明 細 書
ェァバッ グ用ガス発生剤 本発明は、 エアバッ グ用ガス発生剤及びェ了バッ グ用 イ ン フ レ一タ ー に関する。
本発明のエアバ ッ グ用ガス発生剤は、 その燃焼によ り 生成する ガス (以下 「後ガス」 という ) 中の じ 0等の有 毒成分の濃度が著 し く 低 く、 しかも従来のア ジ ド系ガス 発生剤に比べて安全性が顕著に高いという 好ま しい特性 を有する。
また、 本発明のエアバッ グ用イ ン フ レ一 タ ーを用いる と、 後ガス中の C 0濃度よ り一層低減化でき る。
背景技術
自動車の安全性に対する要求が一層高ま る 中、 エアバ ッ グシ ステムの需要は飛躍的に増大 しつつあ る。 ェアバ ッ グシ ステムは、 自動車が高速で衝突 した際、 ハ ン ドル, ダッ シ ユ ボー ド内部等に装着されたナイ 口 ン製バッ グ (エアバッ グ) を膨脹させる こ とによ り、 乗員力、'車両内 の各部に激突 して死傷するのを防止 しょ う とする も ので あ り、 バ ッ グの膨脹には、 該システムに装填されたガス 発生剤が燃焼又は分解して発生するガスが利用される。
ェァバッ グ用ガス発生剤は、 主に 4 つの要件を満たす
も のが望ま しい。 第 1 の要件は 「適度な燃焼速度を有す る こ と 」 であ る。 燃焼速度が遅い とバ ッ グが瞬時に膨張 せず、 乗員を保護でき ない。 第 2 の要件は 「衝撃着火性 (衝撃に対する着火感度) が低い こ と」 であ る。 衝撃着 火性が高い と混合や成型等の製造工程で爆発や爆蓊が起 こ り 易 く、 取扱い上の危険性が大き い。 第 3 の要件は 「ガス温度が低い こ と」 であ る。 バ ッ グは、 乗員を車外 へ脱出 させる ため、 膨張後にガスを放出 して収縮する が, ガス温度が高い と乗員に火傷等を負わせる こ とがあ る。 ま た、 バ ッ グに穴が開いて機能が低下 した り、 バ ッ グが 燃焼 して火災が起 こ る こ と も あ る。 第 4 の要件は 「ガス 中の C Oや N O x 等の有毒成分濃度が低い こ と」 であ る t 有毒成分濃度が高い と、 ガス放出時に乗員がガス 中毒に な る可能性があ る。 尚、 有機化合物の燃焼に よ り 生成す る ガス においては、 一般に C 0 と N 0 X の濃度は相反
(反比例) し、 一方の濃度が下がる と他方の濃度は上が る と い う 関係にあ り、 両方の濃度を同時に低減化さ せる のは非常に困難であ る と されている。
現在汎用 さ れている、 ア ジ化ナ ト リ ウ ムをガス発生基 剤 とす る ァ ジ ド系ガス発生剤は、 適度な燃焼速度及びガ ス温度を示 し、 ガスの大部分が無害な窒素ガスであ るが 衝撃着火性が高い と い う 欠点を有する。 ま たガス発生基
剤であ るア ジ化ナ ト リ ゥ厶は分解して火災を引き起こ し た り又は有毒煙霧を出 した り、 更に酸化剤と反応 して酸 化ナ ト リ ウム、 水酸化ナ ト リ ウ ム等の有毒成分を生成す るため、 取扱いには常に厳重な注意を要 し、 安全確保の 設備が必須となる。 また、 アジ化ナ ト リ ウ ムは吸湿によ り燃焼性能が低下するので、 吸湿防止のための対策を講 じる必要がある。 加えてアジ化ナ ト リ ウムは劇毒性であ るため、 河川や海に落ちたエアバ ッ ク装着車からアジ化 ナ ト リ ウムが漏出 し、 甚大な環境汚染を引き起こす虞れ もある。
一方、 特開平 6 - 3 2 6 8 9 号公報、 特開平 6 - 3 2 6 9 0 号公報及び特開平 6 - 2 2 7 8 8 4 号公報に は、 本発明者の提案による、 含窒素有機化合物及び酸化 剤を有効成分とする非ア ジ ド系ガス発生剤が開示されて いる。 該ガス発生剤は、 従来のア ジ ド系ガス発生剤と同 程度の適度なガス発生量、 燃焼速度及びガス温度を示す と共に、 衝撃着火性が比較的低 く、 爆発危険性や毒性も 著 し く 低いとい う ア ジ ド系ガス発生剤にはない長所を有 し、 安価でもある。 更に、 非ア ジ ド系ガス発生剤は、 燃 焼によ り 発生するガス中の C Oや N O x 等の有毒成分の 濃度が実用に供 し得る程充分に低いが、 よ り一層の低減 化が望まれている。
と こ ろで、 特開平 5 — 2 3 8 8 6 7 号公報によれば、 比表面積 5 m 2 Z g以上の金属酸化物 (特に原子番号 2 1 ( S c ) 〜 3 0 ( Z n ) の酸化物) をガス発生剤に用い る こ とが提案されている。 しか しながら、 該公報に記載 の発明はア ジ化ナ 卜 リ ゥ ムをガス発生基剤とする ガス発 生剤に関する ものであ り、 該金属酸化物は主に燃焼速度 及び点火性の改良を 目的と して添加される にすぎない。 更に該公報において、 効果が具体的に開示されている金 属酸化物は、 F e 2 0 3のみである。
発明の開示
本発明者は、 上記従来の問題点を解決すべ く 鋭意研究 を重ねてきた。 その結果、 非ア ジ ド系ガス発生剤におい て、 燃焼触媒と して特定の金属酸化物及び 又は特定の 物性を有する金属酸化物を添加する場合には、 該非アジ ド系ガス発生剤の好ま しい諸特性を保持したま ま、 後ガ ス中の有毒成分濃度、 特に C O及び N O x の両方の濃度 を著 し く 低減化 し得る こ とを見い出 した。 ま たエアバッ グ用ィ ンフ レ ータ 一内のガス噴出経路の少な く と も 1 部 分に酸化剤を載置する こ とによ り、 有毒成分濃度のよ り —層の低減化が図れる こ とを見い出 した。 本発明は、 こ のよ う な知見に基づいて完成されたものであ る。
本発明によれば、 含窒素有機化合物及び酸化剤を有効
成分とする非ア ジ ド系ガス発生剤であ っ て、 燃焼触媒と してモ リ ブデン酸化物、 タ ングステ ン酸化物及び B E T 比表面積が 5 m 2 / g以上の金属酸化物か ら選ばれる少な く と も 1 種の金属酸化物を含有する こ とを特徴とするェ ァバッ グ用ガス発生剤が提供される。
ま た、 本発明によれば、 エアノくッ グ用イ ン フ レ一タ ー であ っ て、 燃焼室にエアバッ グ用ガス発生剤を充填 し、 該ガス発生剤の燃焼によ り 発生するガスをエアバッ グ内 へ噴出する経路の少な く と も 1 部分に外部酸化剤を載置 した こ とを特徴とするエアバッ グ用ィ ン フ レーターが提 供される。
本発明のエアバッ グ用ガス発生剤は、 ガス発生基剤で ある含窒素有機化合物、 酸化剤及び特定の燃焼触媒を有 効成分とする。
含窒素有機化合物と しては、 分子中に少な く と も 1 個 の窒素原子を含有する有機化合物が用い られる。 具体的 には、 例えば、 ア ミ ノ 基含有有機化合物、 ニ ト ラ ミ ン基 含有有機化合物、 ニ ト ロ ソ ァ ミ ン基含有有機化合物等を 挙げる こ とができ る。
ア ミ ノ 基含有有機化合物の具体例と しては、 例えば、 ァゾジカノレボンア ミ ド、 ァゾジカルボン酸とその塩 (ァ ルカ リ 金属、 アルカ リ 土類金属等) 、 尿素、 へキサメ チ
レ ンテ ト ラ ミ ン、 重炭酸ア ミ ノ グァ二ジ ン、 ト リ ア ミ ノ グァニ ジ ン、 ビウ レ ッ ト、 シァ ノ グァニ ジ ン、 ニ ト ロ グ ァニ ジ ン、 ジ シア ン ジア ミ ド、 ヒ ドラ ジ ド類等を挙げる こ とができ る。 こ こ で ヒ ドラ ジ ド類と して は公知の も の が使用でき、 例えば、 ァセ ト ヒ ド ラ ジ ド、 1 , 2 - ジァ セチノレ ヒ ドラ ジ ド、 ラ ウ リ ン酸 ヒ ドラ ジ ド、 サ リ チル酸 ヒ ドラ ジ ド、 シ ユ ウ酸 ヒ ドラ ジ ド、 シ ユ ウ 酸 ジ ヒ ド ラ ジ ド、 カ ルボ ヒ ドラ ジ ド、 ア ジ ピ ン酸 ヒ ドラ ジ ド、 セパ' シ ン酸 ヒ ド ラ ジ ド、 ドデカ ン ジォ ヒ ドラ ジ ド、 イ ソ フ タ ル 酸 ヒ ド ラ ジ ド、 メ チルカ ノレバゼー ト、 セ ミ カ ノレノくジ ド、 ホルム ヒ ドラ ジ ド、 1 , 2 — ジ ホノレ ミ ゾレ ヒ ドラ ジ ン等が 挙げ ら れる。
ニ ト ラ ミ ン基含有有機化合物の具体例 と しては、 例え ば'、 ジニ ト ロペ ン タ メ チ レ ンテ ト ラ ミ ン、 ト リ メ チ レ ン ト リ 二 ト ロ ア ミ ン ( R D X ) 、 テ ト ラ メ チ レ ンテ ト ラ ニ ト ロ ア ミ ン ( H M X ) 等の置換基と してニ ト ラ ミ ン基を 1 個〜複数個有する 脂肪族化合物及び脂環式化合物を挙 げる こ とができ る。
ま た二 ト ロ ソ ァ ミ ン基含有有機化合物の具体例 と して は、 例えば、 ジニ ト ロ ソペ ン タ メ チ レ ンテ ト ラ ミ ン
( D P T ) 等の置換基と してニ ト ロ ソ ァ ミ ン基を 1 個〜 複数個有する 脂肪族化合物及び脂環式化合物を挙げる こ
とができ る。
これ らの中で も、 ア ミ ノ 基含有有機化合物が好ま し く . ァゾジカルボンア ミ ドが特に好ま しい。 斯かる含窒素有 機化合物は 1 種を単独で使用 して も よ く 又は 2 種以上を 併用 して もよい。 ま た含窒素有機化合物は市販品をその ま ま使用 して も よい。 含窒素有機化合物の粒度は特に制 限されず、 例えばその配合量、 他の成分との配合比率、 エアバッ グの容量等の各種条件に応 じて広い範囲から適 宜選択すればよい。
酸化剤と しては特に制限されず、 従来か ら 当該分野で 使用される ものか ら適宜選択すればよいが、 高温下で酸 素を発生及び Z又は供給 し得る ものが好ま し く、 例えば. ォキソハロゲ ン酸塩、 硝酸塩、 亜硝酸塩、 金属過酸化物. 超酸化物、 オゾン化合物等を挙げる こ とができ る。
ォキソハ ロゲ ン酸塩と しては公知の ものが使用でき、 例えば過ハロゲン酸塩、 ハロゲ ン酸塩等を挙げる こ とが でき る。 過ハロゲ ン酸塩の具体例と しては、 例えば、 過 塩素酸 リ チウム、 過塩素酸カ リ ウム、 過塩素酸ナ ト リ ウ ム、 過臭素酸 リ チウム、 過臭素酸カ リ ウ ム、 過臭素酸ナ ト リ ウ ム等のアルカ リ 金属塩、 過塩素酸マグネ シ ウム、 過塩素酸バ リ ウム、 過塩素酸カルシウム、 過臭素酸マグ ネ シゥ ム、 過臭素酸バ リ ウ ム、 過臭素酸カルシウ ム等の
アルカ リ 土類金属塩、 過塩素酸ア ンモニゥ ム、 過臭素酸 ア ンモニゥ ム等のア ンモニゥ ム塩等が挙げ られる。 ハ ロ ゲ ン酸塩の具体例 と しては、 例えば、 塩素酸 リ チ ウ ム、 塩素酸カ リ ウ ム、 塩素酸ナ ト リ ウ ム、 臭素酸 リ チ ウ ム、 臭素酸カ リ ウ ム、 臭素酸ナ ト リ ウ ム等のアルカ リ 金属塩、 塩素酸マ グネ シ ウ ム、 塩素酸バ リ ウ ム、 塩素酸カルシ ゥ ム、 臭素酸マ グネ シ ウ ム、 臭素酸バ リ ウ ム、 臭素酸カル シ ゥ ム等のアルカ リ 土類金属塩、 塩素酸ア ンモニゥ 厶、 臭素酸ァ ンモニ ゥ ム等のァ ンモニゥ ム塩等が挙げ られる c これ ら の中で も、 ハ ロ ゲ ン酸及び過ハ ロ ゲ ン酸のアル力 リ 金属塩が好ま しい。
硝酸塩と しては、 例えば、 硝酸 リ チ ウ ム、 硝酸ナ ト リ ゥ ム、 硝酸カ リ ウ ム等のアルカ リ 金属塩、 硝酸マ グネ シ ゥ ム、 硝酸パ' リ ウ ム、 硝酸ス ト ロ ン チ ウ ム等のアルカ リ 土類金属塩、 硝酸ア ンモニゥ 厶等のア ンモニゥ ム塩等を 挙げる こ とができ る。 その 中で も アルカ リ 金属塩が好ま しい。
