JPWO2020246476A1 - アクリル酸製造用触媒とその製造方法およびアクリル酸の製造方法 - Google Patents

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Abstract

アクロレインからのアクリル酸を製造するための触媒の製造方法であって、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、銅化合物、多価カルボン酸、および水を含む原料混合物を、加圧下で加熱する水熱合成工程を有するアクリル酸製造用触媒の製造方法。アクロレインからアクリル酸を製造するための触媒であって、触媒活性成分として、モリブデン、バナジウムおよび銅を含有し、触媒活性成分は、X線回折分析において、回折角2θ=9.0°±0.3°、22.2°±0.3°、27.3°±0.3°に回折ピークを有し、ピーク強度比I(9.0°)/I(22.2°)が0.01以上0.15以下であり、ピーク強度比I(9.0°)/I(27.3°)が0.01以上0.37以下であり、ピーク強度比I(27.3°)/I(22.2°)が0.20以上1.10以下であるアクリル酸製造用触媒。

Description

本発明は、アクロレインからアクリル酸を製造するための触媒とその製造方法、および当該触媒を用いたアクリル酸の製造方法に関する。
アクリル酸は様々な工業品の原料として広く用いられている。アクリル酸の製造方法は、現在、固定床反応器を用いて触媒の存在下でプロピレンを気相酸化する方法が一般的であり、当該製造方法によれば、前段反応でプロピレンを接触気相酸化させてアクロレイン含有ガスを得て、これをさらに後段反応で接触気相酸化させることよりアクリル酸が得られる。ここで用いられる触媒としては、モリブデンを必須とする触媒が一般的である。そのうち、上記のアクロレインからアクリル酸を製造する後段反応に用いられる触媒としては、モリブデンとバナジウムを必須に含む複合酸化物系触媒が知られており、例えば特許文献1〜3および非特許文献1には、当該触媒を水熱合成法により製造する方法が開示されている。
特開2008−068217号公報 特開2006−130373号公報 特表2008−501515号公報
上田ら、「斜方晶Mo−V−Cu−O複合酸化物を用いたアクロレインの選択的酸化反応」、第120回触媒討論会予稿集、1P74、2017年
上記に説明したようにアクロレインからアクリル酸を製造するための触媒が従来知られているが、従来の方法では、触媒の製造時における触媒の収率が比較的低いという問題があった。また、得られる触媒を用いてアクロレインの接触気相酸化反応を行った際のアクリル酸の収率も十分に満足できるものではなかった。従って、より高いアクリル酸収率を示す触媒を効率的に製造できればより好ましい。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクロレインからアクリル酸を製造する触媒の製造方法であって、高いアクリル酸収率を示す触媒を効率的に得ることができる製造方法を提供すること、また高いアクリル酸収率を示す触媒を提供することにある。本発明はまた、本発明の製造方法により得られた触媒または本発明の触媒を用いたアクロレインからのアクリル酸の製造方法を提供する。
本発明者らは、上記目的を達成すべく検討を進めた結果、特定の化合物を含む原料混合物を用いて水熱合成法で触媒を製造することにより、高いアクリル酸収率を示す触媒が効率的に得られることを見出し、また、X線回折分析において特定の回折角に所定のピーク強度を有する触媒を用いることにより、高いアクリル酸収率を発現することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、以下の発明を含むものである。
[1]アクロレインからアクリル酸を製造するための触媒の製造方法であって、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、銅化合物、多価カルボン酸、および水を含む原料混合物を、加圧下で加熱する水熱合成工程を有することを特徴とするアクリル酸製造用触媒の製造方法。
[2]前記原料混合物中、モリブデン(Mo)と銅(Cu)のモル比Mo/Cuが6以上120以下である[1]に記載のアクリル酸製造用触媒の製造方法。
[3]前記バナジウム酸化物は、全バナジウム中の5価のバナジウムの割合が95mol%以上である[1]または[2]に記載のアクリル酸製造用触媒の製造方法。
[4]前記原料混合物が、アンチモン化合物および/またはタングステン化合物をさらに含む[1]〜[3]のいずれかに記載のアクリル酸製造用触媒の製造方法。
[5]アクロレインからアクリル酸を製造するための触媒であって、
触媒活性成分として、モリブデン、バナジウムおよび銅を含有し、
前記触媒活性成分は、Cu−Kα線を用いたX線回折分析において、2θ=9.0°±0.3°、22.2°±0.3°、27.3°±0.3°に回折ピークを有し、
2θ=9.0°±0.3°のピーク強度と2θ=22.2°±0.3°のピーク強度の比I(9.0°)/I(22.2°)が0.01以上0.15以下であり、
2θ=9.0°±0.3°のピーク強度と2θ=27.3°±0.3°のピーク強度の比I(9.0°)/I(27.3°)が0.01以上0.37以下であり、
2θ=27.3°±0.3°のピーク強度と2θ=22.2°±0.3°のピーク強度の比I(27.3°)/I(22.2°)が0.20以上1.10以下であることを特徴とするアクリル酸製造用触媒。
[6]さらにアンチモンおよび/またはタングステンを含有する[5]に記載のアクリル酸製造用触媒。
[7][1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法により得られた触媒、または、[5]または[6]に記載の触媒の存在下、アクロレインを接触気相酸化させてアクリル酸を得る工程を有することを特徴とするアクリル酸の製造方法。
