WO1996031355A1

WO1996031355A1 - Feuille de transfert a couche autocollante et son utilisation

Info

Publication number: WO1996031355A1
Application number: PCT/JP1996/000886
Authority: WO
Inventors: Takeshi Ueno; Tatsuya Kita; Naoji Shibasaki
Original assignee: Dai Nippon Printing Co., Ltd.
Priority date: 1995-04-06
Filing date: 1996-04-01
Publication date: 1996-10-10
Also published as: DE69634970D1; US6040268A; US20020048663A1; EP1524130B1; EP1524130A1; US6730633B2; US6350508B1; DE69637281D1; EP1847405A1; EP0767077B1; DE69637281T2; DE69638143D1; EP0767077A4; EP1847405B1; EP0767077A1; DE69634970T2

Description

明細害接着層転写シートおよびその利用技術分野

本発明は接着層転写シート、特に被転写体への優れた接着性と、被画像形成体への優れた接着性又は接着層転写シートからの接着層の剥離性とを兼ね備えた接着層転写シートと、この接着層転写シートを用いた画像形法と画像形成物に関する。

背景技術

さらに本発明は接着層転写シート、特に被転写体に転写された接着層を介して被転写体を他の物に接着する際に仮接着と剥離を複数回行うことができる接着層転写シートと、この接着層転写シートを用いた画像形成方法、および、上記接着層転写シートを用いて形成される画像形成物とその中間体である中間画像形成物に関する。

従来より熱転写方式として、感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式が広く用いられている。このうち、感熱昇華転写方式は、色材として用いる昇華性染料をバィンダ樹脂に溶融あるいは分散させた染料層をプラスチックフィルム等の基材シ一卜に担持させた熱転写シー卜と、紙やプラスチックシート等の支上に画像受容層を設けた被画像形成体とを用いて、サーマルへッド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印加することにより、熱転写シート上の染料層中に含まれる昇染料を被画像形成体上の画像受容層中に移行させて画像を記録する方法である。この感熱昇華転写方式は、熱転写シートに印加するエネルギー量によってドット単位で染料の移行量を制御できるため、濃度階調による階調再現が可能である。また、使用する色材が染料であるため、記録される画像は透明性があり、複数の染料層を用いて色を重ねた際の中間色の再現性に優れている。した力くつてイェロー、マゼン夕、シアンの 3色あるいはこれにブラックを加えた 4 色の熱転写シートを用いて被転写体上にこれらの 3色あるいは 4色を重ねて記録することにより、高画質のフルカラー画像の言 Ξϋか可能である。

このような感熱昇華転写方式を用いた画像形成方法では、画像受容層を備えた中間転写媒体に一旦画像を形成し、画像が形成された画像受容層を被画像形成体上に転写することにより、種々の形状の被画像形成体への画像形成力 <可能となる。しかしながら、このような中間転写媒体を用いた画像形成においては、画像受容層と被画像形成体の画像形成面の接着性が十分ではなレ、場合があり、この場合は、接着層を介して画像受容層を被画像形成体に転写することが望ましい。

発明の開示

上述のような被画像形成体への画像受容層の転写に用、る接着層の形成法として、本発明においては接着層転写シートの使用を提案する。すなわち、本発明の基本となる接着層転写シートは、基材シート上に接着層を設けたものであり、接着靥側を画像受容層に重ねた状態で基材シート側から熱圧着することにより、中間転写媒体の画像受容層上に接着層を転写するものである。

ところで、転写した接着層は中間転写媒体の画像受容層に直接触れるため、接着層の材料として、画像受容層を構成する樹脂と接着し易いものや、画像受容層に形成されている画像の染料がにじまないものを選択する必要があり、材料選定の制約が大きいという問題がある。また、画像受容層と接着し易い接着層は、一般に紙等の被画像形成体と接着し難、ものが多く、この点でも接着層の材料選定に制約がある。さらに、被画像形成体が紙等の繊維目を有するものである場合、接着層を介して画像受容層を被画像形成体に転写すると、接着層が被画像形成体にしみ込み、得られた画像面に被画像形成体の繊維目が現れてしまうという問題もめる。また、接着層転写シ一トは、基材シートと接着屡との剥離性力良好であること力重要である。転写形成された接着層の厚み力所望の厚みよりも薄かったり、転写形成された接着層の表面平滑性が悪い場合においては、被画像形成体に転写された画像受容層の接着力《不十分となつたり、画像受容層に凹凸が生じて画像品質の低下を来す。

また、このように接着層を転写形成した画像受容層を、この接着層を介して被画像形成体に転写する場合、あるいは、接着層を転写形成した被画像形成体に、この接着層を介して画像受容層を転写する場合、画像受容層と被画像形成体との転写位置合わせを行う必要がある。この点、接着層転写シートにより転写形成できる接着層は、画像受容層あるいは被画像形成体が一度接触して接着すると、剥離して再度接着させることができなくなる可能性がある。このため、画像受容層と被画像形成体とを数回させながら位置合わせを行うことが不可能となり、被画像形成体への画像受容層の転写時における位置合わせ作業の大きな制約となる。

本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、被転写体（中間転写媒体）への接着性に優れ、染料のにじみがなく、かつ、被画像形成体への接着にも儍れ、被画像形成体へのみ込みのない接着層の転写が可能な接着層転写シートと、このような接着層転写シートを用いた画像形成方法と画像形成物を提供することを目的とする。

また本発明は、所定の厚みで形成された接着層の剥離性が極めて良好であり、均一な厚みで、かつ、表面平滑性の高い接着層の転写形成が可能な接着層転写シートを提供することを目的とする。

更に本発明は、被転写体への接着層の転写接着性に優れ、力、つ、この接着層を介して被転写体を他の物体に接着する際の位置決定にお t、て、仮接着と剥離を複数回行うことができるような接着層転写シートと、この接着層転写シー卜を用いることにより品質の高い画像形成カ坷能な画像形法と、上記接着層転写シ一トを用いて形成される画像形成物および中間体である中間画像形成物を提供することを目的とする。

本発明による接着層転写シートは、基本的には、基材シート上に接着層が剥離可能に設けられてなる。

さらに、本発明による接着層転写シートは、上述した技術的課題を達成するための改良された接着層転写シートを包含するものである。

すなわち、本発明の接着層転写シートは、基材シートと、該基材シートの一方の面の少なくとも一部に接着層と介在層とをこの順に積層して備え、前 tas材シ一トと前記接着層の間において剥離可能にしたことを特徴とする。

また、本発明の接着層転写シートは、前記介在層のガラス転移点が 5 0〜1 1 5 °Cの範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5 ~ 1 0 0。Cの範囲であり、前記介在層のガラス転移点が前記接着層のガラス転移点よりも高いような構成、前記介在層および前記接着層の少なくとも一方がフィラーを含有するか、あるいは前記基材シートの他の面に背面層を形成したものである。

本発明の画像形成方法は、感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、該画像受容層と上記の接着層転写シー卜の介在層とが当接するように前記中間転写媒体と前記接着層転写シートとを重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによって、前記画像受容層上に前記介を介して前記接着層を転写し、その後、前記中間転写媒体上の前記接着層と当接するように被画像形成体を重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによって、前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる。

さらに、本発明の画像形成物は、披画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に接着雇と介在層とをこの順に積層して備え、前記介在層上に感熱昇華転写方式により画像が形成された画像受容層を有することを特徴としている。また、本発明の画像形成物は、前記介在層のガラス転移点が 5 0〜1 1 5ての範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜1 0 0 の範囲であり、前記介 ¾ ^のガラス転移点力 <前記接着層のガラス転移点よりも高いか、あるいは、前記介在層および前記接着層の少なくとも一方がフィラーを含有することを特徴としている。

基材シート上に設けられた接着層は、その上に介在層を備え、この介在層は接着層が転写される被転写体との良好な接着性と染料のにじみ防止作用をなすので、接着層の披転写体への転写が極めて良好であり、かつ、接着層は被画像形成体との接着性やしみ込み防止を可能とする特性に重点をおいたものとすることができ、これにより、介在層による披転写体への良好な転写性と、接着雇による被画像形成体への良好な転写性が発現される接着層転写シ一トが可能となる。

更に本発明の接着層転写シートは、基材シートと、該基材シー卜の一方の面の少なくとも一部に剥離層と接着層とをこの順に積層して備え、前記基材シートと前記剥離層の間において剥離可能であり、前記剥離層のガラス転移点は前記接着層のガラス転移点よりも高いような構成とした。

また、本発明の接着層転写シートは、前記介在層のガラス転移点が 5 C！〜 1 1 5 °Cの範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜1 0 0 °Cの範囲であるような構成、前記剥離層および前記接着層の少なくとも一方がフィラーを含有するような構成、あるいは、前記基材シートの他の面に背面層を形成したような構成とした。

本発明の画像形成方法は、感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、被画像形成体に上記のいずれ力、の接着層転写シートの接着層力当接するように重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによって、前記被画像形成体上に前記剥離層とともに前記接着層を転写し、その後、前記剥離層と前記画像受容層とが当接するように前記被画像形成体と前記中間転写媒体を重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによつて、前記剥離層と前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写するような構成とした。

さらに、本発明の画像形成物は、被画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に接着層と剥離層とをこの順に積層して備え、前記剥離層のガラス転移点は前記接着層のガラス転移点よりも高いとともに、前記剥離層上に感熱昇華転写方式により画像が形成された画像受容層を有するような構成とした。

また、本発明の画像形成物は、前記剥離層のガラス転移点が 5 0〜1 1 5 の範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜 7 0ての範囲であるような構成、あるいは、前記剥離層および前記接着層の少なくとも一方力く、フィラーを含有するような構成とした。

基材シート上に剥離層を介して接着層力設けられており、剥離層は、そのガラス転移点が接着層のガラス転移点よりも高いため、接着層を転写する際に、基材シートと剥離層との間で良好な剥離力《生じ、接着層は基材シートとの剥離性を有する必要がなく、被転写体との高い接着性を有することができ、また、剥離層は転写された接着層の表面に位置し、被転写体への接着層の浸透が生じても良好な表面性を維持する。

更に本発明は基材シートと、該基材シー卜の一方の面の少なくとも一部に ¾Ι 層と接着層とをこの順に積層して備え、前記輕層と前記接着層の間にお t、て剥離可能であるような構成とした。

また、本発明は、前記 SI 層に離型剤を含有させたような構成とし、この SI 剤をシリコーン化合物とした構成とし、また、前記接着層を 2層以上の接着層が穣層された構成とし、さらに、前記基材シートの他の面に背面層を形成したような構成とした。接着雇は、基材シート上に ¾Ϊ 層を介して設けられており、 ίΙ 層は接着層を適度に保持するとともに、接着層の接着性能を低減させることなく転写時には接着層との間で良好な SI 作用をなすため、接着層は基材シート側に残ることなく均一な厚みで転写される。

更に本発明の接着層転写シートは、基材シートと、該基材シー卜の一方の面の少なくとも一部に弱粘着性の接着層を剥離可能に備えるような構成とした。また、本発明の接着層転写シートは、前記接着層上に介在層を備える構成、前記接着層および前記介在層の少なくとも一方にフィラーを含有させた構成、前記基材シートと前記接着層との間に剥離層を備え、該剥離層と前 tea材シートとの間で剥離可能であるような構成、前記剥離層のガラス転移点を前記接着層のガラス転移点よりも高いものとした構成、あるいは、前 § 材シートの他の面に背面層を形成したような構成とした。

本発明の画像形成方法は、感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、該画像受容層と上記のいずれかの接着層転写シートの接着層あるいは介在層とが当接するように前記中間転写媒体と前記接着層転写シートとを重ね、転写手段により熱および zまたは圧を加えることによって、前記画像受容層上に前記接着層を転写し、その後、前記中間転写媒体上の前記接着層の弱粘着性を利用して前記中間転写媒体と被画像形成体とを重ねて位置台わせを行い、次いで、前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写するような構成とした。

