JP6867062B1 - 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器 - Google Patents

認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器 Download PDF

Info

Publication number
JP6867062B1
JP6867062B1 JP2020124167A JP2020124167A JP6867062B1 JP 6867062 B1 JP6867062 B1 JP 6867062B1 JP 2020124167 A JP2020124167 A JP 2020124167A JP 2020124167 A JP2020124167 A JP 2020124167A JP 6867062 B1 JP6867062 B1 JP 6867062B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
owner
service
user
usage information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020124167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021140721A (ja
Inventor
竜輝 井川
竜輝 井川
Original Assignee
株式会社イガワ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イガワ filed Critical 株式会社イガワ
Priority to JP2021062486A priority Critical patent/JP2021140796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6867062B1 publication Critical patent/JP6867062B1/ja
Publication of JP2021140721A publication Critical patent/JP2021140721A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】利用情報を利用するために必要となる利用情報の利用を他人から求められた場合に、利用情報の所有者の手を煩わせることなく当該他人に当該利用情報を利用させることができるようにする。【解決手段】ユーザ端末11は、ユーザIDをサーバ装置12に対して送信し、サーバ装置12は、ユーザ端末11から受信したユーザIDに対応する所有者IDを所有者テーブルから読み出し(ステップS43)、読み出した所有者IDに対応付けて利用条件テーブルに記憶される利用条件に基づいてETCサービスの利用可否を判定し(ステップS91)、ETCサービスを利用できると判定した場合に、読み出した所有者IDに対応付けて第3のテーブルに記憶されるETCカード情報を読み出してユーザ端末11に送信し(ステップS92)、ユーザ端末11は、サーバ装置12から受信したETCカード情報を車載器10に送信する(ステップS49)。【選択図】図15

Description

本発明は、認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器に関する。
ETCカードの挿入に代えて携帯端末からETCカード情報を送信することにより、物理的なETCカードを作らなくてもETCを利用できるようにしたシステムが知られている。
特許文献1には、このようなシステムの例が開示されている。この例では、ETCカードを挿入するために設けられているETC車載器のカードスロットに、ETCカードの代わりに携帯端末と通信可能に構成されたETCアダプタカードが挿入される。特許文献1には、携帯端末からETCアダプタカードに対してETCカード情報を送信する前に、携帯端末とサーバの間で与信確認のための通信を行うことも記載されている。
また、家などの所有者が、その家のドアの開閉を求める利用者からの鍵の開閉要求の通知を受け、利用者に対して遠隔から開閉鍵コードを送信することにより、所有者不在の場合においても利用者によるドアの開閉を可能にするシステムが知られている。
特許文献2には、このようなシステムの例が開示されている。この例では、利用者(宅配配達者)から宅配がある旨の通知を受けた所有者(宅配の宛名先である住宅の所有者)が自身の端末上で宅配の受け取り方法を選択すると、その端末から利用者の端末に対してドアの開閉鍵コードが送信される。利用者は、こうして受け取った開閉鍵コードを利用して住宅のドアを開ける。これにより、所有者が不在でも住宅内に荷物を届けてもらうことを実現している。
特開2008−181197号公報 特許第6712365号
ところで、例えば建設会社においては、高速道路などの有料道路を利用できるようにするため、或いは、ガソリンスタンドで給油できるようにするため、法人契約の決済用カード(具体的には、ETCカード(クレジットカードに付帯するETCカード、クレジット機能を有しない法人ETCカードを含む)、クレジットカード、プリペイドカードなど)を各従業員に予め渡しておく場合がある。しかしながら、この方法には、決済用カードを従業員に渡してしまっていることから、その後どのように決済用カードが使用されたのか逐一確認することができず、不適切な利用を防げないという問題がある。勿論、後に利用履歴を確認すれば利用実績を確認することは可能であるが、そのような事後の確認では、不適切な利用の制限方法としては不十分である。特許文献1のシステムで行われる与信確認も、従業員の不適切な利用を防ぐという観点からは無力である。
また、上述したドアの開閉を可能にするシステムでは、利用者からの通知を受けた所有者の操作に応じて開閉鍵コードが送信されることになるが、システムから得られる情報だけでは、所有者はその利用者に開閉鍵コードを渡してよいのかどうか判断することができない。宅配であれば、宅配業者のシステムを利用している人ということをもって信頼することができるのかもしれないが、例えば単に事務所に入りたいからといって事務所のドアの開閉を求められたり、車両を利用したいからといって車両のドアの開閉やエンジンの始動を求められた場合、所有者は何をもって利用者を信頼すればよいのか分からない。結局、電話やSNS上で話をしてからシステムを利用して開閉鍵コードを送る、という手順を経ることになるので、システムの利便性が損なわれてしまう。また、所有者がいちいち対応しなければならないという点も、システムの利便性を損ねる要因となる。
したがって、本発明の目的の一つは、各種のサービス(例えばETCサービス、給油サービス、事務所や車両のセキュリティサービス)を利用するために必要となる利用情報(サービスがETCサービスや給油サービスの場合であれば、例えば決済用カードの番号などの決済における課金先を示す課金先情報。サービスが事務所や車両のセキュリティサービスであれば、例えば解錠のための鍵コード)の利用を他人から求められた場合に、利用情報の所有者の手を煩わせることなく、当該他人による当該利用情報の利用を制御できる認証用システム、携帯端末、及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の側面による認証用システムは、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行う携帯端末とを備え、前記携帯端末は、前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信し、前記サーバ装置は、前記携帯端末から受信した前記ユーザIDに対応する所有者IDを前記第1のテーブルから読み出し、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用情報を読み出して前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記サーバ装置から受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信する、認証用システムである。
本発明の第2の側面による認証用システムは、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルを記憶するサーバ装置と、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルを記憶するとともに、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行う携帯端末とを備え、前記携帯端末は、前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信し、前記サーバ装置は、前記携帯端末から受信した前記ユーザIDに対応する所有者IDを前記第1のテーブルから読み出して前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記サーバ装置から受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される前記利用情報を読み出して前記サービスのための装置に送信する、認証用システムである。