本発明によれば、高いアクリル酸収率を示すアクリル酸製造用触媒を効率的に得ることができる。また、高いアクリル酸収率を示すアクリル酸製造用触媒を提供することができる。
本発明は、アクリル酸製造用触媒とその製造方法に関し、詳細には、アクロレインを接触気相酸化反応させてアクリル酸を製造するための触媒と、その製造方法に関するものである。本発明に係る触媒は、触媒活性成分として、モリブデン、バナジウムおよび銅を必須に含有するものであり、詳細には、モリブデンとバナジウムと銅の各元素を含む複合酸化物を含有するものである。以下、モリブデンとバナジウムと銅の各元素を含む複合酸化物を「Mo−V−Cu複合酸化物」と称するが、当該記載は、MoとVとCu以外の元素を含むことを除外するものではない。
Mo−V複合酸化物系触媒は、アクロレインを酸化してアクリル酸を生成する触媒として工業的に広く用いられており、本発明に係る触媒はMo−V複合酸化物にさらにCuを含ませている。Mo−V複合酸化物にCuを含ませることにより、アクリル酸選択率を高めることができる。その上で、本発明では、Mo−V−Cu複合酸化物を含有する触媒を製造するに当たり、原料として少なくともモリブデン酸化物とバナジウム酸化物と銅化合物を用い、さらに多価カルボン酸と水を含む原料混合物を耐圧容器に入れ、水熱合成させる。このような製造方法により、所望のMo−V−Cu複合酸化物を効率的に合成することができるとともに、これをアクロレインからのアクリル酸製造用触媒として用いることにより、高いアクリル酸収率を示すものとなる。
原料として用いられるモリブデン酸化物としては、酸化モリブデン(IV)(MoO2)、酸化モリブデン(VI)(MoO3)等が挙げられる。バナジウム酸化物としては、酸化バナジウム(II)(VO)、酸化バナジウム(III)(V23)、酸化バナジウム(IV)(VO2)、酸化バナジウム(V)(V25)等が挙げられる。
モリブデン、バナジウムの各酸化物の価数は特に限定されないが、モリブデン酸化物としては、酸化モリブデン(VI)を使用することが好ましく、バナジウム酸化物としては、酸化バナジウム(V)を使用することが好ましい。なかでも、バナジウム酸化物は、全バナジウム中の5価のバナジウムの割合が95mol%以上であることが好ましく、97mol%以上がより好ましく、99mol%以上がさらに好ましく、これにより所望のMo−V−Cu複合酸化物を得やすくなるとともに、得られる触媒のアクリル酸収率を高めやすくなる。
銅化合物としては、酸化物;水酸化物;硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、塩化物塩、臭化物塩、ヨウ化物塩等の無機塩;ギ酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。なかでも、銅化合物としては、銅酸化物または銅の有機酸塩を使用することが好ましい。銅酸化物としては、酸化銅(I)(Cu2O)、酸化銅(II)(CuO)が挙げられる。銅の有機酸塩としては、ギ酸銅、シュウ酸銅、酢酸銅が好ましく、酢酸銅がより好ましい。
Mo−V−Cu複合酸化物は、モリブデン、バナジウム、銅以外の金属(半金属を含む)元素をさらに含んでいてもよく、例えばタングステン、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、アンチモン、亜鉛、ビスマス、スズ、テルル、チタン、ニオブから選ばれる1種以上の元素を含んでいてもよい。これらの各元素が複合酸化物に含まれる場合、その原料としては、酸化物;水酸化物;硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、塩化物塩、臭化物塩、ヨウ化物塩等の無機塩;ギ酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩;オキソ酸塩(例えば、オキソ酸のアンモニウム塩やアルカリ金属塩)等の任意の形態の化合物を使用することができる。なかでも、Mo−V−Cu複合酸化物は、アンチモン、タングステン、テルル、ニオブから選ばれる少なくとも1種の元素をさらに含むことが好ましく、アンチモンおよび/またはタングステンを含むことがより好ましく、アンチモンおよびタングステンを含むことがさらに好ましい。これにより、本発明に係る触媒のアクリル酸収率を高めやすくなる。この場合、原料として用いられるアンチモン化合物としては、アンチモン酸化物またはアンチモンの有機酸塩を使用することが好ましく、アンチモン酸化物を使用することがより好ましい。原料として用いられるタングステン化合物としては、タングステン酸化物またはタングステンのオキソ酸もしくはオキソ酸塩を使用することが好ましく、タングステンのオキソ酸塩を使用することがより好ましい。
各原料の使用量は、水熱合成によって得られる複合酸化物の所望する組成に応じて適宜設定すればよい。なお、アクリル酸製造用触媒としての性能を高める観点から、原料混合物中、モリブデン(Mo)と銅(Cu)のモル比Mo/Cuは、6以上が好ましく、8以上がより好ましく、10以上がさらに好ましく、また120以下が好ましく、60以下がより好ましく、40以下がさらに好ましく、30以下がさらにより好ましく、20以下が特に好ましい。モル比Mo/Cuをこのような範囲に調整することにより、得られる触媒のアクリル酸選択率を高めやすくなる。
原料混合物中、モリブデン(Mo)とバナジウム(V)のモル比Mo/Vは、2.0以上が好ましく、2.5以上がより好ましく、また8.0以下が好ましく、6.0以下がより好ましい。Mo−V−Cu複合酸化物がアンチモンを含む場合は、モリブデン(Mo)とアンチモン(Sb)のモル比Mo/Sbは、4以上が好ましく、6以上がより好ましく、8以上がさらに好ましく、また120以下が好ましく、60以下がより好ましく、40以下がさらに好ましい。Mo−V−Cu複合酸化物がタングステンを含む場合は、モリブデン(Mo)とタングステン(W)のモル比Mo/Wは、6以上が好ましく、8以上がより好ましく、また240以下が好ましく、120以下がより好ましい。