亜硝酸塩 と しては、 例えば、 亜硝酸 リ チ ウ ム、 亜硝酸 ナ ト リ ウ ム、 亜硝酸カ リ ウ ム等のアルカ リ 金属塩、 亜硝 酸マグネ シ ウ ム、 亜硝酸バ リ ウ ム、 亜硝酸カ ルシ ウ ム等 のアル力 リ 土類金属塩等を挙げる こ とができ る。
金属過酸化物 と しては、 例えば、 過酸化 リ チウ ム、 過
酸化ナ ト リ ウ ム、 過酸化カ リ ウ ム等のアルカ リ 金属塩、 過酸化マ グネ シ ウ ム、 過酸化カ ルシ ウ ム、 過酸化バ リ ゥ ム等の アル力 リ 土類金属塩等を挙げる こ とができ る。
超酸化物 と しては、 例えば超酸化ナ ト リ ウ ム、 超酸化 カ リ ウ ム等のアルカ リ 金属化合物、 超酸化カルシ ウ ム、 超酸化ス ト ロ ンチ ウ ム、 超酸化バ リ ウ ム等のアルカ リ 土 類金属化合物、 超酸化ル ビジ ウ ム、 超酸化セ シ ウ ム等を 挙げる こ とができ る。
オ ゾ ン化合物 と して は、 例えば一般式 Μ 0 3 (式中 Μ は N a、 K、 R b、 C s 等の周期律表第 I a 族元素を示 す。 ) で表わされ る化合物が挙げ られる。
本発明においては、 二硫化モ リ ブデ ン等の金属硫化物、 ビスマ ス含有化合物、 鉛含有化合物等 も酸化剤 と して使 用でき る。
こ れ ら の酸化剤の中で も、 ォキ ソハ ロ ゲ ン酸塩、 硝酸 塩、 亜硝酸塩等が好ま し く、 ォキ ソハ ロ ゲ ン酸塩、 硝酸 塩等が特に好ま しい。
斯かる酸化剤は 1 種を単独で又は 2 種以上を併用 して 使用でき る。 酸化剤の形状、 粒径等は特に制限さ れず、 例えばその配合量、 各成分 との配合比率、 エアバ ッ グの 容量等の各種条件に応 じて適宜選択 して使用すればよ い。
酸化剤の配合量は、 通常、 酸素量を基準 と して含窒素
有機化合物を完全に酸化燃焼 し得る化学量論量とすれば よ いが、 含窒素有機化合物及び酸化剤の配合割合を適宜 変更させる こ とによ り、 燃焼速度、 燃焼温度 (ガス温度) 、 燃焼ガス組成等を任意に調整でき る の で、 広い範囲か ら 適宜選択する こ とができ、 例えば、 含窒素有機化合物
1 0 0 重量部に対 して酸化剤を 1 0 〜 4 0 0 重量部程度、 好ま し く は 1 0 0 〜 2 4 0 重量部程度配合 して も よい。
本発明のガス発生剤においては、 上記 2 成分の他に、 モ リ ブデ ン酸化物、 タ ン グステ ン酸化物及び B E T比表 面積 5 m 2 / g 以上の金属酸化物か ら選ばれる少な く と も 1 種の金属酸化物を必須成分とする。 こ れ らの金属酸化 物の添加に よ り、 後ガス 中の C O、 N O x 等の有毒成分 の濃度が著 し く 低減さ れる。 こ のよ う な優れた効果が達 成さ れ る理由 は未だ十分明 らかではな い力、'、 本発明者の 研究に よれば、 例えばァ ゾジカルボ ンア ミ ドをガス発生 基剤 と し、 ォキ ソ ハ ロ ゲ ン酸塩を酸化剤 とする非ア ジ ド 系ガス発生剤において、 ァ ゾジ カノレボ ンア ミ ドの熱分解 温度と ォキ ソハ ロ ゲ ン酸塩の熱分解温度に は大き な差が あ る力 こ の燃焼反応系に上記金属酸化物を添加する と、 ォキ ソ ハ ロ ゲ ン酸塩の熱分解温度が下が っ てァ ゾジ カ ル ボ ンア ミ ドの熱分解温度に近づき、 両者に よ る化学量論 量に近い円滑な反応が起こ る ためであ る と推測さ れ る。
モ リ ブデ ン酸化物 と しては公知の も のが使用でき、 例 えば、 酸化モ リ ブデ ン ( V I ) 、 力 Π熱に よ り 酸化モ リ ブデ ン ( V I ) を生成する他の含酸素モ リ ブデ ン化合物、 モ リ ブデ ン酸、 モ リ ブデ ン酸の金属塩等を挙げ る こ とができ る。 前記の含酸素モ リ ブデ ン化合物 と して は、 例えば、 水酸化モ リ ブデンや M 0 2 0 5、 M O 3 0 8、 M 0 8 0 2 3 ,
M o 9 0 2 s等のモ リ ブデ ン酸化物等を挙げる こ とができ る ま た、 モ リ ブデ ン酸の金属塩と しては、 例えばモ リ ブデ ン酸 コバル ト、 モ リ ブデ ン酸ニ ッ ケル等の第 V I I I族金属 塩等を挙げる こ とができ る。 こ れ らの 中で も、 酸化モ リ ブデ ン ( V I ) やモ リ ブデ ン酸の金属塩が好ま し く、 酸化 モ リ ブデン ( V I ) が特に好ま しい。
ま た、 タ ングステ ン酸化物 と して も公知の ものが使用 でき、 例えば、 酸化タ ン グステ ン ( V I ) 、 加熱によ り 酸 化タ ン グステ ン ( V I ) を生成す る他の含酸素タ ン ダステ ン化合物、 タ ングステ ン酸、 タ ングステ ン酸の金属塩等 を挙げる こ とができ る。 前記の含酸素タ ン グステ ン化合 物 と しては、 例えば、 W 0 2、 W 0 3、 W 0 3 · H 2 0等の タ ン グステ ン酸化物等を挙げる こ とができ る。 ま た、 夕 ン グス テ ン酸の金属塩 と して は、 例えば、 夕 ン グステ ン 酸カ リ ウ ム、 タ ン グステ ン酸カ ノレシ ゥ ム、 タ ン グステ ン 酸ナ ト リ ウ ム、 タ ン グステ ン酸マ グネ シ ウ ム、 タ ン グス
テ ン酸 コバル ト、 タ ン グス テ ン酸ニ ッ ケル、 タ ン グス テ ン酸鉄等を挙げる こ と ができ る。 こ れ ら の 中で も、 酸化 タ ン グステ ン (VI) やタ ン グステ ン酸の金属塩が好ま し く、 酸化タ ン グステ ン (VI) や タ ン グス テ ン酸鉄等が特 に好ま しい。
B E T比表面積が 5 m 2Z g以上の金属酸化物 と しては. 比表面積が前記の規定に沿 う も のであ っ て、 且つ前記の モ リ ブデ ン酸化物及び夕 ン グステ ン酸化物以外の金属酸 化物であれば特に制限はないが、 例えば、 酸化銅、 酸化 ニ ッ ケル、 酸化コバル ト、 酸化鉄、 酸化ク ロ ム、 酸化マ グネ シ ゥ 厶、 酸化アル ミ ニ ウ ム、 酸化亜鉛、 酸化マ ンガ ン等の周期律表第 3 〜 4 周期の元素の酸化物等を挙げる こ とができ、 こ れ らの中で も酸化銅、 酸化ニ ッ ケル、 酸 化コバル ト 等の第 V I 11族元素及び第 I b族元素が好ま し く、 酸化銅が特に好ま しい。 B E T比表面積が 5 m 2Z g以上 の金属酸化物は 1 種を単独で又は 2種以上を併用 して使 用でき る。 尚、 B E T比表面積は通常 S n^Z g以上であ る 力 、 1 0 m 2/ g以上の ものが好ま し く、 4 0 m 2/ g 以上の も のがよ り 好ま しい。
比表面積の大き な金属酸化物は、 公知の方法に従 っ て 製造でき る。 酸化銅を例に取れば、 塩基性硝酸銅に 6 0 °C以上の温水を加えて塩基性硝酸銅の微粒子を得、 こ れ
を粉砕 した後 3 0 0 〜 5 0 0 °C程度で焼成する方法 (特 開平 1 一 3 0 1 5 1 3 号公報) 、 硝酸銅の水溶液にアル 力 リ 剤を加えて中和する こ とによ り 生成する硝酸銅粒子 を濾取 して乾燥 し、 2 0 0 〜 5 0 0 て程度で焼成する方 法 (特開平 2 — 1 4 5 4 2 2 号公報) 等の、 硝酸銅を原 料とする方法を挙げる こ とができ る。 また、 金属の水酸 化物や炭酸塩を低温プラズマ処理する こ とによ つ て も得 る こ とができ る (特開平 2 — 2 6 8 1 0 号公報) 。
これ ら 3 種の燃焼触媒の う ち、 モ リ ブデ ン酸化物及び タ ングステ ン酸化物は、 ァゾジカルボンア ミ ド等の含窒 素有機化合物と長期間共存 して も、 該含窒素有機化合物 を実質的に分解しないという好ま しい性質を有 している。 ま た、 一般に含窒素有機化合物の燃焼によ り 生成するガ スにおいては C O濃度と N O x 濃度は相反 し、 一方の濃 度が下がる と他方の濃度は上がる関係にあ り、 両方の濃 度を同時に低減化させるのは非常に困難と されているの であ る力 特にモ リ ブデン酸化物及びタ ングステ ン酸化 物は後ガス中の C O と N O x の濃度を両方と も著 し く 低 減化 し得る という 好ま しい特性を も有 している。
モ リ ブデン酸化物、 タ ングステ ン酸化物及び B E T比 表面積が 5 m V g以上の金属酸化物の粒径は特に制限は な く、 例えばその配合量、 他の成分との配合比率、 エア
バッ グの構造、 形状や容量等の各種条件に応 じて広い範 囲から適宜選択すればよい。 また、 こ れ ら の金属酸化物 の配合量も特に制限はな く、 前記 した各種条件に応 じて 広い範囲から適宜選択でき る力、'、 通常含窒素有機化合物 1 0 0 重量部に対 して 0. 1 〜 5 0 重量部程度とすれば よい。 ガス発生量や燃焼性能を安定させる という観点か らは、 好ま しい配合量は含窒素有機化合物 1 0 0 重量部 に対 して 0. 5 〜 3 0 重量部程度である。 尚、 加熱によ り 酸化モ リ ブデ ン (VI) を生成する含酸素モ リ ブデ ン化 合物、 加熱によ り 酸化タ ン グステ ン (VI) を生成する含 酸素タ ン グステ ン化合物を用いる場合は、 それぞれ生成 する酸化モ リ ブデ ン ( V I ) 、 酸化タ ングステ ン ( VI) の 量が上記規定の範囲内になる よ う にすればよい。
本発明のエアバッ ク用ガス発生剤には、 その性能が損 なわれない範囲で、 上記 3 種の必須成分の他に燃焼調節 剤、 爆覉防止剤、 燃焼速度調節触媒等が配合されていて も よい。
燃焼調節剤は、 一般的に燃焼温度ひいてはガス温度を 下げる ために使用される ものであ り、 その具体例と して は、 例えば、 A I 等の水酸化物、 N a、 K等のアルカ リ 金属の炭酸塩、 重炭酸塩又は酸化物、 C a、 M g、 B a. S r 等のアル力 リ 土類金属の炭酸塩又は重炭酸塩等を挙
げる こ とができ る。 その中でも、 水酸化物、 炭酸塩等が 好ま し く、 水酸化物が特に好ま しい。 燃焼調節剤の配合 量は特に制限されず広い範囲か ら適宜選択でき る力、 通 常含窒素有機化合物及び酸化剤の合計量 1 0 0 重量部に 対 して 5 0重量部を越えない範囲、 好ま し く は 2 0 重量 部を越えない範囲とすればよい。
爆森防止剤は、 製造、 輸送、 保存等の工程において、 ガス発生剤が火炎に巻き込まれた り又は強い衝撃を受け て爆森するのを防止する ために使用 される。 爆轟防止剤 の添加によ り、 製造、 輸送、 保存等の工程での安全性を 更に高める こ とができ る。 爆 ¾防止剤と しては公知の も のが使用でき、 例えば、 ベン ト ナイ ト、 アル ミ ナ、 珪藻 土、 二酸化珪素等の金属酸化物、 N a、 K、 C a、 M g . Z n、 C u、 A I 等の金属の炭酸塩、 重炭酸塩等を挙げ る こ とができ る。 尚、 アルカ リ 金属及びアルカ リ 土類金 属の炭酸塩、 重炭酸塩は、 上記 したよ う に燃焼調節剤と しての機能を も有 している。 爆森防止剤の配合量は特に 制限されず広い範囲から適宜選択でき る力 通常含窒素 有機化合物及び酸化剤の合計量 1 0 0 重量部に対 して 5 ~ 3 0 重量部程度とすればよい。
燃焼速度調節触媒は、 主に燃焼速度を調整するために 使用 される。 燃焼速度調節触媒と しては、 例えば (ィ )