また、本発明の画像形成方法は、感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、被画像形成体に上記のいずれ力、の接着層転写シー卜の接着層が当接するように重ね、転写手段により熱およびまたは圧を加えることによって、前記被画像形成体上に前記接着層を転写し、その後、前記被画像形成体上の前記接着層の弱粘着性を利用して前記被画像形成体と前記中間転写媒体を重ねて位置合わせを行い、次いで、前記接着層を介して前記画像受容屬を前記被画像形成体に転写するような構成とした。

本発明の中間画像形成物は、剥離可能な画像受容層を備えた中間転写媒体と、前記画像受容層に感熱昇華転写方式により形成された画像と、前記画像受容層の少なくとも画像形成領域上に設けられた弱粘着性の接着層とを備えるような構成とした。また、本発明の中間画像形成物は、前記画像受容層と前記接着層との間に介在層を備えるような構成、前記接着層および前記介在層の少なくとも一方にフィラーを含有するような構成とした。

本発明の中間画像形成物は、被画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に設けられた弱粘着性の接着層とを備えるような構成とした。また、本発明の中間画像形成物は、前記接着層上に剥離層を備え、該剥離雇のガラス転移点を前記接着層のガラス転移点よりも高くしたような構成とした。

さらに、本発明の画像形成物は、披画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に設けられた接着層と、前記接着層上に感熱昇華転写方式により画像が形成された画像受容層を有するような構成とした。

また、本発明の画像形成物は、前記画像受容層と前記接着層との間に介在層を備えるような構成、前記接着層および前記介在層の少なくとも一方にフィラーを含有させた構成とした。

また、本発明の画像形成物は、前記画像受容層と前記接着層との間に剥離層を備え、該剥離層のガラス転移点を前記接着層のガラス転移点よりも高くしたような構成とした。

基材シート上に設けられた接着層は弱粘着性を有するので、被転写体に転写された接着層も弱粘着性を示し、これにより、この接着層を介して被転写体を他の物体に転写する際に、接着層を他の物体に一度接触させても、その後、剥離して再度接着することができ、さらに、接着餍上に形成された介在層は接着層力転写される被転写体（例えば、画像受容層を備えた中間転写媒体）との良好な接着性と染料のにじみ防止作用をなすので、接着層の被転写体への転写が極めて良好となり、また、基材シートと接着層との間に形成された剥離層は基材シートとの間で良好な剥離を生じ、かつ、転写された接着層の表面に位置し、被転写体（例えば、紙等の被画像形成体）への接着層の浸透力〈生じても良好な表面性を維持する。これにより、接着層を被転写体である中間転写媒体ある、は被画像形成体に転写し、その後、中間転写体と被画像形成体との位置合わせを、接着層の弱粘着性を利用して容易に行うことができる。

ここで、本発明における上述した用語の意味について説明する。本発明において、「接着層」という場合、主として被画像形成体に対する接着性を付与する層を意味する。「介在層」ならびに「剥離層」という用語は、いずれも中間転写媒体に対する接着性を付与する点では、第 2の接着層として機能する雇を意味する。ただし、接着層転写シート上の「介在層」は、中間転写媒体の受容層上に「接着層」とともに転写される。これに対して、「剥離層」は、受容層が転写される前に、被画像形成体上に接着層とともに転写される。した力つて、「介在層」と「剥離層」は転写される対象が異なる点で夫々の用語力 <使い分けられている点に留意されるべきである。

図面の簡単な説明

図 1， 2， 5, 6, 7, 10, 11, 12, 13, 14, 15， 16, 17, 22および 23は、各々、本発明による接着層転写シー卜の実施態様を示す概略断面図である。

図 3A〜3 C、図 4A〜4C、図 8A〜8C、図 9A〜9 C、図 18A〜18 C、図 19 A〜l 9 C、図 20A〜20 Cおよび、図 21 A〜21 Cは、各々、本発明による画像形成方法の実施例を示す断面図である。発明を n¾feするための最良の形態

第 1の態様

図 1は本発明の接着層転写シー卜の第一の態様の実施例を示す概略断面図である。図 1において、接着層転写シート 1は、基材シート 2と、この基材シート 2 上に剥離可能に設けた接着層 3と、接着層 3上に設けられた介在層 4を備えている。本発明の接着層転写シート 1は、このように基材シート 2と剥離可能な接着層 3の上に、さらに介在層 4力設けられていることを特徴とする。

このような本発明の接着層転写シート 1の構成によって、介在層 4に被転写体への良好な接着性や染料にじみ防止性等を付与し、この介在層 4により被転写体 (中間転写媒体）へ接着層 3を転写し、かつ、接着層 3には、転写後の被画像形成体への良好な接着性としみ込み防止性等を付与することができ、従来の接着層転写シートの接着層に要求される種々の特性を、接着層 3と介在層 4とに分担させることができる。したがって、仮に接着層 3力被画像形成体へしみ込む場合があっても、介在層 4が存在することによつて被画像形成体の表面状態が画像面に現れることが防止され、接着層 3の材料選定の幅が（当然、介在層 4の材料選定の幅も）拡大し、種々の要求特性を安定して発現できる接着層転写シートが可能となる。

このような接着層転写シートを構成する接着層 3は、加熱により接着性を発現する材料を選択することが好ましく、例えば、熱可塑性の合成樹脂、天然榭脂、ゴム、ワックス等を用いて形成することができる。より具体的には、ェチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリ α—メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル等のァクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、ポリビニルプチラール、ポリビニルァセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレン一ァクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、粘着性付与剤としてのロジン、口ジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソプチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブ夕ジェンゴム、ブタジェンァクリロニトリルゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化ォレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体等が挙げられる。

接着層 3は上記のような材料の 1種あるいは 2種以上よりなる組成物により形成することができ、厚さは要求される接着性能および操作性等を考盧して設定できる力く、通常は 0. l〜2 0 0 // m カ《好ましい。

また、この接着層 3上に設けられる介在層 4は、被転写体（中間転写媒体）の画像受容層に形成された染料画像と直接接触するため、染料がにじまない樹脂を使用して形成する。した力つて、染料受容層として通常使用される樹脂を介在層の形成樹脂として使用すること力好ましレ、。

また、被画像形成体として紙を使用した場合、接着層 3力《紙にしみ込むことがあるカ^ 介在層 4をガラス転移点の高い樹脂によって形成しておくことにより、介在層 4は紙へ浸透せず、紙目が介在層 4の表面に現れるのを防止することがでさる ₀

したがって、介在層 4を形成する樹脂としては、接着層 3を形成する樹脂よりもガラス転移点の高い樹脂を選択すること力 <好ましい。例えば、介在層 4を形成する樹脂を、ガラス転移点が 5 0〜 1 1 5 °C、好ましくは 6 0〜9 0 °Cの樹脂とし、また、接着層 3を形成する樹脂を、ガラス転移点が 3 5〜 1 0 0 °C、好ましくは 3 5〜7 0 °C、更に好ましくは 4 5〜6 5 °Cの樹 S旨とすることができる。このような介在層 4を形成する樹脂の具体例としては、塩化ビュル樹脂、塩化ビニルー詐酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリビニルァセタール、ポリメタクリル酸メチル等力挙げられる。

接着層 3の形成樹脂と、介在層 4の形成樹脂との好ましい組み合わせとしては、下記のような組み合わせを挙げることができる。

(接着雇 3 ) (介在層 4 )

ポリアミド觀 Z 塩ィ匕ビニルー醉酸ビニル共重合体ポリアクリル酸ェチル / ポリエステル樹脂

ポリビニルプチラール / ポリビニルァセタール

エチレンァクリル酸共重合体ポリメタクリル酸メチル

ポリ塩素化ォレフイン Z ポリ塩化ビニル

介在層 4の厚さは、要求される特性、例えば、被転写体（中間転写媒体）との接着性や染料にじみ防止性、および、操作性等を考慮して設定できるが、通常は 0. 1〜2 0 0 / mg¾力く好ましい。

本発明では、上述の接着層 3や介在層 4に、転写時の箔切れ向上のためにフィラーを添加すること力く好ましい。この場合、使用するフイラ一としては、公知の有機系または無機系のフィラーが使用できる。例えば、有機系フイラ一としては、アクリル系フイラ一、ナイロン系フイラ一、テフロン系フイラ一、ポリエチレンワックス等力く使用でき、無機系フイラ一としては、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカや酸化亜鉛、酸化錫等の各種金属酸化物微粒子が使用できる。

上記のフィラーの粒径は、 0. 0 5〜： L 0 u mの範囲力く好ましく、また、接着層 3または介 ¾® 4を形成する樹脂 1 0 0重量部に対するフィラーの配合比率は、 1 0〜 3 0 0重量部の範囲が好まし L、。

上記の接着層転写シート 1を構成する基材シー卜 2としては、従来の接着雇転写シートに使用される基材シ一トを用いることができる。好ましい基材シートの具体例は、グラシン紙、コンデンサー紙、パラフィン紙などの薄紙、ポリエチレンテレフ夕レート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフエ二レンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテン、アイオノマー等のプラスチックの延伸あるいは未延伸フィルムや、これらの材料を積層したものが挙げられる。この基材シート 2の厚さは、強度および耐熱性等力 <適切になるように材料に応じて適宜選択することができる力通常は 1〜1 0 O jcz m程度のものが好ましく用いられる。

尚、上記の本発明の接着層転写シートでは、基材シートと接着層との間に離層を設けてもよい。この場合、 SI 層は熱可塑性樹脂であるポリメ夕クリル酸メチル、ポリメタクリル酸ェチル、ポリアクリル酸ブチル等のァクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビ二ルブチラール、ポリビニルァセタール等のビニル系樹脂、ェチルセルロース、ニトロセルロース、齚酸セルロース等のセルロース誘導体、あるいは熱硬化性榭脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル榭脂、ポリウレタン系樹脂、ァミノアルキッド樹脂等から形成される層である。

これらの熱可塑性樹脂のみでは、離型層の離型効果が不十分な場合には、離型層に離型剤を添加することが好ましい。剤としては、シリコーン化合物、ヮックス類、メラミン樹脂、フッ素系樹脂、タルク、シリカの微粉末や、界面活性剤や金属セッゲン等の滑剤等力使用できる力特に、シリコーン化合物が好ましく使用できる。シリコーン化合物の具体例としては、ジメチルシリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、ァミノ変性シリコーンオイル等のシリコーンオイル、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等とシランカツプリング剤との反応ィ匕合物、シリコーンゴム、シリコーンコンパウンド、シリコーンワックス等を挙げることができる。このような離型剤は、接着層 3に添加しても離型効果の向上力図れる力接着層 3と紙とを接着する場合、接着層 3の接着性能の低下を来してしまうため、上述のように ¾t¾素に醒剤を添加すること力好ましい。

このような離型層は、バインダ樹脂からなる塗布液、あるいは、バインダ榭脂に讎型剤を含有させた塗布液を、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の方法で基材シート 2上に塗布して形成することができ、その厚みは 0. 0 5〜5 // m力《好ましい。

また、本発明の接着層転写シートは、図 2に示されるように基材シート 2の一方の面に接着層 3と介在層 4を備え、他方の面に背面層 5が形成されたものであつてもよい。この背面層 5は、接着雇 3および介在層 4を被転写体に転写する際、サーマルへッド等の加熱デバイスと基材シート 2との熱融着を防止し、走行を滑らかに行う目的で基材シート 2に設けられている。この背面層 5に用いる樹脂としては、例えば、ェチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、醉酸セルロース、詐酷酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルプチラール、ポリビニルァセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系横脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸ェチル、ポリアクリルァミド、アクリロニトリル一スチレン共重合体等のアクリル系榭脂、ポリアミド榭脂、ポリビニルトルエン榭脂、クマロンインデン榭 J!旨、ポリエステル系樹脂、ポリウレ夕ン榭脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物が用いられる。背面層 5の耐熱性をより高めるために上記の樹脂のうち、水酸基系の反応性基を有している樹脂を使用し、架橋剤としてポリイソシァネート等を併用して、架橘樹脂層とすることが好ましい。