原料として用いられる多価カルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、クエン酸、アコニット酸等の脂肪族多価カルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、メリト酸等の芳香族多価カルボン酸等が挙げられる。多価カルボン酸を用いることにより、水熱合成によって所望のMo−V−Cu複合酸化物が得られやすくなり、高いアクリル酸収率を示すものとなる。
多価カルボン酸としては、脂肪族多価カルボン酸を使用することが好ましく、なかでも、シュウ酸、マロン酸、酒石酸、リンゴ酸またはクエン酸を使用することが好ましい。これにより、原料として用いられる金属化合物の原料混合物中での溶解性を高めやすくなる。特にシュウ酸を使用した場合は、水熱合成反応時にシュウ酸が二酸化炭素に分解するため、得られる触媒の純度を高めることができる点で好ましい。また、5価の酸化バナジウムとシュウ酸を併用することによって、酸化バナジウムの溶解性を高めることができるとともに、シュウ酸の還元作用によってバナジウムが還元され、所望のMo−V−Cu複合酸化物が得られやすくなる。
多価カルボン酸の使用量は、原料として用いられるバナジウム酸化物に対して、0.5モル倍以上が好ましく、0.7モル倍以上がより好ましく、0.8モル倍以上がさらに好ましく、また2.0モル倍以下が好ましく、1.8モル倍以下がより好ましく、1.4モル倍以下がさらに好ましい。これにより、所望のMo−V−Cu複合酸化物が得られやすくなる。
水熱合成工程では、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、銅化合物、多価カルボン酸、および水を少なくとも含む原料混合物を、加圧下で加熱する。具体的には、当該原料混合物をオートクレーブやSUS製容器などの耐熱耐圧容器に入れ、密閉状態で加熱し水熱処理することが好ましい。耐熱耐圧容器は、テフロン(登録商標)からなる内筒を備えていてもよい。原料混合物は、水熱合成により製造する複合酸化物の所望する金属組成に応じて、さらにモリブデン、バナジウム、銅以外の金属化合物を含んでいてもよい。原料混合物中、金属化合物や多価カルボン酸は水に溶解していてもよく、懸濁状態となっていてもよいが、通常は、原料混合物は金属化合物を懸濁状態で含むスラリー液となっている。加熱は撹拌しながら行うことが好ましく、これにより原料混合物をできるだけ均質な状態にすることが好ましい。原料混合物中の金属化合物の濃度は、例えば1質量%〜50質量%の範囲、好ましくは3質量%〜30質量%の範囲で適宜設定すればよい。水熱処理の前に、原料混合物は窒素やヘリウム等の不活性ガスで脱気処理をしてもよい。
原料混合物のpHは特に限定されないが、0.5以上7未満であることが好ましい。pHを調整するために、原料混合物にアンモニアや硝酸、シュウ酸、酢酸などを添加してもよい。
水熱合成の際の温度は、110℃以上が好ましく、130℃以上がより好ましく、150℃以上がさらに好ましく、また350℃以下が好ましく、300℃以下がより好ましく、250℃以下がさらに好ましい。水熱合成の際の圧力(ゲージ圧)は、水熱合成時の温度によって変わり、基本的には当該温度における水の飽和蒸気圧と原料の分解により発生するガス由来の分圧によって決定されるが、例えば0.5MPa以上が好ましく、1.0MPa以上がより好ましく、また3.0MPa以下が好ましく、2.5MPa以下がより好ましく、2.0MPa以下がさらに好ましい。水熱合成の反応時間は1時間以上が好ましく、2時間以上がより好ましく、また72時間以下が好ましく、48時間以下がより好ましく、36時間以下がさらに好ましい。
上記のように水熱合成を行うことにより、Mo−V−Cu複合酸化物が生成する。このようにして得られた水熱合成生成物は、ろ過や遠心分離等により固液分離し、得られた固形物は、必要に応じて、アルコールやシュウ酸溶液等により洗浄を行ってもよい。また、その後必要に応じて、乾燥処理や焼成処理を行ってもよい。
乾燥処理は、例えば60℃〜180℃の温度で行えばよい。乾燥処理の時間は、例えば1時間〜24時間の間で適宜調整すればよい。乾燥処理におけるガス雰囲気は特に限定されず、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気や空気雰囲気で行うことができる。
焼成処理は、例えば250℃〜700℃、好ましくは300℃〜650℃、より好ましくは350℃〜600℃の温度で行えばよい。焼成処理の時間は、例えば0.5時間〜12時間の間で適宜調整すればよい。焼成処理における雰囲気は特に限定されず、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気、水素等の還元ガス雰囲気、空気等の酸素含有ガス雰囲気で行うことができる。なかでも、焼成処理は酸素含有ガス雰囲気中で行うことが好ましい。このようにして得られた触媒は、アクリル酸製造の際のアクリル酸収率に優れるものとなる。
上記のようにして得られたMo−V−Cu複合酸化物は、粉砕や造粒や成型等により任意の形状に形成して、触媒としてもよい。また、Mo−V−Cu複合酸化物を担体に担持させて触媒としてもよい。これにより、触媒の取り扱い性を高めたり、反応性を高めることができる。触媒の形状は特に限定されず、例えば、粒状、球状、柱状、リング状、鞍状、ハニカム状、不定形状等が挙げられる。造粒や成型、担持を行う際には、公知のバインダーを使用してもよい。また、造粒や成型、担持を行った後に、必要に応じて上記の条件で乾燥処理や焼成処理を行ってもよい。
