WO2004081674A1

WO2004081674A1 - 液体現像電子写真装置のトナー濃度調整方法及び装置

Info

Publication number: WO2004081674A1
Application number: PCT/JP2004/003036
Authority: WO
Inventors: Norihiro Yamasaku
Original assignee: Pfu Limited
Priority date: 2003-03-13
Filing date: 2004-03-09
Publication date: 2004-09-23
Also published as: EP1602987A1; EP1602987A4; JP2004279501A; US20060045552A1; US7171143B2

Abstract

中間転写体１にトナー画像を転写した後の感光ドラム２の表面に残存する液体トナーは、回収ポット６ａに集約され、そこからキャリアポット２０に導かれて貯留され、別途の指示にしたがってトナー濃度調整装置１０へ送られる。また、現像ローラ３より感光ドラム２に供給された残りの液体トナーは、回収ポット６ｂに集約され、そのまま、トナー濃度調整装置１０へ送られる。トナー濃度調整装置１０において、濃度調整された後の液体トナーは、供給ポット７に送られ、そこから供給ローラ４を介して現像ローラ３に供給されて、静電潜像の現像のために用いられる。トナー濃度調整装置１０は、濃度調整ポットに、キャリア抽出機構、トナー補充機構、トナー濃度検出機構等を組み込んだものである。

Description

明細書液体現像電子写真装置のトナー濃度調整方法及び装置技術分野 ·

本発明は、所定濃度の液体トナーを使用する液体現像電子写真装置から使用後の液体トナーを回収して、元の所定濃度に調整し、この調整した液体トナーを再利用する液体現像電子写真装置のトナー濃度調整方法及び装置に関する。背景技術

液体現像電子写真装置に適用する液体トナーのトナー濃度調整の方式における公知の例として、例えばトナーが一定量になったときに白地印刷を行なわせてキャリアの消費を促すという方式（特許文献 1参照）と力、あるいは感光ドラムより回収した残トナーを物理的に高濃度トナーと低濃度トナーとに分離させるという方式 (特許文献 2参照) などがある。

特許文献 1 ：特開平 1 0— 6 3 1 0 3号公報

特許文献 2 ：特開平 1 0— 2 8 2 7 9 6号公報

従来より液体現像電子写真装置としては、周知の画像形成プロセスによって感光ドラム上に静電潜像を形成し、単色のトナー粒子とキヤリアよりなる液体トナ一を供給することで静電潜像を現像してトナー画像化し、このトナー画像を中間転写体に転写供給する。中間転写体に転写された単色のトナー画像は、他の単色トナー画像と複合化してカラー画像を形成し、所定の印刷媒体に転写される。上記構成の液体現像電子写真装置において画像形成を行なう場合、液体トナー中のトナー粒子は画像部分の面積によってその消費量を異にするが、キャリアの消費量は画像面積に依存することなくほぼ一定量が消費される。また印刷に供した液体トナーの残りは回収され、再度の印刷に供される。その際、トナー濃度調整装置において当該液体トナーの濃度が一定の値となるべく調整される。これより、トナー濃度調整装置において調整するトナー濃度は印刷された内容によって常に変動する。第 7図に基づいて、従来の技術による液体現像電子写真装置に設けるトナー濃度調整装置を説明する。感光ドラム 2の表面に形成する静電潜像は現像ローラ 3 より転写提供を受けた液体トナーによって現像されてトナー画像となり、さらにこのトナー画像は中間転写体 1に転写供給される。中間転写体 1にトナー画像を転写提供した後の感光ドラム 2の表面に残存する液体トナー（残トナー）は、回収ブレード 5 aによって搔き取られて回収ポット 6 aに集約される。画像を形成するトナー粒子のほとんどが中間転写体 1の表面に転写されるので、回収ポット 6 aに集約される液体トナーは主にキヤリァによって構成される。また現像ローラ 3より感光ドラム 2に転写供給された残りの液体トナーは回収ブレード 5 bで搔き取られて回収ポット 6 bに集約される。

