WO2004112454A1

WO2004112454A1 - 表面実装機

Info

Publication number: WO2004112454A1
Application number: PCT/JP2004/008552
Authority: WO
Inventors: Nobuyuki Itoga; Masanori Yonemitsu; Yasuhiro Suzuki
Original assignee: Yamaha Motor Co., Ltd.
Priority date: 2003-06-11
Filing date: 2004-06-11
Publication date: 2004-12-23

Abstract

実装機本体１のフィーダー設置領域３が複数の区域３ａ～３ｄに区分され、その各区域毎に、区域内に設置されるフィーダー５の数に対応する所定数のアンテナ２１が配設されている。そして、アンテナ２１により受信されたフィーダー情報を読取って判別及び記憶を行う制御基板２３が上記各区域３ａ～３ｄに対して１つずつ設けられ、この制御基板２３に各アンテナ２１が接続されるとともに、実装機制御用のコントローラ２５と上記各制御基板２３とが通信可能となっている。

Description

明細

技術分野

本発明は、実装機本体のフィーダ一設置領域に多数のフィーダ一が着脱可能に取付けられるようになづている表面実装機に関するものである。背景技術

従来から、実装機本体のフィーダ一設置領域に多数のフィーダ一を着脱可能に装備し、例えば多数列のテープフィーダ一を着脱可能に装備した表面実装機は一般に知られている。一般的なこの種の実装機では、どのような部品を収容したフィーダ一がフィーダ一設置領域のどの位置に取付けられたかといったことは作業者が目視で確認していたが、このような確認作業が煩雑であるとともに、確認ミスが生じるおそれがある。

そこで、近来、フィーダ一やこれに収容された部品に関する情報をフィーダー自体に持たせておき、フィーダ一が実装機本体に取付けられたときに上記情報が実装機本体に与えられるようにする技術が開発されてきている。

例えば特開平 1 1— 3 1 7 5 9 5号公報に示されるように、フィーダ一 I D及び部品情報等を記憶する記憶部と、この記憶部に記憶される情報の送受信を可能にする接続端子部とをフィーダ一に設けるとともに、実装機本体に、上記接続端子部に対応する端子と、この端子に結合されたコントローラ（コンピュータ）とを設け、フィーダ一が実装機本体に装着されたときにフィーダ一の接続端子部が実装機本体の端子に接触し、この状態で上記コントローラがフィーダ一の記憶部と直接通信できるようにしたものが知られている。

上記公報に示されるような従来の構造では、実装機本体に設けられているコントローラが実装機本体に取り付けられるフィーダ一の個々と直接通信するようになっていて、コントローラが各フィーダ一から順次情報を読み出して処理する必要があるため、実装機本体に取り付けられるフィーダ一の数が多い場合に、コントローラによる情報の処理量が著しく多くなり、コントローラの負担が増大するとともに、情報処理に要する時間が長くなる等の不都合がある。

また、実装機のコン卜ローラは実装動作等の制御を行いつつ上記のような情報読み出し等の処理を行う必要があるが、情報量が多くて長い時間を要する処理を頻繁に行うと実装動作等の制御に支障を来たすおそれがあり、これを避けるには、情報読み出しの処理の時間間隔を大きくして頻度を少なくする（言わばこの処理を間引く）ようにせざるを得ず、これによつて情報入手が遅れる懸念もある。

本発明は、このような点に鑑み、フィーダ一が実装機本体に取付けられたときにフィーダ一から情報が得られるようにしつつ、実装機本体におけるコントローラの負担を大幅に軽減するとともに、情報処理時間を短縮することができる表面実装機を提供することを目的としている。発明の開示

本発明は、実装機本体のフィーダ一設置領域に、実装部品供給用の多数のフィーダ一が着脱可能に設置され、上記各フィーダ一に、フィーダ一とこれに収容される部品の少なくとも一方に関する情報を記録する記録部が設けられる一方、上記記録部からの情報を受信する受信手段が実装機本体のフィーダ一設置領域に配設されている表面実装機において、上記実装機本体のフィーダ一設置領域が複数の区域に区分されて、その各区域毎に、区域内に設置されるフィーダ一の数に対応する所定数の受信手段が配設されるとともに、上記受信手段により受信された情報を読取って判別及び記憶を行う制御基板が上記各区域に対してそれぞれ設けられ、その各制御基板と実装機制御用のコントローラとが通信可能となっていることを特徴とするものである。

