WO1995023111A1

WO1995023111A1 - Procede et dispositif de deploiement et de rangement automatique du bras articule d'une fleche de grue telescopique

Info

Publication number: WO1995023111A1
Application number: PCT/JP1995/000252
Authority: WO
Inventors: Seiichirou Takebe; Teruhiko Ishida
Original assignee: Komatsu Ltd.; Komatsu Mec Kabushiki Kaisha
Priority date: 1994-02-25
Filing date: 1995-02-22
Publication date: 1995-08-31
Also published as: EP0747315A1; CN1143353A; EP0747315A4; JPH07237888A; TW345195U; KR970701150A; JP3090393B2

Description

明細書クレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法および装置技術分野

本発明は、車両搭載クレーンにおけるブーム装置の捕ジブ張り出し、格納方法および格納装置に関する。

背景技術

従来の車両搭載用クレーン（ラフテレンクレーン）は、図 2 3及び図 2 4 に示すように、車体 1 には、運転室 3を備えた上部旋回体 2が搭載されている。この上部旋回体 2 は、多段に伸縮するブーム 4を起伏自在に装着しており、走行姿勢では、ブーム 4がほぼ水平あるいは少し前傾している。この走行姿勢の際、ブーム 4のトツプブーム 5の先端に装着される補ジブ 6 は、ブーム 4の側面に並列に格納されている。作業時には図 2 5 に示すように、捕ジブ 6をトツプブーム 5の先端に張り出し、ブーム 4を任意に伸縮、起伏させて作業を行う。

上記補ジブの張り出し、格納方法に関し、日本特公平 4 - 6 6 4 0号が知られている。この提案によれば、格納されている捕ジブを張り出す場合の手順は、まず格納ピンを抜き、次に補ジブを外側に振り出し、支点ピンを挿入し、伸長側セットビンをフリーにし、ブームを所定の起伏角にし、補ジブを支点ピンの軸芯とほぼ平行になる位置までチル卜し、補巻きゥインチにより補ジブを回動させ、連結ピンを挿入して、張り出し作業が終了するようになつている。

しかしながら、上記方法によれば、補ジブの回動は、補巻きウィンチを用いてワイヤにより行われるので、事前に補巻きロープの掛け換えが必要であり、その準備に多くの時間を要する。また、補ジブの横方向への揺動、支点ピンの挿入、伸長側セットビンのフリー化、及び連結ピンの挿入は、人手によるため、力が必要であると共に、ピン穴位置確認等の作業に時間を要する。このため、作業者の疲労が大きく、しかも誤操作により各部が干渉するという危険発生の恐れもある

発明の開示

本発明は、かかる従来技術の問題点を解消するためになされたもので、準備ェ数が少なく、人手作業が少なくて、容易に、確実に、安全に、短時間で、捕ジブの張り出し、格納操作が行えるクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納方法および装置を提供することを目的としている。

本発明に係るクレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法の第 1 の発明は、補ジブの張り出し時に、ブームと補ジブとの間の力により捕ジブを所定位置に横方向に揺動させて張り出し、この張り出し後に並設時のブーム先端近傍側面側と捕ジブとを係合し、次に、ブームに対する旋回力により回転ブラケット部をブームの前方に張り出して、並設時のブーム先端遠方側面側と捕ジブとを係合することを特徴とする。

クレーン用捕ジブの自動張り出し、格納方法の第 2の発明は、捕ジブの格納時に、並設時のブーム先端遠方側面側と捕ジブとを離脱し、次にブームの前方に張り出している回転ブラケット部をブームに対する旋回力により回動し、所定位置への回動後、並設時のブーム先端近傍側面側と捕ジブとを離脱し、離脱後にブ一ムと補ジブとの間の力により補ジブを横方向に揺動させて所定位置に格納することを特徴とする。

クレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法の第 3の発明は、補ジブの張り出し時に、ブームを所定量だけ起立した後に、ブームと捕ジブとの間の力により補ジブを所定位置に横方向に揺動させて張り出して、並設時のブーム先端近傍側面側と捕ジブとを係合し、次に補ジブを下方にチルトさせ、さらに、ブームに対する旋回力により回転ブラケット部をブームの前方に張り出して、並設時のブーム先端遠方側面側と補ジブとを係合することを特徴とする。

クレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法の第 4の発明は、捕ジブの格納時に、ブームを所定量だけ起立した後、補ジブを下方にチルトさせ、次に並設時のブ一ム先端遠方側面側と補ジブとを離脱し、離脱後にブームの前方に張り出している回転ブラケット部をブームに対する旋回力により回動し、所定位置への回動後、補ジブをブームと並列位置に戻し、さらに、並設時のブーム先端近傍側面側と補ジブとを離脱し、離脱後にブームと捕ジブとの間の力により補ジブを横方向に揺動させて所定位置に格納することを特徴とする。

クレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法の第 5の発明は、捕ジブの張り出し時に、（ 1 ) ブームのトップブームが所定の短縮位置にあることを検出手段が検出したのち、捕ジブを横方向に揺動させて、捕ジブの基端部に装着された回転ブラケット部の後端の左右方向の一側に設けられた溝と、トップブームの先端の左右方向の一側に固着されたトップブームピンとの係合作業を開始し、（ 2 ) 回転ブラケット部の溝とトップブームピンとが係合したことを検出手段が検出したのち、回転ブラケッ卜部とトップブームピンとを第 1 ロック装置によりロックし、（ 3 ) 第 1 ロック装置のロックが完了したことを検出手段が検出したのち、トップブームを伸長し、（ 4 ) トップブームが予め定めた長さまで伸長したことを検出手段が検出したのち、回転ブラケット部を張り出し、（ 5 ) 回転ブラケット部が予め定められた位置まで回転したことを検出手段が検出したのち、卜ップブ —ムの先端の左右方向の他側と、回転ブラケット部の後端の左右方向の他側とをピンによりロックする、以上の工程を有することを特徴とする。

クレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法の第 6の発明は、捕ジブの格納時に、（ 1 ) ブームのトップブームが予め定めた長さに到達したことを検出手段が検出したのち、トップブームの先端の左右方向の他側と、回転ブラケット部の後端の左右方向の他側とをピンにより口ックする第 2 口ック装置の口ックを解除し、（ 2 ) 第 2 ロック装置の口ック解除が完了したことを検出手段が検出したのち、回転ブラケット部を格納し、（ 3 ) 回転ブラケット部が予め定められた位置まで回転したことを検出手段が検出したのち、トップブームを短縮し、（ 4 ) トツプブームが予め定められた位置まで短縮したことを検出手段が検出したのち、トップブームの先端の左右方向の一側に固着されたトップブームピンを、回転ブラケット部の後端の左右方向の一側の溝に係合させて口ックする第 1 ロック装置のロックを解除し、（ 5 ) 第 1 ロック装置のロック解除が完了したことを検出手段が検出したのち、捕ジブの格納を開始する、以上の工程を有することを特徴とする。

上記クレーン用捕ジブの自動張り出し、格納方法の第 1 〜第 6の発明の構成による張り出し及び格納について説明する。捕ジブの格納状態からの張り出し操作では、先ず、補ジブがブームから離れるように、横方向への揺動操作を行なうと、第 1 ロック装置が口ック作動する。次に、オペレータが卜ップブームの伸長を所定量行うと、回転ブラケッ卜部が張り出し回転し、続いて第 2 ロック装置が口ック作動する。一方、補ジブの張り出し状態からの格納操作では、先ず、トップブームを所定の長さにすると、第 2 ロック装置がロック解除作動し、続いて回転ブラケット部が格納回転する。次に、オペレータがトップブームを短縮すると、第 1 ロック装置がロック解除作動し、続いて捕ジブの格納作動が行われる。また、これらの作動の多くは、自動的に行われる。

