WO2001060636A1

WO2001060636A1 - Roulette de poussette

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Publication number: WO2001060636A1
Application number: PCT/JP2001/001170
Authority: WO
Inventors: Tsutomu Nagai; Yoshiyuki Suzuki
Original assignee: Combi Corporation
Priority date: 2000-02-17
Filing date: 2001-02-19
Publication date: 2001-08-23
Also published as: CN1420824A; MY126130A; EP1256464A4; KR20020073554A; US20030019076A1; US6964083B2; TW522107B; CN1276840C; JP2001301628A; HK1054011A1; KR100849102B1; KR20080013021A; EP1256464A1; KR100828016B1; JP4738608B2

Description

明細書べビ一力一用キャスター技術分野

本発明は、ベビーカー用キャス夕一に係り、特にその前輪用のキャス夕一に関する。従来の技術

一般に、乳幼児を散歩や買物等のために屋外に連れ出す場合に使用するべビー力一においては、必要に応じて折り畳み、収納や携帯が容易になるようにしたものが種々提案され実用に供されている。

すなわち、図 1 1は上記折り畳み可能なベビーカーの斜視図であって、そのべビーカ一 1 0は、前輪 1 1を有する左右一対の前脚 1 2、後輪 1 3を有する左右一対の後脚 1 4、ほぼ U字状に屈曲された手押杆 1 5、左右一対のアームレスト 1 6、及びその両アームレスト 1 6'， 1 6 間に掛け渡された着脱可能なガードアーム 1 7によって構成されている。上記手押杆 1 5を構成する左右のパイプ 1 8の先端近傍部にはそれぞれ上記アームレスト 1 6の一端が枢着されており、その各アームレスト 1 6の他端に前脚 1 2の頂端部が枢着されている。また、左右の後脚 1 4の頂端部も上記アームレスト 1 6の中間部に枢着されており、その後脚 1 4の中間部にはく字状に屈曲されたブラケット 1 9の一端が枢着されている。そして、そのブラケヅト 1 9の中間位置に前記手押杆 1 5を構成する左右のパイプ 1 8の先端部がそれそれ枢着されており、ベビーカーの展開状態において、上記ブラケット 1 9の他端に形成された係合部に上記パイプ 1 8の下端部に摺動可能に装着されたロック部材 2 0が係合し、その展開状態を維持するようにしてめる。

一方、上記左右の前脚 1 2は前側連結バー 2 1によって連結されており、左右の後脚 1 4は後側連結バー 2 2によって連結されている。さらに、各前脚 1 2の中間部には連結バー 2 3の前端が枢着され、その連結バー 2 3の後端が上記ブラケット 1 9とともにパイプ 1 8の先端部に枢着され、また左右の連結バー 2 3の中間部が上側連結ノ一 2 4によって連結されている。

しかして、図 1 1に示すように、パイプ 1 8の下端に設けられているロック部材 2 0をブラケット 1 9の上端に設けられている係止部に係合することによって、ベビーカーが使用可能な展開状態に保持される。一方、手押杆 1 5に設けられている操作装置 2 5を操作することにより上記ロック部材 2 0とブラケット 1 9との係合が離脱されると、アームレスト 1 6及び連結バ一 2 3が前記パイプ 1 8と各枢着点を中心として上方に揺動可能となり、前脚 1 2と後脚 1 4とがほぼ平行状態に摇動され、携帯に便利なように折り畳むことができる。

ところで、手押杆 1 5、前側連結バ一 2 1、後側連結バー 2 2、及び上側連結バー 2 4は、 2つの同一垂直面内において各中間部の 2個所がジョイントにより折畳み可能としてある。したがって、上述のように前脚 1 2と後脚 1 4が平行状態に折り畳んだ後、左右のパイプ 1 8を前方に移動させると、上記手押杆 1 5、前側連結バ一 2 1、後側連結バー 2 2及び上側連結バー 2 4の両側部が前方に折り曲げられ、ぺビ一力一を図 1 2に示すようにさらにコンパクトに折り畳むことができる。すなわち、三つ折り状態に折り畳むことができる。

ところが、上記従来のべビ一力一におけるキャス夕一は、通常キャス夕一支柱の回りに 3 6 0 ° 摇動する「キャス夕一フリー」の状態で使用される。したがつて、上述のように車体を折り畳む場合には、キャス夕一の方向を直進位置に戻し、ロック装置を操作してキャス夕一を直進位置にロックした後に折り畳む必要があ ο

