WO2002036345A1

WO2002036345A1 - Unite de compression et impression par brasage a la creme

Info

Publication number: WO2002036345A1
Application number: PCT/JP2001/009645
Authority: WO
Inventors: Toshiya Hikami; Yoshinori Nakamura
Original assignee: The Furukawa Electric Co., Ltd.
Priority date: 2000-11-02
Filing date: 2001-11-02
Publication date: 2002-05-10
Also published as: US20020166505A1; EP1331094A1

Description

明細書

スキージュニット及ぴクリーム半田印刷機

技術分野

本発明は、電子部品を半田付けするためのクリーム半田を基板に印刷するスキージュエツト及ぴこれを用いたクリーム半田印刷機に関するものである。

背景技術

チップコンデンサ、チップ抵抗、ポール ■ ダリッド ■ ァレィ（ B G A ) 、チップ ' スケール ' パッケージ（ C S P ) 等の電子部品を基板上に実装する際に、これら電子部品の電極を載置する基板のランド部分に、クリーム半田印刷機によつてクリーム半田が印刷される。

図 2 4 は、従来のクリーム半田印刷機を示している。このクリーム半田印刷機は、昇降する印刷テーブル 1 を備えている。このテーブル 1 の上に基板 2 が配置されている。基板 2 の上方にスクリーンマスク 3 が固定されている。スクリーンマスク 3 の上方に位置する支持部材 4 に、エアシリンダ 5 が垂直に支持されている。この支持部材 4 を、エアシリンダ 5 のビストンロッド 5 a が、垂直方向に摺動自在に貫通している。ビストンロッド 5 a の下端に、スキージュニット 6 が支持されている。

スキージュニット 6 は、ビストンロッド 5 a の下端に取付けたスキージホルダ部材 7 と、スキージホルダ部材 7 に支持されたスキージ 9 とを備えている。スキージ 9 は、スクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 を搔き取る。スキージホルダ部材 7 は、クリーム加圧傾斜面 7 a を有している。クリーム加圧傾斜面 7 a は、印刷方向 X のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して、 9 0 ° よりも小さい角度 Θ をなしている。スキージホルダ部材 7 に支持されているスキージ 9 は、クリーム加圧傾斜面 7 a とほぼ同じ角度 0 で傾いている。

エアシリンダ 5 とスキージュエツト 6 とは、 X方向にクリーム半田 8 を印刷するための往路印刷用ュ -ットを構成している。エアシリンダ 5 ' とスキージユニット 6 ' とによって、 X ' 方向にクリーム半田 8 を印刷するための復路印刷用ュニットが構成されている。この復路印刷用ュ -ットは、基板 2 と垂直な軸に関して、前記往路印刷用ユニットと対称に設けられている。

このように構成されたクリーム半田印刷機では、 X方向の印刷を行なう際には、印刷テーブル 1 を上昇させることにより、テーブル 1 上に載ってレ、る基板 2 をスクリーンマスク 3 の下面に接触させる。かかる状態で、エアシリンダ 5 によつてスキージ 9 をスクリーンマスク 3 上に降ろす。そしてスキージ 9 を X方向に走行させることにより、スクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 を、クリーム加圧傾斜面 7 a で加圧する。クリーム加圧傾斜面 7 a とスキージ 9 とスクリーンマスク 3 とを含む面によって加圧されたクリーム半田 8 が、スクリーンマスク 3 のマスク孔 3 a に充填される。スクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 がスキージ 9 によって搔き取られる。そののち印刷テーブル 1 が基板 2 と共に下降することにより、基板 2がスクリーンマスク 3 力、ら離れる。こうして、基板 2 上の所定位置に、クリーム半田 8 が印刷される。

上記従来のクリーム半田印刷機では、スキージ 9 がスクリーンマスク 3 上を印刷方向に移動する際に、図 2 4 に矢印 P で示すように、クリーム半田 8 がローリングするため、スキージ 9 を持ち上げようとする力がスキージ 9 に作用する。クリーム半田 8 がスクリーンマスク 3 の面 3 b 上に残らないようにきれいに搔き取るためには、スキージ 9 を持ち上げる力に打ち勝つだけの印圧をスキージ 9 に与える必要がある。スキージ 9 を持ち上げようとする力は、スキージ 9 の速度、クリーム半田 8 の粘度、クリーム半田 8 の量によって変わる。従って、スキージ 9 の速度を変えたり、クリーム半田 8 の種類ゃスクリーンマスク 3 上に供給するクリーム半田 8 の量が変わると、その状態に見合った印圧を決定するテスト印刷が必要であった。

前記印圧は、搔き取り不良を起こさない範囲で小さく設定することが望まれる。過剰な印圧をスキージ 9 にかけると、スキージ 9 の材質がウレタンゴム等の弾性体の場合に、スキージ 9 の先端がスクリーンマスク 3 のマスク孔 3 a 内に入り込むことにより、マスク孔 3 a 内に充填されたクリーム半田 8 をえぐり出してしまう問題点があった。また、スキージ 9 の材質にかかわらず、過剰印圧によりスキージ 9 がしなり、スクリーンマスク 3 に対するスキージ 9 の角度 Θ が変化するという問題もある。スキージの角度 0 が小さいほど、印圧が大となり、マスク孔 3 a 力、らマスク 3 の裏面側にクリーム半田 8 がにじみ出ることがある。逆に印圧が低い場合には、スキージ 9 がスクリーンマスク 3 の面力ら浮き上力 S り、クリーム半田 8 の搔き取り不良が発生する。このようにスキージ 9 の角度 0 は印圧に大きく影響し、印圧に応じて印刷性がばらついてしまう問題点があった。

スクリーンマスク 3 に対するスキージ 9 の付勢を、荷重制御でなく位置制御で行なった場合には、基板 2 の表面に凹凸があると、次の問題点が生じる。例えば基板 2 の表面に凸部があると、過剰印圧になり、マスク孔 3 a 内のクリーム半田 8 がえぐり出されてしまう。基板 2 の表面に凹部がある場合には、過小印圧になり、クリーム半田 8 の接き取り不良が発生する。

発明の開示

本発明の目的は、クリーム半田のローリングによって、スキージを持ち上げる力が生じることを防止できるスキージュニット及びクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明の他の目的は、スキージ速度、. クリーム半田粘度、クリーム半田量等が変化しても、スキージによるクリーム半田の搔き取り性が影響を受けないスキージュニット及びクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明の他の目的は、基板ゃスクリーンマスクのうねりに追従可能なスキージュ - ット及びクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明の他の目的は、クリーム加圧傾斜面で発生した圧力を十分にマスク孔に伝えることができるスキージュニット及びクリーム半田印刷機を提供することにある。本発明の他の目的は、クリーム加圧傾斜面により加圧されたクリーム半田の圧力の高いエリアを広く設定でき、高速印刷時においてもマスク孔へのクリーム充填性を高めることができるスキージュエツト及びクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明の他の目的は、スキージを有するュ - ットを必要に応じて下降しないように保持できるスキージュニット及びクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明の他の目的は、印刷条件が変わったときのテスト印刷を省くことの可能なスキージュニット及びクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明の他の目的は、スキージによるクリーム半田の搔き取り性に影響を与えないで、クリーム半田の圧力を調整できるスキージュニット及びクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明の他の目的は、スキージをスクリーンマスクに確実に接触させることができるクリーム半田印刷機を提供することにある。

本発明のスキージユニットは、スキージのクリーム搔き取り面が、印刷方向のスクリーンマスクの面に対して 9 0。以上の角度をなしている。この発明によれば、印刷時にタリーム加圧傾斜面とスクリーンマスクの面との間でクリーム半田の圧力が上っても、その圧力でスキージが持ち上げられることがなくなる。

この発明のスキージュニットにおいて、前記クリーム加圧傾斜面とスキージとスクリーンマスクとを含む面によって、クリーム半田包囲体が形成されているとよい。この構成によれば、クリーム半田包囲体の内部で加圧されたクリーム半田がスクリーンマスクに押付けられるので、マスク孔に対するクリーム半田の充填性が高まる。

本発明のスキージュニットにおいて、スクリーンマスクに接するスキージの先端部付近が弾性を有していてもよい。この構成によれば、基板やスクリーンマスクのうねりにスキージの先端部が追従することができ、クリーム半田の搔き取りが良好に行われる。

本発明のスキージュエツトにおいて、クリーム加圧傾斜面がスキージのクリーム搔き取り面よりも印刷方向に突出していてもよい。この構成によれば、クリーム半田のローリングによりクリーム加圧傾斜面付近で発生した圧力を、十分にスクリーンマスクの面に作用させることができる。

本発明のスキージュニットにおいて、スキージを支持するスキージホルダにクリーム加圧傾斜面が設けられ、このスキージホルダには、クリーム加圧傾斜面に隣接してスクリーンマスクの面に沿う面が形成されていてもよい。この構成によれば、クリーム加圧傾斜面によって加圧されるクリーム半田の圧力の高いエリアを広く設定でき、高速印刷時においてもマスク孔へのクリーム充填性が高まる。

