WO1999059401A1

WO1999059401A1 - Sac de traitement de dechets et procede de fabrication de celui-ci

Info

Publication number: WO1999059401A1
Application number: PCT/JP1999/002542
Authority: WO
Inventors: Hideo Yamazoe
Original assignee: Kono, Masachika
Priority date: 1998-05-15
Filing date: 1999-05-14
Publication date: 1999-11-25
Also published as: JP2000034001A; AU3731499A; JP3002822B1

Description

明糸田書汚物処理袋およびその製造方法技術分野

本発明は、被介護者の汚物あるいは犬や猫等のぺットの糞等の汚物を収容したまま水洗排水処理可能な汚物処理袋およびその製造方法に関する。背景技術

被介護者の汚物処理は、ビニール袋等に入れて生ゴミとして処理されるのが普通である。この場合、汚物が直接手に触れることがないように、ティッシュベーパーやトイレツトペーパーを用いて汚物を摑み、これをビニール袋等に入れるということが一般に行われている。汚物に多くの水分が含まれているような場合には、ティシュペーパーやトイレットペーパーを用いたとしても、手を汚さずにこのような汚物を袋に入れる作業は困難であつた。

また、飼い犬等のぺットの糞の処理は、犬の散歩時にスコップとビニール袋を携行し、糞をスコップで拾つてビニール袋に入れて回収するということが一般に行われている。この場合においても、スコップを携行することは面倒であるし、回収作業も容易とはいえず、いきおい街路等に糞を放置するというマナ一違反が横行することになる。

そうして、上記のいずれの場合においても、ビニール袋に入れた汚物や糞は、生ゴミの回収日まで家庭で保管せざるをえず、悪臭や不衛生な環境の原因となる場合が多い。

このような問題を解消しょうとするものとして、たとえば実公平 8— 4 8 6 6 号公報には、水分散性の紙と水溶性のフィルムとを積層し、水分散性の紙を外側に、水溶性のフィルムを内側に配置して袋状としたぺット用の排泄物の処理袋が提案されている。この処理袋は、この袋に挿入した手で汚物等を摑み、その状態で水分散性の紙が内側に、水溶性のフィルムが外側になるように袋を反転させて汚物等を袋内に収容回収するものである。このような処理袋によれば、手を汚さずに汚物等を袋内に回収することができ、また、袋の構成材料が水分散性または水溶性であるために、汚物等を収容した袋をそのまま水洗排水処理することができる。

しかしながら、上記公報に示された処理袋においても、なお、次のような改善するべき課題がある。すなわち、上記処理袋は、水分散性の紙と水溶性のフィル厶とが積層状態となっているために、汚物等に水分が多く含まれている場合には、収容された汚物等の水分が比較的短時間で内側の紙を浸透して外側のフィルムに滲み出してしまう。そうすると、外側のフィルムが水溶性であるが故に、このフィルムが袋の底部において溶解し、最悪の場合にはせつかく回収した汚物等が落下してしまうという事態にいたる。また、このような最悪の事態にいたらないまでも、汚物の水分が外側フィルムに滲み出すため、これが周囲に悪臭を発散させることになる。発明の開示

したがって、本発明の目的は、上記した従来例の問題を解消し、回収した汚物が水分を多く含む場合であっても、比較的長時間問題なくこのような汚物を収容保持することができ、しかも水洗排水処理が可能な汚物処理袋を提供することである。

本発明の他の目的は、上記の汚物処理袋を安価かつ効率的に製造する方法を提供することである。

本発明の第 1の側面によって提供される汚物処理袋は、

水分散性の紙を外側に、水溶性のフィルムを内側に配置して袋伏とした汚物処理袋であって、

上記水分散性の紙および水溶性のフィル厶は、いずれも袋の底部において折り返し状に連続しているとともに、両者は袋の底部において実質的に分離しており

、力、つ、

両者は袋の底部以外の部位において一体化されていることを特徴としている。上記汚物処理袋は、より具体的には、表面側パネルと裏面側パネルとが底部において折り返し状に連続して袋状とされた水溶性フィルムと、表面側パネルと裏面側パネルとが底部において折り返し状に連続し、上記袋状の水溶性フィルムの外側に配置された水分散性の紙とを備えており、上記水溶性のフィルムと上記水分散性の紙とは、両者の底部折り返し部が互いに分離しているとともに、底部以外の部位において接合されている。

好ましい実施の形態において上記処理袋は、上記水溶性フィルムが内袋を形成し、上記水分散性の紙が外袋を形成しており、両者は、底部折り返し部において互いに分離しているとともに、側部において接合されている。

本願発明に係る汚物処理袋は、内側の水溶性フイルムからなる内袋の外側に、水分散性の紙が配置されている。この水分散性の紙は、好ましくは外袋状となつているが、必ずしも袋伏となっている必要はなく、上記内袋の外側に添設されているだけであってもよい。ただし、内袋は、その底部が折り返し状となっていて表面側パネルと裏面側パネルとが連続しており、水分散性の紙もまた、底部におし、て折り返し状となってレ、て表面側ゾ、'ネルと裏面側ノ、'ネルとが連続していること、および、両者は、底部の折り返し部においては相互に分離しており、かつ、両者は底部以外の部位において接合されていること、が必要である。

