JP2001014504A - 管理システム - Google Patents

管理システム

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JP2001014504A
JP2001014504A JP18056999A JP18056999A JP2001014504A JP 2001014504 A JP2001014504 A JP 2001014504A JP 18056999 A JP18056999 A JP 18056999A JP 18056999 A JP18056999 A JP 18056999A JP 2001014504 A JP2001014504 A JP 2001014504A
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Japan
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management system
information medium
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JP18056999A
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English (en)
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Kazuo Takasugi
和夫 高杉
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Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、管理対象が経験した環境の経時的
変化に関する情報を信頼性よく保持する管理システムを
提供することを例示的目的とする。 【解決手段】 本発明の例示的一態様としての管理シス
テムは、管理対象が配置される環境の所定の環境パラメ
ータと実時間を測定、記録してリーダライタと交信可能
な非接触情報媒体と、かかる実時間と環境パラメータか
ら管理対象が劣化しているかどうかを判定するホストと
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に管理システ
ムに係り、特に非接触情報媒体を利用する管理システム
に関する。「非接触情報媒体」とは、一般には、ICチ
ップなどの情報記録媒体と当該情報記録媒体と外部装置
との非接触交信手段であるコイルやアンテナ等が結合し
たものを備え、外部装置と非接触に交信する媒体をい
う。従って、非接触であれば、電波の波長を問わず、ま
た、通信距離の長さも問わない。なお、非接触情報媒体
は広義にはその通信手段を問わないが、本出願では電
(磁)波を媒介として交信するものとする。
【0002】ICチップを内蔵した非接触情報媒体の典
型的なものは、例えば、マイクロ波を利用してリーダラ
イタと交信する非接触ICカードである。なお、本出願
においては、「ICカード」は、スマートカード、イン
テリジェントカード、チップインカード、マイクロサー
キット(マイコン)カード、メモリーカード、スーパー
カード、多機能カード、コンビネーションカードなどを
総括している。
【0003】また、非接触情報媒体はその形状がカード
に限定されるものではない。従って、それはいわゆるI
Cタグも含む。ここでは、「ICタグ」は、ICカード
と同様の機能を有するが、切手サイズやそれ以下の超小
型やコイン等の形状を有する全ての情報記録媒体を含む
ものである。
【0004】
【従来の技術】近年、食中毒の原因特定や予防のために
食料品について管理されるべき情報は、単なる生産地や
製造年月日などの情報にとどまらず、生産者から最終消
費者に渡るまでの運搬、保管などを含む全段階において
当該食料品が経験した環境情報であることが主張されて
きている。例えば、食品衛生管理手法のHACCP(H
azard Analysis Critical Co
ntrol Point)への対応が急がれている。H
ACCPはHA(危害分析)とCCP(重要管理点監
視)の2つを統合したものである。危害管理とは、加工
食品の原材料(肉、野菜、果実、魚介類)について生
育、生産、漁獲、採取の段階から保存、下処理、製造、
加工、調理、製品の保存、流通を経て最終消費者までの
各段階で発生の危険性のある微生物危害の原因を判定・
確認し、その重要度を評価することである。重要管理点
監視とは、食品の製造から流通段階に至る間の食品の安
全許容範囲を定めた方法や場所の監視と、危害(危険)
の排除の方法及び工程を意味する。
【0005】ここで、鶏卵とサルモネラ食中毒を例にと
ると、サルモネラ食中毒の予防には鶏卵の物流時の温度
管理を行い、その賞味期限を確定することが重要であ
る。サルモネラ(SE)菌は、一般に2300種もあ
り、食肉や鶏卵などで感染する食中毒原因の1位を占め
ている。SE菌は加熱に弱く、60度、3分以上で死滅
し、8度以下で増殖を抑えられることが知られている。
通常、鶏卵1万個に対して数個はSE菌を保菌してい
る。SE菌は卵白中に存在し、通常は卵黄膜で覆われた
卵黄とは接触できない。SE菌は卵黄の鉄分などを栄養
源として増殖し、卵殻、長期保存で卵黄膜が破損すると
爆発的に増殖する。鶏卵の賞味期限はSE菌に汚染され
ていても普通の保管で生食に支障のない期間として定義
される。図12に鶏卵においてSE菌が増殖するまでの
期間Dと保存温度Tとの一般的な関係を示す。SE菌は
温度が高いほど増殖までの期間が短くなることが理解さ
れる。また、図12に示すグラフから、概ね、D=87
−4.1T+0.048T2の関係があり、D=0とな
