このため、余長吸収ユニットをケースに組み込む際に、コイルばねが外れたりする不都合を回避することができ、電線余長吸収装置の組付作業性が向上する。
また、ハーネス巻掛け部材のバランスが良くなり、ワイヤハーネスが安定して伸縮し、コイルばねの付勢力も強くなり、ワイヤハーネスのケース内への引き込みが素早く行われ、可動側の閉動作に伴うワイヤハーネスの追従性が高まる。
また、ワイヤハーネスがUターン状に折り返して巻掛けられることで、ケース長がワイヤハーネスの余長の半分程度となり、ケースを小型化・軽量化することができる。
また、ハーネス巻掛け部材の一対の可撓係止片を基部を支点として外側に撓ませることで、ハーネス巻掛け部材をガイド部材に容易に取り付けることができる。ハーネス巻掛け部材をガイド部材に取り付けると、一対の可撓係止片が内側に弾性復帰することで、可撓係止片の先端部がガイド部材の鍔部に当接して、ハーネス巻掛け部材がガイド部材から抜け出すことが防止され、コイルばねが圧縮されたままの状態に保持される。
また、ハーネス巻掛け部材をガイド部材に取り付けた際に、ハーネス巻掛け部材の一対の可撓係止片が通し部にスライド可能に填り、ハーネス巻掛け部材を通し部に沿って往復移動させることができる。
また、請求項2記載の発明は、2本のガイド部材と、該2本のガイド部材を平行に保持するように前記ガイド部材の一端に固定された座部材と、前記2本のガイド部材の各々に外挿されたコイルばねと、該コイルばねを前記座部材との間に圧縮して保持するように前記ガイド部材に往復移動可能に案内されて取り付けられたハーネス巻掛け部材と、を有する余長吸収ユニットと、前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされたワイヤハーネスと、ケース本体とカバーとを有するケースと、を備え、前記余長吸収ユニットの前記座部材が前記ケース本体の後壁に配置されると共に、前記余長吸収ユニットの前記ガイド部材の他端が前記ケース本体の前壁に配置されるように、前記余長吸収ユニットを前記ケース本体の内部に収容保持し、前記ワイヤハーネスが前記余長吸収ユニットの前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされて、前記ワイヤハーネスの余長部分が前記ケース本体内に収容されるようにした電線余長吸収装置であって、前記ハーネス巻掛け部材が、前記ワイヤハーネスが巻掛けされる胴部と、該胴部の両側に連なり前記ガイド部材に取り付けられた枠部と、該各枠部の内面に相対向して設けられた一対のガイド溝及び一対の係止突起と、を有し、前記ガイド部材が、その他端部に前記一対の係止突起と係合する一対の可撓係止片を有すると共に、その長手方向に前記一対のガイド溝と係合するガイドリブを有し、前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材の他端側から前記コイルばねに抗して前記座部材側に押し付けられ、前記一対の係止突起が前記一対の可撓係止片に係合保持されて、前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材に取り付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、ガイド部材の一対の可撓係止片を基部を支点として内側に撓ませることで、ハーネス巻掛け部材をガイド部材に容易に取り付けることができる。ハーネス巻掛け部材をガイド部材に取り付けると、一対の可撓係止片が外側に弾性復帰することで、可撓係止片の先端部がガイド部材の係止突起に当接して、ハーネス巻掛け部材がガイド部材から抜け出すことが防止され、コイルばねが圧縮されたままの状態に保持される。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ハーネス巻掛け部材には一対の可撓係止片が設けられ、ガイド部材には鍔部が設けられているから、一対の可撓係止片と鍔部とを係合させることで、コイルばねがガイド部材と同等の長さに縮められた状態に保持される。従って、コイルばねとハーネス巻掛け部材とガイド部材とを含む余長吸収ユニットを、ワイヤハーネスとともにケース内に容易に組み付けることができる。
また、ハーネス巻掛け部材のバランスが良くなり、ワイヤハーネスが安定して伸縮し、また、コイルばねの付勢力も強くなり、ワイヤハーネスのケース内への引き込みが素早く行われる。従って、余長吸収ユニットを安定して往復動作させることができ、可動側の閉動作に伴うワイヤハーネスの追従性を高めることができる。