しかし、車体の折畳みに際してその都度手や足を使ってキャスターや口ヅク装置を操作することは面倒である。そこで、従来キャス夕一の方向が直進位置でない状態で無理に折り畳まれることがあり、故障の原因となるばかりでなく、折り畳まれたときの見栄えも悪い等の問題がある。発明の開示

本発明は、このような点に鑑み、車体の折り畳み時等において任意の回転位置から自動的に直進位置に復帰するようにしたベビー力一用キャスターを得ることを目的とする。

発明は、ぺビーカ一に設けられたキャス夕一ホルダーと、キャスターホルダーに対して摺動及び回動自在に装着されたキャスター軸受部材と、キャスター軸受部材に回動自在に設けられた車輪とを備え、キャス夕一ホルダーとキャス夕一軸受部材との間に、車輪を持上げたときにこの車輪を直進状態位置に復帰固定させる車輪直進状態位置固定装置を設けたことを特徴とするぺビーカ一用キャス夕一である。

発明は、車輪直進状態位置固定装置は、キャス夕一ホルダー側に設けられ下端にフランジ状部を有するキャスター支柱と、フランジ状部の上面と係合するキヤス夕一軸受部材の下向面とからなることを特徴とするぺビ一力一用キャス夕一であ o

発明は、フランジ状部の上面およびキャス夕一軸受部材の下向面に、周方向に向って傾斜しかつ互いに係合するテ一パー面を各々設けたことを特徴とするべビ一力一用キャスターである。

発明は、キャス夕一ホルダ一とキャス夕一軸受部材との間に、キャス夕一軸受部材をフラン状部側へ付勢するスプリングを設けたことを特徴とするベビーカー用キャス夕一である。

発明は、フランジ状部の上面およびキャス夕一軸受部材の下向面に設けられたテーパー面は、各々ベビーカーの前後方向軸線に対して左右対象に傾斜していることを特徴とするベビー力一用キャス夕一である。

発明は、キャスターホルダーとスプリングとの間に、クッション材を介在させたことを特徴とするベビーカー用キャス夕一である。

発明は、キャス夕一ホルダーとキャスター軸受部材との間に、車輪の緩衝作用を行なう追加のスプリングを設けたことを特徴とするベビー力一用キャス夕一である。

発明は、キャス夕一支柱はキャス夕一ホルダーに一体的に形成されていることを特徴とするベビーカー用キャス夕一である。

発明は、車輪直進状態位置固定装置は、キャスターホルダー側に設けられ、下端に回転可能なローラが取付けられたキャス夕一支柱と、キャス夕一支柱のローラと係合するキャス夕一軸受部材の下向面とからなることを特徴とするベビー力 —用キャスターである。 '

発明は、キャス夕一軸受部材の下向面に、ローラと当接しかつ周方向に向って傾斜するテーパー面を設けたことを特徴とするベビーカー用キャス夕一である。発明は、キャス夕一ホルダ一とキャスター軸受部材との間に、キャス夕一軸受部材をローラ側へ付勢するスプリングを設けたことを特徴とするベビーカー用キヤス夕一である。

発明は、キャスター軸受部材の下向面に設けられたテーパー面は、ベビー力一の前後方向軸線に対して左右対象に傾斜していることを特徴とするぺビ一力一用キャス夕一である。

発明は、キャスターホルダ一とスプリングとの間に、クッション材を介在させたことを特徴とするベビー力一用キャス夕一である。

発明は、キャス夕一ホルダ一とキャスター軸受部材との間に、車輪の緩衝作用を行なう追加のスプリングを設けたことを特徴とするベビー力一用キャス夕一である。

発明は、キャス夕一支柱はキャス夕一ホルダ一に一体的に形成されていることを特徴とするぺビ一力一用キャス夕一である。

発明は、車輪直進状態位置固定装置は、キャス夕一軸受部材に半径方向外方に進退自在に設けられた固定ピンと、キャス夕一ホルダーの内面に上下方向に延びて形成され固定ビンが係合する凹溝とからなることを特徴とするベビー力一用キヤス夕一である。

発明は、固定ビンは弾勢部材により半径方向外方へ付勢されていることを特徴とするぺビ一カー用キャス夕一である。

発明は、キャスター軸受部材の外面には周方向に延び上下段部を有する凹部が設けられ、キャス夕一ホルダ一にはキャスター軸受部材の凹部の上下段部に係合する規制ピンが設けられていることを特徴とするべビ一力一用キャス夕一である。図面の簡単な説明