るTは約39.3℃であることが理解されであろう。
【0006】図12から理解されるように、鶏卵のサル
モネラ食中毒を予防するには鶏卵が経験した保存温度と
保存期間を生産者から消費者に亘る各段階で経時的に管
理することが重要であることが理解される。例えば、鶏
卵の運搬中に温度が39.3℃になれば、それ以降の小
売店がいくら10℃などの低温管理を行っても無駄であ
る。また、鶏卵の経験した環境の経時的管理がなければ
実際にサルモネラ食中毒が発生した場合にその原因がど
こにあるのかを特定することが困難になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】米国やEUでは既に水
産物、畜肉製品に対するHACCP方式の実施を義務付
けているが、我が国ではまだ採用には至っていない。ま
た、HACCP方式を実現する具体的手法については米
国やEUにおいてさえ効果的ではなく、人為的ミスや改
ざんの危険性から管理データの信頼性は必ずしも十分で
はない。この結果、微生物危害を効果的予防と微生物危
害が発生した場合の原因の特定が困難になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の課題を解決する新規かつ有用な管理システムを提供
することを例示的な概括的目的とする。
【0009】より特定的には、本発明は、管理対象が経
験した環境の経時的変化に関する情報を信頼性よく保持
する管理システムを提供することを例示的目的とする。
【0010】かかる目的を達成するために、本発明の例
示的一態様としての管理システムは、管理対象を収納す
る収納容器と、当該収納容器に接続される非接触情報媒
体と、前記非接触情報媒体と交信可能なリーダライタ
と、当該リーダライタに接続され、前記リーダライタが
前記非接触情報媒体から得た情報によって前記管理対象
の劣化を判定するホストとを有し、前記非接触情報媒体
は、前記管理対象が配置される前記収納容器の所定の環
境パラメータを測定する測定部と、実時間を測定する実
時間時計と、前記測定部が測定した前記環境パラメータ
及び前記実時間時計が測定した前記実時間とを記憶する
メモリと、前記メモリが前記リーダライタと非接触に通
信することを可能にする通信部とを有する。かかる管理
システムによれば、環境パラメータは測定部が自動的に
測定し、実時間は実時間時計が自動的に測定し、その結
果をメモリは自動的に記憶し、これら各段階を人為的に
行うことを不可能にしている為データの信頼性は向上す
る。また、外部装置との通信は非接触的に行われるため
に非接触情報媒体は外部装置と接触する端子を有する必
要がない。従って、非接触情報媒体からかかる端子を介
して前記環境を破壊又は汚染するおそれがなく、また、
前記環境から前記端子が破壊又は汚染されるおそれもな
い。
【0011】本発明の別の例示的一態様としての管理シ
ステムは、管理対象を収納する収納容器と、当該収納容
器と交信可能なリーダライタと、当該リーダライタに接
続され、前記リーダライタが前記非接触情報媒体から得
た情報によって前記管理対象の劣化を判定するホストと
を有し、前記収納容器は、前記管理対象を収納する筐体
と、当該筐体の所定の環境パラメータを測定する測定部
と、実時間を測定する実時間時計と、前記測定部が測定
した前記環境パラメータ及び前記実時間時計が測定した
前記実時間と記憶するメモリと、前記メモリが前記リー
ダライタと非接触に通信することを可能にする通信部と
を有する。かかる収納容器も上述した管理システムと同
様の効果を有する。
【0012】本発明の例示的一態様としてのIC素子
は、管理対象が配置される環境の所定の環境パラメータ
を測定する測定部と、実時間を測定する実時間時計と、
前記測定部が測定した前記環境パラメータ及び前記実時
間時計が測定した前記実時間とを記憶するメモリとを有
する。かかるIC素子は前記非接触情報媒体や前記収納
装置に適用可能である。
【0013】本発明の他の目的及び更なる特徴は、以
下、添付図面を参照して説明される実施例により明らか
にされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の例示的一態様としての非接触情報媒体100を説明
する。なお、各図において、同一の参照番号を付した部
材は同一部材を表すものとし、重複説明は省略する。
【0015】まず、図1乃至図2を参照して、非接触情
報媒体100について説明する。ここで、図1は、非接
触情報媒体100の構成を示すブロック図である。図2
は、図1に示す非接触情報媒体100のIC部40の拡
大ブロック図である。
【0016】非接触情報媒体100は、コンテナその他
の収納容器に収納される管理対象(飲食物、動植物、宝
石、燃料など)の保存環境の(温度、湿度、圧力、光
量、音量、速度などから選択される)所定の環境パラメ
ータを自動的に測定し、また、実時間を自動的に測定
し、所定の環境パラメータと実時間とを相関付けて自動
的に記憶し、更に、外部装置であるリーダライタ(R/
W)200と電(磁)波を使用して交信する。従って、
環境パラメータと実時間の測定と記録を人為的に行うよ
りもデータの信頼性は向上する。
【0017】非接触情報媒体100は、ケース10の中
に、アンテナコイル12と、非接触インターフェース部
20と、電池30と、水晶発振子38と、IC部40と
を有している。非接触インターフェース部20とIC部
は別々のICチップとして構成されてもよいし、ワンチ
ップICとして構成されてもよい。このようなICは温
度データログのICとして産業上の利用性が高い。
【0018】ケース10は、例えばプラスチック製の基
材から構成され、密封及び防水加工されたカード形状を
有している。但し、ケース10は、後述されるコンテナ
