JP2007310122A - 現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007310122A
JP2007310122A JP2006138718A JP2006138718A JP2007310122A JP 2007310122 A JP2007310122 A JP 2007310122A JP 2006138718 A JP2006138718 A JP 2006138718A JP 2006138718 A JP2006138718 A JP 2006138718A JP 2007310122 A JP2007310122 A JP 2007310122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
concentration
density
comparison
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006138718A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Umemoto
浩章 梅本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2006138718A priority Critical patent/JP2007310122A/ja
Publication of JP2007310122A publication Critical patent/JP2007310122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】高濃度、高粘度の液体現像剤に対して、簡便に精度よく、かつできるだけ環境の影響を受けずに濃度を推定できる現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、そしてそれらを用いて回収現像剤の濃度調整ができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】濃度比較用の液体現像剤を封入した容積可変の水風船様の容器を、測定する現像剤の槽内に浸漬し、比重差により生ずる浮力(あるいは重力)による位置変化に基づいて、相対比較で濃度を推定することにより、簡便に精度よく、かつできるだけ環境の影響を受けずに濃度を推定できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体現像剤の濃度を、基準となる濃度と比較することにより推定する現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及びそれらを使用して液体現像剤の濃度調整を行う画像形成装置に関する。
感光体(感光ドラム)に静電潜像を形成し、それにトナーを付着させて、紙などに転写して定着する電子写真方式の画像形成装置が、複写機、MFP(多機能型プリンタ)、FAX、プリンタなどに広く使用されている。それらの画像形成装置で一般に用いられている現像方式は、粉体トナーを用いる乾式現像である。
しかし、粉体トナーは、トナーが飛散するという問題点があるとともに、トナー粒子が7〜10μmと大きいことから解像度が悪いという画質上の問題点もある。
そこで、大量プリント用のオフィスプリンタやオンデマンド印刷装置などの、より高画質及び高解像度が要求される画像形成装置では、流動パラフィンのような非極性有機溶剤中にトナーを分散させた、液体トナーを用いる湿式現像方式が用いられるようになっている。液体トナーは、トナー粒子が1μm程度と小さいとともに、帯電量が大きいことでトナー画像の乱れが起きにくく、高い解像度を実現できるからである。
従来の湿式の画像形成装置では、湿式現像剤(以後、液体現像剤、あるいは単に現像剤ともいう)として、有機溶剤にトナーを1〜2%の割合で混ぜた低粘度の液体現像剤を用いていた。しかしながら、このような現像剤はトナー濃度(以後、現像剤濃度、あるいは単に濃度ともいう)が低いため、紙上へ多量に付着させ定着時に乾燥させることが必要で、多量の蒸気が発生するといった環境上の大きな問題点をかかえていた。また揮発させるために低沸点のキャリヤ液しか使用できず、引火点が低いなど安全性においても大きな問題があった。
このようなことを背景にして、シリコンオイルなどの絶縁性液体「キャリヤ液」中に樹脂及び顔料からなる固形分としてのトナーを高濃度に分散させることで構成される、高粘度で高濃度の液体現像剤を用いる画像形成装置が提案されるようになった。この液体現像剤を用いると、上記のような問題の発生が防止され、またトナー濃度が高いことから、大量の現像液を使用しないで済むという利点がある。
この液体現像剤を用いて現像する際には、帯電したトナーが絶縁性液体中を静電気の力によって移動して静電潜像を現像する。従って、この移動距離が短いほど現像効率が向上する。そのためには現像ローラ等の現像剤担持体上に現像剤のミクロン単位の薄層を形成し、この薄層化された現像剤を感光体に接触させて現像することが望ましい。このことは特に100mPa・s以上の高粘度の液体現像剤を用いる場合により顕著である。
このように液体現像剤の薄層によって現像を行う場合は、現像領域にある薄層中のトナー量によって現像後の画像濃度が決定されるため、画像濃度を安定化させるためには一定濃度の現像剤で均一な薄層を形成することが重要な課題となる。しかしながら、均一な現像剤薄層が形成できたとしても、現像とその後の処理によっては、画像濃度を安定化させることができない場合がある。
一般に、感光体上の潜像を現像した後も、現像ローラ上には液体現像剤が残留する。これがそのままの状態で再度現像領域に到達すると、次の現像に悪影響を及ぼす。特に画像領域と非画像領域のある画像を現像した後の残存現像剤は、画像領域と非画像領域とのトナー消費量の違いが、残存現像剤のトナー量にも反映しており、その上に新たな現像剤層を形成しても、次の現像時に画像領域と非画像領域のトナー量の違いとして現像画像に反映され、前の画像を反映したいわゆるメモリー現象が生じてしまう。
上記のような問題に対応するため、現像後残留した現像ローラ上の現像剤をクリーニングする技術が開発されてきた。感光体の上の残存現像剤のクリーニングは、一般に当接させたブレードによる掻き取りが行われる。そこで現像ローラに対しても、ブレードを当接し、現像ローラ上の残存現像剤を掻き取る応用がなされてきた。
