WO2002095515A1 - Unite de commande de procede, dispositif de recueil d'informations relatives a un produit et programme de traçage de procede - Google Patents

Description

工程管理装置、 製品情報収集装置及び工程追跡装置 技術分野

本発明は、 流通プロセスや製造プロセスなどのプロセスで用いられる工程管理 装置と、 そのプロセスで施された製品に対しての処理情報を収集する製品情報収 集装置と、 そのプロセスで処理された製品の工程を追跡する工程追跡装置とに関 する。 背景技術

最近、 品質保証などの観点から、 製造プロセスや流通プロセスに投入された個 々の製品が現在どのような処理を受けて、 どのような状態にあるのかということ や、 これまでにどのような処理を受けて、 どのような状態にあつたのかというこ とについて、 それらの情報を取得することが要求されるようになつてきた。

工程の流れが固定で、 しかも、 その流れの速度が一定となるプロセスの場合に は、 上述した情報を取得することは比較的容易である。

例えば、 製造プロセスでは、 工程の流れが固定となるとともに、 その流れの速 度が一定となつていて、 各工程で温度などを制御しつつ製品に対して処理を施し ており、 これから、 上述した情報をリアルタイムに取得することは比較的容易で ある。

しかるに、 工程の流れが製品の種類や工程の状態などによつて動的に変化した り、 工程の流れの速度が動的に変化するようなプロセスでは、 上述した情報を取 得することは非常に困難であり、 まして、 リアルタイムに取得することなど到底 不可能である。

例えば、 全国各地に出荷される冷凍要の製品を取り扱う流通プロセスでは、 各 製品に施された冷凍状態を把握するには、 各製品がどのような流通ルートを迪つ たのかということと、 それらの流通ルートにおける各工程での温度管理の情報 （ 倉庫などの温度管理の情報） とを把握する必要があるが、 工程の流れが製品の種 類や工程の状態などによつて動的に変化したり、 その流れの速度が交通事情など によって大きく変化することから、 上述した情報を取得することは非常に困難で あり、 まして、 リアルタイムに取得することなど到底不可能なのである。

このように、 現在、 工程の流れが製品の種類や工程の状態などによって動的に 変化したり、 その流れの速度が動的に変化するようなプロセスでは、 投入された 個々の製品が現在どのような処理を受けて、 どのような状態にあるのかというこ とや、 これまでにどのような処理を受けて、 どのような状態にあつたのかという ことについて、 リアルタイムばかりか非リアルタイムでも取得することができて いないというのが実情である。

このようなことを背景にして、 工程の流れが製品の種類や工程の状態などによ つて動的に変化したり、 その流れの速度が動的に変化するようなプロセスについ て、 投入された個々の製品が現在どのような処理を受けて、 どのような状態にあ るのかということや、 これまでにどのような処理を受けて、 どのような状態にあ つたのかということについての情報を取得可能とする処理履歴の管理技術の構築 が叫ばれている。

この処理履歴の管理技術を構築する場合、 これまでの技術に従うと、 集中管理 サーバを用意して、 プロセスの各工程で、 製品に対して施す処理情報を収集して 、 それらの処理情報を集中管理サーバに集めて管理するという構成が採られるこ とになる。

インタ一ネッ 卜の発達により、 全国各地に散らばる倉庫などからも処理情報を 簡単に収集できるようになることから、 このような処理履歴の管理構成を用 、る ことも可能である。

しかしな力 ら、 このような従来方式の管理構成を用いると、 集中管理サーバの 通信負荷が膨大なものとなるとともに、 集中管理サーバの必要とするメモリ容量 が膨大なものになるという問題がある。

本発明は、 このような背景技術の下に、 工程の流れが製品の種類や工程の状態 などによつて動的に変化したり、 その流れの速度が動的に変化するようなプロセ スで施された各製品に対しての処理履歴を簡単に収集できるようにすることを実 現する新たな工程管理技術の構築を目的とする。 発明の開示

本発明の工程管理装置は、 前工程で処理された製品を入力し所定の処理を施し て出力する工程に対応付けて設けられるときにあって、 自工程に製品が入力され ることを検出する手段と、 自工程から製品が出力されることを検出する手段と、 製品入力の日時情報と製品出力の日時情報とを取得する手段と、 製品に貼付され る記録媒体に記録された製品識別情報を読み取る手段と、 読み取った製品識別情 報と取得した入出力日時情報とを、 その対応をとりつつ記憶装置に保存する手段 と、 取得した入出力日時情報と自装置の識別情報とを、 その対応をとりつつ製品 に貼付される記録媒体に記録する手段とを備える。

そして、 この本発明の工程管理装置の構成に対応して、 本発明の製品情報収集 装置は、 複数の工程を経由した製品に施された処理情報を収集できるようにする ために、 本発明の工程管理装置により羅列デー夕の記録された記録媒体が貼付さ れた製品を処理対象として、 その記録媒体から、 工程管理装置の識別情報と、 ェ 程への製品の入出力日時情報とを読み取る手段と、 読み取った装置識別情報の指 す工程管理装置に対して、 読み取った入出力日時情報を指定して問い合わせを行 うことで、 処理対象の製品に施された各工程の処理情報を収集する手段とを備え る

そして、 この本発明の工程管理装置の構成に対応して、 本発明の工程追跡装置 は、 複数の工程を経由する製品が経由した工程を追跡できるようにするために、 本発明の工程管理装置に対して、 追跡対象の製品の識別情報を指定して問い合わ せを行うことで、 追跡対象の製品を処理したのか否かということと、 処理した場 合には、 その入出力日時情報を収集する手段と、 収集した情報に従って、 追跡対 象の製品が現在どこの工程で処理されているのかという情報や、 追跡対象の製品 が経由した工程順序の情報を特定する手段とを備える。

以上の構成に従って、 本発明によれば、 プロセスに投入される製品に対して、 リード ·ライ ト可能な記録媒体を貼付して、 工程管理装置を使って、 プロセスの 各工程で、 その記録媒体に、 工程への入出力日時情報と工程管理装置の識別情報 との対データを記録することで、 例えばプロセスの最終段に設けられる製品情報 収集装置が、 記録媒体に記録された入出力日時情報を指定して、 記録媒体に記録 された工程管理装置に問い合わせることで、 製品に対しての処理履歴を収集でき るようになる。

そして、 本発明によれば、 各工程管理装置が、 自装置の持つ記憶装置に、 記録 媒体に記録された製品識別情報と記録媒体に記録した入出力日時情報との対デ一 夕を保存することで、 工程追跡装置が、 製品識別情報を指定して各工程管理装置 に問い合わせることで、 その製品識別情報の指す製品を処理したのか否かを収集 できるようになるとともに、 その製品に対しての処理履歴を収集できるようにな る。

一方、 プロセスで処理されている製品が経由した工程をリアルタイムに追跡す る必要がある場合には、 本発明の工程管理装置は、 前工程で処理された製品を入 力し所定の処理を施して出力する工程に対応付けて設けられるときにあって、 自 工程に製品が入力されることを検出する手段と、 自工程から製品が出力されるこ とを検出する手段と、 製品に貼付されるタグに記録されたその製品の識別情報及 び通信先のァドレス情報を読み取る手段と、 読み取った通信先ァドレス情報の指 す本発明の工程追跡装置に対して、 自装置の識別情報を通知しつつ、 読み取った 製品識別情報の指す製品の入出力を通知する手段とを備える。

そして、 この本発明の工程管理装置の構成に対応して、 本発明の工程追跡装置 は、 複数の工程を経由する製品が経由した工程をリアルタイムに追跡できるよう にするために、 製品に貼付されるタグに記録された通信先ァドレス情報に従って 、 本発明の工程管理装置から通知される製品識別情報及びその装置の識別情報に つ ヽての情報を受信する手段と、 受信した装置識別情報および製品識別情報とェ 程に入出力した製品の日時情報との対データの時系列デ一夕に基づいて、 製品識 別情報の指す製品が経由した工程を追跡する手段とを備える。

以上の構成に従って、 本発明によれば、 プロセスに投入される製品に対して、 通信先ァドレス情報を記録したリ―ド可能なタグを貼付して、 工程管理装置を使 つて、 プロセスの各工程で、 そのタグに記録された通信先アドレス情報の指すェ 程追跡装置に対して、 製品の入出力を通知するようにすることで、 工程追跡装置 が、 リアルタイムに、 製品が現在どの工程で処理を受けているのかを追跡できる ようになるとともに、 これまで処理を受けた工程がどのようなものであるのかを 追跡できるようになる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 第 1の実施例の概要構成図である。

第 2図は、 第 2の実施例の概要構成図である。

第 3図は、 本発明を具備する流通システムの一実施例である。

第 4図は、 流通経路の説明図である。

第 5図は、 I Dタグに記録されたデータの一実施例である。

第 6図は、 流通基地が備える装置構成の一実施例である。

第 7図は、 流通基地の空調情報記憶部が保存する情報の説明図である。

第 8図は、 流通基地の流通情報記憶部が保存する情報の説明図である。

第 9図は、 流通管理センタの流通情報記憶部が保存する情報の説明図である。 第 1 0図は、 流通基地の流通管理部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 1図は、 流通基地の流通管理部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 2図は、 流通基地の流通管理部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 3図は、 流通基地の流通管理部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 4図は、 流通基地の流通管理部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 5図は、 流通基地の流通通知部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 6図は、 流通基地の流通通知部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 7図は、 流通基地の流通通知部が実行する処理フローの一実施例である。 第 1 8図は、 品質管理センタの品質管理部が実行する処理フローの一実施例で める。

第 1 9図は、 クライアント端末の流通追跡部が実行する処理フローの一実施例 である。

第 2 0図は、 流通管理センタの流通追跡部が実行する処理フローの一実施例で ある。

第 2 1図は、 流通基地の流通管理部が実行する処理の説明図である。

第 2 2図は、 品質管理センタの品質管理部が実行する処理の説明図である。 第 2 3図は、 クライアント端末の流通追跡部が実行する処理の説明図である。 第 2 4図は、 流通管理センタの流通追跡部が実行する処理の説明図である。 第 2 5図は、 流通基地の流通管理部が実行する処理の説明図である。

第 2 6図は、 本発明の適用対象となる製造プロセスの一例である。 発明を実施するための最良の形態

最初に、 第 1の実施例の概要について説明し、 次に、 第 2の実施例の概要につ いて説明し、 続いて、 第 1及び第 2の実施例の詳細について説明する。

〔1〕 第 1の実施例の概要

第 1図に、 第 1の実施例の概要構成を図示する。

図中、 1は本発明の適用対象となる製品であって、 リード ·ライ卜が可能な記 録媒体 2 aを貼付し、 工程の流れが製品の種類や工程の状態などによって動的に 変化するようなプロセス 1 0に投入されて、 そのプロセス 1 0の持つ複数の工程 2 0で該当の処理が施されるものである。

3 aは本発明を具備する工程管理装置であって、 プロセス 1 0の持つ各工程 2 0に対応付けて設けられて、 その工程 2 0が製品 1に施した処理情報の収集を可 能にするための処理を行うものである。

5は本発明を具備する製品情報収集装置であって、 プロセス 1 0から出力され る製品 1に対して施された処理情報の収集を行うものである。

6 aは本発明を具備する工程追跡装置であって、 通信回線を介して工程管理装 置 3 aに接続されて、 製品 1が経由した工程 2 0を追跡する処理を行うものであ る o