回収ポット 6 aおよび 6 bに集約された液体トナーは、それぞれトナー濃度調整装置 5 0に送られる。トナー濃度調整装置 5 0においては、濃度調整ポット 5 1の中でトナー濃度検出機構 5 4による監視下で、高濃度トナー補充機構 5 3より提供を受けた高濃度トナー（トナー粒子の比率を使用中の液体トナーよりも高くした液体トナー) を混合する。このようにして、印刷工程で失われたトナー粒子を補給することにより、トナー濃度を高め、所定の濃度に達した液体トナーを再生トナーとして供給ポット 7へ搬送して再度の使用に供する。

上記の混合される高濃度トナーは、液体トナーとしての特性を持たさなければならないので、高濃度トナーに含まれるトナー粒子の割合が全体の 3 0 %程度を超えて濃度を高めることはできない。したがって濃度調整に際して高濃度トナーを供給すると、必要とされるトナー粒子と共にキヤリアの供給も行なわれるので、全体としては再生される液体トナーの量が増加することになる。

さらに、印刷工程で所要の印刷面積が広く指定されるなど、トナー粒子の消費量が多い場合は、キャリアの残存量に比較して補充すべきトナー粒子量が多くなるので、濃度調整に必要な高濃度トナーも多く必要とされる。

これより、再生液体トナーを生成するトナー濃度調整装置 5 0では、再生された液体トナーの量が多くなり、濃度調整ポット 5 1より液体トナーが溢れ出る危険がある。発明の開示

上述したごとく、従来の技術において、感光ドラムの表面から回収された液体トナーにはキヤリァが多く含まれていることや、トナー濃度調整に供する高濃度トナーにもキヤリァが含まれていることなどから、再生トナーが必要以上に多く生成されて濃度調整ポットよりあふれ出る恐れがあるという問題点がある。

これより、本発明は、以上の問題点を解消すべくなされたものであって、トナ一濃度調整時に、トナー再生に必要な高濃度トナーの分量を抑制し、生成される再生トナーの量を抑制することによって、液面の上昇を抑え、ポットからの溢れ出しを防止することを目的とする。

本発明の液体現像電子写真装置のトナー濃度調整方法は、キャリア中に所定濃度のトナー粒子を分散させた液体トナーを使用する液体現像電子写真装置から使用後の液体トナーを回収して、元の所定濃度に調整し、この調整した液体トナーを再利用する。濃度調整ポット内に、回収した液体トナーを導入すると共に、液体現像電子写真装置で使用される液体トナーの所定濃度よりも高い比率のトナー粒子を含有させた高濃度液体トナーと、キヤリアとをそれぞれ補充する。そして、濃度調整ポット中に貯留する液体トナーより、キャリアを分離して抽出して、液体トナー濃度を所定濃度に調整し、この所定濃度に調整された液体トナーを、液体現像電子写真装置で再利用する。

本発明の液体現像電子写真装置のトナー濃度調整装置は、回収した液体トナーが導入される濃度調整ポットと、該濃度調整ポットに、液体現像電子写真装置で使用される液体トナーの前記所定濃度よりも高い比率のトナー粒子を含有させた高濃度液体トナーと、キャリアとをそれぞれ補充する供給機構と、濃度調整ポット中の液体トナーより、キャリアを分離して抽出するキャリア抽出機構と、を備える。この濃度調整ポット中において所定濃度に調整された液体トナーを、液体現像電子写真装置で再利用する。

また、キャリア抽出機構は、濃度調整ポット中に貯留する液体トナーに浸漬して回転駆動する第 1のローラと、この第 1のローラと転動して液体トナーの供給を受ける第 2のローラと、この第 2のローラから液体トナー層の供給を受ける第 3のローラと、第 2のローラと第 3のローラの間に印加するバイアス電圧源とを備え、このバイアス電圧を印加することにより、液体トナーに含まれるトナー粒子を第 2のローラ上に残留させる一方、キヤリァを第 3のローラ側に移動させ、この第 3のローラ側に移動したキヤリァを回収する。

