JP2003303296A - 駐車場予約システム - Google Patents

駐車場予約システム

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JP2003303296A
JP2003303296A JP2002106799A JP2002106799A JP2003303296A JP 2003303296 A JP2003303296 A JP 2003303296A JP 2002106799 A JP2002106799 A JP 2002106799A JP 2002106799 A JP2002106799 A JP 2002106799A JP 2003303296 A JP2003303296 A JP 2003303296A
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reservation
parking
parking lot
vehicle
parking space
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JP2002106799A
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Sadao Sasaki
定男 佐々木
Keiji Takahashi
圭治 高橋
Seiji Furukawa
誠治 古川
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集中管理装置を必要としないで駐車場を予約
すると共に、予約駐車スペースの確実な確保と、予約車
両以外の駐車を阻止する表示装置を備えた駐車場予約シ
ステムを提供する。 【解決手段】 駐車スペース26の予約表示装置26c
のように、駐車スペースが予約されていなければ、予約
表示装置26cのポール26dが床面に倒れた状態で車
の入庫を待っていて、駐車スペースが予約されると、駐
車スペース24の予約表示装置24cのようにポール2
4dが起立して、この駐車スペース24が既に予約され
ていることを表示する。そして、出庫する際に精算機2
4bや26bで駐車料金を精算すると、ロック板が下が
って車輪のロックが解除され、車を出すことができる。
あるいは、駐車スペースの近くに配置された駐車場端末
機18を使って、入出庫操作を行ったり、次の駐車場の
予約をここから行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車場予約システ
ムに関し、更に詳しくは、予約を希望する駐車場に対し
て予約を行って駐車スペースを確保する駐車場予約シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】宅配業等、自動車によって荷物の配送を
行う業者は、路上駐車できない場合には、各配送先(目
的地)に近い駐車場を探して駐車し、荷捌きを行う必要
があるが、我が国においては市街地における駐車場不足
が慢性化しており、駐車場を確保することさえ困難な状
況となっている。また、仮に配送先の近くに駐車場があ
ったとしても満車で使えない場合は、空いている駐車場
を探し回るために多大の時間と労力を要し、その結果、
空き駐車場が無い場合は路上駐車するしかなく、これが
緊急車両の通行を妨げたり、交通渋滞、交通事故等を招
く大きな原因となっていた。そこで、予め駐車場を予約
してから利用する従来の駐車場予約システムとして、例
えば、特開平6−19929号公報には、移動中の自動
車から自動車電話交換網を経由して駐車場の予約が行え
る移動体駐車場予約システムについて開示されている。
これによると、一般電話網に加入している情報提供者
が、契約駐車場の所在地、利用料金、営業時間、制限車
種などの固定情報と空きスペースの有無、待ち時間など
の変動情報とから成る駐車場情報を格納したデータベー
スと、前記各契約駐車場とオンラインで接続され、前記
変動情報を少なくとも一定時間間隔で更新する更新手段
と、自動車電話交換網を介して接続される移動体のデー
タ端末からの要求を受け、前記データベースから指定地
域の前記駐車場情報を検索して一覧表形式データとして
送信する情報提供手段と、前記データ端末からの予約要
求により指定された前記契約駐車場に対して予約を行
い、前記データベースの変動情報を更新した後に当該駐
車場の詳細位置情報を、前記データ端末に送信する予約
手段とを備えて構成されている。また、特開2000−
285172公報には、通信端末による情報センターと
の双方向無線通信により、駐車場の所在地を含む駐車場
に関する情報をリアルタイムで入手することができるう
えに、駐車場利用の予約を行なうことができる駐車場予
約システムについて開示されている。これによると、駐
車場の所在地を含む駐車場に関する情報の提供を要求す
る要求信号を送信する一方、提供された駐車場情報か
ら、選択した駐車場の利用の予約を申し込む予約申込信
号を送信する通信端末と、この通信端末と双方向で無線
通信可能に構成され、上記通信端末からの駐車場情報提
供の要求信号を受信したときに、その要求に適合した地
域の駐車場に関する情報をこの通信端末に提供する一
方、上記通信端末からの予約申込信号を受信したとき
に、その予約申込に対する諾否をこの通信端末に送信す
る情報センターと、を備えていることを特徴としてい
る。また、本発明の同一出願人から、複数の駐車場の満
空情報などを管理する集中管理装置を用いることなく、
駐車場の予約を確実かつ迅速に低コストで行えるように
し、一旦予約した駐車スペースは予約者が来るまで確実
に確保され、その確保された駐車スペースの場所も容易
にわかる駐車場予約システムが出願されている(特願2
001−009573)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−19929号、特開2000−285172公報の
ような従来の駐車場予約システムにあっては、複数の駐
車場における満空情報などを収集、提供、中継する集中
管理装置が用いられ、この集中管理装置にアクセスし
て、目的地近くに空きのある駐車場があるか否かを検索
したり、その予約を行ったりするため、集中管理装置が
必須要件となってシステムが大規模化し、高コストにな
ると共に、間接的にアクセスすることから予約に時間が
かかるという問題があった。特に、目的の駐車場が判明
している場合であっても、集中管理装置を介して満空情
