WO1991018769A1 - Couvercle modulaire pour coussin pneumatique de securite - Google Patents

Description

明 細 書

エ ア バ ッ グ 装 置 の モ ジ ュ ー ル 力 バ 一

技術分野

本発明はエアバ ッ グ装置のモ ジ ュ ールカ バー に係 り 、 特にエアバ ッ グの展開性能に優れ、 かつ製品美観、 耐久 性 に優れたエ ア バ ッ グ装置の モ ジ ュ ー ル カ バ一 に 関 す る 。

背景技術

第 4 図 に示す.如 く 、 自 動車等の車両の ス テ ア リ ン グ 1 0 の中央部分には、 車 衝突時にその衝撃、 変形等を 感知する こ と に よ り エアバ ッ グが膨張 し て展開する エア バ ッ グ装置が設置されている。 こ のエア バ ッ グ装置は、 リ テーナ と 称される取付板にィ ン フ レー タ及びエア バ ッ グ が取 り 付 け ら れ 、 こ れ ら を 被 う よ う に モ ジ ュ ー ル カ バー 1 1 が装着された も のである。 こ のモ ジ ュ ール力 バー 1 1 はス テア リ ングのス ポーク 1 2 に上方力ゝ ら嵌合 する よ う に取 り 付け られている。

モ ジ ュ ールカ バー 1 1 には、 エアノ ッ グ動作時に予定 さ れた線から 開裂される よ う にテ ア ラ イ ン 1 3 が設け ら れて いる 。 こ のテア ラ イ ン と しては、 開裂予定ラ イ ンの 部分に溝を連続的又は ミ シ ン 目状に半連続的 に形成 し た も のがある 。 なお、 溝の深さ を間隔をお いて深 く する こ と も ある 。 又、 該カ バーを硬質層 と軟質層 と の 2 層積層 構造 と し た も の に あ っ ては、 開裂予定線に沿っ て硬質層 にス リ ッ 卜 を形成 した もの も ある。

従来のモ ジ ュールカ バー 1 1 にあっ ては、 第 4 図 に示 す如 く 、 テア ラ イ ン 1 3 は、 カ バ一 1 1 の天蓋部を構成 する主面 1 1 Aの左右の側端縁に沿っ て縦方向 に設け ら れたテア ラ イ ン 1 3 a、 1 3 b と カ バー 1 1 の中央に横 方向 に設け ら れた テ ア 'ラ イ ン 1 3 c と で構成 さ れて レ、 る。 なお、 縦方向 と は乗員側 Mから フ ロ ン ト ガ ラ ス側 G に向 う 方向であ り 、 横方向 と は車両の幅方向である。 こ の場合、 ス テ ア リ ン グは車両が真直 ぐ に進行する姿勢に ある も の と する。

上記従来の如 く 、 天蓋部たる主面 1 1 A にテ ア ラ イ ン 1 3 が設け ら れて レ、 る モ ジ ュ ール カ ノ \'一 1 1 に あ っ て は、 成形時の ヒ ケ （ s i n km ar k )な どに よ り 、 テア ラ イ ン 1 3 の部分が筋状にモ ジ ュールカ バ一 1 1 の表側に現わ れた と き に、 こ の筋状の痕が相 当 に 目 立 っ た も の と な り 、 製品美観を損ねる。

ま た、 こ の よ う な筋状痕が見える と 、 車両の乗員が該 筋状痕を指でなぞる な どの悪戯を し易い。 そ して、 テア ラ イ ン 1 3 の部分が繰 り 返して曲げ変形を受ける こ と に な り 、 モ ジ ュールカ バー 1 1 の耐久性が低下する おそれ がある。

さ ら に 、 仮 に モ ジ ュ ー ル カ ノ 一 1 1 の主面 1 1 A の 外面を革で被 う こ と に よ り モ ジ ュ ールカ バー を高級化 し た場合 に は 、 テ ア ラ イ ン 1 3 が革で被われる た め 、 モ ジ ュ ールカ バー 1 1 力 s'テア ラ イ ン 1 3 に沿っ て開裂す る こ と がこ の革に よ っ て阻止される。 従っ て、 従来のモ ジ ュ ールカ バーは、 本革仕上げがで き な い。