その他の容器の形状に適合する任意の形状(例えば、ペ
ンダント形状、コイン形状、キー形状、カード形状、タ
グ形状など)を有することができる。選択的に、ケース
10は、図示しないディスプレイ、キーボード、電源な
どの各種スイッチなどを有して更なる多機能化を実現し
てもよい。ケース10には、エンボス、サインパネル、
ホログラム、刻印、ホットスタンプ、画像プリント、写
真などが形成されてもよい。
【0019】非接触情報媒体100は、外部装置とアン
テナコイル12を利用して非接触に通信するため、外部
装置に接続される端子、コネクタ等を有しておらず、ま
た、ケース10は密封されている。この結果、非接触情
報媒体100は、かかる端子などを介して管理対象の収
納環境を破壊・汚染などの影響を与えるおそれがなく、
かつ、かかる端子などを介して収納環境により破壊・汚
染などの影響を与えられるおそれもない。また、ケース
10には防水加工が施されているためにコンテナなどと
共に洗浄されることができ、取り扱いが便利である。
【0020】アンテナコイル12はリーダライタ200
のコイルに非接触に電磁結合されて、任意の周波数帯の
キャリア周波数fc(例えば、13.56MHz)を有
する電波Wによりリーダライタ200と交信する。アン
テナコイル12は必要があればサブキャリア周波数を併
用してもよい。図1は、アンテナコイル12を概念的に
示しており、実際の非接触情報媒体100においてはア
ンテナコイル12は、例えば、図3に示すように、非接
触インターフェース部20を取り囲むように形成されて
いる。上から見た場合にアンテナコイル14の形状は円
形、四角形、楕円形など所望の形状を有することができ
る。アンテナコイル12は非接触インターフェース部2
0の接続端子21にワイヤボンディング方式やTAB
(TapeAutomated Bonding)方式
などによって電気的に接続されている。アンテナコイル
12とリーダライタ200との通信距離は、例えば数c
m〜数10cmである。アンテナコイル12は、銅やア
ルミニウムなどを使用したエッチング、プリント配線方
式による印刷、ワイヤによる形成など当業界で周知ない
ずれの方法によっても形成することができる。アンテナ
コイル12は、実装面積、その他の条件に応じて所望の
寸法、形状、自己インダクタンス、相互インダクタンス
を有する。本発明は、アンテナコイル12の代わりに、
ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、ループアン
テナ、スロットアンテナ、マイクロストリップアンテナ
など当業界で周知のアンテナを適用することを妨げるも
のではない。
【0021】図1及び非接触インターフェース部20の
詳細を示している図4を参照するに、非接触インターフ
ェース部20は、電源回路22と、リセット信号発生回
路23と、送受信回路24と、ロジック制御回路26
と、タイミング回路(TIM)28とを有している。非
接触インターフェース部20は、リーダライタ200と
交信して、後述するメモリ48及び58の読み出した
り、条件パラメータの設定したり、基本データの入力し
たりする。
【0022】電源回路(PS)にはリセット信号発生回
路23が接続されており、リセット信号発生回路23は
ロジック制御回路26のリセット端子(RST)に接続
されている。非接触インターフェース部20は、リーダ
ライタ200から受信した電波W(キャリア周波数f
c)から電磁誘導によって通信系の動作電圧Vcc(例
えば、5V)をロジック制御回路26とIC部40に供
給している。動作電力Vccが生成されるとリセット信
号発生回路23はロジック制御回路26をリセットして
新規な動作の準備をする。
【0023】送受信回路24は、検波器(DET)24
a、変調器(MOD)24b、復調器(DEM)24c
及び符号器(ENC)24dを含んでいる。復調器24
cと符号器24dは、それぞれロジック制御回路26の
データ端子DI及びDOに接続されている。必要があれ
ば復調器24cの後段に独立の部材としてD/A変換器
等からなる復号器が配置されてもよい。かかる復号器は
符号器24dと共に一のコーデック回路を形成してもよ
い。タイミング回路23は各種タイミング信号を生成す
るのに使用され、ロジック制御回路26のクロック端子
(CLK)に接続されている。
【0024】送受信回路24の受信部は、検波器24a
と復調器24cとにより構成されている。受信した電波
Wは検波器24aによって検波されて復調器24cが検
波信号からデータを得るために基底帯域信号を復元す
る。復元された基底帯域信号(必要があればその後復号
された信号)はデータ信号DIとしてロジック制御回路
26に送られる。
【0025】送受信回路24の送信部は、変調器24b
と符号器24dとにより構成されている。変調器24b
や符号器24dには当業界で周知のいかなる構成をも使
用することができる。データを送信するために搬送波を
送信データに応じて変化させてコイル12に送信する。
変調方式には、例えば、キャリア(搬送)周波数の振幅
を変えるASK、位相を変えるPSKなどを使用するこ
とができるが、負荷変調を使用することもできる。負荷
変調とは、媒体電力(負荷)を送信信号に従って変調す
る方式をいう。符号器24dは、送信されるべきデータ
DOを所定の符号(例えば、マンチェスター符号化やP
SK符号化など)で符号化(ビットエンコーディング)
した後にアンテナコイル12に送信する。
【0026】送受信回路24はロジック制御回路26に
よって制御されて、タイミング回路28によって生成さ
れるタイミング信号(クロック)に同期して動作する。
ロジック制御回路26はCPUにより実現することがで
きるが、選択的に図2に示す制御部52がロジック制御