報を得たり、予約をしなくてはならないので、リアルタ
イムの満空情報でなかったり、予約処理が間接的である
ため回りくどい印象を受けるという問題があった。さら
に、上記公報例では、予約された駐車場の駐車スペース
がどのようにして確保されているのかが必ずしも明確で
はなく、駐車場を予約して受け付けたにもかかわらず、
先に駐車場に到着した他の車が駐車スペースを使用して
駐車できなくなる可能性があるという問題があった。ま
た、予約された駐車スペースを入庫台数だけで管理しよ
うとすると、どの場所に予約した駐車スペースがあるの
かすぐにわからず、空き駐車スペースを探し回らなけれ
ばならないという問題があった。また、同一出願人によ
る上記特許出願では、予約された駐車スペースはロック
板により阻止されて、予約車両以外は駐車できないよう
になっているが、夜間などに、そのシステムを知らない
予約者以外の利用者が駐車をしようとして、突出した状
態にあるロック板に車体を接触させて車体を傷つけると
いった問題があった。本発明は、上記問題に鑑みてなさ
れたものであり、集中管理装置を必要としないで駐車場
を予約すると共に、予約駐車スペースの確実な確保と、
車体を損傷させることなく予約車両以外の駐車を阻止す
る予約表示装置を備えた駐車場予約システムを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、一つの駐車場から他の駐
車場に対して予約を行って駐車スペースを確保する駐車
場予約システムにおいて、前記各駐車場は、希望する駐
車場を指定するための予約情報を入力すると共に、他の
駐車場における予約の可否を表示する予約情報入力装置
と、各駐車スペースの管理を行う駐車制御装置と、前記
予約情報入力装置から回線を介して他の駐車場との間で
情報の授受を行う通信装置と、前記駐車制御装置によっ
て稼働制御され駐車スペースが予約済みであることを表
示する予約表示手段と、を備え、前記予約情報入力装置
から入力された予約情報が、前記通信装置と回線を介し
て指定された他の駐車場の駐車制御装置に送られ、駐車
スペースの空き状況に基づいて前記駐車制御装置から予
約の可否情報を返送すると共に、予約が可能で前記駐車
制御装置が予約を受け付けた場合は、前記予約表示手段
を稼動させて予約された空き駐車スペースを確保するこ
とを特徴とする。本発明ではこのように、予約情報入力
装置から通信装置と回線とを介して、予約を希望する駐
車場の駐車制御装置に対して直接予約情報を入力する
と、駐車制御装置が各駐車スペースについての管理を行
って、予約を希望する駐車場での予約の可否情報を返送
し、駐車スペースの予約が可能であり、且つ駐車制御装
置が予約を受け付けた場合は、予約表示手段を稼動して
予約された空き駐車スペースを確保する。かかる発明に
よれば、予約が可能で駐車制御装置が予約を受け付けた
場合は、予約表示手段を稼動させて、予約された空き駐
車スペースを確保するので、駐車場の予約を確実に、か
つ迅速に低コストで行うことができ、予約された駐車ス
ペースを確実に確保することができる。
【0005】請求項2に記載の発明は、前記予約表示手
段は、前記駐車スペースの車両進入エリア外に配置され
て、少なくともその一部が突出入自在に設置され、予約
を受け付けた場合に限り突出して予約中である旨を表示
することを特徴とする。かかる発明によれば、予約表示
手段を、駐車スペースの車両進入エリア外に設置して、
予約を受け付けた場合に限り突出(起立)して予約中で
ある旨を表示するようにするので、予約中であることが
明確となり、しかも、車両との接触を防ぐことができ
る。なお、車両進入エリア外に予約表示手段を配置した
としても、その一部を車両進入エリア内に突出させるこ
とは可能であり、本請求項中にはこのような構成も含む
ものである。ここで、突出入とは、床面の穴等に隠れた
状態から床面上に出現した状態との間を移動する出没動
作の他に、床面等の上に露出配置されたポール等を起倒
させる動作をも含むものとする。予約表示手段としては
各種の構成が考えられるが、例えば、ポール状のものを
モータ等の駆動力により突出(起立)させ、半透明のポ
ールの表面に「スペース予約中」の文字を表示し、更
に、起立した時に内部の照明によりその文字を浮き立た
せる。そして、そのポールの位置は車両の邪魔にならな
いように、駐車スペース外に設置するものを含む。請求
項3に記載の発明は、前記予約表示手段は、前記駐車ス
ペースの車両進入エリア内に配置されて、少なくともそ
の一部が車両の進入経路内に突出入自在に設置され、予
約を受け付けた場合に限り突出して予約中である旨を表
示することを特徴とする。請求項2では、ポールを車両
進入エリア外に設置したが、予約車両以外の車両が駐車
することを阻止する方法として、ポールを車両進入エリ
ア内に設置する方が、進入車に対する阻止効果が更に高
まる。かかる発明によれば、予約表示手段を、駐車スペ
ースの車両進入エリア内に設置して、予約を受け付けた
場合に限り突出(起立)して予約中である旨を表示する
ので、より強く予約中であることをアピールでき、しか
も、予約車両以外の車両の駐車を強く阻止することがで
きる。
【0006】請求項4に記載の発明は、前記予約表示手
段は、予約が解除された場合は、車両の進入を妨げない
位置、その他の退避位置に退避することを特徴とする。
かかる発明によれば、予約が解除された場合は、予約表
示手段の構造に関わらず、車両の進入を妨げない位置、
その他の退避位置に退避するので、駐車の受付が完了し
たことを明確に予約者に知らせると共に、車両との接触
を防ぐことができる。なお、予約が解除された場合と
は、認証用IDにより認証された正規の予約者が、予約
車両を入庫させる操作がなされた場合をいう。ポールが
設置されている位置が車両進入エリアの内外に関わら
ず、予約車両が入庫操作をして予約が解除された時、当
然、受付が完了したことを明確にするためと、車両の進
入を妨げないために、退避位置に退避させる必要があ
る。請求項5に記載の発明は、車両を検知するセンサを
更に備え、予約が解除された後、前記センサにより車両
が検知された場合は、前記予約表示手段を車両の進入を
妨げない位置、その他の退避位置に退避させることを特
徴とする。本発明において、ポールを倒したり、駐車エ
リアの床面に設けた穴内に引っ込めたり、その他の退避
位置に退避させるタイミングとしては、認証用IDが確
認された時か、或いは、認証用IDが確認された後に車
両が実際にその駐車エリアに到着した時、の2つを考え
ることができる。前者は、制御として簡単ではあるが、
