JP4409302B2 - 車両共同利用システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の利用者によって共同利用される車両の管理システムに関し、特に円滑な車両貸出し処理を実行可能な車両共同利用システムに関する。
従来、ポートと呼ばれる駐車領域に駐車された車両を管理装置を備えた管制室において管理し、該車両を利用者に貸出す車両共同利用システムがある。このシステムでは、利用者の個人識別情報が入力されて車両の貸出しが許可されると、この時から貸出し時間や燃料消費量等の計測が開始される。具体的には、貸出しが許可されたら貸出時刻や貸出し時の燃料量が記憶される。そして、この情報は車両が駐車領域を出発した時に管制室に送信されて管理される。また、車両が駐車領域に到着した時に返却処理が実行されると、その時の返却時刻や返却時の燃料量が管制室に送信される。これにより、貸出時刻や貸出し時の燃料量と返却時刻や返却時の燃料量とから計算された貸出し時間や燃料消費量の情報に基づいて、車両の貸出しによって発生した料金等の清算が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−279580号公報
ところで、共同利用される車両は、利用者が車両利用を開始する際、例えばエンジン始動前は正常であった車両が、エンジン始動後にバッテリ上がり(バッテリの電圧低下)等で車両の走行が不可能な状態になる場合がある。このように、エンジン始動時や走行開始時等に車両に問題が発生し、車両が走行できなくなった場合、従来のシステムにおいては、利用者が管制室の管理装置にアクセスして(連絡して)別車両の手配や、現車両の利用中止の処理を行わなければならず、利用者の利便性を損ねると共に、利用者に負担をかけてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、車両貸出し時に利用者に課せられる処理の負担を軽減することができる車両共同利用システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る車両共同利用システムは、管理装置(例えば後述する実施例の管制室1の管理装置)により駐車領域(例えば後述する実施例のポート50)に駐車された車両(例えば後述する実施例の共有車両2)の貸出し及び返却に係わる車両使用情報を管理し、予め個人識別情報が前記管理装置に登録された利用者(例えば後述する実施例の利用者4)に前記車両の利用を許可する車両共同利用システムにおいて、前記車両が、前記利用者からの入力情報と前記個人識別情報との一致を確認して許可することにより車両利用が開始された際に、該車両が走行可能な状態であるか否かを判断する車両状態判断手段(例えば後述する実施例の共有車両2の制御部25が実行するステップS31、ステップS32の処理)と、前記車両状態判断手段により走行不可能と判断された場合に、前記管理装置に走行不可能であることを通知する車両状態通知手段(例えば後述する実施例の共有車両2の制御部25が実行するステップS40の処理)とを備え、前記管理装置が、前記車両からの走行不可能であることを示す通知に基づいて、前記利用者に対する該車両の貸出しを取消す貸出取消手段(例えば後述する実施例の管制室1の制御部11が実行するステップS49の処理)を備えたことを特徴とする。
以上の構成を備えた車両共同利用システムは、車両に備えられた車両状態判断手段が、車両利用が開始された際に該車両が走行可能な状態であるか否かを判断し、車両状態判断手段により走行不可能と判断された場合に、同様に車両に備えられた車両状態通知手段が管理装置に走行不可能であることを通知すると共に、管理装置に備えられた貸出取消手段が、車両からの走行不可能であることを示す通知に基づいて、利用者に対する該車両の貸出しを取消すことにより、利用者に操作を行わせることなく、自動的に現車両の利用中止の処理を実行することができる。
請求項2の発明に係る車両共同利用システムは、管理装置(例えば後述する実施例の管制室1の管理装置)により駐車領域(例えば後述する実施例のポート50)に駐車された車両(例えば後述する実施例の共有車両2)の貸出し及び返却に係わる車両使用情報を管理し、予め個人識別情報が前記管理装置に登録された利用者(例えば後述する実施例の利用者4)に前記車両の利用を許可する車両共同利用システムにおいて、前記車両が、前記利用者からの入力情報と前記個人識別情報との一致を確認して許可することにより車両利用が開始された際に、前記管理装置に車両状態を通知する車両状態通知手段(例えば後述する実施例の共有車両2の制御部25が実行するステップS61の処理)を備え、前記管理装置が、前記車両からの車両状態の通知に基づいて、該車両が走行可能な状態であるか否かを判断する車両状態判断手段(例えば後述する実施例の管制室1の制御部11が実行するステップS62からステップS64の処理)と、前記車両状態判断手段により走行不可能と判断された場合に、前記利用者に対する該車両の貸出しを取消す貸出取消手段(例えば後述する実施例の管制室1の制御部11が実行するステップS85の処理)とを備えたことを特徴とする。
以上の構成を備えた車両共同利用システムは、車両に備えられた車両状態通知手段が、車両利用が開始された際に該車両の車両状態を管理装置に通知すると共に、管理装置に備えられた車両状態判断手段が、車両からの車両状態の通知に基づいて、該車両が走行可能な状態であるか否かを判断し、車両状態判断手段により走行不可能と判断された場合に、同様に管理装置に備えられた貸出取消手段が、利用者に対する該車両の貸出しを取消すことにより、利用者に操作を行わせることなく、自動的に現車両の利用中止の処理を実行することができる。
請求項1及び請求項2に記載の車両共同利用システムによれば、車両利用が開始された際に該車両が走行不可能と判断された場合、利用者に対する該車両の貸出しを取消し、利用者に操作を行わせることなく、自動的に現車両の利用中止の処理を実行することができる。
従って、車両貸出し時に利用者に課せられる処理の負担を軽減すると共に、利用者の利便性を向上させた車両共同利用システムを実現することができるという効果が得られる。また、特に請求項2に記載の車両共同利用システムのように、車両が走行可能な状態であるか否かを管理装置側で判断することで、車両側における処理負担も軽減し、車両のコストを上昇させることなく、利用者の利便性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(車両共同利用システムの構成)
