WO2002077946A1

WO2002077946A1 - Systeme de partage de vehicules

Info

Publication number: WO2002077946A1
Application number: PCT/JP2002/002655
Authority: WO
Inventors: Takashi Uehara; Tomohide Shimizu; Hiroshi Hamano; Mamoru Kokubu; Yuji Uehara; Shunsuke Hayase; Michio Fujinuma
Original assignee: Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2001-03-21
Filing date: 2002-03-20
Publication date: 2002-10-03
Also published as: US6965323B2; US20050080752A1

Description

明細書

車両共同利用システム技術分野

本発明は、複数の利用者によって共同利用される車両の管理システムに関し、特に車両の確実な貸出 ■返却動作に最適な車両共同利用システムに閲する。背景技術

従来から車両の共同利用システムにあっては、複数の利用者によって車両を効率よく利用し、円滑な移動手段の確保を目的とする様々な提案がされている。このような提案の中で、例えば特許第 3 0 6 4 6 1 5号公報には、車両の貸出し、及び返却に係わる情報、すなわち、利用者の認証を行うための認証情報、車両の利用許可を行う利用許可情報、及び車両の使用状態を示す使用情報の送受信を行う通信手段を備えた車両を用いた車両の貸出し（レンタル）システムに関する技術が開示されている。同公報によると、管制室は、管制室から離れた位置に存在する複数の駐車領域において、これらの車両と上述の車両の貸出し、及び返却に係わる情報を送受信することで車両を管理する。 ·

上述の従来技術のような車両管理システムでは、所定の駐車領域で利用者が車両に設けられた返却ボタンを押すと、車両の通信手段により、料金データである使用情報が管制室へ送信される。しかし、管制室は、この使用情報を受信して、使用情報に含まれる位置情報に基づいて返却場所の判定を行い、返却場所が指定した駐車領域であると判定された場合のみ利用料金の処理を行うので、管制室と車両の間で行われる通信に不具合が発生した場合、管制室が利用料金の処理を行えないばかりでなく、カードが返却されずに、利用者が車両を返却することもできないという問題があった。

本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、管制室に頼らず、車両単体で車両貸出と車両返却の処理を実行する車両共同利用システムを提供することを目的とする。発明の開示

上記課題を解決するために、本発明は、駐車領域に駐車された車両（例えば実施の形態の共有車両 2 ) を管理し、車両を利用者に貸出す車両共同利用システムにおいて、車両は、車両の利用が開始され、または終了したことを検出するための検出手段と、検出手段が車両の利用が開始されたことを検出した場合、車両使用情報の計測を開始し、検出手段が車両の利用が終了したことを検出した場合、車両使用情報の計測を終了する使用情報計測手段とを具備することを特徴とする _c 以上の構成により、共有車両と共有車両を管理する管制室との間の通信に不具合が発生し、管制室による判断が行われなくても、共有車両自身が、検出手段により、車両の利用が開始され、または車両の利用が終了したことに関し車両の状態を判断して、車両の貸出 ·返却を管理するための車両使用情報を取得することを可能となる。

本発明の第 1の側面によれば、駐車領域に駐車された車両を管理し、車両を利用者に貸出す車両共同利用システムにおいて、好ましくは検出手段は、駐車領域を検出するための位置検出手段を含み、使用情報計測手段は、位置検出手段が駐車領域を出発したことを検出した場合、車両使用情報の計測を開始し、位置検出手段が駐車領域に到着したことを検出した場合、車両使用情報の計測を終了する (例えば第 1の実施の形態のステップ S 1 7〜ステップ S 2 0とステップ S 2 3 〜ステップ S 2 7 ) ようにする。

以上の構成により、共有車両と共有車両を管理する管制室との間の通信に不具合が発生し、管制室による判断が行われなくても、共有車両自身が、位置検出手段により、車両が駐車領域から離れたことや、車両が駐車領域へ戻ったこと等、車両の状態を判断して、車両の貸出 ·返却を管理するための車両使用情報を取得することを可能とする。

好ましくは、車両は、使用情報計測手段が車両使用情報の計測を終了した時に、管制室との通信が可能か否かを確認する通信確認手段（例えば実施の形態のステップ S 4 1 ) と、通信確認手段が管制室と通信可能と判断した場合、車両使用情報を管制室へ送信し、通信確認手段が管制室と通信不可能と判断した場合、車両使用情報を情報記憶手段へ一時記憶し、管制室との通信が可能になつてから、該車両使用情報を管制室へ送信する情報払い出し手段（例えば実施の形態のステツプ S 2 8 ) とを更に含むようにする。

以上の構成により、共有車両と共有車両を管理する管制室との間の通信に不具合が発生しても、共有車両が、通信できない状態にある時に取得した車両使用情報を記憶装置へ一時記憶し、後で通信状態が良好な時に、取得した全ての車両使用情報を管制室へ送信することで、管制室が車両の貸出 ·返却を管理するための車両使用情報を把握することを可能とする。

好ましくは、位置検出手段は、駐車領域に設けられた信号発生器（例えば実施の形態の I Dタグ 5 2や E T C (自動料金収受システム）送受信機）からの信号を受信する受信手段（例えば実施の形態のタグ用アンテナ 3 6と I Dタグリーダ 3 7や E T C送受信機）を含み、受信手段における信号受信の有無に基づいて、駐車領域を出発、または駐車領域に到着したか否かを判断するようにする。

以上の構成により、駐車領域内において、共有車両が正確な駐車位置を取得することを可能とする。

好ましくは、位置検出手段は、 G P S (Global Positioning System ) により、駐車領域を出発、または駐車領域に到着したか否かを判断するようにする。

以上の構成により、駐車領域に新たな設備を設けなくても、駐車領域内において、共有車両が駐車位置を取得することを可能とする。

好ましくは、管制室は、車両使用情報に基づいて利用料金の処理を行うようにする。

以上の構成により、管制室は、正確な車両利用状況に基づいて、車両利用に対する課金を行うことを可能とする。

好ましくは、車両使用情報は、車両の使用時間、または、車両の使用燃料量、または、車両の走行距離の少なくとも 1つを含むことを特徴とする。

以上の構成により、管制室は、各種の情報に基づいて、車両利用に対する管理を行うことを可能とする。本発明の第 2の側面によれば、駐車領域に駐車された車両を管理し、車両を利用者に貸出す車両共同利用システムにおいて、車両は、利用者に対する車両貸出しが許可された場合、車両の利用が開始され、または車両の利用が終了したことを検出するための検出手段と、検出手段が車両の利用が開始されたことを検出した場合、車両使用情報の計測を開始し、検出手段が車両の利用が終了したことを検出した場合、車両使用情報の計測を終了する使用情報計測手段（例えば第 2の実施の形態のステップ S 9〜ステップ S 1 6 ) との外に、車両を利用可能な利用者の情報を記録した会員リスト（例えば第 2の実施の形態の会員リスト 4 0 )と、車両の貸出し及び返却に係わる車両使用情報と車両の利用料金との関係を記録した料金リスト（例えば第 2の実施の形態の料金表 4 2 ) と、車両の貸出し時に利用者が入力した情報を、会員リストの記録内容と照合して、利用者への車両貸出しの可否を判断する貸出判断手段（例えば第 2の実施の形態のステップ S 3〜ステツプ S 4 ) と、使用情報計測手段が車両の貸出し時から返却時までの問に計測した車両使用情報と、料金リストの記録内容とを照合して、利用者に対する課金情報を作成する課金情報作成手段（例えば第 2の実施の形態のステップ S 1 Ί〜ステップ S 1 9 ) とをさらに具備することを特徴とする。