しかしながら、現像ローラから回収した現像剤は溜まっていくため、回収して廃棄するにしても保管容器を必要とする。そこで回収した現像剤を再利用することにより、そのような容器も必要なく、また現像剤を有効利用できるような技術が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、現像ローラから回収した回収現像剤を現像剤の貯蔵槽へ導き、本来現像ローラへ供給するために用意してあった現像剤に、回収現像剤を継ぎ足すようにすることで、回収現像剤を再利用する技術が提示されている。これにより簡単に回収現像剤を再利用することができる。
しかしながら、現像に供する現像剤は高濃度の現像剤であるが、それが像担持体上の潜像を現像した後では、トナーを相当部分消費し、残留現像剤としてはかなり低濃度になっていることが多い。これがそのまま現像剤槽に注ぎ込まれると、現像剤槽内の現像剤自体が、どんどん低濃度化していき、所定の濃度を確保することが難しくなる。
こういった問題に対処するために、回収現像剤を現像剤槽に注ぎ込む前に、トナーや濃度調整用の濃縮現像剤を補給して回収現像剤の濃度調整を行う技術が提案されてきた(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、回収現像剤に濃度調整用の現像剤(高濃度現像剤または低濃度現像剤)を混ぜ合わせ所望の濃度の現像剤を得るには、調整しながらその現像剤の濃度を測定する必要がある。濃度測定の結果に基づき、所望の濃度になるよう濃度調整用の現像剤の補給量などを制御するためである。濃度測定なくしては、精度よく所望の濃度に調整することはできない。
現像剤の濃度を測定する方法としては、濃度によって現像剤の粘度や密度が変化することを利用し、粘度や密度から現像剤濃度を算出する技術などが利用されている。
しかし、現像剤の粘度や密度は、濃度だけではなく、温度などの環境条件によっても変化するため、その切り分けは困難である。環境条件を一定にすることも難しい。また、粘度や密度の測定装置に検出ばらつきがあれば、それがそのまま測定濃度のばらつきとなってくる。
液体の比重を検出して濃度に換算することもできる。比重を簡便に測定する装置として、浮き子の利用が提案されている(特許文献3参照)。
特許文献3では、段階的に比重の異なる複数の浮き子を用意し、比重を測定したい液体中に浸漬し、浮くか沈むかを検知し、浮き沈みの境目から比重を求める。つまり、浮いた浮き子よりは比重が大きく、沈んだ浮き子よりは比重が小さいという原理である。
これは浮き子の比重との相対比較なので、測定装置のばらつきとして考えられるのは浮き子の比重のばらつきだけであり、簡単な割に精度よく比重を検出することができる。
しかしながらこういった方法も、温度などの環境条件により液体の密度が変わり、比重が変化することは同様であり、その影響を排除することは困難である。
特開2000−279863号公報 特開2005−10625号公報 登録実用新案第3038206号公報
上記のように、回収現像剤を再利用するには回収現像剤の濃度調整が必要である。しかし、回収現像剤の濃度調整を行うには、現像剤の濃度測定が必要であり、如何に簡便に精度よく、かつできるだけ環境の影響を受けずに濃度を測定するかで問題がある。特許文献3に記載の技術のように、浮き子を利用するような相対比較の方法を採用することで、測定装置としてのばらつきは抑制できても、温度などの環境の影響による密度変化は避けがたく、温度による濃度ばらつきとして現れてくる。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、高濃度、高粘度の回収現像剤を濃度調整するなど、液体現像剤の濃度測定が必要な場合に、簡便に精度よく、かつできるだけ環境の影響を受けずに濃度を推定できる現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、そしてそれらを用いて回収現像剤の濃度調整ができる画像形成装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. 濃度測定用の液体現像剤を収容する濃度測定用現像剤槽と、濃度比較用の液体現像剤を封入した濃度比較用容器と、前記濃度測定用現像剤槽内の前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬された前記濃度比較用容器の位置を検出するための位置検出装置と、を有し、前記濃度比較用容器は、少なくとも一部が当該容器の内外の圧力バランスに応じて容積可変の弾性体で構成され、比重が、封入された前記濃度比較用の液体現像剤と同等であり、前記位置検出装置は、前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する前記濃度比較用容器の位置を検出して、前記濃度比較用容器に封入された前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係を推定する、ことを特徴とする現像剤濃度測定装置。
2. それぞれ異なる前記濃度比較用の液体現像剤を封入した、複数の前記濃度比較用容器を有し、前記位置検出装置は、前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する複数の前記濃度比較用容器の位置を検出して、それぞれの前記濃度比較用容器に封入されたそれぞれの前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係から、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度を推定する、ことを特徴とする1に記載の現像剤濃度測定装置。
3. 濃度比較用の液体現像剤を封入した濃度比較用容器を入れた濃度測定用現像剤槽に、濃度測定用の液体現像剤を収容し、前記濃度比較用容器を浸漬させる濃度比較用容器浸漬工程と、前記濃度測定用現像剤槽内の前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬された前記濃度比較用容器の位置を検出する濃度比較用容器位置検出工程と、を有し、前記濃度比較用容器浸漬工程では、容器の少なくとも一部が内外の圧力バランスに応じて容積可変の弾性体で構成され、比重が、封入された前記濃度比較用の液体現像剤と同等である、前記濃度比較用容器が用いられ、前記濃度比較用容器位置検出工程では、前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する前記濃度比較用容器の位置を検出して、前記濃度比較用容器に封入された前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係を推定する、ことを特徴とする現像剤濃度測定方法。