lb 炭酸亜鉛、 塩化鉄、 酸化鉛、 酸化チ タ ン、 酸化バナ ジ ゥ ム、 酸化セ リ ウ ム、 酸化ホル ミ ウ ム、 酸化カ ノレ シ ゥ ム、 酸化ィ ッ テル ビウ ム等の元素周期表第 4 〜 6 周期元素の 酸化物、 塩化物、 炭酸塩乃至硫酸塩 (但 し、 モ リ ブデ ン 酸化物、 タ ン グス テ ン酸化物、 アルカ リ 金属の炭酸塩及 びアルカ リ 土類金属の炭酸塩を除 く ) 、 ( 口 ) カ ルボキ シ メ チノレセソレロ ー ス、 ヒ ド ロ キ シ メ チノレセノレロ ー ス、 こ れ らのエーテル、 微結晶性セル ロ ー ス粉末等のセルロ ー ス系化合物、 (ハ) 可溶性デ ンプ ン、 ポ リ ビニルアルコ —ル、 その部分ゲ ン化物等の有機高分子化合物等を挙げ る こ とができ る。 燃焼速度調節触媒の粒度は特に制限さ れず、 適宜選択 して使用すればよい。 燃焼速度調節触媒 は 1 種を単独で又は 2 種以上を併用 して使用 される。 燃 焼速度調節触媒の配合量は特に制限 さ れず広い範囲か ら 適宜選択でき る 力、'、 通常含窒素有機化合物及び酸化剤の 合計量 1 0 0 重量部に対 して 0 . 1 〜 5 0 重量部程度、 好ま し く は 0 . 2 ~ 1 0 重量部程度とすればよい。
更に、 本発明においては、 エアバ ッ ク 用 ガス発生剤の 好ま し い特性を損なわない範囲で、 従来か ら こ の用途に 用 い られてい る各種添加剤が配合さ れていて も よ い。
上記 した本発明エアバ ッ グ用 ガス発生剤の成分の中に は、 ァ ゾジ カルボ ンア ミ ド等の含窒素有機化合物の分解
を誘起する化合物があ る。 具体的には、 例えば、 酸化剤 の一種であ る過酸化カ ルシ ウ ム等のアル力 リ 成分を含む か も し く は分解 してアルカ リ 成分を放出す る化合物、 燃 焼触媒であ る酸化銅、 酸化ク ロ ム、 酸化マ ンガ ン等であ る。 従 っ て、 こ れ らの分解誘起化合物をエアバ ッ グ用ガ ス発生剤の成分 と して用 いる場合は、 ガス発生基剤及び 又は分解誘起化合物に表面処理を施すのが好ま しい。 表面処理には、 カ ッ プ リ ン グ剤、 キ レー ト 剤等を好ま し く 用い る こ とができ る。
カ ッ プ リ ン グ剤 と して は公知の も のが使用でき、 例え ば、 シ ラ ン系 カ ッ プ リ ン グ剤、 チタ ネ ー ト 系 カ ッ プ リ ン グ剤、 アル ミ ニウ ム系カ ッ プ リ ン グ剤等を挙げる こ とが でき る。
シ ラ ン系カ ッ プ リ ン グ剤の具体例 と して は、 例えば、 ァ 一 ァ ミ ノ プロ ピル ト リ エ ト キ シ シ ラ ン、 N — 3 — ( ァ ミ ノ ェチノレ) 一 ァ 一 ァ ミ ノ プロ ピノレ ト リ エ ト キ シ シ ラ ン. K - β - ( ア ミ ノ エチノレ ) 一 ァ ー ァ ミ ノ プロ ピノレ ト リ メ ト キ シ ン ラ ン、 Ν — ^ 一 (ア ミ ノ エチノレ) 一 ァ 一 ア ミ ノ プロ ピノレメ チノレジ メ ト キ シ シ ラ ン、 Ν — フ エ ニノレー ア 一 ァ ミ ノ プロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 ァ — ユ レイ ドプロ ビル ト リ エ ト キ シ シ ラ ン等のア ミ ノ シ ラ ン系 カ ツ プ リ ン グ剤、 ァ ー グ リ シ ドキ シプロ ビル ト リ メ ト キ シ ン ラ ン、
β — ( 3 , 4 — エ ポキ シ シ ク ロ へキ シル) ェチル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 ァ 一 グ リ シ ジソレオキ シ プ ロ ピソレ ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 ァ 一 グ リ シ ドキ シ プ ロ ピルメ チル ジェ ト キ シ シ ラ ン等のエポ キ シ シ ラ ン系 カ ツ プ リ ン グ剤、 ビ二ノレ ト リ ク ロ ロ シ ラ ン、 ビニノレ ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 ビニル ト リ エ ト キ シ シ ラ ン、 ビニル ト リ ス ( ^ 一 メ 卜 キ ンエ ト キ シ ) シ ラ ン等の ビニル ン ラ ン系 カ ッ プ リ ン グ剤、 ァ 一 メ ノレカ プ ト プ ロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン等の メ ルカ プ ト シ ラ ン系 カ ッ プ リ ン グ剤、 ァ 一 メ タ ク リ ロ イ ノレオキ シ プ 口 ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン等の ァ ク リ ノレ シ ラ ン系 カ ッ プ リ ン グ剤、 メ チノレ ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 メ チノレ ト リ エ ト キ シ シ ラ ン、 ァ 一 ク ロ 口 プロ ピノレ ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 ト リ フ ノレオ ロ メ チル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン等の式
R S i ( O R ' ) 3 (式中 R は 1 個 も し く は 2 個以上のハ ロ ゲ ン原子が置換 して も よ い炭素数 1 ~ 4 程度の直鎖又 は分岐鎖状のアルキル基を示 し、 R ' は炭素数 1 〜 4 程 度の直鎖又は分岐鎖状の アルキル基を示す。 ) で表 さ れ る シ ラ ン系 カ ツ プ リ ン グ剤等を挙げる こ と ができ る。
チ タ ネ ー ト 系 カ ッ プ リ ン グ剤の具体例 と して は、 例え ば、 イ ソ プ ロ ピル ト リ イ ソ ス テ ア ロ イ ノレチ タ ネ ー ト、 ィ ソ プ ロ ピル ト リ ス 一 ィ ソ デ シソレベ ンゼ ン ス ルホニルチ タ ネ 一 ト、 ィ ソ プ ロ ビル ト リ ス一 n —デ シ ルベ ンゼ ン スル
- 1 ホニルチ タ ネー ト、 イ ソ プロ ビル ト リ ス ( ジォ ク チノレ ピ 口 ホス フ ェ ー ト ) チ タ ネ ー ト、 テ ト ラ イ ソ プロ ピルー ビ ス ( ジォ ク チノレホ ス フ ァ イ ト ) チタ ネー ト . テ ト ラ 才 ク チル ー ビス ( ジ ト リ デシルホス フ ァ イ ト ) チ タ ネ ー 卜、 テ ト ラ ( 2 , 2 — ジァ リ ノレオキ シ メ チノレー 1 一プチル) 一 ビス ( ジ — ト リ デシルホス フ ア イ ト ) チ 夕 ネ ー ト、 ビ ス ( ジォ ク チノレ ピ ロ ホス フ ェ ー ト ) ォキ シ ァセテ一 ト チ 夕 ネ ー ト、 ビス ( ジォ ク チノレ ピ ロ ホス フ エ ー ト ) ェチ レ ンチタ ネ ー ト、 イ ソ プロ ピル ト リ オ ク タ ノ ィ ノレチ タ ネ ー
1 0 卜、 イ ソ プロ ピルジメ タ ク リ ノレイ ソ ステア ロ イ ノレチタ ネ ー ト、 イ ソ プロ ピノレイ ソ ステア ロ イ ノレジァ ク リ ノレチタ ネ ー ト、 イ ソ プロ ピル ト リ ( ジォ ク チルホス フ ェ ー ト ) チ 夕 ネ ー ト、 イ ソ プロ ピル ト リ ク ミ ノレフ ヱ ニルチ タ ネ ー ト. イ ソ プロ ピル ト リ ( Ν—ア ミ ノ エチル · ァ ミ ノ エチル) チタ ネ ー ト、 ジ ク ミ ノレフ エ ニ ノレオキ ン ァセテー ト チ タ ネ ー ト、 ジイ ソ ステア ロ イ ノレエチ レ ンチ タ ネ一 ト 等を挙げ る こ とができ る。
アル ミ ニウ ム系 カ ツ プ リ ン グ剤の具体例 と しては、 例 えば、 アル ミ ニウ ム モ ノ ァセチルァセ ト ネ ー ト 一 ビス
20 (ェチルァセ ト アセテー ト ) 、 アル ミ ニウ ム ト リ ス
(ァセチルアセテー ト ) 、 ァセ ト アルコキ シ アル ミ ニ ゥ ム ジィ ソ プロ ビ レ ー 卜 等を挙げる こ とができ る。
斯かる カ ツ プ リ ン グ剤は 1 種を単独で又は 2 種以上を 併用 して使用でき る。
カ ツ プ リ ン グ剤を用いて表面処理を行 う に 当 っ て は、 例えば、 湿式法、 乾式法等の公知の方法が採用でき る。
湿式法に よ る処理は、 通常、 被処理成分 と カ ッ プ リ ン グ剤の溶液又は分散液 と を混合 し、 こ の混合物か ら処理 さ れた成分を分離 し、 乾燥する こ と に よ り 行われ る。 力 ッ プ リ ン グ剤は、 水、 酢酸水や メ タ ノ ール、 エタ ノ ール、 セ ロ ソ ノレブ、 ァノレキノレア ミ ン、 アルキ ロ 一 ルァ ミ ン等の 有機溶媒又は こ れ らの混合溶媒に可溶又は分散可能であ る。 こ の時カ ッ プ リ ン グ剤の濃度は特に制限 さ れず、 広 い範囲か ら適宜選択でき る 力、'、 通常 0 . 1 ~ 5 重量%程 度、 好ま し く は 0 . 5 〜 2 重量%程度 とすればよ い。 処 理さ れた成分の分離には、 例えば、 濾過、 遠心分離、 デ カ ンテー シ ヨ ン等の公知の方法が採用でき る。 ま た、 乾 燥に よ り 処理さ れた成分が凝集する場合に は、 公知の方 法に従 っ て粉砕を行えばよ い。 更に、 被処理成分の溶液 又は分散液と カ ッ プ リ ン グ剤の溶液又は分散液 と を混合 し、 こ の混合物か ら処理さ れた成分を分取 し、 乾燥を行 つ て も よ い。 被処理成分を溶解又は分散さ せる 溶媒と し ては、 上記と 同 じ溶媒を使用でき る。 湿式法は、 必要な ら ば、 加温又は加熱下に行 う こ と もでき る。 その際の温
度の 目 安は、 3 0 〜 1 0 0 程度でぁ る。
乾式法は、 必要に応 じ攬拌下及び Z又は予熱下に、 被 処理成分の粉末に カ ツ プ リ ン グ剤又はその溶液 も し く は 分散液を添加 し、 混合 (好ま し く は加温下に混合) する 方法であ る。 攪拌及び混合には、 通常のプ レ ンダー、 好 ま し く はへ ン シ エ ノレ ミ キサーやス ー ハ。一 ミ キサ一等のせ ん断力のあ る プ レ ン ダ一が使用 さ れる。 カ ッ プ リ ン グ剤 の溶液及び分散液は、 湿式法と 同様の も のが使用でき る c 尚、 予熱及び加温は、 被処理成分の分解又は劣化が起 こ らない温度ま での温度域にて行えばよい。
更に、 ガス発生剤組成物の各成分を混合する 際に、 同 時に シ ラ ン カ ツ プ リ ン グ剤又はその溶液 も し く は分散液 を加えて、 表面処理する こ と もでき る。
上記のいずれの方式において も、 カ ッ プ リ ン グ剤の使 用量は、 カ ッ プ リ ン グ剤の種類、 被処理成分の経時安定 度等に応 じて広い範囲か ら適宜選択すればよいが、 通常 被処理成分 1 0 0 重量部に対 して 0 . 0 1 〜 1 0 重量部 程度、 好ま し く は 0 . 1 〜 5 重量部程度とすればよ い。 カ ッ プ リ ン グ剤の溶液又は分散液を用い る 場合は、 前記 の よ う な配合割合にな る よ う に、 溶液又は分散液の量を 調整すればよい。
—方キ レ ー ト剤 と しては、 水及び 又は有機溶媒に溶
解又は分散さ せた時にアル力 リ 性を呈 しな い も のであ り、 且つガス発生基剤の分解を誘起する化合物に含ま れる金 属 (例えば、 C u、 C o、 C r、 C a 等) 又はそのィ ォ ン と キ レ一 ト を形成 し得る も のであれば特に制限さ れず 公知の も のを広 く 使用でき、 例えば、 キ レ ー ト 試薬、 比 色試薬、 金属指示薬等を挙げる こ とができ る。