以上の構成により、共有車両の貸出し時に、利用者が入力した情報を共有車両側に用意された会員リス卜に照らし合わせ、共有車両自身が利用者に対する車両貸出しの可否を判断し、また、共有車両の返却時に、車両の利用中に計測された車両使用情報を車両側に用意された料金リストに照らし合わせ、共有車両自身が車両利用に対する料金計算を行うことで、車両単体で車両貸出と車両返却の処理を実行することを可能とする。

好ましくは、車両共同利用システムは、車両と課金情報を送受信する管制室を設け、車両は、管制室へ、課金情報を送信する課金情報送信手段（例えば第 2の実施の形態のステップ S 2 2 ) を有し、管制室は、課金情報に基づいて所定期間単位で利用料金を集計し、利用者に対して費用請求する費用請求手段（例えば第 2の実施の形態のステップ S 2 6 ) を有するようにする。

以上の構成により、管制室は、共有車両が計測した正確な車両使用情報から、共有車両自身が計算した課金情報に基づいて、課金処理を行うことを可能とする。好ましくは、管制室は、車両を利用可能な利用者の最新情報を記録した基本会員リストを有し、車両は、利用者により該車両が利用されるたびに、管制室から基本会員リストを取得し、会員リストを更新するようにする。

以上の構成により、毎回正確な会員情報によりサービスを提供することを可能とする。

好ましくは、管制室は、車両を利用可能な利用者の最新情報を記録した基本会員リスト（例えば実施の形態の会員マスタ 1 2 ) を有し、車両は、定期的に管制室から基本会員リストを取得し、会員リストを更新するようにする。

以上の構成により、会員リス卜を取得する通信にかかる処理を抑制しつつ、正確な会員情報によりサービスを提供することを可能とする。

好ましくは、管制室は、車両を利用可能な利用者の最新情報を記録した基本会員リスト（例えば実施の形態の会員マスタ 1 2 ) を有し、車両は、利用者の入力した情報が会員リストに記録されていなかった場合、管制室から基本会員リストを取得し、会員リストを更新するようにする。

以上の構成により、会員リストを取得する通信にかかる処理を最小限に抑制しつつ、正確な会員情報によりサービスを提供することを可能とする。

好ましくは、車両は、駐車領域を検出するための位置検出手段（例えば実施の形態のタグ用アンテナ 3 6 と I Dタグリーダ 3 7 ) を更に含み、使用情報計測手段は、位置検出手段が駐車領域を出発したことを検出した場合、車両使用情報の計測を開始し、位置検出手段が駐車領域に到着したことを検出した場合、車両使用情報の計測を終了するようにする。

以上の構成により、共有車両と管制室との間の通信に不具合が発生しても、共有車両自身が、車両の状態を判断して車両使用情報を取得することを可能とする。好ましくは、車両使用情報は、車両の使用時間、または、車両の使用燃料量、または、車両の走行距離の少なくとも 1つを含むことを特徴とする。

以上の構成により、管制室は、各種の情報に基づいて、車両利用に対する管理を行うことを可能とする。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1の実施の形態の構成を示すプロック図である。

図 2は、同実施の形態で用いられる共有車両の構成を示す図である。

図 3は、本発明の実施の形態で用いられる共有車両を駐車するためのポートを示す図である。

図 4は、上記第 1の実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。

図 5は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 6は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 7は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 8は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 9は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 1 0は、同実施の形態の別の実施例による車両共同利用システムの動作を示す図である。

図 1 1は、本発明の第 2の実施の形態の構成を示すブロック図である。

図 1 2は、同実施の形態で用いられる共有車両の構成を示す図である。

図 1 3は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 1 4は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 1 5は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 1 6は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 1 7は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。図 1 8は、同実施の形態の車両共同利用システムの全体動作を示す図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。

図 1において、管制室 1は、ポートと呼ばれる駐車領域に駐車され、利用者に共同で利用される共有車両 2の予約や配車、利用料金の請求等、車両の共同利用を管理する管理センタである。金融機関 3は、利用者が車両の利用料金を精算するための銀行やクレジット会社等の金融機関である。また、共有車両 2は、管制室 1に会員として登録された利用者 4が所持するスマートカード 5により、利用することが可能となる。

なお、共有車両 2は、管制室 1の下で 1台以上が管理されるものとする。また、利用者 4は何人いても良い。

また、管制室 1は、制御部 1 1 と、会員マスタ 1 2と、料金表 1 3と、車両マスタ 1 4と、ポートマスタ 1 5と、貸出履歴 1 6と、通信装置 1 7と、精算処理部 1 8と、ネットワーク 1 9とから構成されている。

制御部 1 1は、 C PU (中央演算装置）を備えたコンピュータシステムにおいて車両管理制御プログラムを実行し、管制室 1の全体の動作を管理する。なお、制御部 1 1の動作の詳細は後述する。

会員マスタ 1 2は、会員として登録された各利用者の登録データを記録するデータベースであって、会員毎の（ 1) 利用者 I D、 (2) 住所、（3) 利用権の情報等が記録されている。

料金表 1 3は、共有車両 2の利用に対する料金体系を記録したデータベースであって、（ 1 ) 基本料金、（2) 延長料金、（3) 割増 ·割引料金等が記録されている。

車両マスタ 1 4は、共有車両 2を管理するために、各共有車両に関する状態を記録したデータベースであって、例えば共有車両毎の（ 1 )車両番号、（2)車種、 (3) 駐車位置（駐車ポート）、（4) 状態等が記録されている。

ポートマスタ 1 5は、共有車両 2を管理するために、ポートに関する状態を記録したデータベースであって、例えばポート毎の（ 1 ) 駐車場に駐車中の台数、

(2) 実車台数、（3) 駐車車両番号等が記録されている。

貸出履歴 1 6は、共有車両 2の利用履歴を記録したデータベースであって、例えば利用者 4毎の個別情報として、（ 1 )利用者 I D、（2) (貸出した）車両番号、