利用者が予めその場所を確認しておかなければならず、
駐車場が広い場合は、利用者が場所を確認できない虞も
ある。それに対して後者の場合は、車両が到着したこと
を検知するセンサが必要となるが、車両が駐車エリアに
到着するまで表示用のポールが突出(起立)しているの
で、利用者がその駐車エリアを発見することが容易であ
る。かかる発明によれば、予約が解除された後、センサ
により車両を検知してポールを車両の進入を妨げない位
置、あるいは、その他の退避位置に退避させるので、予
約者が指定された駐車エリアを発見するのが容易とな
る。
【0007】請求項6に記載の発明は、前記予約表示手
段は、樹脂製、若しくは弾力性のある材質で形成されて
おり、前記予約表示手段に車両が当接して押圧された場
合、抵抗少なく退避、或いは変形できる構造を有するこ
とを特徴とする。予約表示手段が車両進入エリア内に設
置されている場合に、予約車両以外の車両が駐車エリア
内に進入すると、予約表示手段によりその車両に傷をつ
けてしまう可能性がある。これは、不正駐車とは別の問
題としてトラブルになる危険性がある。そこで、予約表
示手段としてのポール等を、樹脂や弾力性のあるゴム等
で形成しておき、更に、車両がそれに当たった場合は、
そのまま倒れるか、変形できる構造にしておくのが機器
の破損を防ぐ上でも好ましい。かかる発明によれば、予
約表示手段は、樹脂製、若しくは弾力性のあるゴム等の
材質で形成されており、仮に、予約表示手段に車両が当
たっても、車両に損傷を与える程の抵抗とならずに容易
に倒れたり、変形するようにしてあるので、車両に傷を
つけることを防ぐと共に、機器の破損も防止することが
できる。請求項7に記載の発明は、前記予約表示手段が
稼動中に車両進入エリア内に予約車両以外の車両が進入
した場合、音、音声、及び表示により進入禁止を警告す
ることを特徴とする。予約制の駐車場であると認識しな
い一般の利用者は、駐車スペースに車両がなければ、駐
車が可能であると判断して駐車しようとする。また、予
約されていると判っていても故意に駐車しようとする利
用者もいる。そのような場合、音声により予約されてい
る旨をアナウンスしたり、警告音、警告表示で利用者に
知らせることが必要である。かかる発明によれば、予約
中の表示がなされているにもかかわらず、車両進入エリ
ア内に予約車両以外の車両が進入した場合、音、音声、
及び表示により進入禁止を警告することにより、不正駐
車を防ぎ、より確実に予約スペースを確保することがで
きる。なお、予約表示手段の稼動中とは、正規に予約が
解除されていない場合、あるいは、予約が取り消されて
いない場合をいう。請求項8記載の発明は、前記予約表
示手段が稼動中に車両進入エリア内に車両が進入し、前
記警告を無視して駐車した場合、正規の駐車料金に加え
て追徴金を課金することを特徴とする。請求項7におい
て警告を無視して駐車した場合、正規に予約した利用者
が駐車できないばかりか、予約システムの存在そのもの
も危うくなる。それを防ぐためには、予約表示手段を強
化することが早道であるが、設備が大掛かりになり、そ
れに伴って設備コストが高くなってしまう。そこで、大
部分の良識的な利用者は警告が発せられた際にそれを無
視して不正に駐車しないことを前提とすれば、それ以外
の不正利用者に対してのみ追徴金を課金して制裁するこ
とが最も順当な方法である。かかる発明によれば、予約
中の表示がされているにもかかわらず、車両進入エリア
内に車両が進入し、警告を無視して駐車した場合、正規
の駐車料金に加えて追徴金を課金することにより、設備
費用を極力抑えて、不正駐車を抑止することができる。
【0008】請求項9に記載の発明は、前記予約情報入
力装置から予約情報を入力する際に、予め登録された認
証用IDを入力して駐車スペースの予約を行うことを特
徴とする。本発明の予約システムを利用できる利用者
は、予め会員登録をして認証用のIDを付与される必要
がある。従って、この認証用のIDを所持する会員以外
はこのシステムを利用することはできない。かかる発明
によれば、予約情報入力装置から予約情報を入力する際
に、予め登録された認証用IDを入力して駐車スペース
の予約を行うので、予約者が会員であることを正確に判
別して駐車スペースを予約させることができる。請求項
10に記載の発明は、予約された駐車スペースを利用す
る場合は、予約を希望する駐車場にて前記認証用IDを
再度入力して本人が確認された場合にのみ利用許可を与
えるようにしたことを特徴とする。かかる発明によれ
ば、予約情報入力装置から予約情報を入力する際に、認
証用IDを入力して駐車スペースを予約し、駐車スペー
スを実際に利用する時は、希望する駐車場で認証用ID
を再度入力して、本人であると確認された場合のみ利用
を許可するようにしたため、予約者であることを正確に
判別して駐車スペースを利用させることができる。請求
項11に記載の発明は、前記予約情報入力装置は、前記
回線と接続可能なパーソナルコンピュータ若しくは携帯
端末であることを特徴とする。かかる発明によれば、予
約情報入力装置は、駐車場に配置したものだけでなく、
回線と接続可能なパーソナルコンピュータや携帯端末で
あっても良いため、事業所や自宅、あるいは、移動中の
車両の中からでも駐車場の予約を手軽に行うことができ
る。請求項12に記載の発明は、前記予約情報入力装置
は、一旦予約した駐車場の予約を取り消す予約取消手段
をさらに備え、該予約取消手段で予約の取消しが行われ
ると、取消情報が前記通信装置と回線を介して予約を希
望する駐車場の駐車制御装置に送られ、予約前の状態に
戻すことを特徴とする。利用者が駐車場を予約した後で
何らかの理由により、その必要がなくなる場合がある。
そのような時、予約情報入力装置に設けられた予約取消
手段によって駐車場の予約を取り消すことができる。か
かる発明によれば、取消情報が目的駐車場の駐車制御装
置に送られて、予約前の状態に戻すことができるため、
事情の変更に対して十分に対応することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施形
態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載
される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配
置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそ
れのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。本実施形態では、各駐車スペース毎に車輪をロック
するロック板が配置されたパークロック装置を用いた無
人の駐車場における駐車場予約システムを例にあげて説
明する。
【0010】図1は、本発明の実施形態に係る駐車場予
約システムの概略構成図である。図1の駐車場予約シス
テムは、車道10に隣接した駐車場A14と、車道12
に隣接した駐車場B16などがあり、駐車場A14と駐
車場B16には、駐車場の予約に必要な情報を入力した
り、希望する駐車場の予約の可否を表示する予約情報入
力装置と、各駐車スペースの管理と制御を行う駐車制御
装置とがそれぞれ組み込まれた駐車場端末機18、20
がそれぞれ配置されている。この駐車場端末機18と2
0には、データのやり取りを行う通信装置がさらに設け
られ、駐車場端末機18、20の相互間は、回線網22
を介して接続されている。ここでは、回線網22とし
て、一般公衆電話回線網を用いたが、専用回線、LA
N、インターネットなど種々の通信回線を用いることが
できる。そして、例えば、駐車場A14には、3台分の
駐車スペース24、26、28が用意され、各駐車スペ
ース毎に、車輪をロックするロック板24a、26a、
28aと、車両を検知するセンサや駐車料金の精算を行
う精算機24b、26b、28bと、予約時に駐車スペ
ースを確保して、予約されていることを表示する予約表
示装置24c、26c、28cが配置され、駐車スペー
ス24が既に予約されて予約表示装置24cが起立して
いる例である。また、駐車場B16には、3台分の駐車
スペース30、32、34が用意され、各駐車スペース
毎に、車輪をロックするロック板30a、32a、34
aと、車両を検知するセンサや駐車料金の精算を行う精
算機30b、32b、34bと、予約時に駐車スペース
を確保して、予約されていることを表示する予約表示装
置30c、32c、34cが配置され、駐車スペース3
0が既に予約されて予約表示装置30cが起立している
例である。なお、図1では図示していないが、回線網2
2を介して上記以外の駐車場の駐車場端末機との間も接
続されており、相互にデータをやり取りすることができ
る。
【0011】図2は、図1の駐車場A14の一部を拡大
した詳細図であり、同じ構成要素には同じ参照番号が付
されており、重複する説明は省略する。図2に示すよう
に、例えば、駐車スペース26の予約表示装置26cの
ように、駐車スペースが予約されていなければ、予約表
示装置26cのポール26dが床面に倒れた状態で車の
入庫を待っていて、駐車スペースが予約されると、駐車
スペース24の予約表示装置24cのようにポール24
dが起立して、この駐車スペース24が既に予約されて
いることを表示する。そして、出庫する際に精算機24
bや26bで駐車料金を精算すると、ロック板24a、
26a、28aが下がって車輪のロックが解除され、車
を出すことができる。あるいは、駐車スペースの近くに
配置された駐車場端末機18を使って、入出庫操作を行
ったり、次の駐車場の予約をここから行うことができる
(詳細は後述する)。なお、ポール等の予約表示手段
は、駐車エリアの床面に設けた穴内から出没するように
構成してもよい。
【0012】図3は、図2の駐車場端末機18の拡大図
である。図3に示すように、駐車場端末機18は、装置
本体50と近隣の駐車場の場所を示す地図や利用方法な
どが書かれた説明ボード52とを備えており、装置本体
50は後述する予約情報入力装置62と駐車制御装置6
4から構成されている。図4は、図3の装置本体50部
分をさらに詳細に説明する図である。装置本体50の構
成は、希望する駐車場を指定するための予約情報を入力
すると共に、他の駐車場における予約の可否を表示する
予約情報入力装置62と、当該駐車場の各駐車スペース
で行われる出庫操作を行ったり、各駐車スペースが利用
状態か、空き状態か、予約状態かを常時管理している駐
車制御装置64から構成され、さらに、本実施形態で
は、常時駐車場を利用する者(特に、予約利用者)に対
して予め認証用IDが登録されたICカードを付与し、
予約利用時等にICカードを使うことで本人確認や駐車
料金の精算等をカードだけで行えるようにしている。こ
のため、装置本体50の下部には、ICカードを挿入す
るスロットを備えたカードリーダ66が設置されてい
る。また、予約情報入力装置62には、予約可能な駐車
場AからJまでの駐車場の予約指定ボタン62eが配置
され、ここでは点灯しているボタン(A、B、D、E、
F、G、H、I)が予約可能な駐車場を示している。こ
の予約指定ボタン62eが押下され、受け付けが完了す
るまで(受付完了ボタン62bが点灯するまで)処理が
行われていることを示す処理中ボタン62aが点灯す
る。重複して予約したような場合は、予約の受け付けが
できないことを示す予約不可ボタン62cを点灯させ
る。一旦駐車場の予約を行った後、予約の取り消しを行
う場合は、予約取消手段としての予約取消ボタン62d
を使用する。そして、駐車場の予約や予約を取り消した
際の確認書、あるいは、精算時の領収書等を発行するプ
リンタ68を備えている。さらに、予約情報入力装置6
2には図示していないが、ICカードを忘れた場合でも
ID入力が可能なテンキー等の入力装置を設けておくこ
ともできる。また、駐車制御装置64には、車の出庫操
作を行うためにロック板を降下させるロック板降下ボタ
ン64a〜64dが各駐車スペース毎に設けられてい
て、利用中の駐車スペース(ここでは、1と3)のロッ
ク板降下ボタンが点灯するようになっている。
【0013】図5は、図1の駐車場予約システムの構成
をより詳細に説明するブロック図である。図5では、駐
車場Cの駐車場端末機80がさらに図示されており、各
駐車場端末機18、20、80に内蔵され、回線網22
を介してデータのやり取りを行う通信装置60、70、
90が明示されている。図5に示すように、駐車場Aか
らCの駐車スペースの数は異なっていても、駐車場端末
機18、20、80と、それに付随する精算機、ロック
板、及び予約表示装置は略同様に構成されたものが用い
られている。通常、荷物の配送業務を行う車両などは、
各配送先(目的地)に近い駐車場を探して駐車し、荷捌
きを行う必要があるため、現在使用している駐車場の予
約情報入力装置(例えば、駐車場Aの62)を使って、
次の駐車場の予約(例えば、駐車場Bの予約)が行われ
るが、図5に示すように、パーソナルコンピュータ96