回路26の機能担ってロジック制御回路26を省略して
もよい。非接触インターフェース部20は必要があれば
メモリを有することができる。また、非接触インターフ
ェース部20は、図2に示すタイミング回路50にタイ
ミング回路28として機能させてもよい。更に、上述し
た非接触インターフェース部20のコンポーネントの一
部又は全部は以下に詳細に説明されるIC部40に設け
られてもよい。非接触インターフェース部20は、ま
た、アンテナコイル12に接続され、抵抗とコンデンサ
からなる整合回路を有してもよい。
【0027】電池30はIC部40に接続されており、
後述するセンサ44など計測系の動作電力を供給する。
電池30は薄型で交換可能であることが好ましい。
【0028】次に、図1及び図2を参照してIC部40
を説明する。IC部40は、入出力インターフェース4
2と、センサ44と、A/D変換器46と、メモリ48
と、タイミング回路50と、制御部52と、メモリ54
と、実時間時計(リアルタイムクロック)56と、メモ
リ58とを有している。また、実時間時計56は水晶発
振器38に接続されている。
【0029】入出力インターフェース42は非接触イン
ターフェース部20とケーブルなどにより接続されてお
り、非接触インターフェース部20と交信することがで
きる。センサ44は、管理対象(飲食物、動植物、宝
石、燃料など)の保存環境の(温度、湿度、圧力、光
量、音量、速度、振動、衝撃などから選択される)所定
の環境パラメータを測定してアナログ信号として出力す
る。従って、センサ44は、温度センサ、湿度センサ、
圧力センサなどからなる。本実施例ではセンサ44には
当業界で周知のいかなるセンサをも適用することがで
き、例えば、温度センサの場合ではバンドギャップ回路
を利用して温度センサがIC内に他の回路と一体構成さ
れる。A/D変換器46は、センサが測定した環境パラ
メータを表すアナログ信号をディジタル信号に変換す
る。センサ44とA/D変換器46は一体化されてもよ
い。
【0030】メモリ48は、例えば、ROMやEEPR
OMなどの不揮発性メモリからなり、記憶している環境
パラメータと後述する実時間がリーダライタ200によ
り読み出されることを許容するが変更されることは防止
する。代替的に、メモリ48は書換え可能型メモリとし
て構成されて、制御部52がソフトウェア的にリーダラ
イタ200からの読み出しのみを許容するように処理し
てもよい。タイミング回路50は、各部の動作に使用さ
れるクロック信号を生成する。制御部52は、例えば、
MPU、CPUなどにより実現することができる。
【0031】本実施例では制御部52は処理部を兼ねて
いるが、制御部と処理部を別々に設けてもよい。この場
合、処理部は、図11を参照して後述されるヒストグラ
ムの作成などを行うことができる。また、選択的に、制
御部52(又は制御部から分離された処理部)はメモリ
48に記憶されている鶏卵の保存温度と保存時間から鶏
卵が劣化したかどうかを判断することができる。かかる
判断は、図12に示すグラフをメモリ58などに格納す
ることによって行うことができる。そして、その場合は
非接触情報媒体100は、鶏卵が劣化したと判断された
旨を知らせる警告手段(ブザー、ランプなど)を更に有
することが好ましい。例えば、図12に示すように、鶏
卵が温度39.3℃以上の環境に置かれれば鶏卵にはS
E菌が増殖している可能性が高い。このため、責任者A
は警告手段により鶏卵が劣化したことを知った場合、こ
れを責任者Bに引き渡さずに鶏卵の損害のみを賠償する
ことによって食中毒発生による損害賠償や業務停止など
の処分を未然に回避することができる。また、かかる警
告手段は、警告手段による警告を無視して責任者Aが鶏
卵を責任者Bに引き渡した場合の責任者Aの故意、過失
及び/又は重過失認定に役立つものである。
【0032】メモリ54は、リーダライタ200から送
信される管理データ(管理対象のID情報、責任者のI
D情報など)を格納する不揮発性メモリとして例示的に
構成される。従って、メモリ54は管理データの読み出
しを許容するがその変更は防止している。実時間時計5
6は水晶発振器38(発振周波数32、768kHz)
に接続されて実時間を計測する。実時間は制御部52に
送信され、制御部からメモリ48(及び必要があれば5
4)に送られる。実時間時計56は必要があれば温度補
償されてもよい。
【0033】次に、図5を参照して、本発明の例示的一
態様としての管理システム700について説明する。こ
こで、図5は、管理システム700の概略ブロック図で
ある。管理システム700は管理対象O(飲食物、動植
物、宝石、燃料など)が配置されるコンテナなどの収納
容器400の収納環境のうち所望の環境パラメータ(温
度、湿度、圧力、光量、音量、速度、振動、衝撃など)
を実時間と共に測定して記録するシステムである。
【0034】管理システム700は、食料品の微生物危
害に対する管理に特に有効である。所定の保存条件下に
なければ一般的に劣化(枯れる、変色するなど)が外観
的に判別容易な動植物などと異なり、微生物危害の場合
は危害の程度が食料品の外観から判別することが困難で
ある。また、一般に動植物などは劣化があれば直前の環
境が不適切であったことが推測することができるが、食
料品に関して食中毒があった場合にどの環境に起因する
かを直ちに特定することは困難である。管理システム7
00は複数の流通過程の各環境の保存に重要な環境パラ
メータを計測して記録することによってどの環境が危害
の原因となっていたかを判定することを補助するもので
ある。また、管理システム700はデータの改ざんが困
難なように構成されており、データの信頼性は向上して
いる。更に、管理システム700は、データへのアクセ
スを制限することができ、データの機密保持を図ること