本発明の第1の側面による携帯端末は、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成された携帯端末であって、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行い、前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信し、前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶される前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件ににより前記サービスを利用できることが示される場合に前記サーバ装置によって前記第3のテーブルから読み出される前記利用情報を前記サーバ装置から受信し、受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信する、携帯端末である。
本発明の第2の側面による携帯端末は、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成された携帯端末であって、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルを記憶し、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行い、前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信し、前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶される前記所有者IDを前記サーバ装置から受信し、受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される前記利用情報を読み出して前記サービスのための装置に送信する、携帯端末である。
本発明の第1の側面によるプログラムは、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成された携帯端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行うステップと、前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信するステップと、前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶される前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件ににより前記サービスを利用できることが示される場合に前記サーバ装置によって前記第3のテーブルから読み出される前記利用情報を前記サーバ装置から受信するステップと、受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信するステップと、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第2の側面によるプログラムは、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成されるとともに、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルを記憶する携帯端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行うステップと、前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信するステップと、前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶される前記所有者IDを前記サーバ装置から受信するステップと、受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定するステップと、前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される前記利用情報を読み出して前記サービスのための装置に送信するステップと、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第1の側面による車載器は、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行う携帯端末とを備え、前記携帯端末は、車両を識別するための車両IDとともに前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信し、前記サーバ装置は、前記携帯端末から受信した前記ユーザIDに対応する所有者IDを前記第1のテーブルから読み出し、前記携帯端末から受信した前記車両IDと前記第1のテーブルから読み出した前記所有者IDの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合に、前記第1のテーブルから読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用情報を読み出して前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記サーバ装置から受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信する、認証用システムとともに用いられる車載器であって、前記車両IDを記憶し、記憶している前記車両IDを前記携帯端末に対して送信し、前記携帯端末は、前記車載器から前記車両IDを受信することによって、前記サーバ装置に対して送信する前記車両IDを取得する、車載器である。
本発明の第2の側面による車載器は、サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルとを記憶するサーバ装置と、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記利用情報に対応するサービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルを記憶するとともに、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行う携帯端末とを備え、前記携帯端末は、車両を識別するための車両IDとともに前記ユーザIDを前記サーバ装置に対して送信し、前記サーバ装置は、前記携帯端末から受信した前記ユーザIDに対応する所有者IDを前記第1のテーブルから読み出し、前記携帯端末から受信した前記車両IDと前記第1のテーブルから読み出した前記所有者IDの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合に、前記所有者IDを前記携帯端末に対して送信し、前記携帯端末は、前記サーバ装置から受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用情報を読み出して前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記サーバ装置から受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信する、認証用システムとともに用いられる車載器であって、前記車両IDを記憶し、記憶している前記車両IDを前記携帯端末に対して送信し、前記携帯端末は、前記車載器から前記車両IDを受信することによって、前記サーバ装置に対して送信する前記車両IDを取得する、車載器である。
本発明の第1の側面によれば、予め所有者IDに対応付けられているユーザIDを送信してきた携帯端末にのみ利用情報が送信されるので、利用情報を利用するために必要となる利用情報の利用を他人から求められた場合に、利用情報の所有者の手を煩わせることなく、当該他人による当該利用情報の利用を制御することが可能になる。
本発明の第2の側面によれば、予め所有者IDに対応付けられているユーザIDを送信してきた携帯端末にのみ所有者IDが送信されるので、利用情報を利用するために必要となる利用情報の利用を他人から求められた場合に、利用情報の所有者の手を煩わせることなく、当該他人による当該利用情報の利用を制御することが可能になる。
