JP3172885B2 - スクイズ式コンクリートポンプの閉塞解除方法 - Google Patents
スクイズ式コンクリートポンプの閉塞解除方法Info
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- JP3172885B2 JP3172885B2 JP04633992A JP4633992A JP3172885B2 JP 3172885 B2 JP3172885 B2 JP 3172885B2 JP 04633992 A JP04633992 A JP 04633992A JP 4633992 A JP4633992 A JP 4633992A JP 3172885 B2 JP3172885 B2 JP 3172885B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートを吸入して
吐出するコンクリートポンプのうち、ポンピングチュー
ブをローラで絞ることによりコンクリートをポンピング
チューブの一端から吸入して他端より吐出させるように
したスクイズ式コンクリートポンプのポンピングチュー
ブの閉塞状態を自動的に解除させる方法に関するもので
ある。
吐出するコンクリートポンプのうち、ポンピングチュー
ブをローラで絞ることによりコンクリートをポンピング
チューブの一端から吸入して他端より吐出させるように
したスクイズ式コンクリートポンプのポンピングチュー
ブの閉塞状態を自動的に解除させる方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】スクイズ式コンクリートポンプは、図４
に一例を示す如く、円筒状に形成したケーシング１内
に、１８０度対向位置となる両端にスクイズローラ２を
回転自在に支持させている回転体３を組み込み、ケーシ
ング１の外側に設置してある油圧モータ４により上記回
転体３が軸心Ｏを中心に回転させられ、両端のスクイズ
ローラ２が公転させられるようにしてある。又、上記ケ
ーシング１内には、回転体３の回転軸心Ｏを中心とする
円弧面を形成するようにパッド５を周壁に沿い設け、且
つ中間部６ａを上記パッド５に沿わせてＵ字状に配置し
たポンピングチューブ６の両端を、上記ケーシング１の
外側へ突出させ、一端側を吸入側７とすると共に他端側
を吐出側８として、吸入側７は吸入管９を介してコンク
リートホッパ１０の底部に接続し、吐出側８はコンクリ
ート輸送管１１に接続した構成としてある。上記コンク
リートホッパ１０内には攪拌装置１２が設置してあり、
該攪拌装置１２を油圧モータ１３により回転駆動させる
ようにし、該油圧モータ１３と回転体３の油圧モータ４
を別個に駆動させるようにし、回転体３の回転によりス
クイズローラ２とパッド５との間でポンピングチューブ
６の中間部６ａが円形から扁平状に連続的に圧漬されて
吸入側７から吸入されたコンクリートが吐出側８へ運ば
れ、吐出側８から吐出され、一方、攪拌装置１２が正転
させられることによりコンクリートホッパ１０内のコン
クリートが吸入管９の開口側へ流動させられるようにし
てある。
に一例を示す如く、円筒状に形成したケーシング１内
に、１８０度対向位置となる両端にスクイズローラ２を
回転自在に支持させている回転体３を組み込み、ケーシ
ング１の外側に設置してある油圧モータ４により上記回
転体３が軸心Ｏを中心に回転させられ、両端のスクイズ
ローラ２が公転させられるようにしてある。又、上記ケ
ーシング１内には、回転体３の回転軸心Ｏを中心とする
円弧面を形成するようにパッド５を周壁に沿い設け、且
つ中間部６ａを上記パッド５に沿わせてＵ字状に配置し
たポンピングチューブ６の両端を、上記ケーシング１の
外側へ突出させ、一端側を吸入側７とすると共に他端側
を吐出側８として、吸入側７は吸入管９を介してコンク
リートホッパ１０の底部に接続し、吐出側８はコンクリ
ート輸送管１１に接続した構成としてある。上記コンク
リートホッパ１０内には攪拌装置１２が設置してあり、
該攪拌装置１２を油圧モータ１３により回転駆動させる
ようにし、該油圧モータ１３と回転体３の油圧モータ４
を別個に駆動させるようにし、回転体３の回転によりス
クイズローラ２とパッド５との間でポンピングチューブ