本発明の工程管理装置 3 aは、 （a) 自工程 2 0に製品 1が入力されることを検 出する 「入力検出手段」 と、 （b) 自工程 2 0から製品 1が出力されることを検出 する 「出力検出手段」 と、 （c) 製品 1が入力されるときの日時情報を取得すると ともに、 製品 1が出力されるときの日時情報を取得する 「日時情報取得手段」 と 、 (d) 日時情報取得手段の取得した入出力日時情報と自装置の識別情報とを、 そ の対応をとりつつ製品 1に貼付される記録媒体 2 aに記録する 「記録手段」 と、 (e) 製品 1に貼付される記録媒体 2 aに記録された情報を読み取る 「読取手段」 と、 （f ) 読取手段の読み取つた製品識別情報と日時情報取得手段の取得した入出 力日時情報とを、 その対応をとりつつ記憶装置 4に保存する 「保存手段」 と、 （g ) 自工程 2 0に入力される製品 1に施された前工程 2 0の処理情報を取得する 「 前工程処理情報取得手段」 と、 （h) 工程追跡装置 6 aから問い合わせのあった情 報を返信する 「返信手段」 とを備える。

ここで、 入力検出手段は、 製品 1そのものの入力を検出したり、 作業員の操作 を検出することなどにより製品 1の入力を検出する。 また、 出力検出手段は、 製 品 1そのものの出力を検出したり、 作業員の操作を検出することなどにより製品 1の出力を検出する。 また、 日時情報取得手段は、 時計から日時情報を読み取つ たり、 作業員から日時情報の入力を受け取ることなどにより、 日時情報を取得す る。

また、 記録手段は、 ハードウヱァで構成される書込機構を制御することで、 記 録媒体 2 aに情報を記録する例えばプログラムで構成される手段であり、 日時情 報取得手段の取得した入出力日時情報を記録する代わりに、 その入出力日時情報 の保存先を示す情報を記録することがある。 また、 読取手段は、 ハ一ドウ アで 構成される読取機構の読み取った情報の中から、 必要な情報を読み取る例えばプ ログラムで構成される手段である。 また、 記憶装置 4には、 上述の情報の他に、 自工程 2 0の処理情報である温度などのトレンドデータなどが保存されることに なる。

一方、 本発明の製品情報収集装置 5は、 （a) 製品 1に貼付される記録媒体 2 a に記録された情報を読み取る 「読取手段」 と、 （b) 読取手段の読み取った情報を 使って、 プロセス 1 0から出力される製品 1に施された各工程 2 0の処理情報を 収集する 「収集手段」 とを備える。

ここで、 読取手段は、 ハードウ アで構成される読取機構の読み取った情報の 中から、 必要な情報を読み取る例えばプログラムで構成される手段である。

一方、 本発明の工程追跡装置 6 aは、 （a) 各工程管理装置 3 aに問い合わせる ことで、 追跡対象の製品 1を処理したのか否かということと、 処理した場合には 、 工程 2 0への製品 1の入出力日時情報を収集する 「収集手段」 と、 （b) 収集手 段の収集した情報に従って、 追跡対象の製品 1が現在どこの工程 2 0で処理され ているのかという情報を特定したり、 追跡対象の製品 1が経由した工程順序の情 報を特定する 「特定手段」 とを備える。

ここで、 この 「収集手段」 は、 更に、 入出力日時情報の収集先となる工程管理 装置 3 aのそれぞれから、 収集する入出力日時情報により特定される追跡対象の 製品 1に施された処理情報を収集することがある。

このように構成される第 1の実施例では、 本発明の工程管理装置 3 aは、 自工 程 2 0に製品 1が入力された日時情報と、 自工程 2 0から製品 1が出力された日 時情報とを、 自装置の識別情報と対応をとりつつ、 製品 1に貼付される記録媒体 2 aに記録する。

このとき、 本発明の工程管理装置 3 aは、 製品 1に貼付される記録媒体 2 aに 記録された製品識別情報を読み取り、 その読み取った製品識別情報と対応をとり つつ、 製品 1の入出力日時情報を記憶装置 4に保存する処理を行うことがあるが 、 このときには、 製品 1の入出力日時情報に代えて、 その入出力日時情報の保存 先を示す情報を記録媒体 2 aに記録することがある。

このようにして、 プロセス 1 0を流れていく製品 1に貼付される記録媒体 2 a には、 工程 2 0に対応付けて設けられる本発明の工程管理装置 3 aの識別情報と 、 その工程 2 0への製品 1の入出力日時情報 （あるいはその保存先を示す情報） との羅列データが記録されていくことになる。

このように構成されるときに、 本発明の工程管理装置 3 aは、 入力された製品 1に対して自工程 2 0の処理を施すときに、 前の工程 2 0で施された処理の情報 を必要とするときには、 製品 1に貼付される記録媒体 2 aに記録された前工程 2 0についての装置識別情報と入出力日時情報 （あるいはその保存先を示す情報） とを読み取って、 その読み取った装置識別情報の指す工程管理装置 3 aに対して 、 その読み取った入出力日時情報 （あるいはその保存先を示す情報） を指定して 問い合わせを行うことで、 前工程 2 0の処理情報を取得するように処理する。 一方、 本発明の製品情報収集装置 5は、 製品 1に貼付される記録媒体 2 aに記 録された情報を受けて、 記録媒体 2 から、 工程管理装置 3 aの識別情報と、 そ の工程管理装置 3 aに対応付けられる工程 2 0への製品 1の入出力日時情報 （あ る ヽはその保存先を示す情報） との羅列データを読み取る。 そして、 その読み取った装置識別情報の指す各工程管理装置 3 aに対して、 そ の読み取った入出力日時情報 （あるいはその保存先を示す情報） を指定して問い 合わせを行うことで、 処理対象の製品に施された各工程 2 0の処理情報を収集す ο

一方、 本発明の工程追跡装置 6 aは、 工程管理装置 3 aの持つ記憶装置 4に保 存される情報を受けて、 各工程管理装置 3 aに対して、 追跡対象の製品 1の識別 情報を指定して問い合わせを行うことで、 追跡対象の製品 1を処理したのか否か ということと、 処理した場合には、 その入出力日時情報を収集して、 その収集す る情報に従って、 追跡対象の製品 1が現在どこの工程 2 0で処理されているのか という情報を特定したり、 追跡対象の製品 1が経由した工程順序の情報を特定す る o

このとき、 本発明の工程追跡装置 6 aは、 更に、 入出力日時情報の収集先とな る工程管理装置 3 aのそれぞれから、 収集する入出力日時情報により特定される 追跡対象の製品 1に施された処理情報を収集することで、 追跡対象の製品 1に施 された処理情報を収集することがある。

このようにして、 本発明によれば、 工程 2 0の流れが製品 1の種類や工程の状 態などによつて動的に変化するようなプロセス 1 0などで施された製品 1に対し ての処理履歴を簡単に取得できるようになる。

そして、 本発明によれば、 そのようなプロセス 1 0などにおいて、 前の工程 2 0の処理履歴に基づいて製品 1に施す処理を調整する必要がある場合に、 その前 の工程 2 0の処理履歴を簡単に取得できるようになる。

そして、 本発明によれば、 そのようなプロセス 1 0などにおいて、 製品 1が現 在どこの工程 2 0で処理を受けているのかということや、 追跡対象の製品 1がど ような工程 2 0をどのような順番で経由しているのかということを簡単に取得で きるようになる。

〔2〕 第 2の実施例の概要

第 1の実施例に従う場合、 工程の流れが製品の種類や工程の状態などによって 動的に変化するようなプロセスで施された製品に対しての処理履歴を簡単に収集 できるようになるものの、 工程追跡装置 6 aは、 全ての工程管理装置 3 aに問い 合わせを行わない限り、 どのような工程を迪つているのかということやその処理 履歴について取得できないという点に改善の余地が残されている。

第 2の実施例では、 流通プロセスや製造プロセスなどのプロセスで処理されて いる製品が経由した工程などの情報をリアルタイムに追跡できるようにすること を実現する。

第 2図に、 第 2の実施例の概要構成を図示する。

図中、 1は本発明の適用対象となる製品であって、 タグ 2 bを貼付し、 工程の 流れが製品の種類や工程の状態などによって動的に変化したり、 その流れの速度 が動的に変化するようなプロセス 1 0に投入されて、 そのプロセス 1 0の持つ複 数の工程 2 0で該当の処理が施されるものである。

3 bは本発明を具備する工程管理装置であって、 プロセス 1 0の持つ各工程 2 0に対応付けて設けられて、 その工程 2 0が製品 1に施した処理情報の収集を可 能にするための処理を行うものである。

6 bは本発明を具備する工程追跡装置であって、 通信回線を介して工程管理装 置 3 bに接続されて、 製品 1が経由した工程 2 0を追跡する処理を行うものであ る o

ここで、 図面作成の便宜上、 工程追跡装置 6 bとして特定の装置を想定してい るが、 この工程追跡装置 6 bは特定の装置として用意される必要はなく、 例えば 、 製品 1が渡される最終ユーザの操作する端末といったようなものでもよい。 ま た、 この工程追跡装置 6 bは 1つではなくて複数用意されてもよい。

本発明を実現するために製品 1に貼付されるタグ 2 bは、 例えば、 記録媒体や 用紙などといったような記録データがリ一ド可能となるもので構成されて、 少な くとも、 貼付先の製品 1の識別情報と、 工程追跡装置 6 bを含む 1つ又は複数の 装置 （後続の工程管理装置 3 bを含むこともある） の電子メールアドレスなどの ような通信先ァドレス情報とを記録する。

本発明の工程管理装置 3 bは、 （a) 自工程 2 0に製品 1が入力されることを検 出する 「入力検出手段」 と、 （b) 自工程 2 0から製品 1が出力されることを検出 する 「出力検出手段」 と、 （c) 製品 1に貼付されるタグ 2 bに記録された製品識 別情報及び通信先アドレス情報を読み取る 「読取手段」 と、 （d) 読取手段により 読み取られた通信先ァドレス情報の指す工程追跡装置 6 bなどに対して、 自装置 の識別情報を通知しつつ、 読取手段により読み取られた製品識別情報の指す製品 1の入出力を通知する 「通知手段」 とを備える。

ここで、 入力検出手段は、 製品 1そのものの入力を検出したり、 作業員の操作 を検出することなどにより製品 1の入力を検出する。 また、 出力検出手段は、 製 品 1そのものの出力を検出したり、 作業員の操作を検出することなどにより製品 1の出力を検出する。 また、 読取手段は、 ハードウユアで構成される読取機構の 読み取った情報の中から、 必要な情報を読み取る例えばプログラムで構成される 手段である。

この構成を採るときに、 通知手段は、 製品 1が入力されて出力されるまでの間 、 例えば周期的にいったような所定の通知規約に従って、 読取手段により読み取 られた通信先ァドレス情報の指す工程追跡装置 6 bなどに対して、 G P S (globa 1 positioning system) などにより取得される自工程 2 0の位置情報を通知する ように処理することがある。

また、 この構成を採るときに、 通知手段は、 製品 1が入力されて出力されるま での間、 例えば周期的にいったような所定の通知規約に従って、 読取手段により 読み取られた通信先ァドレス情報の指す工程追跡装置 6 bなどに対して、 自工程 2 0の処理情報を通知するように処理することがある。