さらに、サーマルへッドとの揩動性を付与するために、背面層 5に固形あるいは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性をもたせてもよい。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、ノ、。ラフィンワックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、ァニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用いることができる。背面層 5に含有される滑剤の量は 5〜5 0重量％、好ましくは 1 C！〜 3 0重量％である。このような背面層 5の厚みは 0. 1〜； L 0 /i m程度、好ましくは 0. 5〜5 m程度とすることができる。

次に、本発明の接着層転写シートを用いた画像形成方法の一例を、図 3および図 4を参照しながら説明する。

まず、感熱昇華転写方式の熱転写シ一ト 2 1の染料層 2 3と中間転写媒体 3 1 の画像受容層 3 3と力《接するように重ね、サーマルへッド 1 1とプラテンローラ 1 2との間を通過させ、サーマルヘッド 1 1とプラテンローラ 1 2で圧接し、サ一マルへッド 1 1を画像データに応じて発熱させる（図 3 A) 。これにより、染料層 2 3層中に含まれる昇華性染料を中間転写媒体 3 1の画像受容層 3 3に移行させて画像 Aを形成する（図 3 B ) 。図示例では、熱転写シート 2 1は、基材シ一ト 2 2の一方の面に染料層 2 3を備え、他方の面に背面層 2 4を備えるものである。また、中間転写媒体 3 1は、基材シート 3 2上に画像受容層 3 3を備えている。

次に、画像 A力形成された中間転写媒体 3 1の画像受容層 3 3に接着層転写シ一卜 1の介在層 4力《接するように重ね、サーマルへッド 1 1とプラテンローラ 1 2との間を通過させ、サーマルヘッド 1 1とプラテンローラ 1 2で圧接し、サーマルヘッド 1 1を発熱させる（図 3 C) 。これにより、基材シート 2と接着層 3 との間で剥離が生じ、介在層 4を介して接着層 3が被転写体である中間転写媒体 3 1の画像受容層 3 3上に転写される（図 4 A) 。この接着層 3の転写では、上述のように、介在層 4が画像受容層 3 3への良好な接着性や染料にじみ防止性等を備えているため、接着層 3にこのような特性を付与させる必要はない。

次いで、中間転写媒体 3 1の接着層 3形成側と被画像形成体 4 1とを重ねて、ヒートローラ 1 5とプラテン 1 6とによって熱圧着する（図 4 B) これにより、中間転写媒体 3 1の画像受容層 3 3が接着層 3を介して被画像形成体 4 1に転写され、被画像形成体 4 1に画像 ΑΛ《転写形成されて、本発明の画像形成物 4 0が得られる（図 4 C) 。このように、本発明の画像形成物 4 0は、被画像形成体 4 1と、該画像形成体の所望の箇所に接着層 3と介在層 4とをこの順に積層して備え、介在層 4上に画像八カ<形成された画像受容層 3 3を有するような構成である。上記の被画像形成体 4 1への画像受容層 3 3の転写では、接着層 3に被画像形成体 4 1への良好な接着性が付与されており、画像受容層 3 3と被画像形成体 4 1との接着性は極めて高く、また、仮に接着層 3の披画像形成体 4 1へのしみ込みが生じても、上述のように介在層 4にはしみ込み防止性等が付与されているため、被画像形成体 4 1の表面状態が画像 Αに現れて画像品質の低下を来すことはない。

尚、被画像形成体 4 1上に形成される画像 Aは、中間転写媒体 3 1の画像受容層 3 3に形成した画像 Aと鏡像関係となるので、画像や文字、記号は予め逆転像として形成しておく必要がある。

また、上述の本発明の画像形成方法において使用される中間転写媒体 3 1は、基材シート 3 2上に画像受容層 3 3力 <設けられた構成のものである力基材シ一卜 3 2と画像受容層 3 3との間に剥離性保護層を設けた構成であってもよい。この剥離性保護層は、本発明の接着層転写シー卜の剥離層と同様にして形成することができ、その厚みは、例えば、乾燥時で 2〜3 gZn^ 程度とすることができる。このような剥離性保護層を設けた場合、画像受容層 3 3の転写に際し、この剥離性保護層も画像受容層 3 3とともに転写され、転写後は画像受容層 3 3を保護する層としての作用をなすことになる。上述の本発明の接着層転写シー卜の実施例は、いずれも基材シー卜の一方の面のほぼ全面に接着層と介在層を備えるものであるが、本発明の接着層転写シートはこれに限定されるものではない。例えば、図 5に示されるように基材シート 2 上に接着層 3と介在層 4との積層体と、染料層 7 Y、染料層 7 Μ、染料層 7 と力 <面順次に形成された接着層転写シート（接着層一体型熱転写シート） Γ としてもよい。このような接着層一体型熱転写シートを用いれば、上述のような画像形成において、染料層の転写により中間転写媒体の画像受容層に画像を形成した後、そのまま画像形^のサーマルへッドを用いて連続的に接着層を画像受容層上に転写形成することができる。

第 2の態様

図 6は本発明の接着層転写シー卜の第 2の態様の一実施例を示す概略断面図である。図 6において、接着層転写シート 1 0 1は、基材シート 1 0 2と、この基材シート 1 0 2上に剥離層 1 0 3を介して設けられた接着層 1 0 4を備えている。本発明の接着層転写シート 1 0 1は、このように基材シ一ト 1 0 2と接着層 1 0 4との間に剥離層 1 0 3力設けられており、この剥離層 1 0 3のガラス転移点が接着層 1 0 3のガラス転移点よりも高いことを特徴とする。

また、接着層転写シート 1 0 1を構成する剥離層 1 0 3は、ガラス転移点力接着層 1 0 4のガラス転移点よりも高い樹脂を含有する層である。このような剥離層 1 0 3を構成する樹脂としては、ガラス転移点が 5 0〜1 1 5 °Cの範囲、好ましくは 6 0〜9 0 °Cの範囲にあるような樹脂から選択することができる。具体的には、塩化ビニル樹脂、塩化ビニルー醉酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリビニルァセタール、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂を挙げることができ、これらの樹脂を単独、あるいは組み合わせて使用することができる。

剥離層 1 0 3の形成樹脂と、接着層 1 0 4の形成樹脂との好ま 1^い組み合わせとしては、下記のような組み合わせを挙げることができる。 (剥離層 1 0 3 ) (接着層 1 0 4) 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体 Z ポリアミド楗脂

ポリエステル樹脂 Z ポリアクリル酸ェチル

ポリビニルァセタール / ポリビニルプチラール

ポリメタクリノレ酸メチル / エチレンアクリル酸共重合体ポリ塩化ビニル Z ポリ塩素化ォレフイン

このような剥離層 1 0 3は、樹脂塗布液をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の方法で基材シート 2上に塗布して形成することができ、その厚みは 0. 5〜2 0 mが好ましい。さらに、接着層転写シート 1 0 1を構成する接着層 1 0 4は、上記の剥離層 1 0 3のガラス転移点よりも低いガラス転移点を有するものであり、第一の態様の例の接着層と同様のものが使用できる。

本発明では、上述の剥離層 1 0 3や接着層 1 0 4に、転写時の箔切れ向上のためにフィラーを添加することが好ましい。この場合、使用するフイラ一としては、第一の態様の実施例において接着層や介在層に用いたフィラーと同様の種類、粒径、配合比率のものを用いることができる。

また、剥離層 1 0 3に離型剤を添加することによって、基材シート 1 0 2との剥離がより容易となり、抜けや欠けを生じることなく転写することができる。離型剤としては、シリコーン化合物、ワックス類、メラミン樹脂、フッ素系横脂、タルク、シリカの微粉末や、界面活性剤や金属セッケン等の滑剤等が使用できるが、特に、シリコーン化合物が好ましく使用できる。

また、本発明の接着層転写シートは、図 7に示すように、基材シート 1 0 2の一方の面に剥離層 1 0 3と接着層 1 0 4を備え、他方の面に第 1の態様の実施例と同様の背面層 1 0 5が形成されたものであってもよい。

次に、本発明の接着層転写シートを用いた画像形成方法の一例を、図 8および図 9を参照しながら説明する。

まず、感熱昇華転写方式の熱転写シート 1 2 1の染料層 1 2 3と中間転写媒体

1 3 1の画像受容層 1 3 3と力く接するように重ね、サーマルへッド 1 1 1とブラテンローラ 1 1 2との間を通過させ、サーマルへッド 1 1 1とプラテンローラ 1

1 2で圧接し、サーマルへッド 1 1 1を画像データに応じて発熱させる（図 8 A) 。これにより、染料層 1 2 3層中に含まれる昇華性染料を中間転写媒体 1 3 1の画像受容層 1 3 3に移行させて画像 Aを形成する（図 8 B) 。図示例では、熱転写シート 1 2 1は、基材シート 1 2 2の一方の面に染料層 1 2 3を備え、他方の面に背面層 1 2 4を備えるものである。また、中間転写媒体 1 3 1は、基材シート 1 3 2上に画像受容層 1 3 3を備えている。

次に、被転写体である被画像形成体 1 4 1に接着層転写シー卜 1 0 1の接着層 1 0 4力く接するように重ね、ヒートローラ 1 1 5とプラテン 1 1 6とによって熱圧着する（図 8 C) 。これにより、接着層転写シート 1 0 1の基材シート 1 0 2 と剥離層 1 0 3との間で剥離が生じ、接着層 1 0 4が剥離層 1 0 3とともに被画像形成体 1 4 1上に転写される（図 9 A) 。

次に、上述のように画像 Aが形成された中間転写媒体 1 3 1の画像受容層 1 3 3と被画像形成体 1 4 1上の剥離層 1 0 3とを重ね、ヒートロール 1 1 5とブラテン 1 1 6とによって熱圧着する（図 9 B) 。これにより、中間転写媒体 1 3 1 の画像受容層 1 3 3が剥離層 3および接着層 1 0 4を介して被画像形成体 1 4 1 に転写され、被画像形成体 1 4 1に画像 Aが転写形成されて、本発明の画像形成物 1 4 0が得られる（図 9 C) 。

尚、被画像形成体 1 4 1上に形成される画像 Aは、中間転写媒体 1 3 1の画像受容層 1 3 3に形成した画像 Aと鏡像関係となるので、画像や文字、記号は予め逆転像として形成しておく必要がある。

上述の本発明の接着層転写シー卜の実施例は、いずれも基材シー卜の一方の面のほぼ全面に剥離層と接着層を積層して備えるものであるカ^ 本発明の接着層転写シートはこれに限定されるものではない。例えば、図 1 0に示されるように基材シート 1 0 2上に剥離層 1 0 3と接着層 1 0 4との積層体と、画像受容層 1 0 8と力面順次に形成された接着層転写シート（接着層一体型中間転写媒体） 1 0 Γ も可能である。このような接着層一体型中間転写媒体 1 0 Γ を用いれば、まず、被画像形成体の画像形成面に転写手段を用いて剥離層 1 0 3と接着層 1 0 4を転写形成した後、同じ転写手段を用いて画像受容層 1 0 8をその表面に形成された画像とともに被画像形成体に転写することができる。

