明 細 書 地図情報表示装置 技術分野
この発明は、 地図上に移動体の現在位置を表示させる地図情報表示装置に関す るものである。 背景技術
従来から、 移動体の現在位置を地図上に表示するための地図情報表示装置は、 自動車のナビゲ一シヨンシステムなどにおいてすでに用いられている。 第 1図は 例えば、 実開平 3— 10278号公報に示された、 そのような従来の地図情報表 示装置の構成を示すプロック図であり、 第 2図はその表示部に表示される画面の 表示例を示す説明図である。
第 1図において、 1は地図デ一夕が格納された CD— ROM (コンパクトディ スク · リードオンリメモリ) 、 2は使用者からの指示が入力される操作部であり 、 3は移動体の方位センサ、 4は移動量センサ、 5は位置計算手段である。 6は この地図情報表示装置の全体制御を行う処理装置であり、 7はそのシステムコン トロ一ラ、 8は地図データバッファメモリである。 9は表示部としてのディスプ レイ装置であり、 10は CRT (陰極線管) コン トローラ、 1 1は第 1 VRAM (画像ランダムアクセスメモリ) 、 1 2は第 2VRAM、 13は読出制御部、 1 4は CRTである。
なお、 処理装置 6は移動体の現在位置が中心となるように画像を発生してそれ を第 1 VRAM 1 1に格納し、 移動体の移動に応じて第 1 VRAM 1 1における 画像読取領域 (ウィンドウ) を移動してスクロールするとともに、 地図読取領域 が予め設定してある領域に到達したか否かを監視して、 到達した時には、 移動体 の現在位置が中心となるように画像を発生して第 2 VRAM 1 2に格納し、 しか る後、 移動体の移動に応じて第 2 VRAM 12におけるウインドウを移動してス クロール表示し、 以後ウィンドウが各 VRAM 1 1, 1 2に予め設定してある領
域に到達する毎に画像の発生、 記憶、 移動体の移動に伴うスクロール表示を繰り 返す。
第 2図にはこの第 1VRAM11 (第 2VRAM12も同じ) の記憶領域を簡 略化して示している。 図示のように、 第 1VRAM11より一回り小さい領域に 、 裏描画開始ライン BDL 1が設定されており、 さらにその一回り小さい領域に ウィンドウ WD 1が設定されている。 このウィンドウ WD 1の中央 CAR 1が移 動体の現在位置に相当する。
次に動作について説明する。
ここで、 第 3図はこのように構成された地図情報表示装置における地図描画処 理の流れを示すフローチャートである。 処理装置 6は移動体の現在位置に応じた 地図データを CD—ROM 1から読み取るとともに、 読み取った地図データをデ イスプレイ装置 9の CRTコントローラ 10に入力し、 CRTコントローラ 10 は移動体の現在位置が中心となるように画像を発生して第 1 VRAM 11に記憶 する (ステップ ST 1) 。 次いで、 読出制御部 13に画像を読み出すべき VR A M (第 1VRAM1 1) を指定するとともに、 移動体の移動に従ってその位置を 示すカーソルが画面中央に表示されるように第 1 VRAM 11のウィンドウ WD 1の位置を決定し、 そのアドレスを読出制御部 13に入力する (ステップ ST2
) o
読出制御部 13は指定された第 1 VRAM 1 1の決定された位置のウインドウ WD 1から地図画像を読み出してそれを CRT 14に表示する (ステップ ST 3 ) 。 次いで、 ウィンドウ WD 1が裏描画開始ライン BD L 1に到達したか否かを 監視し、 到達していなければ処理をステップ S T 2に戻して、 移動体の移動に応 じたウィンドウ WD 1のァドレス計算以降の処理を繰り返す (ステップ ST4) 。 このようにして、 移動体の移動に応じてウィンドウ WD 1の位置を移動させ、 地図画像をスク口ール表示する。
移動体が相当距離移動してウインドウ WD 1が描画開始ライン BDL 1に到達 すれば、 処理装置 6は移動体の現在位置に応じた地図デ一夕を C D— R◦ M 1か ら読み取るとともに、 地図データをディスプレイ装置 19の CRTコントローラ 10に入力し、 CRTコントローラ 10は移動体の現在位置が中心となるように
画像を発生して第 2 VRAM 12に記憶する (ステップ S T 5) 。 次いで、 移動 体の現在位置を示すカーソルが画面中央に表示されるように、 この第 2 VRAM 12のウインドウ WD 2の位置を決定し、 そのァドレスを読出制御部 13に入力 する (ステップ S T 6 )
読出制御部 13は指定された第 2 VRAM 12の決定された位置のウインドウ WD 2から地図画像を読み出してそれを CRT 14に表示する (ステヅプ S T 7 ) 。 次いで、 ウィンドウ WD 2が裏描画開始ライン BDL 2に到達したか否かを 監視し、 到達していなければ処理をステップ S T 6に戻して、 移動体の移動に応 じたウインドウ WD 2のァドレス計算以降の処理を繰り返す (ステップ S T 8) 。 このようにして、 移動体の移動に応じてウィンドウ WD 2の位置を移動させ、 地図画像をスクロール表示する。
移動体が相当距離移動してウインドウ WD 2が描画開始ライン BD L 2に到達 すれば、 処理をステップ S T 1に戻して、 第 1 VRAM 1 1への地図画像の記憶 以降の処理を繰り返す。
なお、 このような従来の地図情報表示装置に関する技術の記載された文献とし ては、 この他にも、 例えば特開平 7— 2 18279号公報、 特開平 7— 2868 57号公報などがある。
従来の地図情報表示装置は以上のように構成されているので、 移動体の現在位 置を示すアイコン (現在位置マーク) がディスプレイの中央に表示される。 移動 体を運転するドライバ一の立場としては、 低速走行時は移動体の近辺を、 高速走 行時は低速走行時よりももつと広い前方の情報が必要になるのが一般的であり、 低速走行時よりも高速走行時の方が、 移動体の前方のより広い範囲の情報を知る 方がいっそう有益なものとなる。 しかしながら、 従来の地図情報表示装置におい ては、 移動体の現在位置を示すアイコンがディスプレイの中央に表示され、 ドラ ィバ一はそれによつて現在位置周辺の地図情報を知るものであるため、 ドライバ —の要望に沿った地図画面の表示が難しいという課題があつた。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、 低速走行時よ りも高速走行時に、 移動体の前方のより広い範囲の情報をドライバーに知らせる ことができるフロントワイ ド表示が可能な地図情報表示装置を得ることを目的と
する。 発明の開示
請求の範囲第 1項記載の発明は、 表示部に表示する移動体の現在位置の画面上 の位置を、 移動体の走行状態に応じて変化させるようにしたものである。 このこ とによって、 移動体の速度、 走行中の道路の道路属性や地域などの移動体の走行 状態にしたがって、 表示部の画面中央に移動体の現在位置を表示したり、 フロン トワイ ドに現在位置を表示したりすることを、 煩雑な操作をともなうことなく可 能にしたものである。
また、 請求の範囲第 2項記載の発明は、 表示部に表示する移動体の現在位置の 画面上の位置を、 移動体の速度に応じて変化させるようにしたものである。 この ことによって、 現在位置を、 煩雑な操作をともなうことなしに、 低速走行時には 表示部の画面中央に、 高速走行時にはフロントワイ ドに表示することを可能にし たものである。
また、 請求の範囲第 3項記載の発明は、 表示部に表示する移動体の現在位置の 画面上の位置を、 走行中の道路の属性に応じて変化させるようにしたものである 。 このことによって、 現在位置の表示位置を、 一般道路走行時には表示部の画面 中央に、 高速道路走行時にはフロン トワイ ドに、 または制限速度が低い道路走行 時には表示部の画面中央に、 制限速度が高い道路走行時にはフロン トワイ ドに、 または道幅が狭い道路走行時には表示部の画面中央に、 道幅が広い道路走行時に はフロントワイ ドに、 または車線数が少ない道路走行時には表示部の画面中央に 、 車線数が多い道路走行時にはフロン トワイ ドに、 または未舗装道路走行時には 表示部の画面中央に、 舗装道路走行時にはフロン トワイ ドにというように、 煩雑 な操作をともなうことなしに、 走行している道路の道路属性にしたがって変更す ることを可能にしたものである。
また、 請求の範囲第 4項記載の発明は、 表示部に表示する移動体の現在位置の 画面上の位置を、 走行している地域に応じて変化させるようにしたものである。 このことによって、 現在位置を、 煩雑な操作をともなうことなしに、 移動体が巿 街地を走行中には表示部の画面中央に、 市街地以外を走行中にはフロン トワイ ド
に表示することを可能にしたものである。
また、 請求の範囲第 5項記載の発明は、 表示部に表示する移動体の現在位置の 画面上の位置を、 表示部への地図の表示状態に応じて変化させるようにしたもの である。 このことによって、 現在位置を、 煩雑な操作をともなうことなしに、 広 域地図の表示時には表示部の中央部分に、 詳細地図の表示時にはフロントワイ ド に表示することを可能にしたものである。
また、 請求の範囲第 6項記載の発明は、 表示部に表示する移動体の現在位置の 画面上の位置を、 目的地との位置関係に応じて変化させるようにしたものである 。 このことによって、 煩雑な操作をともなうことなしに、 目的地方向のより広い 範囲の情報をドライバーに知らせることができる目的地ワイ ドな表示を可能にし たものである。
また、 請求の範囲第 7項記載の発明は、 表示部への地図の表示モードを、 移動 体の走行状態に応じて切り換えるようにしたものである。 このことによって、 移 動体の速度や走行中の道路の道路属性、 あるいは走行している地域などの移動体 の走行状態にしたがって、 地図画像をノースアップモ一ドで表示したりヘディン グアップモードで表示したりすることを、 煩雑な操作をともなうことなしに可能 にしたものである。
また、 請求の範囲第 8項記載の発明は、 表示部への地図の表示モードを、 表示 している地図の縮尺もしくは精細度に応じて切り替えるようにしたものである。 このことによって、 地図画像の表示を、 煩雑な操作をともなうことなしに、 広域 地図表示時にはノースアップモードで、 詳細地図表示時にはへディングアップモ ―ドでそれそれ行うことを可能にしたものである。
また、 請求の範囲第 9項記載の発明は、 表示部に複数の表示画面を持たせ、 そ の表示画面の 1つに現在位置のフロントワイ ド表示、 目的地ワイ ド表示、 もしく は表示モードを切り替えての地図表示を行うようにしたものである。 このことに よって、 現在位置を表示部の画面中央に表示する通常の表示と、 フロントワイ ド あるいは目的地ワイ ドな表示や表示モードの切り換えた表示とを同時に見ること ができるようにしたものである。
また、 請求の範囲第 1 0項記載の発明は、 表示部への地図画像の表示を制御す
るための制御用プログラムを、 外部記憶媒体によるプログラムメモリに格納する ようにしたものである。 このことによって、 制御用プログラムの交換を容易化し たものである。 図面の簡単な説明
第 1図は従来の地図情報表示装置の構成を示すプロック図、 第 2図は従来の地 図情報表示装置における表示部の表示画面の表示例を示す説明図、 第 3図は従来 の地図情報表示装置の表示動作を示すフローチャートであり、 第 4図はこの発明 の実施の形態 1による地図情報表示装置の構成を示すプロック図、 第 5図は上記 実施の形態 1における操作部を示す説明図、 第 6図は上記実施の形態 1における オフセット数値を示す説明図、 第 7図は上記実施の形態 1におけるオフセット位 置を示す説明図、 第 8図は上記実施の形態 1における表示部の表示画面の表示例 を示す説明図、 第 9図は同じく他の表示例を示す説明図、 第 1 0図は上記実施の 形態 1における制御部の基本動作を示すフローチャート、 第 1 1図はこの発明の 実施の形態 2による地図情報表示装置におけるオフセット係数の設定画面を示す 説明図、 第 1 2図は上記実施の形態 2におけるオフセッ ト位置を示す説明図、 第 1 3図はこの発明の実施の形態 3による地図情報表示装置におけるオフセット値 の設定画面を示す説明図、 第 1 4図は上記実施の形態 3におけるオフセット位置 を示す説明図、 第 1 5図はこの発明の実施の形態 4による地図情報表示装置にお けるオフセット値を示す説明図、 第 1 6図は上記実施の形態 4におけるオフセッ ト位置を示す説明図、 第 1 7図は上記実施の形態 4における制御部の基本動作を 示すフローチャート、 第 1 8図はこの発明の実施の形態 5による地図情報表示装 置におけるオフセット係数の設定画面を示す説明図、 第 1 9図は上記実施の形態 5におけるオフセッ卜値を示す説明図、 第 2 0図はこの発明の実施の形態 6によ る地図情報表示装置におけるオフセッ ト値を示す説明図、 第 2 1図は上記実施の 形態 6におけるオフセット位置を示す説明図、 第 2 2図は上記実施の形態 6にお ける制御部の基本動作を示すフローチャート、 第 2 3図はこの発明の実施の形態 7におけるオフセット係数の設定画面を示す説明図、 第 2 4図は上記実施の形態 7におけるオフセット値を示す説明図、 第 2 5図はこの発明の実施の形態 8によ
る地図情報表示装置におけるオフセット値を示す説明図、 第 2 6図は上記実施の 形態 8におけるオフセット位置を示す説明図、 第 2 7図は上記実施の形態 8にお ける制御部の基本動作を示すフローチャート、 第 2 8図はこの発明の実施の形態 9による地図情報表示装置におけるオフセット値の設定画面を示す説明図、 第 2 9図は上記実施の形態 9におけるオフセット位置を示す説明図、 第 3 0図はこの 発明の実施の形態 1 0による地図情報表示装置におけるオフセット値を示す説明 図、 第 3 1図は上記実施の形態 1 0におけるオフセッ ト位置を示す説明図、 第 3 2図は上記実施の形態 1 0における制御部の基本動作を示すフローチャート、 第 3 3図はこの発明の実施の形態 1 1による地図情報表示装置におけるオフセット 値の設定画面を示す説明図、 第 3 4図は上記実施の形態 1 1におけるオフセット 位置を示す説明図、 第 3 5図はこの発明の実施の形態 1 2による地図情報表示装 置におけるオフセット値を示す説明図、 第 3 6図は上記実施の形態 1 2における オフセット位置を示す説明図、 第 3 7図は上記実施の形態 1 2における制御部の 基本動作を示すフローチヤ一ト、 第 3 8図はこの発明の実施の形態 1 3による地 図情報表示装置におけるオフセット値の設定画面を示す説明図、 第 3 9図は上記 実施の形態 1 3におけるオフセット位置を示す説明図、 第 4 0図はこの発明の実 施の形態 1 4による地図情報表示装置におけるオフセット値を示す説明図、 第 4 1図は上記実施の形態 1 4におけるオフセット位置を示す説明図、 第 4 2図は上 記実施の形態 1 4における制御部の基本動作を示すフローチャート、 第 4 3図は この発明の実施の形態 1 5による地図情報表示装置におけるオフセット値の設定 画面を示す説明図、 第 4 4図は上記実施の形態 1 5におけるオフセット位置を示 す説明図、 第 4 5図はこの発明の実施の形態 1 6による地図情報表示装置におけ るオフセット値を示す説明図、 第 4 6図は上記実施の形態 1 6におけるオフセッ 卜位置を示す説明図、 第 4 7図は上記実施の形態 1 6における制御部の基本動作 を示すフローチャート、 第 4 8図はこの発明の実施の形態 1 7による地図情報表 示装置におけるオフセット値の設定画面を示す説明図、 第 4 9図は上記実施の形 態 1 7におけるオフセット位置を示す説明図、 第 5 0図はこの発明の実施の形態 1 8による地図情報表示装置におけるオフセット値を示す説明図、 第 5 1図は上 記実施の形態 1 8におけるオフセット位置を示す説明図、 第 5 2図は上記実施の
形態 1 8における制御部の基本動作を示すフローチヤ一卜、 第 5 3図はこの発明 の実施の形態 1 9による地図情報表示装置におけるオフセット値の設定画面を示 す説明図、 第 5 4図は上記実施の形態 1 9におけるオフセット位置を示す説明図 、 第 5 5図はこの発明の実施の形態 2 0による地図情報表示装置におけるオフセ ット値を示す説明図、 第 5 6図は上記実施の形態 2 0におけるオフセット位置を 示す説明図、 第 5 7図は上記実施の形態 2 0における表示部の表示画面の表示例 を示す説明図、 第 5 8図は同じく他の表示例を示す説明図、 第 5 9図は上記実施 の形態 2 0における制御部の基本動作を示すフローチヤ一ト、 第 6 0図はこの発 明の実施の形態 2 1による地図情報表示装置におけるオフセット値の設定画面を 示す説明図、 第 6 1図は上記実施の形態 2 1におけるオフセット位置を示す説明 図、 第 6 2図はこの発明の実施の形態 2 2による地図情報表示装置における表示 部の表示画面の表示例を示す説明図、 第 6 3図は同じく他の表示例を示す説明図 、 第 6 4図はこの発明の実施の形態 2 3による地図情報表示装置における地図モ ードを示す説明図、 第 6 5図は上記実施の形態 2 3における表示部の表示画面を 示す説明図、 第 6 6図は上記実施の形態 2 3における制御部の基本動作を示すフ 口一チャート、 第 6 7図はこの発明の実施の形態 2 4による地図情報表示装置に おける地図モードの設定画面を示す説明図、 第 6 8図はこの発明の実施の形態 2 5による地図情報表示装置における表示部の表示画面を示す説明図、 第 6 9図は 上記実施の形態 2 5におけるベース画面のオフセット位置を示す説明図、 第 7 0 図は上記実施の形態 2 5における表示部の表示画面を示す説明図、 第 7 1図は上 記実施の形態 2 5における制御部の基本動作を示すフローチャート、 第 7 2図は この発明の実施の形態 2 8による地図情報表示装置におけるオフセット位置を示 す説明図、 第 7 3図はこの発明の実施の形態 2 9による地図情報表示装置におけ る表示部の表示画面の表示例を示す説明図、 第 7 4図はこの発明の実施の形態 3 0による地図情報表示装置の構成を示すブロック図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 この発明をより詳細に説明するために、 この発明を実施するための最良 の形態について、 添付の図面に従ってこれを説明する。
実施の形態 1.