(3) 貸出時刻、（4) 返却時刻、（5) 乗り出し場所、（6) 返却場所、（ 7) 走 PC蘭應 55

8

行距離、（8 ) 消費燃料等が記録されている。

通信装置 1 7は、管制室 1が、共有車両 2と車両の貸出し、及び返却に係わる情報、すなわち、車両管理データを送受信するためのインタフェース部である。なお、管制室 1 と共有車両 2 との間の車両管理データの送受信は、各ポート毎に設けられた通信機（図示せず）を介して無線通信により行われる。

精算処理部 1 8は、例えば、各利用者毎に複数金融機関の 1つの口座や、 1つの金融機関の複数口座等、費用請求先毎に区別した複数の利用ログ毎の車両利用料金とその合計金額を記録し、金融機関 3を通じて費用の精算を行う。

ネットワーク 1 9は、管制室 1内で、上述の制御部 1 1 と、会員マスタ 1 2と、料金表 1 3と、車両マスタ 1 4と、ポートマスタ 1 5と、貸出履歴 1 6と、通信装置 1 7と、精算処理部 1 8とを接続し、データの送受信を行うための L A N (L ocal Area Network) を構成する通信網である。

次に、図面を用いて、本実施の形態で用いられる共有車両 2について説明する。図 2は、共有車両 2の構成を示すブロック図であって、図 2において、共有車両 2は、通信アンテナ 2 1 と、通信装置 2 2と、カード用アンテナ 2 3と、カードリーダ 2 4と、制御部 2 5と、ドアロック機構 2 6と、メイン電源制御機構 2 7と、モニタ表示部 2 8と、操作部 2 9と、キースィッチ 3 0と、返却ボタン 3 1 と、記憶装置 3 2と、車速パルス検出器 3 3と、 A Z D変換器 3 4と、燃料計 3 5と、タグ用アンテナ 3 6と、 I Dタグリーダ 3 7とから構成される。

共有車两 2は、ポー卜と呼ばれる駐車領域の、ロットと呼ばれる 1台分の駐車スペースに停められており、管制室 1 とは、通信アンテナ 2 1に接続された通信装置 2 2を介して、各ポート毎に設けられた通信機（図示せず）と無線通信を行い、各種データを交換する。

共有車両 2は、利用者 4が、例えば非接触読み書き方式のスマートカード 5を共有車両 2に設けられたカード用アンテナ 2 3へかざすと、カードリーダ 2 4により読み取られた信号を、共有車両 2の動作を管理する制御部 2 5へ通知する。制御部 2 5は、通信装置 2 2と通信アンテナ 2 1を介して、各ポート毎に設けられた通信機（図示せず）と無線通信により通信を行い、利用者 4がスマート力ード 5をかざして、共有車両 2の利用を求めたことを管制室 1へ送信し、車両の貸出しの許可を求める。

また、記憶装置 3 2は、 R O M (Read Only Memory) や R A M (Random Ac cess Memory) から構成され、共有車両 2毎に割り当てられた車両の I D番号を予め記憶していると共に、利用者が入力した利用者の I D番号や P I N (Persona 1 Identification Number) を一時記憶する。制御部 2 5力 S、記憶装置 3 2に記憶された車両の I D番号や、利用者が入力した利用者の I D番号等を、管制室 1へ送信して、利用者に対する共有車両 2の貸出し許可が下りると、車両の貸出しを求められた管制室 1の指示により、ドア口ック機構 2 6がドアキーの開錠を行い、また、制御部 2 5において P I Nの一致が確認されると、メイン電源制御機構 2 7がイダニッシヨン回路を使用可とする。

利用者 4は、共有車両 2の貸出し時に、モニタ表示部 2 8に表示された指示に従い、必要事項を操作部 2 9から制御部 2 5へ入力し、キースィッチ 3 0を押して共有車両 2のイダニッシヨンを O Nにして共有車両 2の利用を開始する。また、利用者は共有車両 2をポ一トへ返却する時に、ポートにおいて返却ボタン 3 1を押して返却処理を行う。

なお、上述のスマートカード 5は、記録された I D番号が読み書きでき、そのカードの中だけで簡単な意志決定ができるプロセッサを含む I Cが搭載された I D端末であって、本実施の形態では、 I D番号を共有車両 2へ通知するために用いる I D端末は、非接触、または接触読み書き方式の I Cカードの他、共有車両 2側の読み取り装置が対応すれば、非接触、接触読み書き方式に限らず、磁気力ード、 I Cチップを内蔵した携帯電話機等、記録された I D番号が読み書きできるものであれば何を用いても良い。

また、共有車両 2の走行中は、車速パルス検出器 3 3から、共有車両 2の走行状態を表す車速パルス信号が制御部 2 5へ通知されており、更に、制御部 2 5には、 A Z D変換器 3 4を介して燃料計 3 5が接続され、制御部 2 5は、これにより燃料の消費具合を確認する。

なお、利用者が共有車両 2を借りる場合の操作については、詳細を後述する。また、タグ用アンテナ 3 6と I Dタグリーダ 3 7は、ポートに駐車された共有車両 2力ポートの中のロットを識別するための装置である。タグについて図 3 を用いて説明すると、図 3に示すように、ポート 5 0には共有車両 2を駐車するための口ット 5 1が複数設けられており、それぞれの口ット 5 1には、ポート 5 0や口ット 5 1に個別に割り当てられた I D番号を送出する装置である I Dタグ 5 2が設置されている。

I Dタグ 5 2は、タグ用アンテナ 3 6との間で、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、静電結合方式、光伝送方式等のいずれかにより、ポート 5 0やロット 5 1毎に固有の I D番号をやりとりし、共有車両 2は、タグ用アンテナ 3 6で受信した信号を I Dタグリーダ 3 7で読み取ることにより、自分が駐車したポートゃロットの位置を把握する。なお、図 3に示すように、 I Dタグ 5 2は、ロット 5 1の対角に 2個配置され、共有車両 2の前止め、後止めに対応し、タグ用アンテナ 3 6は、 I Dタグ 5 2に近い方の前方片隅か後方片隅（図 3では前方左隅）に配置される。

また、共有車両 2が駐車したポートやロットの位置を把握するしくみは、 I D タグ 5 2に限らず、 E T C (自動料金収受システム）に利用する送受信機や、 G P S (Global Positioning System ) を用いた位置検知手段であっても良い。次に、本実施の形態の車両共同利用システムの動作を図面を用いて説明する。囡 4、図 5、図 6、図 7、図 8、図 9は、車両共同利用システムの全体の処理の流れを示すフローチヤ一トである。