や移動通信端末(携帯電話、PHS、モバイル端末等)
98を回線網22に接続して、ここから次の駐車場の予
約を行うことも可能である。その場合には、パーソナル
コンピュータ96や移動通信端末98が予約情報入力装
置となる。
【0014】図6は、図5の予約情報入力装置の一構成
例を示したブロック図である。この構成は、全ての駐車
場の予約情報入力装置において共通である。図5の駐車
場Aを例にとると、予約情報入力装置62の構成は、装
置全体を制御する制御部100と、他の駐車場を予約す
るのに必要な予約情報を入力する入力部102(図4の
予約指定ボタン62eや予約取消ボタン62dなど)
と、希望する駐車場の予約の可否や処理状態を点灯表示
する表示部104(図4の予約指定ボタン62e、処理
中ボタン62a、受付完了ボタン62b、予約不可ボタ
ン62cなど)と、カードリーダ66と、プリンタ68
などから構成されている。ここで、図5において、制御
部100は予約情報が入力されると、通信装置60と回
線網22を介して希望する駐車場の駐車場端末機に対し
て、利用者の認証用IDや予約台数等の情報を送信する
と共に、その駐車場の駐車場端末機から予約受付の可否
情報を受信して、受付完了ボタン62bを点灯させる。
また、制御部100は、周辺の予約可能な駐車場Aから
駐車場Jまでの駐車場端末機に対して定期的に通信を行
って、その都度予約可能な状態か否か(空き駐車スペー
スがあるか否か)を把握し、予約指定ボタン62eを点
灯させることにより周囲の駐車場の空き状況を表示する
ことができる。さらに、予約情報入力装置62の制御部
100と、後述する駐車制御装置64の制御部110と
は接続されていて、相互にデータをやり取りすることが
可能である。例えば、予約を希望した駐車場に到着し
て、車を入庫させる際に、カードリーダ66に挿入され
たICカードから読み取られた認証用IDは、制御部1
00を介して制御部110へ送られ、予約時に入力され
た認証用IDと一致した場合は本人であることに間違い
なしと判断して、予約された駐車スペースへの入庫処理
を認めることなどが行われる。なお、本実施形態では、
予約情報入力装置62の制御部100と駐車制御装置6
4の制御部110とを分けて描いたが、1つにまとめる
ことも可能である。
【0015】図7は、図5の駐車制御装置の一構成例を
示したブロック図である。この構成は、全ての駐車場の
駐車制御装置において共通である。図5の駐車場Aを例
にとると、駐車制御装置64の構成は、装置全体を制御
や認証用IDの一致確認などを行う制御部110と、入
出庫処理の操作などを行うための入力部112(図4の
ロック板降下ボタン64a〜64d)と、利用中の駐車
スペースを点灯表示する表示部114(図4のロック板
降下ボタン64a〜64d)などから構成されている。
さらに、制御部110には、ロック板24a、精算機2
4b、予約表示装置24cなどが接続されていて、ロッ
ク板24aの昇降制御や昇降状態を把握したり、精算機
24bによる精算の有無、予約表示装置24cに対する
表示、稼動制御などが行われる。
【0016】次に、本実施形態の動作について以下に説
明する。図8(a)〜(c)は、本実施形態の駐車場予
約システムを用いた操作方法を説明する図であり、
(a)は出庫時の利用方法を説明する図、(b)は予約
時の利用方法を説明する図、(c)は予約の取消方法を
説明する図である。まず、宅配業者のトラックを駐車場
Aに入庫させて、荷捌きをした後、次の配送地点に最も
近い駐車場Bを予約したい場合は、駐車場Aの駐車場端
末機18の予約情報入力装置62を使って次の駐車場B
の駐車スペースを予約する。その際、図4に示した装置
本体50のカードリーダ66にICカードを挿入して、
ICカードに予め登録されている認証用IDを入力した
後、予約指定ボタン62eで駐車場Bのボタンが点灯し
ていることを確認し(予約可能状態を示す)、これを押
下する。すると、図5の前記の認証用ID情報と予約を
行う駐車場(駐車場B)の指定情報とが、通信装置60
と回線網22を介して駐車場Bの駐車場端末機20の通
信装置70に送られ、駐車制御装置74で予約が可能か
否かが判断される。駐車制御装置74は、常に駐車場B
内の各駐車スペースの満空情報や予約状況を把握してい
るため、予約の申し込みがあると、予約受付の可否を判
断してその結果を前記とは逆のルートで返送する。駐車
場Aの予約情報入力装置62は、駐車場Bから返送され
てきた予約受付可否情報に基づいて、図4の受付完了ボ
タン62bか予約不可ボタン62cを点灯させる。予約
情報を入力してから予約受付可否情報を受信するまでの
間は、処理中ボタン62aを点灯させて、予約可否の判
断中であることを示している。ここで、予約が可能な場
合は、駐車場Bで予約の受け付けを行い、駐車制御装置
74が空いている駐車スペースの予約表示装置30cを
起立させると共に、「スペース予約中」という文字を予
約表示装置30cの表示部に表示させることにより、予
約利用者が到着するまで別の利用者の車が駐車するのを
阻止することができる。
【0017】また、空き駐車スペースが無く、予約がで
きない場合は、駐車場Bの駐車制御装置74が空き駐車
スペースのある隣接した駐車場を通信装置70を介して
検索して、その結果を駐車場Aに返送したり、駐車場A
の予約情報入力装置62自身が通信装置60を介して駐
車場Bに隣接した駐車場を検索するようにしても良い。
その検索結果は、最新情報として駐車場Aの予約情報入
力装置62の予約指定ボタン62eの点灯状態に反映さ
せ、予約者はこれを見て次の予約候補の駐車場を指定し
て、上記と同様の手順で予約処理する。これら予約時に
おける利用手順を示したのが図8(b)である。また、
一旦予約した内容を取消す場合は、図8(c)に示すよ
うに、予約取消ボタン62dを押下すると、その取消情
報が上記した予約情報と同じルートで駐車場Bの駐車制
御装置74に送られ、予約が取消されると同時に予約表
示装置が倒される。このように、駐車場Bで予約取消が
完了すると、その旨が駐車場Aの予約情報入力装置62
に返送されて、点灯していた処理中ランプ62aを消灯
させ、受付完了ランプ62bを点灯させることにより、
予約の取消しが完了したことがわかる。このように、利
用者は駐車場を予約した後、何らかの理由により、その
必要がなくなる場合がある。そのような時、予約情報入
力装置に設けられた予約取消手段によって駐車場の予約
を取り消すことができる。また、予約者の車が希望の駐
車場である駐車場Bに到着して、入庫する場合は、駐車