発明の開示

本発明は上記従来の問題点を解決 し、 主面に テ ア ラ イ ンの筋状痕がな く-、 美観に優れ、 しかも 、 テア ラ イ ンの 部分に繰 り 返 し曲げ変形を受ける こ と も な く 耐久性に優 れ、 その上、 主面に本革仕上げを施 し て も テ ア ラ イ ン に 沿 っ て開裂す る こ と が可能なエアバ ッ グ装置のモ ジ ユ ー ルカ バーを提供する こ と を 目的 と する。

本発明のエアバ ッ グ装置のモ ジ ュールカ バーは、 無底 有蓋の箱状であっ て、 開裂開始用のテア ラ イ ン を有する エアバ ッ グ装置のモ ジ ュールカ バーにおいて、 モ ジ ュ― ルカ バー開裂時にモ ジ ュ ールカ バーの主面の全体が同方 向 に開 き 出す よ う に前記テア ラ イ ンをモ ジ ュ ールカ バー の側'周壁部分に、 該側周壁の一部分を残 し て周設 し た こ と を特徴 と する。

かかる本発明のエアバ ッ グ装置のモ ジ ュ ールカ バーに あ っ ては、 エアバ ッ グ装置が作動 してモ ジ ュ ールカ バー が開裂する に際 してはモ ジ ュ ール力 バ一の側周壁に設け られたテ ア ラ イ ンの部分のみが断裂 し、 主面には開裂は 生 じ ない。 こ の結果、 主面は一体 と な っ て、 テ ア ラ イ ン を設けていな い前記側周壁の方向へ開 き 出す。

本発明のモ ジ ュ ールカ バーは、 主面に テ ア ラ イ ンが存 在 し ないので、 主面に筋状痕が生 じず、 外観上の見栄え が良好 にな る 。 ま た 、 本発明 の モ ジ ュ ー ル カ バー は 、 テ ア ラ イ ン の部分が繰 り 返 し曲げ変形を受ける こ と も な く 、 モ ジ ュ ールカ バーの耐久性も良好である 。

さ ら に 、 本発明の モ ジ ュ ールカ バー は 、 主面を本革 仕上げな ど、 高級な素材にて仕上げる こ と も で き る。 図面の簡単な説明

第 1 図 は 本発 明 の 実施例 に 係 る エ ア ノ ッ グ装置 の モ ジ ュ ールカ バーの一部を断面 と し た斜視図、 第 2 図は 第 1 図 の H — Π 線 に沿 う 断面の斜視図 、 第 3 図 はエ ア ノ ッ グ展開時の状態を示す一部を断面 と し た斜視図 、 第 4 図は従来品を示す斜視図である。

発明を実施す るための最良の形態

以下、 図面に示す実施例を参照'しながら 、 本発明 につ いて更に詳細に説明する。

第 1 〜 3 図 において、 1 0 はス テア リ ン グ、 1 2 はス ポー ク で あ る 。 モ ジ ュ ー ル カ バ一 1 は押 え板 1 4 及び リ ベ ッ ト 1 6 を介 し て リ テ一ナ 1 8 に取 り 付け ら れて レヽ る 。 ま た、 第 3 図 に示す如 く 、 イ ン フ レ 一 タ ー 2 0 及びエ ア バ、ッ グ 2 2 が リ テ 一 ナ 1 8 に取 り 付け ら れて いる。

第 1 図〜第 3 図 に示す モ ジ ュ ール カ バ一 1 は 、 無底 有蓋の箱状であって、 側周壁 2 、 主面 3 及び主面 3 の外 周縁から垂下する外装壁 4 で構成される。 合成樹脂製の 側周壁 2 及び主面 3 には補強用のィ ンサー 卜 布 5 が埋設 さ れて レヽる 。 なお、 第 1 図 において、 こ のイ ンサー ト 布 5 は省略さ れて図示されていない。 そ し て、 エ アバ ッ グ 動作時 に 開裂を 開始 さ せる た めの テ ア ラ イ ン 6 は 、 モ ジ ュールカ バー 1 の四側周壁 2 の う ち、 フ ロ ン 卜 ガラ ス 側 G の側周壁 2 Aを残 して、 他の三側周壁 2 B 、 2 C 、 2 D の高さ方向のほぼ中間位置に周方向 に延設さ れてい る 。 イ ンサー ト 布 5 は、 テア ラ イ ン 6 以外の部分 に埋設 されて いる 。