次に、本発明に係るクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納装置の第 1 の発明は、捕ジブを横方向に揺動する横抱き装置と、補ジブとブームのトップブームとを離脱又は連結する回転ブラケッ卜部と、トップブームと回転ブラケット部とを口ックする第 1 口ック装置及び第 2 ロック装置と、ブームに対して回転ブラケット部を回転する回転装置とを備えることを特徴とする。前記第 1 口ック装置は、回転ブラケッ卜部の左右方向の一側に設けた溝と、トップブームの左右方向の一側に固着したトップブームピンとを係合させて口ックする第 1 ロック装置として、前記第 2 ロック装置は、回転ブラケット部の左右方向の他側と、トップブームの左右方向の他側とをピンによりロックする第 2 ロック装置としてもよい。前記横抱き装置は、捕ジブの一位置に固着されたピンに係合する溝を有すると共にブームの一位置に揺動自在に装着されたレバ一と、ブームとレバ一とを連結する横抱きシリンダと、補ジブの他位置に固着されたピンに係合する溝を有すると共にブームの他位置に固着されたブラケッ卜と、ブラケッ卜に揺動自在に装着されると共に捕ジブの他位置のピンに係合するフックと、レバ一とフックとを連結するロッドとを備えてもよい。前記回転ブラケット部は、後端側の左右の一側には、トップブームの先端の左右の一側に垂直方向に固着された卜ップブームピンに係合する溝を備え、後端側の左右の他側には、トップブームの先端の左右の他側と垂直方向の連結ピンにより連結するピン穴を備え、前端側には、補ジブを起伏自在に装着するピン穴を備え、上部には、ブームに対して回転ブラケット部を回動する回転シリンダ装着用ピンを備えてもよい。前記第 1 口ック装置には、回転ブラケット部に揺動自在に装着されて、トップブームピンを前記回転ブラケッ卜部の溝と共に挾持するロックリンクと、回転ブラケット部に装着されて、ロックリンクを作動する第 1 ロックシリンダとを備えてもよい。前記回転装置は、回転ブラケット部の後端部の上面に固着されたピンに、一端を回転自在に軸着した第 1 レバーと、一端を第 1 レバ一の他端に回転自在に装着して、他端にトップブームに固着された回転支持ピンに係合する溝を有する第 2 レバーと、第 1 レバーと回転ブラケッ 'ト部とを連結する回転シリンダとを備えてもよい。前記第 2 ロック装置は、トップブームと回転ブラケッ卜部とを連結する上下 2個の連結ピンと、中央部を回転ブラケット部に揺動自在に軸着したレバ一と、レバーと回転ブラケッ卜部とを連結する第 2 ロックシリンダと、レバーの両端と 2個の連結ピンとを夫々連結する 2個のリンクとを備えてもよい。ブームとトツプブームとの位置を検出する検出手段と、横抱き装置の位置を検出する検出手段と、回転ブラケット部の離脱又は連結を検出する検出手段と、第 1 ロック装置及び第 2 ロック装置の口ック又はロック解除を検出する検出手段と、回転装置の回転位置を検出する回転位置検出手段とを備えてもよい。前記各検出手段に関し、車両に備えられる運転室内に、各検出手段の検出結果を表示する表示手段を備えてもよい。捕ジブの重心位置は、ブームを予め定めた角度起立させ、捕ジブを予め定めた位置までチルトし、回転ブラケット部を回転するときに、ほぼ、回転ブラケット部の回転軸中心を通る垂線上にあるようにしてもよい。かかる構成によれば、クレーン用補ジブの張り出し、格納装置には、回転ブラケッ卜部と、油圧装置により作動されて、補ジブを横方向に揺動する横抱き装置と、トップブームと回転ブラケッ卜部とをロックする第 1 、第 2 ロック装置と、回転ブラケット部の回転装置が設けてある。また、必要に応じて、それぞれの作動完了を検出する検出手段（例えば、リミットスイッチ）、運転室内に備えられて作動検出結果を示す表示手段が設けられている。これらにより、オペレータは、運転室にて検出結果を確認しながら、張り出し、格納操作を行うことができる。さらに、ブームを所定の角度起立させて、補ジブをチル卜させた場合、回転ブラケッ卜部の回転軸の中心を通る垂線上に、ほぼ、捕ジブの重心がくるようにしてあるので、回転ブラケッ卜部の回転トルクが少なくてすむ。しかも、ブームを所定量の角度起立させたままで自動的に張出が行えるので、狭い道路等での張り出しが容易に、安全に行える。

クレーン用捕ジブ自動張り出し、格納装置の第 2の発明は、捕ジブの起伏操作を行うチルトレバーと、前記チル卜レバ一により操作される方向切換弁と、チルト操作回路と横抱き操作回路との切り換えを行う第 1電磁切換弁と、横抱きシリンダ用電磁操作弁と、第 1 ロックシリンダと第 2 ロックシリンダと回転シリンダとを配設してなる回路と前記チルト操作回路との切り換えを行う第 2電磁切換弁と、第 1 ロックシリンダ用電磁操作弁と、第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁と、回転シリンダ用電磁操作弁とを備えたことを特徴とする。方向切換弁と横抱きシリンダ用電磁操作弁とを接続する回路の一方の回路には、及び、方向切換弁と第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁とを接铳する回路の一方の回路には、一方向弁を介装してもよい。第 1 ロックシリンダ用電磁操作弁、回転シリンダ用電磁操作弁、第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁、及び第 2電磁切換弁は、回転ブラケット部に装着されてもよい。第 1 ロックシリンダ用電磁操作弁、回転シリンダ用電磁操作弁、第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁、及び第 2電磁切換弁は、シリーズ回路により接続されてもよい。

かかる構成によれば、チル卜用油圧回路と張り出し格納操作用油圧回路との切換を行う電磁切換弁を設けてある。また、張り出し及び格納操作用油圧回路においては、それぞれの油圧シリンダ用電磁操作弁と接続しており、順次切り換えることにより、補ジブの張り出し、格納作業を行うようにしてある。これにより、運転室にて、オペレータが切換スィツチとチルトレバーとを操作することにより、張り出し、格納操作が自動的に行われる。さらに、チルトレバーを一方向に操作して、張り出し、格納作動が行えるので、操作上安全が増大している。また、回転装置、第 1 、および第 2 ロック装置の電磁弁をブームと回転ブラケット部の旋回する先端側の回転ブラケット部に装着したため、油圧ホースのリ一ルが 2個のみとなり、回転ブラケット部における油圧配管が少なくなつている。図面の簡単な説明

図 1 は本発明に係る実施例の捕ジブ張り出し、格納装置を搭載したクレーン車の平面図、

図 2 は実施例の横抱き装置と捕ジブとの係合解除状態を示す平面図、

図 3 は実施例の横抱き装置の補ジブ振り出し状態を示す平面図、

図 4 は実施例の横抱き装置の捕ジブ格納状態を示す平面図、

図 5 は実施例の回転装置の捕ジブ張り出し回転完了状態を示す回転ブラケット部の平面図、

図 6 は図 5の矢印 Aより見た一側の図であって、第 1 ロック装置の口ック完了状態を示す側面図、

図 7 は図 5の矢印 Bより見た他側の図であつて、第 2 ロック装置の口ック完了状態を示す側面図、

図 8 は実施例の回転ブラケッ卜部の構成を示す斜視図、

図 9 は実施例の回転装置の構成を示す斜視図、

図 1 0 は実施例の第 1 口ック装置の構成を示す斜視図、

図 1 1 は実施例の第 1 口ック装置の口ック解除完了状態を示す平面図、図 1 2 は実施例の第 1 口ック装置の口ック完了状態を示す平面図、図 1 3 は実施例の回転装置の格納回転完了状態を示す平面図、図 1 4 A及び図 1 4 Bは実施例の回転装置の捕ジブ格納完了状態を示す図であり、図 1 4 Aはトツプブーム側の要部平面図、図 1 4 Bは回転ブラケット部側の要部平面図、