６の中間部６ａが円形から扁平状に連続的に圧漬されて
吸入側７から吸入されたコンクリートが吐出側８へ運ば
れ、吐出側８から吐出され、一方、攪拌装置１２が正転
させられることによりコンクリートホッパ１０内のコン
クリートが吸入管９の開口側へ流動させられるようにし
てある。
【０００３】上記のように構成されているスクイズ式コ
ンクリートポンプが正常運転を続けているときは、コン
クリートホッパ１０内のコンクリートが吸入管９を通し
てポンピングチューブ６内へ吸入側７より吸入され、ス
クイズローラ２によりポンピングチューブ６が圧漬され
ることによってポンピングチューブ６内を運ばれ、吐出
側８より吐出され、コンクリート輸送管１１より打設個
所へと圧送されている。
ンクリートポンプが正常運転を続けているときは、コン
クリートホッパ１０内のコンクリートが吸入管９を通し
てポンピングチューブ６内へ吸入側７より吸入され、ス
クイズローラ２によりポンピングチューブ６が圧漬され
ることによってポンピングチューブ６内を運ばれ、吐出
側８より吐出され、コンクリート輸送管１１より打設個
所へと圧送されている。
【０００４】コンクリートミキサ車からコンクリートホ
ッパ１０へコンクリートを移す際に、ミキサ車のドラム
の内壁に付着していた塊がコンクリートホッパ１０内へ
入ったり、ミキサ車内のコンクリートが最後に取り出さ
れるときに砂利だけが出て来てコンクリートホッパ１０
内に入ることがあり、上記の塊や砂利は流動性のない異
物であり、これがコンクリートホッパ１０内からポンピ
ングチューブ６に入り込むと、流動性がないので送られ
ず、閉塞してしまう。
ッパ１０へコンクリートを移す際に、ミキサ車のドラム
の内壁に付着していた塊がコンクリートホッパ１０内へ
入ったり、ミキサ車内のコンクリートが最後に取り出さ
れるときに砂利だけが出て来てコンクリートホッパ１０
内に入ることがあり、上記の塊や砂利は流動性のない異
物であり、これがコンクリートホッパ１０内からポンピ
ングチューブ６に入り込むと、流動性がないので送られ
ず、閉塞してしまう。
【０００５】従来、ポンピングチューブ６が閉塞する
と、コンクリートポンプの正転を止め、手動でコンクリ
ートポンプを逆転に切り換えて異物をコンクリートホッ
パ１０内へ戻すようにし、コンクリートホッパ１０内に
異物が戻されたのが目視されると、コンクリートポンプ
を正転に切り換えるようにしている。
と、コンクリートポンプの正転を止め、手動でコンクリ
ートポンプを逆転に切り換えて異物をコンクリートホッ
パ１０内へ戻すようにし、コンクリートホッパ１０内に
異物が戻されたのが目視されると、コンクリートポンプ
を正転に切り換えるようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法では、閉塞の原因となった異物がコンクリートホッ
パ内へ出て来るのを目視してコンクリートポンプを逆転
運転から正転運転へ手動で切り換えているので、ポンピ
ングチューブが閉塞すると、閉塞解除まで作業員が付き
っきりとなる必要があると共に閉塞解除作業が非能率的
である。
方法では、閉塞の原因となった異物がコンクリートホッ
パ内へ出て来るのを目視してコンクリートポンプを逆転
運転から正転運転へ手動で切り換えているので、ポンピ
ングチューブが閉塞すると、閉塞解除まで作業員が付き
っきりとなる必要があると共に閉塞解除作業が非能率的
である。
【０００７】そこで、本発明は、ポンピングチューブ内
で閉塞が生じると、自動的に検知して自動的に逆転運転
をさせた後、正転運転に戻して閉塞を解除するようにし
ようとするものである。
で閉塞が生じると、自動的に検知して自動的に逆転運転
をさせた後、正転運転に戻して閉塞を解除するようにし
ようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、コンクリート圧送用の油圧モータにより
回転体を回転させてポンピングチューブを吸入側から吐
出側へ圧漬し、コンクリートホッパ内の攪拌装置を攪拌
用油圧モータで駆動させて攪拌されたコンクリートを、
上記ポンピングチューブ内を通して圧送させるスクイズ
式コンクリートポンプの上記ポンピングチューブが閉塞
すると、上記コンクリート圧送用の油圧モータへの圧力