こ の よ う なモ ジ ュ ールカ バー 1 では、 エア バ ッ グ装置 が作動 し てモ ジ ユールカ バー 1 が開裂する に際 し ては、 モ ジ ュ ールカ バー 1 の側周壁 2 B 〜 2 D の部分のみが断 裂 し 、 主面 3 には開裂は生 じ ない。 主面 3 は第 3 図 に示 す如 く 、 一体 と な っ て、 テア ラ イ ンを設けて いな い側周 壁 2 A の方向、 即ち、 フ ロ ン ト ガラ ス側 G へ大 き く 開 き 出す。 そ し て、 モ ジ ュールカ バー 1 はあたか も蓋を あけ た状態 と な り 、 ノ V グ 2 2 は形成された開口か ら大 き く 展開する。 第 3 図においてハ ッ チを付し た領域 2 6 は、 テ ア ラ イ ン 6 に沿っ て開裂 し た破断面を示 し て いる 。

こ の よ う に、 テア ラ イ ン 6 は側周壁 2 B 、 2 C 、 2 D にのみ存在 し、 モ ジ ュールカ バー 1 の主面 3 に テ ア ラ イ ンが存在 しない。 こ のため、 主面 3 に筋状痕が生 じ ず、 外観上の見栄えが良い。 ま た、 テア ラ イ ンの部分が繰 り 返 し 曲げ変形を受ける こ と も な く 、 モ ジ ュ ールカ バー 1 の耐久性も良好である。 主.面 3 を本革仕上げな ど、 高級 な素材にて仕上げる こ と も でき る。 即ち、 主面 3 に皮革 を 張 っ て も 、 こ の皮革は テ ア ラ イ ン 6 に被 さ ら な い。 従 っ て 、 皮革は、 テ ア ラ イ ン 6 の 開裂を 阻止せず、 モ ジ ュールカ バー 1 は速やかに開放可能である。

産業上の利用可能性

以上の実施例から も明 らかな通 り 、 本発明のエアバ ッ グ装置のモ ジ ュールカ バーは、 開裂開始用の テ ア ラ イ ン を主面に有さ ず、 側周壁部分に、 該側周壁の一部分を残 し て周設されている ため、 製品美観に優れ、 ま た、 耐久 性に優れる。 ま た、 開裂.性能も良好である 。 しかも 、 主 面を高級な素材に仕上げる こ と も でき る 。

Claims

請 求 の 範 囲

( 1 ) 無底有蓋の箱状であ っ て、 開裂開始用 の テ ア ラ イ ンを有する エアバ ッ グ装置のモ ジ ュールカ バ一 にお い て、 モ ジ ュ ールカ バー開裂時にモ ジ ュ ールカ バーの天蓋 ' 部を構成する主面の全体が同方向に開き 出す よ う に前記 テ ア ラ イ ンをモジ ュールカ バーの側周壁部分に、 該側周 壁の一部分を残 して周設 し た こ と を特徴 と する エアバ ッ グ装置のモ ジ ュ ールカ バ一。

( 2 ) 前記モジ ュールカ バーは、 主面 と 、 主面の下側 面に設け られた 4 つの側周 と 、 こ れら の側周壁の う ち 3 側周壁にのみ設け られたテ ア ラ イ ン と 、 を備えて なる 請求の範囲第 1 項記載のエアバ ッ グ装置のモ ジ ュ ール力 バ一。

( 3 ) 前記モ ジ ュ ー ル カ バ 一 は 、 ス テ ア リ ン グの ス ポー ク に連なる部分を有 している請求の範囲第 1 項記載 のエアバ ッ グ装置のモ ジ ュ ールカ バー。

( 4 ) 前記モ ジ ュールカ バーは、 前記側周壁を被 う 外 装壁を有 し て いる請求の範囲第 1 項記載のエア バ ッ グ装 置のモ ジ ュ ールカ バー。