第 4図はこの発明の実施の形態 1による地図情報表示装置の構成を示すプロッ ク図である。 図において、 2 1は移動体の旋回角速度よりその方位を検出する、 例えば光ファイバジャイロなどによるジャイロであり、 22は移動体に搭載され てその速度を検出する、 車両搭載車速センサなどによる速度センサである。
23は移動体の現在位置を検出する位置検出部であり、 ジャイロ 2 1の出力を 所定時間に渡って積算することにより求めた移動体の方位変化量と、 速度センサ 22の出力を所定時間に渡って積算することにより求めた移動体の移動距離から 、 移動体の現在位置を求める。 なお、 この位置検出部 23による現在位置の検出 は、 GPS (グローバル■ポジショニング ' システム) 衛星からの電波に基づい て行うようにしても、 あるいは上記両方式を併用して行うようにしてもよい。
24は後述する表示部 27における地図画像および移動体の現在位置の表示を 制御する制御部である。 この制御部 24は上記位置検出部 23とともに、 例えば CPU (中央処理装置) などの演算手段にて形成されている。
25は地図データが格納され、 CD— ROMなどの外部記憶媒体で構成された 地図デ一夕記憶部としての地図メモリであり、 26はこの地図メモリ 25から地 図データを読み出すための、 例えば CD— ROMドライブなどによるメモリ ドラ イブである。 なお、 ここでは地図メモリ 25とメモリ ドライブ 26を用いて地図 データを入手するものとしたが、 通信装置を介して外部より地図データを入手す るようにしてもよい。
27は地図情報や移動体の現在位置等を表示する表示部であり、 制御部 24が 位置検出部 23の検出した移動体の位置データをメモリ ドライブ 26に送信し、 メモリ ドライブ 26がそれに基づいて地図メモリ 25から読み出した地図デ一夕 に基づいて、 移動体の現在位置周辺の地図画像を表示するとともに、 表示した地 図画像上の現在位置に現在位置マークを表示して、 ドライバーに地図上の現在位 置を視覚的に認識できるようにする。 なお、 地図デ一夕は、 1/ 12500, 1 /25000, 1/50000, 1/ 1 00000, 1/400000, 1/1 600000, 1/6400000の合計七通りの地図縮尺による地図の表示を 可能とし、 このとき地図画像は、 北が常に上となるノースアップと、 進行方向が
常に上となるヘディングアツプの二通りの地図モードによる表示を可能とする。
2 8は制御部 2 4内に備えられたラストメモリであり、 現在どの地図縮尺でど ちらの地図モードであるかを随時記憶している。 なお、 このラストメモリ 2 8の 内容は、 当該地図情報表示装置がオフされた後も、 その時の最後の地図縮尺と地 図モードが保持される。
2 9は当該地図情報表示装置のオン Zオフ、 地図縮尺の選択、 および地図画面 スクロールといった操作を行う操作部であり、 上記表示部 2 7とともに、 例えば 夕ツチセンサ付きのディスプレイ装置によって形成され、 当該ディスプレイ装置 に表示された各種スイッチに夕ツチすることによって、 上記各操作の指示が制御 部 2 4に入力される。
第 5図はそのような操作部 2 9の一例を示す説明図であり、 図において、 3 1 はメニュー選択用のメニュースィツチ、 3 2は操作の開始を指示するエンタース イッチ、 3 3はこの地図情報表示装置のオン/オフを行うオン/オフスィツチで あり、 3 4, 3 5 , 3 6, 3 7はカーソルを移動させるための四つのスクロール スィツチである。
この操作部 2 9においては、 表示部 2 7にカーソルと操作用アイコンを表示し 、 そのカーソルをスクロールスィッチ 3 4, 3 5, 3 6 , 3 7で動かすことで様 々な操作用アイコンを選択 ·操作し、 エンタースィッチ 3 2を押下することによ り、 その選択した操作の開始を制御部 2 4に指示する。
次に、 この実施の形態 1の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9のオン/オフスィッチ 3 3の操作により、 当該地図情報表示装置を オンにすると、 制御部 2 4は位置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X , Y ) と、 移動体の方位の情報および移動体の速度の情報を受け取る。 なお、 現 在位置の座標 (X, Y ) は、 例えば緯度と経度によって与えられる。
さらにラストメモリ 2 8より、 前回オン/オフスィツチ 3 3をオフにした時の 最後の地図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4は受け取った移動体の 速度の情報より、 表示部 2 7に表示する現在位置の、 画面中央からのフロントヮ ィ ド表示の度合い (中心からどのく らい離すのか) を示すオフセッ ト数値を演算 し、 判断する。
第 6図はこの移動体の速度の情報に基づくオフセッ ト数値を示す説明図であり 、 各速度に応じて 0〜 5のオフセッ ト数値が定められている。 すなわち、 この例 によれば、 時速 0〜30 km/hでは 0、 30〜 40 k m/hでは 1、 40〜5 Okm/hでは 2、 50〜60 km/hでは 3、 60〜 70 km/hでは 4、 7 0 km/h以上では 5のオフセッ ト数値がそれそれ定められている。 なお、 この 実施の形態 1においては、 移動体の速度を時速 55 km/hとする。 したがって 、 そのオフセッ ト数値は 3となる。
各オフセッ ト数値 0〜 5の定める表示部 27の画面上における現在位置の表示 位置は第 7図に示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト数値 0を画面の中央とし 、 以下、 1~5まで、 数値が高くなるほど、 中央から同心円状に遠くなる。 制御部 24はこのオフセッ ト数値を用いて、 移動体の現在位置 (X, Y) から オフセッ トをとつたオフセッ ト位置座標 (X, , Υι ) を演算する。 その際の演 算式を以下に説明する。
移動体の現在位置 (X, Υ) とオフセッ ト位置座標 (X, , Υι ) との間の距 離は、 次に示す式 (1) で求められる。
距離- (1/地図縮尺) Xオフセッ ト数値 · · · (1)
ここで、 この実施の形態 1においては、 ラストメモリ 28から読み込んだ地図 の縮尺が 1/ 12500であったとものする。 この地図の縮尺 1/ 12500と オフセッ ト数値 3とによって、 距離 Lは上記式 ( 1 ) より、
L= 12500 x3
となる。
ここで、 移動体の進行方向の角度を S (ラジアン) とすれば、 移動体の現在位 置の座標 (X, Y) からオフセッ トをとつたオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) は、 この距離 Lを用いて、 次の式 (2) によって求めることができる。
X. = X + L c o s0
Y. ^ Y + L s in^ · · · · (2) 制御部 24は得られたオフセッ ト位置座標 (X, , Yi ) を中心とする地図デ —夕を、 地図メモリ 25からメモリ ドライブ 26を介して読み込み、 当該オフセ ッ ト位置座標 (X, , Y, ) が中心となる地図画像を表示部 27に表示する。 そ
して、 その地図画像上の現在位置座標 (X, Y) に、 現在位置マークを位置およ び進行方向が判別できる三角マークで表示する。
第 8図および第 9図はこの現在位置マークの表示部 27への表示例を示した説 明図であり、 図中の 4 1は現在位置マーク、 42は地図の方位を示す方位マーク 、 43は地図の縮尺を表すスケールである。
今、 ラストメモリ 28から読み込んだ地図データに基づく地図画像を表示する 地図モードが、 北を上とするノースアップモードであれば、 第 8図に示すように 、 現在位置マーク 41はその先端、 すなわち表示した地図画像に対する進行方向 が画面の中央を向くように表示して、 方位マーク 42は北が上を向くように表示 する。 また、 進行方向を上とするヘディングアップモードであれば、 第 9図に示 すように、 現在位置マーク 5 aはその先端である進行方向が上を向くように表示 し、 方位マーク 42は北が所定の方向を向くように表示する。 なお、 この時の地 図の縮尺は 1/ 1 2500であり、 スケール 43は 100 mとなる。
第 10図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチヤ一トに従ってこの発明の実施の形態 1の動作について説明す る o
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33のオンにより当該地図情報 表示装置がオンになったか否かを監視している (ステップ ST 10 1) 。 オン/ オフスィッチ 33がオンになると、 制御部 24は位置検出部 23より移動体の速 度データ、 方位データ、 および位置座標データ (X, Y) を読み出すとともに ( ステップ S T 102) 、 ラストメモリ 28より、 前回オン/オフスィツチ 33を オフにした時の最後の地図縮尺および地図モードを読み出す (ステップ ST 10 3) 。 次に、 読み出された移動体の速度よりオフセッ ト数値を判断し (ステップ S T 104) 、 そのオフセッ ト数値よりオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) を演 算する (ステップ S T 105 ) 。
次に、 読み出された地図モードがノースアップモ一ドであるか否かについての 判断を行う (ステップ ST 1 06) 。 判断の結果、 地図モードが画面の上を北に して地図画像の表示を行うノースアップモ一ドであった場合には、 そのオフセッ ト位置座標 (Χ' , Y. ) を中心とする地図データを、 メモリ ドライブ 26を介
して地図メモリ 25から読み込み、 それに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示する (ステップ S T 107) o そしてこのようにノースアップモード で表示された地図画像上に現在位置マーク 4 1を、 進行方向を示す三角形の先端 が表示部 27の画面の中心に向くように表示する (ステップ ST 108) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位データ、 および位 置座標デ一夕 (X, Y) の読み出しを行う (ステップ S T 109) 。 次に、 この 読み出された移動体の速度よりオフセヅ ト数値を判断して (ステップ ST 1 10 ) 、 そのオフセッ ト数値よりオフセッ ト位置座標 (X, , ) を演算する (ス テヅプ S T 1 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ ST 106に戻して上記処理を繰 り返して実行することによって、 ノースアップモ一ドにおける移動体の速度に応 じた現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ S T 106での判断の結果、 地図モードが進行方向を画面の上 にして地図画像の表示を行うヘディングアツプモ一ドであった場合には、 ステツ プ S T 105において算出されたオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) を中心とす る地図デ一夕を、 メモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25から読み込み、 そ れそれに基づく地図画像を、 進行方向を上にして表示部 27に表示する (ステツ プ S T 1 12 ) 。 そしてこのようにヘディングアップモードで表示された地図画 像上に現在位置マーク 4 1を、 進行方向を示す三角形の先端が上を向くように表 示する (ステップ S T 1 13) 。
次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位デ一夕、 および位 置座標データ (X, Y) の読み出しを行う (ステップ S T 1 14) 。 次に、 この 読み出された移動体の速度よりオフセッ ト数値を判断して (ステップ S T 1 1 5 ) 、 そのオフセッ ト数値よりオフセッ ト位置座標 (X, , ) を演算する (ス テヅプ ST 1 16) 。 その後、 処理をステップ ST 106に戻して上記処理を繰 り返して実行することによって、 ヘディングアップモードにおける移動体の速度 に応じた現在位置のオフセッ 卜表示を行う。
以上のように、 この実施の形態 1によれば、 移動体の速度に応じた適切な現在 位置のオフセッ ト表示を行うことができ、 また、 地図表示の方向を適切なものと することができるようになるため、 移動体の現在位置マーク 4 1を、 当該移動体
の速度に応じて表示部 2 7の画面の中央に表示したり、 フロン トワイ ドに表示し たりすることが可能となり、 煩雑な操作無しでドライバーの要望に沿った地図画 面を表示することができるという効果がある。
実施の形態 2 .
なお、 上記実施の形態 1では、 オフセッ ト数値によって現在位置をオフセッ ト する値が固定的に決まっている場合について説明したが、 ドライバーの操作よつ て任意に設定可能なオフセッ 卜係数を変更することにより、 現在位置をオフセッ 卜する値を変えることも可能である。
第 1 1図はそのようなこの発明の実施の形態 2による地図情報表示装置で用い られるオフセッ ト係数の設定画面を示す説明図であり、 図において、 5 1は表示 部 2 7に画面表示された矢印カーソル、 5 2はオフセッ ト係数表示部、 5 3はォ フセッ ト係数を増大させる際に押下されるアイコン、 5 4はオフセッ ト係数を減 少させる際に押下されるアイコン、 5 5はオフセッ ト係数設定時に押下されるァ イコンである。 また、 第 1 2図はそのときのオフセッ ト位置を示す説明図である この第 1 1図に示すようなオフセッ ト係数の設定画面をあらかじめ用意してお き、 ドライバ一はデフォルト 1 . 0 0のオフセッ ト係数を変更するに際して、 ま ず矢印カーソル 5 1でアイコン 5 3またはアイコン 5 4を押下し、 オフセット係 数表示部 5 2に表示されるオフセッ ト係数を変更する。 オフセッ ト係数が所望の 値、 例えば 0 . 5 0になった時にアイコン 5 5を押下すると、 オフセッ ト係数が その値、 すなわち 0 . 5 0に設定される。 これによつてオフセッ トする距離がデ フォルトの値の半分になり、 移動体の速度に応じて現在位置が表示される各オフ セッ ト位置は、 第 1 2図に示すように、 第 7図に示した実施の形態 1の場合の 1 / 2の直径を持った同心円となる。
このように、 この実施の形態 2によれば、 オフセッ ト係数を任意に変更するこ とができるため、 現在位置をオフセッ トする値を、 ドライバ一の技量や使用目的 に応じて適切に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 3 .
