明 細 書 現像剤補給装置およびこの現像剤補給装置を 有する画像形成装置 技 術 分 野
この発明は、 たとえば静電潜像を トナー (現像剤) によ り顕像化する現像装置に対し、 トナーの補給を行う トナー力 ー ト リ ツ ジなどの現像剤捕給装置、 およびこの現像剤捕給装 置が交換式とされている複写装置などの画像形成装置に関す
背 景 技 術
近年、 現像装置に トナーカー ト リ ツ ジを装着し、 この ト ナ一カー ト リ ッ ジより トナ一を補給するようにしてなる複写 装置が実用化されている。
さて、 このような複写装置においては、 トナーカー ト リ ッ ジを着脱式とし、 カー ト リ ッ ジ内の トナーの消失に応じて カー ト リ ッ ジを交換するようになっているものがある。
通常、 この種の複写装置の場合、 機体の構造や規格に応 じてメ一力が保証する トナーカー ト リ ツ ジを使用するのが望 ま しい。
しかしながら、 従来は、 現像装置内における トナー濃度
—
をチェ ッ ク してカー ト リ ッ ジからの トナー補給を制御すると
4 ともに、 所定の時間だけ トナー捕給を行っても トナー濃度が
所定値に達しない場合にカー ト リ ッジの交換をユーザに対し て指示するものが主流であつた。
このように、 トナー力一 ト リ ッ ジの交換はユーザによつ て行われるものであるため、 メ一力が保証する規格品が必ず しも使用されるとは限らない。
非保証 (規格品以外) の トナーカー ト リ ッ ジを使用した 場合にも、 ある程度の複写性能は確保できるが、 非保証の ト ナーカー ト リ ッ ジを使用した場合には、 複写装置の性能を十 分に発揮させ得ないばかりでなく、 トラブル発生の原因にな るという問題があつた。
ところで、 複写装置の分野にあっては、 たとえば特開昭 2 - 9 3 4 8 0号公報に示されるように、 フルカラー複写機 における現像装置の装着の合否を検出する技術がすでに提案 されている。
また、 たとえば特開昭 6 3 - 1 9 3 1 5 6号公報には、 感光体ドラムおよび現像装置を一体的に具備するュニッ トの —端に付された 2値パターンによる固有の識別番号を本体へ の装着時に読み取ることで、 ュニッ トの装着の誤りを認識で きるようにしてなる画像形成装置が開示されている。
しかしながら、 これらの提案にかかる現像装置を識別す るための構成はいずれも容易に模倣することが可能であり、 現像装置以上に模倣されやすい トナーカー ト リ ッ ジについて の適切なる対策が強く望まれていた。
発明の開示
そこで、 この発明は、 メ ーカが保証しない規格品以外の 捕給装置の使用による性能の低下や、 トラブルの発生を抑え ることが可能な現像剤補給装置およびこの現像剤補給装置を 有する画像形成装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、 この発明の現像剤補給装 置にあっては、 像担持体上の静電潜像に対して現像剤を供給 するこ とによつて前記静電潜像を現像する現像手段に対して 現像剤を補給するものにおいて、 データ信号が入力される入 力手段と、 この入力手段を通して入力された前記データ信号 に対して所定の処理を施す処理手段と、 この処理手段により 処理された前記データ信号を出力する出力手段とから構成さ れている。
また、 この発明の現像剤補給装置を有する画像形成装置 にあっては、 像担持体上の静電潜像に対して現像剤を供給す ることにより前記静電潜像を現像する現像手段を具備したも のにおいて、 現像剤を収容する収容部と、 前記現像手段に対 して前記収容部から現像剤を供給する現像剤供铪部と、 第 1 のデータ信号が入力される第 1の入力手段と、 この第 1の入 力手段を通して入力された前記第 1のデータ信号に対して所 定の処理を施して第 2のデータ信号を生成する処理手段と、 この処理手段により生成された前記第 2のデータ信号を出力 する第 1 の出力手段とを具備してなり、 前記現像手段に対し て着脱自在に設けられた現像剤捕袷装置と、 前記第 1 の入力 手段に対して前記第 1 のデータ信号を出力する第 2の出力手
段と、 前記処理手段により生成され、 前記第 1 の出力手段か ら出力された前記第 2のデータ信号が入力される第 2の入力 手段と、 この第 2の入力手段を通して入力された前記第 2の データ信号と前記第 1のデータ信号とを比較するこ ^:により 前記現像剤補給装置の適合性を判別する判別手段とから構成 されている。
さらに、 この発明の現像剤補給装置を有する画像形成装 置にあっては、 像担持体上の静電潜像に対して現像剤を供耠 することにより前記静電潜像を現像する現像手段を具備した ものにおいて、 現像剤を収容する収容部と、 前記現像手段に 対して前記収容部から現像剤を供給する現像剤供給部と、 コ マン ド部とデータ部とを有する第 1のデータ信号が入力され る第 1の入力手段と、 前記第 1のデータ信号のデータ部に対 して処理を行うための処理ルールを、 前記第 1のデータ信号 のコマン ド部の種類に対応して複数種類記憶してなる第 1の 記憶手段と、 前記第 1のデータ信号のコマン ド部に対応する 処理ルールを前記第 1の記憶手段より読み出し、 前記第 1の データ信号のデータ部に対して、 前記読み出された処理ル一 ルにしたがつた処理を行う ことにより第 2のデータ信号を生 成する処理手段と、 この処理手段により生成された前記第 2 のデータ信号を出力する第 1の出力手段とを具備してなり、 前記現像手段に対して着脱自在に設けられた現像剤捕給装置 と、 前記第 1の入力手段に対して、 コマン ド部とデータ部と を有する前記第 1のデータ信号を出力する第 2の出力手段と、 この第 2の出力手段から出力される第 1のデータ信号のコマ
ン ド部に対応した第 3のデータ信号を記憶してなる第 2の記 億手段と、 前記処理手段により生成され、 前記第 1の出力手 段から出力された前記第 2のデータ信号が入力される第 2の 入力手段と、 この第 2の入力手段から入力された前^第 2の データ信号と、 前記第 2の記憶手段に記憶されている前記第 1のデータ信号のコマン ド部に対応した第 3のデータ信号と を比較する比較手段と、 この比較手段の比較結果に応じて前 記現像剤補給装置の適合性を判別する判別手段とから構成さ れている。 図面の簡単な説明
図 1はこの発明の一実施例にかかる画像形成装置、 すな わち複写装置を示す構成図。
図 2は図 1の実施例装置中の現像装置の構成図。
図 3は同じく、 操作パネルの構成を示す平面図。
図 4は同じく、 トナーカー ト リ ツ ジの構成を示す外観斜 視図。
図 5は同じ く 、 トナーカー ト リ ッ ジに設け られる制御 P C板の例を示す斜視図。
図 6は同じく、 制御 P C板の回路構成の要部を示すプロ ッ ク図。
図 7は同じく、 カー ト リ ッ ジ C P Uの基本構成を示す外 観図。
図 8は同じく、 カー ト リ ッ ジ C P Uの概略構成を示すブ ロッ ク図。
図 9は同じく、 複写装置の制御回路の要部を示すプロッ ク図。
図 1 0は同じく、 図 7に示したカー ト リ ッ ジ C P Uの入力, 出力端子に現れる信号の例を示す波形図。 .
