WO1997048295A1 - Accessoire de parfumeur d'ambiance et parfumeur d'ambiance correspondant - Google Patents

Description

明 細 書 香味生成物品及び香味生成器具 [技術分野]

本発明は香味の吸引や疑似喫煙を楽しむための香味生成物 品及び香味生成器具に関し、 より具体的には、 燃焼によるこ とな く 、 原料を加熱して吸引対象物である香味を生成するた めの香味生成物品及び香味生成器具に関する。

[背景技術]

たばこを燃焼させずに、 たばこの香味や煙を楽しむための 疑似喫煙器具は既に公知であり、 種々のタイプのものが提案 されている。

特開平 3— 2 3 2 4 8 1 には、 従来の疑似喫煙器具の典型 的なコ ンセプ トが開示される。 この公報の器具においては、 例えば棒状の固体状原料が使用され、 同固体状原料が電気加 熱素子により加熱される こ とにより、 香味等の吸引対象物が 生成される。

この様な電気加熱素子を利用した擬似喫煙器具においては、 電気加熱素子の通電されると該電気加熱素子が昇温し、 これ によ り固体状原料が加熱されて香味成分が放出される。 しか し、 固体状原料は比熱が高いため、 該原料が香味成分を十分 に放出できる温度まで昇温するには時間がかかる。 このため、 喫煙者が当該器具で擬似喫煙を行なおう と した時、 瞬時に十 分量の香味成分が送出されないという問題が生じる。

更に、 この種の擬似喫煙器具においては、 電源を内蔵する 場合、 内部構造が複雑になり、 コス 卜が高く なる と共に、 一 旦故障する と修理し難く なる。 また外部電源を利用する場合、 コー ド配線により電源と喫煙器具とを連結する と、 使用でき る場所が限定されるだけでなく 、 コー ド配線が邪魔になる。 逆に、 喫煙時に外部電源から取外して使用するような構造に すると、 使用者の 1、 2回の吸込み （パフ） 動作程度までし 力、、 原料の加熱状態を維持できないという問題が生じる。 米国特許第 4 , 9 4 5 , 9 3 1号には、 加圧エアロゾル容 器を使用 した疑似喫煙器具が開示される。 この公報の器具に おいては、 使用者の吸込み動作により羽板が揺動して容器の 出口が機械的に開放され、 エアロゾルが放出される。

この様な加圧香味ガス源を利用 した器具においては、 香味 ガスを継続的に放出できるように開閉弁を調整する ことが難 しい。 即ち、 このタイプにおいては、 開閉弁を簡単な構造に する と、 2、 3回の吸込み動作で、 加圧分の香味ガスが全て 放出されて しま う虞がある。

[発明の開示]

本発明は上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、 喫煙者が擬似喫煙を行なおう と した時、 瞬時に十分量の香味 成分を送出する こ とが可能で、 しかも多数回の吸込み動作ま で使用可能な、 構造が簡単な香味生成物品及び香味生成器具 を提供する こ とを目的とする。 本発明の第 1 の視点は、 香味の吸引を行なうための香味生 成物品であって、

内部に空気を取込むための空気取込口と使用者が香味を吸 引するための吸引口とを有する と共に、 前記空気取込口と前 記吸引口との問にガス流路を形成するケーシ ングと、

前記ガス流路に露出するように前記ケーシ ング内に配設さ れた、 香味成分を含む香味生成媒体と、 前記香味生成媒体は 加熱される こ と に よ り前記香味成分を放出する こ と と、

熱エネルギーを蓄積すると共に熱エネルギーにより前記香 味生成媒体を加熱するように前記ケーシ ング内に配設された 蓄熱体と、

を具備する こ とを特徴とする。

本発明の第 2の視点は、 第 1 の視点の香味生成物品におい て、 前記香味生成媒体は香味成分を含む固体状原料の成形体 からなり、 前記蓄熱体に隣接して配置される こ とを特徴とす ο

本発明の第 3の視点は、 第 1 の視点の香味生成物品におい て、 前記ケーシ ングが、 耐熱性且つ熱伝導性の材料からなる と共に前記蓄熱体を包囲するよ うに配置された伝熱壁部と、 断熱性の材料からなる断熱壁部とを有し、 前記伝熱壁部は前 記空気取込口と前記断熱壁部との間に配置される一方、 前記 断熱壁部は前記伝熱壁部と前記吸引口との間に配置される こ とを特徴とする。

本発明の第 4の視点は、 第 1 の視点の香味生成物品におい て、 前記蓄熱体に熱エネルギーを供給するため、 前記ケーシ ング内に配設された加熱手段を更に具備する こ とを特徴とす る

本発明の第 5の視点は、 第 4の視点の香味生成物品におい て、 前記加熱手段が電気ヒータからなるこ とを特徴とする。 本発明の第 6の視点は、 第 5の視点の香味生成物品におい て、 前記電気ヒータに電気エネルギーを供給するための手段 を更に具備するこ とを特徴とする。

本発明の第 7の視点は、 香味の吸引を行なうための香味生 成器具であつて、

( a ) 外部加熱機構と、 前記外部加熱機構は、

棒状体を受入れ且つ加熱するための挿入穴と、

前記挿入穴に臨むように配設された加熱手段と、

を含むこ と と、

( b ) 前記外部加熱機構の前記挿入穴内に着脱可能に差込 まれる香味生成物品と、 前記香味生成物品は、

内部に空気を取込むための空気取込口と使用者が香味を吸 引するための吸引口とを有する と共に、 前記空気取込口と前 記吸引口との間にガス流路を形成する非燃焼性のケ一シ ング と、

前記ガス流路に露出するように前記ケーシ ング内に配設さ れた、 香味成分を含む香味生成媒体と、 前記香味生成媒体は 加熱される こ とにより前記香味成分を放出するこ と と、

熱エネルギーを蓄積する と共に熱エネルギーにより前記香 味生成媒体を加熱するよ うに前記ケ一シ ング内に配設された 蓄熱体と、 前記蓄熱体は、 前記外部加熱機構の前記挿入穴内 に前記香味生成物品が差込まれた時、 前記加熱手段から熱ェ ネルギーを供給されるよ うに配置されるこ と と、

を具備する こ とを特徴とする。

本発明の第 8の視点は、 第 7の視点の香味生成物品におい て、 前記香味生成媒体は香味成分を含む固体状原料の成形体 からなり、 前記蓄熱体に隣接して配置される こ とを特徴とす o