本発明のスキージュ - ットにおいて、前記クリーム加圧傾斜面を有するクリーム加圧ュニットと、前記スキージを有する搔き取りユニットとを具備し、これらクリーム加圧ュニットと搔き取りユニットとが、互いに隙間をあけない状態でそれぞれ独立して前記スクリーンマスクに対して接離する方向に移動可能としてもよい。この構成によれば、加圧されたクリーム半田の圧力を維持できるとともに、印刷速度やタリーム半田の粘度、クリーム半田量等が変化しても、スキージによるクリーム半田の搔き取り性が影響されなくなる。また、スキージをスクリーンマスク上の所定位置に保持したまま、クリーム加圧傾斜面を上下させることにより、クリーム半田の印圧を調整することが可能となる。

この発明のスキージュニットにおいて、前記クリーム加圧ュ - ットに対して前記搔き取りュニットが下降することを阻止するスキージ下降阻止機構を備えていてもよい。この構成によれば、例えば印刷終了後に基板がスクリーンマスクから離れる際に、このスキージ下降阻止機構によって、搔き取りュニットが下降しないようにロックすることができる。このため、基板がスクリーンマスクから一様に離れることが可能となる。

本発明のクリーム印刷機は、

マスク孔を有するスクリーンマスクと、

印刷方向のスクリーンマスクの面に対して 9 0 ° 以下の角度をなすクリーム加圧傾斜面を有する部材と、

前記スクリーンマスクに沿って印刷方向に移動可能なスキージであって、前記スクリーンマスク上の前記クリーム半田を搔き取るクリーム搔き取り面を有するスキージと、

前記クリーム加圧傾斜面を有する部材と前記スキージとを印刷方向に移動させる駆動機構とを具備し、

前記クリーム搔き取り面が、印刷方向のスクリーンマスクの面に対して、 9 0 ° 以上の角度をなしている。

この発明によれば、クリーム加圧傾斜面とスクリーンマスクの面との間でクリーム半田の圧力が上っても、その圧力でスキージが持ち上げられることがなくなる。

この発明のクリーム半田印刷機において、前記搔き取りュ - ットを前記スクリーンマスクの面に接触させる付勢部材を備えていてもよい。この構成によれば、スキージをスクリーンマスクに確実に接触させた状態で印刷を行なうことができる。

この発明のクリーム半田印刷機において、前記クリーム加圧ュ -ットと前記搔き取りュュットとの間に、シール部材が設けられていてもよい。この構成によれば、クリーム加圧ュニットと搔き取りュニットとの間から加圧状態のクリーム半田が漏れることを防止できるため、クリーム半田の圧力が低下することを回避できる。

この発明のクリーム半田印刷機において、前記クリーム加圧ュ -ットには、前記スクリーンマスクの面にほぼ平行な面からスクリーンマスクまでの距離を調整する間隔設定機構を備えていてもよい。この構成によれば、間隔設定機構によつてクリーム半田を印刷する印圧の設定を容易に行なうことができる。

前記クリーム加圧ュニットにおいて、前記支持体を昇降させるスキージュ -ット自動昇降機構を備えていてもよい。この構成によれば、スキージユニット自動昇降機構によってクリーム加圧ユニットを自動的に昇降させることができるため、クリーム半田の圧力調整を自動的に行なうことが可能となる。

この発明のクリーム半田印刷機において、前記クリーム加圧ュニットに、スクリーンマスク上のクリーム半田の圧力を検出する圧力センサが設けられていてもよい。

さらに別の観点による本発明のスキージュ -ットは、スクリーンマスク上のクリーム半田を加圧することにより該クリーム半田をマスク孔に充填する第 1 のクリーム加圧傾斜面と、

前記第 1 のクリーム加圧傾斜面と向きを逆にして対向配置され、スクリーンマスク上のクリーム半田を加圧することにより該クリーム半田をマスク孔に充填する第 2 のクリーム加圧傾斜面と、

前記スクリーンマスクに沿って印刷方向に移動可能な第 1 のスキージであって、前記スクリーンマスク上の前記タリーム半田を搔き取るクリーム搔き取り面を有する第 1 のスキージと、

前記第 1 のスキージと向きを逆にして対向配置され、前記スクリーンマスクに沿って印刷方向に移動可能な第 2 のスキージであって、前記スクリーンマスク上の前記クリーム半田を搔き取るクリーム搔き取り面を有する第 2 のスキージと、前記第 1 および第 2のスキージ間のクリーム半田を包囲するクリーム半田室を形成するクリーム半田包囲体と、

を具備している。この発明のスキージュ -ットによれば、印刷時にクリーム半田が空気に触れにくくなり、クリーム半田の酸化やフラッタス蒸発による性状変化を抑制でき、適正なクリーム半田の押し込み力を維持しやすくなる。また、クリーム半田をタリーム半田室の外に漏らすとなく、往路印刷と復路印刷を行うことができる。さらに印刷時にクリーム半田の圧力を高レベルで維持できるためマスク孔へのクリーム半田の充填性を高めることができる

この発明のスキージュットにおいて、前記第 1 のスキージのクリーム搔き取り面が、印刷方向のスクリーンマスクの面に対し 9 0 ° 以上の角度をなし、前記第 2 のスキージのクリーム接き取り面も、印刷方向のスクリーンマスクの面に対し 9 0 ° 以上の角度をなしていてもよい。この構成によればクリーム半田のローリングによる押し上げカスキージにかからなくなる。

この発明のスキージュニットにおいて、前記クリーム半田室にクリーム半田を供給するクリーム半田供給機構が設けられていてもよい。

この発明のスキージュニットにおいて、前記クリーム半田供給機構の少なくとも一部が、前記クリーム加圧傾斜面を有する部材に組み込まれていてもよい。この構成によれば、スキージュ - ットの外観をシンプルにすることができる。

この発明のスキージュエツトにおいて、前記クリーム半田室内のクリーム半田の圧力を検出する圧力センサが設けられこの圧力センサからの信号に基いて前記クリーム半田供給機構が前記クリーム半田室にクリーム半田を供給してもよい。この構成によれば、クリーム半田の量が減少したときに、クリーム半田室に自動的にクリーム半田が補給される。

この発明のスキージュニットにおいて、前記第 1 および第 2 のクリーム加圧傾斜面がそれぞれ形成されている部材と、これら各部材に対し隙間をあけないようにしてそれぞれ上下方向に移動可能に設けられた第 1 および第 2 のスライド部材とを有し、これら第 1 および第 2 のスライド部材のそれぞれに、前記第 1 および第 2 のスキージを設けてもよい。

図面の簡単な説明

図 1 は本発明に係るスキージュエツトの一実施形態を一部断面で示す側面図、

図 2 は本発明に係るスキージュニットの他の実施形態を一部断面で示す側面図、

図 3 は本発明に係るスキージュュットのさらに他の実施形態を一部断面で示す側面図、

図 4 は本発明に係るスキージュニットのさらに他の実施形態を一部断面で示す側面図、

図 5 Aはスキージユニットの第 1 の比較例の一部を拡大して示す側面図、

図 5 B はスキージュニットの第 2 の比較例の一部を拡大して示す側面図、

図 6 Aは本発明の他の実施形態のスキージュニットの一部を拡大して示す側面図、

図 6 B は図 4 に示すスキージュニットの一部を拡大して示す側面図、

図 7 は図 4 に示すスキージュニットを向かい合わせに配置してなる本発明のクリーム半田印刷機の実施形態を示す側面図、

図 8 は本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機を一部断面で示す側面図、

図 9 は図 8 に示すクリーム半田印刷機の圧力センサを設けた部分の断面図、

図 1 0 は本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機の側面図、

図 1 1 は図 1 0 に示すクリーム半田印刷機と従来のクリーム半田印刷機について、それぞれの印刷速度と、クリーム半田の搔き取りに必要な力との関係を示す図、

図 1 2 は本発明の他の実施形態を示すスキージュエツトの一部の側面図、

図 1 3 は本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機の側面図、

図 1 4 Aは本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機の一部の正面図、

図 1 4 B は図 1 4 Aに示すクリーム半田印刷機の一部の側面図、

図 1 5 は本発明の他の実施形態を示すスキージュニットの一部の側面図、

図 1 6 は本発明のさらに他の実施形態を示すスキージュュットの一部の側面図、図 1 7 は本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機の側面図、

図 1 8 は本発明のさらに他の実施形態を示すクリーム半田印刷機の正面図、

図 1 9 は本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機のセンサを設けた部分の断面図、

図 2 0 は本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機の側面図、

図 2 1 は本発明の他の実施形態を示すクリーム半田印刷機を一部断面で示す側面図、

図 2 2 は本発明のさらに他の実施形態を示すクリーム半田印刷機を一部断面で示す側面図、

図 2 3 は図 2 2 に示されたクリーム半田印刷機の正面図、図 2 4 は従来のクリーム半田印刷機を一部断面で示す側面図である。発明を実施するための最良の形態

