WO2002033862A1

WO2002033862A1 - Dispositif de radiocommunication, dispositif d'emission et dispositif de reception

Info

Publication number: WO2002033862A1
Application number: PCT/JP2001/009105
Authority: WO
Inventors: Eiji Suematsu; Hiroyo Ogawa; Kiyoshi Hamaguchi; Yozo Syoji
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha; Communications Research Laboratory, Independent Administrative Institution
Priority date: 2000-10-18
Filing date: 2001-10-17
Publication date: 2002-04-25
Also published as: JP2002125206A; US7697574B2; EP1330059A4; US20040015990A1; EP1330059B1; EP1330059A1

Description

明細書無線通信装置、送信装置および受信装置技術分野

本発明は、無線通信装置、送信装置および受信装置に関し、特に複数種類の信号を無線伝送する無線通信装置、送信装置および受信装置に関するものである。背景技術

ミリ波帯の信号を送受信するミリ波帯送受信装置の一例として、「 50GHz 簡昜無線装置の改良（1 997年電子情報通信学会総合大会 G— 2 - 123, pp. 1 78) 」（文献 1と記す）に示される 50 GH z帯のビデオトランスミツションシステムがある。

文献 1によるミリ波帯送受信装置は、図 1 OAに示す送信機 1 100と図 1 0 Bに示す受信機 1 1 50とを備える。送信機 1 ].00および受信機 1 150は、次に説明するようにベースバンド部（屋内部）と無線部（屋外部）とで構成される。

送信機 1 1 00は、変調器 1 103 (図中記号 "音声用 MOD" ) 、バンドパスフィルタ 1 104 (図中記号 " F I L" ) 、ならびにアナログ Zディジタル (A/D) 変換器 1109しおよび 1 109 Rを含むベースバンド部と、 FM変調器 1 1 0 5、 2通悟器 1 10 7 a (図中記号 "X 2" ) 、 4遲倍器 1 10 7 b (図中記号、 "X 4" ) 、増幅器 1 108およびアンテナ 1 106を含む無線部とを備える。

送信機 1 100におけるべ一スバンド部は、映像信号と音声信号とを多重化する。音声信号入力端子 L 1◦ 2 Lおよび 1 102 Rから入力される音声ステレオ信号（R · L) は、アナログディジタル変換器 1 109 Lおよび 1 109 Rによりディジタル信号に変換された後、変調器 1 103により変調される。変調器 1103の出力は、バンドパスフィルタ 1 104を介して、映像信号入力端子 1 10 1から受ける映像信号と合成される。これにより、バースバンドで] チャンネルの映像伝送信号が生成される。

生成された映像伝送信号は、無線部に含まれる 6 GHz帯の FM変調器 1 1 0 5 (F ： Frequency Modulation) によって変調される。 FM変調器 i 丄 0 5の出力は、 2通倍器 1 1 ◦ 7 aおよび 4遁倍器 1 1 0 7 bを介して 8通倍に周波数変調され、さらに増幅器 1 1 ◦ 8を介して增幅される。そして、アンテナ 1 ^]. 0 6により、生成されたミリ波の映像伝送信号が放射されることになる。

受信機 1 1 50は、局部発振器 1 1 5 1、ダウンコンバータ 1 1 5 2、アンテナ 1 ]. 5 6、および FM復調器] 1 5 3 (図中記号 "DEM" ) を含む無線部と、フィルタおよび分配器 1 1 54 (図中記号 "F I じ' ）、音声復調器 1 1 5 5 (図中記号 "音声用 DEM" ) 、ならびにディジタルノアナログ（DZA) 変換器 1 1 5 7 Lおよび 1 1 5 7 Rを含むベースバンド部とを備える。

ダウンコンバータ 1 1 5 2は、 5 0 GH z帯の局部発振器;!， 1 5 ].の出力に基づき、受信した映像伝送信号をダウンコンバートする。ダウンコンバータ： 1. 1 5 2から出力される I F信号（中間周波数信号）は、 FM復調器 1 1 5 3により復調きれる。 FM復調器 1 1 5 3からべしスバンド信号が出力される。生成されたベースバンド信号は、フィルタ 1 1 54を介して音声信号と映像信号とに解重される。音声信号は、復調器 1 1 5 5により復調される。これにより、音声ステレォ信号（R ' L) が生成される。映像信号および音声ステレオ信号は、映像端子 1 1 6 0および音声端子 1 1 6 1 L, 1 1 6 1 Rを有するディスプレイ装置に供給さる。

ミリ波裩の信号を送信するミリ波锆送信装匱の他の一例として、「60- GHz- Band Ultracompact Transmitter for HDTV ( 1 9 9 7年 I E E E MTT— S ダイジェスト， p p 1 143 _ 1 146) J (文献 2と記す）に示される 6 0 G H z帯対応の HDTV (High Definition TV) 用トランスミッタがある。図 1 1 および図 1 2を用いて、文献 2による送信機 1 200について説明する。

文献 2による送信機 1 200は、 3種類のミリ波送信機 2 1 0、 1 2 20および 1 230を備える。送信機 1 200は、映像コンポーネント信号（Y、 P b、 P r ) を入力信号として受ける。輝度信号 Yは、入力端子 1 2 1 1 を介してミリ波送信機 1 2 1 0に、色差信号 P bは、端子 1 2 2 1を介してミリ波送信機 1 2 20に、色差信号 P rは、端子 123 1を介してミリ波送信機 1230に入力される。

ミリ波送信機 1.210は、ビデオアンプ Ί 2 1 2、温度捕償器 121 7、 F M 変調器 1 21 3、 4通倍器 121 4 (図中記号 "X 4" ) 、パワーアンプ 1 2 1 5、およびアンテナ 1 216を備える。ミリ波送信機; 1 220は、ビデオアンプ

1222、温度補俊器 1 227、 FM変調器 ].223、 4通倍器 1.224、ノ、。ヮ ^"アンプ 1225、およびアンテナ：！ 226を備える。ミリ波送信機 1 230は、ビデオアンプ 1232、温度補償器 1237、 FM変調器 1233、 4遞倍器 1

234、パワーアンプ 1235、およびアンテナ 1236を備える。

ミリ波送信機 12 10, 1 220， 1230のそれぞれは、ミリ波帯で変調された無線信号を生成し、アンテナ 1216, 1226, 1 236から生成した無線信号を放射し、かつ放射されだ信号 Y， P b , P rが空間上で多重化されるように構成されている。

