JP3455792B2 - コンテナスプレッター - Google Patents

コンテナスプレッター

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JP3455792B2
JP3455792B2 JP17742896A JP17742896A JP3455792B2 JP 3455792 B2 JP3455792 B2 JP 3455792B2 JP 17742896 A JP17742896 A JP 17742896A JP 17742896 A JP17742896 A JP 17742896A JP 3455792 B2 JP3455792 B2 JP 3455792B2
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剛 伊本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンテナスプレ
ッターに関し、クレーンなどによるコンテナの吊上げお
よび吊下げ作業において、コンテナの天井面の四隅部に
それぞれ配設した長係合孔に対し係合する自動的な90
°の旋回動により係合および離脱を反復する下向き吊り
フックを、コンテナ天井形状に略一致した枠体の四隅部
下面に設けたコンテナの自動吊上げ下し装置(スプレッ
ター)に関する。
【0002】
【従来の技術】コンテナスプレッターは、コンテナの天
井形状に略一致する枠体の四隅部にそれぞれ下向き吊り
フックが配されている。これら吊りフック群は、コンテ
ナの天井面四隅部に形成された長係合孔に対応してお
り、スプレッターがコンテナ天井面に面着対応した折、
各吊りフックはそれぞれ長係合孔に平行して嵌入し、嵌
合後のフックは90°フック軸を中心に旋回して、長係
合孔と交叉状に係合し、スプレッターはコンテナ天井面
に固着される。
【0003】スプレッターは、スプレッターの四隅部に
張架された吊りワイヤを用いてクレーンなどにて吊下げ
られ、スプレッターにより吊下げられたコンテナは、ク
レーンの移動,旋回動により、所定の場所に移される。
【0004】移動後、長係合孔と交叉係合状態にある吊
りフックは、長係合孔と平行状態を呈するよう90°旋
回し、スプレッターの吊上げに伴い吊りフックは長係合
孔より離脱し、スプレッターはコンテナ天井より離反す
る。以上のスプレッターによるコンテナの吊上げ,吊下
げ作業によりコンテナの積重ねを伴う積荷,整理作業が
実施される。
【0005】コンテナとスプレッターの接合,離反作業
毎に繰り返される、スプレッターに設けた吊りフック群
の90°の旋回動手段は多々存在するも、例えば、これ
ら吊りフックは枠体の前後に位置する一対のフックを一
組とし、枠体の左右一組、計二組の吊りフックは、それ
ぞれ摺動杆にて連結され、枠体の左右枠辺に沿って配さ
れたこれら一対の摺動杆の中央部分は、枠体の中央部分
に配された回転軸の外端部にて交接し、各種手段をもっ
てする回転軸の回転動を一対の摺動杆の前後方向への摺
動に変化せしめている。
【0006】この回転軸の回転動あるいは吊りフックの
直接あるいは間接的な旋回運動は、油圧,モータなど特
別独立の駆動源をもって実行されているも、この大規模
な駆動源を用いたスプレッターにあっては、装置自体、
全体的に高価なものとなり、また特別なエネルギー源を
必要とし、小規模かつ簡単,少量のコンテナの積荷作業
にあっては、直接的なコスト高と結びつくなど種々の弊
害を併う結果となる。
【0007】スプレッターの下向き吊りフック群の旋回
動に、特別独立の駆動源を用いることなく、クレーンに
て吊り下げたスプレッターの吊りワイヤの、クレーンの
上下動によって発生する緊張,弛緩の変化を吊りフック
群の旋回動に積極的に利用した、機構的には簡素で、か
つ簡便なコンテナの吊揚げ降し装置が特公昭54−43
787号公報をもって開示されている。
【0008】このコンテナの自動吊揚げ降し装置は、コ
ンテナの上面に対応する吊揚本体の四隅に、コンテナの
フック嵌合長孔に適合するフックを支軸によって回動自
在に装置し、このフックの前後相対向する2個一組とす
る支軸をそれぞれ操作杆によって連結し、これら連結杆
の中央を、枠体の左右に亘って装置した回転軸の両端に
対してその偏心位置にピンによって連結し、かつ図11