管制室 1に会員として登録された利用者 4は、スマートカード 5を所持し、これにより、共有車両 2を利用する。

共有車両 2の制御部 2 5は、利用者 4のスマートカード 5による共有車両 2へのアクセスがあつたか否かを知るために、カードリーダ 2 4にデータが有るか否かを判定して（ステップ S 1 )、利用者 4が、スマートカード 5により共有車両 2 へアクセスするのを待つ（ステップ S 1の N O )。

ステップ S 1において、利用者 4が、スマートカード 5により共有車両 2ヘアクセスしたら（ステップ S 1の Y E S )、共有車両 2の制御部 2 5は、カードリーダ 24により、スマートカード 5に記録された会員 I Dを読み取り（ステップ S 2)、通信装置 2 2と通信アンテナ² 1を介して、管制室 1へ問い合わせる（ステップ S 3)。

一方、管制室 1の制御部 1 1では、共有車両 2から、会員 I Dの問い合わせが来たか否かを判定し（ステップ S 4)、共有車両 2から、会員 I Dの問い合わせが来るのを待つ（ステップ S 4の NO)。

ステップ S 4において、共有車両 2から、会員 I Dの問い合わせが来たら（ステツプ S 4の YE S)、管制室 1の制御部 1 1は、受信した会員 I Dで会員マスタ 1 2の会員リストを検索し（ステップ S 5)、問い合わせのあった会員 I Dが正規ユーザであるか否かを判定する（ステップ S 6)。

ステップ S 6において、問い合わせのあった会員 I Dが正規ユーザである場合 (ステップ S 6の YE S)、受信した会員 I Dで貸出履歴 1 6に記録された貸出リストを検索し（ステップ S 7)、二重貸出であるか否かを判定する（ステップ S 8)。また、ステップ S 6において、問い合わせのあった会員 I Dが正規ユーザでない場合（ステップ S 6の NO)、または、ステップ S 8において、問い合わせのあつた会員 I Dに二重貸出となる場合（ステップ S 8の YE S)、管制室 1の制御部 1 1は、通信装置 1 7を介して、共有車両 2へ貸出禁止を送信し（ステップ S 9)、共有車両 2の貸出しは行わない。

一方、ステップ S 8において、問い合わせのあった会員 I Dに二重貸出とならない場合（ステップ S 8の NO)、管制室 1の制御部 1 1は、通信装置 1 7を介して、共有車両 2へ貸出許可と P I Nを送信する（ステップ S 1 0)。

ステップ S 3において、会員 I Dの問い合わせを行った共有車両 2の制御部 2 5は、通信装置 2 2からの受信データが有るか否かを判定し（ステップ S 1 1 )、管制室 1から貸出しに関する信号を受信するのを待つ（ステップ S 1 1の NO)。ステップ S I 1において、通信装置 2 2からの受信データが有る場合（ステツプ S 1 1の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、受信したデータが貸出許可であるか否かを判定する（ステップ S 1 2)。

ステップ S 1 2において、受信データが貸出許可ではなかった場合（ステップ 3 1 2の1^〇）、ステップ S Iへ戻り、上述の動作を繰り返す。

また、ステップ S 1 2において、受信データが貸出許可であった場合（ステツプ S 1 2の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、ドアロック機構 2 6へ、ドアァンロック信号を出力し（ステップ S 1 3)、モニタ表示部 2 8へ P I N入力画面を表示する（ステップ S 1 4)。

次に、 P I Nが入力されたか否かを判定し（ステップ S 1 5)、 P I Nが入力されるのを待つ（ステップ S 1 5の NO)。

ステップ S 1 5において、利用者 4が操作部 2 9より P I Nを入力すると（ステツプ S 1 5の YE S)、入力された P I Nが、予め利用者 4に対して付与され、ステップ S 1 0により管制室 1から送信された P I Nと一致するか否かを判定する（ステップ S 1 6 )。

ステップ S 1 6において、入力された P I Nが、予め利用者 4に対して付与され、ステップ S 1 0により管制室 1から送信された P I Nと一致しない場合（ステツプ S 1 6の NO)、ステップ S Iへ戻り、上述の動作を繰り返す。

また、ステップ S 1 6において、入力された P I Nが、予め利用者 4に対して付与され、ステップ S 1 0により管制室 1から送信された P I Nと一致する場合 (ステップ S 1 6の YE S)、貸出時刻と車速パルスカウンタ、及び貸出時燃料の設定を行う（ステップ S 1 7)。なお、各項目の設定は、"貸出時刻 =現在時刻"、" 車速パルスカウンタ =リセット"、" 貸出時燃料 =燃料計の現在値" とする。

各項目の設定が完了したら、共有車両 2の制御部 2 5は、メイン電源制御機構 2 7へ、エンジン始動許可信号を出力する（ステップ S 1 8)。

次に、利用者 4が共有車両 2のイダ二ッションを ONにして共有車両 2の利用を開始したか否かを知るために、共有車両 2の制御部 2 5は、タグ用アンテナ 3 6と I D.タグリーダ 3 7による駐車場検出が OF Fになったか否かを判定し（ステツプ S 1 9)、共有車両 2が出発地のポー卜 50のロット 5 1を離れ、 I Dタグ 5 2が検出できなくなるのを待つ（ステップ S 1 9の NO)。

ステップ S 1 9において、共有車両 2が出発地のポート 50のロット 5 1を離れ、 I Dタグ 5 2が検出できなくなると、タグ用アンテナ 3 6と I Dタグリーダ 3 7による駐車場検出が O F Fになり（ステップ S 1 9の Y E S)、共有車両 2の制御部 2 5は、通信装置 2 2と通信アンテナ 2 1を介して、管制室 1へ貸出情報を送信する（ステップ 20)。なお、貸出情報とは、貸出時刻と貸出時燃料のことを指す。

一方、ステップ S 1 0において、共有車両 2へ、貸出許可と P I Nを送信した管制室 1の制御部 1 1は、共有車両 2から貸出情報が送信されたか否かを判定し (ステップ S 2 1 )、共有車両 2から貸出情報が送信されるのを待つ（ステップ S 2 1の NO)₀

ステップ S 2 1において、共有車両 2から貸出情報が送信されると（ステップ S 2 1の YE S)、管制室 1の制御部 1 1は、貸出履歴 1 6に記録された貸出リストへ、共有車両 2を借りた利用者 4の会員 I Dと、共有車両 2の貸出時刻、及び貸出時燃料を書き込む（ステップ S 2 2)。

また、共有車両 2が走行中は、車速パルス検出器 3 3によって、常に車速パルスが共有車両 2の制御部 2 5へ通知され、制御部 2 5はこれを計数して、共有車両 2の走行距離等を計測する（ステップ S 2 3)。

