WO2001034432A1 - Camion tres performant - Google Patents

Description

明 細 書 高機肯 卜ラック 技術分野

本発明は、 荷物運搬の他、 液状物を荷台に載せた回収液体容器に汲み上げて目 的地へ運搬 ·供給できる高機能トラック、 特に、 汲み上げポンプの作動に際して 何らかの理由で負荷電流が規定の値を超えたときには A C電源の使用を自動遮断 し、 A C電源の貸与側には一切迷惑にならないようにした高機能トラックに関す るものである。 技術の背景

最近、 企業、 学校、 店舗、 病院などから排出される食用廃油は、 ドラム缶など に溜められ保管され、 これを回収業者が現場をまわって回収し、 沈降分離処理や 加熱処理などの成分を調整して再利用業者に納入されるリサイクルシステムが確 立しつつある。

通常、 上記廃油回収業者は学校などにおいて溜められた廃油を、 数人でドラム 缶を抱え、 トラックの荷台に積んで行ったドラム缶に移して持ち帰るという作業 を行っていたため、 その回収作業に多くの労力と時間が掛かっていたばかりでな く、 ドラム缶内に溜められた廃油が自然の状態で沈降分離していても、 ドラム缶 からドラム缶へ移す時に上澄部分と沈降部分とが再び混ざってしまうという無駄 があった。

そこで、 本発明者は、 こうした課題を解決するため、 荷物運搬のための荷台を 有し、 該荷台下の空間に、 A C電源から電力を得て駆動する電動モー夕を備えた ポンプを設置し、 前記荷台上に、 回収液体容器を搭載すると共に、 前記ポンプの 吸込側又は吐出側の一方の管端と前記回収液体容器とを接続できる長さのホース と、 前記ポンプの他方の管端と回収液体が溜められ、 回収現場に置かれている被 回収液体容器とを接続する長さのホースとをそれぞれ搭載した高機能トラックを 特開平 1 0— 1 6 6 9 2 9号公報として提案した。

上記提案を実現した高機能トラックにより廃油の回収や運送に要する時間の短 縮化と、 上澄部分と沈降部分とを分けて回収できる高効率化が達成できるように なった。 しかも、 上記機能の他、 荷台自身が荷物積載用としてそのまま利用でき るため、 給水車を兼ねた救援物資車としても犬いに利用できるという利点も得ら れた。

しかしながら、 上記高機能トラックには、 A C電源から電力を得て駆動する電 動モー夕を備えたポンプを設置しているため、 電動モー夕のブラグを回収液体が 溜められている回収現場 （例えば学校やレストラン等） の A C電源のコンセント に差し込んで A C電源を借用することから、 時には、 ポンプ作動中に A C電源の 貸与側の負荷電流が規定の値を超えて開閉器が電気回路を遮断して停電になるな どの事故が生じる可能†生があつた。

上記 A C電源の貸与側の負荷電流が規定の値を超えて開閉器が電気回路を遮断 することについて、 総てトラック側の責任とも言えない面もあるが、 トラックは 走行中に雨風に晒され、 電気系統に異常が生じ易いことから、 多くの場合にトラ ック側の責任になる可能性があつた。 従って、 上記高機能トラックを使って廃油 回収にあたっている業者は、 トラックを回収現場に横付けし、 A C電源を借用す るためにコンセントにプラグを差し込む瞬間或いはポンプ作動中に、 「A C電源 の貸与側の開閉器を作動させて電気回路を遮断して迷惑をかけないか」 について 大変に気を使うこととなっていた。

本発明は、 上記問題を解決するためのもので、 回収液体が溜められている回収 現場 （例えば学校やレストラン等） に行って A C電源を借用してポンプ作動させ ているときに A C電源の貸与側の負荷電流が規定の値を超えて開閉器が電気回路 を遮断して停電になるとの事故を防止できるようにした高機能トラックを提供す ることを目的としている。 発明の開示