また、 上記実施の形態 2においては、 オフセッ ト係数の変更によりオフセッ ト
する値を一括して調整する場合について説明したが、 オフセッ 卜する値をおのお の個別に設定するようにしてもよい。 第 1 3図はそのようなこの発明の実施の形 態 3におけるオフセッ ト値の設定画面を示す説明図であり、 第 1 4図はそのとき のオフセッ ト位置を示す生命図である。 なお、 第 1 3図の各部には第 1 1図の対 応部分と同一符号を付してその説明を省略する。
第 1 3図に示すように、 各車速ごとにオフセッ ト値を増大させるためのアイコ ン 5 3と、 オフセッ ト値を減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意してお き、 デフォルト 0 . 0 0〜5 . 0 0のオフセット値を対応するアイコン 5 3また は 5 4を押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 ァ イコン 5 5を押下して設定すると、 第 1 4図に示すように、 オフセッ 卜する距離 がおのおの設定した値の同心円となる。
このように、 この実施の形態 3によれば、 各オフセッ ト値を個別に設定するこ とができるため、 現在位置のオフセッ ト値を、 ドライバ一の技量や使用目的に応 じて適切に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 4 .
また、 上記実施の形態 1では、 第 6図に示すような、 移動体の速度に応じて段 階的に変化するオフセッ ト数値に基づいて、 移動体の現在位置の画面上の表示位 置を変化させる場合について説明したが、 移動体の速度に応じて直線的に変化す るオフセッ ト値に基づいて、 移動体の現在位置の画面上の表示位置を変化させる ようにしてもよい。 以下、 そのようなこの発明の実施の形態 4による地図情報表 示装置について説明する。 なおこの実施の形態 4による地図情報表示装置の構成 は、 第 4図のプロック図に示した実施の形態 1におけるそれと同じであるので、 ここではその説明は省略する。
次に、 この実施の形態 4の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4は受け取った移動体の速度の情 報より、 表示部 2 7に表示する現在位置の、 中央からのオフセッ ト値を演算する
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。 ここで、 この実施の形態 4では、 このときの移動体の速度を時速 50 km/h とする。
第 15図は移動体の速度とオフセッ ト値との関係をグラフで示した説明図であ る。 図示のように、 オフセッ ト値は速度が速くなるほど、 それに比例して大きく なる (ただし、 最高時速を 100 km/hとして、 それ以上速くなつてもオフセ ッ ト値は大きくならない) 。 この実施の形態 4での移動体の速度は、 前述のよう に時速 5◦ km/hなので、 オフセヅ 卜値は 2. 5となる。 このようにして得ら れたオフセッ ト値の定める表示部 27における現在位置の表示位置は第 1 6図に 示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面の中央とし、 以下、 1〜5ま で数値が高くなるほど中央から同心円状に遠くなり、 時速 50 km/hの移動体 の現在位置はオフセッ ト値 2. 5の細線で示した円上に表示される。
制御部 24はこのオフセッ ト値 2. 5より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) からオフセヅ トをとったオフセッ ト位置座標 (X! , Y. ) の演算を行う。 制 御部 24はメモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より、 そのオフセッ ト位 置座標 (X, , Y, ) を中心とする地図データを読み込み、 表示部 27にそのォ フセット位置座標 (X, , Y, ) が中心となる地図画像を表示し、 その地図画像 上の現在位置座標 (X, Y) に、 現在位置マークを進行方向が判別できる三角マ ークで表示する。
なお、 このとき表示部 27に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで あるのでここでは省略する。
第 17図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチヤ一卜である。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 4の動作について説明す る o
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 20 1 ) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度データ、 方位デ一夕、 および位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ ST 202 ) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ S T 203 ) 。 次に 、 読み出された移動体の速度よりオフセッ 卜値を第 15図に示すグラフを用いて
判断し (ステップ ST 204) 、 そのオフセッ ト値よりオフセヅ ト位置座標 (X . , Y> ) を演算する (ステップ ST 205 ) 。
次に、 読み出された地図モードがノースアップモードであるか否かを判断する
(ステップ S T 206 ) 。 その結果、 地図モードがノースアップモードであれば 、 そのオフセッ ト位置座標 (Xi , Y. ) を中心とする地図デ一夕を地図メモリ 25より読み込んで、 それに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し
(ステップ ST 207 ) 、 さらにその地図画像上に現在位置マークを、 進行方向 を示す三角形の先端が表示部 27の画面の中心を向くように表示する (ステップ S T 208 ) 。
次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位デ一夕および位置 座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ ST 209 ) 、 その移動体の速度よ りオフセッ ト値を判断して (ステップ S T 2 10) 、 そのオフセッ ト値よりオフ セッ ト位置座標 (X, , Y. ) を演算する (ステップ S T 2 1 1) 。 その後、 処 理をステップ ST 206に戻して上記処理を繰り返すことにより、 ノースアップ モードにおける移動体の速度に応じた現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ S T 206で地図モードがヘディングアップモードであると判 断されれば、 ステップ ST 205にて得られたオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) を中心とする地図デ一夕を地図メモリ 25から読み込んで、 それに基づく地図 画像を進行方向を上にして表示部 27に表示し (ステップ ST 2 12) 、 さらに その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が上を向くよ うに表示する (ステップ ST 2 13) 。
次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度デ一夕、 方位データおよび位置 座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ ST 2 14) 、 その移動体の速度よ りオフセッ ト値を判断して (ステップ S T 2 15) 、 そのオフセッ ト値よりオフ セヅ ト位置座標 (X, , Y, ) を演算する (ステップ ST 2 1 6) 。 その後、 処 理をステップ S T 206に戻して上記処理を繰り返すことにより、 ヘディングァ ップモードにおける移動体の速度に応じた現在位置のオフセッ ト表示を行う。 このように、 この実施の形態 4によれば、 移動体の速度が早い時ほどフロン ト ワイ ドに表示する度合いが大きくなるため、 ドライバ一は車速が早くなればなる
ほど、 より遠方の情報まで識別することが可能となって、 状況にマッチした適切 な地図画面を提供することができるという効果がある。
実施の形態 5 .
なお、 上記実施の形態 4では移動体の速度とオフセッ ト値が所定の比例係数に したがって比例している場合について説明したが、 この比例係数 (オフセット係 数) をドライバ一の操作より任意に設定することも可能である。 第 1 8図はその ようなこの発明の実施の形態 5におけるオフセッ ト係数の設定画面を示す説明図 であり、 第 1 9図はこの実施の形態 5における車速とオフセッ ト値の関係をグラ フ表示した説明図である。 なお、 第 1 8図の各部には、 第 1 1図の対応部分と同 一の符号を付してその説明を省略する。
この第 1 8図に示すようなオフセッ ト係数の設定画面をあらかじめ用意してお き、 ドライバ一はデフォルト 1 . 0 0のオフセッ ト係数を変更するに際して、 ま ず矢印カーソル 5 1でアイコン 5 3またはアイコン 5 4を押下して、 オフセヅ ト 係数表示部 5 2に表示されるオフセッ ト係数を変更する。 オフセッ ト係数が所望 の値、 例えば 0 . 5 0になった時にアイコン 5 5を押下すると、 オフセッ ト係数 は 0 . 5 0に設定され、 これによつて第 1 9図 (a ) に示すように、 オフセヅ ト する距離がデフォルトの値の半分になる。 また、 オフセッ ト係数を 2 . 0 0にな つた時にアイコン 5 5を押下すると、 オフセッ ト係数は 2 . 0 0に設定され、 第 1 9図 (b ) に示すように、 オフセッ トする距離がデフォルトの値の倍になるも のである。
このように、 この実施の形態 5によれば、 現在位置をオフセッ トする値を、 使 用目的に応じて適切に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 6 .
また、 上記実施の形態 5では移動体のオフセッ ト値が移動体の速度に対して線 形に比例して変化する場合について説明したが、 移動体の速度に対して非線形に 変化させるようにしてもよい。 以下、 そのようなこの発明の実施の形態 6による 地図情報表示装置について説明する。 なおこの実施の形態 6による地図情報表示 装置の構成は、 第 4図のプロック図に示した実施の形態 1におけるそれと同じで あるので、 ここではその説明は省略する。
次に、 この実施の形態 6の動作についてその概略を説明する。
操作部 29を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 24は位 置検出部 23より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 28より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 24は受け取った移動体の速度の情 報より、 表示部 27に表示する現在位置の、 中央からのオフセッ ト値を演算する 。 ここで、 この実施の形態 6では、 このときの移動体の速度を時速 50 km/h とする。
第 20図はそのようなこの発明の実施の形態 6における車速とオフセッ ト値の 関係をグラフ表示した説明図である。 図示の例では、 移動体の速度を x、 オフセ ヅ ト値を yとすると、 オフセッ ト値 yは車速 Xに対して次に示す式 (3) に従つ て非線形に変化する。
y= (x/5) 1/2 (3)
このように、 車速 Xが速くなるほどオフセッ ト y値も大きくなる (ただし、 最 高時速を 125 km/hとして、 それ以上速くなつてもオフセッ ト値 yは大きく ならない) 。 この実施の形態 6での移動体の速度 Xは前述のように時速 50 km /hなので、 オフセッ ト値 yは 3. 16となる。 このようにして得られたオフセ ッ ト値 yの定める表示部 27における現在位置の表示位置は第 21図に示す通り である。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面の中央とし、 以下、 1〜5まで数値が 高くなるほど中央から同心円状に遠くなり、 時速 50 km/hの移動体の現在位 置はオフセッ ト値 3. 16の細線で示した円上に表示される。
制御部 24はこのオフセッ ト値 3. 16より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y) からオフセッ トをとったオフセッ ト位置座標 (X, , Y, ) の演算を行う。 制御部 24はメモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より、 そのオフセッ ト 位置座標 (X, , Y, ) を中心とする地図データを読み込んで、 表示部 27にそ のオフセット位置座標 (Χ! , Y, ) が中心となる地図画像を表示し、 その地図 画像上の現在位置座標 (X, Y) に、 現在位置マークを進行方向が判別できる三 角マークで表示する。
なお、 このとき表示部 27に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで
あるのでここでは省略する。
第 22図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 6の動作について説明す る。
制御部 24は操作部 29のオン/ォフスイッチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 30 1 ) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度データ、 方位デ一夕、 および位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ ST 302 ) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ ST 303 ) 。 次に 、 読み出された移動体の速度より、 上記式 (3) を用いてオフセット値を計算し
(ステツプ S T 304) 、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (X, , Y , ) を演算する (ステップ S T 305 ) o
次に、 読み出された地図モードがノースアップモードであるか否かを判断する
(ステップ ST 306 ) 。 その結果、 地図モードがノースアップモードであれば 、 そのオフセッ ト位置座標 (X, , Y> ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より読み込んで、 それに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し
(ステップ S T 307) 、 さらにその地図画像上に現在位置マークを、 進行方向 を示す三角形の先端が表示部 27の画面の中心を向くように表示する (ステップ S Τ 308 ) 。
次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位データおよび位置 座標データ (Χ, Υ) を読み出し (ステップ ST 309 ) 、 その移動体の速度に 基づいて上記式 (3) を用いたオフセッ ト値の計算を行い (ステップ S T 310 ) 、 そのオフセッ ト値よりオフセヅ ト位置座標 (X, , Υ. ) を演算する (ステ ヅプ S Τ 3 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ S Τ 306に戻して上記処理を繰り 返すことにより、 ノースアップモードにおける移動体の速度に応じた現在位置の オフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ S Τ 306で地図モ一ドがヘディングアップモードであると判 断されれば、 ステップ ST 305にて得られたオフセッ ト位置座標 (Xi , Y. ) を中心とする地図デ一夕を地図メモリ 25から読み込んで、 それに基づく地図
画像を進行方向を上にして表示部 2 7に表示し (ステップ S T 3 1 2 ) 、 ざらに その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が上を向くよ うに表示する (ステップ S T 3 1 3 ) 。
次に、 位置検出部 2 3より再度、 移動体の速度データ、 方位デ一夕および位置 座標データ (X, Y ) を読み出し (ステップ S T 3 1 4 ) 、 その移動体の速度に 基づいて上記式 (3 ) を用いたオフセッ 卜値の計算を行い (ステップ S T 3 1 5 ) 、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (X ^ , Y , ) を演算する (ステ ップ S T 3 1 6 ) 。 その後、 処理をステップ S T 3 0 6に戻して上記処理を繰り 返すことにより、 ヘディングアップモードにおける移動体の速度に応じた現在位 置のオフセッ ト表示を行う。
このように、 この実施の形態 6によれば、 オフセッ ト値を移動体の速度に対し て非線形に変化させることができるため、 移動体の速度が低速の領域ではフロン トワイ ドの度合いがあまり変化せず、 市街地走行時などに便宜をはかるとともに 、 高速領域ではフロントワイ ドに表示する度合いを高めて高速道路走行時などの 便宜をはかることが可能となり、 状況にマッチした適切な地図画面を提供するこ とができるという効果がある。
実施の形態 7 .
なお、 上記実施の形態 6では移動体のオフセッ ト値が速度により、 所定の式に したがって変化している場合について説明したが、 この式を決定するオフセッ 卜 係数をドライバーの操作より任意に設定することも可能である。 第 2 3図はその ようなこの発明の実施の形態 7におけるオフセッ ト係数の設定画面を示す説明図 であり、 第 2 4図はこの実施の形態 7における車速とオフセッ ト値との関係をグ ラフで表示した説明図である。 なお、 第 2 3図の各部には、 第 1 1図の対応部分 と同一の符号を付してその説明を省略する。
この第 2 3図に示すようなオフセッ ト係数の設定画面をあらかじめ用意してお き、 ドライバ一はデフォルト 1 . 0 0のオフセッ ト係数を変更する場合には、 ま ず矢印カーソル 5 1でアイコン 5 3またはアイコン 5 4を押下して、 オフセヅ 卜 係数表示部 5 2に表示されるオフセッ ト係数を変更する。 オフセッ ト係数が所望 の値、 例えば 0 . 5 0になった時にアイコン 5 5を押下すると、 オフセッ ト係数
は 0. 50に設定され、 これによつて、 移動体の速度 Xとオフセッ ト値 yとの関 係を示す式が、 次に示す式 (4) となる。
y= (x/10) , /2 (4)
オフセッ ト値 yはこの式 (4) を用いてその時の移動体の速度 Xより計算され 、 この計算で得られたオフセッ ト値 yは第 24図 (a) のグラフで示すものとな る o
また、 オフセッ ト係数が 2. 00になった時にアイコン 55を押下すると、 ォ フセット係数は 2. 00に設定されて、 移動体の速度 Xとオフセッ ト値 yとの関 係を示す式が、 次に示す式 (5) となる。
y二 (X · 2/5) 1 / 2 (5)
オフセッ ト値 yはこの式 ( 5 ) を用いてその時の移動体の速度 Xより計算され 、 この計算で得られたオフセッ ト値 yは第 24図 (b) のグラフで示すものとな る。
このように、 この実施の形態 7によれば、 現在位置をオフセッ トする値を、 使 用目的に応じて適切に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 8.