図 1は、本発明のベビーカー用キャス夕一の第 1の実施の形態を示す縦断面図。図 2は、図 1に示すキャス夕一の接地状態を示す図。図 3は、キャスター軸受部材の作動説明図。

図 4は、本発明のベビーカー用キャスターの第 2の実施の形態を示す縦断面図 c 図 5は、本発明のベビーカー用キャス夕一の第 3の実施の形態を示す縦断面図 _c 図 6は、本発明のぺビ一カー用キャス夕一の第 4の実施の形態を示す縦断面図 c ：図 7は、本発明のベビー力一用キャス夕一の第 5の実施の形態を示す縦断面図 _c 図 8は、本発明のベビー力一用キャス夕一の第 6の実施の形態を示す縦断面図 _c 図 9は、本発明のベビー力一用キャス夕一の第 7の実施の形態を示す縦断面図 _c 図 1 0は、図 9に示す実施に形態の作動説明図。

図 1 1は、ベビーカーの概略構成を示す斜視図。

図 1 2は、ベビーカーを折り畳んだ状態を示す斜視図。発明を実施するための最良の形態

以下、図 1乃至図 1 0を参照して本発明の実施の形態について説明する。

図 1は本発明のベビー力一用キャス夕一の第 1の実施の形態を示す縦断面であつて、ベビー力一 1 0の前脚 1 2の下端部にキャス夕一ホルダ一 3 0がリベヅト 3 1によって固着されている。上記キャス夕一ホルダ一 3 0の下半部は鉛直方向に向く鉛直部が屈曲形成されており、そのキャスターホルダー 3 0の鉛直部には下端面が開口する円柱状の空所 3 0 aが形成されている。上記空所 3 0 a内にはそれと同心状にキャスター支柱 3 2が配設されており、その頂部がキャス夕一ホルダ一 3 0に揷入され、リベット 3 3によって上記キャス夕一ホルダー 3 0に固着されている。

上記キャス夕一支柱 3 2には、一側部に水平軸 3 4により前輪（車輪） 3 5を回動自在に軸支したキャスター軸受部材 3 6が、キャス夕一支柱 3 2の回りに回動可能にかつ上記キャス夕一支柱 3 2及びキャスターホルダー 3 0の空所 3 0 a の内面に沿って摺動可能に装着してある。キャスター軸受部材 3 6の上部にはキヤス夕一支柱 3 2と同心状の環状凹部 3 6 aが形成されており、その環状凹部 3 6 a内にキャス夕ー軸受 3 6を下方に付勢するスプリング 3 7が上記キャス夕一支柱 3 2と同心状に配設されている。そして、上記スプリング 3 7とキャス夕 —軸受部材 3 6の環状凹部 3 6 aの底面との間にはヮッシャ 3 8が介装され、またキャスターホルダー 3 0の空所 3 0 aの頂壁部とスプリング 3 7との間には、ウレタンの如き弾性板の両面にヮッシャを装着したクッション材 3 9が介装されている。

ところで、前記キャスター支柱 3 2の下端にはフランジ状部 3 2 aが形成されており、このフランジ状部 3 2 aがキャス夕一軸受部材 3 6の下面に形成された凹部 3 6 b内に配設されている。そして、上記フランジ状部 3 2 aの環状上面 3 2 cに、そのフランジ状部 3 2 aの前後方向軸線に対して互いに左右対称で周方向前方に向って上昇するテーパー面 3 2 bが形成されている。

一方、上記キャスター軸受部材 3 6の凹部 3 6 bの下向面 3 6 dにもキャス夕 —支柱 3 2におけるフランジ状部 3 2 aのテーパー面 3 2 bと対向するテーパー面 3 6 c (図 2 ) が形成されている。すなわち、上記キャス夕一軸受部材 3 6の下向面 3 6 dにも、前後方向軸線に対して互いに左右対称で周方向前方に向って上昇するテーパー面 3 6 cが形成されている。

図 2はべビーカ一の走行状態すなわち前輪 3 5が接地している時におけるキヤスターの状態を示す図であって、前輪 3 5が接地している場合には、ぺビ一力一の車体の重量によって前脚 1 2が下方に移動する。したがってそれとともにキヤスターホルダ一 3 0を介してキャス夕一支柱 3 2も下方に移動し、そのフランジ状部 3 2 aがキャスター軸受部材 3 6の凹部 3 6 bからほぼ下方に突出した状態になる。したがって、キャス夕一軸受部材 3 6はキャス夕一支柱 3 2の回りに回動自在となり、ベビーカーの方向転換時において、キャス夕一が適当に旋回動作を行い、方向転換を容易に行うことができる。また、この時車輪の走行に伴う上下振動はスプリング 3 7及びクッシヨン材 3 9によつて減少される。