本発明の第 9の視点は、 第 7の視点の香味生成物品におい て、 前記加熱手段が電気ヒータからなるこ とを特徴とする。 本発明の第 1 0の視点は、 第 7の視点の香味生成物品にお いて、 前記ケ一シ ングが、 耐熱性且つ熱伝導性の材料からな ると共に前記接続プラグの前記加熱手段で加熱されるように 配置された伝熱壁部と、 断熱性の材料からなる断熱壁部とを 有し、 前記伝熱壁部は前記空気取込口と前記断熱壁部との間 に配置される一方、 前記断熱壁部は前記伝熱壁部と前記吸引 口との間に配置されるこ とを特徴とする。

本発明の第 1 1 の視点は、 第 7の視点の香味生成物品にお いて、 前記外部加熱機構の前記挿入穴内に対する前記香味生 成物品の着脱と、 前記電気ヒータのオン及びオフとを相関さ せるための手段を更に具備する こ とを特徴とする。

本発明の第 1 2の視点は、 香味の吸引を行なうための香味 生成器具であつて、

( a ) 外部電源機構と、 前記外部電源機構は、

棒状体を受入れ且つ加熱するための挿入穴と、

電源に接続され且つ前記挿入穴に臨むよう に配設された第 1及び第 2端子と、

を含むこ と と、

( b ) 前記外部加熱機構の前記揷入穴内に着脱可能に差込 まれる香味生成物品と、 前記香味生成物品は、

内部に空気を取込むための空気取込口と使用者が香味を吸 引するための吸引口とを有すると共に、 前記空気取込口と前 記吸引口との間にガス流路を形成する非燃焼性のケーシング と、

前記ガス流路に露出するように前記ケーシング内に配設さ れた、 香味成分を含む香味生成媒体と、 前記香味生成媒体は 加熱されるこ とによ り前記香味成分を放出する こ と と、

熱エネルギーを蓄積すると共に熱エネルギーによ り前記香 味生成媒体を加熱するように前記ケーシ ング内に配設された 蓄熱体と、

前記蓄熱体に熱エネルギーを供給するため、 前記ケーシン グ内に配設された電気ヒータ と、

前記ケ一 シ ング外に露出し、 前記電気ヒータ一の回路端子 となる第 1 及び第 2電気接点と、 前記第 1及び第 2電気接点 は、 前記外部電源機構の前記挿入孔内に前記香味生成物品が 差込まれた時、 前記第 1及び第 2端子に夫々 コ ンタ ク 卜する こ と と、

を具備する こ とを特徴とする。

本発明の第 1 3の視点は、 第 1 2の視点の香味生成物品に おいて、 前記香味生成媒体は香味成分を含む固体状原料の成 形体からなり、 前記蓄熱体に隣接して配置される こ とを特徴 とする。

本発明によれば、 喫煙者が擬似喫煙を行なおう と した時、 瞬時に十分量の香味成分を送出するこ とが可能で、 しかも多 数回の吸込み動作まで使用可能な、 構造が簡単な香味生成物 品及び香味生成器具を提供する こ とができる。 特に、 香味生 成器具において、 自動車、 飛行機の座席、 家屋内等のシガレ ッ トライ ターソケッ トを利用することにより、 構造が簡単で、 狭い空間の空気を汚すこ とな く且つ多数回の吸込み動作まで 使用可能とする こ とができ る。 なお、 香味生成器具のソケ ッ トは、 電源さえ確保できれば、 携帯型とする こ と も可能であ

[図面の簡単な説明]

図 1 は本発明の実施の形態に係る香味生成物品及び香味生 成器具を示す概略図。

図 2 は図 1 図示の香味生成器具の接続プラグを示す拡大図。 図 3 は本発明の別の実施の形態に係る香味生成物品及び香 味生成器具を示す概略図。

図 4 は本発明の更に別の実施の形態に係る香味生成物品及 び香味生成器具を示す概略図。

図 5 は本発明の更に別の実施の形態に係る香味生成物品及 び香味生成器具を示す概略図。

図 6 は本発明の更に別の実施の形態に係る香味生成物品及 び香味生成器具を示す概略図。 [発明を実施するための最良の形態] 以下、 本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明す る。 なお、 添付の図面においては、 内容の理解を容易にする ため、 各部分を寸法にと らわれず誇張して示してある。

図 1 は本発明の実施の形態に係る香味生成物品及び香味生 成器具を示す概略図である。 この実施の形態において、 香味 生成物品は、 後に詳述するように、 香味生成媒体である成形 体 8 8や蓄熱体 8 6を内蔵するパイプ 6 2に相当する。 また、 香味生成器具は、 同パイプ 6 2 と、 これを加熱するための接 続プラグ 3 2及びソケ ッ ト 1 2を含む外部加熱機構とからな る。 ソケッ ト 1 2 と しては、 典型的には自動車の運転席に、 また場合によっては、 飛行機の座席や、 家屋内等に配設され たシガレッ トライタ一ソケッ ト 1 2を利用することができる。

シガレ ツ ト ライ ターソケ ッ ト 1 2 は、 もと も と シガレ ツ 卜 ライ ター （図示せず） を装着すると共にこれに給電するため に形成された円筒形の装着穴 1 4を有する。 装着穴 1 4内に は、 自動車等に搭載された電源の両極に夫々 ライ ン 2 6、 2 8を介して接続された第 1及び第 2端子 1 6、 1 8が配設さ れる。 両端子 1 6、 1 8には、 本来シガレツ トライタ一を係 止する こ とを意図した、 放射方向に突出する環状突起 2 2、 2 4が夫々形成される。

第 1端子 1 6 は、 底部を有する中空円筒形をなし、 装着穴 1 4の底部に着座するように固定される。 第 1端子 1 6の底 壁には、 コ ンタ ク ト用の凸部 1 7が形成される。 第 1端子 1 6の側壁は、 非固定状態で装着穴 1 4の内側面に沿って延び、 その一部に環状突起 2 2が形成される。 一方、 第 2端子 1 8 は、 両端面が開口 した中空円筒形をな し、 その一端部を介し て装着穴 1 4 の入口近傍に固定される。 第 2端子 1 6の自由 端部側は、 非固定状態で装着穴 1 4の内側面に沿って装着穴 1 4の底部に向かって延び、 その一部に環状突起 2 4が形成 される。

突起 2 2、 2 4 は、 円筒形の両端子 1 6、 1 8の側壁の一 部を内側に向けて山形に折曲げるこ とにより形成される。 端 子 1 6は感熱変形する公知のバイメ タルからなり、 加熱され ると円筒形の軸方向に延伸するように設定される。 このため、 突起 2 2 は、 端子 1 6が加熱されると、 熱変形により、 装着 穴 1 4の内側面に向かって退避するよ うになっている。