図 1 に示すスキージュュット 6 のスキージ 9 は、スキージホルダ部材 7 に支持されている。スキージホルダ部材 7 にクリーム加圧傾斜面 7 a が設けられている。スキージ 9 のタリ一ム搔き取り面 9 a は、印刷方向 Xのスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して、ほぼ 9 0 ° の角度 0 1 をなしている。スキージ 9 は、ウレタンゴム等の弾性を有する材料で形成されている。このため、スクリーンマスク 3 に接するスキージ 9 の先端部付近も弹性を有している。クリーム加圧傾斜面 7 a は、後述する図 6 A， 6 B に示すスキージュ - ット 6 と同様に、スキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a よりも印刷方向 X に突出している。このスキージユニット 6 と向かい合わせに、スキージユニット 6 ' が配置されている。このスキージュエツト 6 ' も、クリーム加圧傾斜面 7 a ' を有するスキージホルダ部材 7 ' と、スキージ 9 ' などを備えている。これらスキージユニット 6， 6 ' は、駆動機構 4 a によって、印刷方向 X , X ' に移動させられる。

図 1 に示すスキージュニット 6 においては、クリーム加圧傾斜面 7 a によって加圧されたクリーム半田 8 の圧力が、クリーム加圧傾斜面 7 a とスキージ 9 とスクリーンマスク 3 とを含むほぼ閉じた曲面によりスクリーンマスク 3 の面 3 に伝わる。このため、クリーム半田 8 の圧力が十分にマスク孔 3 a に伝わることになり、マスク孔 3 a へのクリーム半田 8 の充填性が高まる。

図 1 に示すスキージュニット 6 のクリーム搔き取り面 9 a は、スクリーンマスク 3 の面 3 b に対してほぼ 9 0。の角度 S 1 をなしている。このため、印刷時にクリーム加圧傾斜面 7 a とスクリーンマスク 3 の面 3 b との間でクリーム半田 8 の圧力が上っても、その圧力でスキージ 9 が持ち上げられることがなくなり、クリーム半田 8 の搔き取り不良を防止することができる。

スクリーンマスク 3 に接するスキージ 9 の先端部付近が弹性を有しているため、基板 2やスクリーンマスク 3 のうねりにスキージ 9 の先端部を追従させることができる。このためスクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 の接き取りが良好に τわれる。

また、クリーム加圧傾斜面 7 a がスキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a よりも印刷方向 X に突出している。このため、クリーム半田 8 のローリング（図 1 に矢印 P で示す）によつてクリーム加圧傾斜面 7 a に発生する圧力を十分にマスク孔 3 a に伝えることができる。

図 2 に示す本発明の他の実施形態のスキージュニット 6 も、図 1 の実施形態と同様に、スキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a が、印刷方向 Xのスクリーンマスク 3 の面 3 b に対してほぼ 9 0 ° の角度をなしている。クリーム加圧傾斜面 7 a を有するスキージホルダ部材 7 には、クリーム加圧傾斜面 7 a に隣接してスクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 7 b が形成されている。その他の構成については、図 ² に示す実施形態は図 1 の実施形態と同様である。

この実施形態（図 2 ) では、スキージホルダ部材 7 にタリーム加圧傾斜面 7 a が設けられ、かつ、クリーム加圧傾斜面 7 a に隣接してスクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 7 b を有している。このため、クリーム加圧傾斜面 7 a により加圧されたクリーム半田 8 の圧力の高いエリアを広く設定でき、高速印刷時においてもマスク孔 3 a へのクリーム充填性を高めることができる。

図 3 に示す本発明の他のスキージュニット 6 は、スキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a が、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 b に対して 9 0 ° 以上の角度をなしている。スキージ 9 は、厚さ 1 00 μ mのステンレス鋼よりなる板パネで形成されている。その他の構成について、図 3 に示す実施形態は図 1 の実施形態と同様である。図 3 に示す実施形態も、図 1 の実施形態と同様の効果を得ることができる。

図 4 に示す本発明の他の実施形態のスキージュニット 6 は- スキージホルダ部材 7 のクリーム加圧傾斜面 7 a に隣接して、スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 7 b が形成されている。図 4 に示す実施形態も、図 2 の実施形態と同様の効果を得ることができる。 · 図 5 A と図 5 Bに示す比較例は、それぞれ、クリーム加圧傾斜面 7 a がスキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a よりも印刷方向に突出していない。これに対し図 6 Aと図 6 Bに示す実施形態は、それぞれ、クリーム加圧傾斜面 7 a がスキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a よりも印刷方向に突出している（図 5 B と図 6 B に示すスキージホルダ部材 7 は、いずれも、スクリーンマスク 3 の面 3 b とほぼ平行な面 7 b を有してレヽる。

図 5 A と図 5 Bに示すスキージホルダ部材 7 は、クリーム半田 8 と接するクリーム加圧傾斜面 7 a の上端位置 ]3 が、スキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a の先端位置ひよりも印刷方向に突出していない。このため、印刷時にクリーム搔き取り面 9 a 上でクリーム半田 8 の内圧が高まっても、スクリーンマスク 3 と接触している部分のクリーム半田 8 の圧力はあまり上昇しない。このため図 5 A と図 5 B に示すスキージホルダ部材 7 は、クリーム加圧傾斜面 7 a を有していても、マスク孔 3 a 内へのクリーム半田 8 の充填性は良好ではない。これに対し、図 6 A と図 6 B に示すスキージホルダ部材 7 は、クリーム半田 8 と接するクリーム加圧傾斜面 7 a の上端位置 β が、スキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a の先端位置ひよりも印刷方向に突出している。このため、印刷時にタリーム半田 8 の内圧が高まることにより、マスク孔 3 a 内へクリーム半田 8 を十分に充填することができる。

図 7 に示すクリーム半田印刷機は、図 4 に示す第 1 のスキージュニット 6 と、このスキージュニット 6 と向かい合わせに配置された第 2 のスキージュニット 6 ' とを有している。支持部材 4 にエアシリンダ 5 ， 5 ' が垂直に支持されている , エアシリンダ 5 ， 5 ' のピストンロッド 5 a ， 5 a によつて、スキージユニット 6 , 6 の一方を降下させ、他方を上昇させることができる。

この実施形態の場合は、 X方向に印刷するとき、第 1 のスキージユニット 6 は、スキージ 9 の弹†生力のみによって、スクリーンマスク 3 と接触する。このため、印刷終了後に基板 2 がスクリーンマスク 3 力ら離れる際のスクリーンマスク 3 の変形が少なく、良好な版離れを行なわせることができる。

X ' 方向に印刷する時には第 1 のスキージュニット 6 が上昇し、第 2 のスキージユニット 6 が下降することにより、スキージ 9 ' がスクリーンマスク 3 に接触する。

この実施形態（図 7 ) も、クリーム加圧傾斜面 7 a によつて加圧されたクリーム半田 8 が、クリーム加圧傾斜面 7 a とスキージ 9 とスクリーンマスク 3 とを含むほぼ閉じた曲面によってスクリーンマスク 3 に向けて押されるので、マスク孔 3 a へのクリーム半田 8 の充填性を高めることができる。図 8 は本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機を示している。昇降可能な印刷テーブル 1 の上に基板 2 が配置されている。基板 2 の上方にスクリーンマスク 3 が固定手段によつて固定されている。スクリーンマスク 3 には、マスク孔 3 a が形成されている。スクリーンマスク 3 の上方に位置する支持部材 4 に、エアシリンダ 5 が垂直に支持されている。ェァシリンダ 5 のビストン口ッド 5 a が支持部材 4 を摺動自在に貫通している。エアシリンダ 5 のビストンロッド 5 a の下端には、連結部材 3 1 によって、スキージユニット 6， 6 ' が互レ、に向かい合わせにつながれている。スキージュニット

6， 6 ' は、それぞれ、ピストンロッド 5 a の下端に取付けたスキージホルダ部材 7， 7 ' と、スキージホルダ部材 7 ,

7 ' に支持されたスキージ 9， 9 とを含んでいる。スキージ 9， 9 ' はスクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 を搔き取る。

スキージホルダ部材 7， 7 , に形成されたクリーム加圧傾斜面 7 a， 7 a ' は、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して、 9 0 ° 以下の角度（鋭角）をなしている。スキージホルダ部材 7， 7 の下部には、それぞれ、クリームカロ圧傾斜面 7 a , 7 a , に隣接して、スクリーンマスク 3 の面

3 b にほぼ平行な面 7 b , 7 b が形成されている。各スキージ 9， 9 'は、印刷時に前側に位置する搔き取り面 9 a ,

9 a ' が、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して 9 0 ° 以上の角度をなすよう、スキージホルダ部材 7， 7 ' に支持されている。スキージ 9 , 9 ' は、少なくともその先端部付近が弾性を有するように、例えばウレタンゴム等の弹性材によって形成されている。