また、ワイヤハーネスがUターン状に折り返して巻掛けられることで、ケース長がワイヤハーネスの余長の半分程度となる。従って、ケースを小型化・軽量化することができる。
またハーネス巻掛け部材をガイド部材に取り付けると、一対の可撓係止片が弾性復帰して、可撓係止片の先端部がガイド部材の鍔部に当接し、付勢部材が圧縮されたままの状態に保持される。従って、ハーネス巻掛け部材をガイド部材に容易に取り付けることができ、ハーネス巻掛け部材がガイド部材から抜け出すことを防止することができる。
また、ガイド部材には通し部が形成されているから、ハーネス巻掛け部材をガイド部材に取り付けた際に、ハーネス巻掛け部材の一対の可撓係止片が通し部にスライド可能に填り、ハーネス巻掛け部材を通し部に沿って往復移動させることができる。従って、ワイヤハーネスをハーネス引き出し方向及びハーネス引き込み方向の両方向にスムーズに移動させることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、ハーネス巻掛け部材をガイド部材に取り付けると、一対の可撓係止片が外側に弾性復帰することで、可撓係止片の先端部がガイド部材の係止突起に当接し、付勢部材が圧縮されたままの状態に保持される。従って、請求項1記載の発明と同様の効果が奏され、ハーネス巻掛け部材がガイド部材から抜け出すことが防止され、組み付け作業性が向上する。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係る電線余長吸収装置の第1の実施形態を示すものである。電線余長吸収装置10は、固定側の車両ボディ(図示せず)と可動側のドア(図示せず)との間に渡って配索されたワイヤハーネス25の余長(たるみ)を吸収する装置である。ドアには、回動自在に開閉される開閉ドアやスライド自在に開閉されるスライドドアが含まれるものとする。また、可動側は、ドアに限られず開閉可能なトランクやハッチなどの開閉体であってもよい。
この電線余長吸収装置10は、図1に示すように、フラット回路体としてのワイヤハーネス25と、合成樹脂製のケース30と、ケース30の内部に納められた余長吸収ユニット12とから構成されている。
ワイヤハーネス25には、並設された帯状の配線導体(図示せず)の周囲が絶縁体からなる被覆部25aで覆われた可撓性のフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)が適用される。なお、湾曲状に折り曲げることができるものであればよく、図示しないフレキシブル・プリント・サーキット(FPC)などを適用することもできる。
FFCやFPCは、図示しない車両用搭載機器間で主に信号電流を流す被覆電線である(電源電流を流すものもあるが、配線導体が太くなるため可撓性に劣りやすい傾向にある)。配線導体数は、車両ボディ側又はドア側のコネクタ(図示せず)に収容された端子の数に対応している。配線導体を覆う被覆部25aは、いわゆる絶縁シートであり、ポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂などを構成材料としている。
FFCやFPCは、可撓性を有しているため、配索経路に応じて所望の形態に曲げて使用できることが一つの特徴になっている。このため、FFCやFPCを電線余長吸収装置10でUターン状に折り返して収納しても、何ら損傷せず、電気的接続の信頼性が損なわれることはない。
ケース30は、ケース本体31とカバー37とからなっている。ケース本体31は、上部に開口を有する箱状を成し、下壁としての基壁31aと、基壁31aの縁から上方に立ち上がる枠壁とから成っている。上壁は、開口形成されている。枠壁は、横長矩形状を成していて、相対向する前壁31b及び後壁と、相対向する両側の側壁31d(図2(c))とから成っている。前後壁31b及び両側の側壁31d,31dには、カバー37を係止するためのL字状の係止片32が設けられている(図2(c))。
一部開口形成された後壁には、ガイドピン27の端部が固定される座部材13が配置されるとともに、ハーネス導入口34及びハーネス導出口35が形成されている。
ワイヤハーネス25は、ハーネス導入口34から引き込まれ、ケース本体31の内側でUターン状に折り返され、ハーネス導出口35から引き出されるようになっている。ワイヤハーネス25の余長部分26がケース本体31に収容されると、ハーネス導入口34側のワイヤハーネス25は動かず、もっぱらハーネス導出口35側のワイヤハーネス25が引き込まれたり、引き出されたりして往復自在に移動する。
