明 細 書
き-止用エポキシ樹脂成形材料及び電子部品装置
技術分野
[0001] 本発明は、封止用エポキシ樹脂成形材料及びこれにより封止された素子を備えた 電子部品装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、薄型、多ピン、ロングワイヤー、 狭パッドピッチ、の電子部品装置に好適な成形性、信頼性に優れる封止用エポキシ 樹脂成形材料及びこれにより封止された、カーボン起因の電気特性不良の発生が少 なレ、、薄型、多ピン、ロングワイヤー、狭パッドピッチ、の電子部品装置に関する。
^景技術
[0002] 近年、電子部品のプリント配線板への高密度実装化が進んでいる。これに伴い、半 導体装置等の電子部品装置は従来のピン挿入型のパッケージから、表面実装型の パッケージが主流になっている。表面実装型の IC、 LSIなどは、実装密度を高くし実 装高さを低くするために、薄型、小型のパッケージになっており、素子のパッケージに 対する占有体積が大きくなり、パッケージの肉厚は非常に薄くなつてきた。また素子 の多機能化、大容量化によって、チップ面積の増大、多ピン化が進み、さらにはパッ ド(電極)数の増大によって、パッドピッチの縮小化とパッド寸法の縮小化、いわゆる 狭パッドピッチ化も進んでおり、最近ではパッドピッチが 60 μ m以下の半導体素子も 現われてきている。
[0003] また、さらなる小型軽量ィ匕に対応すベぐパッケージの形態も QFP (Quad Flat Package)、 SOP (Small Outline Package)といったものから、より多ピン化に対応しや すぐかつより高密度実装が可能な CSP (Chip Size Package)や BGA (Ball Grid Array)へ移行しつつある。これらのパッケージは近年、高速化、多機能化を実現する ために、フェースダウン型、積層(スタックド)型、フリップチップ型、ウェハーレベル型 等、新しい構造のものが開発されている。この中で、積層(スタックド)型はパッケージ 内部に複数のチップを積み重ねてワイヤボンディングで接続する構造であり、機能の 異なる複数のチップを一つのパッケージに搭載可能であるため、多機能化が可能と なる。
[0004] これらの半導体装置内部では狭い領域に多数の金線が複雑に張り巡らされている ため、封止材が一定以上の大きさの導電性粒子を含有していた場合高い確率で金 線間に引っ掛力りショート不良が発生することになる。特に配線間隔の狭い有機基板 、有機フィルム等の実装基板を使用した場合には、基板上の配線間を導電性物質が 橋渡しすることによるリーク不良が発生し易レ、。この基板上の配線間の導電性物質に よる橋渡しは必ずしも一つの導電性粒子が引き起こすだけではなぐ導電性の微粒 子がチェーンのように繋がって配線間を橋渡しすることが知られている。このような微 粒子の連鎖は低粘度の樹脂中に微粒子が分散し且つその微粒子が樹脂中を容易 に移動し得る場合に特に発生し易い。
[0005] 一方、封止材には、半導体装置をプリント基板へ表面実装する際の懸案事項であ る耐リフロー性や、実装後の信頼性として要求される温度サイクル性等を高いレベル でクリアすることが求められ、樹脂粘度の低減とこれによる充填剤の高充填化によつ て封止材に低吸湿化と低膨張化を付与し対応を図ってきた。また半導体素子を光か ら保護し、レーザマーク性を付与する等の目的で封止材中には着色剤として一般的 にカーボンブラックが使用されている。カーボンブラックは導電性であるためカーボン ブラックの粗粒子が存在すると先に述べたような電気特性不良の原因となる。しかる に樹脂の低粘度化は封止材製造時にカーボンブラックに掛る剪断応力を低減しカー ボンブラックの凝集物の解砕を妨げてしまう。この結果、薄型、多ピン化された半導体 装置用の高充填剤の封止材ほどカーボンブラック粗粒子が残り易ぐノ ッケージの構 造とあいまって電気特性不良発生の可能性が高くなる。
[0006] この改善策として、例えば、予め無機充填材の内少なくとも 50重量%以上とカーボ ンブラックを混合し、カーボンブラックの凝集物の最大粒径が 100 μ m以下になるよう に分散させ、次いで他の配合物を混合した後溶融混練する半導体封止用エポキシ 樹脂成形材料の製造方法(日本特開 2000-169676号公報参照。)、或いは平均 粒子径 10— 50nm、かつ Brunauer—Emmett—Teller法による比表面積が 80 4 00m2/gであるカーボンブラックを必須成分とすることで凝集物を少なくすること(日 本特開 2000—169675号公報参照。)、カーボンブラックの比表面積、 DBP吸油量 、 pH等を特定することで凝集物を少なくすること(日本特開 2001—302885号公報、
日本特開 2001-302886号公報参照。)等が提案されている。
[0007] またカーボン以外の着色剤としては各種有機染料 (ニグ口シン系染料、ァジン染料 、ァゾ系染料等)や金属酸化物系黒色顔料の使用が提案されている(日本特開昭 62 -192460号公報、 日本特開平 09-40756号公報、 日本特開平 11-60904号公報 、 日本特開 2000— 191884号公報、 日本特開 2002— 356605号公報参照。)。 発明の開示
[0008] しかし、これらの方法では封止用エポキシ樹脂成形材料 (以下、成形材料ともいう。
)の製造段階でカーボンブラックの凝集物を小さぐ少なくすることは出来ても、電子 部品装置を製造するときのトランスファモールド工程でのカーボンブラックの再凝集を 防止することは困難であった。また達成できる凝集物の最大粒径も数十/ m以下程 度が限界であり、現在の狭パッドピッチ化の進展に対しては不充分なレベルであった 。これに対応すベぐ封止材にはさらなる凝集物の低減や製造条件の変更等による 改良が試みられてレ、るが、未だ充分な結果を得てはレ、なレ、。
[0009] またカーボン以外の各種有機染料、金属酸化物系黒色顔料を使用した場合導電 性に係わる特性は改善できる力 一方で遮光性、外観、 YAGレーザーに対する感 受性等が不満足であった。
[0010] 従って、本発明の目的は、絶縁信頼性に優れる封止用エポキシ樹脂成形材料、及 びこれにより封止された電気特性不良の発生が少なぐさらに外観、 YAG等のレー ザマーク性に優れた電子部品装置を提供しょうとするものである。
[0011] すなわち本発明は、以下の(1)一 (9)の封止用エポキシ樹脂成形材料に関する。