シガレッ トライ ターソケ ッ ト 1 2の装着穴 1 4内には接続 プラグ 3 2が装着される。 図 2 に拡大して示すよう に、 接続 プラグ 3 2は、 シガレッ トライ タ一ソケッ ト 1 2の装着穴 1 4内に着脱可能に挿入されるフ レーム 3 4を有する。 フ レー ム 3 4 は、 パイ プ 6 2を受入れるための挿入穴 3 8を形成す るため、 両端面が開口する中空円筒形をなす。 挿入穴 3 8 の 入口側端部において、 フ レーム 3 4にはフラ ンジ 3 6が付設 される。

挿入穴 3 8の内側面を実質的に規定するよ うに、 フ レーム

3 4の内側にコイルヒータ一 4 2が配設される。 コイルヒー ター 4 2 はその回路端子となる第 1及び第 2電気接点 4 4、

4 6 に接続される。 第 1電気接点 4 4 は、 挿入穴 3 8の底部 を形成する と共にフ レーム 3 4の開口から接続プラグ 3 2の 外側に露出する。 一方、 第 2電気接点 4 6は、 フ レーム 3 4 の側壁を貫通して接続プラグ 3 2の外側に露出する。

フ レーム 3 4の外側面には、 装着穴 1 4内の第 1端子 1 6 によ り構成される環状突起 2 2 と係合するように、 係合部即 ち環状溝 5 2が形成される。 接続ブラグ 3 2がシガレツ トラ イ タ一ソケ ッ ト 1 2の装着穴 1 4内の装着位置にある時、 突 起 2 2が溝 5 2内に侵入し、 接続ブラグ 3 2が係止される。 この時、 第 1電気接点 4 4 は第 1端子 1 6の凸部 1 7 とコ ン タ ク 卜 し、 また、 第 2電気接点 4 6 は第 2端子 1 8 により構 成される突起 2 4を押し潰した状態で同突起 2 4 と コ ンタ ク 卜する。

フ ラ ン ジ 3 6の近傍でフ レーム 3 4を周回するようにコィ ルスプリ ング 5 4が配設される。 コイルスプリ ング 5 4の一 端部は、 フラ ンジ 3 6の環状突起とフ レームとの間に形成さ れた溝 5 6内に固定される。 接続プラグ 3 2が装着穴 1 4内 の装着位置に係止される時、 コイルスプリ ング 5 4 は、 装着 穴 1 4の入口を囲むケーシング壁面と フラ ン ジ 3 6 との間で 圧縮された状態となる。 これにより、 接続プラグ 3 2を装着 穴 1 4内の装着位置から離脱させ、 第 1及び第 2端子 1 6、 1 8 と第 1及び第 2電気接点 4 4、 4 6 とのコ ンタ ク トを切 るための蓄勢力が接続プラグ 3 2 に付与される。

接続プラグ 3 2の揷入穴 3 8内にはまた、 パイプ 6 2を係 止するための環状突起 5 8が配設される。 環状突起 5 8 は、 円筒形の リ ングの一部を折曲げるこ とにより形成され、 パイ プ 6 2を弾発的に係止する こ とが可能となっている。 パイプ 6 2 は、 使用者が口にく わえる ことができる程度の 外径を有する円筒形のケ一シ ング 6 4を有する。 ケーシ ング 6 4 は、 金属やセラ ミ ッ クスのよ うな耐熱性且つ熱伝導性の 材料からなる伝熱チューブ 6 6及び伝熱キャ ップ 7 2 と、 合 成樹脂のよ うな耐熱性且つ断熱性の材料からなる断熱チュー ブ 6 7及びマウス ピース 6 8 とを有する。 これらの部材 6 6 、 6 7 、 6 8 、 7 2 は、 捩子或いは嵌着対偶等の公知の接続構 造によって互いに着脱可能に接続される。 なお、 ケーシ ング

6 4 は、 使用温度に依存して種々の材料から形成する こ とが 可能である。 ケ一シ ング 6 4の材料と して、 例えば、 使用温 度が 2 0 0 °C以下の場合は紙、 パルプ、 2 0 0で〜 4 0 0 °C の場合は耐熱性プラスチッ ク、 4 0 0 °C以上の場合はセラ ミ ッ クス、 金属が使用可能となる。

キャ ップ 7 2には、 ケ一シ ング 6 4の内部に空気を取込む ための複数の空気取込口 7 4が形成される。 これに対して、 マ ウ ス ピー ス 6 8の端部には、 使用者が香味を吸引するため の吸引口 7 6が形成される。 空気取込口 7 4 と吸引ロ 7 6 と の間でケーシ ング 6 4内にガス流路 7 5が規定される。

ケーシング 6 4の外側面には、 伝熱チユ ーブ 6 6 と断熱チ ユ ーブ 6 7 との接続部に対応して、 両面がテーパする環状溝

7 8が形成される。 パイプ 6 2が接続ブラグ 3 2の挿入穴 3 8内の差込位置にある時、 突起 5 8が溝 7 8内に侵入し、 パ イブ 6 2が係止される。

また、 ケーシ ング 6 4上には、 合成樹脂のような耐熱性且 つ断熱性の材料からなるカバー 8 2がスライ ド可能に取付け られる。 カバ一 8 2内にはコイルスプリ ング 8 4が配設され、 無負荷状態において、 カバー 8 2が伝熱チューブ 6 6及びキ ヤ ッ プ 7 2を被覆するよ うに設定される。 しかし、 パイプ 6 2が挿入穴 3 8内の差込位置に係止される時、 カバ一 8 2は、 コイルスプリ ング 8 4の付勢力に抗して、 断熱チューブ 6 7 を被覆する位置へ突起 5 8により押出される。 即ち、 挿入穴 3 8内においては、 伝熱チューブ 6 6がヒ一夕一 4 2に直接 対面した状態となる。

伝熱チューブ 6 6 には、 内面全体を覆うよ うに層状の蓄熱 体 8 6が配設され、 その内側に、 使用者が吸引する香味等を 生成するための香味生成媒体である固体状原料の成形体 8 8 が着脱可能に収納される。 成形体 8 8 は伝熱チューブ 6 6 の 内面に形成された突起 9 4に当接するこ とによ り位置決めさ れる。 蓄熱体 8 6 は成形体 8 8 の温度をより長い時間に亘っ て香味発生温度に保持するために使用される。