図 1 5 は実施例の第 2 口ック装置の口ック解除完了状態を示す側面図、図 1 6 は実施例の捕ジブ自動張り出し、格納装置の油圧回路図、

図 1 7 は実施例の補ジブ自動張り出し、格納装置の電気系統図、

図 1 8 は実施例のリミットスイッチ装着の一例を示す斜視図、

図 1 9 は実施例のリミツトスイッチ装着の他の箇所の一例を示す分解構成図、図 2 0 は実施例の補ジブ張り出し方法のフローチヤ一ト、

図 2 1 は実施例の捕ジブ格納方法のフローチヤ一卜、

図 2 2 は実施例に係る回転ブラケット部回転作業時に、ブームを起立させ、捕ジブをチルトさせた場合の説明図、

図 2 3 は従来技術に係る車両搭載クレーンの走行姿勢の側面図、

図 2 4 は従来技術に係る車両搭載クレ一ンの走行姿勢の平面図、

図 2 5 は従来技術に係る車両搭載クレーンの作業姿勢を示す側面図である。発明を実施するための最良の形態

本発明に係るクレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法および装置について、好ましい実施例を添付図面に従って以下に詳述する。

図 1 は、本実施例に係る自動張り出し、格納装置 1 0を用いた車両搭載クレ一ンを示す。運転室 3を備えた上部旋回体 2 は、車体 1 へ旋回自在に搭載されると共に、伸縮自在な多段ブーム 4 を起伏自在に装着している。本図は走行状態を示し、側面から見た走行姿勢においては、ブーム 4 は、ほぼ水平かあるいは少し前傾している。自動張り出し、格納装置 1 0 は、捕ジブ 6 とトップブーム 5 とを離脱あるいは連結する回転ブラケット部 3 0 と、油圧装置（図示せず）により作動されて捕ジブを横方向に揺動する横抱き装置 2 0 と、トップブーム 5 と回転ブラケッ卜部 3 0 とをロックする第 1 ロック装置 4 0および第 2 ロック装置 6 0 と、ブームに対して回転ブラケット部 3 0を回転する回転装置 5 0 とから構成されている。

ブーム 4のトツプブーム 5の先端に、回転ブラケット部 3 0を介して装着される補ジブ 6 は、走行状態においてはブーム 4 に並設して格納され、格納ピン 7によりブーム 4 に固定されている。この格納時には、横抱き装置 2 0 に支持されると共に、ブーム 4 に固設されたブラケット 4 aにより保持されている。このブラケット 4 aには、張り出しが容易に行われるように、摺動抵抗を低減する図示しないローラ、軸受け等を付設するのが好ましい。張り出し時、補ジブ 6 は、 2点鎖線に示すように、横抱き装置 2 0 により横方向（図示の W方向）に揺動する。すなわち、振り出すようになつている。

図 2 は、捕ジブ 6を図 1 の 2点鎖線のように振り出し、トップブーム 5を所定の長さだけ伸長して、ブーム 4 と補ジブ 6 との後述する係合部を解放し、回転ブラケット部 3 0 とともに捕ジブ 6を回転可能な状態にした場合を示している。振り出しは、横抱き装置 2 0の後述する油圧シリンダ 2 5の収縮により行われる。ブーム 4の一位置（図示の "上側" ）には、溝 1 5を有するブラケット 1 4 が固着され、このブラケット 1 4 には、油圧式横抱きシリンダ 2 5のボトム側が装着されている。また、ブラケッ卜 1 4 には、捕ジブ 6の一位置に固着された係止ピン 2 1 に係合する溝 2 3を一端に有するレバー 2 が、中央部をピン 2 4 により揺動自在に装着されている。レバ一 2 2の他端 2 2 aは、横抱きシリンダ 2 5のロッド側に装着され、レバ一 2 2 とブーム 4 とを横抱きシリンダ 2 5 により連結している。

ブーム 4の他位置（図示の "下側" ）には、溝 1 7を有するブラケット 1 6が固着されている。このブラケット 1 6 には、係止ピン 2 6 に係合するフック 2 7 が、ピン 1 6 aにより揺動自在に装着されている。レバ一 2の他端 2 2 a とフック 2 7 とは、ロッド 2 8 により連結されている。この張り出し時の状態では、補ジブ 6 は、回転ブラケット部 3 0の後述する溝 3 1 a、 3 l bが第 1 ロック装 - 1 o - 置 4 0のトツプブームピン 1 1 に係合して保持されている（図 5参照）。

図 2の状態でトップブーム 5を所定の長さだけ短縮すると、図 3 に示すように、補ジブ 6が矢印 X方向に平行に移動し、ピン 2 1 はレバ一 2 2の溝 2 3 に係合し、ピン 2 6 はブラケット 1 6の溝 1 7 に係合する。この図 3の状態は、横抱きシリンダ 2 5の E方向の収縮により、補ジブ 6が振り出しのみ行われたのを示している。また、この状態は格納可能な状態である。

図 3の状態で横抱きシリンダ 2 5を伸長（E方向の反対方向）すると、図 4 に示すように、レバー 2 2 はピン 2 4を中心として回動し、捕ジブ 6 はピン 2 6を中心として揺動してブーム 4側に引き寄せられ、ピン 2 1 はブラケット 1 4の溝 1 5 に係合し、フック 2 7 はロッド 2 8 によつて揺動してピン 2 6を固定する。この状態が格納伏態である。この格納状態で、図 1 に示すように、ピン 7 を挿入することにより安全な走行状態にすることができる。

図 5〜図 7 は、補ジブ 6をトツプブーム 5の前方に張り出した状態を示している。トップブーム 5の先端の左右方向の一側、即ち、捕ジブとブームとの並設時のブーム先端遠方側面側には、トップブームピン 1 1 と、回転支持ピン 1 2 とが固着されている。また、他側、即ち、補ジブとブームとの並設時のブーム先端近傍側面側には、上下にピン穴 1 3 a、 1 3 bが穿設されている。

回転ブラケット部 3 0 は、一側側面（補ジブとブームとの並設時のブーム先端近傍側面側）には第 1 ロック装置 4 0 (図 6 ) を、上面には回転装置 5 0 (図 5 ) を、他側側面（補ジブとブームとの並設時のブーム先端遠方側面側）には第 2 ロック装置 6 0 (図 7 ) を、それぞれ装着している。図 8〜図 1 0 は、それぞれ回転ブラケット部 3 0、回転装置 5 0、及び第 1 口ック装置 4 0の斜視図である以下に各装置の詳細を説明する。回転ブラケット部 3 0 は、図 8 に示すように、後端側の左右方向の一側には、トップブームピン 1 1 (図 6参照）に係合する溝 3 1 a、 3 1 bが設けられ、他側には、トップブーム 5のピン穴 1 3 a、 1 3 b (図 5参照）に適合するピン穴 3 2 a、 3 2 bが設けられている。また、回転ブラケット部 3. 0 は、先端側には、図 6 に示すように、補ジブ 6がピン 3 0 aにより起伏自在に装着され、下部にはブラケット 3 0 bが設けらる。このブラケッ卜 3 0 bに装着されたピン 3 0 cには、補ジブ 6を起伏自在に作動させるチルトシリンダ 8が装着されている。また図 8 に示すように、回転ブラケット部 3 0の上部（図 8 ) には、回転シリンダ 5 5 (図 9 ) 装着用のピン 3 4が備えられている。この回転シリンダ 5 5 により、回転ブラケット部 3 0 は、トップブームピン 1 1 (図 6参照）を中心として、ブーム 4 に対して回動する。

第 1 ロック装置 4 0 について、図 1 1 を中心として、図 6、図 1 0及び図 1 2 により説明する。回転ブラケット部 3 0の後端側の一側側面に固着されたブラケット 3 2 には、トップブームピン 1 1 に係合する凹部 4 2を有するロックリンク 4 1が、ピン 4 3を中心として揺動自在に軸着されている。第 1 ロックシリンダ