[0012] (1) (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、 (C)硬化促進剤、(D)着色剤及び (E)無機充 填材を必須成分とする封止用エポキシ樹脂成形材料であって、(D)着色剤が、黒色 有機顔料、フタロシアニン系化合物及びチタン系黒色顔料から選ばれる二つ以上を 成形材料に対してそれぞれ 0. 01-1. 0重量%ずつ含有する封止用エポキシ樹脂 成形材料。
[0013] (2) (D)の黒色有機顔料が下記構造式 (I)で表される上記(1)記載の封止用ェポ キシ樹脂成形材料。
[化 1]
( I )
[0014] (ただし、構造式 (I)において n= l 20の整数。)
(3) (D)のフタロシアニン系化合物の中心金属が V又は VOである上記(1)、 (2)の いずれかに記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。
[0015] (4) (D)のチタン系黒色顔料の平均粒子径が 2. O z m以下である上記(1)から(3) のいずれかに記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。
[0016] (5) (A)エポキシ樹脂が 150°Cでの粘度が 2poise以下である上記(1)から(4)のレ、 ずれかに記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。
[0017] (6) (A)エポキシ樹脂が下記 (1)から (9)の 1種又は 2種以上の併用である上記(1)か ら(5)のレ、ずれかに記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。
[0018] (1) :ビフエニル型エポキシ樹脂
(2):ビスフエノール F型エポキシ樹脂
(3):スチルベン型エポキシ樹脂
(4):硫黄原子含有エポキシ樹脂
(5):ノボラック型エポキシ樹脂
(6):ジシクロペンタジェン型エポキシ樹脂
(7):ナフタレン型エポキシ樹脂
(8):トリフエニルメタン型エポキシ樹脂
(9):ビフエ二レン型エポキシ樹脂
(7) (B)硬化剤がビフヱ二ル型フヱノール樹脂、ァラルキル型フエノール樹脂、トリフ ェニルメタン型フエノール樹脂、ジシクロペンタジェン型フヱノール樹脂及びノボラック
型フエノール樹脂の少なくとも 1種を含有する上記(1)から (6)のレ、ずれかに記載の 封止用エポキシ樹脂成形材料。
[0019] (8) (E)の無機充填材が 80— 92重量%である上記(1)から(7)のいずれかに記載 の封止用エポキシ樹脂成形材料。
[0020] (9) クロム含有率が lOOppm以下である上記(1)から(8)のいずれかに記載の封止 用エポキシ樹脂成形材料。
[0021] (10) また、本発明は、上記(1)から(9)のいずれかに記載の封止用エポキシ樹脂 成形材料を用いて封止された素子を備えた電子部品装置に関する。
[0022] 本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料は電子部品装置の絶縁信頼性、生産性向 上に寄与する。特に前記電子部品装置としては、薄型、多ピン、ロングワイヤー、狭 パッドピッチ等の特徴を有する有機基板もしくは有機フィルム等の実装基板上に半導 体素子が配置された半導体装置等が挙げられる。
[0023] また、本発明によれば、前記本発明に係る成形材料により上記のような実装基板上 に半導体素子が封止された半導体装置等の電子部品装置は、電気特性不良の発 生が少なぐさらに外観、レーザマーク性が向上する。
発明を実施するための最良の形態
[0024] 本発明において用いられる (A)成分のエポキシ樹脂は特に限定はないが、たとえ ば、電子部品封止用エポキシ樹脂成形材料で一般に使用されているもので、 ビフエニル型エポキシ樹脂、ビフエ二レン型エポキシ樹脂、フエノールノボラック型ェ ポキシ樹脂、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフエノール Aノボラック 型エポキシ樹脂をはじめとするフエノール類とアルデヒド類から合成されるノボラック 樹脂をエポキシ化したエポキシ樹脂、
ビスフエノーノレ A、ビスフエノール F、ビスフエノール S、アルキル置換ビフエノールなど のジグリシジルエーテル、ジアミノジフエ二ルメタン、イソシァヌル酸などのポリアミンと ェピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルァミン型エポキシ樹脂、 ジシクロペンタジェンとフヱノール類の共縮合樹脂のエポキシ化物、
ナフタレン環を有するエポキシ樹脂、
ナフトール'ァラルキル樹脂のエポキシ化物、
トリメチロールプロパン型エポキシ樹脂、
テルペン変性エポキシ樹脂、
トリフエニルメタン型エポキシ樹脂、
スチルベン型エポキシ樹脂、
硫黄原子含有エポキシ樹脂、
ォレフィン結合を過酢酸などの過酸で酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂、 及び脂環族エポキシ樹脂などが挙げられる。
[0025] なかでも、耐リフロー性の観点から、ビフヱニル型エポキシ樹脂、ビスフヱノール F型 エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂及び硫黄原子含有エポキシ樹脂が好まし レ、。また硬化性の点からはノボラック型エポキシ樹脂、低吸湿性の点からはジシクロ ペンタジェン型エポキシ樹脂、耐熱性及び低反り性の点からはナフタレン型エポキシ 樹脂及びトリフエニルメタン型エポキシ樹脂、耐熱性及び硬化性の点からはビフエ二 レン型エポキシ樹脂が好ましい。これらのエポキシ樹脂の少なくとも 1種を含有してい ることが好ましい。
[0026] ビフヱニル型エポキシ樹脂としてはたとえば下記一般式 (II)で示されるエポキシ樹 脂等が挙げられ、ビスフエノール F型エポキシ樹脂としてはたとえば下記一般式 (III) で示されるエポキシ樹脂等が挙げられ、スチルベン型エポキシ樹脂としてはたとえば 下記一般式 (IV)で示されるエポキシ樹脂等が挙げられ、硫黄原子含有エポキシ榭 脂としてはたとえば下記一般式 (V)で示されるエポキシ樹脂等が挙げられる。
[化 2]
[0027] (一般式 (Π)で、 R1— R8は水素原子及び炭素数 1一 10の置換又は非置換の一価の 炭化水素基から選ばれ、全てが同一でも異なっていてもよレ、。 ηは 0— 3の整数を示 す。)
( I I I )
[0028] (一般式 (ΠΙ)で、 R1 R8は水素原子、炭素数 1一 10のアルキル基、炭素数 1一 10の アルコキシル基、炭素数 6 10のァリール基、及び炭素数 6 10のァラルキル基か ら選ばれ、全てが同一でも異なっていてもよレ、。 nは 0 3の整数を示す。 )