成形体 8 8 は通気性の低い緻密な円筒体と して形成され、 成形体 8 8の外面と蓄熱体 8 6の内面との間に隙間を生じさ せないような寸法を有する。 従って、 成形体 8 8 には軸方向 に沿って複数の貫通孔 9 2が形成され、 空気取込口 7 4 と吸 引口 7 6 との間のガス流路 7 5がこれら貫通孔 9 2を通して 形成される。

蓄熱体 8 6の材料と しては、 物質の比熱容量だけを利用し た顕熱タイプの材料、 例えば、 シ リ カゲル、 アル ミ ナ、 力一 ボン類、 グラスマツ ト、 ガラス繊維、 鉱物等の無機化合物や、 アル ミ ニウム、 鉄、 銀、 鉛等の金属及び合金や、 紙、 パルプ 等のセルロース質材料、 無機物質やカーボンを添加した紙、 金属ラ ミ ネー ト紙を使用するこ とができる。 また、 別の蓄熱 材料と しては、 熱量を大き く するため融解熱を利用したタイ プの材料、 例えば、 パラ フ ィ ン、 鲊酸ソ一ダ、 ナフタ レ ン、 ロウ、 ポ リエチレンォキサイ ド等の化合物や、 亜鉛、 錫、 ノヽ ンダ （軟ろう） 等の金属及び合金を、 良伝熱性の材料からな る密閉容器に充填して使用することができる。 具体的には、 エアロゾルを生成する場合については顕熱タイプの材料或い は融点が 2 0 0 °C〜 3 0 0 °Cの融解熱を利用 したタイプの材 料を、 フ レーバーのみを生成する場合については融点が 5 0 て〜 2 0 0 °Cの融解熱を利用したタイプの材料を使用する こ とが望ま しい。

燃焼によるこ となく加熱により香味を生成するための媒体 である原料の成形体 8 8 は用途に応じて種々の天然物からの 抽出物質及び Zまたはそれらの構成成分を含むことができる。 香味生成媒体が含有する香味物質と しては、 例えば、 メ ン ソ ール、 力フ イ ン、 或いは熱分解によ り香味を生成する配糖 体等の前駆体、 或いはたばこ抽出物成分やたばこ煙凝縮物成 分等のたばこ成分を用いるこ とができる。 また、 香味生成媒 体は、 香味に煙を加えるため、 加熱時にエアロゾルを生成す る物質を含むこ とができる。 エアロゾルを生成する物質と し ては、 グリ セ リ ン、 プロピレングリ コール等のポリオール類、 低級アルコール類、 糖類或いはこれらの混合物を用いる こ と ができる。 また、 香味生成媒体は、 活性炭、 シ リ カゲル、 賦 活アルミ ナ等のガス吸着剤を含むことができる。 香味生成媒体である成形体 8 8 は、 成形体 8 8の外面と蓄 熱体 8 6の内面との間に隙間が形成されるよ うな寸法に設定 する こ とができる。 また成形体 8 8 は、 通気性のない緻密な ものではな く 、 活性炭素繊維、 天然セルロース繊維、 セル口 ース誘導体繊維等からなる不織布の束或いは繊維集束体のよ うな通気性の高いものとするこ と もできる。 これらの場合、 貫通孔 9 2 を形成する必要はな く なる。

断熱チューブ 6 7及びマウス ピース 6 8の内部は、 ガス流 路 7 5の一部を構成する冷却室 9 6 と して機能する。 冷却室 9 6内、 特に断熱チューブ 6 7内には充填物を配設するこ と ができる。 充填物を配設するこ とにより、 ガス化された香味 成分の冷却効果を促進できると共に、 適度な吸いやすさ とな るように圧力損失を調整することができる。 充填物としては、 例えば、 セルロースアセテー ト、 パルプ等からなる繊維成形 体や、 ガラス、 アルミ粒子のような粒状物を用いる ことがで きる。 また、 断熱チューブ 6 7の側壁には、 外気導入孔を形 成する こ と もできる。 この場合、 成形体 8 8で生成された香 味を含む加熱ガスは冷却室 9 6で外気と混合されて冷却され る o

更に、 冷却室 9 6内、 特にマウスピース 6 8内には、 吸弓 1 口 7 6を覆うようにフ ィ ルタ一を配設するこ とができる。 フ ィ ル夕一を配設する ことにより、 適度な吸いやすさ となるよ うに圧力損失を調整する ことができる。 フィ ル夕一は、 セル ロースアセテー ト、 パルプ等からなる通常のたばこフィ ル夕 一の素材から形成する こ とができる。 またフ ィ ルタ 一は、 活 性炭、 シ リ カゲル、 賦活アルミ ナ等のガス吸着剤を含むこ と ができる。

次に、 図 1図示の香味生成器具の操作について述べる。 先ず、 シガレツ ト ライターソケッ ト 1 2の装着穴 1 4内に 接続プラグ 3 2を装着すると共に、 接続プラグ 3 2の挿入穴 3 8内にパイプ 6 2を差込んで、 図 1 図示の状態とする。 こ の状態において、 装着穴 1 4の突起 2 2が接続プラグ 3 2の 溝 5 2内に侵入し、 接続プラグ 3 2が装着位置に係止される。 コイルスプリ ング 5 4 は、 装着穴 1 4 の入口を囲むケーシ ン グ壁面とフ ラ ンジ 3 6 との間で圧縮される。 また、 挿入穴 3 8 の突起 5 8がパイプ 6 2の溝 7 8内に侵入し、 パイプ 6 2 が差込位置に係止される。 カバ一 8 2 は、 突起 5 8 により揷 入穴 3 8外へ押出され、 伝熱チユ ーブ 6 6がヒーター 4 2 に 直接対面する。

接続プラグ 3 2が装着位置に置かれると、 装着穴 1 4内の 第 1及び第 2端子 1 6 、 1 8力 接続プラグ 3 2の第 1及び 第 2電気接点 4 4 、 4 6 にコ ンタ ク トする。 このため、 接続 プラグ 3 2のコイルヒータ一 4 2が給電され、 ヒ一夕一 4 2 により、 伝熱チューブ 6 6及びキャ ッ プ 7 2 を介して、 パイ プ 6 2内の蓄熱体 8 6及び成形体 8 8が加熱される。 ヒータ 一 4 2が所定時間に亘つて所定温度を維持する と、 装着穴 1 4のバイ メ タルからなる突起 2 2が熱変形し、 接続プラグ 3 2の溝 5 2から退避して外れる。 このため、 接続プラグ 3 2 はコイルスプリ ング 5 4の蓄勢力の作用により装着位置から 離脱し、 パイプ 6 2 と一体となって装着穴 1 4から幾分飛出 す。