キ レ ー ト 試薬の具体例 と しては、 例えば、 エチ レ ン ジ ア ミ ン 4 酢酸 ( E D T A ) 及びその金属塩 ( E D T A · 2 N a 塩、 E D T A . 2 K塩、 E D T A . 2 L i 塩、 E D T A . 2 ア ンモニゥ 厶塩等) 、 ト ラ ン ス — 1, 2 — ジ ア ミ ノ シ ク ロへキサ ン — N, N, Ν ' , Ν ' — 4 酢酸 ' 1 水和物 ( C y D T A ) 、 Ν, N — ビス ( 2 — ヒ ド ロ キ シェチル) グ リ シ ン ( D H G E ) 、 1 , 3 — ジァ ミ ノ ー 2 — ヒ ドロ キ シプロパ ン 一 N, N, N ' , N ' — 4 酢酸 ( D P T A— O H ) 、 ジエチ レ ン ト リ ア ミ ン 一 N, N, N ' , N ' ' , Ν, '— 5酢酸 ( D T P A ) 、 エチ レ ン ジ ァ ミ ン — N, N ' — 2 酢酸 ( E D D A ) 、 エチ レ ン ジア ミ ン ー N, N ' ー ジプロ ピオ ン酸 . 2塩酸塩 ( E D D P ) . エチ レ ン ジァ ミ ン 一 N, N ' — ビス ( メ チ レ ン ホ ス ホ ン 酸) · 1 / 2水和物 ( E D D P O ) 、 N— ( 2 — ヒ ド ロ キ シェチル) エチ レ ン ジ ァ ミ ン 一 N, N, N ' 一 3 酢酸 ( E D T A — O H ) 、 エチ レ ン ジァ ミ ン 一 N, Κ, 1 ,
N ' ー テ ト ラ キス (メ チ レ ンホ ス ホ ン酸) ( E D T P O ) 、 0, 0 ' — ビス ( 2 — ア ミ ノ エチノレ) エチ レ ン グ リ コ ー ル 一 N, N, Ν ' , Ν ' 一 4 酢酸、 Ν, Ν — ビス ( 2 — ヒ ド ロ キ シ ベ ン ジノレ) エチ レ ン ジ ア ミ ン ー Ν, Ν - 2 酢 酸 ( H B E D ) 、 1, 6 — へキサメ チ レ ン ジ ァ ミ ン 一 N, N, N ' , N 1 — 4 酢酸 ( H D T A;) 、 N - ( 2 — ヒ ド ロ キ シェチノレ) ィ ミ ノ 2酢酸 ( H I D A ) 、 ィ ミ ノ 2酢 酸 ( I D A ) 、 1 , 2 — ジ ア ミ ノ ブロ ノ、。 ン ー N, N, N ' , N ' 一 4 酢酸 (メ チノレ ー E D T A ) 、 二 ト リ 口 3 酢酸 ( N T A ) 、 二 ト リ 口 3 プロ ピオ ン酸 ( N T P :) 、 二 ト リ 口 卜 リ ス ( メ チ レ ン ホ ス ホ ン酸) · 3 N a塩 ( N T P O ) 、 ト リ エチ レ ン テ ト ラ ミ ン 一 Ν, Ν, Ν ' , Ν ' ' , Ν ' ' ' , Ν ', '— 6 酢酸 ( Τ Τ Η Α ) 等を挙げる こ とができ る。
比色試薬及び金属指示薬の具体例 と しては、 例えば、
3 — [ Ν, Ν— ビス ( カ ノレポキ シ メ チル) ア ミ ノ メ チノレ ] — 1 , 2 — ジ ヒ ド ロ キ シ ア ン ト ラ キ ノ ン、 3, 3 ' — ジ メ ト キ シ べ ン ジ ジ ン 一 Ν, Ν, Ν ' , Ν ' 一 4 酢酸 · 4 N a塩、 ジ メ チノレ ジ チォ カ ルノく ミ ン酸 · N a塩 ( D D T C ) 、 2 , 7 _ ビス ( 2 — ァノレ ソ ノ フ エ ニルァ ゾ) 一 1 , 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー 3, 6 — ナ フ タ レ ン ' ジ スノレホ ン酸 塩、 2, 9 — ジ メ チノレ 一 4, 7 — ジ フ エ ニノレ ー 1, 1 0
— フ エ ナ ン ト 口 リ ン、 2, 9 — ジ メ チ ノレ 一 4, 7 — ジ フ ェ ニ ノレ 一 1 , 1 0 — フ エ ナ ン ト 口 リ ン ジ ス ソレ ホ ン酸 · 2 N a 塩、 4, 7 — ジ フ エ 二 ノレ 一 1 , 1 0 — フ エ ナ ン ト 口 リ ン、 5 — メ ノレ カ プ ト 一 3 — フ エ ニ ノレ ー 1 , 3, 4 — チ ア ジ ア ゾ ー ノレ 一 2 — チ オ ン · Κ塩、 Ν — べ ン ゾ ィ ノレ 一 Ν 一 フ エ ニ ノレ ヒ ド ロ キ シ ァ ミ ン ( B P A ) 、 N — べ ン ゾィ ル 一 N — ( 2 — メ チ ル フ エ 二 ノレ ) ヒ ド ロ キ シ ルァ ミ ン
( B T A ) 、 N — シ ン ナ モ イ ノレ ー N — フ エ ニノレ ヒ ド ロ キ シ ルァ ミ ン ( C P A ) 、 5 ' , 5 ' ' — ジ ブ ロ モ ピ ロ ガ ロ ー ノレ ス ノレホ ン フ タ レ イ ン ( B P R ) 、 2 — ヒ ド ロ キ ン 一 1 — ( 1 ー ヒ ド ロ キ シ ー 2 — ナ フ チ ノレ ア ゾ ) _ 6 — 二 卜 ロ ー 4 一 ナ フ タ レ ン ス ル ホ ン酸 ' N a 塩 ( B T ) 、 3, 3 ' — ビ ス [ N , N — ビス ( カ ルボキ シ メ チ ル ) ァ ミ ノ メ チノレ ] フ ノレォ レセイ ン ( カ ノレセ イ ン ( C a 1 c e i n ) ) 、 8 — [ N, N — ビ ス ( カ ノレ ポ キ シ メ チル ) ア ミ ノ メ チ ル ] 一 4 ー メ チ ノレア ン べ リ フ エ ロ ン ( カ ノレセ イ ン ブル 一 ( C a 】 c e i n B l u e ) ) 、 2, 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー 1 — ( 8 — ヒ ド ロ キ シ ー 3, 6 — ジ ス ノレホ 一 1 ー ナ フ チ ル ァ ゾ) 一 3 , 6 — ナ フ タ レ ン ジ ス ル ホ ン酸 ' 4 N a 塩、 2 - ヒ ド ロ キ ン 一 1 一 ( 2 — ヒ ド ロ キ ン 一 5 — メ チ ル フ エ ニル ァ ゾ) 一 4 一 ナ フ タ レ ン ス ノレホ ン酸、 2 - ( 2 — ァ ノレ ソ ノ フ エ ニノレア ゾ ) 一 7 — ( 2 — カ ノレ ボキ
シ フ エ ニ ノレア ゾ) 一 1 , 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー 3, 6 — ナ フ タ レ ン ジ スノレホ ン酸、 2, 5 — ジ ク ロ ロ ー 3, 6 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー ρ — ベ ン ゾキ ノ ン、 2, 7 — ビス ( 4 — ク ロ ロ 一 2 _ ホ ス ホ ノ フ エ 二ルァ ゾ) 一 1, 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー 3, 6 — ナ フ タ レ ン ジ ス ノレホ ン酸、 2 , 6 — ジ ク ロ ロ 一 4 ' — ヒ ド ロ キ シ 一 3 ' , 3 ', 一 ジ メ チノレ 一 3 — スノレホ フ ク ゾ ン 一 5 ' , 5 ' , 一 ジ カ ノレボ ン酸 ' 3 N a 塩、 4 , 4 ' — ジ ア ン チ ピ リ ノレメ タ ン · 1 水和物、 1 ー ヒ ド 口 キ シ 一 2 — ( 2 — ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ノレア ゾ) ベ ンゼ ン、 2, 7 — ビス ( 4 ー メ チノレ ー 2 — スルホ フ ェ ニ ルァ ゾ) — 1 , 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー 3, 6 — ナ フ タ レ ン ジ ス ノレホ ン酸、 2 , 2 — ビ ビ リ ジ ン、 1, 2 — ビス ( 2 — フ リ ノレ) エ タ ン ジオ ン ジォキ シ ム · 1 水和物、 2 , 2 — べ ン ゾ キサ ゾ リ ン、 3 , 3 ' — ビス [ N — ( カ ノレボキ シ メ チル) ア ミ ノ メ チル ] チモーノレスルホ ン フ タ レ イ ン ( G T B ) 、 2 — ヒ ド ロ キ シ 一 1 — ( 2 — ヒ ド ロ キ ン 一 4 — ス ノレホ ー 1 — ナ フ チルァ ゾ) 一 3 , 6 — ナ フ タ レ ン ジ スノレホ ン酸 • 3 N a 塩、 5 — ク ロ ロ ー 2 — ヒ ド ロ キ シ ー 3 — ( 2, 4 ー ジ ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ノレア ゾ) ベ ンゼ ン スノレホ ン酸、 3, 3 ' — ビス [ N, N — ビス ( カ ノレポキ シ メ チル) ァ ミ ノ メ チル ] チモールス ルホ ン フ タ レイ ン · Ν a 塩、 プ ノレプル酸 ' ア ン モニ ゥ ム塩、 3, 3 ' - [ N, N — ビス
( カ ノレ ボキ シ メ チ ノレ ) ア ミ ノ メ チ ノレ ] 一 p — キ シ レ ノ ー プレ ス ノレ ホ ン フ タ レ イ ン、 2 , 9 — ジ メ チゾレ ー 1 , 1 0 — フ エ ナ ン ス ロ リ ン、 2 _ ( 2 — ァ ノレ ソ ノ フ エ ニノレア ゾ) — 1, 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ 一 3, 6 — ナ フ タ レ ン ジ ス ノレ ホ ン 酸 ' 2 N a 塩、 2 — ニ ト ロ フ ヱ ニノレア ノレ ソ ン 酸、 5 — ニ ト ロ 一 1, 1 0 — フ エ ナ ン ス ロ リ ン、 2 — 二 ト ロ ソ 一 5 — [ N — n — プ ロ ピノレ ー N — ( 3 — ス ノレ ホ プ ロ ピル) ァ ミ ノ ] フ エ ノ ー ル、 2 — ニ ト ロ ソ 一 5 — [ N — ェ チ ノレ — N — ( 3 — ス ノレ ホ プ ロ ピノレ ) ァ ミ ノ ] フ エ ノ ー ル、 2 — ヒ ド ロ キ シ 一 1 一 ( 2 — ヒ ド ロ キ シ 一 4 — ス ノレ ホ 一 1 — ナ フ チ ルァ ゾ ) 一 3 — ナ フ ト ェ酸、 2 — ( 5 — ブ ロ モ 一 2 — ピ リ ジ ノレァ ゾ) 一 5 — [ N — n — プ ロ ピル 一 N — ( 3 — ス ルホ プ ロ ピル) ァ ミ ノ ] ァ ニ リ ン · K a 塩、 1 , 3 — ジ ァ ミ ノ 一 4 — ( 5 — ブ ロ モ ー 2 — ピ リ ジ ノレァ ゾ) ベ ン ゼ ン、 1, 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー 2 — ( 2 — ピ リ ジ ノレ ァ ゾ ) 一 3 , 6 — ナ フ タ レ ン ジ ス ルホ ン 酸 · 2 N a 塩、 2 - ( 5 — ブ ロ モ 一 2 — ピ リ ジ ノレア ゾ ) 一 5 — [ N - n 一 プ ロ ピル 一 N — ( 3 — ス ノレ ホ プ ロ ピノレ ) ァ ミ ノ ] フ エ ノ ー ノレ ' 2 N a 塩 2 水和物、 2 — ( 5 — ク ロ 口 一 2 — ピ リ ジ ソレ ア ゾ ) 一 5 — ジ ェ チ ノレ ア ミ ノ フ エ ノ ー ル、 2 —
( 3 , 5 — ジ ブ ロ モ 一 2 — ピ リ ジ ノレァ ゾ) 一 5 — ジ ェ チ ルァ ミ ノ フ エ ノ ー ノレ、 2 - ( 5 — 二 ト ロ 一 2 — ピ リ ジ ル