この構成によると、フィーダ一設置領域に設置された各フィーダ一からフィーダ一及びこれに収容される部品に関する情報が与えられ、受信手段により受信される。そして、上記各区域毎に上記制御基板により情報の読取り、判別、記憶等の処理が行われた上で、各制御基板からコントローラに必用な情報だけが与えられるため、コントローラが各フィーダ一と直接通信する場合と比べ、コントローラの情報処理量が減少し、コントローラの負担が軽減される。

また、上記各区域に対してそれぞれ設けられた制御基板により同時並行的に情報の処理が行われるため、情報処理時間が短縮される。

本発明の表面実装機において、複数のフィーダ一を搭載した一括交換台車が実装機本体に対して着脱可能に装備され、この一括交換台車が実装機本体のフィーダ一設置領域の一部を占めるように構成されている場合、この一括交換台車に、 1つのグループの受信手段と、その各受信手段が電気的に接続された制御基板とが設けられるとともに、少なくとも一括交換台車の制御基板と実装機本体のコントローラとの間に、一括交換台車が実装機本体に装着されたときに上記制御基板と上記コントローラとを電気的に絶縁した状態で通信可能とする通信手段が設けられていることが好ましい。

このようにすれば、一括交換台車が実装機本体に装着されたとき、一括交換台車の制御基板とコントローラとの間で通信可能となる。そして、電源を入れたまま実装機本体に対して一括交換台車を着脱しても、制御基板上のデバイスに悪影響を及ぼすことがない。

また、上記記録部は無線通信可能であり、上記受信手段はアンテナからなることが好ましい。

さらに、上記フィーダ一設置領域の各区域にそれぞれ、複数のアンテナと、これらのアンテナと上記制御基板との間の通信を制御するアンテナ通信制御回路とを一体に備えたアンテナ基板が複数設けられ、この複数のァンテナ基板と上記制御基板とが電気的に接続されていることが好ましい。このようにすれば、各区域内でもフィーダ一からの情報を読取って通信する等の処理が複数のアンテナ基板で分担して行われることにより、情報処理時間がより一層短縮される。

また、上記制御基板は、各区域に設置された所定数のフィーダ一からのフィーダ一情報を入力する入力手段と、そのフィーダ一情報を記憶する記憶手段と、新たに入力されたフィーダ一情報を既に記憶されているフィ一ダ一情報と比較して、フィーダ一情報の変更があった場合にこれを判別する判別手段と、上記コントローラに対して通常はフィーダ一情報の変更の有無を示す信号のみを送信し、フィーダ一情報の変更があつたときにそのフィーダ一情報を送信する通信制御手段とを有していることを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれかに記載の表面実装機。

また、本発明の別の態様は、実装部品供給用の多数のフィーダ一が実装機本体に着脱可能に取付けられ、その各フィーダ一に、フィーダ一とこれに収容される部品の少なくとも一方に関する情報であるフィーダー情報を記録する記録部が設けられるとともに、フィーダ一が実装機本体に取付けられたときに上記フィーダ一情報がフィーダ一から実装機本体に与えられるようになっている表面実装機において、実装機本体に取付けられるフィ —ダ一のうちの所定数ずつからのフィ一ダー情報を取り込む複数の情報処理用制御部と、この複数の情報処理用制御部と通信手段を介して接続された実装機制御用のコントローラとを備え、.上記情報処理用制御部は、上記所定数のフィーダ一からのフィーダ一情報を入力する入力手段と、そのフィ一ダー情報を記憶する記憶手段と、新たに入力されたフィーダー情報を既に記憶されているフィーダ一情報と比較して、フィ一ダ一情報の変更があった場合にこれを判別する判別手段と、上記コントローラに対して通常はフィーダ一情報の変更の有無を示す信号のみを送信し、フィーダ一情報の変更があつたときにそのフィーダ一情報を送信する通信制御手段とを有していることを特徴とするものである。

この構成によると、実装機本体に取り付けられた各フィーダ一からフィーダ一情報が与えられ、この場合、フィーダ一情報の取り込みが複数の情報処理用制御部による並列処理で行われることにより、処理時間が短縮される。さらに、コントローラに対しては、通常はフィーダ一情報の変更の有無を示す情報のみの通信が行われ、フィーダ一情報が変更されたことが判別されたときにのみフィーダ一情報が通信されるため、コントローラの通信量が大幅に減少し、コントローラの負担が軽減される。