本発明に係る触媒は、触媒活性成分であるMo−V−Cu複合酸化物が担体に担持された担持型の触媒であってもよく、触媒活性成分が担体に担持されない非担持型の触媒であってもよい。担体としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の無機酸化物や複合酸化物;ゼオライト等の結晶性メタロシリケート;ステンレス、アルミニウム等の金属や合金;活性炭、炭化ケイ素等の無機炭素化合物等が挙げられる、なかでも、担体としては、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、またはこれらの複合酸化物を用いることが好ましい。
本発明に係る触媒は、触媒活性成分として、モリブデン、バナジウムおよび銅を含有し、好ましくはさらにアンチモンおよび/またはタングステンを含有する。本発明に係る触媒は、触媒活性成分として、例えば下記式(1)で表される組成を有することが好ましい。
MoabCu cSbdefg ・・・(1)
上記式(1)において、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Cuは銅、Sbはアンチモン、Wはタングステン、Mは前述した任意の金属元素(ただし、SbとWを除く)、Oは酸素を表し、a〜gはそれぞれMo、V、Cu、Sb、W、MおよびOの原子比を表し、a=12のとき、1.5≦b≦6、0.1≦c≦2、0≦d≦3、0≦e≦2、0≦f≦2であり、gは各元素の酸化状態によって定まる数値である。上記式(1)において、bの値は、2以上であることが好ましく、3以上がより好ましく、また5以下が好ましい。cの値は、0.2以上であることが好ましく、0.3以上がより好ましく、0.4以上がさらに好ましく、0.6以上が特に好ましく、また1.5以下が好ましく、0.9以下がより好ましい。dの値は0.1以上であることが好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、また4以下が好ましく、3以下がより好ましく、2以下がさらに好ましい。eの値は0.05以上であることが好ましく、0.1以上がより好ましく、また3以下が好ましく、2以下がより好ましく、1.5以下がさらに好ましい。
触媒活性成分の組成、すなわち触媒組成は、ICP発光分光分析装置や原子吸光装置や蛍光X線分析装置を用いて、触媒(ただし、担持型触媒の場合は担体を除く)に含まれる金属成分を測定することにより求めることができる。あるいは、触媒調製時に原料として使用した金属成分の量および触媒に実際に取り込まれた金属成分の量から、触媒組成を求めてもよい。
本発明に係る触媒は、Cu−Kα線を用いたX線回折分析において、回折角2θ=9.0°±0.3°、22.2°±0.3°、27.3°±0.3°に回折ピークを示す。本発明に係る触媒は、これらの回折角において所定のピーク強度を示す点が、アクリル酸製造用触媒として従来公知のMo−V複合酸化物系触媒とは異なる。具体的には、2θ=9.0°±0.3°のピーク強度と2θ=22.2°±0.3°のピーク強度の比I(9.0°)/I(22.2°)が0.01以上0.15以下となり、2θ=9.0°±0.3°のピーク強度と2θ=27.3°±0.3°のピーク強度の比I(9.0°)/I(27.3°)が0.01以上0.37以下となり、2θ=27.3°±0.3°のピーク強度と2θ=22.2°±0.3°のピーク強度の比I(27.3°)/I(22.2°)が0.20以上1.10以下となる。前記比I(9.0°)/I(22.2°)は、0.02以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、また0.14以下が好ましい。前記比I(9.0°)/I(27.3°)は、0.03以上が好ましく、0.10以上がより好ましく、0.16以上がさらに好ましく、また0.35以下が好ましい。前記比I(27.3°)/I(22.2°)は、0.25以上が好ましく、0.28以上がより好ましく、また0.90以下が好ましい。
本発明に係る触媒は、本発明のアクリル酸製造用触媒の製造方法により製造することが好ましい。すなわち、上記に説明した特定の回折角に所定のピーク強度を有するアクリル酸製造用触媒は、原料として少なくともモリブデン酸化物とバナジウム酸化物と銅化合物を用い、さらに多価カルボン酸と水を含む原料混合物を、加圧下で加熱する水熱合成工程を有する製造方法により、好適に製造することができる。
本発明に係る触媒は、または、本発明に係る製造方法により得られた触媒は、アクロレインからアクリル酸を製造するための触媒として有用である。本発明のアクリル酸の製造方法は、本発明に係る触媒の存在下、アクロレインを接触気相酸化させてアクリル酸を得るものである。本発明のアクリル酸の製造方法は、本発明の製造方法により触媒を得る工程と、前記工程で得られた触媒の存在下、アクロレインを接触気相酸化させてアクリル酸を得る工程を有するものであってもよい。
本発明のアクリル酸の製造方法の反応条件には特に制限はなく、この種の反応に一般に用いられている条件であれば、いずれも実施することが可能である。例えば、原料ガスとしては、1〜15容量%、好ましくは4〜12容量%のアクロレイン、0.5〜25容量%、好ましくは2〜20容量%の分子状酸素、0〜30容量%、好ましくは0〜25容量%の水蒸気、残部が窒素等の不活性ガスからなる混合ガスを用いることができる。反応温度としては、200℃〜400℃の温度範囲で適宜設定すればよい。