図 1 1は同じく、 複写装置の制御部が出力するデータの第 1 ヮー ドの構成例を示す図。
図 1 2 A, 1 2 B は同じく、 カー ト リ ッジ C P Uの通信制御に かかる処理の流れを説明するために示すフローチャー ト。
図 1 3は同じく、 カー ト リ ッ ジ C P Uにおける送信データ の生成にかかる処理の流れを説明するために示すフローチヤ 一ト。
図 14は同じく、 トナーカー ト リ ツジの識別動作にかかる 処理の流れの概要を説明するために示すフローチャー ト。
図 15は他の実施例として、 トナーカー ト リ ッ ジの識別動 作にかかる処理の流れの概要を説明するために示すフローチ ヤー ト。
図 1 6は同じく、 トナー捕铪動作にかかる処理の流れの要 部を説明するために示すフローチヤ一ト。 実 施 例
以下、 この発明の実施例について図面を参照して説明す 。
図 1は、 この発明の一実施例にかかる複写装置の構成の 概略を示すものである。
複写装置 (P P C ) 2は、 その上部に、 被読取物、 つま
り原稿が載置される原稿載置台 (透明ガラス板) 1 0、 この 載置台 1 0をとりま く上カバー 1 0 b、 および開閉可能に設 けられ、 上記原稿を載置台 1 0に対して保持するための原稿 カバ一 1 2を有している。
上記上カバー 1 0 bには、 ユーザ (利用者) などの操作 により動作信号などが'入力される操作パネル (後述する) が 設けられている。
上記載置台 1 0の内側、 つま り P P C 2の本体内部には 原稿を照明するラ ンプ 2 2、 このランプ 2 2から発生される 照明光を原稿に集光する反射板 2 4、 および原稿からの反射 光を反射させる第 1 ミ ラー 2 6を有する第一キャ リ ッ ジ 2 0 と、 この第一キャ リ ッ ジ 2 0で反射された原稿からの反射光 をさらに反射させる第 2 ミ ラー 3 2および第 3 ミ ラー 3 4を 有する第二キャ リ ッ ジ 3 0 とが配置されている。
第一キヤ リ ッ ジ 2 0は、 図示しない歯付きベルトなどを 介して、 図示しないパルスモータによって載置台 1 0と平行 に移動可能に配置されている。
第二キヤ リ ッ ジ 3 0は、 上記第一キヤ リ ッ ジ 2 0を駆動 する図示しない歯付きベルトなどを介して移動可能に配置さ れ、 上記第一キヤ リ ッ ジ 2 0に対して従動されるとともに、 上記第一キャ リ ッ ジ 2 0に対して 1 Z 2の速度で移動される ようになつている。
上記第一キヤ リ ッ ジ 2 0の下方で、 かつ第二キヤ リ ッ ジ 3 0を介して折り返される反射光の光軸を含む面内には、 図 示しない駆動機構を介して移動可能に設けられ、 上記第ニキ
ャ リ ッ ジ 3 0からの反射光に集束性を与えるとともに、 自身 が移動することで、 その反射光を所望の倍率で結像きせる結 像レンズ 3 6が設けられている。
また、 この反射光を折り返し、 感光体 4 0にお る所望 の位置に結像させるとともに、 結像レンズ 3 6の移動にとも なう焦点距離の変動を捕正するために、 図示しない駆動機構 によって光軸に沿って移動可能な第 4 ミ ラー 3 8が配置され ている。
なお、 上記反射光は、 原稿に記載されている文字あるい は図形、 つまり原稿上の画像情報であることはいうまでもな い。
上記レンズ 3 6の下方で、 P P C 2の中心付近には、 上 記第 4 ミ ラー 3 8によつて導かれた反射光が結像されること で電荷の分布パターン、 つまり静電潜像が形成される感光体 4 0が配置されている。
この感光体 4 0の周囲には、 感光体 4 0に対して所定の 電荷を帯電させる帯電装置 4 2、 感光体 4 0に形成された静 電潜像をトナー (現像剤) を用いて顕像化させる現像装置 4 4、 感光体 4 0に形成された トナー像を後述する給紙デバ ィスから供給される被画像形成体としての複写用紙 Pに転写 させる転写装置 4 6、 および転写後の感光体 4 0における電 荷の分布を除去し、 感光体 4 0の帯電特性を初期状態に戻す とともに、 残存トナーをかき落とすためのク リーニング装置 4 8が順に配置されている。
現像装置 4 4は、 トナーを収納し、 消費した トナーを捕
給するための補給手段と しての トナーカー ト リ ッ ジ (詳細に ついては後述する) 4 5が着脱自在に装着されるようになつ ている。
転写装置 46は、 転写後の用紙 Pを感光体 4 qから分離 させるための A C電圧印加装置 46 aを一体に有している。
こう して、 上記感光体 40に形成された上記潜像は、 上 記現像装置 44によって トナー像に変換され、 これにより上 記原稿に含まれている画像情報がトナー像として複写され、 用紙 P上に形成される。
すなわち、 P P C 2の右方、 つま り上記感光体 40にお ける回転方向の上流に対応する位置には、 上記給紙デバイス としての用紙カセッ ト 14 a , 14 bが挿入される複数のス ロッ ト 50 a , 50 bが形成されている。
—方、 P P C 2の左方側面部には、 上記感光体 4 0上に 形成された画像 ( トナー像) が転写され、 定着された複写済 み用紙 Pがス ト ツ クされる排出 ト レィ 16 aが配置されてい
P P C 2の内部であって、 上記感光体 40の上流側に対 応する位置には、 上記用紙カセ ッ ト 1 4 a , 14 bから用 紙 Pを 1枚ずつ引き出す第 1 , 第 2の給紙ローラ 5 1 a , 5 1 bが設けられている。
また、 これら第 1 , 第 2の給紙ローラ 5 1 a, 5 1 bの 先には、 引き出された用紙 Pを上記感光体 40へ向けて給送 する第 1 , 第 2の搬送ローラ対 52 a, 52 bが設けられて いる。
さ ら に、 これら第 1, 第 2の搬送ローラ対 5 2 a, 5 2 bの先には、 それぞれ給送路 5 3 a, 5 3 bが設けら れている。 そして、 これら給送路 5 3 a , 5 3 bに沿って導 かれる用紙 Pの傾きを感光体 4 0の直前で補正し、 、つ感光 体 4 0上の画像の先端と用紙 Pの先端とを整合させ、 感光体 4 0の回転速度と同じ速度で用紙 Pを铪送する一対のタイ ミ ングローラ 5 4が配置されている。
加えて、 上記 P P C 2の上記感光体 4 0の下流側に対応 する位置には、 上記感光体 4 0上の トナー像が転写され、 ト ナ一が静電的に付着している状態の用紙 Pを搬送する搬送装 置 5 6が設けられている。 また、 この搬送装置 5 6の先には. 定着装置 5 8が配置されている。
この定着装置 5 8は、 中空の円筒であって、 自身を加熱 するヒータランプ 5 8 bを内部に収容するとともに、 用紙 P に転写された トナーを溶融定着させるために、 上記感光体 4 0における外周面の移動速度と同じ外周移動速度で駆動さ れるヒー トローラ 5 8 a と、 このヒー トローラ 5 8 aに圧接 され、 ヒー トローラ 5 8 aおよび用紙 Pに圧力を与えるとと もに、 トナーを溶融定着させる加圧ローラ 5 8 c とから構成 されている。
そして、 この先には、 定着装置 5 8を通過することによ り トナー像が定着された複写済みの用紙 Pを、 P P C 2の外 部へ排出するための排出ローラ対 1 6が設けられている。
なお、 上記した現像装置 4 4は、 たとえばトナー (微粉 末樹脂) とキヤ リァとからなる二成分現像剤を収容してなり .
トナーをキヤ リァ粒子に付着させて現像ローラの外周に運び 現像剤層を形成して感光体 4 0の表面に当接させ、 感光体 40上に形成された静電潜像のクーロ ン力で トナーをキヤ リ ァ粒子から分離して潜像部分に付着させる二成分系の現像装 ιΑでめる。
図 2は、 上記した二成分系現像装置 44の構成を示すも のである。
すなわち、 ケーシ ング 44 a内には、 軸方向が感光体 40の軸方向に平行な現像剤搬送手段である一対の搬送ロー ラ (ミキサ) 44 b, 44 c と、 現像ローラ (マグネッ ト口 ーラ) 44 dとが設けられている。
搬送ローラ 44 b, 44 cおよび現像ローラ 44 dは、 それぞれ図示していない駆動系によって図示矢印 X, Y, Z で示す方向に回転駆動されるようになつている。
そして、 ケ一シング 44 a内に充填された現像剤 44 e を、 搬送ローラ 44 b , 44 c の回転によ り現像ローラ 44 d側に搬送することで、 現像ローラ 44 dの外周に現像 剤層 44 f が形成される。 この現像剤層 44 f が感光体 40 の表面に接触され、 前述したような現像が行われる。
なお、 図中における 44 gは、 現像ローラ 44 dの外周 に形成される現像剤層 44 f の厚さを均一にするための穂立 ち制御ブレー ド (レベラ) である。
一方、 ケーシング 44 aの下面には、 搬送ローラ 44 b に対向して トナー濃度センサ 44 hが設けられており、 搬送 路 44 i に沿って搬送される現像剤 44 eの トナー濃度を検
知するようになっている。
なお、 こ の現像装置 4 4 はュニッ ト化されており、 P P C 2に対して一体的に着脱できる構成となっている。
図 3は、 上カバー 1 0 bに設けられた操作パネル 1 8を 示すものである。
この操作パネル 1 8には、 複写開始信号が入力されるプ リ ン トキ一 1 8 a、 複写枚数の設定やデータ信号の入力に利 用される 「 0」 〜 「9」 の数字キー (テンキー) 1 8 b、 複 写動作の中断や入力途中のデータを 「 0」 に戻すク リャキー 1 8 c、 および全ての複写動作を停止させるとともに、 設定 された複写モ一 ドを初期状態に戻すオールク リャキー 1 8 d などが含まれている。
また、 操作パネル 1 8には、 入力されたデータ (たとえ ば、 複写枚数や複写倍率) を表示可能であって、 同時に、 P P C 2の操作手順、 用紙 Pあるいはトナーの捕铪タイ ミ ン グ、 またはエラーメ ッセージなどが表示されるメ ッセージ表 示部としての液晶表示装置 (L C D ) 1 8 e、 および P P C 2の動作状態、 たとえば選択されているカセッ トあるいは紙 づまりの位置などを表示するモニタ L E D 1 8 f などが一体 的に組み込まれている。