一方、ベビーカーを収納するため或いは携帯のために折り畳む場合には、図 1 に示すように前脚 1 2を介して前輪 3 5を地面より上方に持ち上げると、スプリング 3 7によってキャスター軸受部材 3 6がキャス夕一支柱 3 2に沿って下方に移動され、キャス夕一軸受部材 3 6の下向面 3 6 dに形成されているテーパー面 3 6 cがキャス夕一支柱 3 2のフランジ状部 3 2 aの上面 3 2 cに形成されているテーパー面 3 2 bに圧接される。したがって、キャス夕一軸受部材 3 6のテ一パー面 3 6 cとキャス夕一支柱 3 2のテーパー面 3 2 bとの摺接によって、両者が完全に係合する位置までキャス夕一軸受部材 3 6がキャス夕一支柱 3 2に対'して自動的に回動し、キャス夕一軸受部材 3 6が直進位置に固定される。

図 3は、上記キャスター軸受部材 3 6及びキャス夕一支柱 3 2のテーパー面

3 6 c , 3 2 bの展開図であって、キャス夕一軸受部材 3 6のテーパー面 3 6 c とキャス夕一支柱 3 2のフランジ状部 3 2 aのテーパー面 3 2 bがその一部だけで圧接された状態（実線）になると、両テーパー面 3 6 cと 3 2 bの傾斜によつてキャス夕一軸受部材 3 6が矢印で示す方向に回動しながら下降し、図の一点鎖線で示す位置まで移動した状態で固定される。すなわち、キャスター軸受部材

3 6が直進位置に自動的に復帰固定される。

したがって、ベビーカー 1 0の折り畳みを行う場合にキャス夕一軸受部材 3 6 に軸支されている前輪 3 5が直進位置でない状態で無理に折り畳まれることがない o

上記のような構成において、キャスターホルダ一 3 0側に設けられフランジ状部 3 2 aを有するキャス夕一支柱 3 2と、フランジ状部 3 2 aの上面 3 2 cと係合するキャスター軸受部材 3 6の下向面 3 6 dとによって車輪直進状態位置固定装置 2 6が構成される。またこの車輪直進状態位置固定装置 2 6と、キャス夕一ホルダ一 3 0と、キャスター軸受部材 3 6と、前輪 3 5とにより、本発明によるベビー力一用キャス夕一が構成される。

図 4は本発明の第 2の実施の形態を示す図であり、キャス夕一軸受部材 3 6をキャス夕一支柱 3 2のフランジ状部 3 2 aに圧接し回動させる第一のスプリング

4 0と、前輪の緩衝作用を行うための第二のスプリング（追加のスプリング）

4 1とが設けられている。その他の点は図 1及び図 2に示すものと同一である。しかして、この場合にはキャス夕一軸受部材 3 6の回動用の第一のスプリング 4 0は負荷が小さいので比較的力が弱いスプリングでよく、また第二のスプリング 4 1は前輪 3 5が接地し、キャス夕一軸受部材 3 6のキャス夕一支柱 3 2のフランジ状部 3 2 aとの係合が離脱した後にはじめて作動するようにすることができ、ベビー力一の走行時に上記キャス夕一軸受部材 3 6とキャスター支柱 3 2のフランジ状部 3 2 aとの離脱が不完全となるようなことがなく、前輪の転向性が損われることがなく、走行性が損われることを防止することができる。図 5は本発明の第 3の実施の形態を示す図であり、キャス夕一支柱 3 2にはフランジ状部を設ける代りに水平軸 4 2にローラ 4 3が回転可能に装着されている c そして、キャス夕一支柱 3 2の下端にはキャスター軸受部材 3 6の凹部 3 6 bの開口を閉塞するキャスターカバ一 4 4が装着してある。その他の点は図 1及び図 2に示す実施の形態と同一である。

しかして、この実施の形態においてはキャス夕一軸受部材 3 6のテーパー面 3 6 cに対してローラ 4 3が転動するので、相対的移動がきわめてスムーズに行われ、第 1の実施の形態に比しテーパー面 3 6 cの傾斜角を小さくでき、その分キャス夕一軸受部材 3 6の高さを小さくすることができる。

図 5において、ローラ 4 3が取付けられたキャスター支柱 3 2と、ローラ 4 3 に係合するキャス夕一軸受部材の下向面 3 6 dとによって車輪直進状態位置固定装置 2 6が構成される。

