WO1994018088A1 - Container cap - Google Patents

Description

明 細

技術分野

本発明は容器用蓋、特に、 いわゆるバイアル瓶の如き薬液用の瓶の蓋に適用し て 力な技術に関するものである。 背景技術

たとえば薬液用の瓶に用いられる蓋には、 いわゆるフリップオフキャップ、 プ ノレトップキャップなど種々のものがある。

これら種々の蓋の中で、本体部の上方に突設された 部を設けた形の蓋があ る力 \ この形態の蓋は、 その 部を指で押せば開封できるので操作性力浪く、 特に多量に する場合には便利であるので、薬 ^ffi瓶の蓋等として多く禾 IJ用さ れている。

ここで、従来においては、 図 4に示すように、 ^部 1 1 bの基部の全周囲に 環状の薄肉部 （破断可^^) 1 5を設け、 部 1 1 bを押し曲げることによつ て、 部 1 1 bを薄肉部 1 5で折り曲げて容器用蓋 1 1の本体部 1 1 aから折 り去る構造のものであった。

ところで、 限りある資源を 力に利用することによって、地球に優しいものづ くりをしょうという動き力 今日、世界的なものとなっている。

このような事実に至るまでもなく、 する商品をできるだけリサイクルが可 能な形にして販売すること力求められている。

し力、し、 この様な ffl函から前記の蓋を見ると、 ^部 1 1 bが折り取られた容 器用蓋 1 1は、残った本体部 1 1 a力溶器 1 2の開口部と強固に係合されており、 これを分離することは容易ではない。 これは、容器用蓋 1 1、容器 1 2および容 器の開口部を密封する密封栓という、 それぞれに異なる素材からなるものの分別 廃棄を困難にしている。 また、薬液用の瓶に用いられる蓋の中にフリップオフキャップがあることは前 述した力 このフリップオフキャップはプラスチックキヤップの下面にアルミ キヤップが係合されたものであり、環状のスリッ卜に形成されているプリッジで 切り離されたリング状のアルミ片がプラスチックキヤップに付着した状態で開栓 される。 そして、 この付着したアルミ片をプラスチックキャップから分離するの は容易ではなく、 やはり、 分別廃棄を困難にしている。

そして、 たとえ構成部品自体のリサイクル力'可能であるとしても、 これらのよ うに分別廃棄が困難であるということは、 リサイクルカ <実質的には不可能である ことを意味することになる。

そこで、本発明の目的は、分別廃棄が容易な容器用蓋に関する技術を提供する と る

本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、 本明細書の §¾ΐΕ¾び添付 図面から明らかになるであろう。 発明の開示

本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の 通りである。

すなわち、本発明の容器用蓋は、本体部と、 この本体部の上面の略中央に一体 的に突設された 部とからなり、容器の開口部および該開口部を閉塞する密封 栓を覆う構造であって、突起部を折り曲げるために突起部の基部周囲に一部を残 して環状に設けられた第 1の破断可倉識と、 この第 1の破断可能部の一端より本 体部の上面を通って外周 ® 端まで設けられた第 2の破断可會 と、第 1の破断 可能部の他端より本体部の上面外周端まで設けられた第 3の破断可能部と、第 1 の破断可能部の中途点から本体部の上面外周端まで設けられた、少なくとも 1箇 所の第 4の破断可肯娜とからなるものである。

この場合において、 この 部の折り曲げ方向を示す表示を、 たとえば本体部 の上面に設けること力できる。 また、 前記の容器用蓋は、 金属または合成樹脂の単一材料で一体形成すること 力できる。

さらに、 この場合において、前記の容器は、薬液用の瓶とすること力できる。 上記のような構成の容器用蓋によれば、 使用に際して、 突起部は、 これを押す ことによってその基部に形成された第 1の破断可能部で裂断され、基部における 破断可能部非形成領域によって本体部と 吉された仗態で折り曲げられる。 そして、 容器を廃棄するときには、魏部を引っ張ることによって、 まず、 第

2および第 3の破断可能部で裂断され、 本体部力半径方向に破断される。 さらに 部を引っ張ると、第 4の破断可能部で破断されて、本体部の外周面が波状に なって容器から分離される。

また、 密封栓は、 この蓋の上面によって容器の開口部頂面に固定されているの で、容器用蓋力容器から分離されることによって、容器から分離可能になる。 そして、 これら容器用蓋、容器および密封栓をそれぞれ分離して廃棄すること によって、 これらのリサイクル力不可能になる。 図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一戴包例である容器用蓋を装着した容器の斜視図であり、 図 2は、 図 1の容器用蓋を装着した容器の断面図であり、

図 3は、 図 1の容器から取り外した容器用蓋を示す斜視図であり、 そして、 図 4は、従来の容器用蓋を装着した容器の斜視図である。 発明を 包するための最良の形態

図 1は本発明の一 包例である容器用蓋を装着した容器の斜視図、 図 2はその 容器用蓋を装着した容器の断面図、 図 3は容器から取り外した容器用蓋を示す斜 視図である。