図1は、本発明の第1の実施例の車両共同利用システムの構成を示すブロック図である。
図1において、管制室1は、ポートと呼ばれる駐車領域に駐車され、利用者に共同で利用される共有車両2の予約や配車、利用料金の請求等、車両の共同利用を管理する管理装置を備えた管理センタである。金融機関3は、利用者が車両の利用料金を精算するための銀行やクレジット会社等の金融機関である。また、共有車両2は、管制室1に会員として登録された利用者4が所持するスマートカード5により、利用することが可能となる。
なお、共有車両2は、管制室1の下で1台以上が管理されるものとする。また、利用者4は何人いても良い。
また、管制室1の管理装置は、制御部11と、カードマスタ12と、会員マスタ13と、料金表14と、車両マスタ15と、ポートマスタ16と、貸出履歴17と、通信装置18と、精算処理部19と、ネットワーク20とから構成されている。
制御部11は、CPU(中央演算装置)を備えたコンピュータシステムにおいて車両管理制御プログラムを実行し、管制室1の全体の動作を管理する。なお、制御部11の動作の詳細は後述する。
カードマスタ12は、会員として登録された各利用者4が所持するスマートカード5のデータを記録するデータベースであって、(1)カードID、(2)会員ID、(3)カード種別等が記録されている。
会員マスタ13は、会員として登録された各利用者の登録データを記録するデータベースであって、会員毎の(1)会員ID、(2)氏名、(3)住所、(4)暗証番号、(5)利用区分等が記録されている。
料金表14は、共有車両2の利用に対する料金体系を記録したデータベースであって、(1)基本料金、(2)延長料金、(3)割増・割引料金等が記録されている。
車両マスタ15は、共有車両2を管理するために、各共有車両に関する状態を記録したデータベースであって、例えば共有車両毎の(1)車両ID、(2)車両番号、(3)状態、(4)現在位置、(5)エラーコード等が記録されている。
ポートマスタ16は、共有車両2を管理するために、ポートに関する状態を記録したデータベースであって、例えばポート毎の(1)駐車領域に駐車中の台数、(2)実車台数、(3)駐車車両番号等が記録されている。
貸出履歴17は、共有車両2の利用履歴を記録したデータベースであって、例えば利用者4毎の個別情報として、(1)会員ID、(2)(貸出した)車両番号、(3)状態、(4)貸出時刻、(5)貸出場所、(6)返却時刻、(7)返却場所、(8)走行距離、(9)消費燃料、(10)料金等が記録されている。
通信装置18は、管制室1が、共有車両2と車両の貸出し、及び返却に係わる情報、すなわち、車両管理データを送受信するためのインタフェース部である。
精算処理部19は、例えば、各利用者毎に複数金融機関の1つの口座や、1つの金融機関の複数口座等、費用請求先毎に区別した複数の利用ログ毎の車両利用料金とその合計金額を記録し、金融機関3を通じて費用の精算を行う。
ネットワーク20は、管制室1内で、上述の制御部11と、カードマスタ12と、会員マスタ13と、料金表14と、車両マスタ15と、ポートマスタ16と、貸出履歴17と、通信装置18と、精算処理部19とを接続し、データの送受信を行うためのLAN(Local Area Network)を構成する通信網である。
(共有車両の構成)
次に、図面を用いて、本実施例で用いられる共有車両2について説明する。
図2は、共有車両2の構成を示すブロック図であって、図2において、共有車両2は、通信アンテナ21と、通信装置22と、カード用アンテナ23と、カードリーダ24と、制御部25と、ドアロック機構26と、メイン電源制御機構27と、モニタ表示部28と、操作部29と、ポップアップキー30と、記憶装置32と、車速パルス検出器33と、A/D変換器34と、燃料計35と、タグ用アンテナ36と、IDタグリーダ37とから構成される。
共有車両2は、ポートと呼ばれる駐車領域の、ロットと呼ばれる1台分の駐車スペースに停められており、管制室1とは、通信アンテナ21に接続された通信装置22を介して各種データを交換する。
共有車両2は、利用者4が、例えば非接触読み書き方式のスマートカード5を共有車両2に設けられたカード用アンテナ23へかざすと、カードリーダ24により読み取られた信号を、共有車両2の動作を管理する制御部25へ通知する。
制御部25は、通信装置22と通信アンテナ21を介して無線通信により通信を行い、利用者4がスマートカード5をかざして、共有車両2の利用を求めたことを管制室1へ送信し、車両の貸出しの許可を求める。
また、記憶装置32は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)から構成され、共有車両2毎に割り当てられた車両のID番号を予め記憶していると共に、利用者4が入力した会員IDやPIN(Personal Identification Number)を一時記憶する。制御部25が、記憶装置32に記憶された車両のID番号や、利用者4が入力した会員ID等を、管制室1へ送信して、利用者に対する共有車両2の貸出し許可が下りると、車両の貸出しを求められた管制室1の指示により、ドアロック機構26がドアキーの開錠を行い、また、制御部25においてPINの一致が確認されると、メイン電源制御機構27がイグニッション回路を使用可とする。
ここで、ポップアップキー30について説明すると、ポップアップキー30は、例えば特許第3149384号公報に記載の車両用イグニッション装置に代表されるものであって、同公報に記載のように、車室側に出没自在に、かつ突出位置でのみ回転(回動変位)可能に本体に支持された操作ノブと、この操作ノブと共に回転するロータ及びロータの回転位置に応じた接点を有するイグニッションスイッチ(機械的な接点開閉装置)とを有している。ポップアップキー30は、このロータの回転位置に応じた接点の開閉により、車両の電装系統への電力供給やイグニッション回路によるエンジンやモータ等の駆動装置の始動と停止を制御する。