に示すように回転軸64の中央に小歯車71を固定し、
この小歯車71に対して支軸72に固着した歯車73を
噛合させ、この歯車73の側面に固定したラチエットホ
イール75の切込み74に起伏操作杆76に小ピン77
にて取付けた爪78を係合させ、この起伏操作杆76の
上端部に、ロープ取付孔79を用いて取りつけたロープ
82を枠体60の吊揚ロープと共に緊張,弛緩するよう
に取りつけ、以って枠体60の揚げ降しに伴ってラチエ
ットホイール75を回動することによってフック操作杆
によってフックをコンテナの嵌合孔に対して嵌合あるい
は離脱する構成を採用しております。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンテナの
自動吊揚げ降し装置は、コンテナの上面にこの装置を対
応せしめコンテナの上面に設けた各フック嵌合孔中に、
フック嵌合孔と平行状態にて下向きフックを嵌入し、ク
レーンをもって本装置の四隅部より張架された吊揚ロー
プを上方向に緊張せしめると同時に、起伏操作杆76の
上端に取付けた中央ロープ82を吊揚ロープのクレーン
の吊上げと共に緊張せしめる。
【0010】中央ロープ82の緊張と共に、倒伏状態に
あった起伏操作杆76は次第に立上り、と同時に操作杆
76に取付けた爪78はラチエットホイール75の面を
辷って次位の切込74に係合する。吊揚ロープを引き揚
げれば、それに先立って中央ロープ82が緊張して起伏
操作杆76を引き起す過程にて、爪78はラチエットホ
イール75の切込74に係合したままラチエットホイー
ル75を回動せしめる。
【0011】倒伏量の大きい折の操作杆76は、垂直方
向への起立の過程にて、初期段階にては、爪78のラチ
エットホイール75面に沿っての移動量は大きいが、操
作杆76が垂直方向に近付くに従い、爪78のホイール
75面に沿う移動量は小さくなる。その結果、爪78を
ホイール75面に設けた次位の切込74に係合せしめる
ためには吊揚ロープ、延いては操作杆76上端に取付け
た中央ロープ82の上方への引き上げ量を次第に大きく
設定しなければならない。
【0012】多段に亘って積み重ねられたコンテナのう
ち、最上段のコンテナの上方に大きなスペースが残さ
れ、さらに大規模なクレーンが使用され得る状況下にあ
っては、特に問題はないが、比較的小型の、即ち屋根高
さの低い倉庫内にて、コンテナが多段に亘って積み上げ
られ、最上段コンテナと倉庫天井間に大きい空間が残さ
れておらず、かつ小型のクレーンしか設置されていない
ような状況下にあっては、より高く吊揚ロープ、延いて
は中央ロープ82をより高位置にて緊張せしめることは
不可能で、その結果円滑なラチエットホイール75面の
次位の切込74への起伏操作杆76に設けた爪78の係
合が困難なものとなる。
【0013】起伏操作杆76を垂直方向に近付け、爪7
8の切込74への係合のためには中央ロープ82の上方
への引上げ量は増加せしめなければならない。この折、
中央ロープ82の引上げ量の割には爪78のラチエット
ホイール75面に沿っての移動量は小幅なものであっ
た。
【0014】この発明は、前述の特公昭54−4378
7号にて開示された起伏操作杆および同杆上に設置され
た爪によるラチエットホイールの回転動、後続するギア
群の噛合による最終工程に近付く回転軸の回転動を達成
するために、必須の部材たる起伏操作杆を全く排し、中
央ロープ単独により、中央ロープのみ引上げ量自体を回
転軸の回転、具体的に180°の回転動に直結せしめる
ことを特徴とする。
【0015】この発明は、スプレッターの下向き吊りフ
ックの旋回運動の始動部材たる操作ロープの上方への緊
張を伴う引上げ量が比較的少量な状況下にあっても、簡
易かつ確実に回転軸の回転動を実現せしめ、比較的小型
な倉庫内でのコンテナの積重ねによる集積作業、また小
規模なクレーンにてもコンテナの迅速な積重ね作業を実
現せしめることを目的としたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るコンテナスプレッターはつぎのよう
な構成を採用している。すなわち、スプレッターの四隅
に配された取付軸を中心とする旋回角度90°の下向き
吊りフックには、一連の連動機構およびスプレッターの
中央部に横架された回転軸が連繋され、この回転軸に固
着されたディスク上には前記下向き吊りフックのロック