なお、 上記実施の形態 1〜実施の形態 7においては、 移動体の現在位置の表示 を、 移動体の走行状態としての当該移動体の速度に応じて、 低速走行時には現在 位置を表示部 27の画面中央部に、 高速走行時にはフロントワイ ドにそれそれ表 示する場合について説明したが、 移動体の走行状態としての走行している道路の 道路属性に応じて、 表示部 27の画面中央に移動体の現在位置を表示したり、 フ ロントワイ ドに表示したりすることも可能である。 この実施の形態 8による地図 情報表示装置は、 その道路属性としての道路種別に応じて、 現在位置をフロント ワイ ドに表示する度合いを変化させるようにしたものである。 なお、 そのような この発明の実施の形態 8による地図情報表示装置の構成は、 第 4図のプロック図 に示した実施の形態 1におけるそれと同じであるので、 ここではその説明は省略 する。
次に、 この実施の形態 8の動作についてその概略を説明する。
操作部 29を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 24は位
置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 受け取った現在位置 の座標 (X, Y ) の情報より、 現在走行している道路の道路種別を判断する。 こ こで、 地図メモリ 2 5には地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二つの座標から なるリンクと呼ばれる線分の集合体として記憶されており、 さらにそれらの道路 毎に、 高速道路、 一般道路といった道路種別についても記憶されている。
制御部 2 4による現在走行中の道路の道路種別の判断は、 この地図メモリ 2 5 の記憶データを参照することによって行われる。 なお、 第 2 5図は各道路の道路 種別に対応したオフセッ ト値を示す説明図である。 道路種別には第 2 5図に示す ように、 N o . 0の細街路から N o . 4の高速道路までの五種類があり、 それそ れにはオフセッ ト値 0〜4が割り振られている。 今、 例えば一般国道を走行中で あれば、 その道路種別に基づいてオフセッ ト値は 3と判断される。 このようにし て得られたオフセッ 卜値の定める、 表示部 2 7における現在位置の表示位置は第 2 6図に示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面の中央とし、 以下、 1〜4まで数値が高くなるほど中央から同心円状に遠くなり、 一般国道を走行中 の移動体の現在位置はオフセッ ト値 3で示した円上に表示される。
制御部 2 4はこの現在走行中の道路の道路種別より判断されたオフセッ ト値 3 に基づいて、 移動体の現在位置座標 (X, Y ) からオフセットをとつたオフセッ ト位置座標 (X , , Y . ) の演算を行う。 制御部 2 4はさらに、 そのオフセッ ト 位置座標 (X , , Y . ) を中心とする地図データを、 メモリ ドライブ 2 6を介し て地図メモリ 2 5より読み込み、 そのオフセッ ト位置座標 (X ! , Y i ) が中心 となる地図画像を表示部 2 7に表示するとともに、 その地図画像上の現在位置座 標 (X , Y ) に、 現在位置マークを進行方向が判別できる三角マークで表示する なお、 このとき表示部 2 7に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで あるのでここでは省略する。
第 2 7図はこの制御部 2 4の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチヤ一卜に従ってこの発明の実施の形態 8の動作について説明す'
る。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 40 1) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕、 方位デ一夕、 および位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ S T 402 ) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ ST 403) 。 次に、 読み出した移動体の位置座標データ (X, Y) より、 現在移動体が走行 している道路の道路種別を判断して、 その道路種別に基づいてオフセッ ト値を判 断する (ステップ ST 404) 。 なお、 この道路種別のデ一夕は二つのノード点 座標からなるリンク集合体として記憶された各道路対応に地図メモリ 25に記憶 されており、 移動体の位置座標データ (X, Y) に基づいてこの地図メモリ 25 の内容を参照することによって走行中の道路種別が判断される。 また、 オフセッ 卜値はその道路種別に基づいて、 第 25図に示す道路種別とオフセッ ト値の対応 にしたがって判断される。
その後、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (Χ , Y. ) の演算を行 う (ステップ S T 405 ) 。 そして、 ラストメモリ 28から読み出された地図モ ―ドがノースアップモードであるか否かを判断する (ステップ S T 406 ) o その結果、 地図モードがノースアップモードであれば、 そのオフセッ ト位置座 標 (X, , Y. ) を中心とする地図デ一夕を地図メモリ 25より読み込んで、 そ れに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し (ステップ ST 407) 、 その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が表示部 2 7の画面の中心を向くように表示する (ステップ S T 408) 。 次に、 位置検出 部 23より再度、 移動体の速度デ一夕、 方位データおよび位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ S T 409 ) 、 その位置座標デ一夕 (X, Y) より走 行中の道路の道路種別を判断して、 その道路種別に基づいてオフセッ ト値を判断 する (ステップ S T4 10) 。
そして、 そのオフセヅ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) の演算を 行う (ステップ S T 4 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ S T 406に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路種別に応じた、 ノースアップ
モードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ S T 4 0 6で、 地図モードがヘディングアップモードであると 判断されれば、 ステップ S T 4 0 5にて得られたオフセッ ト位置座標 (Χ ' , Υ , ) を中心とする地図デ一夕を地図メモリ 2 5から読み込んで、 それに基づく地 図画像を進行方向を上にして表示部 2 7に表示し (ステップ S Τ 4 1 2 ) 、 その 地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が画面の上を向く ように表示する (ステップ S T 4 1 3 ) 。 次に、 位置検出部 2 3より再度、 移動 体の速度デ一夕方位データおよび位置座標データ (Χ, Υ ) の読み出しを行い ( ステップ S T 4 1 4 ) 、 その位置座標データ (X , Υ ) に基づいて走行中の道路 の道路種別を判断して、 その道路種別よりオフセッ ト値を判断する (ステップ S Τ 4 1 5 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X , , Υ ι ) の演算を 行う (ステップ S T 4 1 6 ) 。 その後、 処理をステップ S T 4 0 6に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の道路種別に応じた、 ヘディ ングアップモードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
このように、 この実施の形態 8によれば、 国の定める国道、 県道、 高速道路と いった走行中の道路種別によってフロントワイ ドに表示する度合いを変化させて いるため、 ドライバ一は進行方向遠方の情報を特に必要としない、 右左折などの 進路変更が多い細街路などではにおいてはフロン卜ワイ ドに表示する度合いを下 げ、 進路変更が少なく、 進行方向遠方の情報を必要とする高速道路などにおいて は、 フロントワイ ドに表示する度合いを上げるといった、 状況にマッチした適切 な地図画面を提供することができるという効果がある。
実施の形態 9 .
また、 上記実施の形態 8では、 道路種別によって現在位置をオフセッ トするォ フセッ ト値が決まっている場合を示したが、 ドライバーの操作によりオフセヅ ト 値を任意に設定するようにしてもよい。 第 2 8図はそのようなこの発明の実施の 形態 9におけるオフセッ ト値の設定画面を示す説明図であり、 第 2 9図はそのと きのオフセッ ト位置を示す説明図である。 なお、 第 2 8図の各部には、 第 1 3図 の対応部分と同一符号を付してその説明を省略する。
第 2 8図に示すように、 各道路種別毎にオフセッ ト値を増大させるためのアイ コン 5 3と、 それを減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意しておき、 デ フォルト 0 . 0 0〜4 . 0 0のオフセッ ト値を、 対応するアイコン 5 3または 5 4を押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 アイコ ン 5 5を押下して設定すると、 第 2 9図に示すように、 オフセッ 卜する距離がお のおの設定した値の同心円となる。
このように、 この実施の形態 9によれば、 各オフセッ ト値を道路種別毎に個別 に設定することができるため、 現在位置のオフセッ ト値を使用目的に応じて適切 に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 1 0 .
なお、 上記実施の形態 8においては、 移動体が走行している道路の道路属性と しての道路種別に応じて、 現在位置をフロントワイ ドに表示する度合いを変化さ せるようにした場合について説明したが、 道路属性としての道路の制限速度に応 じて、 表示部 2 7の画面中央部に移動体の現在位置を表示したり、 フロントワイ ドに表示したりすることも可能である。 以下、 そのようなこの発明の実施の形態 1 0による地図情報表示装置について説明する。 なおこの実施の形態 1 0による 地図情報表示装置の構成は、 第 4図のプロック図に示した実施の形態 1における それと同じであるので、 ここではその説明は省略する。
次に、 この実施の形態 1 0の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X , Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 受け取った現在位置 座標 (X , Y ) より、 現在走行中の道路の制限速度を判断する。 ここで、 地図メ モリ 2 5には地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二つの座標からなるリンクと 呼ばれる線分の集合体として記憶されており、 さらにそれらの道路毎に、 時速 4 0 k m/ h、 時速 5 0 k m/ hといった制限速度についても記憶されている。 制御部 2 4による現在走行中の道路の制限速度の判断は、 この地図メモリ 2 5 の記憶データを参照することによって行われる。 なお、 第 3 0図は各道路の制限
速度に対応したオフセッ ト値を示す説明図である。 制限速度には第 30図に示す ように、 No. 0の時速 30 km/h以下から、 No. 3の時速 60 km/h以 上までの四種類あり、 それそれにはオフセッ ト値 0〜3が割り振られている。 今 、 例えば制限速度が 50 km/hの道路を走行中であれば、 その制限速度に基づ いてオフセッ ト値は 2と判断される。 このようにして得られたオフセッ 卜値の定 める、 表示部 27における現在位置の表示位置は第 3 1図に示す通りである。 す なわち、 オフセッ ト値 0を画面の中央とし、 以下、 1〜3まで数値が高くなるほ ど中央から同心円状に遠くなり、 制限速度が 50 km/hの道路を走行中の移動 体の現在位置はオフセッ ト値 2で示した円上に表示される。
制御部 24はこの現在走行している道路の制限速度より判断されたオフセッ ト 値 2に基づいて、 移動体の現在位置の座標 (X, Y) からオフセッ トをとつたォ フセッ ト位置座標 (X, , Y, ) の演算を行う。 制御部 24はさらに、 得られた オフセッ ト位置座標 (X, , Y, ) を中心とする地図データを、 メモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より読み込み、 そのオフセッ ト位置座標 (X, , Y , ) が中心となる地図画像を表示部 27に表示するとともに、 その地図画像上の 現在位置座標 (X, Y) に、 現在位置マークを進行方向が判別できる三角マーク で表示する。
なお、 このとき表示部 27に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで あるのでここでは省略する。
第 32図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 10の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 50 1 ) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕、 方位データ、 および位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ S T 502 ) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ S T 503) 。 次に、 読み出した移動体の位置座標データ (X, Y) より、 現在移動体が走行 している道路とその制限速度を判断して、 その制限速度に基づいてオフセッ ト値
を判断する (ステップ ST 504 ) 。 なお、 各道路の制限速度のデ一夕は各道路 対応に地図メモリ 25に記憶されており、 移動体の位置座標データ (X, Y) に 基づいてこの地図メモリ 25の内容を参照することによって走行中の道路の制限 速度が判断される。 また、 オフセッ ト値はその制限速度に基づいて、 第 30図に 示す制限速度とオフセッ ト値の対応にしたがって判断される。
その後、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (X, , Yi ) の演算を行 う (ステップ S T 505 ) 。 そして、 ラストメモリ 28から読み出された地図モ 一ドがノースアップモードであるか否かを判断する (ステップ S T 506 )。 その結果、 地図モードがノースアップモードであれば、 そのオフセッ ト位置座 標 (X, , Y, ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より読み込んで、 そ れに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 507 ) 、 その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が表示部 2 7の画面の中心を向くように表示する (ステップ ST 508 ) 。 次に、 位置検出 部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位デ一夕および位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ S T 509 ) 、 その位置座標データ (X, Y) より現 在移動体が走行中の道路と当該道路の制限速度を判断して、 その制限速度に基づ いてオフセッ ト値を判断する (ステツプ S T 5 10 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) の演算を 行う (ステップ S T 5 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ S T 506に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の制限速度に応じた、 ノース アップモードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ ST 506で地図モードがヘディングアップモードであると判 断されれば、 ステップ S T 505にて得られたオフセッ ト位置座標 (Xi , Y! ) を中心とする地図デ一夕を地図メモリ 25から読み込んで、 それに基づく地図 画像を進行方向を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 5 12) 、 その地 図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が画面の上を向くよ うに表示する (ステップ S T 5 1 3) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体 の速度データ、 方位データおよび位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステツ プ ST 5 14) 、 その位置座標データ (X, Y) より現在移動体が走行中の道路
と当該道路の制限速度を判断して、 その制限速度に基づいてオフセッ ト値を判断 する (ステップ S T 5 1 5 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X ! , Y . ) の演算を 行う (ステップ S T 5 1 6 ) 。 その後、 処理をステップ S T 5 0 6に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の制限速度に応じた、 ヘディ ングアップモードにおける現在位置のオフセット表示を行う。
このように、 この実施の形態 1 0によれば、 走行中の道路の制限速度によって フロントワイ ドに表示する度合いを変化させているため、 制限速度の低い道路を 走行している時よりも制限速度の高い道路を走行している時の方が、 ドライバ一 は前方のより広い範囲の地図情報を認識することができ、 表示部に表示された地 図を見るだけで制限速度を体感的に認識することが可能となって、 交通法規を遵 守させることができるとともに、 制限速度によりおおよその車速を判断すること ができて、 車速に応じたフロントワイ ドな表示の制御も可能になるなどの効果が ある。
実施の形態 1 1 .
また、 上記実施の形態 1 0では、 走行中の道路の制限速度によって現在位置を オフセヅ トするオフセッ ト値が決まっている場合を示したが、 オフセッ ト値をド ライバーの操作によって任意に設定するようにしてもよい。 第 3 3図はそのよう なこの発明の実施の形態 1 1におけるオフセッ ト値の設定画面を示す説明図であ り、 第 3 4図はそのときのオフセッ ト位置を示す説明図である。 なお、 第 3 3図 の各部には、 第 1 3図の対応部分と同一符号を付してその説明を省略する。 第 3 3図に示すように、 各制限速度毎にオフセッ ト値を増大させるためのアイ コン 5 3と、 それを減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意しておき、 デ フォルト 0 . 0 0〜3 . 0 0のオフセッ ト値を、 対応するアイコン 5 3または 5 4を押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 アイコ ン 5 5を押下して設定すると、 第 3 4図に示すように、 オフセッ トする距離がお のおの設定した値の同心円となる。
このように、 この実施の形態 1 1によれば、 各オフセッ ト値を道路の制限速度 毎に個別に設定することができるため、 現在位置のオフセット値を使用目的に応
/021 じて適切に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 1 2 .