反応器は、固定床反応器、流動床反応器、移動床反応器等、公知の反応器を用いることができ、これらの反応器に触媒を配置または充填して用いることができる。反応器として固定床反応器を用いる場合、固定床反応器へ導入する原料ガスの空間速度は300hr-1以上が好ましく、500hr-1以上がより好ましく、1000hr-1以上がさらに好ましく、また10000hr-1以下が好ましく、8000hr-1以下がより好ましく、5000hr-1以下がさらに好ましい。なお、ここでいう空間速度は、触媒層を通過する原料ガスの単位時間当たりの量(0℃、1バールの標準状態(standard temperature and pressure:STP)での換算値)を意味する。
上記の反応により、反応生成物として、アクリル酸含有ガスが得られる。このアクリル酸含有ガスを冷却凝縮や溶剤捕集することにより、粗アクリル酸含有液が得られる。粗アクリル酸含有液は、必要に応じて公知の精製手段(例えば、蒸留、晶析、放散、抽出)により精製してもよく、これにより高純度のアクリル酸を得ることができる。
本願は、2019年6月5日に出願された日本国特許出願第2019−105365号に基づく優先権の利益を主張するものである。2019年6月5日に出願された日本国特許出願第2019−105365号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記の実施例により制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(1) 触媒の調製
(1−1) 調製例1
三酸化モリブデン 14.00g、五酸化バナジウム2.95g、酸化銅(II)0.39g、シュウ酸2.92gを純水85mLに加え、80℃で撹拌した。得られた混合液をテフロン(登録商標)製の内筒を有したSUS製耐圧容器に入れ、窒素バブリングして脱気した後、175℃で24時間水熱処理した。水熱処理後の反応液をろ過して固形物を回収し、80℃で12時間乾燥させた後、窒素流通下にて400℃で2時間かけて焼成した。得られた焼成物を加圧成形および粉砕することにより、0.5mm〜1.0mmの大きさの触媒1を得た。触媒1の組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6であった。また、仕込み原料(酸化物換算)に対する焼成後の粉体(焼成物)の質量割合は、90質量%であった。
(1−2) 調製例2
モリブデン酸アンモニウム17.20g、オキソ硫酸バナジル5.90g、硫酸銅5水和物0.94gを純水450mLに加え、80℃で撹拌した。得られた混合液をテフロン(登録商標)製の内筒を有したSUS製耐圧容器に入れ、窒素バブリングして脱気した後、175℃で48時間水熱処理した。水熱処理後の反応液をろ過して固形物を回収し、80℃で12時間乾燥させることにより粉体を得た。得られた粉体に0.4Mのシュウ酸水溶液50mLを加え、60℃で30分間撹拌し、ろ過処理後の固形物を80℃で12時間乾燥させ、さらに窒素流通下にて400℃で2時間かけて焼成した。得られた焼成物を加圧成形および粉砕することにより、0.5mm〜1.0mmの大きさの触媒2を得た。触媒2の組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6であった。また、仕込み原料(酸化物換算)に対する焼成後の粉体(焼成物)の質量割合は、19質量%であった。
(1−3) 調製例3
調製例1において、原料として、三酸化モリブデン14.00g、五酸化バナジウム2.95g、酸化銅(II)0.39g、三酸化二アンチモン1.18g、シュウ酸2.92gを使用した以外は、調製例1と同様の手順により触媒3を得た。触媒3の組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6Sb1.0であった。また、仕込み原料(酸化物換算)に対する焼成後の粉体(焼成物)の質量割合は、89質量%であった。
(1−4) 調製例4
調製例1において、原料として、三酸化モリブデン14.00g、五酸化バナジウム2.95g、酸化銅(II)0.39g、三酸化二アンチモン0.59g、シュウ酸2.92gを使用した以外は、調製例1と同様の手順により触媒4を得た。触媒4の組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6Sb0.5であった。また、仕込み原料(酸化物換算)に対する焼成後の粉体(焼成物)の質量割合は、89質量%であった。
(1−5) 調製例5
調製例2において、原料として、モリブデン酸アンモニウム17.20g、オキソ硫酸バナジル5.90g、硫酸銅5水和物0.94g、硫酸アンチモン1.08gを使用した以外は、調製例2と同様の手順により触媒5を得た。触媒5の組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6Sb0.5であった。また、仕込み原料(酸化物換算)に対する焼成後の粉体(焼成物)の質量割合は、18質量%であった。
(1−6) 調製例6
三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム5.90g、酸化銅(II)0.78g、シュウ酸5.84gを純水170mLに加え、80℃で撹拌した。得られた混合液をテフロン(登録商標)製の内筒を有したSUS製耐圧容器に入れ、窒素バブリングして脱気した後、175℃で24時間水熱処理した。水熱処理後の反応液をろ過して固形物を回収し、80℃で12時間乾燥させて粉体を得た。得られた粉体22.5gとアルミナを主成分とする直径5mmの球状の担体50gを混合して造粒し、これを窒素流通下にて400℃で2時間かけて焼成することにより触媒6を得た。触媒6の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6であった。
(1−7) 調製例7