また、操作ノブは、ばね手段により突出方向に付勢されており、更に没入位置で選択的に保持、及び保持解除する(突出させる)ソレノイド等の手段により、操作の可否が制御可能となっている。従って、ポップアップキー30の操作ノブが突出位置にある場合は、操作ノブを回転することで、電装系統へ電力を供給したり駆動装置を始動することが可能となり、ポップアップキーの操作ノブが没入位置にある場合は、操作ノブを回転させることができないので、電装系統へ電力を供給したり駆動装置を始動することが不可能となる。
なお、ポップアップキー30は、このようなイグニッション装置に限らず、機械的な開閉装置を備えた、この開閉装置の操作の可否が制御可能なものであれば、どのようなものであっても良い。
利用者4は、共有車両2の貸出し時に、モニタ表示部28に表示された指示に従い、必要事項を操作部29から制御部25へ入力し、ポップアップキー30を回転させて、車両の電装系統への電力供給やイグニッション回路によるエンジンやモータ等の駆動装置の始動を行い、共有車両2の利用を開始する。また、利用者は共有車両2をポートへ返却する時に、ポートにおいてポップアップキー30を回転させて、車両の電装系統への電力供給中止やエンジンやモータ等の駆動装置の停止を行い、ポップアップキー30の操作ノブを押し込んで没入させることにより返却処理を行う。ここで、ポップアップキー30の操作ノブを没入させたままの状態にすると、ポップアップキー30による車両の制御は行えない状態になるので、制御部25は、ポップアップキー30の操作ノブを没入位置に保持することで、返却処理の完了とする。
なお、上述のスマートカード5は、記録されたID番号が読み書きでき、そのカードの中だけで簡単な意志決定ができるプロセッサを含むICが搭載されたID端末であって、本実施例では、ID番号を共有車両2へ通知するために用いるID端末は、非接触、または接触読み書き方式のICカードの他、共有車両2側の読み取り装置が対応すれば、非接触、接触読み書き方式に限らず、磁気カード、ICチップを内蔵した携帯電話機等、記録されたID番号が読み書きできるものであれば何を用いても良い。
また、共有車両2の走行中は、車速パルス検出器33から、共有車両2の走行状態を表す車速パルス信号が制御部25へ通知されており、更に、制御部25には、A/D変換器34を介して燃料計35が接続され、制御部25は、これにより燃料の消費具合を確認する。
なお、利用者が共有車両2を借りる場合の操作については、詳細を後述する。
(ポートの検出方法)
また、タグ用アンテナ36とIDタグリーダ37は、ポートに駐車された共有車両2が、ポートの中のロットを識別するための装置である。タグについて図3のポートを示す図を用いて説明すると、図3に示すように、ポート50には共有車両2を駐車するためのロット51が複数設けられており、それぞれのロット51には、ポート50やロット51に個別に割り当てられたID番号を送出する装置であるIDタグ52が設置されている。
IDタグ52は、タグ用アンテナ36との間で、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、静電結合方式、光伝送方式等のいずれかにより、ポート50やロット51毎に固有のID番号をやりとりし、共有車両2は、タグ用アンテナ36で受信した信号をIDタグリーダ37で読み取ることにより、自分が駐車したポートやロットの位置を把握する。なお、図3に示すように、IDタグ52は、ロット51の対角に2個配置され、共有車両2の前止め、後止めに対応し、タグ用アンテナ36は、IDタグ52に近い方の前方片隅か後方片隅(図3では前方左隅)に配置される。
また、共有車両2が駐車したポートやロットの位置を把握するしくみは、IDタグ52に限らず、ETC(自動料金収受システム)に利用する送受信機や、GPS(Global Positioning System )を用いた位置検知手段であっても良い。
(車両共同利用システムの動作)
次に、本実施例の車両共同利用システムの動作を図面を用いて説明する。図4、図5、図6、図7は、車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートである。
管制室1に会員として登録された利用者4は、スマートカード5を所持し、これにより、共有車両2を利用する。
共有車両2の制御部25は、利用者4のスマートカード5による共有車両2へのアクセスがあったか否かを知るために、カードリーダ24にデータが有るか否かを判定して(ステップS1)、利用者4が、スマートカード5により共有車両2へアクセスするのを待つ(ステップS1のNO)。
ステップS1において、利用者4が、スマートカード5により共有車両2へアクセスし乗車要求を行ったら(ステップS1のYES)、共有車両2の制御部25は、まず利用者4による乗車要求が初乗りであるか否かを判定する(ステップS2)。
ここで、「初乗り」とは、最初に共有車両2を貸出す時における乗車要求のことであって、共有車両2の制御部25において、返却処理を行わなくても課金を継続したままドアキーの施錠を許可する、一時的に利用者が共有車両2を離れる際の一時降車処理中ではない時に発生する乗車要求のことである。一方、初乗りでない場合の乗車、すなわち「再乗車」とは、共有車両2の制御部25において、一時降車処理中に発生する乗車要求のことである。
もし、ステップS2において、乗車要求が初乗りであった場合(ステップS2のYES)、共有車両2の制御部25は、カードリーダ24により、スマートカード5に記録されたカードIDを読み取り(ステップS3)、通信装置22と通信アンテナ21を介して、会員情報を管制室1へ問い合わせる(ステップS4)。
一方、管制室1の制御部11では、共有車両2から、会員情報の問合せを受信したか否かを判定し(ステップS5)、共有車両2から、会員情報の問合せを受信するのを待つ(ステップS5のNO)。
ステップS5において、共有車両2から、会員情報の問合せを受信したら(ステップS5のYES)、管制室1の制御部11は、受信したカードIDでカードマスタ12を検索し(ステップS6)、問い合わせのあったカードIDに関連付けられた会員IDにより、乗車要求した利用者が正規会員であるか否かを判定する(ステップS7)。
もし、ステップS7において、乗車要求した利用者が正規会員である場合(ステップS7のYES)、管制室1の制御部11は、会員IDを用いて会員マスタ13から会員情報を取得すると共に(ステップS8)、会員情報の問合せを行った共有車両2へ、取得した会員情報を送信する(ステップS9)。