好ましい実施の形態においては、水溶性フィルムでできた内袋の上部開口部は、水分散性の紙でできた外袋の上部開口部よりも上方に延出している。

本願発明の第 2の側面によって提供される汚物処理袋の製造方法は、所定幅の帯状の水分散性の紙に所定幅の水溶性フィルムを重ね、かつ、水分散性の紙が外側になるようにして両者を幅方向中間部において折りながら搬送する第 1工程、上記第 1工程の搬送物を送り方向所定間隔ごとに熱融着する第 2工程、上記搬送物を第 2工程で形成した熱融着部において切断する第 3工程、を含むことを特徴とする。

本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。図面の簡単な説明

図 1は、本発明にる汚物処理袋の一実施形態の全体外観斜視図である。

図 2は、図 1の I I一 I I線に沿う断面図である。

図 3は、図 2の Ι Π — I I I 線に沿う断面図である。

図 4は、使用方法説明図である。

図 5は、使用方法説明図である。

図 6は、使用方法説明図である。

図 7は、使用方法説明図である。

図 8は、図 1に示す汚物処理袋の製造方法説明図である。

図 9は、本発明に係る汚物処理袋の他の実施形態の説明図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参照して具体的に説明する。

図 1ないし図 3に示すように、この汚物処理袋 1 0は、水溶性フィルム 2からなる内袋 2 0と、水分散性の紙 3からなる外袋 3 0とを有する。

内袋 2 0は、表面側パネル 2 1と裏面側パネル 2 2とが底部折り返し部 2 3によって連続させられ、両パネル 2 1 , 2 2が両側部において融着させられることにより、上部に開口 2 4を有する袋状となっている。

外袋 3 0もまた、表面側パネル 3 1 と裏面側パネル 3 2とが底部折り返し部 3 3によって連続させられ、両パネル 3 1 , 3 2が両側部において融着させられることにより、上部に開口 3 4を有する袋状となっている。また、内袋 2 0と外袋 3 0とは、それらの各パネル 2 し 2 2 , 3 1 , 3 2が両側部において重ね合わされて融着させられることにより、一体化させられている。ただし、内袋 2 0と外袋 3 0の各底部折り返し部 2 3 , 3 3は、実質的に分離させられている。また、本実施例においては、内袋 2 0の丈は外袋 3 0の丈よりも長く、したがつて、内袋 2 0の上部開口部 2 4は、外袋 3 0の上部開口 3 4よりもさらに上方に延出させられている。

上記水分散性の紙 3は、適度な水への分散性を有することが必要であり、その尺度としては、 J I S P 4 5 0 1の「ほぐれやすさ」が好ましくは 1 0 0秒以内のものを用いる。このような紙の代表的な例は、トイレットペーパーとして用いる紙がある。

上記水溶性フィルム 2は、たとえば、ポリビニルアルコール、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基などを有する水溶性ポリマーまたはその塩、プルランフィルム、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシェチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体などの水溶性物質を基材としたフィルムが好適に用いられる。

次に、上記汚物処理袋 1 0の使用方法を説明する。図 4に示すように、この汚物処理袋 1 0は、袋に挿入した手で汚物 Mを摑み、図 5に示すように、袋を反転させて汚物 Mを収容する。このとき、汚物 Mを包み込んだ分散性の紙 3がさらに水溶性のフイルム 2からなる袋内に収容された格好となる。

汚物を摑みとるとき、不透明な紙 3を介して摑みとるので、抵抗感が少なく、また、紙が直接汚物を包み込むので、汚物 Mをすべりなく摑みとることができる。また、水溶性フィルムからなる外袋 3 0と水分散性の紙からなる内袋 2 0とは、両側部において互いに一体化されているので、袋全体 1 0を反転させるとき、外袋 3 0とともに紙製の内袋 2 0もまたうまく反転して、水溶性フィルム 2の袋のなかで、水分散性の紙 3からなる袋が適正に汚物 Mを包み込んだ状態となる。そして、外袋 3 0と内袋 2 0とは、底部において表裏側パネルが折り返し状態で連続しており、しかもこれらは底部折り返し部 2 3 , 3 3で互いに分離しているので、汚物 Mを包み込む紙 3と外側の水溶性フィルム 2との間に適度な空気層が形成される。したがって、汚物 Mに水分が多く含まれていても、この汚物の重量を適正に紙が支え、かつ、水分はまず紙に吸収されるので、短時間にうちに水分が外側のフィルムに滲み出すことはない。

また、上記の実施例においてはとくに、水溶性フィルム 2でできた内袋 2 0の上部開口部 2 4は、水分散性の紙 3でできた外袋 3 0の上部開口部 3 4よりも上方に延出している。このようにすれば、汚物 Mを回収した状態の袋の口を結んで封鎖することが容易にできる。このとき、一定量の空気を封じ込めるようにして袋の口を封鎖すれば、汚物 Mを包む紙 3と外側のフィルム 2との間の空気層をより確実に形成することができるので、水分を多く含む汚物の長時間保持が可能となる。