一方、 本発明の工程追跡装置 6 bは、 （a) 工程管理装置 3 bから通知される製 品識別情報及び装置識別情報についての情報を受信する 「受信手段」 と、 （b) 受 信手段の受信した装置識別情報と、 受信手段の受信した製品識別情報と、 その製 品識別情報に対応付けて送られてくる日時情報あるいはその製品識別情報を受信 した日時情報 （工程 2 0への入出力の日時情報を示すもの） との対データの時系 列データに基づいて、 その製品識別情報の指す製品が経由した工程を追跡する 「 追跡手段」 とを備える。

この構成を採るときに、 追跡手段は、 工程管理装置 3 bから位置情報が送られ てくる場合に、 その位置情報の時系列データに従って、 製品 1の移動経路につい て追跡するように処理することがある。

また、 この構成を採るときに、 追跡手段は、 工程管理装置 3 bから処理情報が 送られてくる場合に、 その処理情報の時系列データに従って、 製品 1に施された 処理内容を追跡するように処理することがある。

このように構成される第 2の実施例では、 本発明の工程管理装置 3 bは、 自工 程 2 0に製品 1が入力されると、 その入力された製品 1に貼付されるタグ 2 bに 記録された製品識別情報及び通信先ァドレス情報を読み取り、 その読み取った通 信先ァドレス情報の指す工程追跡装置 6 bなどに対して、 自装置の識別情報を通 知しつつ、 その読み取った製品識別情報の指す製品 1の入力を通知する。

そして、 本発明の工程管理装置 3 bは、 自工程 2 0から製品 1が出力されると 、 その出力される製品 1に貼付されるタグ 2 bに記録された製品識別情報及び通 信先ァドレス情報を読み取り、 その読み取った通信先ァドレス情報の指す工程追 跡装置 6 bなどに対して、 自装置の識別情報を通知しつつ、 その読み取った製品 識別情報の指す製品 1の出力を通知する。

この通知を受けて、 タグ 2 bに通信先として設定されている本発明の工程追跡 装置 6 bは、 個々の製品 1が現在どの工程 2 0で処理を受けているのかいうこと を直ちに知ることができるようになるとともに、 この通知の時系列データに従つ て、 これまでに処理を受けた工程 2 0がどのようなものであるのかということを 直ちに知ることができるようになる。

ここで、 この工程追跡を可能とするために、 本発明の工程管理装置 3 bは、 製

1の工程 2 0への入出力の日時情報についても本発明の工程追跡装置 6 bに通 知していく必要があるが、 この日時情報については、 入出力の通知の受信と同期 をとる形で本発明の工程追跡装置 6 bの側でも取得できるので、 その通知を省略 することも可能である。

上述した処理を行うときに、 本発明の工程管理装置 3 bは、 例えば自工程 2 0 が車などに搭載されて移動するような場合には、 製品 1が入力されて出力される までの間、 例えば周期的にいったような所定の通知規約に従って、 タグ 2 bに記 録された通信先ァドレス情報の指す工程追跡装置 6 bなどに対して、 G P Sなど により取得される自工程 2 0の位置情報を通知する。

この通知を受けて、 本発明の工程追跡装置 6 bは、 個々の製品 1の移動経路に ついても追跡することができるようになる。 そして、 上述した処理を行うときに、 本発明の工程管理装置 3 bは、 製品 1が 入力されて出力されるまでの間、 例えば周期的とか障害の発生時点といったよう な所定の通知規約に従って、 タグ 2 bに記録された通信先ァドレス情報の指すェ 程追跡装置 6 bなどに対して、 自工程 2 0の処理情報を通知する。

この通知を受けて、 本発明の工程追跡装置 6 bは、 個々の製品 1が現在どのよ うな処理を受けているのかいうことを知ることができるようになるとともに、 こ の通知の時系列データに従って、 これまでに受けた処理がどのようなものである のかということを知ることができるようになる。

このようにして、 本発明によれば、 工程の流れが製品の種類や工程の状態など によって動的に変化したり、 その流れの速度が動的に変化するようなプロセスな どに投入された製品について、 個々の製品が現在どのような処理を受けて、 どの ような状態にあるのかということや、 これまでにどのような処理を受けて、 どの ような状態にあつたのかということについての情報をリアルタイムに取得するこ とができるようになる。

これにより、 後工程は、 個々の製品がどのような状況にあるのかをリアルタイ ムに把握できるようになり、 製品受け入れの準備などを効率的に実現できるよう になる。

〔3〕 第 1及び第 2の実施例の詳細

第 3図に、 本発明を具備する流通システムの一実施例を図示する。

図中、 3 0は生産者から出荷される青果物などの流通ケース、 4 0 - i ( i = l 〜p ) は流通基地であって、 消費者へと流通する流通ケース 3 0をその保管に適 した空調下で保管する処理を行うもの、 5 0 - i ( i = l〜Q ) は品質管理センタ であって、 流通ケース 3 0の保管履歴となる空調履歴情報を収集する処理を行う もの、 6 0 - i ( i = l〜r ) はクライアント端末であって、 指定される流通ケ一 ス 3 0の流通状況を追跡する処理を行うもの、 7 0 - i ( i = l〜s ) は流通管理 センタであって、 各流通ケース 3 0の流通状況をリアルタイムで追跡する処理を 行うもの、 8 0はネッ トワークであって、 流通基地 4 0 -iと品質管理センタ 5 0 -iとクライアント端末 6 0 - iと流通管理センタ 7 0 -iとの間を接続するものであ る。 ここで、 流通基地 4 0 - iは、 トラックなどのこともある。 また、 品質管理セン 夕 5 0 - iは、 流通基地 4 0 -iやクライアント端末 6 0 - iや流通管理センタ Ί 0 -i に併設する形で設けられることもある。 また、 流通管理センタ 7 0 - iは、 流通基 地 4 0 -iやクライアント端末 6 0 - iや品質管理センタ 5 0 -iに併設する形で設け られることもある。

なお、 上述した第 1の実施例は、 流通基地 4 0 -iと品質管理センタ 5 0 - iとク ライアン卜端末 6 0 -iとで実現され、 一方、 上述した第 2の実施例は、 流通基地 4 0 - iと流通管理センタ 7 0 -iとで実現されることになる。

この第 3図に示す実施例では、 生産者から出荷された青果物などの流通ケ一ス 3 0が、 その保管に適した空調機能を持つ流通基地 4 0 -iを経由して消費者へと 流通されていく場合について、 本発明を適用することを想定している。

このとき、 流通ケース 3 0は、 全て同一の流通基地 4 0 -iを経由して消費者へ と流通されるのではなくて、 第 4図に示すように、 需要の状況や流通基地 4 0 -i の保管状況などに応じて、 別々の流通基地 4 0 -i (別々の運搬車などを含む） を 経由して消費者へと流通されることになる。

この実施例では、 このような流通プロセスを迪る流通ケース 3 0の品質を管理 する上で要求される、 流通ケース 3 0の保管時の空調履歴情報の収集を実現する 。 更に、 この実施例では、 流通ケース 3 0がどのような流通基地 4 0 - iを経由し て、 現在どの流通基地 4 0 -iに保管されているのかということをリアルタイムや 非リアルタイムに監視できるようにすることを実現する。

この空調履歴情報の収集と流通経路の監視とを実現するために、 流通ケース 3 0には、 磁気カードなどのようなリ一ド ·ライト可能な記録媒体で構成される I Dタグ 3 0 0が貼付されることになる。 なお、 上述した第 2の実施例のみを実現 する場合には、 リ一ド可能な I Dタグ 3 0 0が貼付されれば足りる。

第 5図に、 この流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0に記録されたデー 夕の一実施例を図示する。

この図に示すように、 流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0は、 （a) そ の流通ケース 3 0の I Dとなるケース I Dと、 （b) その流通ケース 3 0に収納さ れる青果物などの品質管理情報と、 （c) その流通ケース 3 0についての流通管理 情報と、 （d) 通知先として設定される装置の電子メールアドレスと、 （e) その流 通ケース 3 0が保管された流通基地 4 0 - iの I Dと、 その流通基地 4 0 - iに入荷 されたときの入荷日時情報と、 その流通基地 4 0 -iから出荷されたときの出荷日 時情報とで構成されるレコードの羅列データ （保管の順番に並べられている） と を記録する。

ここで、 品質管理情報には、 物品名や生産者名や製品ランクや指定される流通 経路などといったような収納物の品質に関する様々な情報が含まれる。 また、 流 通管理情報には、 最終到達の流通基地 4 0 -iや届け先の情報や到達予定時刻など といったような流通に関する様々な情報が含まれる。 また、 後述することから分 かるように、 流通基地 4 0 -iの I Dとして、 その流通基地 4 0 - iの電子メールァ ドレスを用いることが好ましい。

なお、 以下では、 説明の便宜上、 通知先の電子メールアドレスとして、 いずれ かの流通管理センタ Ί 0 - iの電子メールァドレスを想定することにする。

この I Dタグ 3 0 0に記録されたデータについては、 流通ケース 3 0の出荷者 の持つ I Dとパスヮ一ドとを元にして暗号化するという構成を採ることが好まし い。 この場合には、 出荷者から正当な権利を有する関係者に対して、 その I Dと パスヮ一ドとを通知しておいて、 それを使ってこの暗号化された記録データを復 号することになる。 これにより、 正当な権利を有する関係者以外の者はこの I D タグ 3 0 0に記録されたデータをリ一ド，ライ 卜することができないようにする ことで、 不正な行為を防止できるようになる。

第 6図に、 本発明を実現するために流通基地 4 0 -iが備える装置構成の一実施 例を図示する。

この図に示すように、 流通基地 4 0 -iには、 流通基地 4 0 _i内の温湿度などを 調整する空調設備 4 0 0 _iと、 空調設備 4 0 0 _iを制御することで流通基地 4 0 -i内の温湿度などを制御する空調コントローラ 4 0 1 - iと、 空調コントロ一ラ 4 0 1 -iにより制御される流通基地 4 0 -i内の温湿度などの空調情報を保存する空 調情報記憶部 4 0 2 - iと、 I Dタグ 3 0 0をリード ·ライトする I Dコント口一 ラ 4 0 3 - iと、 流通ケース 3 0の保管時の空調履歴情報の収集を可能にするため の処理を行う流通管理部 4 0 4 - と、 流通管理部 4 0 4 - iの処理した情報を保存 する流通情報記憶部 4 0 5 - iと、 電子メールの送受信機能を有して、 流通経路の リアルタイムの監視を可能とするための処理を行う流通通知部 4 0 6 - iと、 流通 基地 4 0 - iが移動する場合に設けられ、 G P S機能を有して、 流通基地 4 0 - iの 位置情報を取得する G P S処理部 4 0 7 - iとが備えられる。

また、 品質管理センタ 5 0 - iには、 第 3図に示すように、 流通ケース 3 0の保 管時の空調履歴情報を収集する処理を行う品質管理部 5 0 0 - iと、 I Dタグ 3 0 0をリード ·ライ 卜する I Dコントローラ 5 0 1 -iとが備えられる。