4. 前記濃度比較用容器浸漬工程では、それぞれ異なる前記濃度比較用の液体現像剤を封入した、複数の前記濃度比較用容器が用いられ、前記濃度比較用容器位置検出工程では、前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する複数の前記濃度比較用容器の位置を検出して、それぞれの前記濃度比較用容器に封入されたそれぞれの前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係から、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度を推定する、ことを特徴とする3に記載の現像剤濃度測定方法。
5. 像担持体と、前記像担持体の表面に潜像を形成する手段と、前記像担持体と対向し、表面に液体現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の担持搬送する液体現像剤により、前記像担持体の表面の潜像を現像し、トナー像を形成する手段と、を有する画像形成装置において、前記現像剤担持体の表面から現像後の残存現像剤を除去し、回収現像剤として回収する現像剤回収手段と、前記現像剤回収手段により回収された回収現像剤を含む現像剤を濃度調整する濃度調整手段と、1または2に記載の現像剤濃度測定装置と、を有し、前記現像剤濃度測定装置は、前記現像剤回収手段により回収された前記回収現像剤を含む現像剤を濃度測定用の液体現像剤として、濃度を推定し、前記濃度調整手段は、前記現像剤濃度測定装置により推定した濃度に基づいて、前記回収現像剤を含む現像剤の濃度調整を行う、ことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、高濃度、高粘度の回収現像剤を濃度調整するなど、液体現像剤の濃度測定が必要な場合に、濃度比較用の液体現像剤を封入した容積可変の水風船様の容器を、測定する現像剤の槽内に浸漬し、比重差により生ずる浮力(あるいは重力)による位置変化に基づいて、相対比較で濃度を推定することにより、簡便に精度よく、かつできるだけ環境の影響を受けずに濃度を推定できる現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、そしてそれらを用いて回収現像剤の濃度調整ができる画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る実施形態を、図を参照して説明する。
液体現像剤を用いる液体現像装置は、複写機、簡易印刷機、プリンタなどの画像形成装置に利用される。これらには、一般的に電子写真方式の画像形成プロセスが、共通して用いられている。まずその電子写真方式による湿式の画像形成部を、図1を参照して説明し、さらに回収現像剤を再利用する液体現像装置(図2参照)とそこで用いられている現像剤濃度測定装置(図3参照)について、その構成と、機能動作を説明する。
(画像形成部の構成と機能動作)
図1を用いて、本実施形態の画像形成装置における画像形成部の構成例を説明する。図1は、湿式画像形成装置における画像形成部の概略構成例を示す断面図である。
図1において、1は感光体ドラムであり、像担持体として機能する。画像形成部10はこの感光体ドラム1を中心に、その周囲に配設された、前記感光体ドラム1の表面を均一に帯電させる帯電装置2、帯電した感光体ドラム1上にレーザビームを照射して静電潜像を形成する露光装置3,その静電潜像を液体現像剤を用いて現像する液体現像装置4、現像されたトナー像を転写材7に転写する転写装置5,そして転写後の感光体ドラムの表面に残存する液体現像剤を除去するクリーニング装置6などを備える。
また、液体現像装置4の前後には、予め液体現像剤の一部を塗布したり、回収したりする装置を設ける場合もある。転写材7は、そのまま記録用紙などの記録材であってもよいし、転写材7として中間転写ベルトなどを用いて、再度記録材に転写するような構成であってもよい。
液体現像装置4は、一般的には、表面に液体現像剤の薄層を担持し、像担持体である感光体ドラム1上の潜像を現像する現像ローラ41、現像ローラ41に当接して、その表面に液量調整された液体現像剤を転移させる搬送ローラ42、そしてその搬送ローラ42に当接して、その表面に現像剤槽44内の液体現像剤8を供給する供給ローラ43を備える。
図1においては、湿式現像装置4が1台のみ配置されているが、カラー画像形成のために複数台配置されていてもよい。カラー現像の方式、中間転写の有無などは任意に設定すればよく、それに合わせた任意の構成配置をとることができる。
感光体ドラム1は、図1に示す矢印A方向に回転し、帯電装置2は、回転する感光体ドラム1の表面をコロナ放電などにより数百V程度に帯電させる。帯電装置2より感光体ドラム回転方向下流側においては、露光装置3から照射されたレーザビームにより、表面電位が百V程度以下に低下させられた静電潜像が形成される。
露光装置3のさらに下流側には、液体現像装置4が配設されており、感光体ドラム1に形成された静電潜像が、液体現像剤8を用いて現像される。
液体現像装置4には、絶縁性の溶媒(以後キャリヤ液とも呼称する)中にトナーを分散させた液体現像剤8が現像剤槽44内に収容されており、供給ローラ43によって搬送ローラ42表面に液体現像剤8が供給される。
搬送ローラ42は液体現像剤8の薄層を搬送し、現像ローラ41に転移させる。そして現像ローラ41上には液体現像剤8の薄層が担持される。さらに現像ローラ41と感光体ドラム1の静電潜像との電位差により、現像ローラ41上に担持された液体現像剤8の薄層内のトナー粒子が感光体ドラム1上の静電潜像に移動して、静電潜像が現像される。
転写装置5では、感光体ドラム1の周速と同速度で搬送される転写材7に帯電を施し、あるいは電圧を印加することで、感光体ドラム1上の現像されたトナー像が転写材7上に転写される。