また、濃度調整ポット中に貯留する液体トナーの濃度を検出する機構をさらに備え、この機構は、濃度調整ポット中に貯留する液体トナーに浸潰して所定の速度で回転駆動する供給ローラ及ぴ該供給ローラと転動して液体トナーの供給を受ける反射ローラよりなるローラ対と、この反射ローラに対向する位置に設ける光学センサとによって構成することができる。図面の簡単な説明

第 1図は、液体現像電子写真装置に設けたトナー濃度調整装置を例示する図である。

第 2図は、トナー濃度調整装置 1 0の詳細を説明する図である。

第 3図は、キヤリァ抽出機構 1 2の詳細を説明する図である。

第 4図は、トナー濃度検出機構 1 4の詳細を説明する図である。

第 5図は、液体現像電子写真装置におけるトナー濃度調整装置の制御の手順を構成する要素を説明するプロック図である。

第 6図は、トナー濃度調整装置の制御の手順を説明するフローチヤ一トである。第 7図は、従来の技術による液体現像電子写真装置に設けるトナー濃度調整装置を説明する図である。発明を実施するための最良の形態

以下、例示に基づき、本発明を説明する。第 1図は、液体現像電子写真装置に設けたトナー濃度調整装置を例示する図である。本発明は、液体現像電子写真装置において画像形成を行なうために所定濃度を有する液体トナーを使用した後、消費されなかった液体トナーを回収して、トナー濃度調整装置において元の所定濃度に調整し、この調整した液体トナーを再利用する。

感光ドラム 2の表面には、図示省略した周知の手段により、静電潜像が形成される。この感光ドラム 2の表面上の静電潜像は、現像ローラ 3より提供を受けた液体トナーによって現像されてトナー画像となり、さらにこのトナー画像は中間転写体 1に転写される。中間転写体 1上のトナー画像は、さらに図示省略した周知の手段により、印刷媒体上に転写して定着される。使用される液体トナーは、例えば、キャリアとして不揮発性のシリコーンオイルが用いられ、このシリコーンオイル中にレジン（樹脂）と顔料からなる粒径 1〜 2 μ m程度のトナー粒子が 10〜20%程度の比率で分散している。本明細書で用いた「トナー濃度」なる表示は、このキャリア中のトナー粒子の比率を表している。

中間転写体 1にトナー画像を転写した後の感光ドラム 2の表面に残存する液体トナー（残トナー）は、回収ブレード 5 aによって搔き取られて回収ポット 6 a に集約される。画像を形成するトナー粒子のほとんどが、感光ドラム 2から中間転写体 1の表面に転写されるので、感光ドラム 2から回収ポット 6 aに集約される液体トナーは、主にキャリアによって構成される

また現像ローラ 3より感光ドラム 2に供給された残りの液体トナーは回収ブレード 5 bで搔き取られて、回収ポット 6 bに集約される。この回収ポット 6 bに集約される液体トナーは、感光ドラム 2の表面に形成されるトナー画像に対するいわばネガ画像を形成するものであり、その組成の割合は、現像ローラ 3に供給される現像前の液体トナーとほぼ同等である。

回収ポット 6 aに集約される液体トナーはキヤリアポット 2 0に導かれて貯留され、別途の指示にしたがってトナー濃度調整装置 1 0へ送られる。回収ポット 6 に集約される液体トナーはそのまま、トナー濃度調整装置 1 0へ送られる。トナー濃度調整装置 1 0において、濃度調整された後の液体トナーは、供給ポッ 1、 7に送られ、そこから供給ローラ 4を介して現像ローラ 3に供給されて、前述したように静電潜像の現像のために用いられる。