より具体的には、ミリ波送信機 1210， 1220， 1230のそれぞれは、入力されたビデオコンポーネント信号をビデオアンプ 1 21 2， 1222, 1 2 23で適当なレベルまで増幅する。ビデオアンプ 1212, 1222, 1223 の出力は、 FM変調器 121 3, 1223, 1233に入力され、 FM変調される。 FM変調された信号は、 4通倍器 1214, 1224, ] 234により周波数が 4遞倍され、かつ FM変調の周波数偏移と変調周波数とが拡大される。

ミリ波上昇した各変調信号は、パワーアンプ 1 215, .1 225, ].235で

±#幅され、アンテナ 1 216 , 1 226, 1 236から放射される。そして、空間上でミリ波帯変調信号 Υ, P b , P rは 1つの映像信号として合成されるところで、文献 1によるシステムにおいては、 1つの送受信機で伝送可能な情報は、映像や音声を含めて 1チャンネルだけである。したがって、屋内 .家庭内で複数の電子機器からの映像信号と放送波信号等とを無線接続できない。つまり、屋内 ' 家庭内で T V放送波（丁 V ：テレビジョン）と、ビデオ、 DVD (digital versatile disc) 、テレビカメラ、バソコン (ハ °—ソナルコンビユータ）等の電子機器からの映像■音声信号とを同時にかつ独立に無線接続することができない。さらに、当該電子機器を部屋間で持ち運びでき、かつ同時に異なつた場所で複数台使用することができなかった。

文献 2による送信機 1 2◦ 0は、ノヽィビジョン用の映像コンポーネン卜信号を送信する。この送信機 1 2 0 0により、 N T S C方式の映像 3チャンネルを送信することも可能である。し力しながら、送信機 1 2 0 0は、種類の送信部を必要とする。このように 3種類の送信部を使用する構成では、 F M変調器周波数の安定性が各々変動してしまうと受信側で安定した復調ができない。そこで、極めて安定した周波数変調が必要とされる。

しかしながら、送信機 1 2 0 0の構成では、映像信号に関しては、広帯域の F M変調器が必要であり、周波数を偏移させることが必要である。このため、安定性の髙ぃ発振器を使用することができない。

送信機 1 2 0 0では、広帯域の F M変調用温度補償器 1 2 1 7 , 1 2 2 7， 1 2 3 7を備えているが、基本的には 1 5 GH _z帯の誘電体共振器で周波数を安定させており、安定発振は困難である。

さらには、変調波はミリ波無線周波数とするため、周波数が 4通倍されている。その結果、変調波の周波数変動は 4倍になってしまうので、ミリ波帯の無線周波数帯では周波数安定性がさらに悪化する。加えて機械的な変動や電源電圧変動に弱く、部屋間で持ち運んで使用することは困難である。

そこで、本発明はかかる問題を解决するためになされたものであり、その目的は、複数の異なった信号波を安定して送受信することができるミリ波対応の無線通信装置、送信装置および受信装置を提供することにある。発明の開示

この発明のある局面による無線通信装置は、地上波放送波、衛星放送波またはケ一ブルテレビ放送波を含む放送波と放送波と異なるユーザ専用信号波とを周波数軸上で互いに異なる位置に配置した多重波をミリ波送信する構成を有する送信機と、送信機の出力を受けて、放送波とユーザ専用信号波とを周波数下降変換する構成を有する受信機とを備える。

好ましくは、送信機は、放送波とユーザ専用信号波とを配置に従って多電化するための多重化回路と、多重化回路の出力する多重波をミリ波にヒ昇変換するァップコンバータとを含み、受信機は、送信機の出力を受ける受信部と、受信部で受ける多重波を周波数下降変換するダウンコンバータとを含む。

特に、ユ^"ザ専用信号波は、テレビ受信機、ビデオレコーダ、ビデオカメラおよびパソナルコンピュータを含む少なくとも 1以上の電子機器からの映像信号 '音声信号を含む。ユーザ専用信号波は、中間周波数の段階にある衛星放送波または（および）地上から伝播される地上波放送波そのものと多重化され、地.ヒ波放送波の周波数帯と衛星放送波の周波数帯との間に配置される。なお、ユーザ専用信号波は、映像信号■音声信号が複数の変調手段で変調された信号波を構成するものであってもよい。

好ましくは、多重化回路は、ケーブルテレビ放送波を中間周波数に変換する変換回路と、中間周波数のケーブルテレビ放送波とユーザ専用信号波とを多重化するための回路とを含む。

好ましくは、受信機は、ダウンコンバータの出力を、放送波とュ"ザ専用信号波とに分配する分配器と、分配器の出力を受けてユーザ専用信号波を復調する復調器とをさらに含む。

送信機は、ユーザ専用信号波の周波数領域を変更する機能を有し、受信機は、ユーザ専用信号波の周波数禅に応じて、ユーザ専用信号波の使用チャンネルを設定する機能を有する。

特に、ュザ専用信号波として、映像コンポネント信号と音声信号とが入力され、多重化回路は、映像コンポーネント信号と前記音声信号とを変調する変調手段と変調後に多重化する回路とを含む。

特に、ユーザ専用信号波として、ハイビジョン用の D端子映像信号と音声信号とが入力され、多重化回路は、 D端子映像信号と音声信号とを変調する変調手段と変調後に多重化する回路とを含む。

この発明のさらなる局面による送信装置は、地上波放送波、衛星放送波またはケブルテレビ放送波を含む放送波と放送波と異なるユーザ専用信号波とを周波数軸上で互いに異なる位置に配置するように多— S化するための多重化回路と、多重化回路の出力する多重波をミリ波に上昇変換するアップコンバータとを備える。この発明のさらなる局面による受信装置は、地上波放送波、衛星放送波またはケーブルテレビ放送波を含む放送波と放送波と異なるュ一ザ専用信号波とを周波数軸上で互いに異なる位置に配置した多重波をミリ波送信する構成を有する送信装置に対応するミリ波受信する受信装置であって、多重波を受信する受信部と、放送波と前記ユーザ専用信号波とを周波数下降変換するダゥンコンバータと、ダゥンコンバ^タの出力を、前記放送波と前記ユ^"ザ専用信号波とに分配する分配器と、分配器の出力を受けて前記ュ"ザ専用信号波を復調する復調器とを備える。上記無線通信装置、送信装置および受信装置によれば、屋内 '家庭内で、 T V 放送波とビデオ ·テレビカメラ ' バソコン等の電子機器からの映像 '音声信号とを同時にかつ独立に無線接続できる。このため、当該電子機器を部屋閒を持ち運びでき、かつ同時に異なった場所で複数台使用することが可能になる。さらに、 T V放送波およびビデオ映像■音声信号は多チャンネルに対応できるため、複数台の電子機器はそれぞれ異なった映像■音声情報を有することが可'能になる。さらに、上記無線通信装置、送信装置および受信装置によれば、衛星放送の中間周波数帯および地上波放送の周波数帯でユーザ領域の周波数帯と周波数多重化している。このため、 7 0 O Mti z〜 l G H z付近の F M変調器で対応することができるため、周波数安定性に優れる。この結果、良好な周波数安定性を得ることができるのみならず、衛星放送、地上波放送、 C A T V放送とも周波数多重化することが可能になる。図面の簡単な説明