なお、 上記実施の形態 8では道路属性としての道路種別に応じて、 実施の形態 1 0では道路属性としての道路の制限速度に応じて、 それそれ現在位置をフロン トワイ ドに表示する度合いを変化させるようにした場合について説明したが、 道 路属性としての道路の幅員に応じて、 表示部 2 7の画面中央部に移動体の現在位 置を表示したり、 フロントワイ ドに表示したりすることも可能である。 以下、 そ のようなこの発明の実施の形態 1 2による地図情報表示装置について説明する。 なおこの実施の形態 1 2による地図情報表示装置の構成は、 第 4図のブロック図 に示した実施の形態 1におけるそれと同じであるので、 ここではその説明は省略 する。
次に、 この実施の形態 1 2の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 受け取った現在位置 座標 (X , Y ) より、 現在走行している道路の幅員を判断する。 ここで、 地図メ モリ 2 5には地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二つの座標からなるリンクと 呼ばれる線分の集合体として記憶されており、 さらにそれらの道路毎に、 3 m未 満、 3 m以上 4 m未満といつた道路幅についても記憶されている。
制御部 2 4による現在走行中の道路の道路幅の判断は、 この地図メモリ 2 5の 記憶デ一夕を参照することによって行われる。 なお、 第 3 5図は各道路の道路幅 に対応したオフセット値を示す説明図である。 道路幅には第 3 5図に示すように 、 N o . 0の 3 m未満から、 N o . 5の 7 m以上までの六種類があり、 それそれ にはオフセッ ト値 0 ~ 5が割り振られている。 今、 例えば道路幅が 4 m以上 5 m 未満の道路を走行中であれば、 その道路幅に基づいてオフセッ ト値は 2と判断さ れる。 このようにして得られたオフセッ ト値の定める、 表示部 2 7における現在 位置の表示位置は第 3 6図に示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面 の中央とし、 以下、 1〜 5まで数値が高くなるほど中央から同心円状に遠くなり
、 道路幅が 4m以上 5m未満の道路を走行中の移動体の現在位置はオフセッ 卜値 2で示した円上に表示される。
制御部 24はこの現在走行している道路の道路幅より判断されたオフセット値 2に基づいて、 移動体の現在位置座標 (X, Y) からオフセッ トをとつた座標 ( X, , Y. ) の演算を行う。 制御部 24はさらに、 そのオフセッ ト位置座標 (X : , Y, ) を中心とする地図データを、 メモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より読み込み、 そのオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) が中心となる地図画 像を表示部 27に表示するとともに、 その地図画像上の現在位置座標 (X, Y) に、 現在位置マークを進行方向が判別できる三角マークで表示する。
なお、 このとき表示部 27に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで あるのでここでは省略する。
第 37図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 12の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ S T 60 1 ) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕、 方位データ、 および位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ ST 602 ) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラス卜メモリ 28より読み出す (ステップ ST 603 ) 。
次に、 読み出した移動体の位置座標データ (X, Y) より、 現在移動体が走行 している道路とその道路幅を判断して、 その道路幅に基づいてオフセッ ト値を判 断する (ステップ ST 604) 。 なお、 各道路の道路幅のデータは各道路対応に 地図メモリ 25に記憶されており、 移動体の位置座標データ (X, Y) に基づい てこの地図メモリ 25の内容を参照することによって走行中の道路の道路幅が判 断される。 また、 オフセッ ト値はその道路幅に基づいて、 第 35図に示す道路幅 とオフセッ ト値の対応にしたがって判断される。
その後、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) の演算を行 う (ステップ ST 605) 。 そして、 ラストメモリ 28から読み出された地図モ ―ドがノースアップモードであるか否かを判断する (ステップ S T 606 ) 。
T/JP97/02 その結果、 地図モードがノースアップモードであれば、 そのオフセッ ト位置座 標 (X, , Y, ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より読み込んで、 そ れに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 607) 、 その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が表示部 2 7の画面の中心を向くように表示する (ステップ S T 608) 。 次に、 位置検出 部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位データおよび位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ S T 609 ) 、 その位置座標デ一夕 (X, Y) より現 在移動体が走行中の道路と当該道路の道路幅を判断して、 その道路幅に基づいて オフセッ ト値を判断する (ステップ S T 6 10) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X, , Υι ) の演算を 行う (ステップ S Τ 6 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ S Τ 606に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の道路幅に応じた、 ノースァ ップモードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ ST 606で地図モ一ドがヘディングアップモードであると判 断されれば、 ステップ S Τ 605にて得られたオフセッ ト位置座標 (X, , Y, ) を中心とする地図データを地図メモリ 25から読み込んで、 それに基づく地図 画像を進行方向を上にして表示部 27に表示し (ステップ ST 6 12) 、 その地 図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が画面の上を向くよ うに表示する (ステップ S T 6 13) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体 の速度デ一夕、 方位データおよび位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステツ プ ST 6 14) 、 その位置座標デ一夕 (X, Y) より現在移動体が走行中の道路 と当該道路の道路幅を判断して、 その道路幅に基づいてオフセッ ト値を判断する (ステップ S T 6 15 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X, , Yi ) の演算を 行う (ステップ S T 6 1 6) 。 その後、 処理をステップ ST 606に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の道路幅に応じた、 ヘディン グアップモードにおける現在位置のオフセッ 卜表示を行う。
このように、 この実施の形態 12によれば、 走行中の道路の道路幅によってフ ロントワイ ドに表示する度合いを変化させているため、 ドライバ一は幅員が狭い
道路を走行中の時よりも幅員が広い道路を走行中の時の方が、 前方のより広い範 囲の地図情報を認識することができて、 道路幅によっておおよその車速を判断で き、 また、 右左折などの進路変更の頻度も判断可能になるなどの効果がある。 実施の形態 1 3 .
また、 上記実施の形態 1 2では、 走行中の道路の道路幅によって現在位置をォ フセットするオフセッ ト値が決まっている場合を示したが、 オフセッ ト値をドラ ィバーの操作によって任意に設定するようにしてもよい。 第 3 8図はそのような この発明の実施の形態 1 3におけるオフセッ ト値の設定画面を示す説明図であり 、 第 3 9図はそのときのオフセッ ト位置を示す説明図である。 なお、 第 3 8図の 各部には、 第 1 3図の対応部分と同一符号を付してその説明を省略する。
第 3 8図に示すように、 各道路幅毎にオフセッ ト値を増大させるためのアイコ ン 5 3と、 それを減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意しておき、 デフ オルト 0 . 0 0〜5 . 0 0のオフセッ ト値を、 対応するアイコン 5 3または 5 4 を押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 アイコン 5 5を押下して設定すると、 第 3 9図に示すように、 オフセッ トする距離がおの おの設定した値の同心円となる。
このように、 この実施の形態 1 3によれば、 各オフセッ ト値を道路幅毎に個別 に設定することができるため、 現在位置のオフセッ ト値を使用目的に応じて適切 に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 1 4 .
なお、 上記実施の形態 8では道路属性としての道路種別に応じて、 実施の形態 1 0では道路属性としての道路の制限速度に応じて、 実施の形態 1 2では道路属 性としての道路の幅員に応じて、 それぞれ現在位置をフロントワイ ドに表示する 度合いを変化させるようにした場合について説明したが、 道路属性としての道路 の車線数に応じて、 表示部 2 7の画面中央部に移動体の現在位置を表示したり、 フロントワイ ドに表示したりすることも可能である。 以下、 そのようなこの発明 の実施の形態 1 4による地図情報表示装置について説明する。 なおこの実施の形 態 1 4による地図情報表示装置の構成は、 第 4図のブロック図に示した実施の形 態 1におけるそれと同じであるので、 ここではその説明は省略する。
— 次に、 この実施の形態 1 4の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X , Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 受け取った現在位置 座標 (X , Y ) より、 現在走行している道路の車線数を判断する。 ここで、 地図 メモリ 2 5には地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二つの座標からなるリンク と呼ばれる線分の集合体として記憶されており、 さらにそれらの道路毎に、 片側 一車線、 片側二車線といった道路の車線数についても記憶されている。
制御部 2 4による現在走行中の道路の車線数の判断は、 この地図メモリ 2 5の 記憶データを参照することによって行われる。 なお、 第 4 0図は各道路の車線数 に対応したオフセット値を示す説明図である。 車線数には第 4 0図に示すように 、 N o . 0の対面道路から、 N o . 4の片側四車線以上までの五種類があり、 そ れそれにはオフセット値 0〜4が割り振られている。 今、 例えば車線数が片側二 車線の道路を走行中であれば、 その車線数に基づいてオフセッ ト値は 2と判断さ れる。 このようにして得られたオフセッ ト値の定める、 表示部 2 7における現在 位置の表示位置は第 4 1図に示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面 の中央とし、 以下、 1〜4まで数値が高くなるほど中央から同心円状に遠くなり 、 片側二車線の道路を走行中の移動体の現在位置はオフセッ ト値 2で示した円上 に表示される。
制御部 2 4はこの現在走行している道路の車線数より判断されたオフセット値 2に基づいて、 移動体の現在位置座標 (X , Y ) からオフセッ トをとつたオフセ ッ ト位置座標 (Χ ' , Y . ) の演算を行う。 制御部 2 4はさらにそのオフセッ ト 位置座標 (X , , Y i ) を中心とする地図デ一夕を、 メモリ ドライブ 2 6を介し て地図メモリ 2 5より読み込み、 そのオフセット位置座標 (X , , Y i ) が中心 となる地図画像を表示部 2 7に表示するとともに、 その地図画像上の現在位置座 標 (X, Y ) に、 現在位置マークを進行方向が判別できる三角マークで表示する なお、 このとき表示部 2 7に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで
あるのでここでは省略する。
第 42図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 14の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 70 1) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度データ、 方位データ、 および位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ S T 702 ) 、 さらに、 前回オン/オフスイッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ S T 703) 。 次に、 読み出した移動体の位置座標データ (X, Y) より、 現在移動体が走行 している道路とその車線数を判断して、 その車線数に基づいてオフセッ ト値を判 断する (ステップ ST 704) 。 なお、 各道路の車線数のデータは各道路対応に 地図メモリ 25に記憶されており、 移動体の位置座標データ (X, Y) に基づい てこの地図メモリ 25の内容を参照することによって走行中の道路の車線数が判 断される。 また、 オフセッ ト値はその車線数に基づいて、 第 40図に示す道路幅 とオフセッ ト値の対応にしたがって判断される。
その後、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) の演算を行 う (ステップ S T 705) 。 そして、 ラストメモリ 28から読み出された地図モ 一ドがノースアップモ一ドであるか否かを判断する (ステップ ST 706 ) 。 その結果、 地図モードがノースアップモードであれば、 そのオフセッ ト位置座 標 (X, , Y. ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より読み込んで、 そ れに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 707) 、 その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が表示部 2 7の画面の中心を向くように表示する (ステップ ST 708) 。 次に、 位置検出 部 23より再度、 移動体の速度デ一夕、 方位データおよび位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ ST 709 ) 、 その位置座標データ (X, Y) より現 在移動体が走行中の道路と当該道路の車線数を判断して、 その車線数に基づいて オフセッ ト値を判断する (ステップ S T 7 10) 。
そして、 そのオフセット値によるオフセッ ト位置座標 (X! , Y. ) の演算を
T/JP97/02139 行う (ステップ S T 7 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ S T 7 0 6に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の車線数に応じた、 ノースァ ップモードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ S T 7 0 6で地図モードがヘディングアップモ一ドであると判 断されれば、 ステップ S T 7 0 5にて得られたオフセッ ト位置座標 (X , , Y , ) を中心とする地図データを地図メモリ 2 5から読み込んで、 それに基づく地図 画像を進行方向を上にして表示部 2 7に表示し (ステップ S T 7 1 2 ) 、 その地 図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が画面の上を向くよ うに表示する (ステップ S T 7 1 3 ) 。 次に、 位置検出部 2 3より再度、 移動体 の速度デ一夕、 方位データおよび位置座標データ (X, Y ) を読み出し (ステツ プ S T 7 1 4 ) 、 その位置座標データ (X , Y ) より現在移動体が走行中の道路 と当該道路の車線数を判断して、 その車線数に基づいてオフセッ ト値を判断する (ステップ S T 7 1 5 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X ! , Y . ) の演算を 行う (ステップ S T 7 1 6 ) 。 その後、 処理をステップ S T 7 0 6に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の車線数に応じた、 ヘディン グアップモードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
このように、 この実施の形態 1 4によれば、 走行中の道路の車線数によってフ ロントワイ ドに表示する度合いを変化させているため、 ドライバ一は車線数が少 ない道路を走行中の時よりも車線数が多い道路を走行中の時の方が、 前方のより 広い範囲の地図情報を認識することができるようになる効果がある。
実施の形態 1 5 .
また、 上記実施の形態 1 4では、 走行中の道路の車線数によって現在位置をォ フセッ トするオフセッ ト値が決まっている場合を示したが、 オフセッ ト値をドラ ィバーの操作によって任意に設定するようにしてもよい。 第 4 3図はそのような この発明の実施の形態 1 5におけるオフセッ 卜値の設定画面を示す説明図であり 、 第 4 4図はそのときのオフセッ ト位置を示す説明図である。 なお、 第 4 3図の 各部には、 第 1 3図の対応部分と同一符号を付してその説明を省略する。
第 4 3図に示すように、 各車線数毎にオフセッ ト値を増大させるためのアイコ
ン 5 3と、 それを減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意しておき、 デフ オルト 0 . 0 0〜4 . 0 0のオフセッ ト値を、 対応するアイコン 5 3または 5 4 を押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 アイコン 5 5を押下して設定すると、 第 4 4図に示すように、 オフセッ トする距離がおの おの設定した値の同心円となる。
このように、 この実施の形態 1 5によれば、 各オフセッ ト値を車線数毎に個別 に設定することができるため、 現在位置のオフセッ ト値を使用目的に応じて適切 に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 1 6 .