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム5.90g、三酸化二アンチモン1.18g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒7を得た。触媒7の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Sb0.5であった。
(1−8) 調製例8
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム5.90g、酸化銅(II)0.78g、三酸化二アンチモン1.18g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒8を得た。触媒8の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6Sb0.5であった。
(1−9) 調製例9
調製例8において、原料としてシュウ酸を使用しなかったこと以外は、調製例8と同様の手順により触媒9を得た。触媒9の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6Sb0.5であった。
(1−10) 調製例10
調製例9において、原料として、五酸化バナジウム5.90gの代わりに二酸化バナジウム5.38gを使用したこと以外は、調製例9と同様の手順により触媒10を得た。触媒10の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6Sb0.5であった。
(1−11) 調製例11
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酸化銅(II)0.78g、三酸化二アンチモン2.36g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液(三酸化タングステン換算50質量%品)2.26g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒11を得た。触媒11の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.6Sb1.00.3であった。
(1−12) 調製例12
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酸化銅(II)0.78g、三酸化二アンチモン1.18g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液(三酸化タングステン換算50質量%品)2.26g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒12を得た。触媒12の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.6Sb0.50.3であった。
(1−13) 調製例13
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酸化銅(I)0.70、三酸化二アンチモン2.36g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液(三酸化タングステン換算50質量%品)2.26g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒13を得た。触媒13の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.6Sb1.00.3であった。
(1−14) 調製例14
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酢酸銅1水和物1.95g、三酸化二アンチモン2.36g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液(三酸化タングステン換算50質量%品)2.26g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒14を得た。触媒14の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.6Sb1.00.3であった。
(1−15) 調製例15
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム5.90g、酸化銅(II)0.78g、酢酸アンチモン2.42g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒15を得た。触媒15の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.0Cu0.6Sb0.5であった。
(1−16) 調製例16
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酸化銅(II)0.78g、三酸化二アンチモン2.36g、三酸化タングステン1.13g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒16を得た。触媒16の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.6Sb1.00.3であった。
(1−17) 調製例17
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酸化銅(II)0.78g、三酸化二アンチモン2.36g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液(三酸化タングステン換算50質量%品)2.26g、シュウ酸5.84gを使用し、空気流通下で焼成した以外は、調製例6と同様の手順により触媒17を得た。触媒17の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.6Sb1.00.3であった。