第 3の態様

図 1 1は本発明の接着層転写シー卜の第 3の態様の実施例を示す概略断面図である。図 1 1において、接着層転写シート 2 0 1は、基材シート 2 0 2と、この基材シート 2 0 2上に ¾I 層 2 0 3を介して設けられた接着層 2 0 4を備えている。本発明の接着層転写シート 2 0 1は、このように基材シート 2 0 2と接着層 2 0 4との間に離型層 2 0 3力く設けられていることを特徴とする。

接着雇転写シー卜 2 0 1を構成する離型層 2 0 3は、熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ェチル、ポリアクリル酸ブチル等のァクリル系樹脂、ポリ詐酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルプチラール、ポリビニルァセタール等のビニル系樹脂、ェチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、アルィハ熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル栴脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキッド樹脂等から形成される層である。

これらの熱可塑性樹脂のみでは、 SI 層 2 0 3の離型効果が不十分な場合には、 ¾t 層 2 0 3に ¾IS剤を添加すること力好ましい。離型剤としては、シリコーン化合物、ワックス類、メラミン樹脂、フッ素系樹脂、タルク、シリカの微粉末や、界面活性剤や金属セッケン等の滑剤等が使用できるが、特に、シリコーン化合物が好ましく使用できる。シリコーン化合物の具体例としては、ジメチルシリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、ァミノ変性シリコーンオイノレ等のシリコーンオイル、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等とシランカツプリング剤との反応化合物、シリコーンゴム、シリコーンコンパウンド、シリコーンワックス等を挙げることができる。このような SUM剤は、接着層 4に添加しても ¾I 効果の向上が図れる力《、接着層 2 0 4と紙とを接着させる場合、接着層 2 0 4の接着性能の低下を来してしまうため、上述のように層 2 0 3に剤を添加すること力く好ましい。このような離型層 2 0 3は、バインダ樹脂からなる塗布液、あるいは、バインダ樹脂に離型剤を含有させた塗布液を、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコ一ティング法等の公知の方法で基材シート 2 0 2上に塗布して形成することができ、その厚みは 0. 0 5〜5 力く好ましい。本発明の接着層転写シートは、図 1 2に示されるように接着層 2 0 4の上に第 2の接着層 2 0 5を備えたものであってもよい。このように接着層を第 1の接着層 2 0 4と第 2の接着層 2 0 5との積層構造とすることにより、披転写体（中間転写媒体）への接着性、および被転写体（中間転写媒体）に形成された画像が被画像形成体に転写される際の接着性を考慮した接着層を備える接着層転写シ一卜力可能となる。すなわち、第 2の接着層 2 0 5は、接着層転写シート 2 0 1を用いて接着層カ転写される被転写体（中間転写媒体）との接着力良好な接着層とし、また第 1の接着層 2 0 4は、被転写体（中間転写媒体）に転写された状態では転写接着層の表面に位置するので、画像が形成された披転写体（中間転写媒体）を転写する被画像形成体との接着性を考盧した接着層とすることができる。この第 2の接着層 2 0 5は、第 1の接着層 2 0 4と同様に形成することができ、使用目的に応じて接着材料を適宜選択することができる。

また、本発明の接着層転写シートは、図 1 3に示されるように基材シート 2 0 2の一方の面に ¾I 層 2 0 3と接着層 2 0 4を備え、他方の面に背面層 2 0 6が形成されたものであってもよい。

尚、上述のように接着層が第 1の接着雇 2 0 4と第 2の接着層 2 0 5からなる場合であっても、上記の背面層 2 0 6を基材シート 2 0 2の他の面に形成してもよいことは勿論である。なお、接着層転写シートによる接着層の転写動作は、第 1の態様の場合と同様である。

上述の本発明の接着層転写シートの実施例は、いずれも基材シー卜の一方の面のほぼ全面に接着層を傭えるものであるが、本発明の接着層転写シートはこれに限定されるものではない。例えば、図 1 4に示されるように基材シート 2 0 2上に ¾ϋί層 2 0 3と接着層 2 0 4との積層体と、染料層 7 Υ、染料層 7 Μ、染料層 7 Cと力く面順次に形成された接着層転写シート（接着層一体型熱転写シート） 2 0 1 ' としてもよい。このような接着層一体型熱転写シート 2 0 Γ を用いれば、上述のような画像形成において、染料層の転写により中間転写媒体の画像受容層に画像を形成した後、そのまま画像形成用のサーマルへッドを用いて連続的に接着層を画像受容層上に転写形成することができる。

また、本発明の接着層転写シ一卜の他の実施例として、図 1 5に示されるように基材シート 2 0 2上に ¾I 履 2 0 3と接着層 2 0 4との積層体と、画像受容層 2 0 8とが面順次に形成された接着層転写シ一卜（接着層一体型中間転写媒体） 2 0 1 ^Λ も可能である。このような接着層一体型中間転写媒体 2 0 1〃を用いれば、まず、被画像形成体の画像形成面に転写手段を用いて接着層 2 0 4を転写形成した後、同じ転写手段を用いて画像受容層 2 0 8をその表面に形成された画像とともに被画像形成体に転写することができる。

第 4の態様

図 1 6は本発明の接着層転写シー卜の第 4の態様の実施例を示す概略断面図である。図 1 6において、接着層転写シート 3 0 1は、基材シート 3 0 2と、この基材シート 3 0 2上に剥離可能に設けた接着層 3 0 3を備えている。本発明の接着層転写シート 3 0 1は、接着層 3 0 3が弱粘着性を有することを特徴とする。このような本発明の接着層転写シート 3 0 1の構成によって、被転写体へ転写された接着層も弱粘着性を示し、この接着層を介して被転写体を他の物体に転写する際に、接着層を他の物体に一度接触させても、その後、剥離して再度接着することができる。

また、弱粘着性を有する接着層 3 0 3は、室温では弱粘着性を示し、加熱により接着性を発現する材料を選択することが好ましく、例えば、熱可塑性の合成樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いて形成することができる。ここで、本発明における弱粘着性とは、所望の基材に幅 1インチ（2 5. 4 mm) で接着層を塗布し、この塗布面に官製ハガキを重ねて 2 0 gZ c m² で 1分間荷重をかけた後、 2 5 °Cにおいてテンシロン（オリエンテック（株）製）を用いた基材の 1 8 0° 剥離（剥離速度 = 2 0 c mZ分）における剥離強度が 5〜1 5 0 g f Z ィンチの範囲内にある状態とする。

上記の接着層 3 0 3を構成するためのより具体的な材料としては、ェチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリな一メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸ェチル等のァクリル系栴脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、ポリビニルプチラール、ポリビニルァセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレン一アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、粘着性付与剤としてのロジン、ロジン変性マレイン酸樹 J3旨、エステルガム、ポリイソプチレンゴム、プチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化ォレフイン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体等力く挙げられる。

接着層 3 0 3は上記のような材料の 1種あるいは 2種以上よりなる組成物により形成することができ、厚さは要求される接着性能および操作性等を考慮して設定できる力く、通常は 0. 1〜2 0 0 111¾¾カ好ましぃ。

本発明では第 1の態様の実施例の様な剥離層、第 2の態様の実施例の様な介在層、第 3の態様の実施例の様な離型層を設けてもよい。

このような接着層転写シートでは、接着層は上記の剥離層のガラス転移点よりも低いガラス転移点を有するものであり、上述の接着雇用材料の中から適: ICS択して形成することが好ましい。例えば、ガラス転移点が一 7 0〜0 °Cの範囲、好ましくは一 6 0〜一 2 0 °Cの範囲のものを用いて接着層を形成すること力できる。より具体的には、アクリル樹脂、アクリル一スチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリイソプチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、プチジェンアクリロニトリルゴム等を用いて接着層を形成することができる。

本発明では、上述の接着層、介在層、剥離層に、転写時の箔切れ向上のためにフィラーを添 ¾1することが好ましい。この場合、使用するフイラ一としては、公知の有機系または無機系のフィラーが使用できる。例えば、有機系フイラ一としては、アクリル系フイラ一、ナイロン系フイラ一、テフロン系フイラ一、ポリエチレンワックス等が使用でき、無機系フイラ一としては、酸化チタン、酸ィ、力オリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカゃ酸ィ鉛、酸化錫等の各種金厲酸化粒子等が使用できる。

上記のフィラーの粒径は、 0. 0 5〜1 0 の範囲力く好ましく、また、接着層、介在層あるいは剥離層を形成する樹脂 1 0 0重量部に対するフィラーの配合比率は、 1 0〜 3 0 0重量部の範囲が好まし、。

また、本発明の接着層転写シートでは、図 1 7に示されるように基材シート 3 0 2の一方の面に接着層 3 0 3を備え、他方の面に背面層 3 0 6が形成されたものであってもよい。

尚、接着層上に介在層を備える場合、あるいは、基材シートと接着層との間に剥離層を備える場合も、基材シー卜の他の面に背面層を設けてもよいことは勿論である。

次に、上述の接着層転写シート（介在層を有するもの）を用いた本発明の画像形 fi ^法の一例を、図 1 8および図 1 9を参照しながら説明する。

まず、感熱昇華転写方式の熱転写シート 3 2 1の染料層 3 2 3と中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3と力接するように重ね、サーマルへッド 3 1 1とブラテンローラ 3 1 2との間を通過させ、サーマルへッド 3 1 1とプラテンローラ 3 1 2で圧接し、サーマルへッド 3 1 1を画像データに応じて発熱させる（図 1 8 A) 。これにより、染料層 3 2 3層中に含まれる昇華性染料を中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3に移行させて画像 Aを形成する（図 1 8 B) 。図示例では、熱転写シート 3 2 1は、基材シート 3 2 2の一方の面に染料層 3 2 3を備え、他方の面に背面層 3 2 4を備えるものである。また、中間転写媒体 3 3 1は、基材シート 3 3 2上に画像受容層 3 3 3を備えている。

次に、画像 Aが形成された中間転写媒体 3 3 1 (被転写体）の画像受容層 3 3 3に接着層転写シート 3 0 Γ の介在層 3 0 4力く接するように重ね、サーマルへッド 3 1 1とプラテンローラ 3 1 2との間を通過させ、サーマルへッド 3 1 1とプラテンローラ 3 1 2で圧接し、サーマルへッド 3 1 1を発熱させる (図 1 8 C) 。これにより、接着層転写シート 3 0 Γ の基材シート 3 0 2と接着層 3 0 3との間で剥離が生じ、介在層 3 0 4を介して接着層 3 0 3が中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3上に転写され、本発明の中間画像形成物 3 4 0 ' 力く形成される（図 1 9 A) 。この接着層 3 0 3の転写では、上述のように、介在層 3 0 4が画像受容層 3 3 3への良好な接着性や染料にじみ防止性等を備えているため、接着層 3 0 3にこのような特性を付与させる必要はない。そして、接着層 3 0 3は弱粘着性を備えた状態である。

次いで、中間画像形成物 3 4 0' を構成する中間転写媒体 3 3 1の接着層

3 0 3形成側と被画像形成体 3 4 1との位置合わせを行う。ここでは、上記のように接着層 3 0 3が弱粘着性を有するので、接着層 3 0 3に被画像形成体 3 4 1 を一度接触させて位置確認を行い、位合わせが不適切である場合には、被画像形成体 3 4 1を接着層 3 0 3上から剥離し、再度接着層 3 0 3に被画像形成体 3 4 1を一度接触させて位匿合わせを行うことができる。すなわち、適切な位置合わせが完了するまで、中間転写媒体 3 3 1上の接着層 3 0 3に対して被画像形成体 3 4 1を複数回に亘つて仮接着と剥離を繰り返すことができる。このようにして位置合わせが完了した後、重ねられた中間転写媒体 3 3 1と被画像形成体 3 4 1を、ヒートローラ 3 1 5とプラテン 3 1 6とによって熱圧着する（図 1 9 B) 。これにより、中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3が接着層 3 0 3を介して被画像形成体 3 4 1に転写され、被画像形成体 3 4 1に画像 Aが転写形成されて本発明の画像形成物 3 4 0が得られる（図 1 9 C) 。この被画像形成体 3 4 1への画像受容層 3 3 3の転写では、接着層 3 0 3に被画像形成体 3 4 1への良好な接着性が付与されており、画像受容層 3 3 3と被画像形成体 3 4 1との接着性は極めて高く、また、仮に接着層 3 0 3の被画像形成体 3 4 1へのしみ込みが生じても、介在層 3 0 4にはしみ込み防止性等が付与されているため、被画像形成体 3 4 1の表面状態カ<画像 Aに現れて画像品質の低下を来たすことはない。尚、上述の例では、位置合わせが完了した後、重ねられた中間画像形成物 3 4 0 ' の中間転写媒体 3 3 1と被画像形成体 3 4 1とをヒートローラ 3 1 5とプラテン 3 1 6とによって熱圧着している力 <、本発明では、熱圧着しないで画像形成物 3 4 0としてもよい。