次に、トナー濃度調整装置 1 0の詳細を、第 2図を参照して説明する。トナー濃度調整装置は、液体現像電子写真装置において使用後に残った液体トナーを回収して、元の所定濃度に調整し、この調整した液体トナーを再利用のために供給する装置である。トナー濃度調整装置 1 0は、濃度調整ポット 1 1に、キャリア抽出機構 1 2、トナー補充機構 1 3、トナー濃度検出機構 1 4および攪拌機構 1 5を組み込んだものである。まず、このキャリア抽出機構 1 2の詳細を、第 3図を参照して説明する。キヤリァ抽出機構 1 2は、濃度調整ポット 1 1中に貯留する濃度調整に供される液体トナーに浸漬して所定の速度で回転駆動する供給ローラ 1 2 1と、この供給ローラ 1 2 1 と転動して液体トナーの供給を受ける展開ローラ 1 2 2と、この展開口ーラ 1 2 2の表面で均等な厚みに揃えられた液体トナー層の供給を受けるキヤリアローラ 1 2 3とを備える。

展開ローラ 1 2 2とキヤリアローラ 1 2 3との間にはバイアス駆動源 1 2 7が接続される。バイアス駆動源 1 2 7は、展開ローラ 1 2 2側をマイナス極とし、キヤリアローラ 1 2 3側をプラス極として構成させる。液体トナーに含まれるトナー粒子がプラスに帯電している構成の場合、このバイアス電圧によってトナー粒子はキヤリアローラ 1 2 3側に移動せずに展開ローラ 1 2 2上に残留し、キヤリァのみがキヤリアローラ 1 2 3側に移動する。したがってキヤリアローラ 1 2 3の表面にはキヤリァのみが供給される。

キヤリアローラ 1 2 3の表面に供給されたキヤリァはブレード 1 2 4によって搔き取られ、回収ポット 1 2 6に集約される。回収ポット 1 2 6に集約されたキャリアは、キャリアポット 2 0 (第 1図参照）に導かれて、そこで貯留される。このように、キャリア抽出機構 1 2は、濃度調整ポット 1 1に貯留する液体トナ一よりキャリアを抽出し、この貯留液体トナーの濃度を高める機能を持つことになる。

そして、この供給ローラ 1 2 1 と展開ローラ 1 2 2とキャリアローラ 1 2 3によるローラ対は、その回転速度を上げると、単位時間あたりのキャリア抽出量が多くなる。

第 2図に示すごとく、トナー濃度調整装置 1 0に備えるトナー補充機構 1 3は、キヤリアポット 2 0よりキヤリァを導き入れるキヤリァ捕充機構 1 3 1と、別途に高濃度トナーを貯留する高濃度トナー補充機構 1 3 2とにより構成する。高濃度トナーは、液体現像電子写真装置において現像のために使用される液体トナーよりも、トナー粒子の比率を高くした液体トナーである。

さらに、トナー濃度調整装置 1 0は、濃度調整ポット 1 1に貯留する液体トナ一を攪拌する攪拌機構 1 5を備えている。次に、トナー濃度検出機構 1 4の詳細を、第 4図を参照して説明する。トナー濃度検出機構 1 4は、濃度調整ポット 1 1中に貯留する濃度調整に供される液体トナーに浸漬して所定の速度で回転駆動する供給ローラ 1 4 1およびこの供給口ーラ 1 4 1と転動して液体トナーの供給を受ける反射ローラ 1 4 2よりなるローラ対と、この反射ローラ 1 4 2に対向する位置に設ける光学センサ 1 4 5とによつて構成するものである。

供給ローラ 1 4 1の表面に付着した液体トナーは、ドクターブレード 1 4 3によって所定の厚みに調整された後、反射ローラ 1 4 2表面に供給される。光学センサ 1 4 5は、光源光を照射してその反射光を測定することによって、反射ローラ 1 4 2の表面に付着する所定の厚みの液体トナー層中に含まれるトナー粒子量を計測してトナー濃度を検知する。トナー濃度測定に供した液体トナー層は、測定後にクリ一ユングブレード 1 4 4によって拭い取られる。

