JPH0630470A - ホームバスコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホームバス上の多重信号の数をＴＶの台数分
に削減し、ホームターミナルを接続することなくＣＡＴ
Ｖサービスを享受すること。 【構成】 ホームバスコントローラ１０内に、複数のチ
ューナ１５，復調器１６，ＡＶ変調器１７を夫々設け
る。そして各端末のＴＶの受信チャンネルと、ＡＶ変調
器との周波数を一対一に対応させる。ＣＡＴＶの信号
は、分配器１１を介し各チューナ１５ａ〜１５ｎと復調
部１３に出力される。各ＴＶに接続されたＴＶＩＦＵで
視聴を希望する選択チャンネルを入力すると、制御部１
４は受信した複数チャンネルの各映像信号から選択チャ
ンネルの信号を受信するため、チューナ１５の周波数を
セットする。そうすると復調器１６，ＡＶ変調器１７を
介し映像信号がＴＶに与えられ、選択チャンネルの番組
が視聴できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＣＡＴＶ伝送システムに
おけるホームバスコントローラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般家庭内の情報化とオートメーション
化のために、様々な通信制御方式が提案され、国内では
ホームバスシステム規格（ＥＴ−２１０１）が１９８８
年に日本電子機械工業会で設定された。そして、これを
用いて家庭機器内のシステム化により快適で安全，便利
な家庭生活の向上をめざしたアプリケーションが提案さ
れている。

【０００３】図３は従来のホームバスシステムの構成例
を示すブロック図である。本図においてホームバスコン
トローラ（以下ＨＢＣという）１には、外部からＣＡＴ
Ｖの信号が入力される。ＨＢＣ１はこれらの信号を取込
み、家庭内の各部に設けられたテレビジョン受像機（以
下ＴＶという）やビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）又は
カメラ等の端末機器に信号を出力するものである。又Ｈ
ＢＣ１は各端末機器から出力される制御信号を受信し、
特定された端末機器にその制御信号をホームバスを介し
て出力するものである。ここではＣＡＴＶ信号は一般の
地上波や衛星放送された信号を含むものとしている。

【０００４】図４はＨＢＣ１の構成を示すブロック図で
ある。本図に示すようにＨＢＣ１はマイクロコンピュー
タ１ａとデータ送受信部１ｂを含んで構成される。入力
端子１ｃから入力されたＣＡＴＶ信号は、混合器１ｄを
介しデータ送受信部１ｂに与えられる。データ送受信部
１ｂはホームバス用のデータをホームバス内に送信及び
受信するものである。マイクロコンピュータ１ａはホー
ムバスシステムに必要な各種の制御信号を出力するもの
である。混合器１ｄは入力端子１ｃから入力されたＣＡ
ＴＶ信号と、データ送受信部１ｂから入出力されるホー
ムバスデータを混合するものである。

【０００５】さて、図３に示すようにＨＢＣ１は同軸ケ
ーブルを介し分配器２に接続される。分配器２は各端末
機器に信号を分配するもので、ここでは４組の同軸ケー
ブル３を介し情報コンセント４に接続される。例えば同
軸ケーブル３ａに設けた情報コンセント４ａにはテレビ
受信用のインターフェースユニット（ＴＶＩＦＵ）５ａ
が接続され、これにホームターミナル（ＨＴ）５ｂを介
しＴＶ５ｃが接続される。

【０００６】ＴＶＩＦＵ５ａは、同軸ケーブル３ａを介
して伝送される周波数多重信号から映像信号帯域（デー
タ信号以外の帯域）の信号を抽出し、ホームターミナル
５ｂに出力するものである。又ＴＶＩＦＵ５ａは、制御
信号を作成し、ＨＢＣ１内のデータ送受信部１ｂにその
信号を出力する。ホームターミナル５ｂは入力された複
数チャンネルのＣＡＴＶ信号から所定チャンネルの映像
信号を選択し、その信号をＴＶ本来の受信周波数の信
号、又はベースバンドの信号に変換してＴＶ５ｃに出力
するものである。尚各情報コンセント４の一端は整合用
のコンデンサＣ及び抵抗Ｒより終端が短絡されている。

【０００７】次に同軸ケーブル３ｂの端部の情報コンセ
ント４ｂには、カメラインターフェースユニット（カメ
ラＩＦＵ）６ａが接続され、その出力端にカメラ６ｂが
接続される。カメラＩＦＵ６ａはカメラ６ｂで撮像され
た映像信号をＨＢＣ１から指示された周波数帯域で変調
し、その信号を他の端末機器に送信するものである。