も容易である。
【0035】本実施例では、管理対象Oは鶏卵であり、
管理システム700はHACCP方式に基づいて鶏卵を
管理する安全衛生管理システムであるものとする。図5
に示すように、管理システム700は、非接触情報媒体
100と、端末装置300A及び300Bと、コンテナ
400と、ICカード500A及び500Bと、ホスト
インターフェース610と、ホストデータベース620
とを有している。
【0036】端末装置300A及び300B(以下、総
括的に「300」と呼ぶ。)は、パーソナルコンピュー
タなどからなり、図5に示すようにリーダライタ200
と本体250とを有している。リーダライタ200は本
体250に一体型であってもよいし、本体250のPC
Iバスなどに所定のインターフェースを介して接続され
てもよい。代替的に、リーダライタ200と本体250
は一般的な通信手段例えば、PHS、IrDAその他の
接続手段によって接続されてもよい。
【0037】リーダライタ200は、非接触に非接触情
報媒体100と交信してメモリ48の情報を読み出して
これを本体250に送信すると共に、ICカード500
A及び500B(以下、総括的に「500」と呼ぶ。)
又はその他の入力手段から本体250に入力された情報
を受信してこれをメモリ58に書き込むのに使用され
る。本実施例では、非接触情報媒体100をコンテナ4
00に取り外し可能に取り付けているが、代替的に非接
触情報媒体100はコンテナ400に取り外し不可能に
固定して(例えば、埋め込み等により)リーダライタ2
00をコンテナ400近傍に持っていってリーダライタ
200と非接触情報媒体100との交信を確保してもよ
い。この場合、(例えば、ROM、電源回路及び読み出
し回路を有する非接触ICタグ等から構成される)非接
触情報媒体100にはユニークなID(シリアル番号)
が(前述のROMに)与えられており、各コンテナ40
0は識別可能に構成されている。測定データはIDと共
に記録されることにより測定データとコンテナ400と
を対応させることができる。
【0038】更に代替的には、ICカード500を非接
触ICカードに構成して非接触情報媒体100とリーダ
ライタ200との通信を、ICカード500を媒介とし
て行ってもよい。
【0039】リーダライタ200は、図7に示すよう
に、制御インタフェース部210とアンテナ部220と
を有しており、両者はケーブル230により接続されて
いる。ここで、図7はリーダライタ200の構成を示す
ブロック図である。リーダライタ200は、所定のキャ
リア周波数fcを有する電波Wを非接触情報媒体100
へ送信及びから受信し、無線通信を利用して非接触情報
媒体100と交信する。なお、上述したように電波Wは
任意の周波数帯のキャリア周波数fc(例えば、13.
56MHz)を使用することができる。必要があればサ
ブキャリア周波数を併用してもよい。リーダライタ20
0は、制御インタフェース部210を介して本体250
に接続されている。制御インターフェース210と本体
250との間に処理装置、制御装置、パーソナルコンピ
ュータ、ディスプレイなどその他の外部装置が介在して
いてもよい。
【0040】制御インタフェース部210は、送信回路
(変調回路)212と、受信回路(復調回路)214
と、コントローラ216とを内蔵している。送信回路2
12は、本体250からのデータを、例えば、キャリア
周波数の振幅を変えることにより(ASK変調方式)、
伝送信号に変換してアンテナ部220に送信する。ま
た、受信回路214はアンテナ部220を通じて非接触
情報媒体100から受信した信号を基底帯域信号に変換
してデータを得て本体250に送信する。送信回路21
2と受信回路214は、実際の回路では、図8に示すよ
うに、複数の駆動回路218及び219に接続されてお
り、これらの駆動回路によって駆動される。ここで、図
8はリーダライタ200の模式的透視平面図である。な
お、当業者は、送信回路212、受信回路214及び駆
動回路218及び219の動作や構成を容易に理解して
実現することができるので、ここでは詳細な説明は省略
する。
【0041】アンテナ部220は、例えば、図7に示す
ようなアンテナコイル222と整合回路224とを有し
ている。図8は、整合回路224が抵抗とコンデンサか
らなる具体的構成を示している。
【0042】本体250は、図示しないインターフェー
スを介してホストインターフェース610に接続されて
おり、ホストインターフェース610に接続されている
ホストコンピュータのホストデータベース620と交信
することができる。本体250は、ホストコンピュータ
とLAN、インターネット、商業専用回線などによって
接続されることができる。
【0043】ICカード500は接触型、非接触型又は
コンビネーション型でもよい。コンビネーション型とは
接触型と非接触型の2つの機能を有するICカードをい
う。従って、ICカード500に非接触型が利用されれ
ば端末装置300はリーダライタ200を非接触情報媒
体100及びICカード500の両方の通信用に利用す
ることができる。また、ICカード500に接触型が利
用されれば、端末装置300は接触型リーダライタを別
個有してもよい。もっとも管理システム700は、IC
カード500を使用せずに、責任者A及びBが端末装置
300の図示しないキーボード、マウスなどの入力手段
を利用して所定の情報を直接入力する場合を含む。ま
た、ICカード500の代わりに、ICタグが利用され
てもよい。
【0044】本実施例においては、責任者Aは200個
の鶏卵をコンテナ400に収納してこれを輸送すること
に関して責任を有する者をいう。コンテナ400は責任
者Aが所有してもよいし、管理システム700の管理者