図 1は、第 1の実施の形態によるミリ波送信機 1 5の構成の概要を示す図である。

図 2は、第 1の実施の形態によるミリ波受信機 2 9の構成の概要を示す図である。

図 3 A〜図 3 Cは、第 1の実施の形態による信号波の配列の一例を示す図である。

図 4 A〜図 4 Cは、第 1の実施の形態による信号波の配列の一例を示す図である。

図 5は、第 1の実施の形態によるミリ波送受信機の使用例を示す図である。図 6は、第 2の実施の形態によるミリ波送受信機の使用例を示す図である。図 7は、第 2の実施の形態による CATV波の配列の一例を示す図である。図 8は、第 2の実施の形態による CATV波対応のミリ波送信機 15 Cの構成の概要を示す図である。

図 9は、第 2の実施の形態による CATV波対応のミリ波受信機 29 Cの構成の概要を示す図である。

図 10A、図 10Bは、文献 1によるミリ波帯送受信装置の構成の概要を示す図である。

図 11は、文献 2によるミリ波帯送信装置の構成の概要を示す図である。

図 12は、図 1 1の送信機の概観を示す図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態による無線通信装置について、図を用いて説明する。図中、同一部分または相当部分には同一記号を付し、その説明を省略する。

[第 1の実施の形態]

第 1の実施の形態による無線通信装置について説明する。第 1の実施の形態による無線通信装置は、図 1に示されるミリ波送信機 1.5と図 2に示されるミリ波受信機 29とを備える。

ミリ波送信機 15について説明する。ミリ波送信機 1 5は、 I F多重化回路 1、ミリ波アップコンバータ 4、およびミリ波アンテナ 3を備える。

I F多重化回路：!.について説明する。接続端子 6, 5のそれぞれには、第 1および第 2の TV放送波（TV :テレビジョン）が入力される。なお、第 1および第 2の TV放送波には、衛星放送の中間周波数波が含まれている。第 ΐおよび第 2の TV放送波のそれぞれは、増幅器 2 a , 2 bによりレベル調整された'後、信号結合器 9により後述する信号合成器 8の出力と結合される _D 信号結合器 9により、周波数多重波が生成きれる。

-方、ステレオ旮声信号入力端子 20 L, 20 Rから音声信号が入力され、映像入力端子 2 OVからビデオ映像信号が入力される。入力端子 20Lで受ける音声信号を 20 L、入力端子 2 ORで受ける音声信号を 2 OR、入力端子 20 Vで受ける映像信号を 20 Vと記す。

ステレオ音声信号入力端子 21 L, 21 Rから音声信号が入力され、映像入力端子 21 Vからビデオ映像信号が入力される。入力端子 2 1 Lで受ける音声信号を 21 L、入力端子 21 Rで受ける音声信号を 21 R、入力端子 2 IVで受ける映像信号を 2 I Vと記す。

ステレオ音声信号入力端子 22 L, 22Rから音声信号が入力され、映像入力端子 22 Vからビデオ映像信号が入力される。入力端子 22 Lで受ける音声信号を 22 L、入力端子 22 Rで受ける音声信号を 22 R、入力端子 22 Vで受ける映像信号を 22 Vと記す。

さらに、ステレオ音声信号入力端子 23 L, 23 Rから音声信号が入力され、映像入力端子 23 Vからビデオ映像信号が入力される。入力端子 23 Lで受ける音声信号を 23 L、入力端子 23 Rで受ける音声信号を 23 R、入力端子 23 V で受ける映像信号を 23 Vと記す。

音声信号 2 OR, 20 Lと映像信号 2 OVとに基づき、第 1の変調回路 121 により、マイクロ波領域で第 1の変調波信号が形成される。音声信号 21R, 2 ]. Lと映像信号 21 Vとに基づき、第 2の変調回路 122により、マイクロ波領域で第 2の変調波信号が形成される。音声信号 22R, 22 Lと映像信号 22V とに基づき、第 3の変調回路 123により、マイクロ波領域で第 3の変調波信号が形成される。音声信号 23 R, 23 Lと映像信号 23 Vとに基づき、第 4の変調回路 124により、マイクロ波領域で第 4の変調波信号が形成される。

第 1の変調回路 .1 21の具体例を述べる。音声信号 20 L, 2 ORを受けるステレオモジユレ一タによりステレオコンポジット信号が生成される。そして、生成されたステレオコンポジット信号は FM変調きれる。その後、映像信号 20 V と多重化され、映像■音声多重信号が生成される。映像■音声多重信号は、マイクロ波領域で FM変調器により FM変調される。この結果、第 1の変調信号波が生成される。

なお、旮声信号や映像信号は、 Aノ D (アナログノディジタル）変換および P CMエンコード（pulse code modulation) され、位相変調方式等によるディジ夕ル変調されるように構成してもよく、または VHF帯（very high frequency) で変調をかけて、マイクロ波帯へアップコンバートされるように構成してもよレ、。

第 2の変調回路 1 22、第 3の変調回路 123および第 4の変調回路 1 24のそれぞれは、第 1の変調回路 1 2 1 と同様の構成および機能を有する。

第 1〜第 4の変調信号波は、信号合成器 8で合成された後、信号結合器 9に入力される。信号結合器 9により、第 1および第 2の TV放送波と第 1〜第 4の变調信号波とが結合される。この結果、周波数軸上に多重波が生成される。

ディジタル'放送のハイビジョン信号を取り扱うときには、 0端子25, 55を用いる。. D端子は、ディジタル放送のハイビジョン信号の入出力のための端子であり、 14ピンで構成されている。 D端子の信号は情報量が多く帯域幅が広いため、輝度信号 Y、色差信号 P b (Cb) , P r (C r) は、個々独立に伝送される。 D端子には、受信した放送の走査線数、スペクトル比を切り眷える制御信号用の端子も含まれている。図においては、 D端子 25は、端子 2 I V, 22 V, 23 Vの信号線と接続され、 D端子 55は、端子 51 V, 52 V, 53Vの信号線と接続されている。