次に、上述の接着層転写シ一ト 3 0 1〃を用いた本発明の画像形成方法の他の例を、図 2 0および図 2 1を参照しながら説明する。

まず、の例と同様にして、感熱昇華転写方式の熱転写シート 3 2 1と中間転写媒体 3 3 1とを重ね、サーマルへッド 3 1 1とプラテンローラ 3 1 2との間を通過させ、サーマルへッド 3 1 1とプラテンローラ 3 1 2で圧接し、サーマルへッド 3 1 1を画像データに応じて発熱させる（図 2 O A) 。これにより、染料層 3 2 3層中に含まれる昇華性染料を中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3に移行させて画像 Aを形成する（図 2 0 B) 。

次に、被画像形成体 3 4 1に接着層転写シート 3 0 1〃の接着層 3 0 3が接するように重ね、ヒートローラ 3 1 5とプラテン 3 1 6とによって^ E着する（図

2 0 C) 。これにより、接着層転写シート 3 0 1の基材シート 3 0 2と剥離層

3 0 5との間で剥離力 <生じ、接着層 3 0 4が剥離層 3 0 5とともに被画像形成体 3 4 1上に転写され、本発明の中間画像形成物 3 4 0 " 力形成される（図 2 1 A) 次に、上述のように画像 A力形成された中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3と、中間画像形成物 3 4 0 " を構成する被画像形成体 3 4 1上の剥離層 3 0 5とを重ね、ヒートローラ 3 1 5とプラテン 3 1 6とによって熱圧着する (図 2 1 B) 。これにより、中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3が剥離層 3 0 5および接着層 3 0 3を介して披画像形成体 3 4 1に転写され、被画像形成体 3 4 1に画像 Aが転写形成された本発明の画像形成物 3 4 0が得られる（図 2 1 C) 。上述の例では、位置合わせが完了した後、重ねられた中間転写媒体 3 3 1と中間画像形成物 3 4 (T の被画像形成体 3 4 1とをヒートローラ 3 1 5 とプラテン 3 1 6とによって,^ E着している力本発明では、熱圧着しないで画像形成物 3 4 0としてもよい。

尚、被画像形成体 3 4 1上に形成される画像 Aは、中間転写媒体 3 3 1の画像受容層 3 3 3に形成した画像 Aと鏡像関係となるので、画像や文字、記号は予め逆転像として形成しておく必要がある。

±^の本発明の接着層転写シー卜の実施例は、いずれも基材シー卜の一方の面のほぼ全面に接着層と介在層を備えるものである力く、本発明の接着層転写シートはこれに限定されるものではない。例えば、図 2 2に示されるように基材シート 3 0 2上に接着層 3 0 3と介 ¾¾ 3 0 4との積層体と、染料層 7 Y、染料層 7 Μ、染料層 7 Cとが面順次に形成された接着層転写シート（接着層一体型熱転写シート） 3 1 0としてもよい。このような接着層一体型^写シート 3 1 0を用いれば、上述のような画像形成において、染料層の転写により中間転写媒体の画像受容層に画像を形成した後、そのまま画像形成用のサーマルへッドを用いて連続的に接着層を画像受容層上に転写形成することができる。

また、本発明の接着層転写シー卜の他の実施例としては、例えば、図 2 3に示されるように基材シート 3 0 2上に剥離層 3 0 5と接着層 3 0 3との積層体と、画像受容層 3 0 8と力面順次に形成された接着層転写シート（接着層一体型中間転写媒体） 3 1 0 ' も可能である。このような接着層一体型中間転写媒体 3 1 0 ' を用いれば、まず、被画像形成体の画像形成面に転写手段を用いて剥離層 3 0 5と接着層 3 0 3を転写形成した後、同じ転写手段を用いて画像受容層 3 0 8をその表面に形成された画像とともに被画像形成体に転写することができる。

次に、具体的な実施例を挙げて本発明の接着層転写シー卜を更に詳細に説明する ο

H¾例 A

接着層転写シートの作製 (試料 1〜5 )

基材シートとして、背面層塗工済の厚さ 6 mのポリエチレンテレフタレー卜フィルム（東レ（株）製ルミラー）に下記の組成の接着層用塗工液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（塗工量 = 3 gZm² ) し、接着層を形成した。

(接着層用塗工液 Xの組成）

•ポリアミド樹脂（Tg： 50°C)

(ヘンケル白水社製マクロメルト 6240) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部

(接着層用塗工液 Yの組成）

•ポリエステル樹脂（Tg _: 75 ）

(ュニチカ（株）製 UE 3600) 100重量剖

• メチルェチルケトン 500重量部次に、上記の接着層上に下記の組成の各種介在層用樹脂塗工液をダラビアコーティング法により塗布して乾燥 xm=2 g m² ) し、介在層を形成して本発明の接着層転写シート（試料 1〜試料 5) をした。

(介在層用樹脂塗工液 A)

•塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体

(電気化学工業（株）製 1000 ALK) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部

(介在層用樹脂塗工液 B)

•ポリメタクリル酸メチル樹月旨

(三菱レイヨン（株）製 BR— 85) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部

(介在層用樹脂塗工液 C)

•ポリエステル樹脂

(東洋紡（株）製バイロン 600) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部

(介在層用樹脂塗工液 D) *ポリメタクリル酸メチル樹脂

(総研化学（株）製 L P— 45 M) -100重量部

• メチルェチルケトン ·'·500Μ»部接着層転写シートの (比^ ¾料1〜3)

比較として、介在層を形成しない他は、上記の試料 1と同様にして接着層転写シート（比較試料 1) をした。

さらに、比較として、介在層用樹脂^ X液に使用する樹脂を塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体に代えて剥離性榭脂（日本合成化学（株）ゴーセノール ΝΗ— 8) 、あるいは、低ガラス転移点樹脂（日本合成ゴム（株）製 ΑΕ 322) とした他は、上記の試料 1と同様にして接着雇転写シート（比料 2、 3) を作製した。さらに、接着牖液として下記塗工液 Ζを用い、介在層樹脂塗工液に上述の ¾ 液 Aを用いて接着層転写シート（比較試料 4) をした。

(接着層塗工液 Zの組成）

•ァクリル榭脂

(三菱レイヨン（株）製 BR— 85 Tg： 105°C)

-100重量部

• メチルェチルケトン '..500重量部中間転写媒体シートの作製

基材シートとして、背面層塗工済の厚さ 6 mのポリエチレンテレフタレー卜フィルム（東レ（株）製ノレミラー）の無処理面上に、下記の組成の剥離性保護層用^ X液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（塗工量 =3 g/m² ) し、剥離性保護層を形成した。

(剥離性保護層用塗工液の組成）

•ポリメチルメタクリレート樹脂

(三菱レイヨン（株）製 BR—83) …丄 00重量部 •メチルェチルケトンー500重量部次に、上記の剥離性保護層上に下記の受容層用塗工液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（^ 量 =3gZm² ) し、染料受容層を形成して中間転写媒体をした。

(受容層用塗工液の組成）

•塩ィ匕ビ二ルー酢酸ビニル共重合体

(ユニオンカーバイド社製 VYHD) …： L 00重量部 •エポキシ変性シリコーン

(信越化学工業（株）製 K F— 393 ) … 1重量部

•ァミノ変性シリコーン

(信越化学工業（株）製 K S - 343 ) … 1重量部

•メチルェチルケトン ·'·500¾¾部次に、感熱昇華性転写シートを用いて上記の中間転写媒体シー卜の画像受容層に画像を形成し、その後、下記の転写条件で、した接着層転写シート（試料 1〜5、比絞試料 1〜3) を用いてそれぞれ接着層を転写した。

(転写条件）

•サーマルへット： 6 d 0 t / mm

• n熱エネルギー： 1. OmJZdo t

次に、転写形成した接着層を介して、被画像形成体としての官製ハガキ上に上記の転写条件で画像受容層および剥離性保護層（中間転写媒体シー卜の剥離性保護層と基材シートとの間で剥離した）を転写して画像形成物を得た。

この画像について、接着性と画質を下記の方法により評価して、下記の表 A 1 に示した。

(接着性）

幅 12mmの粘着テープ（ニチバン（株）製セロテープ 545) を接着し、 0 0 c mZ秒の速度で 1 8 0 ° 剥離により剥離して評価した。

評価基準

〇：画像受容層と介在層との間では剥離せず、粘着テープのみが剥離する力、、あるいは、粘着テープとともに画像受容層と介在層が取られ、ハガキの表面力《破壊された。

X ：画像受容層と介在層との間または接着層とハガキとの間で剥離した。 (画質）

目視により評価した。

評価基準

〇：画像表面が平滑で、画像自体にハガキの繊維目がみられない。

X ：画像にハガキの繊維目の影響が現れ、周囲と比校して ¾S力く高いスジ状の模様または濃度の低いスジ状の模様がみられる。表 A 1 接着層転写接着層用介在層用塗接着性画質

シ一ト塗工液ェ液 ·樹脂

試料 1 X A 〇〇

試;! 2 X B 〇〇

試料 3 X C 〇〇

試料 4 X D 〇〇

試料 5 Υ D 〇〇

比 Κ ί料 1 X X X 比較試料 2 X 剥離性樹脂 X 〇

比較試料 3 X 低 T g樹脂〇 X 比較試料 4 Ζ A X 〇表 A 1に示されるように、本発明の接着層転写シート（試料 1〜5 ) は、いずれも接着性および画質とも良好である。

これに対して、介在層を備えていない接着層転写シート（比較試料 1 ) は、接着性および画質とも悪いものであった。また、介在層として ¾ϋί性樹脂を用いた比較試料 2は、介在層と画像受容層との接着性が低いため、ハガキに転写した画像受容層の接着性は不十分であった。さらに、介在層として低ガラス転移点樹脂を用いた比料 3は、接着性が良好であるものの、介在層における染料のにじみが生じて画質は悪いものであった。比 ¾^料 4は、接着層の被画像形成体に対する接着性が不十分であつた。

以上詳述したように、本発明によれば接着層上に介在層力形成されており、接着層は介在層を介して被転写体に転写されるので、この介在層に、被転写体との接着性や染料のにじみ防止等の要求される特性を付与することによって、接着層に要求される特性は被画像形成体等との接着性やしみ込み防止等の特性に限定することができ、接着層の材料選定が大幅に拡大し、これにより、被転写体への転写における優れた接着性と耐染料にじみ性等を備え、かつ、被画像形成体への接着性としみ込み防止性を備えた接着層転写シートが可能となる。そして、画像が転写形成された中間転写媒体の画像受容層上に上述の接着層転写シートを用いて介在層と接着層を転写し、その後、被画像形成体上に介 ¾®と接着層を介して画像受容層を転写して画像が形成された画像形成物は、画像のにじみがなく、また、被画像形成体の表面性に影響されることなく平滑な画像面を有すること力できる。実施例 Β