ァ ゾ) 一 5 — [ N — n — プ ロ ピノレ ー N — ( 3 — スルホ プ ロ ピノレ ) ァ ミ ノ ] フ ヱ ノ ーノレ ' 2 N a 塩 · 2 水和物、 2 - ( 3, 5 — ジ ブ口 モ ー 2 — ピ リ ジルァ ゾ) 一 5 — ジ メ チルァ ミ ノ 安息香酸、 5 — ジ メ チルア ミ ノ ー 2 — ( 2 — チ ア ゾールイ ノレア ゾ) 安息香酸、 4 — ( 3 , 5 — ジ ブ 口 モ ー 2 — ピ リ ジノレア ゾ) 一 N — ェチノレ 一 N — ( 3 — スル ホプ ロ ピル) ァニ リ ン · 1 水和物、 4 一 メ チ ル — 5 — ( ス ノレホ メ チルァ ミ ノ ) 一 2 — ( 2 — チ ア ゾール イ ノレア ゾ) 安息香酸、 1 一 ( 2 — ピ リ ジルァ ゾ) 一 2 - ナ フ ト —ル、 4 一 ( 2 — ピ リ ジルァ ゾ) レ ゾル シ ノ ー ル、 3, 3 ' — ビス [ N , N — ビス ( カ ノレポキ シ メ チル) ァ ミ ノ メ チノレ ] — o — ク レ ゾ一ノレ フ タ レ イ ン、 5, 6 — ジ フ エ 二ノレ 一 3 — ( 2 — ピ リ ジノレ) 一 1 , 2 , 4 — ト リ ア ジ ン. 3 — ( 2 — ピ リ ジノレ) 一 5 , 6 — ビス ( 4 ー スノレホ フ ェ 二ノレ) 一 1 , 2, 4 一 ト リ ア ジ ン · 2 Ν a 塩、 1 , 1 0 — フ エ ナ ン ト 口 リ ン · 1 水和物、 3, 3 ' — ビス [ Ν, Ν — ビス ( カ ルボキ シ メ チル) ア ミ ノ メ チル ] フ エ ノ ー ノレ フ タ レ イ ン、 5, 1 0, 1 5, 2 0 — テ ト ラ キ ス ( Ν — メ チ ル ピ リ ジニ ゥ ム 一 4 — ィ ノレ) 一 2 1 H, 2 3 Η - ポソレフ ィ リ ン及びそ のテ ト ラ キ ス ( ρ — ト ノレエ ン ス ルホ ン酸塩 ) 、 5, 1 0, 1 5, 2 0 — テ ト ラ フ ヱ ニ ゾレ 一 2 1 Η, 2 3 Η — ポノレフ ィ リ ン、 5, 1 0, 1 5, 2 0
— テ ト ラ フ エ ニノレ ー 2 1 H, 2 3 H — ボル フ イ リ ン テ ト ラ ス ノレホ ン酸 · 2 硫酸 4 水和物、 5, 1 0, 1 5, 2 0 — テ ト ラ キス { 4 一 [ Ν - ( ト リ メ チル) ア ン モニォ : フ エ 二ノレ } - 2 1 Η, 2 3 Η — ポノレフ イ リ ン及びそ のテ ト ラ キス ( ρ — ト ルエ ン スノレホ ン酸塩) 、 s y n — フ エ 二ノレ 一 2 — ピ リ ジノレケ ト キ シ ム、 ピ ロ ガ ロ ールスルホ フ 夕 レ イ ン、 ピ ロ カ テ コ ール、 ス ノレホ フ 夕 レ イ ン、 N, N ' — ビス サ リ シ リ デ ン 一 2. 3 — ジ ァ ミ ノ ベ ン ゾフ ラ ン、 サ リ シルアルデ ヒ ド — 2 — 才キ シ ァニル、 3, 3 ' — ビス { [ N — メ チル ー N — ( カ ノレボキ シ メ チル) ] ァ ミ ノ メ チノレ) 一 0 — ク レ ゾーノレスノレホ フ 夕 レ イ ン ' 1 N a 塩、 4 , 4 ' — ジ カ ノレボキ シ 一 2, 2 ' — ビキ ノ リ ン • 2 N a 塩、 4 , 4 ' 一 ビス ( 3, 4 — ジ ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニルァ ゾ) — 2 , 2 ' — ス チルベ ン ジ ス ノレホ ン酸塩 ' 2 ア ン モニ ゥ ム塩、 4, 4 ' ー ジァ ミ ノ 一 2, 2 ' - ジ スルホ ス チルベ ン — N, N, N ' N ' — テ ト ラ 酢酸 ' 2 N a 塩、 1 , 1, 1 — ト リ フ ロ ロ 一 4 ー メ ノレカ プ ト 一 4 一 ( 2 — チェニル) 一 3 — ブテ ン 一 2 — オ ン、 4 一 ( 2 — ァノレ ソ ノ ー 4 — ニ ト ロ フ エ ニルァ ゾ) ァ ミ ノ : フ エ 二 ルァ ゾ } ベ ンゼ ン スノレホ ン酸 · 1 N a 塩、 1, 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ 一 2, 7 — ビス ( 5 - ク ロ ロ ー 2 — ヒ ド ロ キ シ 一 3 — スノレホ フ ェ ニノレア ゾ) 一 3, 6 — ナ フ タ レ ン ジ ス
ルホ ン酸 · 4 N a 塩、 1 , 8 — ジ ヒ ド ロ キ シ 一 2, 7 - ビス ( 2 — スソレホ フ エ 二ルァ ゾ ) — 3, 6 — ナ フ タ レ ン ジ スルホ ン酸 · 4 N a塩、 4 一 メ チル ー 2 — ( 2 — チ ア ゾ リ ノレァ ゾ) フ エ ノ ール、 5 — ジ メ チ ノレア ミ ノ ー 2 —
( 2 — チ ア ゾ リ ルァ ゾ) フ エ ノ 一ノレ、 1 一 ( 2 _ チ ア ゾ リ ルァ ゾ) 一 2 — ナ フ ト ール、 4 一 ( 2 — チ ア ゾ リ ノレァ ゾ) レ ゾノレ シ ノ ー ノレ、 3 ' —二 卜 ロ ー 4 ' 一 ( 2, 4, 6 — ト リ ニ ト ロ フ エ ニルァ ミ ノ ) ベ ン ゾ 一 1 8 — ク ラ ウ ン ー 6、 N, N ' , N ' ', N ' ' ' ー テ ト ラ メ チルプルプル 酸 ' ア ン モニ ゥ ム塩、 4 ' 一 ( 2, 4 — ジニ ト ロ 一 6 - ト リ フ ロ ロ メ チノレ フ エ 二ノレ) ァ ミ ノ べ ン ゾ ー 1 5 — ク ラ ゥ ン ー 5, 8 — メ ノレカ プ ト キ ノ リ ン ' 塩酸塩、 1 , 2 — ジ ヒ ド ロ キ シ ー 3 , 5 — べ ンゼ ン ジ スノレホ ン酸 · 2 N a 塩 1 水和物、 3, 3 ' — ビス [ N , N — ビス ( カ ノレボキ シ メ チル) ア ミ ノ メ チル ] チモ ールフ タ レ イ ン、 2, 4, 6 — ト リ ス ( 2 — ピ リ ジノレ) 一 1 , 3 , 5 — ト リ ア ジ ン、
N — ( 4 ー メ ト キ シ フ エ 二ル) 一 1 , 4 一 フ エ 二 レ ン ジ ァ ミ ン ' 塩酸塩、 2 — [ 3 — ( 2, 4 — ジ メ チルフ エ 二 ルァ ミ ノ カ ノレボキ シ ) _ 2 — ヒ ド ロ キ シ — 1 一 ナ フ チル ァ ゾ二 フ エ ノ ール、 3 , 3 ' — ビス [ N, N — ビス ( 力 ルボキ シ メ チノレ ) ア ミ ノ メ チノレ ] 一 o — ク レ ゾ一ノレス ル ホ ン フ タ レ イ ン、 2 — [ 1 — ( 2 — ヒ ド ロ キ シ ー 5 — ス
ルホ フ ヱ ニル) 一 3 — フ ヱ ニノレ 一 5 — ホ ルマザ ノ : 安息 香酸 ' 1 N a 塩、 1 , 2 — ジ メ ノレ力 プ ト コ ハ ク 酸、 N — ( ジ チォ カ ノレポキ シ ) サル コ シ ン ' 2 ア ン モニゥ ム塩、 テ ト ラ フ エ ニノレボ レ ー ト · Ν a 塩、 3 — メ ノレカ プ ト プ ロ ピオ ン酸、 フ エ ニルァノレ ソ ン酸、 テ ト ラ フ ェ ニルホ ス ホ ニゥ ム ク ロ ラ イ ド等を挙げる こ とができ る。
こ れ らの中でも、 キ レ ー ト 試薬が好ま し く、 E D T A • 2 N a 塩が特に好ま しい。
上記キ レー ト 剤は、 1 種を単独で又は 2 種以上を併用 して使用でき る。
キ レ ー ト剤によ る表面処理は、 公知の方法に従っ て行 う こ とができ る。 具体的には、 例えば、 キ レー ト 剤を適 当な溶媒に溶解又は分散さ せ、 こ れと表面処理を施そ う とする 化合物 とを混合すればよ い。 溶媒 と しては主に冰 が使用 さ れるカ^ キ レー ト 剤の 中には難水溶性の も のが あ る ので、 その よ う なキ レ ー ト 剤を用い る 場合には、 適 当な有機溶媒、 例えば、 メ タ ノ ール、 エタ ノ ール、 イ ソ プロパノ ール、 n — ア ミ ノレアノレコ ール、 メ チノレイ ソ ブチ ルケ ト ン、 ク ロ ロ ホ ノレ ム、 四塩化炭素、 ベ ン ゼ ン、 ニ ト 口 ベ ンゼ ン、 ト リ エタ ノ ールア ミ ン等を適宜選択すれば よ い。 キ レー ト 剤の使用量は、 キ レー ト 剤の種類や表面 処理を施そ う とす る化合物の種類等に応 じて広い範囲か
ら適宜選択すればよいが、 表面処理を施そ う とする化合 物 1 0 0 重量部に対 して、 キレー ト剤力 1 0 〜 2 0 0 重 量部程度、 好ま し く は 5 0 〜 1 5 0 重量部程度になる よ う に濃度や混合量を調節すればよい。 混合時間 も適宜選 択すればよい力 通常 0 . 5 〜 4 時間程度とすればよい ( 表面処理は、 必要があれば、 加温下、 例えば 5 0 〜 8 0 °C程度の温度下に行っ て も よい。
本発明のエアバ ッ グ用ガス発生剤は、 3 種の必須成分 及び必要に応 じてその他の成分を混合する こ とによ り、 製造される。 更に本発明のエアバッ グ用ガス発生剤は、 適当な形状に製剤化する こ とができ る。 例えば、 本発明 のガス発生剤組成物に適量のバイ ンダーを添加混合 して 打锭又は打錠乾燥すればよい。 その際、 水等の溶媒を適 量加えるのが安全上特に好ま しい。 パ'イ ンダ一 と しては 斯かる 目的に常用 されている ものを使用すればよい。 製 剤形状は特に制限はな く、 例えば、 ペレ ッ ト状、 デイ ス ク状、 球状、 棒状、 中空円筒状、 こんぺい糖状、 テ ト ラ ポ ッ ト状等を挙げる こ とができ、 無孔の も のでも よいが 有孔状の もの (例えば煉炭状の もの) でも よい。 更に、 ペ レ ッ ト状、 ディ ス ク状の ものは、 片面又は両面に 1 個 〜数個程度の突起を設けて も よい。 突起の形状は特に制 限されず、 例えば、 円柱状、 円錐状、 多角錐状、 多角柱
状等を挙げる こ とかでき る。 更に、 本発明のエアバ ッ グ 用 ガス発生剤の製剤の大き さ も特に制限さ れず、 広い範 囲か ら適宜選択でき る力、'、 燃焼温度をよ り 一層低 く し且 つ よ り 一層適度な燃焼速度を得る と い う 観点か ら は、 粒 径 0 . 3 〜 1 . 5 m m程度の大き さ とする のが好ま しい c 或いは、 本発明エアバ ッ グ用 ガス発生剤の各成分をそ れぞれ単独で製剤化 し、 こ れ ら を混合 して使用 して も よ い。
本発明ガス発生剤の製剤は、 ポ リ エチ レ ン等の合成樹 脂製又は金属製の容器に充填す る こ と によ り、 安全に保 管及び輸送する こ とができ る。
次いで、 本発明のエアバ ッ グ用ィ ン フ レ ー タ ーについ て説明する。 本発明のエアバ ッ グ用イ ン フ レ一 夕 一は、 エアバ ッ グ内へ後ガスを噴出 さ せる経路の少な く と も 1 部分に外部酸化剤を載置 した こ とを特徴とする も のであ る。 従 っ て、 イ ン フ レ一タ ー と して特に制限さ れず、 公 知の構造の も のを広 く 使用でき る。
本発明において、 外部酸化剤 と しては、 本発明のエア バ ッ グ用 ガス発生剤中に含有さ れる酸化剤 と 同一又は異 な る 種類の公知の酸化剤を使用でき る。
本発明において外部酸化剤が載置さ れる ィ ン フ レ一 タ 一の部分は、 燃焼室以外の後ガス噴出経路であれば特に
