JP3038652U - 屋外でのペット犬等の汚物の処理用品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペット犬等の汚物処理は結構厄介なものであ
り、その処理方法自体には法的規制がないため、心ない
買主のポイ捨てが後を絶たない。本考案は水溶性抗菌便
座シート用紙をのりで接着して貼りつけ、四角形の袋状
に加工し、本体となる袋部分（Ｂ１、Ｂ２）と、処理紙
部分（Ａ１〜Ａ６）との切り取り用にミシン目加工した
ものである。ある程度の排泄物の重量に耐え得るように
作られており、吸収性の良い紙質を２重にして使用して
いるため汚物特有の悪臭の散乱を防止する構造となって
いる。持ち運び用にストラップ及び、さらには蓋（Ａ
６）をも設けた。 【解決手段】 素材には抗菌加工された、水に素早く溶
ける良質の紙を使用しているため、汚物の入った袋はそ
のままトイレに流して下水処理を行うことができる。従
来の非衛生的な汚物処理方法自体が清潔かつ迅速におこ
なうことが可能となる。人の嫌がる汚物処理を簡単にし
かも清潔に行えることが特徴である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、中・小型ペット犬等の排泄物を手を汚すことなく容易に回収しうる ものであり、洋式トイレの便座シートに使用されている水溶性の紙質（抗菌便座 シート用紙）を２枚張り合わせたものを素材として、袋状に加工した上、汚物を 収容する袋部及び、ティッシュの役目を果たす処理紙部を一対とし、ミシン目加 工により分離方式を採用したペット専用の汚物処理袋で、更に手提げのためのス トラップ部分及び蓋を設けたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のペット犬等の糞を回収するための製品はハンマー形式の器具を使用した もので、マジックハンドのごとく７０ｃｍ程度の棒状の竿の先に小さなシャベル を付けた単に糞をすくう器具が存在するに過ぎないが、これらの器具は、愛犬家 の間ではほとんど普及しておらず、糞の回収は、ほとんどがティッシュペーパー や広告チラシを使っての人間の手づかみで回収が行われているのが現状である。

【０００３】 本考案はこの現状を直視し、従来の手づかみの方法に対し、今まで以上に清潔 で、より快適に汚物処理をおこなうことが可能となるものである。

【０００４】 我が国では、ペットとしての犬は、約４００万頭飼われている。（平成５年度 保健所の狂犬病予防接種注射の交付数による。）しかし、昨今のペツトブームの 中、現在の実数はその数値を相当数上回ることが予想される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

現在日本では犬等のペットの汚物処理に対しては法的な規制がなく、単に個々 の飼い主のマナーに依存しているため、一部の心ない人達の汚物袋のポイ捨てに より環境の美化や公衆衛生を損なっているのが現状であり、特に大方の愛犬家が 使用しているスーパーやコンビニのナイロン袋を持ち帰らずにポイ捨てすること により、汚物が風雨で街に散乱し、街の景観を損なうこともしばしばある。

【０００６】 また、汚物を入れた袋を持ち帰ったとしても、通常の家庭用の生ゴミと同様に 扱うためゴミ回収日までの数日間保管することになり、特に夏場には辺りに異臭 を生じることも少なくはなく、都市部では公害となっているのも現状であり、衛 生面においても決して好ましいものではない。

【０００７】 この現状の中、犬等のペットのための生活用品や食料品類は相当数普及しては いるものの、本考案の類の汚物処理を扱った用品は今のところ皆無である。

【０００８】 ペットの汚物処理に対し、本考案の材質の特性を生かし、回収物をそのまま下 水処理することにより、従来の処理方法を根底から変えるとおもわれ、汚物の入 った袋のポイ捨てによる河川や公園の環境汚染の防止及び、市街地の美化におい て効果を発揮できるものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ミシン目の点線に沿って本体から上部の処理紙部を汚物の量に応じ て適宜のミシン目で切り離すことにより、その処理紙でペットの糞をつかみ、そ のまま下部の袋部内に収納することとする。もち帰り後にはそのまま家庭の水洗 トイレに流すことができ、それだけでその日の汚物処理が完了するというもので ある。

【００１０】 この製品を使用することにより、現状の汚物処理における非衛生的な処理から 環境の保全に一役買うことになる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 丈夫で水溶性の紙質、抗菌便座シート用紙を２重に張り合わせたものを用い、 底面（１１）及び両側面をのりで張り合わせることによって上面部のない長方四 角形の袋状に形成されている。処理紙部Ａ１〜Ａ６は収容する汚物の量によりミ シン目点線部分１〜１０に沿って適宜容易に切り離しができ、残りの袋部Ｂ１、 Ｂ２及び、切り離し後に残る両側面上部のストラップ部Ｃ１，Ｃ２を利用するこ とにより、汚れた部分を直接に持たずして汚物を持ち運ぶことが可能となる。

【考案の効果】

本考案は、上述のとおりミシン目によって分離できる処理紙部（Ａ１、Ａ２、 Ａ３、Ａ４、Ａ５、Ａ６）と袋部（Ｂ１、Ｂ２）及びストラップ部（Ｃ１、Ｃ２ ）から構成されているため、次に記載する効果を奏する。 抗菌便座シート用紙を長方形の四角の袋状にするため、袋部分自体の容積はお よそ６００ｃｃを有し、把み取った糞を相当量収納することができ、素材が吸収 性の優れた紙質を２枚に重ねているため糞を持ち歩いても汁がにじみ出しにくい 。上部が紐状に残るため双方の先端を結ぶことにより、ハンドバッグを持つよう にして持ち運びすることにより、人の手を殆ど汚すことなく汚物を持ち帰ること ができ、さらに家庭用トイレから下水処理することにより汚物の後処理が簡単に でき、衛生面にも貢献することになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図

【図２】背面図

【図３】両側面図 （ａ）左側面図（中を開けた
図）、（ｂ）左側面図（閉じ図）

【図４】上面図、 上面自体は空いている

【図５】底面図

【図６】処理紙部Ａ１、Ａ２、Ａ３、Ａ４、を切り離し
た後の斜視図

【図７】処理紙部（Ａ１〜Ａ５）を切り離した後ストラ
ップ部を結んだ状態の使用時の斜視図

【符号の説明】

Ａ１、Ａ２、Ａ３、Ａ４、Ａ５、汚物をつかむ時に使用
する切り離し式処理紙部 Ａ６ 処理紙部であるが、蓋としても使用できる
部分 Ｂ１、Ｂ２ 袋部 Ｃ１、Ｃ２ ストラップ部 １、２、３、４、５、６、７、８、９、１０処理紙を切
り離すためのミシン目点線部 １１ 底面部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水溶性の抗菌便座シート用紙を使用した
   上面のない長方四角形の袋状であって、汚物の量に応じ
   て処理紙部（Ａ１、Ａ２、Ａ３、Ａ４、Ａ５、Ａ６）を
   適宜ミシン目に沿って切り離すことにより、袋部（Ｂ
   １、Ｂ２）及びストラップ部（Ｃ１、Ｃ２）から成る使
   い捨てゴミ袋の汚物処理用品。