この実施形態（図 8 ) のスキージユニット 6， 6 ' は、互いに逆向きで配置された一対のクリーム加圧傾斜面 7 a , 7 a と、互いに逆向きで配置された一対のスキージ 9 ， 9 ' とを備えている。各スキージ 9 , 9 一の下端（先端）の高さは互いに同じである。スキージユニット 6 ， 6 , 間の隙間の両側が側壁 3 2 a (図 8 に一方のみ図示する）によって閉じられ、上部が連結部材 3 1 の上壁 3 2 b によって閉じられている。これらクリーム加圧傾斜面 7 a， 7 a と、スクリーンマスク 3 の面 3 b に平行な面 7 b， 7 b ' と、スキージ 9 9 一と、前記両側壁 3 2 a と、上壁 3 2 b とにより、閉じたクリーム半田包囲体 3 2 c が構成されている。

クリーム半田包囲体 3 2 c の内部は、下部が開口されたクリーム半田室 3 2 となっている。クリーム半田室 3 2 に収容されたクリーム半田 8 は、クリーム半田包囲体 3 2 c によつて包囲されることにより、外気から遮蔽されている。

支持部材 4 に、ほぼ垂直にシリンダ 3 3 が支持されているシリンダ 3 3 の内部にクリーム半田 8 が収容されている。シリンダ 3 3 内に加圧気体 3 5 を導入することにより、ピストン 3 4 を下方に加圧することができる。加圧気体 3 5 によつてピストン 3 4 を加圧したとき、シリンダ 3 3 内のクリーム半田 8 がクリーム半田室 3 2 に供給される。シリンダ 3 3 の下端に設けられたノズル 3 6 は、スキージュニット 6 を貫通する通路 3 7 を介して、クリーム半田室 3 2 に連通している。シリンダ 3 3 とピストン 3 4 とノズル 3 6 などにより、クリーム半田供給機構 3 8 が構成されている。

スキージホルダ部材 7 , 7 ' には、スクリーンマスク 3 に沿う面 7 b， 7 b ' に先端を露出させた状態で、圧力センサ 2 6 , 2 6 ' が組み込まれている。図 9 に一方の圧力センサ

2 6 が示されてレヽる。圧力センサ 2 6 , 2 6 ' によってクリーム半田室 3 2 内のクリーム半田 8 の不足が検出されたとき、ビストン 3 4 の上側に加圧気体 3 5 が供給される。

支持部材 4 は、図 1 に示された実施形態の駆動機構 4 a と同様の駆動機構によって、印刷方向 X， X ' に往復駆動される。

このように構成されたクリーム半田印刷機においては、ェァシリンダ 5 によって、スキージ 9， 9 ' の下端がスクリーンマスク 3 の面 3 b に接触させられる。そしてクリーム半田室 3 2 にクリーム半田 8 が供給さる。この状態のもとで、スキージユニット 6， 6 ' が X方向に移動することにより、クリーム加圧傾斜面 7 a によってクリーム半田 8 が加圧される。その圧力により、クリーム半田 8 がスクリーンマスク 3 の面

3 b に押しつけられるため、クリーム半田 8 がマスク孔 3 a に充填される。

充填が終了したスクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 はスキージ 9 で搔き取られる。スキージュニット 6 が印刷方向に移動するときに、スクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 は、図 8 に矢印 Pで示すようにローリングする。

スキージュニット 6 の X方向への移動すなわち往路印刷が終わったのち、スキージユニット 6 , 6 , が、スクリーンマスク 3上で、図 8 の紙面と直交する方向に 1 ピッチ分移動させられる。そののち、スキージユニット 6 ， 6 , が X ,方向に移動することにより、クリーム半田 8 の復路印刷が行われる。

印刷中に圧力センサ 3 6 , 3 6 'がクリーム半田 8 の不足を検出したとき、ビストン 3 4 の上面側に加圧気体 3 5 を供給することによって、ピストン 3 4 を押し下げる。こうすることにより、シリンダ 3 3 内のクリーム半田 8 力 Sノズル 3 6 からスキージュニット 6 ' の通路 3 7 を経て、クリーム半田室 3 2 に自動的に供給される。

この実施形態では、クリーム半田室 3 2 内のクリーム半田 8 がクリーム半田包囲体 3 2 c によって包囲されることにより、外気から遮蔽されている。このため印刷時にクリーム半田 8 が空気に触れにくくなり、クリーム半田 8 の酸化ゃフラックス蒸発による性状変化を抑制できる。このことから、適正なクリーム半田 8 の押し込み力を維持し易くなる。

この実施形態は、一対のクリーム加圧傾斜面 7 a , 7 a ' と、一対のスキージ 9 , 9 ' とが、それぞれ向きを互いに逆にして対向配置されている。このため、クリーム半田 8 をクリーム半田包囲.体 3 2 c の外に溢れさせることなく、往路印刷と復路印刷とを行なうことができる。しかも、印刷時にクリーム加圧傾斜面 7 a , 7 a ' によって加圧されたクリーム半田 8 を、クリーム加圧傾斜面 7 a , 7 a ' とスキージ 9， 9 ' とスクリーンマスク 3 とを含む閉じた曲面によって、マスク孔 3 a に押込むことができる。このため、クリ ^"ム半田 8 の圧力を効果的にマスク孔 3 a に伝えることができ、タリーム半田 8 の充填性を高めることができる。

各スキージ 9， 9 ' のクリーム搔き取り面 9 a , 9 a ' が印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して 9 0 ° 以上の角度をなしているので、印刷時にクリーム半田 8 がローリングしても、スキージ 9 9 一に押し上げ力がかからなくなる。このためスキージ 9 9 ' が持ち上がることを防止できる。

少なくともスキージ 9 9 , の先端部付近が弾性を有しているので、基板 2やスクリーンマスク 3 にうねりがあってもスキージ 9， 9 ' がそれに追従してクリーム半田 8 の搔き取りを良好に行うことができる。

クリーム加圧傾斜面 7 a， 7 a の下部側に隣接して、スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 7 b， 7 b , を有しているので、クリーム加圧傾斜面 7 a , 7 a , によって加圧されたクリーム半田 8 の圧力の高いエリァを広く設定できる。このため高速印刷時においても、マスク孔 3 a へのタリーム半田 8 の充填性を高めることができる。

この実施形態のクリーム半田印刷機は、クリーム半田供給機構 3 8 を備えているので、スクリーンマスク 3 上へのタリーム半田 8 の供給を自動的にかつ容易に行なうことできる。

クリーム半田供給機構 3 8 は、クリーム半田室 3 2 内のクリーム半田 8 の圧力を検出する圧力センサ 2 6 , 2 6 ' の信号に基いて、クリーム半田室 3 2 にクリーム半田 8 を供給する。このため、印刷時に圧力センサ 2 6 ， 2 6 'がタリーム半田 8 の量の減少を検出すると、クリーム半田供給機構 3 8 により自動的にクリーム半田 8 が補給される。

図 1 0 は本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機を示している。この実施形態のスキージユニット 1 0 , 1 0 ' は、クリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a ' を有するクリーム加圧ユニット 1 1 , 1 1 ' と、スキージ 9 , 9 ' を有する搔き取りユニット 1 2 , 1 2 ' を備えている。搔き取りユニット 1 2 ， 1 2 , は、クリーム半田 8 を搔き取る機能を有している。これらクリーム加圧ユニット 1 1 ， 1 1 と、搔き取りュ -ット 1 2 ， 1 2 ' は、これらユエット間に隙間をあけない状態で、スクリーンマスク 3 の面 3 b に対して独立して接離方向に移動可能である。搔き取りュニット 1 2 ， 1 2 ' は、上下方向に移動できるよう、図示しないガイド部材によってガイドされている。このガイド部材は、クリーム加圧ュニット 1 1 ， 1 1 , に設けられている。クリーム加圧ユニット 1 1 , 1 1 ' をエアシリンダ 5 ， 5 で上昇させる際には、搔き取りユニット 1 2 , 1 2 ' も一緒に上昇する。スキージ 9 , 9 は、本実施形態ではウレタンゴムによって形成されている。

クリーム加圧ュニット 1 1 , 1 1 ' は、ほぼコ字形のスキージガイド部材 1 3 , 1 3 を備えている。スキージガイド部材 1 3 , 1 3 ' の印刷方向の前面の下部には、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して 9 0 ° より小さい鋭角のクリーム加圧傾斜面 1. 3 a， 1 3 a ' が形成されている。スキージガイド部材 1 3， 1 3 ' の下端には、クリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a 一に連続して、スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 1 3 b， 1 3 b ' が形成されている。

スキージガイド部材 1 3 , 1 3 の下部には、搔き取りュニット 1 2 , 1 2 ' と対向する側に垂直面 1 3 c ， 1 3 c ' が形成されている。クリーム加圧ユニット 1 1， 1 1 ' は、印刷時の反力を受けても上昇しないように、エアシリンダ 5， 5 によつて支持体 4 に支持されている。

接き取りュニット 1 2， 1 2 は、スキージホルダ部材 1

4， 1 4 一とスキージ 9 , 9 ' とを備えている。搔き取りュニット 1 2， 1 2 ' は、スキージガイド部材 1 3， 1 3 ' の垂直面 1 3 c , 1 3 c ' に摺動自在に接触している。搔き取りユニット 1 2， 1 2 'の搔き取り面 9 a， 9 a 'は、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対してほぼ 9 0 ° の角度をなしている。