まず、 例の容器用蓋の構成について説明する。 ' 本実施例の容器用蓋 （以下、 単に 「蓋」 という。 ） 1は例示的に薬液用の瓶 (容器） 2の密封に適用されているものである。

瓶 2の中には薬液 3力く所定 MM入され、 この瓶 2の開口部 2 aの先端には、 た とえばゴムで作られた密封栓 4力嵌着され、瓶 2の内部を外部から密封遮断して いる。

瓶 2の開口部 2 aと密封栓 4は蓋 1で覆われ、 開封前に密封栓 4が勝手に外れ たり、異物力侵入したりしないようにされている。

蓋 1は、 たとえばアルミ二ゥムの如き金属材料で一体に作られたキヤップ部材 として構成されており、瓶 2の開口部 2 aの頂面に対して密封栓 4のフランジ部 4 aを挟持して固定する略平面状の上面 1 a l 、 および、 この上面 1 a l の外周 端から瓶 2の開口部 2 aの外仰価を覆うように下方に延長され、 下端で内側にか しめられて蓋 1を瓶 2の開口部 2 aに固定する外周面 1 a 2 とからなる本体部 1 aと、 本体部 1 aの上面 1 a l の略中央部から上方に所望の長さだけ突設された 丸頭状の円筒形の 部 1 bとを備えている。

この 部 1 bは、瓶 2の開封を行う際に、 たとえば拇指の内側で押すことに よって折り曲げるためのものである。

この 部 1 bの折り曲げ操作を行うため、本^ 例では、 部 1 bの基部 (根元部） に、 たとえばハーフプレス加工することにより凹設された凹溝状の第 1の薄肉部 （破断可能部） 5が、一部の破断可倉 gS非形成領域を残して略 C字形 に形成されている。

そして、 この第 1の薄肉部 5の一端から本体部 1 aの上面 1 a l を通って外周 面 1 a 2 の下端まで 的に延びる第 2の薄肉部 （破断可能部） 6、 および、第 1の薄肉部 5の他端より本体部 1 aの上面 1 a l の外周端まで延びる第 3の薄肉 部（ 可^ S ) 7力 <形成されて L、る。 さらに、第 1の薄肉部 5の中途点からは、 第 3の薄肉部 7と同様に本体部 1 aの上面 1 a l の外周端まで延びる第 4の薄肉 部 （破断可能部） 8が、 2箇所に形成されている。

なお、 これら第 1、第 2、第 3および第 4の薄肉部 5， 6， 7， 8は本体部 1 aを貫通していないので、該薄肉部 5， 6 , 7 , 8から蓋 1の内側に異物が侵入 することは完全に阻止されている。

本体部 1 aの上面 1 a l には、突起部 1 bを折り曲げるときの折り曲げ方向を 示すための表示 9カ该 IJ設されて 、る。

次に、 例の作用について説明する。

° 容器用蓋 1は金属材料のプレス加工により形成され、 この時、前記の第 1、第 2、第 3および第 4の薄肉部 5， 6 , 7， 8がハーフプレス加工で同時的に形成 される。

そして、瓶 2の中に薬液 3を注入した後に、 開口部 2 aに密封栓 4を嵌着し、 さらに蓋 1をその上から嵌装して蓋 1の本体部 1 aの外周面 1 a 2 の下端を内側 にかしめることにより、蓋 1を瓶 2の開口部 2 aに固定すると共に、 密封栓 4の フランジ部 4 aを開口部 2 aの頂面と蓋 1の本体部 1 a上面 1 a l との間に挟持 する。

このようにして密封栓 4と蓋 1を装着した瓶 2内の薬液 3を取り出すために瓶 2を開封する場合、瓶 2を片手の掌で把持し、 たとえば拇指の掌側を蓋 1の 部 1 bの上部近くに押し当てて、表示 9にしたがって該 部 1 bを図 1の実線 位置からニ点 ίΐϋ方向に押す。

それにより、 部 1 bはその基部の第 1の薄肉部 5で容易に裂断され、 この 第 1の薄肉部 5にお 、て蓋 1の本体部 1 aからワンタツチ式に簡単に折り曲げら その後、瓶 2の薬液 3を取り出す際には、 たとえば注射針を密封栓 5に突き刺 すことにより、容易力つ衛生的に薬液 3の取り出しを行なうことができる。 そして、瓶 2の中の薬液 3力全て取り出され、 これを廃棄するときには、瓶 2 の開口部 2 aに固定されている蓋 1を瓶 2から分離し、 さらに、 この蓋 1の上面 1 a l によって瓶 2の開口部 2 a頂面に固定されている密封栓 4も瓶 2から分離 して、分別廃棄する。

すなわち、蓋 1を瓶 2から分離するには、瓶 2を片手の掌で把持し、他方の手 で 部 1 bを持って引っ張ればよい。 に際して 部 1 bはその基部に設 けられた第 1の薄肉部 5で裂断され、基部における薄肉部非形成領域によって本 体部 1 aと: USされている。