接着層転写シートの作製 (試料 1〜4 )

基材シートとして、背面層^!済の厚さ 6 mのポリエチレンテレフタレートフィルム（東レ（株）製ルミラ一) に下記の組成の剥離層用塗工液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（塗工量 = 1 /m² ) し、剥離層を形成した。この剥離層のガラス転移点は 65てであった。

(剥離層用塗工液の

•塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体 (Tg = 65°C)

(電気化学工業（株）製 1000 A) -100重量部

•ェポキシ変性シリコーンオイル

(信越化学工業（株）製 K F— 393 ) … 1重量部

•メチルェチルケトン … 500重量部次に、上記の剥離層上に下記の接着層用塗工液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（¾ 量 =3 gZm² ) し、接着層（ガラス転移点は 50°C) を形成して本発明の接着層転写シート（試料 1) を作製した。

(接着層用^ X液の

•ポリアミド樹脂（Tg = 50°C)

(ヘンケル白水マクロメルト 6240) ·'·100重量部

• メチルェチルケトン一500重量部また、剥離層用塗工液として下記の組成の塗工液を使用して剥離層（ガラス転移点は 65て）を形成した他は、上記の試料 1と同様にして本発明の接着層転写シート（試料 2) を作製した。

(剥離層用^ X液の

•塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体（T g = 65。C)

(電気化学工業（株）製 1000 A L K) -100 MS部

• メチルェチルケトン ·'·500¾1:部また、剥離層用塗工液として下記の組成の塗工液を使用して剥離層（ガラス転移点は 105°C) を形成した他は、上記の試料 1と同様にして本発明の接着層転写シー卜（試料 3) を P¾した。

(剥離層用塗工液の •アクリル樹脂（Tg = l 05°C)

(三菱レイヨン（株）製 BR— 85 '"100重量部

•メチルェチルケトン一500重量部さらに、剥離層用塗工液として下記の組成の塗工液を使用して剥離層（ガラス転移点は 75°C) を形成した他は、上記の試料 1と同様にして本発明の接着層転写シート（試料 4) を作製した。

(剥離層用塗工液の

•ポリエステル樹脂（Tg = 75て）

(ュニチカ（株）製 UE 3600) …： L 00重量部

•メチルェチルケトン ".500重量部接着層転写シートの (比較試料 1〜2)

比較として、剥離層を形成しない他は、上記の試料 1と同様にして接着層転写シート（比較試料 1) を作製した。

さらに、比較として、塩化ビニル一酢酸ビニル共重合体 (Tg = 65°C) の代わりにスチレンァクリル樹脂（日本合成ゴム（株）製 AE 932、 Tg = 20°C) を用いた他は、上記の試料 1と同様にして接着層転写シート（比較試料 2) を作製した。

中間転写媒体シー卜の作製

実施例 Aと同様にして中間転写媒体シートを作製した。

次に、感熱昇華性転写シートを用いて上記の中間転写媒体の画像受容層に画像を形成した。

また、被画像形成体としての官製ハガキ上に、下記の転写条件で、作製した接着層転写シート（試料 1〜4、比較試料 1〜2) を用いてそれぞれ剥離層と接着層を転写した。

(転写条件） •サーマルへッド： 6 d 0 t /mm

•加熱エネルギー： 1. OmJ/d o t

次に、被画像形成体上の剥離層上に、上記の転写条件で中間転写媒体シートの画像受容層および剥離性保護層（中間転写媒体シー卜の剥離性保護層と基材シ一トとの間で剥離した）を転写して画像を形成して画像形成物を得た。

この画像について、接着性と画質を下記の方法により評価して、下記の表 B 1 に示した。

(：接着性）

幅 12mmの粘着テープ（ニチバン（株）製セロテープ 545) を接着し、 100 cmZ秒の速度で 180° 剥離により剥離して評価した。

評価基準

〇：画像受容層と剥離層との間では剥離せず、粘着テープのみが剥離し：画像受容層と剥離層との間で剥離した。

(画質）

目視により評価した。

評価基準

X ：画像にハガキの繊維目の影響が現れ、周囲と比較してが高いスジ状の模様または濃度の低いスジ状の模様がみられる。

(接着層のガラス転移点： 50°C) 表 B 1に示されるように、剥離層を備え、この剥離層のガラス転移点力《接着層のガラス転移点よりも高い本発明の接着層転写シート（試料 1〜4 ) は、いずれも接着性力良好で、かつ、画質も繊維目が見られることなく良好であった。これに対して、剥離層を備えていない接着層転写シート（比^料 1 ) は、接着性が不十分であり、接着層のハガキへの浸透による繊維目力生じて画質は悪いものであった。また、接着層のガラス転移点よりも低いガラス転移点をもつ剥離層を備えた比較試料 2は、接着性が良好であるものの、接着層のハガキへの浸透による繊維目力生じて画質は悪いものであった。

以上詳述したように、本発明によれば接着層は剥離層を介して基材シート上に設けられ、剥離層のガラス転移点が接着層のガラス転移点よりも高いので、基材シートと剥離層との間で良好な剥離が生じて接着層は剥離層とともに被転写体に転写され、このため、接着層として、基材シートとの剥離性には劣るが、被転写体との接着性等の所望の特性を備えた接着層を用いることができ、また、剥離層は転写された接着層の表面に位置し、被転写体への接着層の浸透が生じても良好な表面性を維持する。これにより、剥離性が良好で、力、つ、披転写体に対する接着層の接着性が高く、転写された接着層の表面平滑性が良好な接着層転写シート力く可能となる。そして、被画像形成体上に上述の接着層転写シートを用いて接着層と剥離層を転写し、この剥離層上に、画像力《転写形成された中間転写媒体の画像受容層を転写することにより得られる画像形成物は、画像のにじみがなく、また、被画像形成体の表面性に影響されることなく平滑な画像を有することができる。

実施例。

接着層転写シートの作製 (試料 1 )

基材シートとして、背面層塗工済の厚さ 6 のポリエチレンテレフ夕レートフィルム（東レ（株）製ルミラー）の無処理面上に、下記のの離型層用塗ェ液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（塗工量 =1 g/m² ) し，層を形成した。

(離型層用塗工液の,

•ポリウレタン

(大日本ィンキ化学工業（株）製クリスボン 9004) 10 OSS部 •ジメチルホルムアミド 300重量部 •エポキシ変性シリコーン

(信越化学工業（株）製 K F— 393 ) … 5重量部次に、上記の離型層上に下記の第 1接着層用塗工液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥 (¾ S=3 g/m² ) し、第 1接着層を形成した。その後、この第 1接着層上に、下記の第 2接着雇用^]:液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥 (^X*=4 g/m² ) し、第 1接着層および第 2接着層からなる接着層を形成し、本発明の接着層転写シート（試料 1) を ¾¾した。

(第 1接着層用塗工液の組成）

•ポリアミド樹脂

(ヘンケル白水社製マクロメルト 6240) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部

(第 2接着層用塗工液の組成）

•塩化ビニル一酢酸ビニル共重合体

(電気化学工業（株）製 100 OA) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部接着層転写シー卜の作製（試料 2)

また、接着層用塗工液として下記の組成の塗工液を使用し、グラビアコーティング法により塗布して乾燥

g/m² ) し、 1層からなる接着層を形成した他は、上記の試料 1と同様にして本発明の接着層転写シート（試料 2) を作製した。

(接着層用塗工液の組成）

•アクリル樹脂（三菱レイヨン（株）製 BR— 85) … 10重量部

•メチルェチルケトン ·'·500重量部接着層転写シートの作製 (試料 3)

さらに、離型剤であるエポキシ変性シリコーン（信越化学工業（株）製 KF— 393) を、 ¾Ι 層に含有させずに第 1接着層に含有させた他は、上記の試料 1 と同様にして接着層転写シート（試料 3) を作製した。

比較の接着層転写シ一トの作製 (比較試料 1〜2)

比較として、 ¾t 層を形成しない他は、上記の試料 1と同様にして接着層転写シート（比較試料 1)を作製した。

また、比較として、離型層を形成しない他は、上記の試料 2と同様にして接着層転写シート（比較試料 2)を作製した。

以上のように作製した接着層転写シート（試料 1〜3、比較試料 1〜2) について、下記の方法で接着層の転写性を評価し、評価結果を下記の表 C 1に示した。

(転写性の評価方法）

中間転写媒体シー卜の染料受容層に画像を形成後、接着層転写シートの背面層側からサーマルヘッド（6 d 0 tZmm) により加熱（1. OmJZdo t) して画像上に接着層を転写し、この際の転写性を観察する。次いで、画像と接着層を設けた中間転写媒体シー卜の背面層側から上記と同様の条件にてサーマルへッドで加熱し、被画像形成体である官製ノヽガキに対して接着層を介して中間転写媒体シー卜の染料受容層および剥離性保護層（中間転写媒体シー卜の剥離性保護層と基材シートとの間で剥離）を転写し、この際の転写性を観察する。尚、試料 3 については、被画像形成体として、官製ハガキの他に白色塩化ビニルシート（三菱榭脂（株）製厚み 125 //m) も使用して転写性を評価した。表 C

表 C 1に示されるように、本発明の接着層転写シート（試料 1、 2 ) は、中間転写媒体シートに転写する際の転写がスムーズであり、転写形成された接着層は、その厚みが均一で表面平滑性が高いものであった。また、被画像形成体である官製ハガキに染料受容層を転写した後の接着性も十分であった。また、接着層転写シート（試料 3 ) も、中間転写媒体シートに転写する際の ϋ写はスムーズであつた。しかし、被画像形成体である白色塩化ビニルシートに染料受容層を転写した後の接着性は十分であるが、官製ハガキに染料受容層を転写した後の接着性は不十分であった。このことから、接着層と紙とを接着する場合、接着層に St 剤を含有させることが好ましくないこと力《確認された。

これに対して、離型層を備えていない接着層転写シート（比較試料 1、 2 ) は、中間転写媒体シ一卜に転写する際に転写しない部分が生じ、また、転写形成された接着層の厚みも均一でなく表面平滑性が低いものであつた。

以上詳述したように、本発明によれば接着層力■層を介して基材シート上に設けられているため、接着層は離型層により適度に保持され、かつ、転写時には離型層との間で良好な剥離を生じて基材シート側に残ることなく被転写体に転写されるので、転写形成された接着層は、その厚みが均一で表面平滑性が高いものとなる。

実施例 D 1

接着層転写シートの作製 (試料 1〜7 )

基材シートとして、背面層塗工済の厚さ 6；/ mのポリエチレンテレフタレートフィルム（東レ（株）製ノレミラー）に下記の組成の各種接着層用^ X液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（塗工量 = 3 g Zm² ) し、弱粘着性を有する接着層を形成した。

(接着層用塗工液 Aの組成）

•アタリル微粒子含有ァクリルェマルジョン

(綜研化学（株）製 T— 7 0 0 ) 1 0 0重量部 '純水 5 0 0重量部

(接着層用塗工液 Bの組成）

•ァクリルェマルジョン

(綜研化学（株）製 R E— 4 ) 1 0 0重量部 •純水 5 0 0重量部 (接着層用塗工液 Cの組成）

• ゴム系粘着剤

(東洋インキ (株) 製オリバイン BPS4936 - 2) 100重量部 •加删

(東洋インキ (株) 製オリバイン BPS4936-3) 3¾S部

• メチルェチルケトン 500重量部尚、下記の条件で測定した^着層の弱粘着性は下記の表 D 1に示した通りでめった。

(弱粘着性の測定条件）

基材（厚さ 6 //mの易接着ポリエチレンテレフ夕レートフィルム）に幅 1インチで接着層用塗工液を塗布し、塗布面と官製ハガキを重ねて 20 gZcm² で 1 分間荷重をかけた後、 25°Cにおいてテンシロン（オリエンテック（株）製）を用いた基材の 180° 剥離（剥離速度 =20 cmZ分）により剥離強度を測定した。