ケース本体31内に収容されたワイヤハーネス25は、ワイヤハーネス25が引き込まれる方向に付勢されており、ハーネス導出口35側のワイヤハーネス25に引張力を作用させることで、引き出されるようになっている。引張力を解除すると、圧縮コイルばね(付勢部材)23の引き込み力で再び余長部分26はケース本体31内に収容されるようになっている。
カバー37は、ケース本体31の開口を覆うことができる形状に形成されており、天井壁37aと、天井壁37aの縁から下方に垂れ下がる縁壁38とからなっている。カバー37の下壁は、開口形成されている。カバー37の縁壁38には、ケース本体31の枠壁に形成された係止片32(図2)と係合する図示しない係止突起が設けられている。
ワイヤハーネス25の余長部分26がケース30に収容されることで、Uターン状に湾曲した余長部分26が外部干渉から保護されて断線や損傷を生ずることが防止される。また、相対向するカバー37の天井壁37a及びケース本体31の基壁31aによって、余長部分26の浮き上がりなども防止される。
図2に示すように、余長吸収ユニット12は、座部材13と、ガイドピン(ガイド部材)27と、圧縮コイルばね23と、ワイヤハーネス25が巻掛けられるハーネス巻掛け部材15とからなっている。
座部材13は、合成樹脂を構成材料とし、射出成形法にて一体成形されていて、胴部13aと、胴部13aの両側に位置する平板部13cと、胴部13aと平板部13cとを仕切る仕切部13bとからなっている。
胴部13aの一方の側面には外向きに凸の湾曲面が形成され、他方の側面には内向きに平坦面が形成されている。湾曲面は、ワイヤハーネス25が引き込まれた際に、ワイヤハーネス25をケース30内にスムーズに引き込むように誘導する。すなわち、この座部材13は、ハーネス導出口35から引き出されたり、引き込まれたりするワイヤハーネス25を誘導するように作用する。なお、座部材13とガイドピン27とを一体形成してもよい。
胴部13aの両端には、仕切部13bが突出して形成されている。両側の仕切部13bの間隔は、ワイヤハーネス25の幅より少し幅広に形成されている。これにより、ワイヤハーネス25は、幅方向に位置決めされ、横ずれして圧縮コイルばね23と干渉しないようになっている。
平板部13cは、仕切部13bを介して胴部13aの両側に続き、胴部13aの平坦面と平行に形成されている。この平板部13cは、ハーネス巻掛け部材15の両側の枠部(取付部)15cと対向して位置しており、両側の平板部13c,13cには、ガイドピン27がそれぞれ立設されている。
ガイドピン27は、合成樹脂製の棒状をなす真直部材である。座部材13の平板部13cに固定されたガイドピン27の一側が固定端となっていて、ガイドピン27の他端が自由端となっている(図2(a))。ガイドピン27の長さ寸法L1は、ケース30の長さ寸法L2より短い寸法に設定されている。ガイドピン27の長さ寸法L1がケース30の長さ寸法L2より長いと、ガイドピン27をケース30に納めることができないからである。また、ガイドピン27の最大外径は、圧縮コイルばね23の内径よりも小さい寸法に設定されている。最大外径がばねの内径より大きいと、ガイドピン27を圧縮コイルばね23の中に挿入することができないからである。
ガイドピン27について更に詳しく説明すると、ガイドピン27は一様断面の柱部28と、鍔部(係合部)29b(図4)を有する先端部29とからなっている。柱部28には、ハーネス巻掛け部材15の可撓係止片(係止部)17を進退させるための通し部28aが軸方向に延在するように形成されている。通し部28aは、柱部28の軸対称の位置に一対形成されていて、ハーネス巻掛け部材15をガイドピン27に取り付けた際には、可撓係止片17が通し部28aに填り、ハーネス巻掛け部材15が通し部28aに沿って往復移動できるようになっている(図2(b))。
図4に示すように、ガイドピン27の先端部29には、欠部29aと鍔部29bとが形成されている。欠部29aは、ハーネス巻掛け部材15をガイドピン27に取り付ける際に、一対の可撓係止片17,17を挿通させる部分である。