担当用およびアンロック担当用の二本のピンが180°
の位相角を保って植設されており、この両ピンに対して
交互に、スプレッター吊りワイヤの引上げ緊張に伴い、
スプリング力に抗してスプレッターより延出し、また吊
りワイヤの弛緩に伴い、前記スプリングの復元力により
スプレッター内に後退収容される操作ロープのスプレッ
ターよりの一部の出没動に連動する押しフックが係合
し、操作ロープの延出,後退を一周期としてロック担当
ピンおよびアンロック担当ピンを180°の旋回角度を
もって移動せしめることを特徴とする。
【0017】 また前記、スプレッターに横架された
回転軸に固着されたディスク上に植設されたロックおよ
びアンロック担当ピンの旋回移動に伴う、吊りフックの
コンテナの長係合孔との交叉状ロック状態および同孔に
平行するアンロック状態の各々の状態は、それぞれ一連
の操作ロープのスプレッターよりの延出前期状態および
スプレッター内への後退後期状態の二段階にて構成さ
れ、操作ロープの後退後期状態は、つぎの吊りフックの
方向切換のための待機状態を形作っている。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明に係るコンテナス
プレッターの具体的実施形態を図面を用いて説明する。
図1はこの発明を実施したコンテナスプレッターの斜上
方よりみた一部切欠き斜視図である。コンテナスプレッ
ター1はコンテナの天井形状に略対応する形状に多数の
枠材をもって組立てられ、スプレッター1の四隅部下面
にはそれぞれ都合四個の下向き吊りフック2が配されて
いる。
【0019】スプレッター1の中央に配された補強枠を
兼ねた函形の横枠棧3とは交叉する形にて、回転軸4が
スプレッター1の左右長手方向略全長に亘って横架され
ている。スプレッター1の左右長手方向両端に達した回
転軸4の両端には、軸4の回転に同期する円板5が固着
されている(図2,図3)。
【0020】円板5面には偏心軸6が植設され、この偏
心軸6にはスプレッター1の左右両側枠棧7,7に沿っ
て前後方向にそれぞれ移動可能な二本一組とする摺動杆
8,8の各内端部が枢着されている。そして、両摺動杆
8,8の各外端部と、下面に前記下向き吊りフック2を
抱持したケーシング9の偏心部分とはリンク10を介し
て連結されている(図2,図3)。
【0021】前記函形の中央横枠棧3に対して、交叉状
に位置する前記回転軸4には、横枠棧3内にて、ディス
ク13が固着され、該ディスク13面には180°の位
相角をもって一対の図中黒印を付したロック担当ピン1
4および図中バツ印を付したアンロック担当ピン15が
植設されており、図5より図8に亘り図示するように、
時計方向に回転したディスク13の逆転を防止するため
に、回動して来たピン14,15のいずれか一方が、横
枠棧3内に横架された支持軸16に揺動可能に取付けら
れ、ピン14, 15の回動軌跡上に位置するストッパー
17と係合可能に構成されている。
【0022】また函形の中央横枠棧3内には、横枠棧に
取付けた支軸19を支点として揺動自在なクランク20
が装置され、該クランク20の一腕には、下縁にガイド
縁22を設けた押しフック23が軸着24され、ガイド
縁22の両端部には、それぞれ前記ディスク13面に植
設した一対のピン14,15と係合する先方に押出し爪
25が、また軸着24寄りの後方に掛止め爪26が形成
されている(図5〜図8)。
【0023】さらに、クランク20の他腕には制御スプ
リング29を介して滑車30が取付けられている。この
制御スプリング29は後述する操作ロープ33の引張り
過ぎの折、あるいは前記下向き吊りフック2の回転に必
要以上の力を要する折、スプリングがのびて装置自体を
破壊しないためのものである。この滑車30には、一端
を横枠棧3内に固定ピン31にて固着した操作ロープ3
3が掛巻され、操作ロープ33の延長部はシーブ34を
介してスプレッター1の一部を形成する横枠棧3より外
部に延出し、ロープ33の延出部分には操作ロープの横
枠棧3内への引込み量を規制する環状ストッパー35が
装備されている。
【0024】さらに、クランク20に押しフック23を
軸着24した側の腕と横枠棧3の側端壁37間には、前
記制御スプリング29の張力に抗して、クランク20に
図5より図8にあって支軸19を中心に時計方向に旋回