【０００８】又同軸ケーブル３ｃにも２つの情報コンセ
ント４ｃ，４ｄが接続されている。情報コンセント４ｃ
には、ＶＴＲのインターフェースユニット（ＶＴＲＩＦ
Ｕ）７ａを介しＶＴＲ７ｂが接続されている。ＶＴＲＩ
ＦＵ７ａは、外部から伝送された信号から特定周波数帯
の信号に変換したり、ベースバンドの映像信号をＶＴＲ
７ｂに出力するものである。又、ＶＴＲＩＦＵ７ａは、
ＶＴＲ７ｂの出力する映像信号をＨＢＣ１から指示され
た周波数帯の信号に変換する。情報コンセント４ｄに
は、情報コンセント４ａと同様のＴＶＩＦＵ８ａ，ホー
ムターミナル８ｂ，ＴＶ８ｃが夫々接続されている。同
軸ケーブル３ｄにも情報コンセント４ｅが設けられ、Ｔ
ＶＩＦＵ９ａ，ホームターミナル９ｂ，ＴＶ９ｃが夫々
接続されている。このようなホームバスシステムでは、
ＣＡＴＶ信号を受信するために各ＴＶ毎にホームターミ
ナル５ｂ，８ｂ，９ｂを設ける必要がある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】従来のホームバスコン
トローラでは、入力されたＣＡＴＶ信号をそのままホー
ムバスに伝送しているため、１台のＴＶに対し１台のホ
ームターミナルが必要であった。更にホームバス上に制
御信号を送出するためには、各ホームターミナルの前段
に端末機器専用のＩＦＵを接続する必要がある。多チャ
ンネル化が進むＣＡＴＶ伝送システムにおいて、多重周
波数が増えるため、相互の搬送波の干渉による複合二次
歪みや複合三次歪みが大きくなり、画質が劣化するとい
う問題を有していた。又監視カメラ等による映像信号を
ホームバスで伝送しようとすると、その周波数帯が限ら
れてしまうという欠点があった。

【００１０】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、各ＴＶ毎にホームターミナルを
接続することなく、ＣＡＴＶサービスを享受できるよう
にすると共に、ホームバス上の周波数多重信号の数を削
減することのできるホームバスコントローラを実現する
ことを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は外部からＣＡＴ
Ｖの信号を取込み、各視聴場所に設けたテレビジョン受
像機を含む端末機器にホームバスを介して周波数変換し
た信号を出力すると共に、各端末機器から出力される制
御信号を受信するホームバスコントローラであって、外
部から供給される周波数多重されたＣＡＴＶ信号と制御
データの信号を分配する分配器と、分配器の出力信号か
らＣＡＴＶの制御データを復調する復調部と、分配器の
出力信号から夫々のチャンネルのＣＡＴＶ信号を選局す
る複数のチューナと、チューナの出力する中間周波の信
号をベースバンドの映像及び音声信号に変換する複数の
復調器と、各復調器の出力信号を各ＴＶの受信チャンネ
ルに対応したチャンネルの信号に変換する複数のＡＶ変
調器と、各ＡＶ変調器の出力信号を混合し、周波数多重
信号を出力する混合器と、端末機器より得られる選択チ
ャンネルのデータに基づいて該当する端末機器のＡＶ変
調器に接続されるチューナの受信周波数を設定する制御
部と、を具備することを特徴とするものである。

【００１２】

【作用】このような特徴を有する本発明によれば、分配
器は外部から供給される周波数多重されたＣＡＴＶ信号
と制御データの信号を分配する。このとき制御部は、特
定された端末機器を動作させるため制御信号を出力する
と共に、チューナの受信チャンネルを、各端末機器で選
択されたチャンネルにセットする。チューナは分配され
たＣＡＴＶ信号から選択されたチャンネルのＣＡＴＶ信
号を選局する。復調器はチューナの出力する中間周波の
信号をベースバンドの映像及び音声信号に変換し、ＡＶ
変調器は各復調器の出力信号を各ＴＶの受信チャンネル
に対応した信号に変換する。このようにすると、視聴場
所に設けた各端末機器は選択チャンネルの番組を視聴す
ることができる。又各端末器より制御信号を伝送する
と、端末機器間で映像信号を送受信できる。

【００１３】

【実施例】本発明の一実施例におけるホームバスコント
ローラについて図１を参照しつつ説明する。図１は本実
施例のホームバスコントローラ１０の内部構成を示すブ
ロック図である。本図において分配器１１はＣＡＴＶ信
号又はアンテナで受信した信号を家庭内に分配するもの
であり、周波数多重された信号が分配器１２と復調部１
３に出力される。

