WO2002030632A1 - Ciseaux dotes de parties munies de trous - Google Patents

Description

系田 » 穴音 ISを有する鋏 技術分野

この発明は、 理美容鋏の改良に関し、 鋏の柄部の軽量を図ることにより鋏全体 の軽量化を図ると共に柄部の撓り強度を高め、 また指掛けゃヒットポイントなど の付属部材を指環に取り付けする為には指環にネジ孔などを設けるが、 このネジ 孔などによる指環の指触りに支障のない指環を備えた鋏に関する。 背景技術

理美容用の鋏の大半はステンレス鋼を材料としている力 鉄の軽量化の方法と してはステンレス鋼をより軽量な材料に代替することが試みられており、 チタン 合金やセラミック材料を用いたものがある。

或いは鋏の全体をプラスチックで形成し、 刃先部分だけをステンレス鋼にした ものもある。 ただチタン合金は加工が困難であったり、 セラミック材料はもろさがあったり 、 或いは鋏の全体がプラスチックであると安っぽくなるなどして何れもあまり普 及しておらず、 従来のステンレス鋼による鋏が今も多く使われている。 また軽量化の別の方法として鋏を細身にする方法があり、 図 1 3に示すような 鉄 1 0 0を成す一対の鋏体 1 1 0は、 その刃体 1 0 1、 柄部 1 0 2、 指環 1 0 3 などの細身化が試みられている。 ただ刃体 1 0 1は鋏を閉じる際にこの刃体 1 0 1， 1 0 1同士が適切な触圧を伴って閉じられる必要があるためあまり細身にす ることができない。 また柄部 1 0 2を細身にすると、 髪を切る時に （特に毛束を 切る時に） 僅かながら柄部 1 0 2に撓みが生じ、 鋏を扱う際の感触の悪さや感覚 の狂！/、などの原因となつて作業に支障がある。

また指環 1 0 3は細身のリングにすると指に対する感触が悪く、 またリング状 であるよりも指を通す筒の様な形状の方が感触がよいとされており、 しかもリン グ形状よりは筒の形状の方が僅かではあるが重量が増えるので、 軽量化のための 肉落としの対象に指環は不向きである。 また指環 1 0 3は指を通すところであるので、 指の感触 '感覚として次のよう な問題もある。

即ち、 指環 1 0 3には指掛け 1 3 0を設けられ操作し易くしてあるが、 この指 掛け 1 3 0は指環 1 0 3と一体に設けられたものと、 図 1 3に示したように別体 に設けられて取り付けられていものとがある。

別体の指掛け 1 3 0は図 1 4に示すようにその基端 1 3 1にネジが切られ、 指 環 1 0 3側に設けられたネジ孔 1 0 3 aにネジ付けされている。 ただこのネジ孔 1 0 3 aが貫通孔であるため指環 1 0 3の内側に孔が空いた状態となり、 この孔 の凹みが指環 1 0 3に通した指に四六時中触れ、 感触を悪くしている。 鋏は小刻 みな開閉をしながら髪を切るのであるが、 その間中、 この様な感触の悪さが続い ている。

従ってネジ孔 1 0 3 aを有底孔にすれば指環内側の凹みが無くなりこの様な問 題もなくなるのではあるが、 貫通孔でないとネジ孔が浅くなってしまい充分なネ ジ切りが設けられない事と、 製造時の際にねじ切り作業で出る切り屑の逃げ道が 無くなってしまう事から実現できていない。 また指環 1 0 3にはヒットポイント 1 2 0の取り付けられているものが多い。 これは鋏を閉じる時の指環同士の当たる箇所に取り付けられたゴム製、 合成樹脂 製などの緩衝部材であり、 閉じる力チカチとした音がうるさいので、 ヒットボイ ント 1 2 0を一方の指環 1 0 3のこの当たる箇所に取り付けたものである。 これ により音が静かになるほか、 閉じたときに衝撃を和らげ、 指の感触をよくしてい る。 ただこのヒットポイント 1 2 0もその基端側のゴムなどにネジが埋め込まれ 、 指環に設けられたネジ孔にネジ付けられており、 しかもこのネジ孔も指掛けの 場合と同様の理由で貫通孔になっている。 或いは指環に嵌入孔を設け、 ゴム製の ヒットポイントの基端に一体成形した嵌入部を嵌入するものもある。 この様な場 合には嵌入部が裏に突き出る場合もある。 何れにしても指環内側の孔ゃここに突 き出た嵌入部などが指に当たり、 これも感触の悪さを招いている。 以上の課題を解決するため本願発明の目的とするところは、 鋏体の柄部を軽量 化し、 しかも鋏の閉じ操作に対する柄部の撓み強度を高めた鋏を提供することで あり、 また指環に指掛けゃヒットポイントなどの付属部材が取り付けられても、 付属部材用のネジ穴などによる指の感触の悪さのない鋏を提供することである。 発明の開示