D端子は、これらの信号をまとめて並列のケーブルで送るためのィンターフェースとなる。 D端子の使用例については、第 2の実施の形態において説明する。当該多重波を受けるミリ波アップコンパ^ ~タ 4について説明する。ミリ波アツプコンパ」タ 4は、 I Fアンプ 10、局部発振器 1 '1、周波数混合器（アップコンバ一タ） 1 2、フィルタ 1 3、およびミリ波増幅器 14を備える。

I Fアンプ 10は、多重波を受ける。 I Fアンプ 10の出力は、局部発振器; L 1の出力（fLOl) に墓づき周波数混合器 12においてアップコンバートされる。周波数混合器 12の出力は、フィルタ 1 3に入力された後、ミリ波増幅器 14で増幅される。ミリ波増幅器 14の出力は、ミリ波アンテナ 3から放射される _u 多重波は、図 3 A〜図 3 Cに示すように、 UHF帯領域 (ultra high frequency) からマイクロ波領域に周波数配列される。以下、配列方法についてへる。

図 3 Aに示すように、周波数の低いほうから、地上波放送波（UHF) の周波数帯 6 1、ュ一ザ領域 62、第 1の衛星放送波（B S) の周波数^ 63、および第 2 の衛星放送波（C S— R , C S - L ) の周波数悟- 6 4， 6 5 の順に配列する。なお、周波数帯と信号とを同一記号を用いて表す。

ここで、ユーザ領域とは、地上波デジタル放送波、衛星放送波以外の信号であつて、個人情報、たとえば、ビデオカメラの映像信号を変調した信号（ユザ領域信号波）等の周波数領城を意味する。また、地上波放送波の無線周波数は、地上から伝播される際の放送周波数そのものであり、第 1の衛星放送波はパラボラアンテナに取付けられている低雑音ブロックコンバータ（L N B ) から I F (中間）周波数へ周波数変換された I F周波数信号そのものであり、第 2の衛星放送波も同様に低雑音プロックコンバータにより周波数変換された I F周波数信号そのものである。

ただし、パラボラアンテナ（通常、低雑音ブロックコンバータが装荷されている）の種類によっては、第 2の衛星放送波が水平 Z垂直偏波の両信号、水平もしくは垂直偏波のどちらかの成分が周波数変換されて周波数軸上に再配置されていてもよい。同様に、右 teZ左旋偏波の両信号を使用している場合には、右旋もしくは左旋のどちらかの成分が周波数変換されて周波数軸上に再配置されていてもよい。

第 1〜第 4 の変調回路 1 2 1〜1 2 4を用いて、ュザ領域 6 2を地上波放送波の周波数帯 6 1と衛星放送波の中間周波数帯 6 3との間に配置する。より詳しくは、第 1〜第 4の変調回路の被変調信号（キャリア）の周波数を、ユザ領域 6 2が地上波放送波の周波数帯 6 1と衛星放送波の中間周波数帯 6 3との間に配置されるように决定する。これにより、ミリ波帯にアップコンパトした際に、周波数帯に不要な隙間がなくなるため周波数を効率的に使用することが可能になる。

屋内■家庭内での使い方によっては、地上波放送波 6 1、ユーザ領域信号波 6 2、第 1の衛星放送波 6 3、および第 2の偉 ϊ星放送波 6 4 , 6 5のすベてを使用しなレ、場合もある。各 T V放送波のミリ波帯の周波数を固定した; ^鶴で、下記に示すように配列することも可能である。

( i ) 地上波放送波（U H Fバンド） +ユーザ領域信号波 +第 1の衛星放送波 + 第 2の衛星放送波、（ i i ) ユーザ領域信号波 +第 1の衛星放送波 +第 2の衛星放送波、（ i i i ) 地上波放送波（UHFバンド） ·ユーザ領域信号波 +第丄の衛星放送波、（ i V ) ユーザ領域信号波 +第 1の衛星放送波、（V ) 地上波放送波（UHFバンド） + ザ領域信号波

図 3 Bは、地上波放送波（UHF) 61、ユーザ領域信号波 62、第 1の衛星放送波 63、および第²の衛星放送波 6⁴の関係を、図³ Cは、地上波放送波

(UHF) 6 1、ユーザ領域信号波 62、第 1の衛星放送波 63の関係を示している。図 3 B、図 3 Cいずれにおいても、ユ^"ザ領域 62は、地上波放送波の周波数帯 6 1と衛星放送波の中間周波数帯 63との間に配置される。

図 4 Aは、ユーザ領域信号波 6 2、第 1の衛星放送波 63、および第 2の衛星放送波 64 , 65の関係を、図 4 Bは、ユ^"ザ領域信号波 62、第 1の衛星放送波 63、および第 2の衛星放送波 64の関係を、図 4 Cは、ュザ領域信号波 6 2と第 1の衛星放送波 63との関係を示している。

望ましくは、送受信機間で使用する周波数配列が互いに同じであることが望ましいが、（ i ) のタイプの送信機を使用して、（ i i ) （V ) のいずれのタイプの受信機をも使用することは可能である _u また、ユーザ領域信号波は、使用する機種間で互換性があれば使レ、勝手のよいものとなる。

ここで、アナログ地上波放送波に関しては、受信地域によっては映像特性が劣悪な環境-の場合も想定され、ミリ波帯での無線伝送ではアナログ映像の品質の劣化が顕荖となり伝送距離が +分に確保できない可能性が考えられる。このような場合には、アナログ地上波放送波の伝送のためにユーザ領域を使用する。具体的には、 T Vまたはビデオから出力される地上波アナ口グ钕送のビデオ信号出力を当該送信機の映像端子/音声端子（たとえば、図 1における端子 20 V 20 L, 20 R、端子 21V, 21 L 21 R、端子 22V, 22 L, 22R、端子 23 V 23 L, 23 R) に入力する。これにより、アナログ地上波放送波は 4チャンネルまで無線伝送することが可能になる。

ユーザ領域信号波として、ビデオカメラやビデオレコーダ等の個人情報を伝送するにあたり、ュ」ザ領域信号波に秘話性をもたせることが必要になる場合もある。

このため、送信機側については、周波数を初期製品の段階である周波数範囲およびある周波数間隔でランダムに割当て、受信側については、最初に使用する際にユーザ領域信号用のユーザチャンネルを設定するように送受信機を構成する。具体的には、ミリ波送信機] 5側については、ュ一ザ領域を 1 O MH z 〜 1 0 0 MH zにシフトできるような構成とし、あらかじめユザ領域の周波数を数タィプ用意しておく。ミリ波受信機 2 9側はユーザ領域で当該シフトを考慮して周波数合わせを行えるように構成し、使用チヤンネルが初期設定できるような構成であるようにすることが望ましい。