これにより、 第 1及び第 2端子 1 6、 1 8 と第 1及び第 2 電気接点 4 4、 4 6 とのコ ンタ ク トが切られ、 コイ ルヒータ — 4 2に対する給電が断たれる。 また、 接続プラグ 3 2がパ イブ 6 2 と一体となって装着穴 1 4から飛出すため、 これを 聴覚或いは視覚で感知し、 パイプ 6 2 の加熱終了を知るこ と ができる。

次に、 接続プラグ 3 2からパイプ 6 2を引抜き、 パイプ 6 2を香味の吸引や疑似喫煙に供する。 接続プラグ 3 2からパ イブ 6 2を引抜く と、 カバー 8 2 がコイルスプリ ング 8 4の 作用により 自動的に伝熱チューブ 6 6側に移動し、 伝熱チュ ーブ 6 6及びキャ ップ 7 2を被覆する。 このため、 パイプ 6 2を安全な状態で使用するこ とができる。 また、 成形体 8 8 は、 蓄熱体 8 6の作用により、 長い時間に亘つて香味発生温 度に保持される。 このため、 パイプ 6 2 は多数回の吸込み動 作まで吸引可能となる。 使用後の原料の成形体 8 8 はキヤ ッ プ 7 2を取外すこ とにより交換するこ とができる。

図 3 は本発明の別の実施の形態に係る香味生成物品及び香 味生成器具を示す概略図である。 この実施の形態は、 構成上 図 1図示の実施の形態と類似する。 従って、 図 3において図 1及び図 2 と共通する部分には同一の符号を付して、 それら の詳細な説明を省略する。

図 3図示の実施の形態においては、 蓄熱体 8 6 と原料の成 形体 8 8 とが共に円筒形をなし、 ケーシング 6 4の長手方向 に沿って直列に且つ幾分のギャ ッ プをおいて配置される。 蓄 熱体 8 6 は伝熱キャ ップ 7 2内に固定され、 これと一体的に 取外し可能となる。 蓄熱体 8 6には、 空気取込口 7 4 と整一 するように軸方向に沿って複数の貫通孔 8 7が形成される。 蓄熱体 8 6の貫通孔 8 7 と成形体 8 8 の貫通孔 9 2 とは、 幾 分ずれるよ うに配置される。 また、 コイルヒータ 4 2 は主に 伝熱キヤ ッ プ 7 2側に偏って配置され且つキヤ ップ 7 2の端 面も加熱できるようになつている。

図 3図示の香味生成器具の動作は、 基本的に図 1図示の香 味生成器具と同じとなる。 即ち、 これを要約する と、 先ず、 図 3図示の状態で、 パイプ 6 2内の蓄熱体 8 6及び成形体 8 8が、 伝熱チユ ープ 6 6及びキヤ ップ 7 2を介して、 接続プ ラグ 3 2 に配設されたコイルヒーター 4 2により加熱される。 ヒーター 4 2が所定時間に亘つて所定温度を維持すると、 装 着穴 1 4の突起 2 2が熱変形して退避し、 接続プラグ 3 2 は コイルスプリ ング 5 4の蓄勢力の作用により装着位置から離 脱し、 パイ プ 6 2 と一体となって装着穴 1 4から幾分飛出す。 次に、 接続プラグ 3 2からパイプ 6 2を引抜きぬけば、 パイ プ 6 2を香味の吸引や疑似喫煙に供するこ とができる。

図 4 は本発明の更に別の実施の形態に係る香味生成物品及 び香味生成器具を示す概略図である。 この実施の形態は、 例 えば、 接続プラグ 1 3 2及びパイプ 1 6 2等、 図 1 図示の実 施の形態と多く の点で異なる。 しかし、 図 4 において図 1及 び図 2 と共通する部分には同一の符号を付してある。

この実施の形態において、 香味生成物品は、 成形体 8 8 、 蓄熱体 8 6、 電気ヒーター 1 7 2等を内蔵するパイプ 1 6 2 に相当する。 また、 香味生成器具は、 同パイプ 1 6 2と、 こ れに電圧を供給するための接続プラグ 1 3 2及びソケッ ト 1 2を含む外部電源機構とからなる。 前述の如く 、 ソケッ ト 1 2と しては、 一般的なシガレツ ト ライ タ一ソケ ッ ト 1 2を利 用するこ とができる。

接続プラグ 1 3 2は、 シガレ ッ ト ライ ター ソケ ッ ト 1 2の 装着穴 1 4内に着脱可能に挿入される フ レーム 1 3 4を有す る。 フ レーム 1 3 4は、 パイプ 1 62を受入れるための挿入 穴 1 3 8を形成するため、 両端面が開口する中空円筒形をな す。 挿入穴 1 3 8の入口側端部において、 フ レーム 1 3 4に はフラ ン ジ 1 3 6が付設される。

接続プラグ 1 3 2は、 フ レーム 1 3 4に支持された第 1及 び第 2電極 1 4 2、 1 4 6を有する。 第 1電極 1 4 2は、 底 部を有する中空円筒形をなし、 フ レーム 1 3 4の端部に固定 される。 第 1電極 1 4 2は、 挿入孔 1 3 8の底部を形成する と共にフ レーム 1 3 4の開口から接続プラグ 1 3 2の外側に 露出する。 一方、 第 2電極 1 4 6は、 リ ング状で、 フ レーム 1 3 4の側壁を部分的に貫通するよう に固定される。 第 2電 極 1 4 6は、 接続ブラグ 1 3 2の外側に露出する と共に、 挿 入孔 1 3 8内に突出する電極パッ ド 1 4 8を有する。

第 1電極 1 4 2の側壁は、 非固定状態で挿入穴 1 3 8の内 側面に沿つて延び、 その一部に環状突起 144が形成される。 突起 1 4 4は、 円筒形の第 1電極 1 4 2の側壁の一部を内側 に向けて山形に折曲げる こ とによ り形成される。 第 1電極 1 42は感熱変形する公知のバイ メ タルからなり、 加熱される と円筒形の軸方向に延伸するように設定される。 このため、 突起 1 4 4 は、 第 1電極 1 4 2が加熱される と、 熱変形によ り、 挿入穴 1 3 8の内側面に向かって退避するようになって いる