以上の様に本願発明は、 鋏体の 1対を開閉可能に結合した鋏であって、 鋏体が 刃体と柄部と指環を有す鋏を対象としたものである。

即ち、 請求項 1記載の発明では柄部に第一の穴部を設けて軽量化を図った。 第 一の穴部を形成する際には、 柄部の所望箇所を平面視幅広に形成することにより この幅広な面への第一の穴部の形成を容易にした。 従って穴部は平面視方向に貫 通する向きとなる。 なおここで平面視とは、 鋏を図 1に示した向きに見ることを いい、 この向きで見た際の柄部の幅を広く形成し、 これにより第一の穴部を形成 する場所を確保したのである。 また請求項 2記載の発明では、 第一の穴部が柄部に沿った長手に形成されるこ とにより、 柄部が 2つリブ部を含むようにした。 この際、 穴部が平面視方向に貫 通されているので、 2つのリブ部により鋏を閉じる際の柄部の橈みに対する強度 を得る.ことができる。 例えば、 2つのリブ部の総断面積が従来の柄部の断面積よ り小さくても、 従来の柄部と同等或いはそれ以上の撓み強度を得ることができる

請求項 3は指環に設けられる 「指掛け」 や 「ヒットポイント」 などの付属部材 に関するものである。 つまり指環の円周部分を平面視幅広に形成することにより 、 この幅広な面に第二の穴部を形成し、 この第二の穴部の外周側に付属部材を取 り付けしたのである。 その際、 指環に設けられた付属部材の取り付けのための孔 (ネジ孔、 嵌入孔など） が従来と同様に貫通孔であっても、 この貫通孔は第二の 穴部の外周側を貫通するため、 指が触れる指環の内周には届かず、 影響が無い。 請求項 4は、 鋏に、 請求項 1〜2に開示した第一の穴部と、 請求項 3に開示し た第二の穴部とを併せ持って形成したものである。 請求項 5と請求項 6は、 上記の請求項 1〜4に①第一の穴部があればこれを柄 部より軽い部材で閉じたものであり、 また②第二の穴部があればこれを、 更に③ 第一と第二の穴部を有するのであればこれらの一部か全部かを、 柄部より軽い部 材で閉じたものである。

これにより、 第一や第二の穴部に毛の入るのを防ぐことができ、 また鋏体と異 なる色彩の材料を用いるなどすれば、 デザィン的にも優れる。 図面の簡単な説明

図 1 、 柄部に第一の穴部を形成した鋏の（a )平面図と（b)側面図である。 図 2も、 柄部に第一の穴部を形成した鋏の図である。

図 3は、 柄部に第一の穴部 4を形成し、 動刃側の指環にヒットポイントに対応 させた第二の穴部 6を形成した鋏の図であり、 これら第一と第二の穴部とに類似 した形態の飾り用穴部 7も形成してデザィン 1·生を高めてある。

図 4も、 柄部に第一の穴部 4を形成し、 動刃側の指環に第二の穴部 6を形成し た鉄の図であり、 飾り用穴部 7が指掛け Pの基端に形成してある。

図 5は、 柄部に第一の穴部を形成し、 ヒットポイントに対応させた第二の穴部 を形成した鋏の図であり、 第一の穴部の形状を人差し指がのせ易い形状 （Q) に してある。

図 6は、 1つの柄部に 2つの第一の穴部を形成させた鋏の図である。

図 7は、 第一の穴部 4と第二の穴部 6が連通した鋏の図である。

図 8.は、 第一の穴部 4と指掛け 3 0を対象とした第二の穴部 6を形成した鋏の 図である。

図 9は、 指掛け 3 0を対象とした第二の穴部 6と、 ヒットポイント 2 0を対象 とした第二の穴部 6とを形成した鋏の図である。

図 1 0も、 指掛け 3 0とヒットポイント 2 0とを対象とした 2つの第二の穴部 6 , 6を形成した鋏の図である。

図 1 '1は、 第一及び第二の穴部を飾り用穴部と共に閉じた鋏の図であり、 それ ぞれの穴部の開口部分にプラスチック板を被せて閉じたものである。

図 1 2は、 図 1 1における Ζ— Ζ断面の説明図である。

図 1 3は、 従来の理美容鋏の図である。

図 1 4,は、 理美容鋏におけるヒットポイントと指環の取り付け方を説明する図 である。 発明を実施するための最良の形態

次に本願発明の実施例を説明する。

図 1に示す鋏は、 理美容用のカット鋏 1 Αであり、 ステンレス鋼の材料による鋏 体 1 0の 1対を軸部 1 1で開閉可能に結合形成されており、 これら鋏体 1 0， 1 0は刃体 1と柄部 2と指環 3を有している。