本発明の第1の実施の形態による認証用システム1の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるコンピュータ100の構成を示す図である。 サーバ装置12に記憶される各種テーブルを示す図であり、(a)は所有者テーブルT1を示し、(b)は車両テーブルT2を示し、(c)は利用条件テーブルT3を示している。 サーバ装置12への初期登録にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。 サーバ装置12に登録されている情報の更新にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。 ETCサービスの利用準備にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。 ゲート通過時における認証用システム1及び料金所装置40の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態による認証用システム1の構成を示す図である。 サーバ装置12に記憶される利用条件テーブルT4を示す図である。 給油サービスの利用にかかる認証用システム1及び計量機50の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態による認証用システム1の構成を示す図である。 サーバ装置12に記憶される利用条件テーブルT5を示す図である。 解錠サービスの利用にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例による認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例による認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による認証用システム1の構成を示す図である。本実施の形態による認証用システム1は、有料道路運営会社4の提供するETCサービスを利用するためのシステムであり、図1に示すように、車載器10と、ユーザ端末11と、サーバ装置12と、所有者装置13とを有して構成される。
ユーザ端末11、サーバ装置12、及び所有者装置13は、インターネットなどの通信ネットワーク3を介して相互に通信可能に構成される。また、車載器10は、NFC(Near Field Communication)やブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信によりユーザ端末11と相互に通信可能に構成されるとともに、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などのITS(Intelligent Transport Systems)向け無線通信方式によりサービス提供側の装置と相互に通信可能に構成される。図1に示した料金所装置40はこのサービス提供側の装置の一例であり、車載器10と通信するためのアンテナと、後述する決済処理等を行うためのコンピュータとを含んで構成される。
ユーザ端末11、サーバ装置12、及び所有者装置13はそれぞれ、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータによって構成される。より具体的に言えば、ユーザ端末11は、スマートフォンやフィーチャーフォンなど、ユーザが携帯できる大きさの携帯端末である。また、サーバ装置12及び所有者装置13は、メインフレームやワークステーションなどのサーバ用コンピュータであってもよいし、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどの個人用コンピュータであってもよい。一方、車載器10は、1つの基板上に制御回路、記憶回路などが搭載されてなるプリント回路板によって構成される。
図2(a)は、ユーザ端末11、サーバ装置12、及び所有者装置13それぞれの基本的なハードウェア構成を示す図である。同図に示すように、ユーザ端末11、サーバ装置12、及び所有者装置13はそれぞれ、プロセッサ101と、記憶装置102と、通信装置103と、入力装置104と、出力装置105とがバス106を介して相互に接続された構成を有して構成される。
プロセッサ101は、記憶装置102に記憶されるプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。ユーザ端末11、サーバ装置12、及び所有者装置13が行う処理として後述する各処理は、それぞれのプロセッサ101がそれぞれの記憶装置102に記憶されるプログラムを読み出して実行することによって、実現されるものである。ユーザ端末11がスマートフォンである場合、このプログラムにはスマートフォン用のアプリが含まれる。プロセッサ101は、バス106を介して当該端末又は装置内の各部と通信可能に構成されており、実行するプログラムの記述に応じて、各部の制御や記憶装置102に記憶されるデータの処理などを行う。
記憶装置102は、各種プログラム及び各種データを一時的又は永続的に記憶する装置である。記憶装置102は通常、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などによって構成される主記憶装置、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などによって構成される補助記憶装置など、複数の記憶装置の組み合わせによって構成される。
通信装置103は、プロセッサ101の制御に応じ、外部の通信装置(図1に示した通信ネットワーク3を含む)との間で通信を実行する装置である。通信装置103が行う通信の方式は特に限定されないが、一例として有線又は無線のWAN(Wide Area Network)又はLAN(Local Area Network)が挙げられる。また、特にユーザ端末11の通信装置103はNFCやブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信にも対応しており、近距離無線通信を通じて車載器10との通信を実行する。
入力装置104は、ユーザからの入力を受け付ける装置であり、マウス、キーボード、タッチパネルなどの各種入力手段を含む。入力装置104が受け付けたユーザ入力の内容は、バス106を介してプロセッサ101に伝達される。出力装置105は、プロセッサ101の制御に応じてユーザに対する出力を行う装置であり、ディスプレイやスピーカなどの各種出力手段を含む。
図2(b)は、車載器10の基本的なハードウェア構成を示す図である。同図に示すように、車載器10は、ETCサービスのための装置であり、制御回路111と、記憶回路112と、通信回路113と、スピーカー114と、ランプ115とがバス116を介して相互に接続された構成を有して構成される。これらの各構成は、通常、1つの基板上に配置される。車載器10は、容易に取り外せない態様で車両2に取り付けられており、車載器10を動作させるための電力は車両2のバッテリーから供給される。
通信回路113は、例えばDSRCなどのITS向けの無線通信方式により料金所装置40と通信可能に構成される他、NFCやブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信によりユーザ端末11とも通信可能に構成される。
記憶回路112には、車両IDと、ETCサービスを利用するために必要な情報(以下、「ETC情報」と称する)とが格納される。車両IDは、例えば車載器10の製造段階で各車載器10に一意に割り当てられる番号である。ETC情報には、例えば、車両2の登録情報(自動車登録番号標に記載される情報)、車両2のサイズ情報、及び、有料道路の利用料金の課金先を示す課金先情報(サービスを利用するために必要となる利用情報)が含まれる。このうち車両2の登録情報及びサイズ情報は、車載器10のセットアップの際、セットアップ登録店において記憶回路112に書き込まれる。一方、課金先情報は、ユーザ端末11により、近距離無線通信を通じて記憶回路112に書き込まれる。この点については、後ほど図6を参照して詳述する。
制御回路111は、車載器10の全体を制御する回路であり、ETCサービスの利用のために必要な各種の処理を行う。具体的には、料金所装置40からのポーリングに応じてETC情報を返信する処理、車両2のエンジンが始動したことに応じて、スピーカー114から「ETCカードが挿入されていません」など注意喚起のための音声を流す処理、ユーザ端末11より課金先情報を受信して記憶回路112に書き込むとともにランプ115を点灯し、さらに、スピーカー114から「ETCカードが挿入されました」などETCサービスが利用可能になったことをユーザに通知するための音声を流す処理、車両2のエンジンが停止したことに応じて記憶回路112内の課金先情報を消去するとともにランプ115を消灯する処理などを行う。
さて、認証用システム1は、ユーザ端末11のユーザが車両2によりETCサービスを利用できるようにするため、各種の処理を実行するよう構成される。以下、これらの処理のために必要となる各種テーブル、及び、処理のシーケンスについて、図面を参照しながら詳しく説明する。
図3は、サーバ装置12の記憶装置102に記憶される各種テーブルを示す図である。図3(a)は所有者テーブルT1を示し、図3(b)は車両テーブルT2を示し、図3(c)は利用条件テーブルT3を示している。
所有者テーブルT1は、利用情報の所有者(本実施の形態では車両2の所有者と同じ者)を識別するための所有者IDと、ユーザ端末11のユーザを識別するためのユーザIDとを対応付けるテーブル(第1のテーブル)である。典型的な例では、所有者IDにより識別される所有者は法人であり、ユーザIDにより識別されるユーザは従業員である。1つの法人が複数人の従業員を雇う場合や、逆に1人のユーザが複数の法人に雇用される場合もあることから、所有者テーブルT1においては、1つの所有者IDに対して複数のユーザIDを対応付けること、及び、1つのユーザIDに対して複数の所有者IDを対応付けることが許容される。