ここで、 上記した P P一 C 2における基本的な複写 (コピ 一) 動作について説明する。
たとえば、 操作パネル 1 8を介して複写枚数、 複写倍率 および用紙サイズなどの複写条件が選択され、 さらにプリ ン トキ一 1 8 aからの複写開始信号が入力されることにより、
原稿載置台 1 0に載置された原稿は、 読取り時、 つま り第一 キヤ リ ッ ジ 2 0の往路移動時に照明ラ ンプ 2 2からの光によ つて照明される。
原稿からの反射光は、 反射板 2 4によって生じ,たス リ ツ ト領域を通過して第 1 ミ ラ一 2 6へ導かれ、 これにより第二 キヤ リ ツ ジ 3 0の第 2 ミ ラー 3 2に向けて反射きれる。
第 2 ミ ラー 3 2へ導かれた反射光は、 第 3 ミ ラ一 3 4で 再び反射されて、 所望の倍率を提供する位置に移動されてい る レンズ 3 6へ導かれ、 こ こで集束性の光に変換された後、 第 4 ミ ラー 3 8を介して予め所定の電荷が与えられている感 光体 4 0の表面に所定の位置にて結像される。
すなわち、 原稿からの反射光は、 スリ ツ ト露光されるこ とにより感光体 4 0の表面で静電的なパターンに変換され、 潜像となる。
感光体 4 0上に潜像として形成された画像は、 所望の移 動速度によって回転される感光体 4 0の移動にともなつて現 像領域へ導かれる。 この現 Λ領域では、 上記現像装置 4 4よ り トナーが供給されるようになっており、 これによ り トナー が上記潜像に対して選択的に付着されて現像される。
こ こまでの一連の動作と並行して、 指定の用紙サイズ または原稿サイズおよび複写倍率に応じて、 用紙カセッ ト 1 4 a , 1 4 bのいづれか一つから、 最適サイズの用紙 Pが 収容されているカセッ トが選択される。 そ して、 その対応す る給紙ローラ 5 l a , 5 1 bによって、 選択されたカセッ ト 内より一枚の用紙 Pが引き出される。
この一枚の用紙 P は、 それぞれの搬送ローラ 5 2 a , 5 2 bを介して各給送路 5 3 a , 5 3 b間を送られ、 上記感 光体 4 0における回転方向の上流側から、 感光体 4 0と転写 装置 4 6との間に形成される転写領域へ袷送される.。
転写領域へ給送される用紙 Pは、 その直前で、 タイ ミ ン グローラ 5 4によって一旦停止される。 この後、 上述した第 —キヤ リ ッジ 2 0あるいは第二キヤ リ ッ ジ 3 0のいづれか一 方の副走査方向における移動を基準とし、 画像の先端と用紙 Pの先端とが整合されて、 感光体 4 0へ向かって給送される, これに対し、 感光体 4 0に形成された トナー像が所望の 速度で回転され、 感光体 4 0と転写装置 4 6との間に規定さ れる転写領域へ導かれると、 上記タイ ミ ングローラ 5 4から の用紙 Pが感光体 4 0に残っている電荷に引き付けられるこ とで、 吸着 (密着) される。 そして、 用紙 Pは、 感光体 4 0 の回転にともなつて転写領域を通過される。
このとき、 感光体 4 0および用紙 Pに対して、 (潜像形 成のために) 既に感光体 4 0へ与えられている電荷と同極性 の電荷が転写装置 4 6から供給される。 この結果、 感光体 4 0に付着している トナーが用紙 Pへ転写される。
トナーが転写された用紙 Pは、 転写装置 4 6に一体に形 成されている A C電圧印加装置 4 6 aからの A C電圧の供給 によって上記感光体 4 0 との吸着から解放され、 トナーを載 せた状態で搬送装置 5 6へ送出される。 そして、 定着装置 5 8のヒー トローラ 5 8 aおよび加圧ローラ 5 8 c間を通過 されることにより、 トナーは用紙 Pに定着 (固着) される。
以上のようにして、 原稿の画像が複写された用紙 Pは、 排出ローラ 1 6により排出 ト レィ 1 6 aへ複写面を表にした (上に向けた) 状態で排出される。
なお、 用紙 Pが分離された後の感光体 4 0は、 さ らに回 転され、 その表面がク リ一二ング装置 4 8によってク リ 一二 ングされる。 すなわち、 感光体 4 0 は、 ク リーニング装置 4 8により残留トナーが除去されるとともに、 図示しない除 電ランプを介して表面の電荷分布パターンが初期状態に戻さ れて、 次の複写が可能な状態が維持される。
このとき、 たとえば現像装置 4 4内の トナー濃度の低下 が上記トナー濃度センサ 4 4 hによって検知されると、 トナ 一搬送モータ (図示していない) が駆動され、 これにより ト ナーカー ト リ ッ ジ 4 5内の トナ一が攪拌されつつ搬送ローラ 4 4 b内に送られる。
こう して、 現像装置 4 4内の トナー濃度が所定のレベル に達するまで、 上記補給動作は継続される。
そして、 所定の時間だけ捕給動作を行っても トナー濃度 が所定のレベルに達しないとき、 トナーェンプティ 、 つま り カー ト リ ッ ジ 4 5内の トナ一の消失が判断される。
図 4は、 上記した トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の一例を示す ものである。 。一
この トナーカー ト リ ッ ジ 4 5は、 P P C 2に対して着脱 自在とされており、 内部に収納する トナー Tがっきたところ で新しいものと交換されるようになっている。
トナーカー ト リ ッ ジ 4 5は、 補給用の トナー Tを収納す
るホッパ部 (ケース本体) 4 5 a と、 現像装置 4 4に装着す るための、 補給口 (図示していない) を有する底部 4 5 b と からなつている。
このホッパ部 4 5 a と底部 4 5 b とは、 ホッパ部 4 5 a 内に トナー Tを充填後に、 接着剤などによって強固に接着さ れている。
底部 4 5 bには、 図 5に示すような制御 P C板 4 5 c力《、 気密性を保ちつつ、 所定の充填剤により一体的に設けられて いる。 これにより、 トナー Tによる損傷や誤動作から、 その 上部にマウン トされている集積回路 4 5 eなどが保護される ようになつている。
制御 P C板 4 5 cからは 4本のリー ドピン 4 5 d , …が 延出されており、 底部 4 5 bの裏側より下方向に突出される よう に設けられている。 これにより、 トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の現像装置 4 4への装着時に、 上記制御 P C板 4 5 カ《 図示していないコネクタなどを介して P P C 2の制御部と電 気的に接続される。
すなわち、 この トナーカー ト リ ッ ジ 4 5は、 P P C 2側 のメイ ン C P U (後述する) との間の通信により、 本 P P C 2に適合するものか否かの識別 (判別) がなされるようにな つている。
図 6は、 上記した制御 P C板 4 5 cの回路構成を示すも のである。
この制御 P C板 4 5 c上には、 上記集積回路 4 5 eの他、 電源電圧補償回路 4 5 1、 リセッ ト回路 4 5 2、 入力側の過
電圧保護回路 4 53、 出力側の過電圧保護回路 4 54、 発振 回路 455、 およびコー ド発生回路 4 56などが設けられて いる。
上記集積回路 4 5 eには、 カー ト リ ッ ジ C P U ( I C 1 ) 4 5 f と しての、 最も安価なグループに属する、 たとえば東 芝社製の 4 ビッ ト ( b i t ) マイ ク ロコ ンピュータ TMP 42 C 40 Pが用いられている。
そして、 この 1チップ化されたマイ コンは、 上記リ ー ド ピン 45 d , …を介して P P C 2側より供給される電力によ つて、 動作可能となっている。
電源電圧補償回路 4 5 1は、 上記の各部に動作用の電源 電圧を安定に供給するためのもので、 たとえば上記した 4本 のリー ドピン 45 d , …のうちの 2本と接続される端子 J 1, J 4と、 抵抗 R4、 ツエナーダイオー ド Z D 1、 およびコ ン デンサ C 1 , C 2とからなっている。
抵抗 R 4およびツエナーダイオー ド Z D 1は、 グラン ド (G N D) と電源電圧 (5 V) とが逆に挿入されたり、 過電 圧の印加に備えて設けられるもので、 逆揷入に対する保護の みを目的とするならば、 通常のダイォー ドでも十分である。
リセッ ト回路 4 52は、 上記カー ト リ ッ ジ C P U 45 f をリセッ ト状態に設定するためのものであり、 こ こでは、 よ り安価にするために、 たとえばダイオー ド D 1 とコ ンデンサ C 3とからなる C R簡易リセッ ト回路が用いられている。
過電圧保護回路 4 5 3は、 上記カー ト リ ッ ジ C P U 45 f の入力端子 ( P 20 ) にかかる過電圧よりカー ト リ ツ
ジ C P U 45 f を保護するためのものであり、 たとえば上記 した 4本のリー ドピン 45 d, …のうちの 1本と接続される 端子 J 2と、 抵抗 R 1、 およびダイオー ド D 2, D 3とから なっている。
過電圧保護回路 4 54は、 上記カー ト リ ッ ジ C P U 45 f の出力端子 (P 2 1 ) にかかる過電圧よりカー ト リ ツ ジ C P U 45 f を保護するためのものであり、 たとえば上記 した 4本のリー ドビン 4 5 d, …のうちの 1本と接続される 端子 J 3と、 抵抗 R 3、 およびダイオー ド D 4, D 5とから なっている。
こ こで、 この制御 P C板 45 cに接続される 4本のリー ドピン 4 5 d, …は、 その長さが、 たとえば 「グラ ン ド (GND) > + 5 V) 入力, 出力ピン (p i n) 」 となるよ う、 設計されている。
通常では、 電源が先にオンされた後に入力, 出力端子 P 20 , P 2 1に電源が印加されるように構成される。 しか し、 万一の異常時に、 たとえば電源がオンされる前に入力, 出力端子 P 20, P 2 1に電圧が印加されても、 カー ト リ ツ ジ C P U 45 f を破損から守るべく、 本実施例では、 過電圧 保護回路 453, 454としての、 保護ダイオー ドおよび保 護抵抗がそれぞれ設置されている。