次に、共有車両 2が目的地のポート 5 0のロット 5 1へ到着したか否かを知るために、共有車両 2の制御部 2 5は、タグ用アンテナ 36と I Dタグリーダ 3 7 による駐車場検出が ONになったか否かを判定し（ステップ S 24)、共有車両 2 が目的地のポート 50のロット 5 1に到着し、 I Dタグ 5 2が検出できるようになるのを待つ（ステップ S 24の NO)。

ステップ S 24において、共有車両 2が目的地のポート 50のロット 5 1に到着し、 I Dタグ 5 2が検出できるようになると、タグ用アンテナ 3 6と I Dタグリーダ 3 7による駐車場検出が ONになり（ステップ S 2 4の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、返却ボタン 3 1に、" 返却可能" を表すランプを点灯する（ステツプ S 2 5 )。

そして、返却ボタン 3 1が ONにされたか否かを判定し（ステップ S 2 6)、利用者 4が返却ボタン 3 1を ONにして、共有車两 2の返却を行うのを待つ（ステップ S 26の NO)。ステップ S 26において、利用者 4が返却ボタン 3 1を ONにして、共有車両 2の返却を行うと（ステップ S 2 6の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、返却時刻と車速パルスカウンタ、及び返却時燃料の設定を行う（ステップ S 2 7)。なお、各項目の設定は、"返却時刻 =現在時刻"、"車速パルスカウンタニリセット"、 " 返却時燃料 =燃料計の現在値" とする。

各項目の設定が完了したら、共有車両 2の制御部 2 5は、通信装置 2 2と通信アンテナ 2 1を介して、管制室 1へ返却情報を送信する（ステップ 2 8)。なお、返却情報とは、返却時刻と走行距離、及び返却時燃料のことを指す。

一方、ステップ S 2 2において、貸出履歴 1 6に記録された貸出リストへ、共有車両 2を借りた利用者 4の会員 I Dと、共有車両 2の貸出時刻、及び貸出時燃料を書き込んだ管制室 1の制御部 1 1は、共有車両 2から返却情報が送信されたか否かを判定し（ステップ S 2 9 )、共有車両 2から返却情報が送信されるのを待つ（ステップ S 2 9の NO)。

ステップ S 2 9において、共有車両 2から返却情報が送信されると（ステップ S 2 9の YE S)、管制室 1の制御部 1 1は、貸出履歴 1 6に記録された貸出リス卜へ、共有車両 2を返却した利用者 4の会員 I Dと、共有車両 2の返却時刻、走行距離、及び返却時燃料を書き込む（ステップ S 30)。

そして、走行距離、利用時間、消費燃料から課金計算を実行し（ステップ S 3 1 )、計算された利用料金は、貸出履歴 1 6に記録された貸出リストの、該当する利用者 4の記録欄に記録される（ステップ S 3 2)。

また、管制室 1の制御部 1 1は、通信装置 1 7を介して、利用料金を共有車両 2へ送信する（ステップ S 3 3)。

一方、ステップ S 2 8において、返却情報を管制室 1へ送信した共有車両 2の制御部 2 5は、通信装置 2 2からの受信データが有るか否かを判定し（ステップ S 34)、管制室 1から料金に関する信号を受信するのを待つ（ステップ S 34の N〇）。

ステップ S 34において、通信装置 2 2からの受信データが有る場合（ステツプ S 34の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、モニタ表示部 28へ、受信した PC漏應 55

15

料金データの表示を行う（ステップ S 3 5 )。

次に、共有車両 2の制御部 2 5は、利用者 4がスマートカード 5による共有車両 2へのアクセス中であるか否かを確認するために、力一ドリーダ 2 4にデータが有るか否かを判定して（ステップ S 3 6 )、利用者 4が、スマートカード 5と共に共有車両 2から離れるのを待つ（ステップ S 3 6の Y E S )。

ステップ S 3 6において、利用者 4が、スマートカード 5と共に共有車両 2から離れたら（ステップ S 3 6の N O )、共有車両 2の制御部 2 5は、ドアロック機構 2 6へ、ドア口ック信号を出力し（ステップ S 3 7 )、通信装置 2 2と通信アンテナ 2 1を介して、管制室 1へ返却完了信号を送信する（ステップ 3 8 )。

共有車両 2から返却完了信号を受信した管制室 1の制御部 1 1は、当該車両を貸出し可能な状態にする（ステップ S 3 9 )。

この後、共有車両 2、及び管制室 1共に最初のステップ（共有車両 2はステツプ S l、管制室 1はステップ S 4 ) へ戻り、上述の動作を繰り返す。

なお、上述の動作のステップ S 2 8において、共有車両 2から管制室 1へ返却情報が送信されると、共有車両 2の制御部 2 5はタイマをスタートし、ステップ S 3 7においてドア口ック信号が出力されなくても、一定時間後にドア口ックを実行する。更にドアロックを実行しても、ドアロックが不可能な場合、スタッフの派遣を管制室 1に要求する。

また、利用者 4が返却処理を行うことで、貸出履歴 1 6内に記録された内容に従い、精算処理部 1 8を介して、金融機関 3の利用者毎に指定された口座に対し、費用の精算が行われる。

次に、図面を参照して本実施の形態の別の実施例について説明する。

図 1 0は、本実施の形態の別の実施例を説明するフローチャートであり、上述の実施の形態で説明した図 8に相当する部分を説明した図である。図 1 0において、図 8と異なる部分は、ステップ S 2 7以降、ステップ S 3 4までの動作であり、他の部分（ステップ S 2 7より前と、ステップ S 3 5より後の動作）は同一なので、ここでは説明を省略する。

図 1 0に示す別の実施例では、ステップ S 2 7において、共有車両 2の制御部 2 5が、返却時刻と車速パルスカウンタ、及び返却時燃料の設定を行った後、共有車両 2の制御部 2 5は、各項目を記憶装置 3 2へ一時記憶する（ステップ S 4

0)。

次に、共有車両 2の制御部 2 5は、通信装置 2 2と通信アンテナ 2 1を介して、管制室 1と通信可能か否かを判定し（ステップ 4 1)、もし、通信不可能の場合、管制室 1 と通信可能になるのを待つ（ステップ 4 1の NO)。

ステップ S 4 1において、通信装置 2 2と通信アンテナ 2 1を介して、管制室 1 との通信が可能な場合、（ステップ 4 1の YE S)、管制室 1へ返却情報を送信する（ステップ 2 8)。なお、返却情報とは、返却時刻と走行距離、及び返却時燃料のことを指す。