また、コントローラの負担が軽減されることにより、コントローラの実装動作の制御等に支障を来たすことがなく、かつ、フィーダ一の交換等によりフィーダ一情報が変更されたときは迅速にその情報がコントローラに与えられる。図面の簡単な説明図 1は、表面実装機の全体を概略的に示した平面図である。

図 2は、信号処理及び制御のための電気系統を主に示す説明図である。図 3は、信号処理及び制御のための系統を機能的に示すブロック図である。

図 4は、アンテナ基板の平面図である。

図 5は、制御基板とコントローラとの間の通信手段を示すプロック図である。

図 6は、本発明の第 2の実施形態による信号処理及び制御のための系統を機能的に示すブロック図である。

図 7は、制御基板及びコントローラの処理の一例を示すフローチヤ一トである。

図 8は、各テープフィーダ一と制御基板との間での情報の送受信及び制御基板とコントローラとの間の通信の処理を模式的に示す説明図である。発明を実施するための最良の形態 ' 本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。

図 1は本発明の一実施形態による表面実装機を概略的に示している。これらの図において、実装機本体 1の基台上には、プリン卜基板搬送用のコンベア 2が配置され、プリント基板 Pが上記コンベア 2上を搬送されて所定の装着作業位置で停止するようになっている。

上記コンベア 2の前後（図 1では左右）両側にはそれぞれフィーダー設置領域 3が設けられ、これらフィーダ一設置領域 3には、上記コンベア 2 と平行してフィーダ一取付用プレート 4が設けられている。そして、これらのフィーダ一取付用プレート 4に、実装部品供給用の多数のフィーダ一が着脱可能に取付けられ、図示の例では多数のテープフィーダ一 5が並列に、かつ各々位置決めされた状態で着脱可能に取付けられている。

また、フィーダ一設置領域 3のうちの一部には一括交換台車 6が装備され、図示の例では前側（図 1で右側）のフィーダ一設置領域 3の片半部に一括交換台車 6が装備されている。この一括交換台車 6は、複数のテープフィーダ一 5を並列に配置した状態で着脱可能に保持するフィーダ一取付用プレート 4を有するとともに、下端部に車輪（図示せず）を有し、複数のテープフィーダ一を搭載した状態で台車ごと実装機本体 1に対して着脱可能となっている。なお、フィーダ一設置領域 3のうちの他の部分には、フィーダ一取付用プレート 4が固定的に設けられ、テープフィーダ一 5が直接取り付けられている。

上記基台の上方にはへッドュニット 8が装備され、このヘッドユニット 8は X軸方向（コンベア 2と平行な方向）及ぴ Y軸方向（図 1におけるコンベア 2と直交する方向）に移動することができるようになつている。すなわち、実装機本体 1の基台には、ヘッドユニット 8の支持部材 1 0 が Y軸方向の固定レール 1 1に移動可能に配置され、支持部材 10上にへッドユニット 8が X軸方向のガイド部材（図示せず）に沿って移動可能に支持されている。そして、 Y軸サーポモ一タ 1 2によりポールねじ 1 3を介して支持部材 1 0の Y軸方向の移動が行なわれるとともに、 X軸サーポモータ 14によりポールねじ 1 5を介してへッドュニット 8の X軸方向の移動が行なわれるようになつている。

上記へッドュニット 8には複数の部品装着用へッド 1 6が搭載されており、当実施形態では 8本のヘッド 1 6が X軸方向に一列に並べて配設されている。これらのヘッド 1 6は、先端に吸着ノズル（図示せず）を有し、この吸着ノズルに供給される負圧による吸引力で部品を吸着し得るようになっている。

上記のような概略構造の表面実装機において、上記各テープフィーダ一 5には、テープフィーダ一とこれに収容される部品の少なくとも一方に関する情報を記録する記録部が設けられ、当実施形態では無線通信可能な記録部である無線タグ 20が設けられている。この無線タグ 20は、 RF I D r a d i o f r e q u e n c y i d e n t i f i c a t i o n; と称されるもので、 I Cに情報を書き換え可能に記録し、かつ、無線で通信できるようになつている。

上記無線タグ 20には、例えばフィーダ一の種類、固有番号（フィーダ一識別記号）、当該フィーダ一に収容された部品の種類、残数等が書き込まれている。また、当該フィーダ一に関する履歴（例えば部品が何個供給されたか、どのようなエラーが何回発生したか等の情報）も記憶させておくことができる。なお、無線タグ 20に記録される情報はフィーダ一識別記号だけでもよく、あるいはフィーダ一収容された部品の識別記号だけでもよい。この場合、後述の制御基板 2 3等に設けられるメモリに、フィーダー又は部品の識別記号に対応づけて部品の種類、残数等を書き込んでおき、照合し得るようにしておけばよい。