発振回路 4 5 5は、 上記カー ト リ ッ ジ C P U45 f の X I N, X Q U Tの両端子間に発振周波数出力を供給するた めのものであり、 ここでは、 より安価にするために、 たとえ ば抵抗 R 2とコ ンデンサ C 4とからなる C R簡易発振回路が
用いられている。
コー ド発生回路 4 5 6は、 後述するカー ト リ ッ ジ識別コ 一ドを指定するためのもので、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f の 端子 P 0 0〜 P 0 3に接続されるジャ ンパ線 J P 1〜 J P 4 よりなつている。
たとえば、 本実施例で用いられる 4 b i t マイ ク ロコン ピュータ T M P 4 2 C 4 0 Pは、 I C作成時にマスク R O M によってソフ トウェァが固定化されるようになつている。 し かし、 このジャ ンパ線 J P 1 〜 J P 4の変更により、 最大で 1 6種の トナーカー ト リ ッ ジの識別に応用することができる, なお、 図 6において、 たとえば、 カー ト リ ツ ジ識別コー ドとしては" O A H" が指定されており、 各抵抗 R l , R 2 R 3 , R 4の抵抗値はそれぞれ 2 2 Κ Ω, 3 6 Κ Ω, 1 Κ Ω 1 0 Ω、 各コ ンデンサ C I , C 2 , C 3 , C 4の値は 0. 1 fi , 1 0 0 F , 0. 1 F , l O O p F、 ダイオー ド D 1 〜 D 5は 1 S 1 5 88, V、 ッヱナ一ダイオー ド Z D 1 は 5. 5 Vとなっている。
また、 この制御 P C板 4 5 c は、 たとえば全二重または 半二重の通信手段 (図示していない) を有している。
図 7は、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f としての、 4 b i t マイ クロコンピュータ TM P 4 2 C 4 0 Pにおけるピンの配 置例を示すものである。
すなわち、 4 b i t マイ クロコンピュータ T M P 4 2 C 4 0 Pの全 1 6 ピンのうち、 第 1 ピンは Χ Ω υ τ端子、 第 2 ピンは X j N端子、 第 3 ピンはリセッ ト端子、 第 4 ピンは端
子 P 0 0、 第 5 ピンは端子 P 0 1、 第 6 ピンは端子 P 0 2、 第 7ピンは端子 P 03、 第 8ピンは V S o端子、 第 9ピンは 端子 Ρ 1 0、 第 1 0 ピンは端子 Ρ 1 1、 第 1 1 ピンは端子 Ρ 1 2、 第 1 2 ピンは端子 Ρ 1 3、 第 1 3ピンは 力端子 (Ρ 20) 、 第 14ピンは出力端子 (P 2 1) 、 第 15ピン はホールド端子 (Ρ 22) 、 第 1 6ピンは VD D端子となつ ている。
なお、 この実施例では、 上記 P 1 0, P l l , P 1 2 , P 13の各端子は、 空きピンとなっている。
図 8は、 4 b i tマイ ク ロコ ンピュータ TMP 42 C 40 Pの機能をプロッ ク化して示すものである。
すなわち、 4 b i tマイクロコンピュータ TMP 42 C 40 Pは、 内部にプログラムが格納されたプログラムメモリ としての R0M451 、 データを一時的に蓄えるためのデー タメモリ としての RAM452 、 R 0 M45 j 内のプログラ ムにしたがって演算動作を行う論理部 (AL U) 45 つ 、 R 0 M451 内のデータを一時的に格納する Aレジスタとし てのアキュムレータ 454 、 この Aレジスタ 45^ に R OM 45 j 内のデータを呼び出すときに使用するデータカウン夕 (D C) 455 、 演算に用いるデータを一時的に格納する B レジスタ 45 r、 発振周波数を 2 048分周した波形を常 に出力するためのイ ンターバルタイマ 45 7の他、 フ ラ グ レジスタ 45 8、 Hレジスタ 45 Q、 : Lレジスタ 45 i Q 、 B R 451 プログラムカウンタ 4512、 ス 夕 、/、 ク レ ジ スタ 45 、 命令レジスタ 45 μ、 命令デコーダ 451C 、
システム制御回路 4 516、 タイ ミ ングジェネレータ 4517、 クロッ ク ジェネレータ 4 518、 ホール ド動作モー ド制御回路 4519、 ポー ト レジスタ 4 520、 入出力ポー ト (P O, P l, P 2 ) 4 5 p 4 522, 4523などを有して構成されている。
R 0M4 5 J は、 後述する送信データの暗号化に必要な R 0 Mデータを記億してなるデータテーブル 4 5 i aを有して いる。
イ ンターバルタイマ 4 57 は、 上記発振回路 4 55の発 振周波数が 500 KH Zのとき、 約 2 m s e c ごとに、 その 出力レベル (ハイ レベル信号 「H」 ロ一レベル信号 「L」 ) を反転させるようになつている。
図 9は、 上記した複写装置の制御回路の要部を示すもの である。
こ の制御回路は、 複写装置の全体を制御するメ イ ン C P Uとしての制御部 81に、 前記の操作パネル 1 8、 トナ 一カー ト リ ッ ジ 4 5の非装着および適合 Z不適合を判別する ためのデータ (コマン ドに対応する応答) や前記操作パネル 18の L C D 18 e上に表示すべきメ ッセージデータなどを 記憶する R 0M82、 トナー濃度センサ 44 hなどのセンサ やスィ ッチからなる入力部 83、 および光学系や感光体 40 または トナー搬送モータなどの駆動系を ドライブする ドライ バ部 84が接続された構成とされている。
また、 上記制御部 81には、 所定の トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の現像装置 44への装着により、 カー ト リ ッ ジ C P U 45 f が接続されるようになつている。
図 10は、 カー ト リ ッ ジ C P U 45 f の入力, 出力端子 P 20, P 2 1に現れる波形の例を示すものである。
ここで、 P P C 2と トナーカー ト リ ッジ 45との間で行 われるシリアル通信の概要について説明する。 .
通常 (待機状態) 、 P P C 2側の制御部 S 1はハイ レべ ル信号 「H」 を出力し、 カー ト リ ッ ジ C P U 45 f の入力端 子 P 20をハイ レベル状態に維持する。 この間、 カー ト リ ツ ジ C P U45 iから P P C 2に対しては、 約 4 m s e c周期 のパルス信号 (方形波) が出力端子 P 21を介してシリアル に出力されるようになっている。
これは、 本実施例における 4 b i tマイクロコンピュー 夕 TMP42 C 40 Pが 500 KH zの発振周波数で動作す るようになっており、 このとき、 イ ンターバルタイマ 457 が 2 m s e cおきに出力の HZ Lのレベル状態を反転させる に ^ 。
この待機期間中におけるカー ト リ ッジ C P U 45 ίから のパルス信号は、 その周期を計測することにより、 P P C 2 側でのデータ受信時の内部周期 (同期周波数) 信号として用 いられる。
前述のように、 カー ト リ ッ ジ C P U 45 f では、 C R発 振によってマスタクロッ クを得るようになつている。 このた め、 そのィ ンタ一バル周期は、 電源電圧や素子のばらつき、 および温度などに依存して大きく変動する。 そこで、 この変 動を捕正し、 通信を正しく行うために、 待機期間中にパルス の周期を測定するようにしている。
さて、 制御部 81が通信を開始すると、 1 b i tの 「 L」 レベルのスター ト b i t と、 l b i tの 「H」 レベルのス ト ップ b i t、 および要求信号と しての 8 b i tのデータが、 カー ト リ ッ ジ C P U4 5 f の出力端子 P 2 1より与えられる パルスの立ち上がりエッ ジ (タイ ミ ング a ) に同期して出力 される。
この場合、 制御部 81では、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f の出力端子 P 2 1からの出力に対して、 その立ち上がりで割 り込みを発生するよう に働く 。 この割り込みルーチンは、 割り込みが発生する ごとに、 上記したスター ト b i t ( 1 b i t ) , 受信データ ( 8 b i t ) , ス ト ップ b i t ( 1 b i t ) を、 カー ト リ ッ ジ C P U4 5 f に対して出力さ る ようになつている (クロッ ク周期の UART通信) 。
制御部 81からのスター ト b i t により、 カー ト リ ッ ジ C P U45 f の入力端子 P 20力《 「L」 レベル状態になると、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f では、 出力端子 P 2 1におけるパ ルスの立ち下がりエッ ジ (タイ ミ ング e , f ) に同期して、 順次、 受信データの入力が行われる。
制御部 81からのデータの出力が終了されると、 これに 続く ス ト ップ b i t により、 カー ト リ ッ ジ C P U 45 f の入 力端子 P 20は 「H」 レベル状態に保たれる。 そして、 上記 したカー ト リ ッ ジ C P U 45 f の出力端子 P 2 1からの出力 が、 待機期間中にサンプルした周期の 0. 75サイ クル以上 「H」 レベル状態となるまで、 制御部 81は待機する (カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f からのスター ト b i t待機) 。
これに対し、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f では、 制御部 8 1からのデータ送信の終了にと もなって、 受け取った 8 b i tの受信データのうちの、 前半の 4 b i tを第 1 ワー ド (コマン ド) 、 後半の 4 b i tを第 2ワー ドとしてそれぞれ 内部の RAM452 に蓄える。