柄部 2は、 その基端側 X (柄部 2の軸部 1 1よりをいう） が図 1 3に示したよ うな一般的な棒状の柄部の幅を成し、 末端側 Y (柄部 2の指環 3よりをいう） に かけて次第に平面視幅広となる様に形成されており、 従って柄部 2の全体形状は 基端側 Xを頂点とし、 末端側 Yを底辺とする細身三角形に類似する形状を成して レ、る。 また、 この幅広な面には略三角形の第一の穴部 4が柄部 2に沿った長手に 形成され、 この第一の穴部 4が柄部 2を枝分かれ状にして 2つのリブ部 5， 5を 形成している。

動刃側鋏体 1 0 aの指環 3には、 鋏 1を閉じた際の指環 3， 3同士の当接位置 にゴム製のヒットポイント 2 0が取り付けてある。 この柄部 2はリブ部 5 , 5が細身に形成されており、 図 1 3に示したような一 般的な棒状の柄部よりも軽量な柄部に形成されている。 しかしリブ部 5が細身で あっても、 この 2本のリブ部 5， 5と指環 3の一部とで三角形を成しているので 柄部 2には高い橈み強度が得られる。 これは柄部 2がー種のラーメン構造を成す からであり、 リブ部 5， 5はラーメン構造における組子を成しているのである。 なお柄部 2の基端側 Xは一般的な柄部と同様に棒状を成しているが、 全体が棒状 である一般的な柄部に場合に比べると撓みの少ないものとなる。 図 2に示す鋏 1 Bは、 第一の穴部 4が図 1に示した第一の穴部より更に細長く 形成され、 柄部 2の大半が 2本の並んだリブ部 5 , 5で構成され、 軽量化と撓み 強度が得られている。 図 3に示す鋏 1 Cは、 動刃側鋏体 1 0 aの指環 3のヒットポイント 2 0の取り 付け位置となる円周部分 2 1を平面視幅広に形成してあり、 この幅広な面 （2 1 ) に細長い第二の穴部 6を形成してある。 この第二の穴部 6の外周側にはヒット ポイント 2 0を螺合するためのネジ孔 2 2が貫通させてあり、 このネジ孔 2 2に ヒットポイント 2 0がネジ付けして取り付けられている。

柄部 2は図 1に示したと同様に略三角形の第一の穴部 4が設けられている。 ま た静刃側鋏体 1 0 bの指環 3には飾り用穴部 7が設けられており、 第一の穴部 4 及び第二の穴部 6と共にデザィン性を高めている。 図 4に示した鋏 1 Dは、 静刃側鋏体 1 0 bの柄部 2に第一の穴部 4が設けられ 、 指環 3と一体に形成された指掛け Pの基端部分に飾り用穴部 7が設けられてい る。 動刃側鋏体 1 0 aは第一の穴部 4と第二の穴部 6が設けられている。 また動 刃側鋏体 1 0 aの指環 3はヒットポインド 2 0の取り付け位置となる円周部分が 略台形状に膨出させた平面視幅広な形状に形成され、 第二の穴部 6はその幅広な 面に略台形を成して設けられており、 この第二の穴部.6の外周側には貫通させた ネジ孔 2 2にヒットポィント 2 0がネジ付けして取り付けられている。

図 5に示した鋏 1 Eは、 全体の構成が図 4の綵 1 Dとほぼ同じであるが静刃側 鋏体 1 0 bの第一の穴部 4 bの形状だけが異なる。 即ち、 第一の穴部 4 bにより 形成された 2つのリブ部 5，， 5 "のうちの、外側 (指をのせる側)のリブ部 5 'が 凹曲させて形成させてある。 つまり鋏を握るときには、 親指を動刃側指環 3 aに 通し、 残りの指は静刃側 （3 b ) にかかるのであるが、 その際、 中指を指環 3 b に通し、 薬指を指掛け Pに掛け、 人差し指は柄部 2 aに掛ける握り方が代表的な 握り方である。 図 5に示されているリブ部 5 ，の凹曲部分 Qはこの様な握り方を ふまえたものであり、 握る際の人差し指がリブ部 5 'の凹曲部分 Qにのせること により、 握り易さが向上するのである。