転写装置5の下流側には、感光体ドラム1の表面上に残存する液体現像剤8を除去するクリーニング装置6が配設されている。このクリーニング装置6により感光体ドラム1上に残存する液体現像剤8が除去される。
転写装置5でトナー像が転写された転写材7は、記録材であれば、図示しない定着装置へと搬送され、加熱定着の上、排出される。転写材7が中間転写ベルトなどの中間転写体であれば、その後、トナー像が記録材に再転写され、トナー像を転写された記録材が、同じく定着装置へと搬送され、加熱定着の上、排出される。
(現像剤の構成)
現像に用いる液体現像剤8について説明する。液体現像剤8は、溶媒であるキャリヤ液体中に着色されたトナー粒子を高濃度で分散している。また液体現像剤8には、分散剤、荷電制御剤などの添加剤を適宜、選んで添加してもよい。
キャリヤ液としては、絶縁性の、常温で不揮発性の溶媒が用いられる。トナー粒子は、主として樹脂と着色のための顔料や染料からなる。樹脂には、顔料や染料をその樹脂中に均一に分散させる機能と、記録材に定着される際のバインダとしての機能がある。
トナーの体積平均粒子径は、0.1μm以上、5μm以下の範囲が適当である。トナーの平均粒子径が0.1μmを下回ると現像性が大きく低下する。一方、平均粒子径が5μmを超えると画像の品質が低下する。
液体現像剤の質量に対するトナー粒子の質量の割合は、10〜40%程度が適当である。10%未満の場合、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性に問題がある。また必要な画像濃度を得るため、多量の現像剤を供給する必要があり、紙上に付着するキャリヤ液が増加し、定着時に乾燥せねばならず、蒸気が発生し環境上の問題が生じる。40%を超える場合には、液体現像剤の粘度が高くなりすぎ、製造上も、また取り扱いも困難になる。
(現像装置の構成と動作)
図2には、図1における液体現像装置4の概略構成を示す。図2を用いて、液体現像装置4の構成と動作について説明する。
現像剤槽44には、上述の液体現像剤8が収容されている。
供給ローラ43は、現像剤槽44内の液体現像剤8に浸漬するよう配置され、矢印D方向に回転し、現像剤槽44から液体現像剤8をくみ上げる。高粘度の液体現像剤8はその粘着力で供給ローラ43の表面に付着した状態で搬送される。
供給ローラ43としては、平滑ローラが用いられる場合と、アニロックスローラが用いられる場合がある。本実施形態で用いるアニロックスローラとは、その表面に、例えば凹状の微細な溝構造があり、規制部材45などを設けることによって、搬送する液体現像剤量が調整されるようになっているローラである。
規制部材45は、供給ローラ43が上記のアニロックスローラであるときは、金属などの硬質の弾性ブレードが一般的に用いられ、供給ローラ43が平滑ローラであるときは、金属もしくはゴムなどの弾性ブレードがよく用いられる。
規制部材45は、図のように供給ローラ43に対向して、その回転に対してカウンタ方向に当接して配置され、供給ローラ43の表面に付着して搬送される現像剤の量を規制するものである。これにより余分な現像剤量が剥ぎ落とされ、供給ローラ43表面上には現像剤薄層が形成され、次の搬送ローラ42に向かって搬送されていくことになる。
搬送ローラ42としては、一般にゴムローラが用いられる。搬送ローラ42は供給ローラ43に対向して配置され、当接しながら矢印C方向に回転する。このニップ部で、供給ローラ43表面に形成された現像剤薄層は搬送ローラ42の表面に写し取られ、現像ローラ41へ向かって搬送されていく。
現像ローラ41としては低硬度のゴムローラが用いられる。現像ローラ41は搬送ローラ42に対向して配置され、当接しながら矢印B方向に回転する。このニップ部で、搬送ローラ42表面に搬送された現像剤薄層は、現像ローラ41に掻き取られ、現像ローラ41表面に現像剤薄層が担持、搬送されることになる。従って現像ローラ41が現像剤担持体として機能する。
ここでは、搬送ローラ42が現像剤薄層を形成し、現像剤担持体に受け渡しするが、供給ローラ43がその機能を合わせ持ってもよい。すなわち、供給ローラ43から直接現像ローラ41に現像剤を転移させる方法を採ることも可能である。
現像ローラ41は、像担持体である感光体ドラム1とも当接して回転しており、感光体ドラム1とのニップ部、すなわち現像領域に搬送された現像剤薄層は、感光体1上の潜像を現像することになる。
しかしながら、感光体ドラム1の潜像を現像した後も、現像ローラ41表面には現像剤の薄層が残存する。残存した現像剤がそのまま再度現像領域まで搬送されると、次の現像に悪影響を及ぼす。除去部材46はクリーニングのためのブレードであり、この残存した現像剤を除去するものである。
(現像剤の回収と再利用のための構成)
上述のように、現像ローラ41上に残存する現像剤薄層は、除去部材46によって除去される。しかし、そこで回収した現像剤は溜まっていくため、回収して廃棄するにしても保管容器を必要とする。そこで本実施形態では回収した現像剤を再利用することにより、そのような容器も必要なく、また現像剤を有効利用できるような構成を取っている。
図2には液体現像装置4として回収現像剤の再利用に関わる構成要素も記してある。図2を参照して、回収現像剤の再利用について説明する。
除去部材46によって現像ローラ41表面から掻き取られた現像剤は、回収現像剤として、回収現像剤槽53に一旦貯留される。従って、除去部材46及び回収現像剤槽53は現像剤回収手段として機能する。
一旦回収現像剤槽53に貯留された回収現像剤は、濃度調整槽52に送られる。
濃度調整槽52は、撹拌部材を備えており、補充用の現像剤槽(不図示)から調整のための低濃度現像剤あるいは高濃度現像剤の供給を受け、混ぜ合わせることで現像剤の濃度調整を行う。すなわち、濃度調整槽52は濃度調整手段として機能する。
濃度調整された回収現像剤は、現像剤濃度測定装置51に送られる。現像剤濃度測定装置51では、搬入された回収現像剤の濃度測定を行う。現像剤濃度測定装置51による濃度測定については、後で詳細に説明する。
現像剤濃度測定装置51による回収現像剤の測定濃度が所定の範囲内の場合は、現像剤として再利用するため、現像剤槽44に供給する。測定濃度が所定の範囲外の場合は、濃度調整槽52へ再度戻され、測定濃度が高いか低いかにより、低濃度現像剤あるいは高濃度現像剤の供給を受け、再度濃度調整が行われる。