力を付与し、延いては押しフック23を元位置に復帰せ
しめるための戻しスプリング38が張架されている。そ
して制御スプリング29の引張力によるクランク20の
支軸19を中心とする旋回幅を規制し、延いては押しフ
ック23の掛止め爪26の確実なるピン14,15との
係合、さらにはディスク13の時計方向への回転を規制
するために、クランク20のうち押しフック23を取付
けた腕の背面側には当り片27が設けられている。
【0025】押しフック23の後押しによるディスク1
3の時計方向への回転は、当り片27へのクランク20
の一方の腕が当り、ほぼ同時にピン14が掛止め爪26
に当り、これによりディスク13の回転は停止する。ま
た、掛止め爪26は押しフック23の送り時の慣性力を
止め、またストッパー17は押しフック23の戻し時
に、ディスク13、延いてはピンが摩擦抵抗でついて戻
ることを阻止している。
【0026】スプレッター1の上面四隅部には、それぞ
れ固定環39が定着され、該固定環39には吊りワイヤ
40の下端が固着され、吊りワイヤ40の上端はまとめ
られて、横枠棧3より延出した前記操作ロープ33の上
端と共にクレーンのフックに一括係止されている(図
1)。
【0027】つぎにスプレッター1の下面四隅部に設置
された下向き吊りフック2のコンテナ天井の四隅部に穿
設された長係合孔52に対する操作ロープ33の緊張,
弛緩の変化に伴うフック2と長係合孔52が交叉する係
合、即ちロック状態、平行する離脱、即ちアンロック状
態の各形態について説明する。
【0028】図5および図6は吊りフックのアンロック
状態時の主要操作機構部の正面図であり、図7および図
8は吊りフックのロック状態時の主要操作機構部の正面
図である。
【0029】そして、具体的に図5より図8に亘り、バ
ツ印のピン15が図面上右側に位置する折が吊りフック
はアンロック状態にあり、黒印のピン14が図面上右側
に位置する折が吊りフックはロック状態にある。
【0030】操作ロープ33の引上げによりアンロック
状態の前期が(図5参照)、操作ロープ33の後退収容
により、つぎのロック状態を準備するアンロック状態の
後期が(図6参照)、また操作ロープ33の引上げ作業
によりロック状態の前期が(図7参照)、操作ロープ3
3の後退収容により、つぎのアンロック状態を準備する
ロック状態の後期が(図8参照)、順次形成され、スプ
レッターの吊りワイヤの引上げ緊張、つづく弛緩状態に
呼応する操作ロープ33の緊張,弛緩ごとに上記操作が
繰り返される。
【0031】まず図6および図7にあって、吊りロープ
40と共に操作ロープ33をクレーンにて上方に引き上
げると、操作ロープ33上に固着したストッパー35が
スプレッターの一部を構成する横枠棧3との係止状態を
離れて、操作ロープ33の一部はスプレッター本体より
引き出され、これに伴い滑車30は図面上右進し、クラ
ンク20は支軸19を中心に反時計方向に旋回し、ピン
15と係合状態にある押しフック23はピン15を後押
ししながら、右進し、ピン15は180°旋回移動し、
その結果、ディスク13は時計方向に半回転する。
【0032】ディスク13の半回転は、このディスクを
固着せしめた回転軸4を同じく半回転せしめる。この折
旋回し来たったピン15にはストッパー17が係合し、
ディスク13の逆回転を抑止する(図7参照)。
【0033】回転軸4の半回転は、軸の両端にそれぞれ
固着した円板5,5を同じく半回転せしめ、同円板5上
の偏心位置に植設したピン11の旋回移動は、摺動杆
8,8を一方向に移動せしめ、摺動杆8の外端に連結し
たリンク10を介して下向き吊りフック2は吊りフック
を抱持したケーシング9の取付軸を中心に90°回転せ
しめられ、コンテナ天井面に穿設した長係止孔52と吊
りフックとは交叉状に嵌係合する(図2,図3参照)。
【0034】つぎに吊りロープ40と共に操作ロープ3
3をクレーンの降下にて緩めると、図8に示すように滑
車30は引張状態にあった制御スプリング29および戻
しスプリング38の解放力により左進する。戻しスプリ
ング38の張力によりクランク20は支軸19を中心に
時計方向に旋回し、押しフック23はピン14にフック
のガイド縁22を摺接せしめて、回転軸4は非回転の状
態(即ち吊りフックの無旋回の状態)のもとに左方向に
後退し、押しフック23の押出し爪25はピン14と係