なお、 上記実施の形態 8では道路属性としての道路種別に応じて、 実施の形態 1 0では道路属性としての道路の制限速度に応じて、 実施の形態 1 2では道路属 性としての道路の幅員に応じて、 実施の形態 1 4では道路属性としての道路の車 線数に応じて、 それそれ現在位置をフロントワイ ドに表示する度合いを変化させ るようにした場合について説明したが、 道路属性としての道路状態に応じて、 表 示部 2 7の画面中央部に移動体の現在位置を表示したり、 フロントワイ ドに表示 したりすることも可能である。 以下、 そのようなこの発明の実施の形態 1 6によ る地図情報表示装置について説明する。 なおこの実施の形態 1 6による地図情報 表示装置の構成は、 第 4図のプロック図に示した実施の形態 1におけるそれと同 じであるので、 ここではその説明は省略する。
次に、 この実施の形態 1 6の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 受け取った現在位置 座標 (X , Y ) より、 現在走行している道路の道路状態を判断する。 ここで、 地 図メモリ 2 5には地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二つの座標からなるリン クと呼ばれる線分の集合体として記憶されており、 さらにそれらの道路毎に、 舗 装/未舗装といった道路状態についても記憶されている。
制御部 2 4による現在走行中の道路の道路状態の判断は、 この地図メモリ 2 5
の記憶データを参照することによって行われる。 なお、 第 45図は各道路の道路 状態に対応したオフセッ ト値を示す説明図である。 道路状態には第 45図に示す ように、 No. 0の未舗装道路と No. 2の舗装道路の二種類があり、 それそれ にオフセッ ト値 0, 1が割り振られている。 今、 例えば道路状態が舗装道路を走 行中であれば、 その道路状態に基づいてオフセッ ト値は 1と判断される。 このよ うにして得られたオフセット値の定める、 表示部 27における現在位置の表示位 置は第 46図に示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面の中央とし、 オフセッ ト値 1では画面の 1/4ほど中央から離れた位置となる。 したがって、 舗装道路を走行中の移動体の現在位置はオフセッ ト値 1で示した円上に表示され る o
制御部 24はこの現在走行している道路の道路状態より判断されたオフセッ ト 値 1に基づいて、 移動体の現在位置座標 (X, Y) からオフセッ トをとつたオフ セッ ト位置座標 (X, , Y. ) の演算を行う。 制御部 24はさらに、 そのオフセ ッ ト位置座標 (X, , Y. ) を中心とする地図デ一夕を、 メモリ ドライブ 26を 介して地図メモリ 25より読み込み、 そのオフセッ ト位置座標 (Xi , Y, ) が 中心となる地図画像を表示部 27に表示するとともに、 その地図画像上の現在位 置座標 (X, Y) に、 現在位置マークを進行方向が判別できる三角マークで表示 する。
なお、 このとき表示部 27に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで あるのでここでは省略する。
第 47図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 1 6の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 80 1 ) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕、 方位デ一夕、 および位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステップ S T 802 ) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ S T 803) 。 次に、 読み出した移動体の位置座標データ (X, Y) より、 現在移動体が走行
している道路とその道路状態を判断して、 その道路状態に基づいてオフセット値 を判断する (ステップ ST 804) 。 なお、 各道路の道路状態のデ一夕は各道路 対応に地図メモリ 25に記憶されており、 移動体の位置座標デ一夕 (X, Y) に 基づいてこの地図メモリ 25の内容を参照することによって走行中の道路の舗装 /未舗装の道路状態が判断される。 また、 オフセッ ト値はその道路状態に基づい て、 第 45図に示す道路状態とオフセッ ト値の対応にしたがって判断される。 その後、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) の演算を行 う (ステップ ST 805) 。 そして、 ラス卜メモリ 28から読み出された地図モ ―ドがノースアップモ一ドであるか否かを判断する (ステップ S T 806 ) o その結果、 地図モードがノースアップモードであれば、 そのオフセッ ト位置座 標 (Xi , Y. ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より読み込んで、 そ れに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 807) 、 その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が表示部 2 7の画面の中心を向くように表示する (ステップ ST 808) 。 次に、 位置検出 部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位データおよび位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ ST 809 ) 、 その位置座標データ (X, Y) より現 在移動体が走行中の道路と当該道路の道路状態を判断し、 その舗装/未舗装に基 づいてオフセッ ト値を判断する (ステップ ST 8 10) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) の演算を 行う (ステップ S T 8 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ S T 806に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の道路状態に応じた、 ノース アップモ一ドにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ ST 806で、 地図モードがヘディングアップモードであると 判断されれば、 ステップ S T 805にて得られたオフセット位置座標 (X, , Y . ) を中心とする地図データを地図メモリ 25から読み込んで、 それに基づく地 図画像を進行方向を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 8 12) 、 その 地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が画面の上を向く ように表示する (ステップ S T 8 13) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動 体の速度デ一夕、 方位データおよび位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステ
ップ S T 8 1 4 ) 、 その位置座標データ (X, Y ) より現在移動体が走行中の道 路と当該道路の道路状態を判断して、 その舗装/未舗装によってオフセッ ト値を 判断する (ステップ S T 8 1 5 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X , , Y i ) の演算を 行う (ステップ S T 8 1 6 ) 。 その後、 処理をステップ S T 8 0 6に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行中の道路の道路状態に応じた、 ヘディ ングアップモードにおける現在位置のオフセット表示を行う。
このように、 この実施の形態 1 6によれば、 舗装/未舗装といった走行中の道 路の道路状態によってフロントワイ ドに表示する度合いを変化させており、 未舗 装道路には山岳部の曲がりくねった道が多く、 進行方向が大きく変化することが 多いため、 未舗装道路を走行時におけるフロントワイ ドの度合いを小さく してお くことにより、 表示画面の頻繁な変化を抑制できる効果がある。 すなわち、 舗装 道路を走行中にはフロン卜ワイ ドの度合いを大きくして、 前方のより広い範囲の 地図情報を認識することができるようにし、 山岳道路などの未舗装道路を走行中 には現在位置マークを画面の中央部分に表示することによって、 進行方向の変化 による表示画面の頻繁な変化を抑えることができる。
実施の形態 1 7 .
また、 上記実施の形態 1 6では、 走行中の道路の道路状態によって現在位置を オフセッ 卜するオフセッ ト値が決まっている場合を示したが、 オフセッ ト値をド ライバーの操作によって任意に設定するようにしてもよい。 第 4 8図はそのよう なこの発明の実施の形態 1 7におけるオフセッ ト値の設定画面を示す説明図であ り、 第 4 9図はそのときのオフセッ ト位置を示す説明図である。 なお、 第 4 8図 の各部には、 第 1 3図の対応部分と同一符号を付してその説明を省略する。 第 4 8図に示すように、 各道路状態毎にオフセッ ト値を増大させるためのアイ コン 5 3と、 それを減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意しておき、 デ フォルト 0 . 0 0〜1 . 0 0のオフセッ ト値を、 対応するアイコン 5 3または 5 4を押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 アイコ ン 5 5を押下して設定すると、 第 4 9図に示すように、 オフセッ 卜する距離がお のおの設定した値の同心円となる。
7 39 このように、 この実施の形態 1 7によれば、 舗装/未舗装の道路状態毎にオフ セッ ト値を個別に設定することができるため、 現在位置のオフセッ ト値を使用目 的に応じて適切に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 1 8 .
なお、 上記実施の形態 8〜1 6では、 道路の道路種別、 制限速度、 道路幅、 車 線数、 道路状態などといった走行している道路の道路属性に応じて、 それそれ現 在位置をフロントワイ ドに表示する度合いを変化させるようにした場合について 説明したが、 道路デ一夕を市街地/非市街地といった地域別に区分して地図メモ リ 2 5に格納しておき、 移動体が道路走行時に、 走行している地域に応じて、 表 示部 2 7の画面中央部に移動体の現在位置を表示したり、 フロントワイ ドに表示 したりすることも可能である。 以下、 そのようなこの発明の実施の形態 1 8によ る地図情報表示装置について説明する。 なおこの実施の形態 1 8による地図情報 表示装置の構成は、 第 4図のプロック図に示した実施の形態 1におけるそれと同 じであるので、 ここではその説明は省略する。
次に、 この実施の形態 1 8の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラス 卜メモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 受け取った現在位置 座標 (X , Y ) より、 走行道路の地域を判断する。 ここで、 地図メモリ 2 5には 地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二つの座標からなるリンクと呼ばれる線分 の集合体として記憶されており、 さらにそれらの道路毎に、 その道路の存在する 地域を市街地と非市街地とに分けて認識し、 この地域のデータについても上記道 路デ一夕と関連付けて記憶されている。
制御部 2 4による走行道路の地域の判断は、 この地図メモリ 2 5の記憶デ一夕 を参照することによって行われる。 なお、 第 5 0図は走行道路の地域に対応した オフセッ ト値を示す説明図である。 地域としては第 5 0図に示すように、 N o . 0の市街地と N o . 1の非市街地の二種類があり、 それそれにオフセッ ト値 0, 1が割り振られている。 今、 例えば道路を走行中の移動体が走行している地域が'
非市街地であれば、 その地域のデータ (非市街地) に基づいてオフセッ ト値は 1 と判断される。 このようにして得られたオフセッ ト値の定める、 表示部 27にお ける現在位置の表示位置は第 5 1図に示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面の中央とし、 オフセッ ト値 1では画面の 1/4ほど中央から離れた位置 となる。 したがって、 非市街地を走行中の移動体の現在位置はオフセッ ト値 1で 示した円上に表示される。
制御部 24は移動体が現在走行している道路の走行中の地域より判断されたォ フセット値 1に基づいて、 移動体の現在位置座標 (X, Y) からオフセッ トをと つたオフセッ ト位置座標 (Χ, , Y. ) を演算する。 制御部 24はさらに、 その オフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) を中心とする地図データを、 メモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より読み込み、 表示部 27にそのオフセッ ト位置座 標 (X, , Y, ) が中心となる地図画像を表示するとともに、 現在位置マークを その地図画像上の現在位置座標 (X, Y) に、 進行方向が判別できる三角マーク で表示する。
なお、 このとき表示部 27に表示される画面は、 実施の形態 1の場合と同じで あるのでここでは省略する。
第 52図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチヤ一卜に従ってこの発明の実施の形態 18の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 90 1 ) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕、 方位デ一夕、 および位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ S T 902 ) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺お よび地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ S T 903 ) 。 次に、 読み出した移動体の位置座標データ (X, Y) より、 現在移動体が走行 している道路と、 その道路の当該移動体が走行中の地域を判断して、 その地域に 基づいてオフセヅ ト値を判断する (ステップ ST 904) 。 なお、 各道路におけ る地域のデータは各道路対応に地図メモリ 25に記憶されており、 移動体の位置 座標データ (X, γ) に基づいてこの地図メモリ 25の内容を参照することによ
/JP97/02139 つて、 移動体が走行している道路の走行中の地域が、 市街地/非市街地のいずれ であるかが判断される。 また、 オフセッ ト値はその地域に基づいて、 第 50図に 示す道路状態とオフセッ ト値の対応にしたがって判断される。
その後、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 (X, , Υι ) の演算を行 う (ステップ S T 905 ) 。 そして、 ラストメモリ 28から読み出された地図モ 一ドがノースアップモードであるか否かを判断する (ステップ S Τ 906 )。 その結果、 地図モードがノースアップモードであれば、 そのオフセヅ ト位置座 標 (X, , Υ. ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より読み込んで、 そ れに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し (ステップ S Τ 907) 、 その地図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が表示部 2 7の画面の中心を向くように表示する (ステップ S T 908) 。 次に、 位置検出 部 23より再度、 移動体の速度デ一夕、 方位データおよび位置座標デ一夕 (Χ, Υ) を読み出し (ステップ ST 909 ) 、 その位置座標デ一夕 (Χ, Υ) に基づ いて、 移動体が走行している道路と当該道路の現在走行中の地域を判断し、 それ が市街地であるか非市街地であるかによってオフセッ ト値を判断する (ステップ S Τ 9 10 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X, , Υι ) の演算を 行う (ステップ S T 9 1 1 ) 。 その後、 処理をステップ S T 906に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行している道路の現在走行中の地域に応 じた、 ノースアツプモードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
一方、 ステップ ST 906で地図モードがヘディングアップモードであると判 断されれば、 ステップ S T 905にて得られたオフセッ ト位置座標 (X, , Y. ) を中心とする地図データを地図メモリ 25から読み込んで、 それに基づく地図 画像を進行方向を上にして表示部 27に表示し (ステップ ST 9 12) 、 その地 図画像上に現在位置マークを、 進行方向を示す三角形の先端が画面の上を向くよ うに表示する (ステップ S T 9 13) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体 の速度デ一夕、 方位データおよび位置座標データ (X, Y) を読み出し (ステツ プ S T 9 14) 、 その位置座標デ一夕 (X, Y) に基づいて、 移動体が走行して いる道路と当該道路の現在走行中の地域を判断し、 それが市街地であるか非市街
地であるかによってオフセヅ ト値を判断する (ステップ S T 9 1 5 ) 。
そして、 そのオフセッ ト値によるオフセッ ト位置座標 (X ! , Y . ) の演算を 行う (ステップ S T 9 1 6 ) 。 その後、 処理をステップ S T 9 0 6に戻して上記 処理を繰り返すことにより、 移動体が走行している道路の現在走行中の地域に応 じた、 ヘディングアップモ一ドにおける現在位置のオフセヅ ト表示を行う。 このように、 この実施の形態 1 8によれば、 移動体が走行している道路の現在 走行中の地域に応じてフロントワイ ドに表示する度合いを変化させているため、 当該道路の走行中の地域が市街地である場合などのように、 右左折の多発によつ て進行方向が頻繁に変化するような地域であれば、 フロントワイ ドの度合いを小 さくしておくことにより、 表示画面の変化による見づらさを防止することができ 、 当該道路の走行中の地域が郊外等の非市街地である場合のように、 進路方向の 変更があまりない地域であれば、 フロントワイ ドの度合いを大きく して、 前方の より広い範囲の地図情報を認識することができるようにすることが可能となる効 果がある。
実施の形態 1 9 .
また、 上記実施の形態 1 8では、 走行している道路の現在走行中の地域によつ て、 現在位置をオフセッ トするオフセッ ト値が決まっている場合を示したが、 ォ フセッ 卜値をドライバ一の操作によって任意に設定するようにしてもよい。 第 5 3図はそのようなこの発明の実施の形態 1 9におけるオフセッ ト値の設定画面を 示す説明図であり、 第 5 4図はそのときのオフセッ ト位置を示す説明図である。 なお、 第 5 3図の各部には第 1 3図の対応部分と同一符号を付してその説明を省 略する。
第 5 3図に示すように、 各地域毎にオフセッ ト値を増大させるためのアイコン 5 3と、 それを減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意しておき、 デフォ ルト 0 . 0 0〜1 . 0 0のオフセッ ト値を、 対応するアイコン 5 3または 5 4を 押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 アイコン 5 5を押下して設定すると、 第 5 4図に示すように、 オフセッ トする距離がおのお の設定した値の同心円となる。
このように、 この実施の形態 1 9によれば、 走行している道路の市街地/非巿
街地といった地域毎に、 オフセッ ト値を個別に設定することができるため、 現在 位置のオフセッ ト値を使用目的に応じて適切に調整することが可能になるという 効果がある。
実施の形態 2 0 .