鍔部29bの裏面には可撓係止片17が当接して、ガイドピン27に取り付けられたハーネス巻掛け部材15が抜け出さないようになっている。すなわち、ハーネス巻掛け部材15をガイドピン27に取り付けると、一対の可撓係止片17が弾性復帰し、可撓係止片17の先端部がガイドピン27の鍔部29bに当接し、ハーネス巻掛け部材15がガイドピン27から抜け出すことが防止され、圧縮コイルばね23が圧縮されたままの状態に保持される。
圧縮コイルばね23は、針金をコイル形に巻いて作った円筒状のばねであり、並行に一対配置されている(図2)。このように一対配置することで、ハーネス巻掛け部材15をバランス良く安定して往復動作させることができる。これは、圧縮コイルばね23の付勢力が強くなり、ワイヤハーネス25のケース30内への引き込みが素早く行われ、可動側のドアの閉動作に伴うワイヤハーネス25の追従性が高まるためである。また、圧縮コイルばね23の変形も防止され、ドアの開閉動作の繰り返しによる疲労寿命も向上する。
伸びきった状態の圧縮コイルばね23の長さ寸法L3は、ガイドピン27より長い寸法に設定されており、ガイドピン27の長さの略1.5倍程度である。圧縮コイルばね23の長さ寸法L3が長くなると、ワイヤハーネス25の引き込み力が大きくなり、引き込み性は良くなるが、一方で、ワイヤハーネス25を引き出す際の引張力を強くしなければならず、引き出し性が悪くなってしまう。
逆に、圧縮コイルばね23の長さ寸法L3が短くなると、ワイヤハーネス25を引き出す際の引張力が弱くなり、引き出し性は向上するが、ワイヤハーネス25の引き込み力が小さなり、引き込み性が悪くなってしまう。従って、本実施の形態では、ワイヤハーネス25の引き込みと引き出しの両動作をスムーズに行うために、圧縮コイルばね23の長さ寸法L3をガイドピン27の長さ寸法L1の1.5倍程度に設定している。圧縮コイルばね23の巻き数や線径についても、ワイヤハーネス25の引き込みと引き出しの両動作をスムーズに行うことができるように、所定の巻き数及び線径に設定されている。
このような圧縮コイルばね23は、ガイドピン27の外側を螺旋状に巻回するような格好でガイドピン27に外挿され、圧縮状態においては、一端は平板部13cに当接し、他端はハーネス巻掛け部材15の端部21に当接する(図2(b))。
付勢部材として圧縮コイルばね23を用い、ワイヤハーネス25をUターン状に折り返して巻掛けることで、ケース30の長さ寸法L2がワイヤハーネス25の余長部分26の半分程度となり、ケース30の小型化・軽量化を図ることができるメリットがある。引張コイルばね23を用いた場合は、ケース30が大型化・重量化するという問題点があるが、本発明ではこのような問題点が解消されている。
図3に示すように、ハーネス巻掛け部材15は、合成樹脂を構成材料とし、胴部15aと、仕切部15bと、胴部15aの両側に連なりガイドピンに取り付けられる枠部15cとからなっている。胴部15aと枠部15cは、仕切部15bを介して連なっている。このハーネス巻掛け部材15は、座部材13に対向して位置し、座部材13に対して接離自在に往復移動する。
ハーネス巻掛け部材15は、ワイヤハーネス25が巻掛けられる胴部15aと、胴部15aの両側に仕切部15bを有している点で座部材13と共通する。しかし、環状の枠部15cが設けられている点で座部材13と相違する。
枠部15cの内面には、相対向する一対のリブ16,16と、相対向する一対の可撓係止片17,17とが設けられている。枠部15cの内側には、ガイドピン27の先端部29が挿入されるが(図2(b))、圧縮コイルばね23は挿入されないようになっている。圧縮コイルばね23は、枠部15cの端部21に当接して、突っ張った状態に保持されるようになっている。
リブ16はばねを固定するためのものであり、枠部15cの端部21より後方に突出して形成されている。リブ16の突出長さは任意であるが、圧縮コイルばね23の一巻きのピッチより大きい寸法に設定されている。
図4に示すように、可撓係止片17は、基部17aと、基部17aの一側に連なる自由端部17bとからなっている。基部17aは、枠部15cの内面に連なっていて、内向きに突出している。自由端部17bは、圧縮コイルばね23の付勢方向に、枠部15cの壁に対して略平行に延びており、自由端部17bと枠部15cとの間は撓み空間となっている。自由端部17bの先端側には、凸部17cが内方に突出して形成されている。