から借りていてもよい。責任者Aは鶏卵の生産者又は別
の輸送者、輸入業者その他の仲介業者から鶏卵を受け取
ることになる。
【0045】ICカード500Aは責任者AのID情報
(社名、住所、電話番号、ファクシミリ番号、システム
名、担当者名、社内ID番号など)、開始時刻(必要が
あれば終了時刻)、管理条件(サンプリング周期など)
などを情報の全部又は一部を格納している。開始時刻と
は、例えば、責任者Aに鶏卵が引き渡された時刻をい
う。責任者Aが生産者から鶏卵を受け取れば、生産者の
ID情報(例えば、生産者、生産地、住所、電話番号な
ど)、管理対象Oの情報(例えば、対象の種類(即ち、
鶏卵)、サイズ、個数(例えば、200個)、色、生産
日、生産情報(鶏の種類、有性卵か無性卵かなど))、
非接触情報媒体100のID情報(ロット番号、製造年
月日、メーカー名、メーカーの住所及び電話番号な
ど)、コンテナ400のID情報などが生産者の有する
ICカードなどから本体250に与えられる。代替的
に、本体250はホストインターフェース610及びホ
ストデータベース620を介してこれらの情報の全部又
は一部を得てもよい。
【0046】責任者AがICカード500Aその他の手
段を利用して端末装置300Aを介して非接触情報媒体
100のメモリ58に格納した情報はホストデータベー
ス620にも格納される。従って、その後、責任者Aが
非接触情報媒体100のメモリ58の内容を書き換えて
責任を逃れようとしてもメモリ58の内容とホストデー
タベース620が格納している情報との不一致により改
ざんを発見することができる。このため、非接触情報媒
体100にアクセスしようとする者はホストデータベー
ス620にアクセスして認証されることが要件とされる
ことが好ましい。
【0047】また、ホストデータベース620にアクセ
スするには所定のIDと認証が要求されるようにし、端
末装置300とホストデータベース620との交信に暗
号が使用されるようにすればホストデータベース620
に格納されている情報の機密性は保持される。また、密
封されている非接触情報媒体100にシールを施して、
非接触情報媒体100内のメモリ48及び/又は58に
アクセスしようとする場合にはシールの破損により不正
に変更がなされたことを検出することができるようにし
てもよい。この結果、メモリ48及び58に格納されて
いるデータの機密性も向上される。更に必要があれば、
指紋読取装置、音声認識装置、網膜スキャナなどのバイ
オメトリック識別装置がデータの機密性を更に高めるた
めに端末装置300と共に使用されてもよい。
【0048】コンテナ400は、管理対象Oを収納可能
な筐体と非接触情報媒体100の取り付け部とを有する
と共に、筐体内を管理対象Oの保存に適した環境に維持
する環境維持手段(例えば、本実施例では温度調節手
段)を有している。従って、非接触情報媒体100は筐
体内の温度を測定することになる。代替的に、コンテナ
400は、非接触情報媒体100の機能を有してもよ
い。この場合には、筐体に図2に示すコンポーネントが
設けられることになる。
【0049】コンテナ400が図2に示すコンポーネン
トを有する場合に、制御部52(又は制御部から分離さ
れた処理部)はメモリ48に記憶されている鶏卵の保存
温度と保存時間から鶏卵が劣化したかどうかを判断する
ことができる。かかる判断は、図12に示すグラフをメ
モリ58などに格納することによって行うことができ
る。そして、その場合は非接触情報媒体100は、鶏卵
が劣化したと判断された旨を知らせる警告手段(ブザ
ー、ランプなど)を更に有することが好ましい。例え
ば、図12に示すように、コンテナ400の温度調節手
段が適正に動作せず筐体内の温度が39.3℃以上にな
れば鶏卵にはSE菌が増殖している可能性が高い。この
ため、責任者Aはこれを責任者Bに引き渡さずに鶏卵の
損害のみを賠償することによって食中毒発生による損害
賠償や業務停止などの処分を未然に回避することができ
る。また、かかる警告手段は、警告手段による警告を無
視して責任者Aが鶏卵を責任者Bに引き渡した場合の責
任者Aの故意、過失及び/又は重過失認定に役立つもの
である。
【0050】図5から理解されるように、本実施例で
は、鶏卵を収納したコンテナ400は責任者Aにより輸
送されて責任者Bに引き渡される。非接触情報媒体10
0は輸送期間中に鶏卵が配置された環境の温度を測定し
て記録する。
【0051】以下、図9乃至図11を参照して、管理シ
ステム700の動作について説明する。図9は、管理シ
ステム700における各種動作と実時間との関係を示す
タイミングチャートである。図10は、メモリ48に格
納される測定結果の一例である。図11は、メモリ48
に格納される測定結果の別の例である。
【0052】図9を参照するに、T0において、実時間
時計56の設定がなされて実時間時計56の計時が開始
する。tDは開始遅延時間であり、計測開始がT0から
tD後に開始することを意味する。T1は鶏卵をコンテ
ナ400に収納した時刻である。T1は、例えば、物品
検知センサをコンテナ400に設けることによって自動
的に検出されてもよいし、責任者Aその他の者が入力し
てもよいし、更には、ホストデータベース620が設定
してもよい。
【0053】T2は計測開始時刻である。T2は上述し
たようにT0とtDから自動的に設定される時間である
が、本発明はT2が手動で入力されることを妨げるもの
ではない。T3は鶏卵をコンテナ400から取り出した
時刻である。T3も、物品検知センサなどによって自動
的に検出されてもよいし、責任者Bその他の者が入力し
てもよいし、更には、ホストデータベース620が設定
してもよい。
【0054】T4は計測終了時刻である。サンプリング
周期τは、例えば、1分単位で設定される。τを5分に