車両テーブルT2は、所有者IDと、車両2を識別するための車両IDとを対応付けるテーブル(第2のテーブル)である。1人の所有者が複数の車両2を所有する場合や、逆に複数の所有者が1台の車両2を共有する場合もあることから、車両テーブルT2においても、1つの所有者IDに対して複数の車両IDを対応付けること、及び、1つの車両IDに対して複数の所有者IDを対応付けることが許容される。
利用条件テーブルT3は、所有者IDと、サービス(本実施の形態ではETCサービス)の利用条件と、利用情報(本実施の形態では課金先情報)とを対応付けるテーブル(第3のテーブル)である。ETCサービスの利用条件は、例えば、利用可能な時間帯、利用可能なユーザIDなど、後述する利用可否判定(図6のステップS47)の根拠となる情報によって構成される。課金先情報は、ETCサービスの利用料金の課金先を特定する情報(ETCカード情報)であり、ETCカードのカード番号及び有効期限を含んで構成される。なお、ここでいうETCカードには、クレジットカードに付帯するETCカードの他、予めデポジッドを納める必要のある法人ETCカード(例えば、高速情報協同組合が発行するもの)が含まれ得る。利用条件テーブルT3においては、図3(c)に例示するように、1つの所有者IDに対し、利用条件及び課金先情報の複数の組み合わせを対応付けることが許容される。なお、図3(c)には示していないが、利用条件テーブルT3は、所有者ID、利用条件、及び利用情報の組み合わせを、車両IDごとに記憶することとしてもよい。
図4は、サーバ装置12への初期登録にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。同図に示すように、まず初めにサーバ装置12により、車両2の所有者の所有者IDが発行される(ステップS1)。この発行は、当該所有者の要求に応じて行われることが好適である。
次にサーバ装置12は、発行した所有者IDを当該所有者に対して通知する(ステップS2)。この通知は、図4では所有者装置13への電子的な通知(例えば、Webサイト上での表示による通知、又は、電子メールの送信による通知)としているが、郵送などの非電子的な通知としてもよい。
所有者IDの通知を受けた所有者は、所有者装置13からサーバ装置12に対し、所有する車両2の車両ID(車載器10の記憶回路112内に記憶されているもの)を送信する(ステップS3)。これを受けたサーバ装置12は、受信した車両IDに基づいて車両テーブルT2を更新する(ステップS4)。また、所有者はさらに、サービスの利用条件及び課金先情報を送信する(ステップS5)。これを受けたサーバ装置12は、受信した内容に基づいて利用条件テーブルT3を更新する(ステップS6)。ここまでの処理により、サーバ装置12の記憶装置102に車両テーブルT2及び利用条件テーブルT3が格納される。
次に、サーバ装置12により、車両2のユーザのユーザIDが発行される(ステップS10)。この発行は、当該ユーザの要求に応じて行われることが好適である。続いてサーバ装置12は、発行したユーザIDを当該ユーザに対して通知する(ステップS11)。この通知についても、Webサイト上での表示による通知、又は、電子メールの送信による通知などの電子的な通知としてもよいし、郵送などの非電子的な通知としてもよい。通知されたユーザIDは、例えばユーザにより、ユーザ端末11の記憶装置102に書き込まれる。
ユーザIDの通知を受けたユーザは、ユーザ端末11からサーバ装置12に対し、使用したい車両2の所有者IDを送信する(ステップS12)。これを受けたサーバ装置12は、受信した所有者IDにより示される所有者(所有者装置13)に対し、当該ユーザを登録してよいか否かを問い合わせる(ステップS13)。そして、その所有者装置13からの回答に基づいて登録可か否かを判定し、登録可と判定した場合には、ステップS12で受信した所有者IDと、ステップS10で発行したユーザIDとを対応付けるレコードを所有者テーブルT1に追加する(ステップS15)。そしてさらに、利用条件テーブルT3から関係分(すなわち、ステップS12で受信した所有者IDに対応するレコード)のみを抜き出し、ユーザ端末11に対して送信する(ステップS16)。こうして利用条件テーブルT3の一部又は全部を受信したユーザ端末11は、受信した利用条件テーブルT3を自身の記憶装置102に記憶する。ここまでの処理により、サーバ装置12及びユーザ端末11それぞれの記憶装置102に利用条件テーブルT3が格納される。ステップS14において登録不可と判定したサーバ装置12は、ステップS15,S16の処理を行わずに処理を終了する。この場合、対応する利用条件テーブルT3がユーザ端末11の記憶装置102に格納されることはない。
ここで、ステップS12でユーザ端末11が送信するのは、使用したい車両2の車両IDであることとしてもよい。この場合、サーバ装置12は、受信した車両IDと対応付けて車両テーブルT2に記憶される所有者IDを取得し、その所有者IDにより示される所有者に対して、ステップS13の問い合わせを行えばよい。このような処理を採用することで、ユーザ端末11は、車両2の所有者の所有者IDが分からなくても、後述するステップS41(図6を参照)と同様の処理により車載器10から車両IDを読み取り、サーバ装置12に送信することによって、その車両2に関する利用条件テーブルT3を取得することが可能になる。
図5は、サーバ装置12に登録されている情報の更新にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。同図には、利用条件又は課金先情報を更新する場合(ステップS20〜S24)と、車両2の情報を更新する場合(ステップS30〜S32)とを示している。
初めに利用条件又は課金先情報を更新する場合について説明すると、まず車両2の所有者により、所有者装置13からサーバ装置12に対して利用条件テーブルT3の変更内容が送信される(ステップS20)。この変更内容は、利用条件テーブルT3に追加すべき新たなレコードであってもよいし、利用条件テーブルT3内に存在しているレコードの変更又は削除であってもよい。
利用条件テーブルT3の変更内容を受信したサーバ装置12は、受信した変更内容にしたがって利用条件テーブルT3を更新する(ステップS21)。続いてサーバ装置12は、利用条件テーブルT3を更新した所有者IDに対応するユーザIDを所有者テーブルT1から取得し(ステップS22)、取得したユーザIDに対応するユーザ端末11に対し、利用条件テーブルT3の変更内容を送信する(ステップS23)。これを受信したユーザ端末11は、受信した変更内容にしたがって、自身の記憶装置102に記憶している利用条件テーブルT3を更新する(ステップS24)。ここまでの処理により、サーバ装置12及びユーザ端末11の双方において、利用条件テーブルT3が更新される。
次に車両2の情報を更新する場合について説明すると、まず車両2の所有者により、所有者装置13からサーバ装置12に対して車両テーブルT2の変更内容が送信される(ステップS30)。この変更内容は、車両テーブルT2に追加すべき新たなレコード(車両ID)であってもよいし、車両テーブルT2内に存在しているレコードの変更又は削除であってもよい。
車両テーブルT2の変更内容を受信したサーバ装置12は、受信した変更内容にしたがって車両テーブルT2を更新する(ステップS31)。これにより、車両テーブルT2の更新が完了する。
図6は、ETCサービスの利用準備にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。この場合、まずユーザ端末11においてユーザが認証用システム1の一部を構成するアプリにログインを試みることにより、所定のログイン認証が実行される(ステップS40)。なお、このログイン認証は、ユーザIDに対応するパスワードを予め決めておき、ユーザIDとパスワードの正しい組み合わせが入力されたか否かを判定することによって行ってもよいし、ユーザIDに対応するPIN(Personal Identification Number)コードを予め決めておき、正しいPINコードが入力されたか否かを判定することによって行ってもよい。ログイン認証で認証OKとなった場合、ユーザ端末11は、近距離無線通信により車載器10から車両IDを読み取り(ステップS41)、自身に対して発行されているユーザIDとともにサーバ装置12に転送する(ステップS42)。
ユーザID及び車両IDを受信したサーバ装置12は、受信したユーザIDと対応付けて所有者テーブルT1に格納されている所有者IDの取得を試みる(ステップS43)。その結果、所有者IDを取得できたか否かを判定し(ステップS44)、取得できたと判定した場合のみ、受信した車両IDとその所有者IDとの組み合わせが車両テーブルT2内に存在するか否かを判定する(ステップS45)。そして、存在すると判定した場合にのみ、読み出した所有者IDをユーザ端末11に返送する(ステップS46)。ステップS43〜S45の処理を行うことで、利用情報の所有者によりサービスの使用を認められていない者(特に、以前は利用情報の使用を認められていたたためユーザ端末11内に利用条件テーブルT3が格納されているが、後に、会社を辞めたなどの理由により利用情報の使用が認められなくなった者)が、認証用システム1を利用し、その車両2でETCサービスを利用してしまうことが防止される。