可撓係止片17は以下のように作用する。ハーネス巻掛け部材15の枠部15cにガイドピン27を挿入すると、一対の可撓係止片17,17が基部17aを支点として撓み空間側に撓み、ガイドピン27の挿入を許容する。ハーネス巻掛け部材15をガイドピン27に取り付けた後は、一対の可撓係止片17,17が弾性復帰し、可撓係止片17の先端部が圧縮コイルばね23の付勢力によりガイドピン27の鍔部29bの裏面に当接して、ハーネス巻掛け部材15がガイドピン27から抜け出すことを防止する。圧縮コイルばね23は、ハーネス巻掛け部材15と座部材13との間に挟まれて、圧縮された状態に保持される。
可撓係止片17の基部17aには、後脚部20が連なっている。後脚部20は、自由端部17bに対して反対側に延びており、リブ16と略同様の突出長さに形成されている。一対の後脚部20,20の間隔は、圧縮コイルばね23の内径より少し狭い寸法に形成されている。後脚部20は、圧縮コイルばね23の内側に挿入され(図3)、ばね固定用のリブとして作用する。このため、圧縮コイルばね23は、一対のリブ16と一対の後脚部20とにより、ハーネス巻掛け部材15から半径方向に外れないようになっている。
次ぎに、図2に基づいて電線余長吸収装置の組立について説明する。
図2(a)は圧縮コイルばね23のセット状態を示し、図2(b)はハーネス巻掛け部材15のセット状態を示し、図2(c)はケース本体31に電線余長吸収ユニット12をセットした状態を示す。
図2(a)に示すように、圧縮コイルばね23は、ガイドピン27の外側に外挿され、一端が座部材13の平板部13cに当接され、他端が自由端となっている。圧縮コイルばね23の長さ寸法L3は、ガイドピン27の長さ寸法L1の1.5倍程度の長さに形成されているため、ガイドピン27の先方に突出する。
図2(b)又は図3に示すように、圧縮コイルばね23の先端にはハーネス巻掛け部材15が挿入され、枠部15cの一対のリブ16,16と一対の後脚部20,2とが圧縮コイルばね23の内側に入り、ハーネス巻掛け部材15が圧縮コイルばね23の半径方向に横ずれして外れないように固定される。
そして、ハーネス巻掛け部材15を座部材13側に押し付けると、圧縮コイルばね23が縮み、ハーネス巻掛け部材15の可撓係止片17がガイドピン27の先端側の鍔部29bを乗り越える。そして、可撓係止片17が弾性復帰し、ハーネス巻掛け部材15が圧縮コイルばね23で付勢されて可撓係止片17の先端が鍔部29bの裏面に当接し、ハーネス巻掛け部材15の抜けが防止される。
図2(c)に示すように、圧縮コイルばね23が、ケース本体31より短い長さに圧縮された状態に保持されたままで、ケース本体31に組み付けられる。このため、余長吸収ユニット12をケース30に組み込む際に、圧縮コイルばね23が外れたりする不都合を回避することができ、電線余長吸収装置10の組付作業性が向上する。
次に、図5に基づいて、本発明に係る電線余長吸収装置の参考例を説明する。この電線余長吸収装置(全体的構成は図示せず)は、第1の実施形態と同様にして、フラット回路体としてのワイヤハーネス(図示せず)と、合成樹脂製のケース(図示せず)と、ケースの内部に納められた余長吸収ユニット40とから構成されている。第1の実施形態と相違する点は、ガイドピン41の先端側に溝(係止部)42が形成されている点である。
ガイドピン41に溝42を形成することで、圧縮コイルばね43が係止されて、圧縮コイルばね43が圧縮された状態に保持されるようになっている。このため、ハーネス巻掛け部材(図示せず)には、ガイドピン41を係止するための可撓係止片を設ける必要がなくなり、ハーネス巻掛け部材の構成が簡素化し、成形が容易化されて、製造コストが低減される。
また、溝42には、テーパ面42aが設けられていて、圧縮コイルばね43を圧縮方向に逃がすこと(移動させること)ができるようになっている。これにより、図示しないハーネス巻掛け部材をハーネス引き出し方向及びハーネス引き込み方向の両方向に往復移動させることができるようになっている。
次に、図6〜9に基づいて、本発明に係る電線余長吸収装置の第の実施形態を説明する。この実施形態が、第1の実施形態と相違する点は、ガイドピン50に可撓係止片(係合部)53が形成され、ハーネス巻掛け部材55に係止突起(係止部)56が形成されている点である。なお、第1の実施形態と同一構成部分については、同一符号を付して説明を省略することとする。