また、ステップS7において、乗車要求した利用者が正規会員でない場合(ステップS7のNO)、管制室1の制御部11は、ステップS5へ戻り、共有車両2から、会員情報の問合せを受信するのを待つ。
そして、ステップS4において、会員情報の問合せを行った共有車両2の制御部25は、管制室1から会員情報を受信し(ステップS10)、該会員情報に基づいて、乗車要求を行った利用者4の乗車が可能か否かを判定する(ステップS11)。
もし、ステップS11において、乗車要求を行った利用者4の乗車が不可能な場合(ステップS11のNO)、共有車両2の制御部25は、ステップS1へ戻り、別の利用者4が、スマートカード5により共有車両2へアクセスするのを待つ。
また、上述のステップS2において、乗車要求が初乗りでない再乗車であった場合(ステップS2のNO)、共有車両2の制御部25は、該共有車両が乗車を要求した利用者による利用中であるか否かを判定し(ステップS12)、乗車を要求した利用者による利用中ではない場合(ステップS12のNO)、ステップS1へ戻り、該共有車両2を利用中の利用者4による乗車要求を待つ。
一方、ステップS11において、乗車要求を行った利用者4の乗車が可能な場合(ステップS11のYES)、あるいはステップS12において、該共有車両が乗車を要求した利用者による利用中であった場合(ステップS12のYES)、共有車両2の制御部25は、ドアロック機構26へ、ドアアンロック信号を出力してドアキーを開錠すると共に(ステップS13)、モニタ表示部28へPIN入力画面を表示して利用者4にPIN入力を促す(ステップS14)。
次に、PINが入力されたか否かを判定し(ステップS15)、PINが入力されるのを待つ(ステップS15のNO)。
また、ステップS15において、利用者4が操作部29よりPINを入力すると(ステップS15のYES)、共有車両2の制御部25は、入力されたPINが、予め利用者4に対して付与された正しいPINであるか否かを判定する(ステップS16)。
もし、ステップS16において、入力されたPINが、予め利用者4に対して付与された正しいPINでなかった場合(ステップS16のNO)、次にPIN入力を失敗した回数(正しいPINではなかった回数)が3回未満であるか否かを判定する(ステップS17)。
そして、ステップS17において、PIN入力を失敗した回数(正しいPINではなかった回数)が3回未満であった場合(ステップS17のYES)、共有車両2の制御部25は、ステップS15へ戻り、PINが入力されるのを待つ。
一方、ステップS16において、入力されたPINが、予め利用者4に対して付与された正しいPINであった場合(ステップS16のYES)、共有車両2の制御部25は、ポップアップキー30の操作ノブを没入位置から操作可能なように突出させる(キーリリース=ON)(ステップS18)。
そして、利用者4がポップアップキー30により共有車両2のイグニッション回路をONにして共有車両2の利用を開始したか否かを判定し(ステップS19)、共有車両2の利用が開始されるのを待つ(ステップS19のNO)。
また、利用者4がポップアップキー30により共有車両2のイグニッション回路をONにして共有車両2の利用を開始したら(ステップS19のYES)、共有車両2の制御部25は、貸出時刻と車速パルスカウンタ、及び貸出時燃料について、”貸出時刻=現在時刻”、”車速パルスカウンタ=リセット”、”貸出時燃料=燃料計の現在値”とする設定を行うと共に、これらの情報を利用開始報告として管制室1へ送信する(ステップS20)。
なお、上述のステップS17において、PIN入力を失敗した回数(正しいPINではなかった回数)が3回以上であった場合(ステップS17のNO)、共有車両2の制御部25は、モニタ表示部28へ、例えば「暗証番号(PIN)が間違っています」等のPINの入力が間違っていたことを示すメッセージを表示すると共に(ステップS21)、管制室1へ、PIN誤入力報告を送信する(ステップS22)。
そして、更に、共有車両2の制御部25は、モニタ表示部28へ、例えば「降車してドアを閉めてください」等、降車及び施錠を促すメッセージを表示すると共に(ステップS23)、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたか否かを判定し(ステップS24)、利用者4がポップアップキー30の操作ノブを元の没入位置に戻し、共有車両2から降車するのを待つ(ステップS24のNO)。
一方、ステップS9において、共有車両2へ会員情報を送信した管制室1の制御部11は、共有車両2から何らかの報告が送信されたか否かを判定し(ステップS25)、共有車両2から報告が送信されるのを待つ(ステップS25のNO)。
ステップS25において、共有車両2から何らかの報告が送信されると(ステップS25のYES)、管制室1の制御部11は、受信した報告が利用開始報告であるか、PIN誤入力報告であるかを判定する(ステップS26)。
もし、ステップS26において、受信した報告が利用開始報告であった場合(ステップS26:利用開始)、管制室1の制御部11は、車両マスタ15に記録された該当する共有車両2の状態を、「状態=利用中」と設定すると共に(ステップS27)、貸出履歴17に記録された貸出リストへ、共有車両2を借りた利用者4の会員IDと、共有車両2の車両番号、貸出時刻、貸出場所、及び貸出時燃料等を書き込む(ステップS28)。
一方、ステップS26において、受信した報告がPIN誤入力報告であった場合(ステップS26:PIN誤入力)、管制室1の制御部11は、車両マスタ15や貸出履歴17の状態は変更せず、PIN誤入力警告メッセージを表示部(図示せず)に表示する(ステップS29)。
また、ステップS20において、管制室1へ利用開始報告を送信した共有車両2の制御部25は、次に、今回の利用者4による乗車が初乗りであるか否かを判定し(ステップS30)、利用者4による乗車が初乗りであった場合(ステップS30のYES)、所定の項目をチェックして(ステップS31)、車両が走行可能であるか否かを判定する(ステップS32)。
ここで、チェックする所定の項目は、車両が走行可能か否かを判断するためのもので、例えば以下に示す各項目とする。
(1)ポップアップキー30がリリースされた(キーリリース=ON)か?