設定するとn=2,000では、T5=7日間の計測が
可能になる。n・τは計測記録時間である。図9より理
解されるように、センサ44が連続的に計測している温
度のうち、サンプリング期間(計測時間)における温度
がメモリ48に格納されることになる。
【0055】本実施例ではメモリ48に書き込めるのは
センサ44だけで、リーダライタ200はデータの書き
込み又は変更は行うことができない。このため、メモリ
48に格納されているデータの信頼性は維持される。メ
モリ48は、センサ44が計測した温度を図10に示す
ようにサンプリング番号毎に格納してもよいし、図11
に示すようにヒストグラムとして格納してもよい。ヒス
トグラムは、鶏卵のように保存温度と保存時間の積が特
に重要な管理対象Oに有効であり、また、メモリ48の
容量を節約するのに役立つ。ヒストグラムの場合には、
センサ44の出力と度数を制御部52又は制御部52か
ら分離された処理部が計算してこれをメモリ48に書き
込んでもよい。この場合には、メモリ48への書き込み
は制御部52などにより行われることになるがいずれに
しろリーダライタ200はメモリ48にデータを書き込
み又は変更することができない。ヒストグラム中の温度
は、例えば、2℃の巾を有し、度数は16ビットカウン
タを用いれば65、000度数まで計数可能である。
【0056】責任者Aがコンテナ400を責任者Bに引
き渡すと責任者Bは鶏卵をコンテナ400から取り出す
と共に受領した旨(受領事実、受領番号など)を、責任
者BのID情報(社名、住所、電話番号、ファクシミリ
番号、システム名、担当者名、社内ID番号など)と共
に、ICカード500Bと端末装置300Bを介して非
接触情報媒体100のメモリ58及び/又はホストデー
タベース620に格納する。責任者Bは、その後、鶏卵
を別の図示しないコンテナに移して更に搬送してもよい
し、責任者Bが加工業者や小売店などであれば加工又は
店頭に並べるなどすることになる。なお、代替的に責任
者Bは同一のコンテナ400を異なる環境において使用
することができる。責任者Bがホストデータベース62
0に受領とID情報を格納して非接触情報媒体100に
格納しなければ責任者Aがメモリ48及び58の情報を
データベース620に格納するか又は管理システム70
0の担当者が非接触情報媒体100を回収して同様の作
業を行う。この結果、生産者から最終入手者までの鶏卵
の温度環境をホストデータベース620は知ることがで
きる。
【0057】ホストデータベース620は、例えば、サ
ルモネラ食中毒が発生した場合にどの段階の責任者に原
因があるかを特定するためにメモリ48の内容を図12
に示すグラフと共に検査することができる。
【0058】このようにデータベース620がメモリ4
8の情報を事後的に利用するのとは代替的に、ホストデ
ータベース620は、メモリ48の記録内容を直ちに入
手して検査を行い、サルモネラ食中毒を未然に防止する
ために所定の温度環境に置かれなかった鶏卵の最終入手
者及び鶏卵を不適切な環境に配置した責任者を特定する
ことができる。その後、管理システム700はその情報
を民間又は公的機関(厚生省、保健所など)に供給し
て、かかる最終入手者が問題の鶏卵を販売・消費するこ
とを防ぐことを求めることができる。
【0059】鶏卵を不適切な環境に配置した責任者も同
時に特定されるので、公的機関や損害を蒙った者などは
かかる責任者に業務停止や損害賠償を含む適切な措置を
とることができる。その場合、鶏卵が劣化しているとい
うデータベース620の判断が実時間時計56や入力エ
ラーなどによる場合も存在するので、責任者の責任追及
の前に鶏卵の検査を先行させることが好ましいであろ
う。なお、データベース620は環境パラメータを検査
することにより、複数の輸送業者が異なるコンテナを使
用した場合の劣化の原因となったコンテナ(及び輸送業
者)を特定することもできるし、複数の輸送業者が同一
のコンテナを異なる環境で使用した場合の劣化の原因と
なった輸送業者を特定することもできることが理解され
るであろう。
【0060】その後、責任者Aが輸送に使用したコンテ
ナ400はリサイクルのために洗浄されて非接触情報媒
体100のメモリ48及び58はクリアされる。その
際、証拠隠滅のためにメモリ48及び58がクリアされ
ることを防止するために、制御部52は、クリア信号を
送信する者のID情報を認証するかその者がホストデー
タベース620によって認証された旨の通知を受けた場
合にのみクリア信号を受け入れることが好ましい。認証
方法には当業界で周知のいかなる方法をも適用すること
ができ、ここでは詳しい説明は省略する。非接触情報媒
体100は密封されて防水加工が施されているのでコン
テナ400と共に洗浄されることも可能である。
【0061】以上、本発明の好ましい実施例について説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないこと
はいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び
変更が可能である。例えば、本実施例では管理対象Oの
輸送を中心に説明したが、管理システム700は、管理
対象Oの生産後輸送前と最終入手者である小売店や加工
業者の販売環境や加工環境を管理することができること
はいうまでもない。この結果、管理対象Oが生産されて
から消費されるまでの全ての工程における環境データを
記録することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の例示的一態様としての非接触情
報媒体及び収納容器によれば、環境パラメータと実時間
の測定と記録は自動的に行われるので、これらを人為的
に行うよりもデータの信頼性は向上する。また、外部装