サーバ装置12から所有者IDを受信したユーザ端末11は、受信した所有者IDに対応する1以上の利用条件を利用条件テーブルT3から取得し(ステップS47)、取得した1以上の利用条件に基づき、車両2でETCサービスを利用できるか否かを判定する(ステップS48)。例えば、現在時刻が利用可能な時間帯に含まれているか否か、及び、自身のユーザIDが利用可能なユーザIDに含まれているか否か、を判定することによりステップS48の判定を行う。この判定は、ステップS41で読み取った車両IDに基づいてサーバ装置12が取得した所有者IDに基づいて取得された利用条件に基づいて行われるものであるから、読み取った車両IDに基づいて行われる判定であると言える。
ユーザ端末11は、ステップS48において利用できると判定した場合のみ、満たされた利用条件に対応付けて利用条件テーブルT3に記憶される課金先情報を車載器10に送信する(ステップS49)。車載器10は、こうして受信した課金先情報を記憶回路112に記憶する(ステップS50)。これにより、エンジン停止により記憶回路112から課金先情報が消去されるまでの間、車載器10はETCサービスを利用可能な状態となる。図6には図示していないが、この後、車載器10の制御回路111により、上述したように、ランプ115の点灯、及び、「ETCカードが挿入されました」などの音声通知が行われる。
図7は、ゲート通過時における認証用システム1及び料金所装置40の動作を示すシーケンス図である。車載器10は、料金所装置40が送信しているポーリングを受信すると(ステップS70)、料金所装置40に対し、記憶回路112内に書き込んでおいた課金先情報を送信する(ステップS71)。
料金所装置40は、受信した課金先情報に基づき、当該車両2がETCサービスを利用できる状態であるか否かを判定する(ステップS72)。この判定の結果は、課金先情報内に含まれるETCカードのカード番号が有効なものであり、かつ、ETCカードの有効期限が経過していない場合に肯定となり、それ以外の場合に否定となる。この判定は極めて短時間のうちに実行される必要があるため、料金所装置40は、クレジットカード会社のサーバなどの外部装置へのアクセスを行うことなく、ステップS72の判定を行う。
ステップS72の判定結果が肯定であった場合、料金所装置40は、ETCゲートをオープンし、車両2が通過できるようにする(ステップS73)。また、図1に示した通信ネットワーク3を介して課金先情報により示される課金先(クレジットカード会社、高速情報共同組合など)にアクセスし、必要な決済処理を行う(ステップS74)。
以上説明したように、本実施の形態による認証用システム1、ユーザ端末11、プログラム、及び車載器10によれば、ETCサービスを利用するために必要となる課金先情報の利用を従業員などの他人から求められた場合に、課金先情報の所有者の手を煩わせることなく、当該他人による当該課金先情報の利用を制御することが可能になる。また、ETCサービスを利用する前に車両IDに基づく利用可否判定を行えるので、従業員が法人契約のETCカード(法人ETCカードを含む)を用いて、自分の車で有料道路を利用することも規制できる。したがって、従業員による決済用カードの不適切な利用を防止できる。
また、図6のステップS46でサーバ装置12からユーザ端末11に所有者IDを送信する際、ユーザ端末11から受信したユーザIDに対応する所有者IDを所有者テーブルから取得し、受信した車両IDとその所有者IDとの組み合わせが車両テーブルT2内に存在することを確認している(ステップS43〜S45)ので、車両2の所有者により当該車両2の使用を認められていない者が、本発明にかかる認証用システム1を利用し、その車両2でETCサービスを利用してしまうことが防止される。
なお、本実施の形態では、車載器10の制御回路111が車両2のエンジン停止に応じて記憶回路112内の課金先情報を消去する例を説明したが、車載器10への電力供給が停止した場合に記憶回路112内の課金先情報が消去されることとしてもよい。具体的には、記憶回路112内に揮発性メモリを配置し、図6のステップS49における課金先情報の記憶先をその揮発性メモリとすればよい。こうすることで、車両2のエンジン停止によって車載器10への電力供給が停止されてしまう場合などにも、車載器10から課金先情報を消去することが可能になる。
図8は、本発明の第2の実施の形態による認証用システム1の構成を示す図である。本実施の形態による認証用システム1は、ガソリンスタンド5の提供する給油サービス(サービス)を利用するための機能を有して構成される。本実施の形態による認証用システム1の基本的な構成は図1に示した第1の実施の形態による認証用システム1のものと同様であるが、サービスのための装置がガソリンスタンド5内に設置される計量機50である点、サービスのための装置と通信するのが車載器10ではなくユーザ端末11である点、及び、利用条件テーブルT3に代えて利用条件テーブルT4を使用する点で、第1の実施の形態による認証用システム1と相違する。以下、第1の実施の形態による認証用システム1との相違点に着目して説明する。
ユーザ端末11と計量機50との間の通信は、例えば、NFCやブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信によって行われる。後述するように、この通信はユーザ端末11から計量機50に課金先情報(サービスを利用するために必要となる利用情報)を送信するためだけに用いられるものであるので、例えば、ユーザ端末11の画面上に課金先情報を表す二次元コードを表示し、それを計量機50が読み取ることによって、ユーザ端末11から計量機50に課金先情報を送信することとしてもよい。
図9は、本実施の形態によるサーバ装置12に記憶される利用条件テーブルT4を示す図である。同図と図3(c)とを比較すると理解されるように、本実施の形態による利用条件テーブルT4は、利用情報である課金先情報の内容の点で、第1の実施の形態による利用条件テーブルT3と相違している。第1の実施の形態では、ETCサービスを制御の対象としているため、課金先情報もETCサービスに特化したETCカード情報とする必要があった。本実施の形態では、ガソリンスタンド5で通常の課金処理が行われるだけであるので、より一般的なクレジットカード情報(クレジットカード番号、有効期限などを含む情報)やプリペイドカード情報(プリペイドカード会社を特定する情報、デポジット金額、有効期限などを含む情報)を課金先情報として使用することができる。
第1の実施の形態で図4及び図5に示した認証用システム1の動作については、本実施の形態による認証用システム1においても同様である。一方、図6及び図7に示した動作については、一部に異なる点がある。以下、この相違点について、図10を参照しながら詳しく説明する。
図10は、給油サービスの利用準備から実際の利用にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。同図に示すように、ステップS40からステップS48までの処理については、第1の実施の形態と同様の処理が行われる。
本実施の形態によるユーザ端末11は、ステップS48において利用できると判定した場合、車載器10ではなく計量機50に対し、満たされた利用条件に対応付けて利用条件テーブルT4に記憶される課金先情報を送信する(ステップS70)。計量機50は、こうして受信した課金先情報に基づいて決済処理を行うが、図7のステップS72で行われる利用判定とは異なりこの場合には時間に余裕があることから、計量機50はまず、課金先情報により示される課金先(クレジットカード会社、プリペイドカード会社など)のサーバに通信ネットワーク3を介してアクセスし、与信確認を行う(ステップS71)。そして、与信結果がOKかNGかを判定し(ステップS72)、OKであった場合にのみ給油を開始する(ステップS73)。給油が完了した後、計量機50は、課金先のサーバに再度アクセスし、確定金額による決済処理を行う(ステップS74)。
以上説明したように、本実施の形態による認証用システム1、ユーザ端末11、プログラム、及び車載器10によれば、給油サービスを利用するために必要となる課金先情報の利用を従業員などの他人から求められた場合に、課金先情報の所有者の手を煩わせることなく、当該他人による当該課金先情報の利用を制御することが可能になる。また、給油サービスを利用する前に車両IDに基づく利用可否判定を行えるので、従業員が法人契約のクレジットカードやプリペイドカードを用いて、自分の車に給油することも規制できる。したがって、従業員による決済用カードの不適切な利用を防止できる。
なお、ユーザ端末11のプログラム(アプリ)は、ステップS48で利用可と判定してから所定時間内(例えば5分以内)に限り、ステップS70を実行できるように構成されることが好ましい。そして、所定時間が経過した後には、ステップS41における車両IDの読み出しから再度実行しなければならないように構成されることが好ましい。こうすることで、車両IDにより示される車両2が給油のタイミングで計量機50の近傍にあることを担保できるので、例えば、会社にいるときに会社の車両2から車両IDを読み出しておき、その後、自分の車でガソリンスタンドに行き、ステップS70の送信を実行して給油する、というような認証用システム1の不正使用を防止することが可能になる。