これら搔き取りユニット 1 2 , 1 2 ' は、付勢部材としてのコイノレバネ 1 5， 1 5 によって、スクリーンマスク 3 に向かって付勢されている。コイルバネ 1 5 , 1 5 ' は、スキージガイド部材 1 3 , 1 3 ' によって支持されている。スキージユニット 1 0 , 1 0 , を支える支持体 4 は、駆動機構 4 a によって印刷方向 X， X に駆動される。

基板 2 を載せた印刷テーブル 1 を上昇させることにより、基板 2がスクリーンマスク 3 の下面に当接される。スキージ 9 をスクリーンマスク 3 の面に接触させ、スキージユニット 1 0 を例えば X方向に移動させることにより、スクリーンマスク 3上のクリーム半田 8 をクリーム加圧傾斜面 1 3 a によつて加圧する。

この実施形態では、クリーム加圧傾斜面 1 3 a によって加圧されたクリーム半田 8 が、クリーム加圧傾斜面 1 3 a と、スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 1 3 b と、スキージ 9 と、スクリーンマスク 3 とを含むほぼ閉じた曲面によつて、スクリーンマスク 3 の面 3 b に押付けられる。このため、印刷時にクリーム半田 8 に作用する圧力によって、タリーム半田 8 を効果的にマスク孔 3 a 内に充填させる。そしてスキージ 9 によってスクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 が搔き取られる。

上記の往路印刷が終了し、スキージ 9 が停止すると、印刷テーブル 1 が基板 2 と共に下降することにより、基板 2 がスクリーンマスク 3 から離れるとともに、基板 2上の所望位置に転写されているクリーム半田 8 もスクリーンマスク 3 力ら離れる。こうして、所望位置にクリーム半田 8 が印刷された基板 2 が得られる。

この実施形態では、スキージ 9 のクリーム搔き取り面 9 a が、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して、ほぼ 9 0 ° の角度をなしている。このため、印刷時にクリーム加圧傾斜面 1 3 a とスクリーンマスク 3 との間でクリーム半田 8 の圧力が上っても、その圧力でスキージ 9 が持ち上げられることはない。また、クリーム加圧ユニット 1 1 が印刷時の反力によって上昇しないように、ユニット 1 1 がエアシリンダ 5 を介して支持体 4 に支持されている。このため、タリーム加圧ュニット 1 1 とスクリーンマスク 3 との間にあるクリーム半田 8 の圧力が変化することを防止できる。

しかも、クリーム加圧ュ - ット 1 1 と、搔き取りュニット 1 2 とが、互いに隙間をあけない状態で、スクリーンマスク 3 に対して独立して上下方向に移動可能である。このため、印刷時にクリーム半田 8 に生じる圧力を逃がすことがない。また、印刷速度やクリーム半田 8 の粘度および量などが変化しても、スキージ 9 によるクリーム半田 8 の搔き取り性が影響されなくなる。従って、印刷条件を変えるたびに、スキージ 9 によるクリーム半田 8 の搔き取り性を確認する必要がなくなるとともに、印圧パラメータを設定する必要がなくなる。また、スクリーンマスク 3 上の所定位置にスキージ 9 を保持した状態のまま、クリーム加圧傾斜面 1 3 a を上下させることによって、クリーム半田 8 の圧力設定や圧力調整を行なうことができる。エアシリンダ 5 の押圧力は、スキージ 9 に直接伝わらないから、エアシリンダ 5 の押圧力がスクリーンマスク 3 に作用することを回避できる。

なお、スキージュニット 1 0 を図 1 0 に X ' で示す方向に移動させて、クリーム半田 8 の復路印刷を行なう場合も、往路印刷の場合と同様の作用，効果を得ることができる。

このクリーム半田印刷機は、クリーム加圧ユニット 1 1 , 1 1 に、スクリーンマスク 3 の面 3 b とほぼ平行な面 1 3 b ， 1 3 b ' を形成している。このため、印刷時にクリーム加圧傾斜面 1 3 a， 1 3 a ' によって加圧されるクリーム半田 8 の圧力の高いエリアを広く設定できる。このため、高速印刷時においてもマスク孔 3 a へのクリーム充填性を高めることができる。スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 1 3 b , 1 3 b ' と、スクリーンマスク 3 の面 3 a との間隔を調整することにより、印圧を調整することができる。

このクリーム半田印刷機では、クリーム半田 8 の粘度が高い程、クリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a ' の角度 θ 2 が小さい程、印刷速度が大きい程、面 1 3 b , 1 3 b ' 力らスクリーンマスク 3 までの距離が小さい程、クリーム半田 8 を大きな押し込み力でマスク孔 3 a に充填することができる。クリーム半田 8 の押し込み力が高すぎると、クリーム半田 8 の一部が、マスク孔 3 a を通してスクリーンマスク 3 の裏面側に漏れることにより、ブリッジ接続の原因になる。クリーム半田 8 の押し込み力が弱すぎると、マスク孔 3 a にクリーム半田 8 が完全に充填されないという問題が発生する。

このクリーム半田印刷機では、スキージ 9， 9 ' を有する搔き取りユニット 1 2 , 1 2 ' を、コィノレノネ 1 5 , 1 5 ' によって、少なくとも印刷時にスクリーンマスク 3 に向かつて付勢している。このため、クリーム半田 8 の圧力が高まつても、スキージ 9， 9 ' が押し上げられることがなくなり、スキージ 9， 9 をスクリーンマスク 3 に確実に接触させることができる。

図 1 0 に示すクリーム半田印刷機を用いて、以下に示す条件のもとで、スクリーンマスク 3 上のクリーム半田 8 を搔き取るのに必要なシリンダ推力（印圧）を測定する実験が行われた。

クリーム加圧傾斜面 1 3 a の傾斜角度 Θ 2 : 60°

クリーム半田 8 の粘度： 200 P a ■ s

スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 1 3 b 力、らスクリーンマスク 3 の面 3 b までの距離： 5 m m

印刷速度： O 〜210 m mZ s

この実験の結果を図 1 1 に示す。図 1 1 において、線分 A は、図 2 4 に示す従来のクリーム半田印刷機のスキージュニットによる結果である。線分 B は、図 1 0 に示すクリーム半田印刷機のスキージュエツト 1 0 による結果である。従来のスキージュニットではクリーム半田 8 の搔き取りに必要な力はエアシリンダ 5 の推力である。図 1 0 に示すスキージュュット 1 0 の場合、クリーム半田 8 の搔き取りに必要なカはコィ /レバネ 1 5 の力である。

従来のクリーム半田印刷機のスキージュニットでは、線分 Aに示されるように、搔き取りに必要な力が、印刷速度によつて大きく変化した。このため搔き取り不良を生じさせないための印圧設定が必要であった。これに対し、本発明に係るスキージュニット 1 0 では、印刷速度によらずほぼ一定の付勢力によって、クリーム半田 8 を搔き取ることができた。

図 1 2 は本発明の他の実施形態のスキージュ - ット 1 0 を示している。この本実施形態のスキージ 9 は、薄い金属板によって形成されている。例えば、厚さ 0.2 m mのバネ鋼板によってスキージ 9 が形成されている。スキージ 9 はほぼ垂直のスキージホルダ部材 1 4の印刷方向前面に固定されている。

スキージ 9 の下部は、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面

3 b に対して 9 0 ° 以上の角度をなしている。他方のスキージ 9 ' (図示しない）もスキージ 9 と同様に形成されている。このようなスキージユニット 1 0 , 1 0 ' でも、図 1 0 に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。

図 1 3 は本発明の他の実施形態のスキージュニット 1 0， 1 0 を示している。この実施形態は、搔き取りュニット 1 2， 1 2 ' をスクリーンマスク 3 に向けて付勢するための付勢手段として、エアシリンダ 1 5 A , 1 5 A , を備えている。これらエアシリンダ 1 5 A , 1 5 A ' はスキージガイド部材 1 3 , 1 3 ' の上部に設けられている。

エアシリンダ 1 5 A , 1 5 A ' のそれぞれのビストンロッド 1 5 a， 1 5 a ' は、スキージガイド部材 1 3 , 1 3 ' の上部を、摺動自在に貫通している。ビストンロッド 1 5 a , 1 5 a のそれぞれの下端に、スキージホルダ部材 1 4， 1

4 ' が接続されている。その他の構成について、この実施形態は図 1 0 に示す実施形態と同様であるため、両者に対応する部分に同一の符号が付けられている。

この実施形態では、エアシリンダ 1 5 A， 1 5 A ' によつてスキージホルダ部材 1 4， 1 4 'が付勢されるため、スキージガイド部材 1 3， 1 3 の高さにかかわらず、スクリーンマスク 3 に対するスキージ 9， 9 ' の押付け力を一定に保つことができる。図 1 4 A と図 1 4 B は、本発明の他の実施形態のスキージユニット 1 0 を示している。この実施形態では、エアシリンダ 1 5 Aのビストンロッド 1 5 a とスキージホルダ部材 1 4 とが、フローティングジョイント 1 6 により連結されている。フローティングジョイント 1 6 は、スキージガイド部材 1 3 とスキージホルダ部材 1 4 とが、印刷方向の正面側から見て、左右（図 1 4 Aに矢印 Qで示す方向）に揺動することを許容する。