[化 4]
( I V)
[0029] (一般式 (IV)で、 R1— R8は水素原子及び炭素数 1一 5の置換又は非置換の一価の 炭化水素基から選ばれ、全てが同一でも異なっていてもよレ、。 nは 0— 10の整数を示 す。)
[化 5]
[0030] (一般式 (V)で、 R1— R8は水素原子、置換又は非置換の炭素数 1一 10のアルキル 基及び置換又は非置換の炭素数 1一 10のアルコキシ基から選ばれ、全てが同一で も異なっていてもよい。 nは 0— 3の整数を示す。)
上記一般式 (Π)で示されるビフヱニル型エポキシ樹脂としては、たとえば、 4, 4'-ビ ス(2, 3_エポキシプロポキシ)ビフエ二ル又は 4, 4'_ビス(2, 3—エポキシプロポキシ )—3, 3', 5, 5 テトラメチルビフエニルを主成分とするエポキシ樹脂、ェピクロノレヒド
リンと 4, 4 '—ビフエノール又は 4, 4'- (3, 3' , 5, 5'—テトラメチル)ビフエノールとを 反応させて得られるエポキシ樹脂等が挙げられる。なかでも 4, 4'-ビス(2, 3-ェポ キシプロポキシ )_3, 3' , 5, 5'—テトラメチルビフエニルを主成分とするエポキシ樹脂 が好ましい。
[0031] 上記一般式 (ΠΙ)で示されるビスフエノール F型エポキシ樹脂としては、例えば、 R1, R3、 R6及び R8力 Sメチル基で、 R2、 R4、 R5及び R7が水素原子であり、 n=0を主成分と する YSLV— 80XY (新日鐵化学株式会社製商品名)が市販品として入手可能であ る。
[0032] 上記一般式 (IV)で示されるスチルベン型エポキシ樹脂は、原料であるスチルベン 系フヱノール類とェピクロルヒドリンとを塩基性物質存在下で反応させて得ることがで きる。この原料であるスチルベン系フエノール類としては、たとえば 3_t—ブチルー 4, 4 '—ジヒドロキシ—3', 5, 5'_トリメチルスチルベン、 3_t_ブチル _4, 4'—ジヒドロキシ -3' , 5' , 6—トリメチノレスチノレベン、 4, 4'—ジヒドロキシ _3, 3' , 5, 5 '—テトラメチノレ スチルベン、 4, 4'-ジヒドロキシー 3, 3 ジー t-ブチノレー 5, 5'-ジメチルスチルベン 、 4, 4'—ジヒドロキシー 3, 3 '—ジ tーブチノレー 6, 6'_ジメチルスチルベン等が挙げら れ、なかでも 3_t—ブチノレ 4, 4'—ジヒドロキシー 3' , 5, 5'_トリメチルスチルベン、及 び 4, 4'ージヒドロキシー 3, 3' , 5, 5 '—テトラメチルスチルベンが好ましい。これらのス チルベン型フエノール類は単独で用いても 2種以上を組み合わせて用いてもよい。
[0033] 上記一般式 (V)で示される硫黄原子含有エポキシ樹脂のなかでも、 R
2、 R
3、 R
6及 び R
7が水素原子で、
R
5及び R
8がアルキル基であるエポキシ樹脂が好ましぐ R
2、 R
3、 R
6及び R
7が水素原子で、 R
1及び R
8が t -ブチル基で、 R
4及び R
5がメチル基 であるエポキシ樹脂がより好ましい。このような化合物としては、 YSLV-120TE (新 日鐡化学株式会社製商品名)等が市販品として入手可能である。
[0034] ノボラック型エポキシ樹脂としては、たとえば下記一般式 (VI)で示されるエポキシ樹 脂等が挙げられる。
[0035] (一般式 (VI)で、 Rは水素原子及び炭素数 1一 10の置換又は非置換の一価の炭化 水素基から選ばれ、 nは 0— 10の整数を示す。)
上記一般式 (VI)で示されるノボラック型エポキシ樹脂は、ノボラック型フエノール榭 脂にェピクロルヒドリンを反応させることによって容易に得られる。なかでも、一般式( VI)中の Rとしては、メチノレ基、ェチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、ィ ソブチル基等の炭素数 1一 10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、 ブトキシ基等の炭素数 1一 10のアルコキシル基が好ましぐ水素原子又はメチル基が より好ましい。 nは 0— 3の整数が好ましい。上記一般式 (VI)で示されるノボラック型ェ ポキシ樹脂のなかでも、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂が好ましレ、。
[0036] ノボラック型エポキシ樹脂を使用する場合、その配合量は、その性能を発揮するた めにエポキシ樹脂全量に対して 20重量%以上とすることが好ましぐ 30重量%以上 力 り好ましい。
[0037] ジシクロペンタジェン型エポキシ樹脂としては、たとえば下記一般式 (VII)で示され るエポキシ樹脂等が挙げられる。
[化 7]
[0038] (一般式 (VII)で、 R1及び R2は水素原子及び炭素数 1一 10の置換又は非置換の一 価の炭化水素基からそれぞれ独立して選ばれ、 ηは 0 10の整数を示し、 mは 0— 6
の整数を示す。 )
上記式 (VII)中の R1としては、たとえば、水素原子、メチル基、ェチル基、プロピル 基、ブチル基、イソプロピル基、 t一ブチル基等のアルキル基、ビニル基、ァリル基、ブ テュル基等のアルケニル基、ハロゲン化アルキル基、アミノ基置換アルキル基、メル カプト基置換アルキル基などの炭素数 1一 5の置換又は非置換の一価の炭化水素基 が挙げられ、なかでもメチル基、ェチル基等のアルキル基及び水素原子が好ましぐ メチル基及び水素原子がより好ましい。 R2としては、たとえば、水素原子、メチル基、 ェチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、 t_ブチル基等のアルキル基、ビ ニル基、ァリル基、ブテュル基等のアルケニル基、ハロゲン化アルキル基、アミノ基置 換アルキル基、メルカプト基置換アルキル基などの炭素数 1一 5の置換又は非置換 の一価の炭化水素基が挙げられ、なかでも水素原子が好ましレ、。
[0039] ジシクロペンタジェン型エポキシ樹脂を使用する場合、その配合量は、その性能を 発揮するためにエポキシ樹脂全量に対して 20重量%以上とすることが好ましぐ 30 重量%以上がより好ましい。
[0040] ナフタレン型エポキシ樹脂としてはたとえば下記一般式 (VIII)で示されるエポキシ 樹脂等が挙げられ、トリフエニルメタン型エポキシ樹脂としてはたとえば下記一般式 (IX)で示されるエポキシ樹脂等が挙げられる。
[化 8]