一方、実装機本体 1のフィーダ一設置領域 3には、無線タグ 2 0からの情報を受信する受信手段としてのアンテナ 2 1が配設されている。さらに、アンテナ 2 1により得られる信号を処理する回路等が実装機本体 1に設けられている。

これらの構成を、図 2乃至図 5を参照しつつ具体的に説明する。

図 2は信号処理及び制御のための電気系統を主に示す概略平面図である。この図に示すように、実装機本体 1のフィ一ダー設置領域 3は複数の区域に区分され、その各区域に対してそれぞれ、アンテナ 2 1により受信された情報を読取って判別及び記憶を行う制御基板 2 3が 1枚ずつ設けられている。図示の実施形態では、フィーダ一設置領域 3が前側と後側で 2つずつ、都合 4つの区域 3 a〜3 dに区分され、各区域 3 a〜3 d毎に、区域内に設置されるテープフィーダ一 5の数に対応する所定数（例えば 2 5 個）のアンテナ 2 1が、各テープフィーダ一 5の無線タグ 2 0に対応するように配設されるとともに、各区域 3 a〜3 dに対応して 4枚の制御基板 2 3が設けられている。

そして、各区域 3 a〜3 d毎に所定数ずつのアンテナ 2 1が各制御基板に電気的に接続されるとともに、各制御基板 2 3が、実装機の各種制御を行う 1つのコントローラ 2 5に電気的に接続されている。

アンテナ 2 1及びこれに接続される回路をさらに詳しく説明すると、図 3及び図 4にも示すように、フィーダ一設置領域 3の各区域 3 a〜3 dにはそれぞれ複数のアンテナ基板 2 2が設けられている。このアンテナ基板 2 2は、 1つの区域に配設されるべき所定数のアンテナ 2 1のうちの一部に相当する複数個（例えば 1 0個）のアンテナ 2 1と、これらのアンテナ 2 1の通信を制御する通信制御回路 2 2 aと、外部通信インターフェイス 2 2 bとを一体に形成したものであり、例えばプリント配線により基板表面側にアンテナ 2 1が形成されるとともに、基板裏面側に通信制御回路 2 2 a及び外部通信ィン夕一フェイス 2 2 bが設けられている。このアンテナ基板 2 2が、フィーダ一取付用プレート 4の上面から上方に臨む状態で、フィーダ一取付用プレート 4に埋め込まれることにより、フィーダ一取付用プレート 4にテープフィーダ一 5が取付けられたときに、テープフィーダ一 5の無線タグ 2 0とアンテナと 2 1が対応して送受信可能となるように構成されている。

また、上記制御基板 2 3は、マイコン 2 3 aと、上記アンテナ基板 2 2 との通信のための外部通信ィン夕一フェイス 2 3 bと、コントローラ 2 5 との通信のための外部通信ィン夕一フェイス 2 3 cとを含んでいる。この制御基板 2 3がフィ一ダー取付用プレート 4の下方において実装機本体 1 (又は一括交換台車 6 ) に組み付けられるとともに、各区域毎に複数のァンテナ基板 2 2と制御基板 2 3とが外部ィンターフェイス 2 2 b， 2 3 間の通信線 2 4を介して接続されている。

そして、アンテナ 2 1により受信されたフィーダ一情報がアンテナ基板 2 2から制御基板 2 3ヘシリアル通信により送られる。この際、区域内の各アンテナ 2 1の個々の位置、つまりフィーダ一取付位置は、通信回路を切替えることにより判別することができる。そして、上記フィーダ一情報及びフィーダ一取付位置等が制御基板 2 3のマイコン 2 3 aのメモリに記憶されるようになっている。