図11は、本発明の第3の実施の形態による認証用システム1の構成を示す図である。本実施の形態による認証用システム1は、警備会社等の提供するセキュリティサービスを利用するための機能を有して構成される。本実施の形態による認証用システム1の基本的な構成は図1に示した第1の実施の形態による認証用システム1のものと同様であるが、サービスのための装置が車両2に設けられる電子スイッチ14である点、サービスのための装置と通信するのが車載器10ではなくユーザ端末11である点、及び、利用条件テーブルT3に代えて利用条件テーブルT5を使用する点で、第1の実施の形態による認証用システム1と相違する。以下、第1の実施の形態による認証用システム1との相違点に着目して説明する。
電子スイッチ14は、車両2に取り付けられるスイッチであり、予め決められた対象装置の使用可否を制御する役割を果たす。具体的には、オンの場合に対象装置を使用不可とし、オフの場合に対象装置を使用可とする。対象装置の例としては、車両2のドアの鍵本体や、エンジン(電気自動車の場合にはモーター。以下、同じ。)のスタータースイッチが挙げられる。ドアの鍵本体が対象装置である場合、電子スイッチ14は、車両2のキー(シリンダーキー、リモコンキー、スマートキーなど)による解錠の可否を制御する役割を果たす。エンジンのスタータースイッチが対象装置である場合、電子スイッチ14は、車両2のキーによるエンジン始動の可否を制御する役割を果たす。
電子スイッチ14は、ユーザ端末11から鍵コードを受信する機能と、受信した鍵コードが正しいものであるか否かを判定する機能と、受信した鍵コードが正しいものであると判定した場合に、所定期間にわたり自身をオフの状態にする機能とを有して構成される。ユーザは、こうして電子スイッチ14がオフになっている間に、車両2のキーを用いて、ドアの解錠やエンジンの始動を行う。鍵コードをやり取りするためのユーザ端末11と電子スイッチ14との間の通信は、例えば、NFCやブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信によって行われる。なお、1つの車両2に複数の電子スイッチ14を装着することとしても構わないが、この場合、電子スイッチ14ごとに異なる鍵コードを使用することが好ましい。
図12は、本実施の形態によるサーバ装置12に記憶される利用条件テーブルT5を示す図である。同図と図3(c)とを比較すると理解されるように、本実施の形態による利用条件テーブルT5は、所有者IDと車両IDの組み合わせと、セキュリティサービスの利用条件と、操作情報とを対応付けるテーブルである。セキュリティサービスの利用条件の具体的な内容は、第1の実施の形態と同様でよい。図12に例示するように、所有者IDと車両IDの1つの組み合わせに対し、利用条件及び鍵コードの複数の組み合わせを対応付けることとしてもよい。操作情報は、対応する車両IDにより示される車両2の電子スイッチ14を操作するために必要な鍵コードによって構成される。
第1の実施の形態で図4及び図5に示した認証用システム1の動作については、ステップS5において車両ID、利用条件、及び操作情報の組み合わせが送信される他は、本実施の形態による認証用システム1においても同様である。一方、図6及び図7に示した動作については、一部に異なる点がある。以下、この相違点について、図13を参照しながら詳しく説明する。
図13は、スイッチ操作の利用準備から実際の利用にかかる認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。同図に示すように、ステップS40からステップS48までの処理については、第1の実施の形態と同様の処理が行われる。ただし、図6に示したステップS47でユーザ端末11が取得する利用条件は、受信した所有者IDと、ステップS41で取得した車両IDとの組み合わせに対応する1以上の利用条件となる。
本実施の形態によるユーザ端末11は、ステップS48において利用できると判定した場合、車載器10ではなく電子スイッチ14に対し、満たされた利用条件に対応付けて利用条件テーブルT5に記憶される鍵コードを、近距離無線通信によって送信する(ステップS80)。鍵コードを受信した電子スイッチ14は、対応する装置の使用を許可するための使用許可処理を行う(ステップS81)。この処理には、受信した鍵コードが正しいものであるか否かを判定する処理と、受信した鍵コードが正しいものであると判定した場合に、所定期間にわたり自身をオフの状態にする処理とが含まれる。こうして電子スイッチ14がオフになっている間、ユーザによる対象装置の使用(例えば、ドアの鍵の解錠、エンジンの始動)が可能になる。
以上説明したように、本実施の形態による認証用システム1、ユーザ端末11、及びプログラムによれば、所有者IDとユーザIDとを対応付ける所有者テーブルT1をサーバ装置12内に予め記憶しておくようにしたので、車両2のセキュリティサービスを利用するために必要となる鍵コードの利用を他人から求められた場合に、鍵コードの所有者(所有者IDにより識別される所有者)の手を煩わせることなく、当該他人による当該鍵コードの利用を制御することが可能になる。また、車載器10から車両IDを読み取っているので、これから使用とする車両2のための鍵コードを利用条件テーブルT5から読み出すことが可能になる。
なお、本実施の形態では、1つの車両2に対して1つの電子スイッチ14を設ける例を説明したが、車両2に含まれる対象装置ごとに個別の電子スイッチ14を設けることとしてもよい。例えば、ドアの鍵本体に1つの電子スイッチ14を取り付け、エンジンを始動するためのスタータースイッチに別の電子スイッチ14を取り付けることとしてもよい。この場合、操作情報に「対象装置」欄を設け、ユーザ端末11から電子スイッチ14に対して鍵コードを送信する前に、対象装置をユーザに選択させ、選択された対象装置用の鍵コードのみを送信することとしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、第1の実施の形態ではETCゲートの通過に本発明を適用する例を説明し、第2の実施の形態ではガソリンスタンドでの給油に本発明を適用する例を説明したが、本発明は、例えばドライブスルーにおける商品の購入や、自動車ディーラーにおける車の修理など、車両2の近傍で行われる任意の決済に広く適用可能である。本発明はさらに、車両2とは関係のない任意の決済(コンビニエンスストアなどの商店におけるクレジットカードや電子マネーによる決済、オンラインショップにおけるクレジットカードや電子マネーによる決済など)にも広く適用可能である。
また、第3の実施の形態においては、サービスのための装置が車両2内に設けられる電子スイッチ14である例を説明したが、本発明は、住居や事務所(の鍵本体)に設けられる電子スイッチや、パソコンの起動スイッチに取り付けられる電子スイッチなど、任意の装置に取り付けられる電子スイッチに対して広く適用可能である。
また、上記各実施の形態では、利用条件テーブルT3を用いる例と利用条件テーブルT4を用いる例と利用条件テーブルT5を用いる例とを別々に説明したが、利用条件としてサービスの種類も定義しておくことで、これらを1つのテーブルにまとめることも可能である。
図14は、本発明の第1の実施の形態の第1の変形例による認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。本変形例は、図6に示した各ステップのうちステップS41,S45を行わない点、ステップS42で車両IDを送信しない点で、第1の実施の形態と相違する。本変形例によるサーバ装置12は、ステップS44で所有者IDを取得できたと判定した場合、図6に示したステップS45を行うことなく、読み出した所有者IDをユーザ端末11に返送する(ステップS46)。
本変形例によっても、ETCサービスを利用するために必要となる課金先情報の利用を従業員などの他人から求められた場合に、課金先情報の所有者の手を煩わせることなく、当該他人による当該課金先情報の利用を制御することが可能になる。なお、本変形例は、図10に示した給油サービスの例に対しても適用可能である。また、図13に示したセキュリティサービスの例に関しても、車両IDをサーバ装置12に送信せず、ステップS47における利用条件の取得のみに利用するようにすることで、本変形例と同様に、ステップS45を省略することが可能になる。
図15は、本発明の第1の実施の形態の第2の変形例による認証用システム1の動作を示すシーケンス図である。本変形例は、図6に示した各ステップのうちステップS46〜S48に代えて,ステップS90〜S92を有する点、ユーザ端末11に利用条件テーブルT3を格納しない点、図4に示したステップS16,S17を有しない点、図5に示したステップS22〜S24を有しない点で、第1の実施の形態と相違する。
本変形例によるサーバ装置12は、ステップS45において、受信した車両IDとその所有者IDとの組み合わせが車両テーブルT2内に存在すると判定した場合、ステップS43で取得した所有者IDに対応する1以上の利用条件を利用条件テーブルT3から取得する(ステップS90)。そして、取得した1以上の利用条件に基づき、車両2でETCサービスを利用できるか否かを判定する(ステップS91)。この判定の具体的な内容は、図6に示したステップS48と同様である。そしてサーバ装置12は、ステップS91において利用できると判定した場合のみ、満たされた利用条件に対応付けて利用条件テーブルT3に記憶される課金先情報をユーザ端末11に送信する(ステップS92)。ユーザ端末11は、こうして受信される課金先情報を車載器10に送信する(ステップS49)。以降の処理は、第1の実施の形態と同様である。