[0041] (一般式 (VIII)で、 R1— R3は水素原子及び置換又は非置換の炭素数 1一 12の一価 の炭化水素基から選ばれ、それぞれ全てが同一でも異なっていてもよい。 pは 1又は 0で、 1、 mはそれぞれ 0— 11の整数であって、(1+m)が 1一 11の整数でかつ(1 + p) 力 — 12の整数となるよう選ばれる。 iは 0— 3の整数、 jは 0— 2の整数、 kは 0— 4の整 数を示す。 )
上記一般式 (vm)で示されるナフタレン型エポキシ樹脂としては、 1個の構成単位 及び m個の構成単位をランダムに含むランダム共重合体、交互に含む交互共重合 体、規則的に含む共重合体、ブロック状に含むブロック共重合体が挙げられ、これら のレ、ずれ力、 1種を単独で用いても、 2種以上を組み合わせて用いてもょレ、。
[化 9]
[0042] (一般式 (IX)で、 Rは水素原子及び炭素数 1一 10の置換又は非置換の一価の炭化 水素基から選ばれ、 nは 1一 10の整数を示す。)
ビフエ二レン型エポキシ樹脂としては例えば下記一般式 (X)で示されるエポキシ樹 脂が挙げられる。
[化 10]
[0043] (—般式(X)で、 nは 1一 10の整数を示す。)
上記のビフヱニル型エポキシ樹脂、ビスフエノール F型エポキシ樹脂、ビフヱ二レン 型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、硫黄原子含有エポキシ樹脂、ノボラッ ク型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジェン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ榭 脂及びトリフエニルメタン型エポキシ樹脂は、いずれ力 1種を単独で用いても 2種以上 を組合わせて用いてもよいが、その配合量はエポキシ樹脂全量に対して合わせて 50
重量%以上とすることが好ましぐ 60重量%以上がより好ましぐ 80重量%以上がさ らに好ましい。
[0044] 本発明において用いられる (A)エポキシ樹脂の 150°Cにおける粘度は、流動性の 観点から 2poise以下が好ましぐ 1. Opoise以下がより好ましぐ 0.5poise以下がさら に好ましい。ここで、粘度とは ICIコーンプレート粘度計で測定した溶融粘度を示し、 本発明での測定条件は以下の通りである。
[0045] 測定温度: 150°C、コーン角度 0. 5度のコーンプレート使用、回転数: 750rpm。
[0046] 本発明において用レ、られる(B)硬化剤は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一般に 使用されているもので特に制限はなレ、が、たとえば、
フエノール、クレゾール、レゾルシン、カテコール、ビスフエノーノレ A、ビスフエノール F 、フエユルフェノール、ァミノフエノール等のフエノール類及び Z又はひ—ナフトール、 /3 _ナフトール、ジヒドロキシナフタレン等のナフトール類とホルムアルデヒド、ベンズ アルデヒド、サリチルアルデヒド等のアルデヒド基を有する化合物とを酸性触媒下で 縮合又は共縮合させて得られるノボラック型フエノール樹脂、
フエノール類及び/又はナフトール類とジメトキシパラキシレン又はビス(メトキシメチ ノレ)ビフエ二ルカ 合成されるフエノール'ァラルキル樹脂、ナフトール'ァラルキル榭 脂等のァラルキル型フエノール樹脂、
フエノール類及び/又はナフトール類とシクロペンタジェンから共重合により合成さ れる、ジシクロペンタジェン型フヱノール樹脂、
ビフエニル型フエノール樹脂、
トリフエニルメタン型フエノール樹脂、
テルペン変性フヱノール樹脂などが挙げられ、これらを単独で用いても 2種以上を組 み合わせて用いてもよい。
[0047] なかでも、難燃性の観点からはビフヱ二ル型フヱノール樹脂が好ましぐ耐リフロー 性及び硬化性の観点からはァラルキル型フヱノール樹脂が好ましぐ低吸湿性の観 点からはジシクロペンタジェン型フヱノール樹脂が好ましぐ耐熱性、低膨張率及び 低そり性の観点からはトリフヱニルメタン型フヱノール樹脂が好ましぐ硬化性の観点 力、らはノポラック型フエノール樹脂が好ましぐこれらのフエノール樹脂の少なくとも 1
種を含有してレ、ることが好ましレ、。
[0048] ビフヱニル型フエノール樹脂としては、たとえば下記一般式 (XI)で示されるフエノー ル樹脂等が挙げられる。
[化 11]
[0049] 上記一般式 (XI)中の R1— R9は全てが同一でも異なっていてもよぐ水素原子、メチ ル基、ェチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基等の炭素数 1 一 10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素数 1 一 10のアルコキシル基、フエニル基、トリル基、キシリル基等の炭素数 6— 10のァリ ール基、及び、ベンジル基、フエネチル基等の炭素数 6— 10のァラルキル基から選 ばれ、なかでも水素原子とメチル基が好ましい。 nは 0— 10の整数を示す。
[0050] 上記一般式 (XI)で示されるビフエニル型フエノール樹脂としては、たとえば R1— が 全て水素原子である化合物等が挙げられ、なかでも溶融粘度の観点から、 nが 1以上 の縮合体を 50重量%以上含む縮合体の混合物が好ましい。このような化合物として は、 MEH-7851 (明和化成株式会社製商品名)が市販品として入手可能である。
[0051] ビフエニル型フエノール樹脂を使用する場合、その配合量は、その性能を発揮する ために硬化剤全量に対して 30重量%以上とすることが好ましぐ 50重量%以上がよ り好ましぐ 60重量%以上がさらに好ましい。
[0052] ァラルキル型フエノール樹脂としては、たとえばフエノール 'ァラルキル樹脂、ナフト 一ル'ァラルキル樹脂等が挙げられ、下記一般式 (ΧΠ)で示されるフエノール 'ァラル キル樹脂が好ましぐ一般式 (ΧΠ)中の Rが水素原子で、 nの平均値が 0— 8であるフエ ノール'ァラルキル樹脂がより好ましい。具体例としては、 p_キシリレン型フエノール' ァラルキル樹脂、 m—キシリレン型フエノール'ァラルキル樹脂等が挙げられる。これら のァラルキル型フエノール樹脂を用いる場合、その配合量は、その性能を発揮する
ために硬化剤全量に対して 30重量%以上とすることが好ましぐ 50重量%以上がよ り好ましい。
[化 12]
[0053] (一般式 (XII)で、 Rは水素原子及び炭素数 1一 10の置換又は非置換の一価の炭化 水素基から選ばれ、 nは 0— 10の整数を示す。)