場Bの駐車場端末機20の装置本体(ここでは、図4、
図6、図7の符号を使って説明する)のカードリーダ6
6にICカードを挿入すると、認証用IDが読取り入力
される。この入力された認証用IDは、図6の予約情報
入力装置62の制御部100を介して図7の駐車制御装
置64の制御部110に送られ、ここで予約時に受け付
けた認証用IDと照合し、一致すると予約者本人である
ことがわかる。ここで、予約者は、予約表示装置のポー
ルが起立していて、「スペース予約中」が表示された空
き駐車スペースを探し車両を入庫するわけであるが、精
算機に設置されたセンサが車両を検知すると、まず、予
約表示装置のポールが倒される。その後、車の入庫が確
認されると、ロック板が上昇して車輪をロックする。こ
こで、予約表示装置のポールを倒すタイミングは、認証
用IDが確認された時でも構わない。次に、図8(b)
の手順で駐車スペースを予約した後、予約者が駐車場A
を出庫する場合は、精算機24bを使って駐車料金の精
算を行うか、ICカードの精算機能を使って精算処理を
行った後、図8(a)に示すように、利用している駐車
スペースのロック板降下ボタン(駐車スペース1に入庫
している場合)64aを押下すると、「ピンポン」とい
う音と共に、ロック板が下降して車輪のロックが外れ出
庫可能状態となる。この動作は精算処理を行った後、自
動的に行われてもよい。
【0018】図9は、本発明の第1の実施形態に係る駐
車スペースの構成例である。この構成は、ロック板40
と、車両進入スペース外に設置された予約表示装置41
と、車輪止め42と、精算機43と、各駐車場端末機4
5と、から構成されている。図9(a)は駐車スペース
の平面図であり、(b)は斜視図であり、(c)は予約
表示装置の他の例を示す斜視図である。この予約表示装
置41としては各種の構成が考えられるが、例えば、ポ
ール状のものをモータ等の駆動力により起立させ、半透
明のポールの表面に「スペース予約中」の文字を表示
し、更に、起立した時に内部の照明によりその文字を浮
き立たせる様にしてもよい。そして、その予約表示装置
41の位置は車両の邪魔にならないように、ロック板4
0の近傍の車両進入スペース外に設置するものである。
そして、予約車両が進入した時に、精算機43に設置し
たセンサにより車両を確認して、所定の時間経過後にロ
ック板40を上昇して車輪をロックするとともに、予約
表示装置41のポール41aを倒し、もし、ポールの内
部に照明があればその照明を消灯する。また、図9
(c)のように、専用に利用する利用者のためにポール
にその旨の表示をしておき、特定の利用者が常に占有す
る駐車スペースとして予約することもできる。これによ
り、予約中であることが明確となり、しかも、進入車両
に傷をつけることを防ぐことができる。図10は、本発
明の第2の実施形態に係る駐車スペースの構成例であ
る。同じ構成要素には同じ参照番号が付されており、重
複する説明は省略する。図10(a)は駐車スペースの
平面図であり、太い矢印は車両の進入方向を表す。
(b)は斜視図である。図10の実施形態が図9と異な
る点は、予約表示装置46が車輪止め42の後方に設置
されている点である。これは、車輪止めの後方に設置さ
れているため、予約車両以外の車両が進入すると車両と
ポール46aが接触することになり、予約車両以外の車
両に対しては強い阻止力を与えることになる。この場合
のポール46aを倒すタイミングは、認証用IDが確認
された時か、ID確認後、車両が駐車スペースに近づい
たことをセンサが検知した時が好ましい。
【0019】図11は、本発明の第3の実施形態に係る
駐車スペースの構成例である。同じ構成要素には同じ参
照番号が付されており、重複する説明は省略する。図1
1(a)は駐車スペースの平面図であり、太い矢印は車
両の進入方向を表す。(b)は斜視図である。図11の
実施形態が図9と異なる点は、予約表示装置47が駐車
スペースの略中央に設置されている点である。これは、
予約表示装置47が駐車スペースの略中央に設置されて
いるため、車両が進入すると車両とポール47aがさら
に接触し易くなり、予約者に対しては表示が判り易く、
予約車両以外の車両に対しては更に強い阻止力を与える
ことになる。この場合のポール47aを倒すタイミング
も、図10と同様に、認証用IDが確認された時か、I
D確認後、車両が駐車スペースに近づいたことをセンサ
が検知した時が好ましい。図12は、本発明の第4の実
施形態に係る駐車スペースの構成例であり、(A)は駐
車予約中の場合を示す図である。また、図12(B)
は、予約解除若しくは予約がされていない場合を示す図
である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されてお
り、重複する説明は省略する。夫々(a)は駐車スペー
スの平面図であり、太い矢印は車両の進入方向を表す。
(b)は斜視図である。図12の実施形態が図9と異な
る点は、予約表示装置48が回転自在なL字型のポール
である点である。この予約表示装置48は、回転自在な
L字型のポール48bと、そのポール48bに吊り下げ
られた表示部48aにより構成され、予約中は図12
(A)のように、ポール48bが回転して表示部48a
が車両進入方向に正対する方向に位置し、予約解除、若
しくは予約がされていない場合は、図12(B)のよう
にポール48bが反対方向に回転して、表示部48aが
進入エリア外に退避する構造である。これは、予約中は
予約表示装置48の表示部48aが駐車スペースの略中
央に位置しているため、車両が進入すると車両と表示部
48aがさらに接触し易くなり、予約者に対しては表示
が判り易く、予約車両以外の車両に対しては更に強い阻
止力を与えることになる。この場合の表示部48aを回
転するタイミングも、図10と同様に、認証用IDが確
認された時か、ID確認後、車両が駐車スペースに近づ
いたことをセンサが検知した時が好ましい。
【0020】このように、予約表示装置が車両進入エリ
ア内に設置されている場合、予約車両が入庫操作をして
予約が解除され、その車両が駐車スペースに進入したと
き、受付が完了したことを明確にするために、車両の邪
魔にならないようにポールを倒したり、表示部を車両進
入エリア外に退避することが必要がある。これにより、
駐車の受付が完了したことを明確に予約者に知らせると
共に、駐車車両との接触を防止することができる。ま
た、予約車両以外の車両が不正に駐車した際、図10か
ら図12のように、予約表示装置が車両進入エリア内に
