JP3051660U - 屋外でのペット犬等の汚物処理用品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペット犬等の汚物処理は結構厄介なものであ
り、その処理方法自体には法的規制がないため、心ない
買主の放置やポイ捨てが後を絶たない。本考案は抗菌シ
ート用紙及び、透明のフィルムシートという水溶性の２
種類の素材を採用することにより、ペットの汚物を従来
のゴミとして焼却処分するという概念を改め、下水の利
用により処理することを可能としたものである。 【解決手段】 素材には抗菌加工された、水に素早く溶
ける良質の紙質及び、水溶性の透明フィルムシートを使
用し、そのなかに汚物を包み込むように収納し、そのま
まトイレに流して下水処理を行うことができる。従来の
一般的な非衛生的な汚物の処分方法自体が改められ、清
潔かつ迅速な処分が行えるようなる。人の嫌がる汚物処
理を簡単にしかも清潔に行えることが特徴である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、中・小型のペット犬等の排泄物を手を汚すことなく容易に回収しう るものであり、水溶性の紙質である抗菌シート用紙及び、透明の水溶性フィルム シートを素材として、各々のシートを重ね合わせた上で袋状に加工し、そのまま 汚物回収袋として利用することにより、把みとった汚物を包み込んで収納し、そ の袋ごと家庭用のトイレに流すことができるという、ペットの汚物処理において は、今までにない画期的なものである。

【０００２】

【従来の技術】

同様の材質及び方法を用いてのペット犬等の糞を回収するための専用の製品は 市場には類を見ることはない。ほとんどの人がティッシュペーパーや広告チラシ 等を使って手づかみで糞の回収を行っており、家庭用ゴミとして焼却処分されて いるのが現状である。

【０００３】 本考案はこの現状を直視し、従来の手づかみ方法を生かしつつ、家庭用のゴミ として廃棄されている処理方法に対し、衛生面の向上を考慮し、下水処理により 清潔に汚物処理をおこなうことが可能となるものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

現在日本では犬等のペットの汚物処理に対しては法的な規制がなく、単に飼い 主のマナーに依存されており、一部の心ない人達の汚物袋のポイ捨てによって環 境や公衆衛生を損なっているのが現状である。特に現在大方の愛犬家が使用して いるスーパー等のナイロン袋を持ち帰ることなく放置することにより、汚物が風 雨で街に散乱し、街の景観を損なうこともしばしばある。

【０００５】 また、汚物を入れた袋を持ち帰ったとしても、通常の家庭用の生ゴミと同様に 扱うためゴミ回収日までの数日間保管することになり、特に夏場には辺りに異臭 を生じることも少なくはなく、都市部では公害となっているのも現状であり、衛 生面においても決して好ましいものではない。

【０００６】 ペットの汚物処理に対し本考案に利用される水溶性の異なる２種類の素材の特 質を生かし、全く人の手を汚すことなく回収された汚物をそのまま下水処理する ことができ、従来の汚物回収後の処理方法をゴミとして焼却するという概念を根 底から変えるものである。また汚物の入った袋の放置による環境汚染の防止及び 市街地の美化に相当の効果を発揮できるものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の特質は水溶性紙質でできた外袋Ａ及び、同じく水溶性ではあるが、紙 とは異なる材質でできた透明のフィルムシート製の中袋Ｂから構成されており、

【図１】の様に外袋Ａの中に中袋Ｂを装着し、さらに両サイドをフィートシール 加工機器による、いわゆる熱での圧縮溶接によって各々のシートを張り付け、容 易に分離しないように工夫した二重構造の袋である。使用方法は、中袋Ｂの上部 分より中に手を入れ、袋の内側より手で糞を把みとる

【図２】。把みとったあと の汚物の入った紙製の袋Ａを把んだ汚物を包んだまま袋自体を逆に裏返すことに より表裏が逆転し、今まで外袋であったＡがＢの中に入り、

【図３】のようにＡ が中袋Ｂの中に充填されることになる。この時点で、全く手を汚すことなく袋の 中に汚物が回収されることになる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 まず

【図１】は、水溶性の紙質である抗菌シート用紙を袋状に加工し、上面部 の空いた長方形の袋状に形成されている外袋Ａと、さらにもう一つは同じく水溶 性ではあるが、透明のフィルムシートを用いて造られている中袋Ｂから成る。そ の材質の異なる２種類を組み合わせ、外袋Ａのなかに中袋Ｂを挿入した上で両サ イドで張り合わせて、一対を成したものが

【図１】である。

【考案の効果】 本考案は、上述のとおりフィルムシート製の中袋Ｂと、紙製の外袋Ａから構成 されているため、中袋の中に手を入れてそのまま汚物をつかみ捕り

【図２】、そ のままフィルムシートを使用した中袋が外に来るように手をいれたままでくるっ と裏返し、直接紙製の袋Ａで汚物を包み、透明のフィルム袋Ｂが外に来るように した上でコンパクトにまとめることができるものである。これにより、汚物特有 の匂いをも遮断することができるのである

【図３】。以上の方法により人の手を 全く汚すことなく汚物の収納ができ、さらにその全体を小さく丸めて、

【図４】 の如く家庭用トイレから下水処理することにより汚物の後処理が容易にでき、衛 生面にも大変優れた一面をもつのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図

【図２】 （ａ） （ｂ）汚物の回収時の使用イメー
ジ図

【図３】汚物の収納された状態の立体図

【図４】

【図３】汚物を収納したものを丸め、下水処理に供する
イメージ図

【符号の説明】

Ａ 水溶性紙質を用いた外袋部分 Ｂ 水溶性フィルムシート製の中袋部分 １ 両サイドを圧縮して張り合わせた継ぎ目の部
分 ２ 底部分の折り目の部分 ３ 小さく丸めて下水処理する状態の本考案使用
時図

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水溶性の紙質である抗菌シート用紙及
   び、透明の水溶性フィルムシートを使用し、その各々の
   シートを重ね合わせて袋状に加工したものを汚物回収袋
   として利用することにより、手を汚すことなく汚物の回
   収ができ、その水溶性素材の特性を生かし、下水処理の
   できるペット犬等専用の使い捨て汚物処理用品。