さらに、コントローラ 2 5にも外部通信インタ一フェイス 2 5 aが設けられ、各制御基板 2 3の外部インターフェイス 2 3 aとコントローラ 2 5 の外部ィンターフェイス 2 5 aとがネットヮ一ク 2 6によって接続されている。そして、上記制御基板 2 3からコント口一ラ 2 5に必要時（フィ一ダー取付時やフィーダ一交換時等）にフィーダ一情報等が送られる。そして、コントローラ 2 5では制御基板 2 3からの情報が受信されるとともに、その情報がどの制御基板 2 3から送られたものであるかが判別されることにより、フィーダー情報がフィーダー設置領域 3内のどの区域に取り付けられたフィーダ一についてのものであるかといつたことが判別される。なお、フィーダ一設置領域 3の中の 1つの区域 3 bは一括交換台車 6が占めており、この区域 3 b内の複数のアンテナ基板 2 2とこれに対応する 1枚の制御基板 2 3は、一括交換台車 6に設けられている。そして、一括交換台車 6の制御基板 2 3と実装機本体のコントローラ 2 5との間に、一括交換台車 2 3が実装機本体 1に装着されたときに上記制御基板 2 3と上記コントローラ 2 5とを電気的に絶縁した状態で通信可能とする通信手段が設けられている。

この通信手段は、例えば図 5に示すように構成されている。すなわち、制御基板 2 3及びコントローラ 2 5の外部通信インターフェイス 2 3 b , 2 5 aに相当する部分には、通信制御用の I C 2 3 0 , 2 5 0と通信ラインに対する接点 2 3 1 , 2 5 1との間にトランス 2 3 2 , 2 5 2が設けられることにより、電気的絶縁状態で通信可能な通信手段が構成されている上記トランスの代りに、電磁誘導結合や電解結合、赤外線等を用いることもでき、これらを用いることで接点をなくすことも可能である。また、電気的絶縁状態で通信可能な通信手段は少なくとも一括交換台車 6の制御基板 2 3と実装機本体のコントローラ 2 5との間に設けておけばよいが、図 5に示す例では共通化のため他の制御基板 2 3も一括交換台車 6の制御基板 2 3と同様の構成となっている。

以上のような当実施形態の実装機によると、テ一プフィーダ一 5が実装機本体 1のフィーダ一設置領域 3に取り付けられたときに、テープフィーダ一 5の無線タグ 2 0から与えられたフィーダ一情報がアンテナ 2 1により受信され、実装機本体 1側に取り込まれる。

この場合、フィーダ一設置領域 3の複数の区域 3 a〜3 dに対してそれぞれ設けられた制御基板 2 3により、フィーダ一情報の読取り、判別、記憶等の処理が各区域 3 a〜3 d毎に分散して同時並行的に行われた上で、各制御基板 2 3からコントローラ 2 5に必用な情報だけが送られる。このため、従来のようにコントローラが各フィーダ一と直接通信する場合と比ベ、コントローラ 2 5の情報処理量が大幅に減少し、コントローラ 2 5の負担が軽減されるとともに、情報処理時間が短縮される。

さらに当実施形態では、各区域 3 a〜3 d毎にアンテナ基板 2 2が複数設けられ、その複数のアンテナ基板 2 2から制御基板 2 3にフィ一ダー情報が送られるようになつているため、全てのフィーダ一情報を得るのに要する通信時間は個々のアンテナ基板 2 2が取り扱うフィ一ダー数分の通信時間でよく、情報処理時間が大幅に短縮されることとなる。

また、所定数のアンテナ 2 1と通信制御回路 2 2 a等がアンテナ基板 2 ,2に一体に形成され、かつ、比.較的近い位置に配置されている板 2 2と制御基板 2 3とがシリアル通信可能に接続されることにより、これらの間の通信のための配線が簡略化される。そして、制御基板 2 3がコントローラ 2 5に接続されることにより、各アンテナがコントローラに直接接続されるような場合と比べてコントローラ 2 5への通信のための配線も減少し、簡略化される。

さらに、一括交換台車 6には 1つの区域 3 b分のアンテナ基板 2 2および制御基板 2 3が設けられ、一括交換台車 6が実装機本体 1に装着されたときに一括交換台車 6の制御基板 2 3とコントローラ 2 5とが通信可能となるように構成されているため、一括交換台車 6と実装機本体 1との間の配線も簡単に保ち得る。