4 4 は、口ッド部が口ックリンク 4 1 に、ボ卜ム部が回転ブラケッ卜部 3 0 にそれぞれ接続される。このロックリンク 4 1 は、第 1 ロックシリンダ 4 4 により回転ブラケット部 3 0 と連結されている。

第 1 ロックシリンダ 4 4を短縮すると、図 1 1 に示すロック解除となる。一方、第 1 ロックシリンダ 4 4を伸長すると、ロックリンク 4 1 は図 1 2 に示すように、ピン 4 2を中心として揺動して、凹部 4 2力トップブームピン 1 1 に係合し、回転ブラケット部 3 0の溝 3 1 a、 3 1 b とともに、トツプブームピン 1 1 を挾持して口ックする。

回転装置 5 0 は、図 5、図 9、図 1 3、及び図 1 4 Bに示すように、回転ブラケット部 3 0の後端側の一側近傍に固着されたピン 3 3 に、第 1 レバー 5 1 の一端 5 1 aを回転自在に軸着する。第 1 レバー 5 1 の他端 5 1 bには、第 2 レバ一

5 2の一端 5 2 aを回転自在に軸着する。第 2 レバ一 5 2の他端には、卜ップブ —ム 5 に固着された回転支持ピン 1 2 に係合する溝 5 3を設ける。第 1 レバー 5 1 と第 2 レバー 5 2 とは、ばね 5 4 により連結する。卜ップブーム 5 には、第 2 レバ一 5 2の溝 5 3が旋回時に所定の位置以外ではピン 1 2から外れないように、抜け止め板 5 j が固設されている。回転ブラケット部 3 0 に固着されたピン 3 4 と第 1 レバ一 5 1 の中央部とを、回転シリンダ 5 5 により連結する。この回転シリンダ 5 5を伸縮することにより、回転ブラケット部 3 0 は、トツプブームピン 1 1 を中心として回転する。

図 5 は、回転シリンダ 5 5を伸長して、張り出し回転を完了した状態、図 1 3 、は回転シリンダ 5 5を短縮して、格納回転を完了した状態である。捕ジブ格納時、横抱き装置 2 0 により、図 4 に示すように、捕ジブ 6をブーム 4 に平行にする。この場合、図 1 1 、図 1 4 A及び図 1 4 Bに示すように、第 1 ロック装置 4 0のロックリンク 4 1 が開いて口ックを解除する。この解除により、回転ブラケット部 3 0の溝 3 1 a、 3 1 b力く、トップブームピン 1 1 から離脱すると共に、第 2 レバ一 5 2 の溝 5 3力く、トップブーム 5 の回転支持ピン 1 2から同時に離脱する。このとき、溝 5 3 は、抜け止め板 5 j と干渉しない方向に収縮する。第 2 ロック装置 6 0 は、口ック状態を示す図 7 において、回転ブラケット部 3 0 のピン穴 3 2 a、 3 2 b と、トップブーム 5のピン穴 1 3 a、 1 3 b とが、連結ピン 6 1 a、 6 1 bにより連結（ロック）されている。回転ブラケッ卜部 3 0 には、レバー 6 2力 <、中央部のピン 6 2 aを中心として回転自在に軸着されている。このレバー 6 2 は、一端 6 2 bがリンク 6 3 aを介して連結ピン 6 1 a と、また、他端 6 2 cがリンク 6 3 bを介して連結ピン 6 1 b と、それぞれ連結している。レバー 6 2の他端側の端部 6 2 dと回転ブラケッ卜部 3 0 とは、第 2 ロックシリンダ 6 4 により連結されている。この第 2 ロックシリンダ 6 4を伸長することにより図 7のように、レバ一 6 2が中央部のピン 6 2 aを中心として回動してロック状態となり、一方、短縮することにより図 1 5 に示すように、連結ピン 6 1 a、 6 1 b力《トップブーム 5のピン穴 1 3 a、 1 3 bから抜け出して、ロック解除状態になる。レバー 6 2の他端近傍にはロックピン 6 5が設けられており、図 7 に示すように、ロックピン 6 5を挿入してレバ一 6 2の回動を停止し、連結ピン 6 1 a、 6 1 b力くトップブーム 5 のピン穴 1 3 a、 1 3 bから抜け出さないようにロックする。これにより、補ジブ 6がブーム 4の先端に張り出されて固定され、吊り荷作業が安全に行われる。図 1 6の油圧回路図において、 7 0 は運耘室 3 に備えられたチルトレバ一、 7 1 はチル卜レバ一 7 0 によりパイ口ット操作される方向切換弁、 7 2 は油圧ポンプ、 7 3、 7 4 はリール、 8 は捕ジブ 6の起伏のチルトシリンダである。方向切換弁 7 1 からチル卜シリンダ 8 までは、一方のチルト操作回路 7 5上には、順次に、第 1電磁切換弁 7 7と、リール 7 4 と、第 2電磁切換弁 8 2 と、カウンタバランス弁 8 6 とが配設されている。また、他方のチルト操作回路 7 6上には、順次に、リール 7 3 と、パイロット操作逆止弁 8 7が配設されている。

第 1電磁切換弁 7 7 は、油圧ポンプ 7 2からの圧油をチル卜操作回路へ、又は、横抱き操作回路への切り換えを行う。この圧油は、チルト操作回路では次のリール 7 4へ流れ、横抱き操作回路では、横抱きシリンダ 2 5の伸縮の切り換えを行う電磁操作弁 7 8を介して横抱きシリンダ 2 5へ流れる。また、電磁操作弁 7 8 と他方のチルト操作回路 7 6 とは、戻り回路 8 0 により接続され、回路 8 0 には一方向弁 8 1が介装されている。これにより、横抱きシリンダ 2 5からの戻りの油は、戻り回路 8 0、他方のチルト操作回路 7 6を経て夕ンク 8 8 に戻る。第 2電磁切換弁 8 2 は、油圧ポンプ 7 2からの圧油を、チル卜操作回路へ、又は、第 1 ロック装置 4 0、回転装置 5 0、及び第 2 ロック装置 6 0用の回路への切り換えを行う。圧油は、チルト操作回路では、次のカウンタバランス弁 8 6へ流れ、他の回路では、順次、第 1 ロック装置 4 0の第 1 ロックシリンダ 4 4用の電磁操作弁 8 5、回転装置 5 0の回転シリンダ 5 5用の電磁操作弁 8 4、及び第 2 口ック装置 6 0の第 2 ロックシリンダ 6 4用の電磁操作弁 8 3へとシリーズ回路で流れる。また、電磁操作弁 8 3 と他方のチルト操作回路 7 6 とは、回路 8 9 により接続され、回路 8 9 には一方向弁 8 1 aが介装されている。

チルト操作回路 7 5上に第 1 、第 2電磁切換弁 7 7、 8 2を介装し、チルト操作回路 7 6 と電磁操作弁 7 8 との接続回路 8 0上に一方向弁 8 1 を介装したため、第 1 、第 2電磁切換弁 7 7、 8 2が位置 7 7 a、 8 2 aにある場合、チルトレバ一 7 0を操作し、方向切換弁 7 1 を切り換えてチルトシリンダ 8を伸縮し、補ジブ 6を起伏する。第 1電磁切換弁 Ί 7を位置 7 7 bに切り換え、方向切換弁 7 1 を位置 7 1 aにすると、横抱き操作回路に圧油が供給されので、電磁操作弁 7 8を操作することにより、横抱きシリンダ 2 5が伸縮して、補ジブ 6の張り出し、格納を行う。またこのとき、方向切換弁 7 1 を位置 7 1 c に切り換えた場合には作動じないので、チル卜レバー 7 0を一方向に操作して、捕ジブ 6の張り出し、格納が行える。