上記の目的を達成するため、 本発明は、 荷物運搬のための荷台を有し、 該荷台 下の空間に、 A C電源から電力を得て駆動する電動モー夕を備えたポンプを設置 し、 前記荷台上に、 回収液体容器を搭載すると共に、 前記ポンプの吸込側又は吐 出側の一方の管端と前記回収液 ^とを接続できる長さのホースと、 前記ボン ブの他方の管端と回収液体が溜められ、 回収現場に置かれている被回呼液 器 とを接続する長さのホースとをそれぞれ搭載してなり、 前記 A C電源に接続する ブラグと前記電動モー夕との間に開閉器を設置したことを特徴とし、 トラック側 の理由で負荷電流が規定の値を超えるときは、 トラック側において A C電源の借 用を自動遮断させ得るように構成したものである。

また、 本発明は、 前記ポンプの吸込側と吐出側とが切り換えできることを特徴 とし、 荷台上の に回収した廃油を同一ポンプにて汲み出すことが可能なよう に構成したものである。

さらに、 本発明は、 前記ポンプの吸込側と吐出側の双方の管端がホースを介し て荷台上に延長されていることを特徴とし、 接続ホースの結着作業が荷台上で行 V、得、 作業性の向上が期待できるように構成したものである。

さらにまた、 本発明は、 前記荷台下の空間に発^!を搭載したことを特徴とし、 発電機からの電力で電動モー夕を駆動するように構成したものである。

また、 本発明は、 前記ポンプに備えた電動モ一夕が、 A C電源からの電力と、 荷台下の空間に搭載した発 からの電力とを選択的に得て駆動するものである ことを特徴とし、 A C電源が借用できない現場では発 が即切換利用できるよ うに構成したものである。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の実施形態に係るトラックの側面図である。

図 2は、 本発明の実施形態に係るトラックの荷台とポンプとの関係を示す断面 図である。 図 3は、 本発明の実施形態に使用される開閉器の概略説明図である。

図 4は、 本発明の実施形態に使用されるポンプおよびこれに取り付けられる吸 込管と吐出管路の概要説明図である。 発明を実施するための最良の形態

次に、 本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

図 1は本実施形態に係るトラックの側面図、 図 2は本実施形態に係るトラック の荷台とポンプとの関係を示す断面図、 図 3は開閉器設置部の概略説明図、 図 4 は本発明の実施形態に使用されるポンプおよびこれに取り付けられる吸込管と吐 出管路の概要説明図である。

本実施形態に係るトラック 1は、 荷物運搬のための荷台 2を有し、 該荷台 2下 の空間には、 A C電源から電力を得て躍動する電動モー夕 3を備えたポンプ 4が 設置されている。 前記 A C電源は、 前記電動モ一夕 3に連絡するプラグ 2 1を廃 油回収現場 （例えば学校やレストラン等） のコンセント 2 2に差し込んで借用す ることとなる。 また、 前記電動モ一夕 3は、 廃油回収の現場に A C電源のコンセ ントが設置されていない場合を考慮し、 荷台 2下の空間に搭載した発電機 2 3か らの電力をも選択的に利用できる構造になっている。

前記電動モー夕 3とポンプ 4、 及び前記発電機 2 3は、 本実施形態に係る卜ラ ヅク 1の荷台 2下のシャーシ一部分 1 aに適当な固定手段 （例えば止めネジ） 5 により取り付けられている棚台 6上に固定されている。 この棚台 6の开¾¾及び取 り付け方法については図示の例に限定されるものではない。

前記荷台 2下の空間には開閉器 2 4が設置されている。 該開閉器 2 4はトラッ ク側の理由で負荷電流が規定の値を超えるときに、 A C電源の借用を自動遮断す るためのものである。 前記開閉器 2 4はコントロールリレー 2 5を介して電動モ —夕 3に接続して 、る。 コントロールリレー 2 5の電源は本実施形態に係るトラ ック 1に搭載しているバッテリー （図示せず） にヒューズ 2 6を介して得るよう になっている。 2 7は手元リモコンスィッチで、 コントロールリレー 2 5から荷 台 2上に延長されている。

前記本実施形態に係るトラック 1は、 図面ではキヤブオーバ一トラックを示し ているが、 バン、 パネルバン、 ライトバン、 ピックアップなどの種類を問わない。 また、 ポンプ 4の搭載個所を荷台 2の下の空間と限定したが、 これは荷台 2が通 常の荷物連搬用としても使用できるようにするためである。 尤も、 荷台 2の下の 空間にポンプ 4を設置する充分な広さがない場合には、 荷台下空間を荷台側へ多 少拡大することもある。