そして、使用を開始した後についても、送信側は周波数を可変とし、送受信側で周波数合わせを行えるようにする。より具体的には、ミリ波送信機 1 5側 ' ミリ波受信機 2 9側も周波数変換機能を有し、送信側と受信側とで混信が起こらないように周波数領域での周波数合わせを行い、使用チャンネルを設定する機能を備えることが望ましい。

次に、図 2に示されるミリ波受信機 2 9について説明する。ミリ波受信機 2 9 は、アンテナ 3 1、ミリ波ダウンコンバータ 3 2、および出力処理回路 = 5を備える。

ミリ波ダウンコンパ^"タ 3 2について説明する。ミリ波ダウンコンバータ 3 2 は、低雑音増幅器 3 4、フィルタ 3 5、周波数混合器 3 6、増幅器 3 7および局部発振器 4 0を含む。

アンテナ 3 1により受信された受信波は、低雑音増幅器 3 4で増幅される。フィルタ 3 5は、低雑音増幅器 3 4の出力波のうち所望の信号波のみを通過きせる。フィルタ 3 5の出力波は、局部発振器 4 0の出力（fL0 2 ) に基づき周波数混合器 3 6において中間周波数帯へダウンコンバートきれる。ここで、局部発振器 4 0 の周波数として、送信側のミリ波局部発¾ 1 1と同じ周波数を用いることにより、周波数混合器 3 6の出力する多重波信号は、送信側の信号結合器 9の出力信号と周波数成分が同じになる。周波数混合器 3 6の出力は、増幅器 3 7により增幅さる。

次に、出力処理回路 4 5について説明する。増幅器 3 7の出力である多重信号波は、周波数分配器 3 8により 3分配される（第 1信号波、第 2信号波、第 3信号波と称す）。周波数分配器 3 8の出力する第 1信波、第 2信号波、第 3信号波のそれぞれは、所望の信号のみが帯域通過するフィルタ 39 a , 39 b, 39 cで滤波される。

フィルタ 39 a , 39 bを通過した丁 V放送波（第 1信号波、第 2信号波）は、増幅器 56 a, 56 bでレベル調整される。増幅器 56 aの出力を受ける出力端子 43からは，衛星放送波の中間周波数信号が出力される。増幅器 56 bの出力を受ける出力端子 44からは， UHF地上波放送波の信号が出力される。

フィルタ 39 cを通過したユーザ領域信号波（第 3信号波）は、 I F帯局部発振器 41の出力（fL03) に基づき周波数混合器 42でダウンコンバートされた後、 4分酉己される。

周波数混合器 42から出力される 4つの信号波は、第 1の復調回路 46、第 2 の復調回路 47、第 3の復調回路 48、第 4の復調回路 49にそれぞれ供給される。

第 1の復調回路 46により、周波数混合器 42から出力される 4つの信号波のうちの 1つが復調される。これにより、映像信号 5 OVが出力端子 50Vから、音声信号 50 R, 50 Lが出力端子 50R, 50 Lからそれぞれ出力される。第 2の復調回路 47により、周波数混合器 42から出力される 4つの信号波のうちの 1つが復調される。これにより、映像信号 51 Vが出力端子 51 Vから、音声信号 51R, 5 1 Lが出力端子 51R, 51 Lからそれぞれ出力される。第 3の復調回路 48により、周波数混合器 42から出力される 4つの信号波のうちの 1 つが復調される。これにより、映像信号 52 Vが出力端子 52 Vから、音声信号 52 R, 52 Lが出力端子 52R, 52 Lからそれぞれ出力される。さらに、第 4の復調回路 49により、周波数混合器 42から出力される 4つの信号波のうちの 1つが復調される。これにより、映像信号 53 Vが出力端子 53 Vから、音声信号 53R, 53 Lが出力端子 53 R, 53 Lからそれぞれ出力される。

第 1の実施の形態によるミリ波送信機 15およびミリ波受信機 29の使用例を、図 5を用いて説明する _D 図 5では、 1台のミリ波送信機 15と 1台のミリ波受信機 29 aを家庭内の部屋 Aに、 1台のミリ波受信機 29 bを部屋 Aと異なる部屋 Bに配置した例を示している。ミリ波受信機 29 a , 29 bのそれぞれの構成は、ミリ波受信機 29と同じである。第 1の衛星放送波および第 2の衛星放送波の中間周波数信号の混合波が入力端子 6より、地上ディジタル放送波（UHF) は入力端子 5より、ミリ波送信機 1 5に入力される。地ヒ波アナ口グ放送波は、 T V装置■ ビデオ装置 80で一 Bビデ才信号（ベースバンド信号波）に変換される _u 丁装¾ ' ビデオ装置 80から当該ビデオ信号がユーザ領域信号波として、第 1の入力端子 20からミリ波送信機 1 5に入力される。

また、第 2のビデオ装置 8 1から出力される映像 ·音声信号は、第 2の入力端子 21からミリ波送信機 15に入力される。

また、ビデオカメラ 82から出力される映像 '音声信号は、第 3の入力端子 2 2からミリ波送信機 15に入力される。

さらに、 DVD 83から出力きれる映像 '音声信号は、第 4の入力端子 23からミリ波送信機 15に入力される。

入力端子 20は、図 1に示す端子 20 L, 20 R, 20Vを、入力端子 21は、端子 21 L, 21 R, 21 Vを、入力端子 22は、図 1に示す端子 22 L, 22 R, 22 Vを、入力端子 23は、図 1に示す端子 23 L, 23 R, 23 Vをそれぞれ含んでいる。

上述したように、これらの放送波信号波とユーザ領域信号波とは多重化され I F多重信号波となった後、ミリ波帯信号にアップコンパトされて無線伝送される。

無線送信されたミリ波信号波 90は、部屋 Aのミリ波受信機 29 a、部屋 Bのミリ波受信機 29 bにそれぞれ供給される。部屋 Aでは、ミリ波受信機 29 aの出力端子 44 aから第 1および第 2の衛星放送波の中間周波数信号波が出力され、衛星放送用チューナを介して第 1の TV受信装置 84 aに入力される。また、ミリ波受信機 29 aの出力端子 43 aから UHF帯の地上波ディジタル信号波が出力され、第 1の TV受信装置 84 aに入力される。

ュ一ザ領域信 ^波として伝送された地上波アナ口グ放送波は、ミリ波受信機 2 9 aの映像 ·音声端子 50 aから出力され、第 1の丁 V受信装置 84 aに入力される。ュ ^ザ領域信 ^波として伝送された第 2のビデオ装置 8 1の映像 ·音声信 ^は、ミリ波受信機 29 aの映像 ·音声端子 51 aから出力され、映像■音声端子を有するバソコン 8 5 aに入力される。