同様に、第 2電磁切換弁 8 2を位置 8 2 bに切り換え、方向切換弁 7 1 を位置 7 1 aにすると、第 1 ロック、第 2 ロックおよび回転操作回路に圧油が供給されるので、電磁操作弁 8 3、 8 4、 8 5を操作することにより、それぞれ第 2 口ックシリンダ 6 4、回転シリンダ 5 5、第 1 ロックシリンダ 4 4が伸縮する。このとき、電磁操作弁 8 3、 8 4、 8 5を順次操作することにより、補ジブ 6の第 1 ロック、回転、第 2 ロックが順次自動的に行える。またこのときも同様に、方向切換弁 7 1 を位置 7 1 c に切り換えた場合には作動しないので、チルトレバ一 7 0を一方向に操作して、捕ジブ 6の張り出し、格納が行える。

本実施例においては、図 1 6 に示す第 2電磁切換弁 8 2、電磁操作弁 8 3、 8 4及び 8 5 とを回転ブラケット部 3 0に装着したために、油圧ホース用のリールは 7 3、 7 4の 2個のみであり、回転ブラケット 3 0 における配管の本数が少なくてすむ。

図 1 7 は電気系統図であり、運転室 3 には張り出し、格納用の切り換えを行う切換スィッチ 9 0が設けられており、位置 9 0 aは張り出し作業時の位置、位置 9 0 bは格納作業時の位置である。

9 1 a、 9 1 bは、張り出し作業時のブーム 4 に対するトップブーム 5の位置を検出するトップブーム 5の伸縮位置検出用のリミットスイツチである。 9 1 a は、図 2 に示す卜ップブーム 5が所定量伸長完了したことを検出し、 9 1 bは、図 3 に示すトップブーム 5が所定量縮小完了したことを検出する。 9 2 a、 9 2 bは、格納作業時、ブーム 4 に対する卜ップブーム 5の位置でピン 2 1、 2 6の抜けしろ量を検出するための、卜ップブーム 5の伸縮位置検出用のリミットスィッチである。 9 2 aは、図 2 に示すトップブーム 5が所定量伸長完了したことを検出し、 9 2 bは、図 3 に示すトップブーム 5が所定量縮小完了したことを検出する。

9 3 a、 9 3 bは、横抱き装置 2 0 による補ジブ 6の振り出し位置検出用のリミットズイツチである。 9 3 a は、図 4 に示す振り出し完了状態、すなわち、図 1 4 A及び図 1 4 Bに示すトップブームピン 1 1 と溝 3 1 a、 3 1 b との係合が解除したことを検出する。一方、 9 3 bは、図 3 に示す格納完了状態、すなわち、図 1 3 に示すトップブームピン 1 1 と溝 3 1 a、 3 1 b とが係合したことを検出する。 9 4 a、 9 4 bは、第 2 ロック装置 6 0 のロック、およびロック解除位置検出用のリミットスイツチであり、 9 4 a は図 7 に示す口ック完了したことを検出し、 9 4 bは図 1 4 A及び図 1 4 Bに示すように、口ック解除完了したことを検出する。

9 5 a、 9 5 bは、回転装置 5 0 の張り出し回転、および格納回転位置検出用のリミットスイッチである。 9 5 aは図 5 に示す張り出し回転完了したことを検出し、 9 5 bは図 1 3 に示す格納回転完了したことを検出する。 9 6 a、 9 6 b は、第 1 口ック装置 4 0のロック、およびロック解除位置検出用のリミットスィツチである。 9 6 aは図 1 2 に示すロック完了したことを検出し、 9 6 b は図 1 1 に示す口ック解除完了したことを検出する。

9 7 a、 9 7 b、 9 7 c及び 9 7 dは、運転室 3内に設けられた検出結果表示手段であるパイロットランプである。パイロットランプ 9 7 aは、補ジブ張り出し時に、トップブーム 5が短縮完了し、横抱き装置 2 0が振り出し完了し、第 1 口ック装置 4 0が口ック完了すると点灯する。パイロットランプ 9 7 bは、補ジブ張り出し時に、トップブーム 5が伸長完了し、回転ブラケット部 3 0が張り出し回転完了し、第 2 ロック装置 6 0がロック完了すると点灯する。

パイロットランプ 9 7 c は、補ジブ格納時に、トップブーム 5が伸長完了し、第 2 ロック装置 6 0がロック解除完了し、回転ブラケッ卜が格納回転完了すると点灯する。パイロットランプ 9 7 dは、補ジブ格納時に、トップブーム 5が短縮完了し、第 1 ロック装置 4 0がロック解除完了し、横抱き装置 2 0が格納完了すると点灯する。 9 8 はダイオードである。

図 1 8及び図 1 9 は、上記リミットスイツチの取り付けの一例を示し、ブーム 4 に対するトップブーム 5の位置を検出する場合、補ジブ 6の張り出し、格納を検出する場合の例である。他のリミットスイツチも同様に、該当する制御部材の近傍に配置されている。

図 1 8 において、トップブーム 5の伸長位置検出用のリミットスイッチ 9 1 a 、 9 2 a は、ブーム 4 に装着されて、トップブーム 5のブラケット 5 mの位置を検出し、トップブーム 5が所定位置に伸長したのを検出している。また、リミツトスイッチ 9 1 a、 9 2 aを逆にトップブーム 5 に装着し、ブラケット 5 mをブ —ム 4 に装着しても良い。

図 1 9 において、卜ップブーム 5の縮小位置検出用のリミットスィッチ 9 1 b 、 9 2 bは、ブーム 4 に固設されたブラケット 1 6 (図 2 に示す）に装着され、係止ピン 2 6の位置を検出している。また、補ジブ 6の格納の終了を検出する振り出し位置検出用のリミットスィッチ 9 3 b と、補ジブ 6の横抱きから張り出しへの移動終了を検出する振り出し位置検出用のリミットスィッチ 9 3 a とは、ブーム 4 に固設されたブラケット 1 4 に装着されて、口ッド 8の移動位置を検出している。この場合、横抱きシリンダ 2 5の移動位置を検出しても良い。なお、本実施例では、位置検出にリミットスイッチを用いたが、シリンダのロッドに位置検出用センサを有するなど、位置検出付きのシリンダを用いても良い。

つぎに、捕ジブ張り出し方法について、図 2 0 に示すフ口一チヤ一卜にしたがつて、図 1 、図 1 6及び図 1 7を用いて説明する。なお、図 2 0のフローチヤ— 卜中、 2重に囲った部分は自動的に作動する部分である。

( 1 ) ステップ 1 0 1 で、オペレータは格納ピン 7 (図 1 に示す）を取り外す。

( 2 ) ステップ 1 0 2で、オペレータは切換スィッチ 9 0 (図 1 7 に示す）を張り出し位置 9 0 a に切り換える。

( 3 ) ステップ 1 0 3で、オペレ一タはチルトレバー 7 0 (図 1 6 に示す）を操作して、方向切換弁 7 1 を位置 7 1 aに切り換える。 ( 4 ) ステップ 1 0 4で、リミットスィッチ 9 1 bは、トツプブーム 5が短縮位置にあることを検出する。この検出により、第 1 電磁切換弁 7 7が位置 7 7 bに切り換わると共に、電磁操作弁 7 8が位置 7 8 aに切り換わり、横抱き装置 1 0 の横抱きシリンダ 2 5が作動して、捕ジブ 6を振り出す（図 1 の W方向）。これにより、トップブームピン 1 1 と回転ブラケット部 3 0の溝 3 1 a、 3 1 b とが係合し、またトツプブーム 5の回転支持ピン 1 2 と回転装置 5 0の第 2 レバ一 5 2の溝 5 3 とが係.合する。