濃度調整された回収現像剤は、再度現像剤濃度測定装置51に送られ、濃度測定が行われる。濃度調整をやり直して、再濃度測定を行うプロセスは、測定濃度が所定の範囲内に入るまで繰り返される。濃度が所定の範囲内に入ると現像剤は現像剤槽44に供給され、再利用される。
(現像剤濃度測定装置の構成と動作)
図3を用いて、現像剤濃度測定装置51の概略構成と動作について説明する。図3は、現像剤濃度測定装置51の概略構成を示す断面図である。図3(a)は単独の濃度比較用容器を用いる場合を、図3(b)は複数の濃度比較用容器を用いる場合を、それぞれ示している。
図3(a)及び(b)において、51aは濃度測定用の液体現像剤を収容する濃度測定用現像剤槽である。91から95は濃度比較用の液体現像剤を封入した濃度比較用容器である。70aと70bは、それぞれ浮かび上がった、あるいは沈んだ濃度比較用容器の位置を検出する位置検出装置である。
<単独の濃度比較用容器を用いる場合>
単独の濃度比較用容器を用いる場合の濃度測定の動作について、図3(a)を参照して説明する。
まず濃度測定用現像剤槽51aに、濃度測定用の液体現像剤(以後、濃度測定用現像剤と呼ぶ)として回収現像剤を収容する。濃度測定用現像剤槽51aには、位置検出装置70a、70bが設置されている。また、濃度比較用の液体現像剤(以後、濃度比較用現像剤と呼ぶ)を封入した濃度比較用容器91は、予め濃度測定用現像剤槽51aに投入されていてもよいし、後から投入してもよい。どちらにしても濃度比較用容器91は一旦、濃度測定する回収現像剤に浸漬することになる。
但し、ここで濃度比較用容器91は、その少なくとも一部が容器の内外の圧力バランスに応じて容積可変の弾性体、例えばゴム等で構成されており、その比重は、封入された濃度比較用現像剤と同等である。ここでいう比重が同等とは、内部の濃度比較用現像剤を含めた容器全体としての比重が、封入された濃度比較用現像剤単体での比重と同等であり、その差が濃度比較に影響しない程度であることをいう。このことが後述するように、温度などの環境の影響を排除するのに役立つのである。
以上が濃度比較用容器浸漬工程に相当する。
次いで、一旦、濃度測定する回収現像剤に浸漬した濃度比較用容器91は、内部に封入された濃度比較用現像剤の比重と濃度測定用現像剤(回収現像剤)の比重との大小関係に応じて、91aのように浮かび上がるか、91bのように沈むか、あるいはどちらへもなかなか移動せず、中途半端な位置に長くとどまる。ここでは、濃度比較用現像剤の濃度は基準となる所望の濃度に設定されている。
濃度比較用容器91が91aのように浮かび上がった場合は、位置検出装置70aにより濃度比較用容器91が検知され、基準となる濃度比較用現像剤より濃度測定用現像剤の比重が大きい、すなわち濃度が高いということを示す信号を出力する。この出力が、後述するように濃度調整を続行し、低濃度の現像剤を追加補充する動作に繋がる。
濃度比較用容器91が91bのように沈んだ場合は、位置検出装置70bにより濃度比較用容器91が検知され、基準となる濃度比較用現像剤より濃度測定用現像剤の比重が小さい、すなわち濃度が低いということを示す信号を出力する。この出力が、やはり後述するように濃度調整を続行し、高濃度の現像剤を追加補充する動作に繋がる。
濃度比較用容器91が91a、91b、どちらへもなかなか移動せず、中途半端な位置に長くとどまる場合は、位置検出装置70aでも70bでも濃度比較用容器91は検知されず、従ってこの場合どちらからも出力がないことは、後述するように、基準となる濃度比較用現像剤に対して濃度測定用現像剤の比重が所定の範囲内にある、すなわち濃度が所定の範囲内に入ったと判断され、濃度調整終了の動作に繋がる。
以上が濃度比較用容器位置検出工程に相当する。
すなわち、所望の濃度である濃度比較用現像剤との相対比較で、濃度測定用現像剤の濃度が所望の濃度より高いか低いかの推定のみを行うのであるが、最終的に所望の濃度を達成するための情報としては、これだけでも十分有効である。この推定を濃度調整しながら繰り返し、所望の濃度に対する所定の範囲内に到達させればよいのである。
また、濃度が所望の濃度より高いか低いかだけでなく、どの程度の濃度であるかを推定したければ、この後述べるように、複数の濃度比較用容器を用いるようにすればよい。
<複数の濃度比較用容器を用いる場合>
複数の濃度比較用容器を用いる場合の濃度測定の動作について、図3(b)を参照して説明する。前述した単独の濃度比較用容器を用いる場合と同じ説明は省略し、異なる部分を主として説明する。
濃度比較用容器浸漬工程は、単独の濃度比較用容器を用いる場合と同様である。ただ、濃度比較用容器の数が複数になった点のみが異なる。但し、図3(b)では濃度比較用容器(92から95)の数が4個になっているが、求める精度に応じて何個であってもかまわない。
それぞれの濃度比較用容器には、それぞれ異なった濃度の濃度比較用現像剤が封入されている。濃度測定用現像剤の濃度を濃度比較用現像剤のそれぞれ異なった濃度と比較することにより、濃度測定用現像剤の濃度がある特定の範囲にあることを推定する。
濃度比較用容器位置検出工程において、濃度測定用現像剤に浸漬した濃度比較用容器92から95が、内部に封入された濃度比較用現像剤と濃度測定用現像剤との比重の大小関係に応じて、浮かび上がったり、沈んだりするのは、単独の濃度比較用容器の場合と同様である。
例えば、濃度比較用容器92から95に封入された濃度比較用現像剤の濃度が、それぞれD1、D2、D3、D4であり、この順に濃度が低い、すなわちD1<D2<D3<D4であるとする。
図3(b)では濃度比較用容器92と93が浮かび上がり、94と95が沈んでいる。従って、位置検出装置70aにより2個の濃度比較用容器92と93が検知され、2個検知の信号が出力される。同様に、位置検出装置70bにより2個の濃度比較用容器94と95が検知され、やはり2個検知の信号が出力される。
位置検出装置70aからの信号(2個検知)及び70bからの信号(2個検知)により、濃度測定用現像剤の濃度は、濃度D1、D2より大きく、濃度D3、D4より小さい、すなわちある特定の範囲(D2とD3の間)にあると推定できる。
(濃度測定の変動要因)
上記の濃度測定は、比重の相対比較から濃度の大小関係のみを求めているので、検出装置により生ずるばらつきは極めて少ない。また、温度などの環境の影響により変動することも極めて少ない。