ジシクロペンタジェン型フエノール樹脂としては、たとえば下記一般式 (ΧΙΠ)で示さ れるフヱノール樹脂等が挙げられる。
[化 13]
[0054] (一般式 (XIII)で、 R1及び R2は水素原子及び炭素数 1一 10の置換又は非置換の一 価の炭化水素基からそれぞれ独立して選ばれ、 nは 0— 10の整数を示し、 mは 0— 6 の整数を示す。 )
ジシクロペンタジェン型フヱノール樹脂を用いる場合、その配合量は、その性能を 発揮するために硬化剤全量に対して 30重量%以上とすることが好ましぐ 50重量% 以上がより好ましい。
[0055] トリフエニルメタン型フエノール樹脂としては、たとえば下記一般式 (XIV)で示される フエノール樹脂等が挙げられる。
[0056] (一般式 (XIV)で、 Rは水素原子及び炭素数 1一 10の置換又は非置換の一価の炭 化水素基から選ばれ、 nは 1一 10の整数を示す。)
トリフエニルメタン型フエノール樹脂を用いる場合、その配合量は、その性能を発揮 するために硬化剤全量に対して 30重量%以上とすることが好ましぐ 50重量%以上 力はり好ましい。
[0057] 硬化剤は単独で用いてもよいし、又は 2種類以上併用しても用いることができる。以 上に挙げたようなフエノール樹脂の少なくとも一種を含有するのが好ましい。
[0058] また、 (A)成分のエポキシ樹脂と(B)成分の硬化剤の当量比、すなわち、エポキシ 樹脂中のエポキシ基数/硬化剤中の水酸基数の比は、特に限定はされないが、そ れぞれの未反応分を少なく抑えるために 0. 7-1. 3の範囲に設定することが好ましく 、特に成形性、耐リフロー性に優れる成形材料を得るためには 0. 8-1. 2の範囲に 設定することが好ましい。
[0059] 本発明において用いられる(C)硬化促進剤は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一 般に使用されているもので特に制限はなレ、。例えば、 1 , 8—ジァザービシクロ(5, 4, 0 )ゥンデセン一 7、 1 , 5_ジァザ—ビシクロ(4, 3, 0)ノネン、 5, 6_ジブチルァミノ— 1, 8 —ジァザービシクロ(5, 4, 0)ゥンデセン一 7、ベンジルジメチルァミン、トリエタノールァ ミン、ジメチルァミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フエノール等の 3級ァミン 類及びこれらの誘導体、 2—メチルイミダゾール、 2—フエ二ルイミダゾール、 2—フエ二 ノレ一 4ーメチルイミダゾール等のイミダゾール類及びこれらの誘導体、トリブチルホスフ イン、メチルジフエニルホスフィン、トリフエニルホスフィン、ジフエニルホスフィン、フエ ニルホスフィン等の有機ホスフィン類及びこれらのホスフィン類に無水マレイン酸、ベ :ニルメタン等の π結合をもつ化合物を付加してなる分子内分
極を有するリン化合物、テトラフェニルホスホニゥムテトラフエニルボレート、トリフエ二 ノレホスフィンテトラフエニルボレート、 2—ェチノレー 4ーメチルイミダゾールテトラフェニル ボレート、 N_メチルモリホリンテトラフエニルボレート等のテトラフェニルボロン塩及び これらの誘導体等があげられる。これらは、単独でも 2種以上併用して用いても良い。
[0060] 本発明における(E)成分の無機充填剤としては、特に限定はないが、溶融シリカ、 結晶シリカ、アルミナ、ジルコン、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭化珪素、窒化 ァノレミ、窒化ホウ素、ベリリア、ジルコユア等の粉体、又はこれらを球形化したビーズ、 チタン酸カリウム、炭化珪素、窒化珪素、アルミナ等の単結晶繊維、ガラス繊維等を 1 種類以上配合して用いることができる。さらに、難燃効果のある無機充填剤としては 水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硼酸亜鉛などが挙げられ、これらを単独ま たは併用して用いることもできる。上記の無機充填剤の中で、線膨張係数低減の観 点からは溶融シリカが、高熱伝導性の観点からはアルミナが好ましい。充填剤形状は 、成形時の流動性及び金型摩耗性の点から球形もしくは球状に近い形が好ましぐ 5 0重量%以上が球形であることが特に好ましい。水分遮蔽性、金型磨耗等の観点か ら充填剤の平均粒径は 15 /i m以下(充填剤の 50重量%以上が 15 /i m以下の粒径 であること)が好ましぐ 10 μ m以下であることが特に好ましい。
[0061] 無機充填剤(E)の配合量は、吸湿性、線膨張係数の低減及び強度向上の観点か ら、成形材料全体に対して 80重量%以上が好ましぐ 80— 92重量%であることが特 に好ましい。 80重量%未満では強度が低下しやすぐ 92重量%を超える場合には 流動性が不足しがちである。
[0062] (D)成分の着色剤として、黒色有機顔料、フタロシアニン系化合物、チタン系黒色 顔料から選ばれる二つ以上を含み、全成形材料に対してそれぞれ 0. 01 - 1. 0重量 %ずつ含有する。
[0063] 黒色有機顔料としては特に制限は無いが、代表構造として下記一般式 (I)の構造 で表されるァニリノ系顔料が好適に用いられる。
[化 15]
( I )
[0064] ただし、上式(I)において nは 1一 20の整数であり、好ましくは nは 1一 10である。
[0065] この黒色有機顔料は一般にダイアモンドブラックとして知られ、ァニリンを単独で酸 化縮合して得られる。酸化剤として銅、クロム化合物を使用するため通常は銅やクロ ムを数一 10%程度含有している。この結果、通常のダイアモンドブラックを 1. 0重量 %含有した成形材料は約 lOOOppmのクロムを含有することとなり、近年の環境負荷 物質削減の方針力も好ましくない。そこで使用するダイアモンドブラックはそのクロム 含有率が 1%以下であることが好ましぐ lOOOppm以下がさらに好ましい。また成形 材料中のクロムの含有率としては全成形材料中 1 OOppm以下が好ましく、 1 Oppm以 下が更に好ましい。該成形材料中のクロム含有率は以下の方法で測定できる。
[0066] 細力べ砕いた成形材料 0. 5gに対し硝酸 1. 5ml、塩酸 4. 5mlを加え超音波をかけ て充分に分解させる。放冷後超純水を加えて 100倍に希釈する。こうして得られたサ ンプルを誘導結合プラズマ発光分析装置 (ICP/AES)で分析し定量する。