そして、走行距離、利用時間、消費燃料から課金計算を実行し（ステップ S 3

1 )、計算された利用料金は、貸出履歴 1 6に記録された貸出リストの、該当する利用者 4の記録欄に記録される（ステップ S 3 2)。

一方、ステップ S 28において、返却情報を管制室 1へ送信した共有車両 2の制御部 2 5は、通信装置 2 2からの受信データが有るか否かを判定し（ステップ S 34)、管制室 1から料金に関する信号を受信するのを待つ（ステップ S 34の NO)。 PC蘭 2/02655

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ステップ S 3 4において、通信装置 2 2からの受信データが有る場合（ステツプ S 3 4の Y E S )、共有車両 2の制御部 2 5は、モニタ表示部 2 8 へ、受信した料金データの表示を行う（ステップ S 3 5 )。

次に、図 1 1〜図 1 8を参照して本発明の第 2の実施の形態について説明する。なお、第 1の実施の形態と同一の部材又は要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。

図 1 1は、第 2の実施の形態の構成を示すブロック図であり、第 1の実施の形態で説明した図 1に相当する図である。図 1 1において、図 1 と異なる部分は、後述するように料金表 1 3が共有車両 2に設けられ、管制室 1は料金表 1 3を有しない点にある。

図 1 2は、本実施の形態による共有車両 2の構成を示すブロック図であって、第 1の実施の形態で説明した図 2に相当する図である。図 1 2おいて、図 2と異なる部分は、共有車両 2が会員リスト 4 0と料金表 4 2を有する点にある。

共有車両 2は、利用者 4が、例えば非接触読み書き方式のスマートカード 5を共有車両 2に設けられたカード用アンテナ 2 3へかざすと、カードリーダ 2 4により読み取られた信号を、共有車両 2の動作を管理する制御部 2 5へ通知する。共有車両 2には、管制室 1に会員として登録された各利用者の登録データを記録する会員マスタ 1 2の複製であって、会員毎の（ 1 ) 利用者 I D 、 ( 2 ) 住所、 ( 3 ) 利用権の情報等を記録した会員リスト 4 0があり、制御部 2 5は、会員リスト 2 6の記録内容とカードリーダ 2 4により読み取られた信号の内容とを照合し、車両の貸出しの判断を行う。なお、会員リスト 4 0の記録内容は、定期的に会員マスタ 1 2の記録内容との照合が行われ、内容の改廃が実行される。

また、利用者に対する共有車両 2の貸出し許可が下りると、ドアロック機構 2 7がドアキーの開錠を行い、メイン電源制御機構 2 7がイダニッシヨン回路を使用可とする。

利用者 4は、共有車両 2の貸出し時に、モニタ表示部 2 8に表示された指示に従い、必要事項を操作部 2 9から制御部 2 5へ入力し、キースィッチ 3 0を押して共有車両 2のイダニッシヨンを O Nにして共有車両 2の利用を開始する。また、利用者は共有車両 2をポートへ返却する時に、ポートにおいて返却ボタン 3 1を押して返却処理を行う、等は第 1の実施の形態の場合と同様である。

料金表 42は、共有車両 2の利用に対する料金体系を記録したデータベースであって、（ 1 ) 基本料金、（2) 延長料金、（3) 割増 '割引料金等が記録されている。

共有車両 2の走行中は、第 1の実施の形態におけると同様、車速パルス検出器 3 3から、共有車両 2の走行状態を表す車速パルス信号が制御部 2 5へ通知されており、更に、制御部 2 5には、 A/D変換器 34を介して燃料計 3 5が接続され、制御部 2 5は、これにより燃料の消費具合を確認する。

制御部 2 5は、車速パルス検出器 3 3の車速パルスから計算した走行距離と、燃料計 3 5の値から計算した消費燃料とから、料金表 4 2を参照して利用料金を計算し、記憶装置 3 2に記憶された車両の I D番号や、利用者が入力した利用者の I D番号や P I Nと共に管制室 1へ送信する。管制室 1側では、これを貸出履歴として記録する。

次に、本実施の形態の車両共同利用システムの動作を図面を用いて説明する。図 1 3、図 1 4、図 1 5、図 1 6、図 1 7、図 1 8は、車両共同利用システムの全体の処理の流れを示すフローチヤ一トである。

共有車両 2の制御部 2 5は、利用者 4のスマ一卜カード 5による共有車両 2へのアクセスがあつたか否かを知るために、カードリーダ 24にデータが有るか否かを判定して（ステップ S 1 )、利用者 4が、スマートカード 5により共有車両 2 へアクセスするのを待つ（ステップ S 1の NO)。

ステップ S 1において、利用者 4が、スマートカード 5により共有車両 2ヘアクセスしたら（ステップ S 1の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、カードリーダ 24により、スマートカード 5に記録された会員 I Dを読み取り（ステップ S 2)、受信した会員 I Dで会員リスト 40を検索し（ステップ S 3)、会員 I Dが正規ユーザであるか否かを判定する（ステップ S 4)。 P 漏襲 55

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ステップ S 4において、受信した会員 I Dが正規ユーザである場合（ステップ S 4の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、ドアロック機構 2 6へ、ドアアン口ック信号を出力し（ステップ S 5)、モニタ表示部 28へ P I N入力画面を表示する（ステップ S 6)。

また、ステップ S 4において、受信した会員 I Dが正規ユーザでない場合（ステツプ S 4の NO)、ステップ S 1へ戻り、共有車両 2の制御部 2 5は、上述の動作を繰り返し、共有車両 2の貸出しは行わない。なお、受信した会員 I Dに二重貸出となる場合も、共有車両 2の貸出しは行わない。

次に、 P I Nが入力されたか否かを判定し（ステップ S 7)、 P I Nが入力されるのを待つ（ステップ S 7の NO)。

ステップ S 7において、利用者 4が操作部 2 9より P I Nを入力すると（ステップ S 7の YE S)、入力された P I Nが、予め利用者 4に対して付与され、会員リスト 2 6に記録された P I Nと一致するか否かを判定する（ステップ S 8)。ステップ S 8において、入力された P I N力、予め利用者 4に対して付与され、会員リスト 40に記録された P I Nと一致しない場合（ステップ S 8の NO)、ステツプ S 1へ戻り、上述の動作を繰り返す。

また、ステップ S 8において、入力された P I Nが、予め利用者 4に対して付与され、会員リスト 40に記録された P I Nと一致する場合（ステップ S 8の Y E S)、貸出時刻と車速パルスカウンタ、及び貸出時燃料の設定を行う（ステップ S 9)。なお、各項目の設定は、" 貸出時刻 =現在時刻"、" 車速パルスカウンタ = リセット"、 " 貸出時燃料 =燃料計の現在値" とする。