前記ポンプ 4はケ一シング内で特殊な形状をしたローターを回転させる形式の 回転ポンプ、 中でも油用としてはギアポンプ、 ベ一ンポンプ、 ネジポンプが好適 である。 該ポンプ 4は吸込管 4 aと吐出管 4 bとを有し、 これらの管端 4 a ' 及 び 4 b ' はホース 7 a， 7 bを介して荷台 2上に延長されている。 各管端 4 a 及び 4 b ' に接続ホース 8 a， 8 bを接続する作業が荷台上で行えるようにする ためである。 また、 前記ポンプ 4は荷台 2上に備えた手元リモコンスィッチ 2 7 の操作により、 吸込側、 吐出側が自由に切換可能になっている。

また、ポンプ 4に連絡する吸込管 4 aと吐出管 4 bにそれぞれリリーフ弁 4 c、 4 dを設けるとともに、 逃がし管路 4 e , 4 f を設けてある。 これによつて、 ホ ース 7 a、 7 bの破裂の防止や回収液体容器 （例えばドラム缶） Dへの移し換え 時の回収液体の不用意な吹出を防止することが可能となる。

前記荷台 2上には、 回収液体容器（例えばドラム缶） Dが搭載されていると共 に、 前記ポンプ 4の吸込側又は吐出側の一方の管端 4 b ' と前記回収液体容器 D とを接続できる長さの接続ホース 8 と、 前記ポンプ 4の他方の管端 4 a ' と回 収液体が溜められ、 回収現場に置かれている被回収液 器 （図示せず） とを接 続する長さの接続ホース 8 aとがそれぞれ搭載されている。 接続ホース 8 a， 8 bは両端に結着手段を備え、 ポンプ 4の吸込側及び吐出側の各管端 4 a ' 又は 4 b ' との結着、 吸込口管 9や吐出口管 9 ' との結着を可能にしている。 なお、 吸 込口管 9には図示していないが、 濾過フィル夕一 （例えば網） を取り付けると良 い。 前記ポンプ 4がその吸込側と吐出側に切換えられるようにしたのは、 荷台 2上 のドラム缶 Dに回収した廃油を貯蔵タンク （図示せず） に注入するに際してその まま同じポンプが利用できるようにするためである。

前記本実施形態に係るトラック 1には荷台 2上に備えた他の手元リモコンスィ ツチ 2 8の操作で作動するパワーゲート 1 0が備えられている。 該パワーゲート 1 0はバッテリーを電源とする電動モー夕 1 1によりゲート 1 2が水平 ·垂直及 び昇降作動するようになっているもので、 荷台 2にドラム缶 （回収液体容器） D を積み込むとき或いは降ろすときに便利に使用できるものである。

なお、 本実施形態に係るトラック 1には前記パワーゲート 1 0に代え、 或いは パワーゲー卜 1 0と併設する恰好で公知の小型クレーン （図示せず） を搭載する ことも考慮されている。 また、 前記電動モー夕 1 1の電源として前記発電機 2 3 を利用できるようにしてもよいことは勿論である。

前記ホース 7 a， 7 bと、 接続ホース 8 a， 8 bは、 出来れば透明素材にて形 成するとよい。 即ち、 これらホースを通る廃油の色により上澄部分か沈降部分か が視認できるからである。

上記 態様に示したトラック 1は、 荷物を荷台 2に積んで運搬することと併 せて食用廃油の回収用として利用できる。 即ち、 荷台 2に空のドラム缶 （回収液 i ) Dを積んで廃油回収の現場 （例えば学校やレストラン等） にトラックを 横付けし、 そこに設置されている A C電源のコンセント 2 2に、 電動モ一夕 3よ り開閉器 2 4を介して引き出したプラグ 2 1を差し込む。 なお、 図面では回収液 ^器 Dは 1個のみ積んでいるが、 実際には回収廃油の程度、 或いは性質などを 想定して複数個積んで行く。

しかる後、 廃油が溜められているドラム缶 （被回収液体容器 =図示せず） 内に ポンプ 4の吸込管 4 aの管端 4 a ' に連結した接続ホース 8 aの先端の吸込口管 9を挿入する一方、 ポンプ 4の吐出管 4 bの管端 4 b ' に連結した接続ホース 8 bの先端の吐出口管 9 ' を荷台 2上のドラム缶 Dに挿入する。