[0067] 黒色有機顔料を含有する場合の含有量は全成形材料に対して 0. 01-1. 0重量 %である。 0. 01重量%以上であれば着色性が充分であり、 1. 0重量%以下であれ ば硬化性が良好である。
[0068] (D)成分のうち、フタロシアニン系化合物は、代表構造として下記一般式 (XV)で表 される。
[化 16]
( XV)
[0069] 上記一般式(XV)は 4分子のイソインドールの 1、 3位力 個のァザ基(一 N =)で結 合し、大環状を形成する構造である。中心金属 Mには、 Fe、 Ni、 V、 V〇、 Cu、 Co等 が挙げられ、中でもレーザマーク性の観点力 V、 VOが好適である。 Rl、 R2、 R3、 R4には、フヱニル基、ナフチルァゾ基等の共役 π電子系置換基、アルコキシ基ゃァ ルキルチオ基等の電子供与性置換基等が挙げられ、中でもレーザマーク性の観点 から、 -SO Cl、 -CH、 -CH CH CH CH等が好適である。また、フタロシアニン
2 3 2 2 2 3
系化合物は、 800nm— 1200nm付近の波長を吸収できるものであり、特に 1000η m l lOOnmの波長を吸収する化合物ほどレーザマーク性の観点力 好適である。 また、フタロシアニン系化合物を含有する場合の含有量は、全成形材料に対して 0. 01-1. 0重量%である。 0. 01重量%以上であれば捺印性が充分であり、 1. 0重量
%以下であれば硬化性が良好である。
[0070] (D)成分のうち、チタン系黒色顔料は、代表構造として下記一般式 (XVI)で表され る。
[0071] (化 17)
Ti (O ) (XVI)
n 2n-l
(ただし上式 (XVI)中、 nは 1から 10の整数。)
この一般式 (XVI)のような酸化チタンは樹脂への分散性に優れ、且つ耐熱性も良
好である。着色性、遮蔽性の観点からはチタン系黒色顔料の粒径は、平均粒子径 2 . 0 /i m以下であることが好ましぐ 1. 0 μ ΐη以下がより好ましい。
[0072] また最大粒径は絶縁性の観点から 10 β m以下が好ましぐ 5 μ m以下が特に好ま しい。
[0073] チタン系黒色顔料の粒子径はレーザー回折'散乱式粒子径分布測定装置 (例えば 株式会社堀場製作所製型番 LA - 920)で測定する事が出来る。
[0074] チタン系黒色顔料を含有する場合の含有量は全成形材料に対して 0. 01- 1. 0重 量%である。 0. 01重量%以上であれば着色性が充分であり、 1. 0重量%以下であ れば YAGレーザーに対する感受性が高過ぎない。
[0075] これら(D)成分の着色剤を 2種以上併用することで、着色性、遮光性、 YAGマーク 性、絶縁性等のバランスが良好な成形材料を得ることが出来る。
[0076] また着色剤としては上記に加えてカーボンブラックを用いることが出来る。カーボン ブラックとしては特に制限は無く市販のファーネスブラック、チャンネルブラック等を使 用することが出来る。具体例を挙げれば、三菱化学株式会社製の商品名 MA— 100 、 MA-100R、 MA-600、 # 25、 # 3230、 33250、旭カーボン株式会社製商品名 旭サーマル、キャボット社製 REGAL99R、コロンビアンケミカルズ社製 Raven860U 、 Raven780ULTRA、デグサ社製 Prix 25、新日鐡化学株式会社製商品名 HTC # 100等が使用できる。さらに絶縁性の観点からはグラフアイト構造が未発達で電気 抵抗値が大きなカーボンブラックを併用することが望ましい。このようなカーボンブラッ クとしては例えば三井鉱山マテリアル株式会社製商品名 CB—3—500が挙げられる。 カーボンブラックの形態は粉状でもビーズ状でも使用できるが、 2次凝集による粗粒 子の形成を防止する観点から含有量は全成形材料に対して 0. 1重量%以下である ことが好ましぐ 0. 05重量%以下であることがより好ましい。
[0077] 本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料には、 (A)一(E)成分以外の成分、例えば カップリング剤を使用してもよレ、。これを例示すれば、ビュルトリクロロシラン、ビュルト リエトキシシラン、ビュルトリス( βーメトキシェトキシ)シラン、 Ίーメタクリロキシプロピノレ トリメトキシシラン、 /3 _ (3, 4一エポキシシクロへキシノレ)ェチノレトリメトキシシラン、 γ _ ビュルトリァセトキシシラン、 γ—メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、 γ—ァミノプロピルトリエトキシシラン、 γ— [ビス(j3—ヒドロキシ ェチル) ]ァミノプロピルトリエトキシシラン、 N— _ (アミノエチル)― γ—ァミノプロピル トリメトキシシラン、 γ— ( —アミノエチル)ァミノプロピルジメトキシメチルシラン、 Ν— ( トリメトキシシリルプロピル)エチレンジァミン、 Ν— (ジメトキシメチルシリルイソプロピル )エチレンジァミン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、 Ν— /3 _ (Ν—ビ ニルベンジルアミノエチノレ) - y—アミ Ί '
リメトキシシラン、へキサメチノレジシラン、 Ί—ァニ 、ビニノレ トリメトキシシラン、 γ U ング剤、
あるいはイソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジォクチルパ イロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(Ν—アミノエチル—アミノエチル)チタネ ート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスフアイト)チタネート、テトラ(2, 2_ジァリノレ ォキシメチルー 1ーブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジォクチル パイ口ホスフェート)ォキシアセテートチタネート、ビス(ジォクチルパイロホスフェート) エチレンチタネート、イソプロピルトリオクタノィルチタネート、イソプロピルジメタクリル ート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、 ネート、イソプロピルトリ(ジォクチルホスフ エート)チタネート、イソプロピルトリタミルフエニルチタネート、テトライソプロピルビス( ジォクチルホスフアイト)チタネート等のチタネート系カップリング剤などが挙げられ、こ れらを 1種単独使用、または 2種以上併用することができる。