(1−18) 調製例18
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酸化銅(II)0.52g、三酸化二アンチモン2.36g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液(三酸化タングステン換算50質量%品)2.26g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒18を得た。触媒18の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.4Sb1.00.3であった。
(1−19) 調製例19
調製例6において、原料として、三酸化モリブデン28.00g、五酸化バナジウム6.04g、酸化銅(II)0.26g、三酸化二アンチモン2.36g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液(三酸化タングステン換算50質量%品)2.26g、シュウ酸5.84gを使用した以外は、調製例6と同様の手順により触媒19を得た。触媒19の担体を除いた組成は、酸素を除く原子比でMo124.1Cu0.2Sb1.00.3であった。
(2) 分析方法
(2−1) 触媒活性成分のX線回折分析
各調製例で得られた触媒を、粉砕および篩分けにより150μm以下の大きさの粉体とした。なお、触媒6〜19は、担体担持触媒を密閉容器内で振とうし、担体表面の触媒活性成分を剥離した後、粉砕および篩分けを行い150μm以下の大きさの粉体とした。得られた粉体を、X線回折装置(PHILIPS社製X’pertPRO)を用いて、Cu−Kα放射線(X線出力:40mA−45kV、Kα1線波長:1.5406Å)により、X線回折分析を行った。
(3) アクロレインからのアクリル酸の製造
(3−1) アクリル酸製造実験1
調製例1〜5で得られた触媒1〜5を用いて、アクロレインを接触気相酸化させてアクリル酸を製造した。1.8gの触媒と3.6gの石英砂とを混合し、これを内径10mmの反応管に充填した。この反応管に、アクロレイン5容量%、酸素5容量%、水蒸気10容量%、窒素80容量%からなる原料ガスを空間速度2000hr-1(STP)で導入し、アクロレインの酸化反応を行った。アクロレイン転化率が98%となるときの反応温度およびアクリル酸選択率を測定した。結果を表1に示す。なお、アクロレイン転化率、アクリル酸選択率、アクリル酸収率は、次式により求めた。
アクロレイン転化率(モル%)
=(反応したアクロレインのモル数)/(供給したアクロレインのモル数)×100
アクリル酸選択率(モル%)
=(生成したアクリル酸のモル数)/(反応したアクロレインのモル数)×100
アクリル酸収率(モル%)
=(生成したアクリル酸のモル数)/(供給したアクロレインのモル数)×100
Figure 2020246476
実施例1ではモリブデン、バナジウム、銅の各酸化物を原料として水熱合成法により得られた触媒1を用いて、アクロレインの接触気相酸化によりアクリル酸を製造した。一方、比較例1では、モリブデン酸アンモニウム塩と、バナジウムおよび銅の硫酸塩を原料として水熱合成法により得られた触媒2を用いて、アクロレインの接触気相酸化によりアクリル酸を製造した。その結果、酸化物原料から調製した触媒1の方が触媒2よりも高いアクリル酸選択率および高いアクリル酸収率を示した。また、調製例1,2の結果から明らかなように、触媒の調製時における仕込み原料(酸化物換算)に対する焼成後の粉体(焼成物)の質量割合、すなわち触媒製造収率は、触媒1の方が触媒2よりも圧倒的に高く、所望の触媒を効率良く得ることができることが分かった。
実施例2,3ではモリブデン、バナジウム、銅、アンチモンの各酸化物を原料として水熱合成法により得られた触媒3,4を用いて、アクロレインの接触気相酸化によりアクリル酸を製造した。一方、比較例2では、モリブデン酸アンモニウム塩と、バナジウム、銅およびアンチモンの硫酸塩を原料として水熱合成法により得られた触媒5を用いて、アクロレインの接触気相酸化によりアクリル酸を製造した。その結果、酸化物原料から調製した触媒3,4の方が触媒5よりも高いアクリル酸選択率および高いアクリル酸収率を示した。また、調製例3〜5の結果から明らかなように、触媒の調製時における仕込み原料(酸化物換算)に対する焼成後の粉体(焼成物)の質量割合、すなわち触媒製造収率は、触媒3,4の方が触媒5よりも圧倒的に高く、所望の触媒を効率良く得ることができることが分かった。
実施例1〜3で使用した触媒1,3,4はいずれも、X線回折分析によるピーク強度比I(9.0°)/I(22.2°)が0.01以上0.15以下、ピーク強度比I(9.0°)/I(27.3°)が0.01以上0.37以下、ピーク強度比I(27.3°)/I(22.2°)が0.20以上1.10以下であり、高いアクリル酸選択率と高いアクリル酸収率を示した。一方、比較例1,2で使用した触媒2,5は、X線回折分析によるピーク強度比I(9.0°)/I(22.2°)が0.15を超え、ピーク強度比I(9.0°)/I(27.3°)が0.37を超え、アクリル酸選択率とアクリル酸収率が低下した。
(3−2) アクリル酸製造実験2
調製例6〜19で得られた触媒6〜19を用いて、アクロレインを接触気相酸化させてアクリル酸を製造した。触媒と調製例で使用したアルミナを主成分とする担体とを体積比3:2で混合し、これを、全長300mm、内径25mmのSUS製U字反応管に層長が100mmとなるように充填し、ナイター(溶融塩)浴中に設置した。ナイター浴の温度(反応温度)を230℃に保ちながら、触媒と担体を充填した反応管に、アクロレイン2容量%、酸素10容量%、水蒸気10容量%、窒素78容量%からなる混合ガスを空間速度2000hr-1(STP)で導入し、アクロレインの酸化反応を行った。触媒の製造条件を表2に示し、結果を表3に示す。