上昇を圧力スイッチで検知し、該圧力スイッチからの信
号により上記コンクリート圧送用の油圧モータと攪拌用
油圧モータの正転運転を停止させた後、上記コンクリー
ト圧送用の油圧モータを逆転運転させてポンピングチュ
ーブ内のコンクリートをコンクリートホッパ内に戻すと
同時に上記攪拌用油圧モータを逆転運転させて、コンク
リートホッパ内へポンピングチューブ内からコンクリー
トを戻し易くし且つ戻されたコンクリートをコンクリー
トホッパ内のコンクリートと混練し直し、次いで、所定
の逆転運転時間経過後に、上記コンクリート圧送用の油
圧モータと攪拌用油圧モータの逆転を自動的に停止して
正転運転に切り換え、正常運転に復帰させるようにする
方法とする。
決するために、コンクリート圧送用の油圧モータにより
回転体を回転させてポンピングチューブを吸入側から吐
出側へ圧漬し、コンクリートホッパ内の攪拌装置を攪拌
用油圧モータで駆動させて攪拌されたコンクリートを、
上記ポンピングチューブ内を通して圧送させるスクイズ
式コンクリートポンプの上記ポンピングチューブが閉塞
すると、上記コンクリート圧送用の油圧モータへの圧力
上昇を圧力スイッチで検知し、該圧力スイッチからの信
号により上記コンクリート圧送用の油圧モータと攪拌用
油圧モータの正転運転を停止させた後、上記コンクリー
ト圧送用の油圧モータを逆転運転させてポンピングチュ
ーブ内のコンクリートをコンクリートホッパ内に戻すと
同時に上記攪拌用油圧モータを逆転運転させて、コンク
リートホッパ内へポンピングチューブ内からコンクリー
トを戻し易くし且つ戻されたコンクリートをコンクリー
トホッパ内のコンクリートと混練し直し、次いで、所定
の逆転運転時間経過後に、上記コンクリート圧送用の油
圧モータと攪拌用油圧モータの逆転を自動的に停止して
正転運転に切り換え、正常運転に復帰させるようにする
方法とする。
【０００９】
【作用】ポンピングチューブに異物が閉塞したことが油
圧モータへの油圧で検出されると、その検出値により自
動的にコンクリートポンプと攪拌装置が同時に逆転運転
に切り換わるので、異物はポンピングチューブ内からコ
ンクリートホッパ内へ戻され、一方、コンクリートホッ
パ内では、攪拌装置の逆転運転によりポンピングチュー
ブ内からコンクリートを戻し易くすることができ、コン
クリートホッパ内へ戻されたコンクリートは、ここで混
練されて流動性が復帰させられる。ポンピングチューブ
の閉塞は、水分が少なくて流動性がないものがポンピン
グチューブ内に入ったときに生じるが、流動性がもたせ
られると、正転運転に切り換えることにより閉塞を生ず
ることなくコンクリートの圧送ができることになる。
圧モータへの油圧で検出されると、その検出値により自
動的にコンクリートポンプと攪拌装置が同時に逆転運転
に切り換わるので、異物はポンピングチューブ内からコ
ンクリートホッパ内へ戻され、一方、コンクリートホッ
パ内では、攪拌装置の逆転運転によりポンピングチュー
ブ内からコンクリートを戻し易くすることができ、コン
クリートホッパ内へ戻されたコンクリートは、ここで混
練されて流動性が復帰させられる。ポンピングチューブ
の閉塞は、水分が少なくて流動性がないものがポンピン
グチューブ内に入ったときに生じるが、流動性がもたせ
られると、正転運転に切り換えることにより閉塞を生ず
ることなくコンクリートの圧送ができることになる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【００１１】図１及び図２は本発明の方法を実施するた
めの油圧回路図と電気回路図を示すもので、図４に示す
スクイズ式コンクリートポンプのコンクリート圧送用の
油圧モータ４と攪拌装置１２の駆動用の油圧モータ１３
を、上記油圧モータ４への油圧力により自動的に逆転運
転に切り換え、又、所定時間経過後に自動的に上記油圧
モータ４と１３を正転運転に切り換えるようにするもの
である。
めの油圧回路図と電気回路図を示すもので、図４に示す
スクイズ式コンクリートポンプのコンクリート圧送用の
油圧モータ４と攪拌装置１２の駆動用の油圧モータ１３
を、上記油圧モータ４への油圧力により自動的に逆転運
転に切り換え、又、所定時間経過後に自動的に上記油圧
