JPWO2021240761A5 - - Google Patents

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JPWO2021240761A5
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Claims (16)

  1. 解析対象の核酸を鋳型としてDNAポリメラーゼにより相補鎖を合成し、当該解析対象の核酸の塩基配列を決定する際に使用される核酸分析用組成物であって、上記DNAポリメラーゼが合成した相補鎖を分解するエキソヌクレアーゼを含む核酸分析用組成物。
  2. 解析対象の核酸と、当該解析対象の核酸の少なくとも一方端部に対して直接的又は間接的に結合したアダプター分子とを含み、当該アダプター分子により上記エキソヌクレアーゼによる分解を阻害した核酸-アダプター分子複合体を更に含む請求項1記載の核酸分析用組成物。
  3. 上記アダプター分子は、解析対象の核酸に対して直接的又は間接的に結合する一方端部を有する互いに相補的な塩基配列からなる二本鎖核酸領域と、当該二本鎖核酸領域における上記一方端部と異なる他方端部と連結し、互いに非相補的な塩基配列からなる一対の一本鎖核酸領域と、上記一対の一本鎖核酸領域のうち、一方の一本鎖核酸領域に配設された、上記エキソヌクレアーゼによる核酸分解反応を阻害する分解阻害部とを備えることを特徴とする請求項2記載の核酸分析用組成物。
  4. 上記一対の一本鎖核酸領域のうち、端部が3’末端である一本鎖核酸領域は、DNAポリメラーゼが結合しうる分子モータ結合部を備えることを特徴とする請求項3記載の核酸分析用組成物。
  5. 上記分子モータ結合部を備える一本鎖核酸領域は、当該分子モータ結合部より3’末端側にプライマーがハイブリダイズしうるプライマー結合部を備えることを特徴とする請求項4記載の核酸分析用組成物。
  6. 上記分子モータ結合部と上記プライマー結合部との間に、上記DNAポリメラーゼが結合できないスペーサを有することを特徴とする請求項5記載の核酸分析用組成物。
  7. 上記一対の一本鎖核酸領域のうち、端部が5’末端である一本鎖核酸領域は、DNAポリメラーゼとの結合力が、核酸との結合力よりも低い分子モータ離脱誘導部を有することを特徴とする請求項3記載の核酸分析用組成物。
  8. 解析対象の核酸と、DNAポリメラーゼと、DNAポリメラーゼの基質となるヌクレオチドと、エキソヌクレアーゼとを含む溶液にて解析対象の核酸の相補鎖をDNAポリメラーゼにより合成し、上記DNAポリメラーゼよる一塩基毎の合成に対応して一塩基の配列を決定する工程と、
    DNAポリメラーゼにより合成された相補鎖をエキソヌクレアーゼにより分解する工程と、
    を含む核酸分析方法。
  9. 上記配列を決定する工程では、ナノポアを有する薄膜を介して対向した第1の液槽と第2の液槽のうち、第1の液槽内にて上記DNAポリメラーゼが上記解析対象の核酸の相補鎖を合成することで、上記解析対象の核酸を上記第2の液槽から上記第1の液槽の方向に上記ナノポアを介して移動させ、上記解析対象の核酸の移動の際に生ずる信号を測定し、
    上記分解する工程では、相補鎖が形成された解析対象の核酸を第1の液槽から第2の液槽方向に移動させることで、相補鎖を一本鎖とし、一本鎖となった相補鎖を第1の液槽においてエキソヌクレアーゼにより分解することを特徴とする請求項8記載の核酸分析方法。
  10. 上記配列を決定する工程の前に、上記解析対象の核酸の少なくとも一方端部に対して直接的又は間接的にアダプター分子を結合した核酸-アダプター分子複合体を調製する工程を含み、上記アダプター分子によって上記エキソヌクレアーゼによる解析対象の核酸の分解を阻害していることを特徴とする請求項記載の核酸分析方法。
  11. 上記アダプター分子は、解析対象の核酸に対して直接的又は間接的に結合する一方端部を有する互いに相補的な塩基配列からなる二本鎖核酸領域と、当該二本鎖核酸領域における上記一方端部と異なる他方端部と連結し、互いに非相補的な塩基配列からなる一対の一本鎖核酸領域と、上記一対の一本鎖核酸領域のうち、一方の一本鎖核酸領域に配設された、上記エキソヌクレアーゼによる核酸分解反応を阻害する分解阻害部とを備え、
    上記一対の一本鎖核酸領域のうち、上記分解阻害部を配設していない一本鎖核酸領域が上記ナノポアを介して上記第2の液槽に導入されることを特徴とする請求項10記載の核酸分析方法。
  12. 上記一対の一本鎖核酸領域のうち、端部が3’末端である一本鎖核酸領域は、DNAポリメラーゼが結合しうる分子モータ結合部を備え、当該分子モータ結合部に結合したDNAポリメラーゼが相補鎖を合成することを特徴とする請求項11記載の核酸分析方法。
  13. 上記分子モータ結合部を備える一本鎖核酸領域は、上記分子モータ結合部より3’末端側にプライマーがハイブリダイズしうるプライマー結合部を備え、上記分子モータ結合部に結合したDNAポリメラーゼが上記プライマー結合部にハイブリダイズしたプライマーから相補鎖を合成することを特徴とする請求項12記載の核酸分析方法。
  14. 上記分子モータ結合部を備える一本鎖核酸領域は、上記分子モータ結合部より3’末端側にプライマーがハイブリダイズしうるプライマー結合部と当該分子モータ結合部との組を複数有し、
    分子モータ結合部に結合したDNAポリメラーゼのうちナノポアに最も近いDNAポリメラーゼが、上記プライマー結合部にハイブリダイズしたプライマーから相補鎖を合成することで、上記核酸-アダプター分子複合体を上記第2の液槽から上記第1の液槽に向かって移動させ、その後、相補鎖を有する上記核酸-アダプター分子複合体を上記第1の液槽から上記第2の液槽に向かって移動させることで当該相補鎖を引き剥がし、再びナノポアに最も近い上記DNAポリメラーゼが相補鎖を合成することで、上記核酸-アダプター分子複合体を上記第2の液槽から上記第1の液槽に向かって移動させることを繰り返し、引き剥がされた相補鎖を上記第1の液槽において上記エキソヌクレアーゼが分解することを特徴とする請求項12記載の核酸分析方法。
  15. 上記分子モータ結合部と上記プライマー結合部との間に、上記DNAポリメラーゼが結合できないスペーサを有することを特徴とする請求項13又は14記載の核酸分析方法。
  16. 上記一対の一本鎖核酸領域のうち、端部が5’末端である一本鎖核酸領域は、DNAポリメラーゼとの結合力が、核酸との結合力よりも低い分子モータ離脱誘導部を有し、
    上記DNAポリメラーゼが、上記プライマー結合部にハイブリダイズしたプライマーから相補鎖を合成することで、上記核酸-アダプター分子複合体を上記第2の液槽から上記第1の液槽に向かって移動させ、上記核酸-アダプター分子複合体における分子モータ離脱誘導部で当該DNAポリメラーゼが乖離することを特徴とする請求項13又は14記載の核酸分析方法。
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