制限はな く、 例えば、 ク 一ラ ン ト、 金網フ ィ ルタ ー、 セ ラ ミ ッ ク フ ィ ルタ 一等が挙げられる。 外部酸化剤を載置 する部分は 1 力 所である必要はな く、 2 力 所以上でも よ い。
本発明は、 ガス発生剤の燃焼によ り 発生する ガスが高 温であ る こ とを利用 して、 外部酸化剤を熱分解させて酸 素を発生させ、 該ガス中の C O等を酸化する こ とによ り- C 0濃度のよ り 一層の低減化を達成 しょ う とする も の で あ る。 従っ て、 外部酸化剤と接触するガスはあ る程度高 温であ る こ とが望ま し く、 具体的にはイ ン フ レ一タ ー内 の燃焼室から出たガスがまず接触する ク ーラ ン ト に外部 酸化剤を載置するのが好ま しい。
外部酸化剤の載置は、 例えば、 酸化剤の水溶液 も し く は水分散液又は有機溶媒溶液も し く は分散液にク ーラ ン ト、 金網フ イ ノレタ ー、 セ ラ ミ ッ ク フ ィ ゾレタ ー 等の イ ン フ レータ ー部品を浸漬 し乾燥させる こ とによ り行われる。 よ り具体的には、 酸化剤の水溶液も し く は水分散液又は 有機溶媒溶液も し く は分散液を例えば 7 0 〜 1 0 0 °C程 度に加熱し、 こ の中に前記イ ン フ レ一タ ー部品を浸漬 し- そのま ま冷却 して酸化剤をイ ン フ レ 一タ ー部品の表面に 析出させた後、 該部品を取り 出 して乾燥すればよい。
ま た、 外部酸化剤の載置は、 イ ンフ レ一タ ー部品に酸
化剤の溶液又は分散液を噴霧 し、 乾燥さ せる こ と に よ つ て行 っ て も よ い。
更には、 ペ レ ッ ト やディ ス ク 形状に製剤化 した酸化剤 をガス 噴出経路の少な く と も 1 部分に装填する こ と も で さ る。
本発明のエアバ ッ グ用ィ ン フ レータ ーの燃焼室に充填 さ れ る エアバ ッ グ用 ガス発生剤 と しては、 特に制限はな いが、 非ア ジ ド系ガス発生剤が好ま し く、 本発明のガス 発生剤が特に好ま しい。 燃焼室にガス発生剤を充填する 際には、 ガス発生剤 と共に酸化剤、 ガス放出性無機化合 物及び不活性無機化合物か ら選ばれる少な く と も 1 種を 充填する こ とができ る。 以下、 こ れ ら 3 種の成分を、 便 宜上 「燃焼室用酸化促進剤」 と 呼ぶ。
燃焼室用酸化促進剤の う ちの酸化剤 と して は、 既述の 酸化剤をいずれ も使用でき る。 その中で も、 硝酸力 リ ウ ム等の硝酸塩や塩素酸ナ ト リ ゥ ム等のォキ ソ ハ ロ ゲ ン酸 塩が好ま しい。 ガス放出性無機化合物と しては、 熱分解 に よ り ガスを放出する公知の化合物を広 く 使用でき、 例 えば重炭酸ナ ト リ ウ ム等が挙げ られる。 ま た不活性無機 化合物 と しては、 熱分解を起 こ さ ない公知の化合物を広 く 使用でき、 例えば二酸化珪素等が挙げ られる。
前記 した燃焼室用酸化促進剤の具体例の う ち、 硝酸力
リ ウム、 塩素酸ナ ト リ ウム等の酸化剤や二酸化珪素等の 不活性無機化合物は、 上記本発明のエアバッ グ用ガス発 生剤に配合される成分と重複する ものであ る力、'、 ガス発 生剤の成分と しての使用量と燃焼室用酸化促進剤と して の使用量の合計量を初めから本発明のガス発生剤中に含 有させて も、 適正な燃焼速度を得る こ とはできず、 ひい ては C 0濃度の低減化は達成できない。
燃焼室用酸化促進剤の形状は特に制限される も のでは な く、 粉末のま ま用いて も よい し、 ペレ ッ ト状、 デイ ス ク状、 沈着物状、 顆粒状等の各種の任意の形状に成形 し て用いて も よい。
燃焼室用酸化促進剤を本発明のガス発生剤と共に燃焼 室に充填する際には、 こ の両者の間にアル ミ ニウ ム製の 薄板やアル ミ ホイル等で間仕切 り を設けて もよい。
本発明のエアバッ グ用ガス発生剤及びエアパ、ッ グ用ィ ン フ レ ー夕 一は、 自動車に限定されず、 各種輸送用機器 に搭載されるエアバ ッ グシステムのガス源と して好適に 使用でき る。
本発明によれば、 含窒素有機化合物をガス発生基剤と する非アジ ド系エアバッ グ用ガス発生剤において、 特定 の燃焼触媒を含有させる こ とによ り、 アジ ド系ガス発生 剤と同等又はそれ以上の燃焼速度、 ガス発生量及びガス
温度、 ア ジ ド系ガス発生剤よ り 低い衝撃着火性、 更には 高安全性、 低毒性、 安価さ とい つ た上記の非ア ジ ド系ガ ス発生剤の好ま しい特性を保持 したま ま、 後ガス 中の C 0等の有毒成分濃度が一層低減化さ れた非ア ジ ド系ェ ァバ ッ グ用ガス発生剤が提供さ れる。 更に、 後ガス 中の C 0濃度等を よ り 一層低減化でき るエアバ ッ グ用 ィ ン フ レー タ ーが提供さ れる。 ま た、 製剤化後の長期保存中に ァ ゾジ カルボ ンア ミ ド等の含窒素有機化合物が分解する と い う 非ア ジ ド系ガス発生剤の欠点を解消する方法、 具 体的にはカ ッ プ リ ン グ剤又はキ レー ト剤に よ る表面処理 と い う 方法が提供さ れる。
図面の簡単な説明
図 1 は、 以下の実施例にお け る ガス発生剤の燃焼試験 に用い る装置の概略を示す図面であ る。
図 2 は、 本発明 イ ン フ レ 一 タ ーの一例を示す断面概略 図であ る。
発明を実施する ための最良の形態 以下に実施例、 比較例及び参考例を挙げ、 本発明を具 体的に説明する。
以下において使用 した一般的な原料の製造会社は特に 断わ らない限 り、 次の通 り であ る。
ァ ゾジカルボ ン ア ミ ド : 大塚化学 (株) 製
硝酸カ リ ウ ム : 大塚化学 (株) 製
過塩素酸カ リ ウ ム : 日 本カ ー リ ッ ト (株) 製
二酸化珪素 : 商品名 ト ク シ ール N、 徳山曹達 (株) 製 可溶性デ ンプ ン : 和光一級品、 和光純薬 (株) 製 ま た以下において、 単に 「部」 及び Γ %」 と あ る のは それぞれ 「重量部」 及び 「重量%」 を意味する。
実施例 1
ァ ゾ ジ カルボ ンア ミ ド 4 5 部、 過塩素酸カ リ ウ ム 5 5 部、 酸化銅 (比表面積 4 8 m 2Z g、 平均粒子径約 7. 4 m、 日 揮化学 (株) 製) 1 0 部及び二酸化珪素 1. 1 部の各粉末をよ く 混合 し、 こ れにデ ンプン含有量が
1. 5 部とな る よ う に可溶性デ ンプンの 1 0 %水溶液を 加えて更に混合 し、 湿潤粉体を製造 した。 こ の湿潤粉体 を造粒機に よ り 造粒 し、 得 られた湿潤顆粒を乾燥 し、 更 に油圧式打錠成型機にて押圧 し、 ガス発生剤のペ レ ッ ト (径 6 m m、 厚さ 3 m m、 重量 0. 1 5 g ) を製造 した。 孔径 6 m mのガス噴出孔を備え、 伝火薬 と してボロ ン 硝酸カ リ ウ ム 0. 8 gが装填さ れたイ ン フ レ一 夕 一の 燃焼室中に上記のガス発生剤ペ レ ツ ト 3 0 g を充填 した。 こ のイ ン フ レ 一 タ ー を 6 0 リ ッ 卜 ノレタ ン ク 内 に セ ッ 卜 し、 電流を通 して作動 さ せた後、 タ ン ク 内のガスを採取孔ょ り 1 リ ッ ト ノレテ ド ラ ーバ ッ グに採取 した。 こ のガスの
C 0濃度を検知管を用いて測定 したと こ ろ、 0. 8 %で あ つ 7»·。
比較例 1
比表面積 0. 7 7 m 2Z g及び平均粒子径約 4. 5 ^ m の一般的なガス発生剤用の酸化銅を使用する以外は、 実 施例 1 と同様に操作し、 ガス発生剤のペレ ッ トを製造 し た。
このガス発生剤のペレ ッ トを用い、 実施例 1 と同様に 操作 した結果、 (: 0澳度は 1. 5 %であ っ た。
以上の結果から、 比表面積の大きな C u 0がガス中の C 0濃度の低減に顕著な効果を示すこ とが明 らかであ る。 実施例 2
ァゾジカルボンア ミ ド 4 5 部、 過塩素酸カ リ ウム 5 5 部、 下記表 1 に示す組成の燃焼触媒 1 0 部、 二酸化珪素 1. 1 部及び可溶性デンプン 0. 5 5 部の各粉末をよ く 混合 し、 こ の粉末の 0. 2 g を径 6 m mの金型に詰め、 手動式油圧プレス機にて 4 0 k g c m 2の圧力で押圧 し、 本発明ガス発生剤のペレ ツ ト (怪 6 m m、 重量
0. 2 g ) を製造 した。
表 1
N o . l 〜 N o . 3 の触媒は全て 日揮化学 (株) 製の ものである。
得られたガス発生剤について、 図 1 に示す燃焼試験装 置を用い、 燃焼試験を行っ た。
( 1 ) ガス発生剤のペレ ツ 卜をニク ロ ム線上に載せ、 図のよ う に装置を組み立てる。
( 2 ) テ ドラーバッ グ及び試験管内をへ リ ゥ ム置換す る ( 3 0 0 m l 分で 1 0 分間) 。
( 3 ) テ ドラーバ ッ グ内のヘ リ ウムガスを押 し出 して 試験管内へ放出 し、 'くッ グのコ ッ ク (図示せず) を閉 じる。
( 4 ) 更にテ ドラ バッ グ内に残るへ リ ゥ ムガスをガ ス シ リ ン ジ (図示せず) で引き抜 く
( 5 ) 試験管のガラ ス管を閉 じ、 燃焼後発生ガスがテ ドラ ーバ ッ グ内へ排出 される よ う に、 三方コ ッ ク を S¾整 9 。
( 6 ) ヘ リ ウムガスの供給を止め、 バッ グの コ ッ ク を
開ける。
( 7 ) ニク ロム線に点火母線 (図示せず) を結線 し、 スライ ダッ グ (図示せず) でガス発生剤のペ レ ツ 卜 に点火し、 燃焼させる。
( 8 ) テ ドラーパ'ッ グ内に排出 されたガスを、 ガス ク 口マ ト グラ フ ィ 一で分析する。
( 9 ) ガス シ リ ンジでテ ドラ 一バッ グ内のガス量を測 定する。
結果を表 2 に示す。
比較例 2
燃焼触媒と して、 比表面積 0 . 7 7 m 2 Z g及び平均粒 子径約 4 . 5 の一般的なガス発生剤用の酸化銅を単 独で使用する以外は、 実施例 2 と同様に操作 し、 ガス発 生剤のペレ ツ ト を製造した。
得られたペレ ツ トを実施例 2 と同様の燃焼試験に供し、 C 0濃度のみを測定 した。 結果を表 2 に示す。
表 2
表 2 から、 本発明の燃焼触媒及びそれと他の酸化剤の 組合せが、 C 0濃度の低減化に顕著な効果を有する こ と が判る
実施例 3
実施例 2 の N o . 2 の燃焼触媒を用い、 過塩素酸カ リ ゥ ムの含有量を 5、 1 0 又は 1 5 %増量 し、 可溶性デン プンの含有量を 0. 5 5 部とする以外は実施例 1 と同様 に操作 し、 本発明ガス発生剤のペ レ ッ トを製造 した。
得 られたペ レ ツ ト を実施例 2 と同 じ燃焼試験に供 した 結果を表 3 に示す。
表 3
表 3 か ら、 過塩素酸カ リ ウ ムの量を微量増加させる こ と に よ り、 更に C 0濃度が低減化する こ とが判 る。
実施例 4
ァ ゾ ジ力 ノレボ ン ア ミ ド 4 5 部、 過塩素酸カ リ ウ ム
5 6. 3 部、 硝酸カ リ ウ ム 1 0 部、 二酸化珪素 1 部及び 表 4 に示す配合量 (部) のモ リ ブデ ン酸化物の各粉末を よ く 混合 し、 こ れにデ ンプ ン含有量が 1. 5 部とな る よ う に可溶性デ ン プ ンの 1 0 %水溶液を加えて更に混合 し. 湿潤粉体を製造 した。 以下実施例 1 と 同様に操作 し、 9 種のガス発生剤のペ レ ッ ト (径 6 m m、 厚 さ 3 m m、 重 量 0. 1 5 g ) を製造 した。
表 4