モータ４と１３を正転運転に切り換えるようにするもの
である。
【００１２】図４の回転体３を回転させてポンピングチ
ューブ６を圧漬しながらコンクリートを吸入側７から吐
出側８へ圧送させるための油圧モータ４には、正転、逆
転切換用の電磁切換弁１４を介して油圧ポンプ１５の吐
出側の圧油供給ライン１６を接続すると共に、圧油戻し
ライン１７をタンク１８に接続し、電磁切換弁１４のソ
レノイドＳＯＬ．１又はＳＯＬ．２を励磁して正転用の
ポートａ又は逆転用のポートｂに切り換えることにより
油圧モータ４が正転又は逆転運転させられるようにし、
上記圧油供給ライン１６に圧力スイッチＰＳを設ける。
又、攪拌装置１２を駆動させるための油圧モータ１３に
は、正転、逆転切換用の電磁切換弁１９を介して油圧ポ
ンプ２０の吐出側の圧油供給ライン２１を接続すると共
に、圧油戻しライン２２をタンク１８に接続し、電磁切
換弁１９のソレノイドＳＯＬ．３又はＳＯＬ．４を励磁
させて正転用のポートａ又は逆転用のポートｂに切り換
えることにより油圧モータ１３が正転、逆転運転させら
れるようにする。２３，２４はリリーフ弁である。
ューブ６を圧漬しながらコンクリートを吸入側７から吐
出側８へ圧送させるための油圧モータ４には、正転、逆
転切換用の電磁切換弁１４を介して油圧ポンプ１５の吐
出側の圧油供給ライン１６を接続すると共に、圧油戻し
ライン１７をタンク１８に接続し、電磁切換弁１４のソ
レノイドＳＯＬ．１又はＳＯＬ．２を励磁して正転用の
ポートａ又は逆転用のポートｂに切り換えることにより
油圧モータ４が正転又は逆転運転させられるようにし、
上記圧油供給ライン１６に圧力スイッチＰＳを設ける。
又、攪拌装置１２を駆動させるための油圧モータ１３に
は、正転、逆転切換用の電磁切換弁１９を介して油圧ポ
ンプ２０の吐出側の圧油供給ライン２１を接続すると共
に、圧油戻しライン２２をタンク１８に接続し、電磁切
換弁１９のソレノイドＳＯＬ．３又はＳＯＬ．４を励磁
させて正転用のポートａ又は逆転用のポートｂに切り換
えることにより油圧モータ１３が正転、逆転運転させら
れるようにする。２３，２４はリリーフ弁である。
【００１３】又、上記油圧モータ４と１３の制御用油圧
回路を制御させる電気シーケンスは、図２に示すように
する。図２中、Ｔ1 は圧力スイッチＰＳの信号の平滑化
（積分化）用タイマー、Ｔ2 及びＴ4 は電磁切換弁１４
及び１９の切換時限（遅延用）タイマー、Ｔ3 は閉塞解
除工程の時限タイマーであり、その他図１に対応するも
のには同一符号が付してある。
回路を制御させる電気シーケンスは、図２に示すように
する。図２中、Ｔ1 は圧力スイッチＰＳの信号の平滑化
（積分化）用タイマー、Ｔ2 及びＴ4 は電磁切換弁１４
及び１９の切換時限（遅延用）タイマー、Ｔ3 は閉塞解
除工程の時限タイマーであり、その他図１に対応するも
のには同一符号が付してある。
【００１４】今、図３に示すスクイズ式コンクリートポ
ンプの油圧モータ４及び１３が正転して、コンクリート
ホッパ１０内のコンクリートを順次吸入管９を通してポ
ンピングチューブ６内に吸入すると、スクイズローラ２
がポンピングチューブ６を圧漬しながら移動することに
より吐出側８へ運び、吐出側８より圧送する運転が順調
に行われている正常運転の途中で、流動性の悪いコンク
リート塊等の異物がポンピングチューブ６内に入ってし
まい、該ポンピングチューブ６内を正転圧送できなくな
ると、油圧モータ４への圧力上昇による異常を圧力スイ
ッチＰＳにて検出される。圧力スイッチＰＳが入ると、
図２においてタイマーＴ1 が作動し、或る設定された時
間経過後にａ接点Ｔ1 が入り、リレーＸ1 が作動する。
リレーＸ1 が作動すると、ａ接点Ｘ1 が入ってタイマー
Ｔ2 が作動すると同時に油圧モータ４側と１３側の各ｂ
接点Ｘ1 が切れて電磁切換弁１４のソレノイドＳＯＬ．
１と電磁切換弁１９のソレノイドＳＯＬ．３が消磁し、
コンクリート圧送と攪拌の正転が停止させられる。次
に、上記タイマーＴ2 により所定時間後に、ａ接点Ｔ2
が入ってリレーＸ2 が作動し、油圧モータ４側と１３側
の各ａ接点Ｘ2 が入り、ソレノイドＳＯＬ．２とＳＯ
Ｌ．４が励磁されて油圧モータ４と１３がともに逆転運
転に切り換えられる。これによりポンピングチューブ６