図 6に示した鋏 1 Fは図 5の鋏 1 Eを僅かに変形させたものである。 つまり図 5における第一の穴部 4 bの凹曲した括れ部分を繋ぎ、 第一の穴部 4 bを 2つに 分けることにより、 図 6に示したように新たな 2つの第一の穴部 4 , 4を形成さ せた鋏である。 この様に第一の穴部は 1つの柄部 2に複数設けられてもよい。 図 7に示した鋏 1 Gは、 静刃側鋏体 1 0 bが図 4に示したと同様に第一の穴部 4と装飾用穴部 7が設けられている。 動刃側鋏体 1 0 aは指環 3のヒットポイン ト 2 0の取り付け部分から柄部の末端側にかけて比較的大きな穴部が形成されて おり、 ヒットポイント 2 0の取付箇所付近の穴部が第二の穴部 6を成し、 柄部末 端付近の穴部が第一の穴部 4を成しているのであり、 このように第一の穴部 4と 第二の穴部 6が連通したものであってもかまわない。 図 8に示した鋏 1 Hは、 第一の穴部 4と第二の穴部 6とを有した鋏である。 第 二の穴部 6は静刃側 1 0 bの指環にデザィンを施した細い三角形状で形成され、 第二の穴部 6の外周に指掛け 3 0が螺合して取り付けてある。

図 9に示した鋏 1 Jは、 2つの指環 3， 3にそれぞれデザィン化された第二の 穴部 6 a , 6 bが細長く設けられており、 静刃側 1 0 bの第二の穴部 6 b外周に は指掛け 3 0が螺合され、 動刃側 1 0 aの第二の穴部 6 aにはヒットポイント 2 0が螺合されている。

図 1 0に示した鋏 1 Kは、 2つの第二の穴部 6 a， 6 bと飾り用穴部 7 , 7と を形成させたものである。 図 1 1に示した鋏 1 Lは、 図 5に示した第一の穴部 4 b , 4と第二の穴部 6、 及び飾り用穴部 7を有する鋏に対し、 これらの穴部 4 b， 4， 6， 7を柄部 2の 材料より軽量な部材 8， 8 , … で閉じたものである。 この部材 8は図 1 2に示 すように、 カラーのプラスチック板をそれぞれの穴部 4 b， 4， 6 , 7に被せた ものであり、 各穴部の表裏の開口部分にはプラスチック板を収納するための段差 部 9が設けられ、 プラスチック板が柄部 2や指環 3の表面と面一になるようにし てある。

なお閉じるのは全ての穴部でも、 多数ある穴部の一部でもよい。 また各穴部の 開口部を閉じても、 或いは表裏の開口部から内方に入った位置で閉じてもよく、 又板状の部材に限らず栓のように穴部に詰め込むようなものであってもよい。 つ まり穴部の内周面形状に形成した合成樹脂などの弾性体を詰め込んで穴部を閉じ たものであってもよい。 なお本願発明は上記の実施例に限るものではない。

第一の穴部及び第二の穴部はどの様な形状であってもよく、 三角に限らず四角 形、 円形、 長円形、 ダイヤ形その他どの様であってもよい。

第一の穴部は一対の鋏体の両方に設けてもよく、 片方だけに設けてもよく、 両 方に設ける場合は両方の穴部の形状を揃えても違えてもよい。 小さな第一の穴部 を多数設けたものであってもよい。

Claims

言青求の範囲

1 . 刃体と柄部と指環を有す鋏体の 1対を開閉可能に結合した鋏であって、 前記柄部の所望箇所を平面視幅広に形成すると共に前記幅広な面に第一の穴部 を形成したことを特徴とする'穴部を有する鋏。

2 . 第一の穴部が柄部に沿った長手に形成されることにより、 柄部が 2っリ ブ部を含むことを特徴とする請求項 1記載穴部を有する鋏。

3 . 刃体と柄部と指環を有す鋏体の 1対を開閉可能に結合した鋏であって、 前記指環の円周部分を平面視幅広に形成すると共に、 前記幅広な面に第二の穴 部を形成し、 この第二の穴部の外周側に指掛けゃヒットポィントなどの付属部材 を取り付けしたことを特徴とする穴部を有する鋏。

4 . 請求項 1又は 2記載の穴部を有する鋏であって、 指環の円周部分を平面 視幅広に形成すると共に、 前記幅広な面に第二の穴部を形成し、 この第二の穴部 の外周側に前記付属部材を取り付けしたことを特徴とする穴部を有する鋏。

5 . 請求項 1、 2、 4の何れか記載の穴部を有する鋏であって、 第一の穴部 を、 柄部の材料より軽量な部材で閉じたことを特徴とする穴部を有する鋏。

6 . 請求項 3、 4の何れか記載の穴部を有する鋏であって、 第二の穴部を、 柄部の材料より軽量な部材で閉じたことを特徴とする穴部を有する鋏。