ここで、編己のように、蓋 1にはさらに第 2、第 3および第 4の薄肉部 6 , 7 , 8力く設けられており、 ^部 1 bを引っ張ることによって、 蓋 1は、 まず、 第 2 および第 3の薄肉部 6， 7で裂断され、 本体部 1 aが半径方向に破断される。 さらに^部 1 bを引っ張ることにより、蓋 1は第 4の薄肉部 8で破断されて、 図 3に示すように、本体部 1 aの外周面 1 a 2 力波状になって瓶 2から分離され 。

また、密封栓 4は、 この蓋 1の上面 1 a l によって瓶 2の開口部 2 a ll®に固 定されているので、蓋 1力 瓦 2から分離されることによって、容易に瓶 2から分 離可能になる。

そして、蓋 1、瓶 2および密 ¾¾4をそれぞれ分離して廃棄することによって、 これらの部品のリサイクル力〈可能になる。

以上、本発明者によってなされた発明を 例に基づき具体的に説明したが、 本発明は前記実施例に限定されるものではなく、 その要旨を逸脱しない範囲で 種々変 ¾J能であることは言うまでもない。

たとえば、 部 1 bの形状については、本 Hi包例の蓋では、略円筒形に形成 されその先端は丸頭形状であるが、角形形状や円錐形状の突起部とすることや、 先端部を平頭 Jf 状としたり、一側を平面状に形成するなど、様々なものとするこ とが考えられる。

また、蓋 1の材料をアルミニウム以外の金属、 または合成樹脂等で形成しても よい。 第 1、第 2、第 3および第 4の薄肉部 5， 6， 7 , 8についても、 その形 成方法はハーフプレス加工以外にモールディングなど任意の方法でよく、 その断 面形状も凹溝状ではなく凸溝状とすることもでき、 さらに、 実線の薄肉部ではな く、磁泉の薄肉部、 ないしミシン目状の馳部とすることも可能である。 そして、 第 4の薄肉部 8は、本 ½例では 2箇所に形成されているが、 1箇所であっても 3箇所以上であってもよい。但し、本体部 1 aの上面 1 a l の裂隱状力伴円以 下であれば、蓋 1は、 より容易に瓶から分離可能になる。

部 1 bの折り曲げ方向を示すための表示 9についても、本実施例では本体 部 1 aの上面 1 a l に刻設された矢印形状のものに限られず、折り曲げ方向を示 すという機能を果たすこと力できる限り、種々の方法が考えられる。

たとえば、 ^部 1 bに刻設するのではなくシーノレで貼着することや、矢印形 状ではなく長形の三角形とすること力可能であり、 その表示部位についても蓋の 種々の部位を選択すること力可能である。

さらに、蓋 1力《金属の場合であれば、 たとえばめっき法、 合成樹脂の場合は顔 料添加などで容易に着色でき、色によって品種などの を行うことも可能であ る。

そして、本発明は薬液用の瓶以外に、 たとえは粉末や 品などの容器な ど様々な容器の蓋として広く適用すること力できる。

本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡 単に説明すれは 7記の通りである。

α) .すなわち、本発明による容器用蓋によれば、翻に際して、第 1の破断可能 部で裂断され、基部における破断可^ 非形成領域によって本体部と された 忧態で折り曲げられた^部を、廃棄に際して引っ張ることによって、第 2およ び第 3の破断可^^で裂断されて本体部力半径方向に破断され、 さらに、第 4の 破断可能部で破断されて本体部の外周面が波状になって容器から容易に分離され る。 また、密封栓は、容器用蓋力容器から分離されることによって、容器から分 離可食になる。

(2) .そして、 このような容器用蓋によって、容器用蓋自体、容器および密封栓が それぞ 易に分離できることとなり、従来のフリップオフキャップなどと異な り分別廃棄力容易になつて、 これらのリサイクルカ実質的に可能になる。

(3) .したがって、 リサイクル力河能な商品を^し、 これを販売することで、 資 源の^^ IJ用力河能になる。

(4) .特に、容器用蓋の原料がアルミニウムなどの場合は、 これがリサイクル可能 となることは、鉱物資源ならびに ^のためのエネルギーの節約の ta^、からも有 益である。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 本体部と、前記本体部の上面の略中央に前記本体部と一体的に突設された突 起部とからなり、容器の開口部および該開口部を閉塞する密封栓を覆う蓋であつ て、前記突起部を折り曲げるために前記突起部の基部周囲に一部を残して環状に 設けられた第 1の破断可能部と、 前記第 1の破断可能部の一端より前記本体部の 前言 S±面を通って前記本体部の外周 ®T端まで設けられた第 2の破断可能部と、 前言 1の破断可會 [5の他端より前記本体部の前 Ε±面外周端まで設けられた第 3の破断可能部と、 前記第 1の破断可^^の中途点から前記本体部の前 J:面外 周端まで設けられた、少なくとも 1箇所の第 4の破断可能部とからなることを特 徴とする容器用蓋。

2. 前記 部の折り曲げ方向を示す表示力《設けられていることを特徴とする請 求項 1記載の容器用蓋。

3. 前記容器用蓋は、金属または合成樹脂の単一材料で一体形成されていること を特徴とする請求項 1または 2記載の容器用蓋。

4. 前記容器は、薬液用の瓶であることを特徴とする請求項 1、 2または 3記載 の容器用蓋。