通常の浮き子を用いた比重の相対比較であると、環境温度が変化した場合、濃度測定用現像剤の密度が変化することでその比重も変化してしまう。一方、浮き子の比重は変化がないので、比重の比較を行った場合、比重、すなわち濃度としての大小関係が正しく出てこない場合が生ずる。
本現像剤濃度測定装置51における濃度比較用容器は、既述したように、その少なくとも一部が容器の内外の圧力バランスに応じて容積可変の弾性体、例えばゴム等で構成されており、その比重は、封入された濃度比較用現像剤と同等である。また、比重が同等とは、内部の濃度比較用現像剤を含めた容器全体としての比重が、封入された濃度比較用現像剤単体での比重と同等であり、その差が濃度比較に影響しない程度であることも既述したとおりである。
これにより、環境温度が変化した場合、封入された濃度比較用現像剤は、温度変化に応じた容積変化が生ずるため、その密度が変化し、すなわち比重が変化する。このように、濃度測定用現像剤も、濃度比較用容器内の濃度比較用現像剤も、その間がゴム状の、かつ重さの影響が無視できる容器で隔てられているだけで、同じように容積変化を起こし、密度変化し、すなわち濃度変化する。従って、濃度の大小関係は、温度変化の影響をほとんど受けずに推定することができる。
<測定例>
ゴム製の濃度比較用容器を2個用いて、それぞれ濃度が24.5質量%及び25.5質量%の濃度比較用現像剤を空気が入らないように封入し、濃度測定用現像剤に浸漬し、その位置変化を観察した。環境条件は、20℃、RH45%である。濃度測定用現像剤の濃度は、23質量%から27質量%まで1質量%刻みで5種類用意した。
所望の現像剤濃度は25質量%という想定であり、一方が沈み一方が浮かんだときに、25質量%を中心とする所定の濃度範囲に入ったと推定される。
濃度比較用容器の位置変化を観察した結果を表1に示す。
Figure 2007310122
表1の結果によれば、濃度測定用現像剤の濃度が24質量%以下のときは、濃度比較用容器は2個ともに沈み、26質量%以上のときは、濃度比較用容器は2個ともに浮かび、25質量%のときに、1個が沈み、1個が浮かんだ。
このことからほぼ±0.5質量%程度の測定精度で濃度調整を行えることが分かる。なお、環境条件をLL(10℃、RH10%)及びHH(30℃、RH80%)に変えて同様の観察を行ったが、同じ検出結果を得ることができた。
比較のため、環境条件20℃、RH45%で、濃度が24.5質量%及び25.5質量%の濃度比較用現像剤に相当する比重の浮き子を用意し、上記と同様の検出結果を確認した。その後、HH(30℃、RH80%)の条件に変えて同様の観察を行ったところ、濃度測定用現像剤の濃度が26質量%のときに、1個が沈み、1個が浮かぶ、すなわち25質量%であるという誤差の大きい結果が出た。
(回収現像剤の濃度調整、再利用の動作)
図4を用いて、現像剤濃度測定装置51を用いた回収現像剤の濃度調整と再利用の動作について説明する。図4は、回収現像剤の濃度調整と再利用のための構成を示す図である。図4(a)は現像剤濃度測定装置51において単独の濃度比較用容器を用いる場合を、図4(b)は同じく複数の濃度比較用容器を用いる場合を、それぞれ示している。
図4(a)及び(b)において、51は現像剤濃度測定装置を、52は濃度調整槽を示す。61は制御部であり、回収現像剤の濃度調整のプロセスを制御する。62は低濃度現像剤槽、63は高濃度現像剤槽であり、それぞれ所望の濃度より低濃度の現像剤あるいは高濃度の現像剤を収容しており、制御部61の指示により、濃度調整のため、濃度調整槽52に供給する。
まず、単独の濃度比較用容器を用いる場合について、図4(a)を参照して説明する。
矢印L1で示すように、回収現像剤槽53から回収現像剤が濃度調整槽52に搬入される。最初は、撹拌するだけで濃度調整なしで濃度調整槽52を通過してもよい。また制御部61が前回の濃度調整結果に基づいて指示を出し、低濃度現像剤槽62、あるいは高濃度現像剤槽63から、低濃度現像剤あるいは高濃度現像剤を供給して、撹拌混合してもよい。
濃度調整槽52で撹拌、あるいは濃度調整された現像剤は、矢印L2に示すように、現像剤濃度測定装置51に送られる。現像剤濃度測定装置51では、既に説明したように、送り込まれた現像剤の濃度を推定し、所望の現像剤濃度より高濃度であるか、低濃度であるか、あるいは所望の濃度に対して所定の範囲に入っているかどうかの信号を制御部61へ出力する。
制御部61は、信号に基づき濃度測定した現像剤の搬送先を決定する。
濃度測定結果が所望の濃度に対して所定の範囲に入っている場合には、矢印L3に示すように、現像剤槽44へ搬送し、そのまま再利用する。
濃度測定結果が所望の現像剤濃度より高濃度あるいは低濃度である場合には、矢印L4に示すように、濃度調整槽52へ戻し、再度濃度調整を行う。
その際に、制御部61は、濃度測定結果が所望の現像剤濃度より高濃度の場合は低濃度現像剤を、低濃度の場合は高濃度現像剤を、低濃度現像剤槽62、あるいは高濃度現像剤槽63から濃度調整槽52へ補充させ、現像剤濃度測定装置51から戻された現像剤と混合撹拌させる。
濃度調整された現像剤は、矢印L2に示すように、再度現像剤濃度測定装置51に送られる。現像剤濃度測定装置51では、同じように、送り込まれた現像剤の濃度を推定し、制御部61へ信号出力し、制御部61は、前述したと同様に、濃度測定した現像剤の搬送先を決定する。
濃度測定結果が所定の範囲内に入った場合には、矢印L3のように、現像剤槽44へ搬送し、再利用する。矢印L4に示すように、濃度調整槽52へ戻した場合は、濃度測定結果が所定の範囲内に入るまで、上述の濃度調整と濃度測定の処理を繰り返す。
次に、複数の濃度比較用容器を用いる場合について、図4(b)を参照して説明する。但し、単独の濃度比較用容器を用いる場合と異なる部分について説明する。
矢印L1で示す、回収現像剤槽53から濃度調整槽52への回収現像剤搬入は同様である。濃度調整槽52での処理、現像剤濃度測定装置51への搬入(矢印L2)も同様である。現像剤濃度測定装置51での濃度測定とその出力が異なってくる。
既述したように、複数の濃度比較用容器を用いるので、所望の濃度より低濃度か高濃度かだけでなく、どの程度の濃度かについても、制御部61は情報が得られる。従ってそれに基づいて、現像剤の搬送先を決定する(矢印L3またはL4)とともに、濃度調整槽52へ戻す場合(矢印L4)には、低濃度現像剤槽62、あるいは高濃度現像剤槽63から、低濃度現像剤あるいは高濃度現像剤をどの程度補充するかについても、合わせて指示を出す。