このフローティングジョイント 1 6 は、ビストンロッド 1 5 a の下端に設けられた前後方向に沿う柱状部 1 6 a と、柱状部 1 6 a に対して前記揺動方向に回動可能な把持部 1 6 b とを含んでいる。把持部 1 6 b はスキージホルダ部材 1 4 の上面に突設されている。他方のスキージホルダ部材 1 4 ' とスキージ 9 ' (いずれも図示せず）も、上記と同様に左右方向に揺動できるように構成されている。

この実施形態では、スキージ 9 がフローティングジョイント 1 6 によってスキージガイド部材 1 3 に接続されているため、基板 2 とスクリーンマスク 3 とが、印刷方向の正面側から見て左または右に傾斜していても、スキージ 9 によるクリーム半田 8 の搔き取りを、支障なく行なうことができる。

図 1 5 は、本発明の他の実施形態のスキージュニット 1 0 を示している。この実施形態では、クリーム加圧ユニット 1 1 と接き取りユニット 1 2 との間に、ゴムや発泡樹脂などからなるシール部材 1 7 が設けられている。このシール部材 1 7 によって、クリーム加圧ュ- ット 1 1 と搔き取りュニット 1 2 との間がシールされている。他方のクリーム加圧ュニット 1 1 一と搔き取りユニット 1 2 , (いずれも図示せず）との間にも、同様のシール部材 1 7 'が設けられている。

シール部材 1 7 を備えたスキージュニット 1 0 によれば、クリーム加圧ュニット 1 1 と搔き取りュニット 1 2 との間の隙間から加圧状態のクリーム半田 8 が外部に漏れることが無くなる。このため、印刷時にクリーム半田 8 の圧力が低下することを確実に防止できるとともに、クリーム半田 8 を無駄なく有効に利用することができる。

図 1 6 は、本発明の他の実施形態のスキージュエツト 1 0 を示している。この実施形態では、クリーム加圧ユニット 1 1 と搔き取りユエット 1 2 との間に、厚さ 0. 1 m m前後の板パネからなるシール部材 1 7 Aが設けられている。このシ一ル部材 1 7 Aによって、クリーム加圧ュ - ット 1 1 と搔き取りユエット 1 2 との間がシールされている。他方のクリーム加圧ュュット 1 1 と搔き取りユニット 1 2 ' (いずれも図示せず）との間にも、同様のシール部材 1 7 A が設けられている。

このようなシール部材 1 7 Aを備えたスキージュニット 1 0 も、図 1 5 に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、板パネからなるシール部材 1 7 Aを使用すれば、搔き取りュニット 1 2 に対するシール部材 1 7 Aの接触面積が減るため、搔き取りュニット 1 2 の上下方向の動きが円滑になる。

図 1 7 は本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機を示してレヽる。この印刷機では、エアシリンダ 5， 5 ' のピストンロッド 5 a , 5 a , の上端部が、それぞれのエアシリンダ 5 , 5 ' の上端から上方に突出している。これらのピストンロッド 5 a ， 5 a の上端部に、それぞれ間隔設定機構 i 8 , 1 8 ' が取付けられている。

間隔設定機構 1 8， 1 8 ' は、それぞれ、ビストンロッド 5 a , 5 a ,の上端部の外周に摺動自在に嵌められた可動ストッパー部材 1 8 a ， 1 8 a ' を備えている。操作部材 1 8 b , 1 8 b , を回すことにより、可動ストッパー部材 1 8 a , 1 8 a ' のそれぞれの高さを調整することができる。可動ストッパー部材 1 8 a , 1 8 a ' の高さに応じて、ビストン口ッド 5 a , 5 a ,の下降側停止位置を調整することができる。このため、スキージガイド部材 1 3， 1 3 の下面 1 3 b ， 1 3 b からスクリーンマスク 3 までの距離を容易に調整することができる。従って印圧の調整を容易に行なうことができる。

なお、間隔設定機構 1 8 ， 1 8 としては、ピストンロッド 5 a ， 5 a ' の上端部の外周にそれぞれネジ部を設け、これらのネジ部に可動ストッパー部材として機能するナツトをそれぞれ螺合し、これらナツトの高さを変えるように構成してもよい。

図 1 8 は、本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機を示している。この実施形態では、スキージガイド部材 1 3 の両端部の上面に垂直に設けた、ガイドロッド 1 9 a， 1 9 b を備えている。支持部材 4 の上部にガイドブッシュ 2 0 a , 2 0 b が固定されている。ガイドロッド 1 9 a ， 1 9 b は、それぞれガイドブッシュ 2 0 a， 2 0 b を上下方向に摺動自在に揷通している。

スキージガイド部材 1 3 の中央上面に、ボールネジ 2 1 が垂直に立設されている。ボールネジ 2 1 は、ナット部材 2 2 に螺合されている。ナット部材 2 2 は、支持部材 4 の上面に回転自在に支持されている。ポールネジ 2 1 は、支持部材 4 を上下方向に貫通している。ナツト部材 2 2 の外周にプーリ

2 3 a が設けられている。対をなすプーリ 2 3 a， 2 3 b にベルト 2 3 c が掛け渡されてレ、る。これらプーリ 2 3 a , 2

3 b とベルト 2 3 c は、回転力伝達機構 2 3 を構成している。プーリ 2 3 b は、モータ 2 4 によって正逆方向に回転駆動させることができる。これらポールネジ 2 1 、ナット部材 2 2、回転力伝達機構 2 3及びモータ 2 4等により、スキージユニット自動昇降機構 2 5 が構成されている。なお、他方のスキージガイド部材 1 3 (図示せず）にも同様の構成のスキージユニット自動昇降機構 2 5 (図示せず）が設けられてレヽる。

なお、これらスキージユニット自動昇降機構 2 5 , 2 5 ' は、それぞれ、スキージガイド部材 1 3， 1 3 ' の上部に立設したラックと、これに嚙み合うピニオンと、このピニオンを回転するモータとによって構成することもできる。

このようなスキージュ -ット自動昇降機構 2 5， 2 5 一を備えたクリム半田印刷機によれば、スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 1 3 b , 1 3 b ' とスクリーンマスク 3 の面 3 b との間隔 Gを、自動調整することができる。

図 1 9 は、本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機の一部を示している。この実施形態では、スキージガイド部材 1 3 の下部に圧力センサ 2 6 が取付けられている。圧力センサ 2 6 の下端部は、スクリーンマスク 3 の面 3 b とほぼ平行な面 1 3 b に露出している。圧力センサ 2 6 を備えていることにより、スキージガイド部材 1 3 の上記の面 1 3 b と、スクリーンマスク 3 の面 3 b との間に存在するクリーム半田 8 の圧力、即ち印圧を測定することができる。

例えば、この圧力センサ 2 6 から出力される圧力値を、図 1 8 に示すスキージュ -ット自動昇降機構 2 5 のモータ 2 4 を制御する制御器に与えることにより、スキージガイド部材 1 3 の面 1 3 b と、スクリーンマスク 3 の面 3 b との間の距離 Gを制御することが可能となる。これにより、常に一定な印圧のもとで印刷を行なうことが可能となる。このため、印刷速度ゃクリーム半田の粘度、クリーム半田の量などが変化しても、常に印圧を一定に保てることにより、安定したタリーム半田の印刷が可能になる。

図 2 0 は本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機を示している。この実施形態では、スキージホルダ部材 1 4， 1 4 のそれぞれに、例えば幅 1 c m、厚さ 0.³ m mの金属板力らなる支持部材 2 7， 2 7 'が固定されている。これら支持部材 2 7， 2 7 ' はスキージホルダ部材 1 4， 1 4 'の上方に延ぴている。スキージガイド部材 1 3， 1 3 , の上部にそれぞれ受け部材 2 8 , 2 8 が設けられている。受け部材 2 8 , 2 8 は、それぞれに対応する支持部材 2 7， 2 7 ' の背面を支持可能な位置に形成されている。

スキージガイド部材 1 3， 1 3 , の上部に、それぞれエアシリンダ 2 9 , 2 9 , が設けられている。エアシリンダ 2 9， 2 9 ' の各ピストンロッド 2 9 a， 2 9 a ' の先端は、それぞれ受け部材 2 8， 2 8 ' と対向している。受け部材 2 8， 2 8 ' と、エアシリンダ 2 9 , 2 9 ' とにより、搔き取りュニット 1 2， 1 2 'が下降することを阻止するためのスキージ下降阻止機構 3 0， 3 0 , が構成されている。その他の構成について、この実施形態は図 1 0 に示す実施形態と同様である。