(2)バッテリは正常か?
(3)イグニッション回路をONにしてエンジン(駆動装置)が始動したか?
(4)変速機のポジションを示す信号は正常か?
(5)エンジンの油圧は正常か?
(6)パワーステアリングの油圧や駆動系統は正常か?
もし、チェックした所定の項目の検査結果から、車両は走行不可能であると判断できる場合(ステップS32のNO)、共有車両2の制御部25は、モニタ表示部28へ、例えば「車両に不具合が発生しました。降車してドアを閉め、他の車両に乗り換えてください」等、降車及び施錠、そして他車両への乗り換えを促すメッセージを表示すると共に(ステップS33)、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたか否かを判定し(ステップS34)、利用者4がポップアップキー30の操作ノブを元の没入位置に戻し、共有車両2から降車するのを待つ(ステップS34のNO)。
また、ステップS30において、利用者4による乗車が初乗りでなく再乗車であった場合(ステップS30のNO)、あるいはステップS32において、チェックした所定の項目の検査結果から、車両は走行可能であると判断できる場合(ステップS32のYES)、共有車両2の制御部25は、車速パルス検出器33による車速パルスを計数して、共有車両2の走行距離等を計測する(ステップS35)。
そして、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたか否かを判定し(ステップS36)、目的地のポートに到着した利用者4がポップアップキー30の操作ノブを元の没入位置に戻し、共有車両2の返却を行い降車するのを待つ(ステップS36のNO)。
また、上述のステップS34のように、車両に不具合が発生して利用者4の降車を待つ場合に、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたら(ステップS34のYES)、共有車両2の制御部25は、カードリーダ24にデータが有るか否かを判定して(ステップS37)、利用者4が車外に出て、降車要求を行うためにスマートカード5により共有車両2へアクセスするのを待つ(ステップS37のNO)。
そして、ステップS37において、利用者4が、スマートカード5により共有車両2へアクセスし降車要求を行ったら(ステップS37のYES)、カードリーダ24により、スマートカード5に記録されたカードIDを読み取り、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスか否かを判定する(ステップS38)。
もし、ステップS38において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスではなかった場合(ステップS38のNO)、共有車両2の制御部25は、ステップS37へ戻り、該共有車両2を乗車中(利用中)の利用者4による降車要求を待つ。
また、ステップS38において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスであった場合(ステップS38のYES)、共有車両2の制御部25は、ドアロック機構26へ、ドアロック信号を出力してドアキーを施錠する(ステップS39)。
そして、管制室1へ、ステップS31においてチェックした項目の検査結果を車両検査報告として送信し(ステップS40)、乗車要求の新規受付けを中止して処理を終了する(ステップS41)。
また、上述のステップS24のように、PIN入力が正しくできなかった利用者4の降車を待つ場合に、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたら(ステップS24のYES)、あるいは上述のステップS36のように、目的地のポートに到着した利用者4の降車を待つ場合に、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたら(ステップS36のYES)、共有車両2の制御部25は、カードリーダ24にデータが有るか否かを判定して(ステップS42)、利用者4が車外に出て、降車要求を行うためにスマートカード5により共有車両2へアクセスするのを待つ(ステップS42のNO)。
そして、ステップS42において、利用者4が、スマートカード5により共有車両2へアクセスし降車要求を行ったら(ステップS42のYES)、カードリーダ24により、スマートカード5に記録されたカードIDを読み取り、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスか否かを判定する(ステップS43)。
もし、ステップS43において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスではなかった場合(ステップS43のNO)、共有車両2の制御部25は、ステップS42へ戻り、該共有車両2を乗車中(利用中)の利用者4による降車要求を待つ。
また、ステップS43において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスであった場合(ステップS43のYES)、共有車両2の制御部25は、ドアロック機構26へ、ドアロック信号を出力してドアキーを施錠する(ステップS44)。
そして、共有車両2の制御部25は、返却時刻と車速パルスカウンタ、及び返却時燃料について、”返却時刻=現在時刻”、”車速パルスカウンタ=リセット”、”返却時燃料=燃料計の現在値”とする設定を行うと共に、これらの情報を返却情報報告として管制室1へ送信する(ステップS45)。
なお、PIN誤入力により利用者4に共有車両2の貸出しが許可されなかった場合は、これらの情報は必要ないので、降車完了報告だけを管制室1へ送信する。