合し、今度はピン14を右方向に旋回移動せしめるべく
待機する。
【0035】そして、この折操作ロープ33の延出部分
は、該ロープに固着せしめた環ストッパー35がスプレ
ッター1の横枠棧3と係合する位置まで、横枠棧3内に
引き込まれ、収容される。この状態では依然下向き吊り
フック2は長係合孔と交叉状のロック状態にある(図8
参照)。
【0036】つぎに、吊りフック2が長係合孔52と平
行するアンロック状態について、図8にあって、ディス
ク13の左側に位置するピン14を時計方向に旋回せし
めるために操作ロープ33を上方に吊りロープ40と共
に引き上げることによる回転軸4の半回転に伴う吊りフ
ック2の90°旋回に伴う長係合孔との平行状態;即ち
アンロック状態は前述の図6および図7を用いての説明
と全く同様である。
【0037】また図5にあって、回転軸4は非回転の状
態(即ち吊りフックの無旋回の状態)のもとに押しフッ
ク23の左方向への後退、つづく押しフック23の押出
し爪25のピン15との係合による吊りフック2の長係
合との平行状態、即ちアンロック状態の維持のための作
用説明は前述の図6および図7を用いての説明と全く同
様である。その後は押しフック23がピン14を右方向
に旋回移動せしめることによるロック状態顕出の待機状
態を示す(図6参照)。以上のとおり、操作ロープ33
の引上げ操作に伴う吊下げフック2の90°毎の旋回動
のための作業は、図5より図8に示す運動を順次繰り返
すことになる。
【0038】図10はコンテナに対するスプレッターに
よる吊下げ作業の状況説明図である。図10(イ)はス
プレッター1がコンテナ51の天井部に降下する状態を
示し、操作ロープ33は緊張状態にあり、吊りフック2
はアンロックの前期の状態で、その主要操作機構部は図
5に示す状態にある。
【0039】図10(ロ)はスプレッター1がコンテナ
51の天井部上に降下し、操作ロープ33は弛緩状態に
あり、吊りフック2はアンロックの後期の状態で、その
主要操作機構部は図6に示す状態にある。
【0040】図10(ハ)はスプレッター1とコンテナ
51とはアンロック状態からロック状態に移り、操作ロ
ープ33は緊張状態にあり、吊りフック2はロックの前
期の状態で、その主要操作機構部は図7に示す状態にあ
る。
【0041】図10(ニ)はコンテナ51を吊下げたス
プレッター1は所定の位置に移動し、コンテナは所定の
位置に降され、操作ロープ33は弛緩状態にあり、吊り
フック2はロックの後期の状態で、その主要操作機構部
は図8に示す状態にある。
【0042】図10(ホ)はスプレッター1はコンテナ
51との係合を解放され、スプレッター1のみ別個のコ
ンテナ上へ移動する途中にあり、操作ロープ33は緊張
状態にあり、吊りフック2はロックの状態からアンロッ
クの前期の状態で、その主要操作機構部は前述の図5に
示す状態に戻っている。以後同様の作業が反復される。
【0043】いずれにしても、スプレッター1がコンテ
ナ51を吊下げている、吊下げていないに関係なく、常
に操作ロープ33が緊張状態にある時は、吊りフック2
はロックあるいはアンロックの前期状況にある。反対に
操作ロープ33が弛緩状態にある時は、吊りフック2は
ロックあるいはアンロックの後期状況にあり、コンテナ
の積荷あるいは整理作業の手順を間違えることは略皆無
に等しく、吊りフック2をコンテナの長係合孔に正確に
嵌入位置せしめておく限り、運搬,移動作業上にミスの
発生することはまず生じない。
【0044】
【発明の効果】この発明にあっては、スプレッターの吊
りロープの引上げ作業と同期しての、操作ロープの引上
げ緊張、降下弛緩のみにて、最終的にはスプレッターに
装備した下向き吊りフックを正確に旋回せしめることが
でき、吊りフック旋回動のために、特別な外部装置を一
切用いることがないので、機構的には簡素であり、これ
によりスプレッター自体コスト的にも廉価なものとな
る。
【0045】吊りフックの旋回動を操作する主要機構部
は操作ロープのスプレッターより延出する一定のロープ
長さに略一致して作動するので、作業は正確なものとな
り、また操作ロープのスプレッターよりの延出量は比較
的小さくてすむので、吊りロープの吊り下げストローク
も小さく設定することができ、これにより多段に積み重
ねられたコンテナ最上部と倉庫天井部間のスペースが小