本変形例によれば、利用条件テーブルT3をユーザ端末11内に格納する必要がなくなるので、ユーザ端末11のハッキングにより課金先情報が盗まれてしまう可能性を低減できるとともに、利用条件テーブルT3とサーバ装置12の間のトラフィックを削減することが可能になる。なお、本変形例は、図10に示した給油サービスの例、図13に示したセキュリティサービスの例、図14に示したステップS45を行わない例に対しても適用可能である。このうち特に、図13に示したセキュリティサービスの例に関して説明すると、サーバ装置12は、ステップS45において、受信した車両IDとその所有者IDとの組み合わせが車両テーブルT2内に存在すると判定した場合にステップS90,S91を実行し、ステップS91において利用できると判定した場合に、満たされた利用条件に対応付けて利用条件テーブルT5に記憶される鍵コードをユーザ端末11に対して送信すればよい。
1 認証用システム
2 車両
3 通信ネットワーク
4 有料道路運営会社
5 ガソリンスタンド
10 車載器
11 ユーザ端末
12 サーバ装置
13 所有者装置
14 電子スイッチ
40 料金所装置
50 計量機
100 コンピュータ
101 プロセッサ
102 記憶装置
103 通信装置
104 入力装置
105 出力装置
106,116 バス
111 制御回路
112 記憶回路
113 通信回路
114 スピーカー
115 ランプ
T1 所有者テーブル
T2 車両テーブル
T3〜T5 利用条件テーブル

Claims (12)

  1. サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と、
    ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行う携帯端末とを備え、
    前記携帯端末は、前記車両IDを記憶する車載器から前記車両IDを読み取り、読み取った前記車両IDを前記ユーザIDとともに前記サーバ装置に対して送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記携帯端末から受信した前記ユーザIDに対応する所有者IDを前記第1のテーブルから読み出し、
    前記携帯端末から受信した前記車両IDと前記第1のテーブルから読み出した前記所有者IDの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在するか否かを判定し、
    存在すると判定した場合に、前記第1のテーブルから読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、
    前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用情報を読み出して前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、前記サーバ装置から受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信する、
    認証用システム。
  2. 前記サービスは、利用のために決済を要するサービスであり、
    前記利用情報は、前記決済における課金先を示す課金先情報である、
    請求項1に記載の認証用システム。
  3. 前記サービスはETCサービスであり、
    前記サービスのための装置は、前記携帯端末から受信した前記利用情報を記憶する車載器である、
    請求項2に記載の認証用システム。
  4. 前記サービスは給油サービスであり、
    前記サービスのための装置は、前記携帯端末から受信した前記利用情報に基づいて与信確認を行う装置である、
    請求項2に記載の認証用システム。
  5. 前記サービスは、前記サービスのための装置の制御を行うセキュリティサービスであり、
    前記利用情報は、前記制御のための鍵コードである、
    請求項1に記載の認証用システム。
  6. 前記サービスのための装置は、ドアの鍵本体に取り付けられる電子スイッチであり、
    前記電子スイッチは、オンの場合には前記ドアの解錠を禁止する一方、オフの場合には前記ドアの解錠を可能にするよう構成され、
    前記電子スイッチは、
    前記携帯端末から前記利用情報を受信し、
    受信した前記利用情報が正しいものであるか否かを判定し、
    受信した前記利用情報が正しいものであると判定した場合に、所定期間にわたり自身をオフの状態にする、
    請求項5に記載の認証用システム。
  7. 前記サービスのための装置は、車両のスタータースイッチに取り付けられる電子スイッチであり、
    前記電子スイッチは、オンの場合には前記スタータースイッチによる前記車両のエンジン又はモーターの始動を禁止する一方、オフの場合には前記スタータースイッチによる前記車両のエンジン又はモーターの始動を可能にするよう構成され、
    前記電子スイッチは、
    前記携帯端末から前記利用情報を受信し、
    受信した前記利用情報が正しいものであるか否かを判定し、
    受信した前記利用情報が正しいものであると判定した場合に、所定期間にわたり自身をオフの状態にする、
    請求項5に記載の認証用システム。
  8. サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルとを記憶するサーバ装置と、
    前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルを記憶するとともに、ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行う携帯端末とを備え、
    前記携帯端末は、前記車両IDを記憶する車載器から前記車両IDを読み取り、読み取った前記車両IDを前記ユーザIDとともに前記サーバ装置に対して送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記携帯端末から受信した前記ユーザIDに対応する所有者IDを前記第1のテーブルから読み出し、
    前記携帯端末から受信した前記車両IDと前記第1のテーブルから読み出した前記所有者IDの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在するか否かを判定し、
    存在すると判定した場合に、前記第1のテーブルから読み出した前記所有者IDを前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、
    前記サーバ装置から受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、
    前記サービスを利用できると判定した場合に、前記サーバ装置から受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される前記利用情報を読み出して前記サービスのための装置に送信する、
    認証用システム。
  9. サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成された携帯端末であって、
    ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行い、
    前記車両IDを記憶する車載器から前記車両IDを読み取り、読み取った前記車両IDを前記ユーザIDとともに前記サーバ装置に対して送信し、
    前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶され、かつ、前記車両IDとの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在する前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件により前記サービスを利用できることが示される場合に前記サーバ装置によって前記第3のテーブルから読み出される前記利用情報を前記サーバ装置から受信し、受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信する、
    携帯端末。
  10. サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成された携帯端末であって、
    前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルを記憶し、
    ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行い、
    前記車両IDを記憶する車載器から前記車両IDを読み取り、読み取った前記車両IDを前記ユーザIDとともに前記サーバ装置に対して送信し、
