JPWO2021230222A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JPWO2021230222A5
JPWO2021230222A5 JP2021529758A JP2021529758A JPWO2021230222A5 JP WO2021230222 A5 JPWO2021230222 A5 JP WO2021230222A5 JP 2021529758 A JP2021529758 A JP 2021529758A JP 2021529758 A JP2021529758 A JP 2021529758A JP WO2021230222 A5 JPWO2021230222 A5 JP WO2021230222A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yeex
protein
genetically modified
mutant
modified microorganism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021529758A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021230222A1 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/JP2021/017802 external-priority patent/WO2021230222A1/ja
Publication of JPWO2021230222A1 publication Critical patent/JPWO2021230222A1/ja
Publication of JPWO2021230222A5 publication Critical patent/JPWO2021230222A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

具体的には、本発明は次の(1)~(10)から構成される。
(1)野生型YeeXタンパク質またはそのホモログのアミノ酸配列において1~数個のアミノ酸が置換、挿入および/または欠失した変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子を含み、かつ、CoAトランスフェラーゼをコードする遺伝子を導入した、遺伝子改変微生物。
(2)前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列においてアミノ酸残基74~100に相当する領域の1~数個のアミノ酸が置換、挿入および/または欠失した変異型YeeXタンパク質またはそのホモログである、(1)に記載の遺伝子改変微生物。
(3)前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンが他のアミノ酸に置換した変異を有する変異型YeeXタンパク質またはそのホモログである、(1)または(2)に記載の遺伝子改変微生物。
(4)前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子をゲノム上に有する、(1)~(3)のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
(5)ゲノム上の野生型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子が、前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子に変異または置換した、(4)に記載の遺伝子改変微生物。
(6)前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンがバリンに置換した変異を有する、(1)~(5)のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
(7)前記微生物が有機酸生産能を有する、(1)~(6)のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
(8)前記微生物が、Serratia属、Escherichia属、Actinobacillus属、Basfia属、Pseudomonas属、Hafnia属、Acinetobacter属、Shimwellia属またはAerobacter属に属する微生物である、(1)~(7)のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
(9)(7)または(8)に記載の遺伝子改変微生物を、炭素源を発酵原料として含む培地にて培養することを含む、有機酸の製造方法。
(10)前記有機酸が、コハク酸、酢酸、3-ヒドロキシアジピン酸、α-ヒドロムコン酸および/またはアジピン酸である、(9)に記載の有機酸の製造方法。
(11)配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンが他のアミノ酸に置換した変異を有する変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子を含む、遺伝子改変微生物。
(12)前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンがバリンに置換した変異を有する、(11)に記載の遺伝子改変微生物。
(13)前記微生物が有機酸生産能を有する、(11)または(12)に記載の遺伝子改変微生物。
(14)(13)に記載の遺伝子改変微生物を、炭素源を発酵原料として含む培地にて培養することを含む、有機酸の製造方法。
本発明の遺伝子改変微生物にて変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現させる方法は特に限定されず、公知の手法による、内在のYeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子への変異の導入、微生物内で自律複製可能な発現ベクターを利用した変異型YeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子の導入、微生物のゲノム上への相同組換え等の手法を用いた変異型YeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子の導入、または内在のYeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子の、変異型YeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子への置換などの方法が具体例として挙げられるが、本発明の遺伝子改変型微生物では、微生物内で自律複製可能な発現ベクターに当該遺伝子を組み込み微生物に導入する方法、または内在のYeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子への変異の導入や、微生物のゲノム上への相同組換え等の手法を用いて変異型YeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子を微生物のゲノムに導入することにより、変異型YeeXタンパク質またはそのホモログをコードする遺伝子を宿主微生物のゲノム上に置換する方法が好ましい。
前記遺伝子改変微生物の培養物中に、有機酸が回収可能な量まで生産された後、生産された当該生産物を回収することができる。生産された当該生産物の回収、例えば単離は、蓄積量が適度に高まった時点で培養を停止し、その培養物から、発酵生産物を採取する一般的な方法に準じて行うことができる。具体的には、遠心分離、ろ過などにより菌体を分離したのち、カラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、活性炭処理、結晶化、膜分離、蒸溜などにより、当該生産物を培養物から単離することができる。より具体的には、当該生産物の塩に酸性分を添加して析出物を回収する方法、培養物を逆浸透膜やエバポレーターなどを用いた濃縮操作により水を除去して当該生産物の濃度を高めた後、蒸溜操作により回収、または冷却結晶化や断熱結晶化により当該生産物および/または当該生産物の塩の結晶を析出させ、遠心分離やろ過などにより当該生産物および/または当該生産物の塩の結晶を得る方法、培養物にアルコールを添加して当該生産物をエステルとした後、蒸溜操作により当該生産物のエステルを回収後、加水分解により当該生産物を得る方法などを挙げることが出来るがこれらに限定されるものではない。また、これらの回収方法は生成物の物性などにより適当に選択して最適化することができる。