次に、上記の接着層上に下記の組成の各種介在層用樹脂塗工液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（塗工量 =2 gZm² ) し、介在層を形成して本発明の接着層転写シート（試料 1〜試料 7) を ί«した。

(介在層用樹脂塗工液 Αの組成）

•塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体

(電気化学工業（株）製 1000 A L K) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部 (介在層用樹脂塗工液 Bの組成）

•ァクリル樹脂

(三菱レイヨン（株）製 BR— 85) 100重量部

• メチルェチルケトン 500重量部 (介在層用樹脂塗工液 Cの組成）

•ポリエステル樹脂

(東洋紡（株）製バイロン 2 0 0 ) 1 0 0重量部

• メチルェチルケトン 5 0 0重量部 (介在層用樹脂塗工液 Dの繊）

•ポリウレタン樹脂

(大日本インキ化学工業（株）製クリスボン 3454) 1 0 0重量部

•メチルェチルケトン 5 0 0重量部接着層転写シ一卜の作製（比較試料 1〜 4 )

比較として、接着層用塗工液を下記の組成の接着層用塗工液とした他は、上記の試料 4と同様にして接着層を備えた接着層転写シート（比較試料 1、 2 ) を作製した。

(接着層用塗工液 Dの組成）

•ァクリル樹脂

(三菱レイヨン（株）製 B R— 9 3 ) 1 0 0重量部 • メチルェチルケトン 5 0 0重量部

(接着層用塗工液 Eの組成）

•ァクリルェマルジョン

(日本合成ゴム（株）製 A E 3 3 1 ) 1 0 0重量部純水 5 0 0重量部尚、上記の条件で測定した各接着層の弱粘着性は下記の表 D 1に示した通りであった。

また、比較として、比較試料 2と同様にして接着層を形成し、この接着層上に剥離性樹脂（積水化学（株）製エスレック KW— 1 ) 、あるいは、低ガラス転移点樹脂（日本合成ゴム（株）製 A E 3 2 2 ) を用いて介在層を形成し、接着層転写シート（比較試料 3、 4) を^した。

次に、感熱昇華性転写シートを用いて上記の中間転写媒体シー卜の画像受容層に画像を形成し、その後、した接着層転写シート（試料 1〜7、比較試料 1 〜4) を用いて下記の転写条件でそれぞれ接着層を転写して、中間画像形成物を得た。

(転写条件）

• ir一マノレへッド： 6 d 0 t /m

•加熱エネルギー： 1. OmJ/d o t

次に、転写形成した接着層を介して、被画像形成体としての官製ハガキ上に下記の転写条件で画像受容層および剥離性保護層（中間転写媒体シートの剥離性保 ¾®と基材シートとの間で剥離した）を転写して画像形成物を得た。

(転写条件）

•サーマノレへット： 6 d 0 t / mm

•加熱エネルギー： 1. 4mJZd o t

このような画像形成における画像受容層の転写位置合わせ適性、形成された画像についてのハガキとの接着性と画質を下記の方法により評価して、下記の表 D 1に示した。

(転写位置合わせ適性）

接着層転写シートと中間転写媒体シー卜の画像受容層面とを重ねて位置合わせを行い、また、中間転写媒体シートに転写した接着層面とハガキとを重ねて位置合わせを行い、それぞれ 20 gZcm² で 1分間荷重をかけた後、接着層転写シートあるいはハガキを垂直に保持して、中間転写媒体シー卜が剥れるか否かを調ベる。

評価基準①

〇：中間転写媒体シー卜が剥れない。 x ：中間転写媒体シ一トが剥れ落ちる。

また、中間転写媒体シートが剥れない場合には、手で剥離して中間転写媒体シ一トあるいはハガキ面の接着層残りを調べる。

評価基準②

〇：接着層残りが生じない。

X ：接着層残りが生じる。

(接着性）

幅 1 2 mmの粘着テープ（ニチバン（株）製セロテープ 5 4 5 ) を接着し、 1 0 0 c mZ秒の速度で 1 8 0° 剥離により剥離して評価した。

評価基準

〇：粘着テープのみが剥離するか、あるいは、粘着テープとともに画像受容層と介在層かられ、ハガキの表面力《破壊された。

X ：画像受容層と介在層との間で剥離した。

(画質）

目視により評価した。

評価基準

〇：画像表面力平滑で、画像自体にハガキの繊維目がみられない。

：画像にハガキの繊維目の影響が現れ、周囲と比較して港度が高いスジ状の模様または濃度の低いスジ状の模様がみられる。

表 D 1

試料 1 〜 7、比較試料 3 〜 4は、評価基準①ぉよび②とも評価〇比較試料 1 〜 2は、評価基準①が左欄、評価基準②が右檷に示される

表 D 1に示されるように、 5〜 1 5 0 g f Zィンチの範囲の弱粘着性を示す接着層を備えた試料 1 〜 7は、位置合わせ適性に優れ、また、介在層を接着層上に形成する（試料 4 〜 7 ) ことにより、画質はより向上することが確認された。実施例 D 2

接着層写シー卜の作製 (試料 1 〜 4)

基材シートとして、背面層塗工済の厚さ 6 mのポリエチレンテレフ夕レートフィルム（東レ（株）製ノレミラー）に下記の組成の剥離雇用塗工液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（^Jl量 =1 /m² ) し、剥離層を形成した。この剥離層のガラス転移点は 65 °Cであつた。

(剥離層用塗工液の組成）

•塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体 (Tg = 65°C)

(¾m化学工業（株）製 1000 A) -100重量部

• メチルェチルケトン〜500重量部次に、上記の剥離層上に、実施例 D1において使用した接着層用塗工液 Aを用いてグラビアコーティング法により塗布して乾燥 (^ *=3 g/m² ) し、弱粘着性を備えた接着層（ガラス転移点は一 58 °C) を形成して本発明の接着層転写シート（試料 1) を™した。

また、剥離層用^!液として下記の糸!^の塗工液を使用して剥離層（ガラス転移点は 65°C) を形成した他は、上記の試料 1と同様にして本発明の接着層転写シート（試料 2) を作製した。

(剥離層用塗工液の組成）

•塩化ビニル—酢酸ビニル共重合体 (Tg = 65°C)

(電気化学工業（株）製 1000 A L K) …： L 00重置部

• メチルェチルケトン ·'·500重量部また、剥離層用塗工液として下記の組成の^ X液を使用して剥離層（ガラス転移点は 105°C) を形成した他は、上記の試料 1と同様にして本発明の接着層転写シート（試料 3) を側した。

(剥離層用塗工液の組成）

•ァクリル樹脂（Tg = l 05°C)

(三菱レイヨン（株）製 BR— 85) "·100重量部

• メチルェチルケトン ·'·500重量部さらに、剥離層用^:液として下記の組成の^ 液を使用して剥離層（ガラス転移点は 7 5 °C) を形成した他は、上記の試料 1と同様にして本発明の接着層転写シート（試料 4 ) を Siした。

(剥離層用虹液の ί滅）

•ポリエステル樹脂（T g = 7 5 °C)

(ュニチカ（株）製 U E 3 6 0 0 ) …； L 0 0重量部 •メチルェチルケトン〜5 0 0重量部接着層転写シートの作製 (比 ¾¾¾料 1〜3 )

比較として、実施例 D 1において使用した接着層用塗工液 D、 Eを用いた他は、上記の試料 1と同様にして剥離層と接着層を備えた接着層転写シート（比較試料 1、 2 ) を作製した。

また、比較として、剥,を形成しない他は、上記の比較試料 1と同様にして弱粘着性をもたない接着層を備えた接着層転写シート（比較試料 3 ) を ^した。次に、実施例 D 1と同様に、感熱昇華性転写シートを用いて中間転写媒体シー卜の画像受容層に画像を形成した。

また、被画像形成体としての官製ハガキ上に、作製した接着層転写シート（試料 1〜4、比較試料 1〜3 ) を用いて、下記の転写条件でそれぞれ剥離層と接着層を転写した。

(転写条件）

•サーマノレへッド： 6 d 0 t z mm

•加熱エネルギー： 1. 2 m J Z d 0 t

その後、ハガキの接着層、剥離層上に、中間転写媒体シートの画像受容層を位置合わせした後、上記の転写条件で画像受容層および剥離性保護層（中間転写媒体シー卜の剥離性保護層と基材シートとの間で剥離した）を転写して画像形成物を得た。

このような画像形成における画像受容雇の転写位置合わせ適性、形成された画像についてのハガキとの接着性と画質を評価して、下記の表 D 2に示した。尚、評価は、転写位置合わせ適性および接着性については下記の方法で行い、画質は Hil例 D 1と同様にして行った。

(転写位置合わせ適性）

接着層転写シートとハガキとを重ねて位置合わせを行い、また、ハガキに転写した接着層面と中間転写媒体シ一トの画像受容層面とを重ねて位置合わせを行 ^ \ それぞれ 2 0 gZ c m² で 1分間荷重をかけた後、ハガキを垂直に保持して、接着層転写シートあるいは中間転写媒体フイルム力く剥れるか否かを調べる。

評価基準①

〇：接着層転写シート、中間転写媒体シー卜が剥れない。

X ：接着層転写シート、中間転写媒体シートが剥れ落ちる。

また、接着層転写シートおよび中間転写媒体シート力 <剥れない場合には、手で剥離してハガキ面の接着層残りを調べる。

評価基準②

〇：接着層残りが生じない。

：接着層残りが生じる。

(接着性）

幅 1 2 mmの粘着テープ（ニチバン（株）製セロテープ 5 4 5 ) を接着し、 1 0 0 c mZ秒の速度で 1 8 0 ° 剥離により剥離して評価した。

評価基準

〇：粘着テープのみが剥離するか、あるいは、粘着テープとともに画像受容層と接着層が取られ、ハガキの表面が破壊された。：画像受容層と剥離層との間で剥離した。表 D 2

* 試料 1〜 4、比較試料 3は、評価基準①ぉよび②とも評価〇

比較試料 1〜 2は、評価基準①が左櫊、評価基準②が右欄に示される

表 D 2に示されるように、本発明の接着層転写シート（試料 1〜4 ) は、位置合わせ適性に優れ、また、接着性や画質も良好であることが確認された。

以上詳述したように、本発明によれば弱粘着性を有する接着層が基材シート上に剥離可能に設けられているので、被転写体である画像が形成された中間転写媒体にこの接着層を転写した中間画像形成物と被画像形成体との位置合わせ、あるいは、披転写体である被画像形成体にこの接着層を転写した中間画像形成物と画像力〈形成された中間転写媒体との位置合わせにおいて、両者を一度接触さてせも、その後、剥離して再度接着することができ、位置合わせが極めて容易になるとともに、位置合わせ不良を大幅に低減することができる。また、接着層上に介 ¾ を設けることにより、接着層は介在層を介して被転写体（例えば、中間転写媒体）に転写されるので、この介在層に、被転写体（中間転写媒体）との接着性や染料のにじみ防止等の要求される特性を付与することによって、接着層に要求される特性は弱粘着性や被画像形成体等との接着性やしみ込み防止等の特性に限定することができ、接着層の材料選定が大幅に拡大する。さらに、基材シートと接着層との間に剥離層を設けることにより、基材シートと剥離層との間で良好な剥離が生じて接着層は剥離層とともに被転写体（例えば、被画像形成体）に転写され、かつ、転写された接着層は、その表面に剥離層力《位置するので表面性の高いものである。そして、本発明の画像形成方法により得られる画像形成物は、画像のにじみがなく、また、被画像形成体の表面性に影響されることなく滑らかな画像を有することができる。