また、図 6は本発明の第 4の実施の形態を示す図であり、図 4に示したものと同様にキャス夕一軸受部材 3 6の回動用の第一のスプリング 4 0と車輪緩衝用の第二のスプリング 4 1が設けられている。その他は図 5に示すものと同一である _c 図 7は、本発明の第 5の実施の形態を示す図であり、前記ローラ 4 3を軸支する水平軸 4 2がキャス夕一支柱 3 2に一体的に形成されている。しかして、この場合には、図 5等に示すものに比し部品点数を少なくすることができるとともに組立工数を減少することができる。

ところで、上記各実施の形態においては、キャス夕一支柱 3 2をキャス夕一ホルダー 3 0に対して固着したものを示したが、図 8に示すように、キャス夕一支柱 3 2をキャス夕一ホルダー 3 0と一体に形成してもよい。この場合には、キヤス夕一支柱 3 2をキャス夕一ホルダ一 3 0に固着する必要がなく、その分組立ェ数を減らすことができ、部品点数を少なくすることができる。

図 9は本発明の第 6の実施の形態を示す図であり、前脚 1 2の下端部に固着されたキャス夕一ホルダ一 3 0には、下端面が開口する円柱状の空所 3 0 aが形成されており、その空所 3 0 a内には、一側部に水平軸 3 4により前輪 3 5を軸支したキャスター軸受部材 4 5がその軸線周りに回動可能、かつその空所 3 0 aの内面に沿って摺動可能に装着してある。上記キャスター軸受部材 4 5の上部外面には周方向に延びる凹部 4 6が設けられており、その凹部 4 6内に、上記キャス夕一ホルダ一 3 0に設けられた水平方向に延びる規制ピン 4 7が揷通され、上記凹部 4 6の上下段部 4 6 a、 4 6 bと規制ピン 4 7との係合により上記キャスター軸受部材 4 5の上下方向の摺動範囲が規制されている。上記キャス夕一軸受部材 4 5にはそのキャスター軸受部材 4 5の径方向に進退可能な前輪直進状態位置固定ピン 4 8が設けられており、上記キャス夕一軸受部材 4 5内に取り付けられたパネ 4 9によって外方に突出するように付勢されている。

一方、キャス夕一ホルダ一 3 0の空所 3 0 aの下部内面には、キャス夕一軸受部材 4 5が前輪 3 5とともに下方位置にあり、かつ前輪 3 5が直進方向に向いているときに、上記前輪位置固定ビン 4 8が係合する凹溝 5 0が設けられている。この凹溝 5 0は軸線方向に延びており、その凹溝 5 0の上端部にはキャス夕一ホルダ一 3 0の空所 3 0 aの内面側に向かう傾斜が形成されている。

しかして、ぺビーカーの使用時には前輪 3 5が接地しているため、前脚 1 2が下方に移動しており、すなわち、キャス夕一ホルダ一 3 0に対して相対的にキヤスター軸受部材 4 5が上方位置に位置している。したがって、前輪位置固定ピン 4 8が、図 9に示すように、空所 3 0 aの内面に当接し、その内面に沿って回動可能となっている。

一方、ベビーカーの折り畳み時に手押し杆によって前輪 3 5を上方に持ち上げると、前輪 3 5の自重によって前輪 3 5がキャス夕一軸受部材 4 5とともにキヤス夕一ホルダー 3 0に対して下降する。したがって、その状態で前輪 3 5が揺動して直進方向に向くと、図 1 0に示すように、前輪直進状態位置固定ピン 4 8がパネ 4 9で突出され凹溝 5 0に係合し、前輪 3 5が直進方向に向いている状態に固定される。そのため、ベビーカーの折り畳みを行う場合にキャス夕一軸受部材 4 5に軸支されている前輪が直進位置でない状態で無理に折り畳まれるようなことが防止される。

図 9および図 1 0において、キャス夕一軸受部材 4 5に設けられた固定ピン 4 8と、キャスターホルダー 3 0の内面に形成された凹溝 5 0とによって車輪直進状態位置固定装置 2 6が構成されている。本発明は上述のように構成したので、キャスターを地面から浮かせた状態にすると、キャス夕一軸受部材が任意の回転位置から自動的に直進位置に移動固定され、ベビーカーの折り畳み時に、車輪が不特定方向に向いたまま折り畳まれることがなく、故障の発生を防止することができる。しかも、その都度手等によって車輪の向きを調整する等の面倒な操作も不必要である。さらに、従来のように車輪の方向固定用の口ック装置を設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができ、組立もきわめて容易に行うことができる等の効果を奏する。