この後、共有車両2の制御部25は最初のステップS1へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS28において、貸出履歴17に共有車両2を借りた利用者4の会員IDと、共有車両2の車両番号、貸出時刻、貸出場所、及び貸出時燃料等を書き込むか、あるいはステップS29において、PIN誤入力警告メッセージを表示した管制室1の制御部11は、共有車両2から何らかの報告が送信されたか否かを判定し(ステップS46)、共有車両2から報告が送信されるのを待つ(ステップS46のNO)。
ステップS46において、共有車両2から何らかの報告が送信されると(ステップS46のYES)、管制室1の制御部11は、受信した報告が車両検査報告であるか、返却情報報告であるかを判定する(ステップS47)。
もし、ステップS47において、受信した報告が車両検査報告であった場合(ステップS47:検査報告)、管制室1の制御部11は、表示部(図示せず)に車両状態警告メッセージを表示すると共に(ステップS48)、貸出履歴17に記録された該利用者4に関する今回の貸出し記録を削除して貸出しを取消す(ステップS49)。
また、車両マスタ15に記録された該当する共有車両2の状態を、「状態=貸出し不可」と設定する(ステップS50)。
一方、ステップS47において、受信した報告が返却情報報告であった場合(ステップS47:返却情報)、管制室1の制御部11は、貸出履歴17に記録された貸出リストへ、共有車両2を返却した利用者4の会員IDと、共有車両2の「状態=貸出し終了」、返却時刻、返却場所、走行距離、消費燃料、及び料金等を書き込むと共に(ステップS51)、車両マスタ15に記録された該当する共有車両2の状態を、「状態=貸出し可能」と設定する(ステップS52)。
この後、ステップS50あるいはステップS52の処理を完了した管制室1の制御部11はステップS5へ戻り、上述の動作を繰り返す。
なお、本実施例では、共有車両2の制御部25が、車両状態判断手段と、車両状態通知手段とを含んでいる。より具体的には、共有車両2の制御部25が実行するステップS31、ステップS32の処理が車両状態判断手段に相当し、共有車両2の制御部25が実行するステップS40の処理が車両状態通知手段に相当する。また、管制室1の制御部11が、貸出取消手段を含んでいる。より具体的には、管制室1の制御部11が実行するステップS49の処理が貸出取消手段に相当する。
以上説明したように、本実施例の車両共同利用システムによれば、共有車両2の制御部25が、車両利用が開始された際に、所定項目をチェックして該共有車両2が走行可能な状態であるか否かを判断し、該共有車両2が走行不可能である場合、走行不可能であることを車両検査報告として管制室1に送信する。一方、管制室1の制御部11が、共有車両2から受信した車両検査報告に基づいて、貸出履歴17に記録された利用者4に対する該共有車両2の貸出し記録を削除して貸出しを取消すことにより、利用者4に操作を行わせることなく、自動的に不具合のある共有車両2の利用中止の処理を実行することができる。
従って、共有車両2の貸出し時に利用者4に課せられる処理の負担を軽減すると共に、利用者4の利便性を向上させた車両共同利用システムを実現することができるという効果が得られる。
(車両共同利用システムの処理の別の形態)
次に、図面を参照して車両共同利用システムの処理の別の形態について、これを第2の実施例として説明する。図8、図9は、本実施例における車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートであり、第1の実施例で説明した車両共同利用システムの処理の図6、図7に相当する部分を説明したフローチャートである。なお、本実施例における車両共同利用システムの構成は、第1の実施例で説明した車両共同利用システムと同一であるので、ここでは説明を省略し、管制室1の制御部11、及び共有車両2の制御部25による車両共同利用システムの処理の流れについてのみ説明する。更に、第1の実施例で説明した車両共同利用システムの処理の図4、図5に示すステップS1からステップS28までの処理は、本実施例でも同一であるので、本実施例では、図8、図9を参照して、図5に示したステップS20、ステップS24、ステップS28、ステップS29より後の車両共同利用システムの処理の流れについて説明する。
具体的に説明すると、第1の実施例と同様に、ステップS20において、管制室1へ利用開始報告を送信した共有車両2の制御部25は、本実施例では、次に今回の利用者4による乗車が初乗りであるか否かを判定し(ステップS60)、利用者4による乗車が初乗りであった場合(ステップS60のYES)、例えばポップアップキー30の状態、バッテリの電圧、駆動装置の状態、変速機のポジション信号、エンジンの油圧、パワーステアリングの油圧や駆動系統の状態を、車両情報報告として管制室1へ送信する(ステップS61)。
一方、第1の実施例と同様に、ステップS28において、貸出履歴17に共有車両2を借りた利用者4の会員IDと、共有車両2の車両番号、貸出時刻、貸出場所、及び貸出時燃料等を書き込むか、あるいはステップS29において、PIN誤入力警告メッセージを表示した管制室1の制御部11は、本実施例では、共有車両2から何らかの報告が送信されたか否かを判定し(ステップS62)、共有車両2から報告が送信されるのを待つ(ステップS62のNO)。
この時点で共有車両2から管制室1へ送信される報告は、管制室1側で共有車両2の状態をチェックするための車両情報報告であるから、ステップS62において、共有車両2から車両情報報告が送信されると(ステップS62のYES)、管制室1の制御部11は、受信した車両情報報告を用いて所定の項目をチェックして(ステップS63)、車両が走行可能であるか否かを判定する(ステップS64)。
ここで、チェックする所定の項目は、第1の実施例と同様に、車両が走行可能か否かを判断するためのもので、例えば以下に示す各項目とする。
(1)ポップアップキー30がリリースされた(キーリリース=ON)か?