設置されている場合、予約表示装置によりその車両に傷
をつけてしまう可能性がある。これは、不正駐車とは別
の問題としてトラブルの原因になる危険性がある。そこ
で、予約表示装置のポール等を、樹脂や弾力性のあるゴ
ム等で形成しておき、更に、車両がそれに当たった場合
は、抵抗なくそのまま倒れる構造か、当接力で回転する
ようにしておくのが機器の破損を防ぐ上でも好ましいこ
とである。また、予約制であるにも拘わらず予約制の駐
車場であると認識しない一般の利用者は、駐車スペース
に車両がなければ、駐車が可能であると判断して駐車し
ようとする。また、予約されていると判っていても故意
に駐車しようとする利用者もいる。そのような場合、音
声により予約されている旨をアナウンスしたり、警告
音、警告表示で利用者に知らせることが利用者へのサー
ビスとなる。この判断は利用者が駐車スペースに侵入し
たことをセンサで検知したときに、既にICカードによ
りID認識されているか否かで、容易に判断することが
できる。しかし、それでも警告を無視して駐車した場
合、正規に予約した利用者が駐車できないばかりか、予
約システムの存在そのものも危うくなる。それを防ぐた
めには、予約表示手段を強化して、構造的に強固にして
車両を阻止することが早道であるが、設備が大掛かりに
なり、それに伴って設備コストが高くなってしまう。そ
こで、大部分の良識的な利用者は警告が発せられれば、
それを無視して不正に駐車しないことを前提にすれば、
それ以外の不正利用者に対して駐車料金徴収時に、更に
追徴金を課金して制裁することが最も順当な方法であ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、予約スペースがあり、駐車制御装置が予約
を受け付けた場合は、本発明の予約表示手段を稼動させ
て、予約された空き駐車スペースを確保することによ
り、駐車場の予約が迅速に確実に行われと共に、低コス
トで実現することができ、しかも、予約された駐車スペ
ースの場所を確実に確保することができる。請求項2に
記載の発明によれば、予約中であることを明示するポー
ルを、駐車スペースの車両進入エリア外に設置して、車
両進入の邪魔にならないようにし、予約を受け付けた場
合に限りそのポールを突出(起立)して予約中である旨
を表示することにより、予約中であることが明確とな
り、しかも、車両とポールの接触を防ぐことができる。
請求項3に記載の発明によれば、予約中であることを明
示するポールを、駐車スペースの車両進入エリア内に設
置して、予約を受け付けた場合に限りそのポールを突出
(起立)して予約中である旨を表示するので、より強く
予約中であることをアピールでき、しかも、予約車両以
外の車両の駐車を強く阻止することができる。請求項4
に記載の発明によれば、予約が解除された場合は、予約
表示手段の構造に関わらず、車両の進入を妨げない位
置、その他の退避位置に退避するので、駐車の受付が完
了したことを明確に予約者に知らせると共に、車両との
接触を防ぐことができる。請求項5に記載の発明によれ
ば、予約が解除された後、精算機に備えたセンサによ
り、車両が駐車スペースに進入したのを検知してから、
ポールを車両の進入を妨げない位置、あるいは、その他
の退避位置に退避させるので、予約者が指定された駐車
エリアを発見するのが容易となる。請求項6に記載の発
明によれば、予約表示手段は、樹脂製、若しくは弾力性
のあるゴム等の材質で形成されており、仮に、予約表示
手段に車両が当たった場合、倒れたり、変形するように
しているので、車両に傷をつけることを防ぐと共に、機
器の破損も防止することができる。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、予約中の
表示がされており、しかも、正式な予約解除の手続をし
ないで、車両進入エリア内に車両が進入した場合、音、
音声、及び表示により進入禁止を警告することにより、
不正駐車を防ぎ、より確実に予約スペースを確保するこ
とができる。請求項8に記載の発明によれば、進入禁止
の警告を無視して駐車した場合、その車両が駐車料金の
精算を行うときに、正規の駐車料金に加えて追徴金を課
金することにより、設備費用を極力抑えて、不正駐車を
抑止することができる。請求項9に記載の発明によれ
ば、予約情報入力装置から予約情報を入力する際に、予
め登録された認証用IDをICカード、若しくは入力キ
ーから入力して駐車スペースの予約を行うことにより、
登録された会員による予約者であることを正確に判別し
て駐車スペースを予約させることができる。請求項10
に記載の発明によれば、予約情報入力装置から予約情報
を入力する際に、認証用IDをICカード、若しくは入
力キーから入力して駐車スペースを予約し、駐車スペー
スを実際に利用する時は、希望する駐車場で認証用ID
を再度ICカード、若しくは入力キーから入力して、予
約した本人であると確認された場合のみ利用を許可する
ようにしたため、予約者であることを正確に判別して駐
車スペースを利用させることができる。請求項11に記
載の発明によれば、予約情報入力装置は、駐車場に配置
したものだけでなく、回線と接続可能なパーソナルコン
ピュータや携帯端末であっても良いため、事業所や自
宅、あるいは、移動中の車両の中からでも駐車場の予約
を手軽に行うことができる。請求項12に記載の発明に
よれば、予約取消情報が指定駐車場の駐車制御装置に送
られて、予約前の状態に戻すことができるため、利用者
の事情の変更に対して十分に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る駐車場予約システムの
概略構成図である。
【図2】図1の駐車場Aの一部を拡大した詳細図であ
る。
【図3】図2の駐車場端末機の拡大図である。
【図4】図3の装置本体部分を説明する図である。
【図5】図1の駐車場予約システムの構成をより詳細に
説明するブロック図である。
【図6】図5の予約情報入力装置の一構成例を示したブ
ロック図である。
【図7】図5の駐車制御装置の一構成例を示したブロッ
ク図である。
【図8】本発明の実施形態に係る駐車場予約システムを
用いた操作方法を説明する図であり、(a)は出庫時の
利用方法を説明する図、(b)は予約時の利用方法を説
明する図、(c)は予約の取消方法を説明する図であ
る。
【図9】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る駐車スペースの構成を示す図である。
【図10】(a)(b)は本発明の第2の実施形態に係