これにより、トナー濃度検出機構 1 4が検出するトナー濃度値が高くなるとキャリァ捕充機構 1 3 1 (第 2図を参照) よりキヤリアを補充し、トナー濃度値が低くなるとキャリア抽出機構 1 2 (第 2図及び第 3図を参照）のローラを駆動させ、濃度値の低さ（目標とするトナー濃度から低い方へのズレ）に応じて回転駆動速度を高めて、キャリア抽出量を増大させる。

また濃度調整ポッ卜の貯留する液体トナーの液量が減って液面が低下し、トナ一濃度検出機構 1 4の供給ローラ 1 4 1が液面より外れると、光学センサ 1 4 5 の濃度読み取り値に大幅な変動が見られる。この大幅な変動点を、トナー濃度検出機構 1 4に貯留する液体トナーのニァェンプティレベル (空に近いが少し残つているレベル) と定義し、キヤリァ抽出機構 1 2によるキヤリァ抽出動作を停止して、トナー補充機構 1 3による液体トナーの補充を行なう。

第 5図に示すブロック図および第 6図に示すフローチヤ一トに基づいて、液体現像電子写真装置におけるトナー濃度調整装置の制御の手順を説明する。まず、第 5図に示すブロック図に基づいて制御の手順を構成する要素を説明する。液体現像電子写真装置 B 0 1に搭載するトナー濃度調整装置 B 1 0はキヤリァ抽出機構 B 1 2と、トナー補充機構 B 1 3と、トナー濃度検出機構 B 1 4と、攪拌機構 B 1 5とを備える。キャリア抽出機構 B 1 2は、ローラの回転駆動速度を設定するローラ駆動機構 B 1 2 1と、ローラ列にバイアス電圧を印加するバイアス駆動源 B 1 2 2とを備兄る。

トナー補充機構 B 1 3は、高濃度トナー補充機構に設けて高濃度トナーの混入を図るトナーゲート B 1 3 1と、キヤリァ捕充機構に設けてキヤリァの混入を図るキャリアゲート B 1 3 2とを備える。

トナー濃度検出機構 B 1 4は、ローラを所定の定速度で回転駆動させるローラ駆動機構 B 1 4 1と、液体トナーのトナー濃度を検知する光学センサ B 1 4 2とを備える。

攪拌機構 B 1 5は、トナー濃度調整装置 B 1 0を構成する濃度調整ポットに貯留する液体トナーを常時攪拌して、液体トナーの濃度を均一に保持する。

次に、第 6図に示すフローチャートに基づいて、液体現像電子写真装置が印刷動作を継続している中でトナー濃度調整装置の実行する制御の手順を説明する。制御手段の説明に引用する符号は第 5図による。

ステップ S O 1で、濃度調整ポットの液量を検出し、ステップ S O 2でニァェンプティであれば、ステップ S 0 3に進んでトナー補充機構 B 1 3のトナーゲート B 1 3 1を開いて高濃度トナーを注入するとともに、キヤリァゲート B 1 3 2 を開いてキヤリァを注入する。

ステップ S 0 2でニァェンプティでなくなるまで繰り返す。ステップ S 0 2で、ニァェンプティでなければ、ステップ S O 4に進んで、トナー濃度検出機構 B 1 4にある光学センサ B 1 4 2によって濃度調整ポット中に貯留する液体トナーのトナー濃度を検出する。そして、ステップ S O 5に進んで、検出したトナー濃度値を基準値上限及び下限とそれぞれ比較照合する。

ステップ S O 6で、基準値下限よりも検出したトナー濃度値が低い（トナー濃度が薄い）場合、ステップ S O 7に進んで、キャリア抽出機構 B 1 2のローラ駆動機構 B 1 2 1の駆動を開始してキヤリァ抽出動作を開始する。