ところで、このように一括交換台車 6に通信を行う手段を備える場合に、実装機本体に対する一括交換台車装着時に両者間で電気接続が行われるような構造では、電源が入ったまま一括交換台車が着脱されれば制御基板上のデバイスに電気的ストレスが加わってデバイスの故障の原因となり、これを避けるためには一括交換台車が着脱時に電源をオフする作業が必要となる。これに対し、図 5に示すように制御基板 2 3とコントローラ 2 5とを電気的に絶縁した状態で通信可能とする通信手段が設けられている当実施形態では、電源を入れたまま一括交換台車の着脱を支障なく行うことができ、段取り時のロスがなくなる。その上、段取り指示を表示した画面を見ながら作業を行うことができるため、作業ミスの軽減も期待できる。なお、上記フィーダ一情報は常に制御基板 2 3には取り込まれるが、各制御基板 2 3からコントローラ 2 5には必用なときにだけ送られるようにすればよい。例えば、第 2の実施形態として図 6〜図 8に示すようにすることが好ましい。

この第 2の実施形態において、実装機本体には、複数の情報処理用制御部としての制御基板 2 3と、これらの制御基板 2 3に通信手段を介して接続された実装機制御用のコントローラ 2 5とが装備されている。上記各制御基板 2 3には、実装機本体 1に取付けられる多数のテープフィーダ一 5 のうちの所定数（例えば 2 5本）ずつからのフィーダ一情報がアンテナ 2 1等を介して取り込まれるようになつている。そして、各区域 3 a〜3 d に対応して 4枚の制御基板 2 3が設けられている。

また、フィーダ一設置領域 3の各区域 3 a〜3 dにそれぞれ複数のアンテナ基板 2 2が設けられている。図 6に示すように、このアンテナ基板 2 2に、 1つの区域に配設されるべき所定数のアンテナ 2 1のうちの一部に相当する複数個（例えば 1 0個）のアンテナ 2 1と、これらのアンテナ 2 1に接続された通信制御回路 2 2 a (アンテナ通信制御手段）と、外部通信ィンタ一フェイス 2 2 bとが一体に形成されている。このアンテナ基板 2 2がフィーダ一取付用プレート 4に埋め込まれ、フィーダ一取付用プレ —ト 4にテープフィーダ一 5が取付けられたときに、テープフィーダ一 5 の無線タグ 2 0とアンテナと 2 1が対応して送受信可能となるように構成されている。

そして、各区域 3 a〜 3 d毎に、複数のアンテナ基板 2 2が通信線 2 4 を介して制御基板 2 3に接続され、アンテナ 2 1により受信されたフィーダ一情報がァンテナ基板 2 2から制御基板 2 3ヘシリアル通信により送られるようになっている。また、各制御基板 2 3が、実装機の各種制御を行うコントローラ 2 5にネットワーク 2 6を介して接続されている。

これらの構成は第 1の実施形態とほぼ同じである。

上記制御基板 2 3は、マイコン 2 3 aと、上記アンテナ基板 2 2との通信のための外部通信ィンターフェイス 2 3 bと、コント口一ラ 2 5との通信のための外部通信ィンターフェイス 2 3 cとを含んでいる。外部通信ィン夕"フェイス 2 3 cは、ネットワーク 2 6を介し、コントローラ 2 5に設けられた外部通信ィンターフェイス 2 5 cに接続されている。

マイコン 2 3 aは、上記フィーダ一情報を記憶する記憶手段 2 3 1と、同一位置のフィーダ一についての新たに入力されたフィーダ一情報と既に記憶されているフィーダ一情報とを比較して、両者が違っている場合、つまりフィーダ一の交換等によりフィーダ一情報の変更があった場合にこれを判別する判別手段 2 3 2と、実装機制御用のコントローラ 2 5に対して通常はフィーダ一取付状態の変更の有無を示す信号のみを送信し、フィーダー情報の変更があつたときにそのフィーダ一情報を送信する通信制御手段 2 3 3とを有している。

次に、上記制御基板 2 3とコントローラ 2 5とにおける処理の一例を、図 7のフローチヤ一卜によって説明する。

このフローチャートに示す処理は、電源の投入または実装機本体 1に対する一括交換台車 6の接続によってスタートし、制御基板 2 3側では先ず初期設定として情報更新フラグをクリアする（ステップ S 1) とともに、記憶手段 23 1に相当する CPUローカルメモリを初期化する（ステップ S 2) 。

次に、テープフィーダ一 5の無線タグ 20からフィーダ一情報を読み出し（ステップ S 3) 、そのフィーダ一情報と C PUローカルメモリに記憶されている情報とが不一致か否かを判定する（ステップ S 4) 。その判定が N〇の場合はステップ S 3に戻って次のフィニダ一情報の読み出し及びステップ S 4の判定を繰返す。