Figure 2020246476
Figure 2020246476
実施例4〜7では、モリブデン、バナジウム、銅の各酸化物とシュウ酸を含む原料混合物を水熱合成反応させることにより得られた触媒6,8,11,12を用いて、アクロレインからアクリル酸を製造した。各触媒は、水熱合成反応の後、窒素流通下にて焼成を行い調製した。なお、触媒8は触媒製造原料としてさらにアンチモン酸化物を使用し、触媒11,12は触媒製造原料としてさらにアンチモン酸化物とメタタングステン酸アンモニウムを使用した。実施例4〜7はいずれも、高いアクリル酸選択率と高いアクリル酸収率を示した。
実施例8〜11では、原料混合物の銅化合物、アンチモン化合物、タングステン化合物として、実施例4〜7で使用した化合物とは異なる化合物を使用して得られた触媒13〜16を用いて、アクロレインからアクリル酸を製造した。実施例12では、実施例6と同じ化合物を同量使用して水熱合成を行った後に空気流通下で焼成を行った触媒17を用いて、アクロレインからアクリル酸を製造した。実施例13,14では、銅化合物の使用量を実施例6よりも減らした触媒18,19を用いて、アクロレインからアクリル酸を製造した。実施例8〜14も、実施例4〜7と同様に、高いアクリル酸選択率と高いアクリル酸収率を示した。
一方、比較例3では、銅化合物を使用せず、モリブデン、バナジウム、アンチモンの各酸化物とシュウ酸を含む原料混合物を水熱合成反応させることにより得られた触媒7を用いて、アクロレインからアクリル酸を製造した。その結果、比較例3では、実施例4〜14よりもアクリル酸選択率ないしアクリル酸収率が低下した。比較例4,5では、シュウ酸を含まない原料混合物を水熱合成反応させることにより得られた触媒9,10を用いて、アクロレインからアクリル酸を製造した。比較例5ではまた、バナジウム酸化物としてV25ではなくVO2を使用した。その結果、比較例4,5では、実施例4〜14よりもアクロレイン転化率ないしアクリル酸収率が大きく低下した。
実施例4〜14で使用した触媒6,8,11〜19はいずれも、X線回折分析によるピーク強度比I(9.0°)/I(22.2°)が0.01以上0.15以下、ピーク強度比I(9.0°)/I(27.3°)が0.01以上0.37以下、ピーク強度比I(27.3°)/I(22.2°)が0.20以上1.10以下であり、高いアクリル酸収率を示した。一方、比較例3で使用した触媒7は、X線回折分析によるピーク強度比I(9.0°)/I(22.2°)が0.15を超え、ピーク強度比I(27.3°)/I(22.2°)が1.10を超え、比較例4,5で使用した触媒9,10は、X線回折分析によるピーク強度比I(9.0°)/I(22.2°)とピーク強度比I(27.3°)/I(22.2°)が0.01未満となり、アクリル酸収率が低下した。
本発明により得られた触媒は、アクロレインからアクリル酸を製造することができる。得られたアクリル酸は、アクリル酸エステル、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル樹脂等の各種アクリル酸誘導体製品の原料として用いることができる。

Claims (7)

  1. アクロレインからアクリル酸を製造するための触媒の製造方法であって、
    モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、銅化合物、多価カルボン酸、および水を含む原料混合物を、加圧下で加熱する水熱合成工程を有することを特徴とするアクリル酸製造用触媒の製造方法。
  2. 前記原料混合物中、モリブデン(Mo)と銅(Cu)のモル比Mo/Cuが6以上120以下である請求項1に記載のアクリル酸製造用触媒の製造方法。
  3. 前記バナジウム酸化物は、全バナジウム中の5価のバナジウムの割合が95mol%以上である請求項1または2に記載のアクリル酸製造用触媒の製造方法。
  4. 前記原料混合物が、アンチモン化合物および/またはタングステン化合物をさらに含む請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクリル酸製造用触媒の製造方法。
  5. アクロレインからアクリル酸を製造するための触媒であって、
    触媒活性成分として、モリブデン、バナジウムおよび銅を含有し、
    前記触媒活性成分は、Cu−Kα線を用いたX線回折分析において、2θ=9.0°±0.3°、22.2°±0.3°、27.3°±0.3°に回折ピークを有し、
    2θ=9.0°±0.3°のピーク強度と2θ=22.2°±0.3°のピーク強度の比I(9.0°)/I(22.2°)が0.01以上0.15以下であり、
    2θ=9.0°±0.3°のピーク強度と2θ=27.3°±0.3°のピーク強度の比I(9.0°)/I(27.3°)が0.01以上0.37以下であり、
    2θ=27.3°±0.3°のピーク強度と2θ=22.2°±0.3°のピーク強度の比I(27.3°)/I(22.2°)が0.20以上1.10以下であることを特徴とするアクリル酸製造用触媒。
  6. さらにアンチモンおよび/またはタングステンを含有する請求項5に記載のアクリル酸製造用触媒。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法により得られた触媒、または、請求項5または6に記載の触媒の存在下、アクロレインを接触気相酸化させてアクリル酸を得る工程を有することを特徴とするアクリル酸の製造方法。
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