    前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶され、かつ、前記車両IDとの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在する前記所有者IDを前記サーバ装置から受信し、受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定し、前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される前記利用情報を読み出して前記サービスのための装置に送信する、
    携帯端末。
  11. サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルと、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成された携帯端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行うステップと、
    前記車両IDを記憶する車載器から前記車両IDを読み取り、読み取った前記車両IDを前記ユーザIDとともに前記サーバ装置に対して送信するステップと、
    前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶され、かつ、前記車両IDとの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在する前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件により前記サービスを利用できることが示される場合に前記サーバ装置によって前記第3のテーブルから読み出される前記利用情報を前記サーバ装置から受信するステップと、
    受信した前記利用情報を前記サービスのための装置に送信するステップと、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. サービスを利用するために必要となる利用情報の所有者を識別するための所有者IDに対してユーザIDを対応付ける第1のテーブルと、車両を識別するための車両IDを前記所有者IDに対して対応付ける第2のテーブルとを記憶するサーバ装置と通信可能に構成されるとともに、前記所有者IDに対して前記利用情報及び前記サービスの利用条件を対応付ける第3のテーブルを記憶する携帯端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    ユーザを識別するためのユーザIDによるログイン認証を行うステップと、
    前記車両IDを記憶する車載器から前記車両IDを読み取り、読み取った前記車両IDを前記ユーザIDとともに前記サーバ装置に対して送信するステップと、
    前記ユーザIDに対応付けて前記第1のテーブルに記憶され、かつ、前記車両IDとの組み合わせが前記第2のテーブル内に存在する前記所有者IDを前記サーバ装置から受信するステップと、
    受信した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される利用条件に基づいて前記サービスの利用可否を判定するステップと、
    前記サービスを利用できると判定した場合に、読み出した前記所有者IDに対応付けて前記第3のテーブルに記憶される前記利用情報を読み出して前記サービスのための装置に送信するステップと、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2020124167A 2020-03-03 2020-07-21 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器 Active JP6867062B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021062486A JP2021140796A (ja) 2020-03-03 2021-04-01 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020035464 2020-03-03
JP2020035464 2020-03-03

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021062486A Division JP2021140796A (ja) 2020-03-03 2021-04-01 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6867062B1 true JP6867062B1 (ja) 2021-04-28
JP2021140721A JP2021140721A (ja) 2021-09-16

Family

ID=75638905

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020124167A Active JP6867062B1 (ja) 2020-03-03 2020-07-21 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器
JP2021062486A Pending JP2021140796A (ja) 2020-03-03 2021-04-01 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021062486A Pending JP2021140796A (ja) 2020-03-03 2021-04-01 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6867062B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021140796A (ja) 2021-09-16
JP2021140721A (ja) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105405296B (zh) 基于车牌识别的车辆控制进出系统及其方法
US9499128B2 (en) Mobile device-enhanced user selection of specific rental vehicles for a rental vehicle reservation
JP4503143B2 (ja) 電子チケットシステムとサービスサーバとモバイル端末
US7366677B1 (en) Access control for rental cars
US7324806B2 (en) System and method for storing and managing personal information
JP2004506258A (ja) 個人データを格納し且つ保護する個人データ装置及び保護システム及び方法
JP7283859B2 (ja) 駐車代行サービスの管理装置、その利用支援方法、及びプログラム
US20070285209A1 (en) Systems and Methods for Controlling Vehicle Access
JP2019145004A (ja) 情報システム、情報処理方法およびプログラム
JP2004110462A (ja) 車両共同利用の予約方法及びそのシステム
JP2019032766A (ja) サービス管理システム、サーバー装置および車両
JP2019133236A (ja) 情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
JP2019121128A (ja) 情報システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2019117586A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
JP2007018304A (ja) タクシーチケット生成システム、タクシーチケット処理システム及びタクシーチケット生成方法
JP5731883B2 (ja) 端末設置システム及び端末設置方法
JP2013258491A (ja) カーシェアリングシステム、カーシェアリング提供方法
JP2005081995A (ja) 車載端末装置及び車両の運行管理システム
JP2006067404A (ja) 認証システム、無線タグ、認証方法、認証プログラム
JP3813073B2 (ja) 共用車両管理システム
JP6867062B1 (ja) 認証用システム、携帯端末、プログラム、及び車載器
JP3813883B2 (ja) 車両共同利用システム
JP2013076223A (ja) 管理システム、施錠装置および移動体
JP2005148842A (ja) 車両管理装置
JP2006053808A (ja) 作業者認証管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200721

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200721

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6867062

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150