フ レーム 1 3 4の外側面には、 装着穴 1 4内の第 1端子 1 6 により構成される突起 2 2 と係合するように、 係合部即ち 環状溝 1 5 2が形成される。 接続ブラグ 1 3 2がシガレッ ト ライ タ _ソケ ッ 卜 1 2の装着穴 1 4内の装着位置にある時、 突起 2 2が溝 1 5 2内に侵入し、 接続ブラグ 1 3 2が係止さ れる。 この時、 第 1電極 1 4 2 は第 1 端子 1 6の凸部 1 7 と コ ンタ ク 卜 し、 また、 第 2電極 1 4 6 は第 2端子 1 8 により 構成される突起 2 4を押し潰した状態で同突起 2 4 とコ ンタ ク 卜する。

接続ブラグ 1 3 2の挿入穴 1 3 8内にはまた、 パイプ 1 6 2を位置決めすると共に、 カバ一 8 2を押出すための突起 1 5 8が配設される。 突起 1 5 8は、 円筒形の リ ングの一部を 折曲げる こ とにより形成され、 パイプ 1 6 2を弾発的に位置 決めする こ とが可能となっている。

パイプ 1 6 2 は、 使用者が口に く わえる こ とができる程度 の外径を有する円筒形のケ一 シング 6 4を有する。 ケ一シ ン グ 6 4は、 金属やセラ ミ ッ ク スのような耐熱性且つ熱伝導性 の材料からなる伝熱チューブ 6 6 と、 合成樹脂のような耐熱 性且つ断熱性の材料からなる断熱チューブ 6 7及びマウスピ ース 6 8 と、 合成樹脂のような耐熱性且つ絶縁性の材料から なるキャ ッ プ 1 6 4 とを有する。 これらの部材 6 6、 6 7、 6 8、 1 6 4は、 捩子或いは嵌着対偶等の公知の接続構造に よつて互いに着脱可能に接続される。

キャ ップ 1 6 4には、 ケーシング 6 4の内部に空気を取込 むための複数の空気取込口 74が形成される。 これに対して、 マウスピース 6 8の端部には、 使用者が香味を吸引するため の吸引口 7 6が形成される。 空気取込口 7 4 と吸引口 7 6 と の間でケーシング 6 4内にガス流路 7 5が規定される。

伝熱チューブ 6 6の中心には、 軸方向に沿ってコイルヒ一 ター 1 7 2が配設される。 コイルヒーター 1 7 2はその回路 端子となる第 1及び第 2電気接点 1 7 4、 1 7 6に接続され る。 第 1電気接点 1 7 4は、 円板状で、 キャ ッ プ 1 6 4の端 面中心においてパイプ 1 6 2の外側に露出する。 第 1電気接 点 1 7 4は、 キャ ッ プ 1 6 4に固定され、 キャ ッ プ 1 6 4を 取外す際は、 ヒータ 1 7 2から切離される。 第 2電気接点 1

7 6は、 円筒形をな し、 伝熟チューブ 6 6の外側面に嵌込み 固定される。

コイルヒータ一を 1 7 2を覆うように、 中空円筒形の蓄熱 体 8 6が配設され、 その外側に、 使用者が吸引する香味等を 生成するための固体状原料の成形体 8 8が着脱可能に装着さ れる。 成形体 8 8は、 伝熱チューブ 6 6の内面との間に隙間 が形成されるような寸法に設定される。 従って、 空気取込口

7 4 と吸引口 7 6 との間のガス流路 7 5がこの隙間を通して 形成される。 蓄熱体 8 6及び成形体 8 8の材料と しては、 図

1図示の香味生成器具に関連して述べたようなものが使用可 能となる。 伝熱チューブ 66の外側面には環状溝 1 66が形成される。 パイプ 1 6 2が接続プラグ 1 3 2の挿入穴 1 3 8内の差込位 置にある時、 第 1電極 1 4 2の突起 1 44が溝 1 6 6内に侵 入し、 パイプ 1 6 2が係止される。 この時、 第 1電気接点 1 7 4は第 1電極 1 44とコ ンタ ク ト し、 また、 第 2電気接点 1 7 6は第 2電極 1 4 6の電極パッ ド 1 4 8と コ ンタク トす る o

また、 ケーシング 6 4上には、 合成樹脂のような耐熱性且 つ断熱性の材料からなるカバー 8 2がスライ ド可能に取付け られる。 カバー 82内にはコイルスプリ ング 84が配設され、 無負荷状態において、 カバー 8 2が伝熱チューブ 6 6を被覆 するように設定される。 しかし、 パイ プ 1 6 2が挿入穴 1 3 8内の差込位置に係止される時、 カバ一 8 2は、 コイルスプ リ ング 8 4の付勢力に杭して、 断熱チューブ 6 7を被覆する 位置へ突起 1 5 8により押出される。 これにより、 パイプ 1 62を挿入穴 1 3 8内の差込位置から離脱させ、 第 1及び第 2電極 1 4 2、 1 4 6と第 1及び第 2電気接点 1 7 4、 1 7 6とのコ ンタ ク トを切るための蓄勢力がパイプ 1 6 2に付与 される。

次に、 図 4図示の香味生成器具の操作について述べる。 先ず、 シガレツ トライ ターソケッ ト 1 2の装着穴 1 4内に 接続プラグ 1 3 2を装着すると共に、 接続プラグ 1 3 2の挿 入穴 1 3 8内にパイプ 1 62を差込んで、 図 4図示の状態と する。 この状態において、 装着穴 1 4の突起 2 2が接続ブラ グ 3 2の溝 1 5 2内に侵入し、 接続プラグ 1 3 2が装着位置 に係止される。 また、 挿入穴 1 3 8の突起 1 4 4がパイプ 1 6 2の溝 1 6 6内に侵入し、 パイプ 1 6 2が差込位置に係止 される。 カバー 8 2は、 突起 1 5 8により揷入穴 1 3 8外へ 押出され、 コイルスプリ ング 8 4は、 カバー 8 2内で圧縮さ れる。

接続プラグ 1 3 2及びパイプ 1 6 2が夫々装着位置及び差 込位置に置かれると、 装着穴 1 4内の第 1及び第 2端子 1 6、 1 8 と、 パイプ 1 6 2の第 1及び第 2電気接点 1 7 4、 1 7 6とが、 接続ブラグ 1 3 2の第 1及び第 2電極 1 4 2、 1 4 6を介して接続される。 このため、 パイプ 1 6 2のコイルヒ 一ター 1 7 2が給電され、 ヒータ一 1 7 2により蓄熱体 8 6 及び成形体 8 8が加熱される。 ヒーター 1 7 2が所定時間に 亘つ て所定温度を維持すると、 挿入孔 1 3 8のバイ メ タルか らなる突起 1 4 4が熱変形し、 パイプ 1 6 2の溝 1 6 6から 退避して外れる。 このため、 ノ イブ 1 6 2はコイルスプリ ン グ 8 4の蓄勢力の作用により差込位置から離脱し、 接続ブラ グ 1 3 2を置去り に して挿入穴 1 3 8から飛出す。