ァ ゾジ 力ノレボ ンア ミ ド 4 5 部、 過塩素酸カ リ ウ ム 5 5 部、 比表面積 0. 7 7 m 2Z g及び平均粒子径約 4. 5 mの一般的なガス発生剤用の酸化銅 1 0 部及び二酸化 珪素 1 部の各粉末をよ く 混合 し、 こ れにデ ンプン含有量 が 1. 0 部とな る よ う に可溶性デ ンプ ンの 1 0 %水溶液 を加えて更に混合 し、 湿潤粉体を製造 した。 以下実施例 1 と 同様に操作 して、 ガス発生剤のペ レ ッ ト ( N 0. 1 ) を製造 した。
過塩素酸力 リ ゥ ムの配合量を 6 5 部、 及び酸化銅の配 合里 ¾: 2 0 部にそれぞれ変更する以外は、 上記と 同様に 操作 して、 ガス発生剤のペ レ ッ ト ( N o. 2 ) を製造 し
上記で得 られたガス発生剤のペ レ ツ ト を、 次の 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 試験に供 した。
[ 6 0 リ ッ ト ノレ タ ン ク 試験 ]
径 7 m mのガス噴出孔を備え、 伝火薬と してボロ ン 硝酸カ リ ウ ム 0. 8 gが装填さ れたイ ン フ レ一タ ー の燃 焼室に、 実施例 4 及び比較例 3 で得 られた 1 1 種のガス 発生剤のペ レ ッ ト をそれぞれ充填 した。 こ の イ ン フ レ一 タ ーを 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 内に設置 し、 電流を流 して作 動させてガス発生剤のペ レ ッ ト を燃焼さ せ、 イ ン フ レ一 タ ー内及び 6 0 リ ッ ト ルタ ン ク 内の圧力及び温度を測定 した。 ま た燃焼後の 6 0 リ ッ ト ルタ ン ク 内のガスを採取 孔よ り 1 リ ッ ト ノレテ ド ラ ーバ ッ グに採取 し、 ガス 中の C O濃度及び N O x 濃度を検知管を用いて測定 した。 結 果を表 5 に示す。
尚、 表 5 中の英記号は下記の意味であ る。
C P m a X : イ ン フ レ一タ ー の燃焼室 ( チ ャ ン バ一 ) 内の最大圧力 ( k g f Z c m 2 ) 。
T P m a x : 6 0 リ ッ ト ルタ ン ク 内の最大圧力
( k g f Z c m 2 ) 。 ガス発生剤のガス発生能力を示すパ ラ メ 一 タ ーであ る。
t T P m a x : 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 内の圧力が最大に な る ま での所要時間 ( m s e c ) 。 エアパ' ッ グが展開す
る 時の、 該バ ッ グ内のガス温度を模擬するパラ メ 一 タ ー t T P 9 0 : 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 内の圧力が最大値の 9 0 % にな る ま での所要時間 ( m s e c ) 。 エアバ ッ グ が展開する 時の、 該バ ッ グ内のガス温度を模擬するパラ メ ー タ ー。
表 5 試料 No. 充填量 CPmax TPraax tTPraax tTP90 Ttemp. CO Ox
β kgfZcm2 msec % ni
1 35 92 0.7 35 20 41 1.20 1200
2 35 100 1.1 29 20 67 0.96 1500
3 30 84 0.5 580 一 39 0.96 1300
4 30 122 0.5 27 17 49 0.82 1100 施 5 30 102 0.6 140 42 0.90 1300
6 20 80 0.3 34 0.45 750 例 6 30 190 1.0 42 22 61 0.42 1100
7 30 62 0.7 250 170 30 0.65 1600
8 40 94 1.2 80 一 75 0.49 2300
9 30 44 0.7 140 47 0.67 2150 比 1 30 90 1.4 57 1.35 800 例 2 30 74 1.24 96 0.32 1800
表 5 か ら、 ( 1 ) 本発明のエアバ ッ グ用 ガス発生剤が 適量の ガスを発生さ せる こ とができ且つ良好な燃焼性能 を有す る こ と、 ( 2 ) 本発明のエアバ ッ グ用 ガス発生剤 力 、 酸化モ リ ブデ ン ( VI) を含むこ と によ り、 酸化銅を
用いた比較例 3 と 同等又はそれ以上に C 0濃度及び
N O X 濃度の双方が同時に低減化さ れたガスを発生 し得 る こ と、 並びに ( 3 ) 特に、 実施例 4、 N o. 6 の組成 力 、 C 0及び N 0 X 濃度の顕著な低減化を達成 し得る こ とが明 らかであ る。
ま た、 実施例 4 で得 られた 9 種のガス発生剤のペ レ ツ ト を、 それぞれ 1 0 7 °Cの恒温機中 にて 4 0 0 時間保存 して重量残存率 ( % ) を算出 した と こ ろ、 いずれ も
9 9. 5 %以上であ っ た。 こ の値は、 ァ ゾジ カルボ ンァ ミ ドの実質的な分解が起 こ っ ていない こ とを示 してい る c —方、 比較例 3 で得 られた 2 種のガス発生剤のペ レ ツ ト を用 い、 且つ保存時間を 1 9 0 時間 とす る以外は、 上 記 と 同様に操作 し、 重量残存率 (% ) を算出 した と こ ろ、 それぞれ 7 2 % ( N o. 1 ) 、 6 8 % ( N o. 2 ) であ り、 ァ ゾジカルボ ンア ミ ドの分解が顕著に進行 してい る こ とが明 らかであ る。
実施例 5
ァ ゾ ジ カルボ ン ア ミ ド 4 5 部、 過塩素酸カ リ ウ ム 6 5 部、 二酸化珪素 1 部及び表 6 に示す配合量 (部) の タ ン グステ ン酸化物 ( N o . 1 ) の各粉末をよ く 混合 し、 こ れにデ ンプン含有量が 1. 5 部 とな る よ う に可溶性デ ン プンの 1 0 %水溶液を加えて更に混合 し、 湿潤粉体を製
造 した。 以下実施例 1 と 同様に操作 し、 ガス発生剤のぺ レ ッ ト (径 6 m m、 厚さ 3 m m、 重量 0. 1 5 g ) を製 した。
過塩素酸カ リ ウ ムの配合量を 5 6. 3 部に変更 し、 表 6 に示すタ ン グステ ン酸化物 N o. 2 〜 8 を用い、 且つ 新た に硝酸カ リ ウ ム 1 0 重量部を加え る以外は、 上記 と 同様に して操作 し、 ガス発生剤のペ レ ツ ト (径 6 m m、 厚さ 3 m m、 重量 0. 1 5 g ) を製造 した。
表 6
実施例 5 で得 られたガス発生剤のペ レ ツ ト を使用 して 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 試験を実施 し、 イ ン フ レ一 夕一内及 び 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 内の圧力、 温度、 後ガス 中の C 0 濃度及び N 0 X 濃度を測定 した。 結果を表 7 に示す。 尚 ペ レ ツ ト 充填量は全て 4 0 gであ る。
ま た実施例 5 で得 られた 8 種のガス発生剤のペ レ ツ ト を、 それぞれ 1 0 7 °Cの恒温機中にて 4 0 0 時間保存 し て重量残存率 (% ) を算出 した と こ ろ、 いずれ も
9 9. 5 %以上であ っ た。 こ の値は、 了 ゾジカノレボ ンァ ミ ドの分解が実質的に起 こ っ ていない こ とを示 している c 実施例 6
( 1 ) 比較例 1 のガス発生剤のペ レ ツ ト : 3 0 g
( 2 ) 燃焼室用酸化促進剤 (塩素酸ナ ト リ ウ ム) : 1 0 g
( 3 ) 伝火薬 (ボ ロ ンノ硝酸カ リ ウ ム) : 0. 8 g
孔径 6 m mのガス噴出孔を備えたイ ン フ レ 一 タ ーの燃 焼室中 にガス発生剤のペ レ ッ ト を入れ、 その上に膜厚
1 5 mのアル ミ ニウ ム箔を載せ、 更に塩素酸ナ ト リ ウ
ムを入れた。
こ の イ ン フ レ一タ ーを 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 内 に セ ッ 卜 し、 電流を通 してガス発生剤を燃焼させ、 燃焼室圧力及 びタ ン ク圧力を測定 した。 ま た作動後のタ ン ク 内のガス を、 採取孔よ り 1 リ ッ トルテ ドラ ーバッ グに採取 した。 採取 したガスを検知管を用いて分析 したと こ ろ、 C O濃 度は 0. 9 5 %であ っ た。 また、 最高燃焼室圧力は
1 0 9 k g f Z c m 2、 最高タ ンク圧力 0. 7 k g f Z c m 2であ っ た o
比較例 1 の値 ( C 0濃度 : 1. 5 % ) と比較する と、 C 0濃度のよ り一層の低減化が達成されている こ とが判 る。
実施例 7
実施例 6 において、 燃焼室用酸化促進剤と して、 塩素 酸ナ ト リ ウムに代えて硝酸カ リ ウムを使用する以外は同 様に操作 したと こ ろ、 後ガス中の C 0濃度は 1. 0 %で あ っ た。 また、 最高燃焼室圧力は 8 2 k g f Z c m 2、 最 高タ ンク圧力 0. 8 k g f Z c m 2であ っ た。
実施例 8 及び 9
比較例 1 のガス発生剤のペ レ ツ ト及び燃焼室用酸化促 進剤と しての硝酸カ リ ウムを表 8 に示す配合量 (部) で 用いて燃焼試験を行った。 孔径 7 m mのガス排出孔を備
えたィ ン フ レー タ ーの燃焼室中 に硝酸力 リ ゥ ムを充填 し その上に膜厚 1 5 z mのアル ミ ニウ ム箔を載せ、 更にガ ス発生剤のペ レ ツ ト を載せた。
こ の イ ン フ レ 一 タ ー を 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 内 にセ ッ ト し、 以下実施例 6 と 同様に操作 した。 結果を下記表 8 に 示す。
比較例 4
燃焼室用酸化促進剤 と しての硝酸力 リ ゥ ムを用いない 以外は、 実施例 8 〜 9 と 同様に操作 した。 結果を表 8 に 示す。
表 8
表 8 か ら、 燃焼室用酸化促進剤の添加に よ り、 燃焼室 圧力が下が り、 更に後ガス 中の C 0濃度が低下する こ と が判る。
実施例 1 0
図 2 は、 本発明イ ン フ レ一タ ーの一例を示す断面概略 図であ る。 該イ ン フ レ一 夕 一は、 基本的に燃焼室 ( 1 )
ガス発生剤 ( 2 ) 、 ス ク イ ブ ( 3 ) 、 伝火薬 ( 4 ) 、 ガ ス噴出孔 ( 5 ) 、 ク ー ラ ン ト ( 6 ) 、 金網 フ ィ ルタ ー
( 7 ) 及びセラ ミ ッ ク フ イ ノレタ ー ( 8 ) を備えてお り、 ク ー ラ ン ト ( 6 ) に外部酸化剤 (図示せず) が装填さ れ てい る以外は公知の構造の も のであ る。
ス ク イ ブ ( 3 ) は、 リ ー ド線 ( 9 ) 、 白金電極 (図示 せず) 及び鋭感剤 ( 1 0 ) か ら な る。
ガス発生の機構は次の通 り であ る。 ま ず、 リ ー ド線
( 9 ) に電気が流れる と 白金電極が加熱さ れ、 その熱に よ っ て鋭感剤 ( 1 0 ) が電気的に着火 し、 それに よ つ て 伝火薬 ( 4 ) が着火する。 こ の着火 した伝火薬' ( 4 ) が ガス発生剤 ( 2 ) を燃焼させ、 ガスが発生する。 発生直 後の高温のガスは、 ガス噴出孑 L 〔 5 ) を通 じて ク ー ラ ン ト ( 6 ) に導かれ、 冷却される。 それ と共に、 ガス 中の C 0 は、 ク ー ラ ン ト ( 6 ) に装填 さ れた外部酸化剤の熱 分解生成する酸素に よ っ て酸化さ れて二酸化炭素と な り - C O濃度が低減化さ れる。 ク ー ラ ン ト ( 6 ) を通 っ た ガ ス は、 更に金網フ ィ ノレ夕 一 ( 7 ) 、 セ ラ ミ ッ ク フ ィ ノレ夕 一 ( 8 ) 及び金網 フ ィ ルタ ー ( 7 ) を通る こ と に よ り、 固形不純物を除去 さ れ、 排出孔 9 か らエアバ ッ グ ( 図示 せず) 中に排出 さ れる。