実施例 E

接着層転写シートの作製 (試料 1〜4 )

基材シートとして、背面層塗工済の厚さ 6 のポリエチレンテレフ夕レートフィルム（東レ（株）製ノレミラー）に下記の組成の各 ®¾着層用^ X液をグラビアコーティング法により塗布して乾燥（塗工量 = 3 g /m² ) し、接着層を形成した

(接着層用塗工液の組成）

，ポリアミド樹脂

(ヘンケル白水社製マクロメノレト 6 2 4 0 ) … 1 0 0重量部

•メチルェチルケトン … 5 0 0重量部次に、感熱昇華性転写シートを用いて中間転写媒体シー卜の画像受容層に画像を形成し、その後、下記の転写条件で、作製した接着層転写シートを用いて接着層を転写した。

(転写条件）

•サーマルへッド： 6 d 0 t /mm

•加熱エネルギー： 1 . 0 m J / d 0 t 次に、転写形成した接着層を介して、被画像形成体（塩ビカード、 P E T^ - ド、コート紙、上）上に上記の転写条件で画像を形成した画像受容層を転写して画像形成物を得た。

さらに比較として、接着層を介さずに上記の被画像形成体上に上記の転写条件で画像を形成した画像受容層を直接転写して画像形成体を得た。

この画像について、接着性と画質を下記の方法により評価して、下記の表 E 1 に示した。

(接着性）

評価基準

〇：画像受容層は披画像形成体から剥離せず、粘着テープのみが剥離するか、あるいは、粘着テープとともに画像受容層と接着層カ诹られ、被画像形成体の表面が破壊された。

△：被画像形成体の表面を破壊することなく、粘着テープを接着した領域の画像受容層の一部が被画像形成体から剥離した。

：被画像形成体の表面を破壌することなく、粘着テープを接着した領域の画像受容層の全部が被画像形成体から剥離した。表 E 1 実施例比絞例

塩ビカード〇〇

P E Tカード〇 Δ

コート紙〇 Δ

上瓶〇 X

Claims

請求の範囲

1. 基材シートと、該基材シ一卜の一方の面の少なくとも"^に接着層と介在層とをこの順に積層して備え、前記基材シートと前記接着層の間において剥離可能である、接着層転写シート。

2. 前記介在層のガラス転移点が 5 0〜： L 1 5ての範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜1 0 0 °Cの範囲である、請求項 1に記載の接着層転写シート。

3. 前記介在層および前記接着層の少なくとも一方が、フィラーを含有する、請求項 1または 2に記載の接着層転写シート。

4. 前言 Ξ¾材シートの他の面に背面層力、'形成されている、請求項 1乃至 3のいずれか 1項に記載の接着層転写シート。

5. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、

該画像受容層と請求項 1乃至 4のいずれか 1項の接着層転写シ一トの介在層とが当接するように前記中間転写媒体と前記接着層転写シートとを重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによって、前記画像受容層上に前記介在層を介して前記接着層を転写し、

前記中間転写媒体上の前記接着層と当接するように被画像形成体を重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによって、前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる、画像形成方法。

6. 被画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に接着層と介在層とをこの順に積層して備え、前記介在層上に感熱昇華転写方式により画像が形成された画像受容層を有する、画像形成物。

7. 前記介在層のガラス転移点が 5 0〜： L 1 5。Cの範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜1 0 0°Cの範囲であり、前記介在層のガラス転移点が前記接着餍のガラス転移点よりも高い、請求項 6に記載の画像形成物。

8. 前記介在雇および前記接着牖の少なくとも一方が、フィラーを含有する、請求項 6または 7に記載の画像形成物。

9. 基材シートと、該基材シートの一方の面の少なくとも一部に剥離層と接着層とをこの順に積層して備え、前材シートと前記剥離層との間において剥離可能である、接着層転写シート。

1 0. 前記剥離層のガラス転移点が 5 0〜 1 1 5 °Cの範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜1 0 0 °Cの範囲である、請求項 9に記載の接着層転写シート。

1 1. 前記剥離層および前記接着層の少なくとも一方が、フィラーを含有する、請求項 9または 1 0に記載の接着層転写シート。

1 2. 前言 SS材シー卜の他の面には背面層力 <形成されている、請求項 9乃至 1 1のいずれか 1項に記載の接着層転写シート。

1 3. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可肯 gな画像受容層上に画像を形成し、

被画像形成体に請求項 9乃至 1 1のいずれか 1項の接着層転写シー卜の接着層が当接するように重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによつて、前記被画像形成体上に前記剥離層とともに前記接着層を転写し、

前記剥離層と前記画像受容雇とが当接するように前記披画像形成体と前記中間転写媒体を重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによって、前記剥離層と前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる、画像形 ^法。

1 4. 被画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に接着層と剥離層とをこの順に積層して備え、前記剥離層上に感熱昇華転写方式により画像が形成された画像受容層を有する、画像形成物。

1 5. 前記剥離層のガラス転移点が 5 0〜1 1 5 °Cの範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜1 0 0°Cの範囲である、請求項 6に記載の画像形成物。

1 6. 前記剥離層および前記接着層の少なくとも一方が、フィラーを含有する、請求項 1 4または 1 5に記載の画像形成物。

1 7. 基材シートと、該基材シー卜の一方の面の少なくとも一部に離型層と接着層とをこの順に積層して備え、前記離型層と前記接着層の間において剥離可能である、接着層転写シート。

1 8. 前記 SIM層は、翻剤を含有する、請求項 1 7に記載の接着層転写シ一卜。

1 9. 前記 1β剤は、シリコーン化合物である、請求項 1 8に記載の接着層転写シート。

2 0. 前記接着層の上に介在層を有する、請求項 1 7乃至 1 9のいずれか 1 項に記載の接着層転写シート。

2 1. 前 ΐΞ¾材シートの他の面には背面層力形成されていることを特徴とする請求項 1 7乃至 2 0のいずれか 1項に記載の接着層転写シート。

2 2. 基材シートと、該基材シートの一方の面の少なくとも一部に弱粘着性の接着層を剥離可能に備えてなる、接着層転写シート。

2 3. 前記接着層上にさらに介在層を備える、請求項 2 2に記載の接着層転写シート。

2 4. 前記接着層および前記介在層の少なくとも一方が、フィラーを含有する、請求項 2 3に記載の接着層転写シート。

2 5. 前材シートと前記接着雇との間に剥離層を備え、該剥離層と前記基材シートとの間で剥離可能である、請求項 2 2に記載の接着層転写シート。

2 6. 前記剥離層のガラス転移点力く前記接着層のガラス転移点よりも高い、請求項 2 5に記載の接着層転写シート。

2 7. 前記基材シー卜の他の面には背面層が形成されている、請求項 2 2乃至 2 6のいずれか 1項に記載の接着層転写シート。

2 8. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、

該画像受容層と請求項 2 2乃至 2 4および請求項 2 7のいずれか 1項の接着層転写シートの接着層ある、は介 ¾Sとが当接するように前記中間転写媒体と前記接着層転写シートとを重ね、転写手段により熱およびまたは圧を加えることによって、前記画像受容層上に前記接着層を転写し、

前記中間転写媒体上の前記接着層の弱粘着性を利用して前記中間転写媒体と被画像形成体とを重ねて位置合わせを行い、次いで、

前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる、画像形成方法。

2 9. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、

被画像形成体に請求項 2 2および請求項 2 5乃至請求項 2 7のいずれか 1項の接着層転写シートの接着層が当接するように重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによって、前記被画像形成体上に前記接着層を転写し、前記被画像形成体上の前記接着層の弱粘着性を利用して前記被画像形成体と前記中間転写媒体を重ねて位置合わせを行い、次いで、

3 0. 剥離可能な画像受容層を備えた中間転写媒体と、前記画像受容層に感熱昇華転写方式により形成された画像と、前記画像受容雇の少なくとも画像形成領域上に設けられた弱粘着性の接着層とを備えてなる、中間画像形成物。

3 1. 前記画像受容層と前記接着層との間に介 ¾Sを備える、請求項 3 0に記載の中間画像形成物。

3 2. 前記接着層および前記介在層の少なくとも一方が、フイラ一を含有する、請求項 3 1に記載の中間画像形成物。

3 3. 被画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に設けられた弱粘着性の接着層とを備える、中間画像形成物。

3 4. 前記接着層上に剥離層を備え、該剥離層のガラス転移点が前記接着層のガラス転移点よりも高い、請求項 3 3に記載の中間画像形成物。

3 5. 被画像形成体と、該画像形成体の所望の箇所に設けられた接着層と、前記接着層上に感熱昇華転写方式により画像が形成された画像受容層を有する、画像形成物。

3 6. 前記画像受容層と前記接着層との間に介在層を備える、請求項 3 5に記載の画像形成物。

3 7. 前記接着層および前記介在層の少なくとも一方が、フィラーを含有する、請求項 3 6に記載の画像形成物。

3 8. 前記画像受容層と前記接着層との間に剥離層を備え、該剥離層のガラス転移点が前記接着層のガラス転移点よりも高い、請求項 3 5に記載の画像形成物。

3 9. 基材シー卜上に接着層力剥離可能に設けられてなる、接着層転写シー卜 _Q

4 0. 前記介在層のガラス転移点力《前記接着層のガラス転移点よりも高い、請求項 1または 2に記載の接着層転写シート。

4 1. 前記介在層のガラス転移点が 5 0〜： L 1 5ての範囲であり、前記接着層のガラス転移点が 3 5〜1 0 0 °Cの範囲である、請求項 6に記載の画像形成物。

4 2. 前記介在層のガラス転移点が前記接着層のガラス転移点よりも高い、請求項 6に記載の接着牖転写シート。

4 3. 前記剥離層のガラス転移点が前記接着層のガラス転移点よりも高い、請求項 1 0に記載の接着層転写シート。

4 4. 前記剥離層のガラス転移点が前記接着層のガラス転移点よりも高 L、、請求項 1 4または 1 5に記載の画像形成物。

4 5. 前記離型層と前記接着層の間に剥離層を有する、請求項 1 7乃至 1 9 の L、ずれか 1項に記載の接着層転写シート。

4 6. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容雇上に画像を形成し、

該画像受容層と請求項 1 7乃至 1 9のいずれか 1項の接着層転写シー卜の接着層とが当接するように前記中間転写媒体と前記接着層転写シートとを重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによって、前記画像受容層上に前記接着層を転写し、

前記中間転写媒体上の前記接着層と当接するように被画像形成体を重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによって、前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる、画像形成方法。

4 7. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、

被画像形成体に請求項 1 7乃至 1 9のいずれか 1項の接着層転写シー卜の接着雇が当接するように重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによつて、前記被画像形成体上に前記接着層を転写し、

前記接着層と前記画像受容層とが当接するように前記被画像形成体と前記中間転写媒体を重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによって、前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる、画像形法。

4 8. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、

該画像受容層と請求項 2 0の接着雇転写シ一トの介在層とが当接するように前記中間転写媒体と前記接着層転写シートとを重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによって、前記画像受容層上に前記介在層を介して前記接着層を転写し、

前記中間転写媒体上の前記接着層と当接するように被画像形成体を重ね、転写手段により熱および Zまたは圧を加えることによって、前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる、画像形法。

4 9. 感熱昇華転写方式により中間転写媒体の剥離可能な画像受容層上に画像を形成し、

被画像形成体に請求項 4 5の接着層転写シー卜の接着層力《当接するように重ね、転写手段により熱およびまたは圧を加えることによって、前記被画像形成体上に前記剥離層とともに前記接着層を転写し、

前記剥離層と前記画像受容層と力く当接するように前記被画像形成体と前記中間転写媒体を重ね、転写手段により熱および/または圧を加えることによって、前記剥離層と前記接着層を介して前記画像受容層を前記被画像形成体に転写することからなる、画像形成方法。