[0078] 本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料には、上記のシラン力ップリング剤以外に 下記一般式 (XVII)のシランィ匕合物を使用することができる。
[0079] (化 18)
(Rl) -Si- (OR2) (XVII)
(一般式(XVII)で、 R1は炭素数 1一 10のアルキル基またはフエニル基で、 R2はメチ ル基またはェチル基を示す。 )
上記一般式 (XVII)のシラン化合物は、リードフレームとの密着性向上に寄与し、封 止用エポキシ樹脂成形材料とリードフレームの界面からの水分の浸入の防止に効果
的である。これを例示すると、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジェトキシシラン、ジ フエ二ルジメトキシシラン、ジフエ二ルジェトキシシラン、メチルフエ二ルジメトキシシラ ン、メチルフエ二ルジェトキシシラン等が挙げられ、中でも特にジメチルジメトキシシラ ンが好ましい。
[0080] さらに、その他の添加剤として、ブロム化エポキシ樹脂や三酸化アンチモン、リン酸 エステル、赤リン及びメラミン樹脂をはじめとする含窒素化合物等の難燃剤、天然ヮッ タス、合成ワックス、酸化または非酸化のポリオレフイン等の離型剤、カーボンブラック 以外の着色剤、シリコーンオイルやシリコーンゴム粉末等の応力緩和剤、ハイドロタ ルサイト、アンチモン一ビスマス等のイオントラップ剤等を必要に応じて用いることがで きる。
[0081] 本発明における封止用エポキシ樹脂成形材料は、各種原材料を均一に分散混合 できるのであれば、いかなる手法を用いても調製できるが、一般的な手法として、所 定の配合量の原材料をミキサー等によって十分混合した後、ミキシングロール、押出 機等によって溶融混練した後、冷却、粉砕する方法を挙げることができる。成形条件 に合うような寸法及び重量でタブレット化すると使いやすい。
[0082] 本発明の電子部品装置は、上記本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料を用いて 封止された素子を備えたものである。
[0083] 本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料を用いて素子を封止する方法としては、低 圧トランスファ成形法が最も一般的であるが、インジェクション成形法、圧縮成形法等 を用いてもょレ、。封止用エポキシ樹脂成形材料が常温で液状又はペースト状の場合 は、デイスペンス方式、注型方式、印刷方式等が挙げられる。
[0084] また、素子を直接樹脂封止する一般的な封止方法ばかりではなぐ素子に直接電 子部品封止用エポキシ樹脂成形材料が接触しない形態である中空パッケージの方 式もあり、中空パッケージ用の封止用エポキシ樹脂成形材料としても好適に使用でき る。
[0085] 本発明で得られる封止用エポキシ樹脂成形材料により素子を封止して得られる電 子部品装置としては、リードフレーム、配線済みのテープキャリア、配線板、ガラス、シ リコンウェハ等の支持部材に、半導体チップ、トランジスタ、ダイオード、サイリスタ等
の能動素子、コンデンサ、抵抗体、コイル等の受動素子等の素子を搭載し、必要な 部分を本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料で封止した、電子部品装置などが挙 げられる。このような電子部品装置としては、例えば、リードフレーム上に半導体素子 を固定し、ボンディングパッド等の素子の端子部とリード部をワイヤボンディングゃバ ンプで接続した後、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料を用いてトランスファ成 形などにより封止してなる、 DIP (Dual Inline Package)、 PLCC (Plastic Leaded Chip Carrier) , QFP (Quad Flat Package) , SOP (Small Outline Package) , SOJ (Small Outline J-lead package)、 TSOP (Thin Small Outline Package)、 TQFP (Thin Quad Flat Package)等の一般的な樹脂封止型 IC、テープキャリアにバンプで接続した半導 体チップを、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料で封止した TCP (Tape Carrier Package)、配線板やガラス上に形成した配線に、ワイヤボンディング、フリップチップ ボンディング、はんだ等で接続した半導体チップ、トランジスタ、ダイオード、サイリス タ等の能動素子及び/又はコンデンサ、抵抗体、コイル等の受動素子を、本発明の 封止用エポキシ樹脂成形材料で封止した COB (Chip On Board)モジュール、ハイブ リツド IC、マルチチップモジュール、配線板接続用の端子を形成した有機基板に素 子を搭載し、バンプまたはワイヤボンディングにより素子と有機基板に形成された配 線を接続した後、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料で素子を封止した BGA ( Ball Grid Array)、 CSP (Chip Size Package)などが挙げられる。また、プリント回路板 にも本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料は有効に使用できる。
[0086] (実施例)
次に本発明の実施例を示すが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるもの ではない。
[0087] (実施例 1一 6、比較例 1一 6)
表 1に示す配合組成で、各素材を予備混合 (ドライブレンド)した後、二軸ロール (口 ール表面温度約 80°C)で 10分間混練し、冷却粉砕して、実施例 1一 6及び比較例 1 一 6の成形材料を調製した。
[0088] エポキシ樹脂としては、エポキシ当量 192のビフエニル型エポキシ樹脂と、エポキシ 当量 400、臭素含有率 49%のェピビス型の臭素化エポキシ樹脂を使用し、フエノーノレ
樹脂としては、水酸基当量 175の下記一般式 (XVIII)のフエノール 'ァラルキル樹脂を 使用した。
[化 19]
(XVI I I )
[0089] (一般式(XVIII)で、 nは 1一 8の正の数を示す。)
(実施例 7— 16、比較例 7 16)