(2)バッテリは正常か?
(3)イグニッション回路をONにしてエンジン(駆動装置)が始動したか?
(4)変速機のポジションを示す信号は正常か?
(5)エンジンの油圧は正常か?
(6)パワーステアリングの油圧や駆動系統は正常か?
もし、チェックした所定の項目の検査結果から、車両は走行不可能であると判断できる場合(ステップS64のNO)、管制室1の制御部11は、共有車両2へ、”走行不可能”とする車両検査報告を送信する(ステップS65)。
また、チェックした所定の項目の検査結果から、車両は走行可能であると判断できる場合(ステップS64のYES)、管制室1の制御部11は、共有車両2へ、”走行可能”とする車両検査報告を送信する(ステップS66)。
また、ステップS61において、車両情報報告を管制室1へ送信した共有車両2の制御部25は、管制室1から車両検査報告を受信して(ステップS67)、管制室1から” 走行可能”という報告がされたか否かを判定する(ステップS68)。
もし、ステップS68において、管制室1から”走行不可能”という報告がされていた場合(ステップS68のNO)、共有車両2の制御部25は、モニタ表示部28へ、例えば「車両に不具合が発生しました。降車してドアを閉め、他の車両に乗り換えてください」等、降車及び施錠、そして他車両への乗り換えを促すメッセージを表示すると共に(ステップS69)、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたか否かを判定し(ステップS70)、利用者4がポップアップキー30の操作ノブを元の没入位置に戻し、共有車両2から降車するのを待つ(ステップS70のNO)。
また、ステップS60において、利用者4による乗車が初乗りでなく再乗車であった場合(ステップS60のNO)、あるいはステップS68において、管制室1から”走行可能”という報告がされていた場合(ステップS68のYES)、共有車両2の制御部25は、車速パルス検出器33による車速パルスを計数して、共有車両2の走行距離等を計測する(ステップS71)。
そして、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたか否かを判定し(ステップS72)、目的地のポートに到着した利用者4がポップアップキー30の操作ノブを元の没入位置に戻し、共有車両2の返却を行い降車するのを待つ(ステップS72のNO)。
また、上述のステップS70のように、車両に不具合が発生して利用者4の降車を待つ場合に、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたら(ステップS70のYES)、共有車両2の制御部25は、カードリーダ24にデータが有るか否かを判定して(ステップS73)、利用者4が車外に出て、降車要求を行うためにスマートカード5により共有車両2へアクセスするのを待つ(ステップS73のNO)。
そして、ステップS73において、利用者4が、スマートカード5により共有車両2へアクセスし降車要求を行ったら(ステップS73のYES)、カードリーダ24により、スマートカード5に記録されたカードIDを読み取り、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスか否かを判定する(ステップS74)。
もし、ステップS74において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスではなかった場合(ステップS74のNO)、共有車両2の制御部25は、ステップS73へ戻り、該共有車両2を乗車中(利用中)の利用者4による降車要求を待つ。
また、ステップS74において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスであった場合(ステップS74のYES)、共有車両2の制御部25は、ドアロック機構26へ、ドアロック信号を出力してドアキーを施錠する(ステップS75)。
そして、管制室1へ、利用者4の降車が完了したことを示す降車完了報告を送信し(ステップS76)、乗車要求の新規受付けを中止して処理を終了する(ステップS77)。
また、ステップS24のように、PIN入力が正しくできなかった利用者4の降車を待つ場合に、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたら(ステップS24のYES)、あるいは上述のステップS72のように、目的地のポートに到着した利用者4の降車を待つ場合に、ポップアップキー30の操作ノブが元の没入位置に戻されたら(ステップS72のYES)、共有車両2の制御部25は、カードリーダ24にデータが有るか否かを判定して(ステップS78)、利用者4が車外に出て、降車要求を行うためにスマートカード5により共有車両2へアクセスするのを待つ(ステップS78のNO)。
そして、ステップS78において、利用者4が、スマートカード5により共有車両2へアクセスし降車要求を行ったら(ステップS78のYES)、カードリーダ24により、スマートカード5に記録されたカードIDを読み取り、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスか否かを判定する(ステップS79)。
もし、ステップS79において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスではなかった場合(ステップS79のNO)、共有車両2の制御部25は、ステップS78へ戻り、該共有車両2を乗車中(利用中)の利用者4による降車要求を待つ。
また、ステップS79において、該共有車両2の乗車中(利用中)の利用者4によるアクセスであった場合(ステップS79のYES)、共有車両2の制御部25は、ドアロック機構26へ、ドアロック信号を出力してドアキーを施錠する(ステップS80)。
そして、共有車両2の制御部25は、返却時刻と車速パルスカウンタ、及び返却時燃料について、”返却時刻=現在時刻”、”車速パルスカウンタ=リセット”、”返却時燃料=燃料計の現在値”とする設定を行うと共に、これらの情報を返却情報報告として管制室1へ送信する(ステップS81)。
なお、PIN誤入力により利用者4に共有車両2の貸出しが許可されなかった場合は、これらの情報は必要ないので、降車完了報告だけを管制室1へ送信する。
この後、共有車両2の制御部25は最初のステップS1へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS65あるいはステップS66において、共有車両2へ車両検査報告を送信した管制室1の制御部11は、共有車両2から何らかの報告が送信されたか否かを判定し(ステップS82)、共有車両2から報告が送信されるのを待つ(ステップS82のNO)。