【００１４】復調部１３はＣＡＴＶ信号に含まれるデー
タを復調するもので、例えば映像のスクランブル解除信
号を制御部１４に出力する。一方、分配器１２で分配さ
れた信号はチューナ１５ａ，１５ｂ・・・１５ｎに出力
される。チューナ１５はＣＡＴＶ独自の周波数帯で変調
された信号や、分配器１１で分配された放送信号から、
特定チャンネルの信号を選局して中間周波の信号に変換
するものである。チューナ１５ａ，１５ｂ・・１５ｎの
選局周波数は、制御部１４より制御される。

【００１５】チューナ１５ａ，１５ｂ・・１５ｎの出力
は復調器１６ａ，１６ｂ・・・１６ｎに出力される。復
調器１６はチューナ１５が出力する信号からベースバン
ドの映像信号（音声信号も含む）に復調するものであ
る。ＡＶ変調器１７ａ，１７ｂ・・・１７ｎは、復調器
１６ａ，１６ｂ・・・１６ｎから出力される信号を再び
変調し、チューナ１５への入力信号とは異なる周波数帯
の信号に変換するものである。この周波数は放送規格の
各チャンネルと同一であるが、このチャンネルの割り当
ては制御部１４により制御される。

【００１６】混合器１８は各ＡＶ変調器１７ａ，１７ｂ
・・１７ｎから出力される信号を混合し、周波数多重化
した信号を出力するものである。この信号は混合器１９
を介してホームバスに出力される。

【００１７】又ＨＢＣ１０にはＨＢＣ送受信器２０が設
けられている。ＨＢＣ送受信器２０は、制御信号を各端
末機器に送信したり、各端末機器からの制御信号を復調
して制御部１４に与えるものである。さて制御部１４
は、マイクロコンピュータを含んで構成され、各チュー
ナ１５に選局周波数の指定をしたり、各ＡＶ変調器１７
に変調周波数を指定する働きを行う。ここでは各ＴＶの
チャンネルを予め固定し、各ＴＶＩＦＵから見たい番組
のチャンネルを選択するものとする。この場合は各変調
器１７ａ〜１７ｈの変調周波数と各ＴＶの受信周波数と
は１：１に対応している。又各ＴＶの受信チャンネルを
その都度設定して、選択したチャンネルの信号をこの受
信チャンネルに変換するようにしてもよい。

【００１８】図２はこのようなホームバスコントローラ
１０を用いたホームバスシステムの構成を示すブロック
図である。尚従来例を示す図３と同一部分は同一符号を
付けて説明は省略する。又このホームバスシステムには
従来例と異なり、ホームターミナルは設けられていな
い。

【００１９】このように構成されたＨＢＣ１０を含むホ
ームバスシステムの動作について説明する。ＣＡＴＶ信
号又はアンテナから受信した映像信号は、夫々同軸ケー
ブルを介してＨＢＣ１０に入力される。例えばＣＡＴＶ
のチャンネルＡの番組をＴＶ５ｃで見たいとする。ＴＶ
５ｃの受信チャンネルは第１チャンネルにセットされて
いるものとする。このとき視聴者はＴＶＩＦＵ５ａを操
作してチャンネルＡを選択し、この選択チャンネルがＨ
ＢＣ１０内のＨＢＣ送受信器２０に出力される。

【００２０】制御部１４がＨＢＣ送受信器２０からこの
制御信号を入力すると、例えばチューナ１５ａをＣＡＴ
ＶのチャンネルＡにセットし、分配器１１に入力される
周波数多重された信号からチャンネルＡの信号を選局す
る。この信号は復調器１６ａに出力され、一旦元の映像
信号（音声も含む）に変換される。このとき制御部１４
はＡＶ変調器１７ａに信号を出力し、ＡＶ変調器１７ａ
は復調器１６ａから出力される映像信号を第１チャンネ
ルの周波数帯の信号に変換する。

【００２１】又家庭内の他の視聴者がＴＶ９ｃにおいて
第４チャンネルの放送番組を見たいときには、ＴＶＩＦ
Ｕ９ａを第４チャンネルにセットする。そうすれば制御
部１４はチューナ５ｂの受信周波数を４チャンネルにセ
ットし、この信号を復調器１６ｂを介しＡＶ変調器１７
ｂに出力する。ＡＶ変調器１７ｂの変調周波数はＴＶ９
ｃに対応した受信チャンネルに設定しておけば、ＡＶ変
調器１７ｂから特定チャンネルに変換された映像信号が
出力される。そして混合器１８で周波数多重された信号
は、混合器１９を介しホームバスに出力される。この信
号は図２に示す分配器２を介し同軸ケーブル３ａ〜３ｄ
に夫々出力される。