( 5 ) ステップ 1 0 5で、リミットスイッチ 9 3 a は捕ジブ 6が振り出し完了したことを検出し、第 1電磁切換弁 7 7を位置 7 7 aに、また、電磁切換弁 7 8を位置 7 8 bに戻して、横抱きシリンダ 2 5を停止させる。また、第 2電磁切換弁 8 2を位置 8 2 bに、および電磁操作弁 8 5を位置 8 5 aに切り換えることにより、第 1 ロック装置 4 0の第 1 ロックシリンダ 4 4 を作動させて、トップブームピン 1 1 をロックする。

( 6 ) ステップ 1 0 6で、リミットスィッチ 9 6 a は第 1 ロック装置 4 0がロック完了したことを検出し、電磁操作弁 8 5を位置 8 5 bに戻すとともに、パイ口ットランプ 9 7 aを点灯させる。

( 7 ) ステップ 1 0 7で、オペレー夕はパイロットランプ 9 7 aの点灯を確認して、図示しないブーム用バルブを切り換え、レバー 2 2の溝 2 3から係止ピン 2 1が抜ける位置まで、トップブーム 5を所定量伸長させる。この時、パイロットランプ 9 7 aは一度消灯し、所定位置に達すると再び点灯する。

( 8 ) ステップ 1 0 8で、リミットスィッチ 9 1 aはトップブーム 5が伸長完了したことを検出し、電磁操作弁 8 4を位置 8 4 aに切り換えて回転装置 5 0の回転シリンダ 5 5を作動させ、回転ブラケッ卜部 3 0を張り出し回転させる。

( 9 ) ステップ 1 0 9で、リミットスィッチ 9 5 a は回転ブラケット部 3 0が張り出し回転完了したことを検出し、電磁操作弁 8 3を切り換えて第 2 ロック装置 6 0の第 2 ロックシリンダ 6 4を作動させ、連結ピン 6 1 a、 6 l bをピン穴 1 3 a、 1 3 bにそれぞれ挿入して、トップブーム 5 と回転ブラケット部 3 0 とをロックする。 .

( 1 0 ) ステップ 1 1 0で、リミットスィッチ■ 9 4 a は第 2 ロック装置 6 0が口ック完了したことを検出し、パイロットランプ 9 7 bを点灯させる。

( 1 1 ) ステップ 1 1 1で、オペレータはパィロットランプ 9 7 bの点灯を確認して、チル卜レバー 7 0を戻し、第 2 ロック装置 6 0のロックピン 6 5 (図 7 に示す）を装着する。

なお、上述各シリンダの速度制御、動作及び停止は、チルトレバー 7 0 により行われる。

上記実施例において、リミットスィッチ 9 1 bはトツプブーム 5が短縮位置にあることを検出し、横抱きシリンダ 2 5の張り出しにより補ジブ 6を揺動させて、トップブームピン 1 1 と回転ブラケット部 3 0の溝 3 1 a、 3 1 b とを係合させたが、これに限定するものではない。例えば、トップブームピン 1 1 と溝 3 1 a、 3 1 b とが係合する位置まで卜ップブーム 5を所定量伸長させた後に、横抱きシリンダ 2 5の張り出しにより捕ジブ 6を揺動させて係合させ、その後、再度レバー 2 2の溝 2 3から係止ピン 2 1 が抜ける位置まで卜ップブーム 5を所定量伸長させても良い。これにより、係合位置が正確になり係合が確実になる。さらに、上記実施例では、レバ一 2 2の溝 2 3から係止ピン 2 1 が抜ける位置までトップブーム 5を所定量だけ伸長させたが、トップブーム 5をその位置に停止させておいて、レバ一 2 2側をスライド又は揺動させて、係止を外しても良い以上の捕ジブ張り出し方法を纏めると、ブーム 4 と捕ジブ 6 との間の横抱きシリンダ 2 5 により補ジブ 6を所定位置に横方向に揺動させて張り出し、この張り出し後、補ジブ 6とブーム 4 との並設時におけるブーム 4の先端近傍側面側と捕ジブ 6 とを、第 1 ロック装置 4 0で係合する。係合後、ブーム 4 に対する回転装置 5 0の回転シリンダ 5 5の旋回力により、回転ブラケット部 3 0をブーム 4の前方に張り出す。この張り出しにより、捕ジブ 6 とブーム 4 との並設時におけるブーム 4の先端遠方側面側と補ジブ 6 とを、第 2 ロック装置 6 0で係合する。次に補ジブ格納方法について、図 2 1 のフローチャートに従って説明する。 ( 1 ) ステップ 2 0 1 で、オペレータは第 2 ロック装置 6 0のロックピン 6 5 を取り外す。

( 2 ) ステップ 2 0 2で、オペレータは切換スィツチ 9 0 (図 1 7 に示す）を格納位置 9 0 bに切り換える。

( 3 ) ステップ 2 0 3で、オペレータはチルトレバー 7 0 (図 1 6 に示す）を張り出しと同じ方向に操作して，方向切換弁 7 1 を位置 7 1 aに切り換える。

( 4 ) ステップ 2 0 4で、リミットスイッチ 9 2 a はトップブーム 5が伸長位置にあることを確認し、第 2電磁切換弁 8 2及び電磁操作弁 8 3を位置 8 2 b及び位置 8 3 cに切り換えて、第 2 ロック装置 6 0の第 2 ロックシリンダ 6 4 を縮小作動させる。これにより、トップブーム 5 と回転ブラケット部 3 0 との連結ピン 6 1 a、 6 1 b力く、ピン穴 1 3 a、 1 3 bから抜き出されて、ロックが解除される。

( 5 ) ステップ 2 0 5で、リミットスィッチ 9 2 b は第 2 ロック装置 6 0が解除完了したことを検出し、電磁操作弁 8 4を位置 8 4 cに切り換えて、回転装置 5 0の回転シリンダ 5 5を縮小作動させ、回転ブラケット部 3 0を格納回転させる

( 6 ) ステップ 2 0 6で、リミットスィッチ 9 5 bは格納回転が完了したことを検出し、パイロットランプ 9 7 cを点灯させる。

( 7 ) ステップ 2 0 7で、オペレータはパイロットランプ 9 7 cが点灯したことを確認し、図示しないブーム用切換弁を切り換えて、トップブーム 5を所定量短縮する。このとき、パイロットランプ 9 7 c は一度消灯し、所定位置に達すると再び点灯する。

( 8 ) ステップ 2 0 8で、リミットスイッチ 9 2 b はトップブーム 5が短縮完了したことを検出し、電磁操作弁 8 5を位置 8 5 cに切り換えて、第 1 ロック装置 4 0の第 1 ロックシリンダ 4 4 を縮小作動させ、トップブームピン 1 1 のロックを解除する。 ( 9 ) ステップ 2 0 9で、リミットスイッチ 9 6 bは第 1 ロック解除が完了したことを検出し、第 1電磁切換弁 7 7及び電磁操作弁 7 8を位置 7 7 b及び位置 7 8 c に切り換えて、横抱き装置 2 0の横抱きシリンダ 2 5を伸長作動させ、補ジブ 6を格納する。

( 1 0 ) ステップ 2 1 0で、リミットスィッチ 9 3 bは捕ジブ 6が格納完了したことを検出し、パイロットランプ 9 7 dを点灯する。

( 1 1 ) ステップ 2 1 1 で、オペレータはパイロットランプ 9 7 dが点灯したことを確認し、チルトレバー 7 0を戻し、格納ピン 7 (図 1 に示す）を装着する。以上の補ジブの格納方法を纏めると、先ず、ブーム 4 と捕ジブ 6 との並設時におけるブーム 4 の先端遠方側面側と捕ジブ 6 とが、第 2 ロック装置 6 0 のロックピン 6 5の取り外しにより、離脱する。次に、ブーム 4の前方に張り出している回転ブラケット部 3 0を、回転シリンダ 5 5の旋回力によりブーム 4 に対して回動させる。所定位置へ回動後、第 1 ロックシリンダ 4 4の縮小作動により、補ジブ 6 とブーム 4 との並設時におけるブーム 4の先端近傍側面側と補ジブ 6 との口ックを解除して、離脱させる。離脱後、ブーム 4 と補ジブ 6 との間の横抱きシリンダ 2 5の力により、補ジブ 6を横方向に揺動させて所定位置に格納する。. 以上のように、捕ジブの張り出し又は格納操作は、オペレータが運転室で表示装置を確認しつつ、切換スィッチ操作と、ブーム操作と、チルトレバー操作とを行うだけで自動的に行われる。従って、準備工数が少なく、短時間で容易に、疲労することなく、さらに誤操作による各部の干渉の恐れも少ない。