内のコンクリートは吸入側７から吸入管９を通してコン
クリートホッパ１０内へ戻され、コンクリートホッパ１
０内では攪拌装置１２が逆転してポンピングチューブ６
内からのコンクリートを戻し易くすると同時に、戻され
た流動性の悪いコンクリートを混練して流動性が回復さ
せられる。タイマーＴ3 で設定された時間（たとえば、
７秒間）だけ逆転運転でコンクリートの流動性が回復さ
せられると、タイマーＴ3 によりａ接点Ｔ3 が入ると共
にｂ接点Ｔ3 が切れ、リレーＸ2 が切れて油圧モータ４
側及び１３側の各ａ接点Ｘ2 が切れ、ソレノイドＳＯ
Ｌ．２及びＳＯＬ．４が消磁して逆転運転が停止する。
次に、タイマーＴ4 が作動してｂ接点Ｔ4 が切れるの
で、リレーＸ1 が切れ、油圧モータ４側及び１３側の各
ｂ接点Ｘ1 が入り、ソレノイドＳＯＬ．１及びＳＯＬ．
３が励磁されて、油圧モータ４及び１３がともに正転に
切り換えられ、正常運転に復帰する。
ンプの油圧モータ４及び１３が正転して、コンクリート
ホッパ１０内のコンクリートを順次吸入管９を通してポ
ンピングチューブ６内に吸入すると、スクイズローラ２
がポンピングチューブ６を圧漬しながら移動することに
より吐出側８へ運び、吐出側８より圧送する運転が順調
に行われている正常運転の途中で、流動性の悪いコンク
リート塊等の異物がポンピングチューブ６内に入ってし
まい、該ポンピングチューブ６内を正転圧送できなくな
ると、油圧モータ４への圧力上昇による異常を圧力スイ
ッチＰＳにて検出される。圧力スイッチＰＳが入ると、
図２においてタイマーＴ1 が作動し、或る設定された時
間経過後にａ接点Ｔ1 が入り、リレーＸ1 が作動する。
リレーＸ1 が作動すると、ａ接点Ｘ1 が入ってタイマー
Ｔ2 が作動すると同時に油圧モータ４側と１３側の各ｂ
接点Ｘ1 が切れて電磁切換弁１４のソレノイドＳＯＬ．
１と電磁切換弁１９のソレノイドＳＯＬ．３が消磁し、
コンクリート圧送と攪拌の正転が停止させられる。次
に、上記タイマーＴ2 により所定時間後に、ａ接点Ｔ2
が入ってリレーＸ2 が作動し、油圧モータ４側と１３側
の各ａ接点Ｘ2 が入り、ソレノイドＳＯＬ．２とＳＯ
Ｌ．４が励磁されて油圧モータ４と１３がともに逆転運
転に切り換えられる。これによりポンピングチューブ６
内のコンクリートは吸入側７から吸入管９を通してコン
クリートホッパ１０内へ戻され、コンクリートホッパ１
０内では攪拌装置１２が逆転してポンピングチューブ６
内からのコンクリートを戻し易くすると同時に、戻され
た流動性の悪いコンクリートを混練して流動性が回復さ
せられる。タイマーＴ3 で設定された時間（たとえば、
７秒間）だけ逆転運転でコンクリートの流動性が回復さ
せられると、タイマーＴ3 によりａ接点Ｔ3 が入ると共
にｂ接点Ｔ3 が切れ、リレーＸ2 が切れて油圧モータ４
側及び１３側の各ａ接点Ｘ2 が切れ、ソレノイドＳＯ
Ｌ．２及びＳＯＬ．４が消磁して逆転運転が停止する。
次に、タイマーＴ4 が作動してｂ接点Ｔ4 が切れるの
で、リレーＸ1 が切れ、油圧モータ４側及び１３側の各
ｂ接点Ｘ1 が入り、ソレノイドＳＯＬ．１及びＳＯＬ．
３が励磁されて、油圧モータ４及び１３がともに正転に
切り換えられ、正常運転に復帰する。
【００１５】上記の関係をわかり易く示すと図３のとお
りである。
りである。
【００１６】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、コン
クリート圧送用の油圧モータにより回転体を回転させて
ポンピングチューブを吸入側から吐出側へ圧漬し、コン
クリートホッパ内の攪拌装置を攪拌用油圧モータで駆動
させて攪拌されたコンクリートを、上記ポンピングチュ
ーブ内を通して圧送させるスクイズ式コンクリートポン
プの上記ポンピングチューブが閉塞すると、上記コンク
リート圧送用の油圧モータへの圧力上昇を圧力スイッチ
で検知し、該圧力スイッチからの信号により上記コンク
リート圧送用の油圧モータと攪拌用油圧モータの正転運
転を停止させた後、上記コンクリート圧送用の油圧モー
タを逆転運転させてポンピングチューブ内のコンクリー
トをコンクリートホッパ内に戻すと同時に上記攪拌用油
圧モータを逆転運転させて、コンクリートホッパ内へポ