【００２２】次に玄関に来客があった場合を考える。玄
関入口に設けた図示しないインターホンが応答すると、
カメラＩＦＵ６ａから信号がＨＢＣ１０に出力される。
この場合制御部１４は、ＨＢＣ送受信器２０からの信号
でカメラ６ｂが映像信号が出力したことを検知し、ホー
ムバスの空きチャンネルを調べる。そして制御部１４は
ＨＢＣ送受信器２０を介し、送信周波数帯をカメラＩＦ
Ｕ６ａに指示する。カメラ６ｂの映像信号はＴＶ５ｃ〜
ＴＶ９ｃの何れかの画面全体又はその一部に出画される
よう設定されているものとすると、例えば特定されたＴ
ＶＩＦＵ５ａに映像信号が送信され、カメラ６ｂの画像
を表示する。

【００２３】次にＶＴＲ７ｂが使用される場合の動作に
ついて説明する。例えば家庭内の２階に設けたＶＴＲ７
ｂを動作させ、１階に設けたＴＶ９ｃでその画像を見た
いとする。ＴＶ９ｃでＶＴＲ７ｂを再生するには、ＴＶ
９ｃのリモートコントロール装置で再生を指示すると、
制御信号がＴＶＩＦＵ９ａから出力される。このときＴ
ＶＩＦＵ９ａでＴＶ９ｃの受信チャンネルが例えば第９
チャンネルに設定されているものとする。制御部１４は
ＨＢＣ送受信器２０から制御信号が入力されると、再び
ＨＢＣ送受信器２０を介しＶＴＲＩＦＵ７ａに制御信号
を出力し、ＶＴＲ７ｂを再生させる。この映像信号は制
御部１４で指定されたチャンネルの周波数に変調され、
情報コンセント４ｃ，分配器２を介し第９チャンネルの
信号として同軸ケーブル３に出力される。

【００２４】このようにＨＢＣ１０によりＣＡＴＶの周
波数多重信号を、ホームバスシステムに接続されたＴＶ
の数だけ分配し、ＴＶＩＦＵからホームバスを介して送
信された制御信号で映像信号を選局できるようにしてい
る。従って各ＴＶは決められたチャンネルに合わせてお
くだけでＣＡＴＶサービスを受けることができる。

【００２５】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、外部から伝送されるＣＡＴＶ信号の受信端に、ホー
ムバスコントローラを設けたことにより、各端末機器に
伝送周波数チャンネルを変換するホームターミナルの設
置が不要となる。このためホームバスで多くのテレビジ
ョン受像機等の端末機器を動作させることができる。
又、周波数多重信号はホームバスに接続された端末機器
の数まで削減できるため、使用されない周波数帯はカメ
ラやＶＴＲ等の他の機器に用いることができる。更に多
重信号の数が増えても複合歪みによる画質の劣化が低減
されるという効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるホームバスコントロ
ーラの構成を示すブロック図である。

【図２】本実施例のホームバスコントローラを含むホー
ムバスシステムの構成を示すブロック図である。

【図３】従来のホームバスシステムの構成を示すブロッ
ク図である。

【図４】従来のホームバスコントローラの構成を示すブ
ロック図である。

【符号の説明】

３ａ〜３ｄ 同軸ケープル ５ａ，８ａ，９ａ ＴＶＩＦＵ ５ｃ，８ｃ，９ｃ ＴＶ ６ａ カメラＩＦＵ ６ｂ カメラ ７ａ ＶＴＲＩＦＵ ７ｂ ＶＴＲ １０ ホームバスコントローラ １１，１２ 分配器 １３ 復調部 １４ 制御部 １５ａ，１５ｂ・・１５ｎ チューナ １６ａ，１６ｂ・・１６ｎ 復調器 １７ａ，１７ｂ・・１７ｎ ＡＶ変調器 １８，１９ 混合器 ２０ ＨＢＣ送受信器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部からＣＡＴＶの信号を取込み、各視
   聴場所に設けたテレビジョン受像機を含む端末機器にホ
   ームバスを介して周波数変換した信号を出力すると共
   に、前記各端末機器から出力される制御信号を受信する
   ホームバスコントローラであって、 外部から供給される周波数多重されたＣＡＴＶ信号と制
   御データの信号を分配する分配器と、 前記分配器の出力信号からＣＡＴＶの制御データを復調
   する復調部と、 前記分配器の出力信号から夫々のチャンネルのＣＡＴＶ
   信号を選局する複数のチューナと、 前記チューナの出力する中間周波の信号をベースバンド
   の映像及び音声信号に変換する複数の復調器と、 前記各復調器の出力信号を各ＴＶの受信チャンネルに対
   応したチャンネルの信号に変換する複数のＡＶ変調器
   と、 前記各ＡＶ変調器の出力信号を混合し、周波数多重信号
   を出力する混合器と、 前記端末機器より得られる選択チャンネルのデータに基
   づいて該当する端末機器のＡＶ変調器に接続される前記
   チューナの受信周波数を設定する制御部と、を具備する
   ことを特徴とするホームバスコントローラ。