そして、 R OM S i 内のプログラムをもとに、 第 1ヮ ー ドで指定される暗号化の方法 (ルール) にしたがい、 たと えば第 2ワー ドの引数と上記コー ド発生回路 456のジヤ ン パ線 J P 1〜 J P 4により指定されているカー ト リ ッジ識別 コー ドとを用いて、 応答用の 4 b i tの送信データ (応答信 号) を生成するようになっている。
この送信データの生成が終了すると、 内部のイ ンターバ ルタイマ 457 の出力に同期して、 l b i tの 「H」 レベル 状態のスター ト b i t、 l b i tの 「H」 レベル状態のス ト ップ b i tをそれぞれ出力端子 P 2 1より出力する。
なお、 後述する制御部 81からのコマン ドの種類 (第 1 ワー ド) によっては、 P P C 2側への送信データの返送を行 わない場合もある。
きて、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f 力、らスター ト b i t が出力される と、 制御部 S 1では、 先の待機期間中におい て測定した同期周波数にもとづいて、 順次、 カー ドリ ッ ジ C P U45 f からの送信データを入力する (クロック非同期 式 UART) 。
そ して、 受け付けた送信データがカー ト リ ッ ジ C P U 45 f に対して指定したルール通りの応答か否か、 つまり コ
マン ドに対応する正しい応答か否かを判断することによって. トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の非 (未) 装着および適合 Z不適合 を識別するようになつている。
たとえば、 本実施例では、 本来、 装着されるべき トナー カー ト リ ッ ジ 4 5のカー ト リ ッ ジ識別コー ドおよび R 0 Mデ 一夕のルールごとの判別データを R 0 M 8 2内より読み出し て送信データと比較し、 その一致 Z不一致により トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の適合性の判別を行うようになっている。
こ う して、 送信データの受信状態あるいは受け付けた 送信データの内容に応じて、 前述した トナー補袷動作の制御 (許可/禁止) および後述するユーザへの表示の制御などが 行われることになる。
図 1 1は、 上記した受信データにおける第 1 ヮー ドの構造 例を示すものである。
受信データの第 1 ワー ドは、 たとえば 4 ピッ トからなり . 先頭の 3 ピッ トが暗号化の方法 (ルール) を示す情報であり 最終の 1 ビッ トが暗号化に使用するデータ、 つま りカー ト リ ッ ジ識別コー ドを使用して暗号を作成するか、 または R O M データを使用するかを示す情報となっている。
こ こで、 このコマン ドは、 P P C 2の動作状態、 たとえ ばメ ィ ンスィ ツチの操作 ]数や複写枚数の トータル値、 また は トナー Tの色、 さらには P P C 2に設けられ、 前記の操作 パネル 1 8やディ プスィ ッチにより書き換え可能な不揮発性 メ モ リ (図示していない) 内のデータにより、 適宜、 変更さ れる得るものである。
次に、 上記したカー ト リ ッ ジ C P U 45 f における動作 の詳細について説明する。
図 12 A, 12 B は、 上記において説明 したカー ト リ ッ ジ C P U 45 f の通信制御にかかる処理の流れを示すものであ まず、 上述したィ ンターバルタイマ 457 の出力のレべ ル状態 (ハイ レベル 「H」 ノロ一レベル 「LJ ) が反転して いるか否かが常に監視される (ステップ S T 1) 。
そ して、 出力 レベルの変化が確認される と、 R AM 452 上にエリアとして割り当てられた、 送信モー ド指定フ ラグ (F TXD) および受信モー ド指定フラグ (F RXD) の状態がチェッ クされる (ステップ S T 2, S T 3) 。
これら送受信の動作状態を示す各フラグ (F TXD, F R X D ) は、 最初の段階では 「 0」 にク リアされているた め、 処理はステツプ S T 4に移行され、 出力端子 P 2 1のレ ベル状態が反転される。
この反転により、 出力端子 P 2 1の出力が 「II」 レベル 状態になると (図 10のタイ ミ ング "a" に相当) 、 処理がス テツプ S T 1に移行され、 再度、 イ ンターバルタイマ 457 の出力が反転するのを待つ (ステップ S T 5) 。
この状態で、 約 2 m s e cが経過されると、 上記と同様 の手順により出力端子 P 2 1の出力レベルが反転され (ステ ップ S T4) 、 今度は、 出力端子 P 2 1の出力が 「L」 レべ ル状態とされる (図 10のタイ ミ ング "b" に相当) 。
出力端子 P 2 1の出力が 「L」 レベル状態になると、 処
理はステップ S T 6に移行され、 入力端子 P 20のレベル状 態がチヱッ ク される。
この場合、 P P C 2の制御部 8 1は、 最初、 入力端子 P 20を 「H」 レベルの状態に維持しているため、 処理がステ ップ S T 1に移行される。
このように、 上記したステップ S T 1〜 S T 6の処理が 繰り返されるこ とにより、 結果と して、 図 10の Iの状態 (待 機状態) が実現される。
さて、 制御部 8 1が通信開始を要求する と、 入力端子 P 2 0力く 「 L」 レベル状態となる。 する と、 カー ト リ ッ ジ C P U45 f では、 ステップ S T 6の処理を経て、 処理がス テツプ S T 7に移行される。
ステ ッ プ S T 7では、 上記受信モー ド指定フ ラ グ (F RXD) に受信中を示す 「 1」 がセッ トされ、 次のステ ップ S T 8では、 RAM452 上に割り当てられた受信カウ ンタ (RXD C TR) に受信ビッ ト数がセッ トされる (図 10 のタイ ミ ング " c " に相当) 。
この受信カウ ンタ (RXD C TR) は、 RAM4 52 上 の 1ワー ド (4 b i t ) データに相当するエリ アであり、 受 け取った入力データ数をカウン トするためのものである。 こ こでは、 受信ビッ ト数と して 「 7」 がセッ トされ、 データが 1つ入力されるごとに 1つ減算することで残りの受信ビッ ト 数を管理し、 ボローが出ると受信終了を通知するようになつ ている。
この後、 約 2 m s e cが経過される と、 上記の各処理
(ステップ S T 1 , S T 2, S T 3 ) を経て、 処理はステツ プ S T 9に移行され、 出力端子 P 2 1のレベル状態が反転さ れる。
そ して、 ステッ プ S T 1 0 にて、 イ ンターバルタイマ
4 5 ? の出力が 「L」 レベル状態か否かがチエッ クされる。 このとき、 ステップ S T 9の処理によって出力端子 P 2 1の 出力は 「HJ レベル状態とされるため、 一旦、 処理はステツ プ S T 1 に移行される (図 10のタイ ミ ング " d " に相当) 。
さ らに、 約 2 m s e cが経過されると、 上記の各処理 (ステップ S T 1, S T 2, S T 3 ) を経て、 再度、 処理は ステップ S T 9, S T 1 0に移行される。
すると、 今度は、 上記ステップ S Τ 9での処理によって、 出力端子 Ρ 2 1力 「L」 レベル状態とされるため、 ステップ
5 T 1 1にて所定の処理が実行される。 すなわち、 入力端子 P 2 0よりデータが入力され、 RAM4 52 上にエリアとし て割り当てられた受信レジスタ (R XD A T A) の内容が 1 b i tずつ変化される。
この受信レジスタ (RX D A TA) は、 RAM4 52 の 2 ワー ド (4 b i t x 2 ) に相当するエ リ アであ り、 受け取った入力データを格納するための ものである。 こ のとき、 どのビッ トを変化させるかは、 上記受信カウンタ (R X D C T R) の値によって異なってく る。
なお、 こ こでの処理についての詳細な説明は割愛する。 こう して、 受信レジスタ (R XD A T A) へのデータの 格納が実行されると、 1 b i t のデータ入力が完了したこと
を示すため、 上記受信カウ ンタ (RXD C TR) の値が 1つ 減算される (ステップ S T 1 2) 。
このとき、 受信カウンタ (RXD C TR) の値は 「6」 とされるが、 この場合、 ボロ一は出ないので (ステップ S T 1 3) 、 処理は上記ステツプ S T 1に移行される (図 10のタ イ ミ ング " e " に相当) 。
以後、 同様にして、 約 2 m s e cが経過きれるごとに、 各処理 (ステッ プ S T 1 , S T 2 , S T 3, S T 9 , S T 1 0, S T 1 1 , S T 1 2, S T 1 3 ) が繰り返され、 その 都度、 受信レジスタ (RXDA TA) に制御部 8 1からのデ 一夕が蓄えられるとともに、 受信カウンタ (RXD C TR) の値が 1つずつ減らされることになる。
そして、 上記のステップ S T 1 1, S T 1 2での各処理 が 8回実行される と、 ボローが発生され (ステッ プ S T 1 3) 、 上記受信モー ド指定フラグ (F RXD) が受信完了 を示す 「0」 とされるとともに、 上記送信モー ド指定フラグ (F TXD) に、 直ちに送信を開始できるようにする必要か ら送信開始を可能にする 「 1」 がセッ ト される (ステップ S T 1 ) o
このように、 上記したステップ S T 1 1, S T 1 2の処 理が繰り返されることにより、 結杲として、 図 10の Πの状態 が実現される。
なお、 通常の非同期通信では、 ステップ S T 14の処理 の後にス ト ップ b i tのチェ ッ クという制御が入るのが一般 的であるが、 こ こでは説明を簡略化するために削除している,
上記ステッ プ S T 1 4での処理が終了する と、 RAM 452 上の受信レジスタ (RXD.AT A) に蓄えられた制御 部 8 1からのデータを元に、 送信データの作成の処理 (暗号 化処理) が行われる (ステップ S T 1 5) 。 .