これによ り、 第 1及び第 2電極 1 4 2、 1 4 6 と第 1及び 第 2電気接点 1 7 4、 1 7 6 とのコ ンタ ク トが切られ、 コィ ルヒータ一 1 7 2に対する給電が断たれる。 また、 パイプ 1 6 2が挿入穴 1 3 8から飛出すため、 これを聴覚或いは視覚 で感知し、 パイプ 1 6 2の加熱終了を知るこ とができる。

次に、 接続プラグ 1 3 2からパイプ 1 6 2を取出し、 パイ プ 1 6 2を香味の吸引や疑似喫煙に供する。 カバー 8 2はコ ィルスプリ ング 8 4の作用により 自動的に伝熱チューブ 6 6 側に移動し、 伝熱チューブ 6 6を被覆する。 このため、 パイ プ 1 6 2を安全な状態で使用するこ とができる。 また、 成形 体 8 8 は、 蓄熱体 8 6の作用により、 長い時間に亘つて香味 発生温度に保持される。 このため、 パイプ 1 6 2は多数回の 吸込み動作まで吸引可能となる。 使用後の原料の成形体 1 8 8 はキヤ ッ プ 1 6 4を取外すこ とによ り交換するこ とができ なお、 図 4図示の香味生成器具においては、 バイ メ タルか らなる突起 1 4 4を感熱作動させるため、 伝熱チューブ 6 6 を熱伝導性の高い材料から形成している。 しかし、 突起 1 4 4の感熱性を高めれば、 チューブ 6 6 は熱伝導性のあま り高 く ない材料から形成するこ とができる。 また、 接続プラグ 1 3 2 自体に、 一定の条件下で突起 1 4 4を退避させる手段、 例えば、 ヒータ一と タイマーとの組合せ構造、 を配設した場 合は、 チューブ 6 6を断熱性の材料から形成するこ とができ る。 更に、 パイプ 1 6 2を手作業で接続プラ グ 1 3 2から弓 I 抜く ように した場合も、 チューブ 6 6を断熱性の材料から形 成するこ とができ、 この場合はスプリ ング 8 4を内蔵した力 バ一 8 2 も不要となる。

図 5 は本発明の更に別の実施の形態に係る香味生成物品及 び香味生成器具を示す概略図である。 この実施の形態は、 構 成上図 4図示の実施の形態と類似する。 従って、 図 5におい て図 4 と共通する部分には同一の符号を付して、 それらの詳 細な説明を省略する。

図 5図示の実施の形態においては、 コイルヒータ ー 1 7 2 が棒状の蓄熱体 8 6の周囲を巻回し、 また、 原料の成形体 8 8が中空円筒形でコイルヒーター 1 7 2を包囲する。 成形体 8 8 は、 伝熱チューブ 6 6の内面との間に隙間が形成されな いような寸法に設定される。 従って、 空気取込口 7 4 と吸引 口 7 6 との間のガス流路 7 5 は、 成形体 8 8の中央の貫通孔 を通して形成される。

図 5図示の香味生成器具の動作は、 基本的に図 4図示の香 味生成器具と同じとなる。 即ち、 これを要約すると、 先ず、 図 5図示の状態で、 パイプ 1 6 2内の蓄熱体 8 6及び成形体 8 8力く、 コイルヒーター 1 7 2により加熱される。 ヒータ一 1 7 2が所定時間に亘つて所定温度を維持する と、 挿入穴 1 3 8の突起 1 4 4が熱変形して退避し、 パイプ 1 6 2はコィ ルスプリ ング 8 4の蓄勢力の作用により差込位置から離脱し、 挿入穴 1 3 8から飛出す。 次に、 接続プラグ 1 3 2からパイ プ 1 6 2を取出せば、 パイプ 1 6 2を香味の吸引や疑似喫煙 に供するこ とができる。

図 6 は本発明の更に別の実施の形態に係る香味生成物品及 び香味生成器具を示す概略図である。 この実施の形態の香味 生成器具は、 接続プラグ 1 3 2を使用せず、 パイプ 1 6 2を 直接ソケッ ト 1 2、 例えばシガレツ ト ライターソケ ッ ト 1 2 に装着するように したこ とを特徵とする。 しかし、 パイプ 1 6 2 自体は図 4図示のそれと実質的に同じである。 従って、 図 6 において図 4 と共通する部分には同一の符号を付して、 それらの詳細な説明を省略する。

図 6図示の実施の形態においては、 パイプ 1 6 2がシガレ ッ ト ライ ターソケ ッ ト 1 2の装着穴 1 4内の装着位置にある 時、 第 1端子 1 6の突起 2 2が伝熱チューブ 6 6の外側面に は形成された環状溝 1 6 6内に侵入し、 パイプ 1 6 2が係止 される。 この時、 第 1電気接点 1 7 4 は第 1端子 1 6の凸部 1 7 とコ ンタ ク ト し、 また、 第 2電気接点 1 7 6 は第 2端子 1 8 により構成される突起 2 4を押し潰した状態で同突起 2 4 と コ ンタク 卜する。

パイプ 1 6 2が装着穴 1 4内の装着位置に係止される時、 カバー 8 2 は、 装着穴 1 4の入口を囲むケ一シング壁面によ り、 コイルスプリ ング 8 4の付勢力に抗して、 断熱チューブ 6 7を被覆する位置へ押出される。 これにより、 パイプ 1 6 2を装着穴 1 4内の装着位置から離脱させ、 第 1及び第 2端 子 1 6、 1 8 と第 1及び第 2電気接点 1 7 4、 1 7 6 とのコ ンタ ク トを切るための蓄勢力がパイプ 1 6 2に付与される。 図 6図示の香味生成器具の動作を要約する と、 先ず、 図 6 図示の状態で、 パイプ 1 6 2内の蓄熱体 8 6及び成形体 8 8 が、 コイルヒータ一 1 7 2により加熱される。 ヒーター 1 7 2が所定時間に亘つて所定温度を維持すると、 装着穴 1 4の 突起 2 2が熱変形して退避し、 パイプ 1 6 2 はコイルスプリ ング 8 4の蓄勢力の作用により装着位置から離脱し、 装着穴 1 4から飛出す。 次に、 シガレツ トライ ターソケ ッ ト 1 2力、 らパイプ 1 6 2を取出せば、 パイプ 1 6 2を香味の吸引や疑 似喫煙に供する こ とができる。