濃度調整槽52で再調整された現像剤が、現像剤濃度測定装置51へ再度搬入され、濃度測定結果が所定の範囲内に入って、現像剤槽44へ供給、再利用されるまで、上述の濃度調整と濃度測定の処理が繰り返されるのも同様である。
このようにして回収現像剤の濃度を所望の濃度へと収束させ、再利用を行う。
上述のように本実施形態によれば、高濃度、高粘度の回収現像剤を濃度調整するなど、液体現像剤の濃度測定が必要な場合に、濃度比較用の液体現像剤を封入した容積可変の水風船様の容器を、測定する現像剤の槽内に浸漬し、比重差により生ずる浮力(あるいは重力)による位置変化に基づいて、相対比較で濃度を推定することにより、簡便に精度よく、かつできるだけ環境の影響を受けずに濃度を推定できる現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、そしてそれらを用いて回収現像剤の濃度調整ができる画像形成装置を提供することができる。
なお本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、それらの変更された形態もその範囲に含むものである。
湿式画像形成装置における画像形成部の概略構成例を示す断面図である。 図1における液体現像装置4の概略構成例を示す断面図である。 現像剤濃度測定装置51の概略構成を示す断面図である。 回収現像剤の濃度調整と再利用のための動作を説明するための図である。
符号の説明
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電装置
3 露光装置
4 液体現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 転写材
8 液体現像剤
10 画像形成部
41 現像ローラ(現像剤担持体)
42 搬送ローラ
43 供給ローラ
44 現像剤槽
45 規制部材
46 除去部材
51 現像剤濃度測定装置
51a 濃度測定用現像剤槽
52 濃度調整槽
53 回収現像剤槽
61 制御部
62 低濃度現像剤槽
63 高濃度現像剤槽
70a、70b 位置検出装置
91、92、93、94、95 濃度比較用容器

Claims (5)

  1. 濃度測定用の液体現像剤を収容する濃度測定用現像剤槽と、
    濃度比較用の液体現像剤を封入した濃度比較用容器と、
    前記濃度測定用現像剤槽内の前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬された前記濃度比較用容器の位置を検出するための位置検出装置と、を有し、
    前記濃度比較用容器は、
    少なくとも一部が当該容器の内外の圧力バランスに応じて容積可変の弾性体で構成され、
    比重が、封入された前記濃度比較用の液体現像剤と同等であり、
    前記位置検出装置は、
    前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する前記濃度比較用容器の位置を検出して、前記濃度比較用容器に封入された前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係を推定する、
    ことを特徴とする現像剤濃度測定装置。
  2. それぞれ異なる前記濃度比較用の液体現像剤を封入した、複数の前記濃度比較用容器を有し、
    前記位置検出装置は、
    前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する複数の前記濃度比較用容器の位置を検出して、それぞれの前記濃度比較用容器に封入されたそれぞれの前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係から、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤濃度測定装置。
  3. 濃度比較用の液体現像剤を封入した濃度比較用容器を入れた濃度測定用現像剤槽に、濃度測定用の液体現像剤を収容し、前記濃度比較用容器を浸漬させる濃度比較用容器浸漬工程と、
    前記濃度測定用現像剤槽内の前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬された前記濃度比較用容器の位置を検出する濃度比較用容器位置検出工程と、を有し、
    前記濃度比較用容器浸漬工程では、
    容器の少なくとも一部が内外の圧力バランスに応じて容積可変の弾性体で構成され、比重が、封入された前記濃度比較用の液体現像剤と同等である、前記濃度比較用容器が用いられ、
    前記濃度比較用容器位置検出工程では、
    前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する前記濃度比較用容器の位置を検出して、前記濃度比較用容器に封入された前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係を推定する、
    ことを特徴とする現像剤濃度測定方法。
  4. 前記濃度比較用容器浸漬工程では、
    それぞれ異なる前記濃度比較用の液体現像剤を封入した、複数の前記濃度比較用容器が用いられ、
    前記濃度比較用容器位置検出工程では、
    前記濃度測定用の液体現像剤に浸漬する複数の前記濃度比較用容器の位置を検出して、それぞれの前記濃度比較用容器に封入されたそれぞれの前記濃度比較用の液体現像剤の濃度に対する、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度の関係から、前記濃度測定用の液体現像剤の濃度を推定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の現像剤濃度測定方法。
  5. 像担持体と、
    前記像担持体の表面に潜像を形成する手段と、
    前記像担持体と対向し、表面に液体現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の担持搬送する液体現像剤により、前記像担持体の表面の潜像を現像し、トナー像を形成する手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記現像剤担持体の表面から現像後の残存現像剤を除去し、回収現像剤として回収する現像剤回収手段と、