スキージ下降阻止機構 3 0， 3 0 , を備えた上記実施形態によれば、印刷終了後に基板 2 をスクリーンマスク 3 から離す前に、エアシリンダ 2 9， 2 9 ' を動作させることにより、ピストンロッド 2 9 a， 2 9 a ' と受け部材 2 8 , 2 8 一との間に支持部材 2 7， 2 7 , の上部を挟むことができる。このため、基板 2 をスクリーンマスク 3 から離す際に、搔き取りユエット 1 2， 1 2 'がスクリーンマスク 3 を押してしまうことを阻止できる。

もし、スクリーンマスク 3 の一部が搔き取りユニット 1 2， 1 2 によって下方に押されてしまうと、その部分のスクリーンマスク 3 が下方に突出するため、基板 2 がスクリーンマスク 3 力、ら一様に離れることができなくなってしまう。し力、るに、スキージ下降阻止機構 3 0 , 3 0 ' を備えた前記実施形態によれば、このような問題を回避することができる。また、一対のスキージュ - ット 1 0 , 1 0 'の双方をスクリーンマスク 3 上に降ろした状態で使用する場合に、例えば、印刷に使用しない方のスキージ 9 ' をスキージ下降阻止機構 3 0 ' によってロックしておくことができる。この場合、使用中のスキージ 9 を印刷直後に上昇させる必要がないため、搔き取りュニット 1 2 が上昇する際にこのュニット 1 2 に付着したクリーム半田 8 がスクリーンマスク 3 上に飛散するのを防止できる。しかも、クリーム半田 8 がユニット 1 2 力、らスクリンマスク 3 上に落下しきるまで待機する必要がなくなる。

また、一対のスキージユニット 1 0 , 1 0 によって、クリーム半田 8 が囲まれるため、クリーム半田 8 が大気と接する面積を減らすことができる。このため、スクリーンマスク 3上のクリーム半田 8 が乾燥することを防止できる。

なお、コイルパネ 1 5， 1 5 を用いる代りに、搔き取りユニット 1 2， 1 2 ,の自重を利用して、搔き取りユニット 1 2 , 1 2 ' をスクリーンマスク 3 に向かって押付けることもできる。

図 2 1 は、本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機を示している。この実施形態において、図 8 に示す実施形態と共通の箇所には共通の符号を付している。図 2 1 に示す実施形態のスキージユニット 6 , 6 ' は、連結部材 3 1 によって互いにつながれている。各スキージユニット 6 ， 6 ' は、それぞれ、クリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a , を有するスキージガイド部材 1 3， 1 3 と、スキージ 9 , 9 ' を有するスライドホルダ部材 1 4 , 1 4 ' とを有してレ、る。

スキージガイド部材 1 3 , 1 3 ' と、スライドホルダ部材 1 4 ， 1 4 ' とは、スクリーンマスク 3 の面 3 b に対して独立して接離する方向に移動可能である。スキージガイド部材 1 3 ， 1 3 ' と、スライドホルダ部材 1 4 , 1 4 ' との間に、それぞれ弾性を有するシール材 1 0 0 , 1 0 0 が設けられている。シール材 1 0 0 , 1 0 0 ' は、スキージガイド部材 1 3 , 1 3 ' に支持されている。シール材 1 0 0 , 1 0 0 ' のそれぞれの先端は、スライドホルダ部材 1 4 , 1 4 の側面に圧接している。スライドホルダ部材 1 4， 1 4 'は、クリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a , を有するスキージガイド部材 1 3 ， 1 3 に、上下方向に移動可能に支持されている。

スキージ 9 ， 9 ' の搔き取り面 9 a , 9 a , は、それぞれ、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して 9 0 ° 以上の角度をなしている。スキージ 9 ， 9 ' は、例えばウレタンゴムによって形成されている。

それぞれクリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a ' を有する一対のスキージガイド部材 1 3 , 1 3 ' が、互いに逆向きに配置されている。これらスキージガイド部材 1 3 ， 1 3 ' には、それぞれ、スクリーンマスク 3 の面 3 b にほぼ平行な面 1 3 b ， 1 3 b '力 S形成されてレ、る。この面 1 3 b , 1 3 b ' と、クリーム加圧傾斜面 1 3 a ， 1 3 a , と、スキージガイド部材 1 3 ， 1 3 ' の幅方向の両端に位置する両側壁と、連結部材 3 1 などにより、外気と遮蔽されたクリーム半田包囲体 3 2 c が構成されている。クリーム半田包囲体 3 2 c の内部は、下部が開口されたクリーム半田室 3 2 となっている。

クリーム半田室 3 2 には、図 8 に示す実施形態と同じ構成のクリーム半田供給機構 ₃ 8 のノズル 3 6 力、ら、クリーム半田 8 が、通路 3 7 を経て、クリーム半田室 3 2 に供給される。エアシリンダ 5 のピストンロッド 5 a の途中に、ロードセノレよりなる圧力センサ 1 1 0 が組み込まれている。圧力センサ 1 1 0 は、スキージガイド部材 1 3， 1 3 に作用するタリーム半田 8 のローリングによる圧力を検出する。クリーム半田室 3 2 内のクリーム半田 8 の量が少なくなると、印刷時のクリーム半田 8 の圧力が減少する。この圧力の減少が、圧力センサ 1 1 0 によって検出されたとき、シリンダ 3 3 内部の' ビストン 3 4 の上方に加圧気体 3 5 が供給される。

クリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a ' を有するスキージガィド部材 1 3 , 1 3 , は、印刷時に生じる反力によって上昇しないように、エアシリンダ 5 によつて支持体 4 に支持されている。スキージ 9， 9 , を有するスライドホルダ部材 1 4， 1 4 , は、バネ等の付勢部材 1 1 2 によって、スクリーンマスク 3 に向かって、それぞれ付勢されている。

この実施形態では、クリーム加圧傾斜面 1 3 , 1 3 a ' を有するスキージガイド部材 1 3， 1 3 , と、スライドホルダ部材 1 4， 1 4 とが、互いに隙間をあけない状態で上下方向に移動することができる。そしてクリーム搔き取り面 9 a , 9 a 'が、印刷方向のスクリーンマスク 3 の面 3 b に対して 9 0 ° 以上の角度をなしている。このためスキージ 9， 9 ' をスクリーンマスク 3 上の所定位置に保持した状態のまま、クリーム加圧傾斜面 1 3， 1 3 a ' を上下させることにより、クリーム半田 8 の印圧調整を行なうことができる。

図 2 2 と図 2 3 は、本発明の他の実施形態のクリーム半田印刷機を示している。この実施形態において、図 2 1 に示す実施形態と対応する部分には、同一符号を付している。

図 2 2 と図 2 3 に示された実施形態では、クリーム加圧傾斜面 1 3 a , 1 3 a ' を有するスキージガイド部材 1 3 , 1 3 の上端をつないでいる連結部材 3 1 の内部に、シリンダ 3 3 が形成されている。シリンダ 3 3 の内部にビストン 3 4 がある。ピストン 3 4 は、支持部材 4 に支持された 2個のェァシリンダ 1 1 1 によって、加圧することができる。タリーム半田包囲体 3 2 c は、一対のスキージガイド部材 1 3， 1 3 ' と、一対の側壁 3 2 a および上壁 3 2 b (図 2 3 に示す）などによって構成されている。クリーム半田包囲体 3 2 c の内部に、外部と遮断されたクリーム半田室 3 2が形成されている。

シリンダ 3 3 の内部にクリーム半田 8 が収容されている。エアシリンダ 1 1 1 によってビストン 3 4 を加圧することにより、シリンダ 3 3 内のクリーム半田 8 が、通路 3 7 を経てクリーム半田包囲体 3 2 c の内部、すなわちクリーム半田室 3 2 に供給される。図 2 2 に示す実施形態では、クリーム半田供給機構 3 8 の要部が連結部材 3 1 内に組み込まれている , このため外観をシンプル化することができる。特に、この実施形態によれば、スキージユニット 6， 6 , が幅方向に長い場合でも、容易に適用することができる。その他の構成は、図 2 1 に示す実施形態と同様になつているため、図 2 1 に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。

なお、図 2 1 および図 2 2 に示した各実施形態において、図 9 に示した圧力センサ 2 6 を、スクリーンマスク 3 とほぼ平行な面 1 3 b , 1 3 b に、このセンサ 2 6 の先端を露出させた状態で設けてもよい。産業上の利用の可能性

本発明のスキージュニットは、クリーム半田印刷機をはじめとして、スクリーンマスクを用いる印刷機の分野に利用することができる。

Claims

求の範囲

1 . スクリーンマスク（ 3 ) 上のクリーム半田（ 8 ) を印刷時に加圧することにより該クリーム半田（ 8 ) をマスク孔

( 3 a ) に充填するクリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) を有する部材（ 7 ) 一一嘖 ( 1 3 ) と、

前記スクリーンマスク（ 3 ) に沿って印刷方向に移動可能なスキージ（ 9 ) であって、前記スクリーンマスク（ 3 ) 上の前記クリーム半田（ 8 ) を搔き取るクリーム搔き取り面