なお、 上記各実施の形態においては、 移動体の速度、 移動体が走行中の道路の 道路属性、 あるいは走行している地域などの移動体の走行状態に応じて、 現在位 置をフロントワイ ドに表示する度合いを変化させるようにした場合について説明 したが、 表示部 2 7への地図の表示状態、 例えば表示される地図の地図縮尺ある いは詳細度などに応じて、 表示部 2 7の画面中央部に移動体の現在位置を表示し たり、 フロントワイ ドに表示したりすることも可能である。 以下、 表示される地 図の地図縮尺に応じてフロン トワイ ドに表示する度合いを変化させる、 この発明 の実施の形態 2 0による地図情報表示装置について説明する。 なおこの実施の形 態 2 0による地図情報表示装置の構成は、 第 4図のブロック図に示した実施の形 態 1におけるそれと同じであるので、 ここではその説明は省略する。
次に、 この実施の形態 2 0の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 ラス トメモリ 2 8よ り読み出した地図縮尺に基づいてオフセッ ト値の判断を行う。 なお、 地図メモリ 2 5には地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二つの座標からなるリンクと呼ば れる線分の集合体として記憶されている。
ここで、 第 5 5図は地図の地図縮尺に対応したオフセッ ト値を示す説明図であ る。 地図縮尺には図示のように、 N o . 0の 1 / 6 4 0 0 0 0 0から、 N o . 6 の 1 / 1 2 5 0 0までの七種類があり、 それそれにはオフセッ ト値 0 ~ 6が割り 振られている。 今、 例えば地図縮尺が 1 / 4 0 0 0 0 0の地図の地図画像を表示 中であれば、 その地図縮尺に基づいてオフセット値は 2と判断される。 このよう にして得られたオフセッ ト値の定める、 表示部 2 7における現在位置の表示位置 は第 5 6図に示す通りである。 すなわち、 オフセッ ト値 0を画面の中央とし、 以
97/02139 下、 1〜6まで数値が高くなるほど中央から同心円状に遠くなり、 1/4000 00の地図を表示中の移動体の現在位置はオフセッ ト値 2で示した円上に表示さ れる。
制御部 24はこの表示された地図の地図縮尺に基づいて判断されたオフセッ 卜 値 2より、 移動体の現在位置座標 (X, Y) からオフセッ トをとつたオフセッ ト 位置座標 (X, , Y. ) を演算する。 制御部 24はさらに、 そのオフセッ トオフ セヅ ト位置座標 (Xi , Y> ) を中心とする 1/400000の地図の地図デ一 夕を、 メモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より読み込み、 そのオフセッ ト位置座標 (X, , Υ. ) が中心となる地図画像を表示部 27に表示するととも に、 その地図画像上の現在位置座標 (Χ, Υ) に、 現在位置マークを進行方向が 判別できる三角マークで表示する。
第 57図および第 58図はこの現在位置マークの表示部 27への表示例を示し た説明図であり、 図中の 4 1は現在位置マーク、 42は地図の方位を示す方位マ —ク、 43は地図の縮尺を表すスケールである。
今、 ラス卜メモリ 28から読み込んだ地図データに基づく地図を表示するため の地図モードが北を上とするノースアツプモ一ドであれば、 第 57図に示すよう に、 現在位置マーク 4 1を表示した地図に対する進行方向が中央を向くように表 示し、 方位マーク 42を北が上を向くように表示する。 また、 地図モードが進行 方向を上とするヘディングアップモードであれば、 第 58図に示すように、 現在 位置マーク 4 1を進行方向が上を向くように表示し、 方位マーク 42を北が所定 の方向を向くように表示する。 なお、 この時の地図縮尺は 1/400000であ り、 スケール 43は 4 kmとなる。
第 59図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 20の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 100 1) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕 、 方位デ一夕、 および位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ ST 10 02) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮
JP97/02139 尺および地図モードをラストメモリ 28より読み出す (ステップ S T 10ひ 3) 。 次に、 ラス 卜メモリ 28より読み出された地図縮尺より、 オフセッ ト値の判断 を行う (ステップ ST 1004) 。 なお、 このオフセッ ト値は読み出された地図 縮尺に基づいて、 第 55図に示す地図縮尺とオフセッ ト値の対応にしたがって判 断される。
その後、 ラストメモリ 28から読み出された地図モードがノースアツプモ一ド であるか否かについて判断する (ステップ S T 1005 ) 。 その結果、 地図モ一 ドがノースアップモードであれば、 そのオフセッ ト値よりオフセッ ト位置座標 ( Χι , Y. ) の演算を行う (ステップ ST 1006 ) 。 そして、 そのオフセッ ト 位置座標 (X, , Y. ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より読み込ん で、 それに基づく地図画像を北を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 1 007 ) 、 さらにその地図画像上に現在位置マ一クを、 進行方向を示す三角形の 先端が表示部 27の画面の中央を向くように表示する (ステップ S T 1008 ) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位データおよび位置 座標データ (X, Y) を読み出す (ステップ ST 1009 ) 。
次に、 地図縮尺の変更があるか否かの判断を行い (ステップ S T 10 10) 、 変更があれば変更された地図縮尺に基づいて新しいオフセッ ト値を判断し (ステ ップ S T 10 1 1 ) 、 その後処理をステップ S T 1006に戻す。 一方、 変更が なければそのまま処理をステップ S T 1 006に戻す。 以下、 このステップ S T 1006以降の処理を繰り返すことにより、 表示された地図の地図縮尺に応じた 、 ノースアップモードにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
なお、 ステップ ST 1005で地図モ一ドがヘディングアップモ一ドであると 判断されれば、 ステップ S T 1004で得られたオフセッ ト値よりオフセッ ト位 置座標 (Xi , ) の演算を行う (ステップ S T 10 12 ) 。 そして、 そのォ フセッ ト位置座標 (X, , Y, ) を中心とする地図データを地図メモリ 25より 読み込んで、 それに基づく地図画像を進行方向を上にして表示部 27に表示し ( ステップ ST 10 13) 、 さらにその地図画像上に現在位置マークを、 進行方向 を示す三角形の先端が画面の上を向くように表示する (ステップ S T 10 14) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位デ一夕および位置
座標データ (X , Y ) を読み出す (ステップ S T 1 0 1 5 ) 。
次に、 地図縮尺の変更があるか否かの判断を行い (ステップ S T 1 0 1 6 ) 、 変更があれば変更された地図縮尺に基づいて新しいオフセット値を判断し (ステ ヅプ S T 1 0 1 7 ) 、 その後処理をステップ S T 1 0 1 2に戻す。 一方、 変更が なければそのまま処理をステップ S T 1 0 1 2に戻す。 以下、 このステップ S T 1 0 1 2以降の処理を繰り返すことにより、 表示された地図の地図縮尺に応じた 、 ヘディングアツプモ一ドにおける現在位置のオフセッ ト表示を行う。
このように、 この実施の形態 2 0によれば、 表示される地図の地図縮尺によつ てフロン トワイ ドに表示する度合いを変化させているため、 現在位置を、 高縮尺 の広域地図表示時には表示画面の中央部分に、 低縮尺の詳細地図表示時にはフロ ントワイ ドに表示することが可能となり、 ドライバ一はどの地図縮尺においても 、 進行方向前方の情報を適切に得ることができる効果がある。
実施の形態 2 1 .
また、 上記実施の形態 2 0においては、 表示される地図の地図縮尺により、 現 在位置をオフセッ 卜するオフセッ ト値が決まっている場合を示したが、 オフセヅ ト値をドライバ一の操作によって任意に設定するようにしてもよい。 第 6 0図は そのようなこの発明の実施の形態 2 1におけるオフセッ ト値の設定画面を示す説 明図であり、 第 6 1図はそのときのオフセッ ト位置を示す説明図である。 なお、 出す 6 0図の各部には、 第 1 3図の対応部分と同一符号を付してその説明を省略 する。
第 6 0図に示すように、 各地図縮尺毎にオフセッ ト値を増大させるためのアイ コン 5 3と、 それを減少させるためのアイコン 5 4とを個別に用意しておき、 デ フォルト 0 . 0 0〜6 . 0 0のオフセッ ト値を、 対応するアイコン 5 3または 5 4を押下することによって個別に変更する。 オフセッ ト値を変更した後、 アイコ ン 5 5を押下して設定すると、 第 6 1図に示すように、 オフセッ 卜する距離がお のおの設定した値の同心円となる。
このように、 この実施の形態 2 1によれば、 オフセッ ト値を各地図縮尺毎に個 別に設定することができるため、 現在位置のオフセッ ト値を使用目的に応じて適 切に調整することが可能になるという効果がある。
実施の形態 2 2 .
なお、 上記実施の形態 2 0および実施の形態 2 1では、 表示部 2 7への地図の 表示状態としての表示される地図の地図縮尺に応じて、 現在位置をフロントワイ ドに表示する度合いを変化させるようにした場合について説明したが、 表示部 2 7への地図の表示状態としての、 移動体の現在位置と目的地との位置関係に基づ いて、 表示部 2 7に表示される現在位置の画面上の表示位置を、 目的地方向のよ り広い範囲の地図情報が表示できる目的地ワイ ドに表示するようにしてもよい。 以下、 そのようなこの発明の実施の形態 2 2による地図情報表示装置について説 明する。 なおこの実施の形態 2 2による地図情報表示装置の構成は、 第 4図のブ 口ック図に示した実施の形態 1におけるそれと同じであるので、 ここではその説 明は省略する。
次に、 この実施の形態 2 2の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X , Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺および地図モードを読み出す。 制御部 2 4はその後、 受け取った移動体の 速度や現在位置の座標 (X , Y ) の情報、 あるいは読み出した地図縮尺などに基 づいてオフセッ ト値を判断する。 なお、 このオフセッ ト値の判断は上記各実施の 形態にて説明したいずれかの手法によって行われる。
制御部 2 4はさらに、 位置検出部 2 3より受け取った移動体の現在位置の座標
( X , Y ) と、 別途設定された目的地の座標 (χ 2 , Υ2 ) に基づいて、 それら 現在位置と目的地との位置関係を判断する。 そして、 この現在位置と目的地を結 ぶ直線を求め、 画面の中央がその得られた直線上にくるように、 地図デ一夕をメ モリ ドライブ 2 6を介して地図メモリ 2 5より読み込み、 それに基づく地図画像 をラストメモリ 2 8より読み出した地図モードにしたがって表示部 2 7に表示す る。 その時、 現在位置マークをその地図画像上の現在位置座標 (X , Υ ) に、 進 行方向が判別できる三角マークで表示する。
第 6 2図および第 6 3図はこのようにして表示部 2 7に表示された地図と現在 位置マークを示す説明図であり、 図において、 4 1は現在位置マーク、 4 2は方
位マークであり、 4 4はオフセッ ト位置を示す円、 4 5は目的地の位置を示す目 的地マーク、 4 6はこの目的地と移動体の現在位置とを結ぶ直線、 4 7は表示部 2 7の画面の中心、 4 8は移動体が走行する道路である。 なお、 第 6 2図は地図 モードがノースアップモードである場合を示しており、 現在位置マーク 4 1はォ フセット値に対応した円 4 4上に、 三角形の先端が進行方向を向くように表示さ れる。 また、 第 6 3図は地図モードがヘディングアップモードである場合を示し ており、 現在位置マーク 4 1はオフセッ ト値に対応した円 4 4上に、 三角形の先 端が画面の上を向くように表示される。
このように、 この実施の形態 2 2によれば、 表示部 2 7の画面上における現在 位置の表示位置を目的地との位置関係によって変化させることができるため、 目 的地方向のより広い範囲の地図情報を表示することが可能となり、 より早く目的 地を表示部 2 7の画面に表示された地図上で確認することができるという効果が ある。
実施の形態 2 3 .
なお、 上記各実施の形態においては、 移動体の走行状態や表示部 2 7への地図 の表示状態に基づいて現在位置をフロントワイ ドに表示する度合いを変化させる ようにしたもの、 もしくは表示部 2 7への地図の表示状態に基づいて目的地ワイ ドに表示するようにしたものについて説明したが、 それら移動体の走行状態や表 示部 2 7への地図の表示状態に基づいて、 表示される地図の地図モードを変更す ることも可能である。 この実施の形態 2 3による地図情報表示装置は、 表示部 2 7への地図の表示状態としての表示される地図の地図縮尺にしたがって、 地図モ —ドを変更するようにしたものである。 なお、 そのようなこの発明の実施の形態 2 3による地図情報表示装置の構成は、 第 4図のブロック図に示した実施の形態 1におけるそれと同じであるので、 ここではその説明は省略する。
次に、 この実施の形態 2 3の動作についてその概略を説明する。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X, Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取るとともに、 ラストメモリ 2 8より前回のオフ時における地 図縮尺を読み出す。 その後制御部 2 4は、 この地図縮尺に基づいて地図モードの
判断を行う。 なお、 地図メモリ 25には地図上の道路が、 ノード点と呼ばれる二 つの座標からなるリンクと呼ばれ線分の集合体として記憶されている。
ここで、 第 64図は地図の地図縮尺とノースアップ/ヘディングアップの地図 モードとの対応を示す説明図である。 地図縮尺には図示のように、 No. 0の 1 /6400000地図から、 No. 6の 1/12500地図までの七種類があり 、 地図縮尺が 1/6400000〜; LZ400000の地図はノースアップモー ド、 1/1 00000〜 1/12500の地図はへディングアップモードと定め られている。
制御部 24はラス トメモリ 28より読み出した地図縮尺に応じて、 表示する地 図の地図モードを判断する。 ここで、 例えば地図縮尺が 1/400000の地図 を表示する場合には、 その地図縮尺に基づいて地図モ一ドはノースアツプと判断 される。 制御部 24は位置検出部 23より受け取った移動体の現在位置の座標 ( X, Y) を中心とする 1/400000の地図の地図デ一夕を、 メモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より読み込み、 得られた地図モードにしたがって、 当該現在位置座標 (X, Y) が中心の地図画像を、 北を上として表示部 27に表 示するとともに、 現在位置マークをその地図画像上の中央に、 進行方向が判別で きる三角マークで表示する。
このとき表示部 27に表示される画面は第 65図に示す通りとなる。 すなわち 、 地図縮尺が 1/400000の地図の地図画像がノースアップモードで表示さ れるとともに、 その地図画像上に現在位置マーク 4 1が、 三角形の先端が進行方 向を向くように表示さる。 また方位マーク 42は北が上を向くように表示され、 スケールは 4 kmとなる。
第 66図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチヤ一トに従ってこの発明の実施の形態 23の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/オフスィツチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 1 10 1) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕 、 方位デ一夕、 および位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ S T 1 1 02) 、 さらに、 前回オン/オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮'
尺をラストメモリ 28より読み出す (ステップ S T 1 103) 。 次に、 ラストメ モリ 28より読み出された地図縮尺より、 地図モードの判断を行う (ステップ S T 1 104) 。 なお、 この地図モードは読み出された地図縮尺に基づいて、 第 6 4図に示す地図縮尺と地図モ一ドとの対応にしたがって判断される。
次いで、 その地図モ一ドがノースアップモードであるか否かについて判断する (ステップ S T 1 105) 。 その結果、 地図モードがノースアップモ一ドであれ ば、 位置検出部 23より読み出した移動体の位置座標データ (X, Y) を中心と する地図データを、 地図メモリ 25より読み込んで、 それに基づく地図画像を北 を上にして表示部 27に表示し (ステップ ST 1 106) 、 さらにその地図画像 上に、 三角形の先端を進行方向に向けて現在位置マークを表示する (ステップ S T 1 107) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度データ、 方位デ一 夕および位置座標データ (X, Y) を読み出す (ステップ ST 1 108) 。 その 後、 地図縮尺の変更があるか否かについての判断を行い (ステップ ST 1 109 ) 、 変更があれば処理をステップ S T 1 104に戻し、 変更がなければステップ S T 1 106に処理を戻す。
一方、 ステップ S T 1 105における判断の結果、 地図モードがヘディングァ ップモードであれば、 位置検出部 23より読み出した移動体の位置座標デ一夕 ( X, Y) を中心とする地図データを、 地図メモリ 25より読み込んで、 それに基 づく地図画像を進行方向を上にして表示部 27に表示し (ステップ S T 1 1 10 ) 、 さらにその地図画像上に、 三角形の先端を上に向けて現在位置マークを表示 する (ステップ S T 1 1 1 1 ) 。 次に、 位置検出部 23より再度、 移動体の速度 デ一夕、 方位デ一夕および位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出す (ステップ S T 1 1 12) 。 その後、 地図縮尺の変更があるか否かについての判断を行い (ステ ップ ST 1 1 13) 、 変更があれば処理をステップ S T 1 104に戻し、 変更が なければステップ ST 1 1 10に処理を戻す。
このようにして、 地図縮尺に変更があれば、 ステップ ST 1 104以下の処理 をく り返し、 変更がなければ、 ステップ S T 1 106、 あるいはステップ S T 1 1 10以降の処理をく り返すことにより、 地図縮尺に対応した地図モードでの地 図の表示を繰り返す。
このように、 この実施の形態 2 3によれば、 地図の地図縮尺によってそれを表 示する地図モードを変化させているため、 現在位置近傍の視認可能な情報が多く 表示されている詳細地図の表示時には、 進行方向を上とするヘディングアップモ ードで地図が表示されて、 ドライバーの視認方向、 すなわち移動体の進行方向と の関連性が解りやすい地図表示が行え、 現在位置から大きく離れている情報が多 く含まれた広域地図表示時には、 北を上とするノースアップモードで地図が表示 されて、 方向による位置の把握がしゃすい地図表示が行える効果がある。
なお、 上記地図縮尺以外の表示部への地図の表示状態や、 移動体の走行状態に したがって、 地図を表示するための地図モードを変更するようにしてもよく、 上 記実施の形態と同様の効果を奏する。
実施の形態 2 .
また、 上記実施の形態 2 3では、 地図縮尺によって表示される地図の地図モー ドが決まっている場合を示したが、 地図モ一ドをドライバーの操作によって任意 に設定するようにしてもよい。 第 6 7図はそのようなこの発明の実施の形態 2 4 における地図モードの設定画面を示す説明図であり、 図において、 5 1は表示部 2 7に表示された矢印カーソル、 5 4は地図モ一ド設定時に押下されるアイコン であり、 5 5はノースアップモード指定時に押下されるアイコン、 5 6はへディ ングアップモ一ド指定時に押下されるアイコンである。
第 6 7図に示すように、 各地図縮尺毎にノースアップモードを指定するための アイコン 5 5と、 ヘディングァヅプモードを指定するためのアイコン 5 6とを個 別に用意しておき、 それらのアイコン 5 5または 5 6を押下することによって各 地図縮尺毎に地図モードを指定する。 地図モードを指定した後、 アイコン 5 4を 押下すると、 各地図縮尺毎に指定された地図モードが設定される。
このように、 この実施の形態 2 4によれば、 各地図縮尺毎に個別に地図モード を設定することができるため、 使用目的に応じた適切な地図表示が可能になると いう効果がある。
実施の形態 2 5 .