ンピングチューブ内からコンクリートを戻し易くし且つ
戻されたコンクリートをコンクリートホッパ内のコンク
リートと混練し直し、次いで、所定の逆転運転時間経過
後に、上記コンクリート圧送用の油圧モータと攪拌用油
圧モータの逆転を自動的に停止して正転運転に切り換
え、正常運転に復帰させるようにするので、ポンピング
チューブの閉塞から解除まですべて自動的に行うことが
できて、従来の手動操作に伴う作業員の常駐を避けられ
ると共に、閉塞解除を能率的に行うことができ、しか
も、コンクリート圧送用の油圧モータを逆転運転させて
ポンピングチューブ内のコンクリートをコンクリートホ
ッパ内へ戻すと同時に、攪拌用モータを逆転運転させる
ことにより、コンクリートホッパ内のコンクリートを、
コンクリート圧送時の流れとは逆方向の流れとなるよう
にすることができて、ポンピングチューブ内のコンクリ
ートをコンクリートホッパ内へ戻し易くすることがで
き、且つコンクリートホッパ内へ戻されたコンクリート
は逆転運転している攪拌装置で混練し直して流動性を回
復させることができる、という優れた効果を奏し得る。
クリート圧送用の油圧モータにより回転体を回転させて
ポンピングチューブを吸入側から吐出側へ圧漬し、コン
クリートホッパ内の攪拌装置を攪拌用油圧モータで駆動
させて攪拌されたコンクリートを、上記ポンピングチュ
ーブ内を通して圧送させるスクイズ式コンクリートポン
プの上記ポンピングチューブが閉塞すると、上記コンク
リート圧送用の油圧モータへの圧力上昇を圧力スイッチ
で検知し、該圧力スイッチからの信号により上記コンク
リート圧送用の油圧モータと攪拌用油圧モータの正転運
転を停止させた後、上記コンクリート圧送用の油圧モー
タを逆転運転させてポンピングチューブ内のコンクリー
トをコンクリートホッパ内に戻すと同時に上記攪拌用油
圧モータを逆転運転させて、コンクリートホッパ内へポ
ンピングチューブ内からコンクリートを戻し易くし且つ
戻されたコンクリートをコンクリートホッパ内のコンク
リートと混練し直し、次いで、所定の逆転運転時間経過
後に、上記コンクリート圧送用の油圧モータと攪拌用油
圧モータの逆転を自動的に停止して正転運転に切り換
え、正常運転に復帰させるようにするので、ポンピング
チューブの閉塞から解除まですべて自動的に行うことが
できて、従来の手動操作に伴う作業員の常駐を避けられ
ると共に、閉塞解除を能率的に行うことができ、しか
も、コンクリート圧送用の油圧モータを逆転運転させて
ポンピングチューブ内のコンクリートをコンクリートホ
ッパ内へ戻すと同時に、攪拌用モータを逆転運転させる
ことにより、コンクリートホッパ内のコンクリートを、
コンクリート圧送時の流れとは逆方向の流れとなるよう
にすることができて、ポンピングチューブ内のコンクリ
ートをコンクリートホッパ内へ戻し易くすることがで
き、且つコンクリートホッパ内へ戻されたコンクリート
は逆転運転している攪拌装置で混練し直して流動性を回
復させることができる、という優れた効果を奏し得る。
【図１】本発明の方法を実施するためのコンクリート圧
送用油圧モータとコンクリート攪拌用油圧モータの油圧
回路図である。
送用油圧モータとコンクリート攪拌用油圧モータの油圧
回路図である。
【図２】図１の油圧回路をコントロールする電気回路図
である。
である。
【図３】閉塞してから閉塞を解除するときのコンクリー
ト圧送用及び攪拌用の各油圧モータの正転、逆転運転の
状態を示す図である。
ト圧送用及び攪拌用の各油圧モータの正転、逆転運転の
状態を示す図である。
【図４】スクイズ式コンクリートポンプの概要を示す平
面図である。
面図である。
３ 回転体 ４ 油圧モータ ６ ポンピングチューブ ７ 吸入側 ８ 吐出側 ９ 吸入管 １０ コンクリートホッパ １２ 攪拌装置 １３ 油圧モータ １４ 電磁切換弁 １５ 油圧ポンプ １９ 電磁切換弁 ２０ 油圧ポンプ ＰＳ 圧力スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04C 5/00 341 F04C 11/00 - 15/04 321 F04B 43/00 - 47/14
Claims (1)
- 【請求項１】 コンクリート圧送用の油圧モータにより