ユーザ領域信号波として伝送されたビデオ力メラ 8 2の映像 '音声信号は、ミリ波受信機 2 9 aの映像 '音声端子 5 2 aカゝら出力され、液晶ディスプレイ ⁸ 6 a 入力される。ユーザ領域信号波として伝送された DVD 8 3の映像 ·音声信号は、ミリ波受信機 2 9 aの映像■音声端子 5 3 aから出力され、ビデオ力メラ

8 7 aへ入力される。

同様に、部屋 Bにおいては、ミリ波受信機 2 9 bの出力端子 44 bから第 1および第 2の衛星放送波の中間周波数信号波が出力され、衛星放送用チューナを介して第 2の TV受信装置 84 bに入力される。また、ミリ波受信機 2 9 bの出力端子 4 3 bから UHF帯の地上はディジタル信号波が出力され、第 Lの TV受信装置 8 4 bに入力される。

ザ領域信号波として伝送された地上波アナログ放送波は、ミリ波受信機 2

9 bの映像 ·音声端子 5 0 bから出力され、第 2の TV受信装置 8 4 bに入力される。ユーザ領域信号波として伝送された第 2のビデオ装置 8 1の映像 ·音声信号は、ミリ波受信機 2 9 bの映像 ·音声端子 5 1 bから出力され、映像 .音声端子を有するパソコン 8 5 bに入力される。

ユーザ領域信号波として伝送されたビデオ力メラ 8 2の映像 ·音声信号は、ミリ波受信機 2 9 bの映像■音声端子 5 2 bから出力され、液晶ディスプレイ 8 6 b 入力される。ユーザ領域信号波として伝送された DVD 8 3の映像■音声信号は、ミリ波受信機 2 9 bの映像■音声端子 5 3 bから出力され、ビデオカメラ

8 7 b 入力される。

なお、端子 4 3 a , 4 3 bは、図 2における端子 43に、端子 44 a , 4 4 b は、図 2における端子 44にそれぞれ対応している。また、端子 5 0 a 5 0 b は、図 2における端子 5 ◦ V, 5 0 L, 5 O Rを、端子 5 l a , 5 1 bは、図 2 における端子 5 I V, 5 1 L, 5 11¾を、端子5 2 ， 5 2 bは、図 2における端子 5 2 V, 5 2 L, 5 2 Rを、端子 5 3 a, 5 3 bは、図 2における端子 5 3

V 5 3 L, 5 3 Rをそれぞれ含んでいる。

ミリ波伝送された放送波（UHF地上ディジタル放送波、第 1の衛星放送波、第 2の衛星放送波）は、第 1の TV受信装置 8 4 a、第 2の TV受信装置 8 4 b でそれぞれ選局される。また、ュザ領域を用いて伝送される信号波（電子機器の信号）は、再生のための対応するデバイス（部屋 Aでは、デバイス 8 5 a , 8 6 aまたは 8 7 aに、部屋 Bでは、デバイス 8 5 b, 8 6 bまたは 8 7 b) に供糸合される。

このように構成することにより、放送波と放送波以外の電子機器からの信号波とを同時かつ独立に無線接続することができる。また、 TV放送波およびビデオ映像■音声信号は多チャンネルに対応できる。

[第 2の実施の形態]

第 2の実施の形態による無線通信装置について説明する。第 2の実施の形態による無線通信装置は、基本構成として上述したミリ波送信機 1 5およびミリ波受信機 2 9を有する。

第 2の実施の形態による無線通信装置の使用例について、図 6を用いて説明する。図 6では、 1台のミリ波送信機 1 5と 1台のミリ波受信機 2 9 aを家庭内の部屋 Aに、 1台のミリ波受信機 2 9 bを部屋 Aと異なる部屋 Bに配置した例を示している。第 2の実施の形態では、第 2のビデオ装置 8 1、ビデオカメラ 8 2、 D VD 8 3に代わり、映像コンポーネント信号を出力するディジタルビデオレコ —ダ 9 1を用いた例を示している。

第 2の実施の形態においては、ユーザ領域信号波を受ける 4つの端子のうち 3 端子 2 1, 2 2, 2 3を用いて映像コンポーネント信号を伝送する。映像コンポ一ネント信号は、輝度信号 Y、色差信号： P b (Cb) , P r (C r ) で構成される。当該輝度信号 Y、色差信号 P b, P rを、端子（変調器） 2 1, 2 2， 2 3 を介してミリ波送信機 1 5に含まれる第 2〜第 4の変調回路 1 2 2, 1 2 3, 1

24にそれぞれ独立して入力する。そして、 3つの信号を変調回路 1 2 2， 1 2

3， 1 24を用いて独立に変調する。

変調された信号を信号合成器 8で合成、信号結合器 9により端子 5， 6で受ける放送波と変調信号波とが結合される。信号結合器 9により周波数多虽化きれ I F多重波が生成された後、ミリ波アップコンバータ 4で I F多重波がミリ波帯へアップコンパ^ ~トされる。そして、ミリ波無線伝送が行われる。

なお、映像コンポネント信号に対する音声ステレオ信号（R, L) は、上記 3端子 2 1 L， 21 R、 22 L， 22R、 23 L, 23 Rのどの音声端子に入力されてもよい。望ましくは、伝送帯域の狭い色差信号 P r対応の端子 23に含まれる音声端子 23 Rおよび 23 Lに入力されるのが好ましい。

無線送信されたミリ波信号波 9◦は、部屋 Aのミリ波受信機 29 a、部屋 Bのミリ波受信機 29 bにそれぞれ供給され、ダウンコンパ^ "卜される。ダウンコンバ"トされた信号は、中間周波数段階でユーザ領域信号波と放送波とに分離される。さらに、ュ一ザ領域信号波は、ダウンコンバートされた後、第: L〜第 4の復調回路 46〜49において独立に復調される。

復調された地上波アナ口グ放送波は、第 1の実施の形態と同様、端子 50 a， 50 bから出力される。復調された信号 Yは、端子 5 1 a， 51 bから、復調された信号 P b (Cb) は、端子 52 a， 52 bから、復調された信号 P r (C r ) は、端子 53 a, 53 bからそれぞれ出力され、音声信号は端子 53R, 5 3 Lから出力される。

ミリ波受信機 29 aの端子 43 a , 50 aの出力、およびミリ波受信機 29 a. の端子 44 aの出力（衛星放送用チューナを介す）は、ハイビジョン用 TV受信装置 1 84 aに入力される。ミリ波受信機 29 bの端子 43 b, 50 bの出力、およびミリ波受信機 29 bの端子 44 bの出力（衛星放送用チューナを介す）は、ハイビジョン用 TV受信装置 184 bに入力される。