なお、 上記各実施の形態においては、 表示部 2 7には 1つの表示画面を用意し て、 当該画面に 1種類の地図画像を表示する場合について説明したが、 表示部 2
7に複数の表示画面を用意して、 それそれに別の種類の地図画像を表示するよう にしてもよい。 この実施の形態 2 5による地図情報表示装置は、 表示部 2 7に親 子画面を用意して、 それそれに異なる地図画像を表示するようにしたものである 。 なお、 そのようなこの発明の実施の形態 2 5による地図情報表示装置の構成は 、 第 4図のブロック図に示した実施の形態 1におけるそれと同じであるので、 こ こではその説明は省略する。
次に、 実施の形態 2 5の動作について、 その概略を説明する。
ここで、 第 6 8図は表示部 2 7の表示画面を示す説明図であり、 表示部 2 7は この第 6 8図に示すように、 表示画面としてべ一ス画面 6 1とウィンドウ画面 6 2の二画面の表示を可能としている。 このベース画面 6 1とウィンドウ画面 6 2 にはそれそれ種類の異なる地図画像を表示することができるようになつている。 この実施の形態 2 5では、 例えば、 ベース画面 6 1には実施の形態 1で述べたフ ロントワイ ド表示による地図画像を、 ウインドウ画面 6 2には従来の地図情報表 示装置と同様の現在位置を中央とする地図画像を、 互いに異なる地図縮尺で表示 するものである。
操作部 2 9を操作して当該地図情報表示装置をオンにすると、 制御部 2 4は位 置検出部 2 3より、 移動体の現在位置の座標 (X , Y ) と、 移動体の方位および 速度の情報を受け取る。 操作部 2 9はさらに、 ベース画面 6 1とウィンドウ画面 6 2における前回のオフ時の最後の地図縮尺をラストメモリ 2 8より読み出す。 ここで、 この時読み出された地図縮尺が、 ベース画面では 1 / 4 0 0 0 0 0、 ゥ ィンドウ画面では 1 / 1 2 5 0 0であったとする。
また、 制御部 2 4は受け取った移動体の速度の情報より、 表示部 2 7に表示す る現在位置の画面中央からのオフセッ ト数値を判断する。 移動体の速度の情報に 基づくオフセッ ト数値は、 例えば第 6図に示す通りであり、 各速度に応じて 0〜 5のオフセッ ト数値が定められている。 このオフセッ ト数値の定める、 表示部 2 7のベース画面 7 1における現在位置の表示は、 第 6 9図に示すように、 オフセ ッ ト数値 0を画面の中央とし、 以下、 1〜5まで、 数値が高くなるほど、 中央か ら同心円状に遠くなる。 ここで、 この実施の形態 2 5においては移動体の速度を 時速 5 5 k m/ hとすると、 そのオフセッ ト数値は 3となる。
制御部 24はこの移動体の速度の情報より判断されたオフセッ ト値 3に基づい て、 移動体の現在位置 (X, Y) からオフセッ トをとったオフセッ ト位置座標 ( X, , Y, ) を演算する。 その後制御部 24は、 得られたオフセット位置座標 ( X. , Y, ) を中心とする地図縮尺が 1/400000の地図データを、 メモリ ドライブ 26を介して地図メモリ 25より読み込み、 そのオフセッ ト位置座標 ( X. , Y. ) が中心となる地図画像を表示部 27のべ一ス画面 61に表示すると ともに、 進行方向が判別できる三角マークによる現在位置マークを、 その地図画 像上の現在位置座標 (X, Y) に表示する。 制御部 24はさらに、 現在位置座標 (X, Y) を中心とする地図縮尺が 1Z 12500の地図デ一夕を読み込み、 現 在位置座標 (X, Y) が中心となる地図画像を表示部 27のウィンドウ画面 62 に表示するとともに、 進行方向が判別できる三角マークによる現在位置マークを 、 その地図画像の中央に表示する。
第 70図はこの実施の形態 25における表示部 27の表示画面を示す説明図で あり、 図において、 41 aはべ一ス画面 6 1における現在位置マーク、 4 l bは ウィンドウ画面 62における現在位置マーク、 42はベース画面 6 1における方 位マーク、 43 aはベース画面 6 1におけるスケール、 43 bはウィンドウ画面 62におけるスケールである。 この場合、 ベース画面 6 1におけるスケール 43 aは 4kmとなり、 ウィンドウ画面 62におけるスケールは 10 Omとなる。 第 7 1図はこの制御部 24の基本動作の流れを示すフローチャートである。 以 下、 このフローチャートに従ってこの発明の実施の形態 25の動作について説明 する。
制御部 24は操作部 29のオン/ォフスイッチ 33がオンになったことを検出 すると (ステップ ST 120 1) 、 まず位置検出部 23より移動体の速度デ一夕 、 方位データ、 および位置座標デ一夕 (X, Y) を読み出し (ステップ ST 12 02) 、 さらに、 ウィンドウ画面 62およびベース画面 6 1における、 前回オン /オフスィッチ 33がオフになった時の最後の地図縮尺をラストメモリ 28より 読み出す (ステップ ST 1203 ) 。 次に、 位置検出部 23より受け取った移動 体の速度によりオフセッ ト数値の判断を行う (ステップ S T 1204) 。 なお、 このオフセッ ト数値は移動体の車速に基づいて、 第 6図に示す車速とオフセッ 卜
数値との対応にしたがって判断される。
その後制御部 2 4は、 そのオフセッ ト数値に基づいてオフセッ ト位置座標 (X , , Y , ) の演算を行い (ステップ S T 1 2 0 5 ) 、 得られたオフセッ ト位置座 標 (X ! , Y . ) を中心とする、 ラストメモリ 2 8から読み出した地図縮尺によ る地図デ一夕を地図メモリ 2 5より読み込んで、 地図画像を表示部 2 7のベース 画面 6 1に表示する (ステップ S T 1 2 0 6 ) 。 そして、 このベース画面 6 1に 表示された地図画像上に現在位置マーク 4 1 aを表示する (ステップ S T 1 2 0 7 ) 。 制御部 2 4はさらに、 移動体の現在位置座標 (X, Y ) を中心とする、 ラ ストメモリ 2 8から読み出した地図縮尺による地図データを地図メモリ 2 5より 読み込んで、 地図画像を表示部 2 7のウィンドウ画面 6 2に表示し (ステップ S T 1 2 0 8 ) 、 さらにこのウインドウ画面 6 2に表示された地図画像上に現在位 置マーク 4 1 bを表示する (ステップ S T 1 2 0 9 ) 。
次に位置検出部 2 3より再度、 車両速度データ、 方位データ、 および位置座標 データ (X, Y ) を読み出し (ステップ S T 1 2 1 ◦) 、 その後、 処理をステツ プ S T 1 2 0 4に戻して、 オフセッ ト数値の判断以降の処理をく り返す。 これに よって、 表示部 2 7のベース画面 6 1とウィンドウ画面 6 2には、 移動体の現在 位置がフロントワイ ドに表示された地図縮尺が 1 / 4 0 0 0 0 0の地図と、 移動 体の現在位置が画面の中央に表示された地図縮尺が 1 / 1 2 5 0 0の地図といつ た、 種類の異なる地図画像がそれぞれ表示される。
このように、 この実施の形態 2 5によれば、 表示部 2 7に複数の画面を表示で きるようにしているため、 それそれの画面に種類の異なる地図画像を表示するこ とが可能となり、 通常表示で表示された地図と、 フロントワイ ド表示や目的地ヮ ィ ド表示などで表示された地図とを同時に認識することが可能になり、 より状況 を把握しやすい地図表示が行える効果がある。
実施の形態 2 6 .
なお、 上記実施の形態 2 5では、 ベース画面 6 1に実施の形態 1で述べたフロ ントワイ ド画面を表示したものを示したが、 同様に、 ベース画面 6 1に実施の形 態 2〜実施の形態 2 4で述べた画面を表示するようにしてもよいことはいうまで もない。
実施の形態 2 7 .
また、 上記実施の形態 2 5および実施の形態 2 6では、 ベース画面 6 1に実施 の形態 1〜実施の形態 2 4で述べた画面を表示したものを示したが、 ベース画面 6 1とウィンドウ画面 6 2に表示する画面を逆にしてもよい。 すなわち、 例えば ベース画面 6 1に従来の地図情報表示装置と同様の現在位置を中央とする画面を 表示し、 ウィンドゥ画面 6 2に実施の形態 1〜実施の形態 2 4で述べた画面を表 示してもよく、 上記実施の形態 2 5と同様の効果を奏する。
実施の形態 2 8 .
なお、 上記各実施の形態においては、 表示部 2 7に表示する現在位置の画面中 央からのオフセッ ト位置、 すなわち画面上の現在位置マークが移動する軌跡が円 である場合について説明したが、 楕円などの他の形状にしてもよい。 第 7 2図は そのようなこの実施の形態 2 8による地図情報表示装置の画面表示の一例を示す 説明図であり、 ここでは、 オフセッ ト位置が横長の楕円である場合について示し ている。 この場合には、 同一のオフセッ ト値であっても、 オフセッ トされる量は 縦よりも横の方が大きくなり、 図示のようなワイ ド画面においては、 より有効に フロントワイ ドな表示を行うことが可能となる。
実施の形態 2 9 .
また、 上記各実施の形態においては、 地図モードとして、 北を上に表示するノ ースアップモードと、 現在の進行方向を上に表示するへディングアップモードに ついて説明したが、 地図モードはこれらのみに限定されるものでないことはいう までもない。 第 7 3図はそのようなこの実施の形態 2 9による地図情報表示装置 における表示部 2 7の表示画面を示す説明図であり、 目的地方向を上に表示する デスティネーションアップモードの場合の表示画面を示している。
実施の形態 3 0 .
なお、 上記実施の形態 1〜実施の形態 2 9では、 表示画面上に地図画像を表示 するための制御用プログラムが、 制御部 4にあらかじめ記憶されている場合につ いて説明したが、 この制御用プログラムの全部もしくは一部を C D— R O Mなど の外部記憶媒体によるプログラムメモリに記憶させておき、 このプログラムメモ リから必要に応じて再生装置を用いて読み出して画面表示の制御に用いるように'
してもよい。
第 7 4図はそのようなこの実施の形態 3 0による地図情報表示装置の構成を示 すブロック図であり、 相当部分には第 4図と同一符号を付してその説明を省略す る。 図において、 3 0は当該地図情報表示装置にて、 表示部 2 7の表示画面上に 地図画像を表示するための制御用プログラムの全部が格納された C D— R 0 Mに よるプログラムメモリである。 制御部 2 4はこのプログラムメモリ 3 0に格納さ れた制御用プログラムを、 必要に応じてメモリ ドライブ 2 6 (再生装置) を介し て読み出し、 読み出された制御用プログラムを用いて画面の表示処理を実行する 。 なお、 具体的な画面の表示処理は上記各実施の形態において説明したものと同 一であるため、 ここではその説明は省略する。
また、 プログラムメモリ 3 0としては、 上記 C D— R O Mばかりでなく、 フロ ッピーディスクゃ光磁気デイスクなどの他の外部記憶媒体を用いることも可能で あり、 さらに、 地図画像の表示を行うための制御用プログラムの全てではなく、 その一部のみを記憶させておき、 残りはあらかじめ制御部 2 4に持たせておくよ うにしてもよい。
このように、 この実施の形態 3 0によれば、 外部記憶媒体によるプログラムメ モリ 3 0に表示画面上に地図画像を表示するための制御用プログラムを記憶させ ておき、 制御部 2 4がそれを必要に応じて読み込んで地図の表示処理を実行して いるので、 制御用プログラムを容易に交換することが可能になり、 故障部分の交 換ゃバージョンアップなどを容易に行うことができるようになるという効果があ る。 産業上の利用可能性
以上のように、 請求の範囲第 1項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 移 動体の速度や走行中の道路の道路状況あるいは走行している地域などの移動体の 走行状態によって、 移動体の現在位置をディスプレイの中央に表示したりフロン トワイ ドに表示したりして、 ドライバ一の要望に沿った地図画面の表示を行う移 動体用ナビゲーシヨン装置に用いて有効である。
また、 請求の範囲第 2項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 低速走行時'
には現在位置をディスプレイのほぼ中央に、 高速走行時には現在位置をフロント ワイ ドに表示して、 低速走行時よりも高速走行時の方が、 前方のより広い範囲の 地図情報を認識可能な画面表示を行う移動体用ナビゲーシヨン装置に用いて有効 である。
また、 請求の範囲第 3項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 移動体が走 行している道路の道路種別、 制限速度、 幅員、 車線数、 道路状態などの道路状況 に応じて、 ディスプレイの中央に現在位置を表示したりフロン トワイ ドに表示し たりして、 道路状況に沿った地図画面の表示を行う移動体用ナビゲ一シヨン装置 に用いて有効である。
また、 請求の範囲第 4項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 移動体が走 行している地域に応じて、 市街地走行時には現在位置をディスプレイのほぼ中央 に、 非市街地走行時には現在位置をフロン トワイ ドに表示して、 市街地走行時よ りも非市街地走行時の方が、 前方のより広い範囲の地図情報を認識可能な画面表 示を行う移動体用ナビゲーシヨン装置に用いて有効である。
また、 請求の範囲第 5項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 表示部への 地図の表示状態に基づいて、 広域地図表示時には現在位置をディスプレイのほぼ 中央に、 詳細地図表示時には現在位置をフロン トワイ ドに表示して、 広域地図表 示時よりも詳細地図表示時の方が前方のより広い範囲の地図情報を認識可能な画 面表示を行う移動体用ナビゲーシヨン装置に用いて有効である。
また、 請求の範囲第 6項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 表示部に表 示される現在位置の表示位置を、 目的地との位置関係に応じて変化させ、 目的地 方向のより広い範囲の地図情報を認識可能な画面表示を行う移動体用ナビゲ一シ ョン装置に用いて有効である。
また、 請求の範囲第 7項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 移動体の走 行状態もしくは表示部への地図の表示状態に応じて、 表示部に地図画像を表示す る際の地図モードを切り換えて、 ドライバーの要望に沿つた地図画面の表示を行 う移動体用ナビゲーシヨン装置に用いて有効である。
また、 請求の範囲第 8項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 表示部に表 示される地図の地図縮尺もしくは詳細度基づいて地図モードの切り換えを行い、 '
広域地図表示時にはノースアップモード、 詳細地図表示時にはへディングアップ モードで、 方位を迷うことのない地図画像の表示を行う移動体用ナビゲーシヨン 装置に用いて有効である。
また、 請求の範囲第 9項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 表示部に複 数の表示画面を用意し、 それそれに別種類の地図画像を表示して、 通常表示で表 示された地図とフロントワイ ド表示や目的地ワイ ド表示などで表示された地図と を同時に認識可能な画面表示を行う移動体用ナビゲ一シヨン装置に用いて有効で ある。
また、 請求の範囲第 1 0項記載の発明にかかる地図情報表示装置は、 外部記憶 媒体によるプログラムメモリにその一部もしくは全部を記憶させておいた、 画面 表示のための制御用プログラムを必要に応じて読み出して地図画像や移動体の現 在位置を表示する、 故障部分の交換やバージョンアップなどの際のプログラム交 換が容易な移動体用ナビゲ一シヨン装置に用いて有効である。