上記実施例は、平地で捕ジブ 6の旋回半径が充分に取れる場合であるが、狭隘な場所で補ジブ 6 の張り出し又は格納作業を行う場合、図 2 2 に示すように、ブ —ム 4を起立させ、捕ジブ 6をチルトさせた状態で回転ブラケット部 3 0を回動させることがある。この場合、ブーム 4の起立角度 αは 2 4 ° 〜 2 6 ° であり、この状態でチルトシリンダ 8を最短にすると、捕ジブ 6 は 2点鎖線の位置から矢印方向にチルトして、実線の位置に移動する。このとき、捕ジブ 6の重心位置 G は、ほぼ、回転ブラケット部 3 0の回転軸であるトップブームピン 1 1 の中心位置 Cを通る垂線 Y— Y上にある。このため、回転ブラケット部 3 0の回動作業をする場合、回転トルクが少なくてすむ。

以上において、狭隘な場所での補ジブ 6の張り出しの一例を説明する。まず、ブーム 4を所定量だけ起立した後、ブーム 4 と補ジブ 6 との間の横抱きシリンダ 2 5 により、補ジブ 6を所定位置に横方向に揺動させて張り出す。この張り出しにより、補ジブとブームとの並設時におけるブーム 4の先端近傍側面側と補ジブ 6 と力 <、第 1 ロック装置 4 0で係合される。次に捕ジブ 6をチルトシリンダ 8の縮小により下方にチルトさせ、さらに、回転シリンダ 5 5の旋回力により回転ブラケット部 3 0をブーム 4の前方に張り出し、並設時のブーム 4の先端遠方側面側と補ジブ 6 とを第 2 ロック装置 6 0 により係合する。

また、狭隘な場所での格納作業の一例を説明する。ブーム 4を所定量だけ起立した後、捕ジブ 6をチルトシリンダ 8の縮小により下方にチルトさせる。次にブーム 4 と補ジブ 6 との並設時のブーム 4の先端遠方側面側と捕ジブ 6 とを、第 2 ロック装置 6 0のロックピン 6 5の取り外しにより、離脱させる。離脱後、ブーム 4.の前方に張り出している回転ブラケッ卜部 3 0を、回転装置 5 0の回転シリンダ 5 5の旋回力によりブーム 4 に対して回動させる。所定位置への回動後、チルトシリンダ 8を伸長して、補ジブ 6をブーム 4 と並列位置に戻す。さらに、補ジブ 6 とブーム 4 との並設時のブーム 4の先端近傍側面側と捕ジブ 6 とを、第 1 ロック装置 4 0の第 1 ロックシリンダ 4 4の縮小作動により離脱させる。離脱後、ブーム 4 と捕ジブ 6 との間の横抱きシリンダ 2 5の力により、補ジブ 6を横方向に揺動させて所定位置に格納する。産業上の利用可能性

本発明は、切換スィッチ操作、ブーム操作及びチルトレバ一操作により自動的に張り出し及び格納作業が行われるので、短時間で、容易に、しかも誤操作による干渉の恐れも少ないクレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法および装置として有用である。

Claims

請求の範囲

1 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケット部に起伏自在に装着される捕ジブとを設け、前記回転ブラケット部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納するクレーン用捕ジブの張り出し、格納方法において、前記補ジブの張り出し時に、前記ブームと前記補ジブとの間の力により前記補ジブを所定位置に横方向に揺動させて張り出し、張り出し後に並設時のブーム先端近傍側面側と前記捕ジブとを係合し、次に、前記ブームに対する旋回力により前記回転ブラケット部を前記ブームの前方に張り出して、並設時のブーム先端遠方側面側と前記補ジブとを係合することを特徴とするクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納方法。

2 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケッ卜部に起伏自在に装着される補ジブとを設け、前記回転ブラケット部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納するクレーン用補ジブの張り出し、格納方法において、前記補ジブの格納時に、並設時のブーム先端遠方側面側と前記捕ジブとを離脱し、次に前記ブームの前方に張り出している前記回転ブラケット部を前記ブームに対する旋回力により回動し、所定位置への回動後、並設時のブーム先端近傍側面側と前記捕ジブとを離脱し、離脱後に前記ブームと前記捕ジブとの間の力により前記捕ジブを横方向に揺動させて所定位置に格納することを特徴とするクレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法。

3 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケッ卜部に起伏自在に装着される捕ジブとを設け、前記回転ブラケット部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納するクレーン用補ジブの張り出し、格納方法において、前記補ジブの張り出し時に、前記ブームを所定量だけ起立した後に、前記ブームと前記捕ジブとの間の力により前記補ジブを所定位置に横方向に揺動させて張り出して、並設時のブーム先端近傍側面側と前記補ジブとを係合し、次に前記補ジブを下方にチルトさせ、さらに、前記ブームに対する旋回力により前記回転ブラケット部を前記ブームの前方に張り出して、並設時のブーム先端遠方側面側と前記捕ジブとを係合することを特徴とするクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納方法。

4 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケット部に起伏自在に装着される捕ジブとを設け、前記回転ブラケット部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納するクレーン用捕ジブの張り出し、格納方法において、前記捕ジブの格納時に、前記ブームを所定量だけ起立した後、前記捕ジブを下方にチル卜させ、次に並設時のブーム先端遠方側面側と前記補ジブとを離脱し、離脱後に前記ブームの前方に張り出している前記回転ブラケット部を前記ブームに対する旋回力により回動し、所定位置への回動後、前記捕ジブを前記ブームと並列位置に戻し、さらに、並設時のブーム先端近傍側面側と前記補ジブとを離脱し、離脱後に前記ブームと前記捕ジブとの間の力により前記補ジブを横方向に揺動させて所定位置に格納することを特徵とするクレーン用補ジブの自動張り出し、格納方法。

5 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケッ卜部に起伏自在に装着される捕ジブとを設け、前記回転ブラケット部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納するクレーン用捕ジブの張り出し、格納方法において、前記捕ジブの張り出し時に、

( 1 ) 前記ブームの卜ップブームが所定の短縮位置にあることを検出手段が検出したのち、前記捕ジブを横方向に揺動させて、前記補ジブの基端部に装着された前記回転ブラケット部の後端の左右方向の一側に設けられた溝と、前記トップブ —ムの先端の左右方向の一側に固着された卜ップブームピンとの係合作業を開始し、

( 2 ) 前記回転ブラケット部の溝と前記トップブームピンとが係合したことを検出手段が検出したのち、前記回転ブラケット部と前記卜ップブームピンとを第 1 ロック装置によりロックし、

( 3 ) 前記第 1 口ック装置の口ックが完了したことを検出手段が検出したのち、前記トップブームを伸長し、

( 4 ) 前記トツプブームが予め定めた長さまで伸長したことを検出手段が検出したのち、前記回転ブラケット部を張り出し、

( 5 ) 前記回転ブラケット部が予め定められた位置まで回転したことを検出手段が検出したのち、前記トップブームの先端の左右方向の他側と、前記回転ブラケット部の後端の左右方向の他側とをピンによりロックする、