Claims (14)

  1. 野生型YeeXタンパク質またはそのホモログのアミノ酸配列において1~数個のアミノ酸が置換、挿入および/または欠失した変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子を含み、かつ、CoAトランスフェラーゼをコードする遺伝子を導入した、遺伝子改変微生物。
  2. 前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列においてアミノ酸残基74~100に相当する領域の1~数個のアミノ酸が置換、挿入および/または欠失した変異型YeeXタンパク質またはそのホモログである、請求項1に記載の遺伝子改変微生物。
  3. 前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンが他のアミノ酸に置換した変異を有する変異型YeeXタンパク質またはそのホモログである、請求項1または2に記載の遺伝子改変微生物。
  4. 前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子をゲノム上に有する、請求項1~3のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
  5. ゲノム上の野生型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子が、前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子に変異または置換した、請求項4に記載の遺伝子改変微生物。
  6. 前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンがバリンに置換した変異を有する、請求項1~5のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
  7. 前記微生物が有機酸生産能を有する、請求項1~6のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
  8. 前記微生物が、Serratia属、Escherichia属、Actinobacillus属、Basfia属、Pseudomonas属、Hafnia属、Acinetobacter属、Shimwellia属またはAerobacter属に属する微生物である、請求項1~7のいずれかに記載の遺伝子改変微生物。
  9. 請求項7または8に記載の遺伝子改変微生物を、炭素源を発酵原料として含む培地にて培養することを含む、有機酸の製造方法。
  10. 前記有機酸が、コハク酸、酢酸、3-ヒドロキシアジピン酸、α-ヒドロムコン酸および/またはアジピン酸である、請求項9に記載の有機酸の製造方法。
  11. 配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンが他のアミノ酸に置換した変異を有する変異型YeeXタンパク質またはそのホモログを発現可能な遺伝子を含む、遺伝子改変微生物。
  12. 前記変異型YeeXタンパク質またはそのホモログが、配列番号1のアミノ酸配列において84番目に相当するアラニンがバリンに置換した変異を有する、請求項11に記載の遺伝子改変微生物。
  13. 前記微生物が有機酸生産能を有する、請求項11または12に記載の遺伝子改変微生物。
  14. 請求項13に記載の遺伝子改変微生物を、炭素源を発酵原料として含む培地にて培養することを含む、有機酸の製造方法。
JP2021529758A 2020-05-12 2021-05-11 Pending JPWO2021230222A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020083660 2020-05-12
PCT/JP2021/017802 WO2021230222A1 (ja) 2020-05-12 2021-05-11 遺伝子改変微生物および有機酸の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021230222A1 JPWO2021230222A1 (ja) 2021-11-18
JPWO2021230222A5 true JPWO2021230222A5 (ja) 2024-05-07

Family

ID=78525882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021529758A Pending JPWO2021230222A1 (ja) 2020-05-12 2021-05-11