なお、 この送信データの作成の処理については後述する。 そして、 送信データの作成の処理が終了すると、 ステツ プ S T 1 6にて、 RAM452 上に割り当てられたスター ト ビッ ト設定フラグ (F S T B I T) にスター ト b i tの設 定の要求と しての 「 1」 がセッ ト されるとともに、 RAM 45 つ上に割り当てられた送信カウ ンタ (T XD C TR) には送信データ数を制御するための設定が、 また、 RAM 452 上に割り当てられたギャ ップカウンタ (GAP C TR) には受信と送信との間のギヤ ップを制御するための設定が、 それぞれなされる (図 10のタイ ミ ング " f " に相当) 。
上記送信力ゥンタ (TXD C TR) は、 RAM452 1 の 1ワー ド (4 b i ΐ ) データに相当するエリアであり、 送 信が必要なデー夕の残り b i t数をカウン トするためのもの である。 ここでは、 送信データ数として 「 3」 がセッ トされ、 データが 1つ出力されるごとに 1つ減算することで残りの送 信データ数を管理し、 ボローが出ると送信終了を通知するよ うになっている。
上記ギャ ッ プカウ ンタ ( G A P C T R) は、 R A M 45 J 上の 1ワー ド (4 b i t ) データに相当するエリアで あり、 送信と受信との間にギャ ップ時間を設けるためのもの である。 ここでは、 受信中に最終データを受け取ることによ
つて 「3」 がセッ トされ、 その後、 3回 「H」 / 「L」 の各 レベル状態のパルスを出力させるようになつている。
なお、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f がギヤ ップ時間を設け ている間に、 P P C 2の制御部 81では、 ス ト ップビッ トの 送信を行う と同時に、 通信のモー ドを出力から入力に切り換 える処理が行われる。
この後、 約 2 m s e cが経過される と、 上記の各処理 (ステッ プ S T 1, S T 2 ) を経て、 処理はステップ S T 1 7に移行され、 ギャ ップカウンタ (GA P C T R) の値力《 「0」 か否かがチヱッ クされる。
もし、 「0」 でない場合は、 出力端子 P 2 1のレベル状 態が反転される (ステップ S T 1 8) 。
そして、 その出力端子 P 2 1のレベル状態がチェ ッ ク さ れ (ステップ S T 1 9) 、 「L」 レベル状態でない場合には、 処理がステップ S T 1に移行される (図 10のタイ ミ ング "g" に相当) 。
—方、 「L」 レベル状態の場合には、 ステップ S T 20 において、 上記ギャ ップカウンタ (G A P C TR) の値が 1 つ減算された後 (図 10のタイ ミ ング "h" に相当) 、 処理が ステップ S T 1に移行される。
このように、 ギャ ップカウンタ (GA P C TR) の値力《 「0」 とされるまで、 つま り上記したステップ S T 1 , S T 2, S T 1 7, S T 18 , S T 1 9または S T 20の処理力く 3回繰り返されることにより、 結果として、 図 10の ΙΠの状態 が実現される。
上記ステップ S T 20の処理において、 ギヤ ップカウン タ (GA P C TR) の値力《 「0」 とされると、 上記ステップ S T 1 7の処理を経て、 処理がステップ S T 2 1に移行され、 スター ト ビッ ト設定フラグ (F S T B I T) の状態がチェッ クされる。
こ の場合、 上記ス タ ー ト ビ ッ ト設定フ ラ グ
(F S TB I T) は、 先のステップ S T 16での処理によつ て 「 1」 がセッ トされているため、 処理がステップ S T 22 に移行される。
- このステップ S T 22では、 出力端子 P 2 1のレベル状 態がチヱックされ、 「L」 レベル状態の場合には、 ステップ S T 23にて、 その出力端子 P 2 1力く 「H」 レベル状態に変 化された後 (図 10のタイ ミ ング " i " に相当) 、 処理がステ ップ S T 1に移行される。
この後、 約 2 m s e cが経過されると、 上記の各処理
(ステップ S T 1, S T 2, S T 1 7, S T 2 1, S T 22 ) を経て、 処理はステップ S Τ 24に移行される。
すなわち、 出力端子 Ρ 2 1を 「Η_[ レベル状態に維持さ せることにより、 l b i tのスター ト ビッ ト ( 「H」 レベル 状態) が発生されるとともに、 このスター トビッ トの発生に ともなって、 スター ト ビッ ト設定フラグ ( F S T B I T ) 力《
「0」 にク リアされる (図 10のタイ ミ ング " j " に相当) 。
そして、 さらに約 2m s e cが経過されると、 上記の各 処理 (ステップ S T 1, S T 2, S T 1 7, S T 2 1) を経 て、 処理はステップ S T 25に移行される。
すなわち、 上記ステップ S T 2 1 において、 スター ト ビ ッ ト設定フラグ ( F S T B I T) が 「 0」 と判断きれると、 ステップ S T 2 5にて、 R AM4 52 上に割り当てられたス ト ップビッ ト設定フラグ ( F S T P B T) の状態がチヱ ッ ク される。
この場合、 ス ト ップビッ ト設定フラグ ( F S T P B T) は始め 「 0」 にセ ッ 卜 されているため、 処理がステッ プ S T 2 6 に移行 さ れ、 出力端子 P 2 1 に送信 レ ジ ス タ (T X D A T A) の内容の l b i tが出力される。
この送信レジスタ (T X D A T A) は、 R A M4 5。 の 1 ワー ド (4 b i t ) データに相当するエリアであり、 上記 したステップ S T 1 5での処理 (後述する暗号化サブルーチ ン) によって作成される送信データを格納するためのもので める。
すなわ ち、 こ こ での処理は、 送信カ ウ ン タ
( T X D C T R ) の値によ っ て、 送信 レ ジ ス タ
(T X D A T A) の何ビッ ト目のデータを出力するかを決定 し、 実際に出力端子 P 2 1 より出力させるための制御である (図 10のタイ ミ ング " k " に相当) 。
なお、 この処理についての詳細な説明は割愛する。
そして、 送信カウンタ (T X D C T R) の値が 1つ減算 される (ステップ S T 2 7 ) 。
このとき、 送信カウン夕 (T X D C T R) の値は 「 2」 とされる力く、 この場合、 ボロ一は出ないので (ステップ S T 2 8) 、 処理はステップ S T 2 9に移行される。
そして、 ここで約 2m s e cのディ レイがかけられた後、 処理は上記ステツプ S T 1に移行され、 上記した各処理 (ス テツ プ S T 1, S T 2, S T 1 7 , S T 2 1 , S T 2 5 , S Τ 26 , S Τ 27 , S Τ 28 , S T 29) が繰り される (図 10のタイ ミ ング "]? " に相当) 。
この锆杲、 ステップ S T 29, S T 1の各処理によって 各々約 2 m s e cずつディ レイがかけられるため、 約 4 m s e c ごとに 1回、 上記したステップ S T 26での処理が 実行されることとなる。
そして、 上記したステップ S T S T 26での処理が 4回 繰り返されると、 送信カウンタ (TXD C TR) の値が 「0」 とされ (ステップ S T 27) 、 ボローが発生される (ステツ プ S T 28) 。
する と、 処理がステップ S T 3 0に移行され、 RAM 45 2上に割 り 当て られたス ト ッ プ ビッ ト設定フ ラ グ (F S T P B T) にス ト ップ b i tの設定の要求としての 「 1 J がセッ トされる。
この後、 約 2 m s e cが経過されることにより (ステツ プ S T 3 1) 、 最終データ維持タイ ミ ングとなる (図 10の夕 イ ミ ング " m " に相当) 。
そして、 処理は上記したステップ S T 1に移行され、 各 処理 (ステップ S T 1 , S T 2, S T 17, S T 2 1, S T 25) を経た後、 ステップ S T 32に移行される。
こ の と き、 上記ス ト ッ プ ビ ッ ト設定フ ラ グ
(F S T P B T) は、 先のステップ S T 30での処理によつ
て 「 1」 がセッ トされているため、 ステップ S T 32にて、 出力端子 P 2 1力 「: L」 レベル状態に変化される。
すなわち、 出力端子 P 2 1を 「L」 レベル状態に変化さ せることにより、 l b i tのス ト ップビッ ト ( 「H」 レベル 状態) が発生されるとともに (図 10のタイ ミ ング " n " に相 当) 、 このス ト ップビッ トの発生にともなって、 上記ス ト ッ プビッ ト設定フラグ (F S T P B T) および送信モー ド指定 フラグ ( F T X D ) がともに 「 0」 にク リアされる (ステツ プ S T 33) 。
この後、 約 2 m s e cが経過されることにより (ステツ プ S T 34 ) 、 ス ト ップビッ ト出力タイ ミ ングとなる (図 10 のタイ ミ ング " o " に相当) 。
このように、 ス ト ップビッ トが送信されることにより、 送信データの送信が完了され、 結果として、 図 10の IVの状態 が実現される。
送信完了後は、 処理が上記したステップ S T 1に移行さ れ、 タイ ミ ング a, bによる約 4 m s e c周期の方形波を送 信し続ける、 図 10の Iの待機状態に戻される。
以上が、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f の入力, 出力端子 P 2 0 , P 2 1 に現れる波形を実現するための処理の流れ (ソフ トウエア) である。
図 13は、 上記の送信データの生成にかかる暗号化処理 (ステップ S T 1 5) の流れを示すものである。
まず、 受信レジスタ (RXDATA) 内に蓄えられた受 信データのうちの第 2ワー ドに相当するデータが、 カー ト リ
ッ ジ C P U45 f 内のデータカウンタ (D C) 455 にセッ トされる (ステップ S T 1 5 a ) 。
この後、 受信レジスタ (RXDATA) 内に蓄えられた 受信データのうちの、 第 1ワー ドに相当するデータの第 1 ビ ッ ト目 (先頭から 4つ目のデータ (第 1ワー ドの MS B) ) が、 「 1」 か否かがチェックされる (ステップ S T 1 5 b) 。
そして、 もし、 第 1ワー ドの MS B力く 「 1」 でないなら ば、 データカウタン (D C) 4 55 の値により示される、 た とえば R 0 M45 i に設けられたデータテーブル 45 上の 番地に対応する R 0 Mデータ (8ビッ ト) の下位 4 b i t力《 Aレジスタ (アキュムレータ) 454 にロー ドされる (ステ ップ S T 1 5 c ) 。
また、 もし、 第 1ワー ドの M S B力く 「 1」 ならば、 入力 端子 P 20のデータ (4 b ί t ) が Aレジスタ 454 にロー ドされる (ステップ S T 1 5 d) 。