ステップ S 4で不一致であることを判定した場合は、読み出したフィ一ダ一情報を C P Uローカルメモリに格納する（ステップ S 5) 。つまり、テープフィーダ一が交換されること等により、同じ位置のフィーダ一についての既に記憶されているフィーダ一情報と新たに読み出されたフィーダ一情報とが違った場合（記憶されているフィーダ一情報が無い場合を含む）には、 CPU口一カルメモリ内の情報を新たに読み出した情報に更新する。

そして、情報更新フラグを「1」とし（ステップ S 6) 、その後、コントローラ 25からの情報要求メールを受信したとき（ステップ S 7) 、 C P Uローカルメモリからフィーダ一情報をメール送信バッファに格納し

(ステップ S 8) 、さらにこのフィーダ一情報をコントローラ 2 5へ送信する（ステップ S 9) 。それから、情報更新フラグを「0」にクリアした上で（ステップ S 1 0) 、ステップ S 3に戻ってそれ以下の処理を繰返す。一方、コントローラ 25側では、先ず情報格納用メモリを初期化する

(ステップ S 1 0 1) 。次に、制御基板 23から与えられる情報更新フラグを示す信号を受信して、情報更新フラグが「1」か否かを判別し（ステップ S 1 02) 、情報更新フラグが「1」にならない限りこのフラグの判別のみを繰返す。

情報更新フラグが「 1」になれば、情報要求を制御基板 2 3に送信し (ステップ S 1 0 3) 、それに応じて制御基板 2 3から送られるフィーダ一情報を受信する（ステップ S 1 0 4 ) 。そして、受信したフィーダ一情報を情報格納用メモリに格納する（ステップ S 1 0 5 ) 。

以上のような当実施形態の装置によると、テープフィーダ一 5が実装機本体 1のフィーダ一設置領域 3に取り付けられたときに、テープフィーダ ― 5の無線夕グ 2 0に記録されているフィ一ダー情報が実装機本体 1側に取り込まれる。

特に、上記フローチヤ一トに示すような処理により、処理の高速化とコントローラ 2 5の負担軽減が同時に実現される。この点を、図 5によって具体的に説明する。

図 5は、実装機に装着された各テープフィーダ一 5と上記制御基板 2 3 との間での情報の送受信及び制御基板とコントローラとの間の通信の処理を模式的に示している。この図に示す例によると、第 1乃至第 4の制御基板 2 3により、所定数（2 5本）ずつのテープフィ一ダー 5の各無線タグ

2 0からフィーダ一情報が読み出され、これら 4つの制御基板 2 3によるフィーダ—情報の読み出しが並列処理で行われるため、従来のようにェつのコントローラで全フィーダ一情報を順次読み出していく場合と比べ、処理時間が 1 Z 4程度に高速化される。

また、テ一プフィーダ一 5と制御基板 2 3との間では常時フィーダ一情報の通信が行われるが、制御基板 2 3とコントローラ 2 5との間では、通常は、フィーダ一情報が更新されたか否かを示す情報更新フラグのみの通信が行われ、そのフラグによりフィーダ一情報が更新されたことが判別されたときにのみフィーダー情報が通信される。

従って、具体例として 1本のテープフィーダ一 5のフィーダ一情報の情報量を 5 0バイトとし、 1 0 0本のテープフィーダ一 5を実装機に装着した場合、従来のように 1つのコントローラで全フィーダ一情報を読み出すとすると、その情報量は 5 0 0 0バイトという膨大な量になるのに対し、図 4に示す本発明の具体例では、制御基板 2 3の個々が処理する情報量は 1 2 5 0バイトとなり、また、制御基板 2 3とコントローラ 2 5との間で通常時に通信される情報更新フラグはフィーダ一 1本につき 1ビットあればよいので、フィーダ一 1 0 0本でも 1 0 0ビットの通信量でよく、上記の従来例と比べて 1ノ4 0 0の通信量となる。つまり、コントローラ 2 5の負担が大幅に軽減される。

なお、本発明の具体的構造は上記実施形態に限定されず、種々変更可能である。

例えば、上記実施形態ではテープフィーダ一 5に無線タグ 2 0を設け、実装機本体 1にアンテナ 2 1を配設しているが、フィーダ一側に設ける記録手段及び実装機本体側に設ける受信手段はこのようなものに限られず、例えば接点を介して通信を行うようなものでもよい。

また、一括交換台車 6は実装機本体 1に対して 2台以上装着するようにしてもよく、この場合、各一括交換台車 6にそれぞれアンテナ基板 2 2及び制御基板 2 3を配設しておけばよい。