しかして、 ポンプ 4を駆動させて現場のドラム缶 （被回収液体容器） から車載 したドラム缶 Dへ廃油を移し取る。 この廃油回収に当たり、 現場のドラム缶 （被 回収液ィ 器） 内で廃油が自然な状態で沈降分離されているときでも、 その分離 状態を乱すことがないため、 その上澄部分と沈降部分とに分けて回収することが 可能である。 沈降分難の度合いは接続ホース 8 aを透過して見える油の色によつ て判断できる。

かくして、 順次、 食用廃油の発生場所の総ての廃油回収が完了したならば、 基 地へ持ち帰り、 廃油貯蔵タンクに注入し、 所定の処理 （例えば沈降分離） を施し て再利用業者に販売される。

上記作業において、 A C電源を借用するためにそのコンセント 2 2に、 電動モ —夕 3より開閉器 2 4を介して引き出したプラグ 2 1を差し込んだとき、 トラヅ ク側の原因で負荷電流が規定の値を超えたときには開閉器 2 4が電気回路を遮断 して借用している A C電源の使用を自動遮断する。

かかる場合にはトラック側の原因を究明し、 その原因が明らかになれば、 その 原因を除去して廃油の回収作業を継続することが可能となる一方、 原因が明らか にならなければ、 廃油の回収作業を中止することとなる。 従って、 A C電源の貸 与側には一切の迷惑がかからない。

なお、 上記実施態様に示した本実施形態に係るトラック 1は、 農業用としても 利用することが可能である。 例えば、 荷台上にドラム缶 Dを積んで、 これに川や 井戸から吸い上げた水を満たし、 乾燥している現場へ行って作物の水くれ作業を 行うことが容易にできることとなる。 本実施形態に係るトラヅクはタンクローリ —などと異なり、 荷台が農作物や農機具などの運搬用としても併用できる点で特 に有効である。

さらにまた、 上記実施態様に示した本実施形態に係るトラック 1は、 荷台 2上 に飲み水 （川の水でも吸込口管 9に取り付ける濾過フィルターの性能によっては 飲み水として充分に利用可能である。） を満たしたドラム缶 Dを積むことにより、 災害時ゃ渴水時における給水車として利用できることは勿論、 救援物資の運搬車 としても大いに利用できる。 以上、 本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、 具体的な構成はこれ ら ¾5S形態に限られるものではなく、 本発明の要旨を逸脱しない範囲における変 更ゃ追加があっても本発明に含まれる。 産業上の利用可能性

本発明は、 回収液体が溜められている回収現場 （例えば学校やレストラン等） に行って A C電源を借用してポンプ作動させているときに A C電源の貸与側の負 荷電流が規定の値を超えて開閉器が電気回路を遮断して停電になるとの事故を防 止することができる。

Claims

請求の範囲

( 1 ) 荷物運搬のための荷台を有し、 該荷台下の空間に、 A C電源から電力を 得て駆動する電動モータを備えたポンプを設置し、 前記荷台上に、 回収液 ί ^器 を搭載すると共に、 前記ポンプの吸込側又は吐出側の一方の管端と前記回収液体 ¾^とを接続できる長さのホースと、 前記ポンプの他方の管端と回収液体が溜め られ、 回収現場に置かれて 、る被回収液体容器とを接続できる長さのホースとを それぞれ搭載してなり、 前記 A C電源に接続するブラグと前記電動モー夕との間 に開閉器を設置したことを特徴とする高機能トラック。

( 2 ) 前記ポンプの吸込側と吐出側とが切り換えできることを特徴とする請求 の範囲 1に記載の高機能トラック。

( 3 ) 前記ポンプの吸込側と吐出側の双方の管端がホースを介して荷台上に延 長されていることを特徴とする請求の範囲 1又は 2に記載の高機能トラック。

( 4 ) 前記荷台下の空間に発 ¾を搭載したことを特徴とする請求の範囲 1に 記載の高機能トラック。

( 5 ) 前記ポンプに備えた電動モー夕が、 A C電源からの電力と、 荷台下の空 間に搭載した発 ¾からの電力とを選択的に得て駆動するものであることを特徴 とする請求の範囲 1又は 4に記載の高機能トラック。