置との通信は非接触に行われるために非接触情報媒体は
外部装置と接触する端子を有する必要がない。従って、
非接触情報媒体からかかる端子を介して前記環境を破壊
又は汚染するおそれがなく、また、前記環境から前記端
子が破壊又は汚染されるおそれもない。このため、管理
対象の環境を安全に維持しつつこれを計測することが可
能になり、かかる非接触情報媒体及び収納容器は管理対
象が飲食品の場合に微生物危害の防止に有効である。ま
た、本発明の例示的一態様としてのIC素子は、かかる
IC素子は前記非接触情報媒体や前記収納装置の実現に
役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的一態様としての非接触情報媒
体の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1に示す非接触情報媒体のIC部の拡大ブ
ロック図である。
【図3】 図2に示す非接触情報媒体のアンテナコイル
の具体的構成を示す平面図である。
【図4】 図1に示す非接触情報媒体の非接触インター
フェース部の詳細を示す概略ブロック図である。
【図5】 本発明の例示的一態様としての管理システム
の概略ブロック図である。
【図6】 図5に示す管理システムの端末装置の構成を
示す概略ブロック図である。
【図7】 図6に示す端末装置のリーダライタの構成を
示す概略ブロック図である。
【図8】 図7に示すリーダライタの具体的構成を示す
概略ブロック図である。
【図9】 図5に示す管理システムにおける各種動作と
実時間との関係を示すタイミングチャートである。
【図10】 図5に示す管理システムにおいて図2に示
す非接触情報媒体のメモリに格納される情報の一例であ
る。
【図11】 図5に示す管理システムにおいて図2に示
す非接触情報媒体のメモリに格納される情報の別の例で
ある。
【図12】 鶏卵においてSE菌が増殖するまでの期間
Dと保存温度Tとの一般的な関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ケース 12 アンテナコイル 20 非接触インターフェース部 30 電池 38 水晶発振子 40 IC部 44 センサ 46 A/D変換器 48 メモリ 52 制御部 54 メモリ 56 実時間時計 58 メモリ 100 非接触情報媒体 200 リーダライタ 300 端末装置 400 コンテナ 500 ICカード 700 管理システム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理対象を収納する収納容器と、 当該収納容器に接続される非接触情報媒体と、 前記非接触情報媒体と交信可能なリーダライタと、 当該リーダライタに接続され、前記リーダライタが前記
    非接触情報媒体から得た情報によって前記管理対象の劣
    化を判定するホストとを有する管理システムであって、 前記非接触情報媒体は、 前記管理対象が配置される前記収納容器の所定の環境パ
    ラメータを測定する測定部と、 実時間を測定する実時間時計と、 前記測定部が測定した前記環境パラメータ及び前記実時
    間時計が測定した前記実時間とを記憶するメモリと、 前記メモリが前記リーダライタと非接触に通信すること
    を可能にする通信部とを有する管理システム。
  2. 【請求項2】 管理対象を収納する収納容器と、 当該収納容器と交信可能なリーダライタと、 当該リーダライタに接続され、前記リーダライタが前記
    非接触情報媒体から得た情報によって前記管理対象の劣
    化を判定するホストとを有する管理システムであって、 前記収納容器は、 前記管理対象を収納する筐体と、 当該筐体の所定の環境パラメータを測定する測定部と、 実時間を測定する実時間時計と、 前記測定部が測定した前記環境パラメータ及び前記実時
    間時計が測定した前記実時間と記憶するメモリと、 前記メモリが前記リーダライタと非接触に通信すること
    を可能にする通信部とを有する管理システム。
  3. 【請求項3】 前記メモリは、前記環境パラメータと前
    記実時間とからなるヒストグラムを記憶する請求項1又
    は2記載の管理システム。
  4. 【請求項4】 前記環境の責任者のID情報を記憶する
    前記メモリとは別のメモリを更に有する請求項1又は2
    記載の管理システム。
  5. 【請求項5】 前記メモリは不揮発性メモリである請求
    項1又は2記載の管理システム。
  6. 【請求項6】 前記リーダライタから送信されるIDを
    認証した場合に、前記リーダライタから前記メモリをク
    リアするために送信されるクリア信号を受け入れる制御
    部を更に有する請求項1又は2記載の管理システム。
  7. 【請求項7】 前記測定部、前記実時間時計、前記メモ
    リ及び前記通信部を収納して密封加工されたケースを更
    に有する請求項1記載の管理システム。
  8. 【請求項8】 前記メモリに記憶されている前記環境パ
    ラメータと前記実時間から前記管理対象が劣化したかど
    うかを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記管理対象が劣化したと判断され
    た旨を知らせる警告手段を更に有する請求項1又は2記
    載の管理システム。
  9. 【請求項9】 前記収納容器は複数存在し、 前記ホストは前記管理対象が劣化したと判断した場合に
    当該劣化の原因となった収納容器を前記複数の収納容器
    の中から特定する請求項1又は2記載の管理システム。
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