( 9 a ) を有するスキージ（ 9 ) とを具備し、

前記クリーム搔き取り面（ 9 a ) が、印刷方向のスクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に対して、 9 0 ° 以上の角度

( Θ 1 ) をなしていることを特徴とするスキージユニット。

2 . 請求項 1 に記載されたスキージュニットにおいて、前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) とスキージ

( 9 ) とスクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) によって、クリーム半田包囲体（ 3 2 c ) の少なくとも一部が形成されていることを特徴とする。

3 . 請求項 1 に記載されたスキージュニットにおいて、前記スキージ（ 9 ) は、少なくとも前記スクリーンマスク

( 3 ) に接する先端部付近が、弾性を有する材料によって構成されていることを特徴とする。

4 . 請求項 1 に記載されたスキージュ - ットにおいて、前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) が前記スキージ（ 9 ) のクリーム搔き取り面（ 9 a ) よりも前記印刷方向に突出していることを特徴とする。

5 . 請求項 1 に記載されたスキージュニットにおいて、前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) を有する部材

( 7 ) ( 1 3 ) には、前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) に隣接して前記スクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に沿う面（ 7 b ) ( 1 3 b ) が形成されていることを特徴とする。

6 . 請求項 1 に記載されたスキージュ - ットにおいて、前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) を有するクリーム加圧ユニット（ 1 1 ) と、前記スキージ（ 9 ) を有する搔き取りユニット（1 2 ) とを具備し、

これらクリーム加圧ユエット（ 1 1 ) と搔き取りュ - ット ( 1 2 ) とが、互いに隙間をあけない状態でそれぞれ独立して前記スクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に対して接離する方向に移動可能であることを特徴とする。

7 . 請求項 6 に記載されたスキージュニットにおいて、前記クリーム加圧ユニット（ 1 1 ) に対して前記搔き取りユニット（ 1 2 ) が下降することを阻止可能なスキージ下降阻止機構（3 0 ) を備えていることを特徴とする。

8 · マスク孔 ( 3 a ) を有するスクリーンマスク（ 3 ) と印刷方向のスクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に対して

9 0 ° 以下の角度（ 0 2 ) をなすクリーム加圧傾斜面（ 7. a ) ( 1 3 a ) を有する部材（ 7 ) ( 1 3 ) と、

前記スクリーンマスク（ 3 ) に沿って印刷方向に移動可能なスキージ（ 9 ) であって、前記スクリーンマスク（ 3 ) 上の前記クリーム半田（ 8 ) を搔き取るクリーム搔き取り面 ( 9 a ) を有するスキージ（ 9 ) と、

前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) を有する部材 ( 7 ) ( 1 3 ) と前記スキージ（ 9 ) を印刷方向に移動させる駆動機構（ 4 a ) とを具備し、

前記クリーム接き取り面（ 9 a ) が、印刷方向のスクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に対して、 9 0 ° 以上の角度 ( Θ 1 ) をなしていることを特徴とするクリーム半田印刷機。

9 . 請求項 8 に記載されたクリーム半田印刷機において、前記タリム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) を有するタリーム加圧ユニット（ 1 1 ) と、前記スキージ（ 9 ) を有する搔き取りユエット（ 1 2 ) とを具備し、

これらクリーム加圧ュニット（ 1 1 ) と搔き取りュニット ( 1 2 ) とが、互いに隙間をあけない状態でそれぞれ独立して前記スクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に対して接離する方向に移動可能であり、

前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) を有するタリーム加圧ユニット（ 1 1 ) が、印刷時の反力によって上昇することを抑制する支持体（ 4 ) を備えていることを特徴とする。

1 0 . 請求項 9 に記載されたクリーム半田印刷機において、前記スキージ（ 9 ) を有する搔き取りユニット（ 1 2 ) を、少なくとも印刷時に前記スクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に接触させる付勢部材（ 1 5 ) を備えていることを特徴とする。

1 1 . 請求項 9 に記載されたクリーム半田印刷機において，前記クリーム加圧ュ - ット（ 1 1 ) と搔き取りュニット（ 1 2 ) との間に、シール部材（ 1 7 ) ( 1 7 a ) が設けられていることを特徴とする。

1 2 . 請求項 9 に記載されたクリーム半田印刷機において前記クリーム加圧ュ - ット（ 1 1 ) は、前記スクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) にほぼ平行な面（ 7 b ) ( 1 3 b ) からスクリーンマスク（ 3 ) までの距離を調整する間隔設定機構（ 1 8 ) を備えていることを特徴とする。

1 3 . 請求項 9 に記載されたクリーム半田印刷機において前記クリーム加圧ユニット（ 1 1 ) は、前記支持体（ 4 ) を昇降させるスキージユニット自動昇降機構（ 2 5 ) を備えていることを特徴とする。

1 4 . 請求項 9 に記載されたクリーム半田印刷機において前記クリーム加圧ユニット（ 1 1 ) は、前記スクリーンマスク（ 3 ) 上の前記クリーム半田（ 8 ) の圧力を検出する圧力センサ（ 2 6 ) を備えていることを特徵とする。

1 5 . スクリーンマスク（ 3 ) 上のクリーム半田（ 8 ) を加圧することにより該クリーム半田（ 8 ) をマスク孔（ 3 a ) に充填する第 1 のクリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) と、

前記第 1 のクリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) と向きを逆にして対向配置され、スクリーンマスク（ 3 ) 上のタリーム半田（ 8 ) を加圧することにより該クリーム半田（ 8 ) をマスク孔（ 3 a ) に充填する第 2 のクリーム加圧傾斜面 ( 7 a ' ) ( 1 3 a ' ) と、前記スクリーンマスク（ 3 ) に沿って印刷方向に移動可能な第 1 のスキージ（ 9 ) であって、前記スクリーンマスク ( 3 ) 上の前記クリーム半田（ 8 ) を搔き取るクリーム搔き取り面（ 9 a ) を有する第 1 のスキージ（ 9 ) と、

前記第 1 のスキージ（ 9 ) と向きを逆にして対向配置され. 前記スクリーンマスク（ 3 ) に沿って印刷方向に移動可能な第 2 のスキージ（ 9 ' ) であって、前記スクリーンマスク ( 3 ) 上の前記クリーム半田（ 8 ) を接き取るクリーム搔き取り面（ 9 a ' ) を有する第 2 のスキージ（ 9 ' ) と、

前記第 1 および第 2 のスキージ（ 9 ) ( 9 ' ) 間のタリーム半田（ 8 ) を包囲するクリーム半田室（ 3 2 ) を形成するクリーム半田包囲体（ 3 2 c ) と、

を具備したことを特徴とするスキージュニット。

1 6 . 請求項 1 5 に記載されたスキージュ - ットにおいて前記第 1 のスキージ（ 9 ) のクリーム搔き取り面（ 9 a ) が、印刷方向のスクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に対し 9 0 ° 以上の角度（ 0 1 ) をなし、前記第 2 のスキージ

( 9 ' ) のクリーム搔き取り面（ 9 a , ) も、印刷方向のスクリーンマスク（ 3 ) の面（ 3 b ) に対し 9 0 ° 以上の角度

( Θ 1 ) をなしていることを特徴とする。

1 7 . 請求項 1 5 に記載されたスキージュ - ットにおいて前記クリーム半田室（ 3 2 ) に、前記クリーム半田（ 8 ) を供給するクリーム半田供給機構（ 3 8 ) が接続されていることを特徴とする。

1 8 . 請求項 1 7 に記載されたスキージュ -ットにおいて前記クリーム半田供給機構（ 3 8 ) の少なくとも一部が、前記クリーム加圧傾斜面（ 7 a ) ( 1 3 a ) を有する部材 ( 7 ) ( 1 3 ) に組み込まれていることを特徴とする。

1 9 . 請求項 1 7 に記載されたスキジュ -ットにおいて、前記クリーム半田室（ 3 2 ) 内のクリーム半田（ 8 ) の圧力を検出する圧力センサ（ 2 6 ) が設けられ、該圧力センサ ( 2 6 ) からの信号に基いて前記クリーム半田供給機構（ 3 8 ) が前記クリーム半田室（ 3 2 ) にクリーム半田（ 8 ) の供給を行なうことを特徴とする。

2 0 . 請求項 1 5 に記載されたスキージュニットにおいて、前記第 1 および第 2 のクリーム加圧傾斜面（ 1 3 a ) ( 1 3 a ' ) がそれぞれ形成されている部材（ 1 3 ) ( 1 3 ' ) と、これら各部材（ 1 3 ) ( 1 3 ' ) に対してそれぞれ隙間をあけないようにして上下方向に移動可能に設けられた第 1 および第 2 のスライドホルダ部材（ 1 4 ) ( 1 4 ' ) を有し、これらスライドホルダ部材（ 1 4 ) ( 1 4 ' ) のそれぞれに前記第 1 およぴ第 2 のスキージ（ 9 ) ( 9 ' ) が設けられていることを特徴とする。