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20240294583A1 (ja)
EP (1) EP4151718A4 (ja)
JP (1) JPWO2021230222A1 (ja)
CN (1) CN115551993A (ja)
BR (1) BR112022022819A2 (ja)
WO (1) WO2021230222A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200291435A1 (en) * 2017-11-30 2020-09-17 Toray Industries, Inc. Gene-modified microorganism for producing 3-hydroxyadipic acid, alpha-hydromuconic acid, and/or adipic acid, and production method for said chemical products

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MXPA06003775A (es) * 2004-01-30 2006-06-14 Ajinomoto Kk Microorganismo productor de l-aminoacido y metodo para la produccion de l-aminoacido.
GB0410983D0 (en) 2004-05-17 2004-06-16 El Gewely Mohamed R Molecules
CN101115832A (zh) * 2004-11-26 2008-01-30 协和发酵工业株式会社 工业上有用的微生物
HUE035611T2 (en) * 2008-03-27 2018-05-28 Genomatica Inc Microorganisms suitable for the production of adipic acid and other compounds
JP2017192325A (ja) 2016-04-19 2017-10-26 三菱ケミカル株式会社 有機酸の製造方法
US20200291435A1 (en) 2017-11-30 2020-09-17 Toray Industries, Inc. Gene-modified microorganism for producing 3-hydroxyadipic acid, alpha-hydromuconic acid, and/or adipic acid, and production method for said chemical products

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101632642B1 (ko) 신규한 프로모터 및 그의 용도
US7026149B2 (en) Polynucleotides encoding polypeptides involved in the stress response to environmental changes in Methylophilus methylotrophus
US7060475B2 (en) Polynucleotides encoding polypeptides involved in intermediates metabolism of central metabolic pathway in methylophilus methylotrophus
JP2014525239A5 (ja)
KR102321146B1 (ko) 정밀 화학물질의 개선된 생산을 위한 재조합 미생물
JP2009538118A (ja) 2−ヒドロキシ−2−メチルカルボン酸の酵素的な製造法
JP7394868B2 (ja) L-ヒスチジン生産能が強化された微生物及びそれを用いたヒスチジン生産方法
JP2018537991A (ja) D−プシコース3−エピメラーゼ及びその塩を含むd−プシコースを製造するための組成物、並びにこれを用いたd−プシコースの製造方法
JPWO2021230222A5 (ja)
JPWO2020094661A5 (ja)
US20240228560A1 (en) Alpha synuclein substrates and methods for making and using the same
JP2013000064A (ja) 組換え微生物、当該組換え微生物を用いたアラニンの製造方法
JP2005278643A (ja) L−グルタミン酸生産微生物及びl−グルタミン酸の製造法
JP2009201506A (ja) 乳酸の製造方法
CN110592045B (zh) 一种重组酯酶、基因、工程菌及拆分(r,s)-吲哚啉-2-甲酸乙酯的应用
WO2001087819A1 (en) PROCESS FOR PRODUCING OPTICALLY ACTIVE α-AMINO ACID AND OPTICALLY ACTIVE α-AMINO ACID AMIDE
JP2001011034A (ja) 光学活性アミノ酸と光学活性アミノ酸アミドの分離回収方法
WO2021230222A1 (ja) 遺伝子改変微生物および有機酸の製造方法
JPS6231915B2 (ja)
EP1130108A1 (en) Methods for racemizing N-acylamino acids and producing optically active amino acids
JP2011172492A (ja) 乳酸塩の製造方法
JP4719535B2 (ja) 2,6−ジヒドロキシ安息香酸脱炭酸酵素、その酵素をコードするポリヌクレオチド、その製造方法、およびこれを利用した多価アルコ−ル芳香族化合物の製造方法
JP2008187963A (ja) カダベリン及び/又はカダベリン塩の溶液及びその製造方法
FR2804961A1 (fr) Proteine a activite de phosphoserine phosphatase, adn le codant, vecteur et bacterie contenant cet adn et procede de production de l-serine
JP4563789B2 (ja) D−アミノアシラーゼ遺伝子