本実施例 (図 10に示した受信データ) の場合、 第 1ヮ一 ドの M S Bは 「 1」 となっているため、 上記ステップ S T 1 5 dの処理が実行される。 すなわち、 コー ド発生回路 456が図 δの状態のとき、 ジヤ ンパ線 J P 2, J P 4に 対応するカー ト リ ッ ジ C P U 45 f の端子 P 0 1, P 03力《 「L」 レベル状態で、 ジヤ ンパ線 J P I, J P 3に対応する 端子 P 00, P 02力《 「H」 レベル状態となり、 結果として、 Aレジスタ 45 , には 「 1 0 1 0 ( 0 A H ) 」 がロー ドされ るこ とになる。
この後、 データカウタン (D C) 455 の値により示さ
れる、 たとえば R 0 M 4 5 i に設け られたデータテーブル
4 5 j a上の番地に対応する R 0 Mデータ ( 8ビッ ト) の上 位 4 b i t力 、 Bレジスタ 4 56 にロー ドされる (ステップ
5 T 1 e ) 。
そして、 受信レジスタ (RXDATA) 内に蓄えられた 受信データのうちの、 第 1ワー ドに相当する、 データの上位
3 b i tがチェ ッ クされ (ステップ S T 1 5 f ) 、 その結果 により次のステップ S T 1 5 gでの処理が決定される。
たとえば、 第 1 ワー ドの上位 3 b i 1カ《 「00 1」 のと き、 ステップ S T 1 5 gの処理のうち、 ステップ S T 1 5 g 一 1の処理、 つま り受信データの第 2ワー ドと Aレジスタ
4 5 の値との X O Rが求められ、 その結果が Aレジスタ 4 54 にセーブされる (図 11のコマン ド 「00 1 (特殊変換 ①) 」 の暗号化ルールに対応する処理) 。
また、 第 1ワー ドの上位 3 b i 1カ《 「0 1 0」 のとき、 ステップ S T 1 5 g— 2の処理、 つま り Aレジスタ 4 54 の 値が反転され、 その結果が Aレジスタ 454 にセーブされる (図 11のコマン ド 「0 1 0 (反転出力) 」 の暗号化ルールに 対応する処理) 。
また、 第 1 ワー ドの上位 3 b i t が 「0 1 1」 のとき、 ステップ S T l 5 g— 3の処理、 つまり Aレジスタ 4 5 4 の値と Bレジスタ 4 5 6の値との X O Rが求められ、 その 結果が Aレジスタ 4 5 4 にセーブされる (図 11のコマン ド 「0 1 1 (X OR出力) 」 の暗号化ルールに対応する処理) < また、 第 1 ヮー ドの上位 3 b i t力《 「 1 00」 のとき、
ステップ S T 1 5 g— 4の処理、 つまり Aレジスタ 4 5 4 の値と Bレジスタ 45 6の値との加算値が求められ、 その 結果が Aレジスタ 45 4 にセーブされる (図 11のコマン ド 「1 00 (加算出力) 」 の暗号化ルールに対応する処理) 。
また、 第 1ワー ドの上位 3 b i 1カ《 「1 0 1」 のとき、 ステップ S T 1 5 g— 5の処理、 つまり Aレジスタ 45 Λ の値と Βレジスタ 45 f の値との減算値が求められ、 その 結果が Aレジスタ 45 4 にセーブざれる (図 11のコマ ン ド 「1 0 1 (減算出力) 」 の暗号化ルールに対応する処理) 。
さらに、 第 1ヮー ドの上位 3 b i t力《 「1 1 0」 のとき. ステップ S T 1 5 g - 6の処理、 つまり第 1ワー ドと Aレジ スタ 45^ の値との XORが求められ、 その結果が Aレジス タ 45 にセーブされる (図 11のコマン ド 「1 1 0 (特殊変 換②) J の暗号化ルールに対応する処理) 。
た とえば、 本実施例の場合、 受信 レ ジス 夕
(RXDATA) 内のデータの第 1ヮー ドの上位 3 b i t は 「 1 0 0 1 ( 0 9 H) 」 であるため、 その上位 3 b i tは 「 1 0 0」 となり、 結果と して、 ステップ S T 1 5 g -4 において、 Aレジス夕 454 の値 「1 0 1 0」 と Bレジスタ 455 の値 (x x x x) との加算値が求められ、 その結果が Aレジスタ 454 にセーブされることになる。
このようにして、 Aレジスタ 454 にセーブされた演算 結果は、 送信レジスタ (TXDATA) にセッ トされること により (ステッ プ S T 1 5 h) 、 先に説明した送信データ (応答信号) となる。
また、 第 1 ヮー ドの上位 3 b i t力 「 1 1 1」 の場合に は、 上記ステップ S T 1 5 hにて、 直接、 Aレジスタ 4 54 の値が送信レジスタ (TXDA TA) にセッ トされる (図 11 のコマン ド 「 1 1 1 (直接出力) 」 の暗号化ルール ίこ対応す る処理) 。
さ らに、 第 1ワー ドの上位 3 b i tのすべてが 「0」 の 場合には、 送信モ一 ド指定フラグ (F TXD) の内容が 「0」 にク リアされる (ステップ S T 1 5 i ) 。 この場合、 結果と して送信が行われないまま、 処理が打ち切られる (図 11のコ マン ド 「000 (応答不要) 」 の暗号化ルールに対応する処 理) 。
このように、 第 1ワー ドの上位 3 b i tの値によって各 種の演算が選択的に実行され、 これにより送信データを得る ための暗号化処理 (暗号化サブルーチン) は終了される。
なお、 第 1ヮー ドの上位 3 b i tが上記のいずれでもな い場合には、 送信データを得るための暗号化処理は行われず、 ルーチンが終了される。
次に、 上記した構成における動作について説明する。
図 14は、 トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の識別動作にかかる処 理の流れの概略を示すものである。
たとえば今、 メイ ンスィ ツチと しての電源スィ ツチがォ ン、 またはジャム処理や トナー力一 ト リ ッ ジ 4 5の交換のた め、 P P C 2のフロ ン トカバーが開閉されたとする。
すると、 たとえば制御部 81内のメモ リ上に割り当てら れる電源オンカウンタの値 (8 b i tデータ) が 1つカウン
トアップされ (ステップ S T4 1 ) 、 また トータルコピー枚 数を管理する図示せぬ不揮発性メ モリ からのデータ ( 1 6 b i tデータ) が制御部 81にロー ドされる (ステップ S T 42) o
そして、 これらのデータを元に、 上述した暗号化サブル 一チンにおける暗号化のルール (コマン ドの種類) が決定さ れる (ステップ S T43) 。
こ の後、 メ カ の初期化が行われた後 (ステッ プ S T 44) 、 上述した トナーカー ト リ ッ ジ 45との通信が行われ る (ステップ S T45) 。
すなわち、 P P C 2の制御部 81からは、 たとえばメイ ンスイ ツチの操作回数や複写枚数の トータル値などに応じて、 適宜、 変更されるコマン ド (第 1ワー ド) を含むデータ (図 10の受信データに相当) が要求信号として送信される。
この制御部 81からのデータの送信に対し、 これを受け 付けたカー ト リ ッ ジ C P U 45 f では、 受信したデータのコ マン ドの解析が行われる。 そして、 そのコマン ドにしたがつ た暗号化により、 制御部 81に対して返送すべき送信データ (応答信号) が生成される。 この生成された送信データは、 そのコマン ドに応じて制御部 81に返送される。
たとえば、 コー ド発生一回路 456のジヤ ンパ線 J P 1〜 J P 4によっ て 「0 1 1 0 (カー ト リ ッ ジ識別コー ド) 」 がセ ッ 卜 されてい る ト ナーカ ー ト リ ッ ジ 4 5に対し、 「 0 1 1 1 0 0 1 1」 なる受信デー夕が制御部 81より送 信されたとする。 この場合、 その第 1 ワー ドのコマ ン ド
「0 1 1」 のルールに したがって、 第 2ワー ドの 「00 1 1」 と上記識別コー ドとの X O R出力 「 0 1 0 1」 が送信デー タ と して生成される。 そ して、 この生成された送信データ
「 0 1 0 1」 力く、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 ίから制御部 81 に返送される。
し力、し、 上記したカー ト リ ッ ジ 4 5に対し、 たとえば
「 000 * * * * * (ただし、 *は 1または 0 ) 」 なる受信 データが制御部 81より送信されたとする。 この場合には、 第 1 ワー ドのコマン ド 「000」 のルール、 つま り応答不要 にしたがって、 カー ト リ ッ ジ C P U45 f から制御部 81へ の送信データの返送は行われない。
通常においては、 ヒータとしてのヒー トローラ 58 a力 加熱され (ステップ S T46) 、 定着に必要な温度となると、 P P C 2はレディ (コピー可能) 状態となる (ステップ S T 47) 。 すると、 R 0M82内より所定のメ ッセージが読み 出され、 操作パネル 18の L C D 1 8 e上に 「コ ピーできま す」 が表示される (ステップ S T49) 。
これに対し、 本 P P C 2では、 トナーカー ト リ ッ ジ 45 との通信により当該カー ト リ ッ ジ 4 5が不適合と判断される 場合 (ステップ S T48) 、 R OM82内より警告メ ッセー ジが読み出され、 たとえば 「品質維持のため、 正しいカー ト リ ッ ジを用いて下さい」 が操作パネル 18の L C D 1 8 e上 に表示される (ステップ S T 50) 0
すなわち、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f からの送信データ の返送に対し、 これを受け付けた制御部 S 1では、 たとえば
カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f に対して送信したコマン ドをァ ド レスとする R 0 M 8 2内の判別データを読み出し、 この判別 データと送信データとの照合の結果によって、 トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の適合/不適合の識別が行われる。
た とえば、 力 一 ト リ ッ ジ C P U 4 5 f へのデータ 「 0 1 1 1 0 0 1 1」 の送信に対し、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f から送信データ 「 0 1 0 1」 を受信できなかったとき 本 P P C 2に適さない トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の装着が判断 される。
そして、 このルールにそぐわない、 つまり トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の不適合が識別されるとき、 上記した警告メ ッセ 一ジの表示が行われる。 このように、 装着されている トナー カー ト リ ッジ 4 5が、 P P C 2のメ一力があらかじめ性能を 保証した以外のカー ト リ ッ ジである場合、 その使用を止める よう警告するようになつている。
この場合、 コピー動作を禁止してはいないが、 警告メ ッ セージの表示にともなって、 コピー動作を禁止するようにす ることもできる。
また、 警告の手段としてはメ ッセージの表示に限らず、 ブザー音や音声メ ッセージなどを発生させることも可能であ る 0
ただし、 応答不要を指示する 「0 0 0 * * * * *」 なる データの送信に対しては、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f からの 送信データを受信したか否かにかかわらず、 上記の警告メ ヅ セージの表示は行わないようにしている。