回転体を回転させてポンピングチューブを吸入側から吐
出側へ圧漬し、コンクリートホッパ内の攪拌装置を攪拌
用油圧モータで駆動させて攪拌されたコンクリートを、
上記ポンピングチューブ内を通して圧送させるスクイズ
式コンクリートポンプの上記ポンピングチューブが閉塞
すると、上記コンクリート圧送用の油圧モータへの圧力
上昇を圧力スイッチで検知し、該圧力スイッチからの信
号により上記コンクリート圧送用の油圧モータと攪拌用
油圧モータの正転運転を停止させた後、上記コンクリー
ト圧送用の油圧モータを逆転運転させてポンピングチュ
ーブ内のコンクリートをコンクリートホッパ内に戻すと
同時に上記攪拌用油圧モータを逆転運転させて、コンク
リートホッパ内へポンピングチューブ内からコンクリー
トを戻し易くし且つ戻されたコンクリートをコンクリー
トホッパ内のコンクリートと混練し直し、次いで、所定
の逆転運転時間経過後に、上記コンクリート圧送用の油
圧モータと攪拌用油圧モータの逆転を自動的に停止して
正転運転に切り換え、正常運転に復帰させることを特徴
とするスクイズ式コンクリートポンプの閉塞解除方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04633992A JP3172885B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | スクイズ式コンクリートポンプの閉塞解除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04633992A JP3172885B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | スクイズ式コンクリートポンプの閉塞解除方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05215083A JPH05215083A (ja) | 1993-08-24 |
| JP3172885B2 true JP3172885B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=12744384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04633992A Expired - Lifetime JP3172885B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | スクイズ式コンクリートポンプの閉塞解除方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3172885B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP4980284B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2012-07-18 | 三井造船株式会社 | 液体冷却装置 |
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| DE202009012158U1 (de) * | 2009-09-08 | 2011-02-03 | Hugo Vogelsang Maschinenbau Gmbh | Drehkolbenpumpe |
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-
1992
- 1992-02-03 JP JP04633992A patent/JP3172885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 社団法人日本建設機械化協会編，「コンクリートポンプハンドブック」，第１版，森北出版株式会社，１９７９年１２月２０日，ｐ．２６−２８ |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05215083A (ja) | 1993-08-24 |
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