る駐車スペースの構成を示す図である。
【図11】(a)(b)は本発明の第3の実施形態に係
る駐車スペースの構成を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る駐車スペース
の構成を示す図であり、(A)は駐車予約中の場合を示
す図、(B)は予約解除、若しくは予約がされていない
場合を示す図である。
【符号の説明】
18 駐車場端末機、24、26 駐車スペース、24
a、26a ロック板、24b、26b 精算機、24
c、26c 駐車表示装置、24d、26dポール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/14 G08G 1/14 A (72)発明者 古川 誠治 埼玉県さいたま市上木崎1丁目13番8号 日本信号株式会社与野事業所内 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB05 KK07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの駐車場から他の駐車場に対して予
    約を行って駐車スペースを確保する駐車場予約システム
    において、 前記各駐車場は、希望する駐車場を指定するための予約
    情報を入力すると共に他の駐車場における予約の可否を
    表示する予約情報入力装置と、各駐車スペースの管理を
    行う駐車制御装置と、前記予約情報入力装置から回線を
    介して他の駐車場との間で情報の授受を行う通信装置
    と、前記駐車制御装置によって稼働制御され駐車スペー
    スが予約済みであることを表示する予約表示手段と、を
    備え、 前記予約情報入力装置から入力された予約情報が、前記
    通信装置と回線を介して指定された他の駐車場の駐車制
    御装置に送られ、駐車スペースの空き状況に基づいて前
    記駐車制御装置から予約の可否情報を返送すると共に、
    予約が可能で前記駐車制御装置が予約を受け付けた場合
    は、前記予約表示手段を稼動させて予約された空き駐車
    スペースを確保することを特徴とする駐車場予約システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記予約表示手段は、前記駐車スペース
    の車両進入エリア外に配置されて、少なくともその一部
    が突出入自在に設置され、予約を受け付けた場合に限り
    突出して予約中である旨を表示することを特徴とする請
    求項1に記載の駐車場予約システム。
  3. 【請求項3】 前記予約表示手段は、前記駐車スペース
    の車両進入エリア内に配置されて、少なくともその一部
    が車両の進入経路内に突出入自在に設置され、予約を受
    け付けた場合に限り突出して予約中である旨を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の駐車場予約システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記予約表示手段は、予約が解除された
    場合は、車両の進入を妨げない位置、その他の退避位置
    に退避することを特徴とする請求項2又は3に記載の駐
    車場予約システム。
  5. 【請求項5】 車両を検知するセンサを更に備え、予約
    が解除された後、前記センサにより車両が検知された場
    合は、前記予約表示手段を車両の進入を妨げない位置、
    その他の退避位置に退避させることを特徴とする請求項
    1に記載の駐車場予約システム。
  6. 【請求項6】 前記予約表示手段は、樹脂製、若しくは
    弾力性のある材質で形成されており、前記予約表示手段
    に車両が当接して押圧された場合に抵抗少なく退避、或
    いは変形できる構造を有することを特徴とする請求項1
    乃至5の何れか一項に記載の駐車場予約システム。
  7. 【請求項7】 前記予約表示手段の稼動中に車両進入エ
    リア内に予約車両以外の車両が進入した場合、音、音
    声、及び表示により進入禁止を警告することを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れか一項に記載の駐車場予約シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記予約表示手段の稼動中に車両進入エ
    リア内に車両が進入し、前記警告を無視して駐車した場
    合、正規の駐車料金に加えて追徴金を課金することを特
    徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の駐車場予
    約システム。
  9. 【請求項9】 前記予約情報入力装置から予約情報を入
    力する際に、予め登録された認証用IDを入力して駐車
    スペースの予約を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の駐車場予約システム。
  10. 【請求項10】 予約された駐車スペースを利用する場
    合は、予約を希望する駐車場にて前記認証用IDを再度
    入力して本人が確認された場合にのみ利用許可を与える
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の駐車場予
    約システム。
  11. 【請求項11】 前記予約情報入力装置は、前記回線と
    接続可能なパーソナルコンピュータ若しくは携帯端末で
    あることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項、又
    は請求項10に記載の駐車場予約システム。
  12. 【請求項12】 前記予約情報入力装置は、一旦予約し
    た駐車場の予約を取消す予約取消手段をさらに備え、該
    予約取消手段によって予約の取消しが行われると、取消
    情報が前記通信装置と回線を介して予約を希望する駐車
    場の駐車制御装置に送られ、予約前の状態に戻すことを
    特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の駐車
    場予約システム。
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