各項目の設定が完了したら、共有車両 2の制御部 2 5は、メイン電源制御機構 2 8へ、エンジン始動許可信号を出力する（ステップ S 1 0)。

次に、利用者 4が共有車両 2のイダ二ッションを ONにして共有車両 2の利用を開始したか否かを知るために、共有車両 2の制御部 2 5は、タグ用アンテナ 3 8と I Dタグリーダ 3 7による駐車場検出が O F Fになったか否かを判定し（ステツプ S 1 1 )、共有車両 2が出発地のポート 5 0のロット 5 1を離れ、 I Dタグ 5 2が検出できなくなるのを待つ（ステップ S 1 1の NO)。ステップ S 1 1において、共有車両 2が出発地のポート 50のロット 5 1を離れ、 I Dタグ 5 2が検出できなくなると、タグ用アンテナ 3 6と I Dタグリーダ 3 9による駐車場検出が O F Fになり（ステップ S 1 1の YE S)、共有車両 2は、走行を開始する。走行中は、車速パルス検出器 3 3によって、常に車速パルスが共有車両 2の制御部 2 5へ通知され、制御部 2 5はこれを計数して、共有車両 2 の走行距離等を計測する（ステップ S 1 2)。

次に、共有車両 2が目的地のポート 5 0のロット 5 1へ到着したか否かを知るために、共有車両 2の制御部 2 5は、タグ用アンテナ 3 6と I Dタグリーダ 3 7 による駐車場検出が ONになったか否かを判定し（ステップ S 1 3 )、共有車両 2 が目的地のポート 5 0のロット 5 1に到着し、 I Dタグ 5 2が検出できるようになるのを待つ（ステップ S 1 3の NO)。

ステップ S 1 3において、共有車両 2が目的地のポート 5 0のロット 5 1に到着し、 I Dタグ 5 2が検出できるようになると、タグ用アンテナ 3 6と I Dタグリーダ 3 9による駐車場検出が ONになり（ステップ S 1 3の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、返却ボタン 3 1に、" 返却可能" を表すランプを点灯する（ステツプ S 1 4 )。

そして、返却ボタン 3 1が ONにされたか否かを判定し（ステップ S 1 5)、利用者 4が返却ボタン 3 1を ONにして、共有車両 2の返却を行うのを待つ（ステップ S 1 5の NO)。

ステップ S 1 5において、利用者 4が返却ボタン 3 1を ONにして、共有車両 2の返却を行うと（ステップ S 1 5の YE S)、共有車両 2の制御部 2 5は、返却時刻と車速パルスカウンタ、及び返却時燃料の設定を行う（ステップ S 1 6)。なお、各項目の設定は、"返却時刻 =現在時刻 "、 "車速パルスカウンタ =リセット"、 " 返却時燃料 =燃料計の現在値" とする。

各項目の設定が完了したら、共有車両 2の制御部 2 5は、走行距離、利用時間、消費燃料の計算を行い（ステップ S 1 7)、これらの情報から料金表 4 2を参照して利用料金を求める（ステップ S 1 8)。

そして、共有車両 2の制御部 2 5は、モニタ表示部 28へ、計算した料金データの表示を行う（ステップ S 1 9)。

次に、共有車両 2の制御部 2 5は、利用者 4がスマートカード 5による共有車両 2へのアクセス中であるか否かを確認するために、カードリ一ダ 24にデータが有るか否かを判定して（ステップ S 20 )、利用者 4力スマートカード 5と共に共有車両 2から離れるのを待つ（ステップ S 20の YE S)。

ステップ S 20において、利用者 4が、スマートカード 5と共に共有車両 2から離れたら（ステップ S 2 0の NO)、共有車両 2の制御部 2 5は、ドア口ック機構 2 7へ、ドア口ック信号を出力し（ステップ S 2 1 )、通信装置 22と通信アンテナ 2 1を介して、管制室 1へ返却完了信号を送信する（ステップ 3 2 2 )。なお、返却完了信号には、共有車両 2を利用した利用者 4の会員 I Dと、共有車両 2の貸出日時、返却日時、利用時間、利用料金、走行距離、消費燃料等を含むものとする。

一方、管制室 1の制御部 1 1は、共有車両 2から返却完了信号が送信されたか否かを知るために、通信装置 1 7に受信データがあるか否かを判定し（ステップ S 2 3)、共有車両 2から返却完了信号が送信されるのを待つ（ステップ S 2 3の NO)。

ステップ S 2 3において、共有車両 2から返却完了信号が送信されると（ステップ S 2 3の YE S)、管制室 1の制御部 1 1は、貸出履歴 1 6に記録された貸出リス卜へ、共有車両 2を利用した利用者 4の会員 I Dと、共有車両 2の貸出日時、返却日時、利用時間、利用料金、走行距離、消費燃料等を書き込む（ステップ S 24)。

次に、管制室 1の制御部 1 1は、月末などの締めの処理を実行するか否かを判定し（ステップ S 2 5)、締めの処理を行う場合（ステップ S 2 5の Y E S)、会員マスタ 1 2と貸出履歴 1 6の記録内容から、精算処理部 1 8を介して、金融機関 3の利用者毎に指定された口座に対し、料金請求処理を行う（ステップ S 2 6)。また、管制室 1の制御部 1 1は、会員マスタ 1 2に記録された会員リストに対する改廃を行い（ステップ S 2 7)、通信装置 1 7を介して、共有車両 2に対して会員マスタ 1 2に記録された会員リス卜を送信する（ステップ S 2 8)。一方、共有車両 2の制御部 2 5は、管制室 1から更新された会員マスタ 1 2の会員リストが送信されたか否かを知るために、通信装置 2 2に受信データがあるか否かを判定し（ステップ S 2 9 )、管制室 1から更新された会員マスタ 1 2の会員リストが送信されるのを待つ（ステップ S 3 0 )。

ステップ S 3 0において、管制室 1から更新された会員マスタ 1 2の会員リストが送信されると（ステップ S 3 0の Y E S )、共有車両 2の制御部 2 5は、会員リスト 2 6の内容を受信した会員リス卜の内容に更新する（ステップ S 3 1 )。なお、上述の実施の形態では、管制室 1の会員マスタ 1 2による、共有車両 2 の会員リスト 4 0の記録内容更新作業は、例えばステップ S 3 1において、共有車両 2が利用されるたびに発生すると説明したが、例えばステップ S 2 6において、締めの処理の度に定期的に更新作業を行っても良いし、更に、例えばステツプ S 3、及びステップ S 4において、共有車両 2の利用を希望した利用者 4の会員 I Dが会員リスト 4 0に記録されていなかった場合（ステップ S 4の N O )、最新情報を確認してサービスを行うために、管制室 1へ会員リスト 4 0の更新依頼を行っても良レ、。産業上の利用可能性