    前記現像剤回収手段により回収された回収現像剤を含む現像剤を濃度調整する濃度調整手段と、
    請求項1または2に記載の現像剤濃度測定装置と、を有し、
    前記現像剤濃度測定装置は、前記現像剤回収手段により回収された前記回収現像剤を含む現像剤を濃度測定用の液体現像剤として、濃度を推定し、
    前記濃度調整手段は、前記現像剤濃度測定装置により推定した濃度に基づいて、前記回収現像剤を含む現像剤の濃度調整を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2006138718A 2006-05-18 2006-05-18 現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及び画像形成装置 Pending JP2007310122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006138718A JP2007310122A (ja) 2006-05-18 2006-05-18 現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006138718A JP2007310122A (ja) 2006-05-18 2006-05-18 現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007310122A true JP2007310122A (ja) 2007-11-29

Family

ID=38843040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006138718A Pending JP2007310122A (ja) 2006-05-18 2006-05-18 現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007310122A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011242693A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Kyocera Mita Corp 濃度検出装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2011242694A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Kyocera Mita Corp 濃度検出装置およびそれを備えた画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011242693A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Kyocera Mita Corp 濃度検出装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2011242694A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Kyocera Mita Corp 濃度検出装置およびそれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8285165B2 (en) Toner concentration adjusting system and image forming apparatus using the same
US7177576B2 (en) Apparatus for forming image using liquid development
WO2014021869A1 (en) Techniques to determine concentration parameters of conductive liquid electrophoretic (lep) inks
JP4853327B2 (ja) 現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、現像剤濃度調整装置、現像剤濃度調整方法、及び画像形成装置
JP2008026659A (ja) 画像形成装置
JP4853397B2 (ja) 現像剤濃度調整装置、現像剤濃度調整方法、及び画像形成装置
JP5637025B2 (ja) 湿式画像形成装置
JP4830988B2 (ja) 現像剤濃度調整装置、現像剤濃度調整方法、及び画像形成装置
JP2007310122A (ja) 現像剤濃度測定装置、現像剤濃度測定方法、及び画像形成装置
JP2004279501A (ja) 液体現像電子写真装置のトナー濃度調整装置およびその制御方法
JP5277515B2 (ja) 液体現像装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2007256662A (ja) 液体現像装置および湿式画像形成装置
JP5381611B2 (ja) 現像剤濃度調整装置、現像剤濃度調整方法、及び画像形成装置
JP4831031B2 (ja) 現像剤濃度調整装置、現像剤濃度調整方法、及び画像形成装置
JP5633474B2 (ja) 湿式画像形成装置
JP2000338786A (ja) 湿式画像形成装置
JP2009075072A (ja) 濃度測定装置、液体現像剤貯留装置及び画像形成装置
US11644767B2 (en) Image forming apparatus
JP2009122631A (ja) 液体現像剤の回収システム及びそれを備えた画像形成装置。
JP2012155270A (ja) 現像剤濃度調整装置
JP2015108784A (ja) 二成分現像剤形成方法及び画像形成装置並びに現像剤
JP5381655B2 (ja) 現像剤濃度調整装置、現像剤濃度調整方法、及び画像形成装置
JP2003173077A (ja) 画像形成装置
JP2011095379A (ja) 画像形成装置及び現像剤補充用カートリッジ
JP2007147953A (ja) 現像装置及び画像形成装置