以上の工程を有することを特徴とするクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納方法。

6 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケット部に起伏自在に装着される補ジブとを設け、前記回転ブラケッ卜部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納するクレーン用補ジブの張り出し、格納方法において、前記捕ジブの格納時に

( 1 ) 前記ブームのトップブームが予め定めた長さに到達したことを検出手段が検出したのち、前記トップブームの先端の左右方向の他側と、前記回転ブラケット部の後端の左右方向の他側とをピンによりロックする第 2 ロック装置の口ックを解除し、

( 2 ) 前記第 2 口ック装置の口ック解除が完了したことを検出手段が検出したのち、前記回転ブラケット部を格納し、

( 3 ) 前記回転ブラケット部が予め定められた位置まで回転したことを検出手段が検出したのち、前記トップブームを短縮し、

( 4 ) 前記トツプブームが予め定められた位置まで短縮したことを検出手段が検出したのち、前記トップブームの先端の左右方向の一側に固着された卜ップブ一ムピンを、前記回転ブラケット部の後端の左右方向の一側の溝に係合させてロックする第 1 ロック装置のロックを解除し、

( 5 ) 前記第 1 口ック装置の口ック解除が完了したことを検出手段が検出したのち、前記捕ジブの格納を開始する、

7 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケット部に起伏自在に装着される捕ジブと、前記回転ブラケット部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納する装置とを備えるクレーン用捕ジブの張り出し、格納装置において、前記補ジブを横方向に揺動する横抱き装置と、前記捕ジブと前記ブームのトップブームとを離脱又は連結する回転ブラケット部と、前記トップブームと前記回転ブラケット部とをロックする第 1 ロック装置及び第 2 ロック装置と、前記ブームに対して前記回転ブラケット部を回転する回転装置とを備えることを特徴とするクレーン用補ジブの自動張り出し、格納装置。

8 . 前記第 1 ロック装置は、前記回転ブラケット部の左右方向の一側に設けた溝と、前記卜ップブームの左右方向の一側に固着したトップブームピンとを係合させて口ックする第 1 口ック装置であり、前記第 2 口ック装置は、前記回転ブラケット部の左右方向の他側と、前記卜ップブームの左右方向の他側とをピンによりロックする第 2 ロック装置であることを特徴とする請求の範囲 7記載のクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納装置。

9 . 前記横抱き装置は、前記捕ジブの一位置に固着されたピンに係合する溝を有すると共に前記ブームの一位置に揺動自在に装着されたレバ一と、前記ブームと前記レバーとを連結する横抱きシリンダと、前記補ジブの他位置に固着されたピンに係合する溝を有すると共に前記ブームの他位置に固着されたブラケットと、前記ブラケットに摇動自在に装着されると共に前記補ジブの他位置のピンに係合するフックと、前記レバーと前記フックとを連結する口ッドとを備えたことを特徵とする請求の範囲 7記載のクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納装置。

1 0 . 前記回転ブラケット部は、後端側の左右の一側には、前記トップブームの先端の左右の一側に垂直方向に固着されたトップブームピンに係合する溝を備え、後端側の左右の他側には、前記トップブームの先端の左右の他側と垂直方向の連結ピンにより連結するピン穴を備え、前端側には、前記捕ジブを起伏自在に装着するピン穴を備え、上部には、前記ブームに対して回転ブラケット部を回動する回転シリンダ装着用ピンを備えたことを特徴とする請求の範囲 7記載のクレーン用補ジブの自動張り出し、格納装置。

1 1 . 前記第 1 口ック装置には、前記回転ブラケット部に揺動自在に装着されて、トップブームピンを前記回転ブラケット部の溝と共に挾持するロックリンクと、前記回転ブラケット部に装着されて、前記口ックリンクを作動する第 1 ロックシリンダとが備えられたことを特徴とする請求の範囲 7又は 8記載のクレーン用補ジブの自動張り出し、格納装置。

1 2 . 前記回転装置は、前記回転ブラケット部の後端部の上面に固着されたピンに、一端を回転自在に軸着した第 1 レバーと、一端を前記第 1 レバーの他端に回転自在に装着して、他端に前記卜ップブームに固着された回転支持ピンに係合する溝を有する第 2 レバーと、前記第 1 レバ一と前記回転ブラケット部とを連結する回転シリンダとを備えたことを特徴とする請求の範囲 7記載のクレーン用補ジブの自動張り出し、格納装置。

1 3 . 前記第 2 口ック装置は、前記トップブームと前記回転ブラケット部とを連結する上下 2個の連結ピンと、中央部を前記回転ブラケッ卜部に揺動自在に軸着したレバーと、前記レバーと前記回転ブラケット部とを連結する第 2 ロックシリンダと、前記レバーの両端と前記 2個の連結ピンとを夫々連結する 2個のリンクとを備えたことを特徴とする請求の範囲 7又は 8記載のクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納装置。

1 4 . 前記ブームと前記卜ップブームとの位置を検出する検出手段と、前記横抱き装置の位置を検出する検出手段と、前記回転ブラケット部の離脱又は連結を検出する検出手段と、前記第 1 口ック装置及び前記第 2 ロック装置のロック又は口ック解除を検出する検出手段と、前記回転装置の回転位置を検出する回転位置検出手段とを備えることを特徴とする請求の範囲 7記載のクレーン用補ジブの自動張り出し、格納装置。

1 5 . 前記車両に備えられる運転室内に、前記各検出手段の検出結果を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求の範囲 1 4記載のクレーン用捕ジブの自動張り出し、格納装置。

1 6 . 前記捕ジブの重心位置は、前記ブームを予め定めた角度起立させ、前記補ジブを予め定めた位置までチル卜し、前記回幸 ίブラケッ卜部を回転するときに、ほぼ、前記回転ブラケット部の回転軸中心を通る垂線上にあることを特徴とする請求の範囲 7記載のクレーン用補ジブ自動張り出し、格納装置。

1 7 . 車両に起伏自在に装着されて多段に伸縮してなるブームの先端に着脱される回転ブラケット部と、前記回転ブラケット部に起伏自在に装着される補ジブと、前記回転ブラケット部を前記ブームに対して回動させることにより、作業時には前記ブームの前方に張り出し、格納時には前記ブームの側面に並設して格納する装置とを備えるクレーン用捕ジブの張り出し、格納装置において、前記補ジブの起伏操作を行うチルトレバーと、前記チルトレバーにより操作される方向切換弁と、チルト操作回路と横抱き操作回路との切り換えを行う第 1電磁切換弁と、横抱きシリンダ用電磁操作弁と、第 1 ロックシリンダと第 2 ロックシリンダと回転シリンダとを配設してなる回路と前記チル卜操作回路との切り換えを行う第 2 電磁切換弁と、第 1 ロックシリンダ用電磁操作弁と、第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁と、回転シリンダ用電磁操作弁とを備えたことを特徴とするクレーン用補ジブ自動張り出し、格納装置。

1 8 . 前記方向切換弁と前記横抱きシリンダ用電磁操作弁とを接続する回路の一方の回路には、及び、前記方向切換弁と前記第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁とを接続する回路の一方の回路には、一方向弁を介装したことを特徴とする請求の範囲 1 7記載のクレーン用捕ジブ自動張り出し、格納装置。

1 9 . 前記第 1 ロックシリンダ用電磁操作弁、前記回転シリンダ用電磁操作弁、前記第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁、及び前記第 2電磁切換弁は、前記回転ブラケット部に装着されたことを特徴とする請求の範囲 1 7記載のクレーン用捕ジブ自動張り出し、格納装置。

2 0 . 前記第 1 ロックシリンダ用電磁操作弁、前記回転シリンダ用電磁操作弁、前記第 2 ロックシリンダ用電磁操作弁、及び前記第 2電磁切換弁は、シリーズ回路により接続されたことを特徴とする請求の範囲 1 7又は 1 9記載のクレーン用補ジブ自動張り出し、格納装置。