ステップS82において、共有車両2から何らかの報告が送信されると(ステップS82のYES)、管制室1の制御部11は、受信した報告が降車完了報告であるか、返却情報報告であるかを判定する(ステップS83)。
もし、ステップS83において、受信した報告が降車完了報告であった場合(ステップS83:降車完了)、管制室1の制御部11は、共有車両2に不具合があることで利用者4が降車したと判断できるので、表示部(図示せず)に車両状態警告メッセージを表示すると共に(ステップS84)、貸出履歴17に記録された該利用者4に関する今回の貸出し記録を削除して貸出しを取消す(ステップS85)。
また、車両マスタ15に記録された該当する共有車両2の状態を、「状態=貸出し不可」と設定する(ステップS86)。
一方、ステップS83において、受信した報告が返却情報報告であった場合(ステップS83:返却情報)、管制室1の制御部11は、貸出履歴17に記録された貸出リストへ、共有車両2を返却した利用者4の会員IDと、共有車両2の「状態=貸出し終了」、返却時刻、返却場所、走行距離、消費燃料、及び料金等を書き込むと共に(ステップS87)、車両マスタ15に記録された該当する共有車両2の状態を、「状態=貸出し可能」と設定する(ステップS88)。
この後、ステップS86あるいはステップS88の処理を完了した管制室1の制御部11はステップS5へ戻り、上述の動作を繰り返す。
なお、本実施例では、共有車両2の制御部25が、車両状態通知手段を含んでいる。より具体的には、共有車両2の制御部25が実行するステップS61の処理が車両状態通知手段に相当する。また、管制室1の制御部11が、車両状態判断手段と、貸出取消手段とを含んでいる。より具体的には、管制室1の制御部11が実行するステップS62からステップS64の処理が車両状態判断手段に相当し、管制室1の制御部11が実行するステップS85の処理が貸出取消手段に相当する。
以上説明したように、本実施例の車両共同利用システムによれば、共有車両2の制御部25が、車両利用が開始された際に該共有車両2の車両状態を車両情報報告として管制室1に送信する。一方、管制室1の制御部11が、共有車両2から受信した車両情報報告について所定項目をチェックすることで、該共有車両2が走行可能な状態であるか否かを判断し、該共有車両2が走行不可能である場合、貸出履歴17に記録された利用者4に対する該共有車両2の貸出し記録を削除して貸出しを取消すことにより、利用者4に操作を行わせることなく、自動的に不具合のある共有車両2の利用中止の処理を実行することができる。
従って、第1の実施例と同様に、共有車両2の貸出し時に利用者4に課せられる処理の負担を軽減すると共に、利用者4の利便性を向上させた車両共同利用システムを実現することができるという効果が得られる。また、特に本実施例の車両共同利用システムのように、共有車両2が走行可能な状態であるか否かを管制室1の制御部11において判断することで、共有車両2の制御部25における処理負担も軽減し、簡単な回路構成や処理手順により、共有車両2のコストを上昇させることなく、利用者4の利便性を向上させることができる。
本発明の第1の実施例の車両共同利用システムの構成を示すブロック図である。 同実施例で用いられる共有車両の構成を示すブロック図である。 同実施例で用いられる共有車両を駐車するためのポートを示す図である。 同実施例の車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートである。 同実施例の車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートである。 同実施例の車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートである。 同実施例の車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例の車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例の車両共同利用システムの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 管制室(管理装置)
2 共有車両(車両)
4 利用者
11 制御部
25 制御部
50 ポート
S31、S32 車両状態判断手段
S40 車両状態通知手段
S49 貸出取消手段(第1の実施例)
S61 車両状態通知手段
S64 車両状態判断手段
S85 貸出取消手段(第2の実施例)

Claims (2)

  1. 管理装置により駐車領域に駐車された車両の貸出し及び返却に係わる車両使用情報を管理し、予め個人識別情報が前記管理装置に登録された利用者に前記車両の利用を許可する車両共同利用システムにおいて、
    前記車両が、
    前記利用者からの入力情報と前記個人識別情報との一致を確認して許可することにより車両利用が開始された際に、該車両が走行可能な状態であるか否かを判断する車両状態判断手段と、
    前記車両状態判断手段により走行不可能と判断された場合に、前記管理装置に走行不可能であることを通知する車両状態通知手段とを備え、
    前記管理装置が、
    前記車両からの走行不可能であることを示す通知に基づいて、前記利用者に対する該車両の貸出しを取消す貸出取消手段を備えた
    ことを特徴とする車両共同利用システム。
  2. 管理装置により駐車領域に駐車された車両の貸出し及び返却に係わる車両使用情報を管理し、予め個人識別情報が前記管理装置に登録された利用者に前記車両の利用を許可する車両共同利用システムにおいて、
    前記車両が、
    前記利用者からの入力情報と前記個人識別情報との一致を確認して許可することにより車両利用が開始された際に、前記管理装置に車両状態を通知する車両状態通知手段を備え、
    前記管理装置が、
    前記車両からの車両状態の通知に基づいて、該車両が走行可能な状態であるか否かを判断する車両状態判断手段と、
    前記車両状態判断手段により走行不可能と判断された場合に、前記利用者に対する該車両の貸出しを取消す貸出取消手段とを備えた
    ことを特徴とする車両共同利用システム。
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