また、 クライアント端末 6 0 -iには、 第 3図に示すように、 指定される流通ケ ース 3 0の流通状況を追跡する処理を行う流通追跡部 6 0 0 -iが備えられる。 また、 流通管理センタ 7 0 -iには、 第 3図に示すように、 個々の流通ケース 3 0の流通状況をリアルタイムに追跡する処理を行う流通追跡部 7 0 0 - iと、 流通 追跡部 7 0 0 _iの収集した情報を保存する流通情報記憶部 7 0 1 -iとが備えられ o

流通基地 4 0 -iに備えられる空調情報記憶部 4 0 2 -iは、 第 7図に示すように 、 流通基地 4 0 -i内の温度や湿度のトレンドデータといったような流通基地 4 0 -i内の空調情報を保存する。

また、 流通基地 4 0 -iに備えられる流通情報記憶部 4 0 5 - ま、 第 8図に示す ように、 自流通基地 4 0 - iで保管した流通ケース 3 0のケース I Dと、 その流通 ケース 3 0が入荷されたときの入荷日時と、 その流通ケース 3 0が出荷されたと きの出荷日時とから構成されるレコードの羅列デ一夕を保存する。

また、 流通管理センタ 7 0 -iに備えられる流通情報記憶部 7 0 1 -iは、 どの流 通基地 4 Ο -iにどの流通ケース 3 0が保管されたのかということと、 どの流通基 地 4 0 -iにどの流通ケース 3 0が現在保管中であるのかということを管理するも のである。

流通情報記憶部 7 0 1 -iは、 具体的には、 第 9図に示すように、 ケース I Dと 流通基地 I Dとの対データをキーにして、 そのケース I Dの指す流通ケース 3 0 に収納される青果物などの品質管理情報と、 その流通ケース 3 0についての流通 管理情報と、 その流通基地 4 0 -iにその流通ケース 3 0が入荷されたときの入荷 日時情報と、 その流通基地 4 0 -： [からその流通ケース 3 0出荷されたときの出荷 日時情報と、 その流通ケース 3 0の保管中における流通基地 4 0 - iの位置情報の 時系列データと、 その流通ケース 3 0の保管中において流通基地 4 0 - iで制御さ れた空調情報の時系列データとを保存する。

第 1 0図ないし第 1 4図に、 流通基地 4 0 -iに備えられる流通管理部 4 0 4 - i の実行する処理フローの一実施例を図示し、 第 1 5図ないし第 1 7図に、 流通基 地 4 0 -iに備えられる流通通知部 4 0 6 -iの実行する処理フローの一実施例を図 示し、 第 1 8図に、 品質管理センタ 5 0 -iに備えられる品質管理部 5 0 0 - iの実 行する処理フローの一実施例を図示し、 第 1 9図に、 クライアント端末 6 0 - iに 備えられる流通追跡部 6 0 0 -iの実行する処理フローの一実施例を図示し、 第 2 0図に、 流通管理センタ 7 0 -iに備えられる流通追跡部 7 0 0 - iの実行する処理 フローの一実施例を図示する。

次に、 これらの処理フローに従って、 このように構成される実施例の処理につ いて詳細に説明する。

(A) 流通管理部 4 0 4 - iの処理

(A - 1 ) 第 1 0図及び第 1 1図の処理フローの説明

ある流通基地 4 0 - iに流通ケース 3 0が入荷されると、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 - iによりその流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0が読み取られること で、 その流通ケース 3 0の入荷が検出されることになる。 例えば、 入荷である旨 がオペレータにより入力されて、 I Dコントローラ 4 0 3 - iにより I Dタグ 3 0 0が読み取られることで、 流通ケース 3 0の入荷が検出されることになる。

流通基地 4 0 -iに備えられる流通管理部 4 0 4 -iは、 この流通ケース 3 0の入 荷の検出を受けて、 第 1 0図の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 1 0で、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 - iにより読み取られた I Dタグ 3 0 0の記録情 報を入力する。

続いて、 ステップ 1 1で、 その入力した I Dタグ 3 0 0の記録情報から、 入荷 する流通ケース 3 0のケース I Dを抽出し、 続くステップ 1 2で、 入荷する流通 ケース 3 0の入荷日時となる日時情報を取得する。

続いて、 ステップ 1 3で、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 - iに指示することで、 入荷 する流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0の最後尾の記録位置に、 自流通 基地 4 0 - iの I Dと、 取得した入荷日時とを書き込む。 ここで、 自流通基地 4 0 - iの I Dとして、 電子メールァドレスを用いることが可能である。

続いて、 ステップ 1 4で、 流通情報記憶部 4 0 5 - に、 抽出したケース I Dと 、 取得した入荷日時との対応関係を保存して、 処理を終了する。

なお、 I Dタグ 3 0 0には、 通知先として設定される装置の電子メールァドレ スが記録されているが、 この電子メールァドレスを使った処理については後述す る。 また、 I Dタグ 3 0 0に記録された品質管理情報や流通管理情報については 、 それを用いるプログラムに渡すことで、 その表示を行うなどの処理が行えるよ うに処理することになる。

この入荷された流通ケース 3 0が出荷されるときには、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 - iによりその流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0が読み取られること で、 その流通ケース 3 0の出荷が検出されることになる。 例えば、 出荷である旨 がオペレータにより入力されて、 I Dコントローラ 4 0 3 - iにより I Dタグ 3 0 0が読み取られることで、 流通ケース 3 0の出荷が検出されることになる。 流通管理部 4 0 4 - iは、 この流通ケース 3 0の出荷の検出を受けて、 第 1 1図 の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 2 0で、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 -iにより読み取られた I Dタグ 3 0 0の記録情報を入力する。

続いて、 ステップ 2 1で、 その入力した I Dタグ 3 0 0の記録情報から、 出荷 する流通ケース 3 0のケース I Dを抽出し、 続くステップ 2 2で、 出荷する流通 ケース 3 0の出荷日時となる日時情報を取得する。

続いて、 ステップ 2 3で、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 - iに指示することで、 出荷 する流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0の最後尾の記録位置に、 取得し た出荷日時を書き込む。

続いて、 ステップ 2 4で、 流通情報記憶部 4 0 5 -iに保存されるケース I Dと 入荷日時との対応関係デ一夕を検索対象として、 抽出したケース I Dを持つ対応 関係デ一夕を検索して、 その検索した対応関係データに、 取得した出荷日時を追 加して、 処理を終了する。

このようにして、 流通管理部 4 0 4 -iは、 流通ケース 3 0を入荷して保管し出 荷していくときに、 第 2 1図に示すように、 その流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0の最後尾に、 自流通基地 4 0 -iの I Dとその入荷日時とその出荷日 時とからなるレコードを記録するとともに、 流通情報記憶部 4 0 5 - iに、 その流 通ケース 3 0のケース I Dとその入荷日時とその出荷日時とからなるレコ一ドを 保存していくように処理するのである。

これから、 流通基地 4 0 -iから別の流通基地 4 0 -iへと流通していく流通ケ一 ス 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0には、 第 2 1図にも示すように、 保管場所と なった流通基地 4 0 4の 1 0と、 その流通基地 4 0 -iへの入荷日時と、 その流通 基地 4 0 -iからの出荷日時とから構成されるレコードの羅列データが記録されて いくことになる。

(A— 2 ) 第 1 2図の処理フローの説明

ある流通基地 4 0 -iに流通ケース 3 0が入荷されるときに、 その流通基地 4 0 -iの備える空調コントローラ 4 0 1 - iは、 1つ前の流通基地 4 0 - iで保管されて いたときの空調情報を入手して、 それに従って、 自流通基地 4 0 - i内の目標温度 などを決定したい場合がある。

流通管理部 4 0 4 - iは、 このような要求に従って、 1つ前の流通基地 4 0 -iで 保管されていたときの空調情報の入手要求が発行されると、 第 1 2図の処理フロ 一に示すように、 先ず最初に、 ステップ 3 0で、 流通ケース 3 0の入荷時に読み 取った I Dタグ 3 0 0の記録情報から、 1つ前の流通基地 4 0 -iの I Dと、 その 1つ前の流通基地 4 0 -iにおける入荷日時/出荷日時とを抽出する。

続いて、 ステップ 3 1で、 その抽出した流通基地 I Dの指す 1つ前の流通基地 4 0 -iに対して、 その抽出した入荷日時 出荷日時を指定して、 その入荷日時か らその出荷日時までの間の空調情報を送信することを要求する。

この送信要求に応答して、 1つ前の流通基地 4 0 -iの備える流通管理部 4 0 4 - iは、 後述する第 1 3図の処理フローに従って、 自基地の備える空調情報記憶部 4 0 2 -iから、 その入荷日時からその出荷日時までの間の空調情報を読み出して 返信してくる。

これから、 続くステップ 3 2で、 1つ前の流通基地 4 0 -iから空調情報が送ら れてくるのを待って、 空調情報が送られてくることを検出すると、 ステップ 3 3 に進んで、 その送信されてきた空調情報を受信して、 空調コントローラ 4 0 1 - i に渡して、 処理を終了する。

この流通管理部 4 0 4 - iの処理に従って、 空調コントロ一ラ 4 0 1 - iは、 1つ 前の流通基地 4 0 -iで保管されていたときの空調情報を入手し、 それに従って、 自流通基地 4 0 -i内の空調を制御できるようになる。

なお、 ここでは、 1つ前の流通基地 4 0 -iで保管されていたときの空調情報を 入手するという例を具体例にして説明を行ったが、 保管を行った全ての流通基地 4 0 -iでの空調情報を入手するといつたような処理についても、 同様の処理によ り実現可能である。

(A— 3 ) 第 1 3図の処理フローの説明

流通管理部 4 0 4 - iは、 上述した第 1 2図の処理フローのステップ 3 1の処理 に従って、 別の流通基地 4 0 -iから空調情報の提供要求が発行されると、 第 1 3 図の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 4 0で、 その提供要求発行 元の流通基地 4 0 -iから送信されてくる入荷日時/出荷日時の情報を受信する。 続いて、 ステップ 4 1で、 空調情報記憶部 4 0 2 -iから、 その受信した入荷日 時と出荷日時との間の空調情報を読み出す。 すなわち、 空調情報記憶部 4 0 2 -i は、 第 7図に示したように、 流通基地 4 0 -i内の空調情報の履歴を保存し tいる ので、 この保存される空調情報から、 受信した入荷日時と出荷日時との間の空調 情報を読み出すのである。

続いて、 ステップ 4 2で、 その読み出した空調情報を提供要求発行元の流通基 地 4 0 -iに返信して、 処理を終了する。

この第 1 3図の処理フローに従って、 各流通基地 4 0 - iの空調コントロ一ラ 4 0 1 - iは、 第 1 2図の処理フローで説明したように、 1つ前の流通基地 4 0 - iな どで保管されていたときの空調情報を入手し、 それに従って、 自流通基地 4 0 -i 内の空調を制御できるようになる。

(A - 4 ) 第 1 4図の処理フローの説明

後述するように、 クライアント端末 6 0 -iの備える流通追跡部 6 0 0 -iは、 各 流通基地 4 0 - iに対して、 流通ケース 3 0のケース I Dを指定して、 その流通ケ ース 3 0の保管履歴について問い合わせを発行する。

これから、 各流通基地 4 0 -iの備える流通管理部 4 0 4 -iは、 クライアント端 末 6 0 -iから、 この保管履歴の問い合わせを受け取ると、 第 1 4図の処理フロー に示すように、 先ず最初に、 ステップ 5 0で、 問い合わせ元のクライアント端末 6 0 - iから送信されてくる流通ケース 3 0のケース I Dを受信する。