以上の結果、上記汚物処理袋 1 0によれば、たとえば、犬の散歩中、水分の多い犬の糞を回収しても、途中で水分が滲み出て異臭を発したり、袋が溶解して汚物が落下するといつたことなく、持ち帰ることがきでるようになる。そして、汚物回収袋は、水分散性の紙と水溶性フィルムでできているので、図 7に示すように、回収した汚物とともに、水洗トイレ等で排水処理することができる。

次に、上記構成の汚物回収袋 1 0は、たとえば、次のようにして製造することができる。

すなわち、図 8の (a) に示すように、所定幅の帯状の水分散性の紙 3に所定幅の水溶性フィルム 2を重ね、かつ、水分散性の紙 3が外側になるようにして両者を幅方向中間部において折りながら搬送しつつ、図 8の（b) に示すように、この搬送物を送り方向所定間隔ごとに熱融着するとともに、上記工程で形成した熱融着部 4 0において切断するのである。

水溶性フイルム 2として、所定の熱融解性をもったものを使用すれば、とくに接着材の塗布といつた工程を要することなく、上記のように熱融着によつて水分散性の紙 3と水溶性フイルム 2とを紙 3を外側にした重合状態において相互に熱融着することができる。

上記の製造方法によれば、従前の製袋機を用いて低コストかつ高効率で上記構成の汚物処理袋 1 0を製造することができる。

もちろん、この発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項での種々の変更は、すべて本願発明の範囲に含まれる。本願発明は、要は、水分散性の紙 3が水溶性フィルム 2からなる袋の外側に位置していて、表面側パネル 3 1と裏面側パネル 3 2とが袋の底部において折り返し伏（3 3 ) に連続しており、適当な部位において水溶性フィルムの袋に一体化させられておればよい。したがって、図 1に示す実施形態では、外側に配置される水分散性の紙 3は、底部を除き、両側部の上下方向全長にわたって水溶性フイルム 2と一体化されているため、袋状となっている力 \ この紙 3は、からなずしも袋状となっている必要はなく、たとえば、図 1において、紙 3の両側における上部のみを水溶性フィルム 2と一体化するだけでもよいし、あるいは、図 1において、紙 3の片側のみを水溶性フィルム 2と一体化するだけでもよい。ただし、これらの場合においても、水溶性フイルム 2は、袋状としておく必要があるのはいうまでもない。

あるいは、図 9に示すように、水溶性フィルム 2からなる袋 2 0の外側に、表面側パネル 3 1 と裏面側パネル 3 2とが底部折り返し部 3 3において連続するようにして、水分散性の紙 3を添着するような場合も、本発明の範囲に含まれる。この場合、水分散性の紙 3は、たとえば接着剤によって、フィルム 2の袋 2 0の表面に部分的に接合されて一体化されることになる。

また、外側の水分散性の紙は、二重構造（部分的に二重構造とすることも含む ) にすることにより、水分を多く含む汚物の保持力を高めることができる。

Claims

請求の範囲 . 水分散性の紙を外側に、水溶性のフィルムを内側に配置して袋状とした汚物処理袋であって、

上記水分散性の紙および水溶性のフィルムは、いずれも袋の底部において折り返し状に連続しているとともに、両者は袋の底部において実質的に分離しており、かつ、

両者は袋の底部以外の部位において一体化されていることを特徴とする、汚物処理袋。 . 表面側パネルと裏面側パネルとが底部において折り返し状に連続して袋状とされた水溶性フイルムと、

表面側パネルと裏面側パネルとが底部において折り返し状に連続し、上記袋状の水溶性フィルムの外側に配置された水分散性の紙とを備えており、上記水溶性のフィルムと上記水分散性の紙とは、両者の底部折り返し部が互いに分離しているとともに、底部以外の部位において接合されていることを特徴とする、汚物処理袋。 . 上記水溶性フィルムが内袋を形成し、上記水分散性の紙が外袋を形成しており、両者は、底部折り返し部において互いに分離しているとともに、側部において接合されている、請求項 2に記載の汚物処理袋。 . 内袋の上部開口部は、外袋の上部開口部よりも上方に延出している、請求項 3に記載の汚物処理袋。 . 所定幅の帯状の水分散性の紙に所定幅の水溶性フイルムを重ね、かつ、水分散性の紙が外側になるようにして両者を幅方向中間部において折りながら搬送する第 1工程、

上記第 1工程の搬送物を送り方向所定間隔ごとに熱融着する第 2工程、上記搬送物を第 2工程で形成した熱融着部にぉレ、て切断する第 3工程、を含むことを特徴とする、汚物処理袋の製造方法。 . 上記第 2工程と第 3工程とを同時に行う、請求項 5に記載した汚物処理袋の製造方法。