図6に示すように、ガイドピン50は、ケース30とは別体に形成された真直部材であり、一様断面の柱部と51、柱部51に条設されたガイドリブ51bと、柱部51の一方の端部に形成されたばね受け部54と、柱部51の他方の端部に形成され、一対の可撓係止片53を有する先端部52とからなっている。柱部51は、略十字断面をなしており、互いに直交する水平材と垂直材とがなす隅部に、ハーネス巻掛け部材55の一対の係止突起56,56を干渉なく通すための通し部51aが形成されている。水平材には、干渉防止用パッキン60が填められる溝(図8)が形成されている。垂直材は、ハーネス巻掛け部材55を柱部51に沿って往復移動させるためのガイドリブ51bである。
ばね受け部54は、第1の実施形態に示される座部材13(図2)を介さずに、ケース本体31の後壁31cに着脱自在に固定されるようになっている。固定手段の一例として、ばね受け部54の裏側に突起を設け、後壁31cに孔部を設け、突起を孔部に係合させることで、ばね受け部54を後壁31cに固定させることができる。ばね受け部54とハーネス巻掛け部材55との間には、圧縮コイルばね23が圧縮状態に保持され、ワイヤハーネス25が弛まないようにその緊張状態が常時維持されるようになっている。
先端部52は、ケース本体31の前壁31bに着脱自在に固定されるようになっている。固定手段としては、座部54の固定手段と同様にして、突起と孔部とからなる係止手段などを適用することができる。なお、先端部52の固定手段については、他の出願で詳細に説明することとし、本明細書での説明は省略することとする。
先端部52には、ハーネス巻掛け部材55の抜けを防止するための一対の可撓係止片53が軸直角方向(横向き)に突設されている。可撓係止片53に係合するハーネス巻掛け部材55の構成については後述する。
可撓係止片53は、全体としてL字形状をなしており、基部53aと、基部53aの一側に連なる自由端部53bとからなっている。基部53aは、柱部51の水平材に連なっている。自由端部53bは、ガイドピン50の軸方向に延びており、その先端側に外向きに突出する爪部53cが形成されている。自由端部53bの内側には撓み空間が形成されていて、自由端部53bの撓みが許容されている。
図7に示すハーネス巻掛け部材55は、図3に示されるハーネス巻掛け部材15と略同様の構成であるが、枠部15cの内面に一対のリブ16,16や一対の可撓係止片17,17が設けられていなく、枠部15cの内面には、ガイドピン50のガイドリブ51bに対する一対のガイド溝と、ガイドピン50の可撓係止片53に係合する一対の係止突起56,56とが設けられている点で、第1の実施形態と相違する。
各係止突起56は、枠部15cの下側で内向きに突設されており、面取傾斜面56aと係止面56bとからなっている。一対の係止突起56(一つしか図示せず)は、対向して位置しており、その対向間隔は、ガイドピン50の挿入が妨げられず、一旦挿入されたガイドピン50が不用意に抜け外れない寸法に形成されている。面取傾斜面56aは、枠部15cに挿入されるガイドピン50のガイド面として機能している。係止面56bは、可撓係止片53の爪部53cに当接する当接面として機能している。
ガイドピン50の可撓係止片53と、ハーネス巻掛け部材55の係止突起56は以下のように作用する。ハーネス巻掛け部材55の枠部15cにガイドピン50の先端部を挿入すると、一対の可撓係止片53が基部53aを支点として内向きに撓み、ガイドピンの挿入を許容する。ハーネス巻掛け部材55が取り付けられると、一対の可撓係止片53,53が外向きに弾性復帰し、可撓係止片53の爪部53cに、圧縮コイルばね23の付勢力を受けたハーネス巻掛け部材55の係止突起56が当接し、ハーネス巻掛け部材55がガイドピン50から抜け出すことが防止されるようになっている。
本発明に係る電線余長吸収装置の第1の実施形態を示す断面図である。 図1に示す余長吸収ユニットを示す斜視図であり、(a)は圧縮コイルばねのセット状態を示し、(b)はハーネス巻掛け部材のセット状態を示し、(c)はケース本体に電線余長吸収ユニットをセットした状態を示す図である。 図2(b)に示す余長吸収ユニットにおいて、ハーネス巻掛け部材を拡大した斜視図である。 図2(b)に示す余長吸収ユニットにおいて、ハーネス巻掛け部材とガイド部材の係止構造を示す斜視断面図である。 本発明に係る電線余長吸収装置の参考例を示し、ガイド部材の係止溝に圧縮コイルばねが係止された状態を示す正面図である。 本発明に係る電線余長吸収装置の第の実施形態に用いられるガイドピンを示す斜視図である。 図6の電線余長吸収装置に用いられるハーネス巻掛け部材の一部を破断した斜視図である。 図6に示すガイドピンに図7に示すハーネス巻掛け部材を取り付けた状態を示す平面図である。 図8のA−A線に沿って切断した断面図である。 従来の電線余長吸収装置の一例を示す斜視図である。