続いて、 ステップ 5 1で、 第 8図に示すようなデータ構造を持つ流通情報記憶 部 4 0 5 - iに、 受信したケース I Dが登録されているのか否かを検索する。 すな わち、 受信したケース I Dの指す流通ケース 3 0を保管したことがあるのか否か を検索するのである。

続いて、 ステップ 5 2で、 受信したケース I Dが流通情報記憶部 4 0 5 - iに登 録されているという検索結果が得られたのか否かを判断して、 得られなかったこ とを判断する場合には、 ステップ 5 3に進んで、 問い合わせ元のクライアント端 末 6 0 -iに対して、 送信されてきたケース I Dの指す流通ケース 3 0を保管した ことがない旨を返信して、 処理を終了する。

一方、 ステップ 5 2で、 受信したケース I Dが流通情報記憶部 4 0 5 - iに登録 されているという検索結果が得られたことを判断する場合には、 ステップ 5 4に 進んで、 流通情報記憶部 4 0 5 -iから、 送信されてきたケース I Dに対応付けら れる入荷日時 Z出荷日時を読み出して、 問い合わせ元のクライアント端末 6 0 -i に返信して、 処理を終了する。

後述するように、 この返信結果を受けて、 クライアント端末 6 0 - iの備える流 通追跡部 6 0 0 -iは、 指定される流通ケース 3 0の流通状況を追跡する処理を行 うことが可能になる。

( B ) 流通通知部 4 0 6 -iの処理

( B - 1 ) 第 1 5図及び第 1 6図の処理フローの説明

ある流通基地 4 0 -iに流通ケース 3 0が入荷されると、 I Dコントローラ 4 0 3 - iによりその流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0が読み取られること で、 その流通ケース 3 0の入荷が検出されることになる。 例えば、 入荷である旨 がオペレータにより入力されて、 I Dコントローラ 4 0 3 - iにより I Dタグ 3 0 0が読み取られることで、 流通ケース 3 0の入荷が検出されることになる。

流通基地 4 0 -iに備えられる流通通知部 4 0 6 - iは、 この流通ケース 3 0の入 荷の検出を受けて、 第 1 5図の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 6 0で、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 -iにより読み取られた I Dタグ 3 0 0の記録情 報を入力する。

続いて、 ステップ 6 1で、 その入力した I Dタグ 3 0 0の記録情報から、 入荷 する流通ケース 3 0のケース I Dと、 通知先の電子メ一ルァドレスとを抽出する 。 この実施例の場合には、 いずれかの流通管理センタ 7 0 -iの電子メールァドレ スを抽出するのである。

続いて、 ステップ 6 2で、 入力した I Dタグ 3 0 0の記録情報に自流通基地 4 0 - iの I Dを付加して、 抽出した電子メ一ルァドレスの指す流通管理センタ 7 0 -iに対して、 その自流通基地 4 0 -iの I Dの付加された I Dタグ 3 0 0の記録情 報を送信しつつ、 抽出したケース I Dの指す流通ケース 3 0が自流通基地 4 0 -i に入荷されたことを通知して、 処理を終了する。

この入荷された流通ケース 3 0が出荷されるときには、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 - iによりその流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0が読み取られること で、 その流通ケース 3 0の出荷が検出されることになる。 例えば、 出荷である旨 がオペレータにより入力されて、 I Dコントローラ 4 0 3 -iにより I Dタグ 3 0 0が読み取られることで、 流通ケース 3 0の出荷が検出されることになる。

流通通知部 4 0 6 -iは、 この流通ケース 3 0の出荷の検出を受けて、 第 1 6図 の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 7 0で、 I Dコントロ一ラ 4 0 3 - iにより読み取られた I Dタグ 3 0 0の記録情報を入力する。

続いて、 ステップ 7 1で、 その入力した I Dタグ 3 0 0の記録情報から、 出荷 する流通ケース 3 0のケース I Dと、 通知先の電子メ一ルァドレスとを抽出する 。 この実施例の場合には、 いずれかの流通管理センタ 7 0 -iの電子メールァドレ スを抽出するのである。

続いて、 ステップ 7 2で、 抽出したメールァドレスの指す流通管理センタ 7 0 に対して、 自流通基地 4 0 - iの I Dを通知しつつ、 抽出したケース I Dの指す流 通ケース 3 0が自流通基地 4 0 - iから出荷されたことを通知して、 処理を終了す る。 ここで、 I Dタグ 3 0 0の記録情報については入荷時点で送信しているので 、 この時点では送信する必要はない。

後述するように、 この第 1 5図及び第 1 6図の処理フローに従って送信されて くる通知を受けて、 流通管理センタ 70-iの備える流通追跡部 700 - iは、 各々 の流通ケース 3 0の流通状況をリアルタイムで追跡する処理を行うことが可能に なる。

(B- 2) 第 1 7図の処理フローの説明

流通基地 40_iに備えられる流通通知部 406 -iは、 規定の周期で定義される GP S情報の送信周期に到達すると、 第 1 7図 （a) の処理フローに示すように 、 先ず最初に、 ステップ 80で、 GPS処理部 407 - iからその時点の GP S情 報を取得し、 続くステップ 81で、 保管中の流通ケース 30に貼付される I D夕 グ 300から読み取った電子メールアドレスの指す流通管理センタ 70に対して 、 自流通基地 4 0-iの I Dを付加しつつ、 その取得した GP S情報を送信して、 処理を終了する。

また、 流通通知部 406 -iは、 規定の周期で定義される空調情報の送信周期に 到達すると、 第 1 7図 （b) の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 90で、 空調コントローラ 40 1-iからその時点の空調情報を取得し、 続くステ ップ 9 1で、 保管中の流通ケース 30に貼付される I Dタグ 300から読み取つ た電子メールアドレスの指す流通管理センタ 70に対して、 自流通基地 40- iの I Dを付加しつつ、 その取得した空調情報を送信して、 処理を終了する。

また、 流通通知部 406 -iは、 空調制御に障害が発生すると、 第 1 7図 （c) の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 100で、 空調コントローラ 40 1-iからその時点の空調情報を取得し、 続くステップ 101で、 保管中の流 通ケース 30に貼付される I Dタグ 300から読み取った電子メールァドレスの 指す流通管理センタ 70- iに対して、 自流通基地 404の1 Dを付加しつつ、 そ の取得した空調情報を送信して、 処理を終了する。

後述するように、 この第 17図の処理フローに従って送信されてくる通知を受 けて、 流通管理センタ 70-iの備える流通追跡部 700 - iは、 各々の流通ケース 30の流通状況をリアルタイムで追跡する処理を行うことが可能になる。

(C) 品質管理部 500 - iの処理

品質管理センタ 50-iに備えられる品質管理部 500- iは、 品質管理者などの 指定する流通ケース 30を処理対象として、 その流通ケース 30が保管されてい た空調情報を収集することで、 品質管理者などに対して、 その流通ケース 3 0の 品質管理に必要となる情報を提示する処理を行う。 „ すなわち、 品質管理部 5 0 0 -iは、 例えば、 最終保管場所となる流通基地 4 0 - iに保管されている流通ケース 3 0を指定して、 その流通ケース 3 0が保管され ていた空調情報の収集要求が発行されると、 第 1 8図の処理フローに示すように 、 先ず最初に、 ステップ 2 0 0で、 I Dコントローラ 5 0 1 -iに読取指示を発行 することで、 処理対象の流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0の記録情報 を読み取り、 それを入力する。

続いて、 ステップ 2 0 1で、 その入力した I Dタグ 3 0 0の記録情報から、 流 通基地 I Dと入荷日時と出荷日時とからなるレコ一ドの羅列データを抽出する。 すなわち、 I Dタグ 3 0 0には、 第 2 1図に示したように、 流通基地 I Dと入荷 日時と出荷日時とからなるレコ一ドの羅列デ一夕が記録されているので、 それら の全レコードを抽出するのである。

続いて、 ステップ 2 0 2で、 抽出した全てのレコードを選択したのか否かを判 断して、 全てのレコードを選択していないことを判断する場合には、 ステップ 2 0 4に進んで、 抽出したレコードの中から、 未処理のものを 1つ選択する。 続いて、 ステップ 2 0 5で、 その選択したレコードの持つ流通基地 I Dの指す 流通基地 4 0 -iに対して、 その選択したレコードの持つ入荷日時/出荷日時を指 定して、 空調情報を送信することを要求する。

ここで、 流通基地 I Dとして、 電子メールアドレスのような宛先を示すものが 用いられている場合には、 その宛先を使って、 この空調情報の送信要求を直ちに 発行することができるが、 電子メールアドレスなどのような宛先を示すものが用 いられてない場合には、 流通基地 I Dと宛先との対応関係を管理するァドレス帳 を索引することで、 この空調情報の発行先となる流通基地 4 0 - iの宛先を求めて 、 この空調情報の送信要求を発行することになる。

この空調情報の送信要求を受けた流通基地 4 0 - iの流通管理部 4 0 4 - iは、 上 述した第 1 3図の処理フローに従って、 指定される入荷日時と出荷日時との間の 空調情報を読み出して、 それを返信してくる。

これから、 続くステップ 2 0 6で、 この空調情報が送られてくるのを待って、 空調情報が送られてくることを検出すると、 ステップ 2 0 7に進んで、 その送信 されてきた空調情報を受信してから、 次のレコードを処理すべくステップ 2 0 2 に民る。

一方、 ステップ 2 0 2で、 抽出した全てのレコードを選択したことを判断する ときには、 ステップ 2 0 3に進んで、 ステップ 2 0 7で受信した空調情報を整理 した形で出力して、 処理を終了する。

このようにして、 品質管理部 5 0 0 - iは、 第 2 2図に示すように、 処理対象の 流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0の記録情報に従って、 その流通ケー ス 3 0を保管したことのある流通基地 4 0 - iから、 その流通ケース 3 0を保管し ていたときの空調情報を収集することで、 品質管理者などに対して、 その流通ケ —ス 3 0の品質管理に必要となる情報を提示するように処理することになる。 すなわち、 品質管理部 5 0 0 - iは、 第 2 2図の例で説明するならば、 処理対象 の流通ケース 3 0に貼付される I Dタグ 3 0 0の記録情報に従って、 （i) 5月 20 日 14 : 00 〜 5月 23日 10 : 45 の間は流通基地 4 0 -1で保管され、 （ii) 5月 23日 11 : 0 0 〜5月 25日 14 : 15 の間は流通基地 4 0 -2で保管され、 （iii) 5月 25日 14 : 25 〜 5月 26日 13 : 10 の間は流通基地 4 0 -4で保管され、 （iv) 5月 26日 13 : 20 からは流 通基地 4 0 -6で保管されているということが分かるので、 それらの流通基地 4 0 -1, 4 0 -2, 4 0 -4, 4 0 -6から、 その流通ケース 3 0を保管していたときの空 調情報を収集することで、 品質管理者などに対して、 その流通ケース 3 0の品質 管理に必要となる情報を提示するように処理するのである。

( D ) 流通追跡部 6 0 0 - iの処理

クライアント端末 6 0 - iに備えられる流通追跡部 6 0 0 - iは、 流通管理者など の指定する流通ケース 3 0を処理対象として、 その流通ケース 3 0が現在どの流 通基地 4 0 -iに保管されているのかということや、 どのような流通基地 4 0 -iを 経由して流通しているのかということを検出することで、 流通管理者などに対し て、 その流通ケース 3 0の流通状況の情報を提示する処理を行う。