ミリ波受信機 29 aの端子 51 a, 52 a, 53 aの出力は、たとえば、 D端子を有する液晶ディスプレ 92 aに供給され、ミリ波受信機 29 bの端子 5 1 b, 52 b, 53 bの出力は、たとえば、 D端子を有する DVD 93に供給される。ユ^ザ領域信号波としては、ハイビジョン対応の映像が 1チヤンネル無線伝送されるだけであるが、通常の NTS G (National Television System

Committee) 方式の標準画像と比較して、髙精細な画像を受信することが可能になる。

また、第 2の実施の形態による使用例によると、ミリ波送信機 1 5とデイジタルビデオレコーダ 9 1とは映像コンポ一ネント用のケーブルで接続される。しかしながら、図 1に示すように、ミリ波送信機 15側で映像コンポーネント信号から D端子側への変換器（映像コンポーネント信号である 21 V， 22 V， 23 V と D端子とを接続することにより形成される）を設けることも可能である。この場合、ディジタルビデオレコーダとミリ波送信機との間は、 D端子ケーブルで接続することが可能になる。

同様に、ミリ波受信機 29 a, 29 bとハイビジョン TVとの間の接続も、ミリ波受信機内に映像コンポーネント信号から D端子 55側への変換器を設けることにより、 D端子ケーブルで接続することが可能になる。

なお、上記実施の形態では、 TV放送波として、地上波ディジタル放送波、ならびに第 1および第 2の衛星放送波を用いたが、ケーブルテレビジョン（CAT V： cable television/community antenna televisionノの ig号波 (CATV波ノも使用可能である。

CATV波においては、ミリ波送信機 1 5内に 1 GHz〜2GH_Z帯に一旦周波数上昇変換する周波数変換器を設け、図 7に示すように C A T V波のダウンリンク信号部 73の高域側 74.にユーザ領域の信号波（USER) を配列し、 CA TV波のアップリンク信部 72は、ダウンリンク信号部 73の低域側に配置する。そして、このように配列きれた信号を（I F信号）をミリ波変換するように構成する。

具体例を、図 8，図 9に示す。図 8に示すミリ波送信機 15 Gは、 T F多重化回路 1 C、ミリ波アップコンバータ 4、およびミリ波アンテナ 3を備える。

多重化回路 1 Cは、増幅器 2 a, 2 bに代わって周波数変換器 200を備える。周波数変換器 200は、增幅器 2、周波数混合器 201および局部発振器 202 を含む。端子 6で受ける CATV波信号は、増幅器 2で増幅される。局部発振器 202の出力に某づき、周波数混合器 201により増幅器 2の出力の周波数が図 6に示す関係を満たすように変換される。周波数変換器 200の出力と信号合成器 8の出力と力信号結合器 9により結合される。

図 9に示すミリ波受信機 29 Cは、アンテナ 3 1、ミリ波ダウンコンバータ 3

2、および出力処理回路 45 Cを備える。出力処理回路 45 Cは、フィルタ 39 a , 39 bおよび增幅器 56 a , 56 bに代わって周波数変換器 210を備える _c 周波数変換器 210は、フィルタ 39, 周波数混合器 2 1 1, 局部発振器 21 2 および増幅器 56を含む。周波数分配器 38により分配されるュ"ザ領域信号波は、上述したように第 1〜第 4の復調回路で復調される。それ以外の C A T V波は、锆域通過フィルタ 3 9を通過する。そして、局部発振器 2 1 2の出力に基づき、周波数混合器 2 1 1により周波数が変換される。周波数混合器 2 1 1の出力は、増幅器 5 6により増幅された後、端子 4 3に出力される。

この発明に係る無線通信装置によれば、屋內■家庭内で、 T V放送波とビデォ -テレビカメラ ·パソコン等の電子機器からの映像■音声信号とを同時にかつ独立に無線接続できる。このため、当該電子機器を部屋間を持ち運びでき、かつ同時に異なった場所で複数台使用することが可能になる。さらに、 T V放送波およびビデオ映像 ·音声信号は多チャンネルに対応できるため、複数台の電子機器はそれぞれ異なった映像 ·音声情報を有することが可能になる。

きらに、当該無線通信装置によれば、衛星放送の中間周波数帯および地上波放送の周波数锆でュ一ザ領域の周波数帯と周波数多重化している。このため、従来のように 6 G H z帯や 1 5 0 G H z帯のマイク口波帯の周波数変換器を使用することなく、 7 0 0 MH z〜 1 G H z付近の; F M変調器で対することができるため、周波数安定性に優れ、かつ避倍する必要もなくなる。この結果、良好な周波数安定性を得ることができるのみならず、衛星放送、地上波放送、 C A T V放送とも周波数多重化することが可能になる。そして、 I F周波数帯で周波数多重化した後、ミリ波帯に周波数上昇変換し無線通信を行うことが可能になる。産業上の利用可能性

以上のように、この発明に係る無線通信装置によれば、複数の異なった信号波を安定して送受信することができるので、屋内 '家庭内で、 T V放送波とビデォ■テレビカメラ . パソコン等の電子機器からの映像 ·音声信号とを同時にかつ独立に無線接続できる。このため、当該電子機器を部屋間を持ち運びでき、かつ同時に異なった場所で複数台使用することが可能になる。さらに、 T V放送波およびビデオ映像 ·宫-声信'号は多チャンネルに対応できるため、複数合の電子機器はそれぞれ異なった映像 ·音声情報を有することが可能になる。

Claims

請求の範囲

1 . 地上波放送波、衛星放送波またはケブルテレビ放送波を含む放送波と前記放送波と異なるュザ専用信号波とを周波数軸上で互いに異なる位置に配置した多重波をミリ波送信する構成を有する送信機（1 5 ) と、

前記送信機の出力を受けて、前記放送波と前記ユーザ専用信号波とを周波数下降変換する構成を有する受信機（2 9 ) とを備える、無線通信装置。

2 . 前記送信機は、

前記放送波と前記ユーザ専用信号波とを前記配置に従って多重化するための多重化回路（1 ) と、

前記多重化回路の出力する前記多重波をミリ波に上昇変換するアップコンバータ（4 ) とを含み、

前記受信機は、

前記送信機の出力を受ける受信部（3 1 ) と、

前記受信部で受ける前記多重波を周波数下降変換するダウンコンバータ（3

2 ) とを含む、請求項 1に記載の無線通信装置。

3 . 前記ユーザ専用信号波は、

テレビ受信機、ビデオレコーダ、ビデオ力メラおよびソナルコンピュータを含む少なくとも 1以上の電子機器からの映像信号■音声信号を含む、請求項 2 に記載の無線通信装匱。