また、アンテナ基板 2 2と制御基板 2 3を一体化し、同一基板としてもよい。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明の表面実装機は、実装機本体のフィーダ一設置領域が複数の区域に区分されて、その各区域毎に、区域内の所定数の受信手段に接続されて、フィーダ一からの情報の読取り、判別及び記憶を行う制御基板が設けられ、その各制御基板と実装機制御用のコントローラとが通信可能となっているため、フィーダ一設置領域に設置される多数のフィーダ一からの情報が各制御基板により分散処理され、コントローラの情報処理量が軽減される。従って、コントローラの負担を軽くするとともに、情報処理時間を大幅に短縮することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 実装機本体のフィーダ一設置領域に、実装部品供給用の多数のフィーダ一が着脱可能に設置され、上記各フィーダ一に、フィーダ一とこれに収容される部品の少なくとも一方に関する情報を記録する記録部が設けられる一方、上記記録部からの情報を受信する受信手段が実装機本体のフィーダ一設置領域に配設されている表面実装機において、

上記実装機本体のフィーダ一設置領域が複数の区域に区分されて、その各区域毎に、区域内に設置されるフィーダ一の数に対応する所定数の受信手段が配設されるとともに、

上記受信手段により受信された情報を読取って判別及び記憶を行う制御基板が上記各区域に対してそれぞれ設けられ、

その各制御基板と実装機制御用のコントローラとが通信可能となっていることを特徴とする表面実装機。

2 . 複数のフィーダ一を搭載した一括交換台車が実装機本体に対して着脱可能に装備され、この一括交換台車が実装機本体のフィーダ一設置領域の一部を占めるように構成され、

この一括交換台車に、 1つのグループの受信手段と、その各受信手段が電気的に接続された制御基板とが設けられるとともに、

少なくとも一括交換台車の制御基板と実装機本体のコントローラとの間に、一括交換台車が実装機本体に装着されたときに上記制御基板と上記コントロ一ラとを電気的に絶縁した状態で通信可能とする通信手段が設けられていることを特徴とする請求項 1記載の表面実装機。

3 . 上記記録部は無線通信可能であり、上記受信手段はアンテナからなることを特徴とする請求項 1記載の表面実装機。

4 . 上記フィーダ一設置領域の各区域にそれぞれ、複数のアンテナと、これらのアンテナと上記制御基板との間の通信を制御するアンテナ通信制御回路とを一体に備えたアンテナ基板が複数設けられ、この複数のアンテナ基板と上記制御基板とが電気的に接続されていることを特徴する請求項 3 記載の表面実装機。

5 . 上記制御基板は、各区域に設置された所定数のフィーダ一からのフィ？報を入力する入力手段と、そのフィーダ一情報を記憶する記憶手段と、新たに入力されたフィーダ一情報を既に記憶されているフィーダ一情報と比較して、フィーダ一情報の変更があった場合にこれを判別する判別手段と、上記コントローラに対して通常はフィーダ一情報の変更の有無を示す信号のみを送信し、フィーダ一情報の変更があつたときにそのフィーダ一情報を送信する通信制御手段とを有していることを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれかに記載の表面実装機。

6 . 実装部品供給用の多数のフィーダ一が実装機本体に着脱可能に取付けられ、その各フィーダ一に、フィーダ一とこれに収容される部品の少なくとも一方に関する情報であるフィーダ一情報を記録する記録部が設けられるとともに；フィーダ一が実装機本体に取付けられたときに上記フィーダ一情報がフィーダ一から実装機本体に与えられるようになつている表面実装機において、

実装機本体に取付けられるフィーダ一のうちの所定数ずつからのフィーダー情報を取り込む複数の情報処理用制御部と、この複数の情報処理用制御部と通信手段を介して接続された実装機制御用のコントローラとを備え，上記情報処理用制御部は、上記所定数のフィーダ一からのフィ一ダー情報を入力する入力手段と、そのフィーダ一情報を記憶する記憶手段と、新たに入力されたフィ一ダ一情報を既に記憶されているフィーダー情報と比較して、フィーダ一情報の変更があった場合にこれを判別する判別手段と、上記コントローラに対して通常はフィーダ一情報の変更の有無を示す信号のみを送信し、フィーダ一情報の変更があつたときにそのフィーダ一を送信する通信制御手段とを有していることを特徴とする表面実装機。