すなわち、 流通追跡部 6 0 0 -iは、 流通管理者などから流通ケース 3 0のケ一 ス I Dを指定して、 その流通ケース 3 0の流通状況の追跡要求が発行されると、 第 1 9図の処理フローに示すように、 先ず最初に、 ステップ 3 0 0で、 その追跡 要求の流通ケース 3 0のケース I Dを入力する。

続いて、 ステップ 3 0 1で、 ネッ トワーク 8 0を介し、 全ての流通基地 4 0 -i に対して、 入力したケース I Dを指定して、 そのケース I Dの指す流通ケース 3 0の保管履歴を問い合わせる。

この保管履歴の問い合わせ要求を受け取ると、 各流通基地 4 0 -iの備える流通 管理部 4 0 4 -iは、 第 1 4図の処理フローで説明したように、 指定されるケース I Dの指す流通ケース 3 0を保管したことがない場合には、 その旨を返信し、 保 管したことがある場合には、 その保管期間を示す入荷日時ノ出荷日時を返信して くる。

これから、 続いて、 ステップ 3 0 2で、 この保管履歴の問い合わせに応答して 各流通基地 4 0 -iから返信されてくる情報を受信し、 続くステップ 3 0 3で、 問 い合わせを行つた全ての流通基地 4 0 -iからの返信を受け取ることを確認するま での間、 この返信されてくる情報の受信を行う。

続いて、 ステップ 3 0 4で、 入荷日時/出荷日時を返信してきた流通基地 4 0 - iをソート対象にして、 入荷日時ノ出荷日時の順番に、 入荷日時/出荷日時を返 信してきた流通基地 4 0 - iをソ一トし、 続くステップ 3 0 5で、 そのソ一ト結果 を出力する。

このソ一ト出力に従って、 流通状況の追跡要求を発行した流通管理者などは、 第 2 3図に示すように、 追跡要求の流通ケース 3 0が現在どの流通基地 4 0 - iに 保管されているのかを取得できるようになるとともに、 追跡要求の流通ケース 3 0がどのような流通基地 4 0 _iを経由して流通しているのかということを取得で きるようになる。 ここで、 現在どの流通基地 4 0 - iが流通ケース 3 0を保管して いるのかについては、 入荷日時が保存され、 かつ、 出荷日時の保存されていない 流通基地 4 0 -iを特定することで取得できる。

すなわち、 第 2 3図の例で説明するならば、 （i) 流通基地 4 0 -1力 5月 20日 14 : 00 〜5月 23日 10 :45 の間保管したことを返信し、 （ii)流通基地 4 0 -2が 5月 23 日 11 : 00 〜5月 25日 14: 15 の間保管したことを返信し、 （iii) 流通基地 4 0 - 3が 保管したことがない旨を返信し、 （iv)流通基地 4 0 -4が 5月 25日 14:25 〜5月 26 日 13 : 10 の間保管したことを返信し、 （V) 流通基地 4 0 -5が保管したことがない 旨を返信し、 （vi)流通基地 4 0 -6が 5月 26日 13:20 から保管していることを返信 し、 （vii) 流通基地 4 0 -7が保管したことがない旨を返信し、 （viii)流通基地 4 0 - 8が保管したことがない旨を返信してくるので、 流通状況の追跡要求を発行し た流通管理者などは、 最初に流通基地 4 0 -1が保管し、 続いて流通基地 4 0 -2が 保管し、 続いて流通基地 4 0 -4が保管し、 現在は流通基地 4 0 -6が保管している という情報を取得できるようになるのである。

ここで、 この第 1 9図の処理フローでは、 流通追跡部 6 0 0 - iは、 入荷日時/ 出荷日時を返信してきた流通基地 4 0 - iから、 処理対象の流通ケース 3 0を保管 していたときの空調情報を収集するように処理していないが、 この空調情報につ いても収集できることは言うまでもない。

( E ) 流通追跡部 7 0 0 - iの処理

クライアント端末 6 0 -iに備えられる流通追跡部 6 0 0 - iは、 全ての流通基地 4 0 -iに問い合わせを行うことで、 追跡要求の流通ケース 3 0がどのような流通 基地 4 0 -iを経由して流通しているのかということを検出するようにしているが 、 これではリアルタイムによる追跡処理を実行できない。

これに対して、 流通管理センタ 7 0 -iに備えられる流通追跡部 7 0 0 -iは、 流 通基地 4 0 - iに備えられる流通通知部 4 0 6 -iから送られてくる情報を受け取り 監視することで、 個々の流通ケース 3 0がどのような流通基地 4 0 -iを経由して 流通しているのかということをリアルタイムで監視するという機能を有している ο

すなわち、 第 1 5図ないし第 1 7図の処理フローで説明したように、 流通基地 4 0 - iに備えられる流通通知部 4 0 6 - iは、 I Dタグ 3 0 0に記録された電子メ —ルアドレスに従って、 流通ケース 3 0が自流通基地 4 0 - iに入荷するときと、 その流通ケース 3 0が自流通基地 4 0 -iから出荷するときに、 その旨を送信して くるとともに、 その流通ケース 3 0を自流通基地 4 0 - iで保管している間、 例え ば周期的に G P S情報や空調情報を送信してくる。

これから、 流通追跡部 7 0 0 - iは、 これらの情報を監視することで、 追跡要求 の流通ケース 3 0がどのような流通基地 4 0 -iを経由して流通しているのかとい うことをリアルタイムで監視できるようになる。 この監視処理を実現する場合、 流通追跡部 7 0 0 -： [は、 流通基地 4 0 -iに備え られる流通通知部 4 0 6 - iから上述の情報が送られてくると、 第 2 0図の処理フ 口一に示すように、 先ず最初に、 ステップ 4 0 0で、 その受信時点の日時情報を 取得する。

ここで、 流通通知部 4 0 6 - iから上述の情報とともに、 その情報の発生した時 点の日時情報についても送られてくるときには、 このステップ 4 0 0の処理を行 う必要はない。

続いて、 ステップ 4 0 1で、 受信した情報が入荷通知であるのか否かを判断し て、 入荷通知であることを判断するときには、 ステップ 4 0 2に進んで、 送られ てきた流通ケース 3 0のケース I Dおよび流通基地 4 0 -iの I Dと対応をとりつ つ、 送られてきた I Dタグ 3 0 0の記録情報とステップ 4 0 0で取得した日時情 報 （入荷日時を示す） とを、 流通情報記憶部 7 0 1 -iに保存して、 処理を終了す る

一方、 ステップ 4 0 1で、 受信した情報が入荷通知でないことを判断するとき には、 ステップ 4 0 3に進んで、 受信した情報が出荷通知であるのか否かを判断 して、 出荷通知であることを判断するときには、 ステップ 4 0 4に進んで、 送ら れてきた流通ケース 3 0のケース I Dおよび流通基地 4 0 -iの I Dと対応をとり つつ、 ステップ 4 0 0で取得した日時情報 （出荷日時を示す） を、 流通情報記憶 部 7 0 1 - iに保存して、 処理を終了する。

一方、 ステップ 4 0 3で、 受信した情報が出荷通知でないことを判断するとき には、 ステップ 4 0 5に進んで、 受信した情報が G P S情報であるのか否かを判 断して、 G P S情報であることを判断するときには、 ステップ 4 0 6に進んで、 送られてきた流通基地 4 0 - iの I Dと対応をとりつつ、 送られてきた G P S情報 とステップ 4 0 0で取得した日時情報 （G P S情報の取得日時を示す） とを、 流 通情報記憶部 7 0 1 -iに保存して、 処理を終了する。

ここで、 G P S情報は流通基地 4 0 -iについての固有な情報であり、 個々の流 通ケース 3 0についての情報ではないので、 流通ケース 3 0のケース I Dについ ては送られて来ない。 これから、 流通追跡部 7 0 0 -iは、 送られてきた流通基地 4 0 -iの I Dを持つ流通情報記憶部 7 0 1 - iのェントリーに、 送られてきた G P s情報を保存するように処理するのである。

一方、 ステップ 4 0 5で、 受信した情報が GP S情報でないことを判断すると き、 すなわち、 受信した情報が空調情報であることを判断するときには、 ステツ プ 4 0 7に進んで、 送られてきた流通基地 4 0- iの I Dと対応をとりつつ、 送ら れてきた空調情報とステップ 4 0 0で取得した日時情報 （空調情報の取得日時を 示す） とを、 流通情報記憶部 7 0 l-iに保存して、 処理を終了する。

ここで、 空調情報は流通基地 4 0-iについての固有な情報であり、 個々の流通 ケース 3 0についての情報ではないので、 流通ケース 3 0のケース I Dについて は送られて来ない。 これから、 流通追跡部 7 0 0 -iは、 送られてきた流通基地 4 0-iの I Dを持つ流通情報記憶部 7 0 l-iのエントリーに、 送られてきた空調情 報を保存するように処理するのである。 .

このようにして、 流通管理センタ 7 0-iに備えられる流通追跡部 7 0 0 -iは、 流通基地 4 0 - iに備えられる流通通知部 4 0 6 -iから送られてくる情報を受け取 ることで、 流通情報記憶部 7 0 l-iに対して、 第 9図に示すような情報を保存し ていくように処理するのである。

この流通情報記憶部 7 0 l-iに保存される情報に従って、 流通追跡部 7 0 0 -i は、 第 2 4図に示すように、 リアルタイムに、 各々の流通ケース 3 0が現在どの 流通基地 4 0 - iに保管されているのかを直ちに取得できるようになるとともに、 個々の流通ケース 3 0がどのような流通基地 4 0-iを経由して流通しているのか ということを直ちに取得できるようになる。 ここで、 現在どの流通基地 4 0- iが 流通ケース 3 0を保管しているのかについては、 入荷日時が保存され、 かつ、 出 荷日時の保存されていない流通基地 4 0 - iを特定することで取得できる。

すなわち、 第 2 4図の例では、 （i) 流通基地 4 0-1が 5月 20日 14: 00 〜5月 23 日 10 :45 の間保管したことを通知し、 （ii)流通基地 4 0-2が 5月 23日 11 :00 〜5 月 25日 14:15 の間保管したことを通知し、 （iii) 流通基地 4 0-4が 5月 25日 14:2 5 〜 5月 26日 13 :10 の間保管したことを通知し、 （iv)流通基地 4 0-6が 5月 26日 13:20 から保管しているということを通知してくるので、 流通追跡部 7 0 0 - iは 、 最初に流通基地 4 0-1が保管し、 続いて流通基地 4 0-2が保管し、 続いて流通 基地 4 0-4が保管し、 現在は流通基地 4 0-6が保管しているということを直ちに 取得できるようになるのである。

更に、 流通追跡部 7 0 0 - iは、 保管先となっていた流通基地 4 0 -iや現在保管 している流通基地 4 0 -iが移動する場合には、 周期的に従って送られてくる G P S情報に従って、 その移動経路についても直ちに取得できるようになる。