ステップ S 0 8で、基準値と検出したトナー濃度値の差が所定値よりも大きな場合は、ステップ S 1 0に進んで、キャリア抽出機構 B 1 2のローラ駆動機構 B 1

2 1に増速の指示を発し、キャリア抽出の効率を高め、すばやく基準濃度へ調整する。そして、このフローのスタートに戻る。

ステップ S 0 8で、基準値と検出したトナー濃度値の差が小さな場合は、ステップ S 0 9に進んで、キヤリァ抽出機構 B 1 2のローラ駆動機構 B 1 2 1に減速の指示を発し、キヤリァ抽出の効率を下げ、正確に基準濃度へ調整する。そして、このフローのスタートに戻る。

ステップ S 0 6で、基準値上限よりも検出したトナー濃度値が高い（トナー濃度が濃い）場合、ステップ S 1 1に進んで、トナー補充機構 B 1 3のキャリアゲート B 1 3 2を開いてキヤリァを注入し、このフローのスタートへ戻る。

ステップ S O 6で、検出したトナー濃度値が基準値内にある（基準上限と基準下限の間にある）場合は、そのままこのフローのスタートに戻る。

以上のように、本発明のトナー濃度調整装置は液体トナーよりキヤリアを分離抽出する機構を装備するので、トナー濃度調整の過程において高濃度の液体トナ一の注入を抑制できるので濃度調整ポットにおける液面上昇を抑制でき、したがつて液体トナーの溢れ出しを防止するという効果を得る。

また、トナー濃度調整装置に備えるキャリア抽出機構は、キャリアローラに液体トナーのトナー粒子と同極性のバイアス電圧を印加するバイアス駆動源を備えることにより、このキヤリァ抽出機構はキヤリアを優先して分離抽出することができる。

また、トナー濃度調整装置に備えるトナー濃度検出機構の検出するトナー濃度値が大幅に低下した時点をもって濃度調整ポットに貯留した濃度調整に供する液体トナーがユアェンプティレベルに達したと認定することにより、トナー濃度調整装置は濃度調整ポットにおけるニァェンプティレベルをトナー濃度の変動によつて検出することができる。

Claims

請求の範囲

1 . キヤリァ中に所定濃度のトナー粒子を分散させた液体トナーを使用する液体現像電子写真装置から使用後の液体トナーを回収して、元の所定濃度に調整し、この調整した液体トナーを再利用する液体現像電子写真装置のトナー濃度調整方法において、

濃度調整ポット内に、前記回収した液体トナーを導入すると共に、前記液体現像電子写真装置で使用される液体トナーの前記所定濃度よりも高い比率のトナー粒子を含有させた高濃度液体トナーと、キヤリアとをそれぞれ補充し、

前記濃度調整ポット中に貯留する液体トナーより、キャリアを分離して抽出して、液体トナー濃度を所定濃度に調整し、

この所定濃度に調整された液体トナーを、液体現像電子写真装置で再利用することから成るトナー濃度調整方法。

2 . 前記キャリアの抽出は、前記濃度調整ポット中に貯留する液体トナーに浸漬して回転駆動する第 1のローラと、この第 1のローラと転動して液体トナーの供給を受ける第 2のローラと、この第 2のローラから液体トナー層の供給を受ける第 3のローラと、前記第 2のローラと第 3のローラの間に印加するバイアス電圧源とを備え、

このバイアス電圧を印加することにより、液体トナーに含まれるトナー粒子を前記第 2のローラ上に残留させる一方、キヤリアを前記第 3のローラ側に移動させ、この第 3のローラ側に移動したキヤリァを回収する請求の範囲第 1項に記載のトナー濃度調整方法。

3 .前記濃度調整ポットに貯留する液体トナーの検出したトナー濃度に応じて、前記互いに転動して回転する第 1、第 2及び第 3のローラの回転駆動速度を制御することにより回収するキヤリァ量を調整する請求の範囲第 2項に記載のトナー濃度調整方法。