なお、 図 6図示の実施の形態においても、 図 5図示のよ う に、 コイルヒーター 1 7 2が棒状の蓄熱体 8 6の周囲を巻回 し、 また、 原料の成形体 8 8が中空円筒形でコイルヒーター 1 7 2を包囲するように変更する こ とができ る。

以上、 本発明を添付の図面に示す実施の形態を参照して述 ベたが、 本発明は、 その思想の範囲において、 図示の実施の 形態以外の種々態様で実施する こ とが可能である。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 香味の吸引を行なうための香味生成物品であって、 内部に空気を取込むための空気取込口と使用者が香味を吸 引するための吸引口とを有する と共に、 前記空気取込口と前 記吸引口との間にガス流路を形成するケーシ ングと、

前記ガス流路に露出するように前記ケーシ ング内に配設さ れた、 香味成分を含む香味生成媒体と、 前記香味生成媒体は 加熱される こ とによ り前記香味成分を放出するこ と と、

熱エネルギーを蓄積する と共に熱エネルギーにより前記香 味生成媒体を加熱するように前記ケ一シ ング内に配設された 蓄熱体と、

を具備する ことを特徵とする香味生成物品。

2 . 前記香味生成媒体は香味成分を含む固体状原料の成形 体からなり、 前記蓄熱体に隣接して配置されるこ とを特徴と する請求項 1 に記載の香味生成物 α

ππ c

3 . 前記ケ—シ ングが、 耐熱性且つ熱伝導性の材料からな ると共に前記蓄熱体を包囲するように配置された伝熱壁部と、 断熱性の材料からなる断熱壁部とを有し、 前記伝熱壁部は前 記空気取込口と前記断熱壁部との間に配置される一方、 前記 断熱壁部は前記伝熱壁部と前記吸引口との間に配置される こ とを特徴とする請求項 1 に記載の香味生成物品。

4 . 前記蓄熱体に熱エネルギーを供給するため、 前記ケー シ ング内に配設された加熱手段を更に具備する こ とを特徴と する請求項 1 に記載の香味生成物品。

5 . 前記加熱手段が電気ヒータからなるこ とを特徴とする 請求項 4 に記載の香味生成物品。

6 . 前記電気ヒ一夕に電気エネルギーを供給するための手 段を更に具備する こ とを特徴とする請求項 5 に記載の香味生 成物品。

7 . 香味の吸引を行なうための香味生成器具であって、 ( a ) 外部加熱機構と、 前記外部加熱機構は、

棒状体を受入れ且つ加熱するための揷入穴と、

前記挿入穴に臨むよ うに配設された加熱手段と、

を含むこ と と、

( b ) 前記外部加熱機構の前記挿入穴内に着脱可能に差込 まれる香味生成物品と、 前記香味生成物品は、

内部に空気を取込むための空気取込口と使用者が香味を吸 引するための吸引口とを有すると共に、 前記空気取込口と前 記吸引口との間にガス流路を形成する非燃焼性のケ一シ ング と、

前記ガス流路に露出するように前記ケーシ ング内に配設さ れた、 香味成分を含む香味生成媒体と、 前記香味生成媒体は 加熱される こ とにより前記香味成分を放出するこ と と、

熱エネルギーを蓄積する と共に熱エネルギーにより前記香 味生成媒体を加熱するよ うに前記ケ一シング内に配設された 蓄熱体と、 前記蓄熱体は、 前記外部加熱機構の前記挿入穴内 に前記香味生成物品が差込まれた時、 前記加熱手段から熱ェ ネルギーを供給されるように配置されるこ と と、

を具備する こ とを特徴とする香味生成器具。

8 . 前記香味生成媒体は香味成分を含む固体状原料の成形 体からなり、 前記蓄熱体に隣接して配置される こ とを特徴と する請求項 7 に記載の香味生成器具。

9 . 前記加熱手段が電気ヒー夕からなるこ とを特徴とする 請求項 7 に記載の香味生成器具。

1 0 . 前記ケ一シングが、 耐熱性且つ熱伝導性の材料から なる と共に前記接続プラグの前記加熱手段で加熱されるよ う に配置された伝熱壁部と、 断熱性の材料からなる断熱壁部と を有し、 前記伝熱壁部は前記空気取込口と前記断熱壁部との 間に配置される一方、 前記断熱壁部は前記伝熱壁部と前記吸 引口との間に配置される こ とを特徴とする請求項 7 に記載の 香味生成器具。

1 1 . 前記外部加熱機構の前記挿入穴内に対する前記香味 生成物品の着脱と、 前記電気ヒータのオン及びオフとを相関 させるための手段を更に具備するこ とを特徴とする請求項 7 に記載の香味生成器具。

1 2 . 香味の吸引を行なうための香味生成器具であって、

( a ) 外部電源機構と、 前記外部電源機構は、

棒伏体を受入れ且つ加熱するための挿入穴と、

電源に接続され且つ前記挿入穴に臨むように配設された第 1及び第 2端子と、

を含むこ と と、

( b ) 前記外部加熱機構の前記挿入穴内に着脱可能に差込 まれる香味生成物品と、 前記香味生成物品は、

内部に空気を取込むための空気取込口と使用者が香味を吸 引するための吸引口とを有する と共に、 前記空気取込口と前 記吸引口との間にガス流路を形成する非燃焼性のケ一シ ング と、

前記ガス流路に露出するように前記ケーシ ング内に配設さ れた、 香味成分を含む香味生成媒体と、 前記香味生成媒体は 加熱される こ とにより前記番味成分を放出するこ と と、

熱エネルギーを蓄積すると共に熱エネルギーにより前記香 味生成媒体を加熱するよ うに前記ケ一シ ング内に配設された 蓄熱体と、

前記蓄熱体に熱エネルギーを供給するため、 前記ケ一シ ン グ内に配設された電気ヒータ と、

前記ケーシ ング外に露出し、 前記電気ヒ一ターの回路端子 となる第 1及び第 2電気接点と、 前記第 1及び第 2電気接点 は、 前記外部電源機構の前記挿入孔内に前記香味生成物品が 差込まれた時、 前記第 1及び第 2端子に夫々 コ ンタ ク トする こ と と、

を具備する こ とを特徴とする香味生成器具。

1 3 . 前記香味生成媒体は香味成分を含む固体状原料の成 形体からなり、 前記蓄熱体に隣接して配置される こ とを特徴 とする請求項 1 2 に記載の香味生成器具。