これから、 流通追跡部 7 0 0 - iは、 ユーザの求めに応じて、 例えば地図上に表 示することなどにより、 その取得結果を提示することで、 ユーザの必要とする流 通ケース 3 0の流通状況をリアルタイムでもってユーザに提示できるようになる し力、も、 流通追跡部 7 0 0 -iは、 保管先となっていた流通基地 4 0 -iや現在保 管している流通基地 4 0 - iから、 周期的などに従って送られてくる空調情報を取 得しているので、 それに従って空調情報の保管履歴についても直ちに取得できる ようになる。

以上に説明した流通管理センタ 7 0 -iの機能は、 流通基地 4 0 - iに備えること も可能であるし、 クライアント端末 6 0 -iに備えることも可能であるし、 品質管 理センタ 5 0 -iに備えることも可能である。 また、 I Dタグ 3 0 0には、 複数の 電子メールァドレスを記録してもよい。

これから、 流通管理センタ 7 0 -iの機能により実現されることになる流通状況 の監視処理に従って、 流通ケース 3 0の最終到達箇所となる流通基地 4 0 -iでは 、 現在どの位置まで流通ケース 3 0が到達しているのかを把握できるようになる し、 その後工程に位置する流通基地 4 0 - iでは、 受け入れ準備に入るのか否かな どにつ L、て正確に判断できるようになる。

( F ) I Dタグ 3 0 0に記録された流通経路の検証処理について

流通基地 4 0 -iから別の流通基地 4 0 -iへと流通していく流通ケース 3 0に貼 付される I Dタグ 3 0 0には、 第 2 1図に示したように、 その流通経路について のデータが記録されていくことになる。

一方、 I Dタグ 3 0 0に記録された電子メールァドレスに従って、 流通基地 4 0 - iから、 流通管理センタ 7 0 - iに対して、 その流通経路がリアルタイムに報告 されていくことになる。

これから、 この 2つの方法で記録された流通経路が一致するのか否かをチヱッ クすることで、 流通途中で何らかの不正が行われたのかをチェックすることがで きるようになる。

この流通経路の検証処理は、 例えば、 I Dタグ 3 0 0に記録された流通経路の 解析機能を有する品質管理センタ 5 0 -iの品質管理部 5 0 0 -iが実行することに なる。

すなわち、 品質管理センタ 5 0 -iの品質管理部 5 0 0 - iは、 この流通経路の検 証処理を実行する場合には、 （i) 流通管理センタ 7 0 -iの流通追跡部 7 0 0 - iか ら、 I Dタグ 3 0 0に記録された電子メールアドレスに従って通知された流通経 路の情報を受け取り、 その受け取った流通経路の情報と I Dタグ 3 0 0に記録さ れた流通経路の情報とを照合したり、 （ii) I Dタグ 3 0 0に記録された電子メー ルアドレスに従って自センタ宛に通知されてきた流通経路の情報と、 I Dタグ 3 0 0に記録された流通経路の情報とを照合することで、 流通途中で何らかの不正 が行われたのかをチェックするように処理することになる。

以上に説明した実施例では、 第 2 1図に示すように、 I Dタグ 3 0 0に、 流通 ケース 3 0の保管場所となった流通基地 4 0 -iの I Dと対応をとりつつ、 その保 管期間を示す入荷日時ノ出荷日時を記録するという構成を用レ、たが、 この入荷日 時/出荷日時については、 流通基地 4 0 -iの流通情報記憶部 4 0 5 -iに保存する 構成を採っているので、 第 2 5図に示すように、 入荷日時/出荷日時に代えて、 この保存位置を示すレコード番号などのような情報を記録することでも、 本発明 は実現可能である。

この場合には、 品質管理部 5 0 0 - iは、 流通基地 4 0 - iに対して、 このレコー ド番号などの情報を指定して、 空調情報の送信を要求することになる。

また、 以上に説明した実施例では、 空調情報の収集を具体例にして本発明を説 明したが、 本発明はその適用が空調情報の収集に限られるものではない。

また、 以上に説明した実施例では、 工程の流れが製品の種類や工程の状態など によって動的に変化するプロセスへの適用例に従って本発明を説明したが、 本発 明は工程の流れが変化しないプロセスに対してもそのまま適用できる。

〔 4〕 本発明により実現可能となる物流トラッキングシステムの一例 次に、 本発明により実現可能となる物流トラッキングシステムの一例について 説明する。 ここで、 この物流トラッキングシステムでは、 荷物に貼付されるタグ として、 リード，ライ ト可能な記録媒体を用いることを想定している。

この物流トラッキングシステムは、 本発明の構成に従い、 分散配置されたデー 夕収集ターミナルと、 表示ターミナルと、 荷物に付帯するタグと、 位置情報を取 得する G P Sと、 地図データベースと、 交通手段による到達予想時間や交通手段 の渋滞状態などの情報を提供するデータベースと、 インタ一ネッ トとから構成さ れて、 オープンな環境で小規模なシステムから大規模なシステムまで、 低コスト かつ容易に構築できることを特徵とするものである。

すなわち、 基本的な構成として、 荷物に付帯するタグと、 タグの情報を読み書 きする分散型のデータ収集ターミナルと、 トラツキング情報を取得または受け取 るための表示タ一ミナルとから構成される。

データ収集ターミナルは、 荷物の集配基地、 輸送手段である輸送トラック、 コ ンテンナ、 車両、 船、 飛行機などに設置され、 自らの地球上の位置を取得する G P Sアンテナを持つ。 更に、 インターネッ 卜と通信できるようにする電話回線な どの通信手段を持つ。 更に、 その場所の環境などを検出するセンサ、 タグの情報 を読み書きするタグ · リーダライタ一などを接続する。 更に、 ターミナルのおか れた性質を示すデータについても保存する。

一方、 表示ターミナルは、 インタ一ネッ トなどと通信できるようにする電話回 線などの通信手段を持つとともに、 データ収集ターミナルからのデータを取得す る手段と、 そのデータを分かり易く表示するための地図情報を取得する手段と、 到達時間を推測するためのデータを取得する手段とを持つ。

更に、 表示ターミナルは、 荷物に付帯するタグ内に保存された経路や経路通過 時刻や荷物の性質を示すデータを取得するためのタグ · リーダを持つ。 ここで、 地図情報や、 G P S情報や、 交通手段における到達時間を推測する情報などにつ いては、 インタ一ネッ トを介して、 他のシステムが運用する情報を利用する。 この物流トラッキングシステムの構成者は、 荷物を出荷する出荷者、 荷物を受 け入れる集荷者、 荷物を移動させる移動者、 荷物を一時的に保管する保管者、 荷 物を受け入れる者、 荷物の配送業務を請け負う配送者などからなる。

それぞれの構成者には、 電子メールアドレスなどのような識別できる I Dを割 り付ける。 それぞれの構成者は実在する人でも、 機械的な車両でも倉庫でもかま わないが、 結果としてはそれぞれに付随するコンピュータなどの情報機器内の特 定の場所を示す。 従って、 I Dはそれぞれの情報機器内の識別する場所を示すも のとなる。

荷物の出荷者は、 荷物の出荷時に、 荷物に付帯するタグに、 荷物の I D、 荷物 の性質を示すデータ、 出荷者の I D、 出荷者の性質を示すデータ、 相手先の住所 などを特定する I Dやデータ、 相手先に到達を希望する時刻データなどを書き込 む。

荷物の集荷者は、 荷物を受け取るとともに、 荷物に付帯するタグに、 集荷した ことの確認のために、 集荷者の I D、 集荷時刻、 集荷者を特定するデ一夕などを 書き込む。 それと同時に、 タグに書かれたデータを読み込む。 このとき、 集荷者 は、 荷物を受け入れる入荷者に対して、 荷物を受け入れた時刻と、 タグに書かれ た内容をつけたデータとをインタ一ネッ ト経由で送出する。 そして、 同様の情報 を荷物の輸送にかかわる関係者にも送出する。

荷物の輸送にかかわる関係者は、 その情報を元に、 それぞれの役割の元に、 輸 送を最適に移動させるための準備を行う。 この準備とは、 コスト、 時間、 輸送品 質などといった出荷者の希望に合わせて、 交通手段、 ルート、 価格、 到達時刻の 予測などを行うことである。 その結果を基に、 荷物の輸送にかかわる関係者はそ れぞれの役割の準備を行う。 関係者は、 それぞれの役割の元に、 出荷者に対して 輸送価格や到達予想時刻などの情報を通知し、 入荷者に対して予想到達時刻や荷 物の内容などの情報を通知する。

また、 移動者は車両などの準備、 保管者はスペースなどの準備、 配送者はそれ の輸送品質トラツキングなどの準備を行う。

次に、 荷物を集荷者から移動者へ引き渡す際に、 集荷者はタグの情報を読み込 み、 集荷者の手を離れた時刻をデータ収集ターミナルに記録する。 それと同時に 、 関係者に対して手が離れたことを情報として送出する。

一方、 移動者は、 荷物を受け取った時刻をタグに記録するとともに、 移動者の 受け入れ確認のために、 移動者の I Dと、 受け取り時刻と、 移動者を特定するデ 一夕などを書き込む。 それと同時に、 移動者は、 タグに書かれたデータを読み込 む。 このときに、 移動者は、 荷物の関係者に対して、 荷物を受け入れた時刻と、 タグに書かれた内容をつけたデータとを送出する。

移動者が目的地に到達したら、 一時保管者や異なる移動者や入荷者は、 移動者 のときと同様の方法でデ一夕のやり取りを行う。 これらの処理を入荷者に届くま で ! TEける。

このようにして、 関係者や入荷者には、 常に最新の到着時刻が把握されるため 、 あらかじめ受け入れの準備を行うことが可能である。

ここで、 タグに実際に移動した経路情報を書き込むようにしているときに、 そ れが改竄されることが起こり得るが、 入荷者は、 荷物を受け取る際に、 タグのデ ―夕を読み込んで、 連絡されてきた情報と夕グに書かれて L、る経路情報とがー致 するのか否かをチェックすることで、 その改竄をチヱックでき、 これにより、 届 けられた荷物が自分宛に正当な出荷者から届いたことの確認ができるようになる また、 タグの情報を読み込むと同時に、 出荷者を始めとする関連者に対して、 入荷者が受け取つたことの情報を送出することにより、 輸送の完了を通知でき、 処理を完了することができるようになる。

更に、 位置情報を入手すれば、 地図上に、 経路と輸送物の現在位置とを表示す ることができるようになる。 このとき、 移動するデ一夕収集ターミナルには G P Sを搭載することにより、 輸送物の現在位置を把握することができるようになる o また、 V I C S (Vehicle information and Communication System)などの 通 情報システムや、 乗り換え案内などを提示する交通経路予想システムと組み合わ せると、 輸送物の到着時刻を予想することができるようになる。

この本発明により実現可能となる荷物トラッキングシステムは、 次のような特 徴がある。

すなわち、 システムが非常にシンプルなため、 コストがかからずにシステムを 構築できる。 また、 輸送経路が確実に把握できるので、 関係者があらかじめ準備 を行うことが可能になり配送のためのコストが最小となる。 また、 輸送経路が確 実となり、 関係者の責任が明確となるので、 輸送途中のトラブルに対する責任が 明確になる。 また、 顧客サービスとして荷物がいつ届くかが分かり、 不審な荷物 が届くことがない。 これは、 輸送関係者にとっても同様のメリッ卜がある。 また、 荷物に輸送中のトラブルがあれば、 責任者が明確となるのでクレーム対 応が容易である。 また、 輸送途中の経路、 位置が分かるので、 自分宛の荷物がど こにあるのか、 渋滞などのトラブルにより遅延してもそれがどの位の遅延となる のかが分かる。 また、 紛失のトラプルを未然に防止することが可能になる。