これは、 暗号化ルールの解読を難しくするための処理で あり、 非保証の トナー力一 ト リ ッ ジの短期間の使用において は、 何等、 問題ないという点に着目 しての処置である。
さ らに、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f より送信される シ リ アル通信用の同期ク 口 ッ クが、 たとえば通信の開始から 1 00 m s e c以内に得られない場合、 または待機状態での 同期クロッ クを 50 m s e c以上受け取れないには、 P P C 2に対して トナーカー ト リ ッ ジ 4 5が非装着であると判断さ れ ώ o
そして、 上記データの送信は行われず、 その旨を示すメ ッセージ、 たとえば 「 トナーカー ト リ ッ ジをセッ ト して下 さい」 が R 0 M 82内よ り読み出され、 操作パネル 1 8の L C D 18 e上に表示される。
これは、 トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の非装着の検出、 およ び応答不要の指示との組み合わせにより、 暗号化ルールの解 読を攪乱させることを目的と した処置である。 この場合、 上 記の表示にともなって、 複写動作が禁止される。
また、 同期ク ロッ クは受信できるが、 「 000 * * * * *」 以外のデータの送信に対し、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f より何の送信データ も返送されてこない場合にも、 上記と同 様に、 トナーカー ト リ ツ 4 5の非装着が判断される。
この外、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f との通信に関して、 暗号化のルールは種々設定可能であるが、 1度、 電源がオン されると、 オフされるまではこれを変更しないようにしてい る。 これは、 暗号化ルールの解読に対して、 なるべく種々の
ルールが公開されるのを防止するための処置である。
本実施例の場合、 電源オン時の暗号化のルールは、 メイ ンスィ ツチのォン Zオフの回数と、 その時点における トータ ルのコピー枚数により決定するようにしている。 このため、 もし、 まったく コピー動作を行わずに、 スィ ッチのオン "ォ フを繰り返したとすると、 4回のオン/オフに対して 1回の 割合で第 2ヮ一 ドの引数が変化され、 64回のオン Zオフで コマン ド (第 1 ワー ド) が変更されることになる。 したがつ て、 すべての送信データを見るには、 スィ ッチの 1 024回 のオン/オフ動作を必要とする。
実際には、 コピー動作を行った場合、 256枚が電源の オン Zオフの 1回に対応する。 これにより、 すべての送信デ 一タをもれなく チユックするには、 より複雑な構成となって いる。
なお、 ルールの決定には、 トナー Tの色や制御部 81力く 有する不揮発性メモリ内の他のデータを用いることも可能で あ O
きて、 操作パネル 1 8の L C D 1 8 e上に、 メ ッセージ、 たとえば 「品質維持のため、 正しいカー ト リ ツ ジを用いて下 さい」 または 「コピーできます」 が表示されている状態にお いて、 プリ ン トキー 18 aのォン操作による複写開始信号の 入力が判断されると (ステップ S T 5 1 ) 、 前述したコピー 動作が実行される (ステップ S T 52)
そして、 そのコピー動作の終了が判断されることにより (ステップ S T 53) 、 処理はステップ S T48に移行され、
各処理 (ステップ S T48, S T4 9または S T 50, S T 5 1 , S T 52 , S Τ 53) が繰り返される。
一方、 上記ステップ S Τ 5 1において、 複写開始信号の 入力が判断されない場合、 P P C 2のフ ロ ン トカバーの開 放 ( ドアオープン状態) がチェ ッ ク きれる (ステップ S T 54) 。
そして、 ドアオープンが判断されな 、 合に-は、 ^Μ ステップ S Τ 48に移行され、 それ以降の処理が繰り返され る 0
また、 ドアオープンが判断される場合には、 フロ ン ト力 バーが閉じられるのを待って (ステップ S T 55) 、 処理が 上記したステップ S T44に移行され、 それ以降の処理が実 行される。
上記したように、 メ一力がその性能を保証し得なぃ トナ 一カー ト リ ツ ジの使用を注意できるようにしている。
すなわち、 P P Cの制御部からのコマン ドに応じて暗号 化データを作成し、 これを返送するための制御 P C板を トナ 一力一ト リ ッ ジに備えさせ、 そのカー ト リ ッ ジ C P Uとの通 信により トナーカー ト リ ッ ジの適合性を確認するようにして いる。 これにより、 メ カ的な形状変更のための金型代などを 負担することなく 、 比較的に安価で、 しかも模造のされにく いカー ト リ ツ ジ識別システムの構築が可能となる。 したがつ て、 類似の トナーカー ト リ ッ ジを誤って使用したり、 P P C メ一力が性能を保証していない非保証の トナーカー ト リ ッ ジ の使用により、 P P Cが本来の性能を発揮できず、 たとえば
不良画像を生じたり、 また機体内部の異常な汚損やヒー ト口 —ラなどが損傷されるといつた不良トナーによる各種の トラ ブルを容易に回避でき、 いつも良好な状態で、 かつ安定した 動作を保証し得るものである。 .
なお、 上記実施例においては、 規格品以外の トナーカー ト リ ッ ジの使用を単にユーザに警告する場合について説明し た。 じかし、 実際に、 トラプルの発生を回避し、 かつ安定し た動作を実現するためには、 それを警告するだけでは十分な 効果は期待できない。
そこで、 より高い効果を期待し得る、 本発明の他の実施 例 (変形例) について説明する。
図 15においては、 上記した図 14におけるステップ S T 48, S T49, S T 50での処理が異なるだけなので、 こ の異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、 制御部 81では、 カー ト リ ッジ C P U45 f からの送信データの内容により、 トナーカー ト リ ッジ 45の 適合性、 たとえば装着された トナーカー ト リ ッ ジ 45が、 こ の P P C 2での使用が許可されている規格品か否かの判別が 行われる (ステップ S T 58) 。
もし、 所定外の トナーカー ト リ ッ ジ 45の装着が判断さ れた場合、 トナーカー ト リ ッ ジ 45から現像装置 44への ト ナー Tの捕铪を禁止すべく 、 トナー搬送モータの回転が阻止 される。 この場合、 たとえば制御部 81のメモリ上に割り当 てられる トナー捕铪動作設定フラグ (F TNR) に 「0」 が セッ 卜される (ステップ S T 59) 。
また、 所定の トナーカー ト リ ッ ジ 4 5の装着が判断され た場合には、 トナーカー ト リ ッ ジ 4 5からの トナー Tの補給 を実行すべく 、 トナー搬送モータの回転が許可される。 この 場合、 たとえば トナー補給動作設定フラグ (F T Ii R) に 「 1」 がセッ トされる (ステップ S T 60) 。
このように、 装着された ト ナーカ ー ト リ ッ ジ 4 5が規格 品か否かにより、 その トナーカー ト リ ッ ジ 4 5から現像装置 44への トナー補給動作を制御するようになっている。
図 16は、 トナー補給動作にかかる処理の流れを示すもの である。
たとえば今、 入力部 83からの入力により、 トナー濃度 センサ 44 hによる現像装置 44内の トナー濃度の低下検知 が通知されたとする。
すると、 トナー補給動作設定フラグ (F TNR) の値が 参照され (ステップ S T 6 1 ) 、 その結果に応じて トナー搬 送モータの回転が制御される。
すなわち、 トナー補給動作設定フラグ (F T NR) の値 が 「 1」 のとき、 制御部 81により ドライバ部 84が駆動さ れ、 トナー搬送モータが所定の時間だけ回転される。 これに より、 トナーカー ト リ ッ ジ 45内の トナー Tの現像装置 44 への補給が実行される (ステップ S T 62) 。
—方、 トナー補給動作設定フラグ ( F T N R) の値が 「0」 のとき、 トナー搬送モータは回転されず、 トナー補給 が必要な場合であっても、 トナーカー ト リ ッ ジ 4 5内の トナ 一 Tの現像装置 44への補給は行われない。
このように、 装着されている トナーカー ト リ ッ ジ 4 5が. たとえば P P C 2のメーカがあらかじめ性能を保証した以外 の非保証力一 ト リ ツ ジである場合、 あるいは本 P P C 2の規 格にあっていない不適合カー ト リ ッ ジである場合、 最終的に は、 その使用が禁止されるようになっている。
この結果、 たとえば 0 P C用のプラスに帯電する トナー を使用すべき複写装置に対して、 誤ってセレン用のマイナス に帯電する トナーを補給したために起こる、 画像の悪化、 ま たは高速定着可能な トナーを使用すべきところに、 低速定着 用の トナーを補給したために起こる、 定着不良や濃度不良、 さらには黒色トナーに赤などのカラー トナーを捕給したため に起こる、 混色などの不良画像の発生、 およびトナー飛散'や キャ リ ア引きなどの各種の トラブルの発生を確実に防止する こ とができる。
また、 たとえば所定外の トナーカー ト リ ツ ジの使用によ る性能の低下や、 装置内部の異常な汚損や損傷などの トラブ ルの発生をも防止できる。
この場合、 コピー動作を直ちに禁止していないのは、 通 常、 トナー捕給動作が開始されるのは現像装置 4 4内の トナ 一が複写可能限界量以下になる前であり、 それまでは正常な コ ピー動作を継続することができるためである。
また、 トナーカー ト リ ッジ 4 5の適合性の判別結果によ り トナー補給動作を許可 禁止する ものに限らず、 カー ト リ ッ ジ C P U 4 5 f より送信される シ リ アル通信用の同期ク ロ ッ クが、 たとえば通信の開始から 1 0 0 m s e c以内に
得られない場合、 または待機状態での同期ク ロ ッ クを 5 0 m s e c以上受け取れない場合に、 P P C 2の本体に対して トナーカー ト リ ッ ジ 4 5が非装着であると判断され、 同様に トナー捕給動作が禁止される。 ,
この場合には、 無意味 (不要) な トナー補給動作による モータなどの騷音 (ノ イズ) の発生を防止することができる。
上記実施例によれば、 トナーカー ト リ ツ ジから現像装置 への トナーの補給動作を、 装置本体での使用が許可されてい る トナーカー ト リ ツ ジの装着 Z非装着により制御できるよう になるため、 不本意な トナー補給動作を禁止でき、 所定外の トナーカー ト リ ッ ジの使用による種々の トラブルの発生や、 非装着時の不要な トナー補給動作により発生する騒音を確実 に防止することが可能となり、 トナーカー ト リ ツ ジの未装着 時や誤装着時の騒音や不良画像の発生を確実に抑え、 安定し た複写性能を維持し得るようになるものである。
なお、 上記実施例においては、 トナーカー ト リ ッ ジに C P Uを持たせ、 複写装置との間での通信によって トナー力 ー ト リ ツ ジの適合性などを判別するようにしたが、 これに限 らず、 たとえば接点スィ ツチの接触の組み合わせによって行 う ことも可能である。
また、 二成分系現像装置に限らず、 たとえば一成分系現 像装置にも同様に適用できる。
その他、 この発明の要旨を変えない範囲において、 種々 変形実施可能なことは勿論である。