さく、かつ小型のクレーンであってもコンテナの積荷,
整理作業を容易に行うことができる。
【0046】吊りフックの旋回動の出発点となる部材は
柔軟性に富む操作ロープをもって構成することにより、
操作ロープはスプレッターの吊りロープの緊張,弛緩動
作に順応し、故障の発生も少なく、またクレーン、さら
に吊りロープに特別な制約を付加することなく、スプレ
ッター自体に特別な負担をかけることもない。
【0047】またスプレッターのコンテナの吊下げの有
無に関係なく、スプレッター本体より延出された操作ロ
ープが緊張状態にある折には、下向き吊りフックの、ロ
ックあるいはアンロックはそれぞれ前期,後期の二段階
中、常に前期の状態にあることが認識されているため、
コンテナの吊下げ誤認操作の発生を回避でき、コンテナ
の積荷,整理作業の高い安全性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したスプレッターの斜上方より
みた一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視方向よりみた前後一対の下向
き吊りフック部分の平面図である。
【図3】図1のB−B矢視方向よりみた前後一対の下向
き吊りフック部分の一部切欠き正面図である。
【図4】図1のC−C矢視方向よりみた主要操作機構部
の平面図である。
【図5】下向き吊りフックのアンロック時の主要操作機
構部の正面図である。
【図6】下向き吊りフックのアンロック状態からロック
状態に移行する折の主要操作機構部の正面図である。
【図7】下向き吊りフックのロック時の主要操作機構部
の正面図である。
【図8】下向き吊りフックのロック状態からアンロック
状態に移行する折の主要操作機構部の正面図である。
【図9】下向き吊りフックと長係合孔との係合関係を示
す平面図である。
【図10】コンテナに対するスプレッターによる吊下げ
作業の状況説明図である。
【図11】従来の吊揚げ降し装置中、爪を設けた起伏操
作杆と歯車機構部の正面図である。
【符号の説明】
1 コンテナスプレッター 2 下向き吊りフック 3 中央横枠棧 4 回転軸 5 円板 6 偏心軸 8 摺動杆 9 ケーシング 10 リンク 13 ディスク 14 ロック担当ピン 15 アンロック担当ピン 20 クランク 23 押しフック 25 押し出し爪 29 制御スプリング 30 滑車 33 操作ロープ 38 戻しスプリング 40 吊りワイヤ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレッターの四隅に配された取付軸を
    中心とする旋回角度90°の下向き吊りフックには、一
    連の連動機構およびスプレッターの中央部に横架された
    回転軸が連繋され、この回転軸に固着されたディスク上
    には、前記下向き吊りフックのロック担当用およびアン
    ロック担当用の二本のピンが180°の位相角を保って
    植設されており、この両ピンに対して交互に、スプレッ
    ター吊りワイヤの引上げ緊張に伴い、スプリング力に抗
    してスプレッターより延出し、また吊りワイヤの弛緩に
    伴い、前記スプリングの復元力によりスプレッター内に
    後退収容される操作ロープの、スプレッターよりの一部
    の出没動に連動する押しフックが係合し、操作ロープの
    延出,後退を一周期としてロック担当ピンおよびアンロ
    ック担当ピンを180°の旋回角度をもって移動せしめ
    ることを特徴とするコンテナスプレッター。
  2. 【請求項2】 前記、スプレッターに横架された回転軸
    に固着されたディスク上に植設されたロックおよびアン
    ロック担当ピンの旋回移動に伴う、吊りフックのコンテ
    ナの長係合孔との交叉状ロック状態および同孔に平行す
    るアンロック状態の各々の状態は、それぞれ一連の操作
    ロープのスプレッターよりの延出前期状態およびスプレ
    ッター内への後退後期状態の二段階にて構成され、操作
    ロープの後退後期状態は、つぎの吊りフックの方向切換
    のための待機状態を形作っている請求項1記載のコンテ
    ナスプレッター。
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