請求の範囲

1 . ベビーカーに設けられたキャス夕一ホルダーと、

キャスターホルダーに対して摺動及び回動自在に装着されたキャス夕一軸受部材と、

キャスター軸受部材に回動自在に設けられた車輪とを備え、

キャス夕一ホルダーとキャス夕一軸受部材との間に、車輪を持上げたときにこの車輪を直進状態位置に復帰固定させる車輪直進状態位置固定装置を設けたことを特徴とするベビー力一用キャス夕一。

2 . 車輪直進状態位置固定装置は、キャスターホルダー側に設けられ下端にフランジ状部を有するキャス夕一支柱と、フランジ状部の上面と係合するキャス夕一軸受部材の下向面とからなることを特徴とする請求項 1記載のベビーカー用キャスター。

3 . フランジ状部の上面およびキャス夕一軸受部材の下向面に、周方向に向つて傾斜しかつ互いに係合するテーパー面を各々設けたことを特徴とする請求項 2記載のベビー力一用キャス夕一。

4 . キャス夕一ホルダーとキャス夕一軸受部材との間に、キャス夕一軸受部材をフラン状部側へ付勢するスプリングを設けたことを特徴とする請求項 3記載のぺビ一力一用キャス夕一。

5 . フランジ状部の上面およびキャスター軸受部材の下向面に設けられたテーパ一面は、各々ベビーカーの前後方向軸線に対して左右対象に傾斜していることを特徴とする請求項 3記載のベビーカー用キャス夕一。

6 . キャス夕一ホルダーとスプリングとの間に、クッション材を介在させたことを特徴とする請求項 4記載のベビー力一用キャス夕一。

7 . キャス夕一ホルダ一とキャス夕一軸受部材との間に、車輪の緩衝作用を行なう追加のスプリングを設けたことを特徴とする請求項 4記載のべビ一力一用キャスター。

8 . キャス夕一支柱はキャス夕一ホルダ一に一体的に形成されていることを特徴とする請求項 2記載のベビーカー用キャスター。 9 . 車輪直進状態位置固定装置は、キャス夕一ホルダー側に設けられ、下端に回転可能なローラが取付けられたキャス夕一支柱と、キャス夕一支柱のローラと係合するキャス夕一軸受部材の下向面とからなることを特徴とする請求項 1記載のぺビーカ一用キャス夕一。

1 0 . キャス夕一軸受部材の下向面に、ローラと当接しかつ周方向に向って傾斜するテーパー面を設けたことを特徴とする請求項 9記載のベビーカー用キヤスター。

1 1 . キャス夕一ホルダーとキャス夕一軸受部材との間に、キャス夕一軸受部材をローラ側へ付勢するスプリングを設けたことを特徴とする請求項 1 0記載のべビーカ一用キャスター。

1 2 . キャス夕一軸受部材の下向面に設けられたテーパー面は、ベビー力一の前後方向軸線に対して左右対象に傾斜していることを特徴とする請求項 1 0記載のぺビ一力一用キャス夕一。

1 3 . キャス夕一ホルダ一とスプリングとの間に、クッション材を介在させたことを特徴とする請求項 1 1記載のベビーカー用キャスター。

1 4 . キャス夕一ホルダーとキャス夕一軸受部材との間に、車輪の緩衝作用を行なう追加のスプリングを設けたことを特徴とする請求項 1 1記載のベビー力 —用ャヤス夕一。

1 5 . キャス夕一支柱はキャス夕一ホルダーに一体的に形成されていることを特徴とする請求項 9記載のベビーカー用キャス夕一。

1 6 . 車輪直進状態位置固定装置は、キャス夕一軸受部材に半径方向外方に進退自在に設けられた固定ピンと、キャスターホルダーの内面に上下方向に延びて形成され固定ピンが係合する凹溝とからなることを特徴とする請求項 1記載のぺビ一カー用キャス夕一。

1 7 . 固定ピンは弾勢部材により半径方向外方へ付勢されていることを特徴とする請求項 1記載のベビーカー用キャスター。

1 8 . キャス夕一軸受部材の外面には周方向に延び上下段部を有する凹部が設けられ、キャス夕一ホルダーにはキャス夕一軸受部材の凹部の上下段部に係合する規制ピンが設けられていることを特徴とする請求項 1 0記載のぺビーカ一用キャスター。