符号の説明
15,55 ハーネス巻掛け部材
15a 胴部
15b 仕切部
15c 枠部(取付部)
17 可撓係止片(係止部)
23,43 圧縮コイルばね(付勢部材)
25 ワイヤハーネス
27,41,50 ガイドピン(ガイド部材)
28a,51a 通し部
29a 鍔部(係合部)
42 溝(係止部)
53 可撓係止片(係合部)
56 係止突起(係止部)

Claims (2)

  1. 2本のガイド部材と、該2本のガイド部材を平行に保持するように前記ガイド部材の一端に固定された座部材と、前記2本のガイド部材の各々に外挿されたコイルばねと、該コイルばねを前記座部材との間に圧縮して保持するように前記ガイド部材に往復移動可能に案内されて取り付けられたハーネス巻掛け部材と、を有する余長吸収ユニットと、
    前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされたワイヤハーネスと、
    ケース本体とカバーとを有するケースと、を備え、
    前記余長吸収ユニットの前記座部材が前記ケース本体の後壁に配置されると共に、前記余長吸収ユニットの前記ガイド部材の他端が前記ケース本体の前壁に配置されるように、前記余長吸収ユニットを前記ケース本体の内部に収容保持し、
    前記ワイヤハーネスが前記余長吸収ユニットの前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされて、前記ワイヤハーネスの余長部分が前記ケース本体内に収容されるようにした電線余長吸収装置であって、
    前記ハーネス巻掛け部材が、前記ワイヤハーネスが巻掛けされる胴部と、該胴部の両側に連なり前記ガイド部材に取り付けられた枠部と、該各枠部の内面に相対向して設けられた一対の可撓係止片と、を有し、
    前記ガイド部材が、その他端部に前記一対の可撓係止片と係合する鍔部を有すると共に、その長手方向に前記一対の可撓係止片が進退するための通し部を有し、
    前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材の他端側から前記コイルばねに抗して前記座部材側に押し付けられ、前記一対の可撓係止片が前記鍔部に係合保持されて、前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材に取り付けられることを特徴とする電線余長吸収装置。
  2. 2本のガイド部材と、該2本のガイド部材を平行に保持するように前記ガイド部材の一端に固定された座部材と、前記2本のガイド部材の各々に外挿されたコイルばねと、該コイルばねを前記座部材との間に圧縮して保持するように前記ガイド部材に往復移動可能に案内されて取り付けられたハーネス巻掛け部材と、を有する余長吸収ユニットと、
    前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされたワイヤハーネスと、
    ケース本体とカバーとを有するケースと、を備え、
    前記余長吸収ユニットの前記座部材が前記ケース本体の後壁に配置されると共に、前記余長吸収ユニットの前記ガイド部材の他端が前記ケース本体の前壁に配置されるように、前記余長吸収ユニットを前記ケース本体の内部に収容保持し、
    前記ワイヤハーネスが前記余長吸収ユニットの前記ハーネス巻掛け部材に巻掛けされて、前記ワイヤハーネスの余長部分が前記ケース本体内に収容されるようにした電線余長吸収装置であって、
    前記ハーネス巻掛け部材が、前記ワイヤハーネスが巻掛けされる胴部と、該胴部の両側に連なり前記ガイド部材に取り付けられた枠部と、該各枠部の内面に相対向して設けられた一対のガイド溝及び一対の係止突起と、を有し、
    前記ガイド部材が、その他端部に前記一対の係止突起と係合する一対の可撓係止片を有すると共に、その長手方向に前記一対のガイド溝と係合するガイドリブを有し、
    前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材の他端側から前記コイルばねに抗して前記座部材側に押し付けられ、前記一対の係止突起が前記一対の可撓係止片に係合保持されて、前記ハーネス巻掛け部材が前記ガイド部材に取り付けられることを特徴とする電線余長吸収装置。
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