4 . 前記ユーザ専用 ί言号波は、

中間周波数の段階にある前記衛星放送波と多重化される、請求項 1に記載の無

5 . 前記ユーザ専用信号波の周波数帯は、

前記衛星放送波の周波数帯の低域側に配置される、請求項 4に記載の無線通信

6 . 前記ユーザ専用信号波は、

地上から伝播される前記地上波放送波そのものと多重化される、請求項 1に記載の無線通信装匿。

7 . 前記ュ"ザ専用信号波の周波数帯は、

前記地上放送波の周波数帯の髙域側に配置される、請求項 6に記載の無線通

8 . 前記ユーザ専用信号波は、

中問周波数の段階にある前記衛皇放送波と地上から伝播される前記地上波放送波そのものと多重化される、請求項 1に記載の無線通信装置。

9 . 前記ユーザ専用信号波の周波数帯は、

前記地上波放送波の周波数帯と前記衛星放送波の周波数帯との間に配置される、請求項 8に記載の無線通信装置。

1 0 . 前記多重化回路は、

前記ケーブルテレビ放送波を中間周波数に変換する変換回路（2 0 0 ) と、前記中間周波数の前記ケーブルテレビ放送波と前記ユーザ専用信号波とを多重化するための回路（9 ) とを含む、請求項 2に記載の無線通信装置。

1 1 . 前記受信機は、

前記ダウンコンバータの出力を、前記放送波と前記ユーザ専用信号波とに分配する分配器 ( 3 8 ) と、

前記分配器の出力を受けて前記ユーザ専用信号波を復調する復調器（4 6— 4 9 ) とをさらに含む、請求項 2に記載の無線通信装置。

1 2 . 前記送信機は、

前記ユーザ専用信号波の周波数領域を変更する機能を有し、

前記受信機は、

前記ュザ専用信号波の前記周波数帯に応じて、前 Bユーザ専用信号波の使用チャンネルを設定する機能を有する、請求項 1に記載の無線通信装置。

1 3 . 前記ユーザ専用信号波として、

映像コンポーネン卜信号と音声信号とが入力され、

前記多重化回路は、

前記映像コンポーネント信号と前記音声信号とを変調する変調手段（1 2 1— 1 2 4 ) と変調後に多重化する回路（8 ) とを含む、請求項 2に記載の無線通信

1 4 . 前記ユーザ専用信号波として、

ハイビジョン用の D端子映像信号と音声信号とが入力され、 ■ 前記多重化回路は、

前記 D端子映像信号と前記音声信号とを変調する変調手段（ L 2 2— 1 2 4 ) と変調後に多重化する回路（8 ) とを含む、請求項 2に記載の無線通信装置。

1 5 . 地上波放送波、衛星放送波またはケーブルテレビ放送波を含む放送波と前記放送波と異なるユーザ専用信号波とを周波数軸上で互いに異なる位置に配置するように多重化するための多重化回路（1 ) と、

前記多重化回路の出力する前記多重波をミリ波に上昇変換するアップコンバータ（4 ) とを備える、送信装置。

1 6 . 前記ユーザ専用信号波は、

テレビ受信機、ビデオレコーダ、ビデオ力メラおよびバーソナルコンピュータを含む少なくとも 1以上の電子機器からの映像信号 ·音声信号を含む、請求項 1 5に記載の送信装置。 '

1 7 . 前記ュ'一ザ専用信号波は、

中問周波数の段階にある前記衛星放送波と多重化される、請求項 1 5に記載の

1 8 . 前記ュ"ザ専用信号波の周波数帯は、

前記衛星放送波の周波数帯の低域側に配置される、請求項 1 7に記載の送信装置。

1 9 . 前記ユーザ専用信号波は、

地上から伝播される前記地上波放送波そのものと多重化される、請求項 1 5に記載の送信装置。

2 0 . 前記ュ"ザ専用信号波の周波数帯は、

前記地上放送波の周波数帯の高域側に配置される、請求項 1 9に記載の送信装

2 1 . 前記ユーザ専用信号波は、

中問周波数の段階にある前記衛星放送波と地上から伝播される前記地上波放送波そのものと多重化される、請求項 1 5に記載の送信装置。

22. 前記ュザ専用信号波の周波数帯は、

前記地上波放送波の周波数帯と前記衛星放送波の周波数帯との間に配置される、請求項 21に記載の送信装置。 .

23. 前記多重化回路は、

前記ケーブルテレビ放送波を中間周波数に変換する変換问路（200) と、前記中間周波数の前記ケーブルテレビ放送波と前記ユーザ専用信号波とを多重化するための回路（9) とを含む、請求項 L 5に記載の送信装置。

24. 前記ユーザ専用信号波として、

映像コンポネント信号と音声信号とが入力され、

前記多重化回路は、

前記映像コンポ"ネント信号と前記音声信号とを変調する変調手段（121— 1 24) と変調後に多重化する回路（8) とを含む、請求項 ].5に記載の送信装置。

25. 前記ユーザ専用信号波として、

ハイビジョン用の D端子映像信号と音声信号とが入力され、

前記多重化回路は、

前記 D端子映像信号と前記音声信号とを変調する変調手段（1 22— 124) と変調後に多重化する回路（8) とを含む、請求項 1 5に記载の送信装置。

26. 地上波放送波、衛星放送波またはケ一プルテレビ放送波を含む放送波と前記放送波と異なるユーザ専用信号波とを周波数軸上で互いに異なる位置に配置した多重波をミリ波送信する構成を有する送信装置に対応するミリ波受信する受信装置であって、

前記多重波を受信する受信部（31) と、

前記放送波と前記ユーザ専用信波とを周波数下降変換するダウンコンバータ ( 32 ) と、

前記ダウンコンパ -タの出力を、前記放送波と前記ユーザ専用信号波とに分配する分配器（38) と、

前記分配器の出力を受けて前記ユーザ専用信号波を復調する復調器 (46-4 9) とを備える、受信装置。

2 7 . 前記ュザ専用信号波は、

テレビ受信機、ビデオレコダ、ビデオカメラおよびパーソナルコンピュータを含む少なくとも丄以上の電子機器からの映像信号■音声信号を含む、請求項 2 6に記載の受信装置。

2 8 . 前記ュザ専用信号波の周波数帯は、前記送信装置により可変であり、前記ユーザ専用信号波の前記周波数帯に応じて、前記ユーザ専用信号波の使用チャンネルを設定する機能をさらに有する、請求項 2 6に記载の受信装置。