〔5〕 本発明の他の適用例

以上に説明した実施例では、 流通プロセスを想定して本発明を説明したが、 本 発明は流通プロセス以外のプロセスに対しても適用可能である。 例えば、 第 2 6 図に示すような半導体などのような製造プロセスに対しても、 そのまま適用でき る。

このような製造プロセスでも、 待ち状態などにより後段のプロセス装置が選択 されるというように、 後段に位置するプロセス装置のどれを用いるのかが動的に 変化する場合があり、 そのような場合に、 本発明は特に好適なものとなる。 本発明は、 自動車などの生産ラインに適用することも有効である。 例えば、 自 動車の生産において、 顧客から受注を受けたら、 その受注番号とデータとを工場 の生産管理部門へ連絡する。 生産管理部門は、 顧客のプロパティ、 希望納期、 販 売店の情報などをつけて生産ラインへ投入する。

各工程にはデータ収集ターミナルを設置し、 個々の生産する自動車には I D夕 グをつける。

このとき、 上述した物流トラッキングシステムの出荷者としての状況と同じよ うに、 生産ラインへ投入したことを製造ラインの後工程へ通知する。 更に、 部品 メーカなどの関連部門へも通知する。 それと同時に、 配送者、 販売店、 顧客へも 連絡する。 同様に、 その自動車が各工程に投入されるときにも、 同様の方法で、 後工程、 配送車、 販売店、 顧客などに通知し、 これにより、 これらの者は、 容易 に工程を把握でき、 準備が可能になる。

それぞれの工程でも、 予定時間を想定すれば、 それぞれ予想時間に合わせた準 備を行うことができる。 もし、 途中でトラブルが起きても、 その情報を同様にし て送付するようにすれば、 それぞれの対応についてもリアルタイムに対応するこ とができるようになる。 このようにして、 本発明によれば、 製造ラインから顧客に届くまでのトラツキ ングが可能となる。 この本発明は受注生産方式や一個流し生産方式などのような 様々な生産方式に利用可能であり、 本発明を適用することで、 品質を劇的に向上 することができるようになるとともに、 生産コストを劇的に低減することができ るようになる。 産業上の利用可能性

以上説明したように、 本発明によれば、 工程の流れが製品の種類や工程の状態 などによつて動的に変化するようなプロセスなどで施された製品に対しての処理 履歴を簡単に把握できるようになる。

そして、 本発明によれば、 そのようなプロセスなどにおいて、 前の工程の処理 履歴に基づいて製品に施す処理を調整する必要がある場合に、 その前の工程の処 理履歴を簡単に取得できるようになる。

そして、 本発明によれば、 そのようなプロセスなどにおいて、 製品が現在どこ の工程で処理を受けているのかということや、 追跡対象の製品がどのような工程 をどのような順番で経由しているのかということを簡単に取得できるようになる そして、 本発明によれば、 工程の流れが製品の種類や工程の状態などによって 動的に変化したり、 その流れの速度が動的に変化するようなプロセスなどに投入 された製品について、 個々の製品が現在どのような処理を受けて、 どのような状 態にあるのかということや、 これまでにどのような処理を受けて、 どのような状 態にあつたのかということについての情報をリアルタイムに取得することができ るようになる。

これにより、 後工程は、 個々の製品がどのような状況にあるのかをリアルタイ ムに把握できるようになり、 製品受け入れの準備などを効率的に実現できるよう に o

Claims

請求の範囲

1 . 前工程で処理された製品を入力し所定の処理を施して出力する工程に対応付 けて設けられる工程管理装置であつて、

自工程に製品が入力されることを検出する手段と、

自工程から製品が出力されることを検出する手段と、

上記製品入力の日時情報と上記製品出力の日時情報とを取得する手段と、 上記取得した入出力日時情報と自装置の識別情報とを、 その対応をとりつつ上 記製品に貼付される記録媒体に記録する手段とを備える

ことを特徴とする工程管理装置。

2 . 前工程で処理された製品を入力し所定の処理を施して出力する工程に対応付 けて設けられる工程管理装置であって、

自工程に製品が入力されることを検出する手段と、

自工程から製品が出力されることを検出する手段と、

上記製品入力の日時情報と上記製品出力の日時情報とを取得する手段と、 上記製品に貼付される記録媒体に記録された製品識別情報を読み取る手段と、 上記読み取つた製品識別情報と上記取得した入出力日時情報とを、 その対応を とりつつ記憶装置に保存する手段と、

上記取得した入出力日時情報と自装置の識別情報とを、 その対応をとりつつ上 記記録媒体に記録する手段とを備える

ことを特徴とする工程管理装置。

3 . 上記記録媒体に記録された前工程についての装置識別情報及び入出力日時情 報を読み取る手段と、

上記読み取った装置識別情報の指す工程管理装置に対して、 上記読み取った入 出力日時情報を指定して問い合わせを行うことで、 自工程に入力される製品に施 された前工程の処理情報を取得する手段とを備える

ことを特徵とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の工程管理装置。

4 . 前工程で処理された製品を入力し所定の処理を施して出力する工程に対応付 けて設けられる工程管理装置であって、 自工程に製品が入力されることを検出する手段と、

自工程から製品が出力されることを検出する手段と、

上記製品入力の日時情報と上記製品出力の日時情報とを取得する手段と、 上記製品に貼付される記録媒体に記録された製品識別情報を読み取る手段と、 上記読み取つた製品識別情報と上記取得した入出力日時情報とを、 その対応を とりつつ記憶装置に保存する手段と、

上記記憶装置に保存した情報の保存先を示す情報と自装置の識別情報とを、 そ の対応をとりつつ上記記録媒体に記録する手段とを備える

ことを特徵とする工程管理装置。

5 . 上記記録媒体に記録された前工程についての装置識別情報及び上記保存先を 示す情報を読み取る手段と、

上記読み取った装置識別情報の指す工程管理装置に対して、 上記読み取った保 存先を示す情報を指定して問い合わせを行うことで、 自工程に入力される製品に 施された前工程の処理情報を取得する手段とを備える

ことを特徵とする請求の範囲第 4項記載の工程管理装置。

6 . 製品識別情報を指定して問い合わせ要求が発行される場合に、 上記記憶装置 に該製品識別情報の指す製品の入出力日時情報が保存されている場合には、 その 情報を返信する手段を備える

ことを特徵とする請求の範囲第 2項又は第 4項記載の工程管理装置。

7 . 上記記録媒体に記録された通信先ァドレス情報を読み取る手段と、

上記読み取った通信先ァドレス情報の指す 1つ又は複数の装置に対して、 自装 置の識別情報を通知しつつ、 上記製品識別情報の指す製品の入出力を通知する手 段とを備える

ことを特徴とする請求の範囲第 2項ないし第 6項のいずれか 1項に記載の工程

8 . 複数の工程を経由した製品に施された処理情報を収集する製品情報収集装置 であって、

工程に対応付けて設けられる工程管理装置の識別情報と、 該工程への製品の入 出力日時情報あるいはその情報の保存先を示す情報との羅列データを記録する記 録媒体が貼付された製品を処理対象として、 該記録媒体から、 工程に対応付けて 設けられる工程管理装置の識別情報と、 該工程への製品の入出力日時情報あるい はその情報の保存先を示す情報とを読み取る手段と、

上記読み取った装置識別情報の指す工程管理装置に対して、 上記読み取った入 出力日時情報あるいはその情報の保存先を示す情報を指定して問い合わせを行う ことで、 処理対象の製品に施された各工程の処理情報を収集する手段とを備える ことを特徴とする製品情報収集装置。

9 . 上記記録媒体から読み取った工程管理装置の識別情報の時系列データと、 上 記記録媒体に記録された通信先アドレス情報により通知された工程管理装置の識 別情報の時系列データとを照合する手段を備える

ことを特徴とする請求の範囲第 8項記載の製品情報収集装置。

1 0 . 複数の工程を経由する製品が経由した工程を追跡する工程追跡装置であつ て、

各工程に対応付けて設けられて、 処理を施した製品の識別情報と対応をとりつ つ工程への該製品の入出力日時情報を保存する工程管理装置に対して、 追跡対象 の製品の識別情報を指定して問い合わせを行うことで、 追跡対象の製品を処理し たのか否かということと、 処理した場合には、 その入出力日時情報を収集する手 段と、

上記収集する情報に従って、 追跡対象の製品が現在どこの工程で処理されてい るのかという情報及びノ又は追跡対象の製品が経由した工程順序の情報を特定す る手段とを備える

ことを特徴とする工程追跡装置。

1 1 . 上記収集する手段は、 入出力日時情報の収集先となる上記工程管理装置の それぞれから、 該入出力日時情報により特定される追跡対象の製品に施された処 理情報を収集する

ことを特徴とする請求の範囲第 1 0項記載の工程追跡装置。

1 2 . 前工程で処理された製品を入力し所定の処理を施して出力する工程に対応 付けて設けられる工程管理装置であつて、

自工程に製品が入力されることを検出する手段と、 自工程から製品が出力されることを検出する手段と、

製品に貼付されるタグに記録された該製品の識別情報及び通信先のァドレス情 報を読み取る手段と、

上記通信先ァドレス情報の指す 1つ又は複数の装置に対して、 自装置の識別情 報を通知しつつ、 上記製品識別情報の指す製品の入出力を通知する手段とを備え る

ことを特徵とする工程管理装置。

1 3 . 上記通知する手段は、 製品が入力されて出力されるまでの間、 所定の通知 規約に従って、 上記通信先アドレス情報の指す装置に対して、 自工程の位置情報 を通知する

ことを特徴とする請求の範囲第 1 2項記載の工程管理装置。

1 4 . 上記通知する手段は、 製品が入力されて出力されるまでの間、 所定の通知 規約に従って、 上記通信先アドレス情報の指す装置に対して、 自工程の処理情報 を通知する

ことを特徴とする請求の範囲第 1 2項記載の工程管理装置。

1 5 . 複数の工程を経由する製品が経由した工程を追跡する工程追跡装置であつ て、

各工程に対応付けて設けられて、 製品に貼付されるタグに記録された該製品の 識別情報及び通信先のァドレス情報を読み取り、 該通信先ァドレス情報に従って 、 該製品識別情報の指す製品の入出力を通知してくる工程管理装置に通信回線を 介して接続されて、 該工程管理装置から通知される該製品識別情報及び該工程管 理装置の識別情報についての情報を受信する手段と、

上記装置識別情報と上記製品識別情報と上記入出力の日時情報との対データの 時系列データに基づいて、 上記製品識別情報の指す製品が経由した工程を追跡す る手段とを備える

ことを特徴とする工程追跡装置。

1 6 . 上記追跡する手段は、 上記工程管理装置から位置情報が送られてくる場合 に、 該位置情報の時系列データに従って、 製品の移動経路を追跡する

ことを特徴とする請求の範囲第 1 5項記載の工程追跡装置。

1 7 . 上記追跡する手段は、 上記工程管理装置から処理情報が送られてくる場合 に、 該処理情報の時系列データに従って、 製品に施された処理内容を追跡する ことを特徴とする請求の範囲第 1 5項記載の工程追跡装置。