4 . 該濃度調整ポットに補充するキャリアとして、前記濃度調整ポット中に貯留した液体トナーより分離して抽出されたキヤリァが導入される請求の範囲第 1 項に記載のトナー濃度調整方法。

5 . 前記使用後に回収される液体トナーは、中間転写体にトナー画像を転写した後の感光ドラムの表面に残存する液体トナー、及ぴ現像ローラより感光ドラムに供給された残りの液体トナーを回収したものである請求の範囲第 1項に記載のトナー濃度調整方法。

6 . キヤリア中に所定濃度のトナー粒子を分散させた液体トナーを使用する液体現像電子写真装置から使用後の液体トナーを回収して、元の所定濃度に調整し、この調整した液体トナーを再利用する液体現像電子写真装置のトナー濃度調整装置において、

前記回収した液体トナーが導入される濃度調整ポットと、

該濃度調整ポットに、前記液体現像電子写真装置で使用される液体トナーの前記所定濃度よりも高い比率のトナー粒子を含有させた高濃度液体トナーと、キヤリアとをそれぞれ補充する供給機構と、

前記濃度調整ポット中の液体トナーより、キャリアを分離して抽出するキヤリァ抽出機構と、を備え、

前記濃度調整ポット中において前記所定濃度に調整された液体トナーを、液体現像電子写真装置で再利用することから成るトナー濃度調整装置。

7 . 前記キャリア抽出機構は、前記濃度調整ポット中に貯留する液体トナーに浸漬して回転駆動する第 1のローラと、この第 1のローラと転動して液体トナーの供給を受ける第 2のローラと、この第 2のローラから液体トナー層の供給を受ける第 3の口一ラと、前記第 2のローラと第 3のローラの間に印加するバイアス電圧源とを備え、

このバイアス電圧を印加することにより、液体トナーに含まれるトナー粒子を前記第 2のローラ上に残留させる一方、キヤリァを前記第 3のローラ側に移動させ、この第 3のローラ側に移動したキヤリァを回収する請求の範囲第 6項に記載のトナー濃度調整装置。

8 . 前記互いに転動して回転する第 1、第 2及ぴ第 3のローラの回転駆動速度を制御することにより回収するキヤリァ量を調整する請求の範囲第 7項に記載のトナー濃度調整装置。

9 . 該濃度調整ポットに補充するキャリアを貯留するためのキャリアポットを備え、該キャリアポット内に、前記キャリア抽出機構により分離して抽出されたキヤリァが導入される請求の範囲第 6項に記載のトナー濃度調整装置。

1 0 . 前記使用後に回収される液体トナーは、中間転写体にトナー画像を転写した後の感光ドラムの表面に残存する液体トナー及ぴ現像ローラより感光ドラムに供給された残りの液体トナーを回収したものである請求の範囲第 6項に記載のトナー濃度調整装置。

1 1 . 前記濃度調整ポット中に貯留する液体トナーの濃度を検出する機構をさらに備えた請求の範囲第 6項に記載のトナー濃度調整装置。

1 2 . 前記トナー濃度を検出する機構は、濃度調整ポット中に貯留する液体トナ一に浸漬して所定の速度で回転駆動する供給ローラ及び該供給ローラと転動して液体トナーの供給を受ける反射ローラよりなるローラ対と、この反射ローラに対向する位置に設ける光学センサとによつて構成した請求の範囲第 1 1項に記載のトナー濃度調整装置。

1 3 . 前記トナー濃度検出機構の検出するトナー濃度値が大幅に低下した時点をもつて濃度調整ポットに貯留した濃度調整に供する液体トナーがニァェンプティレベルに達したと判断する請求の範囲第 1 2項に記載のトナー濃度調整装置。

1 4 . 前記トナー濃度検出機構が検出するトナー濃度に応じて、キャリアを補充し、或いはキヤリァ抽出機構によるキヤリァ抽出を行う請求の範囲第 1 2項に記載のトナー濃度調整装置。