以上の如く、本発明によれば、車両と管制室との間の通信に不具合が発生しても、車両側が検出手段を用いて車両の利用が開始され、終了したことを検出しているため、特に、本発明の第 1の側面によれば、駐車位置検出手段を用いて自らの駐車位置を検出しているため、車両の利用の発生と終了を把握し、これにより車両の利用料金に係わる使用情報の計測を行うことで、利用者による車両の利用情報を正確に記録することができ、従って、確実に利用者の車両返却と管制室の課金処理を実行することができる。

また、車両の返却時のタイミングに係わらず、通信確認手段により、管制室と通信が可能なことを確認して、通信可能な時に管制室へ車両の使用情報を送信するため、利用者が、車両と管制室との間の通信の不具合により、車両の返却ができないとか、管制室が車両利用に対する課金処理ができない等の従来の問題点を解決することができる。

また、本発明の第 2の側面によれば、車両が自ら利用者の会員リストと車両の利用料金表を備え、車両の利用を希望する利用者が正規ユーザであるか否かを判断し、また、車両利用に対する料金計算を行うことで、車両単体で車両貸出と車両返却の処理を実行するので、利用者が、車両と管制室との間の通信の不具合により、車両の貸出、及び返却ができないとか、管制室が車両利用に対する課金処理ができない等の従来の問題点を解決することができる。

また、管制室側において、利用者が車両を利用するたびに、車両と管制室との通信や、利用者が正規ユーザであるか否かの判定を行う必要がないので、多数存在する車両に対して発生していた処理量が削減され、分散効果により、管制室側かかる設備の負担を少なくすることができる。

Claims

請求の範囲

1 . 駐車領域に駐車された車両を管理し、前記車両を利用者に貸出す車両共同利用システムにおいて、前記車両は、

前記利用者に対する車両貸出しが許可された場合、前記車両の利用が開始され、または前記車両の利用が終了したことを検出するための検出手段と、

前記検出手段が前記車両の利用が開始されたことを検出した場合、前記車両使用情報の計測を開始し、前記検出手段が前記車両の利用が終了したことを検出した場合、前記車両使用情報の計測を終了する使用情報計測手段と、を具備することを特徴とする車両共同利用システム。

2 . 前記検出手段は、前記駐車領域を検出するための位置検出手段を含み、前記使用情報計測手段は、前記位置検出手段が前記駐車領域を出発したことを検出した場合、前記車両使用情報の計測を開始し、前記位置検出手段が前記駐車領域に到着したことを検出した場合、前記車両使用情報の計測を終了することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の車両共同利用システム。

3 . 前記車両共同利用システムは官制室をさらに含み、前記車両は、前記使用情報計測手段が前記車両使用情報の計測を終了した時に、前記管制室との通信が可能か否かを確認する通信確認手段と、前記通信確認手段が前記管制室と通信可能と判断した場合、前記車両使用情報を前記管制室へ送信し、前記通信確認手段が前記管制室と通信不可能と判断した場合、前記車両使用情報を情報記憶手段へ一時記憶し、前記管制室との通信が可能になつてから、該車両使用情報を前記管制室へ送信する情報払い出し手段と、を更に含むことを特徴とする請求の範囲第

1項または第 2項に記載の車両共同利用システム。

4 . 前記位置検出手段は、前記駐車領域に設けられた信号発生器からの信号を受信する受信手段を含み、前記受信手段における信号受信の有無に基づいて、駐車領域を出発、または駐車領域に到着したか否かを判断することを特徴とする請求の範囲第 2項または第 3項に記載の車両共同利用システム。

5 . 前記位置検出手段は、 G P S (Global Positioning System ) により、前記駐車領域を出発、または前記駐車領域に到着したか否かを判断することを特徴とする請求の範囲第 2項または第 3項に記載の車両共同利用システム。

6 . 前記管制室は、前記車両使用情報に基づいて利用料金の処理を行うことを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 5項のいずれかに記載の車両共同利用システム。

7 . 前記車両使用情報は、前記車両の使用時間、または、前記車両の使用燃料量、または、前記車両の走行距離の少なくとも 1つを含むことを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 6項のいずれかに記載の車両共同利用システム。

8 . 前記車両は、前記車両を利用可能な利用者の情報を記録した会員リストと、前記車両の貸出し及び返却に係わる車両使用情報と前記車両の利用料金との関係を記録した料金リストと、前記車両の貸出し時に前記利用者が入力した情報を、前記会員リス卜の記録内容と照合して、前記利用者への車両貸出しの可否を判断する貸出判断手段と、前記使用情報計測手段が前記車両の貸出し時から返却時までの間に計測した前記車両使用情報と、前記料金リストの記録内容とを照合して、前記利用者に対する課金情報を作成する課金情報作成手段と、をさらに具備することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の車両共同利用システム。

9 . 前記車両と前記課金情報を送受信する管制室を設け、前記車両は、前記管制室へ、前記課金情報を送信する課金情報送信手段を有し、前記管制室は、前記課金情報に基づいて所定期間単位で利用料金を集計し、前記利用者に対して費用請求する費用請求手段を有することを特徴とする請求の範囲第 8項に記載の車両共同利用システム。

1 0 . 前記管制室は、前記車両を利用可能な利用者の最新情報を記録した基本会員リストを有し、前記車両は、前記利用者により該車両が利用されるたびに、前記管制室から前記基本会員リストを取得し、前記会員リストを更新することを特徴とする請求の範囲第 8項または第 9項に記載の車両共同利用システム。

1 1 . 前記管制室は、前記車両を利用可能な利用者の最新情報を記録した基本会員リストを有し、前記車両は、定期的に前記管制室から前記基本会員リストを取得し、前記会員リストを更新することを特徴とする請求の範囲第 8項または第 9項に記載の車両共同利用システム。

1 2 . 前記管制室は、前記車両を利用可能な利用者の最新情報を記録した基本会員リストを有し、前記車両は、前記利用者の入力した情報が前記会員リストに記録されていなかった場合、前記管制室から前記基本会員リストを取得し、前記会員リストを更新することを特徴とする請求の範囲第 8項または第 9項に記載の車両共同利用システム。

1 3 . 前記車両は、前記駐車領域を検出するための位置検出手段を更に含み、前記使用情報計測手段は、前記位置検出手段が前記駐車領域を出発したことを検出した場合、前記車両使用情報の計測を開始し、前記位置検出手段が前記駐車領域に到着したことを検出した場合、前記車両使用情報の計測を終了することを特徴とする請求の範囲第 8項乃至第 1 2項のいずれかに記載の車両共同利用システム。

1 4 . 前記車両使用情報は、前記車両の使用時問、または、前記車両の使用燃料量、または、前記車両の走行距離の少なくとも 1つを含むことを特徴とする請求の範囲第 8項乃至第 1 3項のいずれかに記載の車両共同利用