表 2— 6記載の組成を使用した以外は実施例 1と同様にして実施例 7— 16、比較例 7— 16の成形材料を調製した。
[0090] 調製した合計 32種類の成形材料を、トランスファ成形機を用い、金型温度 180°C、 成形圧力 6. 9MPa (70kgf/cm2)、硬化時間 90秒の条件で成形し、次の各試験を行 い評価した。評価結果を表 1一 6に併記する。
[0091] (1)スパイラルフロー(流動性の指標)
EMMト 1一 66に準じたスパイラルフロー測定用金型を用いて成形し、流動距離を 求めた。
[0092] (2)熱時硬度
金型開き直後の成形品硬度をショァ一 D型硬度計を用いて測定した。
[0093] (3)体積抵抗率
該エポキシ樹脂成形材料を用いて直径 100mm、厚さ 3mmの円板を成形し、導電 性シルバーペイントを用いて円板表面に直径 50mm及び内径 70mmで幅 5mmの 同心円状の電極と、裏面に直径 80mmの電極を形成した。この試験片を用い、タケ ダ理研工業社製体積抵抗計 TR - 8601にて体積抵抗率を測定した。
[0094] (4)色調
該エポキシ樹脂成形材料を用いて直径 100mm、厚さ 2mmの表面梨地円板を成
形し、スガ試験機株式会社製 SMカラーコンピューター(SM-5—1S2B)を用いて色 調(L * )を測定した。 L * 30以上を NGと判定した。
[0095] (5) YAGマーク性
直径 100mm、厚さ 2mmの鏡面円板を成形し、 日本電気株式会社製 YAGレーザ 一マーカ SL478Bを用レ、、出力 5Jで印字を行った。表面粗さ計で印字深さを測定し 5 μ m以下を NGと判定した。
[0096] (6)絶縁信頼性 A
リードフレームにパッドピッチ 80 μ mの TEGチップを Agペースト(日立化成工業株 式会社製商品名 EN-4000)を用いて接着し、田中電子工業株式会社製 φ 30 μ m 金線を用いてワイヤボンディングを行った。これをトランスファ成形で QFP1420 (2m mt)のパッケージに成形し、軟 X線装置でワイヤ変形起因のショートが無いことを確 認した上でリード間の導通の有無を測定し、 1ケ所でも導通したサンプノレを NGと判定 した。
[0097] (7)絶縁信頼性 B
ガラスエポキシ基板上にライン &スペース 20 β mの櫛型配線と両端に電極部をェ ツチングで形成した。この基板の電極間の絶縁抵抗値を測定後、電極部を除いてトラ ンスファ成形にて封止し、再度電極間の絶縁抵抗値を測定した。絶縁抵抗値が成形 前と比較して 2桁以上低下したサンプノレを NGと判定した。
[0098] 表 1一 6記載の原材料の具体例及び項目の内容は次の通りである。
[0099] [エポキシ樹脂]
ビフエニル型エポキシ樹脂:ジャパンエポキシ株式会社製商品名 YX— 4000H ビスフエノール F型エポキシ樹脂:新日鐵化学株式会社製商品名 YSLV— 80XY 硫黄原子含有エポキシ樹脂:新日鐵化学株式会社製商品名 YSLV - 120TE ノボラック型エポキシ樹脂:住友化学工業株式会社製商品名 ESCN— 190 ジシクロペンタジェン型エポキシ樹脂:大日本インキ化学工業株式会社製商品名 HP
-7200
トリフヱニルメタン型エポキシ樹脂:日本化薬株式会社製商品名 EPPN— 502 ビフヱ二レン型エポキシ樹脂:日本化薬株式会社製商品名 NC— 3000
臭素化エポキシ樹脂:(* 1)住友化学工業株式会社製商品名 ESB— 400
隱燃剤]
三酸化アンチモン(Sb o )
2 3
[硬化剤]
ァラルキル型フエノール樹脂:三井化学株式会社製商品名 XL— 225— 3L
ビフヱニル型硬化剤:明和化成株式会社製商品名 MEH— 7851
ジシクロペンタジェン型硬化剤:新日本石油化学株式会社製商品名 DPP— L トリフヱニルメタン型硬化剤:明和化成株式会社製商品名 MEH— 7500
ノボラック型硬化剤:日立化成工業株式会社製商品名 HP - 850N
[硬化促進剤]
トリフヱニルホスフィンとベンゾキノンの付加物(製造法は下記のとおり。 )
1.トリフエニルホスフィン 38. 2gをアセトン 120gに溶解する。
[0100] 2. p-ベンゾキノン 17· 6gをアセトン 80gに溶解する。
[0101] 3. 1と 2の溶液を室温一 80°Cで混合する。
[0102] 4.析出した結晶をろ過して取り出し、トリフエニルホスフィンとベンゾキノンの付カ卩物と して用いる。
[0103] [離型剤]
ポリエチレンワックス:クラリアントジャパン株式会社製商品名 PED-191
[カップリング剤]
エポキシシラン:(* 2)日本ュニカー株式会社製商品名 A— 187
[着色剤]
フタロシアニン化合物(山本化成株式会社製商品名 YKR— 3082)
ダイアモンドブラック(野間化学工業株式会社製商品名 NCC # 319BS、クロム含有 量 lOOppm以下。 )
酸化チタン (チタン系黒色顔料:赤穂化成株式会社製商品名 Tilack D)
カーボンブラック(三井鉱山マテリアル株式会社製商品名 CB— 3— 500)
[着色剤添加量]
封止用エポキシ樹脂成形材料に対する各着色料の添加量 (wt%)
[無機充填剤]
溶融シリカ(球形シリカ):( * 3)マイクロン株式会社製商品名 S_C〇 [フイラ含有率]
封止用エポキシ樹脂成形材料に対する上記溶融シリカの添加量 (wt%) [表 1] 実施例"!〜 6 (重 S部)
[表 2]
比較例 (重量部)
[表 3]
実施例 I 2 (重量部)
[表 4]
[表 5]
実施例 13~16(重量部)
[表 6]
比較例 13~ 1 6 (重量部)
[0104] 表 1一 6に示すように、着色剤にカーボンを適用した比較例は、著しく絶縁信頼性 が劣っている。一方カーボン以外の着色剤を本発明の使用量範囲外で使用した比 較例では絶縁信頼性評価をクリアしてレ、る力 色調や YAGレーザマーク性が劣るた め量産適用は難しい。これに対して、特定の着色剤を特定量併用した実施例 1一 16 は、いずれの評価も良好であった。
産業上の利用の可能性
[0105] 本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料は電子部品装置の絶縁信頼性、生産性向 上に寄与する。特に前記電子部品装置としては、薄型、多ピン、ロングワイヤー、狭 パッドピッチ等の特徴を有する有機基板もしくは有機フィルム等の実装基板上に半導 体素子が配置された半導体装置等が挙げられる。
また、本発明によれば、前記本発明に係る成形材料により上記のような実装基板上 に半導体素子が封止された半導体装置等の電子部品装置は、電気特性不良の発 生が少なぐさらに外観、レーザマーク性が向上する。