尚、 ク ー ラ ン ト ( 6 ) への外部酸化剤の装填は、 ク ー
ラ ン ト ( 6 ) を 1 0 0 °Cに加熱 した塩素酸ナ ト リ ウ ム飽 和水溶液中に浸潸 し、 そのま ま 該水溶液を冷却 し、 塩素 酸ナ ト リ ウ ムを ク ー ラ ン ト ( 6 ) 表面に析出 さ せた後、 塩素酸ナ ト リ ゥ ムの付着 した ク ー ラ ン ト を水溶液中か ら 取 り 出 し、 加熱乾燥する こ と に よ り 行 っ た。 こ の時、 ク 一ラ ン ト ( 6 ) と しては、 質量 1 0 g の銅製金網を用 い, 塩素酸ナ ト リ ウ ムの ク ー ラ ン ト ( 6 ) への付着量は 2 2 g であ っ た。
実施例 1 1
比較例 1 のガス発生剤のペ レ ッ ト 3 0 g、 ス ク イ ブ
( ダイ セル化学工業 (株) 製) 及び伝火薬 ( ボ ロ ン硝酸 カ リ ウ ム) 0 . 8 g を図 2 の本発明イ ン フ レ 一 夕 一 に装 填 した。 こ の本発明のイ ン フ レ 一 夕 一は、 ク ー ラ ン ト に 外部酸化剤 と しての塩素酸ナ ト リ ゥ ムを載置 した も ので あ り、 載置量は下記表 9 に示す通 り であ る。
こ のイ ン フ レ一 夕一を 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 内にセ ッ ト し、 電流を通 して作動 さ せ、 イ ン フ レ一タ ー 内部圧力及 び 6 0 リ ッ ト ルタ ン ク 内部圧力を測定 した。 ま た、 作動 後の タ ン ク 内のガスを、 採取孔よ り 1 リ ッ ト ノレテ ドラ 一 バ ッ グに採取 した。 1 リ ツ 卜 ノレテ ドラ ーパ' ッ グに採取 し たガス 中の C 0濃度を検知管を用いて測定 した。 結果を 表 9 に示す。
表 9
比較例 1 の C 0濃度 ( 1. 5 % ) と比較する と、 ク ー ラ ン ト へ外部酸化剤 と して塩素酸ナ ト リ ゥ ムを載置する こ と に よ り、 C O濃度の よ り 一層の低減化が達成さ れる こ とが明 らかであ る。
実施例 1 2
実施例 1 1 において、 外部酸化剤 と して塩素酸ナ ト リ ゥ ムに代えて塩素酸カ リ ウ ム (載置量 1 0 g ) を用い る 以外は、 同様に操作 して 6 0 リ ッ ト ノレタ ン ク 試験を実施 した と こ ろ、 後ガス 中の C O濃度は 0. 8 %であ つ た。 実施例 1 3
実施例 1 1 において、 ガス発生剤のペ レ ッ ト の充 里 を 3 5 g に変更 し、 且つ外部酸化剤 と して塩素酸ナ ト リ ゥ ムに代えて硝酸カ リ ウ ム (載置量 2 0 g ) を用 い る以 外は、 同様に操作 して 6 0 リ ッ ト ルタ ン ク 試験を実施 し た と こ ろ、 後ガス 中の C O濃度は 0. 5 % d つ た。 参考例 1
比表面積 5 0 m 2Z g の酸化銅 ( 日 揮化学 (株) 製)
1 0 0 部に、 7 — ア ミ ノ プロ ピル ト リ エ ト キ ン シ ラ ン (商品名 : A — 1 1 0 0、 日 本ュニカ (株) 製) の 1 % メ タ ノ ール溶液 1 0 部を加え、 スーパ一 ミ キサー (川 田 製作所製) を用い、 4 0 、 6 0 0 r p m にて 5 分間混 合処理 し、 乾燥 し、 表面処理酸化銅を製造 した。
参考例 2
ァ ― ァ ミ ノ プロ ピル ト リ エ ト キシ シ ラ ン に代えて ァ ー グ リ シ ジルォキ シ プロ ビル ト リ メ 卜 キ シ シ ラ ン (商品名 : A — 1 8 7、 日 本ュニカ (株) 製) を用 いる以外は、 参考例 1 と 同様に して表面処理酸化銅を製造 した。
参考例 3
比表面積 5 0 m 2 の酸化銅 ( 日 揮化学 (株) 製) 1 0 0 部に、 イ ソ プロ ピル ト リ イ ソ ステア ロ イ ルチ タ ネ ー ト (商品名 : プ レ ンァ ク ト K R — T T S、 味の素 (株) 製) の 3 %へキサ ン溶液 1 0 部を加え、 以下参考例 1 と 同様に操作 して混合処理と乾燥を行い、 表面処理酸化銅 を製造 した。
参考例 4
比表面積 5 0 m 2/ g の酸化銅 ( 日 揮化学 (株) 製) 1 0 0 部に、 ァセ ト ァノレコ キ シ ァノレ ミ ニゥ ム ジ イ ソ プロ ピ レ ー ト (商品名 : プ レ ンァ ク ト A L — M、 味の素 (株) 製) の 2 %へキサ ン溶液 1 0 部を加え、 以下参考例 1 と
同様に操作 して混合処理 と乾燥を行い、 表面処理酸化銅 を製造 した。
参考例 5
比表面積 5 O n^ Z g の酸化銅 ( 日 揮化学 (株) 製) 1 0 0 部に、 ァセ ト ァノレコ キ シ アル ミ ニウ ム ジイ ソ プロ ピ レー ト (商品名 : アル ミ キ レー ト A、 川研フ ァ イ ンケ ミ カル (株) 製) の 0 . 5 % ト ルエ ン溶液 1 0 部を加え、 以下参考例 1 と 同様に操作 して混合処理 と乾燥を行い、 表面処理酸化銅を製造 した。
実施例 1 4 ~ 1 8
ァ ゾ ジ カルボ ンア ミ ド 4 5 部、 過塩素酸カ リ ウ ム 5 5 部、 参考例 1 ~ 5 で得 られた表面処理酸化銅 1 0 部及び 二酸化珪素 1 . 0 部の各粉末を よ く 混合 し、 こ れにデ ン プン含有量が 1 . 5 部 とな る よ う に可溶性デ ンプンの 5 %水溶液を加えて更に混合 し、 湿潤粉体を製造 した。 こ の ものの粒度及び水分含量を調整 した後、 油圧式打錠成 型機にて約 1 2 0 k g ノ c m 2の圧力で押圧 し、 ペ レ ツ ト 状 (径 9 . 7 m m X 厚さ 4 m m ) のエアバ ッ グ用 ガス発 生剤を製造 した。
比較例 5
表面処理を施 していない酸化銅を使用する以外は、 上 記実施例 と 同様に してペ レ ツ 卜 状のガス発生剤を製造 し
た。
実施例 1 4 〜 1 8 及び比較例 5 で得 られたエアバ ッ グ 用ガス発生剤を 1 0 7 °Cの恒温機中にて 4 0 0 時間保存 し、 重量減少を調べ、 ァ ゾジ カ ルボ ンア ミ ドの ( % ) を 算出 した。 結果を下記表 1 0 に示す。
表 1 0
表 1 0 か ら、 酸化銅をカ ッ プ リ ン グ剤に よ っ て表面処 理する こ と に よ り、 ァ ゾジカルボ ンア ミ ドの安定性が著 し く 向上する こ と が明 らかであ る。 ま た実施例 1 4 〜
1 8 のガス発生剤は、 いずれ も適度な燃焼速度やガス発 生量、 低い燃焼温度や衝撃着火性、 高安全性、 低毒性、 安価さ と い っ た非ア ジ ド系ガス発生剤の好ま しい特性を 保持 した ものであ っ た。
参考例 6
過酸化カルシ ウ ムの 1 0 %水溶液 と メ チル ト リ メ ト キ シ シ ラ ンの 1 0 %水溶液 とを等量混合 し、 約 8 0 °Cの温
度下に 2 時間攪拌 した後、 固形物を濾取 し、 水洗 し、 乾 燥する こ とによ り、 表面処理を施 した過酸化カルシウム を製造 した。
実施例 1 9
表面処理酸化銅に代えて、 参考例 6 で製造 した表面処 理過酸化カルシウ ムを用いる以外は、 実施例 1 4 と同様 に して、 ガス発生剤のペレ ッ トを製造した。
こ のエアバッ グガス発生剤を、 上記と同様に 1 0 7 °C の恒温機中にて 4 0 0 時間保存 し、 重量減少に基づ く ァ ゾジカルボンア ミ ドの残存率を求めたと こ ろ、 ァゾジ力 ノレボンア ミ ドの残存率は 9 9 . 5 %であ り、 表面処理に よ り顕著な分解防止効果が達成されたこ とが明 らかであ る。
比較例 7
表面処理が施されていない過酸化カルシ ウ ムを使用す る以外は、 実施例 1 9 と同様に してガス発生剤のペ レ ツ トを製造 した。 こ のペ レ ッ ト については、 1 0 7 ° (:、 4 0 0 時間の保存試験を行う までもな く、 可溶性デンプ ンの水溶液を添加 した時点にァゾジカルボ ンァ ミ ドが分 解 した。
以上の結果から、 過酸化カルシウムをカ ッ プリ ング剤 にて表面処理する こ とによ り、 ガス発生基剤であ るァゾ
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58 ジ カルボ ンア ミ ドの安定性が著 し く 向上す る こ とが明 ら 力、であ る。
参考例 7
E D T A ' 2 N a 塩の 1 0 %水溶液 l O O m l に、 比 表面積 5 0 m 2 の酸化銅 ( 日 揮化学 (株) 製) 1 O g を添加 し、 撹拌下 1 時間混合 した後、 酸化銅を濾取 し、 乾燥 し、 表面処理酸化銅を製造 した。
参考例 8
ジ ェ チノレ ジ チォ カ ルバ ミ ン酸ナ ト リ ウ ム ( D D T C ) の 1 0 %水溶液 5 0 m l に、 比表面積 S O m ZZ g の酸化 銅 ( 日 揮化学 (株) 製) 8 0 g を添加 し、 撹拌下 2 時間 混合 した後、 酸化銅を濾取 し、 乾燥 し、 表面処理酸化銅 を製造 した。
参考例 9
酸化銅に代えて酸化ク ロ ム ( C r 20 3 ) 又は酸化マ ン ガ ン ( M n 203 ) を用い る以外は、 参考例 7 と 同様に操 作 し、 表面処理を施 した酸化ク ロ ム及び酸化マ ン ガ ンを それぞれ製造 した。
実施例 2 0 〜 2 4
下記表 1 I に示す配合量 (部) で、 ァ ゾ ジ カ ルボ ンァ ミ ド ( A D C A ) 、 過塩素酸カ リ ウ ム、 硝酸カ リ ウ ム、 参考例 7 〜 9 で得 られた表面処理金属酸化物及び二酸化
珪素の各粉末をよ く 混合 し、 これにデンプン含有量が 1. 5 部となる よ う に可溶性デンプンの 5 %水溶液を加 えて更に混合 し、 湿潤粉体を製造 した。 実施例 2 0 では 参考例 8 で得られる表面処理酸化銅を使用 し、 実施例 2 1 及び実施例 2 2 では参考例 7 で得られる表面処理酸 化銅を使用 した。 得 られる湿潤粉体の粒度及び水分含量 を調整 した後、 油圧式打绽成形機にて約 1 2 0 k g f / c m 2の圧力で押圧 し、 エアバ ッ グ用ガス発生剤のペレ ツ ト (径 9. 7 m m x厚さ 4 m m ) を製造した。
比較例 8
表面処理を施 していない酸化銅を使用する以外は、 実 施例 2 0 と同様に してガス発生剤のペレ ツ 卜 を製造 した。
実施例 2 0 〜 2 4 及び比較例 8 で得 られたガス発生剤 を 1 0 7 ての恒温機中にて 4 0 0 時間保存 し、 重量減少 を調べ、 ァゾジカルボンア ミ ドの残存率 (% ) を算出 し た。 結果を表 1 1 に併記する。
表 1
表 1 1 か ら、 金属酸化物をキ レー ト 剤に よ っ て表面処 理する こ と によ り、 ァ ゾジカ ルボ ンア ミ ドの安定性が著 し く 向上する こ と が明 らかであ る。 ま た実施例 2 0 〜 2 4 のガス発生剤は、 いずれ も適度な燃焼速度やガス発 生量、 低い燃焼温度ゃ衝擊着火性、 高安全性、 低毒性、 安価 さ と い つ た非ア ジ ド系ガス発生剤の好ま しい特性を 保持 した も のであ る。